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図面 (20)

課題

バッテリ収納部内に浸入した水等がバッテリ接続端子に掛かることを抑えることができる電動車両バッテリ端子構造を提供する。

解決手段

バッテリケース42の樹脂ケース部132F,132Rの下端には、水平面に対して傾斜する底壁132Fb,132Rbを備え、ケース側接続端子43は、端子本体を支持する端子支持ブロック139を備え、端子支持ブロック139は、端子本体よりも、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿う傾斜方向SLの上方側に、上方に向かって突出する突出壁139aを備えている。

概要

背景

従来技術(例えば特許文献1参照)には、着脱バッテリ収納部を備える電動車両において、車両側収納部の下部に設けられたオス型端子を、着脱型バッテリの下部に設けられたメス型端子に挿入することで、電気的な接続を可能とする構造が開示されている。

概要

バッテリ収納部内に浸入した水等がバッテリ接続端子に掛かることを抑えることができる電動車両のバッテリ端子構造を提供する。バッテリケース42の樹脂ケース部132F,132Rの下端には、水平面に対して傾斜する底壁132Fb,132Rbを備え、ケース側接続端子43は、端子本体を支持する端子支持ブロック139を備え、端子支持ブロック139は、端子本体よりも、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿う傾斜方向SLの上方側に、上方に向かって突出する突出壁139aを備えている。

目的

本発明は、バッテリ収納部内に浸入した水等がバッテリ接続端子に掛かることを抑えることができる電動車両のバッテリ端子構造を提供する

効果

実績

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請求項1

バッテリ(62A,62B)を収納するバッテリケース(42)と、前記バッテリケース(42)に収納された前記バッテリ(62A,62B)の端子部(41)に接続されるケース側接続端子(43)と、を備える電動車両バッテリ端子構造において、前記バッテリケース(42)は、前記バッテリ(62A,62B)を挿脱させるケース本体(132F,132R)を備え、前記ケース本体(132F,132R)の下端には、水平面に対して傾斜する底壁(132Fb,132Rb)を備え、前記ケース側接続端子(43)は、端子本体(140,141)を支持する端子ハウジング(139)を備え、前記端子ハウジング(139)は、前記端子本体(140,141)よりも、前記底壁(132Fb,132Rb)の傾斜に沿う傾斜方向(SL)の上方側に、上方に向かって突出する突出壁(139a)を備えている電動車両のバッテリ端子構造。

請求項2

前記端子本体(140,141)は、前記端子ハウジング(139)における前記傾斜方向(SL)と交差する長手方向(LN)に複数並んで設けられ、前記突出壁(139a)は、前記長手方向(LN)で前記複数の端子本体(140,141)に渡って延びている請求項1に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

請求項3

前記底壁(132Fb,132Rb)と前記端子ハウジング(139)との間には、前記ケース本体(132F,132R)内に浸入した水を排出可能な隙間(S2)が形成されている請求項1又は2に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

請求項4

前記ケース側接続端子(43)を、前記バッテリ(62A,62B)の端子部(41)に接続する接続位置(P1)と、前記接続位置(P1)から離間した退避位置(P2)と、の間で変位させる端子変位機構(45)を備え、前記端子ハウジング(139)は、前記ケース側接続端子(43)が前記退避位置(P2)にあるとき、前記端子本体(140,141)とともに前記ケース本体(132F,132R)の外側に配置される請求項1から3の何れか一項に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

請求項5

前記突出壁(139a)は、前記ケース側接続端子(43)が前記接続位置(P1)にあるとき、前記バッテリ(62A,62B)に対し、前記バッテリ(62A,62B)の下面(62−B)よりも上方まで差し込まれる請求項4に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

請求項6

前記ケース本体(132F,132R)は、後下がりに傾斜する底壁(132Fb,132Rb)を備え、前記底壁(132Fb,132Rb)の後側には、前記ケース本体(132F,132R)内に浸入した水を排出可能な水抜き部(180)を備え、前記底壁(132Fb,132Rb)の前記水抜き部(180)よりも前側に、前記ケース側接続端子(43)が配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

請求項7

前記水抜き部(180)は、前記ケース側接続端子(43)よりも車幅方向外側に配置されている請求項6に記載の電動車両のバッテリ端子構造。

技術分野

0001

本発明は、電動車両バッテリ端子構造に関する。

背景技術

0002

従来技術(例えば特許文献1参照)には、着脱バッテリ収納部を備える電動車両において、車両側収納部の下部に設けられたオス型端子を、着脱型バッテリの下部に設けられたメス型端子に挿入することで、電気的な接続を可能とする構造が開示されている。

先行技術

0003

特開2013−169862号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記従来技術のような構造の場合、バッテリと収納部との間の隙間から収納部内に水等が浸入し、バッテリの外面や収納部の内面を伝って流れた結果、この水等が接続端子に掛かる場合がある。このため、バッテリ収納部内に浸入した水等が接続端子に掛からないような工夫が要望されている。

0005

そこで本発明は、バッテリ収納部内に浸入した水等がバッテリ接続端子に掛かることを抑えることができる電動車両のバッテリ端子構造を提供する。

課題を解決するための手段

0006

上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、バッテリ(62A,62B)を収納するバッテリケース(42)と、前記バッテリケース(42)に収納された前記バッテリ(62A,62B)の端子部(41)に接続されるケース側接続端子(43)と、を備える電動車両のバッテリ端子構造において、前記バッテリケース(42)は、前記バッテリ(62A,62B)を挿脱させるケース本体(132F,132R)を備え、前記ケース本体(132F,132R)の下端には、水平面に対して傾斜する底壁(132Fb,132Rb)を備え、前記ケース側接続端子(43)は、端子本体(140,141)を支持する端子ハウジング(139)を備え、前記端子ハウジング(139)は、前記端子本体(140,141)よりも、前記底壁(132Fb,132Rb)の傾斜に沿う傾斜方向(SL)の上方側に、上方に向かって突出する突出壁(139a)を備えている。
請求項2に記載した発明は、前記端子本体(140,141)は、前記端子ハウジング(139)における前記傾斜方向(SL)と交差する長手方向(LN)に複数並んで設けられ、前記突出壁(139a)は、前記長手方向(LN)で前記複数の端子本体(140,141)に渡って延びている。
請求項3に記載した発明は、前記底壁(132Fb,132Rb)と前記端子ハウジング(139)との間には、前記ケース本体(132F,132R)内に浸入した水を排出可能な隙間(S2)が形成されている。
請求項4に記載した発明は、前記ケース側接続端子(43)を、前記バッテリ(62A,62B)の端子部(41)に接続する接続位置(P1)と、前記接続位置(P1)から離間した退避位置(P2)と、の間で変位させる端子変位機構(45)を備え、前記端子ハウジング(139)は、前記ケース側接続端子(43)が前記退避位置(P2)にあるとき、前記端子本体(140,141)とともに前記ケース本体(132F,132R)の外側に配置される。
請求項5に記載した発明は、前記突出壁(139a)は、前記ケース側接続端子(43)が前記接続位置(P1)にあるとき、前記バッテリ(62A,62B)に対し、前記バッテリ(62A,62B)の下面(62−B)よりも上方まで差し込まれる。
請求項6に記載した発明は、前記ケース本体(132F,132R)は、後下がりに傾斜する底壁(132Fb,132Rb)を備え、前記底壁(132Fb,132Rb)の後側には、前記ケース本体(132F,132R)内に浸入した水を排出可能な水抜き部(180)を備え、前記底壁(132Fb,132Rb)の前記水抜き部(180)よりも前側に、前記ケース側接続端子(43)が配置されている。
請求項7に記載した発明は、前記水抜き部(180)は、前記ケース側接続端子(43)よりも車幅方向外側に配置されている。

発明の効果

0007

請求項1に記載した発明によれば、ケース側接続端子の端子ハウジングが、端子本体よりも傾斜方向の上方側に突出壁を備えるので、バッテリの外面およびケース本体の内面に付着した水が、各面を伝ってケース本体の傾斜した底部に至っても、突出壁が端子本体のとして機能するため、底部に至った水が端子本体に掛かることを抑えることができる。
請求項2に記載した発明によれば、突出壁が端子ハウジングの長手方向で複数の端子本体に渡って延びるので、傾斜方向の上方側から見たとき、突出壁が複数の端子本体の全てに重なる庇として機能するため、底部に至った水が複数の端子本体に掛かることを抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、底壁と端子ハウジングとの間に排水用の隙間が形成されるので、底部に至った水が突出壁に遮られるとともに、端子ハウジングの周囲からケース外に排出されるため、端子本体に水が掛かることを良好に抑えることができる。
請求項4に記載した発明によれば、ケース側接続端子が退避位置にあるとき(バッテリ非接合状態にあるとき)は、端子ハウジングおよび端子本体がケース本体の外側に配置されるので、ケース側接続端子を退避位置とすれば、端子本体および突出壁がケース本体内のバッテリと干渉せず、バッテリの着脱を容易にするとともに、ケース側接続端子を保護することができる。
請求項5に記載した発明によれば、ケース側接続端子が接続位置にあるとき、突出壁がバッテリにその下面よりも上方まで差し込まれるので、バッテリの外面を伝った水が下面に回り込んで端子本体に掛かることを抑えることができる。
請求項6に記載した発明によれば、後下がりに傾斜する底壁の後側に水抜き部を備えるとともに、水抜き部よりも前側にケース側接続端子を備えるので、ケース本体内に浸入した水滴等は、まずケース側接続端子周りの隙間からケース外に排出され、残余の水等は、底壁の傾斜によって底壁の後側の水抜き部に案内されて、水抜き部からケース外に排出される。このため、ケース本体の排水性を向上させることができる。
請求項7に記載した発明によれば、水抜き部をケース側接続端子よりも車幅方向外側に配置するので、車体を左右に傾けることで排水しやすくなり、排水性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0008

