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技術 駆動回路、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置

出願人 エスアイアイ・プリンテック株式会社
発明者 渡邉俊顕吉田憲右
出願日 2019年2月27日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-033587
公開日 2020年9月3日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-138333
状態 未査定
技術分野 インクジェット(インク供給、その他) インクジェット(粒子形成、飛翔制御)
主要キーワード 非循環式 カウンタ閾値 吐出チャネル 検査用制御 デジタル演算回路 滑り効果 検査制御信号 アクチュエータプレート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年9月3日)のものです。
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図面 (10)

課題

便性を向上させることが可能な駆動回路液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。

解決手段

液体噴射ヘッドにおける噴射部に含まれる複数のノズルから液体を噴射させる駆動回路であって、ノズルから液体を噴射させるための印刷用駆動信号Sd1を生成する第1の信号生成部491と、噴射部の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号Sd2を生成する第2の信号生成部492と、印刷用駆動信号および検査用駆動信号のうちの一方が、噴射部に対して排他的に出力されるように制御する制御部490a,490bと、を備えている。

概要

背景

液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が様々な分野に利用されており、液体噴射ヘッドとしては、各種方式のものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

便性を向上させることが可能な駆動回路、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する。液体噴射ヘッドにおける噴射部に含まれる複数のノズルから液体を噴射させる駆動回路であって、ノズルから液体を噴射させるための印刷用駆動信号Sd1を生成する第1の信号生成部491と、噴射部の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号Sd2を生成する第2の信号生成部492と、印刷用駆動信号および検査用駆動信号のうちの一方が、噴射部に対して排他的に出力されるように制御する制御部490a,490bと、を備えている。

目的

利便性を向上させることが可能な駆動回路、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

液体噴射ヘッドにおける噴射部に含まれる複数のノズルから液体を噴射させる駆動回路であって、前記ノズルから前記液体を噴射させるための印刷用駆動信号を生成する第1の信号生成部と、前記噴射部の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号を生成する第2の信号生成部と、前記印刷用駆動信号および前記検査用駆動信号のうちの一方が、前記噴射部に対して排他的に出力されるように制御する制御部とを備えた駆動回路。

請求項2

前記第2の信号生成部における消費電力が、前記第1の信号生成部における消費電力よりも小さい請求項1に記載の駆動回路。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の駆動回路と、前記複数のノズルを含む前記噴射部とを備え、前記駆動回路は、前記印刷用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させると共に、前記噴射部の状態に関する検査の際には、前記検査用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動する液体噴射ヘッド。

請求項4

前記第1の信号生成部に接続されており、前記印刷用駆動信号の生成の際に用いられる第1の電源経路と、前記第1の電源経路に対して電気的に分離されていると共に前記第2の信号生成部に接続されており、前記検査用駆動信号の生成の際に用いられる第2の電源経路とを更に備えた請求項3に記載の液体噴射ヘッド。

請求項5

前記検査用駆動信号に基づいて前記噴射部が駆動されている際に、前記第2の電源経路上で発生する消費電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部における前記消費電流の検出結果に基づいて、前記噴射部の状態に関する検査を行う検査部と、前記検査部における前記噴射部の状態に関する検査の結果を通知する通知部とを更に備えた請求項4に記載の液体噴射ヘッド。

請求項6

前記第1の信号生成部は、前記液体噴射ヘッドの外部から高速差動伝送路を介して伝送される伝送データに基づいて、前記印刷用駆動信号を生成し、前記制御部は、前記高速差動伝送路を介した伝送と比べて低速な通信である、前記液体噴射ヘッドの内部における低速通信により得られる制御信号に基づいて、前記第2の信号生成部における前記検査用駆動信号の生成動作を制御する請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。

請求項7

請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置

技術分野

0001

本開示は、駆動回路液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置に関する。

背景技術

0002

液体噴射ヘッドを備えた液体噴射記録装置が様々な分野に利用されており、液体噴射ヘッドとしては、各種方式のものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2017−113942号公報

発明が解決しようとする課題

0004

このような液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置や、液体噴射ヘッドに適用される駆動回路では、利便性を向上させることが求められている。利便性を向上させることが可能な駆動回路、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置を提供することが望ましい。

課題を解決するための手段

0005

本開示の一実施の形態に係る駆動回路は、液体噴射ヘッドにおける噴射部に含まれる複数のノズルから液体を噴射させる駆動回路であって、ノズルから液体を噴射させるための印刷用駆動信号を生成する第1の信号生成部と、噴射部の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号を生成する第2の信号生成部と、印刷用駆動信号および検査用駆動信号のうちの一方が、噴射部に対して排他的に出力されるように制御する制御部と、を備えたものである。

0006

本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドは、上記本開示の一実施の形態に係る駆動回路と、複数のノズルを含む噴射部とを備えたものである。上記駆動回路は、印刷用駆動信号に基づいて噴射部を駆動することにより、ノズルから液体を噴射させると共に、噴射部の状態に関する検査の際には、検査用駆動信号に基づいて噴射部を駆動する。

0007

本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置は、上記本開示の一実施の形態に係る液体噴射ヘッドを備えたものである。

発明の効果

0008

本開示の一実施の形態に係る駆動回路、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置によれば、利便性を向上させることが可能となる。

図面の簡単な説明

0009

本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置の概略構成例を表す模式斜視図である。
図1に示した液体噴射ヘッドの概略構成例を表す模式図である。
図2に示した液体噴射ヘッドの詳細構成例を表すブロック図である。
図3に示した駆動回路の詳細構成例を表すブロック図である。
図4に示した印刷用駆動信号生成部および検査用駆動信号生成部の詳細構成例を表す回路図である。
比較例に係る液体噴射記録装置の構成例を表すブロック図である。
図6に示した駆動回路の詳細構成例を表すブロック図である。
実施の形態に係る印刷用駆動信号の生成処理例を表す模式タイミング図である。
実施の形態に係る検査用駆動信号の生成処理例を表す模式タイミング図である。

実施例

0010

以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(液体噴射ヘッド内において噴射部の状態に関する検査を行う例)
2.変形例

0011

<1.実施の形態>
[A.プリンタ1の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置としてのプリンタ1の概略構成例を、模式的に斜視図にて表したものである。プリンタ1は、後述するインク9を利用して、被記録媒体としての記録紙Pに対して、画像や文字等の記録(印刷)を行うインクジェットプリンタである。

0012

プリンタ1は、図1に示したように、一対の搬送機構2a,2bと、インクタンク3と、インクジェットヘッド4と、インク供給管50と、走査機構6とを備えている。これらの各部材は、所定形状を有する筺体10内に収容されている。なお、本明細書の説明に用いられる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。

0013

ここで、プリンタ1は、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例に対応し、インクジェットヘッド4(後述するインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4K)は、本開示における「液体噴射ヘッド」の一具体例に対応している。また、インク9は、本開示における「液体」の一具体例に対応している。

