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技術 弁付き針組立体

出願人 ニプロ株式会社
発明者 阪本慎吾
出願日 2019年3月8日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-043069
公開日 2020年9月10日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-142019
状態 未査定
技術分野 媒体導出入付与装置 注入、注射、留置装置
主要キーワード テーパ状面 単品状 略三角形断面 先端側筒 上下方向両側 アウタスリーブ テーパ状外周面 径方向幅寸法
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月10日)のものです。
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図面 (10)

課題

外部流路における雄ルアーの形状等に拘らず、弾性弁体を安定して押し開くことのできる、新規な構造の弁付き針組立体を提供する。

解決手段

中空針12の基端側に設けられた針ハブ14の内部に弾性弁体18が配された弁付き針組立体10において、内部流路16を形成すると共に基端側において外部流路134に連通される筒状接続体104が、針ハブ14の基端側から突出して設けられており、筒状接続体104が針ハブ14に対して先端側に移動されることにより弾性弁体18が押し開かれるようになっている。

概要

背景

従来から、輸液採血などを行う際に用いられる針組立体が知られている。この針組立体は中空針と当該中空針の基端側に設けられる針ハブとを備えており、中空針が患者の血管に穿刺されるとともに針ハブに外部流路が接続されることで、血管から針組立体の内部を通じて外部流路に至る流体流路が構成されて、当該流体流路を通じて輸液や採血などが実施されるようになっている。

ところで、針ハブに弾性弁体を設けて、針ハブに外部流路が接続されることで当該弾性弁体が押し開かれて流体流路が連通状態とされる弁付きの針組立体が、特開2015−136524号公報(特許文献1)において提案されている。

すなわち、特許文献1に記載の弁付き針組立体では、針ハブ(コネクタ7)の内部に押し子プラグ11)が設けられており、当該針ハブの基端側開口部に外部流路(コネクタ33)が接続されることで、当該外部流路の雄ルアーにより押し子が先端側に移動せしめられて、当該押し子により弾性弁体が押し開かれるようになっている。これにより、流体流路が連通状態とされて、輸液や採血が実施され得る。

ところが、このような外部流路は多くの商品市場に提供されており、外部流路の雄ルアーにおける針ハブへの挿入長テーパ形状などにばらつきがあった。それ故、押し子の先端側への移動量にばらつきが生じやすく、例えば針ハブへの挿入長が短い雄ルアーでは、押し子の先端側への移動量が少なくて弾性弁体の押し開きが不十分となったり、挿入長が長い雄ルアーでは、押し子の先端側への移動量が多くなって弾性弁体が開き過ぎて戻り難くなったり損傷等するおそれもあった。

概要

外部流路における雄ルアーの形状等に拘らず、弾性弁体を安定して押し開くことのできる、新規な構造の弁付き針組立体を提供する。中空針12の基端側に設けられた針ハブ14の内部に弾性弁体18が配された弁付き針組立体10において、内部流路16を形成すると共に基端側において外部流路134に連通される筒状接続体104が、針ハブ14の基端側から突出して設けられており、筒状接続体104が針ハブ14に対して先端側に移動されることにより弾性弁体18が押し開かれるようになっている。

目的

本発明は、上述の事情背景に為されたものであって、その解決課題は、雄ルアーの挿入に際して弾性弁体を安定して押し開くことのできる、新規な構造の弁付き針組立体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

中空針基端側に設けられた針ハブの内部に弾性弁体が配された弁付き針組立体において、内部流路を形成すると共に基端側において外部流路に連通される筒状接続体が、前記針ハブの基端側から突出して設けられており、該筒状接続体が該針ハブに対して先端側に移動されることにより前記弾性弁体が押し開かれるようになっていることを特徴とする弁付き針組立体。

請求項2

前記弾性弁体が前記針ハブに対して固定的に組み付けられている請求項1に記載の弁付き針組立体。

請求項3

前記針ハブが、相互に内外挿されて組み付けられるアウタスリーブインナスリーブとを含んで構成されている一方、前記弾性弁体の外周部分には基端側に突出する筒状支持部が設けられており、該筒状支持部が該アウタスリーブと該インナスリーブとの径方向間で挟まれている請求項2に記載の弁付き針組立体。

請求項4

前記筒状接続体の先端部分によって、前記弾性弁体を押し開く筒状の押し子が構成されている請求項2又は3に記載の弁付き針組立体。

請求項5

前記筒状接続体と前記針ハブとの間にねじ送り機構が設けられており、該針ハブに対して該筒状接続体を回転させることで該筒状接続体が先端側に移動せしめられて前記弾性弁体が押し開かれるようになっている請求項1〜4の何れか1項に記載の弁付き針組立体。

請求項6

前記針ハブの基端側から突出した前記筒状接続体の基端部の外周面において、外部流路部材の接続される雄ねじ部が設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載の弁付き針組立体。

請求項7

前記筒状接続体と前記針ハブとの間において請求項5に記載のねじ送り機構が設けられており、該ねじ送り機構において該筒状接続体を先端側に移動させる回転方向と、該筒状接続体の前記雄ねじ部に対して外部流路部材を接続する回転方向とが同じとされている請求項6に記載の弁付き針組立体。

技術分野

0001

本発明は、血管に穿刺されて輸液採血などに供される針組立体係り、特に中空針基端側に設けられた針ハブ弾性弁体が配された弁付きの針組立体に関するものである。

背景技術

0002

従来から、輸液や採血などを行う際に用いられる針組立体が知られている。この針組立体は中空針と当該中空針の基端側に設けられる針ハブとを備えており、中空針が患者の血管に穿刺されるとともに針ハブに外部流路が接続されることで、血管から針組立体の内部を通じて外部流路に至る流体流路が構成されて、当該流体流路を通じて輸液や採血などが実施されるようになっている。

0003

ところで、針ハブに弾性弁体を設けて、針ハブに外部流路が接続されることで当該弾性弁体が押し開かれて流体流路が連通状態とされる弁付きの針組立体が、特開2015−136524号公報(特許文献1)において提案されている。

0004

すなわち、特許文献1に記載の弁付き針組立体では、針ハブ(コネクタ7)の内部に押し子プラグ11)が設けられており、当該針ハブの基端側開口部に外部流路(コネクタ33)が接続されることで、当該外部流路の雄ルアーにより押し子が先端側に移動せしめられて、当該押し子により弾性弁体が押し開かれるようになっている。これにより、流体流路が連通状態とされて、輸液や採血が実施され得る。

0005

ところが、このような外部流路は多くの商品市場に提供されており、外部流路の雄ルアーにおける針ハブへの挿入長テーパ形状などにばらつきがあった。それ故、押し子の先端側への移動量にばらつきが生じやすく、例えば針ハブへの挿入長が短い雄ルアーでは、押し子の先端側への移動量が少なくて弾性弁体の押し開きが不十分となったり、挿入長が長い雄ルアーでは、押し子の先端側への移動量が多くなって弾性弁体が開き過ぎて戻り難くなったり損傷等するおそれもあった。

先行技術

0006

特開2015−136524号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、上述の事情背景に為されたものであって、その解決課題は、雄ルアーの挿入に際して弾性弁体を安定して押し開くことのできる、新規な構造の弁付き針組立体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の第1の態様は、中空針の基端側に設けられた針ハブの内部に弾性弁体が配された弁付き針組立体において、内部流路を形成すると共に基端側において外部流路に連通される筒状接続体が、前記針ハブの基端側から突出して設けられており、該筒状接続体が該針ハブに対して先端側に移動されることにより前記弾性弁体が押し開かれるようになっていることを特徴とするものである。

