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技術 液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置

出願人 エスアイアイ・プリンテック株式会社
発明者 吉田憲右渡邉俊顕
出願日 2019年3月19日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-051549
公開日 2020年9月24日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-151912
状態 未査定
技術分野 インクジェット(粒子形成、飛翔制御) インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 音波共振 非循環式 電圧測定結果 吐出チャネル デジタル演算回路 滑り効果 検査制御信号 アクチュエータプレート
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

便性を向上させることが可能な液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。

解決手段

本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドは、液体噴射する複数のノズルを含む噴射部と、印刷用駆動信号に基づいて噴射部を駆動することにより、ノズルから液体を噴射させる駆動回路と、この駆動回路に接続された電源経路と、この電源経路を流れる電流の検出結果に基づいて、測定データを取得する検出部と、この検出部によって得られた測定データに基づいて、噴射部の状態に関する検査と、液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う演算部と、を備えている。

概要

背景

液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が様々な分野に利用されており、液体噴射ヘッドとしては、各種方式のものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

便性を向上させることが可能な液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドは、液体噴射する複数のノズルを含む噴射部と、印刷用駆動信号に基づいて噴射部を駆動することにより、ノズルから液体を噴射させる駆動回路と、この駆動回路に接続された電源経路と、この電源経路を流れる電流の検出結果に基づいて、測定データを取得する検出部と、この検出部によって得られた測定データに基づいて、噴射部の状態に関する検査と、液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う演算部と、を備えている。

目的

利便性を向上させることが可能な、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

液体噴射する複数のノズルを含む噴射部と、印刷用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させる駆動回路と、前記駆動回路に接続された電源経路と、前記電源経路を流れる電流の検出結果に基づいて、測定データを取得する検出部と、前記検出部によって得られた前記測定データに基づいて、前記噴射部の状態に関する検査と、前記液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う演算部とを備えた液体噴射ヘッド

請求項2

前記演算部は、互いに異なる周期を有する複数の検査用駆動信号を用いて得られた、複数の前記測定データに基づいて、前記噴射部の状態としての、前記噴射部における前記液体の充填状態に関する検査と、前記液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う請求項1に記載の液体噴射ヘッド。

請求項3

前記演算部は、前記複数の前記測定データにおける、閾値以上の極大値の有無を判定することにより、前記液体の充填状態に関する検査を行う請求項2に記載の液体噴射ヘッド。

請求項4

前記演算部は、前記複数の前記測定データ同士の差分値に基づいて、前記液体の充填状態に関する検査を行う請求項2または請求項3に記載の液体噴射ヘッド。

請求項5

前記パラメータが、前記噴射部内における固有振動周期(2×AP値)である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。

請求項6

前記パラメータが、前記印刷用駆動信号における駆動電圧である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。

請求項7

前記演算部は、前記測定データに基づいて得られた前記パラメータである取得パラメータと、前記液体噴射ヘッドに設定されている、前記液体の噴射に関する設定パラメータとの比較結果に基づいて、前記設定パラメータの妥当性に関する判定を、更に行う請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。

請求項8

前記演算部は、前記噴射部の状態に関する検査の結果と、前記パラメータに基づく所定の判定の結果とをそれぞれ、外部に通知する請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。

請求項9

請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置

技術分野

0001

本開示は、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置に関する。

背景技術

0002

液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が様々な分野に利用されており、液体噴射ヘッドとしては、各種方式のものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2012−240416号公報

発明が解決しようとする課題

0004

このような液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置では、利便性を向上させることが求められている。利便性を向上させることが可能な、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供することが望ましい。

課題を解決するための手段

0005

本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドは、液体噴射する複数のノズルを含む噴射部と、印刷用駆動信号に基づいて噴射部を駆動することにより、ノズルから液体を噴射させる駆動回路と、この駆動回路に接続された電源経路と、この電源経路を流れる電流の検出結果に基づいて、測定データを取得する検出部と、この検出部によって得られた測定データに基づいて、噴射部の状態に関する検査と、液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う演算部と、を備えたものである。

0006

本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置は、上記本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドを備えたものである。

発明の効果

0007

本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置によれば、利便性を向上させることが可能となる。

図面の簡単な説明

0008

本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置の概略構成例を表す模式斜視図である。
図1に示した液体噴射ヘッドの概略構成例を表す模式図である。
図2に示した液体噴射ヘッドの詳細構成例を表すブロック図である。
実施の形態に係る演算処理(演算部における各種処理)の一例を表す流れ図である。
図4に示したステップS11における詳細処理の一例を表す流れ図である。
図4に示したステップS13における詳細処理の一例を表す流れ図である。
駆動周期静電容量との対応関係の一例を表す図である。
ノズル番号CV値差分値との対応関係の一例を表す図である。
駆動周期とCV値との対応関係の一例を表す図である。
駆動周期とCV値の微分値との対応関係の一例を表す図である。
変形例1に係る演算処理の一例を表す流れ図である。
変形例2に係る演算処理(図4に示したステップS13の詳細処理)の一例を表す流れ図である。
変形例3に係る連続駆動時間とCV値との対応関係の一例を表す図である。
変形例3に係る連続駆動時間とCV値との対応関係の他の例を表す図である。

実施例

0009

以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(インク充填状態の検査・AP値の取得の双方を行う演算処理の一例)
2.変形例
変形例1,2(上記演算処理の他の例)
変形例3(印刷用駆動信号における駆動電圧の取得等を行う場合の例)
3.その他の変形例

0010

<1.実施の形態>
[A.プリンタ1の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置としてのプリンタ1の概略構成例を、模式的に斜視図にて表したものである。プリンタ1は、後述するインク9を利用して、被記録媒体としての記録紙Pに対して、画像や文字等の記録(印刷)を行うインクジェットプリンタである。

0011

プリンタ1は、図1に示したように、一対の搬送機構2a,2bと、インクタンク3と、インクジェットヘッド4と、インク供給管50と、走査機構6とを備えている。これらの各部材は、所定形状を有する筺体10内に収容されている。なお、本明細書の説明に用いられる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。

0012

ここで、プリンタ1は、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例に対応し、インクジェットヘッド4(後述するインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4K)は、本開示における「液体噴射ヘッド」の一具体例に対応している。また、インク9は、本開示における「液体」の一具体例に対応している。