0014

搬送機構2a,2bはそれぞれ、図1に示したように、記録紙Pを搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送する機構である。これらの搬送機構2a,2bはそれぞれ、グリッドローラ21、ピンチローラ22および駆動機構(不図示)を有している。この駆動機構は、グリッドローラ21を軸周りに回転させる(Z−X面内で回転させる)機構であり、例えばモータ等によって構成されている。

0015

(インクタンク3)
インクタンク3は、インク9を内部に収容するタンクである。このインクタンク3としては、この例では図1に示したように、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色のインク9を個別に収容する、4種類のタンクが設けられている。すなわち、イエローのインク9を収容するインクタンク3Yと、マゼンダのインク9を収容するインクタンク3Mと、シアンのインク9を収容するインクタンク3Cと、ブラックのインク9を収容するインクタンク3Kとが設けられている。これらのインクタンク3Y,3M,3C,3Kは、筺体10内において、X軸方向に沿って並んで配置されている。

0016

なお、インクタンク3Y,3M,3C,3Kはそれぞれ、収容するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクタンク3と総称して説明する。

0017

(インクジェットヘッド4)
インクジェットヘッド4は、後述する複数のノズル(ノズル孔Hn)から記録紙Pに対して液滴状のインク9を噴射(吐出)して、画像や文字等の記録(印刷)を行うヘッドである。このインクジェットヘッド4としても、この例では図1に示したように、上記したインクタンク3Y,3M,3C,3Kにそれぞれ収容されている4色のインク9を個別に噴射する、4種類のヘッドが設けられている。すなわち、イエローのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Yと、マゼンダのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Mと、シアンのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Cと、ブラックのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Kとが設けられている。これらのインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kは、筺体10内において、Y軸方向に沿って並んで配置されている。

0018

なお、インクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kはそれぞれ、利用するインク9の色以外については同一の構成であるため、以下ではインクジェットヘッド4と総称して説明する。また、このインクジェットヘッド4の詳細構成例については、後述する(図2図5)。

0019

インク供給管50は、インクタンク3内からインクジェットヘッド4内へ向けて、インク9が供給される管である。このインク供給管50は、例えば、以下説明する走査機構6の動作に追従可能な程度の可撓性を有する、フレキシブルホースにより構成されている。

0020

(走査機構6)
走査機構6は、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って、インクジェットヘッド4を走査させる機構である。この走査機構6は、図1に示したように、Y軸方向に沿って延設された一対のガイドレール61a,61bと、これらのガイドレール61a,61bに移動可能に支持されたキャリッジ62と、このキャリッジ62をY軸方向に沿って移動させる駆動機構63と、を有している。

0021

駆動機構63は、ガイドレール61a,61bの間に配置された一対のプーリ631a,631bと、これらのプーリ631a,631b間に巻回された無端ベルト632と、プーリ631aを回転駆動させる駆動モータ633と、を有している。また、キャリッジ62上には、前述した4種類のインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Kが、Y軸方向に沿って並んで配置されている。

0022

なお、このような走査機構6と前述した搬送機構2a,2bとにより、インクジェットヘッド4と記録紙Pとを相対的に移動させる、移動機構が構成されるようになっている。

0023

[B.インクジェットヘッド4の詳細構成]
続いて、図2図3を参照して、インクジェットヘッド4の詳細構成例について説明する。

0024

図2は、インクジェットヘッド4の概略構成例を、模式的に表したものである。また、図3は、図2に示したインクジェットヘッド4の詳細構成例を、ブロック図で表したものである。

0025

インクジェットヘッド4は、図2図3に示したように、ノズルプレート41、アクチュエータプレート42、電流検出部46、A/Dコンバータ47、検査・通知部48(演算部)および駆動回路49(駆動部)を有している。

0026

なお、ノズルプレート41およびアクチュエータプレート42は、本開示における「噴射部」の一具体例に対応している。また、検査・通知部48は、本開示における「検査部」および「通知部」の一具体例に対応している。

0027

(ノズルプレート41)
ノズルプレート41は、ポリイミド等のフィルム材または金属材料により構成されたプレートであり、図2図3に示したように、インク9を噴射する複数のノズル孔Hnを有している(図2図3中の破線の矢印参照)。これらのノズル孔Hnはそれぞれ、所定の間隔をおいて一直線上に(この例ではX軸方向に沿って)並んで形成されている。なお、各ノズル孔Hnは、本開示における「ノズル」の一具体例に対応している。

0028

(アクチュエータプレート42)
アクチュエータプレート42は、例えばPZTチタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料により構成されたプレートである。このアクチュエータプレート42には、複数のチャネル(不図示)が設けられている。これらのチャネルは、インク9に対して圧力を印加するための圧力室として機能する部分であり、所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。各チャネルは、圧電体からなる駆動壁(不図示)によってそれぞれ画成されており、断面視にて凹状の溝部となっている。

0029

このようなチャネルには、インク9を吐出させるための吐出チャネルと、インク9を吐出させないダミーチャネル非吐出チャネル)とが存在している。言い換えると、吐出チャネルにはインク9が充填される一方、ダミーチャネルにはインク9が充填されないようになっている。また、各吐出チャネルは、ノズルプレート41におけるノズル孔Hnと連通している一方、各ダミーチャネルは、ノズル孔Hnには連通しないようになっている。これらの吐出チャネルとダミーチャネルとは、所定の方向に沿って交互に並んで配置されている。

0030

上記した駆動壁における対向する内側面にはそれぞれ、駆動電極(不図示)が設けられている。この駆動電極には、吐出チャネルに面する内側面に設けられたコモン電極共通電極)と、ダミーチャネルに面する内側面に設けられたアクティブ電極(個別電極)とが存在している。これらの駆動電極と、駆動基板(不図示)における駆動回路との間は、フレキシブル基板(不図示)に形成された複数の引き出し電極を介して、電気的に接続されている。これにより、このフレキシブル基板を介して、後述する駆動回路49から各駆動電極に対し、後述する駆動電圧Vd(駆動信号Sd)が印加されるようになっている。

0031

(駆動回路49)
駆動回路49は、アクチュエータプレート42に対して上記した駆動電圧Vd(駆動信号Sd)を印加して、上記した吐出チャネルを膨張または収縮させることで、各ノズル孔Hnからインク9を噴射させる(噴射動作を行わせる)ものである(図2図3参照)。つまり、駆動回路49は、駆動信号Sdとしての後述する印刷用駆動信号Sd1に基づいて、噴射部(アクチュエータプレート42およびノズルプレート41)を駆動することで、各ノズル孔Hnからインク9を噴射させるようになっている。また、駆動回路49は、後述する検査(噴射部の状態に関する検査)の際には、駆動信号Sdとしての後述する検査用駆動信号Sd2に基づいて、噴射部を駆動するようになっている。

