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技術 電子カセッテ

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 別当屋敷豪人北田信榎本淳
出願日 2020年4月1日 (10ヶ月経過) 出願番号 2020-065868
公開日 2020年9月3日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-139955
状態 未査定
技術分野 放射線診断機器
主要キーワード 接触感覚 外観平面 オス型コネクタ メス型コネクタ 外付けタイプ 無線通信速度 送受信効率 電波透過性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月3日)のものです。
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図面 (11)

課題

使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能な電子カセッテを提供する。

解決手段

電子カセッテ10の筐体16は、側面23と背面21との間に形成され、側面23および背面21に対して傾斜した傾斜面65を有する。傾斜面65には、電波EWを透過させるためのアンテナ用開口部66が形成されている。アンテナ用開口部66は傾斜面65に形成されているので、立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bの背板49A、49Bで塞がれることがなく、また、外付けグリッド55の側板部59で塞がれることもない。電子カセッテ10がホルダ47A、47Bにセットされた場合や電子カセッテ10に外付けグリッド55が取り付けられた場合でも、安定した無線通信を行うことができる。

概要

背景

医療用放射線撮影、例えばX線撮影において、電子カセッテが広く利用されている。電子カセッテは、X線入射する前面、前面と対向する背面、および4つの側面を有する筐体内に、患者等の被写体のX線画像を検出する画像検出部(フラットパネルディテクタFPD;flat panel detector)ともいう)を収容した可搬型のX線画像検出装置である。

特許文献1の図1に記載されているように、電子カセッテは、X線を照射するX線源と筐体の前面が対向する姿勢で保持されるよう、立位撮影台臥位撮影台ホルダ着脱自在にセットされる。ホルダは、筐体の前面および背面を覆う前板部および背板部を有し、電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。

また、X線撮影では、X線が被写体を透過する際に散乱線が発生するため、この散乱線を除去するグリッドが用いられる場合がある。グリッドには、電子カセッテに着脱自在に取り付けられる外付けタイプ(以下、外付けグリッドという)がある(特許文献2、3参照)。外付けグリッドは、電子カセッテが、立位撮影台や臥位撮影台のホルダにセットされるのではなく、ベッド仰臥する被写体、あるいは高齢者や急病人等自力で動けない被写体に対して単体で使用される場合に電子カセッテに取り付けられる。

外付けグリッドは、グリッド本体と、グリッド本体を保持する保持枠とで構成されている。保持枠は、グリッド本体が取り付けられ、筐体の前面を覆う天板部と、天板部の端縁に設けられ、筐体の前面側から背面側に延びて筐体の側面の一部を覆う側板部とを有し、撮影台のホルダと同様に電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。

電子カセッテには、電子カセッテの動作を制御する制御装置等の外部機器無線通信する無線通信部と、電子カセッテを駆動するための電力を供給するバッテリとを備え、いわゆるケーブルレスで使用することが可能なものがある。例えば特許文献4には、筐体内において、画像検出部のX線の入射面とは反対側の面に、無線通信部のアンテナを設けた電子カセッテが記載されている。

筐体は、電子カセッテへの電磁ノイズ侵入、および電子カセッテから外部への電磁ノイズの放射を防止するため、撮影台のホルダや外付けグリッドの保持枠と同じく電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。このため筐体内にアンテナを配置した特許文献4では、筐体の背面や側面に電波を透過させるためのアンテナ用開口部を形成し、アンテナによる電波の送受信を可能としている。特許文献1では、アンテナ用開口部に電波透過性を有するカバーが取り付けられている。

概要

使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能な電子カセッテを提供する。電子カセッテ10の筐体16は、側面23と背面21との間に形成され、側面23および背面21に対して傾斜した傾斜面65を有する。傾斜面65には、電波EWを透過させるためのアンテナ用開口部66が形成されている。アンテナ用開口部66は傾斜面65に形成されているので、立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bの背板49A、49Bで塞がれることがなく、また、外付けグリッド55の側板部59で塞がれることもない。電子カセッテ10がホルダ47A、47Bにセットされた場合や電子カセッテ10に外付けグリッド55が取り付けられた場合でも、安定した無線通信を行うことができる。