実施形態に係る鞍乗型電動車両の左側面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の一部部品を取り去った左側面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの左側面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの斜視図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの上面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の図1のVI−VI線に沿う断面図である。
実施形態に係るメインアームを左側前部上方から見た斜視図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の図2の一部を拡大して示した側面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の下面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の図8のX−X線に沿う断面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の図9のXI−XI線に沿う断面図である。
実施形態に係る鞍乗型電動車両のバッテリ支持フレームの斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリ非固定状態のときの斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の一部のバッテリ非固定状態のときの側面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリ固定状態のときの斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の一部のバッテリ固定状態のときの側面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の図13のXVII−XVII線に沿う断面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の端子支持部を示す斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリ固定部を示す斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリ挿入時における側面図(a)と、斜視図(b)と、上面図(c)を併せて記載した図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリ固定部を示す斜視図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリロック操作時における側面図(a)と、斜視図(b)と、上面図(c)を併せて記載した図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリロック操作時における図17と同様の断面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリロック操作時における側面図(a)と、斜視図(b)と、上面図(c)を併せて記載した図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリロック操作時における図17と同様の断面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置のバッテリロック完了時における図17と同様の断面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置とシートのバッテリロック非完了時における部分断面側面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置とシートのバッテリロック完了時における部分断面側面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の底部周辺の左側面図である。
実施形態に係るバッテリ収納装置の樹脂ケース部の底壁の平面図である。
図30のA−A断面図である。
図30のB−B断面図である。
実施形態に係るバッテリ端子構造を含むバッテリ収納装置周辺の左側面図である。
図33の要部拡大図である。
実施形態に係るバッテリ端子構造の斜視図である。

実施例

0009

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左側方を示す矢印LH車両上方を示す矢印UPが示されている。

0010

図1は、鞍乗型電動車両の一形態である電動式自動二輪車1の左側面を示す図である。本実施形態の自動二輪車1は、シート8に着座した運転者足裏を載せ置くステップフロア9を有するスクータ型の車両である。
自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、左右一対フロントフォーク6に回転可能に支持されている。また、前輪3は、バーハンドル2によって操向可能とされている。フロントフォーク6には、前輪3の上方側を覆うフロントフェンダ50Fが支持されている。

0011

後輪4は、車体フレームFに揺動可能に支持されたスイングアーム20の後部に支持されている。本実施形態の自動二輪車1は、ユニットイニング式の自動二輪車であり、スイングアーム20には、車両駆動用電動モータ30と、電動モータ30の駆動力減速して後輪車軸4aに伝達する減速機構35(図6参照。)と、が搭載されている。スイングアーム20の後端部には、後輪4の後上部を覆うリアフェンダ50Rがフェンダ支持アーム40を介して支持されている。フェンダ支持アーム40には、リア側のサペンション部品であるリアクッション7の下端部が連結されている。

0012

また、自動二輪車1は、シート8に着座した運転者が足裏を載せ置く左右一対のステップフロア9と、左右のステップフロア9の間で車両前後方向に延びるセンタートンネル10と、を備えている。センタートンネル10は、シート8の前方側にあってシート8よりも低く形成されている。センタートンネル10の上方側の空間部は、バーハンドル2とシート8の間にあって、運転者が車体を跨ぐ際の跨ぎ空間を形成している。

0013

図2は、シート8やカバー類を取り去った自動二輪車1を左側方から見た図である。図3は、自動二輪車1の車体フレームFを左側方から見た図であり、図4は、車体フレームFを左前部上方から見た図である。また、図5は、車体フレームFを上方から見た図である。
車体フレームFは、複数種鋼材溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレームFは、前端部に、ヘッドパイプ12を備えている。ヘッドパイプ12は、ステアリングステム11(図1図2参照。)と左右のフロントフォーク6を介して前輪3を操向可能に保持する。

0014

車体フレームFは、さらに、ヘッドパイプ12の上下方向の略中間領域から後斜め下方に延びる左右一対のアッパフレーム13と、ヘッドパイプ12の下部領域から下方に延びた後に車体後方に延び、その後端部から後方に若干傾斜した状態で上方に向かって延びる左右一対のロアフレーム14と、左右のアッパフレーム13の前後方向の略中間位置から後斜め上方に向かって延びる左右一対のシートフレーム15と、を備えている。ロアフレーム14は、ヘッドパイプ12から下部後方に延びるダウンフレーム部14aと、ダウンフレーム部14aの後部から上方に向かって延びるリアフレーム部14bとを有している。

0015

左右の各リアフレーム部14bの上端部は、左右の対応するシートフレーム15の前後方向の略中間位置に結合されている。左右のシートフレーム15の上部には、乗員の着座するシート8が取り付けられている。シート8は、前端側をヒンジ支点として上下に開閉可能とされている。
また、左右のアッパフレーム13の後端部は、左右の対応するリアフレーム部14bの下端近傍に結合されている。

0016

左右の各ロアフレーム14は、ダウンフレーム部14aの下方延出部14a−1の上部領域と後方延出部14a−2の後部領域とがミドルフレーム16によって連結されている。左右のダウンフレーム部14aの下方延出部14a−1同士は、前クロスメンバ18によって相互に連結されている。また、左右のダウンフレーム部14aの後方延出部14a−2の前端領域同士は、前下クロスメンバ19によって相互に連結されている。左右のダウンフレーム部14aの後方延出部14a−2の後端領域同士は、クロスフレーム51によって相互に連結されている。前クロスメンバ18と前下クロスメンバ19は、ロアフレーム14よりも小径丸鋼管によって形成されている。前クロスメンバ18は、車幅方向に沿って直線状に延び、前下クロスメンバ19は、前方に凸の湾曲状をなして延びている。クロスフレーム51は、車幅方向に沿って直線状に延び、ロアフレーム14と略同径の丸鋼管によって形成されている。

0017

左右のシートフレーム15は、前部領域同士がセンタークロスメンバ52によって相互に連結されるとともに、後端部同士がリアクロスメンバ53とリアクロスプレート54によって相互に連結されている。センタークロスメンバ52は、上前方に凸の湾曲状をなして延びており、リアクロスメンバ53は、車幅方向に沿って直線状に延びている。センタークロスメンバ52は、シートフレーム15よりも小径の丸鋼管によって形成され、リアクロスメンバ53は、シートフレーム15と略同径の丸鋼管によって形成されている。

0018

また、左右の各ロアフレーム14のリアフレーム部14bと、左右の対応するシートフレーム15の後部領域とはサポートフレーム17によって連結されている。左右のサポートフレーム17の後部領域間は、リアクロスメンバ55によって相互に連結されている。リアクロスメンバ55は、下方に凸の湾曲状をなして延びている。リアクロスメンバ55は、サポートフレーム17と略同径の丸鋼管によって形成されている。

0019

図6は、自動二輪車1の図1のVI−VI線に沿う断面を示す図である。
スイングアーム20は、後輪4の前方から後輪4の左側方に向けて延びるメインアーム21と、メインアーム21の前右側部から後輪4の右側方に向けて車幅方向内側に湾曲しつつ延びるサブアーム22と、を備えている。図中符号CLは、車両の車幅方向の中心線である。

0020

メインアーム21には、電動モータ30を収容するモータ収容部23と、減速機構35を収容する減速機構収容部24と、が設けられている。
モータ収容部23は、電動モータ30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、電動モータ30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備えている。
内側カバー23aは、車幅方向外側に開口する箱状をなしている。内側カバー23aは、メインアーム21のアーム本体部21aに一体に形成されている。外側カバー23bは、ボルト等の締結部材によって内側カバー23aと結合されている。

0021

図7は、メインアーム21を左側前部上方から見た図である。
図6図7に示すように、メインアーム21は、後輪4の前方において、車幅方向に亘って延在するアーム基部21cと、アーム基部21cの左側の端部から車体後方側に向かって延びるアーム本体部21aと、を有している。サブアーム22は、アーム基部21cの右側面に結合されている。アーム基部21cの左右の両端部には、前方に向かって延出する延出片21bが突設されている。左右の延出片21bには、車幅方向に貫通する挿通孔56が形成されている。挿通孔56には、後に詳述するピボット軸57が回動可能に保持される。左右の各延出片21bからアーム基部21cにかけての上面は、後部上方側に向かって傾斜して延びている。この部分は、ピボット軸57との連結部から後上方に傾斜して延びる上方傾斜部58とされている。

0022

図6に示すように、電動モータ30は、スイングアーム20のメインアーム21に保持されて後輪4の左側方に配置されている。電動モータ30は、インナロータ型のモータであり、モータ出力軸31を有するインナロータ32と、ステータ33と、を備えている。電動モータ30は、スイングアーム20のメインアーム21の後部領域に配置されている。

0023

モータ出力軸31は、車幅方向に沿うようにしてメインアーム21に軸支されている。モータ出力軸31は、後輪軸線CR(後輪車軸4aの軸線)と平行な軸線Cm1(以下、「モータ軸線Cm1」と言う。)を持つ。図6中の符号34a〜34cは、モータ出力軸31を回転可能に支持する軸受である。

0024

インナロータ32は、筒状をなすインナロータ本体32aと、インナロータ本体32aの外周面に設けられたマグネット32bと、を備えている。インナロータ本体32aの径方向中央部は、モータ出力軸31とスプライン結合されている。インナロータ本体32aの車幅方向内端部の外周面には、被検知体32cが取り付けられている。

