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技術 無線機

出願人 株式会社日立国際電気
発明者 関修章
出願日 2019年3月22日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-055075
公開日 2020年9月24日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-156040
状態 未査定
技術分野 送受信機 受信機の回路一般
主要キーワード 周波数補正情報 許容周波数 移動体無線機 基準発振源 最終送信 周波数補正 基準周波数信号 受信ベースバンド
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図面 (5)

課題

基準発振源通信できない状態でも基準発振器発振周波数を安定させることが可能な無線機を提供する。

解決手段

本例の移動体無線機は、基準周波数発振して基準周波数信号を出力する基準発振器21と、基準発振源である基地局から受信した基地局信号(第1の基準信号)を用いて基準発振器21の発振周波数を補正する周波数誤差検出補正部41と、所定周波数を持つ基準信号(第2の基準信号)を出力するGPS受信機45と、基地局信号を受信できない状態の場合には、GPS受信機45から出力される基準信号を用いて基準発振器21の発振周波数の補正を行うよう周波数誤差検出・補正部41を制御する制御部43と、を備えている。

概要

背景

近年、無線通信において、周波数の有効利用の観点から狭帯域化が進み、周波数間隔も25kHzから12.5kHzへ、更には6.25kHzへと移行しつつある。こうした狭帯域化に伴い、周波数オフセット量に対する受信性能劣化も大きくなるため、無線機に要求される規格についても、より高い周波数安定度が要求されている。

OCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator;温度制御型水晶発振器)等の周波数安定度の高い基準発振器は、高価で且つ大きいため、移動体無線機に用いることは実用的でない。このため、デジタル無線、MCA(Multi-Channel Access system)等のシステムでは、基地局側周波数精度の高い基準発振器を設け、基地局から周波数精度の高い発振周波数で送信を行わせる。そして、移動端末は、受信した基地局信号に基づいて自局発振周波数との差を検出し、差が無くなるように基地局の発振周波数に追従させるAFC(Automatic Frequency Control;自動周波数制御)機能を用いて、基地局と同等の周波数精度を維持して通信を行っている。なお、基地局側の基準発振器は、例えば特許文献1に示されるように、GPS(Global Positioning System)からのGPS信号に基づいて定期的な校正が行われる。

以下、図1を用いて、上記のAFC機能を有した移動体無線機に関する従来技術を説明する。
図1は、AFC機能を有する従来の移動端末側で使用する移動体無線機の構成例を示すブロック図である。図1の移動体無線機は、アンテナ11と、アンテナスイッチ部12と、受信RF部13と、ミキサ14と、受信IF部15と、ミキサ16と、受信ベースバンド部17と、復調部18と、PLL(Phase Locked Loop;位相同期回路)19と、PLL20と、基準発振器21と、送信RF部22と、ミキサ23と、変調ベースバンド部24と、変調部25と、周波数誤差検出補正部31と、制御回路32とを備える。制御回路32は、制御部33と、メモリ34とを有する。

まず、図1の移動体無線機における受信系の動作について説明する。
アンテナ11により受信された基地局信号は、アンテナスイッチ部12を通り、受信RF部13に入力される。受信RF部13は、入力された信号から不要成分を除去し、更に増幅を行った後、ミキサ14に出力する。基準発振器21は、基準周波数発振し、PLL19とPLL20に基準周波数信号を出力する。

PLL19は、入力された基準周波数信号をもとに中間周波数(IF)信号を生成し、局部発振信号としてミキサ14とミキサ23に出力する。ミキサ14は、受信RF部13から入力された信号を、PLL19から入力された局部発振信号とミキシングしてIF信号の周波数に周波数変換し、受信IF部15に出力する。受信IF部15は、入力された信号に対して不要成分及び増幅を行い、ミキサ16に出力する。

PLL20は、入力された基準周波数信号をもとにベースバンド信号を生成し、ミキサ16に出力する。ミキサ16は、受信IF部15から入力された信号を、PLL20から入力された局部発振信号とミキシングしてベースバンド信号の周波数に周波数変換し、受信ベースバンド部17に出力する。受信ベースバンド部17は、入力された信号に対して不要成分の除去及び増幅を行い、更にA/D(Analog to Digital)変換を行った後、復調部18に出力する。復調部18は、入力された信号を復調して受信データとして出力する。