0032

ここで、駆動回路49は、プリンタ1内(インクジェットヘッド4の外部)の印刷制御部11から伝送される各種のデータ(信号)等に基づいて、上記した印刷用駆動信号Sd1を生成するようになっている(図3参照)。具体的には、駆動回路49は、印刷制御部11から伝送される印刷データDpおよび吐出開始信号Ssに基づいて、印刷用駆動信号Sd1を生成する。また、駆動回路49は、後述する手法にて、上記した検査用駆動信号Sd2を生成するようになっている。

0033

ちなみに、この印刷制御部11は、記録紙Pに対する印刷動作についての、各種制御を行うものである。また、このような駆動回路49は、例えば、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit:特定用途向け集積回路)等を用いて構成されている。

0034

ここで、インクジェットヘッド4の外部の印刷制御部11からインクジェットヘッド4の内部(駆動回路49)に伝送されるデータ(伝送データ)としては、図3の例では、上記した印刷データDpおよび吐出開始信号Ssが、挙げられる。これらの印刷データDpおよび吐出開始信号Ssはそれぞれ、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:低電圧差動信号)にて伝送されるようになっている。言い換えると、これらの伝送データはそれぞれ、差動伝送路高速差動伝送路)を介して伝送されたデータとなっている。これにより、小振幅信号による高速伝送が可能となるとともに、差動伝送信号を用いることで同相ノイズ除去能力が向上するようになっている。

0035

また、図3に示したように、この駆動回路49には、インクジェットヘッド4の外部から供給される2つの電源経路Rp1,Rp2がそれぞれ、接続されている。なお、電源経路Rp1は、本開示における「第1の電源経路」の一具体例に対応しており、電源経路Rp2は、本開示における「第2の電源経路」の一具体例に対応している。

0036

電源経路Rp1は、上記した印刷用駆動信号Sd1の生成の際に用いられる電源経路であり、図3に示したように、バイパスコンデンサC1が接続されている。このバイパスコンデンサC1は、印刷動作を安定的に行う(印刷動作の際に前述した多数の圧力室を駆動する)ために設けられており、大容量のコンデンサとなっている。また、電源経路Rp1は、印刷動作の際に生じる大きな駆動電流に対応するため、その導体幅も広くなるように設定されている。

0037

電源経路Rp2は、後述する検査用駆動信号Sd2の生成の際に用いられる電源経路であり、図3に示したように、電源経路Rp1に対して電気的に分離されていると共に、バイパスコンデンサC2が接続されている。後述する検査の際には上記した印刷動作の際とは異なり、多数の圧力室を駆動する必要はなく、発生する駆動電流も小さい(例えば数mA程度)ことから、このバイパスコンデンサC2の容量は、バイパスコンデンサC1と比べて小容量となっている。また、電源経路Rp2の導体幅も、上記した電源経路Rp1の導体幅と比べ、狭くなるように設定されている。

0038

なお、このような駆動回路49の詳細構成例については、後述する(図4図5)。

0039

(電流検出部46,A/Dコンバータ47)
電流検出部46は、図3に示したように、電源経路Rp2上に配置されており、後述する検査用駆動信号Sd2に基づいて噴射部(アクチュエータプレート42およびノズルプレート41)が駆動されている際に、この電源経路Rp2上で発生する消費電流を検出するものである。具体的には、電流検出部46は、そのような電源経路Rp2上での消費電力の検出結果として、アナログ信号からなる消費電流信号Siaを出力するようになっている。このような電流検出部46は、例えば、電流電圧変換を行うための電流検出抵抗素子と、その抵抗素子端子間に発生する微小電圧増幅するアンプ回路と、ノイズ抑制のためのフィルタ回路と、を含んで構成されている。

0040

A/Dコンバータ47は、図3に示したように、電流検出部46から出力される消費電流信号Sia(アナログ信号)に対して、A/D(アナログデジタル)変換を行うことにより、デジタル信号からなる消費電流信号Sidを生成するものである。

0041

(検査・通知部48)
検査・通知部48は、電流検出部46における電源経路Rp2上での消費電流の検出結果に基づいて、前述した噴射部の状態に関する検査を行うと共に、そのような検査の結果を通知するものである。具体的には、検査・通知部48は、A/Dコンバータ47から出力される消費電流信号Sidに基づいて検査を行い、検査結果としての結果通知信号Srを、シリアル通信ライン70を介してインクジェットヘッド40の外部の印刷制御部11へと通知するようになっている(図3参照)。また、この検査・通知部48は、後述する検査用駆動信号Sd2を生成する際の制御信号である検査制御信号Sc2を、駆動回路49へと出力するようになっている(図3参照)。

0042

ここで、この検査制御信号Sc2は、本開示における「制御信号」の一具体例に対応している。

0043

なお、上記したシリアル通信ライン70は、図3に示したように、検査・通知部48と印刷制御部11との間を相互に接続するものであり、例えばI2C(Inter-IntegratedCircuit)通信等を用いた通信ラインである。このようなシリアル通信ライン70を介して、例えば、上記した検査結果(結果通知信号Sr)や、検査の開始等のやり取りがなされるようになっている。また、上記した検査制御信号Sc2は、前述した高速差動伝送路を介した伝送と比べて低速な通信(インクジェットヘッド4の内部における低速通信)を用いて、駆動回路49へと供給されるようになっている。このような低速通信としては、例えば、I2C通信やSPI(Serial Peripheral Interface)通信等が挙げられる。

0044

ここで、このような検査(噴射部の状態に関する検査)の内容としては、具体的には例えば、ノズルプレート41の状態の検査や、アクチュエータプレート42における前述した駆動壁の状態の検査、前述した圧力室内でのインク9の充填状態の検査などが、挙げられる。また、そのような検査の手法としては、例えば、消費電流信号Sidが示す消費電流の値が、所定の範囲内にあるのか否かによって、噴射部の状態が正常であるのか異常であるのかが、判定されるようになっている。具体的には、その消費電流の値が所定の範囲内である場合には、正常状態であると判定される。また、消費電流の値が、所定の範囲の上限値を超えている場合には、例えばショート不良による異常状態であると判定され、所定の範囲の下限値未満である場合には、例えばオープン不良による異常状態であると判定されるようになっている。

0045

なお、このような検査・通知部48(演算部)は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などの、デジタル演算回路を用いて構成されている。

0046

[C.駆動回路49の詳細構成]
続いて、図4図5を参照して、上記した駆動回路49の詳細構成例について説明する。図4は、この駆動回路49の詳細構成例を、ブロック図で表したものである。

0047

図4に示したように、駆動回路49は、印刷用制御部490a、検査用制御部490b、印刷用駆動信号生成部491および検査用駆動信号生成部492を有している。

0048

なお、印刷用制御部490aおよび検査用制御部490bは、本開示における「制御部」の一具体例に対応している。また、印刷用駆動信号生成部491は、本開示における「第1の信号生成部」の一具体例に対応しており、検査用駆動信号生成部492は、本開示における「第2の信号生成部」の一具体例に対応している。

