図面 (/)

技術 管状体固定具

出願人 株式会社ニトムズ日東電工株式会社
発明者 高木茂樹水原隆小山貴史
出願日 2019年3月20日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-053124
公開日 2020年9月24日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-151236
状態 未査定
技術分野 媒体導出入付与装置
主要キーワード 中央領 メッシュ地 フェノール樹脂板 排液用 粘着面同士 ベークライト製 溶着固定 左端縁
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

管状体の抜き去りを抑制した管状体固定具を提供する。

解決手段

皮膚Sの上に管状体Tを固定可能な管状体固定具1であって、一方向に延び、且つ、皮膚Sの上に貼り付け可能な粘着面である下面を有する下層2と、前記一方向に延び、前記一方向における一端部30で前記下層2と連結され、前記管状体Tの固定前において、前記一方向における他端部31及び前記一端部30と前記他端部31との中間に位置する中間部32で前記下層2の上面と分離された上層3と、前記下層2の上面であって、前記中間部32及び前記他端部31の少なくとも一方と向かい合う位置に前記管状体Tを挟んだ状態で該管状体Tと接触する粘着面40を有する管状体係止部4と、を備え、前記上層3の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域は、粘着面を有する

概要

背景

従来、輸排液用チューブカテーテル等を患者の皮膚に貼り付けて固定するための管状体固定具が公知である(特許文献1)。例えば、図9(a)に示すように、管状体固定具101は、シート状の皮膚接着部102と、皮膚接着部102に重ねられた管状体固定部103と、を備える。皮膚接着部102は、皮膚に貼り付けられる粘着層104と、粘着層104に重ねられた保護膜105と、を有する。管状体固定部103は、細長固定片であり、この端部が皮膚接着部102の保護膜105の表面に溶着固定されている。また、管状体固定部103は、皮膚接着部102に端部が固定された粘着層108と、粘着層108に重ねられた保護膜109と、を有する。この管状体固定具101では、図9(b)〜図9(d)に示すように、皮膚接着部102を患者の皮膚に貼り付けて、管状体固定部103の粘着層108から保護膜109を剥がし、粘着層108に管状体111を配置した状態とし、粘着層108を折り返すようにして管状体111を挟み込むことにより、皮膚接着部102に管状体111を固定する。

概要

管状体の抜き去りを抑制した管状体固定具を提供する。皮膚Sの上に管状体Tを固定可能な管状体固定具1であって、一方向に延び、且つ、皮膚Sの上に貼り付け可能な粘着面である下面を有する下層2と、前記一方向に延び、前記一方向における一端部30で前記下層2と連結され、前記管状体Tの固定前において、前記一方向における他端部31及び前記一端部30と前記他端部31との中間に位置する中間部32で前記下層2の上面と分離された上層3と、前記下層2の上面であって、前記中間部32及び前記他端部31の少なくとも一方と向かい合う位置に前記管状体Tを挟んだ状態で該管状体Tと接触する粘着面40を有する管状体係止部4と、を備え、前記上層3の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域は、粘着面を有する

目的

本発明は、管状体の抜き去りを抑制した管状体固定具を提供することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

皮膚の上に管状体を固定可能な管状体固定具であって、一方向に延び、且つ、皮膚の上に貼り付け可能な粘着面である下面を有する下層と、前記一方向に延び、前記一方向における一端部で前記下層と連結され、前記管状体の固定前において、前記一方向における他端部及び前記一端部と前記他端部との中間に位置する中間部で前記下層の上面と分離された上層と、前記下層の上面であって、前記中間部及び前記他端部の少なくとも一方と向かい合う位置に配置され且つ前記下層と上層との間に前記管状体を挟んだ状態で該管状体と接触する粘着面を有する管状体係止部と、を備え、前記上層の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域は、粘着面を有する、管状体固定具。

請求項2

前記管状体係止部の前記粘着面が有する粘着性及び前記上層の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域の粘着面が有する粘着性の少なくとも一方が、前記下層の粘着面が有する粘着性よりも高い、請求項1に記載の管状体固定具。

