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図面 (7)

課題

目標の色の再現を高い精度で適切に行う。

解決手段

印刷装置12と、制御装置であるホストPC14とを備える印刷ステム10であって、印刷装置12は、複数のインクジェットヘッド202y〜k及び測色器204を有し、ホストPC14は、複数のインクジェットヘッド202y〜kにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を実行可能であり、色合わせ処理において、測色器204を用いて目標の色を取得する目標色取得処理と、色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させて、複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する目標色対応値決定処理とを行う。

概要

背景

近年、インクジェット方式印刷を行う印刷装置であるインクジェットプリンタが広く用いられている。また、インクジェットプリンタにおいて高い品質で印刷を行う方法に関し、従来、色見本帳に示された色彩再現するために色合わせカラーマッチング)を行う方法等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。

概要

目標の色の再現を高い精度で適切に行う。印刷装置12と、制御装置であるホストPC14とを備える印刷システム10であって、印刷装置12は、複数のインクジェットヘッド202y〜k及び測色器204を有し、ホストPC14は、複数のインクジェットヘッド202y〜kにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を実行可能であり、色合わせ処理において、測色器204を用いて目標の色を取得する目標色取得処理と、色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させて、複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する目標色対応値決定処理とを行う。

目的

本発明は、上記の課題を解決できる印刷システム、色合わせ方法、制御装置、及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

インクジェット方式印刷を行う印刷システムであって、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置と、前記印刷装置の動作を制御する制御装置とを備え、前記印刷装置は、互いに異なる色のインクをインクジェット方式で吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を測色する測色器とを有し、前記制御装置は、前記印刷装置における前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を実行可能であり、前記色合わせ処理において、前記目標の色が表現されている物の色を前記印刷装置における前記測色器に測色させることで前記目標の色を取得する目標色取得処理と、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値である色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、前記目標の色に対応する前記色設定値である目標色対応値を決定する処理であり、互いに異なる前記色設定値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させて、当該複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択することで前記目標色対応値を決定する目標色対応値決定処理とを行い、前記目標色対応値決定処理において、予め設定された第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第1色選択処理と、前記第1の間隔よりも狭い第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第2色選択処理とを行い、前記第1色選択処理において、前記初期値設定処理において設定した前記色設定値の初期値を前記第1色選択処理での基準の前記色設定値である第1基準値として設定する第1基準値設定処理と、前記第1基準値から前記第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第1パッチ印刷処理と、前記第1パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第1パッチ選択処理とを行い、前記第2色選択処理において、前記第1色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第2色選択処理での基準の前記色設定値である第2基準値として設定する第2基準値設定処理と、前記第2基準値から前記第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第2パッチ印刷処理と、前記第2パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第2パッチ選択処理とを行うことを特徴とする印刷システム。

請求項2

前記第1色選択処理において、前記第1パッチ選択処理で前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチである第1選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第1パッチ印刷処理において用いた前記第1基準値とが異なっている場合、前記第1選択パッチに対応する前記色設定値を新たな前記第1基準値に設定して、前記第1パッチ印刷処理及び前記第1パッチ選択処理を再度行い、かつ、前記第1パッチ選択処理での前記第1選択パッチの選択結果に基づいて前記第1基準値を変更しつつ、前記第1選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第1パッチ印刷処理において用いた前記第1基準値とが一致するまで、前記第1パッチ印刷処理及び前記第1パッチ選択処理を繰り返して行い、前記第1選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第1パッチ印刷処理において用いた前記第1基準値とが一致した時点での前記第1選択パッチを、前記第1色選択処理での前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。

請求項3

前記第2色選択処理において、1回の前記第2パッチ印刷処理と、1回の前記第2パッチ選択処理とを行うことで、前記第2色選択処理での前記目標の色に最も近い色のパッチを選択することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。

請求項4

前記第2色選択処理において、前記第2パッチ選択処理で前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチである第2選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第2パッチ印刷処理において用いた前記第2基準値とが異なっている場合、前記第2選択パッチに対応する前記色設定値を新たな前記第2基準値に設定して、前記第2パッチ印刷処理及び前記第2パッチ選択処理を再度行い、かつ、前記第2パッチ選択処理での前記第2選択パッチの選択結果に基づいて前記第2基準値を変更しつつ、前記第2選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第2パッチ印刷処理において用いた前記第2基準値とが一致するまで、前記第2パッチ印刷処理及び前記第2パッチ選択処理を繰り返して行い、前記第2選択パッチに対応する前記色設定値と、前記第2パッチ印刷処理において用いた前記第2基準値とが一致した時点での前記第2選択パッチを、前記第2色選択処理での前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。

請求項5

前記目標色対応値決定処理において、前記第2の間隔よりも狭い第3の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第3色選択処理を更に行い、前記第3色選択処理において、前記第2色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第3色選択処理での基準の前記色設定値である第3基準値として設定する第3基準値設定処理と、前記第3基準値から前記第3の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第3パッチ印刷処理と、前記第3パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色が表現されているパッチを選択する第3パッチ選択処理とを行うことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の印刷システム。

請求項6

前記第3色選択処理において、1回の前記第3パッチ印刷処理と、1回の前記第3パッチ選択処理とを行うことで、前記第3色選択処理での前記目標の色に最も近い色のパッチを選択することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。

請求項7

前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれは、シアンマゼンタイエロー、及びブラックのそれぞれの色のインクを吐出し、前記色設定値は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のインクの吐出量を示す値であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の印刷システム。

請求項8

互いに異なる色のインクをインクジェット方式で吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を測色する測色器とを備える印刷装置で印刷する色の色合わせを行う色合わせ方法であって、前記印刷装置における前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を行い、前記色合わせ処理において、前記目標の色が表現されている物の色を前記印刷装置における前記測色器に測色させることで前記目標の色を取得する目標色取得処理と、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値である色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、前記目標の色に対応する前記色設定値である目標色対応値を決定する処理であり、互いに異なる前記色設定値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させて、当該複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択することで前記目標色対応値を決定する目標色対応値決定処理とを行い、前記目標色対応値決定処理において、予め設定された第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第1色選択処理と、前記第1の間隔よりも狭い第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第2色選択処理とを行い、前記第1色選択処理において、前記初期値設定処理において設定した前記色設定値の初期値を前記第1色選択処理での基準の前記色設定値である第1基準値として設定する第1基準値設定処理と、前記第1基準値から前記第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第1パッチ印刷処理と、前記第1パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第1パッチ選択処理とを行い、前記第2色選択処理において、前記第1色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第2色選択処理での基準の前記色設定値である第2基準値として設定する第2基準値設定処理と、前記第2基準値から前記第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第2パッチ印刷処理と、前記第2パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第2パッチ選択処理とを行うことを特徴とする色合わせ方法。

請求項9

互いに異なる色のインクをインクジェット方式で吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を測色する測色器とを備える印刷装置の動作を制御する制御装置であって、前記印刷装置における前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を実行可能であり、前記色合わせ処理において、前記目標の色が表現されている物の色を前記印刷装置における前記測色器に測色させることで前記目標の色を取得する目標色取得処理と、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値である色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、前記目標の色に対応する前記色設定値である目標色対応値を決定する処理であり、互いに異なる前記色設定値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させて、当該複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択することで前記目標色対応値を決定する目標色対応値決定処理とを行い、前記目標色対応値決定処理において、予め設定された第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第1色選択処理と、前記第1の間隔よりも狭い第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第2色選択処理とを行い、前記第1色選択処理において、前記初期値設定処理において設定した前記色設定値の初期値を前記第1色選択処理での基準の前記色設定値である第1基準値として設定する第1基準値設定処理と、前記第1基準値から前記第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第1パッチ印刷処理と、前記第1パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第1パッチ選択処理とを行い、前記第2色選択処理において、前記第1色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第2色選択処理での基準の前記色設定値である第2基準値として設定する第2基準値設定処理と、前記第2基準値から前記第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第2パッチ印刷処理と、前記第2パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第2パッチ選択処理とを行うことを特徴とする制御装置。

請求項10

互いに異なる色のインクをインクジェット方式で吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を測色する測色器とを備える印刷装置で印刷する色の色合わせの動作を制御するプログラムであって、前記印刷装置における前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理の動作を制御し、前記色合わせ処理において、前記目標の色が表現されている物の色を前記印刷装置における前記測色器に測色させることで前記目標の色を取得する目標色取得処理と、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値である色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、前記目標の色に対応する前記色設定値である目標色対応値を決定する処理であり、互いに異なる前記色設定値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させて、当該複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択することで前記目標色対応値を決定する目標色対応値決定処理とを行い、前記目標色対応値決定処理において、予め設定された第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第1色選択処理と、前記第1の間隔よりも狭い第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第2色選択処理とを行い、前記第1色選択処理において、前記初期値設定処理において設定した前記色設定値の初期値を前記第1色選択処理での基準の前記色設定値である第1基準値として設定する第1基準値設定処理と、前記第1基準値から前記第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第1パッチ印刷処理と、前記第1パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第1パッチ選択処理とを行い、前記第2色選択処理において、前記第1色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第2色選択処理での基準の前記色設定値である第2基準値として設定する第2基準値設定処理と、前記第2基準値から前記第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第2パッチ印刷処理と、前記第2パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第2パッチ選択処理とを行うことを特徴とするプログラム。