目的

本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能な電子カセッテを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被写体を透過した放射線に基づき前記被写体の放射線画像を検出する画像検出部と、前記画像検出部を収容し、前記放射線が入射する前面、前記前面と対向する背面、および4つの側面を有する筐体であり、前記側面の少なくとも一部および前記背面の少なくとも一部に対して傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部の一端は前記側面と接し、前記一端と反対側の前記傾斜部の他端は前記背面に接する筐体と、前記筐体内に配置され、少なくとも前記放射線画像を電波無線送信するためのアンテナと、前記傾斜部に少なくとも一部が形成され、前記電波を透過させるためのアンテナ用開口部と、前記アンテナ用開口部を塞ぐカバーとを備え、前記カバーと前記筐体とは互いに固着される電子カセッテ

請求項2

前記電波は、前記傾斜部を通じて送受信される請求項1に記載の電子カセッテ。

請求項3

前記アンテナは、前記アンテナ用開口部と対向する位置に配置されている請求項1または2に記載の電子カセッテ。

請求項4

前記アンテナは、前記アンテナ用開口部の中心に位置し、かつ設置面が前記傾斜部と平行となるよう配置されている請求項3に記載の電子カセッテ。

請求項5

前記アンテナ用開口部の開口面積は、前記アンテナ用開口部と対向する前記アンテナの面の面積よりも大きい請求項3または4に記載の電子カセッテ。

請求項6

前記アンテナは、前記アンテナ用開口部と対向する位置から外れた位置に配置されている請求項1または2に記載の電子カセッテ。

請求項7

前記アンテナは、前記アンテナ用開口部との間に隙間を空けて配置されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項8

前記アンテナ用開口部は、矩形状、円形状、楕円形状のうちのいずれかである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項9

前記アンテナ用開口部の開口面積は、前記傾斜部の面積よりも小さい請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項10

前記カバーは、電波透過性を有する非導電性材料で形成される請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項11

前記側面と前記傾斜部の境界である第1境界と、前記背面と前記傾斜部の境界である第2境界との間の距離である前記傾斜部の幅が、前記前面および前記背面と直交する前記筐体の厚み方向における前記側面の幅よりも広い請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項12

撮影台ホルダ着脱自在にセット可能である請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項13

前記ホルダは、前記前面を覆う前板部と、前記前板部と対向し、前記背面を覆う背板部とを有する請求項12に記載の電子カセッテ。

請求項14

前記放射線が前記被写体を透過する際に発生する散乱線を除去する外付けグリッドが着脱自在に取り付け可能である請求項1ないし13のいずれか1項に記載の電子カセッテ。

請求項15

前記外付けグリッドは、前記前面を覆う天板部と、前記天板部の端縁に設けられ、前記前面側から前記背面側に延びて前記側面の一部を覆う側板部とを有する請求項14に記載の電子カセッテ。

技術分野

0001

本発明は、放射線撮影に用いられる電子カセッテに関する。

背景技術

0002

医療用放射線撮影、例えばX線撮影において、電子カセッテが広く利用されている。電子カセッテは、X線入射する前面、前面と対向する背面、および4つの側面を有する筐体内に、患者等の被写体のX線画像を検出する画像検出部(フラットパネルディテクタFPD;flat panel detector)ともいう)を収容した可搬型のX線画像検出装置である。

0003

特許文献1の図1に記載されているように、電子カセッテは、X線を照射するX線源と筐体の前面が対向する姿勢で保持されるよう、立位撮影台臥位撮影台ホルダ着脱自在にセットされる。ホルダは、筐体の前面および背面を覆う前板部および背板部を有し、電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。