0009

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、先端側への移動で弾性弁体を押し開く筒状接続体の基端側が針ハブから突出していることから、筒状接続体に外部流路を連通させる際に、筒状接続体の針ハブに対する先端側への移動量を容易に把握できる。それ故、筒状接続体の針ハブに対する移動によって実現される弾性弁体の押し開き量を容易に且つ正しく把握することが可能となり、弾性弁体の押し開きの安定化が図られ得る。

0010

本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る弁付き針組立体において、前記弾性弁体が前記針ハブに対して固定的に組み付けられているものである。

0011

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、筒状接続体の先端側への移動に際して弾性弁体に及ぼされる外力により、弾性弁体が針ハブに対して傾いたりすることが防止されて、弾性弁体をより確実に押し開くことも可能となる。

0012

本発明の第3の態様は、前記第2の態様に係る弁付き針組立体において、前記針ハブが、相互に内外挿されて組み付けられるアウタスリーブインナスリーブとを含んで構成されている一方、前記弾性弁体の外周部分には基端側に突出する筒状支持部が設けられており、該筒状支持部が該アウタスリーブと該インナスリーブとの径方向間で挟まれているものである。

0013

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、針ハブが分割可能なアウタスリーブとインナスリーブとを含んで構成されており、弾性弁体がこれらアウタスリーブとインナスリーブとの間で挟み込んで支持されることで、弾性弁体の針ハブへの組付けが容易とされ得る。特に、弾性弁体に、基端側に突出する筒状支持部を設けて、当該筒状支持部をアウタスリーブとインナスリーブとの径方向間において挟んで支持することで、外部流路の接続時、即ち筒状接続体を先端側に移動させて弾性弁体を押し開いた際の、針ハブからの弾性弁体の先端側への抜落ちが効果的に防止され得る。

0014

本発明の第4の態様は、前記第2又は第3の態様に係る弁付き針組立体において、前記筒状接続体の先端部分によって、前記弾性弁体を押し開く筒状の押し子が構成されているものである。

0015

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、例えば別体とされた押し子が弾性弁体と筒状接続体との間に配されて、筒状接続体の先端側への移動に伴い押し子が先端側へ移動して弾性弁体が押し開かれる場合に比べて、筒状接続体と押し子とが一体的に形成されることで、部品点数の減少や作動の安定化等が図られ得る。

0016

本発明の第5の態様は、前記第1〜第4の何れかの態様に係る弁付き針組立体において、前記筒状接続体と前記針ハブとの間にねじ送り機構が設けられており、該針ハブに対して該筒状接続体を回転させることで該筒状接続体が先端側に移動せしめられて前記弾性弁体が押し開かれるようになっているものである。

0017

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、筒状接続体の先端側への移動が、容易に且つ精度良く安定して実現され得る。

0018

本発明の第6の態様は、前記第1〜第5の何れかの態様に係る弁付き針組立体において、前記針ハブの基端側から突出した前記筒状接続体の基端部の外周面において、外部流路部材の接続される雄ねじ部が設けられているものである。

0019

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、雄ねじ部が最も基端の部分において外部に露出して設けられることから、筒状接続体と外部流路部材との接続が、容易に且つより確実に実現され得る。

0020

本発明の第7の態様は、前記第6の態様に係る弁付き針組立体であって、前記筒状接続体と前記針ハブとの間において前記第5の態様に記載のねじ送り機構が設けられており、該ねじ送り機構において該筒状接続体を先端側に移動させる回転方向と、該筒状接続体の前記雄ねじ部に対して外部流路部材を接続する回転方向とが同じとされているものである。

0021

本態様に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、筒状接続体への外部流路部材の接続と筒状接続体の先端側への移動とが一連回転動作で行われ得ることから、輸液や採血などをより簡単に行うことができる。

発明の効果

0022

本発明に従う構造とされた弁付き針組立体によれば、前方への移動によって弾性弁体が押し開かれる筒状接続体の基端側が針ハブから突出して設けられていることから、内部流路に対する外部流路の連通に際して、弾性弁体の押し開きの安定化が図られ得る。

図面の簡単な説明

0023

本発明の1実施形態としての弁付き針組立体を外部流路の接続前の状態で示す縦断面図。
図1における要部を拡大して示す縦断面図。
図2に示された弁付き針組立体において接続部を除いた状態で示す縦断面図。
図1に示された弁付き針組立体を構成する接続部を拡大して示す斜視図。
図4に示された接続部における平面図。
図4に示された接続部における正面図。
図6におけるVII−VII断面図。
図1に示された弁付き針組立体を外部流路の接続状態で示す縦断面図。
図8における要部を拡大して示す縦断面図。

実施例

0024

以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。

0025

先ず、図1,2には、本発明の1実施形態としての弁付き針組立体10が示されている。この弁付き針組立体10は、先端側に中空針としてのカニューラ12を備えているとともに、当該カニューラ12は基端側に、カニューラ12が固定支持される針ハブ14を備えており、これらカニューラ12と針ハブ14の内部を含んで内部流路16が構成されている。かかる内部流路16上において、針ハブ14には弾性弁体としてのディスク弁18が設けられており、針ハブ14に後述する外部流路が接続されることでディスク弁18が押し開かれて内部流路16が連通状態とされるようになっている。そして、かかる内部流路16を通じて、輸液や採血が実施されるようになっている。なお、以下の説明において、軸方向とは、各部材の中心軸方向であって、中空針であるカニューラ12の針軸方向に略相当し、長さ方向である図1,2中の左右方向をいう。また、先端側とは、カニューラ12の穿刺される側である図2中の左側をいう一方、基端側とは、使用者が操作する側である図2中の右側をいう。

0026

より詳細には、カニューラ12は、本実施形態では、軟質合成樹脂により形成されており、先端部分の外周面は、先端側に向かって次第に外径寸法が小さくなるテーパ状外周面20とされている。また、カニューラ12の先端部分の周壁には、複数の貫通孔22が形成されており、当該貫通孔22を通じて血液などがカニューラ12内へ流入し易くされている。なお、カニューラ12の材質は、軟質の合成樹脂に限定されるものではなく、例えば金属製であってもよい。

0027

かかるカニューラ12の基端部分は、針ハブ14により固定支持されている。本実施形態の針ハブ14は、カニューラ12の基端部分が直接固定される針ハブ本体24と、当該針ハブ本体24の基端側に固定される弾性チューブ26と、当該弾性チューブ26の更に基端側に固定される接続コネクタ28とを含んで構成されている。

0028

針ハブ本体24は略筒状の周壁30を備えており、例えば硬質の合成樹脂により形成される。そして、かかる針ハブ本体24にカニューラ12が挿通されて、カニューラ12の基端部分が針ハブ本体24に接着溶着などにより固着されることで、針ハブ本体24から先端側にカニューラ12が延び出している。

0029

この針ハブ本体24の基端側には弾性チューブ26が接続されている。当該弾性チューブ26は、例えば軟質の合成樹脂により形成されて、弾性チューブ26の先端部分が、針ハブ本体24の基端側開口部において針ハブ本体24の周壁30とカニューラ12とにより挟まれて、必要に応じて接着や溶着が施されることにより、針ハブ本体24の基端側に弾性チューブ26が接続されている。これにより、針ハブ本体24に対してカニューラ12や弾性チューブ26が強固に固定されている。