技術分野

0001

本発明は、印刷ステム色合わせ方法、制御装置、及びプログラムに関する。

背景技術

0002

近年、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であるインクジェットプリンタが広く用いられている。また、インクジェットプリンタにおいて高い品質で印刷を行う方法に関し、従来、色見本帳に示された色彩再現するために色合わせ(カラーマッチング)を行う方法等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。

先行技術

0003

特開2009−124538号公報

発明が解決しようとする課題

0004

近年、インクジェットプリンタの用途の広がり等により、所望の色をより高い再現性で表現することが求められる場合がある。例えば、商標等と関連づけられた特定の色(例えば、コーポレートカラー)等を印刷により表現する場合、目標の色をより高い精度で再現することが望まれる。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷システム、色合わせ方法、制御装置、及びプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本願の発明者は、目標の色を高い精度で再現するための方法について、鋭意研究を行った。そして、実際に目標の色が表現されている物の色を測色器で測色して、色合わせを行うことを考えた。また、この場合に行う色合わせの方法として、色を互いに異ならせた複数のパッチを印刷する動作と、そのパッチの中から目標の色に最も近い色のパッチを選択する動作とを繰り返すことを考えた。また、この繰り返しの動作として、以下において説明をする第1色選択処理及び第2色選択処理等を含む処理を行うことを考えた。このように構成すれば、例えば、目標の色の再現を高い精度で適切に行うことができる。

0006

また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、インクジェット方式で印刷を行う印刷システムであって、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置と、前記印刷装置の動作を制御する制御装置とを備え、前記印刷装置は、互いに異なる色のインクをインクジェット方式で吐出する複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を測色する測色器と有し、前記制御装置は、前記印刷装置における前記複数のインクジェットヘッドにより印刷される色を目標の色に合わせる色合わせ処理を実行可能であり、前記色合わせ処理において、前記目標の色が表現されている物の色を前記印刷装置における前記測色器に測色させることで前記目標の色を取得する目標色取得処理と、前記複数のインクジェットヘッドのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値である色設定値の初期値を設定する初期値設定処理と、前記目標の色に対応する前記色設定値である目標色対応値を決定する処理であり、互いに異なる前記色設定値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させて、当該複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択することで前記目標色対応値を決定する目標色対応値決定処理とを行い、前記目標色対応値決定処理において、予め設定された第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第1色選択処理と、前記第1の間隔よりも狭い第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から前記目標の色に近い色のパッチを選択する第2色選択処理とを行い、前記第1色選択処理において、前記初期値設定処理において設定した前記色設定値の初期値を前記第1色選択処理での基準の前記色設定値である第1基準値として設定する第1基準値設定処理と、前記第1基準値から前記第1の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第1パッチ印刷処理と、前記第1パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第1パッチ選択処理とを行い、前記第2色選択処理において、前記第1色選択処理において前記目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する前記色設定値を前記第2色選択処理での基準の前記色設定値である第2基準値として設定する第2基準値設定処理と、前記第2基準値から前記第2の間隔で前記色設定値が互いに異なる複数のパッチを前記複数のインクジェットヘッドに印刷させる第2パッチ印刷処理と、前記第2パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を前記測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、前記目標色取得処理で取得した前記目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、前記目標の色に最も近い色のパッチを選択する第2パッチ選択処理とを行う。

0007

このように構成した場合、例えば、色設定値の間隔を広くした第1色選択処理を行うことで、目標の色に近い色を再現できる色設定値を迅速かつ適切に絞り込むことができる。また、第1色選択処理での結果を利用して、色設定値の間隔を狭くした第2色選択処理を行うことで、目標の色に近い色を再現できる色設定値の範囲をより狭い範囲に絞り混むことができる。そのため、このように構成すれば、例えば、目標の色の再現を高い精度で適切に行うことができる。

0008

この構成において、基準の色設定値とは、例えば、色設定値を様々に異ならせた複数のパッチを印刷する場合に中心の値として用いる色設定値のことである。また、初期値設定処理では、例えば、目標色取得処理で取得した目標の色に合わせて色設定値の初期値を設定することが好ましい。このように構成すれば、例えば、目標の色に近い初期値を適切に設定することができる。また、初期値設定処理において、色設定値の初期値について、例えば、予め用意された初期値設定用プロファイル(例えば、ICCプロファイル)を用いて設定することが考えられる。

0009

また、この構成において、複数のインクジェットヘッドのそれぞれは、例えば、シアンマゼンタイエロー、及びブラックのそれぞれの色のインクを吐出する。この場合、色設定値としては、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のインクの吐出量に対応付けられる値を用いることが考えられる。このように構成すれば、例えば、色設定値を様々に変化させることで、複数のインクジェットヘッドにより、様々な色を適切に表現することができる。また、パッチとしては、例えば、対応する色設定値の色で一定の範囲(例えば、所定の矩形状の範囲)を塗りつぶした領域を形成することが考えられる。

0010

また、この構成において、目標色対応値決定処理では、色設定値の間隔を更に狭くした第3色選択処理を行ってもよい。この場合、第3色選択処理については、例えば、第2の間隔よりも狭い第3の間隔で色設定値が互いに異なる複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する処理等と考えることができる。このように構成すれば、例えば、目標の色の再現をより高い精度で適切に行うことができる。

0011

また、より具体的に、第3色選択処理では、例えば、第3基準値設定処理、第3パッチ印刷処理、及び第3パッチ選択処理等を行うことが考えられる。第3基準値設定処理とは、例えば、第2色選択処理において目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応する色設定値を第3色選択処理での基準の色設定値である第3基準値として設定する処理のことである。第3パッチ印刷処理とは、例えば、第3基準値から第3の間隔で色設定値が互いに異なる複数のパッチを複数のインクジェットヘッドに印刷させる処理のことである。また、第3パッチ選択処理とは、例えば、第3パッチ印刷処理により印刷された複数のパッチの色を測色器に測色させ、当該複数のパッチに対する測色の結果と、目標色取得処理で取得した目標の色とに基づき、当該複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色が表現されているパッチを選択する処理のことである。

0012

また、目標色対応値決定処理においては、例えば、色設定値の間隔を最も狭くした複数のパッチに対する測色の結果に基づき、目標の色を表現するために用いる色設定値である目標色対応値を決定する。例えば、目標色対応値決定処理において、第1色選択処理、第2色選択処理、及び第3色選択処理を行う場合、第3色選択処理において、目標色対応値を決定することが考えられる。また、目標色対応値決定処理において、第3色選択処理を行わず、第1色選択処理及び第2色選択処理のみを行う場合には、第2色選択処理において、目標色対応値を決定することが考えられる。また、目標色対応値決定処理において、第3色選択処理よりも色設定値の間隔を狭くした複数のパッチを印刷する処理を行う場合、この処理において、目標色対応値を決定することが考えられる。

0013

また、この構成において、第1色選択処理では、例えば、必要に応じて第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を複数回繰り返して行うことが考えられる。この場合、例えば、第1基準値を変更しつつ、所定の条件が満たされるまで第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を繰り返して行うことが考えられる。

0014

より具体的に、例えば、第1色選択処理において、第1パッチ選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチである第1選択パッチに対応する色設定値と、第1パッチ印刷処理において用いた第1基準値とが異なっている場合、第1選択パッチに対応する色設定値を新たな第1基準値に設定して、第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を再度行う。また、この場合、例えば、第1パッチ選択処理での第1選択パッチの選択結果に基づいて第1基準値を変更しつつ、第1選択パッチに対応する色設定値と、第1パッチ印刷処理において用いた第1基準値とが一致するまで、第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を繰り返して行う。そして、例えば、第1選択パッチに対応する色設定値と、第1パッチ印刷処理において用いた第1基準値とが一致した時点での第1選択パッチを、第1色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチとして選択する。

0015

このように構成した場合、例えば、第1色選択処理において、第1基準値を変更しつつ第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を繰り返して行うことで、色設定値の範囲を限定せずに、目標の色に近い色のパッチを選択することができる。また、この場合において、第1選択パッチに対応する色設定値と、第1パッチ印刷処理において用いた第1基準値とが一致するまで、第1パッチ印刷処理及び第1パッチ選択処理を繰り返して行うことで、目標の色に近い色のパッチをより高い精度で適切に選択することができる。