0004

また、X線撮影では、X線が被写体を透過する際に散乱線が発生するため、この散乱線を除去するグリッドが用いられる場合がある。グリッドには、電子カセッテに着脱自在に取り付けられる外付けタイプ(以下、外付けグリッドという)がある(特許文献2、3参照)。外付けグリッドは、電子カセッテが、立位撮影台や臥位撮影台のホルダにセットされるのではなく、ベッド仰臥する被写体、あるいは高齢者や急病人等自力で動けない被写体に対して単体で使用される場合に電子カセッテに取り付けられる。

0005

外付けグリッドは、グリッド本体と、グリッド本体を保持する保持枠とで構成されている。保持枠は、グリッド本体が取り付けられ、筐体の前面を覆う天板部と、天板部の端縁に設けられ、筐体の前面側から背面側に延びて筐体の側面の一部を覆う側板部とを有し、撮影台のホルダと同様に電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。

0006

電子カセッテには、電子カセッテの動作を制御する制御装置等の外部機器無線通信する無線通信部と、電子カセッテを駆動するための電力を供給するバッテリとを備え、いわゆるケーブルレスで使用することが可能なものがある。例えば特許文献4には、筐体内において、画像検出部のX線の入射面とは反対側の面に、無線通信部のアンテナを設けた電子カセッテが記載されている。

0007

筐体は、電子カセッテへの電磁ノイズ侵入、および電子カセッテから外部への電磁ノイズの放射を防止するため、撮影台のホルダや外付けグリッドの保持枠と同じく電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成されている。このため筐体内にアンテナを配置した特許文献4では、筐体の背面や側面に電波を透過させるためのアンテナ用開口部を形成し、アンテナによる電波の送受信を可能としている。特許文献1では、アンテナ用開口部に電波透過性を有するカバーが取り付けられている。

先行技術

0008

特開2014−057831号公報
実用新案登録第3137548号
実用新案登録第3144690号
特開2011−112923号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、特許文献1のように筐体の背面や側面にアンテナ用開口部を形成した場合は、以下に示すような問題があった。

0010

まず、筐体の背面にアンテナ用開口部を形成した場合は、電子カセッテを撮影台のホルダにセットしたときに、電磁波遮蔽性を有するホルダの背板部で背面のアンテナ用開口部が塞がれることがあった。筐体の側面にアンテナ用開口部を形成した場合は、外付けグリッドを筐体に取り付けたときに、電磁波遮蔽性を有する保持枠の側板部で側面のアンテナ用開口部が塞がれることがあった。

0011

アンテナ用開口部が撮影台のホルダや外付けグリッドといった電磁波遮蔽性を有する部材で塞がれた場合は、電波透過性が悪くなり、無線通信速度が遅くなったり、ときには無線通信が断絶したりして、安定した無線通信を行うことができなくなる。

0012

なお、筐体の背面や側面ではなく前面にアンテナ用開口部を形成した場合は、筐体の前面は背面や側面と同様に撮影台のホルダの前板部や外付けグリッドの天板部で塞がれてしまうため、アンテナ用開口部の配置箇所としては背面や側面と同様に適切ではない。

0013

このように、アンテナ用開口部の配置箇所を筐体の側面、背面、あるいは前面とした場合には、いずれの場合も撮影台のホルダにセットしたり外付けグリッドを取り付けたりする等の使用環境によっては安定した無線通信ができなくなることがあった。

0014

ここで、アンテナ用開口部が撮影台のホルダや外付けグリッドといった電磁波遮蔽性を有する部材で塞がれた場合、アンテナ用開口部を塞ぐ部材の部分を、アンテナ用開口部と同様に切り取ったり穴を開けたりする等の加工をすれば一応電波透過性は良化するが、加工が面倒であり、また、場合によっては部材の強度が損なわれてしまうおそれもある。

0015

本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能な電子カセッテを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

上記目的を達成するために、本発明の電子カセッテは、被写体を透過した放射線に基づき被写体の放射線画像を検出する画像検出部と、画像検出部を収容し、放射線が入射する前面、前面と対向する背面、および4つの側面を有する筐体であり、少なくとも側面の1つと背面との間に形成され、側面および背面に対して傾斜した傾斜面を有する筐体と、筐体内に配置され、少なくとも放射線画像を電波で無線送信するためのアンテナと、傾斜面に少なくとも一部が形成され、電波を透過させるためのアンテナ用開口部とを備えている。

