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技術 地域監視システム、分析装置、地域監視方法、及びプログラム

出願人 NECプラットフォームズ株式会社
発明者 渡邉哲弥
出願日 2019年3月19日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-051688
公開日 2020年9月24日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-154620
状態 特許登録済
技術分野 警報システム 電話通信サービス イメージ処理・作成
主要キーワード 消防局 状況コード データリーダ 暴風雨 崖崩れ 災害地域 状況毎 被災地
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理遅延を抑制し得る、地域監視システム分析装置、地域監視方法、及びプログラムを提供する。

解決手段

地域監視システム10は、端末装置20と分析装置30とを備える。端末装置20は、画像情報、端末装置20の位置を示す位置情報、及び端末装置20の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する。分析装置30は、複数の通報情報が送信されてきた場合に、複数の通報情報を、位置情報及び方位情報の類似性に基づいて、グループ分けし、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクト電子地図上に表示するための、表示データを作成する。

概要

背景

一般に、災害が発生すると、地方自治体消防局等に対して、その地域の住人による状況の連絡救助要請等が殺到する。このことは、災害の規模が大きくなるほど、顕著である。そして、このような場合、公衆網輻輳してしまう可能性があり、地方自体、消防局等において、正確な状況を把握できず、迅速に救助活動等を行えないおそれがある。

例えば、豪雨による急速な河川増水によって、道路冠水した場合は、状況は時々刻々と変化するため、正確に状況を把握できないと、道路が使用できない状況となり、迅速な救助活動が困難になる可能性がある。また、地方自体は、各種災害を監視するため、各所に監視カメラを設置しているが、監視カメラで監視できる領域は限られており、監視カメラの設置だけでは、正確な状況の把握は困難である。

このため、災害発生時において、正確な状況の把握と迅速な救援活動とを支援するため、各種の情報システムが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。具体的には、特許文献1及び2は、それぞれ、端末装置携帯電話等)と分析装置サーバ)とで構成されたシステムを開示している。

特許文献1に開示されたシステムでは、端末装置は、現場の画像データ、位置情報、及び被害状況を示すラベル(大被害、中被害、倒壊火災等)を、被害状況情報として、分析装置に送信する。分析装置は、端末装置から送られてきた被害状況情報に基づいて、地図上の地域ブロック毎に、危険度数に応じて色分けを行うと共に、地図上に被害状況の画像を表示させることによって、被害状況分布図を作成する。

また、特許文献2に開示されたシステムでは、端末装置は、端末識別する識別情報、位置情報、時刻情報平常時及び災害時のいずれであるかを示す種別フラグ、及び現場の状況を示す情報を、報告情報として、分析装置に送信する。分析装置は、報告情報に基づいたマーキングが施された地図画像を生成し、これを、端末装置の画面上に表示させる。例えば、報告情報に、管路の異常を示す情報が含まれている場合は、分析装置は、異常の範囲を示すマーキングが施された地図画像を生成する。

このように、特許文献1及び2に開示されたシステムによれば、現場にいる職員等の端末装置から現場の情報を受け取ることができるので、管理者は、災害の状況を正確に把握することができる。結果、救助が必要な場所において、迅速な救助活動を行うことが可能となる。

概要

多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理遅延を抑制し得る、地域監視システム、分析装置、地域監視方法、及びプログラムを提供する。地域監視システム10は、端末装置20と分析装置30とを備える。端末装置20は、画像情報、端末装置20の位置を示す位置情報、及び端末装置20の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する。分析装置30は、複数の通報情報が送信されてきた場合に、複数の通報情報を、位置情報及び方位情報の類似性に基づいて、グループ分けし、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクト電子地上に表示するための、表示データを作成する。

目的

本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理の遅延を抑制し得る、地域監視システム、分析装置、地域監視方法、及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

端末装置分析装置とを備え、前記端末装置は、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信し、前記分析装置は、複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けし、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクト電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ことを特徴とする、地域監視システム

請求項2

請求項1に記載の地域監視システムであって、前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、ことを特徴とする、地域監視システム。

請求項3

請求項1または2に記載の地域監視システムであって、前記分析装置が、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、ことを特徴とする、地域監視システム。

請求項4

請求項1〜3のいずれかに記載の地域監視システムであって、前記分析装置が、前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図上に表示されるように、前記表示データを作成する、ことを特徴とする、地域監視システム。

請求項5

端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、グルーピング部と、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、表示データ作成部と、を備えている、ことを特徴とする、分析装置。

請求項6

請求項5に記載の分析装置であって、前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、ことを特徴とする、分析装置。

請求項7

請求項5または6に記載の分析装置であって、前記表示データ作成部が、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、ことを特徴とする、分析装置。

請求項8

請求項5〜7のいずれかに記載の分析装置であって、前記表示データ作成部が、前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図上に表示されるように、前記表示データを作成する、ことを特徴とする、分析装置。

