図面 (/)

技術 排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置

出願人 いすゞ自動車株式会社
発明者 藤野竜介
出願日 2019年3月13日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-045643
公開日 2020年9月17日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-148129
状態 未査定
技術分野 排気の後処理
主要キーワード 通電制御処理 通常制御処理 電力調整器 充電量不足 酸化触媒作用 尿素水中 加熱対象 吸気流量センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月17日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置を提供する。

解決手段

排気浄化装置10は、エンジン2の排気通路4に配置された触媒と、排気通路4における触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気通電された場合に発熱するヒータ23と、エンジン2の運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、ヒータ23に電気を通電させる通電制御処理を実行する制御装置30と、を備えている。

概要

背景

従来、エンジン排気浄化する排気浄化装置として、エンジンの排気通路触媒を備えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、この特許文献1には、エンジンの排気通路に配置されたフィルタと、このフィルタよりも上流側の箇所に配置された触媒とを備える排気浄化装置が開示されている。このような排気浄化装置の触媒は、所定温度以上になった場合に活性化して、その性能を発揮することができる。

概要

アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置を提供する。排気浄化装置10は、エンジン2の排気通路4に配置された触媒と、排気通路4における触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気通電された場合に発熱するヒータ23と、エンジン2の運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、ヒータ23に電気を通電させる通電制御処理を実行する制御装置30と、を備えている。

目的

本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

エンジン排気通路に配置された触媒と、前記排気通路における前記触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気通電された場合に発熱するヒータと、前記エンジンの運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、前記ヒータに電気を通電させる通電制御処理を実行する制御装置と、を備える排気浄化装置

請求項2

前記制御装置は、前記通電制御処理において、前記ヒータに電気を間欠的に通電させる請求項1記載の排気浄化装置。

請求項3

前記制御装置は、前記通電制御処理において、前記触媒の温度が予め設定された所定温度以上になるように、前記ヒータに電気を通電させる請求項1又は2に記載の排気浄化装置。

請求項4

前記制御装置は、前記アイドルストップが実行された場合であっても、前記ヒータに電気を供給するバッテリ充電量が予め設定された基準値より少ない場合には、前記通電制御処理の実行を禁止し、前記アイドルストップが実行された場合、且つ、前記充電量が前記基準値以上の場合に、前記通電制御処理を実行する請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気浄化装置。

請求項5

エンジンの排気通路に配置された触媒と、前記排気通路における前記触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気が通電された場合に発熱するヒータと、を備える排気浄化装置の制御装置であって、前記エンジンの運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、前記ヒータに電気を通電させる通電制御処理を実行することを特徴とする排気浄化装置の制御装置。

技術分野

0001

本開示は、排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置に関する。

背景技術

0002

従来、エンジン排気浄化する排気浄化装置として、エンジンの排気通路触媒を備えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、この特許文献1には、エンジンの排気通路に配置されたフィルタと、このフィルタよりも上流側の箇所に配置された触媒とを備える排気浄化装置が開示されている。このような排気浄化装置の触媒は、所定温度以上になった場合に活性化して、その性能を発揮することができる。

先行技術

0003

特開2001−164924号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、近年、エンジンの燃費の向上を図るために、エンジンの運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行されることがある。このアイドルストップが実行された場合、エンジンから排気が排出されなくなるため、排気浄化装置の触媒の温度は低下する。この結果、触媒の温度が低温になり過ぎた場合、その後、アイドルストップの実行が終了してエンジンが再始動された場合において、このエンジンの再始動の直後から、触媒の性能を発揮させることが困難になるおそれがある。

0005

本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる排気浄化装置及び排気浄化装置の制御装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため、本開示に係る排気浄化装置は、エンジンの排気通路に配置された触媒と、前記排気通路における前記触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気通電された場合に発熱するヒータと、前記エンジンの運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、前記ヒータに電気を通電させる通電制御処理を実行する制御装置と、を備えている。

