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技術 吸気口フィルタ取付構造

出願人 三機工業株式会社
発明者 好田哲
出願日 2019年3月14日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-046707
公開日 2020年9月17日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-148402
状態 未査定
技術分野 換気3 空気流制御部材 ガス中の分散粒子の濾過
主要キーワード 取付用突片 取付軸部材 チャンバー開口 ケーシング枠 取付段差 清掃管 清浄化作業 製造室
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月17日)のものです。
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図面 (7)

課題

フィルタ着脱が容易であり、清浄度の高い洗浄作業等を容易に行うことができる吸気口フィルタ取付構造を提供する。

解決手段

フィルタユニット10の前面10aに設けられ、エアフィルタ16を取り付ける吸気口12を有する。吸気口12の前面周縁部12aに、前面周縁部12aの角縁部12bから連続して、吸気口12の内側に窪んだ段差部18を備える。前面周縁部12aに連続した段差部18の下方に位置する下方周縁段差部18aに連続して、フィルタユニット10の底板20が接続している。前面周縁部12aには、エアフィルタ16を保持する係止部材26を備える。係止部材26は、エアフィルタ16を取り付けた状態で、エアフィルタ16に当接して保持する位置と、エアフィルタ16の当接位置から離れた退避位置とを選択可能である。

概要

背景

従来、製薬及びバイオ産業半導体光学機器等の精密機械等のクリーンな環境を必要とする分野の作業環境は、空気中の埃をほとんど除去したクリーンルーム内で行われている。このクリーンルームにおける空調設備吸気口(排気口や還気口)の中には、ほかの部屋や外部への埃や不純物の移動を嫌がるため、内部に種々の埃やその他不純物を除去するエアフィルタを備えたフィルタユニットが取り付けられ、フィルタユニットが吸排気ダクトに接続されている。

特に原薬医薬品添加剤製造などの製薬工場では、製造する原薬や中間体を含む薬品毎に他の不純物のないクリーンな環境が求められ、薬品への埃や不純物の混入汚染を防止するために定期的なフィルタユニット内洗浄を行っている。さらに、製品切り替えやその他必要に応じた交叉汚染の防止においても、フィルタ交換に伴いフィルユニット内も洗浄して、空気のだけでなく製薬の製造工程における室内の清浄な環境を維持している。また、周囲の環境に影響を及ぼす高生理活性物質(例えば抗生物質などで、外部に漏れると外部の微生物等の生息環境を変化させるもの)を製造過程で扱う場合、その漏出を防止するためにも定期的なフィルタユニット内洗浄やフィルタ交換などを行う。これは、有効で安全な薬の安定供給のためのGMP(Good Manufacturing Pratice)の3原則(1.汚染及び品質低下を防止する。2.人為的な誤りを最小限にする。3.高度な品質保証するシステムを設計する。)のうち、1を具体化する「異物混入を防ぐ配置レイアウト取り扱い方法と環境、機器器具の洗浄」、3を具体化する「設備施設の衛生、清掃管メンテナンス」に該当し重要な事項である。

さらに、一口に汚染といっても、その原因は多い。まず本来医薬品に含まれるべきでない異物による汚染があり、異物には、空気中に浮遊する塵埃や装置や容器からの欠片作業者毛髪や皮膚や虫といった生体由来の物があり、別の製品や原材料や中間体が混入する交叉汚染もある。これらの汚染は、空調設備によって、清浄環境の空気を清浄化し気流を保つことである程度防止できる。これは、空調設備の気流により吸気口に異物が集まり、フィルタにて捕捉されることによる。

原薬・医薬品添加剤製造などの製薬工場では、大別すると2つの空調方式がある。ひとつは「全外気空調方式(ワンススルー方式)」で、もう一つは「循環空調方式」である。このうち、温調された空気の一部を循環使用するため省エネルギー性が高いので多く用いられる「循環空調方式」では、複数の製造室などを受け持つ空調機から複数室給気され、例えば一室は全量排気されても、ほかの室は還気を床上すぐ上の還気口である吸気口から空調機に戻すので、交叉汚染防止対策として、吸気口には還気のフィルタ処理が必要となる。この場合、メインフィルタHEPAであることが多い)を中から立位の目の高さに設置し、下部の吸気口にはプレフィルタを備えて、粗い異物の捕捉を行いメインフィルタの捕捉負荷分担するよう、フィルタユニットにして、室の壁に面一で設置するのが普通である。また、高生理活性物質を扱う場合、漏出を防止したり扱う作業者への影響も排除するため、ユニット筐体やプレフィルタ、メインフィルタについても一度水や薬液で濡らして失活させたあと、交換したり洗浄したりすることとなる。その他、再生医療における幹細胞からの分化を含む細胞培養においても、同様な汚染が他人同士の培養培地間、分化後の細胞組織間であってはならず、同様な吸気口の管理が必要となる。