請求項3

前記管状体係止部が、前記中間部と向かい合う位置に配置され、前記管状体係止部の前記粘着面が有する粘着性は、前記下層の粘着面が有する粘着性よりも高い、請求項1又は請求項2に記載の管状体固定具。

請求項4

前記一方向と交差する方向に延びる連続体である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の管状体固定具。

請求項5

前記管状体係止部の粘着面と前記上層の粘着面とを貼り合わせて管状体を固定した場合の管状体固定せん断力は、15N以上である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の管状体固定具。

技術分野

0001

本発明は、輸排液用チューブカテーテル等の医療用管状体患者の皮膚等に固定するための管状体固定具に関する。

背景技術

0002

従来、輸排液用のチューブやカテーテル等を患者の皮膚に貼り付けて固定するための管状体固定具が公知である(特許文献1)。例えば、図9(a)に示すように、管状体固定具101は、シート状の皮膚接着部102と、皮膚接着部102に重ねられた管状体固定部103と、を備える。皮膚接着部102は、皮膚に貼り付けられる粘着層104と、粘着層104に重ねられた保護膜105と、を有する。管状体固定部103は、細長固定片であり、この端部が皮膚接着部102の保護膜105の表面に溶着固定されている。また、管状体固定部103は、皮膚接着部102に端部が固定された粘着層108と、粘着層108に重ねられた保護膜109と、を有する。この管状体固定具101では、図9(b)〜図9(d)に示すように、皮膚接着部102を患者の皮膚に貼り付けて、管状体固定部103の粘着層108から保護膜109を剥がし、粘着層108に管状体111を配置した状態とし、粘着層108を折り返すようにして管状体111を挟み込むことにより、皮膚接着部102に管状体111を固定する。

先行技術

0003

特開2002−35133号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記管状体固定具では、皮膚接着部に管状体を一旦固定したとしても、皮膚接着部から管状体が取り外されて、管状体が抜き去られるおそれがあった。特に、患者が認知症である場合等、正常な判断が困難な場合、管状体の抜き去りの危険性はより高い。

0005

本発明は、管状体の抜き去りを抑制した管状体固定具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の管状体固定具は、皮膚の上に管状体を固定可能な管状体固定具であって、一方向に延び、且つ、皮膚の上に貼り付け可能な粘着面である下面を有する下層と、前記一方向に延び、前記一方向における一端部で前記下層と連結され、前記管状体の固定前において、前記一方向における他端部及び前記一端部と前記他端部との中間に位置する中間部で前記下層の上面と分離された上層と、前記下層の上面であって、前記中間部及び前記他端部の少なくとも一方と向かい合う位置に配置され且つ前記下層と上層との間に前記管状体を挟んだ状態で該管状体と接触する粘着面を有する管状体係止部と、を備え、前記上層の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域は、粘着面を有する。

0007

かかる構成によれば、管状体は、管状体係止部の粘着面と上層の粘着面とに挟まれた状態で、これら粘着面同士が固着することにより固定されるため、下層と上層との間から管状体が抜き去られにくい。

0008

また、前記管状体固定具では、前記管状体係止部の前記粘着面が有する粘着性及び前記上層の下面のうち前記管状体係止部の上に位置する領域の粘着面が有する粘着性の少なくとも一方が、前記下層の粘着面が有する粘着性よりも高くてもよい。

0009

かかる構成によれば、粘着性の高い粘着層により下層と上層との間での管状体の固定が可能である。

0010

また、前記管状体固定具では、前記管状体係止部が、前記中間部と向かい合う位置に配置され、前記管状体係止部の前記粘着面が有する粘着性は、前記下層の粘着面が有する粘着性よりも高くてもよい。

0011

かかる構成によれば、管状体係止部が設けられる領域が限定されていても、粘着性の高い粘着層により下層と上層との間での管状体の固定が可能である。しかも、管状体係止部の材料の消費量を抑えられるため経済的である。

0012

また、前記管状体固定具は、前記一方向と交差する方向に延びる連続体である。

0013

かかる構成によれば、連続体を前記交差する方向における寸法を異ならせて切り取ることができるため、例えば、患者の皮膚における管状体を固定する部位の面積の大きさや管状体の固定の強さに応じた所望の寸法の管状体固定具を得ることができる。

