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技術 経路案内装置、経路案内方法、経路案内プログラム

出願人 株式会社JVCケンウッド
発明者 松本栄治鈴木剛
出願日 2019年3月22日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-054969
公開日 2020年9月24日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-153920
状態 未査定
技術分野 航行(Navigation) 交通制御システム 生体の呼吸・聴力・形態・血液特性等の測定
主要キーワード ウェアラブル機器 車内音声 初期ルート 停止頻度 悪化要因 変更頻度 マスクROM 初心者向け
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

運転者の不安定な心理状態解析し、最適な経路案内を実施できる。

解決手段

経路案内装置10は、車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力部101と、生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測部102と、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力部103と、心理状態と走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定部105と、心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索部110と、を備える。

概要

背景

特許文献1には、運転者に警報等の運転補助情報を出力する車両用安全装置において、車両走行滞留により変化する運転者の心理状態を、ナビゲーション装置案内経路変更頻度及び車線変更頻度の少なくともいずれか一方に基づいて推測する心理推測手段と、前記心理状態の推測結果に応じて前記運転補助情報の出力態様可変する出力可変手段とを備える車両用安全装置が開示されている。

概要

運転者の不安定な心理状態を解析し、最適な経路案内を実施できる。経路案内装置10は、車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力部101と、生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測部102と、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力部103と、心理状態と走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定部105と、心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索部110と、を備える。

目的

本発明は、運転者の不安定な心理状態を解析し、最適な経路案内を実施可能な経路案内装置、経路案内方法及び経路案内プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両を運転する運転者生体情報を入力する生体情報入力部と、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測部と、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力部と、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定部と、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索部と、を備える、経路案内装置

請求項2

前記心理状態要因判定部は、前記車両が停止している間の心理状態の変化量、車両の走行中と停止中の心理状態の差異および車両停止頻度と心理状態の相関のうち少なくとも1つに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する、請求項1に記載の経路案内装置。

請求項3

前記車両の停止可能性が低くなる経路は、経路における信号機の数および、経路における信号機の赤信号の期間に基づいて設定される、請求項1に記載の経路案内装置。

請求項4

現在の車両の停止が赤信号によるものであるかを判定する赤信号判定部をさらに備える、請求項1に記載の経路案内装置。

請求項5

前記赤信号判定部は、車両の前方を撮影した画像から、車両の現在位置から前方に信号機があることを判定することにより、現在の車両の停止が赤信号によるものであるかを判定する、請求項4に記載の経路案内装置。

請求項6

前記車両が、指定された目的地への第1経路を設定して走行しており、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定され、車両の停止可能性が低くなる第2経路を再探索した場合において、前記第1経路と、前記第2経路と、を比較する経路比較部と、前記前記第1経路と、前記第2経路と、を比較して前記第2経路にデメリットとなる可能性がある場合、前記デメリットとなる可能性を運転者に報知する報知部と、をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の経路案内装置。

請求項7

車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力ステップと、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測ステップと、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力ステップと、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定ステップと、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索ステップと、を含む、経路案内方法

請求項8

車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力ステップと、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測ステップと、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力ステップと、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定ステップと、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索ステップと、をコンピュータに実行させる、経路案内プログラム

技術分野

背景技術

0002

特許文献1には、運転者に警報等の運転補助情報を出力する車両用安全装置において、車両走行滞留により変化する運転者の心理状態を、ナビゲーション装置案内経路変更頻度及び車線変更頻度の少なくともいずれか一方に基づいて推測する心理推測手段と、前記心理状態の推測結果に応じて前記運転補助情報の出力態様可変する出力可変手段とを備える車両用安全装置が開示されている。

先行技術

0003

特開2007−305156号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記の車両用安全装置でも、十分に運転者の心理状態を解析できていない。結果的に、運転者の心理状態に応じた最適な経路案内を実施することができないという問題がある。

0005

そこで、本発明は、運転者の不安定な心理状態を解析し、最適な経路案内を実施可能な経路案内装置、経路案内方法及び経路案内プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様にかかる経路案内装置は、車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力部と、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測部と、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力部と、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定部と、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索部と、を備える。