0049

印刷用制御部490aは、所定の制御クロックCLKと、前述した印刷データDpおよび吐出開始信号Ssと、検査用制御部490bから出力される印刷制御ディセーブル信号Sdis2に基づいて、印刷用駆動制御信号Sdc1を生成するものである。この印刷用駆動制御信号Sdc1は、後述する印刷用駆動信号生成部491の動作(印刷用駆動信号Sd1の生成動作)を制御する信号である。また、制御クロックCLKは、インクジェットヘッド4内にて生成され、駆動回路49に入力されたクロック信号図3参照)である。印刷制御ディセーブル信号Sdis2は、詳細は後述するが、印刷用制御部490aの動作を制限する(印刷用駆動信号Sd1の生成を禁止させる)ディセーブル信号である。

0050

検査用制御部490bは、上記した制御クロックCLKと、前述した低速通信により得られる検査制御信号Sc2とに基づいて、検査用駆動制御信号Sdc2を生成するものである。この検査用駆動制御信号Sdc2は、後述する検査用駆動信号生成部492の動作(検査用駆動信号Sd2の生成動作)を制御する信号である。また、この検査用制御部490bは、上記した印刷制御ディセーブル信号Sdis2も生成し、印刷用制御部490aへと出力するようになっている。

0051

このような印刷用制御部490aおよび検査用制御部490bは、詳細は後述するが、印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2のうちの一方が、排他的に出力されるように制御する。つまり、図4に示したように、これらの印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2のうちの一方が駆動信号Sdとして、駆動回路49から噴射部(アクチュエータプレート42,ノズルプレート41)に対して出力されるようになっている(図3参照)。

0052

(印刷用駆動信号生成部491,検査用駆動信号生成部492)
印刷用駆動信号生成部491は、前述した電源経路Rp1に接続されており、この電源経路Rp1から供給される所定の電源電圧と、上記した印刷用駆動制御信号Sdc1とに基づいて、ノズル孔Hnからインク9を噴射させるための印刷用駆動信号Sd1を生成するものである。このような印刷用駆動信号生成部491は、後述するトランジスタ回路群を用いて構成されている(図5参照)。

0053

検査用駆動信号生成部492は、前述した電源経路Rp2に接続されており、この電源経路Rp2から供給される所定の電源電圧と、上記した検査用駆動制御信号Sdc2とに基づいて、前述した検査を行うための検査用駆動信号Sd2を生成するものである。このような検査用駆動信号生成部492もまた、後述するトランジスタ回路群を用いて構成されている(図5参照)。

0054

ここで、このような検査用駆動信号生成部492における消費電力P492は、印刷用駆動信号生成部491における消費電力P491よりも、小さくなっている(消費電力P491>消費電力P492)。

0055

なお、このような印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2の生成処理の詳細については、後述する(図8図9)。

0056

ここで、図5を参照して、このような印刷用駆動信号生成部491および検査用駆動信号生成部492の詳細構成例について説明する。図5は、印刷用駆動信号生成部491および検査用駆動信号生成部492の詳細構成例を、回路図で表したものである。

0057

この図5に示した例では、印刷用駆動信号生成部491には、電源経路Rp1を介して、3種類の電源電圧V1p(正電圧),V1m(負電圧),V1g(グランド電圧:GND)がそれぞれ、供給されている。なお、電源電圧V1p,V1mの電源経路にはそれぞれ、前述したバイパスコンデンサC1としてのバイパスコンデンサC1p,C1mが、個別に接続されている。また、電源電圧V1gの電源経路は、グランド接地)に接続されている。

0058

同様に、検査用駆動信号生成部492には、電源経路Rp2を介して、2種類の電源電圧V2p(正電圧),V2g(グランド電圧)がそれぞれ、供給されている。なお、電源電圧V2pの電源経路には、前述したバイパスコンデンサC2が接続されており、電源電圧V2gの電源経路は、グランドに接続されている。

0059

ここで、印刷用駆動信号生成部491内には、3種類のアナログスイッチ(スイッチSW1p,SW1m,SW1g)を含む、スイッチSW1が設けられている。これらのスイッチSW1p,SW1m,SW1gはそれぞれ、前述したトランジスタ回路群により構成されており、詳細は後述するが、印刷用駆動制御信号Sdc1に応じて、ON状態開状態)またはOFF状態閉状態)に設定されるようになっている。

0060

同様に、検査用駆動信号生成部492内には、2種類のアナログスイッチ(スイッチSW2p,SW2g)を含む、スイッチSW2が設けられている。これらのスイッチSW2p,SW2gもそれぞれ、前述したトランジスタ回路群により構成されており、詳細は後述するが、検査用駆動制御信号Sdc2に応じて、ON状態またはOFF状態に設定されるようになっている。

0061

なお、このようなスイッチSW1,SW2はそれぞれ、図5に示したように、実際には、印刷用駆動信号Sd1や検査用駆動信号Sd2の個数分(複数のノズル孔Hnの個数分)だけ、個別に設けられるようになっている。

0062

[動作および作用・効果]
(A.プリンタ1の基本動作
このプリンタ1では、以下のようにして、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われる。なお、初期状態として、図1に示した4種類のインクタンク3(3Y,3M,3C,3K)にはそれぞれ、対応する色(4色)のインク9が十分に封入されているものとする。また、インクタンク3内のインク9は、インク供給管50を介して、インクジェットヘッド4内に充填された状態となっている。

0063

このような初期状態において、プリンタ1を作動させると、搬送機構2a,2bにおけるグリッドローラ21がそれぞれ回転することで、グリッドローラ21とピンチローラ22と間に、記録紙Pが搬送方向d(X軸方向)に沿って搬送される。また、このような搬送動作と同時に、駆動機構63における駆動モータ633が、プーリ631a,631bをそれぞれ回転させることで、無端ベルト632を動作させる。これにより、キャリッジ62がガイドレール61a,61bにガイドされながら、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って往復移動する。そしてこの際に、各インクジェットヘッド4(4Y,4M,4C,4K)によって、4色のインク9を記録紙Pに適宜吐出させることで、この記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作がなされる。

0064

(B.インクジェットヘッド4における詳細動作)
続いて、インクジェットヘッド4における詳細動作(インク9の噴射動作)について説明する。すなわち、このインクジェットヘッド4では、以下のようにして、せん断シェア)モードを用いたインク9の噴射動作が行われる。

0065

まず、駆動回路49は、アクチュエータプレート42内の前述した駆動電極(コモン電極およびアクティブ電極)に対し、駆動電圧Vd(駆動信号Sdとしての印刷用駆動信号Sd1)を印加する(図2図3参照)。具体的には、駆動回路49は、前述した吐出チャネルを画成する一対の駆動壁に配置された各駆動電極に対し、駆動電圧Vdを印加する。これにより、これら一対の駆動壁がそれぞれ、その吐出チャネルに隣接するダミーチャネル側へ、突出するように変形する。

