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技術 振動発生装置及び電子機器

出願人 日本電産コパル株式会社
発明者 堀裕行星野真人
出願日 2019年2月25日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-031945
公開日 2020年8月31日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-135750
状態 未査定
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス 電話機の機能 機械的振動の発生装置
主要キーワード 減衰期間 触覚デバイス 減衰信号 ダイナミックブレーキ 中断期間 ラッチ錠 ドロップ処理 振動発生装置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

ユーザの使用感を向上させることが可能な振動を発生させる。

解決手段

振動発生装置は、対象物に取り付けられる振動発生装置であって、駆動信号に基づき振動を発生する振動発生部と、第1の振幅を有する前記駆動信号である第1の発生信号を出力し、所定の第1の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第1の振幅より大きい第2の振幅を有する前記駆動信号である第2の発生信号を出力する制御部と、を備える。

概要

背景

携帯端末等の電子機器においては、着信や情報の受信をユーザに伝えるため、また、タッチパネルの操作の感触を指に伝えるために、電子機器を振動させる機能を有するものが多い。このような機能は、電子機器の内部に配置されたアクチュエータ等の動作により実現されている。このようなアクチュエータは、たとえば特許文献1などに開示されている。また、駆動中のリニアモータダイナミックブレーキを働かせる技術が開示されている。このようなリニアモータは、たとえば特許文献2などに開示されている。

概要

ユーザの使用感を向上させることが可能な振動を発生させる。振動発生装置は、対象物に取り付けられる振動発生装置であって、駆動信号に基づき振動を発生する振動発生部と、第1の振幅を有する前記駆動信号である第1の発生信号を出力し、所定の第1の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第1の振幅より大きい第2の振幅を有する前記駆動信号である第2の発生信号を出力する制御部と、を備える。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

対象物に取り付けられる振動発生装置であって、駆動信号に基づき振動を発生する振動発生部と、第1の振幅を有する前記駆動信号である第1の発生信号を出力し、所定の第1の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第1の振幅より大きい第2の振幅を有する前記駆動信号である第2の発生信号を出力する制御部と、を備える、振動発生装置。

請求項2

前記第1の中断期間の長さは、前記制御部が前記第2の発生信号を出力する期間の長さより長い、請求項1に記載の振動発生装置。

請求項3

前記第1の中断期間の長さは、前記制御部が前記第2の発生信号を出力する期間の長さの14.6倍以上17.8倍以下である、請求項2に記載の振動発生装置。

請求項4

前記制御部は、前記第2の発生信号を出力してから所定の第2の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記対象物に発生した振動を減衰させる前記駆動信号を出力する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の振動発生装置。

請求項5

前記第2の振幅は、前記第1の振幅の15.4倍以上18.8倍以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の振動発生装置。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の振動発生装置を備える、電子機器

請求項7

前記電子機器は、ユーザの操作を受け付ける受付部を備え、前記制御部は、前記受付部が前記ユーザによるドラッグ操作を受け付けている期間、前記第1の発生信号を出力する、請求項6に記載の電子機器。

請求項8

前記制御部は、前記受付部が前記ユーザによるドロップ操作を受け付けると、前記第1の発生信号の出力を停止し、前記第1の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第2の発生信号を出力する、請求項7に記載の電子機器。

技術分野

0001

本発明の一態様は、電子機器等に用いられる振動発生装置に関する。

背景技術

0002

携帯端末等の電子機器においては、着信や情報の受信をユーザに伝えるため、また、タッチパネルの操作の感触を指に伝えるために、電子機器を振動させる機能を有するものが多い。このような機能は、電子機器の内部に配置されたアクチュエータ等の動作により実現されている。このようなアクチュエータは、たとえば特許文献1などに開示されている。また、駆動中のリニアモータダイナミックブレーキを働かせる技術が開示されている。このようなリニアモータは、たとえば特許文献2などに開示されている。

