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図面 (11)

課題

コンクリート打継部の評価を簡易に行うことができる、コンクリート打継部の評価方法および評価装置を提供する。

解決手段

打継対象のコンクリート2と同一組成打設された試験体20の試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリート21が打設された試験体20の試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得するステップと、打継対象のコンクリートのコンクリート打継部2aの3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナ3により取得するステップと、3次元情報に基づいて、コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出するステップと、試験体情報と打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像40を表示するための評価画像データを生成するステップと、評価画像データを出力するステップと、を含むよう、コンクリート打継部の評価方法を構成する。

概要

背景

打継対象のコンクリートの表面(打継部)に新たなコンクリートを打設する場合、既設のコンクリートと新たなコンクリートとを強固に接合させるため、打継部の表面には所定の粗さが求められる。

例えば、硬化前の打継部に、コンクリートの硬化を遅延させる遅延剤散布する。そして、硬化が完了する前に、コンクリートの表面を高圧水により洗い流すことにより、打継部の表面を粗く処理することができる。

また、硬化後の既設コンクリートの表面をハンマーなどで削ったり(チッピング)、ワイヤブラシにより削ったりした後に水で洗い流すことにより、打継部の表面を粗く処理することができる。

特許文献1には、ライン状のレーザー光線をコンクリート打継部に照射し、デジタルカメラ撮影した照射線画像解析することでコンクリート表面の評価を行う、コンクリート打継部の評価装置が記載されている。

概要

コンクリート打継部の評価を簡易に行うことができる、コンクリート打継部の評価方法および評価装置を提供する。打継対象のコンクリート2と同一組成で打設された試験体20の試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリート21が打設された試験体20の試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得するステップと、打継対象のコンクリートのコンクリート打継部2aの3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナ3により取得するステップと、3次元情報に基づいて、コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出するステップと、試験体情報と打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像40を表示するための評価画像データを生成するステップと、評価画像データを出力するステップと、を含むよう、コンクリート打継部の評価方法を構成する。

目的

本発明は、コンクリート打継部の評価を簡易に行うことができる、コンクリート打継部の評価方法および評価装置を提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

打継対象のコンクリート同一組成打設された試験体の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリートが打設された前記試験体の特性を示す試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得するステップと、前記打継対象のコンクリートの表面であって新たなコンクリートが打設されるコンクリート打継部の3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナにより取得するステップと、前記3次元情報に基づいて、前記コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出するステップと、前記試験体情報と前記打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像を表示するための評価画像データを生成するステップと、前記評価画像データを出力するステップと、を含む、コンクリート打継部の評価方法

請求項2

前記試験体特性パラメータは、表面にコンクリートが打設された前記試験体の曲げ強度を示す曲げ強度パラメータである、請求項1に記載の評価方法。

請求項3

前記評価画像は、前記試験体情報における前記試験体面粗さパラメータとして前記打継部面粗さパラメータを位置づける、請求項1または2に記載の評価方法。

請求項4

前記試験体情報は、複数の前記試験体に対応する複数の前記試験体面粗さパラメータおよび前記試験体特性パラメータであって、前記評価画像は、面粗さパラメータの値を第1軸とし特性パラメータの値を第2軸として前記試験体情報を表示した散布図における前記第1軸に前記打継部面粗さパラメータの値を位置づけた画像である、請求項3に記載の評価方法。

請求項5

前記評価画像は、前記試験体情報の近似曲線を表示する、請求項4に記載の評価方法。

請求項6

前記複数の試験体には、それぞれ異なる表面処理が行われる、請求項4または5に記載の評価方法。

請求項7

前記異なる表面処理は、前記複数の試験体の表面に遅延剤を塗布してからそれぞれ異なる養生時間が経過した後に前記複数の試験体の表面を高圧水により洗浄することである、請求項6に記載の評価方法。

請求項8

前記打継部面粗さパラメータおよび前記試験体面粗さパラメータは、二乗平均平方根傾斜、界面の展開面積比、五点谷領域深さ、平均山領域体積コア部のレベル差、および突出山部高さのうちいずれか1つを含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の評価方法。

請求項9

打継対象のコンクリートと同一組成で打設された試験体の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリートが打設された前記試験体の特性を示す試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得する試験体情報取得部と、前記打継対象のコンクリートの表面であって新たにコンクリートが打設されるコンクリート打継部の3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナにより取得する3次元情報取得部と、前記3次元情報に基づいて、前記コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出する面粗さパラメータ算出部と、前記試験体情報と前記打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像を表示するための評価画像データを生成する評価画像データ生成部と、前記評価画像データを出力する評価画像データ出力部と、を備える、コンクリート打継部の評価装置