0014

また、前記管状体固定具では、前記管状体係止部の粘着面と前記上層の粘着面とを貼り合わせて管状体を固定した場合の管状体固定せん断力は、15N以上であってもよい。

発明の効果

0015

上より、本発明によれば、管状体の抜き去りを抑制した管状体固定具を提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

図1は、本実施形態に係る管状体固定具の平面図である。
図2は、図1のII−II位置における断面図である。
図3は、前記管状体固定具の使用方法を説明するための模式図であり、図3(a)は前記管状体固定具を皮膚に貼り付けた状態の断面図であり、図3(b)は前記管状体固定具に管状体を挟み込んだ状態の断面図であり、図3(c)は前記管状体固定具の上層の粘着面に管状体を接触させた状態の断面図であり、図3(d)は前記管状体固定具で管状体を固定した状態の断面図である。
図4は、前記管状体固定具で管状体を固定した状態の斜視図である。
図5は、前記管状体固定具が連続体であるときの平面図である。
図6は、図5の連続体をロール状に巻いた状態の模式図である。
図7は、変形例に係る管状体固定具の断面図である。
図8は、変形例に係る管状体固定具の断面図である。
図9は、従来の管状体固定具の模式図であり、図9(a)は前記管状体固定具の平面図及び断面図であり、図9(b)〜図9(d)は前記管状体固定具の使用方法の説明図である。

実施例

0017

以下、本発明の実施形態について、図1図4を参照しつつ説明する。管状体固定具は、皮膚の上に管状体Tを固定可能な器具であり、例えば、患者の皮膚の上に輸排液用のチューブ、カテーテル等の医療用管状体を固定可能な器具である。本明細書では、上下方向をのうち、皮膚に近い側を下側、皮膚から遠い側を上側として説明する。

0018

図1に示すように、管状体固定具1は、一方向(図1における左右方向、以下、水平方向とする)に延びる下層2と、水平方向に延び、水平方向における一端部30(図1における左端部)で下層2と連結された上層3と、を備える。また、管状体固定具1は、図2に示すように、下層2の上に配置された管状体係止部4を備える。なお、図2等では、上層3は、斜め向きに延びているが、実際には下層2と略並行に延びている。本実施形態の管状体固定具1は、下層2の下に配置された下層剥離ライナー5と、上層3の下に配置された上層剥離ライナー6と、管状体係止部4の上に配置された係止部剥離ライナー7と、を備える。各剥離ライナー5、6、7はシート状であり、使用時に取り除かれる。

0019

管状体固定具1の外観は、例えば、上層3に略垂直な方向から平面視したとき長方形状をしたシート状である(図1参照)。本実施形態の管状体固定具1の水平方向における寸法は、50mm〜100mm程度であり、例えば、100mmである。管状体固定具1の水平方向と直交する奥行き方向における寸法は、20mm〜50mm程度であり、例えば、50mmである。

0020

下層2は、皮膚の上に貼り付け可能なシートである。また、下層2は、皮膚の上に貼り付け可能な粘着面20である下面20を有する(図2参照)。本実施形態の下層2は、粘着包帯であり、例えば、キノホワイト(日東電工株式会社の登録商標、以下同じ)のような不織布を基材層とする粘着包帯である。下層2は、基材層21と、基材層21の下に配置され、下面が下層2の粘着面20を構成する粘着層22と、を有する。なお、本実施形態の下層2では、基材層21の上に粘着層は形成されていない。つまり、下層2は、片面(下面20)に粘着面20を有する。粘着層22は、皮膚に貼り付け可能なかぶれ等の生じにくいを含み、例えば、患者が使用する際の快適性を鑑みると、無臭の糊を含むことが好ましい。

0021

JIS Z0237に準じて、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下で、下層2の粘着面20をベークライト板(フェノール樹脂板)に対して貼り付け、2kgローラーで1往復圧着し、30分養生後、引張速度300mm/minにて180°折り返すように引き剥がしたときの粘着性は、患者の快適性の観点から12N/19mm以下が好ましく、さらに10N/19mm以下が好ましく、貼り付け性の観点から1N/19mm以上が好ましく、さらに4N/19mm以上がさらに好ましい。なお、下層2がキノホワイトであるとき、粘着面20が有する粘着性は、例えば、7N/19mmである。