先行技術

0003

特開2014−90479号公報
特開2002−142491号公報

発明が解決しようとする課題

0004

たとえば、携帯電話機または携帯情報端末などの電子機器に取り付けられたアクチュエータは、ユーザによる電子機器への操作に応答して電子機器を振動させることがある。このような場合において、特許文献1に記載のアクチュエータのように単純な振動を発生させるだけでなく、ユーザの使用感を向上させることが可能な振動の発生が求められることがある。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。

0006

本発明の一の手段は、
対象物(42)に取り付けられる振動発生装置(1)であって、
駆動信号に基づき振動を発生する振動発生部(21)と、
第1の振幅(V1)を有する前記駆動信号である第1の発生信号(Sg1)を出力し、所定の第1の中断期間(S1)、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第1の振幅より大きい第2の振幅(V2)を有する前記駆動信号である第2の発生信号(Sg2)を出力する制御部(22)と、を備える、
振動発生装置である。

0007

上記構成の振動発生装置によれば、弱い振動が発生した後、当該振動が徐々に弱まってから強い振動を発生させることができるので、たとえば、ラッチ錠開閉操作する際に感じる振動に近い振動(以下、「ラッチ錠振動」と称することがある。)を発生させることができる。たとえば、電子機器などに振動発生装置が取り付けられる場合、ユーザが電子機器に対して所定の操作を行った際に、当該操作の内容に応じた振動としてラッチ錠振動を電子機器に発生させることができる。これにより、上記所定の操作が電子機器に認識されたことを、ユーザはラッチ錠振動から触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0008

上記振動発生装置において、好ましくは、
前記第1の中断期間の長さは、前記制御部が前記第2の発生信号を出力する期間(G2)の長さより長い。

0009

上記構成の振動発生装置によれば、第1の中断期間の長さを第2の発生信号が出力される期間より長くすることで、対象物の振動を減衰させてから第2の発生信号に基づく振動を対象物に発生させることができるので、当該振動を強調することができる。これにより、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動により近いラッチ錠振動を発生させることができる。

0010

上記振動発生装置において、好ましくは、
前記第1の中断期間の長さは、前記制御部が前記第2の発生信号を出力する期間の長さの14.6倍以上17.8倍以下である。

0011

上記構成の振動発生装置によれば、第1の中断期間の長さと第2の発生信号が出力される期間の長さとの関係を適正にすることができるので、良好なラッチ錠振動を実現することができる。

0012

上記振動発生装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記第2の発生信号を出力してから所定の第2の中断期間(S2)、前記駆動信号の出力を停止した後、前記対象物に発生した振動を減衰させる前記駆動信号(Sa1、Sa2)を出力する。

0013

上記構成の振動発生装置によれば、第2の発生信号に基づく振動を効果的に減衰させることができるので、当該振動の終端を明確にすることができる。これにより、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動により近いラッチ錠振動を発生させることができる。

0014

上記振動発生装置において、好ましくは、
前記第2の振幅は、前記第1の振幅の15.4倍以上18.8倍以下である。

0015

上記構成の振動発生装置によれば、先に発生する弱い振動の大きさと後に発生する強い振動の大きさとの関係を適正にすることができるので、良好なラッチ錠振動を実現することができる。

0016

上記いずれかの振動発生装置は、ノートPC、スマートフォン及びタブレットなどの電子機器(41)に好適に適用される。

0017

上記構成の電子機器によれば、弱い振動が発生した後、当該振動が徐々に弱まってから強い振動を発生させることができるので、ラッチ錠振動を発生させることができる。たとえば、ユーザが電子機器に対して所定の操作を行った際に、当該操作の内容に応じた振動としてラッチ錠振動を電子機器に発生させることができる。これにより、上記所定の操作が電子機器に認識されたことを、ユーザはラッチ錠振動から触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0018

上記電子機器において、好ましくは、
前記電子機器は、
ユーザの操作を受け付ける受付部(42)を備え、
前記制御部は、前記受付部が前記ユーザによるドラッグ操作を受け付けている期間、前記第1の発生信号を出力する。

0019

上記構成の電子機器によれば、たとえば、ユーザが、ブラウザタブまたはファイルなどのアイコンといったオブジェクトドラッグするドラッグ操作を行っている際に、ドラッグ操作に応じた振動として、ラッチ錠振動の一部である弱い振動を電子機器に継続して発生させることができる。これにより、ユーザは、ドラッグ操作が電子機器に認識されていることを弱い振動から触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0020

