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技術 画像形成装置及び画像検査方法

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 土屋貴志源田大輔
出願日 2019年3月18日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-049604
公開日 2020年9月24日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-154016
状態 未査定
技術分野 付属装置、全体制御 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 発生箇所毎 二次元座標位置 長尺矩形状 基準座標位置 事前予測 分散数 部品交換時期 周期性情報
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することが可能な画像形成装置及び画像検査方法を提供する。

解決手段

画像形成装置は、第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成する画像形成部と、像担持体上に形成された複数の第2画像を読み取る画像読取部と、読み取られた複数の第2画像から、第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する画像結合部と、結合された画像の画像不良を検出する検出部と、を備える。

概要

背景

トナー像を用紙上に形成する画像形成装置複写機プリンターファクシミリ、これらの複合機)では、構成部品耐久等によって用紙に本来の画像が形成されず、スジ濃度ムラなどの画像不良が発生する場合がある。このため、画像解析に供する専用の画像(テストチャート)を用紙に印刷し、かかる用紙上のテストチャートを読み取って画像不良の発生等を検査し、検査結果に基づいて交換すべき部品を特定する機種の画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。

ここで、従来の画像不良解析用のテストチャートとしては、複数の色材(例えばYMCKトナー)による矩形ないし帯状ベタ画像を、用紙の異なる領域に連続的に形成したものが知られている。

概要

複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することが可能な画像形成装置及び画像検査方法を提供する。画像形成装置は、第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成する画像形成部と、像担持体上に形成された複数の第2画像を読み取る画像読取部と、読み取られた複数の第2画像から、第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する画像結合部と、結合された画像の画像不良を検出する検出部と、を備える。

目的

本発明の目的は、複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することが可能な画像形成装置及び画像検査方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成する画像形成部と、前記像担持体上に形成された前記複数の第2画像を読み取る画像読取部と、読み取られた前記複数の第2画像から、前記第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する画像結合部と、結合された画像の画像不良を検出する検出部と、を備える画像形成装置

請求項2

前記画像形成部は、一色材の画像を前記像担持体の予め定められた複数の領域に分散するように前記複数の第2画像を形成し、前記画像結合部は、前記一色材の画像を対応する画像領域から抽出し、抽出された一色材の画像を、前記画像不良を解析できるサイズになるように結合する、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記画像形成部は、前記第2画像としての帯状画像を、前記像担持体の前記複数の領域に分散するように形成し、前記画像結合部は、前記帯状画像の長辺同士を結合する、請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記画像形成部は、2以上の色の画像を、色材毎に前記像担持体の複数の領域に分散するように前記複数の第2画像を形成する、請求項2または3に記載の画像形成装置。

請求項5

前記画像形成部は、前記検出部による検出結果に基づいて、過去に画像不良が発生した色材の前記第2画像を、当該過去に形成した用紙の前記領域に対してずれた位置に形成する、請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記画像形成部は、前記検出部による検出結果に基づいて、過去に画像不良が発生した色材の前記第2画像を、他の色材への前記領域と入れ替えて形成する、請求項4に記載の画像形成装置。

請求項7

前記画像形成部は、前記複数の第2画像を用紙の余白領域に形成する、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項8

前記画像形成部は、前記複数の第2画像を複数の前記用紙にわたって形成する、請求項7に記載の画像形成装置。

請求項9

前記画像形成部は、前記帯状画像を、主走査方向または副走査方向に伸びるように形成する、請求項3に記載の画像形成装置。

請求項10

前記画像結合部は、抽出された一色材の帯状画像を、該帯状画像間の端部位置を合致させるように結合する、請求項3に記載の画像形成装置。

請求項11

前記画像結合部は、抽出された一色材の帯状画像を、不良部分の位置を合致させるように結合する、請求項10に記載の画像形成装置。

請求項12

前記画像結合部は、抽出された一色材の帯状画像を、前記画像読取部によって読み取られた第2画像の端部の座標位置アフィン変換行列を適用して、当該第2画像が予め定められた基準座標位置に来るようにして、前記端部位置を合致させる、請求項10に記載の画像形成装置。

請求項13

前記検出部は、前記画像不良の程度が閾値を超えた場合、前記画像形成装置の部品交換時期が近い旨を出力する、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。

請求項14

第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成し、前記像担持体上に形成された前記複数の第2画像を読み取り、読み取られた前記複数の第2画像から、前記第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合し、結合された画像の画像不良を検出する、画像検査方法

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置及び画像検査方法に関する。

背景技術

0002

トナー像を用紙上に形成する画像形成装置(複写機プリンターファクシミリ、これらの複合機)では、構成部品耐久等によって用紙に本来の画像が形成されず、スジ濃度ムラなどの画像不良が発生する場合がある。このため、画像解析に供する専用の画像(テストチャート)を用紙に印刷し、かかる用紙上のテストチャートを読み取って画像不良の発生等を検査し、検査結果に基づいて交換すべき部品を特定する機種の画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。