0025

ステータ33は、内側カバー23aの外周壁に固定された環状のステータヨーク33aと、ステータヨーク33aに接合され、かつモータ軸線Cm1に対して放射状に設けられた複数のティース33bと、各ティース33bに巻回しコイル33cと、を備えている。ステータヨーク33aには、被検知体32cの通過を検知することでインナロータ32の回転位置を検出するロータセンサ33dが取り付けられている。

0026

図8は、図2のスイングアーム20の支持部付近を拡大して示した図である。
同図に示すように、電動モータ30には電気ケーブル60が接続されている。電気ケーブル60は、車体フレームF側の電力供給部と、電動モータ30の三相の各コイル33cを電気的に接続するケーブルであり、三相の電線60u,60v,60wの束の周囲が保護材61(図11参照。)によって被覆されている。なお、電気ケーブル60の太さは充分に太く、保護材61の最大外径は、ピボット軸57の外径よりも大きくなっている。電動モータ30に接続された電気ケーブル60はスイングアーム20のアーム本体部21aの車幅方向外側の側面に沿って前方に向かって引き出されている。アーム本体部21aの側方における電気ケーブル60の配線部は、図8に示すように、アーム本体部21aに取り付けられたアームカバー39によって覆われる。

0027

ここで、電動モータ30に対する電力供給部は、図2に示すように、電力蓄積する一対のバッテリ62A,62Bと、これらのバッテリ62A,62Bの直流電力交流電力に変換するパワードライブユニットPDU)63と、を有している。電気ケーブル60の三相の電線60u,60v,60wは、パワードライブユニット63に接続されている。また、バッテリ62A,62Bとパワードライブユニット63は、図示しない別の電気ケーブルによって相互に接続されている。

0028

なお、パワードライブユニット63は、車体フレームFのうちの、ロアフレーム14の左右のダウンフレーム部14aと、左右のアッパフレーム13とに囲まれた領域に配置され、左右のミドルフレーム16の車幅方向内側領域に位置している。パワードライブユニット63は、センタートンネル10の下方の空間部に若干前傾斜した状態で配置されている。

0029

バッテリ62A,62Bは、シート8の下方に設けられたバッテリ収納装置64の内部に前後に並んで配置されている。バッテリ62A,62Bは、いずれも略直方体状に形成され、互いに同一構成とされている。バッテリ62A,62Bは、直列結線されることで、所定の高電圧(例えば、48V〜72V)が得られるようになっている。例えば、バッテリ62A,62Bは、充放電が可能なエネルギーストレージとして、リチウムイオンバッテリで構成されている。

0030

また、電動モータ30は、図示しない制御ユニットによって制御される。制御ユニットは、図示しないスロットル開度センサ等からの情報を受け、運転者の操作意思走行状況等に応じて電動モータ30のドライバに所定の制御信号を出力する。

0031

また、図6に示す減速機構35は、モータ出力軸31及び後輪車軸4aと平行に軸支された伝達軸36と、モータ出力軸31の車幅方向内端部及び伝達軸36の車幅方向内側部にそれぞれ設けられた第1のギヤ対37a,37bと、伝達軸36の車幅方向外側部及び後輪車軸4aの左端部にそれぞれ設けられた第2のギヤ対38a,38bと、を備えている。図6中の符号4b〜4dは、後輪車軸4aを回転可能に支持する軸受である。

0032

モータ出力軸31、伝達軸36及び後輪車軸4aは、前側から順に前後に間隔をあけて配置されている。伝達軸36は、モータ軸線Cm1と平行な軸線Ct1(以下、「伝達軸線Ct1」と言う。)を持つ。図6中の符号39a,39bは、伝達軸36を回転可能に支持する軸受である。
モータ出力軸31の回転は、上記の減速機構35の構成により、所定の減速比に減速されて後輪車軸4aに伝達される。

0033

図9は、スイングアーム20の支持部付近を車両の下方から見た図である。また、図10は、図8のX−X線に沿う断面を示す図であり、図11は、図9のXI−XI線に沿う断面を示す図である。
図8とこれらの図に示すように、左右のロアフレーム14のうちのリアフレーム部14bの下部領域には、車両後方に向かって突出するアーム支持部材65が取り付けられている。アーム支持部材65の後端部の近傍には、スイングアーム20の前部を揺動可能に支持するピボット軸57が保持されている。アーム支持部材65は、詳細な構造は後に説明するが、側面視において、二辺に挟まれた一つの頂部が車両後方側に突出する略三角形状をなすように形成されている。ピボット軸57は、車両後方に突出する頂部付近に保持されている。

0034

図8図10に示すように、車体フレームFの左右の各リアフレーム部14bの上下方向の略中間位置には、バッテリ収納装置64を支持するためのバッテリ支持ステー66が結合されている。バッテリ支持ステー66は、リアフレーム部14bから車体後方側に向かって延びている。また、左右の各リアフレーム部14bのバッテリ支持ステー66の結合部よりも若干下方位置には、後部上方側に向かって延びるサブステー67が取り付けられている。サブステー67の後端部は、バッテリ支持ステー66の後部領域に下方から結合されている。

0035

左右の各リアフレーム部14bの下部領域と、左右の対応するサブステー67には、金属板から成る第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bが取り付けられている。第1支持ブラケット68aは、リアフレーム部14bとサブステー67の車幅方向外側領域に接合され、第2支持ブラケット68bは、リアフレーム部14bとサブステー67の車幅方向内側領域に接合されている。図10に示すように、第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bの上部領域の間は所定幅離間しており、その離間した空間部内にブッシュ69が配置されている。ブッシュ69は金属筒の内部に図示しないゴム弾性体が取り付けられ、そのゴム弾性体の軸心部に金属製の軸部69aが取り付けられている。軸部69aは、ブッシュ69を軸方向に沿って貫通し、左右の端部が、第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bの上部領域に締結固定されている。また、ブッシュ69の外面には、後部斜め下方に傾斜して延びる上側支持アーム70が連結されている。上側支持アーム70は、図10に示すように、歪な略コ字状の断面形状に形成されるとともに、車体後方側に向かって車幅方向内側に傾斜している。

0036

ブッシュ69と一体に結合された上側支持アーム70は、車両の車幅方向両側対称に設けられている。左右の上側支持アーム70の後部の端部同士は、車幅方向に沿って直線状に延びる連結ロッド71の左右の各端部に結合されている。

0037

また、第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bは、左右の各リアフレーム部14bの下方において、両者の下部領域が相互に接合されている。以下、この下部領域の接合部を「支持ブラケット68a,68bの下部接合部」と呼ぶ。車幅方向両側の支持ブラケット68a,68bの下部接合部には、車幅方向に沿って直線状に延びるクロスフレーム51の両端部が結合されている。クロスフレーム51は、リアフレーム部14bと略同径の丸鋼管によって形成されている。

0038

クロスフレーム51には、車体後方側に向かって延びる一対の後方延出ロッド73が結合されている。後方延出ロッド73は、クロスフレーム51の後側面の左右に離間した二位置に結合されている。左右の後方延出ロッド73の後端部には、車幅方向に沿って直線状に延びる支持パイプ74が結合されている。支持パイプ74には、ピボット軸57が回動可能に挿通されている。ピボット軸57の両端部は、スイングアーム20の前端の左右の延出片21bに支持されている。したがって、スイングアーム20の前端部は、支持パイプ74に揺動可能に支持されている。なお、図中の符号o1は、車幅方向に沿うピボット軸57の軸線である。

0039

また、左右の後方延出ロッド73の後部寄りの中間領域には、左右の上側支持アーム70の後端部が連結された連結ロッド71が結合されている。したがって、左右の後方延出ロッド73の中間領域は、車体前方側に向かって斜め上方に傾斜して延びる一対の上側支持アーム70を介して左右のリアフレーム部14bに支持されている。なお、本実施形態の場合、左右の上側支持アーム70が、リアフレーム部14bから後下方に傾斜して延びる下方傾斜部を構成している。
本実施形態におけるアーム支持部材65は、以上説明したクロスフレーム51、後方延出ロッド73、支持パイプ74、上側支持アーム70、連結ロッド71等によって構成されている。

0040

ここで、アーム支持部材65とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方には、電気ケーブル60が配索される配索空間75が確保されている。この配索空間75は、アーム支持部材65及びスイングアーム20と、バッテリ収納装置64とに囲まれた空間である。また、アーム支持部材65の上側支持アーム70(下方傾斜部)と、スイングアーム20の前部領域の上方傾斜部58とは、図8図11に示すように、側面視が略V字状凹形状部76を形成している。この凹形状部76は、配索空間75の一部を構成し、電気ケーブル60の少なくとも一部が配索されるようになっている。

0041

スイングアーム20の左側のアーム本体部21aにおいて、電動モータ30との接続部から前方に引き出された電気ケーブル60は、図9図11に示すように、ピボット軸57の左側部上方付近の車幅方向の左側位置から右側に屈曲し、車幅方向の右側位置において前方に引き出されている。前方に引き出された電気ケーブル60は、リアフレーム部14bの前方側の空間部において、パワードライブユニット63に接続されている。電気ケーブル60のうちの、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域は、図9に示すように、上面視で少なくとも一部がピボット軸57の軸線o1と重なるように、上記の配索空間75に配置されている。