0007

また、上記目的を達成するため、本開示に係る排気浄化装置の制御装置は、エンジンの排気通路に配置された触媒と、前記排気通路における前記触媒よりも上流側の箇所に配置されて、電気が通電された場合に発熱するヒータと、を備える排気浄化装置の制御装置であって、前記エンジンの運転を一時的に停止させるアイドルストップが実行された場合に、前記ヒータに電気を通電させる通電制御処理を実行することを特徴とする。

発明の効果

0008

本開示によれば、アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0009

実施形態1に係る車両の一部の構成を模式的に示す模式的構成図である。
実施形態1に係る制御装置が実行するヒータ制御処理を示すフローチャートの一例である。
実施形態2に係る制御装置が実行するヒータ制御処理を示すフローチャートの一例である。

実施例

0010

(実施形態1)
まず、本開示の実施形態1に係る排気浄化装置10、及び、排気浄化装置10の制御装置30について説明する。図1は、本実施形態に係る排気浄化装置10を備える車両1の一部の構成を模式的に示す模式的構成図である。図1に例示されている車両1は、エンジン2と、吸気通路3と、排気通路4と、排気浄化装置10とを備えている。

0011

エンジン2は、気筒を有するシリンダブロック、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッド、気筒内に配置されたピストン、ピストンに連結されたクランクシャフト、気筒内に燃料噴射する燃料噴射弁等を備えている。エンジン2としては、ガソリンエンジンディーゼルエンジン等、種々のエンジンを用いることができる。本実施形態では、エンジン2の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。エンジン2における燃料噴射量や燃料噴射タイミング等は、後述する制御装置30によって制御されている。吸気通路3は、エンジン2に吸入される吸気が通過する通路であり、その下流側端部がエンジン2の気筒の吸気ポートに接続している。排気通路4は、エンジン2から排出された排気が通過する通路であり、その上流側端部がエンジン2の気筒の排気ポートに接続している。

0012

排気浄化装置10は、酸化触媒11と、フィルタ12と、選択還元触媒13と、アンモニアスリップ触媒14と、尿素水噴射弁15と、加熱装置20と、制御装置30とを備えている。

0013

フィルタ12は、排気通路4における酸化触媒11よりも下流側の箇所に配置されている。フィルタ12は、排気に含まれるPM(Particulate Matter;粒子状物質)を捕集する機能を有する部材である。酸化触媒11は、排気通路4におけるフィルタ12よりも上流側の箇所に配置されている。酸化触媒11は、排気が通過可能な担持体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属触媒担持された構成を有している。酸化触媒11は、その貴金属触媒の酸化触媒作用によって、排気中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変化させる酸化反応を促進させる。排気温度が所定温度以上になった場合、この酸化触媒11において生成された二酸化窒素によって、フィルタ12に捕集されたPMを燃焼させて、二酸化炭素(CO2)として排出させることができる。

0014

選択還元触媒13は、排気通路4におけるフィルタ12よりも下流側の箇所に配置されている。選択還元触媒13は、尿素水加水分解によって生成されたアンモニア(NH3)を吸着し、この吸着されたアンモニアを用いて排気中のNOxを選択的に還元させる触媒である。この選択還元触媒13の具体的な種類は特に限定されるものではなく、例えばバナジウム、銅、鉄等を用いることができる。アンモニアスリップ触媒14は、排気通路4における選択還元触媒13よりも下流側の箇所に配置されており、選択還元触媒13から放出されたアンモニアを酸化させる触媒である。

0015

尿素水噴射弁15は、配管(図示せず)を介して尿素水貯留タンク(図示せず)と接続されている。尿素水噴射弁15には、この尿素水貯留タンクに貯留された尿素水が供給される。尿素水噴射弁15は、制御装置30の指示を受けて、排気通路4におけるフィルタ12よりも下流側且つ選択還元触媒13よりも上流側の箇所に尿素水を噴射する。尿素水噴射弁15から尿素水が排気通路4内に噴射された場合、尿素水中尿素は加水分解され
、その結果、アンモニアが生成される。このアンモニアは、選択還元触媒13に吸着され、この選択還元触媒13の触媒作用の下でNOxを還元させる。この結果、窒素(N2)及び水(H2O)が生成される。このようにして排気中のNOxの低減が図られている。