0022

上層3は、下層2や管状体係止部4を覆うシートであり、例えば、通気性を良好とすべくメッシュ地のシートである。本実施形態の上層3は、粘着包帯であり、例えば、下層2と同じキノホワイトのような不織布を基材層とする粘着包帯である。また、本実施形態の上層3は、基材層33と、基材層33の下に配置され、その下面が上層3の下面35を構成する粘着層34と、を有する。つまり、上層3は、片面(下面35)に粘着層34を有する。上層3の下面35のうち、少なくとも管状体係止部4に貼り合わせた状態で管状体係止部4の上に位置する領域は、粘着面である。本実施形態の上層3では、粘着層34が水平方向の全域に連続しているため、上層3の下面35の全体が粘着面35である。なお、粘着層34は、皮膚に貼り付け可能な糊を含んでいなくてもよいが、患者が使用する際の快適性を鑑みて無臭の糊を含むことが好ましい。

0023

上層3は、例えば、製造を簡単にすべく、下層2と別体である。また、上層3の粘着層34における一端部30を構成する部位が、下層2の上面23に貼り付けられることにより、上層3は下層2と連結されている。さらに、上層3は、管状体Tの固定前において、水平方向における他端部31(図2における右端部)と一端部30及び他端部31の中間に位置する中間部32の少なくとも一方、例えば、他端部31及び中間部32の両方で下層2の上面23と分離されている。具体的に、上層3の他端部31及び中間部32と下層2との間には、管状体Tの固定前において、上層剥離ライナー6が配置されている。

0024

なお、上層3の水平方向における寸法は、下層2の水平方向における寸法よりも小さい。また、上層3の一端部30の水平方向における寸法、即ち、上層3の下層2との連結部位の水平方向における寸法は、例えば、下層2の水平方向における寸法の1/10程度である。さらに、上層3の水平方向における一端縁36(図2における左端縁)は、下層2の水平方向における一端縁26と上下方向において重なっている。上層3の水平方向における他端縁37(図2における右端縁)は、下層2の水平方向における他端縁27よりも水平方向における内側に位置している。

0025

管状体係止部4は、管状体Tを下層2と上層3との間に挟んだ状態で係止可能な部材である。また、管状体係止部4は、下層2の上面23であって、他端部31及び中間部32の少なくとも一方と向かい合う位置、例えば、中間部32と向かい合う位置(上層3の中間部32と下層2の上との間)に配置されている。さらに、管状体係止部4は、例えば、下層2の水平方向における中間部24上に配置されている。

0026

なお、本実施形態の管状体係止部4は、矩形のシート状であり、具体的に、下層2の上において、水平方向と交差する方向、例えば、水平方向と直交する奥行き方向に延びている。また、本実施形態の管状体係止部4の水平方向における寸法は、管状体固定具1に固定する管状体Tの外径よりも大きいことが好ましい。さらに、管状体係止部4の水平方向における寸法は、例えば、下層2の水平方向における寸法の1/10〜1/3程度である。

0027

管状体係止部4は、下層2と上層3との間に管状体Tを挟んだ状態で、管状体Tと接触する粘着面40を有する。本実施形態の管状体係止部4は、基材層41の両面に粘着層42、43が設けられた両面テープである。管状体係止部4は粘着剤層(粘着層)のみ(いわゆる基材層レス)であってもよい。基材層41の上に配置された粘着層42の上面は、管状体係止部4の粘着面40である。なお、粘着層42、43は、皮膚に貼り付け可能な糊を含んでいなくてもよいが、無臭の糊を含むことが好ましい。管状体係止部4は、対象物に対して強い接触が可能であり、且つ、貼り付けた後に剥がすこと(再剥離)が可能なテープ、例えば、5000NS(日東電工株式会社の商品番号)の樹脂製のテープである。基材層41の材質は、テープを剥がす力に対して高い抵抗力が生じる、即ち、この剥がす力に対して破断しない程度の強度を有する。例えば、基材層41の材質は、柔軟性に優れ、且つ、強度の高い不織布や樹脂フィルムがあり、樹脂フィルムとしては、PET(ポリエチレンテレフタラート)等がある。