0030

かかる弾性チューブ26の基端部分が、接続コネクタ28の先端部分に固着されている。この接続コネクタ28は、全体として略筒形状とされており、接続コネクタ28の先端側開口部から弾性チューブ26の基端部分が挿入されて、必要に応じて接着や溶着の処理が施されることにより、弾性チューブ26と接続コネクタ28とが接続されている。すなわち、かかる接続コネクタ28の先端部分が、弾性チューブ26が接続されるチューブ接続部32とされている。

0031

そして、これらカニューラ12、弾性チューブ26、接続コネクタ28(特に接続コネクタ28の内部に設けられる後述する筒状接続体104)のそれぞれの内孔を含んで、カニューラ12から接続コネクタ28に至る内部流路16が構成されている。

0032

本実施形態の接続コネクタ28は、何れも略円筒形状とされたアウタスリーブ34とインナスリーブ36とが径方向で相互に内外挿されて組み付けられた形状とされている。すなわち、アウタスリーブ34の基端側にインナスリーブ36の先端側が挿し入れられて組み付けられることでインナスリーブ36の先端部にアウタスリーブ34が固定されて、接続コネクタ28が構成されており、接続コネクタ28の周壁が、アウタスリーブ34の周壁38とインナスリーブ36の周壁40とから構成されている。また、インナスリーブ36の周壁40において、アウタスリーブ34に挿し入れられる先端側の部分が、略円筒状の挿入部42とされている。また一方、アウタスリーブ34の周壁38において、インナスリーブ36の挿入部42が挿し入れられる基端側の部分が、略円筒状の被挿入部44とされている。

0033

そして、かかるインナスリーブ36の基端が、アウタスリーブ34よりも、所定の軸方向寸法をもって基端側に延び出している。それ故、接続コネクタ28の周壁は、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との連結部分である挿入部42と被挿入部44との内外挿部分で二重壁構造とされている一方、接続コネクタ28の先端側の周壁がアウタスリーブ34の周壁38で構成されているとともに、接続コネクタ28の基端側の周壁がインナスリーブ36の周壁40で構成されている。すなわち、アウタスリーブ34の内周面46における基端部分(被挿入部44における内周面)46aとインナスリーブ36の外周面48における先端部分(挿入部42における外周面)48aとが径方向で相互に重ね合わされることで、上記アウタスリーブ34とインナスリーブ36とが連結されて二重壁構造とされている部分が構成されている。

0034

アウタスリーブ34は、硬質の合成樹脂により形成されており、略筒状の周壁38を備えている。かかる周壁38の軸方向中間部分における内周面46には、環状壁部50が内周側に突出して形成されている。そして、アウタスリーブ34の先端側開口部から挿入された弾性チューブ26の基端が環状壁部50の先端面に当接しており、アウタスリーブ34における環状壁部50よりも先端側の部分により、弾性チューブ26が接続されるチューブ接続部32が構成されているとともに、環状壁部50よりも基端側の部分により、インナスリーブ36の挿入部42が挿入される被挿入部44が構成されている。

0035

かかるアウタスリーブ34において、先端側であるチューブ接続部32では、内径寸法および外径寸法が、軸方向の略全長に亘って略一定とされている。また、基端側である被挿入部44では、内径寸法および外径寸法が、チューブ接続部32よりも大きくされており、軸方向の略全長に亘って略一定とされている。

0036

一方、本実施形態では、環状壁部50の基端面52が、軸直角方向に広がっており、アウタスリーブ34の内周面46における軸方向中間部分には、環状壁部50の基端面52により環状の段差面が形成されている。

0037

特に、本実施形態では、アウタスリーブ34の内周面46には、環状壁部50の基端面52において径方向に延びると共に更に当該基端面52から基端側に延びる凹溝54が形成されている。この凹溝54は、略矩形断面を有しており、環状壁部50の基端面52においては基端側に開口していると共に被挿入部44の内周面46aにおいては内周側に開口している。本実施形態では、4つの凹溝54,54,54,54が、周上で略等間隔に形成されており、一対の凹溝54,54が、図1,2中の上下方向両側に形成されているとともに、もう一対の凹溝54,54が、図1,2中において紙面手前奥方向両側に形成されている。そして、これら凹溝54,54,54,54がそれぞれ、所定の軸方向寸法をもって形成されている。

0038

さらに、アウタスリーブ34の周壁38における被挿入部44において、径方向1方向の両側(図1,2中の上下方向両側)には、周壁38を厚さ方向(径方向)で貫通する一対の係合孔56,56が形成されている。これらの係合孔56,56は、それぞれ平面視における形状が略矩形状とされており、1/2周に満たない周方向寸法をもって形成されている。なお、アウタスリーブ34の周壁38において、これら一対の係合孔56,56を周方向外れた位置には、基端側開口部58の開口縁から軸方向内方(先端側)に向かって延びる切欠きが形成されてもよく、例えばインナスリーブ36の外周面48において外周側に突出する位置決め突起が設けられて、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との組付時において切欠きに位置決め突起が差し入れられることで、アウタスリーブ34とインナスリーブ36とが相互に周方向で位置決めされるようになっていてもよい。

0039

更にまた、アウタスリーブ34の被挿入部44における内周面46aにおいて、基端側開口部58には、一対の傾斜面60,60が形成されている。これら傾斜面60,60は、係合孔56,56の対向する方向と同方向(図1,2中の上下方向両側)に形成されており、基端側に向かって周壁38の厚さ寸法が次第に小さくなっている。そして、かかる傾斜面60,60と、当該傾斜面60,60の周方向両側の壁部により、アウタスリーブ34の基端側開口部58には、内周側に開口する一対の傾斜溝62,62が形成されている。なお、傾斜面60,60の幅方向寸法は、係合孔56,56の幅方向寸法と略等しくされており、係合孔56,56と傾斜溝62,62とが、アウタスリーブ34の周壁38において、周上の対応する位置で周上部分的に形成されている。すなわち、傾斜溝62,62の先端側に係合孔56,56が形成されている。

0040

一方、インナスリーブ36は、硬質の合成樹脂により形成されており、アウタスリーブ34の周壁38よりも小径の周壁40を備えている。この周壁40は、内径寸法および外径寸法が軸方向で変化している。

0041

すなわち、図3にも示されるように、インナスリーブ36(周壁40)の内周面64において、軸方向中間部分には、内周側に突出する内周突部66が設けられており、本実施形態では、径方向1方向の両側(図3中の上下方向両側)に一対の内周突部66,66が設けられている。また、本実施形態では、インナスリーブ36の内周面64において、かかる内周突部66,66よりも先端側および基端側が、それぞれ軸方向と平行に略ストレートに延びる環状面とされており、内周突部66,66よりも基端側が先端側よりも大径とされている。

0042

また、インナスリーブ36の外周面48における先端部分48a、即ち挿入部42における外周面48aは、先端側に向かって段階的に小径となっている。すなわち、挿入部42における基端側には、外径寸法が略一定とされた略筒状の当接部72が設けられており、当該当接部72における外径寸法が、被挿入部44における内径寸法と略等しくされている。

0043

さらに、挿入部42の外周面48aにおいて、軸方向中間部分には、径方向に広がる環状の段差面74が形成されている。すなわち、段差面74よりも基端側が上記当接部72とされているとともに、段差面74よりも先端側が、当接部72よりも外径寸法の小さくされた環状支持部76とされている。当該環状支持部76は所定の軸方向寸法を有しているとともに、更に先端側は、より外径寸法が小さくされており、これによりインナスリーブ36の最先端部には環状支持部76よりも外径寸法の小さくされた挿入筒部78が形成されている。本実施形態では、かかる挿入筒部78の先端において、更に外径寸法の小さくされた略筒状の突出先端部79が形成されている。また、かかる突出先端部79の内周面は、先端側に向かって次第に拡開するテーパ面とされている。