0066

このとき、駆動壁における深さ方向の中間位置を中心として、駆動壁がV字状に屈曲変形することになる。そして、このような駆動壁の屈曲変形により、吐出チャネルがあたかも膨らむように変形する。このように、一対の駆動壁での圧電厚み滑り効果による屈曲変形によって、吐出チャネルの容積が増大する。そして、吐出チャネルの容積が増大することにより、インク9が吐出チャネル内へ誘導されることになる。

0067

次いで、このようにして吐出チャネル内へ誘導されたインク9は、圧力波となって吐出チャネルの内部に伝播する。そして、ノズルプレート41のノズル孔Hnにこの圧力波が到達したタイミング(またはその近傍のタイミング)で、駆動電極に印加される駆動電圧Vdが、0(ゼロ)Vとなる。これにより、上記した屈曲変形の状態から駆動壁が復元する結果、一旦増大した吐出チャネルの容積が、再び元に戻ることになる。

0068

このようにして、吐出チャネルの容積が元に戻る過程で、吐出チャネル内部の圧力が増加し、吐出チャネル内のインク9が加圧される。その結果、液滴状のインク9が、ノズル孔Hnを通って外部へと(記録紙Pへ向けて)吐出される(図2図3参照)。このようにしてインクジェットヘッド4におけるインク9の噴射動作(吐出動作)がなされ、その結果、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われることになる。

0069

(C.噴射部の状態に関する検査処理等)
次に、図1図5に加えて図6図9を参照して、前述した噴射部の状態に関する検査処理等について、比較例(図6図7)と比較しつつ詳細に説明する。

0070

(C−1.検査処理について)
最初に、一般的なインクジェットヘッドを備えたプリンタにおける、噴射部の状態に関する検査処理等について説明する。

0071

まず、インクタンクからインクジェットヘッドに対してインクの充填を行う際に、全ての圧力室内にインクが充填されているか否かを確認するために、通常は、実際の印刷動作を行う手法が採用されている。ただし、この手法では実際の印刷動作が行われることから、インクの充填が完了するまでに、インクや被記録媒体などを消費してしまうことになる。

0072

そこで、全ての圧力室内にインクが充填されているか否かを、事前に確認する手法として、例えば、噴射部を駆動させたときの消費電流を測定し、その消費電流の測定結果からインクの充填状態を判定する、という手法が挙げられる。以下説明する比較例では、そのような消費電流の測定結果を利用した判定(検査)を、プリンタ内におけるインクジェットヘッドの外部で行うようになっている。

0073

(C−2.比較例)
図6は、そのような比較例に係る液体噴射記録装置(プリンタ101)の構成例を、ブロック図で表したものである。また、図7は、図6に示した比較例の駆動回路(後述する駆動回路109)の詳細構成例を、ブロック図で表したものである。

0074

この比較例のプリンタ101は、図3に示した実施の形態のプリンタ1において、以下のように変更したものとなっている(図6参照)。すなわち、プリンタ101では、駆動回路49を含むインクジェットヘッド4の代わりに、駆動回路109を含むインクジェットヘッド104が設けられている。また、プリンタ101ではプリンタ1とは異なり、1種類の電源経路Rp1のみが設けられており、前述した電源経路Rp2は設けられていない。加えて、プリンタ101では、前述した電流検出部46、A/Dコンバータ47および検査・通知部48がそれぞれ、インクジェットヘッド104の外部に設けられていると共に、このインクジェットヘッド104の外部に、アナログスイッチを用いた切替部102が、更に設けられている。

0075

また、図7に示したように、上記した比較例の駆動回路109は、実施の形態の駆動回路49(図4参照)において、検査用制御部490bおよび検査用駆動信号生成部492をそれぞれ設けないようにした(省いた)構成となっている。すなわち、駆動回路109には、印刷用制御部490aおよび印刷用駆動信号生成部491のみが設けられている。これにより駆動回路109では、前述した制御クロックCLK、印刷データDp、吐出開始信号Ss、印刷用駆動制御信号Sdc1および電源経路Rp1(所定の電源電圧)を用いて、印刷用駆動信号Sd1が生成され、駆動信号Sdとして出力されるようになっている。

0076

このような構成等の相違により、インクジェットヘッド4の内部で上記した検査処理等が行われるプリンタ1(図3参照)とは異なり、このプリンタ101では、インクジェットヘッド104の外部で、上記した検査処理等が行われるようになっている。

0077

具体的には、この比較例のプリンタ101では、電源経路Rp1上で発生する消費電流が電流検出部46で検出され、消費電流信号Sia(アナログ信号)として出力された後、A/Dコンバータ47において、消費電流信号Sid(デジタル信号)に変換される。そして、この消費電流信号Sidに基づいて、検査・通知部48において噴射部の状態に関する検査処理が行われると共に、その検査結果(結果通知信号Sr)が印刷制御部11へと通知される。また、このような検査処理の際と、通常の印刷動作の際とでは、印刷制御部11から切替部102に出力される切替信号S102に基づき、電源経路Rp1の経路切り替えられる。つまり、通常の印刷動作の際には、電流検出部46を経由しないようにして電源経路Rp1の経路が設定される一方、上記した検査処理の際には、電流検出部46を経由するようにして、電源経路Rp1の経路が設定される(図6参照)。

0078

ところが、このような比較例に係る検査処理等では、例えば以下のような問題が生じ得る。

0079

すなわち、まず、この比較例では、電源経路Rp1上で発生する消費電流の検出結果に基づいて検査が行われることから、この電源経路Rp1に接続されている大容量のバイパスコンデンサC1によって、積分時定数が大きくなることに起因して、検査時間が増大してしまうことになる。

0080

また、上記した切替部102は、アナログスイッチを用いて構成されていることから、回路規模が増大する結果、プリンタ101の小型化が困難となってしまう。更に、消費電流を測定する際に、例えば、電源経路Rp1上に直列的に配置された抵抗素子を介して行う場合、通常の印刷動作を行う際には、この抵抗素子をバイパスする手法(バイパス回路)も設ける必要がある。しかしながら、そのような電源経路Rp1へのバイパス回路の追加は、インクジェットヘッド104やプリンタ101の大型化を招いてしまうことになる。

0081

ちなみに、例えばインクジェットヘッドの外部において、検査用駆動信号Sd2を生成するようにする手法も考えられるが、この手法では、噴射部までの検査用駆動信号Sd2の伝送経路が、長くなってしまう。したがってこの手法では、やはり検査時間が増大したり、検査用駆動信号Sd2に対するノイズ混入等によって、検査精度が低下してしまうおそれがある。

0082

このようにしてこれらの比較例等では、検査時間が増大したり、検査精度が低下したりするおそれがあることから、噴射部の状態に関する検査を行う際の利便性が、損なわれてしまうことになる。

0083

(C−3.本実施の形態)
そこで、本実施の形態のインクジェットヘッド4では、検査用駆動信号Sd2が印刷用駆動信号Sd1とともに、インクジェットヘッド4の駆動回路49内で生成され、これらの印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2のうちの一方が、噴射部に対して排他的に出力されるようになっている。