0007

本発明の一態様にかかる経路案内方法は、車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力ステップと、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測ステップと、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力ステップと、 前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定ステップと、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索ステップと、を含む。

0008

本発明の一態様にかかる経路案内プログラムは、車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力ステップと、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測ステップと、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力ステップと、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定ステップと、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索ステップと、をコンピュータに実行させる。

発明の効果

0009

本発明によれば、運転者の不安定な心理状態を解析し、最適な経路案内を可能な経路案内装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施形態にかかる経路案内装置を備えたシステムブロック図である。
本発明の実施の形態1にかかる経路案内装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1にかかる経路案内装置の動作を示すフローチャート図である。
本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置の動作を示すフローチャート図である。

実施例

0011

以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。

0012

図1は、本発明の実施形態にかかる経路案内装置を備えたシステムのブロック図である。本システムは、経路案内装置10を中心として構成されている。経路案内装置10は、CPU、ROM、RAM、及びI/O等を備えたコンピュータである。経路案内装置10には、表示部11と、操作部12と、音声案内や警報等を出力する音声出力装置であるスピーカ13と、運転者の声など車内音声収音する音声入力装置であるマイク14と、地図情報が記録されているDVDやハードディスク等の記憶部15と、が接続されている。

0013

表示部11は、例えば、液晶ディスプレイ等からなり、地図画像道路画像)等を表示する。操作部12は、例えば、表示部11の全面に配置されたタッチパネル等からなり、利用者からの操作内容指示入力等)を受け付ける。なお、操作部12は、赤外線リモコン等であってもよい。

0014

経路案内装置10には、走行中の道路信号機など車両の外部を撮影する車外カメラ31、GPS(Global Positioning System)受信機32、ビーコン受信機33、運転者の表情姿勢を撮影する車内カメラ35、運転者の着用するウェアラブル機器40が接続されている。また、経路案内装置10には、CAN(Controller Area Network)55を介して、エンジンECU50と、図示していないが、車速センサジャイロセンサ等の各種センサ等が接続されている。また、経路案内装置10には、移動通信システムを用いて他の携帯電話固定電話との間で双方向通信を行う通信端末20が接続されていてもよい。通信端末20は、携帯電話、スマートフォンタブレット車載コンピュータなど、外部とネットワークを介して通信可能な端末とすることができる。

0015

GPS受信機32は、GPSアンテナを介したGPS衛星出力信号を受信する。GPS受信機32は、受信した信号を所定形式の信号に変換して経路案内装置10に供給する。経路案内装置10は、GPS受信機32や各種センサから供給された信号に基づいて、現在の車両位置及び車両方位演算する。

0016

ビーコン受信機33は、道路に設けられたビーコン電波ビーコン光ビーコン等)が発する道路交通情報を受信し、取得する。道路交通情報は、例えば、道路交通情報通信システム(Vehicle Information and Communication System、VICS(登録商標))であり、渋滞情報通行規制情報等を含む。また、経路案内装置10には、図示していないが、FM多重放送波を受信し、当該放送波重畳された受信信号復号して道路交通情報を取得するFM多重放送波受信機が設けられてもよい。

0017

記憶部15に記憶されている地図情報には、国道・県道・高速道路等の各種道路、交差点や信号機の位置情報等が含まれている。

0018

ウェアラブル機器40は、インターネット接続可能で、かつユーザが装着可能な機器であり、例えば、スマートウォッチとすることができる。ウェアラブル機器40は、ユーザの心拍数脈拍数血圧値などの活動量計測し、計測した数値を保存する。

0019

以上説明した経路案内装置10は、単なる一例であり、経路案内装置10が、例えば、表示部11、操作部12、スピーカ13、マイク14、記憶部15、通信端末20等の機能を含んでもよい。

0020

(実施の形態1)
図2は、本発明の実施形態にかかる経路案内装置の構成を示すブロック図である。
経路案内装置は、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(field-programmable gate array)などのハードウェアからなり、これらのハードウェアは、細分化された処理のそれぞれを実行する機能演算部としての機能も担う。