0016

また、この場合、第2色選択処理以降の処理では、目標の色に対応する色設定値について、例えば、第1色選択処理で最終的に選択したパッチに対応して決まる所定の範囲内にあると考えることができる。そのため、第2色選択処理以降の処理については、例えば、色設定値の範囲を限定して行うことで、より高速に処理を行うことが考えられる。より具体的に、この場合、例えば、第2色選択処理において、1回の第2パッチ印刷処理と、1回の第2パッチ選択処理とを行うことで、第2色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチを選択することが考えられる。このように構成すれば、例えば、第2色選択処理をより高速かつ適切に行うことができる。また、この場合、第3色選択処理においても、例えば、1回の第3パッチ印刷処理と、1回の第3パッチ選択処理とを行うことで、第3色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチを選択することが考えられる。このように構成すれば、例えば、第3色選択処理をより高速かつ適切に行うことができる。

0017

また、第2色選択処理においてより高い精度で目標の色に近い色のパッチを選択することを考えた場合、第2色選択処理において、第2パッチ印刷処理及び第2パッチ選択処理を繰り返して行うこと等も考えられる。より具体的に、この場合、第2色選択処理において、第2パッチ選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチである第2選択パッチに対応する色設定値と、第2パッチ印刷処理において用いた第2基準値とが異なっている場合、例えば、第2選択パッチに対応する色設定値を新たな第2基準値に設定して、第2パッチ印刷処理及び第2パッチ選択処理を再度行うことが考えられる。また、この場合、例えば、第2パッチ選択処理での第2選択パッチの選択結果に基づいて第2基準値を変更しつつ、第2選択パッチに対応する色設定値と、第2パッチ印刷処理において用いた第2基準値とが一致するまで、第2パッチ印刷処理及び第2パッチ選択処理を繰り返して行う。そして、第2選択パッチに対応する色設定値と、第2パッチ印刷処理において用いた第2基準値とが一致した時点での第2選択パッチを、第2色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチとして選択する。このように構成すれば、例えば、第2色選択処理をより高い精度で適切に行うことができる。

0018

また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する色合わせ方法、制御装置、及びプログラム等を用いることも考えられる。これらの場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。

発明の効果

0019

本発明によれば、例えば、目標の色の再現を高い精度で適切に行うことができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の一実施形態に係る印刷システム10について説明をする図である。図1(a)は、印刷システム10の構成の一例を示す。図1(b)は、印刷装置12の構成の一例を示す。図1(c)は、印刷装置12におけるヘッド部102の構成の一例を示す。
本例において行う色合わせ処理の動作の一例を示すフローチャートである。
第1色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。
第2色選択処理及び第3色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。図4(a)は、第2色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。図4(b)は、第3色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。
印刷システム10における印刷装置12及びホストPC14において色合わせ処理を行う動作の一例を示すシーケンス図である。
印刷システム10における印刷装置12及びホストPC14において色合わせ処理を行う動作の一例を示すシーケンス図である。

実施例

0021

以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システム10について説明をする図である。図1(a)は、印刷システム10の構成の一例を示す。尚、以下において説明をする点を除き、本例の印刷システム10は、公知の印刷システムと同一又は同様の特徴を有してよい。

0022

本例において、印刷システム10は、印刷対象媒体メディア)に対してインクジェット方式で印刷を行うシステムであり、印刷装置12及びホストPCを備える。印刷装置12は、インクジェット方式で媒体に対して印刷を行うインクジェットプリンタであり、ホストPC14の制御に応じて、印刷の動作を実行する。

0023

ホストPC14は、印刷装置12の動作を制御する制御装置として機能するコンピュータであり、印刷すべき画像を示す印刷入力データを印刷装置12へ供給することにより、印刷装置12の動作を制御する。また、本例において、ホストPC14は、印刷装置12において印刷により表現(再現)する色を調整する色合わせ処理を更に行う。色合わせ処理については、後に更に詳しく説明をする。

0024

続いて、印刷システム10における印刷装置12について、更に詳しく説明をする。図1(b)は、印刷装置12の構成の一例を示す。図1(c)は、印刷装置12におけるヘッド部102の構成の一例を示す。本例において、印刷装置12は、ヘッド部102、プラテン104、主走査駆動部106、副走査駆動部108、及び制御部120を有する。

0025

尚、上記及び以下に説明をする点を除き、印刷装置12は、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の特徴を有してよい。また、印刷装置12は、図示した構成以外に、印刷の動作等に必要な各種の構成を更に有してもよい。例えば、印刷装置12は、使用するインクの種類に応じて、インクを媒体50に定着させるための定着手段等を更に有してよい。

0026

ヘッド部102は、媒体50に対してインクを吐出する部分である。本例において、ヘッド部102は、複数のインクジェットヘッドと、測色器204とを有する。また、複数のインクジェットヘッドとして、図1(c)に示すように、インクジェットヘッド202y、インクジェットヘッド202m、インクジェットヘッド202c、及びインクジェットヘッド202k(以下、インクジェットヘッド202y〜kという)を有する。ヘッド部102において、インクジェットヘッド202y〜k及び測色器204は、例えば、図示を省略したキャリッジに保持される。また、これにより、ヘッド部102の移動時において、インクジェットヘッド202y〜k及び測色器204は、共に移動する。

0027

また、インクジェットヘッド202y〜kのそれぞれは、互いに異なる色のインクをインクジェット方式で媒体50へ吐出するインクジェットヘッドであり、印刷装置12において予め設定された副走査方向(図中のX方向)の位置をずらして並ぶ複数のノズルを有し、それぞれのノズルから、媒体50へ向けて、インクを吐出する。また、本例において、インクジェットヘッド202y〜kは、副走査方向の位置を揃えて、副走査方向と直交する主走査方向(図中のY方向)へ並べて配設される。

0028

また、インクジェットヘッド202y〜kから吐出する各色のインクは、カラー印刷(例えば、フルカラー印刷)に用いる基本色プロセスカラー)の各色のインクである。より具体的に、インクジェットヘッド202yは、イエロー色(Y色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド202mは、マゼンタ色(M色)のインクを吐出する。インクジェットヘッド202cは、シアン色(C色)のインクを吐出する。また、インクジェットヘッド202kは、ブラック色(K色)のインクを吐出する。

0029

また、測色器204は、インクジェットヘッド202y〜kにより印刷される色を測色する測定器である。測色器204としては、例えば、公知の様々な測色器を好適に利用できる。また、この場合において、上記のように、インクジェットヘッド202y〜kと共にキャリッジに搭載できる測色器を用いることが好ましい。また、より具体的に、測色器204としては、公知のXYZセンサを内蔵した測色器や、分光測色器等を用いることが考えられる。また、本例において、測色器204は、例えば以下において詳しく説明をするように、色合わせ処理の実行時等に、ホストPC14の指示に応じて、媒体50上に印刷されたパッチの色を測定する。

0030

プラテン104は、ヘッド部102と対向する位置において媒体50を保持する台状部材である。主走査駆動部106は、ヘッド部102におけるインクジェットヘッド202y〜kに主走査動作を行わせる駆動部である。この場合、主走査動作とは、例えば、主走査方向へ媒体50に対して相対的に移動しつつインクを吐出する動作のことである。本例において、主走査駆動部106は、例えば、主走査方向における位置を固定した媒体50に対してインクジェットヘッド202y〜kの側を主走査方向へ移動させることにより、インクジェットヘッド202y〜kに主走査動作を行わせる。また、この場合、主走査駆動部106は、例えば、図示を省略したガイドレールに沿ってヘッド部102を移動させる。ガイドレールとは、例えば、主走査方向へ延伸するレール部材のことである。

0031

副走査駆動部108は、インクジェットヘッド202y〜kに副走査動作を行わせる駆動部である。この場合、副走査動作とは、例えば、副走査方向へ媒体50に対して相対的に移動する動作のことである。また、本例において、副走査駆動部108は、例えば、図示を省略したローラ等を用いて副走査方向と平行な搬送方向へ媒体50を搬送することにより、媒体50の側を移動させて、インクジェットヘッド202y〜kに副走査動作を行わせる。

0032

制御部120は、例えば印刷装置12のCPUを含む構成であり、印刷装置12の各部の動作を制御する。より具体的に、制御部120は、例えば、ホストPC14から受け取る印刷入力データに基づいてインクジェットヘッド202y〜kにインクを吐出させることにより、印刷すべき画像をインクジェットヘッド202y〜kに描かせる。