このようなフィルタユニットの吸気口の構造としては、例えば、本願出願人による特許文献1に開示された吸気口取付構造がある。この取付構造は、建築物の室内側に開口したフィルタユニットのチャンバー開口部に、取付枠が固定され、取付枠にシャッターユニットが設けられている。シャッターユニットには、集塵用のフィルタが取り付けられ、取付枠に対してシャッターユニットが着脱自在に設けられている。さらに、取付枠には、シャッターユニットを固定する取付用突片が形成され、シャッターユニットを取付枠にネジで固定可能に設けられている。

その他、特許文献2に開示されたエアフィルタ装置のフィルタユニットの構造は、プレフィルタとフィルタパック、及びこれらを保持するフィルタ枠から成る。フィルタパックは、フィルタ枠に略水平方向に圧縮して保持され、プレフィルタは、フィルタ枠の上下に設けられた溝部に、障子戸取り付け方法と同様のけんどん方式で嵌め込まれている。特許文献2のエアフィルタ装置は、空調システムの空気流路、つまりダクトやその中間のチャンバに設置されるものである。

特許文献3に開示されたエアフィルタ装置のフィルタユニットの構造は、フィルタを備えたフィルタ枠の周縁部の外側表面側に弾性部材が設けられ、フィルタ枠が取り付けられるケーシング枠は溝状のレール部を有し、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態で弾性部材がフィルタ枠をレール部内面押し付けて固定するものである。このフィルタ枠も、上下に設けられたレール部に対して、障子戸の取り付け方法と同様のけんどん方式で嵌め込まれている。また、特許文献3についても、ろ過機付随して備わる装置である。

概要

フィルタの着脱が容易であり、清浄度の高い洗浄作業等を容易に行うことができる吸気口フィルタ取付構造を提供する。フィルタユニット10の前面10aに設けられ、エアフィルタ16を取り付ける吸気口12を有する。吸気口12の前面周縁部12aに、前面周縁部12aの角縁部12bから連続して、吸気口12の内側に窪んだ段差部18を備える。前面周縁部12aに連続した段差部18の下方に位置する下方周縁段差部18aに連続して、フィルタユニット10の底板20が接続している。前面周縁部12aには、エアフィルタ16を保持する係止部材26を備える。係止部材26は、エアフィルタ16を取り付けた状態で、エアフィルタ16に当接して保持する位置と、エアフィルタ16の当接位置から離れた退避位置とを選択可能である。

目的

この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、フィルタの着脱が容易であり、異物除去清浄度の高い洗浄作業等を容易に行うことができる吸気口フィルタ取付構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

空気がある対象室壁面内に設置され前記空気を吸引する吸気口を下部に備えるフィルタユニットの前面に設けられ、エアフィルタを取り付ける前記吸気口の吸気口フィルタ取付構造において、前記対象室の壁面に面一で設置される前記フィルタユニットの前面から吸気気流面速から規定される面積切り取られる前記吸気口の前面周縁部に、前記前面周縁部の内側に直角に折れた角縁部から連続して前記吸気口の内側に直角に折れることで窪んだ段差部が設けられ、前記前面周縁部に連続した前記段差部の下方に位置する下方周縁段差部に対して手前に水勾配を形成しつつ溝形を形成せずに連続して、前記フィルタユニットの底板が連続して接続されていることを特徴とする吸気口フィルタ取付構造。

請求項2

前記前面周縁部には、前記エアフィルタを保持する係止部材が設けられ、前記係止部材は、前記エアフィルタを取り付けた状態で前記エアフィルタに当接して保持する位置と、前記エアフィルタの当接位置から離れた退避位置とを選択可能に設けられている請求項1記載の吸気口フィルタ取付構造。

請求項3

前記前面周縁部は、四角形に形成され、前記前面周縁部の全周に前記段差部が形成され、前記フィルタユニットの前面から連続して、断面がL字状に形成され、前記フィルタユニットの内部に連続している請求項1又は2記載の吸気口フィルタ取付構造。