請求項9

端末装置と分析装置とを用いた方法であって、(a)前記端末装置によって、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する、ステップと、(b)前記分析装置によって、複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、(c)前記分析装置によって、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、を有する、ことを特徴とする、地域監視方法

請求項10

コンピュータに、(a)端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、(b)グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、を実行させる、プログラム

技術分野

0001

本発明は、災害現場等の地域を監視するための、地域監視システム、それに用いられる分析装置、及び地域監視方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。

背景技術

0002

一般に、災害が発生すると、地方自治体消防局等に対して、その地域の住人による状況の連絡救助要請等が殺到する。このことは、災害の規模が大きくなるほど、顕著である。そして、このような場合、公衆網輻輳してしまう可能性があり、地方自体、消防局等において、正確な状況を把握できず、迅速に救助活動等を行えないおそれがある。

0003

例えば、豪雨による急速な河川増水によって、道路冠水した場合は、状況は時々刻々と変化するため、正確に状況を把握できないと、道路が使用できない状況となり、迅速な救助活動が困難になる可能性がある。また、地方自体は、各種災害を監視するため、各所に監視カメラを設置しているが、監視カメラで監視できる領域は限られており、監視カメラの設置だけでは、正確な状況の把握は困難である。

0004

このため、災害発生時において、正確な状況の把握と迅速な救援活動とを支援するため、各種の情報システムが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。具体的には、特許文献1及び2は、それぞれ、端末装置携帯電話等)と分析装置(サーバ)とで構成されたシステムを開示している。

0005

特許文献1に開示されたシステムでは、端末装置は、現場の画像データ、位置情報、及び被害状況を示すラベル(大被害、中被害、倒壊火災等)を、被害状況情報として、分析装置に送信する。分析装置は、端末装置から送られてきた被害状況情報に基づいて、地図上の地域ブロック毎に、危険度数に応じて色分けを行うと共に、地図上に被害状況の画像を表示させることによって、被害状況分布図を作成する。

0006

また、特許文献2に開示されたシステムでは、端末装置は、端末識別する識別情報、位置情報、時刻情報平常時及び災害時のいずれであるかを示す種別フラグ、及び現場の状況を示す情報を、報告情報として、分析装置に送信する。分析装置は、報告情報に基づいたマーキングが施された地図画像を生成し、これを、端末装置の画面上に表示させる。例えば、報告情報に、管路の異常を示す情報が含まれている場合は、分析装置は、異常の範囲を示すマーキングが施された地図画像を生成する。

0007

このように、特許文献1及び2に開示されたシステムによれば、現場にいる職員等の端末装置から現場の情報を受け取ることができるので、管理者は、災害の状況を正確に把握することができる。結果、救助が必要な場所において、迅速な救助活動を行うことが可能となる。

先行技術

0008

特開2002−334184号公報
特開2013−104953号公報

発明が解決しようとする課題

0009

ところで、上記特許文献1及び2に開示されたシステムでは、端末装置を操作できる者は、予め決められた担当者だけである。このため、担当者が現場にいないときは、情報の取得ができないという問題がある。これに対して、一般の住人の端末装置からも情報(被害状況情報、報告情報)を送信できるようにすれば、上記の問題は簡単に解消できるとも思われる。

0010

しかしながら、特許文献1及び2に開示されたシステムは、多数の端末装置から情報が送られてくることは想定されておらず、多数の端末装置から情報が送られてきた場合には、分析装置における分析処理遅延する可能性がある。この場合、迅速な救助活動の実現は困難となる。

0011

本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理の遅延を抑制し得る、地域監視システム、分析装置、地域監視方法、及びプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するため、本発明の一側面における地域監視システムは、
端末装置と分析装置とを備え、
前記端末装置は、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信し、
前記分析装置は、
複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けし、
グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクト電子地図上に表示するための、表示データを作成する、
ことを特徴とする。

0013

上記目的を達成するため、本発明の一側面における分析装置は、
端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、グルーピング部と、
グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、表示データ作成部と、
を備えている、ことを特徴とする。

0014

また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における地域監視方法は、
端末装置と分析装置とを用いた方法であって、
(a)前記端末装置によって、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する、ステップと、
(b)前記分析装置によって、複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、
(c)前記分析装置によって、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。

0015

更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
(a)端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置
の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、
(b)グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。

発明の効果

0016

以上のように、本発明によれば、多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理の遅延を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0017