0016

なお、本実施形態に係る酸化触媒11、選択還元触媒13及びアンモニアスリップ触媒14は、「排気通路4に配置された触媒」の一例である(これらの触媒を総称して、排気浄化装置10の触媒と称する)。但し、排気浄化装置10の触媒の種類は、これらに限定されるものではなく、排気浄化装置10が適用されるエンジン2の種類等を考慮して、適宜設定すればよい。

0017

加熱装置20は、バッテリ21と、電力調整器22と、ヒータ23と、配線24とを備えている。バッテリ21、電力調整器22及びヒータ23は、配線24によって電気的に接続されている。バッテリ21は、ヒータ23に電気を供給するための電源である(換言すると、ヒータ23に電力を供給するための電源である)。

0018

電力調整器22は、制御装置30の指示を受けて、バッテリ21からヒータ23への電気の通電の実行、及び、バッテリ21からヒータ23への電気の通電の停止を行うとともに、ヒータ23に供給される電力の値(電流値及び電圧値)を調整することができる装置である。電力調整器22は、ヒータ23に供給される電力の値を変更するにあたり、例えばヒータ23に印加される電圧値を変更することで、電力の値を変更することができる。なお、このような電力調整器22としては、公知の電力調整器を適用できるので、電力調整器22の構成の詳細な説明は省略する。

0019

ヒータ23は、排気通路4における排気浄化装置10の触媒(本実施形態では、酸化触媒11、選択還元触媒13及びアンモニアスリップ触媒14)よりも上流側の箇所に配置されている。このようにヒータ23が排気通路4に配置されていても、排気はヒータ23を通過して、この触媒に流入することができる。

0020

本実施形態に係るヒータ23は、電気が通電された場合に発熱する電気ヒータによって構成されている。具体的には、本実施形態に係るヒータ23は、導電性抵抗体によって構成された電気ヒータである。このようにヒータ23が発熱することで、ヒータ23によって排気が加熱される。この加熱された排気が触媒に流入することで、触媒を加熱して、触媒の温度を上昇させることができる。具体的には、ヒータ23によって加熱された排気が触媒に流入することで、触媒の外周部から中央部にかけて、触媒を全体的に加熱することができる。

0021

なお、仮に、ヒータ23の発熱によって加熱される排気浄化装置10の触媒(すなわち、加熱対象としての触媒)に、酸化触媒11を含ませずに、選択還元触媒13及びアンモニアスリップ触媒14を含ませる場合には、ヒータ23は、排気通路4における酸化触媒11よりも下流側、且つ、選択還元触媒13よりも上流側の箇所に配置されていればよい。あるいは、このヒータ23による加熱対象としての触媒に酸化触媒11及び選択還元触媒13を含ませずに、アンモニアスリップ触媒14を含ませる場合には、ヒータ23は、排気通路4における選択還元触媒13よりも下流側、且つ、アンモニアスリップ触媒14よりも上流側の箇所に配置されていればよい。

0022

また、図1に示す車両1は、電圧センサ40、電流センサ41、充電量センサ42、回転数センサ43、車速センサ44、アクセル開度センサ45、及び、温度センサ46を備えている。これらのセンサは、制御装置30と電気的に接続されている。

0023

電圧センサ40は、ヒータ23に印加される電圧の値(V)を検出する。電流センサ4
1は、ヒータ23に供給される電流の値(A)を検出する。充電量センサ42は、バッテリ21の充電量(%)を検出する。回転数センサ43は、エンジン2の回転数(rpm)を検出する。車速センサ44は、車両1の車速(km/h)を検出する。アクセル開度センサ45は、車両1のアクセル開度アクセルペダル開度;%)を検出する。温度センサ46は、排気浄化装置10の触媒の温度(℃)を検出する。具体的には、本実施形態に係る温度センサ46は、一例として、選択還元触媒13の温度を検出している。これらのセンサは、検出値を制御装置30に伝える。なお、車両1は、上記のセンサ以外にも、エンジン2のクランク角を検出するクランク角センサや、エンジン2の吸気流量を検出する吸気流量センサ等、種々のセンサを備えている。