0028

JIS Z0237に準じて、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気で、管状体係止部4の粘着面40をステンレス鋼板(SUS304BA板)に対して貼り付け、2kgローラーで1往復圧着し、30分養生後、引張速度300mm/minにて180°折り返すように引き剥がしたときの粘着性は、管状体固定性の観点から8N/19mm以上が好ましく、さらに12N/19mm以上がさらに好ましい。なお、管状体係止部4が5000NSであるとき、同様に、粘着面40をステンレス鋼板から折り返すように180°引き剥がしたときの粘着性は16N/19mmである。

0029

管状体係止部4の粘着面40が有する粘着性、及び、上層3の下面のうち管状体係止部4の上に位置する領域の粘着面35が有する粘着性のうち少なくとも一方は、下層2の粘着面20が有する粘着性よりも高い。「管状体係止部4の粘着面40が有する粘着性」や「上層3の下面のうち管状体係止部4の上に位置する領域の粘着面35が有する粘着性」から「下層2の粘着面20が有する粘着性」を差し引いた差は、1N/19mm以上であり、好ましくは3N/19mm以上であり、さらに好ましく5N/19mm以上である。本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4の粘着面40が有する粘着性は、下層2の粘着面20が有する粘着性よりも高い。

0030

なお、管状体係止部4の粘着面40と上層3の粘着面35を貼り合わせて管状体Tを固定した場合の管状体固定せん断力は、15N以上であることが好ましく、さらに20N以上が好ましく、例えば、25N〜30N程度である。管状体固定せん断力の測定は、水平方向と直交する奥行き方向が20mmの管状体固定具1をベークライト製平板貼付し、外径4mm内径2.5mmのPV素材の管状体(例えば、株式会社JMS製のJV−ND2050LE)を後述する管状体固定具1の使用方法における固定部分へ固定し、300mm/minの引張速度にて管状体を管状体の長さ方向に引っ張る方法(管状体と粘着面40および粘着面35とのせん断方向の接着性計測をし、最大値を読み取る方法)により行う。

0031

下層剥離ライナー5、上層剥離ライナー6、及び、係止部剥離ライナー7は、それぞれ、下層2の粘着層22の粘着面20、上層3の粘着層34の粘着面35、及び、管状体係止部4の粘着層42の粘着面40の保護材であり、例えば、剥離紙である。下層剥離ライナー5には、スリット50が設けられているため、下層剥離ライナー5を下層2から剥離しやすい。また、下層剥離ライナー5を部分的に剥がすことにより、皮膚に対して、下層2を部分的に貼り付けてから残りの下層剥離ライナー5を剥がして、下層2全体を皮膚Sに貼り付ける、即ち、下層2を仮止めすることもできる。なお、スリット50は、例えば、下層2の上層3との連結部位である一端部25と、下層2の上層3に対する非連結部位(例えば、中間部24)との境界に対して上下方向において重なる部位に配置されている。

0032

次に、管状体固定具1の使用方法について具体的に説明する。まず、管状体固定具1の下層2から下層剥離ライナー5を剥がして取り除き、図3(a)に示すように、下層2を皮膚Sの上に貼り付ける。次に、管状体係止部4から係止部剥離ライナー7を剥がして取り除き、図3(b)に示すように、管状体係止部4の粘着面40に管状体Tを載置する。このとき、本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4の水平方向における中央に位置する中央領域44の粘着面40に、管状体Tを載置する。このとき、管状体係止部4の粘着面40の粘着力により管状体Tが下層2に固定される。これにより、管状体Tを下層2に対して仮止めすることができる。