図1は、本発明の実施の形態における地域監視システムの概略構成を示す構成図である。
図2は、本発明の実施の形態における地域監視システムの構成を具体的に示すブロック図である。
図3は、本発明の実施の形態において端末装置の画面に表示されるGUIの一例を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態において分析装置において蓄積されている通報情報の一例を示す図である。
図5は、本発明の実施の形態で行われたグループ分けの一例を示す図である。
図6は、本発明の実施の形態において作成される表示データの第1例を示す図である。
図7は、本発明の実施の形態において作成される表示データの第2例を示す図である。
図8は、本発明の実施の形態において作成される表示データの第3例を示す図である。
図9は、本発明の実施の形態において作成される表示データの第4例を示す図である。
図10は、本発明の実施における端末装置の動作を示すフロー図である。
図11は、本発明の実施の形態における分析装置の情報管理処理時の動作を示すフロー図である。
図12は、本発明の実施の形態における分析装置のグルーピング処理時の動作を示すフロー図である。
図13は、本発明の実施の形態における分析装置の表示データの作成処理時の動作を示すフロー図である。
図14は、本発明の実施の形態における分析装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。

実施例

0018

(発明の概要
本発明は、大規模な豪雨災害発生時に、河川が氾濫した地域で救援活動を行う地方自治体、消防局等に対して、救援活動を行うために必要な情報を提供する。また、本発明は、端末装置、例えば、スマートフォン等のアプリケーションを介して、一般市民自発的な提供情報を大量に受け取って、現場の状況を迅速に分析することで、救助活動の支援を行う。

0019

具体的には、災害の現場にいる一般市民が、自身の所有する端末装置を介して、自発的に定型化した通報情報(画像情報、位置情報、方位情報)を、分析装置に送信する。これにより、分析装置は、送信されてきた大量の通報情報を受け取って、受け取った通報情報
を、地域ごとの災害状況データにリアルタイムに加工する。リアルタイムに加工された災害状況データを、地方自治体及び消防局等が活用することで、迅速な救助活動が可能となる。

0020

(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、地域監視システム、分析装置、地域監視方法、及びプログラムをについて、図1図14を参照しながら説明する。

0021

システム構成
最初に、図1を用いて、本実施の形態における地域監視システムの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における地域監視システムの概略構成を示す構成図である。

0022

図1に示す、本実施の形態における地域監視システム10は、災害発生時等において地域を監視するための装置である。図1に示すように、地域監視システム10は、端末装置20と、分析装置30とを備えている。

0023

端末装置20は、画像情報、端末装置20の位置を示す位置情報、及び端末装置20の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する。また、分析装置30は、複数の通報情報が送信されてきた場合に、複数の通報情報を、位置情報及び方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする。更に、分析装置30は、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する。

0024

このように、分析装置30は、多数の端末装置から通報情報が送信されてくると、分析処理として、これらを、その位置情報及び方位情報の類似性に基づいて、グループ分けを実行し、その結果が地図上で示されるようにする。言い換えると、分析装置30における分析処理は、多数の端末装置から通報情報が送信されてきた場合を想定した処理であり、このような場合において、分析処理の遅延を抑制することができる。

0025

また、本実施の形態では、図1に示すように、端末装置20は、一般の人の端末装置であり、1台のみならず、複数存在している。そして、端末装置20と分析装置30とは、モバイルネットワーク携帯電話網)40を介して接続されている。

0026

更に、図1に示すように、地域監視システム10は、モバイルネットワーク40を介して、消防防災システム50にも接続されている。消防防災システム50は、災害時に救助活動を行う消防局が保有する消防局監視装置51と、現地で救助活動を行う救助従事者が使用する支援用端末装置52とを備えている。また、消防局監視装置51と、支援用端末装置52とは、消防防災通信ネットワーク53とによって接続されている。消防防災システム50の詳細については後述する。

0027

装置構成
続いて、図2図9を用いて、地域監視システム10を構成している各装置の構成及び機能について説明する。図2は、本発明の実施の形態における地域監視システムの構成を具体的に示すブロック図である。

0028

図2に示すように、本実施の形態では、端末装置20及び分析装置30は、モバイルネットワーク40を構成するネットワーク制御装置41に接続されている。ネットワーク制御装置41は、通信制御機能を備え、モバイルネットワーク40と端末装置20及び分析装置30との通信を管理している。

0029

端末装置:
ここで、図2及び図3を用いて、端末装置20について説明する。図2の例では、説明のため、単一の端末装置20のみが示されているが、本実施の形態では、端末装置20は複数存在していても良い。各端末装置20は、同様の構成を備えている。

0030

図2に示すように、端末装置20は、本実施の形態では、撮像部21と、GPS(Global Positioning System)受信機22と、方位センサ23と、表示部25と、データ処理部24とを備えている。端末装置20は、具体的には、カメラ機能を備えた、スマートフォン、タブレット型端末等である。

0031

撮像部21は、カメラユニットであり、固体撮像素子制御回路等を備えている。撮像部21は、操作者によって撮影が指示されると、撮影を行い、得られた画像データを、データ処理部24に出力する。また、表示部25は、液晶ディスプレイ有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。

0032

GPS受信機22は、GPS衛星発信するGPS信号を受信して、位置を測定する。また、GPS受信機22は、測定した位置を示す情報を、位置情報として、データ処理部24に出力する。