0013

搬送機構2a,2bはそれぞれ、図1に示したように、記録紙Pを搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送する機構である。これらの搬送機構2a,2bはそれぞれ、グリッドローラ21、ピンチローラ22および駆動機構(不図示)を有している。この駆動機構は、グリッドローラ21を軸周りに回転させる(Z−X面内で回転させる)機構であり、例えばモータ等によって構成されている。

0014

(インクタンク3)
インクタンク3は、インク9を内部に収容するタンクである。このインクタンク3としては、この例では図1に示したように、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色のインク9を個別に収容する、4種類のタンクが設けられている。すなわち、イエローのインク9を収容するインクタンク3Yと、マゼンダのインク9を収容するインクタンク3Mと、シアンのインク9を収容するインクタンク3Cと、ブラックのインク9を収容するインクタンク3Kとが設けられている。これらのインクタンク3Y,3M,3C,3Kは、筺体10内において、X軸方向に沿って並んで配置されている。

0015

なお、インクタンク3Y,3M,3C,3Kはそれぞれ、収容するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクタンク3と総称して説明する。

0016

(インクジェットヘッド4)
インクジェットヘッド4は、後述する複数のノズル(ノズル孔Hn)から記録紙Pに対して液滴状のインク9を噴射(吐出)して、画像や文字等の記録(印刷)を行うヘッドである。このインクジェットヘッド4としても、この例では図1に示したように、上記したインクタンク3Y,3M,3C,3Kにそれぞれ収容されている4色のインク9を個別に噴射する、4種類のヘッドが設けられている。すなわち、イエローのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Yと、マゼンダのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Mと、シアンのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Cと、ブラックのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Kとが設けられている。これらのインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kは、筺体10内において、Y軸方向に沿って並んで配置されている。

0017

なお、インクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kはそれぞれ、利用するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクジェットヘッド4と総称して説明する。また、このインクジェットヘッド4の詳細構成例については、後述する(図2図5)。

0018

インク供給管50は、インクタンク3内からインクジェットヘッド4内へ向けて、インク9が供給される管である。このインク供給管50は、例えば、以下説明する走査機構6の動作に追従可能な程度の可撓性を有する、フレキシブルホースにより構成されている。

0019

(走査機構6)
走査機構6は、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って、インクジェットヘッド4を走査させる機構である。この走査機構6は、図1に示したように、Y軸方向に沿って延設された一対のガイドレール61a,61bと、これらのガイドレール61a,61bに移動可能に支持されたキャリッジ62と、このキャリッジ62をY軸方向に沿って移動させる駆動機構63と、を有している。

0020

駆動機構63は、ガイドレール61a,61bの間に配置された一対のプーリ631a,631bと、これらのプーリ631a,631b間に巻回された無端ベルト632と、プーリ631aを回転駆動させる駆動モータ633と、を有している。また、キャリッジ62上には、前述した4種類のインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kが、Y軸方向に沿って並んで配置されている。

0021

なお、このような走査機構6と前述した搬送機構2a,2bとにより、インクジェットヘッド4と記録紙Pとを相対的に移動させる、移動機構が構成されるようになっている。

0022

[B.インクジェットヘッド4の詳細構成]
続いて、図2図3を参照して、インクジェットヘッド4の詳細構成例について説明する。

0023

図2は、インクジェットヘッド4の概略構成例を、模式的に表したものである。また、図3は、図2に示したインクジェットヘッド4の詳細構成例を、ブロック図で表したものである。

0024

インクジェットヘッド4は、図2図3に示したように、ノズルプレート41、アクチュエータプレート42、電流検出部46、A/Dコンバータ47、演算部48および駆動回路49(駆動部)を有している。

0025

なお、ノズルプレート41およびアクチュエータプレート42は、本開示における「噴射部」の一具体例に対応している。

0026

(ノズルプレート41)
ノズルプレート41は、ポリイミド等のフィルム材または金属材料により構成されたプレートであり、図2図3に示したように、インク9を噴射する複数のノズル孔Hnを有している(図2図3中の破線の矢印参照)。これらのノズル孔Hnはそれぞれ、所定の間隔をおいて一直線上に(この例ではX軸方向に沿って)並んで形成されている。なお、各ノズル孔Hnは、本開示における「ノズル」の一具体例に対応している。

0027

(アクチュエータプレート42)
アクチュエータプレート42は、例えばPZTチタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料により構成されたプレートである。このアクチュエータプレート42には、複数のチャネル(不図示)が設けられている。これらのチャネルは、インク9に対して圧力を印加するための圧力室として機能する部分であり、所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。各チャネルは、圧電体からなる駆動壁(不図示)によってそれぞれ画成されており、断面視にて凹状の溝部となっている。

0028

このようなチャネルには、インク9を吐出させるための吐出チャネルと、インク9を吐出させないダミーチャネル非吐出チャネル)とが存在している。言い換えると、吐出チャネルにはインク9が充填される一方、ダミーチャネルにはインク9が充填されないようになっている。また、各吐出チャネルは、ノズルプレート41におけるノズル孔Hnと連通している一方、各ダミーチャネルは、ノズル孔Hnには連通しないようになっている。これらの吐出チャネルとダミーチャネルとは、所定の方向に沿って交互に並んで配置されている。

0029

上記した駆動壁における対向する内側面にはそれぞれ、駆動電極(不図示)が設けられている。この駆動電極には、吐出チャネルに面する内側面に設けられたコモン電極共通電極)と、ダミーチャネルに面する内側面に設けられたアクティブ電極(個別電極)とが存在している。これらの駆動電極と、駆動基板(不図示)における駆動回路との間は、フレキシブル基板(不図示)に形成された複数の引き出し電極を介して、電気的に接続されている。これにより、このフレキシブル基板を介して、後述する駆動回路49から各駆動電極に対し、後述する駆動電圧Vd(駆動信号Sd)が印加されるようになっている。

0030

(駆動回路49)
駆動回路49は、アクチュエータプレート42に対して上記した駆動電圧Vd(駆動信号Sd)を印加して、上記した吐出チャネルを膨張または収縮させることで、各ノズル孔Hnからインク9を噴射させる(噴射動作を行わせる)ものである(図2図3参照)。つまり、駆動回路49は、駆動信号Sdとしての印刷用駆動信号Sd1に基づいて、噴射部(アクチュエータプレート42およびノズルプレート41)を駆動することで、各ノズル孔Hnからインク9を噴射させるようになっている。また、駆動回路49は、後述する検査(噴射部の状態に関する検査)等の際には、駆動信号Sdとしての検査用駆動信号Sd2に基づいて、噴射部を駆動するようになっている。