0042

また、電気ケーブル60のうちの、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域の一部は、バッテリ収納装置64の骨格部を構成するバッテリ支持フレーム110の下端に支持されている。具体的には、図9図11に示すように、電気ケーブル60のうちのバッテリ収納装置64の下方を左から右に跨ぐ部分には、電気ケーブル60を保持するクランプ部品130が取り付けられており、そのクランプ部品130がバッテリ支持フレーム110の下端に設けられたケーブル支持ブラケット131(ケーブル支持部)に締結固定されている。

0043

図12は、バッテリ支持フレーム110を左前部上方から見た図である。
バッテリ支持フレーム110の内側には、図8に示すように、バッテリ62A,62Bを脱着可能に収容する樹脂ケース部132F,132Rが取り付けられるようになっている。樹脂ケース部132F,132Rは、バッテリ支持フレーム110内に前後に並んで配置される。各樹脂ケース部132F,132Rは、上方に向けて開口する挿脱口136(図13,15参照)を有している。各樹脂ケース部132F,132R内のバッテリ収容部は前部下方に向かって斜めに傾斜している。バッテリ62A,62Bは、挿脱口136を通して樹脂ケース部132F,132R内に斜めにスライドさせることで、樹脂ケース部132F,132Rの内部にセットされる。バッテリ62A,62Bは、樹脂ケース部132F,132R内に斜めにして挿脱されることによって、バッテリ62A,62Bの重量の一部が樹脂ケース部132F,132Rの壁部に支持される。

0044

樹脂ケース部132F,132R内にセットされたバッテリ62A,62Bは、図8に示すロック機構133(バッテリ固定手段)によって樹脂ケース部132F,132Rとバッテリ支持フレーム110に固定されるとともに、後述する端子部41(図17参照)が各樹脂ケース部132F,132R内でケース側接続端子43(図17参照)に接続される。

0045

バッテリ支持フレーム110は、図12に示すように、前方側の樹脂ケース部132F(図8参照)を支持する第1支持フレーム111と、後方側の樹脂ケース部132R(図8参照)を支持する第2支持フレーム112と、第1支持フレーム111と第2支持フレーム112とを連結する連結フレーム113と、を備えている。

0046

第1支持フレーム111は、前方側の樹脂ケース部132Fの傾斜姿勢図8参照)に沿って前後に若干傾斜して上下に延在する左右一対のサイドフレーム部115L,115Rと、左右のサイドフレーム部115L,115Rの下端部同士を連結するクロスパイプ116と、両側部が左右のサイドフレーム部115L,115Rの下部領域に結合されたフロントフレーム部117と、を有している。フロントフレーム部117は、前方に凸の湾曲形状をなして車幅方向に延びている。フロントフレーム部117は、前方側の樹脂ケース部132Fの前部領域に配置される。

0047

左右のサイドフレーム部115L,115Rは、車幅方向内側に開口する断面ハット状をなして長手方向(略上下方向)に延在している。サイドフレーム部115L,115Rの上端部には、バッテリ支持フレーム110を車体フレームF(図8参照)に取り付けるための取付ブラケット118が設けられている。取付ブラケット118には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部118aが設けられている。取付ブラケット118は、車体フレームFのリアフレーム部14bの前方において、左右の対応するシートフレーム15に設けられた固定ブラケット105(図8等参照)に締結固定される。

0048

クロスパイプ116の両端部には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部116aが設けられている。クロスパイプ116には、前述したケーブル支持ブラケット131が結合されている。電気ケーブル60は、ケーブル支持ブラケット131を介してバッテリ支持フレーム110のクロスパイプ116に保持されている。クロスパイプ116の両端部は、バッテリ62Aおよび左右のサイドフレーム部115L,115Rよりも車幅方向外側に突出し、車体フレームFの左右の対応するリアフレーム部14bに設けられた固定ブラケット106(図8等参照)に締結固定される。

0049

第2支持フレーム112は、後方側の樹脂ケース部132Rの傾斜姿勢(図8参照)に沿って前後に若干傾斜して上下に延在する左右一対のサイドフレーム部121L,121Rと、左右のサイドフレーム部121L,121Rの下端部同士を連結するクロスパイプ122と、両側部が左右のサイドフレーム部121L,121Rの上下方向中央領域に結合されたリアフレーム部123と、を有している。リアフレーム部123は、後方に凸の湾曲形状をなして車幅方向に延びている。リアフレーム部123は、後方側の樹脂ケース部132Rの後部領域に配置される。

0050

左右のサイドフレーム部121L,121Rは、車幅方向内側に開口する断面ハット状をなして長手方向(略上下方向)に延在している。サイドフレーム部121L,121Rの上端部には、バッテリ支持フレーム110を車体フレームF(図8参照)に取り付けるための取付ブラケット124が設けられている。取付ブラケット124には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部124aが設けられている。取付ブラケット124は、車体フレームFの左右の対応するサポートフレーム17に設けられた固定ブラケット107(図8等参照)に締結固定される。

0051

クロスパイプ122の両端部には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部122aが設けられている。クロスパイプ122の両端部は、バッテリ62Bおよび左右のサイドフレーム部121L,121Rよりも車幅方向外側に突出し、車体フレームFの左右の対応するバッテリ支持ステー66に設けられた固定ブラケット108(図8等参照)に締結固定される。

0052

連結フレーム113は、第1支持フレーム111と第2支持フレーム112の左右同側のサイドフレーム部115L,121L同士とサイドフレーム部115R,121R同士を連結する連結サイドフレーム部127L,127Rと、左右の連結サイドフレーム部127L,127Rの前後方向の略中央部同士を連結する連結クロスフレーム部128と、を有している。連結クロスフレーム部128の前方側には前方側の樹脂ケース部132Fが配置され、連結クロスフレーム部128の後方側には後方側の樹脂ケース部132Rが配置される。

0053

<バッテリ収納装置>
図13図15は、バッテリ収納装置64を前部左斜め上方から見た図であり、図14図16は、バッテリ収納装置64の一部を左側方から見た図である。図13図14は、バッテリ非固定状態のときのバッテリ収納装置64を示しており、図15図16は、バッテリ固定状態のときのバッテリ収納装置64を示している。なお、図14図16では、図示都合上、樹脂ケース部132Fが取り除かれている。図17は、図13のXVII−XVII線に沿う断面を示す図である。
バッテリ62A,62Bは、図17に示すように、その下面の窪み部内に、端子部41を有している。端子部41は、各バッテリ62A,62Bの前部寄りの下面に配置されている。端子部41は、バッテリ収納装置64に設けられたケース側接続端子43を通してパワードライブユニット63や図示しない制御ユニットに電気的に接続される。端子部41は、バッテリ電圧を、パワードライブユニット63(図2参照)を介して電動モータ30に供給するとともに、バッテリ62A,62Bの情報(電圧や温度等の情報)を制御ユニットに出力する。

0054

バッテリ収納装置64は、バッテリ62A,62Bを収納するバッテリケース42と、バッテリ62A,62Bの収納時にバッテリ62A,62Bの端子部41に接続されるケース側接続端子43と、ケース側接続端子43を、バッテリ62A,62Bの端子部41に接触接続する接続位置P1(図17図25図26参照)と接続位置P1から下方に離間した退避位置P2との間で変位させる端子変位機構45と、バッテリ62A,62Bをバッテリケース42に固定保持可能なロック機構133と、ロック機構133をバッテリ固定状態とバッテリ非固定状態とに切り換え可能で、かつ端子変位機構45を操作可能な操作レバー44(操作部材)と、を備えている。
なお、退避位置P2は、図17に示すように、バッテリ62A(62B)の底部(下面)62−Bとバッテリケース42のケース側当接部42−Bの当接時に、ケース側接続端子43が、バッテリ62A(62B)の端子部41からバッテリ62A(62B)の進入方向(下方)に離れる位置である。

0055

バッテリケース42は、前述したバッテリ支持フレーム110と、バッテリ支持フレーム110の前後のサイドフレーム部115L,115R、及び、121L,121Rの各上部に締結固定される支持ステー135(図14図16参照)と、バッテリ支持フレーム110内の前後に配置される樹脂ケース部132F,132Rと、を有している。ケース側接続端子43と端子変位機構45は、前後の樹脂ケース部132F,132Rの各下部側に配置されている。また、操作レバー44とロック機構133は、前後の樹脂ケース部132F,132Rの各下部側のケース側接続端子43と端子変位機構45に対応して設けられている。前後の各樹脂ケース部132F,132Rに対応するケース側接続端子43、端子変位機構45、操作レバー44、ロック機構133等は同様の構成とされている。以下では、これらの詳細については、前側の樹脂ケース部132Fに対応するものについてのみ説明し、後側の樹脂ケース部132Rに対応するものについては説明を省略する。

0056

バッテリ62A(62B)の端子部41は、図17に示すように、バッテリ62A(62B)の電力をパワードライブユニット63に出力する一対の高圧端子47と、バッテリ62A(62B)の各種の情報を制御ユニットに出力する複数の信号端子48を有している。

0057

樹脂ケース部132F,132Rは、図13図15に示すように、上方に向かって開口する挿脱口136を有し、その挿脱口136を通してバッテリ62A,62Bの収納と取り出しが可能とされている。前後の樹脂ケース部132F,132Rは、いずれも下方側に向かって前方に傾斜している。各樹脂ケース部132F,132Rの下端に位置する底壁132Fb,132Rbは、図8に示すように、後方に向かって下方傾斜している。すなわち、バッテリケース42の車載状態において、底壁132Fb,132Rbは、水平面に対して後下がりに傾斜している。