0021

生体情報入力部101は、運転者の生体情報をセンサから取得する。例えば、前述した車内カメラ35で撮影する撮影データに基づき、運転者の生体情報を取得することができる。また、マイク14から、運転者の声を含む音声データに基づく運転者の生体情報を取得することができる。さらに、ウェアラブル機器40から、運転者の心拍脈拍などの生体情報を取得することができる。なお、生体情報を取得する手段として、ウェアラブル機器を用いたが、これに限定されず、非接触脈拍センサを用いてもよい。非接触脈拍センサは、運転者の身体表面電波を送信し、身体表面に当たって戻ってきた電波を受信することで、脈拍値を把握することができる。

0022

心理状態推測部102は、上記生体情報から、運転者の心理状態を推測する。本例では、心理状態推測部102は基本的に、車両の停止により生じうる運転者の怒りやイライラを検出する。あるいは、車両の停止により生じうる覚醒度の低下(眠気)を検出してもよい。これら運転者の怒りやイライラ、覚醒度の低下は、車両の停止時間や停止頻度に起因して発生し得る心理状態である。心理状態推測部102は、例えば、車内カメラ35の撮影データを虹彩認証画像認識などの技術を用いて解析し、運転者の表情や姿勢や視線、目の開度等を検出して、運転者の心理状態を推測することができる。例えば、運転者の表情が強張っている場合に、イライラが発生したと推測し、運転者の表情の強張りが強まった場合に、イライラが増大していると推測することができる。また、マイク14からの音声データを周波数特性に基づいた適応フィルタなどを用いて解析し、運転者の声を抽出して、声のトーンや話すスピードから、運転者のイライラが増大や眠気を推測してもよい。音声認識技術を用いて、運転者の怒りやイライラを示す文言、例えば「またか」「ちぇっ」などの文言を認識し、これらの文言の有無や頻度から、運転者のイライラの発生や増大を推測してもよい。また、運転者の声を事前に登録しておくことで、同乗者がいる場合であっても、運転者自身の声を識別し、音声認識することもできる。登録した運転者の声のデータは、経路案内装置の内部又は外部の記憶部に記憶しておくこととしてもよい。また、ウェアラブル機器40により測定された血圧数や脈拍数、心拍数等の上昇から、イライラが増大していると推測してもよい。運転者の通常時の血圧数や脈拍数、心拍数等を事前に記録しておき、運転時に測定したこれらの血圧数や脈拍数、心拍数等と比較して、例えば、血圧が高くなっている場合や血圧が高くなり続けている場合に、イライラが増大していると推測することで、運転者の怒りやイライラなどの心理状態を推測してもよい。

0023

また、心理状態推測部102は、運転者の覚醒度の低下を推測してもよい。例えば、車内カメラ35の撮影データを解析し、運転者の表情や姿勢、視線、目の開度等から、運転者の覚醒度の低下を推測することができる。例えば、目の開度が低い場合に、覚醒度が低下していると推測する。また、マイク14からの音声データを解析し、運転者の声のトーンや話すスピードから、運転者の覚醒度の低下を推測してもよい。また、運転者の声を事前に登録しておくことで、同乗者がいる場合であっても、運転者自身の声を識別し、音声認識することもできる。登録した運転者の声のデータは、経路案内装置の内部又は外部の記憶部に記憶しておくこととしてもよい。また、ウェアラブル機器40により測定された血圧値や脈拍数、心拍数等の変化(例えば、低下)から、運転者の覚醒度が低下していると推測してもよい。あるいは、心拍間隔から、覚醒度の低下を推測してもよい。運転者の通常時の血圧数や脈拍数、心拍数等を事前に記録しておき、運転時に測定したこれらの血圧数や脈拍数、心拍数等と比較することで、運転者の覚醒度の低下を推測してもよい。