0017

アンテナは、アンテナ用開口部と対向する位置に配置されていることが好ましい。

0018

アンテナ用開口部を塞ぐカバーを備えることが好ましい。

0019

側面と傾斜面の境界である第1境界と、背面と傾斜面の境界である第2境界との間の距離である傾斜面の幅が、前面および背面と直交する筐体の厚み方向における側面の幅よりも広いことが好ましい。

0020

撮影台のホルダに着脱自在にセット可能であることが好ましい。ホルダは、前面を覆う前板部と、前板部と対向し、背面を覆う背板部とを有することが好ましい。

0021

また、放射線が被写体を透過する際に発生する散乱線を除去する外付けグリッドが着脱自在に取り付け可能であることが好ましい。外付けグリッドは、前面を覆う天板部と、天板部の端縁に設けられ、前面側から背面側に延びて側面の一部を覆う側板部とを有することが好ましい。

発明の効果

0022

本発明によれば、アンテナ用開口部を、筐体の側面および背面に対して傾斜した傾斜面に設けるので、撮影台のホルダや外付けグリッドでアンテナ用開口部が塞がれることがなくなる。したがって、使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能な電子カセッテを提供することができる。

図面の簡単な説明

0023

前面側から見た電子カセッテの外観斜視図である。
背面側から見た電子カセッテの外観斜視図である。
立位撮影台および臥位撮影台の外観平面図である。
外付けグリッドおよび電子カセッテを示す外観斜視図である。
無線通信部の周辺を示す外観斜視図である。
図5のA−A線に沿う電子カセッテの断面図である。
傾斜面と側面の幅を示す図である。
立位撮影台、臥位撮影台のホルダに電子カセッテがセットされた場合の電波の伝搬経路を示す図である。
側面にアンテナ用開口部を形成した比較例を示す図である。
アンテナがアンテナ用開口部と対向していない例を示す図である。

実施例

0024

図1および図2において、電子カセッテ10は、例えば医療用X線撮影に利用されるもので、被写体H(図3参照)を透過したX線に基づき被写体HのX線画像を検出する画像検出部15と、画像検出部15を収容する可搬型の筐体16とで構成される。

0025

画像検出部15は、周知のように、入射したX線を可視光に変換するシンチレータ蛍光体)、およびシンチレータからの可視光に応じた電荷蓄積する複数の画素を有するTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板を備える。筐体16には、この画像検出部15の他に、TFTのゲートゲートパルスを与えてTFTをスイッチングさせるゲートドライバ、画素に蓄積された電荷を、X線画像を表す電圧信号に変換して出力する信号処理回路、ゲートドライバや信号処理回路の駆動を制御する制御部等が内蔵されている。

0026

筐体16は、X線が入射する前面20、前面20と対向する背面21、および4つの側面22、23、24、25で構成される直方体形状を有する。筐体16は例えば電磁波を遮蔽する金属(アルミマグネシウムおよびこれらの合金等)やカーボン等の導電性材料で形成され、電子カセッテ10への電磁ノイズの侵入、および電子カセッテ10から外部への電磁ノイズの放射を防止する電磁シールドとしても機能する。筐体16は、例えば、フイルムカセッテやIP(Imaging Plate)カセッテ、CR(Computed Radiography)カセッテと略同様の、国際規格ISO(International Organization for Standardization)4090:2001に準拠した大きさである。

0027

前面20には矩形状の開口が形成されており、開口には透過板26が取り付けられている。透過板26の表面にはX線を透過する樹脂製の保護フイルム27(図6参照)が貼り付けられている。これにより前面20は平坦面となる。透過板26は、軽量で剛性が高く、かつX線透過性が高いカーボン材料で形成されている。また、側面22側の前面20には、電子カセッテ10の電源オンオフを報せるためのLED(Light Emitting Diode)等のインジケータ28が設けられている。