0058

図13図15に示すように、バッテリ支持フレーム110の上部には、ラゲッジボックス137の周壁137aが配置されている。ラゲッジボックス137は、ボックス本体がバッテリ収納装置64の後方にあって内部に物品の収納が可能な樹脂製のボックスである。ラゲッジボックス137の周壁137aは、ラゲッジボックス137のボックス本体から前方に延長し、バッテリ収納装置64の前後の樹脂ケース部132F,132Rの上部側左右の側方と、前側の樹脂ケース部132Fの前方を取り囲んでいる。ラゲッジボックス137の周壁137aの上部は、乗員着座用のシート8(図1図27図28参照)によって閉塞される。シート8は、前端側をヒンジ支点として上下に開閉可能とされている。ラゲッジボックス137とバッテリ収納装置64の上方は、シート8によって開閉される。

0059

図17に示すように、樹脂ケース部132F(132R)の前部寄りの底壁132Fb,132Rbには、下方からのケース側接続端子43の挿入と離脱許容する開口部138が設けられている。開口部138の下方には、ケース側接続端子43が昇降可能に配置されている。ケース側接続端子43は、端子本体である高圧端子ピン140および信号端子ピン141と、端子本体を一体に支持する端子支持ブロック(端子ハウジング)139と、を備えている。端子支持ブロック139は、車幅方向を長手方向として延びるように形成されている。端子支持ブロック139は、端子本体よりも、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿う傾斜方向の上方側に、上方に向かって突出する突出壁139aを備えている。

0060

図18は、ケース側接続端子43とその支持部を斜め上方から見た図である。
ケース側接続端子43は、図17図18に示すように、バッテリ62A(62B)側の高圧端子47に嵌合接続可能な一対の高圧端子ピン140と、バッテリ62A(62B)側の信号端子48に嵌合接続可能な複数の信号端子ピン141を有している。高圧端子ピン140と信号端子ピン141は、車幅方向(ケース側接続端子43の長手方向)に沿って横並び一列に配置されている。高圧端子ピン140は、複数の信号端子ピン141の車幅方向外側にそれぞれ配置されている。車幅方向両側に配置される各高圧端子ピン140は、上端部の高さが、信号端子ピン141の上端部の高さよりも高くなっている。このため、ケース側接続端子43が端子支持ブロック139と一体に退避位置P2から接続位置P1に変位したときには、高圧端子ピン140が信号端子ピン141よりも先にバッテリ62A(62B)側の端子部41に接触する。

0061

また、端子支持ブロック139の下端には、高圧端子ピン140に電力ケーブル142(電線)を接続するためのケーブル接続壁143と、信号端子ピン141に信号線144(電線)を接続するための信号線接続部145が設けられている。ケーブル接続壁143は、信号線接続部145の車幅方向外側にそれぞれ配置されている。ケーブル接続壁143には、電力ケーブル142の金属導線を高圧端子ピン140に接続するためのボルト146が車幅方向外側から締結されている。ボルト146は、電力ケーブル142を高圧端子ピン140に、電気的に接続し、かつ物理的にも強固に接続固定する固定手段を構成している。

0062

なお、端子支持ブロック139には、図17に示すように、ケーブル支持ブラケット201が取り付けられている。ケーブル支持ブラケット201には、クランプ装置202によって束ねられた電力ケーブル142と信号線144が保持されている。ケーブル支持ブラケット201は、端子支持ブロック139の車幅方向の一側寄の下端部から下方に突設された図示しないステーに支持されている。ケーブル支持ブラケット201は、端子支持ブロック139側から下方に延出した後に電力ケーブル142や信号線144の引き出し方向に沿うように車幅方向に略J字状に湾曲している。クランプ装置202は、ケーブル支持ブラケット201の湾曲部の先端側に支持されている。ケーブル支持ブラケット201の下端とクランプ装置202は、端子支持ブロック139のケーブル接続壁143や信号線接続部145よりも下方に位置されている。

0063

端子支持ブロック139のケース側接続端子43よりも車幅方向外側位置には、ケース側ガイド部である一対のガイド突起147が上方に向かって突設されている。ガイド突起147は、全体が略円柱状に形成され、その先端部に球面状の湾曲面、若しくは、先細り状のテーパ面が設けられている。左右の各ガイド突起147は、ケース側接続端子43の高圧端子ピン140や信号端子ピン141の上端部よりも上方に突出している。

0064

一方、樹脂ケース部132F(132R)に収納されるバッテリ62A(62B)の下面には、端子支持ブロック139側の左右のガイド突起147を受容可能な一対のガイド穴148が設けられている。ガイド穴148は、バッテリ側ガイド部を構成している。ここで、バッテリ62A(62B)が樹脂ケース部132F(132R)内に収納された状態で、ケース側接続端子43が接続位置P1(図17図25図26参照)に向かって上昇すると、ケース側接続端子43がバッテリ62A(62B)の端子部41に接触接続する前に、ガイド突起147がガイド穴148に挿入される。本実施形態の場合、ガイド突起147は、ケース側接続端子43が退避位置P2にあるときに、ガイド突起147とガイド穴148の当接部の離間距離L1が、ケース側接続端子43とバッテリ62A(62B)の端子部41の離間距離L2よりも短くなるように設定されている。図17に示すように、ガイド突起147のバッテリ方向のガイド端である当該ガイド突起147の上端147eは、ケース側接続端子43のバッテリ方向の端子端である高圧端子ピン140の上端140eよりも上方側(バッテリ側)に形成されている。

0065

端子変位機構45は、端子支持ブロック139を介してケース側接続端子43を保持する端子保持部材149を備えている。端子保持部材149は、金属製の板材から成り、車幅方向に沿って延出するベース壁149aと、ベース壁149aの車幅方向の両端部から上方側に屈曲して延出する左右一対の連結壁149bと、を有している。ベース壁149aの車幅方向の中央領域には、長孔状の挿通孔150が形成されている。ベース壁149aの下面側には、連結ピン151と、スプリングユニット152を介して端子支持ブロック139が保持されている。ベース壁149aに保持された端子支持ブロック139の一部とケース側接続端子43は、挿通孔150を通してベース壁149aの上方側に突出している。

0066

端子支持ブロック139の車幅方向の両縁部には、連結ピン151が挿通される挿通孔153が形成されている。挿通孔153の内径は、連結ピン151の外径よりも大きく形成されている。端子支持ブロック139は、挿通孔153と連結ピン151の隙間の範囲で略水平方向(端子部41に対する接続方向と交差する方向)に変位可能とされている。したがって、端子支持ブロック139に支持されたケース側接続端子43は、端子部41に対する接続方向と交差する方向に相対変位可能に端子保持部材149に保持されている。

0067

連結ピン151は、端子保持部材149のベース壁149aに設けられた支持孔198に摺動自在に挿入されている。連結ピン151の上端部には抜け止めフランジ151aが一体に設けられている。連結ピン151は、抜け止めフランジ151aがベース壁149aの上面に当接することによってベース壁149aに対して抜け止めされる。

0068

スプリングユニット152は、有底円筒状の金属製のユニットケース154と、ユニットケース154の開口端に当接可能な円板状のストッパプレート155と、ユニットケース154の内側底面とストッパプレート155の間に介装される弾性部材であるコイルスプリング156と、を有している。スプリングユニット152は、ユニットケース154の外側底面をベース壁149aの下面に当接させた状態でベース壁149aの下方に配置されている。連結ピン151は、ユニットケース154の底壁を貫通してユニットケース154の下方でストッパプレート155に結合されている。また、コイルスプリング156は、連結ピン151の周域に配置されている。

0069

ケース側接続端子43と端子支持ブロック139は、スプリングユニット152と連結ピン151を介して端子保持部材149に吊り下げ支持されている。ユニットケース154とストッパプレート155は、ケース側接続端子43に上方から所定以上の押圧荷重が入力されるまでは離反状態に維持されている。この状態からケース側接続端子43に所定以上の押圧荷重が入力されると、端子支持ブロック139がコイルスプリング156を圧縮変位させつつ、端子保持部材149に対して下方に相対変位する。こうして、端子支持ブロック139が端子保持部材149に対して所定量以上相対変位すると、ストッパプレート155がユニットケース154に当接し、それによって端子保持部材149に対する端子支持ブロック139(ケース側接続端子43)の相対変位が規制される(図26参照)。

0070

端子保持部材149の左右の各連結壁149bは、樹脂ケース部132F(132R)の側部外側の下部領域において、金属製のリンクプレート157の下端に回動自在に保持されている。リンクプレート157は、略上下方向に沿って延在する一方向に長いプレート部材である。左右の各リンクプレート157の上端部は、操作部材である操作レバー44の左右のレバー片44aの先端に回動可能に連結されている。左右のレバー片44aの延出方向の中間領域は、バッテリ支持フレーム110に取り付けられた左右の各支持ステー135に回動可能に枢支されている。左右の各リンクプレート157は、操作レバー44が一方向(図14図16中の時計回り方向)に回動操作されることにより、上方側に引き上げられ、それによって端子保持部材149の左右の各連結壁149bを上方側に変位させる。このとき、端子保持部材149に保持されたケース側接続端子43が退避位置P2から接続位置P1へと変位する。
なお、図14図16中の符号197は、左右の支持ステー135の下端近傍に取り付けられて、樹脂ケース部132F(132R)の周域を補強する補強フレームである。