0084

図8は、このような印刷用駆動信号Sd1の生成処理例を、模式的にタイミング図で表したものである。また、図9は、検査用駆動信号Sd2の生成処理例を、模式的にタイミング図で表したものである。

0085

図8において、(A)は、前述した制御クロックCLKを、(B)は、前述した印刷制御ディセーブル信号Sdis2を、(C)は、前述した印刷用駆動制御信号Sdc1を、(D)は印刷用駆動信号Sd1を、それぞれ示している。また、図9において、(A)は制御クロックCLKを、(B)は、所定のカウンタにより生成される、波形生成のためのカウント値Coutを、(C)は印刷制御ディセーブル信号Sdis2を、(D)は、前述した検査用駆動制御信号Sdc2を、(E)は検査用駆動信号Sd2を、それぞれ示している。なお、これらの図8図9において、横軸は時間tを示している。

0086

(印刷用駆動信号Sd1の生成処理)
最初に、図8に示した印刷用駆動信号Sd1の生成処理例では、以下のようにして、印刷用駆動信号Sd1が生成される。

0087

まず、印刷制御ディセーブル信号Sdis2が「L(ロー)」状態の期間(図8の例では、タイミングt11〜t12の期間)において、印刷用駆動信号Sd1の生成処理が有効となる(検査用駆動信号Sd2の生成処理は無効となる)。

0088

このタイミングt11〜t12の期間では、前述した3種類のアナログスイッチ(スイッチSW1p,SW1m,SW1g:図5参照)がそれぞれON(オン)状態となることで、電源経路Rp1からの対応する各電源電圧が、印刷用駆動信号Sd1の電位として現れることになる。具体的には、印刷用駆動制御信号Sdc1が、スイッチSW1pをON状態に設定すると共に、スイッチSW1m,SW1gをOFFオフ)状態に設定する信号となっている期間では、電源電圧V1p(正電圧)が、印刷用駆動信号Sd1の電位として現れる。また、印刷用駆動制御信号Sdc1が、スイッチSW1mをON状態に設定すると共に、スイッチSW1p,SW1gをOFF状態に設定する信号となっている期間では、電源電圧V1m(負電圧)が、印刷用駆動信号Sd1の電位として現れる。また、印刷用駆動制御信号Sdc1が、スイッチSW1gをON状態に設定すると共に、スイッチSW1p,SW1mをOFF状態に設定する信号となっている期間では、電源電圧V1g(グランド電圧:GND)が、印刷用駆動信号Sd1の電位として現れる。

0089

なお、このような印刷用駆動制御信号Sdc1は、例えば、LV(Length and Value)構造を有する波形設定に基づいて、生成されるようになっている。具体的には、例えば(L=80,V=SW1p)となっている場合、制御クロックCLKにおける80クロック分の期間、スイッチSW1pがON状態に設定されることになる。

0090

このようにして、電源経路Rp1からの供給される電源電圧V1p,V1m,V1gがそれぞれ、印刷用駆動信号Sd1の電位として現れることで、例えば図8(D)に示したような、印刷用駆動信号Sd1が生成される。この印刷用駆動信号Sd1は、正電圧(V1p)、負電圧(V1m)およびグランド電圧(V1g:GND)の3種類の電位を用いて構成されており、複雑な波形の信号となっている。

0091

ちなみに、印刷制御ディセーブル信号Sdis2が「H(ハイ)」状態の期間では、上記した印刷用駆動信号Sd1の生成処理が無効となる(検査用駆動信号Sd2の生成処理は有効となる)ことから、以下のようになる。すなわち、この期間においては、上記した3種類のアナログスイッチ(スイッチSW1p,SW1m,SW1g)が、全てOFF状態となるように設定されるため、印刷用駆動信号Sd1が、ハイ・インピーダンス(Hi−Z)状態となる(図8(D)参照)。

0092

(検査用駆動信号Sd2の生成処理)
一方、図9に示した検査用駆動信号Sd2の生成処理例では、以下のようにして、検査用駆動信号Sd2が生成される。

0093

なお、このような検査用駆動信号Sd2の生成処理は、例えば、印刷制御部11からのシリアル通信ライン70を介した通信信号による検査開始の指示、もしくは、プリンタ1におけるパワーオンリセット等による検査開始の指示を受けることで、開始される。具体的には、インクジェットヘッド4内の検査・通知部48が、駆動回路49に対して検査制御信号Sc2を出力することで、検査用駆動信号Sd2の生成処理が開始される。

0094

また、印刷制御ディセーブル信号Sdis2が「H」状態の期間(図9の例では、タイミングt21〜t22の期間)において、検査用駆動信号Sd2の生成処理が有効となる(印刷用駆動信号Sd1の生成処理は無効となる)。

0095

ここで、このような印刷制御ディセーブル信号Sdis2が「H」状態の期間において、検査用駆動制御信号Sdc2は、制御クロックCLKに基づいて所定のカウンタにより生成されるカウント値Coutと、カウンタ閾値Cthとの大小関係に応じて、生成される。具体的には、まず、図9に示したように、カウント値Coutは、検査制御信号Sc2により規定されるカウンタ周期Tcを有している。そして、このカウント値Coutがカウンタ閾値Cth未満(Cout<Cth)となった期間では、検査用駆動制御信号Sdc2が、スイッチSW2pをON状態に設定すると共にスイッチSW2gをOFF状態に設定する信号となる。一方、カウント値Coutがカウンタ閾値Cth以上(Cout≧Cth)となった期間では、検査用駆動制御信号Sdc2が、スイッチSW2pをOFF状態に設定すると共にスイッチSW2gをON状態に設定する信号となる。

0096

このようにして、タイミングt21〜t22の期間において、前述した2種類のアナログスイッチ(スイッチSW2p,SW2g:図5参照)がそれぞれON状態となることで、電源経路Rp2からの対応する各電源電圧が、検査用駆動信号Sd2の電位として現れることになる。具体的には、上記したように、検査用駆動制御信号Sdc2が、スイッチSW2pをON状態に設定すると共に、スイッチSW2gをOFF状態に設定する信号となっている期間では、電源電圧V2p(正電圧)が、検査用駆動信号Sd2の電位として現れる。また、上記したように、検査用駆動制御信号Sdc2が、スイッチSW2gをON状態に設定すると共に、スイッチSW2pをOFF状態に設定する信号となっている期間では、電源電圧V2g(グランド電圧:GND)が、検査用駆動信号Sd2の電位として現れる。

0097

このようにして、電源経路Rp2からの供給される電源電圧V2p,V2gがそれぞれ、検査用駆動信号Sd2の電位として現れることで、例えば図9(E)に示したような、検査用駆動信号Sd2が生成される。この検査用駆動信号Sd2は、正電圧(V2p)とグランド電圧(V2g:GND)との2種類の電位を用いて構成されており、これら2種類の電位を単純に繰り返す波形の信号となっている。つまり、この検査用駆動信号Sd2は、上記した印刷用駆動信号Sd1と比べ、簡易な波形の信号となっている。そのため、検査制御信号Sc2は、例えば印刷データDp等と比べて非常に単純な信号となり、伝送帯域が低くてもよいことになる。