次に、図1の移動体無線機における周波数補正の動作について説明する。
復調部18は、復調した受信データの一部(復調信号)を周波数誤差検出・補正部31に出力する。周波数誤差検出・補正部31は、入力された復調信号をもとに、基準発振器21に補正値を出力する。基準発振器21は、入力された補正値によって発振周波数を補正し、アンテナ11が受信した信号の周波数に追従した基準周波数を発振して、PLL19とPLL20に基準周波数信号を出力する。周波数誤差検出・補正部31は、上記の補正値を制御回路32の制御部33にも出力する。制御部33は、周波数誤差検出・補正部31から入力された補正値(つまり、周波数誤差に基づく補正値)をメモリ34に書き込む。

次に、図1の移動体無線機における送信系の動作について説明する。
制御回路32において、制御部33が、メモリ34に記憶された補正値を読み出し、周波数誤差検出・補正部31を介して基準発振器21に補正値を出力して、基準発振器21の発振周波数を補正する。基準発振器21は、補正された基準周波数を発振し、PLL19に基準周波数信号を出力する。PLL19は、入力された基準周波数信号をもとに中間周波数(IF)信号を生成し、局部発振信号としてミキサ14とミキサ23に出力する。

送信データは、変調部25に入力される。変調部25は、入力された送信データを変調して変調信号とし、変調信号を変調ベースバンド部24に出力する。変調ベースバンド部24は、入力された変調信号に対して、D/A(Digital to Analog)変換、及び不要成分の除去、更に増幅を行った後、ミキサ23に出力する。ミキサ23は、変調ベースバンド部24から入力された信号を、PLL19から入力された局部発振信号とミキシングしてアンテナ11から送信する最終送信信号の周波数に周波数変換して、送信RF部22に出力する。送信RF部22は、入力された信号に対して、ミキシング後の不要成分の除去を行い、最終出力まで増幅して、アンテナスイッチ部12を介してアンテナ11から無線により送信する。

概要

基準発振源と通信できない状態でも基準発振器の発振周波数を安定させることが可能な無線機を提供する。本例の移動体無線機は、基準周波数を発振して基準周波数信号を出力する基準発振器21と、基準発振源である基地局から受信した基地局信号(第1の基準信号)を用いて基準発振器21の発振周波数を補正する周波数誤差検出・補正部41と、所定周波数を持つ基準信号(第2の基準信号)を出力するGPS受信機45と、基地局信号を受信できない状態の場合には、GPS受信機45から出力される基準信号を用いて基準発振器21の発振周波数の補正を行うよう周波数誤差検出・補正部41を制御する制御部43と、を備えている。

目的

本発明は、上記のような事情に鑑みて為されたものであり、基準発振源と通信できない状態でも基準発振器の発振周波数を安定させることが可能な無線機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

基準発振源から受信した第1の基準信号を用いて、自身が備える基準発振器発振周波数補正する無線機において、所定周波数を持つ第2の基準信号を出力するGPS受信機を備え、前記第1の基準信号を受信できない状態の場合には、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行うことを特徴とする無線機。

請求項2

請求項1に記載の無線機において、前記第1の基準信号を受信できない状態であって、前記第1の基準信号又は第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行ってからの経過時間が所定時間を超えている場合に、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行うことを特徴とする無線機。

請求項3

請求項2に記載の無線機において、前記GPS受信機から出力される時刻情報を用いて前記経過時間の計測を行うことを特徴とする無線機。

請求項4

請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線機において、前記第1の基準信号を受信できない状態であって、前記基準発振器の発振周波数に所定レベル以上の誤差が発生している場合に、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行うことを特徴とする無線機。

技術分野

0001

本発明は、基準発振源から受信した基準信号を用いて基準発振器発振周波数補正する無線機に関する。

背景技術

0002

近年、無線通信において、周波数の有効利用の観点から狭帯域化が進み、周波数間隔も25kHzから12.5kHzへ、更には6.25kHzへと移行しつつある。こうした狭帯域化に伴い、周波数オフセット量に対する受信性能劣化も大きくなるため、無線機に要求される規格についても、より高い周波数安定度が要求されている。