0003

ここで、従来の画像不良解析用のテストチャートとしては、複数の色材(例えばYMCKトナー)による矩形ないし帯状ベタ画像を、用紙の異なる領域に連続的に形成したものが知られている。

先行技術

0004

特開2018−132682号公報

0005

ところで、上記のようなテストチャートを用紙に印刷して画像検査を行い、複数種類の画像不良が用紙の一箇所に発生している場合、特許文献1等の従来の技術では、画像不良を検出する性能(精度等)が低下する問題があった。

0006

例えば、テストチャートにおける一色材のベタ画像に、スジ、濃度ムラという2種類の画像不良が集中的に発生した場合、従来の技術では、濃度差分による画像不良の解析において、スジの検出性が悪くなる、などの技術的課題があった。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の目的は、複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することが可能な画像形成装置及び画像検査方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る画像形成装置は、
第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成する画像形成部と、
前記像担持体上に形成された前記複数の第2画像を読み取る画像読取部と、
読み取られた前記複数の第2画像から、前記第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する画像結合部と、
結合された画像の画像不良を検出する検出部と、
を備える。

0009

本発明に係る画像検査方法は、
第1画像を分割した複数の第2画像を像担持体に形成し、
前記像担持体上に形成された前記複数の第2画像を読み取り
読み取られた前記複数の第2画像から、前記第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合し、
結合された画像の画像不良を検出する。

発明の効果

0010

本発明によれば、複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0011

本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。
本実施の形態における画像形成装置おける制御系の主要部を示すブロック図である。
図3Aおよび図3Bは、画像検査用のテストチャートを用いた従来の画像検査における問題点を説明する図である。
本実施の形態における画像形成装置で使用される画像検査用のテストチャートの一例を示す図である。
図4に示すテストチャートの出力時に画像不良が発生した場合の一例を説明する図である。
図5に示すテストチャートから抽出された黒色の画像を示す図である。
抽出された黒色の画像が整列された状態を示す図である。
黒色の画像の端部同士を合致させる処理について説明する図である。
本実施の形態におけるテストチャートおよび画像検査の他の具体例を説明する図である。
図10Aおよび図10Bは、図9に示すテストチャートにスジおよび濃度ムラが発生して印刷された場合の解析処理の一例を説明する図である。
本実施の形態における画像検査方法の具体的な処理例を示すフローチャートである。

実施例

0012

本実施の形態に係る画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。

0013

以下に説明する実施の形態は、本発明を、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置に適用した場合について説明する。以下、本実施の形態に係る画像形成装置を、図面を参照して詳細に説明する。

0014

図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式カラー画像形成装置である。

0015

すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、トナー像を形成する。

0016

また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。

0017

図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、チャート読取部80および制御部100等を備える。

0018

制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラム読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。

0019

本実施の形態では、制御部100は、本発明の「画像結合部」および「検出部」としての機能を備える。

0020

制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sにトナー像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。

0021

画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。

0022

自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。

0023

原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。

0024

操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキースタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。

0025

画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、記憶部72内の階調補正データ階調補正テーブルUT)に基づいて階調補正を行う。かかる階調補正の処理の詳細については後述する。

0026

また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。

0027

画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。

0028

Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。

0029

画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。

0030

感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。

0031

制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。

0032

帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。

0033

現像装置412は、例えば二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。

0034

ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。

0035

中間転写ユニット42は、像担持体としての中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。

0036

中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。

0037

一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。

0038

二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。

0039

一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアス印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。

0040

その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。

0041

ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式二次転写ユニット)を採用してもよい。

0042

定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。

0043

定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニット60Dが配置されている。

0044

用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。

0045

給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。

0046

チャート読取部80は、用紙Sに形成(生成)される後述の診断用のテストチャートの画像を読み取るためのものである。一具体例では、チャート読取部80は、上述したCCDセンサー等を備えた光学式スキャナー装置が用いられる。

0047

本実施の形態では、チャート読取部80は、定着部60の下流かつ排紙部52の上流側に配置されている。他の例として、チャート読取部80は、画像形成システムの構成要素として、画像形成装置1の下流に接続される図示しない画像読取装置内に配置されてもよい。

0048

チャート読取部80は、制御部100の制御信号に基づいて動作し、用紙S上に形成されたテストチャートの画像を読み取り、読み取り画像データとして制御部100に出力する。チャート読取部80は、本発明の「画像読取部」に対応する。

0049

(画像検査の処理)
ところで、上記のような構成の画像形成装置1では、構成部品の耐久等によって用紙Sに本来の画像が形成されず、スジや濃度ムラなどの画像不良が発生する場合がある。

0050

このため、画像形成装置1では、画像解析のためのテストチャートを用紙Sに印刷し、用紙S上のテストチャートをチャート読取部80で読み取って、制御部100により画像不良の発生等を検査する。さらに、画像形成装置1では、かかる検査の結果、画像不良の発生が検出された場合、当該検出結果に基づいてメンテナンス(交換等)の対象となる部品を特定する処理を行う。