0033

方位センサ23は、端末装置20の方位を測定し、測定した方位を示す方位情報を、データ処理部24に出力する。ここで、「端末装置の方位」とは、例えば、端末装置20がスマートフォンであれば、最上部(画面上方側の部分)が向いている方向である。通常、「端末装置の方位」は、その端末装置において設定されている。また、方位情報は、例えば、0〜359の値で表される。この場合、「0」が真北を示し、時計回りに「90」が真東を示し、「180」が真を示し、「270」が真西を示す。

0034

データ処理部24は、端末装置20に予めインストールされたアプリケーションプログラムによって構築されており、各種処理を実行する。具体的には、データ処理部24は、まず、図3に示すように、表示部25の画面上に専用のGUI(Graphical User Interface)を表示させる。

0035

図3は、本発明の実施の形態において端末装置の画面に表示されるGUIの一例を示す図である。図3に示すように、画面上には、撮像部21によって撮影されている画像26と、状況コードの一覧27と、通報ボタン28とが、表示される。状況コードは、豪雨、暴風雨崖崩れといった現場の状況毎に、予め割り当てられているコードであり、操作者によってGUI上で選択される。

0036

図3に示すGUIが画面に表示されると、端末装置20の操作者は、画像26が被写体としたい現場となるように、端末装置20の位置を調整した後、状況コードを選択する。図3の例では、選択された状況コードには、「●」が付与されている。その後、操作者は、通報ボタン28をタッチする。

0037

通報ボタン28がタッチされると、データ処理部24は、撮像部21に撮影を実行させ、画像情報として、画像データのファイルを出力させ、これを取得する。また、データ処理部24は、GPS受信機22から位置情報を取得し、方位センサ23から方位情報を取得する。そして、データ処理部24は、本実施の形態では、画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に位置情報を書き込み、画像情報のファイル名に方位情報を付加し、得られた画像情報を、通報情報として、分析装置30に送信する。

0038

具体的には、本実施の形態では、撮像部21は、画像データのファイルとして、例えば
JPEGファイルを出力する。この場合、データ処理部24は、JPEGファイルに規定化されているEXIF情報(Exchangeable image file format:付加情報)に、GPS受信機22から取得した位置情報を書き込む。また、データ処理部は、方位センサ23から取得した方位情報(0〜359:0=真北)と、GUI上で選択された状況コードの値とを、JPEGファイルの名前に付与する。

0039

このように、本実施の形態では、通報情報は、JPEGファイルを加工することによって得られており、最小のサイズで、必要な情報を全て含んでいる。災害時においては、通信環境が不安定になる可能性が高いと考えられることから、このような通報情報を用いることは有益である。

0040

分析装置:
続いて、図4図8を用いて、分析装置30について説明する。図2に示すように、分析装置30は、モバイルネットワーク40(図1参照)を介して、端末装置20が送信した通報情報を受信し、受信した通報情報に基づいて、監視対象となる地域における状況の分析を行う。また、分析装置30は、分析結果を示す表示データを作成し、これを、モバイルネットワーク40を介して、消防防災システム50に送信する。

0041

また、図2に示すように、本実施の形態では、分析装置30は、情報管理部31と、記憶部32と、グルーピング部33と、表示データ作成部34と、を備えている。このうち、情報管理部31は、各端末装置20から通報情報が送信されてくると、これらを受信し、受信した各通報情報に識別子を付与する。そして、情報管理部31は、各通報情報から、画像情報、位置情報、及び方位情報、それぞれを抽出し、抽出した各情報と識別子とを紐付け状態で、これらを記憶部32に格納する。

0042

具体的には、上述したように、端末装置20から、通報情報として、JPEGファイル(任意名_方位_状況コード.jpeg)が送信されてくると、情報管理部31は、受信したJPEGファイルそれぞれに、識別子(通報XXXX)を付与する。更に、情報管理部31は、通報情報であるJPEGファイルから画像部分を抽出し、そのEXIF情報から位置情報を抽出し、JPEGファイルのファイル名から方位情報と状況コードとを抽出する。

0043

そして、図4に示すように、情報管理部31は、抽出した各情報と識別子とを互いに紐付けた状態で、通報情報を記憶部32に格納する。図4は、本発明の実施の形態において分析装置において蓄積されている通報情報の一例を示す図である。

0044

グルーピング部33は、複数の通報情報が送信されてきた場合に、複数の通報情報を、位置情報及び方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする。また、グルーピング部33は、本実施の形態では、広域、地域、地区といった、地図の縮尺に合わせて段階毎にグルーピングを行うことができる。

0045

具体的には、グルーピング部33は、まず、記憶部32に格納されている通報情報を取得する。そして、グルーピング部33は、広域でのグルーピングのため、取得した通報情報を、その位置情報が特定する位置に基づいて、予め設定されている地域毎にグループ分けする。続いて、グルーピング部33は、地域内でのグルーピングのため、地域を細分化する地区毎に、各グループの通報情報を、その位置に基づいて更にグループ分けする。