0003

OCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator;温度制御型水晶発振器)等の周波数安定度の高い基準発振器は、高価で且つ大きいため、移動体無線機に用いることは実用的でない。このため、デジタル無線、MCA(Multi-Channel Access system)等のシステムでは、基地局側周波数精度の高い基準発振器を設け、基地局から周波数精度の高い発振周波数で送信を行わせる。そして、移動端末は、受信した基地局信号に基づいて自局発振周波数との差を検出し、差が無くなるように基地局の発振周波数に追従させるAFC(Automatic Frequency Control;自動周波数制御)機能を用いて、基地局と同等の周波数精度を維持して通信を行っている。なお、基地局側の基準発振器は、例えば特許文献1に示されるように、GPS(Global Positioning System)からのGPS信号に基づいて定期的な校正が行われる。

0004

以下、図1を用いて、上記のAFC機能を有した移動体無線機に関する従来技術を説明する。
図1は、AFC機能を有する従来の移動端末側で使用する移動体無線機の構成例を示すブロック図である。図1の移動体無線機は、アンテナ11と、アンテナスイッチ部12と、受信RF部13と、ミキサ14と、受信IF部15と、ミキサ16と、受信ベースバンド部17と、復調部18と、PLL(Phase Locked Loop;位相同期回路)19と、PLL20と、基準発振器21と、送信RF部22と、ミキサ23と、変調ベースバンド部24と、変調部25と、周波数誤差検出補正部31と、制御回路32とを備える。制御回路32は、制御部33と、メモリ34とを有する。

0005

まず、図1の移動体無線機における受信系の動作について説明する。
アンテナ11により受信された基地局信号は、アンテナスイッチ部12を通り、受信RF部13に入力される。受信RF部13は、入力された信号から不要成分を除去し、更に増幅を行った後、ミキサ14に出力する。基準発振器21は、基準周波数発振し、PLL19とPLL20に基準周波数信号を出力する。

0006

PLL19は、入力された基準周波数信号をもとに中間周波数(IF)信号を生成し、局部発振信号としてミキサ14とミキサ23に出力する。ミキサ14は、受信RF部13から入力された信号を、PLL19から入力された局部発振信号とミキシングしてIF信号の周波数に周波数変換し、受信IF部15に出力する。受信IF部15は、入力された信号に対して不要成分及び増幅を行い、ミキサ16に出力する。

0007

PLL20は、入力された基準周波数信号をもとにベースバンド信号を生成し、ミキサ16に出力する。ミキサ16は、受信IF部15から入力された信号を、PLL20から入力された局部発振信号とミキシングしてベースバンド信号の周波数に周波数変換し、受信ベースバンド部17に出力する。受信ベースバンド部17は、入力された信号に対して不要成分の除去及び増幅を行い、更にA/D(Analog to Digital)変換を行った後、復調部18に出力する。復調部18は、入力された信号を復調して受信データとして出力する。

0008

次に、図1の移動体無線機における周波数補正の動作について説明する。
復調部18は、復調した受信データの一部(復調信号)を周波数誤差検出・補正部31に出力する。周波数誤差検出・補正部31は、入力された復調信号をもとに、基準発振器21に補正値を出力する。基準発振器21は、入力された補正値によって発振周波数を補正し、アンテナ11が受信した信号の周波数に追従した基準周波数を発振して、PLL19とPLL20に基準周波数信号を出力する。周波数誤差検出・補正部31は、上記の補正値を制御回路32の制御部33にも出力する。制御部33は、周波数誤差検出・補正部31から入力された補正値(つまり、周波数誤差に基づく補正値)をメモリ34に書き込む。

0009

次に、図1の移動体無線機における送信系の動作について説明する。
制御回路32において、制御部33が、メモリ34に記憶された補正値を読み出し、周波数誤差検出・補正部31を介して基準発振器21に補正値を出力して、基準発振器21の発振周波数を補正する。基準発振器21は、補正された基準周波数を発振し、PLL19に基準周波数信号を出力する。PLL19は、入力された基準周波数信号をもとに中間周波数(IF)信号を生成し、局部発振信号としてミキサ14とミキサ23に出力する。

0010

送信データは、変調部25に入力される。変調部25は、入力された送信データを変調して変調信号とし、変調信号を変調ベースバンド部24に出力する。変調ベースバンド部24は、入力された変調信号に対して、D/A(Digital to Analog)変換、及び不要成分の除去、更に増幅を行った後、ミキサ23に出力する。ミキサ23は、変調ベースバンド部24から入力された信号を、PLL19から入力された局部発振信号とミキシングしてアンテナ11から送信する最終送信信号の周波数に周波数変換して、送信RF部22に出力する。送信RF部22は、入力された信号に対して、ミキシング後の不要成分の除去を行い、最終出力まで増幅して、アンテナスイッチ部12を介してアンテナ11から無線により送信する。