0098

ちなみに、印刷制御ディセーブル信号Sdis2が「L」状態の期間では、上記した検査用駆動信号Sd2の生成処理が無効となる(印刷用駆動信号Sd1の生成処理は有効となる)ことから、以下のようになる。すなわち、この期間においては、上記した2種類のアナログスイッチ(スイッチSW2p,SW2g)が、全てOFF状態となるように設定されるため、検査用駆動信号Sd2が、ハイ・インピーダンス(Hi−Z)状態となる(図9(E)参照)。

0099

(C−4.作用・効果)
このようにして本実施の形態では、噴射部(アクチュエータプレート42およびノズルプレート41)の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号Sd2が、印刷用駆動信号Sd1とともに、インクジェットヘッド4の駆動回路49内で生成される。そして、これらの印刷用駆動信号Sd1および検査用駆動信号Sd2のうちの一方が、この噴射部に対して排他的に出力される。また、このようにして出力された印刷用駆動信号Sd1に基づいて噴射部が駆動されることで、ノズル孔Hnからインク9が噴射されるとともに、上記した検査の際には、検査用駆動信号Sd2に基づいて噴射部が駆動される。

0100

これにより本実施の形態では、例えば前述した比較例のように、インクジェットヘッド104の外部でそのような検査が行われる場合や、例えば前述したように、インクジェットヘッドの外部で検査用駆動信号Sd2が生成される場合と比べ、以下のようになる。すなわち、検査時間の短縮化が図られるとともに、噴射部までの検査用駆動信号Sd2の伝送経路が短くて済むことなどから、検査用駆動信号Sd2へのノイズ混入等のおそれが低減し、検査精度が向上する。その結果、本実施の形態では、それらの比較例等の場合と比べ、噴射部の状態に関する検査を行う際の、利便性を向上させることが可能となる。

0101

また、複雑な波形の信号である印刷用駆動信号Sd1(図8参照)を用いずに、簡易な波形の信号である検査用駆動信号Sd2(図9参照)を用いて検査を行うことができることから、簡便な制御によって検査を行うことが可能となる。更に、検査用駆動信号生成部492内のスイッチSW2を構成するトランジスタ回路群(図5参照)は、そのような簡易な波形の検査用駆動信号Sd2を生成する際に用いられるものであることから、以下のようになる。すなわち、例えば、このトランジスタ回路群における個々のトランジスタオン抵抗値が高い場合(トランジスタのチャネル面積が小さい場合)でも、検査には十分な性能が確保できることから、非常に小さな回路規模で済むことになる。よって、印刷用駆動信号生成部491において膨大な面積が必要とされるスイッチSW1と比べ、検査用駆動信号生成部492におけるスイッチSW2を、小さな面積で実現することが可能となる。更に、プリンタ1(印刷制御部11)において、(個々の)インクジェットヘッド4の不良状態(異常状態の検査結果)を把握することができ、正常な印刷動作が可能か否かの判断を行うことが可能となる。加えて、前述した比較例等の場合とは異なり、切替部102やバイパス回路が不要となることから、インクジェットヘッド4やプリンタ1の小型化を図ることも可能となる。

0102

また、本実施の形態では、検査用駆動信号生成部492における消費電力P492が、印刷用駆動信号生成部491における消費電力P491よりも小さくなっているようにしたので、以下のようになる。すなわち、検査用駆動信号Sd2を生成する際の消費電力(消費電力P492)が、印刷用駆動信号Sd1を生成する際の消費電力(消費電力P491)と比べ、小さくて済むようになる。その結果、例えば前述したような、大容量のバイパスコンデンサC1の存在による積分時定数の増加に起因した、検査時間の増大が回避される。よって、検査を行う際の利便性を、更に向上させることが可能となる。

0103

更に、本実施の形態では、印刷用駆動信号Sd1の生成の際に用いられる電源経路Rp1と、検査用駆動信号Sd2の生成の際に用いられる電源経路Rp2とが、互いに電気的に分離(アイソレーション)されていることから、以下のようになる。すなわち、検査用駆動信号Sd2へのノイズ混入等のおそれが更に低減するため、検査精度が更に向上する。また、例えば前述した比較例のように、電源経路Rp1を利用して(電源経路Rp1上で発生する消費電流の検出結果に基づいて)検査が行われるようにした場合、前述したように、大容量のバイパスコンデンサC1によって積分時定数が大きくなることに起因して、検査時間が増大してしまうことになる。これに対して本実施の形態では、小容量のバイパスコンデンサC2が接続されている、電源経路Rp2が利用される(電源経路Rp2上での消費電流の検出結果が利用される)ことから、そのような比較例と比べて積分時定数が小さくなる結果、検査時間の更なる短縮化が図られる。これらのことから、検査を行う際の利便性を、更に向上させることが可能となる。

0104

加えて、本実施の形態では、検査用駆動信号Sd2に基づく噴射部の駆動の際に電源経路Rp2上で発生する消費電流の検出結果に基づいて、上記した検査が行われるとともに、その検査の結果(結果通知信号Sr)が通知されるようにしたので、以下のようになる。すなわち、そのような検査の結果(噴射部の状態)を、ユーザが容易に把握できるようになる。具体的には、例えば、そのような検査の際に必要とされる、インクジェットヘッド4に固有パラメータに起因した検査手法等の相違を、インクジェットヘッド4の上流側(印刷制御部11)において、事前に認識しておかなくても済むようになる(例えば、そのようなパラメータを、事前に入力しておく必要が無くなる)。なお、上記した固有のパラメータとしては、例えば、インクジェットヘッド4の種別型番等による構造の違いや、インクジェットヘッド4における個体差による違いなどが、挙げられる。また、上記した検査手法等の相違としては、例えば、前述した所定の範囲(噴射部の状態が正常であるのか異常であるのかを判定するための消費電流の範囲)の違いなどが、挙げられる。これらのことから、本実施の形態では、記検査を行う際の利便性を、より一層向上させることが可能となる。

0105

また、本実施の形態では、前述した高速差動伝送路を介した伝送データに基づいて印刷用駆動信号Sd1が生成されることで、高速印刷性能が確保されるとともに、前述した低速通信により得られる検査制御信号Sc2に基づいて、検査用駆動信号Sd2の生成動作が制御されることで、以下のようになる。すなわち、高速差動伝送路を構成する配線ケーブル等のインターフェース)は、一般的に高価なものであることから、そのような高価な配線が検査用には不要となることで、検査に要するコストを低減することが可能となる。