0046

また、上述したように2段階でグループ化した後、グルーピング部33は、地区内において、更に細分化したグループ分けを行う。例えば、地区毎に、複数の通報情報の中から、まず、1つの基準となる通報情報(以下「基準通報情報」と表記する)を選択する。そして、グルーピング部33は、同じ地区内の残りの通報情報の中から、設定条件を満たす
通報情報を特定し、特定した通報情報と基準通報情報とを1つのグループとする。設定条件としては、例えば、位置が基準通報情報の位置から100m以内にあり、且つ、方位が基準通報情報の方位から5度以内ある、こと等が挙げられる。また、上記グループの設定後、同じ地区内に未だグルーピングされていない通報情報が残っている場合は、グルーピング部33は、残りの通報情報の中から、新たに基準通報情報を選択し、上記と同様にして地区内に新たなグループを設定する。

0047

図5は、本発明の実施の形態で行われたグループ分けの一例を示す図である。図5の例では、各通報情報(通報XXXX)は、地域毎、及び地区毎にグループ分けされた後、更に、地区内でもグループ分けされている。

0048

表示データ作成部34は、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する。この場合において、表示データ作成部34は、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、例えば、広域、地域、地区といった縮尺で、表示データを作成することもできる。

0049

また、表示データ作成部34は、グループを構成する通報情報の数と、各通報情報に含まれる方位情報が示す方位と、を表現しているオブジェクトが、電子地図上に表示されるように、表示データを作成することもできる。加えて、表示データ作成部34は、設定間隔をおいて、作成した表示データを更新することもできる。

0050

ここで、図6図9を用いて、表示データ作成部34によって作成される表示データの具体例について説明する。図6図9は、それぞれ、本発明の実施の形態において作成される表示データの一例(第1例〜第4例)を示す図である。また、これらの図のうち、図6図8は、電子地図の縮尺の点で異なっている。

0051

図6の例では、表示データ作成部34は、地域毎に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成している。また、図6の例では、オブジェクトは円であり、地域毎のグループに属する通報情報の数に応じて円の直径が調整されている。

0052

図7の例では、表示データ作成部34は、特定の地域(A地域)内の地区毎に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成している。また、図7の例でも、オブジェクトは円であり、地区毎のグループに属する通報情報の数に応じて円の直径が調整されている。なお、特定の地域は、後述するように、消防防災システム50から指定される。

0053

図8の例では、表示データ作成部34は、特定の地区(X地区)内に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成している。図8の例では、オブジェクトは、通報情報の方位を示す矢印の集合で構成されており、矢印の数は、グループを構成する通報情報の数に対応している。なお、特定の地区は、後述するように、消防防災システム50から指定される。

0054

図9の例では、表示データ作成部34は、図8に示した表示データの縮小版と、図8に示す特定の地区での状況コードの集計結果と、特定の地区内の特定のグループを構成する各通報情報の画像とを組み合わせて、表示データを作成している。なお、特定のグループは、後述するように、消防防災システム50から指定される。

0055

また、分析装置30は、表示データ作成部34に作成された各表示データを、消防防災システム50からの指示に応じて送信する。例えば、消防防災システム50が、特定の地
域を指定すると、指定された地域について表示データを作成し、これを送信する(図7参照)。また、消防防災システム50が、特定の地区を指定すると、指定された地区について表示データを作成し、これを送信する(図8参照)。更に、消防防災システム50が、特定の地区内のいずれかのグループを指定すると、指定されたグループについて表示データを作成し、これを送信する(図9参照)。

0056

消防防災システム:
続いて、図2を用いて、消防防災システム50について説明する。図2に示すように、消防防災システム50において、消防局監視装置51及び支援用端末装置52は、消防防災通信ネットワーク53を構成するネットワーク制御装置54に接続されている。ネットワーク制御装置54は、通信制御機能を備え、消防局監視装置51と支援用端末装置52との通信を管理している。

0057

また、ネットワーク制御装置54は、モバイルネットワーク40を構成するネットワーク制御装置41にも接続されており、消防局監視装置51と分析装置30とのモバイルネットワーク40を介した通信も管理している。

0058

消防局監視装置51は、装置の管理者からの指示に応じて、広域、地域、地区といったレベルを指定して、分析装置30に対して、表示データの作成を指示する。消防局監視装置51から指示を受けると、分析装置30は、指示に従って、上述したように表示データを作成し、これを送信する。

0059

消防局監視装置51は、分析装置30から送信されてきた表示データを受け取ると、これを、表示画面に表示する。また、管理者は、更に細分化された表示データが必要な場合は、地域、地区、又は矢印を指定して(図6図9参照)、細分化された表示データを要求する。そして、管理者は、送信されてきた表示データによって表示された情報から、災害地域の状況を把握し、救助活動の優先順を決定する。その後、管理者は、消防局監視装置51から、支援用端末装置52に対して指示を送信する。現地の救助従事者は、支援用端末装置52で指示を受信すると、受信した指示に沿って救助活動を実行する。