先行技術

0011

特開2000−35076号公報

発明が解決しようとする課題

0012

移動体無線機の発振周波数を基地局の発振周波数に追従させる方式のシステムにおいても、基準発振源である基地局からの電波が届かない地域でも通信を行いたいといったニーズがある。このようなニーズに対応するためには、移動体無線機同士間で直接通信を行う必要がある。この場合、各移動体無線機は、それぞれ最後に合わせた周波数補正情報(基準周波数の補正値)で送信周波数を補正して通信を行うことになる。

0013

しかしながら、移動体無線機は自身の発振周波数を基地局の発振周波数に追従させる方式であるため、移動体無線機の基準発振器には発振周波数の安定度がそれほど良くないものが使用される。このように、従来の移動体無線機は基準発振器自体の経時安定度が悪いため、周波数を補正してからの経過時間が長くなると、基準発振器自体の経時変化の影響で送信周波数が徐々にずれていく。そして、最悪の場合は許容周波数誤差を超えてしまう危険性がある。

0014

本発明は、上記のような事情に鑑みて為されたものであり、基準発振源と通信できない状態でも基準発振器の発振周波数を安定させることが可能な無線機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

上記の目的を達成するために、本発明に係る無線機は、以下のような技術的特徴を有する。
すなわち、基準発振源から受信した第1の基準信号を用いて、自身が備える基準発振器の発振周波数を補正する無線機において、所定周波数を持つ第2の基準信号を出力するGPS受信機を備え、前記第1の基準信号を受信できない状態の場合には、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行うことを特徴とする。

0016

このように、本発明に係る無線機では、基準発振源から第1の基準信号を受信できない状態の場合には、GPS受信機から出力される第2の基準信号を用いて基準発振器の発振周波数の補正を行うので、基準発振源と通信できない状態でも基準発振器の発振周波数を安定させることが可能となる。これにより、無線機が基準発振源と通信できない状態が長期間継続しても、基準発振器自体の経時変化の影響で送信周波数が徐々にずれてしまうことを防止できる。

0017

ここで、本発明に係る無線機は、前記第1の基準信号を受信できない状態であって、前記第1の基準信号又は第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行ってからの経過時間が所定時間を超えている場合に、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行う構成としてもよい。

0018

また、本発明に係る無線機は、前記GPS受信機から出力される時刻情報を用いて前記経過時間の計測を行う構成としてもよい。

0019

また、本発明に係る無線機は、前記第1の基準信号を受信できない状態であって、前記基準発振器の発振周波数に所定レベル以上の誤差が発生している場合に、前記第2の基準信号を用いて前記基準発振器の発振周波数の補正を行う構成としてもよい。

発明の効果

0020

本発明によれば、基準発振源と通信できない状態でも基準発振器の発振周波数を安定させることが可能な無線機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0021

従来の移動体無線機の構成例を表すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る移動体無線機の構成例を示すブロック図である。
図2の移動体無線機の位相誤差検出部の動作について説明する図である。
図2の移動体無線機による周波数補正の制御処理に係るフローチャートを例示する図である。

実施例

0022

本発明の一実施形態について、図2図4を参照して説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る移動体無線機の構成例を示すブロック図である。図2では、従来技術の説明で参照した図1と同一の構成要素に対し、図1と同一の番号を付してある。図2の移動体無線機は、図1の移動体無線機における周波数誤差検出・補正部31と、制御部33及びメモリ34を有する制御回路32とを、周波数誤差検出・補正部41と、制御部43及びメモリ44を有する制御回路42とに置き換えるとともに、GPS受信機45と、位相誤差検出部46とを追加してある。

0023

制御部43は、GPS受信機45の制御を行う。GPS受信機45は、GPS衛星からの電波を受信し、位置情報時間情報等を含むGPS信号を制御部43に出力する。位相誤差検出部46は、GPS受信機45から得られる高精度の基準信号と、基準発振器21から出力される基準周波数信号との比較に使用される回路であり、詳細については後述する。

0024

図2の移動体無線機において、基地局との通信における受信系の動作、送信系の動作、周波数補正の動作については、図1と同じなので、説明を省略する。
以下、GPS受信機45から得られる基準信号による周波数補正の動作について説明する。