0033

続いて、本例の印刷システム10において行う色合わせ処理について、更に詳しく説明をする。本例において、印刷システム10におけるホストPC14は、所定のプログラムに従って、色合わせ処理を実行する。また、この色合わせ処理において、目標の色を印刷装置12における測色器204に読み取らせて、印刷装置12におけるインクジェットヘッド202y〜kにより印刷される色を目標の色に合わせる処理を行う。また、より具体的に、この場合、ホストPC14は、目標の色が表現されている物であるターゲットの色を測色器204に読み取らせ、複数のパッチを含むチャートの印刷の動作と測色の動作とを繰り返すことにより、ターゲットの色に対する色合わせを行う。この場合、チャートとは、例えば、印刷装置12の特性等を確認するために設定されたパターンを含む画像のことである。また、パッチとは、例えば、印刷結果確認用のチャートの一部を構成する部分である。パッチについては、例えば、印刷結果を確認するために一定の条件で描く図形等と考えることもできる。また、本例において、パッチは、一つの色の読み取り対象となる領域であり、一定の色で塗りつぶされる。この場合、一定の色で塗りつぶすとは、例えば、単位面積に対してインクジェットヘッド202y〜kにより吐出する各色のインク量の比を一定にして塗りつぶすことである。

0034

また、上記のように、本例において行う色合わせの処理では、目標の色が表現されているターゲットの色を印刷装置12における測色器204で測色することにより、目標の色を取得する。この場合、ターゲットについて、目標の色が表現されているとは、例えば、ターゲットの少なくとも一部が目標の色で着色されていることである。目標の色としては、例えば、商標等と関連づけられた特定の色(例えば、コーポレートカラー)等を用いることが考えられる。

0035

また、より具体的に、この場合、ホストPC14は、例えば、図2に示す動作により、色合わせ処理を行う。図2は、本例において行う色合わせ処理の動作の一例を示すフローチャートである。

0036

本例において行う色合わせの処理において、ホストPC14は、先ず、ターゲットの色を測色器204に測色させることで、目標の色を取得する(S102)。この場合、ステップS102の動作は、目標色取得処理の動作の一例である。また、本例のステップS102において、ホストPC14は、測色器204による測色結果に基づき、目標の色を示すLab値を取得する。この場合、Lab値とは、Lab表色系で色を示すパラメータでのことである。また、より具体的に、Lab値については、例えば、L値、a値、及びb値により構成されるパラメータ等と考えることができる。

0037

また、ステップS102の動作に続いて、ホストPC14は、インクジェットヘッド202y〜kにより印刷される色と対応付けられるCMYK値の初期値の設定を行う(S104)。この場合、ステップS104の動作は、初期値設定処理の動作の一例である。また、CMYK値は、色設定値の一例である。この場合、色設定値とは、例えば、インクジェットヘッド202y〜kのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示す値のことである。吐出量を示す値とは、例えば、吐出量に対応付けられる値であってもよい。また、吐出量に対応付けられる値とは、例えば、その値に基づいて吐出量を設定できる値等のことである。

0038

また、CMYK値については、例えば、CMYK表色系で色を示すパラメータ等と考えることができる。また、色設定値の一例として用いるCMYK値について、インクジェットヘッド202y〜kのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を示すとは、例えば、CMYK値に基づいて所定の処理を行うことで、インクジェットヘッド202y〜kのそれぞれによりそれぞれの色のインクを吐出する吐出量を設定できることである。また、この場合、例えば、CMYK値に基づいて分版処理ハーフトーン処理量子化処理)等を行ってインクの吐出位置を決定することで、それぞれの色のインクを吐出する吐出量を設定すること等が考えられる。また、より具体的に、CMYK値については、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のインクの吐出量を示す値等と考えることができる。この場合、CMYK値について、例えば、シアン色のインクに対応するC値、マゼンタ色のインクに対応するM値、イエロー色のインクに対応するY値、及びブラック色に対応するK値を組み合わせたパラメータ等と考えることもできる。また、このようなCMYK値を用い、その値を様々に変化させることで、インクジェットヘッド202y〜kにより、様々な色を表現することができる。

0039

また、本例のステップS104において、ホストPC14は、ステップS102で取得した目標の色に合わせて、CMYK値の初期値を設定する。また、この場合、ホストPC14は、例えば、予め用意された初期値設定用のプロファイル(例えば、ICCプロファイル)を用いて、Lab値で示された目標の色をCMYK値で示された色に変換することで、CMYK値の初期値を設定する。この場合、例えば、コンピュータ用のOSで標準的に用いるカラーマッチング用のソフトウェア等を用いて、Lab値からCMYK値への変換を行うことが考えられる。また、この場合、例えば、絶対的な色域を維持する設定で変換を行うことが考えられる。

0040

尚、ICCプロファイル等のプロファイルを用いて目標の色を示すLab値をCMYK値に変換する場合、変換後のCMYK値をそのまま目標の色のCMYK値として用いればよいようにも思われる。しかし、この場合、プロファイルとして、印刷装置12の特性のばらつき(機差等)を反映したプロファイルを作成することが必要になる。しかし、このようなプロファイルを高い精度で作成することは、通常、大きな手間がかかることになる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、予め決まっている基本色等ではなく、印刷装置12の測色器204により測色した色に対して、色合わせの処理を行う。そして、この場合、プロファイルの変換のみにより目標の色のCMYK値を得ようとすると、全ての色に対して高い精度での色の変換が可能なプロファイルを用いることが必要になる。しかし、通常、そのようなプロファイルを用意することは、困難である。これに対し、本例においては、以下において説明をする処理を更に行うことで、様々な色に対する高い精度の色合わせ処理を可能にしている。

0041

また、本例において、ホストPC14は、ステップS104の動作に続いて、目標の色に対応するCMYK値である目標色対応値を決定する処理を行う(S106)。この場合、ステップS106の動作は、目標色対応値決定処理の動作の一例である。また、本例のステップS106において、ホストPC14は、例えば、互いに異なるCMYK値とそれぞれが対応付けられる複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる。そして、印刷させた複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択することで目標色対応値を決定する。また、より具体的に、本例のステップS106において、ホストPC14は、図中に示すように、第1色選択処理(S202)、第2色選択処理(S204)、及び第3色選択処理(S206)をこの順番で順次行う。

0042

この場合、第1色選択処理とは、例えば、予め設定された第1の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する処理のことである。CMYK値が互いに異なるとは、例えば、CMYK値を構成するC値、M値、Y値、及びK値のいずれかの値が異なることである。また、第1の間隔でCMYK値が互いに異なるとは、C値、M値、Y値、及びK値のいずれかについて、隣接するパッチ間での差が所定の第1の間隔に対応する値になることである。隣接するパッチとは、例えば、CMYKを様々に異ならせた複数のパッチの中で、色の設定として、隣接することである。色の設定として隣接するとは、例えば、C値、M値、Y値、及びK値のいずれか一つについて、予め設定された基準の差だけ相違していることである。

0043

また、本例において、第1色選択処理で用いる第1の間隔としては、4%の間隔を用いる。この場合、4%の間隔とは、C値、M値、Y値、及びK値のそれぞれについて、取り得る値の最大値を100%とし、最小値を0%とした場合における4%の間隔のことである。また、これにより、本例においては、C値、M値、Y値、及びK値のそれぞれに対する第1の間隔として、同じ値を用いる。ホストPC14の動作の変形例においては、C値、M値、Y値、及びK値の第1の間隔について、色毎に設定してもよい。この場合、C値、M値、Y値、及びK値の少なくとも一部に対する第1の間隔として、他と異なる値を設定する。

0044

また、本例においては、このような第1色選択処理を行うことで、目標の色に対応するCMYK値の絞り込みを行う。この場合、目標の色に対応するCMYK値の絞り込みを行うとは、例えば、目標の色に対応するCMYK値が含まれる範囲をCMYK色空間における一部の領域に限定することである。第1色選択処理での具体的動作については、後に更に詳しく説明をする。

0045

また、この場合、第1色選択処理の結果を利用して第2色選択処理を行うことで、目標の色に対応するCMYK値について、更なる絞り込みを行う。この場合、第2色選択処理とは、例えば、第1の間隔よりも狭い第2の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する処理のことである。第2の間隔でCMYK値が互いに異なるとは、C値、M値、Y値、及びK値のいずれかについて、隣接するパッチ間での差が所定の第2の間隔に対応する値になることである。

0046

本例において、第2色選択処理で用いる第2の間隔については、第1色選択処理で用いる第1の間隔の半分である2%に設定する。また、これにより、C値、M値、Y値、及びK値のそれぞれに対する第2の間隔として、同じ値を用いる。ホストPC14の動作の変形例においては、C値、M値、Y値、及びK値の第2の間隔について、色毎に設定してもよい。この場合、C値、M値、Y値、及びK値の少なくとも一部に対する第2の間隔として、他と異なる値を設定する。第2色選択処理での具体的動作についても、後に更に詳しく説明をする。