上記電子機器において、好ましくは、
前記制御部は、前記受付部が前記ユーザによるドロップ操作を受け付けると、前記第1の発生信号の出力を停止し、前記第1の中断期間、前記駆動信号の出力を停止した後、前記第2の発生信号を出力する。

0021

上記構成の電子機器によれば、たとえば、ユーザが、ブラウザのタブまたはファイルのアイコンを目標のオブジェクトにドロップするドロップ操作を行うと、ドロップ操作に応じた振動として、電子機器の振動を徐々に弱めてからの強い振動を電子機器に発生させることができる。これにより、ユーザは、ドロップ操作が電子機器に認識されたことを触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0022

図1は、本実施形態のノートPCの外観斜視図である。
図2は、本実施形態のノートPCの平面図である。
図3は、本実施形態のノートPCの断面図である。
図4は、本実施形態の触覚デバイスの構成を示す図である。
図5は、本実施形態の触覚デバイスにおける各信号の時間変化及び振動波形の一例を示す図である。
図6は、本実施形態の触覚デバイスにおける各信号の時間変化を模式的に示した図である。
図7は、本実施形態における触覚デバイスにおける振動発生処理を示すフローチャートである。
図8は、本実施形態のノートPCにおいてドラッグ処理が行われている際にモニタ部に表示される画像の一例を示す図である。
図9は、本実施形態のノートPCにおいてドロップ処理が行われる際にモニタ部に表示される画像の一例を示す図である。

実施例

0023

本発明の振動発生装置は、駆動信号に基づき振動を発生する振動発生部と、制御部と、を備える構成において、制御部が、第1の振幅を有する駆動信号である第1の発生信号を出力し、所定の第1の中断期間、駆動信号の出力を停止した後、第1の振幅より大きい第2の振幅を有する駆動信号である第2の発生信号を出力する点を特徴の一つとしている。

0024

本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)電子機器の構成例
(2)動作例
(3)電子機器への適用例
2.本実施形態の特徴
3.補足事項

0025

<1.実施形態>
<(1)電子機器の構成例>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のノートPCの外観斜視図である。図2は、本実施形態のノートPCの平面図である。図3は、本実施形態のノートPCの断面図である。なお、図2及び図3では、モニタ部45を図示していない。

0026

図1図3に示されるように、本実施形態のノートPC41は、本体部44及びモニタ部45を含んで構成される。本体部44は、触覚デバイス1、タッチパッド42、キーボード43、CPU(図示しない)及びメモリ(図示しない)などを含んで構成される。ノートPC41は、本発明でいう「電子機器」の一具体例である。タッチパッド42は、本発明でいう「対象物」の一具体例である。

0027

<タッチパッド42>
タッチパッド42は、操作者が接触して操作する装置である。詳細には、タッチパッド42は、たとえば、平板状のセンサであり、操作者であるユーザの指によって行われる操作、具体的にはドラッグ操作及びドロップ操作などを受け付ける。本体部44は、タッチパッド42で受け付けた操作に基づき、マウスポインタの処理などを行うとともに、触覚デバイス1へ振動発生命令を出力する。具体的には、本体部44は、たとえば、タッチパッド42がユーザによるドラッグ操作及びドロップ操作を受け付けた場合、ラッチ錠振動発生命令を触覚デバイス1へ出力する。ここで、ラッチ錠振動発生命令は、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動に近い振動すなわちラッチ錠振動を発生させる振動発生命令である。タッチパッド42は、本発明でいう「受付部」の一具体例である。

0028

<触覚デバイス1>
図4は、本実施形態の触覚デバイスの構成を示す図である。図4に示されるように、触覚デバイス1は、振動発生部21、制御部22及びカウンタ23を含んで構成される。図1図4に示されるように、触覚デバイス1は、タッチパッド42に取り付けられる。本実施形態では、触覚デバイス1は、タッチパッド42において、ユーザが操作する平板状のセンサ面の反対側の面に取り付けられる。触覚デバイス1は、本発明でいう「振動発生装置」の一具体例である。