0031

ここで、駆動回路49は、プリンタ1内(インクジェットヘッド4の外部)の印刷制御部11から伝送される各種のデータ(信号)等に基づいて、上記した印刷用駆動信号Sd1を生成するようになっている(図3参照)。具体的には、駆動回路49は、印刷制御部11から伝送される印刷データDpおよび吐出開始信号Ssに基づいて、印刷用駆動信号Sd1を生成する。また、駆動回路49は、後述する演算部48から出力される検査制御信号Scに基づいて、上記した検査用駆動信号Sd2を生成するようになっている。

0032

ちなみに、この印刷制御部11は、記録紙Pに対する印刷動作についての、各種制御を行うものである。また、このような駆動回路49は、例えば、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit:特定用途向け集積回路)等を用いて構成されている。

0033

ここで、インクジェットヘッド4の外部の印刷制御部11からインクジェットヘッド4の内部(駆動回路49)に伝送されるデータ(伝送データ)としては、図3の例では、上記した印刷データDpおよび吐出開始信号Ssが、挙げられる。これらの印刷データDpおよび吐出開始信号Ssはそれぞれ、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:低電圧差動信号)にて伝送されるようになっている。言い換えると、これらの伝送データはそれぞれ、差動伝送路高速差動伝送路)を介して伝送されたデータとなっている。これにより、小振幅信号による高速伝送が可能となるとともに、差動伝送信号を用いることで同相ノイズ除去能力が向上するようになっている。

0034

また、図3に示したように、この駆動回路49には、インクジェットヘッド4の外部から供給される電源経路Rpが、接続されている。

0035

電源経路Rpは、上記した印刷用駆動信号Sd1や検査用駆動信号Sd2の生成の際に用いられる電源経路である。この電源経路Rpには、印刷動作等を安定的に行うための、バイパスコンデンサ(不図示)が接続されている。

0036

(電流検出部46,A/Dコンバータ47)
電流検出部46は、図3に示したように、電源経路Rp上に配置されており、この電源経路Rp上で発生する電流を検出するものである。なお、電源経路Rp上で発生する電流としては、例えば、検査用駆動信号Sd2を用いた際に発生する消費電流や、駆動回路49から印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2が出力されていない状態(待機状態)で発生する暗電流などが、挙げられる。電流検出部46は、そのような電源経路Rp上での電流の検出結果として、アナログ信号からなる電流信号Siaを出力するようになっている。つまり、電流検出部46は、そのような電流の検出結果に基づいて、測定データとしての電流信号Siaを取得する。このような電流検出部46は、例えば、電流−電圧変換を行うための電流検出抵抗素子と、その抵抗素子端子間に発生する微小電圧増幅するアンプ回路と、ノイズ抑制のためのフィルタ回路と、を含んで構成されている。

0037

A/Dコンバータ47は、図3に示したように、電流検出部46から出力される電流信号Sia(アナログ信号)に対して、A/D(アナログデジタル)変換を行うことにより、デジタル信号からなる電流信号Sidを生成するものである。

0038

なお、上記した電流信号Sia,Sidはそれぞれ、本開示における「測定データ」の一具体例に対応している。

0039

(演算部48)
演算部48は、電流検出部46における電源経路Rp上での電流の検出結果(測定データ)に基づいて、各種の演算処理を行うものである。具体的には、演算部48は、そのような各種の演算処理として、前述した噴射部の状態に関する検査と、後述する所定のパラメータ(液体の噴射に関するパラメータ)の取得と、の双方の処理等を行うようになっている。また、演算部48は、そのような噴射部の状態に関する検査の結果と、上記したパラメータに基づく所定の判定(例えば後述する、インクジェットヘッド4における設定パラメータ妥当性に関する判定など)の結果とをそれぞれ、外部に通知するようになっている。

0040

詳細には、図3の例では、演算部48は、A/Dコンバータ47から出力される電流信号Sidに基づいて、上記した各種の演算処理を行う。また、演算部48は、上記した検査や判定の結果としての結果通知信号Srを、シリアル通信ライン70を介して、インクジェットヘッド4の外部の印刷制御部11へと通知する。更に、この演算部48は、後述する検査用駆動信号Sd2を生成する際の制御信号である検査制御信号Scを、駆動回路49へと出力するようになっている(図3参照)。

0041

なお、上記したシリアル通信ライン70は、図3に示したように、演算部48と印刷制御部11との間を相互に接続するものであり、例えばI2C(Inter-IntegratedCircuit)通信等を用いた通信ラインである。このようなシリアル通信ライン70を介して、例えば、上記した検査や判定の結果(結果通知信号Sr)や、検査の開始等のやり取りがなされるようになっている。また、上記した検査制御信号Scは、前述した高速差動伝送路を介した伝送と比べて低速な通信(インクジェットヘッド4の内部における低速通信)を用いて、駆動回路49へと供給されるようになっている。このような低速通信としては、例えば、I2C通信やSPI(Serial Peripheral Interface)通信等が挙げられる。

0042

ここで、上記した検査(噴射部の状態に関する検査)の内容としては、具体的には例えば、ノズルプレート41の状態の検査や、アクチュエータプレート42における前述した駆動壁の状態の検査、前述した圧力室内でのインク9の充填状態の検査などが、挙げられる。これらのうち、本実施の形態では、噴射部の状態に関する検査の一例として、インク9の充填状態に関する検査について、以下説明する。

0043

また、上記したパラメータ(液体の噴射に関するパラメータ)として、具体的には例えば、噴射部(前述した吐出チャネル)内における(インク9の)固有振動周期などが挙げられる。本実施の形態では、この噴射部内での固有振動周期を、そのようなパラメータの一例として、以下説明する。

0044

ちなみに、このようなインク9の固有振動周期の1/2の期間は、オンパルスピーク(AP値)と呼ばれている。換言すると、そのような固有振動周期は、(2×AP値)として規定される。そして、前述した駆動信号Sdにおけるパルス幅が、このAP値に設定された場合に、通常の1滴分のインク9を吐出(1滴吐出)させる際に、インク9の噴射速度吐出性能)が最大となる。つまり、最大の吐出性能を得るためには、吐出チャネル内のインク9を伝播する音波が、音波共振を起こす必要がある。また、このようなAP値は、例えば、吐出チャネルの形状やインク9の物性値比重等)などによって、規定されるようになっている。