0044

更にまた、挿入部42の外周面48aにおける、当接部72の外周面には、外周側に突出する係合突起80が設けられている。本実施形態では、径方向1方向の両側(図1,2中の上下方向両側)に、一対の係合突起80,80が形成されている。これら係合突起80,80の平面視における形状は、アウタスリーブ34における係合孔56,56と略対応する略矩形状とされている。そして、係合突起80,80の先端側端面が、先端側に向かって係合突起80,80の突出高さが次第に小さくなる傾斜面82,82とされている一方、基端側端面が、略軸直角方向に広がる垂直面84,84とされている。なお、係合突起80,80における傾斜面82,82の軸方向に対する傾斜方向は、傾斜溝62,62における傾斜面60,60の軸方向に対する傾斜方向と等しくされている。本実施形態では、これら両傾斜面60,82の軸方向に対する傾斜角度も略等しくされており、傾斜面60と傾斜面82とが軸方向で相互に略平行とされている。かかる係合突起80や係合孔56の個数は、2つ(一対)に限定されるものではなく、周上で1つまたは3つ以上設けられてもよい。

0045

また、当接部72の外周面において、係合突起80,80の先端側には、外周側に開口する凹部86,86が形成されている。これらの凹部86,86は、係合突起80,80と略等しい周方向寸法を有しており、当接部72の外周面において係合突起80,80よりも先端側の全長に亘って形成されている。すなわち、これら凹部86,86が、先端側に開放されている。かかる凹部86,86が設けられていることにより、当接部72の外径寸法が、凹部86,86の形成位置以外では被挿入部44における内径寸法と略等しくされている一方、凹部86,86の形成位置では、被挿入部44における内径寸法よりも、凹部86,86の深さ寸法(径方向寸法)分だけ小さくされている。

0046

なお、インナスリーブ36において、挿入部42よりも基端側は、当該挿入部42よりも小さい外径寸法をもって略ストレートに延びており、インナスリーブ36の基端側開口部88が、アウタスリーブ34の基端側開口部58よりも基端側に位置している。

0047

ここで、接続コネクタ28の内部において、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との間には、ディスク弁18が収容配置されている。このディスク弁18は、略円板形状とされており、ゴムエラストマーなどの弾性を有する材質により形成されている。そして、ディスク弁18の中央部分90には、軸方向で貫通するスリット92が形成されている。このスリット92の形状は限定されるものではないが、本実施形態では、周方向の三方に略均等(略120°毎)に延びる放射状とされている。なお、接続コネクタ28に組み付けられる以前のディスク弁18の単品状態では、ディスク弁18の外径寸法がアウタスリーブ34の内径寸法より大きくされており、接続コネクタ28に組み付けられることで、ディスク弁18に対して例えば外周側から内周側に向かって径方向の押圧力が及ぼされて、スリット92が安定して閉塞状態とされるようになっている。

0048

かかるディスク弁18の外周部分には、基端側に突出する筒状支持部94が設けられている。また、ディスク弁18の基端側面96における外周部分において、筒状支持部94よりも内周側には、周方向の全周に亘って連続して延びるとともに基端側に開口する環状の周溝98が形成されている。

0049

なお、本実施形態では、ディスク弁18の接続コネクタ28への配設状態において、ディスク弁18の基端部分(筒状支持部94の基端部分)の外径寸法が、全周に亘ってまたは周上で部分的に、アウタスリーブ34におけるディスク弁18の基端部分の配設領域の内径寸法より小さくされている。この結果、ディスク弁18の基端部分においてディスク弁18とアウタスリーブ34との径方向間には、内部空間とされた肉盗み部100が設けられている。これにより、ディスク弁18を接続コネクタ28に組み付ける際に、ディスク弁18の先端部分が径方向や軸方向で押圧されることで、ディスク弁18の基端部分に対して径方向に広がるように変形する力が及ぼされた場合でも、肉盗み部100により圧縮力逃げ場が用意されていることから、ディスク弁18の接続コネクタ28への組付けが容易となる。

0050

さらに、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との径方向間において、ディスク弁18の基端側には、略筒状のフィルタ102が設けられている。具体的には、かかるフィルタ102が、インナスリーブ36の先端部分に設けられた環状支持部76に外挿されており、ディスク弁18の筒状支持部94とインナスリーブ36の段差面74との軸方向間に位置している。

0051

このフィルタ102は、気体は通過させるが液体は通過させない性質を有している。かかるフィルタ102としては、上記性質を有していれば何等限定されるものではないが、例えばポリエチレン等の高分子材料親水性水溶性または水膨潤性ポリマーを含む材料とを焼結してなる焼結多孔体や、疎水性不織布、多孔質体等が好適に採用され得る。特に、フィルタ102として、高吸水性高分子SAP)を含有する焼結体が採用される場合には、水分がフィルタ102に触れるまでの初期状態では気体を通過させるとともに、水分がフィルタ102に触れると水と反応して(水分を吸収して)膨潤することで気体や液体の通過が阻止されることから、後述するように内部流路16におけるエア抜きを実現しつつ、血液の漏出防止効果が安定して発揮され得る。

0052

本実施形態では、かかるフィルタ102の、接続コネクタ28に組み付けられる以前の単品状態における径方向幅寸法図2,3において二点鎖線で図示)が、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との径方向間距離より大きくされている。すなわち、単品状態におけるフィルタ102の内径寸法がインナスリーブ36における環状支持部76の外径寸法より小さくされるか、単品状態におけるフィルタ102の外径寸法がアウタスリーブ34におけるフィルタ102の配設領域の内径寸法より大きくされるか、或いはその両方とされることで、フィルタ102が、アウタスリーブ34とインナスリーブ36とにより径方向で挟まれて圧縮された状態で装着されるようになっている。要するに、フィルタ102が、環状支持部76の外周面と、アウタスリーブ34の内周面46(46a)との径方向対向面に対して押し付けられた状態で組み付けられている。また、フィルタ102は、ディスク弁18における筒状支持部94の基端側端面とインナスリーブ36の段差面74との軸方向対向面も対しても当接した状態で組み付けられており、好適にはこれらの面により軸方向でも圧縮された状態で組み付けられる。

0053

ここで、インナスリーブ36の内部において、ディスク弁18よりも基端側には、外部流路が接続される筒状接続体104が収容配置されている。この筒状接続体104は、全体として軸方向に略ストレートに筒状とされており、中央には、軸方向に貫通する内孔106が形成されている。本実施形態では、軸方向中間部分に、先端側に向かって次第に外径寸法および内径寸法が小さくなるテーパ筒部108が設けられており、当該テーパ筒部108より先端側の先端側筒部110が基端側の基端側筒部112に比べて小径となっている。特に、本実施形態では、かかる先端側筒部110の外径寸法および内径寸法ならびに基端側筒部112の外径寸法が、それぞれ軸方向で略一定とされている一方、基端側筒部112の内径寸法が、基端側に向かって次第に大きくなるようにされており、基端側筒部112の内周面が、基端側に向かって次第に拡開するテーパ状面114となっている。

0054

かかる筒状接続体104が接続コネクタ28に組み付けられた状態において、筒状接続体104の基端側開口部116は、接続コネクタ28(インナスリーブ36)の基端側開口部88よりも基端側に位置している。本実施形態では、筒状接続体104の基端側開口部116における外周面に雄ねじ部118が形成されている。これにより、後述する外部流路の接続時において、ルアーロックタイプの外部流路を接続することが可能とされている。