0024

制御装置30は、プロセッサとしての機能を有するCPU(Central Processing Unit)31と、CPU31の動作に用いられるデータやプログラム等を記憶する記憶部32と、を有するマイクロコンピュータを備えている。なお、記憶部32は、具体的には、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体によって構成されている。

0025

本実施形態に係る制御装置30は、排気浄化装置10の尿素水噴射弁15及びヒータ23の動作を制御するとともに、前述したように、エンジン2の動作も制御している。すなわち、本実施形態においては、車両1の動作を統合的に制御する制御装置30が「排気浄化装置10の制御装置」としての機能を有している。但し、この「排気浄化装置10の制御装置」は、エンジン2を制御する制御装置とは別に設けられた、排気浄化装置10専用の制御装置であってもよい。

0026

続いて、制御装置30の制御について説明する。まず、本実施形態に係る制御装置30は、予め設定された所定の条件(以下、アイドルストップ条件と称する)が満たされた場合に、エンジン2の運転を一時的に停止させるアイドルストップを実行する。具体的には、制御装置30は、このアイドルストップを実行するにあたり、エンジン2の運転を一時的に停止させる旨の制御指示をエンジン2に対して発信する。この制御指示を受信したエンジン2は、燃料噴射弁からの燃料噴射を一時的に停止させる。これにより、エンジン2の運転は一時的に停止する。

0027

アイドルストップ条件の具体的な内容は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として、車両1の車速が予め設定された基準速度以下の場合において、車両1のアクセル開度がゼロ(%)である(すなわち、アクセルペダルの踏込量がゼロである)という条件を用いている。

0028

この基準速度の具体的な値は、特に限定されるものではないが、数値の一例を挙げると、例えば5(km/h)〜15(km/h)の範囲から選択された値を用いることができる。本実施形態では、この基準速度の一例として、10(km/h)を用いることとする。この基準速度は、制御装置30の記憶部32(例えばROM等)に予め記憶させておく。制御装置30は、車速センサ44の検出値に基づいて車速を取得し、アクセル開度センサ45の検出値に基づいてアクセル開度を検出する。そして、制御装置30は、このようにして取得された車速が記憶部32の基準速度以下であり、且つ、アクセル開度がゼロであるか否かを判定する。この結果、制御装置30は、車速が基準速度以下であり、且つ、アクセル開度がゼロであると判定した場合に、アイドルストップ条件が満たされたと判定して、アイドルストップを実行する。

0029

また、制御装置30は、アイドルストップが実行された場合において、予め設定された所定の再始動条件が満たされた場合には、アイドルストップを中断して、エンジン2を再始動させる。具体的には、制御装置30は、この再始動条件が満たされた場合に、エン
ン2の運転を再開させる旨の制御指示をエンジン2に対して発信する。この制御指示を受信したエンジン2は、燃料噴射弁からの燃料噴射を再開させる。これにより、エンジン2の運転が再開する(すなわち、エンジン2は再始動する)。

0030

この再始動条件の具体的な内容は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として、アクセル開度がゼロよりも大きな値になった(すなわち、アクセルペダルが踏み込まれた)という条件を用いている。具体的には制御装置30は、アクセル開度センサ45の検出値に基づいてアクセル開度を取得し、この取得されたアクセル開度がゼロよりも大きな値になったと判定した場合に、再始動条件が満たされたと判定して、エンジン2を再始動させる。

0031

また、本実施形態に係る制御装置30は、アイドルストップが実行された場合に、加熱装置20のヒータ23に電気を通電させる通電制御処理を実行する。この通電制御処理を含む一連制御処理(以下、「ヒータ制御処理」と称する)について、フローチャートを用いて説明すると次のようになる。

0032

図2は、本実施形態に係る制御装置30が実行するヒータ制御処理を示すフローチャートの一例である。図2のフローチャートの各ステップは、制御装置30のCPU31が記憶部32のプログラムに基づいて実行する。制御装置30は、図2のフローチャートを車両1の運転中に繰り返し実行する。