0060

システム動作
次に、本発明の実施の形態1における地域監視システム10の動作について、図10図13を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1図9を参照する。また、本実施の形態では、地域監視システム10を動作させることによって、地域監視方法が実施される。よって、本実施の形態における地域監視方法の説明は、以下の地域監視システム10の動作説明に代える。

0061

端末装置:
最初に、図10を用いて、端末装置20の動作について説明する。図10は、本発明の実施における端末装置の動作を示すフロー図である。

0062

図10に示すように、最初に、データ処理部24は、まず、図3に示すように、表示部25の画面上に専用のGUIを表示させる(ステップA1)。次に、データ処理部24は、撮像部21から出力されてきた画像データを用いて、撮影対象となる領域の画像を、GUI内に表示させる(ステップA2)

0063

次に、データ処理部24は、操作者がGUI上で、状況コードを選択すると、選択された状況コードを特定する(ステップA3)。次に、データ処理部24は、操作者が通報ボタン28をタッチして、通報を指示すると、通報の指示を受け付ける(ステップA4)。

0064

続いて、データ処理部24は、通報の指示を受け付けると、通報情報を作成し(ステップA5)、作成した通報情報を分析装置30に送信する(ステップA6)。

0065

具体的には、ステップA5では、データ処理部24は、撮像部21に撮影を実行させ、画像情報として、画像データのファイルを取得する。また、データ処理部24は、GPS受信機22から位置情報を取得し、方位センサ23から方位情報を取得する。そして、データ処理部24は、画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に位置情報を書き込み、画像情報のファイル名に、状況コードと方位情報とを付加し、得られた画像情報を、通報情報とする。

0066

分析装置:
次に、図11を用いて、分析装置30で行われる情報管理処理について説明する。図11は、本発明の実施の形態における分析装置の情報管理処理時の動作を示すフロー図である。

0067

図11に示すように、最初に、分析装置30において、情報管理部31は、各端末装置20から送信されてきた通報情報を受信する(ステップB1)。次に、情報管理部31は、受信した各通報情報に識別子を付与する(ステップB2)。

0068

次に、情報管理部31は、ステップB2にて識別子が付与された各通報情報から、画像情報、位置情報、及び方位情報、それぞれを抽出し、抽出した各情報と識別子とを紐付ける(ステップB3)。

0069

具体的には、通報情報として、JPEGファイル(任意名_方位_状況コード.jpeg)を受信した場合は、ステップB3において、情報管理部31は、受信したJPEGファイルから画像部分を抽出する。また、情報管理部31は、JPEGファイルのEXIF情報から位置情報を抽出し、JPEGファイルのファイル名から方位情報と状況コードとを抽出する。

0070

次に、情報管理部31は、基準時から現在までの経過時間が保管周期満了しているかどうかを判定する(ステップB4)。基準時は、例えば、最初に通報情報を受信した時点などに設定されてる。

0071

ステップB4の判定の結果、基準時から現在までの経過時間が保管期間を満了していない場合は、情報管理部31は、ステップB1を実行する。一方、ステップB4の判定の結果、基準時から現在までの経過時間が保管期間を満了している場合は、情報管理部31は、ステップB1〜B3の処理の対象となった通報情報を、記憶部32に格納する(ステップB5)。

0072

ステップB1〜B5の実行により、図4に示すように、端末装置20から送信されてきた通報情報は、抽出された各情報と識別子とが互いに紐付けられた状態で、記憶部32に格納される。

0073

続いて、図12を用いて、分析装置30で行われるグルーピング処理について説明する。図12は、本発明の実施の形態における分析装置のグルーピング処理時の動作を示すフロー図である。

0074

図12に示すように、最初に、分析装置30において、グルーピング部33は、記憶部32に格納されている通報情報を、その位置情報が特定する位置に基づいて、予め設定されている地域毎にグループ分けする(ステップC1)。

0075

次に、グルーピング部33は、ステップC1で得られた地域毎のグループそれぞれにおいて、その地域を細分化する地区毎に、各グループの通報情報を、その位置に基づいて更にグループ分けする(ステップC2)。

0076

次に、グルーピング部33は、ステップC2で得られた地区毎のグループそれぞれにおいて、更に細分化したグループ分けを行う(ステップC3)。

0077

具体的には、ステップC2では、グルーピング部33は、地区毎のグループそれぞれにおいて、まず、1つの基準通報情報を選択し、残りの通報情報の中から、上述した設定条件を満たす通報情報を特定し、特定した通報情報と基準通報情報とを1つのグループとする。また、同じ地区内に未だグルーピングされていない通報情報が残っている場合は、グルーピング部33は、残りの通報情報の中から、新たに基準通報情報を選択し、上記と同様にして地区内に新たなグループを設定する。