0045

なお、このような演算部48は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などの、デジタル演算回路を用いて構成されている。また、この演算部48における、上記した各種の演算処理の詳細については、後述する(図4図9B)。

0046

[動作および作用・効果]
(A.プリンタ1の基本動作
このプリンタ1では、以下のようにして、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われる。なお、初期状態として、図1に示した4種類のインクタンク3(3Y,3M,3C,3K)にはそれぞれ、対応する色(4色)のインク9が十分に封入されているものとする。また、インクタンク3内のインク9は、インク供給管50を介して、インクジェットヘッド4内に充填された状態となっている。

0047

このような初期状態において、プリンタ1を作動させると、搬送機構2a,2bにおけるグリッドローラ21がそれぞれ回転することで、グリッドローラ21とピンチローラ22と間に、記録紙Pが搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送される。また、このような搬送動作と同時に、駆動機構63における駆動モータ633が、プーリ631a,631bをそれぞれ回転させることで、無端ベルト632を動作させる。これにより、キャリッジ62がガイドレール61a,61bにガイドされながら、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って往復移動する。そしてこの際に、各インクジェットヘッド4(4Y,4M,4C,4K)によって、4色のインク9を記録紙Pに適宜吐出させることで、この記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作がなされる。

0048

(B.インクジェットヘッド4における詳細動作)
続いて、インクジェットヘッド4における詳細動作(インク9の噴射動作)について説明する。すなわち、このインクジェットヘッド4では、以下のようにして、せん断シェア)モードを用いたインク9の噴射動作が行われる。

0049

まず、駆動回路49は、アクチュエータプレート42内の前述した駆動電極(コモン電極およびアクティブ電極)に対し、駆動電圧Vd(駆動信号Sdとしての印刷用駆動信号Sd1)を印加する(図2図3参照)。具体的には、駆動回路49は、前述した吐出チャネルを画成する一対の駆動壁に配置された各駆動電極に対し、駆動電圧Vdを印加する。これにより、これら一対の駆動壁がそれぞれ、その吐出チャネルに隣接するダミーチャネル側へ、突出するように変形する。

0050

このとき、駆動壁における深さ方向の中間位置を中心として、駆動壁がV字状に屈曲変形することになる。そして、このような駆動壁の屈曲変形により、吐出チャネルがあたかも膨らむように変形する。このように、一対の駆動壁での圧電厚み滑り効果による屈曲変形によって、吐出チャネルの容積が増大する。そして、吐出チャネルの容積が増大することにより、インク9が吐出チャネル内へ誘導されることになる。

0051

次いで、このようにして吐出チャネル内へ誘導されたインク9は、圧力波となって吐出チャネルの内部に伝播する。そして、ノズルプレート41のノズル孔Hnにこの圧力波が到達したタイミング(またはその近傍のタイミング)で、駆動電極に印加される駆動電圧Vdが、0(ゼロ)Vとなる。これにより、上記した屈曲変形の状態から駆動壁が復元する結果、一旦増大した吐出チャネルの容積が、再び元に戻ることになる。

0052

このようにして、吐出チャネルの容積が元に戻る過程で、吐出チャネル内部の圧力が増加し、吐出チャネル内のインク9が加圧される。その結果、液滴状のインク9が、ノズル孔Hnを通って外部へと(記録紙Pへ向けて)吐出される(図2図3参照)。このようにしてインクジェットヘッド4におけるインク9の噴射動作(吐出動作)がなされ、その結果、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われることになる。

0053

(C.演算部48における演算処理)
次に、図1図3に加えて図4図9Bを参照して、演算部48における前述した各種の演算処理(噴射部の状態に関する検査や、インク9の噴射に関するパラメータの取得等の各種処理)について、詳細に説明する。

0054

(C−1.検査処理について)
最初に、一般的なインクジェットヘッドを備えたプリンタにおける、噴射部の状態に関する検査処理等について説明する。

0055

まず、インクタンクからインクジェットヘッドに対してインクの充填を行う際に、全ての圧力室内にインクが充填されているか否かを確認するために、通常は、実際の印刷動作を行う手法が採用されている。ただし、この手法では実際の印刷動作が行われることから、インクの充填が完了するまでに、インクや被記録媒体などを消費してしまうことになる。

0056

そこで、全ての圧力室内にインクが充填されているか否かを、事前に確認する手法として、例えば、噴射部を駆動させたときの電流を測定し、その電流の測定結果からインクの充填状態を判定する、という手法が挙げられる。以下説明する、本実施の形態の検査処理(噴射部の状態に関する検査処理)においても、このような電流の測定結果を利用して、インク9の充填状態に関する検査を行うようにしている。

0057

(C−2.本実施の形態の演算処理の詳細)
ここで、図4は、本実施の形態に係る演算処理(演算部48における上記した各種処理)の一例を、流れ図で表したものである。また、図5は、図4に示した後述するステップS11における詳細処理の一例を、流れ図で表したものであり、図6は、図4に示した後述するステップS13における詳細処理の一例を、流れ図で表したものである。

0058

また、図7は、前述した検査用駆動信号Sd2における駆動周期Tと、以下説明する静電容量Cとの対応関係の一例を、表したものである。図8は、ノズルプレート41における複数のノズル孔Hnごとに割り当てられたノズル番号と、以下説明するCV値の差分値(CVb−CVa)との対応関係の一例を、表したものである。図9Aは、上記した駆動周期TとCV値との対応関係の一例を表したものであり、図9Bは、駆動周期TとCV値の微分値との対応関係の一例を表したものである。

0059

なお、なお、上記した駆動周期Tは、本開示における「周期」の一具体例に対応している。

0060

(ステップS11)
図4図6に示した一連の演算処理において、演算部48は、最初に、複数のノズル孔Hnのうちの、あるノズル孔Hnについて、インク9の充填状態の検査を行う(図4のステップS11)。

0061

具体的には、演算部48は、まず、互いに異なる駆動周期Tを有する複数の検査用駆動信号Sd2を用いて、複数の測定データ(CV値)を取得する。詳細には、図5図7に示した例では、演算部48は、駆動周期T=Taを有する検査用駆動信号Sd2aと、駆動周期T=Tb(>Ta)を有する検査用駆動信号Sd2bと、の2つの検査用駆動信号Sd2(2つの駆動周期T)を用いて、2つのCV値(CVa,CVb)を測定する(図5のステップS111)。なお、駆動周期Tbとしては、例えば、駆動周期Taの2倍の値(Tb=2×Ta)が挙げられる。