0033

まず、制御装置30は、アイドルストップが実行されたか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、ステップS10において、本実施形態に係る制御装置30は、制御装置30がエンジン2の運転を一時的に停止させる旨の制御指示をエンジン2に対して発信した場合に、アイドルストップが実行された(YES)と判定する。

0034

ステップS10においてNOと判定された場合、制御装置30はフローチャートをスタートから再度実行する(リターン)。一方、ステップS10においてYESと判定された場合(すなわち、アイドルストップが実行された場合)、制御装置30は、通電制御処理を実行する(ステップS20)。このステップS20において、本実施形態に係る制御装置30は、電力調整器22を制御して、バッテリ21からヒータ23に電気を通電させる。これにより、ヒータ23の発熱が開始する。このヒータ23の発熱によって加熱された排気が排気浄化装置10の触媒を通過することで、この触媒が加熱される。

0035

また、本実施形態に係る制御装置30は、この通電制御処理において、ヒータ23に電気が「間欠的」に通電されるように、電力調整器22を制御する。この結果、ヒータ23に電気が流れる状態とヒータ23に電気が流れない状態とが繰り返される。

0036

また、本実施形態に係る制御装置30は、この通電制御処理において、排気浄化装置10の触媒の温度が予め設定された所定温度以上になるように、ヒータ23に電気を通電させる。具体的には、本実施形態に係る制御装置30は、温度センサ46の検出した触媒の温度が所定温度以上になるように、ヒータ23に電気を通電させる。

0037

この所定温度の具体的な値は、特に限定されるものではないが、例えば、触媒が活性化する温度(触媒活性化温度)を用いることができる。この触媒活性化温度は、触媒の種類に応じて適切な値を設定して、記憶部32(例えばROM等)に記憶させておけばよい。本実施形態では、この所定温度の一例として、150℃〜250℃の範囲から選択された値を用いることとし、具体的には200℃を用いることとする。

0038

また、制御装置30は、排気浄化装置10の触媒の温度が所定温度以上になるようにヒ
ータ23に電気を通電させるにあたり、例えば、温度センサ46の検出値をモニタリングしながら、電力調整器22をフィードバック制御することで、触媒の温度を所定温度以上に制御することができる。

0039

なお、前述したように、本実施形態に係る温度センサ46は、排気浄化装置10の触媒のうち、選択還元触媒13の温度を検出しているが、温度センサ46が検出する触媒の温度は、これに限定されるものではない。本実施形態のように、排気浄化装置10が複数の触媒を備えている場合には、ステップS20の実行によって所定温度以上になることを特に希望する触媒に温度センサ46を配置し、この温度センサ46の検出値が所定温度以上になるように制御することで、この触媒の温度を確実に所定温度以上にすることができる。

0040

この具体例を挙げると、例えば、ステップS20において酸化触媒11の温度を所定温度以上にすることを特に希望する場合には、温度センサ46を酸化触媒11に配置して、この酸化触媒11の温度を検出すればよい。あるいは、ステップS20においてアンモニアスリップ触媒14の温度を所定温度以上にすることを特に希望する場合には、温度センサ46をアンモニアスリップ触媒14に配置して、このアンモニアスリップ触媒14の温度を検出すればよい。あるいは、ステップS20において、酸化触媒11、選択還元触媒13及びアンモニアスリップ触媒14の温度を全体的に所定温度以上にすることを希望する場合には、これらの触媒にそれぞれ温度センサ46を配置すればよい。この場合、制御装置30は、それぞれの触媒に配置された温度センサ46の検出値が所定温度以上になるようにヒータ23に電気を通電させればよい。

0041

ステップS20の後に制御装置30は、アイドルストップが終了したか否かを判定する(ステップS30)。具体的には、ステップS30において、本実施形態に係る制御装置30は、制御装置30がエンジン2の運転を再開させる旨の制御指示をエンジン2に対して発信した場合に、アイドルストップが終了した(YES)と判定する。