0078

ステップC1〜C3の実行により、図5に示すように、各通報情報(通報XXXX)は、地域毎、及び地区毎にグループ分けされた後、更に、地区内でもグループ分けされる。

0079

続いて、図13を用いて、分析装置30で行われる表示データの作成処理について説明する。図13は、本発明の実施の形態における分析装置の表示データの作成処理時の動作を示すフロー図である。

0080

図13に示すように、最初に、分析装置30は、消防局監視装置51から送信されてきた、表示データの作成の要求を受け付ける(ステップD1)。

0081

次に、分析装置30において、表示データ作成部34は、表示データの作成の要求におけるレベルが広域であるかどうかを判定する(ステップD2)。

0082

ステップD2の判定の結果、レベルが広域である場合は、表示データ作成部34は、地域毎に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成する(ステップD3)。

0083

具体的には、ステップD3では、表示データ作成部34は、図6に示すように、地域毎のグループに属する通報情報の数に応じて直径が設定された円を、グループを示すオブジェクトとして、表示データを作成する。

0084

ステップD2の判定の結果、レベルが広域でない場合は、表示データ作成部34は、表示データの作成の要求におけるレベルが地域であるかどうかを判定する(ステップD4)。

0085

ステップD4の判定の結果、レベルが地域である場合は、要求において指定された地域を特定し、特定した地域内の地区毎に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成する(ステップD5)。

0086

具体的には、ステップD5では、表示データ作成部34は、図7に示すように、地区毎のグループに属する通報情報の数に応じて直径が設定された円を、グループを示すオブジェクトとして、表示データを作成する。

0087

ステップD4の判定の結果、レベルが地域でない場合は、表示データ作成部34は、表示データの作成の要求におけるレベルが地区であるかどうかを判定する(ステップD6)

0088

ステップD6の判定の結果、レベルが地区である場合は、表示データ作成部34は、要求において指定された地区を特定し、特定した地区内に設定されたグループを示すオブジェクトが表示されるように、対応する縮尺の電子地図を用いて、表示データを作成する(ステップD7)。

0089

具体的には、ステップD7では、表示データ作成部34は、図8に示すように、通報情報の方位を示す矢印の集合で構成され、且つ、矢印の数が、グループを構成する通報情報の数に対応している、オブジェクトを作成し、このオブジェクトが表示されるように表示データを作成する。

0090

ステップD6の判定の結果、レベルが地区でない場合は、消防局監視装置51の管理者は、特定の地区内の特定のグループ(矢印の集合)を指定している。従って、この場合は、表示データ作成部34は、図9に示すように、地区毎の表示データの縮小版と、状況コードの集計結果と、各通報情報の画像とを組み合わせて、表示データを作成する(ステップD8)。

0091

ステップD3、ステップD5、ステップD7、又はステップD8が実行されると、分析装置30は、消防局監視装置51からの要求の応答として、これらのステップで作成された表示データを送信する(ステップD9)。

0092

以上のステップD1〜D9の実行により、消防局監視装置51は、分析装置30から送信されてきた表示データを受け取り、これを、表示装置の画面に表示する。そして、管理者は、送信されてきた表示データによって表示された情報から、災害地域の状況を把握し、救助活動の優先順を決定する。その後、管理者は、消防局監視装置51から、支援用端末装置52に対して指示を送信する。

0093

[実施の形態における効果]
以上のように本実施の形態によれば、多数の端末装置20から送信されてきた通報情報に対して、迅速に分析処理を行うことができる。つまり、本実施の形態によれば、対象エリアの災害についての大量の情報を、局所毎に災害の状況を示すデータにリアルタイムに加工することができる。このため、地方自治体、消防局等においては、優先度をつけて、迅速に救助活動を行うことが可能となる。また、救助活動中において、臨機応変に、人員再配分救命ルートの変更を判断することも可能となる。

0094

また、本実施の形態では、通報情報において個人情報は特定されないので、一般市民による通報の抵抗感をなくすことができ、大量の通報情報の収集が可能となるので、災害の状況を精度良く特定することが可能となる。更に、本実施の形態では、通報情報そのもののデータ量を小さくすることができるので、通信負荷の軽減を図ることができる。また、通報情報をデータ量の小さい形式に定型化することで、分析装置30における処理速度の向上も図られることになる。

0095

[変形例]
上述した例では、グルーピング処理及び表示データの作成処理は、地域、地区、地区内の箇所の3段階で行われているが、本実施の形態は、グルーピング処理及び表示データの作成処理は、4段階以上であっても良いし、2段階以下であっても良い。

0096

また、本実施の形態では、画像情報、位置情報、及び方位情報を含む通報情報が用いられているが、通報情報は、これらの情報以外の情報を更に含んでいても良い。また、一般
市民に通報情報を自発的に発信させ、これをビッグデータとしてリアルタイムに分析して活用するにあたり、分析装置30は、通報情報を、交通情報及び気象情報等と連携させて、分析を行っても良い。この場合は、消防防災システム50側において、災害現場の状況及び時間変化を詳細に把握することが可能となる。