0047

また、この場合、第2色選択処理の結果を利用して第3色選択処理を行うことで、目標の色に対応するCMYK値について、更なる絞り込みを行う。また、本例においては、第3色選択処理で行う絞り込みにより、目標色対応値を決定して、目標色対応値決定処理の結果として出力する。目標色対応値を決定するとは、例えば、印刷装置12において目標の色に最も近い値として用いるCMYK値を決定することである。

0048

また、この場合、第3色選択処理とは、例えば、第2の間隔よりも狭い第3の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチの中から目標の色に近い色のパッチを選択する処理のことである。第3の間隔でCMYK値が互いに異なるとは、C値、M値、Y値、及びK値のいずれかについて、隣接するパッチ間での差が所定の第3の間隔に対応する値になることである。

0049

本例において、第3色選択処理で用いる第3の間隔については、第2色選択処理で用いる第2の間隔の半分である1%に設定する。また、これにより、C値、M値、Y値、及びK値のそれぞれに対する第3の間隔として、同じ値を用いる。ホストPC14の動作の変形例においては、C値、M値、Y値、及びK値の第3の間隔について、色毎に設定してもよい。この場合、C値、M値、Y値、及びK値の少なくとも一部に対する第3の間隔として、他と異なる値を設定する。第3色選択処理での具体的動作についても、後に更に詳しく説明をする。

0050

続いて、第1色選択処理、第2色選択処理、及び第3色選択処理での具体的な動作について、更に詳しく説明をする。図3及び図4は、第1色選択処理、第2色選択処理、及び第3色選択処理での具体的な動作について説明をする図である。図3は、第1色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。図4(a)は、第2色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。図4(b)は、第3色選択処理での具体的な動作の一例を示すフローチャートである。

0051

本例の第1色選択処理において、ホストPC14は、先ず、第1色選択処理での基準のCMYK値として用いる第1基準値の設定を行う(S302)。この場合、ステップS302の動作は、第1基準値設定処理の動作の一例である。また、基準のCMYK値とは、例えば、CMYK値を様々に異ならせた複数のパッチを印刷する場合に中心の値として用いるCMYK値のことである。基準のCMYK値については、例えば、複数のパッチにおいて色を異ならせる範囲の中心値として用いるCMYK値等と考えることもできる。

0052

また、図中に示すフローチャートから理解できるように、本例の第1色選択処理では、必要に応じて行う繰り返しの処理の中で、ステップS302の動作を行う。そして、この場合、第1色選択処理を開始した後に最初に行うステップS302(初回のステップS302)では、図2を用いて説明をしたステップS104で設定したCMYK値の初期値を第1基準値に設定する。

0053

また、ステップS302の動作に続いて、ホストPC14は、第1基準値に基づき、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる(S304)。この場合、ステップS304の動作は、第1パッチ印刷処理の動作の一例である。また、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させるとは、例えば、複数のパッチを含むチャートをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させることである。

0054

また、より具体的に、本例のステップS304において、ホストPC14は、第1基準値から第1の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチを含むチャートをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる。また、更に具体的に、この場合、第1の間隔に対応する値をValueと表記した場合、CMYKを構成するC値、M値、Y値、及びK値について、第1基準値におけるそのままの値、Valueを加えた値、Valueを減じた値の3通りで異ならせる。また、上記においても説明をしたように、本例の第1色選択処理において、Valueの値は、4%に設定する。

0055

また、この場合、第1基準値に対応するC値をc1、M値をm1、Y値をy1、K値をk1とすれば、C値として、c1−Value、c1、c1+Valueの3通りの値を用いることになる。また、M値として、m1−Value、m1、m1+Valueの3通りの値を用いることになる。Y値として、y1−Value、y1、y1+Valueの3通りの値を用いることになる。K値として、k1−Value、k1、k1+Valueの3通りの値を用いることになる。そのため、この場合、これらの各値の全ての組み合わせでパッチを構成することにより、3の4乗の値である81個のパッチを含むチャートを印刷する。また、この場合、それぞれのパッチとしては、対応するCMYK値の色で一定の範囲(例えば、所定の矩形状の範囲)を塗りつぶした領域を形成する。

0056

また、ステップS304の動作に続いて、ホストPC14は、ステップS304で印刷した複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する(S306)。この場合、ステップS306の動作は、第1パッチ選択処理の動作の一例である。また、より具体的に、本例のステップS306において、ホストPC14は、印刷装置12における測色器204に、ステップS304で印刷された複数のパッチの色を測色させる。また、この場合、ホストPC14は、それぞれのパッチの色に対する測定の結果として、例えば、Lab値を取得する。そして、これらの複数のパッチに対する測色の結果と、図2を用いて説明をしたステップS102で取得した目標の色とに基づき、これらの複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する。

0057

ここで、ステップS306で選択されるパッチについては、例えば、ステップS304で印刷された複数のパッチの中で、目標の色に最も近い色のパッチと考えることができる。しかし、本例のステップS304で印刷する複数のパッチは、印刷装置12で表現可能な色の一部のみを示している。そして、この場合、ステップS304で印刷された複数のパッチに対応する色の範囲の外に、目標の色により近い範囲があること等も考えられる。そこで、本例の第1色選択処理では、図中に示すように、必要に応じて、ステップS302〜S306の動作を複数回繰り返して行う。また、この場合において、第1基準値を変更しつつ、所定の条件が満たされるまで、これらの処理を繰り返して行う。

0058

また、このような繰り返しの処理を行うために、本例において、ホストPC14は、ステップS306の動作に続いて、ステップS306で選択されたパッチについて、ステップS302で設定した第1基準値に対応するパッチであるか否かの判定を行う(S308)。この場合、第1基準値に対応するパッチとは、第1基準値と等しいCMYK値の色で印刷されたパッチのことである。また、第1基準値に対応するパッチについては、例えば、複数のパッチにおける中心の色のパッチ等と考えることもできる。

0059

また、より具体的に、例えば、ステップS306で目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチを第1選択パッチと定義した場合、ステップS308において、ホストPC14は、第1選択パッチに対応するCMYK値と、第1選択パッチの印刷を行ったステップS306において用いた第1基準値とが等しいか否かの判定を行う。そして、第1選択パッチに対応するCMYK値と第1基準値とが異なっている場合(S308:No)、ステップS302に戻り、新たな第1基準値の設定を行う。また、この場合、本例においては、第1選択パッチに対応するCMYK値を新たな第1基準値に設定する。そして、この新たな第1基準値を用いて、ステップS304以降の動作を再度行う。このように構成すれば、例えば、ステップS306での第1選択パッチの選択結果に基づき、第1基準値を変更しつつ、ステップS302〜S306の動作を繰り返して行うことができる。

0060

また、ステップS308において、第1選択パッチに対応するCMYK値と第1基準値とが等しいと判断した場合(S308:Yes)、ホストPC14は、この時点での第1選択パッチを第1色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチとして選択する。そして、第1色選択処理の動作を終了して、第2色選択処理に進む。

0061

このように構成すれば、例えば、第1選択パッチに対応するCMYK値と第1基準値とが一致するまで、ステップS302〜S306の動作を繰り返して行うことができる。また、この場合、第1基準値を変更しつつこのような繰り返しの動作を行うことで、パッチに対応するCMYK値を探す範囲を限定せずに、目標の色に近い色のパッチを選択することができる。

0062

また、上記のようにして複数のパッチの中から第1選択パッチを選択する場合において、第1選択パッチに対応するCMYK値と第1基準値とが等しい場合、CMYK値を変化させる範囲の中心の色を目標の色に近い色として選択すると考えることができる。そして、この場合、通常、最後に行ったステップS304で印刷された複数のパッチに対応する色の範囲の外において、目標の色により近い色はないと考えることができる。そのため、本例によれば、第1色選択処理において、例えば、目標の色に対応するCMYK値の絞り込みを適切に行いつつ、目標の色に近い色のパッチを高い精度で適切に選択することができる。

0063

また、第1色選択処理に続いて行う第2色選択処理において、ホストPC14は、先ず、例えば図4(b)に示すように、第2色選択処理での基準のCMYK値として用いる第2基準値の設定を行う(S312)。この場合、ステップS312の動作は、第2基準値設定処理の動作の一例である。また、本例のステップS312において、ホストPC14は、第1色選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応するCMYK値を、第2基準値として設定する。この場合、第1色選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチとは、第1色選択処理において行う繰り返しの処理で最後に選択された第1選択パッチのことである。