技術分野

0001

この発明は、医薬工場再生医療での細胞培養用途等のクリーンルーム、その他の空調設備吸気口に設けられるフィルタ取付構造に関する。

背景技術

0002

従来、製薬及びバイオ産業半導体光学機器等の精密機械等のクリーンな環境を必要とする分野の作業環境は、空気中の埃をほとんど除去したクリーンルーム内で行われている。このクリーンルームにおける空調設備の吸気口(排気口や還気口)の中には、ほかの部屋や外部への埃や不純物の移動を嫌がるため、内部に種々の埃やその他不純物を除去するエアフィルタを備えたフィルタユニットが取り付けられ、フィルタユニットが吸排気ダクトに接続されている。

0003

特に原薬医薬品添加剤製造などの製薬工場では、製造する原薬や中間体を含む薬品毎に他の不純物のないクリーンな環境が求められ、薬品への埃や不純物の混入汚染を防止するために定期的なフィルタユニット内洗浄を行っている。さらに、製品切り替えやその他必要に応じた交叉汚染の防止においても、フィルタの交換に伴いフィルユニット内も洗浄して、空気のだけでなく製薬の製造工程における室内の清浄な環境を維持している。また、周囲の環境に影響を及ぼす高生理活性物質(例えば抗生物質などで、外部に漏れると外部の微生物等の生息環境を変化させるもの)を製造過程で扱う場合、その漏出を防止するためにも定期的なフィルタユニット内洗浄やフィルタ交換などを行う。これは、有効で安全な薬の安定供給のためのGMP(Good Manufacturing Pratice)の3原則(1.汚染及び品質低下を防止する。2.人為的な誤りを最小限にする。3.高度な品質保証するシステムを設計する。)のうち、1を具体化する「異物混入を防ぐ配置レイアウト取り扱い方法と環境、機器器具の洗浄」、3を具体化する「設備施設の衛生、清掃管メンテナンス」に該当し重要な事項である。

0004

さらに、一口に汚染といっても、その原因は多い。まず本来医薬品に含まれるべきでない異物による汚染があり、異物には、空気中に浮遊する塵埃や装置や容器からの欠片作業者毛髪や皮膚や虫といった生体由来の物があり、別の製品や原材料や中間体が混入する交叉汚染もある。これらの汚染は、空調設備によって、清浄環境の空気を清浄化し気流を保つことである程度防止できる。これは、空調設備の気流により吸気口に異物が集まり、フィルタにて捕捉されることによる。

0005

原薬・医薬品添加剤製造などの製薬工場では、大別すると2つの空調方式がある。ひとつは「全外気空調方式(ワンススルー方式)」で、もう一つは「循環空調方式」である。このうち、温調された空気の一部を循環使用するため省エネルギー性が高いので多く用いられる「循環空調方式」では、複数の製造室などを受け持つ空調機から複数室給気され、例えば一室は全量排気されても、ほかの室は還気を床上すぐ上の還気口である吸気口から空調機に戻すので、交叉汚染防止対策として、吸気口には還気のフィルタ処理が必要となる。この場合、メインフィルタHEPAであることが多い)を中から立位の目の高さに設置し、下部の吸気口にはプレフィルタを備えて、粗い異物の捕捉を行いメインフィルタの捕捉負荷分担するよう、フィルタユニットにして、室の壁に面一で設置するのが普通である。また、高生理活性物質を扱う場合、漏出を防止したり扱う作業者への影響も排除するため、ユニット筐体やプレフィルタ、メインフィルタについても一度水や薬液で濡らして失活させたあと、交換したり洗浄したりすることとなる。その他、再生医療における幹細胞からの分化を含む細胞培養においても、同様な汚染が他人同士の培養培地間、分化後の細胞組織間であってはならず、同様な吸気口の管理が必要となる。

0006

このようなフィルタユニットの吸気口の構造としては、例えば、本願出願人による特許文献1に開示された吸気口取付構造がある。この取付構造は、建築物の室内側に開口したフィルタユニットのチャンバー開口部に、取付枠が固定され、取付枠にシャッターユニットが設けられている。シャッターユニットには、集塵用のフィルタが取り付けられ、取付枠に対してシャッターユニットが着脱自在に設けられている。さらに、取付枠には、シャッターユニットを固定する取付用突片が形成され、シャッターユニットを取付枠にネジで固定可能に設けられている。