0029

<カウンタ23>
カウンタ23は、たとえば、水晶振動子を用いた発振回路等により生成されるクロックパルスカウントし、カウントした値を保持する。このカウント値は、たとえば現在時刻を示す。

0030

<振動発生部21>
振動発生部21は、駆動信号に基づき振動を発生する。詳細には、振動発生部21は、たとえば、コイル永久磁石及び分銅などを含んで構成されるアクチュエータである。振動発生部21は、制御部22から駆動信号を受けて、受けた駆動信号に応じて分銅を振動させる。振動発生部21とタッチパッド42とは、たとえば物理的に接触しており、振動発生部21において発生した振動はタッチパッド42に伝達する。

0031

<制御部22>
図5は、本実施形態の触覚デバイスにおける各信号の時間変化及び振動波形の一例を示す図である。図6は、本実施形態の触覚デバイスにおける各信号の時間変化を模式的に示した図である。なお、図5及び図6では、縦軸電圧を示し、横軸は時間を示す。振動波形VW(図5参照)は、タッチパッド42に取り付けられた振動センサ(図示しない)の出力電圧を示す。振動波形VWの出力電圧は、タッチパッド42における加速度に比例する。

0032

図4図6に示されるように、制御部22は、タッチパッド42に振動を発生させる駆動信号である発生信号Sg1及びSg2、ならびにタッチパッド42に発生した振動を減衰させる駆動信号である減衰信号Sa1及びSa2を振動発生部21へ出力する。発生信号Sg1及びSg2は、それぞれ本発明でいう「第1の発生信号」及び「第2の発生信号」の一具体例である。

0033

制御部22は、発生信号Sg1を出力し、所定の中断期間S1、駆動信号の出力を停止した後、発生信号Sg2を出力する。発生信号Sg2は、負の電圧を有する発生信号Sg21と、正の電圧を有する発生信号Sg22と、を含む。ここで、発生信号Sg2が有する振幅V2は、発生信号Sg1が有する振幅V1より大きい。好ましくは、振幅V2は、振幅V1の15.4倍以上18.8倍以下である。本実施形態では、発生信号Sg1が+0.45ボルトの電圧と−0.45ボルトの電圧との間で振動する信号であるので、振幅V1は、0.45ボルトである。また、発生信号Sg21が−7.7ボルトのピーク値を有し、発生信号Sg22が+7.7ボルトのピーク値を有するので、振幅V2は、7.7ボルトである。中断期間S1は、本発明でいう「第1の中断期間」の一具体例である。

0034

発生信号Sg1が出力される発生期間G1の長さは、19446μs(マイクロ秒)である。なお、発生期間G1の長さは、19446μsより大きくてもよいし、19446μsより小さくてもよい。中断期間S1の長さは、制御部22が発生信号Sg2を出力する発生期間G2より長い。好ましくは、中断期間S1の長さは、制御部22が発生信号Sg2を出力する発生期間G2の長さの14.6倍以上17.8倍以下である。本実施形態では、中断期間S1の長さは、65535μsである。また、発生期間G2の長さは、4050μsである。ここで、発生信号Sg21が出力される期間の長さが2130μsであり、発生信号Sg22が出力される期間の長さが1920μsである。

0035

制御部22は、発生信号Sg2を出力した後、所定の中断期間S2、駆動信号の出力を停止してから減衰信号Sa1を出力する。そして、制御部22は、減衰信号Sa1を出力した後、所定の中断期間S3、駆動信号の出力を停止してから減衰信号Sa2を出力する(図6参照)。本実施形態では、中断期間S2及びS3の長さは、それぞれ2000μs及び1040μsである。減衰信号Sa1及びSa2は、それぞれ+8.0ボルト及び−5.0ボルトのピーク値を有する。減衰信号Sa1が出力される減衰期間A1の長さは、1280μsである。また、減衰信号Sa2が出力される減衰期間A2の長さは、1680μsである。中断期間S2は、本発明でいう「第2の中断期間」の一具体例である。