0024

走行情報入力部103は、CAN55を介して車速センサ等により、車両が走行中であるか停止しているかの情報を入力する。車両の停止とは、例えば、赤信号による停止、渋滞による停止、一時停止標識等による停止がある。渋滞による停止は、渋滞情報を取得し、自車両の位置情報が、渋滞箇所と一致しているか否かにより判定することができる。渋滞による停止は、車外カメラ31により撮像された画像を画像認識して、自車両の前方または後方他車両が存在し、ともに停止しているから判定してもよい。一時停止標識による停止は、地図データから一時停止位置の情報を取得し、自車両の位置情報が、一時停止位置と一致しているか否かにより判定することができる。一時停止標識による停止は、車外カメラ31により撮像された画像を画像認識して、一時停止標識や路面の止まれ表示が自車両の前方に存在することから判定してもよい。経路案内装置10は、これらの、渋滞停止判定部や、一時停止判定部を備えてもよい。

0025

心理状態要因判定部105は、走行情報入力部103からの停止情報と、心理状態推測部102により推測された運転者のイライラや覚醒度の低下との、相関関係を判定する。相関関係とは、例えば、0から1までの値を取る相関係数として算出されてもよい。相関係数が0であるとは、車両の停止と、運転者のイライラとの間に全く相関関係が無いことを示す。また相関係数が1であるとは、車両の停止と、運転者のイライラとの間に非常に強い相関関係、例えば正比例の関係があることを示す。心理状態要因判定部105は、この相関係数が所定の閾値、例えば0.3以上である場合に、走行情報入力部103からの停止情報と、心理状態推測部102により推測された運転者のイライラや覚醒度の低下とには相関関係がある、言い換えると、心理状態の悪化要因が車両の停止によると判定してもよい。例えば、車両が停止した時点から停止中である期間にイライラが増大したこと、車両の走行中と比べて停止中にイライラが増大したこと、車両停止発生回数が多く、停止のたびにイライラが増大していること、などを検出することで、運転者の怒りが車両の停止に起因するものと判定することができる。同様に、例えば、車両が停止した時点から停止中である期間に覚醒度が低下したこと、車両の走行中と比べて停止中に覚醒度が低下したこと、車両停止の頻度と、停止のたびに覚醒度が低下していること、などを検出することで、運転者の覚醒度の低下が車両の停止に起因するものと判定することができる。

0026

経路探索部110は、通常、記憶部15に記憶されている地図情報から出発地目的地間に存在するノードリンク読み出し、例えば、目的地まで距離が最短となるノードとリンクの組合せを算出し、当該組合せからなる案内経路を出力する。経路探索部110は、上述した距離優先探索モード以外の場合には、到着時刻優先道幅優先、費用優先などの各種探索モードによって、各道路(リンク)の走行コスト設定(重み付け係数)を可変させ、最も低いコスト(重み付け係数)で走行できる経路を探索する(通常ルート探索)。なお、ここでいう道幅優先とは、できるだけ幅の広い道路を走行したい初心者向けのモードである。この場合、道幅が広い道路(リンク)に比較的小さい重み付けを付与し、道幅が細い道路(リンク)に比較的大きい重み付けを付与することで、道幅が広い道路が選択されやすくなるようにしてもよい。

0027

本実施の形態では、経路探索部110は、心理状態要因判定部105により心理状態の悪化要因が車両の停止によると判定された場合は、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する、信号機回避探索モードによる経路探索を行う。信号機回避探索モードでは、経路探索に使用する走行コストを、車両の停止を引き起こす信号機の有無や赤信号となる期間の長さを重要なファクタとし、他のパラメータよりも大きく重み付けした設定を行って、経路探索を行う。言い換えると、信号機回避探索モードは、信号機が少なく、また赤信号により停止した場合でも停止の時間が短い経路が優先されるような経路を探索する。例えば、信号機の数が少ない経路は、車両の停止回数が増えることによる運転者のイライラを引き起こす可能性が低いものとして、比較的小さい重み付けを付与することで、選択されやすくしてもよい。あるいは、赤信号の期間が長い信号機のある経路は、車両の停止時間の長さによる運転者のイライラを引き起こす可能性が高いものとして、比較的大きい重み付けを付与して、回避するようにしてもよい。こうした信号機の赤信号の期間情報は、通信端末20を介した路車間通信により、取得するようにしてもよい。また、主道路における信号機は、従道路における信号機より赤信号の期間が長いものと判断してもよい。