0051

しかしながら、従来の画像検査の方法では、複数種類の画像不良が用紙Sの一箇所に発生しているようなケースにおいて、画像不良を検出する性能(精度)が低下する問題があった。例えば、テストチャートにおける一色材のベタ画像に、スジ、濃度ムラという2種類の画像不良が集中的に発生した場合、従来の技術では、濃度差分による画像不良の解析において、スジの検出性が悪くなる、などの技術的課題があった。

0052

このため、従来の技術では、画像不良の検出性能の低下により、その発生原因である部品の特定も行えなくなる等の問題が発生していた。以下、従来技術における上述の問題点を、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。

0053

図3Aおよび図3Bは、従来の画像検査で使用(作成)されるテストチャートの一例を示す平面図であり、図3Aは画像不良が発生しなかった場合を、図3Bは画像不良が発生した場合を、各々示す。また、矢印Fは、用紙Sが搬送される方向を示しており、この点、後述する図4以下も同様である。

0054

図3Aに示すように、従来の画像検査で用いられるテストチャートの一例としては、各々の色材(ここではY,M,C,Kのトナー)による矩形状のベタ画像が用紙S上の異なる領域に連続的に形成されるものがある。より詳細には、この例では、搬送方向の上流側からY、M、C、K色のトナーによるベタ画像が、それぞれ矩形形状かつ長辺同士が接触するように、用紙S上に形成されている。

0055

なお、図3Aに示す矩形状のベタ画像の各々(Y,M,C,K)は、本発明の「第1画像」に対応する。

0056

ここで、図3Aと図3Bを比較すると、図3Bに示す事例では、用紙S上の搬送方向の先頭側に印刷されたK色のベタ画像に、画像不良として、搬送方向に沿ったスジFDS(以下、「FDスジ」という)、および濃度ムラUDが発生していることが分かる。

0057

このように、複数種類の画像不良が用紙Sの一箇所(一色材の領域)に集中的に(ここでは部分的に重なるように)発生している場合、従来の技術では、濃度差分による画像不良の解析において、スジFDSの検出性が悪くなる、との問題があった。

0058

また、図3Bに示すような事例では、当該画像不良(この例ではFDスジと濃度ムラ)の原因が、当該色(この例では黒色(K))のユニットの部品なのか、または中間転写ベルト421などの各色で共用される部品なのか等につき、明確に判別することができない問題がある。

0059

上述のような従来技術における種々の問題点に鑑みて、本発明者らは、一色材の画像(第1画像)を複数の第2画像に分割し、これら複数の第2画像を像担持体(この例では用紙S)に分散的に形成する処理を行うことで、画像不良の原因となる部品の特定性を向上させることができることを見出した。

0060

また、本発明者らは、像担持体(用紙S)上に形成された複数の第2画像をチャート読取部80で読み取り、該読み取られた複数の第2画像から、第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する処理を行うことで、複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することができることを見出した。

0061

以下、本実施の形態の画像形成装置1で実行される画像検査方法等について、より具体的に説明する。

0062

本実施の形態の画像形成装置1において、制御部100は、画像検査の際に、一色材の画像を用紙Sの複数の領域に分散するように形成したテストチャートを作成するように、画像形成部40等を制御する。

0063

すなわち、本実施の形態において、画像形成部40は、制御部100の制御の下、2以上の色の画像を、色材毎に用紙Sの予め定められた複数の領域に分散するように形成することにより、テストチャートを作成する。

0064

図4に、本実施の形態の画像形成装置で使用される画像検査用のテストチャートの一具体例を示す。図4に例示した本実施の形態に係るテストチャートは、1枚の用紙S上に、搬送方向の上流側からY,M,C,Kの4色の主走査方向に伸びる帯状ないし長尺矩形状のベタ画像がそれぞれ8つずつ印刷されている。

0065

このうち、図4中に示す個々の帯状の画像は、本発明における「第2画像」に対応する。図4に示す例は、第1画像に対応するY,M,C,Kの画像(図3A参照)を各々8分割した第2画像を、用紙S上に規則的に配列したテストチャートの例を示している。

0066

図4に示す例では、画像形成部40は、制御部100の制御の下、用紙Sの搬送方向における上流側から、図中に示すY0の領域にY(イエロー)色のトナー像を形成し、かかるトナー像に連続するM0の領域にM(マゼンタ)色のトナー像を形成し、以下同様に、C0の領域にC(シアン)色のトナー像、K0の領域にK(黒)色のトナー像を形成する。

0067

続いて、画像形成部40は、K0の領域に連続するY1の領域にY色のトナー像を形成し、以下は同様に、M1、C1、およびK1の各領域に、対応するM、C、およびK色のトナー像を形成し、最後のK7の領域にK色のトナー像を形成するまで上述と同様の動作を繰り返して、図4に示すテストチャートを作成する。