0036

ここで、制御部22が、本体部44からラッチ錠振動発生命令を受けた場合の処理を説明する。制御部22は、本体部44からラッチ錠振動発生命令を受けると、発生期間G1、中断期間S1、発生期間G2、中断期間S2、減衰期間A1、中断期間S3及び減衰期間A2を設定する。発生期間G1、中断期間S1、発生期間G2、中断期間S2、減衰期間A1、中断期間S3及び減衰期間A2は、この順で連続する。つまり、発生期間G1の終了タイミングと中断期間S1の開始タイミングとは一致する。その他の期間についても同様である。

0037

発生期間G1及びG2、中断期間S1、S2及びS3ならびに減衰期間A1及びA2の開始タイミング及び終了タイミングは、たとえば、ラッチ錠振動発生命令を受けたタイミングにおけるカウンタ23のカウント値すなわちラッチ錠振動発生命令を受けた時刻に基づき算出される。制御部22は、カウンタ23におけるカウント値を監視し、ラッチ錠振動発生命令を受けた時刻から経過した時間に基づき、発生期間G1及びG2、中断期間S1、S2及びS3ならびに減衰期間A1及びA2の開始タイミング及び終了タイミングを認識する。

0038

制御部22は、発生期間G1の開始タイミングから発生期間G1の終了タイミングまでの間、発生信号Sg1を振動発生部21へ出力する。発生信号Sg1の振幅すなわち電圧は、たとえば、タッチパッド42に発生させようとする振動量に基づき設定される。振動波形VWに示されるように、発生信号Sg1によってタッチパッド42に弱い振動が発生する。

0039

制御部22は、中断期間S1の開始タイミングから中断期間S1の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止する。これにより、タッチパッド42に発生した弱い振動が、徐々に減衰する。

0040

制御部22は、発生期間G2の開始タイミングから発生期間G2の終了タイミングまでの間、発生信号Sg2を振動発生部21へ出力する。発生信号Sg2の振幅すなわち電圧は、たとえば、タッチパッド42に発生させようとする振動量に基づき設定される。振動波形VWに示されるように、発生信号Sg2によってタッチパッド42に強い振動が発生する。

0041

そして、制御部22は、中断期間S2の開始タイミングから中断期間S2の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止した後、減衰期間A1の開始タイミングから減衰期間A1の終了タイミングまでの間、減衰信号Sa1を振動発生部21へ出力する。さらに、制御部22は、中断期間S3の開始タイミングから中断期間S3の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止した後、減衰期間A2の開始タイミングから減衰期間A2の終了タイミングまでの間、減衰信号Sa2を振動発生部21へ出力する。これにより、タッチパッド42に発生した強い振動を短時間で減衰させ、強い振動の終端を明確にすることができる。

0042

<(2)動作例>
次に、本実施形態の触覚デバイスにおける振動発生処理について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態における触覚デバイスにおける振動発生処理を示すフローチャートである。

0043

<S100〜S102>
制御部22は、たとえば、操作者によりノートPC41の使用が開始されると(S100)、本体部44からラッチ錠振動発生命令を受けるまで待機する(S102でNO)。そして、制御部22は、本体部44からラッチ錠振動発生命令を受けると(S102でYES)、発生期間G1及びG2、中断期間S1、S2及びS3ならびに減衰期間A1及びA2を設定する。

0044

<S104>
次に、制御部22は、発生期間G1の開始タイミングから発生期間G1の終了タイミングまでの間、発生信号Sg1を振動発生部21へ出力する(S104)。

0045

<S106>
次に、制御部22は、中断期間S1の開始タイミングから中断期間S1の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止する(S106)。

0046

<S108>
次に、制御部22は、発生期間G2の開始タイミングから発生期間G2の終了タイミングまでの間、発生信号Sg2を振動発生部21へ出力する(S108)。

0047

<S110>
次に、制御部22は、中断期間S2の開始タイミングから中断期間S2の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止する(S110)。