0028

車両が指定された目的地への経路を設定して走行していた場合、例えば距離優先探索モードで設定された経路を走行していた場合には、経路が信号回避探索モードによって再探索され、信号が少なく、また赤信号により停止した場合でも停止の時間が短い経路を、車両の停止可能性が低くなる経路として設定し直すことになる。経路設定せずに走行していた場合でも、心理状態要因判定部105により、心理状態の悪化要因が車両の停止によると判定されている期間に、新たに目的地を設定して経路を探索すれば、経路が信号回避探索モードによって再探索され、車両の停止可能性が低くなる経路が設定される。

0029

なお、赤信号以外の理由による停止情報(例えば、渋滞情報や通行規制情報)も考慮してもよい。こうした情報は、VICS(登録商標)センターから通信端末20を通じて受信することができる。

0030

以上により、本発明の実施の形態1にかかる経路案内装置10は、心理状態要因判定部105により心理状態の悪化要因が車両の停止によると判定された場合に、経路探索部110が、車両の停止可能性が低くなる経路を優先して探索して運転者に提示することで、運転者のイライラを緩和し、安定した心理状態で運転することができる経路を探索することができる。

0031

図3は、本発明の実施の形態1にかかる経路案内装置の動作を示すフローチャート図である。
各種センサから運転者の生体情報を取得する(ステップS1)。取得した生体情報の各種の測定値や撮影データを解析することで、運転者の心理状態を推測する(ステップS3)。本例では、特に、車両の停止に起因して生じ得る運転者のイライラや覚醒度の低下を検出する。次に、車両の走行・停止情報を取得する(ステップS5)。車両の停止情報と、運転者の心理状態との相関関係を判定する(ステップS7)。車両の停止により、心理状態の悪化した、すなわち、イライラが増大した、又は覚醒度が低下したと判定された場合は、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する(ステップS9)。

0032

以上の動作フローにより、本発明の実施の形態1にかかる経路案内装置10は、心理状態要因判定部105により心理状態の悪化要因が車両の停止によると判定された場合に、経路探索部110が、車両の停止可能性が低くなる経路を優先して探索し、運転者に提示することで、運転者のイライラを緩和し、安定した心理状態で運転することができる経路を探索することができる。

0033

(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置の構成を示すブロック図である。
図4では、第1の実施形態と同一の構成要素は、図1と同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態にかかる経路案内装置10には、赤信号判定部104と、報知部115が追加されている。また、図示しない経路比較部を備える形態があってもよい。

0034

赤信号判定部104は、車両の停止が赤信号によるものか否かを判定する。車両の停止には、渋滞、一時停止などが含まれるが、本実施の形態では、この赤信号判定部104を備えることにより、特に、赤信号に起因する停止状態を判定する。赤信号判定部104は、例えば、経路案内装置が備える地図情報データベースの情報と車両の現在位置情報から、前方の走行経路上に信号機が存在する場合の信号機の位置情報を取得することができ、取得した信号機の位置情報と走行情報入力部103に入力された車両の停止情報から、前方の走行経路上に存在する信号機が赤信号であると推測することができる。あるいは、車両の現在位置から前方を撮影した撮影データから、車両の前方の信号機の存在を画像認識などの技術により認識し、信号機の存在と、走行情報入力部103に入力された車両の停止情報から、信号機が赤信号であると推測することができる。また、車外カメラ31(例えば、色彩識別可能高解像度カメラ)により車両の前方を撮影した撮影データから、信号機の色彩を認識して、前方の信号機が確実に赤信号であると判定してもよい。また、信号機から直接送信された信号情報を、通信端末20により受信することにより、信号機が赤信号であることを判定してもよい。

0035

本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置は、経路探索部110が車両の停止可能性が低くなる経路を優先して探索した経路と、それまでに設定されていた経路とを比較する経路比較部(図示せず)を備える。上述した距離優先探索モードなどの通常モードによって、車両が指定された目的地への経路を設定して走行していた場合、この経路を第1経路とする。また、心理状態要因判定部105による怒り検出により、車両の停止可能性が低くなる経路を優先して探索する再探索を行った場合、再探索した経路を第2経路とする。経路比較部は、この第1経路と第2経路とを比較する。第1経路と第2経路とは、全く同じ経路である場合もある。