0068

このようなテストチャートを用いることにより、画像不良の各々の因子を色毎に分散させることができるので、例えば、特定の色毎に発生するスジや濃度ムラ等と、中間転写ベルト421などの各色で共通に用いられる部品の不具合により発生するスジや濃度ムラ等と、を明確に判別できるようになる。

0069

以下、図4に示すテストチャートを用紙S上に印刷した際に画像不良が発生した場合の図5を参照して、画像不良の発生原因の判別方法等について説明する。

0070

図5に示す事例では、FDスジ(FDS)は、いわば「飛び飛び」の態様で黒色(K)の画像にだけ発生しており、隣接するシアン(C)および黄色(Y)、さらにはマゼンタ(M)のいずれにも発生していない。この結果から、図5の事例では、FDスジ(FDS)の原因(要因)となる部品は、黒色(K)の画像形成ユニット(以下、「Kユニット」とも称する)の部品である可能性が極めて高いことが推測できる。

0071

言い換えると、図5に示すFDスジ(FDS)の原因は、中間転写ベルト421や定着部60などのYMCKの全ての色の画像に使用される部品(以下、「共通部品」という)の側に起因して発生しているとは考えにくい。

0072

なお、図示しないが、仮に、K7からY7までの領域(図4参照)に亘って連続してスジが発生しているような場合、かかるスジは共通部品側に起因している可能性が極めて高いことが推測できる。

0073

また、図3Bに例示したように、テストチャートのKの画像における副走査方向に沿った一端側(図3Bにおける下側)から4分の1の面積で濃度ムラUDが発生した場合、図4のように各色のベタ画像を各々複数に分割して分散させることにより、当該濃度ムラUDの要因を特定しやすくなる。

0074

すなわち、図5に示す例では、領域K7および領域K6の黒色画像に濃度ムラUDが発生し、領域C7,M7,Y7等の他の色の画像には濃度ムラUDが発生していない。ここで、共通部品側が原因となっている場合には、これら領域C7,M7,Y7等の画像にも濃度ムラUDが発生するはずであるが、実際はそうではない。したがって、図5の事例では、プロセッサーにより、濃度ムラUDの原因(要因)となる部品は、Kユニットの部品である可能性が極めて高い旨を判断できる。

0075

このように、本実施の形態に係るテストチャートの構成によれば、画像不良の原因となる部品を特定しやすくなる。

0076

さらに、本実施の形態では、上述した構成のテストチャートをチャート読取部80で読み取り、該読み取られた複数の第2画像(例えばK0〜K7の帯状画像)から、第1画像を分割した数より小さい数分選択して結合する処理を制御部100で行う。

0077

図4および図5に示す例では、制御部100は、画像結合部の機能として、チャート読取部80によって読み取られたK0〜K7の帯状画像(すなわち8つの第2画像)から、当該8(すなわち分割数)よりも小さい数分を選択して、該選択された画像同士を結合する処理を行う。

0078

さらに、制御部100は、検出部の機能として、結合された画像毎に、画像不良を検出する処理を行う。

0079

上述のような処理を行う本実施の形態によれば、画像不良の発生箇所毎に画像を分割する(第2画像の分割数を決定する)、あるいは画像不良の発生箇所毎に第2画像を結合する、等により、複数種類の画像不良が発生した場合に画像不良の検出性能の低下を抑制することができる。

0080

ここで、分割数すなわち第1画像を幾つの第2画像に分割するか、および、第2画像の結合の態様等については、制御部100が、過去に行った画像不良の検出結果や特定された不良部品についてのデータ(以下、診断データという。)を参照して、好ましい形態を設定することができる。あるいは、過去の診断データを表示部21に表示するとともに、ユーザーが操作表示部20を操作して決定(設定)できる構成としてもよい。上記の診断データは、任意の記憶媒体に保存することができ、以下は、記憶部72に保存される構成を前提とする。

0081

なお、図4に例示したように第1画像の分割数を比較的多く設定したテストチャートによれば、特定色のユニットの部品に異常があるケースにおいて、画像不良それ自体を判別ないし識別しにくくなるおそれがある、との新たな課題が生じる。

0082

具体的には、簡明のため図4および図5では誇張して分かりやすく示しているが、実際に発生するFDスジ(FDS)は微細な線である場合や、スジの太さが均一でない場合もある。このような場合に、領域K1〜K7の画像を別々に検査していたのでは、いずれかのFDスジ(FDS)を検出しにくくなるおそれがある。例えば、図5に示す事例において、領域K7の黒色画像に発生しているFDスジFDSは、濃度ムラなどの他の画像不良として誤検出されるおそれが考えられる。

0083

また、図5に示すように、特定の画像(この例では領域K7およびK6の黒色画像)の大部分に濃度ムラUDが発生し且つ他の画像不良(この例ではFDスジFDS)も発生しているような場合、領域K1〜K7の画像を別々に検査していたのでは、領域K7およびK6の濃度ムラUDがどの程度のムラなのかを特定しにくくなる課題がある。