0042

ステップS30はYESと判定されるまで繰り返し実行される。ステップS30でYESと判定された場合(この場合、エンジン2は再始動する)、制御装置30は、通電制御処理の実行を終了させる(ステップS40)。すなわち、本実施形態に係る通電制御処理は、アイドルストップが実行されてからアイドルストップの実行が終了するまで、実行されている。

0043

このステップS40において、制御装置30は、電力調整器22を制御して、バッテリ21からヒータ23への電気の通電を停止させる。これにより、ヒータ23の発熱は終了する。ステップS40の後に制御装置30は、フローチャートをスタートから再度実行する(リターン)。

0044

なお、制御装置30は、ステップS40において、ヒータ23の発熱を終了させる代わりに、以下に説明する「ヒータ通常制御処理」を実行してもよい。

0045

具体的には、このヒータ通常制御処理において、制御装置30は、温度センサ46の検出した触媒の温度が、予め設定された所定温度よりも低いか否かを判定し、触媒の温度が所定温度よりも低いと判定した場合にはヒータ23に電気を通電させ、触媒の温度が所定温度以上であると判定した場合にはヒータ23への電気の通電を停止させる。アイドルストップの終了後において、このようなヒータ通常制御処理が実行されることで、アイドルストップの終了後においても、触媒の温度を所定温度以上にすることができる。この所定温度としては、例えば、前述したステップS20で用いた、触媒活性化温度を用いることができる。

0046

以上説明したような本実施形態によれば、アイドルストップが実行された場合に、ステップS20に係る通電制御処理においてヒータ23に電気が通電されるので、アイドルストップが実行された場合に、ヒータ23を発熱させて排気を加熱し、この加熱された排気によって排気浄化装置10の触媒を加熱させることができる。これにより、アイドルストップが実行された場合に、排気浄化装置10の触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる。

0047

これにより、本実施形態によれば、排気浄化装置10の触媒は、アイドルストップの実行が終了してエンジン2が再始動された直後から、その性能を発揮させることができる。この結果、排気浄化装置10の排気浄化性能を向上させることができる。

0048

また、本実施形態によれば、通電制御処理においてヒータ23に電気が間欠的に通電されているので、通電制御処理においてヒータ23に電気を連続的(非間欠的)に通電させる場合に比較して、ヒータ23の消費電力を節約させることができる。また、この構成によれば、以下の作用効果を奏することもできる。

0049

具体的には、アイドルストップの実行中にヒータ23を発熱させた場合、排気によるヒータ23の冷却がほとんど期待できない状態でヒータ23が発熱することになる。これに関して、上述したように、通電制御処理においてヒータ23に電気を間欠的に通電させることで、ヒータ23に電気を連続的に通電させる場合に比較して、ヒータ23の温度が高温になり過ぎること(過熱されること)を効果的に抑制することができる。これにより、ヒータ23に溶損等の不具合が生じることを効果的に抑制することができる。

0050

また、本実施形態によれば、通電制御処理において、排気浄化装置10の触媒の温度が所定温度以上になるようにヒータ23に電気を通電させているので、排気浄化装置10の触媒の温度を所定温度以上にすることができる。具体的には、本実施形態によれば、所定温度として、触媒活性化温度を用いているので、通電制御処理において、排気浄化装置10の触媒の温度を触媒活性化温度以上にすることができる。

0051

(上記実施形態の変形例)
上述した実施形態において制御装置30は、ステップS20において、ヒータ23に電気を間欠的に通電させているが、この構成に限定されるものではない。例えば、制御装置30は、ステップS20において、ヒータ23に電気を連続的に通電させてもよい。また、上述した実施形態において制御装置30は、ステップS20において、排気浄化装置10の触媒の温度が所定温度以上になるようにヒータ23に電気を通電させているが、この構成に限定されるものではない。例えば、制御装置30は、ステップS20において、排気浄化装置10の触媒の温度が所定温度以上になるようにヒータ23に電気を通電させなくてもよい。具体的には、この場合、制御装置30は、ステップS20に係る通電制御処理において、予め設定された所定量(一定値)の電気がヒータ23に通電されるように、電力調整器22を制御すればよい。