0033

さらに、上層3から上層剥離ライナー6を剥がして取り除き、図3(c)示すように、管状体Tを上層3の粘着面35と管状体係止部4の粘着面40で挟んだ後、図3(d)に示すように、上層3を上方から下層2に重ねることで、管状体Tを下層2と上層3との間に固定する。このとき、本実施形態の管状体固定具1では、上層3の中間部32を下方に押し付けることにより、上層3の中間部32の管状体係止部4と重なる第一部位321の粘着面35は、管状体係止部4の粘着面40に接触して両粘着面35、40が固着する。これにより、上層3の中間部32の第一部位321において、管状体Tが上層3と管状体係止部4に挟まれた状態で固定される。

0034

なお、本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4の水平方向における寸法が管状体Tの外径よりも大きい。そのため、管状体固定具1に管状体Tが固定された状態において、管状体Tの水平方向における両側の近傍に位置する領域では、上層3の中間部32の管状体Tと重ならず且つ管状体係止部4の水平方向における両端部45と重なる第二部位322の粘着面35と管状体係止部4の粘着面40とが接触する。

0035

また、本実施形態の管状体固定具1では、上層3の中間部32を下方に押し付けることにより、上層3の中間部32の管状体係止部4と重ならない第三部位323の粘着面35と下層2の上面23とが接触する。これにより、上層3の中間部32の第三部位323においても、上層3と下層2とが連結する。

0036

さらに、本実施形態の管状体固定具1では、上層3の他端部31を下方に押し付けることにより、上層3の他端部31における粘着面35と下層2の上面23とが接触する。

0037

このように、本実施形態の管状体固定具1では、管状体Tを固定したとき、上層3の一端部30及び他端部31の両方において、上層3と下層2とが連結する。しかも、本実施形態の管状体固定具1では、管状体Tを固定したとき、上層3の中間部32の第三部位323においても、上層3と下層2とが連結する。

0038

なお、本実施形態の管状体固定具1では、管状体Tを固定したとき、上層3の水平方向における一端縁36(図3(d)における左端縁)は、下層2の水平方向における一端縁26と上下方向において重なる一方、上層3の水平方向における他端縁37(図3(d)における右端縁)は、下層2の水平方向における他端縁27よりも水平方向における内側(図3(d)における左側)に位置する。

0039

以上の管状体固定具1によれば、管状体Tは、管状体係止部4の粘着面40と上層3の粘着面35とに挟まれた状態で、粘着面40、35同士の固着(例えば、管状体係止部4の粘着面40と上層3の中間部32の第二部位322の粘着面35との固着)により下層2と上層3との間に固定される。これにより、管状体Tの近傍での粘着面40、35同士の固着が外れにくいことから、下層2から上層3が剥がれにくく、下層2と上層3との間から管状体Tを抜き去ろうとしても、管状体Tに大きな抵抗力が生じるため、管状体Tが抜き去られにくい。特に、患者が認知症である場合等、正常な判断が困難な場合に、管状体Tの抜き去りの危険性はより高いため、管状体固定具1が有用である。しかも、管状体係止部4の水平方向における寸法と直径が略同じ又は管状体係止部4の水平方向における寸法よりも直径が小さい管状体Tであれば、サイズの異なる管状体Tを管状体係止部4の上に配置できるため、一つの管状体固定具1により、様々なサイズの管状体Tを皮膚Sの上に固定することができる。

0040

本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4の粘着面40が有する粘着性は、下層2の粘着面20が有する粘着性よりも高いため、粘着性の高い粘着面40により下層2と上層3との間での管状体Tの固定を確実にできる。また、管状体係止部4の粘着面40と上層3の粘着面35を貼り合わせて管状体Tを固定した場合の管状体固定せん断力は、15N以上であるため、管状体Tを確実に固定できる。

0041

また、本実施形態の管状体固定具1では、管状体Tを下層2と上層3との間に固定した状態において、図4に示すように、上層3の水平方向における他端縁37が、下層2の水平方向における他端縁27よりも内側に位置しており、下層2の他端縁27が上層3に覆われておらず露出している。これにより、管状体固定具1が皮膚Sに貼り付けられた状態において、上層3の他端縁37に指を掛けることで、他端部31を容易に摘まむことができ、上層3を下層2から剥がしやすいため、下層2から上層3を剥がした後に、管状体固定具1から管状体Tを容易に取り外すことができる。