0084

総じて、各色の分散(分割)数を複数にしたテストチャートを用いてプロセッサーによる画像検査を実行すると、画像不良が発生した際に、その原因となる部品の特定精度が向上する一方で、参照面積比較対象となる画像領域など)が少なくなり、画像不良の種類や程度等の判定精度が悪くなることが分かった。

0085

そこで、本実施の形態の一具体例では、制御部100は、画像結合部の機能として、チャート読取部80によって読み取られたテストチャートの画像から、一色材の画像(第2画像)を、対応する複数の画像領域から抽出し、該抽出された複数の第2画像を、画像不良を解析できるサイズ(面積や形状等)になるように結合する処理を行う。

0086

本実施の形態では、制御部100は、画像不良が発生した色の帯状画像の長辺同士を結合して、画像不良の解析すなわち画像不良の種類や程度を特定する。また、制御部100は、当該画像不良の解析の結果および画像不良が生じていない画像の位置や色材などを案して、当該画像不良の原因となる部品の特定を行う。

0087

チャート読取部80で読み取られたテストチャートの画像(図5参照)から、制御部100が、対応する複数の画像領域(K0〜K7)から黒色の画像を抽出した例を図6に示す。

0088

ここで、制御部100は、抽出された一色の画像(図中のK0〜K7参照)に関し、チャート読取部80によって読み取られた第2画像の端部の座標位置(この例では4隅の二次元平面座標図8を参照)にアフィン変換行列(すなわち次元を一つ増やす行列処理)などの変換行列を適用して、特定の画像を平行移動させる。

0089

このように、特定の画像を平行移動させる画像処理を行うことで、各色材における画像の端部(4隅)の位置ひいては画像不良の位置をほぼ合致させることができる(図7参照)。なお、画像を平行移動させても各画像が完全に合致しない場合については後述する。

0090

以下は説明の便宜のため、領域K0〜K7の黒色画像(第2画像)を「画像K0」、「画像K1」などと称する。

0091

図7に示す例では、制御部100は、スジを解析できるサイズ(面積)になるように、画像K1の下端側に画像K2の上端側を合致させ、画像K2の下端側に画像K3の上端側を合致させ、画像K3の下端側に画像K4の上端側を合致させるように、各画像K1〜K3を移動させる処理を行っている。

0092

このようにして上側の結合画像を生成することにより、2種類の画像不良(スジおよび濃度ムラ)の内の1種類を分離する(スジのみを個別に抽出する)ことができるので、スジの検出性能の低下を抑制することができる。

0093

また、制御部100は、濃度ムラを解析できるサイズ(面積)になるように、画像K4の下端側に画像K5の上端側を合致させ、同様に画像K5の下端側に画像K6の上端側を合致させ、画像K6の下端側に画像K7の上端側を合致させるように、各画像K5〜K7を移動させる処理を行っている。

0094

このようにして下側の結合画像を生成した場合、2種類の画像不良の内の1種類を分離する(濃度ムラだけを個別に抽出する)ことはできない。一方、制御部100は、上述した上側の結合画像の解析により、下側の結合画像のスジの位置を推測することができる。

0095

したがって、制御部100は、下側の結合画像の解析(画像不良の検出)の際に、下側の結合画像におけるスジの位置の画像領域を無視して、その他の画像領域に対して画像不良を検出する処理を行うことにより、下側の結合画像に発生している濃度ムラの検出を行うことができる。

0096

この例では、制御部100は、画像K4およびK0の下端側の二次元座標位置基準座標位置とし、他の画像(K5〜K7、およびK1〜K3)の上端または下端を基準座標位置に対して整列するように移動させる処理を行う。このように、基準座標位置に設定される第2画像、言い換えると移動させない第2画像を複数設定することにより、処理が早くなるメリットがある。

0097

一方で、例えばK5にも濃度ムラUDがあるような場合、K4〜K7の結合画像では濃度ムラUDの解析を行うのに十分でないケースも考えられる。このような場合、制御部100は、画像K3の下端側の二次元座標位置を基準座標位置とし、他の画像(K4〜K7)の上端または下端を基準座標位置に対して整列するように移動させる処理を行えばよい。

0098

他の例として、一種類の画像不良しか発生していない、あるいは、例えば第2画像(K1〜K7)中の広範な領域にわたって濃度ムラUDがあるような場合、制御部100は、画像K0の下端側の二次元座標位置のみを基準座標位置とし、他の画像(K1〜K7)の上端または下端を基準座標位置に対して整列するように移動させる処理(すなわち結合画像を一つにする処理)を行ってもよい。

0099

なお、本実施の形態では、テストチャートの画像を構成する一色(例えばK0〜K7)の画像は、用紙S上に各々分散して配置されるため、チャート読取部80で読み取られる際の用紙Sの撓みや斜行等により、各々の画像の大きさや向きが一致しない場合があり得る。図8に示す例では、用紙Sに印刷された画像K1の部分が撓み、チャート読取部80の読み取り時により近接したために画像K0よりも大きな画像として読み取られた例を誇張して示している。