0055

また、筒状接続体104の軸方向中間部分の外周面、本実施形態では、先端側筒部110の外周面において、外周側に開口して、且つ周方向螺旋状に延びる外周溝120が形成されている。すなわち、本実施形態では、先端側筒部110の外周面において、外周側に突出して、且つ周方向螺旋状に延びる溝壁部121が設けられており、当該溝壁部121の軸方向間の隙間により外周溝120が構成されている。かかる外周溝120は、周方向で略1周の長さをもって、且つ所定のリード角をもって形成されており、特に本実施形態では、一対の外周溝120,120が相互に径方向で対向して形成されている。

0056

さらに、筒状接続体104の外周面において外周溝120,120の形成位置の基端部分には、外周側に突出する外周突部122が形成されており、本実施形態では、当該外周突部122が周方向の略全周に亘って形成されている。特に、本実施形態では、外周突部122が略三角形断面をもって形成されており、外周突部122における筒状接続体104の外周面からの突出高さ寸法が、外周溝120,120における溝深さ寸法(溝壁部121の突出高さ寸法)よりも小さくされている。すなわち、かかる外周突部122が、外周溝120,120の基端部分において、溝底面から外周側に突出している。

0057

一方、筒状接続体104の外周面において外周溝120,120の形成位置の先端部分には、外周側に突出する抜止壁部123,123が形成されており、外周溝120,120における長さ方向の先端側端部が当該抜止壁部123,123により閉塞されている。これにより、後述するように外周溝120,120内を内周突部66,66が先端側に移動した際(接続コネクタ28に対して筒状接続体104が基端側に移動した際)に、内周突部66,66と抜止壁部123,123とが当接することで、接続コネクタ28からの筒状接続体104の脱落が防止されている。

0058

以上の如き構造とされたアウタスリーブ34とインナスリーブ36とを含んで接続コネクタ28が構成されており、当該接続コネクタ28の内部に、ディスク弁18および筒状接続体104が組み付けられている。

0059

すなわち、インナスリーブ36の基端側開口部88から筒状接続体104が挿入されて配設される。その際、インナスリーブ36の内周面64に設けられた内周突部66が、筒状接続体104の外周面に設けられた外周溝120に差し入れられるようになっている。本実施形態では、内周突部66と外周溝120とがそれぞれ一対設けられており、内周突部66の一方(他方)が、外周溝120の一方(他方)に差し入れられるようになっている。すなわち、外周溝120,120内を内周突部66,66が移動することで、インナスリーブ36(接続コネクタ28)に対して筒状接続体104が軸方向で移動することが可能とされており、本実施形態では、針ハブ14(インナスリーブ36)と筒状接続体104との間において、これら内周突部66,66と外周溝120,120とを含んでねじ送り機構124が構成されている。

0060

なお、外部流路の接続前の状態である初期状態(図1,2に示される状態)では、内周突部66,66が、外周溝120,120の長さ方向の端部(先端側端部)に位置しており、内周突部66,66が外周溝120,120内を基端側に移動することで、筒状接続体104がインナスリーブ36(接続コネクタ28)に対して先端側に移動することが可能となっている。かかる初期状態では、筒状接続体104における外周溝120,120よりも先端側が、インナスリーブ36の内孔における内周突部66,66よりも先端側に収容されているとともに、筒状接続体104における外周溝120,120よりも基端側が、インナスリーブ36の内孔における内周突部66,66よりも基端側に収容されている。本実施形態では、かかるインナスリーブ36における内周突部66,66よりも基端側の内周面64が、筒状接続体104における基端側筒部112の外周面に当接しているか、僅かに離隔している。

0061

そして、筒状接続体104が収容配置されたインナスリーブ36の先端部分において、環状支持部76にフィルタ102が外挿されているとともに、当該フィルタ102の先端側にディスク弁18の筒状支持部94が被せられて支持されている。すなわち、ディスク弁18の基端側面96に設けられた周溝98内に、インナスリーブ36の先端となる挿入筒部78の先端部分が挿入されている。なお、本実施形態では、挿入筒部78の先端部分の内外周面は、周溝98の内面を構成する内外周面にそれぞれ当接している。特に、本実施形態では、挿入筒部78の先端に外径寸法の小さくされた突出先端部79が設けられており、突出先端部79の外周面と周溝98の内面を構成する外周面との径方向間に環状の隙間125が形成されている。なお、突出先端部79は必須なものではなく、挿入筒部78の外周面が略全面に亘って周溝98の内面を構成する外周面と当接していてもよいし、挿入筒部78の先端部分の内外周面と周溝98の内面とは僅かに離隔していてもよい。また、挿入筒部78の先端面と周溝98の溝底面との軸方向間には隙間が設けられてもよい。尤も、ディスク弁18の基端側面96において、かかる周溝98は予め形成される必要はなく、基端側面96に挿入筒部78の先端部分が押し付けられることで周溝98が形成されるようになっていてもよい。

0062

また、ディスク弁18の筒状支持部94における内周面が挿入筒部78の外周面に当接しており、ディスク弁18の基端側に対してインナスリーブ36の先端部分が嵌め入れられている。そして、本実施形態では、かかるディスク弁18の支持状態において、ディスク弁18の基端側面96に対して筒状接続体104の先端が当接している。なお、筒状接続体104の先端は、必ずしもディスク弁18の基端側面96と当接する必要はなく、筒状接続体104の先端とディスク弁18の基端側面96とが軸方向で相互に離隔していてもよい。

0063

かかるディスク弁18の先端側からアウタスリーブ34が組み付けられている。すなわち、先端にディスク弁18を被せて支持した状態でインナスリーブ36の先端部分をアウタスリーブ34の基端側開口部58から挿入して、インナスリーブ36の係合突起80,80をアウタスリーブ34の係合孔56,56に係合させることにより、アウタスリーブ34とインナスリーブ36とが内外挿された状態で、軸方向で直列して略同一中心軸上で連結固定される。なお、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との組付状態において、係合突起80,80の先端側端面である傾斜面82,82と、係合孔56,56の内面を構成する先端側内面56a,56aとの軸方向間には径方向に延びる隙間126,126が形成されている。

0064

本実施形態では、係合突起80,80の先端側端面が傾斜面82,82とされていることから、係合孔56,56内への係合突起80,80の嵌まり込みが容易とされている。また、係合突起80,80の基端側端面が垂直面84,84とされていることから、係合孔56,56からの係合突起80,80の抜出し、即ちアウタスリーブ34からのインナスリーブ36の抜出しが防止されている。

0065

また、本実施形態では、アウタスリーブ34の基端側開口部58には、傾斜面60,60を含んで構成される傾斜溝62,62が形成されていることから、アウタスリーブ34へのインナスリーブ36の挿入に際して、傾斜溝62,62に係合突起80,80が差し入れられることで、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との周方向の相対回転が防止され得る。また、傾斜面60,60の案内作用によって係合突起80,80が安定して係合孔56,56まで案内されることから、係合突起80,80がより確実に係合孔56,56に係合され得る。