0028

筐体16には、電子カセッテ10の動作を制御する制御装置(図示せず)とX線画像等の各種情報を無線通信する無線通信部30が内蔵されている。無線通信部30は、側面23と側面24が交差する角部31と、角部31の対角の側面22と側面25が交差する角部32とに1つずつ、計2つ設けられている。このため、2つの無線通信部30のうちの一方の無線通信が不調でも、他方の無線通信が安定していれば、無線通信を行うことができる。

0029

無線通信部30を使用した場合には、電子カセッテ10はバッテリ33からの電力で駆動し、いわゆるケーブルレスで使用することが可能である。なお、2つの無線通信部30は、配置位置が異なるだけで、その他の構成および作用は同一であるため、以下の説明では角部31に設けられた無線通信部30についてのみ説明する。

0030

また、電子カセッテ10は、制御装置と有線通信するための機能として、メス型コネクタ34を備えている。メス型コネクタ34には、オス型コネクタ35が接続される。オス型コネクタ35には、電子カセッテ10と制御装置を有線接続するためのケーブル36の一端が接続される。ケーブル36の他端は、制御装置に接続するコネクタ(図示せず)に接続されている。メス型コネクタ34は、無線通信機能の使用中等、オス型コネクタ35が接続されないときには蓋37で覆われて保護される。

0031

電子カセッテ10は、メス型コネクタ34を介して、制御装置から各種情報だけでなく電力の供給も受ける。電子カセッテ10は、メス型コネクタ34とオス型コネクタ35が接続された場合、制御装置からの電力で駆動する。制御装置からの電力でバッテリ33を充電することも可能である。

0032

背面21の中央部分には、バッテリ装着部38が設けられている。バッテリ装着部38には、電子カセッテ10を駆動するための電力を供給するバッテリ33が着脱自在に装着される。図2ではバッテリ33がバッテリ装着部38に装着された状態を示している。

0033

バッテリ装着部38は、背面21を前面20に向けて凹ませた凹部である。バッテリ装着部38は、バッテリ33が略隙間なく収まるように、バッテリ33の平面形状および平面サイズ同一形状および同一サイズで形成されている。バッテリ装着部38の背面21からの深さもバッテリ33の厚みと略同じである。このため、バッテリ33がバッテリ装着部38に装着された図示の状態では、バッテリ33の上面が背面21から露呈し、バッテリ33の上面と背面21とが同一平面となる。

0034

図3に示すように、電子カセッテ10は、X線を照射するX線源45と前面20が対向する姿勢で保持されるよう、立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bに着脱自在にセットされる。図3では、立位撮影台46Aのホルダ47Aに電子カセッテ10をセットして撮影を行っている様子を示している。

0035

ホルダ47A、47Bは、アルミやステンレス等の電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成され、前面20を覆う前板部48A、48Bと、前板部48A、48Bと対向し、背面21を覆う背板部49A、49Bと、筐体の4つの側面22〜25のうちのメス型コネクタ34が設けられた側面25を除いた側面22〜24を覆う側板部50A、50Bとを有する。メス型コネクタ34が設けられた側面25が外部に露呈するので、ホルダ47A、47Bに電子カセッテ10をセットした状態で、メス型コネクタ34とオス型コネクタ35を接続することができる。

0036

また、電子カセッテ10は、立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bにセットされる他に、ベッドに仰臥する被写体H、あるいは高齢者や急病人等自力で動けない被写体Hに対して単体で使用されることもある。さらに筐体16がフイルムカセッテやIPカセッテCRカセッテと略同様の大きさである場合は、電子カセッテ10はこれらのカセッテ用の既存の撮影台にも取り付け可能である。

0037

X線撮影では、X線が被写体Hを透過する際に散乱線が発生するため、この散乱線を除去する目的で、電子カセッテ10が単体で使用される場合に図4に示す外付けグリッド55が用いられる場合がある。外付けグリッド55は、筐体16の外側に着脱自在に取り付けられる。外付けグリッド55は、矩形状のグリッド本体56と、グリッド本体56を保持する保持枠57とで構成される。グリッド本体56は、外付けグリッド55が筐体16に取り付けられたときに透過板26全体を覆うよう、透過板26よりも若干大きいサイズを有している。また、保持枠57は、アルミやステンレス等の電磁波遮蔽性を有する導電性材料で形成され、筐体16よりも若干大きいサイズを有している。