0100

このような場合、制御部100は、適宜、第2画像(K0〜K7)についてズーム(拡大/縮小)や回転の処理を行えばよい。図8の例では、制御部100は、画像K7の4隅の二次元平面位置座標にアフィン変換行列を適用して画像K7を平行移動させるとともに、画像K0の大きさと同じになるように、画像K7を縮小する処理を行う。

0101

上述のような処理を行うことにより、制御部100は、抽出された一色の第2画像について、これら第2画像の端部位置同士、さらには不良部分の位置を合致させるように結合することができる。

0102

なお、図5に示す事例において、仮に濃度ムラUDの発生している画像が画像K7だけのような場合、当該濃度ムラUDの原因が、Kユニットの部品によるのか、または共通部品によるのか等について、プロセッサーによって明確に判断することが難しくなるものと考えられる。

0103

そこで、画像形成部40は、制御部100による画像不良の解析結果(取得した画像不良の周期性情報)に基づいて、過去に画像不良が発生した色の画像を、当該過去に形成した用紙Sの位置からずれた位置に形成するように、制御部100の制御の下にテストチャートを作成する。

0104

上記の例の場合、画像形成部40は、制御部100の制御の下、画像K7を用紙S上の例えば画像C7の位置(図4参照)に形成し、同様に他の画像C7等を隣に一つずつずらすように形成してテストチャートを作成する。

0105

かくして、当該テストチャートにおいて、再び画像K7に濃度ムラUDが発生する場合は、当該濃度ムラUDの原因がKユニットの部品による可能性が高いと判断でき、一方、いずれの画像にも濃度ムラUDが発生しない場合は、当該濃度ムラUDの原因が共通部品による可能性が高いと判断できる。

0106

なお、上述したように、テストチャート全体を用紙Sの所定位置からずらして形成する処理は、用紙Sの余白余裕がない等のケースでは実行できない場合があり得る。

0107

このような場合、画像形成部40は、制御部100による画像不良の解析結果(取得した画像不良の周期性情報)に基づいて、過去に画像不良が発生した色の画像を、他の色の画像位置に入れ替えて形成するように、制御部100の制御の下にテストチャートを作成する。

0108

上記の例の場合、画像形成部40は、制御部100の制御の下、画像K7を用紙S上の例えば画像Y7の位置(図4参照)に形成し、画像Y7を用紙S上の画像K7の位置に入れ替えるように形成して、テストチャートを作成する。

0109

かくして、当該テストチャートにおいて、再び画像K7に濃度ムラUDが発生する場合は、当該濃度ムラUDの原因がKユニットの部品による可能性が高いと判断でき、一方、画像Yに濃度ムラUDが発生した場合は、当該濃度ムラUDの原因が共通部品による可能性が高いと判断できる。

0110

本実施の形態では、他にも、何らかの画像不良が発生し、当該画像不良の原因となる部品が直ちに特定できないような場合に、上述のようにテストチャート全体をずらして形成する或いは特定色の画像を他の色の画像と入れ替えて形成することにより、当該画像不良の原因となる部品を特定しやすくなる。

0111

また、仮に濃度ムラUDが周期性を有するムラの場合に、当該周期に該当する位置を回避するようにK画像を形成することで、濃度ムラUDの原因となる部品を特定することが容易になる。具体的には、再び用紙S上の同じ場所(すなわち搬送方向の先端側)に濃度ムラUDが出るようであれば、共通部品が原因であることが推定でき、逆に、用紙S上の異なる場所かつKの画像に濃度ムラUDが出るようであれば、Kユニットの部品が原因であることが推定できる。

0112

図4等に示す例では、テストチャートを構成する複数色(YMCK)の帯状の画像を、各々、主走査方向に伸びるように形成する場合について説明した。他の例として、図9に示すように、テストチャートを構成する複数色(YMCK)の帯状の画像を、各々、副走査方向(搬送方向)に伸びるように形成してもよい。

0113

なお、図9に示す例では、簡明のため各色の分散数(すなわち第1画像を第2画像に分割する分割数)を4としたが、かかる分散数(分割数)は特に限定されず任意である。

0114

一方で、図9に示すように、用紙Sを縦方向に搬送しチャートの帯も縦方向に形成する場合には、図4で上述したようにチャートの帯を横方向に形成する形態と比較すると横幅が短くなることを考慮して、縦方向の分散数(分割数)を少なめに設定するとよい。

0115

図9に示す事例では、4つのKのベタ画像(K0〜K3)の各々に主走査(CD)方向のスジCDSが発生しており、また、用紙Sの図9中の左側の画像K(K0)に濃度ムラUDが発生している。

0116

このような場合も、図6図8で上述した処理と同様の処理によって、画像検査を行うことができる。すなわち、制御部100は、チャート読取部80によって読み取られた第2画像を色毎に抽出し(図10A参照)、抽出された一色(例えばK0〜K3の4つ)の第2画像を、その分割数より少ない数分選択して、当該選択された第2画像の端部位置を合致させるように結合する(図10B参照)。