0066

かかるアウタスリーブ34とインナスリーブ36との組付状態において、インナスリーブ36の挿入部42に設けられた当接部72は、凹部86,86の形成位置以外においては、その外径寸法が、アウタスリーブ34における被挿入部44の内径寸法と略等しくされていることから、アウタスリーブ34とインナスリーブ36とが、略隙間なく当接するようになっている。一方、凹部86,86の形成位置では、当接部72の外径寸法が小さくされていることから、凹部86,86の外周側開口部がアウタスリーブ34で覆蓋されることにより、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との径方向間に、軸方向に延びる隙間128,128が形成されている。当該隙間128,128は、その基端において、係合孔56,56に連通されており、具体的には、係合突起80,80と係合孔56,56(先端側内面56a,56a)との軸方向間の隙間126,126に連通されている。要するに、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との径方向間の隙間128,128が、係合孔56,56(隙間126,126)を介して、外部空間に連通されている。そして、かかる隙間128,128の先端側開口部がフィルタ102の基端側端面上または基端部分の外周面上に位置している。

0067

また、かかるアウタスリーブ34とインナスリーブ36との組付状態では、ディスク弁18の外周部分が、相互に組み付けられたアウタスリーブ34とインナスリーブ36との間で軸方向および軸直角方向に位置決めされて保持されることにより、ディスク弁18が、アウタスリーブ34とインナスリーブ36とに嵌め合わされた嵌合状態で固定的に組み付けられている。すなわち、ディスク弁18の外周部分が、アウタスリーブ34に設けられた環状壁部50の基端面52とインナスリーブ36の先端部分である挿入筒部78との軸方向間で挟持されている。なお、ディスク弁18において筒状支持部94を含む外周部分は、環状壁部50の基端面52とフィルタ102(または段差面74)との軸方向間においても圧縮状態で支持されていることが好ましい。また、ディスク弁18における筒状支持部94は、アウタスリーブ34の周壁38と挿入筒部78との径方向間においても挟まれて支持されており、好適には圧縮状態で挟持される。さらに、ディスク弁18が、アウタスリーブ34の周壁38により、径方向内方に圧縮されて組み付けられている。

0068

このように、アウタスリーブ34の内周面46(被挿入部44の内周面46a)に対して、ディスク弁18の外面が重ね合わされることで、アウタスリーブ34の内周面46(46a)に設けられた凹溝54,54,54,54の開口部がディスク弁18の外面により覆蓋されて、ディスク弁18とアウタスリーブ34とで囲まれたトンネル状の通路130,130,130,130が形成されている。すなわち、当該トンネル状の通路130,130,130,130の先端側が、環状壁部50の内周面に開口して、内部流路16におけるディスク弁18よりも先端側(カニューラ12側)に連通しているとともに、基端側開口部がフィルタ102の先端側端面上に位置している。なお、アウタスリーブ34の内周面46(46a)に対して、ディスク弁18の外面が圧縮状態で重ね合わされることで、これら重ね合わせ面における凹溝54,54,54,54の形成位置以外の部分が、液密的に封止されている。尤も、かかる凹溝54は、アウタスリーブ34の内周面46(46a)に代えてディスク弁18の外面に設けられてもよいし、アウタスリーブ34の内周面46(46a)とディスク弁18の外面の両方に設けられてもよい。何れの場合においても、アウタスリーブ34の内周面46(46a)にディスク弁18の外周面が重ね合わされることでディスク弁18とアウタスリーブ34とで囲まれたトンネル状の通路130が形成される。

0069

これにより、内部流路16におけるディスク弁18よりも先端側の空間が、トンネル状の通路130,130,130,130、フィルタ102、アウタスリーブ34とインナスリーブ36との隙間128,128および隙間126,126を通じて、外部空間に連通されている。換言すれば、内部流路16におけるディスク弁18よりも先端側(カニューラ12側)の空間を外部空間に連通するエア抜き通路132,132が、接続コネクタ28の内部において形成されており、当該エア抜き通路132,132上にフィルタ102が設けられている。

0070

このように、エア抜き通路132,132上にフィルタ102が設けられることで、内部流路16におけるディスク弁18よりも先端側の空間の空気の排出と、エア抜き通路132,132を通じた血液の漏出が防止され得る。すなわち、弁付き針組立体10を血管に穿刺することで内部流路16を通じて血液が逆流するが、当該逆流する血液により押し出された空気が、エア抜き通路132,132を通じて外部空間に排出される。このように、内部流路16におけるディスク弁18よりも先端側の空間の空気を排出することで、後述する外部流路の接続時に、当該空間に残留した空気が、患者の血管内に混入するおそれが低減され得る。また、トンネル状の通路130,130,130,130に入り込んだ血液は、フィルタ102を通過不能とされていることから、エア抜き通路132,132を通じての血液の漏出が防止され得る。

0071

なお、これら筒状接続体104が組み付けられたインナスリーブ36、フィルタ102、ディスク弁18、およびアウタスリーブ34の組付けを、先端側を上方にして組み付けることにより、組付時におけるインナスリーブ36からのディスク弁18の脱落などが効果的に防止されて組付効率の向上が図られ得るが、各部材を組み付ける際の向きなどは何等限定されるものではない。

0072

以上の如きカニューラ12と針ハブ本体24と弾性チューブ26と接続コネクタ28とを軸方向で連結することにより、本実施形態の弁付き針組立体10が構成されている。かかる弁付き針組立体10は、例えば弁付き針組立体10を外針ユニットとして、針先を備える内針を含んで構成される内針ユニットが挿通されることで弁付きの留置針組立体として使用される。または、カニューラ12が、針先を有する金属製などの中空針とされることで、弁付き針組立体10を患者の血管に直接穿刺して留置することも可能である。

0073

そして、図8,9に示されるように、患者の皮膚に留置された弁付き針組立体10の基端側開口部(筒状接続体104の基端側開口部)116に対して、外部流路として、例えばシリンジ134などが接続されることにより、輸液や採血が実施されるようになっている。図8,9に示されるシリンジ134は、ルアーロックタイプのシリンジとされており、当該シリンジ134における雄ルアー136の外周面が、先端側に向かって次第に小径となるテーパ面138とされている。また、雄ルアー136には、外部流路(シリンジ134)に取り付けられる外部流路部材として略筒状のカップラ140が外挿固定されており、当該カップラ140の内周面に雌ねじ部142が形成されている。

0074

すなわち、図1,2に示される初期状態(患者の皮膚への留置状態)の弁付き針組立体10に対して、基端側開口部116からシリンジ134の雄ルアー136が挿入される。これにより、筒状接続体104の基端側の内周面であるテーパ状面114と雄ルアー136の外周面であるテーパ面138とが相互に当接して、筒状接続体104(弁付き針組立体10)とシリンジ134(外部流路)との間が液密的に封止される。そして、かかる状態から、カップラ140を周方向で回転させることで、筒状接続体104の基端に設けられた雄ねじ部118とカップラ140の内周面に設けられた雌ねじ部142とが螺合して、筒状接続体104とカップラ140とが相互に接続される。これにより、筒状接続体104(弁付き針組立体10)に対してシリンジ134(外部流路)がより強固に固定される。

0075

そして、このように雄ねじ部118と雌ねじ部142とが螺合した状態から更にカップラ140を回転させることで、カップラ140と共に筒状接続体104が回転せしめられて、接続コネクタ28(インナスリーブ36)に対して筒状接続体104が、ねじ送り機構124により先端側へ移動させられるようになっている。本実施形態では、雄ねじ部118に対して雌ねじ部142を螺合させる、即ち外部流路部材であるカップラ140を締め付けて筒状接続体104に接続する周方向の回転方向と、ねじ送り機構124において接続コネクタ28に対して筒状接続体104を先端側へ移動させる周方向の回転方向とが同じとされており、筒状接続体104に対してカップラ140を螺合させて外部流路(シリンジ134)を固定する動作に連続して、ねじ送り機構124により筒状接続体104を接続コネクタ28に対して先端側に移動させる動作を行い得るようになっている。