0042

さらに、本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4が、水平方向と交差する方向に延びているため、管状体Tが、管状体係止部4によりこの方向(水平方向と交差する方向、本実施形態では水平方向と直交する方向)において下層2と上層3との間に固定されていることにより、この方向(図4の矢印方向)に引っ張られたとしても下層2と上層3との間から抜き去られにくい。

0043

本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4の基材層41が、破断しにくい素材、例えば、PETであるため、管状体固定具1から管状体Tを取り外す際に基材層41が破断せず、管状体Tに基材層41の破片などが残りにくい。そのため、管状体固定具1から管状体Tを取り外した後にこの管状体Tを再度利用する場合に、管状体Tを再利用しやすい。また、管状体係止部4として5000NSのような再剥離性を有する両面テープを用いることで、管状体固定具1から管状体Tを取り外す際に、管状体Tに粘着層42、43の糊が残りにくい。

0044

また、本実施形態の管状体固定具1では、管状体係止部4が下層2の水平方向における中間部24の上に配置され、管状体係止部4の水平方向における中央領域44に、管状体Tを載置した状態で固定するため、管状体固定具1の水平方向における中央領域で管状体Tを安定的に固定できる。よって、患者が体を動かしても、管状体Tがずれにくい。

0045

尚、本発明の管状体固定具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。

0046

上記実施形態の管状体固定具1は、上層3に略垂直な方向から平面視したとき長方形状であるシートであったが、このように平面視したとき円形状や正方形状等のような他の多角形状であるシートであってもよく、水平方向と交差する方向、例えば、図5に示すように、水平方向(図5における左右方向)と直交する奥行き方向に延びる連続体100であってもよい。このような連続体では、連続体100をこの延びる方向(水平方向と交差する方向)における寸法を異ならせて切り取ることができるため、一つの連続体100から、例えば、患者の皮膚Sにおける管状体Tを固定する部位の面積の大きさや管状体Tの固定の強さに応じた所望の寸法の管状体固定具1を得ることができる。また、連続体100は、図6に示すように、ロール状に巻かれた状態で保存、及び、運搬可能である。

0047

管状体固定具1は、下層剥離ライナー5、上層剥離ライナー6、及び、係止部剥離ライナー7の少なくとも一つを備えなくてもよい。例えば、連続体100が、下層剥離ライナー5を備えない場合、ロール状に巻いたときに、下層2の粘着面20が上層3の上面に貼り付くため、保存や運搬時にロール状の形状が崩れにくい。

0048

また、上記実施形態の管状体固定具1では、上層3と下層2との連結部位の水平方向における寸法は、上層3全体の水平方向における寸法の1/10程度であったが、1/10〜1/3程度であればよく、例えば、図7に示すように、1/3程度であってもよい。

0049

さらに、上記実施形態の管状体固定具1では、上層3の水平方向における一端縁36は、下層2の水平方向における一端縁26と上下方向において重なる一方、上層3の他端縁37は、下層2の他端縁27よりも水平方向における内側に位置していたが、上層3の一端縁36及び下層2における一端縁26と、上層3の他端縁37及び下層2の他端縁27との両方が、それぞれ、上下方向において重なっていてもよい。この場合においても、管状体固定具1が管状体Tを固定した状態において、上層3が管状体Tを覆うことにより、上層3の他端縁37は、下層2の他端縁27よりも水平方向における内側に位置することとなるため、上層3の他端部31を摘まみやすく、管状体固定具1から管状体Tを容易に取り外すことができる。

0050

なお、管状体固定具1が管状体Tを固定した状態において、上層3の一端縁36が下層2の一端縁26よりも水平方向における内側に位置していてもよい。この場合、上層3の水平方向における寸法は、下層2の水平方向における寸法よりも小さくても、下層2の水平方向における寸法と同じであってもよい。例えば、上層3の一端縁36及び他端縁37の両方が、下層2の一端縁26及び他端縁27よりもそれぞれ水平方向における内側に位置していれば、水平方向における両側から、上層3の一端部30や他端部31を摘まむことができるため、管状体Tを容易に取り外すことができる。