0062

ここで、噴射部(アクチュエータプレート42およびノズルプレート41)を駆動しているときに発生する、定常的な駆動電流Iは、上記した駆動周期Tを用いて、以下の(1)式で規定される。
I=(C×V)/T ……(1)
(C:噴射部の静電容量、V:駆動信号Sdの振幅(駆動電圧Vd))

0063

この(1)式において、駆動周期T=Ta,Tb(=2×Ta)における振幅Vをそれぞれ、同じ値とすると、各ノズル孔Hnにおける静電容量Cの値が一定である場合、以下のようになる。すなわち、駆動周期Taにおける駆動周期I=Iaは、駆動周期Tbにおける駆動周期I=Ibの2倍、つまり、(Ia=2×Ib)となる。

0064

このような駆動周期Tの相違に起因した、駆動電流Iの値の差を消去するため、上記した(1)式を、以下の(2)式のように変形する。この(2)式における左辺(C×V)の値を、CV値として規定し、上記した駆動周期T=Ta,TbにおけるCV値をそれぞれ、CVa,CVbとする。
(C×V)=(I×T) ……(2)

0065

ここで、図7に示した、駆動周期Tと静電容量Cとの対応関係の例では、インク9が充填されている場合(「インク充填:有り」の場合)のノズル孔Hn(破線で示した符号G11のグラフを参照)と、インク9が充填されていない場合のノズル孔Hn(実線で示した符号G12のグラフを参照)とでそれぞれ、以下のようになっている。なお、「インク9が充填されていない場合」とは、図7中の括弧書きで記載したように、インク9の充填が(全く)無い場合だけではなく、インク9の充填が不十分である場合(例えば、インク9に(吐出に影響する程度の)気泡が含まれている状態など)も含んでおり、以下同様である。駆動周期T=Ta付近においては、符号P1aで示したように、インク9が充填されていない場合には、インク9が充填されている場合と比べ、静電容量Cが非常に大きな値となる。一方、駆動周期T=Tb(>Ta)付近においては、符号P1bで示したように、インク9が充填されていない場合とインク9が充填されている場合とで、静電容量Cが同程度の値となり、双方の場合での静電容量Cの差分値が、非常に小さくなっている。なお、逆に言うと、インク9が充填されていない場合とインク9が充填されている場合とで、このような静電容量Cの特性を示すように、駆動周期Ta,Tbが選定されているものとする。

0066

すると、例えば図8に示したように、このような駆動周期Ta,Tbの場合におけるCV値(CVa,CVb)同士の差分値(CVb−CVa)は、上記した静電容量Cの特性から、インク9が充填されていない場合とインク9が充填されている場合とで、以下のようになる。すなわち、インク9が充填されている場合のノズル孔Hn(符号G21で示したグラフを参照)では、上記したCV値の差分値(CVb−CVa)が、正(+)の値となる。一方、インク9が充填されていない場合のノズル孔Hn(符号G22で示したグラフを参照)では、CV値の差分値(CVb−CVa)が、負(−)の値となる。したがって、以下説明するように、演算部48は、このようなCV値の差分値(CVb−CVa)が、正の値および負の値のいずれであるのかを利用して、インク9の充填状態の検査を行うようにしている。

0067

すなわち、演算部48は、まず、このようなCV値の差分値(CVb−CVa)が、正の値であるのか、つまり、(CVb−CVa)>0を満たすのか否かを、判定する(図5のステップS112)。ここで、(CVb−CVa)>0を満たす(正の値である)と判定された場合には(ステップS112:Y)、演算部48は、上記したように、インク9が充填されている(インク9の充填が有り)と判定する(ステップS113)。一方、(CVb−CVa)>0を満たさない(負の値である)と判定された場合には(ステップS112:N)、演算部48は、上記したように、インク9の充填が無し(または不十分である)と判定する(ステップS114)。

0068

(ステップS12)
続いて、演算部48は、このようなステップS11(S111〜S114)での検査によって、現在の検査対象のノズル孔Hnについて、インク9の充填が有るのか、判断する(図4のステップS12)。インク9の充填が無し(または不十分である)と判断された場合(ステップS12:N)、ステップS11へと戻り、次の検査対象のノズル孔Hnについて、インク9の充填状態の検査が行われることになる。

0069

(ステップS13)
一方、インク9の充填が有りと判断された場合(ステップS12:Y)、次に演算部48は、インク9の充填状態の検査(再検査)と、前述したパラメータ(液体の噴射に関するパラメータ)としての、AP値(AP1)の取得とを、それぞれ行う(ステップS13)。

0070

具体的には、演算部48は、まず、駆動周期Tを変えながら(例えば下げながら)CV値を測定していき、CV値における極大値CVmを求める(図6のステップS131)。

0071

ここで、図9Aに示した、駆動周期TとCV値との対応関係の例では、インク9が充填されている場合(黒い丸印で示したグラフを参照)と、インク9が充填されていない場合場合(白い丸印で示したグラフを参照)とでそれぞれ、以下のようになっている。すなわち、インク9が充填されていない場合には、駆動周期Tが変化しても、CV値がほとんど変化しない(ほぼ平坦変化特性を示す)。一方、インク9が充填されている場合には、駆動周期Tが変化していくと、ある駆動周期Tにおいて、CV値が極大値CVmを示すようになる(極大値CVmを有する変化特性を示す)。したがって、以下説明するように、演算部48は、所定値閾値CVth)以上の極大値CVmが、存在するのか否かを利用して、インク9の充填状態の検査(再検査)を行うようにしている。

0072

ちなみに、インク9が充填されている場合における、このような極大値CVmは、前述した圧力室(吐出チャネル)内部での音波共振に起因して生じるものであり、前述した固有振動周波数(AP値)に関連している。したがって、この極大値CVmが現れる周波数領域は、インクジェットヘッド4の圧力室が分かっていれば、ある程度予測がつくため、測定の際の駆動周期Tの範囲を、狭めることが可能である。

0073

これらのことから、次に演算部48は、(極大値CVm≧閾値CVth)を満たす極大値CVmが有るのか否かについて、判定を行う(図6のステップS132)。(極大値CVm≧閾値CVth)を満たす極大値CVmが有ると判定された場合には(ステップS132:Y)、演算部48は、インク9が充填されている(インク9の充填が有り)と判定し、前述したパラメータとしてのAP値(AP1)を求める(ステップS133)。一方、(極大値CVm≧閾値CVth)を満たす極大値CVmが無いと判定された場合には(ステップS132:N)、演算部48は、インク9の充填が無し(または不十分である)と判定する(ステップS134)。つまり、この場合には、前述したパラメータとしてのAP値(AP1)は、求められないことになる。