0071

左右の各リンクプレート157の下端と端子保持部材149の左右の連結壁149bとは、図17に示すように、回動ピン158が長孔159に挿入されて連係されている。回動ピン158は、左右の各連結壁149bに支持され、長孔159は、リンクプレート157に形成されている。このため、操作レバー44による操作によって、リンクプレート157が上方に引き上げられるときには、図17(B)の(I),(II)に示すように、リンクプレート157の所定のストローク分だけ回動ピン158が長孔159内を遊動する。その結果、端子保持部材149は、操作レバー44の操作の開始に対して、上方変位を開始するタイミングが遅くなる。
なお、図17(B)は、図17(A)のE部の動作状態を示した図である。

0072

また、バッテリ62A(62B)をバッテリケース42に固定するためのロック機構133は、可動ブロック160を備えている。可動ブロック160は、バッテリケース42の左右の支持ステー135の上端部に回動可能(変位可能)に取り付けられている。可動ブロック160は、操作レバー44が初期位置から所定位置範囲に回動するときに、操作レバー44から操作力を受けてバッテリケース42の上面方向に回動する。可動ブロック160は、バッテリ62A(62B)の上面に押し付けられ、バッテリ62A(62B)の抜け方向の変位を規制する。

0073

図19は、操作レバー44と可動ブロック160を左側の支持ステー135の上部右前方から見た図である。
操作レバー44は、第1回動軸162を中心として支持ステー135に回動可能に支持されている。第1回動軸162は、支持ステー135の上下方向の略中央の前部寄り部分に軸支された軸であり、車両の車幅方向に沿って配置されている。なお、一部の図では、第1回動軸162の軸心o1のみが示されている。

0074

ロック機構133の可動ブロック160は、第1回動軸162と直交する第2回動軸163を中心として支持ステー135に回動可能に支持されている。第2回動軸163は、支持ステー135の上端部に軸支された軸であり、車両の前後方向に沿って配置されている。

0075

本実施形態の場合、第1回動軸162は、第1回動軸162の軸線o1が樹脂ケース部132F(132R)に収納されたバッテリ62A(62B)と重なるように配置されている(図20(c),図22(c),図24(c)等参照)。また、第2回動軸163は、第2回動軸163の軸線o2が樹脂ケース部132F(132R)に収納されたバッテリ62A(62B)の外側に位置されるように配置されている(図20(c),図22(c),図24(c)等参照)。

0076

操作レバー44は、車幅方向に沿って延出する操作片44bと、操作片44bの両端部から略直交方向に屈曲して延びる左右のレバー片44aと、を有している。左右のレバー片44aの延出方向の中間領域は、第1回動軸162によって左右の支持ステー135に支持されている。左右のレバー片44aは、側面視が略L字状(先端部が前方に突出する略L字状)に屈曲して形成されている。以下、レバー片44aの屈曲部を挟んで操作片44b側を第1延出部44a−1と呼び、屈曲部を挟んで操作片44bと逆側を第2延出片44a−2と呼ぶものとする。左右のレバー片44aは、第2延出片44a−2の延出方向の略中間位置が第1回動軸162を介して支持ステー135に支持されている。リンクプレート157の上端部は、第2延出片44a−2の先端部に連結ピン164を介して回動可能に連結されている。

0077

ここで、ロック機構133の可動ブロック160は、図19に示すように、枢支部160aと、変位規制壁160b(バッテリ規制部)と、弾性体ブロック160c(バッテリ規制部)と、保持力受壁160d(保持力受部)と、カム壁160eと、を有している。枢支部160aは、第2回動軸163に回動可能に支持されている。変位規制壁160bは、枢支部160aに連設されて、樹脂ケース部132F(132R)の内側領域に変位したときに、バッテリ62A(62B)の浮き上がり方向の変位を規制可能とされている。弾性体ブロック160cは、変位規制壁160bの一面に取り付けられ、変位規制壁160bがバッテリ62A(62B)の浮き上がり方向の変位を規制するときに、バッテリ62Aの上面に直接当接する。このとき、弾性体ブロック160cは弾性変形し、弾発力をバッテリ62Aの上面に作用させる。

0078

可動ブロック160の変位規制壁160bと弾性体ブロック160c(バッテリ規制部)は、樹脂ケース部132F(132R)に対するバッテリ62A,62Bの挿入方向視において、バッテリ非固定状態でバッテリ62A,62Bの外側に位置され(図20(c)参照)、かつ、バッテリ固定状態でバッテリ62A,62Bと重なる(図22(c),図24(c)参照)ように構成されている。

0079

保持力受壁160dは、枢支部160aに連設され、第2回動軸163回りについて、変位規制壁160bと略直角となる方向に延びている。保持力受壁160dは、操作レバー44のレバー片44aから保持荷重を受け、変位規制壁160bと弾性体ブロック160cがバッテリ62A(62B)の浮き上がり方向の変位を規制する状態を維持する。カム壁160eは、変位規制壁160bと保持力受壁160dの前部側で両者を接続する壁であり、変位規制壁160b側から保持力受壁160dの裏面160d−1(保持力受面)方向に向かって滑らかに連続するカム面160e−1を有している。

0080

本実施形態の場合、保持力受壁160d(保持力受部)は、第1回動軸162に沿う方向視において、バッテリ固定状態で操作レバー44のレバー片44aと重なるように構成されている(図19参照)。

0081

ロック機構133の可動ブロック160は、操作レバー44の回動操作に応じて変位規制壁160bと弾性体ブロック160cが上方に跳ね上がったロック解除位置と、変位規制壁160bと弾性体ブロック160cが樹脂ケース部132F(132R)の内側方向にほぼ90°倒れ込んだロック位置と、の間で回動可能とされている。ロック機構133は、変位規制壁160bと弾性体ブロック160cがロック解除位置にあるときにバッテリ非固定状態となり、変位規制壁160bと弾性体ブロック160cがロック位置にあるときにバッテリ固定状態となる。なお、各可動ブロック160は、図示しないスプリングによって常時跳ね上げ方向に付勢されている。

0082

バッテリ非固定状態のときには、操作レバー44は最大に前方に倒され、このとき操作レバー44の操作片44bは樹脂ケース部132F(132R)の挿脱口136(内壁)よりも前方側に変位している。このときの操作レバー44の位置を初期位置と呼ぶものとする。また、バッテリ固定状態のときには、操作レバー44は後部上方側に引き起こされ、このとき操作レバー44の操作片44bは樹脂ケース部132F(132R)の挿脱口136の上方位置に変位している。

0083

また、操作レバー44のレバー片44aのうちの、第1延出部44a−1には、後方側に膨出するカム突起165が形成されている。カム突起165は、操作レバー44が初期位置から、上部後方側に引き起こされるときに、跳ね上げ状態にある可動ブロック160のカム面160e−1に当接し、そのカム面160e−1に摺接しつつ可動ブロック160を回動方向押圧する。可動ブロック160は、これにより、ロック解除位置からロック位置に向けて回動操作される。こうして、操作レバー44の引き起こし操作が進行してカム突起165の接触部がカム面160e−1の終端位置に達すると、レバー片44aの内側面(車幅方向内側に向く面)が可動ブロック160の保持力受壁160dの裏面160d−1と当接するようになる。この状態は、操作レバー44が最大引き上げ操作位置に達するまで継続する。

0084

ところで、ロック機構133と端子変位機構45は共通の操作レバー44によって操作される。そして、ロック機構133と端子変位機構45の各作動状態は操作レバー44の回動操作位置によって決まる。端子変位機構45とロック機構133とは、操作レバー44による操作によってロック機構133がバッテリ62A(62B)を固定し、その状態で端子変位機構45がケース側接続端子43を接続位置P1に変位させるように相互に連係されている。

0085

次に、図20図26を参照して、バッテリ62A(62B)を樹脂ケース部132F(132R)に挿入した後に、バッテリ62A(62B)を樹脂ケース部132F(132R)に固定し、かつ、ケース側接続端子43をバッテリ62A(62B)の端子部41に接続する一連の動作について説明する。
図20に示す状態は、操作レバー44が前方に最大に倒れた初期位置にある。このとき、操作レバー44のレバー片44aの先端部は最下方位置に位置され、リンクプレート157と、端子変位機構45の端子保持部材149も最下方位置に変位している。バッテリ62A(62B)は、この状態で樹脂ケース部132F(132R)内に挿入されている。このとき、ケース側接続端子43は、図17に示すように退避位置P2に位置している。また、ロック機構133の可動ブロック160は、上方に跳ね上がったロック解除位置に位置されている。

0086

この状態から操作レバー44が引き起こし操作されると、図21に示すように、操作レバー44のカム突起165が可動ブロック160のカム面160e−1に当接し、そのカム面160e−1に摺接しつつ可動ブロック160をロック位置方向に回動させる。
この操作レバー44の操作開始当初は、リンクプレート157がレバー片44aによって引き上げられるが、リンクプレート157と端子保持部材149の間には前述のように長孔159による遊びがあるため、このとき端子保持部材149の上昇変位の開始は遅れる。

0087

操作レバー44の引き起こし操作が進行すると、図22に示すように、可動ブロック160の回動が進んで可動ブロック160の弾性体ブロック160cがバッテリ62Aの上面に当接するようになる。このとき、端子変位機構45の端子保持部材149は、リンクプレート157を介した操作レバー44による引き上げによって上方に変位する。また、このとき、図23に示すように、端子支持ブロック139のガイド突起147がバッテリ62A(62B)の下面側のガイド穴148に嵌入し、それによって端子支持ブロック139とケース側接続端子43の端子接続方向と交差する方向の位置が微調整される。