0117

ここで、制御部100は、第2画像の端部(4隅)の二次元座標の値を特定し、例えばアフィン変換行列を用いて座標上の平行移動を行い、また、第2画像同士の端部位置および不良部分(この例ではCDスジ)の位置が合うように、特定の行列を適用して拡大縮小や回転の処理を行う。

0118

かくして、本実施の形態によれば、図10Bの右側に示すように、2種類の画像不良の内、スジCDSのみを抽出した結合画像(K2+K3)を生成することにより、スジCDSの検出性能の低下を抑制することができる。

0119

また、図10Bの左側に示す結合画像(K0+K1)に対しては、制御部100は、上述のように、結合画像(K2+K3)の解析により、結合画像(K0+K1)のスジの位置を推測することができる。

0120

したがって、制御部100は、結合画像(K0+K1)の解析(画像不良の検出)の際に、当該結合画像(K0+K1)におけるスジの位置の画像領域を無視して、その他の画像領域に対して画像不良を検出する処理を行うことにより、結合画像(K0+K1)に発生している濃度ムラの検出を行うことができる。

0121

このように、本実施の形態によれば、発生した画像不良の原因をより特定しやすくなり、また、用紙Sに形成されたテストチャートの一色に複数ないし複数種類の画像不良が発生した場合であっても、検出性能等の低下を抑制することができる。

0122

以下、図11に示すフローチャートを参照して、本実施の形態における画像検査方法の一具体例を説明する。なお、この例では、図4で上述したようなテストチャートを用紙Sに印刷して、図5に示すような画像不良が発生した場合を仮定して説明する。

0123

テップS10において、制御部100は、第1画像を第2画像に分割する分割数(この例では8)を決定し、図4に示すテストチャートの画像を用紙S上に形成するように、画像形成部40等を制御する。より具体的には、制御部100は、第1画像の画像データを記憶部72等から読み出して、決定された分割数の第2画像を生成するように、画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kを制御するとともに、用紙Sを搬送するように用紙搬送部50を制御する。

0124

この後、制御部100の制御の下、現像装置412によって、テストチャートの画像が感光体ドラム413の表面に4色のトナー像(各色毎に8つの帯画像)として顕像化される。そして、感光体ドラム413上のテストチャートのトナー像は、中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写され、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。

0125

続いて、テストチャートのトナー像(各々の第2画像)が形成された用紙Sは、定着部60による定着工程を経た後に、定着部60の下流に配置されたチャート読取部80によって、テストチャートの各々の第2画像の読み取りが行われる。

0126

ステップS20において、制御部100は、チャート読取部80で読み取られたテストチャートの各々の第2画像のデータを取得する。

0127

ステップS30において、制御部100は、一の色材(トナー)に対応する画像領域の読取画像を抽出する。一具体例では、制御部100は、記憶部72に保存した診断データから、過去の直近に発生した画像不良が発生した色の情報(この例ではK)を参照して、まず、K色のトナー像(K0〜K7の帯形状)に対応する用紙S上の4隅の二次元座標位置を抽出する。

0128

この二次元座標位置は、画像K0の4隅について図8に示すように、左上隅は(x0,y0)、右上隅は(x1,y0)、左下隅は(x0,y1)、右下隅は(x1,y1)のように表すことができる。

0129

ステップS40において、制御部100は、抽出された読取画像について、当該分割数(この例では8)よりも小さい数分の第2画像を選択して結合する処理を行う。すなわち、上述のように、抽出された当該一色の画像(複数の帯状の第2画像)を、画像の端部位置が合致するように、アフィン変換行列を適用して水平移動させ、適宜、ズームや回転等の処理を実行することにより、画像解析ができるサイズ(面積)の複数の結合画像を生成する。

0130

この第2画像の結合の処理により、図7に示すように、第1の結合画像(K0+K1+K2+K3)と、第2の結合画像(K4+K5+K6+K7)と、が生成される。

0131

ステップS50において、制御部100は、各々の結合画像に対して、画像不良が発生しているか否かについて判定する。

0132

通常、画像不良の有無の判定は、不良の要因(画像不良の種類)毎に行う必要があるため、例えば上述した濃度ムラUDとFDスジFDSの有無の判定を一度の処理で行うことができない。このため、制御部100は、適宜、過去の診断データを参照して、用紙Sの搬送方向上流側(図5等を参照)にある第1の結合画像(K0+K1+K2+K3)と、同下流側にある第2の結合画像(K4+K5+K6+K7)と、に発生しやすい画像不良の種類を各々推定(予想)して、当該予想された要因順に判定を行うようにする。

0133

制御部100によって上記のような処理を行うことにより、第1の結合画像および第2の結合画像にFDスジFDSがあること、および第2の結合画像(K4+K5+K6+K7)の下流側に濃度ムラUDがあることが、より速やかに検出される。

0134

かくして、制御部100は、画像不良が発生していると判定した場合(ステップS50、YES)、ステップS60の処理に移行する。一方、制御部100は、画像不良が発生していないと判定した場合(ステップS50、NO)、ステップS60の処理をスキップしてステップS70に移行する。