0051

上記実施形態の上層3は下層2と別体であったが、下層と一体であってもよく、例えば、図8に示すように、一枚の粘着包帯(例えば、キノホワイト)を内側に粘着層が配置された状態で折り曲げることにより、上層3と下層2とが連結していてもよい。この場合、管状体固定具1は、下層2の下面に粘着層を設けて、この粘着層により皮膚Sに貼り付けられてもよい。また、上記実施形態の上層3は下層2の上面23と連結していたが、上層3は下層2の上面23以外の部位と連結してもよい。

0052

上記実施形態の管状体係止部4の粘着面40の粘着性は、下層2の下面20の粘着性よりも高かったが、下層2の下面20の粘着性よりも低くてもよいし、下層2の下面20の粘着性と同じであってもよい。このような場合においても、管状体Tが粘着面40、35同士の固定により下層2と上層3との間に固定されるため、管状体Tの近傍での粘着面40、35同士の固定が外れにくいことから、下層2から上層3が剥がれにくく、下層2と上層3との間から管状体Tが抜き去られにくい。また、管状体係止部4の粘着面40の粘着性が低いことにより、管状体係止部4に管状体Tを載置する際に、誤った位置に管状体Tを載置したとしても、管状体Tを一旦取り外して再び載置することが容易である。なお、管状体係止部4として、粘着面を上方に向けた状態のキノホワイトを下層2の上に配置した場合、管状体係止部4の粘着面40と上層3の粘着面35を貼り合わせて管状体Tを固定した場合の管状体固定せん断力は、例えば、22N〜25Nである。

0053

なお、管状体係止部4の粘着面40の粘着性が、下層2の下面20の粘着性よりも低かったり、下層2の下面20の粘着性と同じであったりする場合に、上層3の下面のうち管状体係止部4の上に位置する領域の粘着面35が有する粘着性が、下層2の下面20の粘着性よりも高くてもよい。このように、管状体係止部4の粘着面40が有する粘着性、及び、上層3の下面のうち管状体係止部4の上に位置する領域の粘着面35が有する粘着性の少なくとも一方が、下層2の下面20の粘着性より高ければ、粘着性の高い粘着層により下層2と上層3との間での管状体Tの固定が可能である。

0054

また、上記実施形態の管状体係止部4は、矩形のシート状であったが、例えば、互いに離間した複数のドット状やストライプ状等の他の形状であってもよい。さらに、上記実施形態の管状体係止部4は、上層3の中間部32と下層2との間に配置されていたが、上層3の他端部31と下層2の間や、中間部32及び他端部31の両方と下層2との間に連続して配置されてもよい。この場合、下層2は、両面(下面20及び上面23)に粘着面を有することになる。なお、管状体係止部4は、上述のように基材層を有さずに、粘着層42のみで構成されてもよく、この場合、下層2の上に塗られた糊であってもよい。管状体係止部4として、キノホワイトの粘着層に含まれる糊を下層2の上に塗布した場合、管状体係止部4の粘着面40(この構成では、下層2の上に塗布した糊の粘着面)と上層3の粘着面35を貼り合わせた場合の管状体固定せん断力は、例えば、20N〜23Nである。

0055

1…管状体固定具、2…下層、3…上層、4…管状体係止部、5…下層剥離ライナー(剥離ライナー)、6…上層剥離ライナー(剥離ライナー)、7…係止部剥離ライナー(剥離ライナー)、20…下面(粘着面)、21…基材層、22…粘着層、23…上面、24…中間部、25…一端部、26…一端縁、27…他端縁、30…一端部、31…他端部、32…中間部、33…基材層、34…粘着層、35…下面(粘着面)、36…一端縁、37…他端縁、40…粘着面、41…基材層、42、43…粘着層、44…中央領域、45…両端部、50…スリット、100…連続体、101…管状体固定具、102…皮膚接着部、103…管状体固定部、104…粘着層、105…保護膜、108…粘着層、109…保護膜、321…第一部位、322…第二部位、323…第三部位、111、T…管状体、S…皮膚

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