技術分野

0001

本発明は、コンクリート打継部の評価方法および評価装置に関する。

背景技術

0002

打継対象のコンクリートの表面(打継部)に新たなコンクリートを打設する場合、既設のコンクリートと新たなコンクリートとを強固に接合させるため、打継部の表面には所定の粗さが求められる。

0003

例えば、硬化前の打継部に、コンクリートの硬化を遅延させる遅延剤散布する。そして、硬化が完了する前に、コンクリートの表面を高圧水により洗い流すことにより、打継部の表面を粗く処理することができる。

0004

また、硬化後の既設コンクリートの表面をハンマーなどで削ったり(チッピング)、ワイヤブラシにより削ったりした後に水で洗い流すことにより、打継部の表面を粗く処理することができる。

0005

特許文献1には、ライン状のレーザー光線をコンクリート打継部に照射し、デジタルカメラ撮影した照射線画像解析することでコンクリート表面の評価を行う、コンクリート打継部の評価装置が記載されている。

先行技術

0006

特開2013−096175号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1に記載の評価装置によりコンクリート打継部の評価を行う場合、ラインレーザーおよびデジタルカメラが取り付けられた固定枠を、評価対象となる打継部の周辺に設置する必要がある。コンクリート構造物施工現場によっては、このような固定枠の設置が困難な場合があり、打継部のより簡易な評価方法が求められている。

0008

本発明は、コンクリート打継部の評価を簡易に行うことができる、コンクリート打継部の評価方法および評価装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明にかかるコンクリート打継部の評価方法は、打継対象のコンクリートと同一組成で打設された試験体の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリートが打設された試験体の特性を示す試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得するステップと、打継対象のコンクリートの表面であって新たなコンクリートが打設されるコンクリート打継部の3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナにより取得するステップと、3次元情報に基づいて、コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出するステップと、試験体情報と打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像を表示するための評価画像データを生成するステップと、評価画像データを出力するステップと、を含むことを特徴とする。

0010

また、本発明にかかる評価方法において、試験体特性パラメータは、表面にコンクリートが打設された前記試験体の曲げ強度を示す曲げ強度パラメータであることが好ましい。

0011

また、本発明にかかる評価方法において、評価画像は、試験体情報における試験体面粗さパラメータとして打継部面粗さパラメータを位置づけることが好ましい。

0012

また、本発明にかかる評価方法において、試験体情報は、複数の試験体に対応する複数の試験体面粗さパラメータおよび試験体特性パラメータであって、評価画像は、面粗さパラメータの値を第1軸とし特性パラメータの値を第2軸として試験体情報を表示した散布図における第1軸に打継部面粗さパラメータの値を位置づけた画像であることが好ましい。

0013

また、本発明にかかる評価方法において、複数の試験体には、それぞれ異なる表面処理が行われることが好ましい。

0014

また、本発明にかかる評価方法において、異なる表面処理は、複数の試験体の表面に遅延剤を塗布してからそれぞれ異なる養生時間が経過した後に複数の試験体の表面を高圧水により洗浄することであることが好ましい。

0015

また、本発明にかかる評価方法において、打継部面粗さパラメータおよび試験体面粗さパラメータは、コンクリート打継部の、二乗平均平方根傾斜、界面の展開面積比、五点谷領域深さ、平均山領域体積コア部のレベル差、および突出山部高さのうちいずれか1つを含むことが好ましい。

0016

また、本発明にかかる評価方法において、パラメータは、二乗平均平方根傾斜、界面の展開面積比、五点谷領域深さ、平均山領域体積、コア部のレベル差、および突出山部高さのうちいずれか1つを含むことが好ましい。

0017

本発明にかかるコンクリート打継部の評価装置は、打継対象のコンクリートと同一組成で打設された試験体の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリートが打設された試験体の特性を示す試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得する試験体情報取得部と、打継対象のコンクリートの表面であって新たにコンクリートが打設されるコンクリート打継部の3次元形状を示す3次元情報を3次元スキャナにより取得する3次元情報取得部と、3次元情報に基づいて、コンクリート打継部の面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出する面粗さパラメータ算出部と、試験体情報と打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像を表示するための評価画像データを生成する評価画像データ生成部と、を備えることを特徴とする。

発明の効果

0018

本発明のコンクリート打継部の評価方法および評価装置によれば、コンクリート打継部の評価を簡易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0019