0064

また、ステップS312の動作に続いて、ホストPC14は、第2基準値に基づき、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる(S314)。この場合、ステップS314の動作は、第2パッチ印刷処理の動作の一例である。また、より具体的に、本例のステップS314において、ホストPC14は、第1色選択処理で用いた第1の間隔よりも狭い第2の間隔を用いて、第2基準値から第2の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチを含むチャートをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる。また、更に具体的に、第2の間隔に対応する値をValueと表記した場合、CMYKを構成するC値、M値、Y値、及びK値のうち、C値、M値、及びY値について、第2基準値におけるそのままの値、Valueを加えた値、Valueの2倍を加えた値、Valueを減じた値、Valueの2倍を減じた値の5通りで異ならせる。また、上記においても説明をしたように、本例の第2色選択処理において、Valueの値は、2%に設定する。このように構成すれば、CMYK値の間隔を小さくしつつ、より多くのパッチを印刷して、CMYK値を異ならせる範囲を適切かつ十分に確保することができる。また、この場合、K値については、小さな間隔で値を異ならせても、表現される色への影響が比較的小さいと考えられる。そのため、K値については、第2基準値におけるK値のそのままの値のみを用いる。このように構成すれば、例えば、C値、M値、及びY値の値を5通りで異ならせる場合にも、パッチの数が過度に増加することを適切に防ぐことができる。

0065

また、この場合、第2基準値に対応するC値をc2、M値をm2、Y値をy2、K値をk2とすれば、C値として、c2−2Value、c2−Value、c2、c2+Value、c2+2Valueの5通りの値を用いることになる。また、M値として、m2−2Value、m2−Value、m2、m2+Value、m2+2Valueの5通りの値を用いることになる。Y値として、y2−2Value、y2−Value、y2、y2+Value、y2+2Valueの5通りの値を用いることになる。そして、K値としては、上記のように、k2のみを用いる。そのため、この場合、これらの各値の全ての組み合わせでパッチを構成することにより、5の3乗の値である125個のパッチを含むチャートを印刷する。また、この場合も、それぞれのパッチとしては、対応するCMYK値の色で一定の範囲(例えば、所定の矩形状の範囲)を塗りつぶした領域を形成する。

0066

また、ステップS314の動作に続いて、ホストPC14は、ステップS314で印刷した複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する(S316)。この場合、ステップS316の動作は、第2パッチ選択処理の動作の一例である。また、より具体的に、本例のステップS316において、ホストPC14は、印刷装置12における測色器204に、ステップS314で印刷された複数のパッチの色を測色させる。また、この場合、ホストPC14は、それぞれのパッチの色に対する測定の結果として、例えば、Lab値を取得する。そして、これらの複数のパッチに対する測色の結果と、図2を用いて説明をしたステップS102で取得した目標の色とに基づき、これらの複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する。

0067

ここで、図3等を用いて上記において説明をしたように、第1色選択処理では、パッチの印刷と測色とを繰り返すことで、CMYK値の範囲を限定せずに、目標の色に近い色のパッチを選択している。これに対し、第2色選択処理以降の処理では、目標の色を表現するために用いるCMYK値について、例えば、第1色選択処理で最終的に選択したパッチに対応して決まる所定の範囲内にあると考えることができる。そのため、第2色選択処理以降の処理については、例えば、パッチを印刷するCMYK値の範囲を限定して行うことで、より高速に処理を行うことが考えられる。

0068

より具体的に、本例においては、例えば図中に示すように、ステップS312〜S316の動作について、繰り返して行うのではなく、1回のみ行って、目標の色に最も近い色のパッチを選択する。このように構成すれば、例えば、第2色選択処理をより高速かつ適切に行うことができる。

0069

また、このようにして目標の色に近い色のパッチを第2色選択処理で選択した後、ホストPC14は、その選択結果に基づき、例えば図4(b)に示すように、第3色選択処理を更に行う。また、第3色選択処理において、ホストPC14は、先ず、第3色選択処理での基準のCMYK値として用いる第3基準値の設定を行う(S322)。この場合、ステップS322の動作は、第3基準値設定処理の動作の一例である。また、本例のステップS322において、ホストPC14は、第2色選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチに対応するCMYK値を、第3基準値として設定する。この場合、第2色選択処理で目標の色に最も近い色のパッチとして選択されたパッチとは、第2色選択処理におけるステップS316で選択されたパッチのことである。

0070

また、ステップS322の動作に続いて、ホストPC14は、第3基準値に基づき、複数のパッチをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる(S324)。この場合、ステップS324の動作は、第3パッチ印刷処理の動作の一例である。また、より具体的に、本例のステップS324において、ホストPC14は、第2色選択処理で用いた第2の間隔よりも狭い第3の間隔を用いて、第3基準値から第3の間隔でCMYK値が互いに異なる複数のパッチを含むチャートをインクジェットヘッド202y〜kに印刷させる。

0071

また、更に具体的に、この場合、第3の間隔に対応する値をValueと表記した場合、CMYKを構成するC値、M値、Y値、及びK値のうち、C値、M値、及びY値について、第3基準値におけるそのままの値、Valueを加えた値、Valueの2倍を加えた値、Valueを減じた値、Valueの2倍を減じた値の5通りで異ならせる。また、上記においても説明をしたように、本例の第3色選択処理において、Valueの値は、1%に設定する。このように構成すれば、CMYK値の間隔を十分に小さくしつつ、より多くのパッチを印刷して、CMYK値を異ならせる範囲を適切かつ十分に確保することができる。また、この場合も、K値については、小さな間隔で値を異ならせても、表現される色への影響が比較的小さいと考えられる。そのため、K値については、第3基準値におけるK値のそのままの値のみを用いる。このように構成すれば、例えば、C値、M値、及びY値の値を5通りで異ならせる場合にも、パッチの数が過度に増加することを適切に防ぐことができる。

0072

また、この場合、第3基準値に対応するC値をc3、M値をm3、Y値をy3、K値をk3とすれば、C値として、c3−2Value、c3−Value、c3、c3+Value、c3+2Valueの5通りの値を用いることになる。また、M値として、m3−2Value、m3−Value、m3、m3+Value、m3+2Valueの5通りの値を用いることになる。Y値として、y3−2Value、y3−Value、y3、y3+Value、y3+2Valueの5通りの値を用いることになる。そして、K値としては、上記のように、k3のみを用いる。そのため、この場合、これらの各値の全ての組み合わせでパッチを構成することにより、5の3乗の値である125個のパッチを含むチャートを印刷する。また、この場合も、それぞれのパッチとしては、対応するCMYK値の色で一定の範囲(例えば、所定の矩形状の範囲)を塗りつぶした領域を形成する。

0073

また、ステップS324の動作に続いて、ホストPC14は、ステップS324で印刷した複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する(S326)。この場合、ステップS326の動作は、第3パッチ選択処理の動作の一例である。また、より具体的に、本例のステップS326において、ホストPC14は、印刷装置12における測色器204に、ステップS324で印刷された複数のパッチの色を測色させる。また、この場合、ホストPC14は、それぞれのパッチの色に対する測定の結果として、例えば、Lab値を取得する。そして、これらの複数のパッチに対する測色の結果と、図2を用いて説明をしたステップS102で取得した目標の色とに基づき、これらの複数のパッチの中から、目標の色に最も近い色のパッチを選択する。また、本例においては、第3色選択処理におけるステップS326で選択したパッチに対応するCMYK値を、目標の色に対応するCMYK値である目標色対応値として扱う。本例によれば、目標色対応値を決定する処理を適切に行うことができる。

0074

また、上記においても説明をしたように、第2色選択処理以降の処理では、目標の色を表現するために用いるCMYK値について、例えば、第1色選択処理で最終的に選択したパッチに対応して決まる所定の範囲内にあると考えることができる。そのため、第3色選択処理についても、第2色選択処理と同様に、パッチを印刷するCMYK値の範囲を限定して行うことが好ましい。より具体的に、本例においては、例えば図中に示すように、ステップS322〜S326の動作について、繰り返して行うのではなく、1回のみ行って、目標の色に最も近い色のパッチを選択する。このように構成すれば、例えば、第3色選択処理をより高速かつ適切に行うことができる。

0075

以上のように構成した場合、例えば、CMYK値の間隔を広くした第1色選択処理を行うことで、目標の色に近い色を再現できるCMYK値を適切に絞り込むことができる。また、第1色選択処理での結果を利用して、CMYK値の間隔を狭くした第2色選択処理を行うことで、目標の色に近い色を再現できるCMYK値の範囲をより狭い範囲に絞り混むことができる。また、第2色選択処理での結果を利用して、CMYK値の間隔を更に狭くした第3色選択処理を行うことで、目標色対応値を適切に決定することができる。また、この場合、決定した目標色対応値を用いて印刷を行うことで、例えば、目標の色の再現を高い精度で適切に行うことができる。