0038

保持枠57は天板部58と側板部59とを有する。天板部58には、グリッド本体56が取り付けられる矩形状の開口が形成されている。天板部58は、外付けグリッド55が筐体16に取り付けられたときにグリッド本体56とで前面20を覆う。側板部59は、天板部58の端縁に設けられ、前面20側から背面21側に延設されている。なお、図示は省略するが、保持枠57には、筐体16に外付けグリッド55を固定して外付けグリッド55の脱落を防止し、かつこれを解除する周知の脱落防止解除機構が設けられている。

0039

無線通信部30の周辺を示す図5、および図5のA−A線に沿う筐体16の断面図である図6において、側面23と背面21との間には、側面23および背面21に対して傾斜した傾斜面65が形成されている。傾斜面65には、電波を透過させるためのアンテナ用開口部66が形成されている。

0040

アンテナ用開口部66は、方向Dから見て矩形形状を有する。アンテナ用開口部66の内周面には、カバー73を受け止めるための縁部74が形成されている。縁部74は、アンテナ用開口部66へのカバー73の挿入方向におけるカバー73の取り付け位置を規制する。

0041

無線通信部30は、アンテナ75や発振回路(図示せず)を有する。無線通信部30は、筐体16内において、例えば画像検出部15が設置される基台に取り付けられている。無線通信部30のアンテナ75は、制御装置に向けて電波EWを発し、かつ制御装置からの電波EWを受信する。アンテナ75から発せられた電波EWは、アンテナ用開口部66を介して筐体16の外部に出射する。また、制御装置からの電波EWは、アンテナ用開口部66を介して筐体16の内部に入射する。

0042

アンテナ75は、アンテナ用開口部66と対向する位置に配置されている。より詳しくは、アンテナ75は、アンテナ用開口部66の略中心に位置し、かつ、無線通信部30のアンテナ75の設置面30Aが傾斜面65と略平行となるよう配置されている。

0043

カバー73は、電波透過性を有する樹脂等の非導電性材料で形成されている。カバー73は、アンテナ用開口部66と同一形状および同一サイズであり、アンテナ用開口部66に隙間なく嵌合される。カバー73がアンテナ用開口部66に嵌合された図6に示す状態では、カバー73の上面と傾斜面65とが同一平面となる。カバー73とアンテナ用開口部66は、例えば接着剤で互いに固着される。アンテナ用開口部66は、カバー73により水密、気密に塞がれる。

0044

外付けグリッド55の側板部59は、外付けグリッド55の筐体16への位置決めを容易にするために、例えば、図6二点鎖線で示すように側面23と傾斜面65の境界(第1境界85、図7参照)程度の長さを有する。このため、外付けグリッド55が筐体16に取り付けられたときには、側面23が側板部59で覆われる。

0045

符号80は、傾斜面65と同様に側面23と前面20の間に形成された傾斜面である。傾斜面65、80は、筐体16の外側に向けて凸の曲面で形成されている。なお、図示は省略するが、側面23以外の側面22、24、25と背面21との間にも傾斜面65が形成され、側面22、24、25と前面20との間にも傾斜面80が形成されている。

0046

図7において、傾斜面65は、その幅W1が、方向Dにおける側面23の幅W2よりも広く形成されている。傾斜面65の幅W1は、側面23と傾斜面65の境界である第1境界85と、背面21と傾斜面65の境界である第2境界86との間の距離である。また、側面22の幅W2は、言い換えれば、第1境界85と、側面22と傾斜面80の境界である第3境界87との間の距離である。なお、側面22、24、25についても同様に、傾斜面65の幅W1のほうが側面22、24、25の幅よりも広くなっている。