0076

また、このように接続コネクタ28に対して筒状接続体104が回転することで、即ち外周溝120,120内を内周突部66,66が基端側に移動することで、接続コネクタ28に対して筒状接続体104が先端側に移動せしめられて、筒状接続体104の先端部分(先端側筒部110の先端部分)がディスク弁18のスリット92を押し開いて内部流路16が連通状態とされるようになっている。これにより、患者の血管とシリンジ134の内部とが弁付き針組立体10を介して連通状態とされて、カニューラ12と弾性チューブ26と筒状接続体104のそれぞれの内孔を含んで構成される内部流路16を通じて輸液や採血が実施され得る。すなわち、本実施形態では、筒状接続体104の先端部分によりディスク弁18を押し開く筒状の押し子144が構成されている。なお、この際、押し子144の外周面(筒状接続体104の先端部分の外周面)に弾性変形せしめられたディスク弁18が当接することで、筒状接続体104とディスク弁18との間が液密的にシールされて、これら筒状接続体104とディスク弁18との間を通じての血液の漏出が防止され得る。また、本実施形態では、かかるディスク弁18の弾性変形に伴って、突出先端部79(筒状接続体104)とディスク弁18との環状の隙間125が消失されるようになっている。かかる隙間125(突出先端部79)を設けることで、ディスク弁18の先端側への弾性変形や、後述する復元的な弾性変形が生じ易くされている。

0077

さらに、本実施形態では、外周溝120,120の基端部分において、溝底面から外周側に突出する外周突部122が設けられており、内周突部66,66が外周溝120,120内を基端側に移動して外周突部122を軸方向に乗り越えることで、例えば輸液や採血の処置中に患者が動いたりして、内周突部66,66が意図せず外周溝120,120内を先端側に移動して接続コネクタ28に対して筒状接続体104が基端側に移動してしまうことが防止され得る。

0078

一方、輸液や採血の終了時や中断時には、雄ルアー136と筒状接続体104とが相互に連結された状態で、シリンジ134と共に筒状接続体104を接続コネクタ28に対して上述の周方向とは反対の周方向に回転させることで、内周突部66,66が外周突部122を軸方向に乗り越えて外周溝120,120内を先端側に移動する。これにより、接続コネクタ28に対して筒状接続体104が基端側に移動せしめられて、即ち筒状接続体104の先端部分により構成される押し子144がディスク弁18から離脱せしめられて、ディスク弁18が弾性的な復元変形により初期形状へと復帰する。この結果、ディスク弁18により内部流路16が遮断されるようになっている。

0079

その後、カップラ140を筒状接続体104から取り外す方向に回転させることで、雄ねじ部118と雌ねじ部142との螺合が解除されて、更にその後、筒状接続体104から雄ルアー136を引き抜くことで筒状接続体104(弁付き針組立体10)からシリンジ134(外部流路)が離脱され得る。すなわち、ディスク弁18が略完全に閉鎖した後に筒状接続体104(即ち、針ハブ14)から外部流路(シリンジ134)が取り外されることから、従来の弁付き針組立体のように外部流路の抜去と略同時に弾性弁体が閉鎖する場合に比べて、血液の漏出がより確実に防止され得る。

0080

また、本実施形態では、接続コネクタ28に対して筒状接続体104を基端側に移動させる周方向の回転方向と、筒状接続体104からカップラ140を取り外す周方向の回転方向が同じとされることから、接続コネクタ28に対して筒状接続体104を基端側に移動させる動作(ディスク弁18を閉鎖して内部流路16を遮断する動作)と筒状接続体104からシリンジ134を取り外す動作とが、一連の動作として行われ得る。

0081

なお、カップラ140を回転させて筒状接続体104に接続する(雄ねじ部118と雌ねじ部142とを螺合する)動作と筒状接続体104を回転させて接続コネクタ28に対して先端側に移動させる動作とを連続して行う際には、それぞれの動作に必要な回転力を調整して、カップラ140と筒状接続体104とを接続する前に筒状接続体104が接続コネクタ28に対して先端側に移動してしまうことが回避されることが好ましい。同様に、カップラ140を回転させて筒状接続体104から離脱させる(雄ねじ部118と雌ねじ部142との螺合を解除する)動作と筒状接続体104を回転させて接続コネクタ28に対して基端側に移動させる動作とを連続して行う際には、それぞれの動作に必要な回転力を調整して、筒状接続体104が接続コネクタ28に対して基端側に移動する前に筒状接続体104からカップラ140が離脱してしまうことが回避されることが好ましい。

0082

以上の如き構造とされた本実施形態の弁付き針組立体10によれば、筒状接続体104に接続される外部流路(シリンジ134)において、例えば雄ルアー136の長さ寸法やテーパ面138のテーパ角度が異ならされる場合にも、接続コネクタ28に対する筒状接続体104の先端側への移動量を略一定とすることができる。これにより、弁付き針組立体10に接続される外部流路(シリンジ134)に拘らずディスク弁18の押し開き量を略一定とすることができて、例えばディスク弁18の押し開き量が小さ過ぎたり大き過ぎたりすることが回避されて、外部流路(シリンジ134)の接続に伴いディスク弁18が安定して押し開かれ得る。

0083

また、本実施形態では、接続コネクタ28と筒状接続体104との間にねじ送り機構124が設けられており、外部流路(シリンジ134)が接続された筒状接続体104に回転力を及ぼすことにより接続コネクタ28に対して筒状接続体104が軸方向に移動せしめられることから、接続コネクタ28に対する筒状接続体104の軸方向の移動が容易に実現され得る。

0084

特に、本実施形態では、接続コネクタ28に対して筒状接続体104を先端側に移動させる周方向の回転方向と、外部流路部材(カップラ140)を筒状接続体104に接続固定する周方向の回転方向が同じとされていることから、カップラ140を筒状接続体104に固定する動作に連続して当該筒状接続体104を先端側に移動させる動作を行うことができる。それ故、外部流路の接続から輸液や採血までの操作を、より容易に、且つより確実に行うことができる。

0085

また、本実施形態では、接続コネクタ28がアウタスリーブ34とインナスリーブ36とを含んで構成されており、これらアウタスリーブ34とインナスリーブ36との間にディスク弁18が固定的に組み付けられることから、接続コネクタ28へのディスク弁18の配設が容易とされ得る。特に、ディスク弁18には基端側に突出する筒状支持部94が設けられており、当該筒状支持部94がアウタスリーブ34とインナスリーブ36との径方向間で圧縮状態で支持されることで、筒状接続体104(押し子144)が先端側に移動してディスク弁18を押し開いた際の、接続コネクタ28からのディスク弁18の先端側への脱落が効果的に防止され得る。

0086

以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良などを加えた態様で実施可能である。

0087

たとえば、前記実施形態では、輸液や採血の終了時や中断時に、筒状接続体104を基端側に移動させることでディスク弁18が閉鎖(内部流路16が遮断)されるようになっており、弁付き針組立体10の複数回の使用が可能とされていたが、かかる態様に限定されるものではない。すなわち、先端側に移動した筒状接続体104は基端側に移動不能となっていてもよく、本発明に係る弁付き針組立体10は単回使用とされてもよい。なお、弁付き針組立体10が単回使用とされる場合に外部流路(シリンジ134)を取り外す際には、例えば針ハブ本体24と接続コネクタ28との間の弾性チューブ26をクランプなどで閉鎖することで、血液の漏出が防止され得る。