0052

本変形例においても、アイドルストップが実行された場合にヒータ23に電気が通電されることで、アイドルストップが実行された場合に排気浄化装置10の触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することは可能である。

0053

(実施形態2)
続いて、本開示の実施形態2に係る排気浄化装置10、及び、排気浄化装置10の制御装置30について説明する。本実施形態に係る排気浄化装置10は、制御装置30のヒータ制御処理の内容が実施形態1のそれと異なっている。図3は、本実施形態に係る制御装
置30が実行するヒータ制御処理を示すフローチャートの一例である。この図3のフローチャートは、ステップS15及びステップS50をさらに含んでいる点において、図2のフローチャートと異なっている。

0054

本実施形態に係る制御装置30は、アイドルストップが実行された場合に(ステップS10でYESの場合に)、ステップS15を実行する。このステップS15において、制御装置30は、バッテリ21の充電量が予め設定された基準値(%)より少ないか否かを判定する。

0055

具体的には、制御装置30の記憶部32(例えばROM等)には、この基準値が予め記憶されている。この基準値の具体的な値は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、バッテリ21の充電量がこの基準値より少ない場合において仮にヒータ23への通電が実行された場合に、バッテリ21の充電量が予め設定された下限値よりも低くなる可能性がある(すなわち、バッテリ21が充電量不足に陥る可能性がある)、と考えられる値を用いている。この基準値は、予め、実験シミュレーション等を行って適切な値を求めておき、記憶部32に記憶させておけばよい。制御装置30は、充電量センサ42の検出値を取得することで、バッテリ21の充電量を取得し、この取得された充電量が記憶部32の基準値より少ないか否かを判定する。以上のように、ステップS15は実行されている。

0056

ステップS15においてYESと判定された場合(すなわち、バッテリ21の充電量が基準値より少ない場合)、制御装置30は、通電制御処理の実行を禁止する(ステップS50)。この場合、通電制御処理は実行されない。ステップS50の後に制御装置30は、フローチャートをスタートから再度実行する(リターン)。一方、ステップS15においてNOと判定された場合(すなわち、バッテリ21の充電量が基準値以上の場合)、制御装置30は、ステップS20に係る通電制御処理を実行する。

0057

すなわち、本実施形態に係る制御装置30は、アイドルストップが実行された場合であっても、バッテリ21の充電量が基準値より少ない場合には、通電制御処理の実行を禁止し(ステップS50)、アイドルストップが実行された場合、且つ、充電量が基準値以上の場合に、ステップS20に係る通電制御処理を実行している。

0058

これにより、本実施形態によれば、バッテリ21の充電量が基準値より少ない場合に通電制御処理が実行されることを抑制することができるので、バッテリ21が充電量不足に陥ることを抑制することができる。すなわち、本実施形態によれば、バッテリ21が充電量不足に陥ることを抑制しつつ、アイドルストップが実行された場合に触媒の温度が低温になり過ぎることを抑制することができる。

0059

なお、本実施形態においても、制御装置30は、通電制御処理において、ヒータ23に電気が間欠的に通電されるように電力調整器22を制御してもよい。また、制御装置30は、通電制御処理において、排気浄化装置10の触媒の温度が予め設定された所定温度以上になるように、ヒータ23に電気を通電させてもよい。

0060

なお、上記のフローチャートにおいて、ステップS10、ステップS15及びステップS30に係る判定処理を実行する制御装置30のCPU31は、「判定部」としての機能を有する部材に相当する。また、ステップS20、ステップS40及びステップS50に係る制御処理を実行する制御装置30のCPU31は、「制御部」としての機能を有する部材に相当する。

0061

以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本開示はかかる特定の実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

0062

1 車両
2エンジン
4排気通路
10排気浄化装置
11酸化触媒(触媒)
12フィルタ
13選択還元触媒(触媒)
14アンモニアスリップ触媒(触媒)
15尿素水噴射弁
23ヒータ
30制御装置
31 CPU
32 記憶部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