0048

<S112>
次に、制御部22は、減衰期間A1の開始タイミングから減衰期間A1の終了タイミングまでの間、減衰信号Sa1を振動発生部21へ出力する(S112)。

0049

<S114>
次に、制御部22は、中断期間S3の開始タイミングから中断期間S3の終了タイミングまでの間、駆動信号の出力を停止する(S114)。

0050

<S116>
次に、制御部22は、減衰期間A2の開始タイミングから減衰期間A2の終了タイミングまでの間、減衰信号Sa2を振動発生部21へ出力する(S116)。

0051

<S102>
次に、制御部22は、本体部44から新たなラッチ錠振動発生命令を受けるまで待機する(S102でNO)。

0052

<(3)電子機器への適用例>
図8は、本実施形態のノートPCにおいてドラッグ処理が行われている際にモニタ部に表示される画像の一例を示す図である。実施形態では、発生期間G1の長さが固定されている構成について説明したが、発生期間G1の長さが柔軟に変化する構成であってもよい。以下では、発生期間G1の長さが、ドラッグ処理の状況に応じて変化する構成について説明する。

0053

図8に示されるように、ユーザが、たとえば、マウスポインタ53を移動してブラウザ51のタブ52をドラッグする操作をタッチパッド42に対して行うと、本体部44は、ドラッグ処理の開始を含むラッチ錠振動発生命令を触覚デバイス1へ出力する。制御部22は、タッチパッド42がユーザによるドラッグ操作を受け付けている期間、発生信号Sg1を振動発生部21へ出力する。本実施形態では、制御部22は、本体部44からラッチ錠振動発生命令を受けると、発生信号Sg1を振動発生部21へ出力する。この場合、ドラッグ処理の終了タイミングがユーザのドラッグ操作の終了によって定まるので、制御部22は、後述するラッチ錠振動終了命令を本体部44から受けるまで発生信号Sg1を継続して振動発生部21へ出力する。これにより、タッチパッド42では、弱い振動が継続して発生する(図5参照)。

0054

図9は、本実施形態のノートPCにおいてドロップ処理が行われる際にモニタ部に表示される画像の一例を示す図である。図9に示されるように、ユーザが、たとえば、マウスポインタ53を移動してブラウザ51のタブ52を目標位置にドロップするドロップ操作をタッチパッド42に対して行うと、本体部44は、ドロップ処理が発生したことを含むラッチ錠振動終了命令を触覚デバイス1へ出力する。

0055

制御部22は、タッチパッド42がユーザによるドロップ操作を受け付けると、発生信号Sg1の出力を停止し、中断期間S1、駆動信号の出力を停止した後、発生信号Sg2を振動発生部21へ出力する。そして、制御部22は、中断期間S2、駆動信号の出力を停止してから減衰信号Sa1を振動発生部21へ出力し、さらに、中断期間S3、駆動信号の出力を停止してから減衰信号Sa2を振動発生部21へ出力する。

0056

本実施形態では、制御部22は、本体部44からラッチ錠振動終了命令を受けると、発生信号Sg1の出力を停止するとともに、中断期間S1、発生期間G2、中断期間S2、減衰期間A1、中断期間S3及び減衰期間A2を設定する。制御部22は、中断期間S1、S2及びS3において駆動信号の出力を停止するとともに、発生期間G2、減衰期間A1、及び減衰期間A2において、発生信号Sg2、減衰信号Sa1及び減衰信号Sa2をそれぞれ振動発生部21へ出力する。これにより、強い振動を短時間発生させることができるので、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動に似た振動をタッチパッド42に発生させることができる(図5参照)。

0057

<2.本実施形態の特徴>
上記構成の触覚デバイスによれば、弱い振動が発生した後、当該振動が徐々に弱まってから強い振動を発生させることができるので、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動に近い振動すなわちラッチ錠振動を発生させることができる。ノートPC41におけるタッチパッド42に触覚デバイス1が取り付けられる場合、ユーザがノートPC41に対して所定の操作を行った際に、当該操作の内容に応じた振動としてラッチ錠振動をタッチパッド42に発生させることができる。これにより、上記所定の操作がノートPC41に認識されたことを、ユーザはラッチ錠振動から触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0058