0088

また、本発明における針ハブ14において、弾性チューブ26は必須なものではなく、針ハブ本体24と接続コネクタ28とを一体として形成して、接続コネクタ28からカニューラ12が先端側に突出していてもよい。すなわち、接続コネクタ28が針ハブ14の機能を兼ね備えていてもよい。

0089

さらに、前記実施形態では、接続コネクタ28がアウタスリーブ34とインナスリーブ36とを含んで構成されていたが、接続コネクタ28は、別体として形成された複数の部材で構成される必要はなく、例えば一体として形成されてもよい。また、前記実施形態のように別体の部材が相互に固定されることで構成される場合でも、これらの部材が径方向で内外挿された状態で固定される態様に限定されるものではなく、例えば軸方向で直列的に連結固定されてもよい。さらに、別体とされた部材を固定する固定手段も、前記実施形態の如き凹凸係合に限定されるものではなく、接着や溶着など、従来公知の固定手段が何れも採用され得る。

0090

更にまた、前記実施形態では、ディスク弁18が針ハブ14(接続コネクタ28)に組み付けられるとともに、筒状接続体104の先端部分によりディスク弁18を押し開く押し子144が構成されていたが、かかる態様に限定されるものではない。すなわち、例えば特開2012−130523号公報のように、針ハブ14に対して基端側に突出する突部を設けると共に当該突部よりも基端側に弾性弁体を設け、筒状接続体104が先端側に移動することで筒状接続体104により弾性弁体が先端側に移動せしめられて、突部が弾性弁体を押し開くようになっていてもよい。また、弾性弁体の形状は、何等限定されるものではなく、上記特開2012−130523号公報に記載のような形状であってもよいし、前記実施形態の如きディスク状とされる場合であっても、筒状支持部94は必須なものではない。

0091

また、前記実施形態では、接続コネクタ28において、内部流路16におけるディスク弁18より先端側の空間と外部空間とを連通するエア抜き通路132,132が設けられて、当該エア抜き通路132,132上にフィルタ102が設けられていたが、本発明において、これらエア抜き通路132,132やフィルタ102は必須なものではない。なお、これらエア抜き通路132,132やフィルタ102が設けられる場合であっても、これらの形状は前記実施形態に記載のものに限定されるものではなく、例えばエア抜き通路132は針ハブ14(接続コネクタ28)やディスク弁18を軸方向や径方向で貫通する貫通孔とされてもよく、当該貫通孔内にフィルタ102が設けられてもよい。

0092

さらに、前記実施形態では、針ハブ14(インナスリーブ36)の内周面64に内周側に突出する内周突部66,66が設けられると共に筒状接続体104(先端側筒部110)の外周面に外周側に開口する外周溝120,120が設けられて、これら内周突部66,66と外周溝120,120とを含んでねじ送り機構124が構成されていたが、ねじ送り機構124は、針ハブ14側に設けられた内周側に開口する溝と筒状接続体104側に設けられた外周側に突出する突部とにより構成されてもよい。

0093

尤も、本発明において、ねじ送り機構124は必須なものではなく、例えば筒状接続体104は単に先端側に押し込まれることで先端側に移動するようになっていてもよい。かかる場合には、例えば筒状接続体104の外周面に周方向の全周または周上部分的に延びる溝部を設けて、筒状接続体104が先端側に移動した際に、当該溝部に内周突部66が嵌合することで基端側への意図しない移動が防止されるようになっていてもよい。

0094

なお、前記実施形態では、先端側に移動せしめられた筒状接続体104が意図せず基端側に戻ることを防止する機構として、外周溝120の基端側に外周突部122が設けられていたが、本発明において、この外周突部122は必須なものではない。尤も、筒状接続体104が意図せず基端側に戻ることを防止する機構を設ける場合であっても、前記実施形態のように内周突部66が外周突部122を軸方向で乗り越える態様に限定されるものではなく、外周溝120の溝底面や両側の溝壁部121から外周溝120の内部に突出する突部を設けて、内周突部66が周方向で乗り越えるようになっていてもよい。さらに、例えば外周溝120の基端部分において、筒状接続体104の外周面には、周方向の全周または周上部分的に延びる周方向溝が設けられてもよく、外周溝120内を基端部分まで移動した内周突部66が当該周方向溝内に入り込むようになっていてもよい。これにより、内周突部66が周方向溝内に位置した状態で、例えば患者が動くなどして患者に留置されるカニューラ12と外部流路(シリンジ134)とが周方向で相対回転した場合にも、周方向溝内を内周突部66が移動することで、ある程度の相対回転が許容され得る。

0095

また、前記実施形態では、筒状接続体104の先端部分によりディスク弁18を押し開く押し子144が構成されていたが、筒状接続体104と押し子144とは別体とされてもよい。かかる場合には、例えば別体とされた押し子144が、弾性弁体(ディスク弁18)と筒状接続体104との軸方向間に配置される。尤も、筒状接続体104と押し子144とを一体として形成することで、弾性弁体の押し開き量がより正確に略一定とされることから、弾性弁体がより安定して押し開かれ得る。

0096

さらに、前記実施形態では、筒状接続体104の基端側開口部116に雄ねじ部118が設けられていたが、雄ねじ部118は、例えばインナスリーブ36の基端側開口部88に設けられてもよいし、筒状接続体104とインナスリーブ36との両方に設けられてもよい。尤も、雄ねじ部118を筒状接続体104の基端側開口部116に設けることで、外部流路部材(カップラ140)の大型化を回避することも可能であるし、弁付き針組立体10の最も基端側に位置していることから、外部流路の接続に際して視認しやすく、また他部材の干渉も回避され得る。なお、本発明において、これら雄ねじ部118やカップラ140は必須なものではなく、外部流路の接続に際しては、単に外部流路(シリンジ134)の雄ルアー136のテーパ面138と筒状接続体104のテーパ状面114とが当接してテーパ接続されるようになっていてもよい。すなわち、筒状接続体104の形状は何等限定されるものではなく、例えば略ストレートに延びる単なる筒状体とされて、針ハブ14(インナスリーブ36)の基端側から突出していてもよい。

0097

更にまた、前記実施形態では、外部流路部材(カップラ140)を筒状接続体104に接続固定する周方向の回転方向と、ねじ送り機構124により筒状接続体104を接続コネクタ28に対して先端側に移動させる周方向の回転方向とが同じとされていたが、かかる態様に限定されるものではない。すなわち、これらの周方向の回転方向は相互に反対方向とされてもよい。あるいは、これらのうちの一方または両方は回転しなくてもよく、例えば、カップラ140を採用することなく、外部流路(シリンジ134)を筒状接続体104に押し込んでテーパ接続した後に、筒状接続体104を回転させてねじ送り機構124により接続コネクタ28に対して先端側に移動させてもよいし、カップラ140を採用し、カップラ140を回転させて筒状接続体104に固定した後、筒状接続体104を回転させることなく押し込んで接続コネクタ28に対して先端側に移動させてもよい。

0098

10:弁付き針組立体、12:カニューラ(中空針)、14:針ハブ、16:内部流路、18:ディスク弁(弾性弁体)、34:アウタスリーブ、36:インナスリーブ、94:筒状支持部、104:筒状接続体、118:雄ねじ部、124:ねじ送り機構、134:シリンジ(外部流路)、140:カップラ(外部流路部材)、144:押し子

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