0074

ここで、上記したAP値(AP1)は、例えば、図9A図9Bに示したグラフの波形を利用して、求めることが可能である。具体的には、例えば図9Bに示した、CV値の微分値=0となる駆動周期Tに相当する周期(ゼロクロス点)を、AP値(AP1)として求めることが可能である。ただし、このような手法には限られず、他の手法を用いて、AP値(AP1)を求めるようにしてもよい。

0075

(ステップS14)
続いて、演算部48は、このようなステップS13(S131〜S134)での検査(再検査)によって、現在の検査対象のノズル孔Hnについて、インク9の充填が有るのか、判断する(図4のステップS14)。インク9の充填が無し(または不十分である)と判断された場合(ステップS14:N)、ステップS11へと戻り、次の検査対象のノズル孔Hnについて、インク9の充填状態の検査が行われることになる。

0076

(ステップS15〜S17)
一方、インク9の充填が有りと判断された場合(ステップS14:Y)、次に演算部48は、駆動回路49に設定されているパラメータ(インク9の噴射に関する設定パラメータ)を読み出す(ステップS15)。本実施の形態では、このような設定パラメータの一例として、前述したAP値(AP2)が、駆動回路49から読み出されるものとする(図3参照)。

0077

次いで、演算部48は、ステップS13(S133)において(CV値を基にして)得られたパラメータ(取得パラメータ)であるAP値(AP1)と、ステップS15において読み出された設定パラメータとしてのAP値(AP2)とについて、比較を行う(ステップS16)。つまり、これら2つのパラメータ同士(AP1,AP2)が一致するのか否か等について、互いに比較を行う。

0078

次に、演算部48は、ステップS16での比較結果に基づいて、駆動回路49における設定パラメータ(AP2)の妥当性に関する判定(例えば上記したように、AP2がAP1と一致するのか否か等の判定)を行う。具体的には、演算部48は、この設定パラメータ(AP2)が妥当との判定が得られたのか否かについて、判断する(ステップS17)。

0079

ここで、設定パラメータ(AP2)が妥当である(例えば、AP2がAP1と一致する)との判定結果が得られた場合(ステップS17:Y)、ステップS11へと戻り、次の検査対象のノズル孔Hnについて、インク9の充填状態の検査が行われることになる。

0080

(ステップS18)
一方、設定パラメータ(AP2)が妥当ではない(例えば、AP2がAP1と一致しない)との判定結果が得られた場合(ステップS17:N)、以下のようになる。すなわち、この場合には演算部48は、ステップS11,S13でのインク9の充填状態の検査の結果と、ステップS17での判定の結果とをそれぞれ、前述した結果通知信号Srを用いて、インクジェットヘッド4の外部(印刷制御部11)へと通知する(ステップS18)。具体的には、ステップS17での判定の結果としては、例えば、駆動回路49における設定パラメータ(AP2)が妥当ではないとの判定結果(エラー通知)が、印刷制御部11へと通知されることになる。

0081

以上で、図4図6に示した一連の演算処理が終了となる。

0082

(C−3.作用・効果)
このようにして本実施の形態では、駆動回路49に接続されている電源経路Rpを流れる電流の検出結果を基にして得られる測定データに基づいて、前述した噴射部の状態に関する検査と、インク9の噴射に関するパラメータの取得と、の双方が行われる。

0083

このようにして、まず、電源経路Rpを流れる電流の検出結果を基にした測定データだけを用いて、上記した検査が行われることから、以下のようになる。すなわち、例えば、駆動回路49との間における複数のノズル孔Hnごとの経路上での個別の電圧測定結果を用いて、上記した検査を行うような場合(比較例1)と比べ、検査が簡易な構成で実現できるようになる。また、上記した測定データを用いて、そのような検査と上記したパラメータの取得との双方が行われることから、検査用の構成とは別に、パラメータの取得用の構成を設けるような場合(比較例2)とは異なり、共通化された構成で多様な動作が実現される。これらのことから、本実施の形態では、そのような比較例1,2等と比べ、インクジェットヘッド4における利便性を向上させることが可能となる。

0084

また、本実施の形態では、上記したように、電流の検出結果を基にした測定データだけを用いて、上記した検査が行われることから、例えば上記比較例1等と比べ、低コスト化を実現することも可能となる。

0085

また、本実施の形態では、互いに異なる駆動周期Tを有する複数の検査用駆動信号Sd2を用いて得られた、複数の測定データを用いることで、インク9の充填状態に関する検査と、上記したパラメータの取得との双方に適した、変化特性を得ることができる。よって、インク9の充填状態に関する検査とパラメータの取得とをそれぞれ、容易に行うことができ、利便性を更に向上させることが可能となる。

0086

更に、本実施の形態では、複数の測定データ(CV値)における閾値CVth以上の極大値(CVm)の有無を判定することで、インク9の充填状態に関する検査が行われることから、以下のようになる。すなわち、例えば、複雑な演算処理や、高速電気応答観測等を行わずとも、インク9の充填状態に関する検査が実現できるようになる結果、利便性を更に向上させることが可能となる。

0087

加えて、本実施の形態では、複数の測定データ(CV値)同士の差分値に基づいて、インク9の充填状態に関する検査が行われることで、そのような検査の精度を向上させることができる。その結果、利便性を更に向上させることが可能となる。

0088

また、本実施の形態では、測定データ(CV値)に基づいて、噴射部内での固有振動周期(2×AP値)が取得されることから、インクジェットヘッド4内において、そのような固有振動周期を簡易に取得できるようになる。したがって、インクジェットヘッド4内において、例えば、印刷用駆動信号Sd1の妥当性の判定等を、容易に行うことができるようになる結果、利便性を更に向上させることが可能となる。

0089

更に、本実施の形態では、インクジェットヘッド4(駆動回路49)に設定されている設定パラメータ(AP値)の妥当性に関する判定が、更に行われることで、以下のようになる。すなわち、そのような設定パラメータの妥当性を事前に把握することができ、設定パラメータの調整等を、ユーザ側で実施できるようになる。その結果、利便性を更に向上させることが可能となるとともに、インク9の噴射の際の画質印刷画質)を向上させることも可能となる。