0007

その他、特許文献2に開示されたエアフィルタ装置のフィルタユニットの構造は、プレフィルタとフィルタパック、及びこれらを保持するフィルタ枠から成る。フィルタパックは、フィルタ枠に略水平方向に圧縮して保持され、プレフィルタは、フィルタ枠の上下に設けられた溝部に、障子戸取り付け方法と同様のけんどん方式で嵌め込まれている。特許文献2のエアフィルタ装置は、空調システムの空気流路、つまりダクトやその中間のチャンバに設置されるものである。

0008

特許文献3に開示されたエアフィルタ装置のフィルタユニットの構造は、フィルタを備えたフィルタ枠の周縁部の外側表面側に弾性部材が設けられ、フィルタ枠が取り付けられるケーシング枠は溝状のレール部を有し、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態で弾性部材がフィルタ枠をレール部内面押し付けて固定するものである。このフィルタ枠も、上下に設けられたレール部に対して、障子戸の取り付け方法と同様のけんどん方式で嵌め込まれている。また、特許文献3についても、ろ過機付随して備わる装置である。

先行技術

0009

特開2003−214666号公報
特開2001−120937号公報
特開2014−18701号公報

発明が解決しようとする課題

0010

上記従来の特許文献1の吸気口フィルタ取付構造の場合、フィルタユニットからシャッターユニットを外し、チャンバー内を洗浄可能であるが、チャンバー内には取付用突片が突設しており(図によっては取付枠上辺下辺)、さらに取付枠のチャンバー側端縁部の取付段差もあるので、チャンバー内の薬剤粉末を洗浄する際に、取付用突片や取付枠の取付段差の内側に、プレフィルタを通り過ぎた埃、不純物や薬剤粉末や洗浄液が残りやすい。従って、室内の製品や中間体への異物混入を防ぐための、残留のない高度の洗浄が難しいものである。このため、さらに復旧後の室内空気清浄度を高めるためには、取付枠も外してフィルタユニットのチャンバーを清掃しなければならず、品質保証のための定期的な洗浄や、薬剤の切り替え等に伴い異物除去清浄度の高い内部洗浄を行うには、多大な作業工数がかかるものであった。また、シャッターユニットの室内側開口部には格子状のを備えたフェース部材が取り付けられ、これも脱着や洗浄に多大な作業工数がかかるものであった。

0011

特許文献2,3のように、フィルタをケンドン方式で取り付ける場合、フィルタ取付部の洗浄に際して、洗浄液を流してもフィルタをけんどん方式で取り付けるコ字状の溝部内に薬剤粉末や洗浄液が残りやすく、特に溝の角縁部に洗浄液や薬剤粉末が付着して残り、異物除去清浄度の高い洗浄は難しいものである。

0012

この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、フィルタの着脱が容易であり、異物除去清浄度の高い洗浄作業等を容易に行うことができる吸気口フィルタ取付構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

本発明は、空気がある対象室壁面内に設置され前記空気を吸引する吸気口を下部に備えるフィルタユニットの前面に設けられ、エアフィルタを取り付ける前記吸気口の吸気口フィルタ取付構造において、前記対象室の壁面に面一で設置される前記フィルタユニットの前面から吸気気流面速から規定される面積に切り取られる前記吸気口の前面周縁部に、前記前面周縁部の内側に直角に折れた角縁部から連続して前記吸気口の内側に直角に折れることで窪んだ段差部が設けられ、前記前面周縁部に連続した前記段差部の下方に位置する下方周縁段差部に対して手前に水勾配を形成しつつ溝形を形成せずに連続して、前記フィルタユニットの底板が連続して接続されている吸気口フィルタ取付構造である。

0014

前記前面周縁部には、前記エアフィルタを保持する係止部材が設けられ、前記係止部材は、前記エアフィルタを取り付けた状態で前記エアフィルタに当接して保持する位置と、前記エアフィルタの当接位置から離れた退避位置とを選択可能に設けられているものである。

0015

前記前面周縁部は、四角形に形成され、前記前面周縁部の全周に前記段差部が形成され、前記フィルタユニットの前面から連続して、断面がL字状に形成され、前記フィルタユニットの内部に連続しているものである。

発明の効果

0016

この発明の吸気口フィルタ取付構造は、エアフィルタが取り付けられる吸気口の前面周縁部に形成された段差部により前面周縁部の前面には内方向けの突起部がなく、エアフィルタを段差部に押し込んで取り付ける構造であるので、エアフィルタを外して、フィルタユニット内を洗浄等する際、手前から段差部が見渡せ邪魔な突起がなく、段差部の洗浄が容易である。吸気口の周縁部には、洗浄液や内部の被洗浄物質が溜まり易い部分である溝型や突起が存在せず、清浄度の高い洗浄やその他清掃作業を容易且つ確実に行うことができる。しかも、エアフィルタの取り付けは、係止部材で簡単に行うことができ、エアフィルタの着脱作業も容易である。