また、上記構成の触覚デバイスでは、中断期間S1の長さが、制御部22が発生信号Sg2を出力する発生期間G2の長さより長いため、タッチパッド42の振動を減衰させてから発生信号Sg2に基づく振動をタッチパッド42に発生させることができる。これにより、当該振動を強調することができるので、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動により近いラッチ錠振動を発生させることができる。

0059

また、上記構成の触覚デバイスでは、中断期間S1の長さが、制御部22が発生信号Sg2を出力する発生期間G2の長さの14.6倍以上17.8倍以下であるため、中断期間S1の長さと発生期間G2の長さとの関係を適正にすることができるので、良好なラッチ錠振動を実現することができる。

0060

また、上記構成の触覚デバイスでは、制御部22が、発生信号Sg2を出力してから中断期間S2、駆動信号の出力を停止した後、タッチパッド42に発生した振動を減衰させる減衰信号Sa1及びSa2を出力する。これにより、発生信号Sg2に基づく振動を効果的に減衰させることができるので、当該振動の終端を明確にすることができるので、ラッチ錠を開閉操作する際に感じる振動により近いラッチ錠振動を発生させることができる。

0061

また、上記構成の触覚デバイスでは、振幅V2が、振幅V1の15.4倍以上18.8倍以下であるため、先に発生する弱い振動の大きさと後に発生する強い振動の大きさとの関係を適正にすることができるので、良好なラッチ錠振動を実現することができる。

0062

また、上記構成のノートPCでは、タッチパッド42がユーザによるドラッグ操作を受け付けている期間、制御部22が、発生信号Sg1を出力する。これにより、ユーザが、ブラウザ51のタブ52をドラッグするドラッグ操作を行っている際に、ドラッグ操作に応じた振動として、ラッチ錠振動の一部である弱い振動をノートPC41に継続して発生させることができる。そして、ユーザは、ドラッグ操作がノートPC41に認識されていることを弱い振動から触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0063

また、上記構成のノートPCでは、タッチパッド42がユーザによるドロップ操作を受け付けると、制御部22が、発生信号Sg1の出力を停止し、中断期間S1、駆動信号の出力を停止した後、発生信号Sg2を出力する。これにより、ユーザが、ブラウザ51のタブ52を目標のオブジェクトにドロップするドロップ操作を行うと、ドロップ操作に応じた振動として、ノートPC41の振動を徐々に弱めてからの強い振動をノートPC41に発生させることができる。これにより、ユーザは、ドロップ操作がノートPC41に認識されたことを触覚によって確認することができるので、ユーザの使用感を向上させることができる。

0064

<3.補足事項
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。

0065

本実施形態の触覚デバイスでは、2つの減衰期間A1,A2を設ける構成について説明したが、1つまたは3つ以上の減衰期間を設ける構成であってもよい。

0066

また、本実施形態の触覚デバイスでは、触覚デバイス1がノートPC41のタッチパッド42に取り付けられる構成について説明したが、触覚デバイス1は、ゲームコントローラ、スマートフォンもしくはタブレットといった他の種類の電子機器、または電子機器以外の物体などに取り付けられる構成であってもよい。

0067

また、実施形態では、カウンタ23が水晶振動子を用いた発振回路により現在時刻を示すカウント値を保持する例について説明したが、カウンタ23は所定のタイミングからの経過時間をカウントする単純な構成のものであってもよい。この場合、発振回路は必ずしも水晶振動子を用いない構成であってもよい。

0068

本発明は、電子機器用の振動発生装置などとして好適に利用される。

0069

1…触覚デバイス
21…振動発生部
22…制御部
23…カウンタ
41…ノートPC
42…タッチパッド
43…キーボード
44…本体部
45…モニタ部
51…ブラウザ
52…タブ
53…マウスポインタ
G1、G2…発生期間
Sg1、Sg2、Sg21、Sg22…発生信号
S1、S2、S3…中断期間
A1、A2…減衰期間
Sa1、Sa2…減衰信号
VW…振動波形
V1、V2…振幅

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