0097

[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図11に示すステップB1〜B5、図12に示すステップC1〜C3、及び図13に示すステップD1〜D9を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における分析装置30及び地域監視方法を実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、情報管理部31、グルーピング部33、及び表示データ作成部34として機能し、処理を行なう。

0098

また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、情報管理部31、グルーピング部33、及び表示データ作成部34のいずれかとして機能しても良い。

0099

ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、分析装置30を実現するコンピュータについて図14を用いて説明する。図14は、本発明の実施の形態における分析装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。

0100

図14に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。また、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。

0101

CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。

0102

また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。

0103

データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。

0104

また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイスフレキシブルディスク(Flexib
le Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。

0105

なお、本実施の形態における分析装置30は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、分析装置30は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。

0106

上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記16)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。

0107

(付記1)
端末装置と分析装置とを備え、
前記端末装置は、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信し、
前記分析装置は、
複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けし、
グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、
ことを特徴とする、地域監視システム。

0108

(付記2)
付記1に記載の地域監視システムであって、
前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、
ことを特徴とする、地域監視システム。

0109

(付記3)
付記1または2に記載の地域監視システムであって、
前記分析装置が、
縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、地域監視システム。

0110

(付記4)
付記1〜3のいずれかに記載の地域監視システムであって、
前記分析装置が、
前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図上に表示されるように、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、地域監視システム。

0111

(付記5)
端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、グルーピング部と、
グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、表示データ作成部と、
を備えている、ことを特徴とする、分析装置。

0112

(付記6)
付記5に記載の分析装置であって、
前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、
ことを特徴とする、分析装置。

0113

(付記7)
付記5または6に記載の分析装置であって、
前記表示データ作成部が、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、分析装置。

0114

(付記8)
付記5〜7のいずれかに記載の分析装置であって、
前記表示データ作成部が、前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図上に表示されるように、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、分析装置。

0115

(付記9)
端末装置と分析装置とを用いた方法であって、
(a)前記端末装置によって、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報を、通報情報として送信する、ステップと、
(b)前記分析装置によって、複数の前記通報情報が送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、
(c)前記分析装置によって、グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする、地域監視方法。

0116

(付記10)
付記9に記載の地域監視方法であって、
前記(a)のステップにおいて、前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、
ことを特徴とする、地域監視方法。

0117

(付記11)
付記9または10に記載の地域監視方法であって、
前記(c)のステップにおいて、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、地域監視方法。

0118

(付記12)
付記9〜11のいずれかに記載の地域監視方法であって、
前記(c)のステップにおいて、前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図
上に表示されるように、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、地域監視方法。

0119

(付記13)
コンピュータに、
(a)端末装置から、画像情報、前記端末装置の位置を示す位置情報、及び前記端末装置の方位を示す方位情報が、通報情報として、複数送信されてきた場合に、複数の前記通報情報を、前記位置情報及び前記方位情報の類似性に基づいて、グループ分けする、ステップと、
(b)グループ分けによって得られたグループを示すオブジェクトを電子地図上に表示するための、表示データを作成する、ステップと、
を実行させる、プログラム。

0120

(付記14)
付記13に記載のプログラムであって、
前記端末装置が、前記画像情報を構成するファイルのデータ書き込み領域に前記位置情報を書き込み、前記画像情報のファイル名に前記方位情報を付加し、得られた前記画像情報を、前記通報情報として送信する、
ことを特徴とする、プログラム。

0121

(付記15)
付記13または14に記載のプログラムであって、
前記(b)のステップにおいて、縮尺の異なる複数の電子地図毎に、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、プログラム。

0122

(付記16)
付記13〜15のいずれかに記載のプログラムであって、
前記(b)のステップにおいて、前記グループを構成する前記通報情報の数と、それに含まれる前記方位情報が示す方位と、を表現している前記オブジェクトが、前記電子地図上に表示されるように、前記表示データを作成する、
ことを特徴とする、プログラム。

0123

以上のように、本発明によれば、多数の端末装置から情報が送信されてきた場合における分析処理の遅延を抑制することができる。本発明は、災害発生時において救助従事者に対して被災地情報提供が必要となる分野に有用である。

0124

10地域監視システム
20端末装置
21撮像部21
22GPS受信機
23方位センサ
24データ処理部
25 表示部
31情報管理部
32 記憶部
33グルーピング部
34 表示データ作成部
40モバイルネットワーク
41ネットワーク制御装置
50消防防災システム
51消防局監視装置
52支援用端末装置
53 消防防災通信ネットワーク
54 ネットワーク制御装置
110コンピュータ
111 CPU
112メインメモリ
113記憶装置
114入力インターフェイス
115表示コントローラ
116データリーダ/ライタ
117通信インターフェイス
118入力機器
119ディスプレイ装置
120記録媒体
121 バス

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