0025

位相誤差検出部46は、GPS受信機45から出力される高精度の基準信号と、基準発振器21から出力される基準周波数信号とを、周波数誤差検出・補正部41に比較信号として出力する。周波数誤差検出・補正部41は、比較信号から位相差を算出して基準周波数信号の周波数を判定し、基準発振器21に補正値を出力する。基準発振器21は、基準発振器21は、入力された補正値によって発振周波数を補正し、GPS受信機45の基準信号に追従した基準周波数を持つ基準周波数信号を出力する。周波数誤差検出・補正部41は、上記の補正値を制御回路42の制御部43にも出力する。制御部43は、周波数誤差検出・補正部41から入力された補正値(周波数誤差に基づく補正値)をメモリ44に書き込むとともに、GPS受信機45から出力される時刻情報もメモリ44に書き込む。このように、制御部43は、GPS受信機45からの基準信号に基づく周波数補正を行う毎に、メモリ44に補正値と時刻情報の書き込みを行う。

0026

移動体無線機が送信動作を行う場合には、メモリ44に記憶された補正値で基準発振器21の発振周波数を補正した後に、送信データの送信を行う。送信系の動作は、上述したように図1と同じなので、説明を省略する。

0027

次に、位相誤差検出部46の動作について、図3を参照して詳細に説明する。図3に示す例では、位相誤差検出部46は、PLL47と、コンパレータ48とを備えている。
基準発振器21から出力される基準周波数信号(基準発振器クロック)は、19.2MHzの正弦波であり、PLL47によって所定周波数(本例では10kHz)の正弦波に周波数変換され、コンパレータ48に入力される。コンパレータ48に入力された基準発振器21の出力(10kHzの正弦波)は、基準電圧と比較されて10kHzのパルス波(例えば、Duty50%の矩形波)に変換され、周波数誤差検出・補正部41に入力される。

0028

また、GPS受信機45は、TimePlus波を出力する機能を備えており、周波数制御により1PPS(Pulse Per Second)の所定周波数(本例では10kHz)のパルス波を出力することが可能である。GPS受信機45から出力されるパルス波は、周波数誤差検出・補正部41に基準信号として入力される。

0029

周波数誤差検出・補正部41は、基準発振器21からの10kHzのパルス波と、GPS受信機45からの基準信号とを比較し、これらの位相誤差が0になるような補正値を算出して基準発振器21に出力する。これにより、基準発振器21は、周波数誤差検出・補正部41から入力された補正値に従って発振周波数を補正することで、GPS受信機45の基準信号に追従した基準周波数を持つ基準周波数信号を出力することが可能となる。

0030

図4には、図2の移動体無線機による周波数補正の制御処理に係るフローチャートを例示してある。
移動体無線機の電源投入されると(ステップS10)、制御部43は、GPS受信機45から得られる時刻情報(現在の時刻)を取得し、メモリ44に記憶された前回の周波数補正時の時刻情報と比較して(ステップS12)、前回の周波数補正からT時間(例えば、数ヶ月)が経過したか否かを判定する(ステップS14)。

0031

ステップS14において、前回の周波数補正からT時間が経過したと判定された場合には、GPS受信機45からの基準信号による周波数誤差判定を行う(ステップS16)。この周波数誤差判定では、周波数誤差検出・補正部41が、基準発振器21からの10kHzのパルス波と、GPS受信機45からの基準信号との周波数誤差を算出し、周波数誤差が所定の閾値X(ppm)以上か否かを判定する。そして、周波数誤差が閾値X(例えば、1ppm〜1.5ppm程度の値)以上の場合には、基地局に追従できないレベルまで周波数誤差が発生していると判断し、GPS受信機45からの基準信号を用いて補正値を算出し、基準発振器21に補正値を出力して発振周波数を補正させる(ステップS20)。また、補正値をメモリ44に書き込むと共に、その時点の時刻情報(すなわち、今回の周波数補正の時刻)をメモリ44に書き込む(ステップS26)。