0036

報知部115は、経路比較部において、第1経路と比較して再探索した第2経路にデメリットがあると判断された場合、デメリットの有無およびデメリットの詳細の少なくともいずれかを運転者に報知する。報知部115は、例えば、第2経路は信号機の数は少なく、停止可能性は第1経路より低いが、遠回りが発生する場合には、第1経路と比べて到着時間遅延する恐れがある旨を報知する。報知部115は、例えば、第2経路の道幅が狭く、初心者向けではない旨を報知してもよい。これにより、運転者は、デメリットを踏まえた上で、再探索された第2経路を選択するか否かを判断することができる。報知部115は、経路比較部において、第1経路と再探索した第2経路に、どのような差異があるか、差異のある経路部分を地図上などに色分けなどにより表示することで、運転者に報知してもよい。運転者は、差異のある経路部分を踏まえた上で、再探索された第2経路を選択するか否かを判断することができる。

0037

図5は本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置の動作を示すフローチャート図である。
各種センサから運転者の生体情報を取得する(ステップS1)。取得した生体情報の各種の測定値や撮影データを解析することで、運転者の心理状態を推測する(ステップS3)。本例では、特に、車両の停止に起因して発生し得る運転者のイライラや覚醒度の低下を検出する。次に、車両の走行・停止情報を取得する(ステップS5)。更に、車両の停止が赤信号によるものか否かを判定する(ステップS6)。

0038

車両の停止情報(赤信号による停止)と、運転者の心理状態との相関関係を判定する(ステップS7)。心理状態の悪化要因が赤信号による車両の停止によるものであると判定された場合は、赤信号による車両の停止可能性が低くなる経路を探索する(ステップS9)。初期ルートと再探索されたルート(リルート経路)を比較し、再探索ルート(リルート経路)のデメリットを報知する(ステップS10)。なお、本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置は、経路比較部および報知部115を備えずに、ステップS10の処理を行わない形態であってもよい。本発明の実施の形態2にかかる経路案内装置は、赤信号判定部104を備えずに、ステップS6の処理を行わない形態であってもよい。この場合、ステップS5の後は、ステップS7に進む。

0039

以上、本実施の形態によれば、特に赤信号と運転者のイライラの相関関係を判定し、運転者のイライラが赤信号に起因するものと判定することができ、運転者の心理状態の悪化と車両の停止の相関についてより高精度の判定により、赤信号による停止を回避する可能性の高い経路を探索することができる。また、再度探索された経路の、それまでに設定されていた経路に対するデメリットまたは経路上の差異も運転者に報知することができるので、運転者は、デメリットや差異を踏まえた上で、再探索された経路を選択するか否かを判断することができる。

0040

さらに、上述した様々な実施の形態において、経路案内装置における処理の手順を説明したように、本開示は経路案内方法としての形態も採り得る。この経路案内方法は、次のステップを含む。車両を運転する運転者の生体情報を入力する生体情報入力ステップと、前記生体情報に基づいて前記運転者の心理状態を推測する心理状態推測ステップと、車両の走行及び停止に関する走行情報を入力する走行情報入力ステップと、前記心理状態と前記走行情報とに基づいて、運転者の心理状態が悪化した要因が車両の停止にあるか否かを判定する心理状態要因判定ステップと、前記心理状態の悪化要因が車両の停止にあると判定された場合、車両の停止可能性が低くなる経路を探索する経路探索ステップと、である。なお、その他の例については、上述した様々な実施の形態で説明した通りである。また、経路案内プログラムは、コンピュータにこのような運転支援方法を実行させるためのプログラムである。

0041

上述の例において、経路案内プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク磁気テープハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROMPROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

0042

なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。

0043

10経路案内装置
11 表示部
12 操作部
13スピーカ
14マイク
15 記憶部
20通信端末
31車外カメラ
32GPS受信機
33ビーコン受信機
35車内カメラ
40ウェアラブル機器
50エンジンECU
55 CAN
101生体情報入力部
102心理状態推測部
103走行情報入力部
104赤信号判定部
105 心理状態要因判定部
110経路探索部
115報知部

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