0135

ステップS60において、制御部100は、当該画像不良の程度(不良レベル)、周期などのより詳細な解析を行う。ここでも、制御部100は、記憶部72に保存された、過去に発生した画像不良に関する診断データ(画像不良が発生した色、発生した画像不良の種類、程度、周期、用紙S上の位置、特定された部品等)を適宜参照することができる。

0136

ステップS70において、制御部100は、KCMYの全ての色(色材)の画像に対する解析が終了したか否かを判定する。

0137

ここで、制御部100は、全ての色の画像に対する解析が終了していないと判定した場合、(ステップS70、NO)、ステップS30の処理に戻って、上述したステップS30〜ステップS70の処理を繰り返し行う。

0138

一方、制御部100は、全ての色材の解析が終了したと判定した場合、(ステップS70、YES)、ステップS80に移行する。

0139

ステップS80において、制御部100は、今回の解析結果を記憶部72に保存するとともに、以下のような処理を行う。

0140

制御部100は、YMCKのいずれの色の画像にも画像不良が発見できなかった場合には、そのまま処理を終了する。このとき、制御部100は、チャート読取部80で読み取られたテストチャートの画像全体のデータを合わせて参照して、画像不良の有無を確認してもよい。

0141

一方、制御部100は、YMCKのいずれか一色以上の画像に画像不良がある場合(ステップS50のYES等を参照)、画像不良が発生した色(この例ではKのみ)、発生した画像不良の種類、程度、周期等に応じて、当該画像不良の要因(発生原因となる部品等)を特定する。

0142

ここでも、制御部100は、画像不良の要因となる部品等を特定するために、過去に発生した画像不良に関する診断データ(画像不良が発生した色、発生した画像不良の種類、程度、周期、用紙S上の位置、特定された部品等)を適宜参照することができる。

0143

さらに、制御部100は、ステップS60で解析された第1または第2の結合画像の画像不良(この例ではFDスジFDSおよび濃度ムラUD)の程度が閾値を超えている場合、当該特定された部品の交換時期が近い旨をユーザーに通知する制御を行う。この制御は、その旨のメッセージを、操作表示部20に表示すること、通信部71を介してサービスマン報知すること、などである。

0144

このように、不良部品の交換時期の事前予測および通知が行われる本実施の形態によれば、画像形成装置1が当該不良部品の故障ダウンする前に、交換時期が近づいている部品を交換することができるので、画像形成装置1のダウンタイムを抑えることができる。

0145

上述した実施の形態では、用紙Sの主要な面(ほぼ全面)にテストチャートを印刷する例について説明した。これに対して、図3図9等で上述したような構成のテストチャートを、用紙Sの余白領域に印刷する構成としてもよい。このような変形例は、画像形成装置1の下流側に用紙Sの余白領域の裁断を行う後処理装置(図示せず)が接続されるような場合に好適である。

0146

このように、本実施の形態のテストチャートを用紙Sの余白領域に形成する場合には、廃棄対象となる用紙Sの枚数を削減でき、省資源化を図ることができる。

0147

一方で、図3図9等に示すような構成のテストチャートを1枚の用紙Sの余白領域に形成しようとすると、テストチャート全体を縮小して印刷する必要があることから、画像不良の解析を行うのに十分な面積が確保できないおそれがある。

0148

したがって、本実施の形態のテストチャートを用紙Sの余白領域に形成する場合、制御部100は、かかるテストチャートを、複数の用紙Sにわたって形成するように画像形成部40を制御するとよい。このような構成とすることで、用紙Sの余白に、テストチャート全体の縮小率を抑えて印刷することができる。

0149

以上、詳細に説明したように、本実施の形態によれば、一つのテストチャート内に複数種類の画像不良が発生した場合に、画像不良の検出性能の低下を抑制することができる。

0150

また、本実施の形態によれば、テストチャートの一色に画像不良が発生した場合に、当該画像不良の原因をより特定しやすくすることと、画像不良の検出性能の低下を抑制することの両立を図ることができる。

0151

上述の実施の形態では、像担持体として用紙S上にテストチャート(複数の第2画像)のトナー像を形成し、用紙S上のテストチャートをチャート読取部80で読み取る構成例について説明した。他の例として、チャート読取部80を、中間転写ベルト421などの他の像担持体上に形成されたテストチャート(複数の第2画像)を読み取るように配置してもよい。

0152

その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

0153

1画像形成装置
10画像読取部
20操作表示部
21 表示部
22 操作部
30画像処理部
40画像形成部
421中間転写ベルト
50 用紙搬送部
60定着部
71通信部
72 記憶部
80チャート読取部(画像読取部)
100 制御部(画像結合部、検出部)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
CDS CDスジ
FDS FDスジ
K(K0〜K7)黒色画像(複数の第2画像)または第2画像の画像領域
UD濃度ムラ
S 用紙(像担持体)

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