図面の簡単な説明

0017

この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造の部分破断概略斜視図である。
この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造の部分拡大斜視図である。
この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造を備えたフィルタユニットの概略正面図である。
この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造を備えたフィルタユニットの概略側面図である。
この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造において、吸気口とエアフィルタを示す部分拡大側面図である。
この発明の一実施形態の吸気口フィルタ取付構造において、エアフィルタの係止部材による保持部分の部分拡大正面図(a)と、部分拡大縦断面図(b)である。

実施例

0018

以下、この発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。この実施形態の吸気口フィルタ取付構造は、図3図4に示すように、医薬品の製薬、原薬医薬品添加剤の製造、及び再生医療などバイオ産業等の研究施設や工場等のクリーンルームに設けられた空調設備のフィルタユニット10において、室内空気を吸い込む吸気口12の部分の構造である。

0019

フィルタユニット10は製薬工場等のクリーンルーム内の室を形成する壁材の一部を切除して、壁内へ内蔵されるよう所定の位置に垂直方向に立設されて、図示しない空調設備に接続され、図示しないファンにより室内の空気を吸引可能に設けられている。図4に示すように、ボード壁材やサンドイッチパネル壁材30をフィルタユニット10の外寸に合わせて切り取り、床はアングル状、そのほかチャンネル状をした裏地鋼材31により額縁状に裏地を回し、壁材30とフィルタユニット10との隙間をバックアップ材とともにコーキング材にてコーキング処理する。

0020

フィルタユニット10は、図3図4に示すように、直方体の筒状に形成され、中空の内部は風路になっていて、風路を遮るように多段に複数のHEPAフィルタ14が交換可能に取り付けられている。これにより、フィルタユニット10の上部に設けられ短管フランジで形成されるダクト接続口へ向けた気流の中の、汚染を起こす混入してはいけない異物を最終的に除去する。多段にHEPAフィルタ14が設置されているのは、洗浄や交換時でも外部とHEPAフィルタ14を通らずに連通することを避けるため、必ず1つはフィルタユニット10内に残すためである。

0021

フィルタユニット10のHEPAフィルタ14の下方には、吸気口12が位置している。フィルタユニット10の吸気口12は、フィルタユニット10の前面10aに設けられ、室内の床Fの近傍に位置し、床Fの上方の空気を吸引可能に設けられている。さらに、フィルタユニット10の前面10aの吸気口12には、HEPAフィルタ14に送る前の空気中の比較的大きな埃や不純物等を除去するプレフィルタであるエアフィルタ16が取り付けられている。この実施形態の吸気口フィルタ取付構造は、吸気口12におけるエアフィルタ16を固定する構造である。

0022

この実施形態の吸気口フィルタ取付構造は、図1図2に示すように、フィルタユニット10の前面10aである、吸気口12の前面周縁部12aに、前面周縁部12aの全周から内側に直角に折れた角縁部12bに連続し、さらに吸気口12の中心側内側に直角に折れることで、フィルタユニット10の内部10b側に窪んだ段差部18を備えている。前面周縁部12aは、フィルタユニット10の正面板の下部から吸気気流の面速から規定される面積に切り取られて、四角形に形成されている。段差部18は、前面周縁部12aの全周で断面がL字状に形成され、且つフィルタユニット10の前面10aから連続して、L字状の断面に形成されている。吸気口12の前面周縁部12aの大きさは、抵抗であるエアフィルタろ材やフィルタ枠を含んだ面積で気流速度を除した面速によって、エアフィルタでの除塵性能風切り音防止の観点などから規定される。前面周縁部12aに連続した段差部18のうち、下方に位置する下方周縁段差部18aに対して手前に水が流れる勾配(水勾配)を形成しつつ水が流れるのをせき止める堰や水がたまる溝形を形成せずに、連続してフィルタユニット10の底部に設けられた底板20が接続されている。底板20は、後述するフィルタユニット10の洗浄時に、洗浄液が容易に排出されるように、前面開口縁部12aに向かって下がる方向に傾斜している。段差部18のその他の内側端縁は、フィルタユニット10の内部10bである内壁面に連続している。