0090

加えて、本実施の形態では、上記した検査の結果と、上記したパラメータに基づく所定の判定の結果(例えば、上記した設定パラメータの妥当性に関する判定の結果)とがそれぞれ、インクジェットヘッド4の外部(印刷制御部11)に通知されることから、以下のようになる。すなわち、これらの検査や判定の結果を、ユーザが容易に把握することができるようになり、その結果、利便性を更に向上させることが可能となる。

0091

<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1〜3)について説明する。なお、以下では、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。

0092

[変形例1]
図10は、変形例1に係る演算処理(演算部48における前述した各種処理)の一例を、流れ図で表したものである。

0093

この図10に示した変形例1の演算処理は、図4に示した実施の形態の演算処理において、ステップS11,S12の各処理を省く(行わない)ようにし、ステップS13〜S18の各処理のみを行うようにしたものとなっている。つまり、この変形例1の演算処理では、ステップS11におけるインク9の充填状態の検査は行われずに、ステップS13におけるインク9の充填状態の検査のみが、行われるようになっている。

0094

このような変形例1においても、実施の形態と同様に、電源経路Rpを流れる電流の検出結果を基にして得られる測定データに基づいて、前述した噴射部の状態に関する検査と、インク9の噴射に関するパラメータの取得と、の双方が行われる。したがって、この変形例1においても、基本的には実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能となる。

0095

[変形例2]
図11は、変形例2に係る演算処理(図4に示したステップS13の詳細処理)の一例を、流れ図で表したものである。

0096

この図11に示した変形例2の演算処理は、図6に示した実施の形態の演算処理において、ステップS131,S133,S134の各処理の代わりに、ステップS135,S136,S137の各処理を行うようにしたものとなっている。

0097

具体的には、ステップS135では、演算部48は、検査用駆動信号Sd2における駆動周期Tを変えながらCV値を測定し、それとともに、前述したパラメータとしてのAP値(AP1)を求める。

0098

また、ステップS136では(ステップS132:Yの場合)、演算部48は、インク9が充填されている(インク9の充填が有り)と判定し、ステップS135において求めたAP値(AP1)を取得する。一方、ステップS137では(ステップS132:Nの場合)、演算部48は、インク9の充填が無し(または不十分である)と判定し、ステップS135において求めたAP値(AP1)を、取得せずに破棄する。つまり、この場合には、前述したパラメータとしてのAP値(AP1)は、演算部48において取得されないことになる。

0099

このようにして、この変形例2の演算処理では、実施の形態の演算処理(図6)とは異なり、前述したパラメータとしてのAP値(AP1)を、インク9の充填状態の判定の前に、予め求めておくようにしている。このような変形例2においても、基本的には実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能となる。

0100

[変形例3]
これまでに説明した実施の形態および変形例1,2では、前述したパラメータ(液体の噴射に関するパラメータ)の一例として、噴射部内における固有振動周期(2×AP値)を挙げて説明した。これに対し、以下説明する変形例3では、このようなパラメータの他の例として、印刷用駆動信号Sd1における駆動電圧Vd(振幅値)を挙げて説明する。

0101

図12A図12Bはそれぞれ、変形例3に係る、連続駆動時間ΔtとCV値との対応関係の一例を、表したものである。具体的には、図12Aは、インク9中において発生した音波の減衰量Aが、相対的に小さい状態における、連続駆動時間ΔtとCV値との対応関係例を示している。また、図12Bは、インク9中において発生した音波の減衰量Aが、相対的に大きい状態における、連続駆動時間ΔtとCV値との対応関係例を示している。なお、これらの図12A図12Bでは、CV値が前述した極大値CVmとなる駆動周期Tにて、噴射部に対する連続駆動が行われている状態における、駆動時間(連続駆動時間Δt)とCV値との対応関係例となっている。

0102

まず、インク9中において発生した音波の減衰量Aが、相対的に大きい場合、印刷用駆動信号Sd1における駆動電圧Vdの値を、高くする必要がある。したがって、この減衰量Aを測定すれば、印刷用駆動信号Sd1における駆動電圧Vdを、適切(最適)な値に設定することが可能となる。ここで、このような減衰量Aを測定するには、例えば、インク9中にて生じる共振現象が、定常的になるまでの時間を測定すればよい。

0103

具体的には、例えば図12Aに示したように、インク9中において発生した音波の減衰量Aが、相対的に小さい状態では、連続駆動時間ΔtとCV値との対応関係は、以下のようになる。すなわち、連続駆動時間Δt<Δt1の区間では、連続駆動時間Δtが増加するのに従って、CV値が増加していくとともに、連続駆動時間Δt≧Δt1の区間では、連続駆動時間Δtの値によらず、CV値がほぼ一定(CV値=CV1)となる。つまり、この図12Aに示した、減衰量Aが相対的に小さい状態では、Δt1以上の時間、上記した連続駆動が行われると、定常的な共振状態となる。

0104

一方、例えば図12Bに示したように、インク9中において発生した音波の減衰量Aが、相対的に大きい状態では、連続駆動時間ΔtとCV値との対応関係は、以下のようになる。すなわち、連続駆動時間Δt<Δt2(Δt2<Δt1)の区間では、連続駆動時間Δtが増加するのに従って、CV値が増加していくとともに、連続駆動時間Δt≧Δt2の区間では、連続駆動時間Δtの値によらず、CV値がほぼ一定(CV値=CV2(<CV1))となる。つまり、この図12Bに示した、減衰量Aが相対的に大きい状態では、図12Aの場合のΔt1よりも短い、連続駆動時間Δt=Δt2にて、定常的な共振状態となる。これは、減衰量Aが相対的に大きい状態では、減衰量Aが相対的に小さい状態と比べ、共振状態が早期に定常的になることを示している。

0105

このようにして、CV値がほぼ一定となるまでの連続駆動時間Δtを測定することで、インク9中において発生した音波の減衰量Aを測定することができ、印刷用駆動信号Sd1における駆動電圧Vdを、適切な値に設定することが可能となる。

0106

このような変形例3においても、基本的には実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能となる。

0107

また、特にこの変形例3では、上記したように、測定データ(CV値)に基づいて、印刷用駆動信号Sd1における駆動電圧Vdが取得されることから、以下のようになる。すなわち、インクジェットヘッド4内において、例えば、そのような駆動電圧Vdの妥当性の判定等を、容易に行うことができるようになる。その結果、この変形例3では、利便性を更に向上させることが可能となる。

0108

<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例をいくつか挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。