0088

さらに操作レバー44の引き起こし操作が進行すると、図24に示すように、操作レバー44のレバー片44aが可動ブロック160の保持力受壁160dの裏面側に回り込んで当接するようになる。これにより、可動ブロック160の変位規制壁160bが所定の変位規制位置まで回動し、弾性体ブロック160cを介してバッテリ62A(62B)の浮き上がり方向の変位を規制するようになる。このとき、図25に示すように、端子変位機構45の端子保持部材149は、リンクプレート157を介した操作レバー44による引き上げによってさらに上昇し、ケース側接続端子43が接続位置P1まで変位する。これにより、ケース側接続端子43は、バッテリ62A(62B)の端子部41に嵌合接続される。

0089

図24に示す状態から操作レバー44がさらに引き起こし方向に所定量操作されると、端子変位機構45では、図26に示すように端子保持部材149がさらに上方に変位する。このとき、スプリングユニット152のコイルスプリング156が圧縮されて、ケース側接続端子43がバッテリ62A(62B)の端子部41に所定荷重で押圧される。これにより、ロック機構133によるバッテリ62A(62B)のロックと、端子変位機構45による端子接続が完了する。
なお、本実施形態の場合、バッテリ収納装置64内の任意の箇所には、操作レバー44が操作完了位置まで操作されたときに、打音等のクリック音を発生して操作者に操作の完了を知らせる機構が設けられている。

0090

図27は、操作レバー44が操作完了前の状態のときにおけるバッテリ収納装置64とシート8を示した部分断面側面図である。図28は、操作レバー44が操作完了状態のときにおけるバッテリ収納装置64とシート8を示した部分断面側面図である。
これらの図に示すように、シート8は、前端部側に車幅方向に沿うヒンジ軸170を有し、そのヒンジ軸170を中心として車体に回動可能に支持されている。また、シート8の裏面には、前後に離間して一対の突起171A,171Bが設けられている。突起171A,171Bは、シート8の裏面から下方に向かって突出している。一対の突起171A,171Bは、バッテリ収納装置64の前後の操作レバー44が操作完了位置まで完全に操作されているときには、図28に示すように、操作レバー44に接触することなく各操作レバー44の前方側の空間に進入するように設けられている。また、一対の突起171A,171Bは、バッテリ収納装置64の前後の操作レバー44が操作完了前の状態のときには、図27に示すように、操作レバー44の操作片44bの上面に当接するように設定されている。したがって、いずれかの操作レバー44が操作完了位置まで完全に操作されていないときには、シート8の閉塞が突起117Aや117Bによって阻害される。このため、操作レバー44が操作完了位置に達していないことを作業者に知らせることができる。

0091

なお、操作レバー44の位置によっては、シート8の閉じ操作時に突起171A,171Bが操作レバー44の操作片44bの上面に当接することにより、操作レバー44を操作完了位置まで押し込み操作させることもできる。
また、本実施形態の場合、前後の操作レバー44が初期位置にあるときには、シート8側の突起117A,117Bが、操作レバー44の後方側の空間に進入して操作レバー44と接触しないように設定されている。

0092

図29に示すように、各樹脂ケース部132F,132Rの下端には、後下がりに傾斜する底壁132Fb,132Rbが設けられている。各底壁132Fb,132Rbの前後方向略中央の下方には、バッテリ支持フレーム110のクロスパイプ116,122が近接して配置されている。各クロスパイプ116,122には、後方に延びるケース支持ブラケット116b,122bが固定されている。各ケース支持ブラケット116b,122bには、各底壁132Fb,132Rbにおける後述する締結部134b(図30参照)が締結固定されている。

0093

各底壁132Fb,132Rbの前側(クロスパイプ116,122よりも前方)には、ケース側接続端子43が配置されている。ケース側接続端子43は、前記接続位置P1にあるとき(図中実線で示す)は、底壁132Fb,132Rbの上面よりも上方に突出し、バッテリ62A,62Bの端子部41に接続される。ケース側接続端子43は、前記退避位置P2にあるとき(図中鎖線で示す)は、底壁132Fb,132Rbの上面よりも下方に没入し、バッテリ62A,62Bの端子部41から離脱する。

0094

各底壁132Fb,132Rbの後側(クロスパイプ116,122よりも後方)には、樹脂ケース部132F,132R内に浸入した水をケース外に排出可能な水抜き部180が設けられている。
以下、図30図32を併せて参照して説明する。図30図32は前側の樹脂ケース部132Fに対応する構成を示し、以下の説明では特に記載がなければ前側の樹脂ケース部132Fに対応する構成を説明する。後側の樹脂ケース部132Rに対応する構成は前側の樹脂ケース部132Fと同様として説明を省略する。図30中線CLはバッテリ62Bおよび樹脂ケース部132Fの左右中心車体左右中心でもある。)を示している。

0095

図30図32を参照し、バッテリ62Bの下端の四隅には、偏平球状の膨出面をバッテリ62Bの下端から突出させるクッションゴムRBが取り付けられている。底壁132Fbの四隅には、各クッションゴムRBの膨出面に略整合する凹面を形成する凹部134aが設けられている。底壁132Fbの後側には、左右の凹部134aの前側かつ車幅方向内側と連なるように、締結部134bが設けられている。

0096

図32を参照し、締結部134bは、下方に吐出する有底筒状をなし、この締結部134bの下面がケース支持ブラケット116bの上面に当接する。締結部134bは、上方からボルトB1(図30参照)が挿通され、このボルトB1がケース支持ブラケット116bに螺着される。これにより、樹脂ケース部132Fの底壁132Fbがケース支持ブラケット116bに締結固定される。

0097

図30を参照し、底壁132Fbの前側には、左右の凹部134aの後側かつやや車幅方向外側に隣接して係止部134cが設けられている。係止部134cは、例えば後述する保護部材189の上端前側が係止されて固定される。

0098

図31図32を併せて参照し、水抜き部180は、底壁132Fbの例えば左角部の湾曲凹面に形成された水抜き孔181と、左右締結部134bの下部の例えば左後部を切り欠いて形成されて第二水抜き孔182と、を備えている。水抜き孔181の下方には、底壁132Fbから下方に突出するノズル181aが連設されている。

0099

樹脂ケース部132F内に浸入した水滴等は、底壁132Fbの傾斜に沿って水抜き部180に案内され、各水抜き孔181,182の何れかからケース外に排出される。水抜き孔181を底壁132Fbの左側に設け、かつ第二水抜き孔182も凹状の締結部134bの左側に設けることで、自動二輪車1がサイドスタンドを用いて車体を左側に傾斜させて停車した状態でも、ケース内に浸入した水が各水抜き孔181,182から良好に排出される。

0100

図29を参照し、前記退避位置P2にあるケース側接続端子43と底壁132Fbとによって、樹脂ケース部132Fの下方には、側面視で前上方に凹む凹部185が形成されている。凹部185には、バッテリ支持フレーム110における車幅方向に延びるクロスパイプ116が配置されている。このクロスパイプ116により、退避位置P2にあるケース側接続端子43の周囲に対し、車両側方からの外乱の影響が及び難くなる。また、ケース側接続端子43を保護するクロスパイプ116を効率よくコンパクトに配置可能となる。

0101

前記退避位置P2にあるケース側接続端子43とクロスパイプ116とは、車両前後方向視で互いに重なるように配置されている。退避位置P2にあるケース側接続端子43は、底壁132Fbの下方に没入することで、樹脂ケース部132Fの下方に大きく突出する。このケース側接続端子43に対する車両前方からの外乱の影響は、クロスパイプ116によって抑えられる。なお、ケース側接続端子43よりも前方にクロス部材がある場合、ケース側接続端子43に対する車両後方からの外乱の影響が抑えられる。

0102

クロスパイプ116には、電動モータ30に至る電気ケーブル60を支持するケーブル支持ブラケット131が固定されている。電気ケーブル60は太く剛性もあるが、この電気ケーブル60がケーブル支持ブラケット131を介してクロスパイプ116でしっかり支持される。ケーブル支持ブラケット131は、樹脂ケース部132Fの後端部の下方に位置し、その下方に電気ケーブル60を保持する。ケーブル支持ブラケット131は、電気ケーブル60におけるバッテリ収納装置64の下方を左から右に跨ぐ部分(左右横断部分)を保持する。電気ケーブル60の左右横断部分とケーブル支持ブラケット131とは、前後の樹脂ケース部132F,132Rの底壁132Fb,132Rbに取り付けられた後述する保護部材189の間に配置されている。

0103

ここで、バッテリ収納装置64は、ケース側接続端子43を上方に向けて操作可能なリンク機構としての操作レバー44(図14等参照)を備えている。操作レバー44の前方から後方への揺動操作によって、ケース側接続端子43が退避位置P2から接続位置P1に向けて移動し、バッテリ62Bの端子部41に差し込まれる。操作レバー44を支持する第1回動軸162は、バッテリケース42の車幅方向外側でバッテリ支持フレーム110に支持されている。これにより、操作レバー44の支持剛性を高めて操作感を良好にする。

0104

図29を参照し、バッテリ収納装置64は、前記退避位置P2にあるケース側接続端子43を囲う保護部材189を備えている。保護部材189は、例えば直方体状の外観をなして上方に開放し、ケース側接続端子43の周囲を空間を空けて覆うように、樹脂ケース部132Fの下部に下方から取り付けられている。保護部材189は、樹脂ケース部132Fの底壁132Fbの下方に突出するように配置されている。保護部材189の車幅方向外側には、車体フレームFのバッテリ支持ステー66およびサブステー67が配置されている。保護部材189は、側面視でバッテリ支持ステー66およびサブステー67と重なるように配置されている。保護部材189は合成樹脂絶縁部材)からなり、車両側面からの衝撃で車体フレームが変形したとしても、車体フレームが端子部に接触することを防ぐ。