0076

ここで、上記のように、本例においては、パッチの印刷と測色とを行う動作について、第1色選択処理でのみ繰り返して行い、第2色選択処理及び第3色選択処理では、これらの動作を1回のみ行っている。この点に関し、例えば第2色選択処理においてより高い精度で目標の色に近い色のパッチを選択することを考えた場合、第2色選択処理においても、第1色選択処理での繰り返しの動作と同一又は同様にして、ステップS312〜S316の動作を繰り返して行ってもよい。より具体的に、この場合、第2色選択処理において、例えば、ステップS316で目標の色に最も近い色のパッチとして選択したパッチである第2選択パッチに対応するCMYK値と、第2基準値とが一致しているか否かの判定を更に行うことが考えられる。そして、第2選択パッチに対応するCMYK値と、第2基準値とが異なっている場合、例えば、ステップS312に戻り、第2選択パッチに対応するCMYK値を新たな第2基準値に設定することが考えられる。また、この場合、以降の動作を再度行うことで、例えば、第2選択パッチの選択結果に基づいて第2基準値を変更しつつ、第2選択パッチに対応するCMYK値と、第2基準値とが一致するまで、ステップS312〜S316の動作を繰り返して行う。そして、第2選択パッチに対応するCMYK値と、第2基準値とが一致した時点での第2選択パッチを、第2色選択処理での目標の色に最も近い色のパッチとして選択する。このように構成すれば、例えば、第2色選択処理をより高い精度で適切に行うことができる。

0077

一方、本例における第3色選択処理のように、最後に行う色選択処理では、CMYK値の間隔を最も小さくした複数のパッチを印刷して、測色器204での測色を行うことになる。そして、この場合、CMYK値の間隔が小さくなることで、例えば、測定結果において生じる誤差等の影響を受けやすくなること等も考えられる。また、その結果、例えば第1色選択処理のような繰り返しの処理を行うと、結果が収束しにくくなり、処理に要する時間が大幅に増加すること等も考えられる。また、処理にかかる時間が長くなりすぎ、適切に処理を行えなくなること等も考えられる。そのため、最後に行う色選択処理においては、上記のような繰り返しの処理を行わずに、パッチの印刷及び選択を1回のみ行うことが好ましい。このように構成すれば、例えば、目標色対応値をより適切に決定することができる。

0078

また、上記においても説明をしたように、本例の第2色選択処理におけるステップS314及び第3色選択処理におけるステップS324では、C値、M値、及びY値について、5通りに異ならせている。また、これにより、例えば、C値、M値、及びY値を異ならせる段階数について、第1色選択処理で複数のパッチを印刷する場合と比べて多くしている。また、その結果、第2色選択処理におけるステップS314及び第3色選択処理におけるステップS324で印刷するパッチの数について、第1色選択処理におけるステップS304で印刷するパッチの数や第2色選択処理におけるステップS314で印刷するパッチの数よりも多くしている。このように構成すれば、例えば、上記のような繰り返しの処理を行うことなく、目標色対応値をより適切に決定することができる。

0079

続いて、本例において行う色合わせ処理について、シーケンス図を用いて、別の観点から説明する。図5及び図6は、印刷システム10における印刷装置12及びホストPC14において色合わせ処理を行う動作の一例を示すシーケンス図である。

0080

尚、図から理解できるように、図5及び図6は、色合わせ時に印刷装置12及びホストPC14において行う動作を二つの図に分けて示している。また、二つの図がつながる位置を示すために、一部の動作については、図5及び図6の両方に図示している。また、図5及び図6においては、プログラムに応じてホストPC14が実行する動作について、図中にRIP/出力、カラーマッチング、チャート自動生成、及び測色と示すように、複数の機能に分けて、機能別に図示をしている。これらの機能は、例えば、個別のソフトウェアや、各機能に対応するプログラムのモジュール等により実現される。また、本例においては、これらのソフトウェアやモジュール等を合わせた集合について、ホストPC14において実行するプログラムの一例と考えることができる。

0081

また、図5及び図6に示すシーケンスの動作においては、印刷装置12における測色器204を用いて行うターゲットの色の測色が完了した後の印刷装置12及びホストPC14の動作を示している。また、より具体的に、この場合、色合わせ処理での目標の色を示すLab値や、このLab値に基づいて設定されるCMYK値の初期値については、既に設定が終わっていると考える。

0082

そして、この場合、ホストPC14では、先ず、RIP処理や印刷の出力を制御するソフトウェア(RIP/出力ソフト)からカラーマッチング用のモジュールを起動することで、色合わせの処理を開始する。また、この場合、例えば、起動モード、目標の色を示すLab値(ターゲットLab値)、CMYK値の初期値、使用測色器、画像形式、及び媒体の幅(メディア)等を引数にした関数を用いて、起動の処理を行うことが考えられる。この場合、使用測色器としては、例えば、測色器204として使用する装置を示すパラメータを設定する。また、画像形式としては、例えば、pdf、tiff等の画像の形式により、色合わせ処理において用いる画像の形式を示すパラメータを用いる。また、媒体の幅としては、複数のパッチを含むチャートの印刷に用いる媒体の幅を示すパラメータを用いる。引数として用いるパラメータについては、具体的なプログラムの仕様等に応じて、適宜変更してもよい。例えば、CMYK値の初期値については、引数として受け取るのではなく、色合わせの処理の開始後に設定をしてもよい。この場合、例えば、CMYKの初期値の設定時に用いるICCプロファイルを示すパラメータを引数として用いること等が考えられる。

0083

また、このようにして起動したカラーマッチングモジュールでは、先ず、上記において図3等を用いて説明をした第1色選択処理に対応する動作を開始する。また、より具体的に、この場合、チャートが含む複数のパッチにおいてCMYK値を互いに異ならせる間隔であるCMYK値の振り幅(Value)について、第1色選択処理で用いる間隔(第1の間隔)に対応する4%に設定する。そして、この振り幅、及びCMYKの初期値に基づき、チャートの作成時に必要となる情報を含むファイルであるリファレンスファイルを作成する。また、上記においても説明をしたように、第1色選択処理に対応する動作では、81個のパッチを含むチャートを用いる。そのため、第1色選択処理に対応する動作において、リファレンスファイルとしては、81個のパッチを含むチャートに対応するファイルを作成する。また、この場合、CMYKの初期値を基準値(第1の基準値)に設定して、複数のパッチのそれぞれに対応するCMYK値を設定する。また、本例において、リファレンスファイルでは、例えば、媒体の幅に合わせて、媒体の縦方向及び横方向に並べるパッチの数を変化させることで、複数のパッチの並べ方を更に指定する。

0084

尚、複数のパッチを印刷する場合に中心の値として用いる基準のCMYK値によっては、パッチの数について、通常の個数よりも減らしてもよい。より具体的に、CMYK値におけるC値、M値、Y値、及びK値のいずれかの値が0%又は100%の場合、その値を増加又は減少させた値については、対応するパッチを印刷する必要がないと考えることができる。そのため、このような場合には、そのようなパッチを省略して、パッチの数を減らすことが好ましい。

0085

また、リファレンスファイルの作成が完了した後には、例えば、カラーマッチングモジュールからチャートの自動作成を行うソフトウェアであるチャート自動作成ツールを起動することで、チャートの作成を行う。この場合、例えば、リファレンスファイル、使用測色器、及び画像形式を引数にして、カラーマッチングモジュールからチャート自動作成ツールを起動することが考えられる。

0086

また、この場合、チャート自動作成ツールでは、例えば、リファレンスファイルに従って、複数のパッチを含むチャートを示す画像のデータであるチャートデータを作成する。また、この場合、使用測色器及び画像形式を示すパラメータに基づき、パッチに対する測色に用いる測色器204に合わせて、指定された画像の形式の画像のデータを作成する。そして、作成したチャートデータについて、カラーマッチングモジュールへ供給する。

0087

また、この場合、カラーマッチングモジュールでは、例えばRIP出力ソフトを介して、チャートデータが示す画像を印刷装置12に印刷させる。また、この動作において、カラーマッチングモジュールは、印刷装置12に印刷の動作を開始させる前に、印刷の原点座標の問い合わせ(印刷前原点取得)を行う。そして、印刷装置12から通知を受けた原点座標を用いて、RIP/出力ソフトに、チャートを印刷させる出力指示を行う。この場合、出力指示としては、例えば、印刷の動作を指定する印刷指示書を作成して、発行することが考えられる。また、カラーマッチングモジュールは、出力指示を行った後、印刷装置12におけるチャートの印刷が完了するまで、待機する。

0088

また、出力指示を受け取ったRIP/出力ソフトは、印刷装置12に、チャートの印刷を実行させる。この場合、印刷装置12は、チャートの印刷が完了した時点で、チャートの印刷が完了した旨をRIP/出力ソフトに通知する。そして、RIP/出力ソフトは、カラーマッチングモジュールに対し、チャートの印刷が完了した旨を通知する。