0023

エアフィルタ16は、断面がコ字状に形成されたステンレス製矩形外形を有するフィルタ枠22内に、不織布等の厚みのあるフェルト状枚葉状のフィルタ材料16aが取り付けられたものである。フィルタ枠22の外形寸法は、段差部18の内法寸法とほぼ等しいがわずかに小さい大きさで、段差部18に嵌合可能な寸法に形成されている。フィルタ枠22には、菱形金属線から成るフィルタ押さえ24がフィルタ材料16aとの隙間に差し込まれ着脱自在に取り付けられ、フィルタ材料16aをフィルタ枠22に保持している。

0024

前面周縁部12aには、図3図6に示すように、エアフィルタ16の周縁部を保持する係止部材26が、四方の辺の所定の複数位置に設けられている。例えば、図3に示すように、係止部材26は、段差部18の下方周縁段差部18aと対向する上方の辺と、その両側の辺に各々1個ずつ設けられている。係止部材26は、前面周縁部12aに軸支された頭部に被回動部を有する取付軸部材26aと、取付軸部材26aに貫通されて回動可能に取り付けられた板状の係止板26bとから成る。係止部材26の係止板26bは、エアフィルタ16を段差部18に取り付けた状態で、エアフィルタ16の前面に当接して、エアフィルタ12を段差部18に保持する位置と、エアフィルタ16の当接位置から離れた退避位置とを選択できるように、取付軸部材26aを中心に回動可能に設けられている。さらに、係止板26bは、エアフィルタ16側に回動した状態で、エアフィルタ16のフィルタ枠22を押圧し、エアフィルタ16を段差部18の内面に圧接させるように形成されている。

0025

この実施形態の吸気口フィルタ取付構造における、エアフィルタ16の取り付けは、図5図6に示すように、フィルタユニット10の前面10aの吸気口12に形成された段差部18に対して、前面10aに向かってエアフィルタ16の面を平行にしたまま押し込んで嵌め込むようにして取り付け、図3図6に示すように、係止部材26の係止板26bを退避位置からエアフィルタ16側に回動させて固定する。

0026

また、エアフィルタ16の取り外しは、上記と逆の操作で簡単に外すことができ、フィルタユニット10の内部10bの洗浄や、HEPAフィルタ14の交換を容易に行うことができる。洗浄時は、洗浄液が底板20から断面L字状の段差部18に向かって流れ出て、段差部18でも抵抗を受けることなく容易に外部に流れ出る。内部10bの壁面に付着していた薬剤粉等も、段差部18で溜まることはなく、段差部18の壁面にも付着せず、容易に流れ出る。内部10Bの壁面や底板20に残る洗浄液の雫なども、奥から手前にハンドワイパーなどで容易に掻き出すことができる。

0027

この実施形態の吸気口フィルタ取付構造によれば、フィルタユニット10の吸気口12の前面周縁部12aには、外側に開放した断面L字状の段差部18のみが設けられ、段差部18に対して、エアフィルタ16を前面側から嵌め込んで取り付ける構造なので、エアフィルタ16を外すと、フィルタユニット10の底板20から堰や溝形などの屈曲部がなく連続して段差部18となり、フィルタユニット10内から吸気口12の外側に向かって、抵抗となる突起物がない。従って、フィルタユニット10の内部10bを洗浄液で洗浄する場合でも、洗浄液が留まる部分がなく、洗浄した薬剤粉等が付着しやすい部分もなく、きれいに洗浄することができる。これにより、製造する薬剤の切り替えや、定期のメンテナンス等によるフィルタユニット10内部の清浄化作業を容易且つ確実に行うことができる。吸気口12の周縁部にも、洗浄液や内部の被洗浄物質が付着することがなく、清浄度の高い清掃作業を容易且つ確実に行うことができる。また、エアフィルタ16の取り付けは、係止部材26を回動させて簡単に行うことができ、エアフィルタ16の着脱作業も容易である。

0028

なお、この発明の吸気口フィルタ取付構造は上記実施形態に限定されるものではなく、係止部材の構造は、回動式以外に直線的に摺動するものや突没可能に設けられたもので良い。エアフィルタの種類も、適宜選択可能なものであり、エアフィルタの全面に適宜の補強部材や枠が取り付けられていても良い。

0029

10フィルタユニット
10a 前面
12吸気口
12a前面周縁部
12b角縁部
14HEPAフィルタ
16エアフィルタ
18段差部
20底板
22フィルタ枠
24フィルタ押さえ
26 係止部材

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