0047

次に、上記構成による作用について説明する。まず、X線撮影を行う際には、図3に示すように、X線源45と前面20が対向する姿勢で保持されるよう、電子カセッテ10が立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bにセットされる。この場合、背面21は、図8に示すようにホルダ47A、47Bの背板部49A、49Bで覆われる。このため、もし背面21にアンテナ用開口部66を形成した場合は、背板部49A、49Bでアンテナ用開口部66が塞がれる。背板部49A、49Bでアンテナ用開口部66が塞がれると、アンテナ用開口部66からの電波EWの出射、またはアンテナ用開口部66への電波EWの入射が阻害され、安定した無線通信を行うことができなくなる。

0048

しかしながら、本実施形態では、側面23および背面21に対して傾斜した傾斜面65を筐体16に形成し、この傾斜面65にアンテナ用開口部66を形成しているので、背板部49A、49Bでアンテナ用開口部66が塞がれることはない。言い換えれば、傾斜面65と背板部49A、49Bとの間には、電波EWが出射または入射するために十分な隙間が確保される。

0049

アンテナ75から発せられた電波EWは、アンテナ用開口部66から筐体16の外側に出射し、傾斜面65と背板部49A、49Bとの間の隙間を伝って背板部49A、49Bに到達する。背板部49A、49Bに到達した電波EWは、背板部49A、49Bや筐体16で何度か反射しながらホルダ47A、47B外に出射される。制御装置からの電波EWは、アンテナ75から発せられた電波EWとは逆の経路を辿ってアンテナ用開口部66から筐体16内に入射し、アンテナ75で受信される。したがって、電子カセッテ10が立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bにセットされた場合でも、安定した無線通信を行うことができる。

0050

また、ベッドに仰臥する被写体Hとベッドの間に電子カセッテ10を差し入れてX線撮影を行う場合も、傾斜面65とベッドとの間に電波EWが出射または入射するために十分な隙間が確保されるため、同様の効果がある。

0051

電子カセッテ10が単体で使用されるX線撮影では、被写体Hを透過する際に発生した散乱線を除去するため、外付けグリッド55が筐体16に取り付けられる。

0052

ここで、図9に示す比較例のように、側面23にアンテナ用開口部90を形成した場合を考える。アンテナ用開口部90はカバー91で塞がれる。また、アンテナ75は、アンテナ用開口部90と対向する位置に配置される。

0053

この場合、例えば、図6に二点鎖線で示す第1境界85程度の長さの側板部59を有する外付けグリッド55が筐体16に取り付けられたときには、側板部59でアンテナ用開口部90が塞がれてしまう。したがって、背板部49A、49Bでアンテナ用開口部66が塞がれた場合と同様に、この場合も側板部59で電波EWの出射および入射が阻害されるため安定した無線通信を行うことができなくなる。

0054

しかしながら、本実施形態では、側面23ではなく傾斜面65にアンテナ用開口部66を形成しているので、図6に示すように、側板部59でアンテナ用開口部66が塞がれることはない。したがって、電子カセッテ10に外付けグリッド55が取り付けられた場合でも、安定した無線通信を行うことができる。

0055

このように、アンテナ用開口部66を塞ぐ背板部49A、49Bや側板部59を切り取ったり穴を開けたりする等の加工が不要で、かつ立位撮影台46Aのホルダ47Aや臥位撮影台46Bのホルダ47Bに電子カセッテ10をセットしたり、電子カセッテ10に外付けグリッド55を取り付けたりする等の使用環境によらず安定した無線通信を行うことが可能となる。

0056

このため、ある無線通信部の無線通信が不調となっても別の無線通信部で無線通信が行えるように保険のため多数の無線通信部30を設ける必要がなくなり、上記実施形態のように無線通信部30の数を2つ程度で済ませることができる。

0057

また、図9の比較例のように、側面23にアンテナ用開口部90を形成した場合は、アンテナ用開口部90を形成しない場合よりも側面23の強度が弱くなる。ベッドに仰臥する被写体Hとベッドの間に電子カセッテ10を差し入れてX線撮影を行う際には、被写体Hの荷重が方向Dに平行な側面23に集中的に掛かるため、側面23の強度が弱いと心許ない。対して側面23の強度が確保されていれば、傾斜面65にアンテナ用開口部66を形成して傾斜面65の強度が弱くなっても、X線撮影を気兼ねなく行うことができる。