0089

そして、チャートの印刷が完了した通知を受けた後、カラーマッチングモジュールは、印刷装置12における測色器204を用いて行う測色の動作を制御するソフトウェアである測色ツールを起動して、パッチに対する測色を開始させる。この場合、例えば、チャートが含む複数のパッチに対する測色を自動的に行う動作モード(自動測色モード)で測色ツールを起動することが考えられる。また、この場合、カラーマッチングモジュールは、例えば、先に取得している印刷の原点座標を測色ツールに通知することで、必要な位置の調整(例えば、チャートの自動引き戻し等)を測色ツールに実行させる。そして、測色ツールは、印刷装置12の測色器204に、複数のパッチのそれぞれの色を測定させる。また、これにより、測色ツールは、印刷装置12から、測色の結果(測色データ)を受け取る。また、測色ツールは、受け取った測色結果を、カラーマッチングモジュールに通知する。

0090

また、この場合、カラーマッチングモジュールでは、予め用意されている目標の色を示すLab値と、測色結果とに基づき、目標の色を示すLab値との色差が最も少ないパッチを選択する。また、これにより、このパッチに対して設定されているCMYK値について、この時点で目標の色に最も近い色のCMYK値として扱う。

0091

尚、本例において、測色結果としては、例えば、それぞれのパッチに対する測色の結果を示すLab値を含むデータを用いる。また、目標の色を示すLab値との色差が最も少ないパッチを選択する処理では、目標の色を示すLab値と、それぞれのパッチに対応するLab値との差を計算することで、目標の色を示すLab値との色差が最も少ないパッチを選択する。

0092

また、本例において、カラーマッチングモジュールは、パッチを選択した後に、その後に行う処理を決める分岐判断を行う。より具体的に、本例の第1色選択処理では、図3等を用いて上記において説明をしたように、必要に応じて、複数のパッチを含むチャートを印刷する動作と、複数のパッチの色を測色する動作とを、複数回繰り返して行う。また、この場合において、選択したパッチに対応するCMYK値と基準値(第1基準値)とが一致するまで、図3に示したステップS302〜S306の動作を繰り返して行う。

0093

そのため、図5及び図6に示すシーケンスの動作において、CMYK値の振り幅を4%にして第1色選択処理を行っている場合において、選択したパッチに対応するCMYK値と第1基準値とが相違している場合、選択したパッチに対応するCMYK値を新たな第1の基準値に設定して、図中に1.1.1:リファレンスファイルの作成と示す位置に戻り、新たなリファレンスファイルを作成する。また、新たに作成したリファレンスファイルに基づいてその後の動作を行うことで、新たなチャートを印刷して、パッチの選択を再度行う。

0094

尚、このようにして繰り返しの動作を行う場合、既に測色を行ったパッチと同じCMYK値と同じCMYK値のパッチについては、省略してリファレンスファイルを作成してもよい。このように構成すれば、例えば、印刷するパッチの数を適切に削減することができる。

0095

また、この分岐判断において、選択したパッチに対応するCMYK値と第1基準値とが一致していると判断した場合、CMYK値の振り幅を第2色選択処理におけるCMYK値の間隔(第2の間隔)である2%に設定し、選択したパッチに対応するCMYK値を第2色選択処理での基準値(第2の基準値)に設定して、図中に1.1.1:リファレンスファイルの作成と示す位置に戻る。そして、新たに設定したCMYK値の振り幅及び第2の基準値を用いて新たなリファレンスファイルを作成し、以降の動作を更に行うことで、第2色選択処理の動作を行う。この場合、上記においても説明をしたように、本例の第2色選択処理では、125個のパッチを含むチャートを印刷する。そのため、リファレンスファイルとしては、125個のパッチを含むチャートに対応するファイルを作成する。

0096

また、上記においても説明をしたように、本例の第2色選択処理及び第3色選択処理では、第1色選択処理のような繰り返しの動作は行わない。そのため、第2色選択処理における分岐判断の位置では、単に、CMYK値の振り幅を第3色選択処理におけるCMYK値の間隔(第3の間隔)である1%に設定し、選択したパッチに対応するCMYK値を第3色選択処理での基準値(第3の基準値)に設定して、図中に1.1.1:リファレンスファイルの作成と示す位置に戻る。そして、新たに設定したCMYK値の振り幅及び第3の基準値を用いて新たなリファレンスファイルを作成し、以降の動作を更に行うことで、第3色選択処理の動作を行う。また、この場合も、リファレンスファイルとしては、125個のパッチを含むチャートに対応するファイルを作成する。

0097

また、本例において、第3色選択処理は、目標の色に対応するCMYK値である目標色対応値を最終的に決定する処理である。そのため、第3色選択処理における分岐判断の位置では、選択されたパッチに対応するCMYK値を目標色対応値に設定する。そして、カラーマッチングモジュールは、目標色対応値を戻り値として、RIP/出力ソフトに通知する。

0098

本例によれば、例えば、目標の色に近い色を再現できるCMYK値を適切に決定することができる。また、これにより、例えば、印刷装置12において目標の色の再現を高い精度で適切に行うことができる。

0099

続いて、上記において説明をした各構成に関する補足説明等を行う。上記においても説明をしたように、本例によれば、例えば、目標の色に近い色を再現できるCMYK値を適切に決定することができる。そして、この場合、目標の色に対応するCMYK値を決定する動作については、例えば、印刷装置12において使用するインクで表現可能な色に目標の色を置換する処理等と考えることもできる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、CMYK値の間隔を徐々に狭くしながら複数回の色選択処理(第1色選択処理、第2色選択処理、及び第3色選択処理)を行うことで、目標の色に対応するCMYK値を高い精度で決定することができる。この場合、最後の色選択処理である第3色選択処理で選択するパッチの色と、目標の色との間で、色差(ΔE)を1.6未満程度にすることが好ましい。このように構成すれば、目標の色に対応するCMYK値を高い精度で適切に決定することができる。

0100

また、上記の説明等から理解できるように、本例においては、印刷装置12における測色器204を用いてターゲットやパッチの色を自動的に測定することにより、例えば目標の色の取得から目標の色に対応するCMYK値を決定するまでの動作について、ユーザの操作や判断等を必要とすることなく、自動的に行うこと等も可能になる。より具体的に、この場合、例えば、色合わせの処理について、夜間等にユーザが不在の状態で行うこと等も可能になる。

0101

また、上記においても説明をしたように、本例においては、目標色対応値を決定する処理として、第1色選択処理、第2色選択処理、及び第3色選択処理を行う。そして、この場合、最後に行う色選択処理である第3色選択処理において、目標の色に対応するCMYK値を決定する。このように構成すれば、例えば、CMYK値の間隔を最も狭くした複数のパッチに対する測色の結果に基づき、目標の色に対応するCMYK値を適切に決定することができる。

0102

また、色合わせ処理の動作の変形例においては、色選択処理について、3段階以外の段階数で行うこと等も考えられる。より具体的に、この場合、目標色対応値を決定する処理において、第3色選択処理を行わず、第1色選択処理及び第2色選択処理のみを行うこと等も考えられる。そして、この場合、第2色選択処理において、目標の色に対応するCMYK値を決定することが考えられる。また、目標色対応値を決定する処理において、第3色選択処理よりもCMYK値の間隔を狭くした複数のパッチを印刷する色選択処理を更に行うこと等も考えられる。この場合、CMYK値の間隔を最も狭くした複数のパッチを印刷する色選択処理において、目標の色に対応するCMYK値を決定することが考えられる。

0103

また、本例において、目標の色については、少なくとも、印刷装置12において使用するインクで表現可能な色の色域内ガマット内)の色であることが必要であると考えることができる。そのため、目標の色が色域内にない場合には、例えば、所定のタイミングでエラー表示等を行って、色合わせの処理を終了してもよい。

0104

また、上記においては、印刷システム10の構成について、主に、印刷装置12及びホストPC14が別体の装置で構成される場合について、説明をした。しかし、印刷システム10の構成の変形例においては、1台の装置で印刷システム10を構成してもよい。この場合、例えば、印刷装置12の一部(例えば、印刷装置12における制御部120)がホストPC14の機能を兼ねている等と考えることができる。また、この場合、印刷システム10を構成する1台の装置においてインクジェットヘッド及び測色器を含む部分を印刷装置と考え、制御部を含む部分を制御装置と考えてもよい。

0105

本発明は、例えば印刷システムに好適に利用できる。

0106

10・・・印刷システム、12・・・印刷装置、14・・・ホストPC、50・・・媒体、102・・・ヘッド部、104・・・プラテン、106・・・主走査駆動部、108・・・副走査駆動部、120・・・制御部、202・・・インクジェットヘッド、204・・・測色器

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