0109

例えば、上記実施の形態等では、プリンタおよびインクジェットヘッドにおける各部材の構成例(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。具体的には、例えば、インクジェットヘッド内において、複数の駆動部(駆動回路)同士が、互いにカスケード接続多段接続)されているようにしたり、互いにマルチドロップ接続されているようにしてもよい。また、プリンタ内やインクジェットヘッド内の具体的なブロック構成についても、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他のブロック構成としてもよい。更に、上記実施の形態等では、インクジェットヘッドの外部から内部に伝送される伝送データが、高速差動伝送路を介して伝送されたデータである場合を例に挙げて説明したが、その例には限られず、例えば、高速差動伝送路を介して伝送されたデータではなくてもよい。加えて、上記実施の形態等では、伝送データがLVDSにて伝送される場合を例に挙げて説明したが、その例には限られず、例えば伝送データが、ECL(Emitter Coupled Logic)やCML(Current Mode Logic)などの物理層を用いて伝送されるようにしてもよい。また、データ伝送の際に、例えばクロック信号を伝送しないようにし、データラインにクロック信号を組み込んでデータ伝送を行う、エンベデッドクロック方式を用いるようにしてもよい。

0110

また、インクジェットヘッドの構造としては、各タイプのものを適用することが可能である。すなわち、例えば、アクチュエータプレートにおける各吐出チャネルの延在方向の中央部からインク9を吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよい。あるいは、例えば、各吐出チャネルの延在方向に沿ってインク9を吐出する、いわゆるエッジシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよい。更には、プリンタの方式としても、上記実施の形態等で説明した方式には限られず、例えば、サーマル式(サーマル方式オンデマンド型)やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)方式など、各種の方式を適用することが可能である。

0111

更に、上記実施の形態等では、インクタンクとインクジェットヘッドとの間でインク9を循環させずに利用する、非循環式のインクジェットヘッドを例に挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、インクタンクとインクジェットヘッドとの間でインク9を循環させて利用する、循環式のインクジェットヘッドにおいても、本開示を適用することが可能である。

0112

加えて、上記実施の形態等では、演算部における各種の演算処理(噴射部の状態に関する検査や、液体の噴射に関するパラメータの取得等の各種処理)の手法について、具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態等で挙げた例には限られず、他の手法を用いるようにしてもよい。また、液体の噴射に関するパラメータとしても、上記実施の形態等で挙げて例(噴射部内における固有振動周期(2×AP値)や、印刷用駆動信号における駆動電圧など)には限られず、他のパラメータを用いるようにしてもよい。具体的には、そのような他のパラメータとしては、例えば、吐出待機時におけるチックリング動作(液体の吐出に影響しない程度の微小波形を、噴射部に対して周期的に印加する動作)の周期(チックリング周期)などが、挙げられる。

0113

また、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェアプログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワーク記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。

0114

更に、上記実施の形態等では、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例として、プリンタ1(インクジェットプリンタ)を挙げて説明したが、この例には限られず、インクジェットプリンタ以外の他の装置にも、本開示を適用することが可能である。換言すると、本開示の「液体噴射ヘッド」(インクジェットヘッド)を、インクジェットプリンタ以外の他の装置に適用するようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシミリオンデマンド印刷機などの装置に、本開示の「液体噴射ヘッド」を適用するようにしてもよい。

0115

加えて、これまでに説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。

0116

なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。

0117

また、本開示は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
液体を噴射する複数のノズルを含む噴射部と、
印刷用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させる駆動回路と、
前記駆動回路に接続された電源経路と、
前記電源経路を流れる電流の検出結果に基づいて、測定データを取得する検出部と、
前記検出部によって得られた前記測定データに基づいて、前記噴射部の状態に関する検査と、前記液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う演算部と
を備えた液体噴射ヘッド。
(2)
前記演算部は、
互いに異なる周期を有する複数の検査用駆動信号を用いて得られた、複数の前記測定データに基づいて、
前記噴射部の状態としての、前記噴射部における前記液体の充填状態に関する検査と、前記液体の噴射に関するパラメータの取得と、の双方を行う
上記(1)に記載の液体噴射ヘッド。
(3)
前記演算部は、前記複数の前記測定データにおける、閾値以上の極大値の有無を判定することにより、前記液体の充填状態に関する検査を行う
上記(2)に記載の液体噴射ヘッド。
(4)
前記演算部は、前記複数の前記測定データ同士の差分値に基づいて、前記液体の充填状態に関する検査を行う
上記(2)または(3)に記載の液体噴射ヘッド。
(5)
前記パラメータが、前記噴射部内における固有振動周期(2×AP値)である
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(6)
前記パラメータが、前記印刷用駆動信号における駆動電圧である
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(7)
前記演算部は、
前記測定データに基づいて得られた前記パラメータである取得パラメータと、前記液体噴射ヘッドに設定されている、前記液体の噴射に関する設定パラメータとの比較結果に基づいて、
前記設定パラメータの妥当性に関する判定を、更に行う
上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(8)
前記演算部は、前記噴射部の状態に関する検査の結果と、前記パラメータに基づく所定の判定の結果とをそれぞれ、外部に通知する
上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(9)
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備えた
液体噴射記録装置。

0118

1…プリンタ、10…筺体、11…印刷制御部、2a,2b…搬送機構、21…グリッドローラ、22…ピンチローラ、3(3Y,3M,3C,3K)…インクタンク、4(4Y,4M,4C,4K)…インクジェットヘッド、41…ノズルプレート、42…アクチュエータプレート、46…電流検出部、47…A/Dコンバータ、48…演算部、49…駆動回路、50…インク供給管、6…走査機構、61a,61b…ガイドレール、62…キャリッジ、63…駆動機構、631a,631b…プーリ、632…無端ベルト、633…駆動モータ、70…シリアル通信ライン、9…インク、P…記録紙、d…搬送方向、Hn…ノズル孔、Sd…駆動信号、Sd1…印刷用駆動信号、Sd2(Sd2a,Sd2b)…検査用駆動信号、Vd…駆動電圧、Dp…印刷データ、Ss…吐出開始信号、CLK…制御クロック、Rp…電源経路、Sia,Sid…電流信号、Sr…結果通知信号、Sc…検査制御信号、AP1,AP2…AP値、C…静電容量、CVa,CVb,CV1,CV2…CV値、CVm…極大値、CVth…閾値、T(Ta,Tb)…駆動周期、Δt(Δt1,Δt2)…連続駆動時間、A…減衰量。

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