0032

また、ステップS14において、前回の周波数補正からT時間が経過していないと判定された場合、または、ステップS16において、GPS受信機45からの基準信号との周波数誤差が閾値X未満と判定された場合には、通常の基地局追従による周波数補正を行う。すなわち、まず、基地局信号による周波数誤差判定を行う(ステップS18)。この周波数誤差判定では、周波数誤差検出・補正部41が、基準発振器21からの10kHzのパルス波と、アンテナ11により受信された基地局信号との周波数誤差を算出し、周波数誤差が所定の閾値A(ppm)以上か否かを判定する。そして、周波数誤差が閾値A(例えば、1ppm〜1.5ppm程度の値)以上の場合には、基地局に追従できないレベルまで周波数誤差が発生していると判断し、アンテナ11により受信された基地局信号を用いて補正値を算出し、基準発振器21に補正値を出力して発振周波数を補正させる(ステップS20)。また、補正値をメモリ44に書き込むと共に、その時点の時刻情報(すなわち、今回の周波数補正の時刻)をメモリ44に書き込む(ステップS26)。

0033

また、ステップS18において、アンテナ11により受信された基地局信号との周波数誤差が閾値A未満と判定された場合には、周波数補正を行わない(ステップS24)。なお、本例では、閾値Xと閾値Aを同じ値にしているが、異なる値を用いても構わない。

0034

以上のように、本例の移動体無線機は、基準周波数を発振して基準周波数信号を出力する基準発振器21と、基準発振源である基地局から受信した基地局信号(第1の基準信号)を用いて基準発振器21の発振周波数を補正する周波数誤差検出・補正部41と、所定周波数を持つ基準信号(第2の基準信号)を出力するGPS受信機45と、基地局信号を受信できない状態の場合には、GPS受信機45から出力される基準信号を用いて基準発振器21の発振周波数の補正を行うよう周波数誤差検出・補正部41を制御する制御部43と、を備えている。

0035

このように、本例の移動体無線機では、基準発振源である基地局からの基地局信号(第1の基準信号)を受信できない状態の場合には、GPS受信機45からの基準信号(第2の基準信号)を用いて基準発振器21の発振周波数の補正を行うので、基地局と通信できない状態でも基準発振器21の発振周波数を安定させることが可能となる。これにより、無線機が基地局と通信できない状態が長期間(例えば、数ヶ月程度)継続しても、基準発振器21自体の経時変化の影響で送信周波数が徐々にずれて許容周波数誤差から外れてしまうことを防止できる。したがって、例えば、基地局と通信できない地域で、他の移動体無線機との通信に長期間使用する場合や、長期保存後に他の移動体無線機との通信に使用する場合などにおいて、本来の想定から外れた周波数の電波を発信してしまう危険性を抑制できる。

0036

なお、上記の実施例では、基準発振器21の発振周波数の補正を行ってからの経過時間が所定時間を超えており、かつ、基準発振器21の発振周波数に所定レベル以上の誤差が発生している場合に、GPS受信機45を用いた周波数補正を行うが、これらの一方が満たされた場合に、GPS受信機45を用いた周波数補正を行うようにしてもよい。つまり、GPS受信機45を用いた周波数補正が必要なタイミングを適切に判断できればよい。これにより、GPS受信機45を用いた周波数補正が効果的でないタイミングで実施されることを抑制できるので、移動体無線機の処理負担を軽減することが可能となる。

0037

また、上記の実施例では、第1の基準信号を送信する基準発振源として基地局を用いているが、基準発振源は基地局に限られず、周波数安定度の高い基準発振器を備えた他の無線通信装置であっても構わない。

0038

以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記のような構成に限定されるものではなく、上記以外の構成により実現してもよいことは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法や方式、そのような方法や方式をプロセッサやメモリ等のハードウェア資源を有するコンピュータにより実現するためのプログラム、そのようなプログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。

0039

本発明は、基準発振源から受信した基準信号を用いて基準発振器の発振周波数を補正する種々の無線機に利用することができる。

0040

11:アンテナ、 12:アンテナスイッチ部、 13:受信RF部、 14:ミキサ、 15:受信IF部、 16:ミキサ、 17:受信ベースバンド部、 18:復調部、 19:PLL、 20:PLL、 21:基準発振器、 22:送信RF部、 23:ミキサ、 24:変調ベースバンド部、 25:変調部、 31:周波数誤差検出・補正部、 32:制御回路、 33:制御部、 34:メモリ、 41:周波数誤差検出・補正部、 42:制御回路、 43:制御部、 44:メモリ、 45:GPS受信機、 46:位相誤差検出部、 47:PLL、 48:コンパレータ

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