0105

<バッテリ端子構造>
図33は、実施形態に係るバッテリ端子構造を含むバッテリ収納装置64周辺の左側面図であり、図34は、図33の要部拡大図であり、図35は、実施形態に係るバッテリ端子構造の斜視図である。図33は前側の樹脂ケース部132Fに対応する構成を示し、後側の樹脂ケース部132Rに対応する構成は前側の樹脂ケース部132Fと同様として図示を省略する。

0106

樹脂ケース部132F,132Rの前後左右の内壁面132Fa,132Raは、樹脂ケース部132F,132Rの深さ方向(バッテリ挿脱方向)に沿う軸線DF,DRに対し、成型時の抜き角分だけ傾斜して形成されている。樹脂ケース部132F,132Rは、上方側(挿脱口136側)ほど広がるように形成されている。

0107

直方体状のバッテリ62A,62Bの前後左右の外側面62Aa,62Baは、バッテリ挿脱方向(バッテリ長手方向)に沿う軸線CA,CBと略平行に形成されている。
これにより、バッテリケース42内にバッテリ62A,62Bを収納した状態において、バッテリ62A,62Bの外側面62Aa,62Baと樹脂ケース部132F,132Rの内壁面132Fa,132Raとの間には、上方側が広い隙間S1が形成される。

0108

バッテリケース42内には、シート8を開いた際に外部から水等の液体が掛かったり、大気中の水分が結露したりすることがある。この液体は、バッテリ62A,62Bと樹脂ケース部132F,132Rとの間の隙間S1から、樹脂ケース部132F,132Rの内壁面132Fa,132Raおよびバッテリ62A,62Bの外側面62Aa,62Baを伝って、樹脂ケース部132F,132Rの底壁132Fb,132Rb上に至る。底壁132Fb,132Rb上に至った水等は、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿って流れ、底壁132Fb,132Rbの後側に設けた水抜き部180よりケース外に排出される。底壁132Fb,132Rbの少なくとも左側に位置する水抜き部180は、ケース側接続端子43および開口部138よりも車幅方向外側(左側)に位置している。これにより、サイドスタンドを用いた停車時の排水性が高まる。

0109

端子支持ブロック139は、端子本体よりも底壁132Fb,132Rbの傾斜方向(図中矢印SL)の上方側に、上方に向かって突出する突出壁139aを備えている。なお、底壁132Fb,132Rbの傾斜方向SLとは、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿う方向であり、底壁132Fb,132Rbの上下端を結ぶ直線(水平面に対する傾斜角が最大となる直線)に沿う方向である。

0110

端子支持ブロック139は、端子本体よりも傾斜方向SLの上方側に、バッテリ挿脱方向に沿って上方側に突出する突出壁139aを備えている。端子本体は、端子支持ブロック139における傾斜方向SLと直交する長手方向(図35中矢印LN、実施形態では車幅方向)に複数並んで設けられている。突出壁139aは、端子支持ブロック139の長手方向LNで複数の端子本体に渡って延び、複数の端子本体の庇として機能する。

0111

底壁132Fb,132Rbにおけるケース側接続端子43を挿脱させる開口部138と、ケース側接続端子43の端子支持ブロック139との間には、樹脂ケース部132F,132R内に浸入した水を排出可能な隙間S2が形成されている。これにより、バッテリ62A,62Bと樹脂ケース部132F,132Rとの間の隙間S1からケース側接続端子43周辺に至った液体は、隙間S2から速やかに排出可能である。

0112

端子支持ブロック139は、ケース側接続端子43が前記退避位置P2にあるとき、端子本体とともに樹脂ケース部132F,132Rの外側に配置される。これにより、ケース側接続端子43を退避位置P2とすれば、端子本体および突出壁139aが樹脂ケース部132F,132R内でバッテリ62A,62Bと干渉することが抑えられる。

0113

突出壁139aは、ケース側接続端子43が前記接続位置P1にあるとき、バッテリ62A,62Bに対し、バッテリ62A,62Bの下面(底部62−B)よりも上方まで差し込まれる。これにより、バッテリ62A,62Bの外側面62Aa,62Baを伝った水が下面に回り込んでも、この水が端子本体に掛かることが抑えられる。

0114

以上のように、本実施形態のバッテリ端子構造は、バッテリ62A,62Bを収納するバッテリケース42と、バッテリケース42に収納されたバッテリ62A,62Bの端子部41に接続されるケース側接続端子43と、を備え、バッテリケース42は、バッテリ62A,62Bを挿脱させる樹脂ケース部132F,132Rを備え、樹脂ケース部132F,132Rの下端には、水平面に対して傾斜する底壁132Fb,132Rbを備え、ケース側接続端子43は、端子本体(高圧端子ピン140、信号端子ピン141)を支持する端子支持ブロック139を備え、端子支持ブロック139は、端子本体よりも、底壁132Fb,132Rbの傾斜に沿う傾斜方向SLの上方側に、上方に向かって突出する突出壁139aを備えている。

0115

この構成によれば、ケース側接続端子43の端子支持ブロック139が、端子本体よりも傾斜方向SLの上方側に突出壁139aを備えるので、バッテリ62A,62Bの外面および樹脂ケース部132F,132Rの内面に付着した水が、各面を伝って樹脂ケース部132F,132Rの傾斜した底部に至っても、突出壁139aが端子本体の庇として機能するため、底部に至った水が端子本体に掛かることを抑えることができる。

0116

また、端子本体は、端子支持ブロック139における傾斜方向SLと交差する長手方向LNに複数並んで設けられ、突出壁139aは、長手方向LNで複数の端子本体に渡って延びている。
この構成によれば、突出壁139aが端子支持ブロック139の長手方向LNで複数の端子本体に渡って延びるので、傾斜方向SLの上方側から見たとき、突出壁139aが複数の端子本体の全てに重なる庇として機能するため、底部に至った水が複数の端子本体に掛かることを抑えることができる。

0117

また、底壁132Fb,132Rbの開口部138と端子支持ブロック139との間には、樹脂ケース部132F,132R内に浸入した水を排出可能な隙間S2が形成されている。
この構成によれば、底壁132Fb,132Rbと端子支持ブロック139との間に排水用の隙間S2が形成されるので、底部に至った水が突出壁139aに遮られるとともに、端子支持ブロック139の周囲からケース外に排出されるため、端子本体に水が掛かることを良好に抑えることができる。

0118

また、ケース側接続端子43を、バッテリ62A,62Bの端子部41に接続する接続位置P1と、接続位置P1から離間した退避位置P2と、の間で変位させる端子変位機構45を備え、端子支持ブロック139は、ケース側接続端子43が前記退避位置P2にあるとき、端子本体とともに樹脂ケース部132F,132Rの外側に配置される。
この構成によれば、ケース側接続端子43が退避位置にあるとき(バッテリ非接合状態にあるとき)は、端子支持ブロック139および端子本体が樹脂ケース部132F,132Rの外側に配置されるので、ケース側接続端子43を退避位置とすれば、端子本体および突出壁139aが樹脂ケース部132F,132R内でバッテリ62A,62Bと干渉せず、バッテリ62A,62Bの着脱を容易にするとともに、ケース側接続端子43を保護することができる。

0119

また、突出壁139aは、ケース側接続端子43が接続位置P1にあるとき、バッテリ62A,62Bに対し、バッテリ62A,62Bの下面(底部62−B)よりも上方まで差し込まれる。
この構成によれば、ケース側接続端子43が接続位置にあるとき、突出壁139aがバッテリ62A,62Bにその下面よりも上方まで差し込まれるので、バッテリ62A,62Bの外側面62Aa,62Baを伝った水が下面に回り込んで端子本体に掛かることを抑えることができる。

0120

また、樹脂ケース部132F,132Rは、後下がりに傾斜する底壁132Fb,132Rbを備え、底壁132Fb,132Rbの後側には、樹脂ケース部132F,132R内に浸入した水を排出可能な水抜き部180を備え、底壁132Fb,132Rbの水抜き部180よりも前側に、ケース側接続端子43が配置されている。
この構成によれば、後下がりに傾斜する底壁132Fb,132Rbの後側に水抜き部180を備えるとともに、水抜き部180よりも前側にケース側接続端子43を備えるので、樹脂ケース部132F,132R内に浸入した水滴等は、まずケース側接続端子43周りの隙間S2からケース外に排出され、残余の水等は、底壁132Fb,132Rbの傾斜によって底壁132Fb,132Rbの後側の水抜き部180に案内されて、水抜き部180からケース外に排出される。このため、樹脂ケース部132F,132Rの排水性を向上させることができる。
また、水抜き部180は、ケース側接続端子43よりも車幅方向外側に配置されているので、車体を左右に傾けることで排水しやすくなり、排水性を向上させることができる。

0121

なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
また、本発明のバッテリ収納装置を採用する車両は、自動二輪車に限らず、前二輪かつ後一輪鞍乗型三輪車両や、四輪車両等も含まれる。

0122

1自動二輪車(鞍乗り型電動車両
41端子部
42バッテリケース
43ケース側接続端子
45端子変位機構
62A,62Bバッテリ
62−B 底部(下面)
132F,132R樹脂ケース部(ケース本体)
132Fb,132Rb底壁
139端子支持ブロック(端子ハウジング)
139a突出壁
140高圧端子ピン(端子本体)
141信号端子ピン(端子本体)
180 水抜き部
SL 傾斜方向
LN長手方向
S2 隙間
P1 接続位置
P2退避位置

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