0106

<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。

0107

例えば、上記実施の形態では、プリンタおよびインクジェットヘッドにおける各部材の構成例(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。具体的には、例えば、インクジェットヘッド内において、複数の駆動部(駆動回路)同士が、互いにカスケード接続多段接続)されているようにしたり、互いにマルチドロップ接続されているようにしてもよい。また、駆動回路49内の具体的なブロック構成や、印刷用駆動信号生成部491および検査用駆動信号生成部492内の具体的な回路構成等についても、上記実施の形態で説明したものには限られず、他のブロック構成や回路構成等としてもよい。更に、上記実施の形態では、インクジェットヘッドの外部から内部に伝送される伝送データが、高速差動伝送路を介して伝送されたデータである場合を例に挙げて説明したが、その例には限られず、例えば、高速差動伝送路を介して伝送されたデータではなくてもよい。加えて、上記実施の形態では、伝送データがLVDSにて伝送される場合を例に挙げて説明したが、その例には限られず、例えば伝送データが、ECL(Emitter Coupled Logic)やCML(Current Mode Logic)などの物理層を用いて伝送されるようにしてもよい。また、データ伝送の際に、例えばクロック信号を伝送しないようにし、データラインにクロック信号を組み込んでデータ伝送を行う、エンベデッドクロック方式を用いるようにしてもよい。

0108

また、インクジェットヘッドの構造としては、各タイプのものを適用することが可能である。すなわち、例えば、アクチュエータプレートにおける各吐出チャネルの延在方向の中央部からインク9を吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよい。あるいは、例えば、各吐出チャネルの延在方向に沿ってインク9を吐出する、いわゆるエッジシュートタイプのインクジェットヘッドであってもよい。更には、プリンタの方式としても、上記実施の形態で説明した方式には限られず、例えば、サーマル式(サーマル方式オンデマンド型)やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)方式など、各種の方式を適用することが可能である。

0109

更に、上記実施の形態では、インクタンクとインクジェットヘッドとの間でインク9を循環させずに利用する、非循環式のインクジェットヘッドを例に挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、インクタンクとインクジェットヘッドとの間でインク9を循環させて利用する、循環式のインクジェットヘッドにおいても、本開示を適用することが可能である。

0110

加えて、上記実施の形態では、噴射部に関する検査処理の手法について、具体的に挙げて説明したが、上記実施の形態で挙げた例には限られず、他の手法を用いるようにしてもよい。

0111

また、上記実施の形態で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェアプログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワーク記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。

0112

更に、上記実施の形態では、本開示における「液体噴射記録装置」の一具体例として、プリンタ1(インクジェットプリンタ)を挙げて説明したが、この例には限られず、インクジェットプリンタ以外の他の装置にも、本開示を適用することが可能である。換言すると、本開示の「液体噴射ヘッド」(インクジェットヘッド)を、インクジェットプリンタ以外の他の装置に適用するようにしてもよい。具体的には、例えば、ファクシミリオンデマンド印刷機などの装置に、本開示の「液体噴射ヘッド」を適用するようにしてもよい。

0113

加えて、これまでに説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。

0114

なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。

0115

また、本開示は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
液体噴射ヘッドにおける噴射部に含まれる複数のノズルから液体を噴射させる駆動回路であって、
前記ノズルから前記液体を噴射させるための印刷用駆動信号を生成する第1の信号生成部と、
前記噴射部の状態に関する検査を行うための検査用駆動信号を生成する第2の信号生成部と、
前記印刷用駆動信号および前記検査用駆動信号のうちの一方が、前記噴射部に対して排他的に出力されるように制御する制御部と
を備えた駆動回路。
(2)
前記第2の信号生成部における消費電力が、前記第1の信号生成部における消費電力よりも小さい
上記(1)に記載の駆動回路。
(3)
上記(1)または(2)に記載の駆動回路と、
前記複数のノズルを含む前記噴射部と
を備え、
前記駆動回路は、
前記印刷用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させると共に、
前記噴射部の状態に関する検査の際には、前記検査用駆動信号に基づいて前記噴射部を駆動する
液体噴射ヘッド。
(4)
前記第1の信号生成部に接続されており、前記印刷用駆動信号の生成の際に用いられる第1の電源経路と、
前記第1の電源経路に対して電気的に分離されていると共に前記第2の信号生成部に接続されており、前記検査用駆動信号の生成の際に用いられる第2の電源経路と
を更に備えた
上記(3)に記載の液体噴射ヘッド。
(5)
前記検査用駆動信号に基づいて前記噴射部が駆動されている際に、前記第2の電源経路上で発生する消費電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部における前記消費電流の検出結果に基づいて、前記噴射部の状態に関する検査を行う検査部と、
前記検査部における前記噴射部の状態に関する検査の結果を通知する通知部と
を更に備えた
上記(4)に記載の液体噴射ヘッド。
(6)
前記第1の信号生成部は、前記液体噴射ヘッドの外部から高速差動伝送路を介して伝送される伝送データに基づいて、前記印刷用駆動信号を生成し、
前記制御部は、前記高速差動伝送路を介した伝送と比べて低速な通信である、前記液体噴射ヘッドの内部における低速通信により得られる制御信号に基づいて、前記第2の信号生成部における前記検査用駆動信号の生成動作を制御する
上記(3)ないし(5)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(7)
上記(3)ないし(6)のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備えた
液体噴射記録装置。

0116

1…プリンタ、10…筺体、11…印刷制御部、2a,2b…搬送機構、21…グリッドローラ、22…ピンチローラ、3(3Y,3M,3C,3K)…インクタンク、4(4Y,4M,4C,4K)…インクジェットヘッド、41…ノズルプレート、42…アクチュエータプレート、46…電流検出部、47…A/Dコンバータ、48…検査・通知部、49…駆動回路、490a…印刷用制御部、490b…検査用制御部、491…印刷用駆動信号生成部、492…検査用駆動信号生成部、50…インク供給管、6…走査機構、61a,61b…ガイドレール、62…キャリッジ、63…駆動機構、631a,631b…プーリ、632…無端ベルト、633…駆動モータ、70…シリアル通信ライン、9…インク、P…記録紙、d…搬送方向、Hn…ノズル孔、Sd…駆動信号、Sd1…印刷用駆動信号、Sd2…検査用駆動信号、Vd…駆動電圧、Dp…印刷データ、Ss…吐出開始信号、CLK…制御クロック、Rp1,Rp2…電源経路、C1(C1p,C1m),C2…バイパスコンデンサ、Sia,Sid…消費電流信号、Sr…結果通知信号、Sc2…検査制御信号、Sdis2…印刷制御ディセーブル信号、Sdc1…印刷用駆動制御信号、Sdc2…検査用駆動制御信号、P491,P492…消費電力、V1p,V1m,V1g,V2p,V2g…電源電圧、SW1(SW1p,SW1m,SW1g),SW2(SW2p,SW2g)…スイッチ、Cout…カウント値、Cth…カウンタ閾値、t…時間、t11,t12,t21,t22…タイミング、Tc…カウンタ周期。

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