0058

また、側面23の強度が確保されていれば、誤って電子カセッテ10を落下させてしまった場合でも故障しにくい。というのは、電子カセッテ10を落下させてしまった場合に故障する多くの原因は、側面23あるいは筐体16の角から落下し、側面23に力が掛かった場合であるからである。したがって、側面23の強度が確保されていれば、落下時の故障を抑止することが可能となる。

0059

アンテナ用開口部66をカバー73で塞ぐので、傾斜面65が平坦面となり、ベッドに仰臥する被写体Hとベッドの間に電子カセッテ10を差し入れる際にアンテナ用開口部66がベッドに引っ掛かる等して作業の邪魔になることがない。

0060

アンテナ75をアンテナ用開口部66と対向する位置に配置するので、より電波EWの送受信効率を高めることができる。また、傾斜面65の幅W1を、側面23の幅W2よりも広くするので、図9の比較例のように側面23にアンテナ用開口部90を形成する場合と比べて、アンテナ用開口部66の開口面積を広くとることができ、さらに電波EWの送受信効率を高めることができる。

0061

傾斜面65、80を設けることで、前面20、背面21、および側面22〜25は、角がない滑らかな曲面でつながる。このため、筐体16の被写体Hへの接触感覚がソフトになる。また、平坦な面に電子カセッテ10が置かれていた場合、傾斜面65、80に指を掛けて容易に電子カセッテ10を持ち上げることができる。さらに、ベッドに仰臥する被写体Hとベッドの間にスムーズに電子カセッテ10を差し入れることができる。

0062

なお、アンテナ75の配置位置は、上記実施形態のアンテナ開口部66と対向する位置に限らない。例えば図10に示すように、無線通信部30を背面21側の奥まった位置に設け、アンテナ75をアンテナ開口部66から外れた位置に配置してもよい。

0063

アンテナ用開口部66は、傾斜面65だけでなく、背面21や側面23にまで及ぶように延設されていてもよい。

0064

アンテナ用開口部66の形状は、上記実施形態のような矩形状に限らず、円形楕円形でもよい。また、アンテナ75は、少なくともX線画像を制御装置へ無線送信する機能を有していればよい。さらに、無線通信部30は、上記実施形態で例示したアンテナ75や発振回路等が一体化したものに限らず、アンテナ75と発振回路等を別体で設けたものでもよい。

0065

上記実施形態では、4つの側面22〜25と背面21との間に傾斜面65を設けているが、少なくとも無線通信部30が設けられる側面と背面21との間に傾斜面65が設けられていればよい。

0066

外付けグリッドの側板部は、側面22〜25の全てに対して設けなくてもよい。例えば、側面22、23と対向する部分にのみ側板部が設けられた外付けグリッドを用いてもよい。また、傾斜面65、80は、上記実施形態のような筐体16の外側に向けて凸の曲面に限らず、平坦面としてもよいし、曲面と平坦面を合せた形状としてもよい。

0067

なお、画像検出部としては、シンチレータを用いず、X線を直接電荷に変換する変換層アモルファスセレン等)を用いた直接変換型を用いてもよい。また、TFT型の画像検出部を例示しているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の画像検出部を用いてもよい。さらに、本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線に基づいて撮影する電子カセッテにも適用することができる。

0068

10電子カセッテ
15画像検出部
16筐体
20 前面
21 背面
22〜25 側面
30無線通信部
46A、46B立位撮影台、臥位撮影台
47A、47Bホルダ
48A、48B前板部
49A、49B背板部
55外付けグリッド
58天板部
59側板部
65 傾斜面
66、90アンテナ用開口部
73、91カバー
75アンテナ
85、86 第1境界、第2境界
EW電波
W1 傾斜面の幅
W2 側面の幅

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