評価方法の概要を説明する図である。
評価装置の概略構成を示す模式図である。
評価処理フローチャートである。
評価画像の例を示す図である。
二乗平均平方根傾斜を説明する図である。
界面の展開面積比を説明する図である。
5点谷領域深さを説明する図である。
平均山領域体積を説明する図である。
コア部のレベル差を説明する図である。
突出山部高さを説明する図である。

実施例

0020

以下、図面を参照してコンクリート打継部の評価方法および評価装置について詳細に説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態に限定されないことを理解されたい。

0021

図1は、評価方法の概要を説明する図である。

0022

図1に示すように、評価者は、評価装置1を用いて打継対象のコンクリート2の表面であって新たなコンクリートが打設されるコンクリート打継部2aの評価を行う。評価装置1は、コンクリート打継部2aの評価を行うための評価画像データを出力する装置である。

0023

評価者は、打継対象のコンクリート2と同一組成で打設された試験体20の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータを測定する。

0024

また、評価者は、試験体20の表面に新たなコンクリート21を打設し、新たなコンクリート21が打設された試験体20の打継部の曲げ試験を行う。そして、評価者は、曲げ試験を行い、曲げ強度を示す試験体特性パラメータを測定する。

0025

評価装置1は、試験体面粗さパラメータと試験体特性パラメータとの相関関係を示す試験体情報を取得する。試験体情報は、複数の試験体に対応する試験体面粗さパラメータおよび試験体特性パラメータである。

0026

一方、評価装置1は、コンクリート打継部2aの3次元形状を示す3次元情報を、3次元スキャナ3により取得する。

0027

評価装置1は、3次元スキャナを用いて取得した3次元情報に基づいて、コンクリート打継部2aの面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出する。

0028

そして、評価装置1は、評価画像データを生成する。評価画像データは、試験体情報にと打継部面粗さパラメータとの関係を示す評価画像40を表示するためのデータである。

0029

評価装置1は、評価画像データを出力する。評価者は、表示された評価画像を参照して、打継部が適切な面粗さパラメータを有しているか否かを評価する。

0030

図2は、評価装置の概略構成を示す模式図である。

0031

評価装置1は、操作部11と、周辺機器接続部12と、表示部13と、記憶部14と、演算部15とを有する。評価装置1は、パーソナルコンピュータスマートフォンタブレットPCといった情報処理装置である。

0032

操作部11は、ユーザによる操作入力受け付け入力インタフェースであり、例えばマウスなどのポインティングデバイスおよびキーボードである。操作部11は、受け付けた入力に応じた信号を発生し、演算部15に供給する。

0033

周辺機器接続部12は、接続された周辺機器との間で信号を送受信するインタフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子およびBluetooth(登録商標制御回路である。周辺機器接続部12には、物体外観撮像して物体の形状に対応する3次元情報を出力する3次元スキャナ3が接続される。3次元スキャナ3は、例えば、Artec社製Artec Eva LiteまたはArtec Leoである。周辺機器接続部12は、演算部15から供給された信号を周辺機器に送信し、周辺機器から受信した信号を演算部15に供給する。

0034

表示部13は、画像を表示するディスプレイ映像信号を供給する回路である。ディスプレイは、評価装置1に内蔵されてもよいし、周辺機器接続部12を介して接続されていてもよい。表示部13は、演算部15から供給された信号に基づいて映像信号を生成し、ディスプレイに供給する。

0035

記憶部14は、情報を記憶する不揮発メモリである。記憶部14は、演算部15による演算に用いられる命令およびデータを記憶する。

0036

演算部15は、操作部11および周辺機器接続部12から供給された信号に基づき演算を行い、周辺機器接続部12および表示部13に信号を供給する。演算部15は、所定のプログラムを実行することにより演算を行うプロセッサを有する。

0037

演算部15は、試験体情報取得部151と、3次元情報取得部152と、面粗さパラメータ算出部153と、評価画像データ生成部154と、評価画像データ出力部155とを有する。演算部15が有するこれらの各部は、演算部15が有するプロセッサ上で実行される機能モジュールである。あるいは、演算部15が有するこれらの各部は、専用回路により実現されてもよい。

0038

試験体情報取得部151は、打継対象のコンクリート2と同一組成で打設された試験体20の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリート21が打設された試験体20の特性を示す試験体特性パラメータと、の相関関係を示す試験体情報を取得する。

0039

3次元情報取得部152は、3次元スキャナ3により、打継対象のコンクリート2の表面であって新たにコンクリートが打設されるコンクリート打継部2aの3次元形状を示す3次元情報を取得する。

0040

面粗さパラメータ算出部153は、3次元情報取得部152により取得された3次元情報に基づいて、コンクリート打継部2aの面粗さを示すパラメータを算出する。面粗さを示すパラメータについては、後述する。

0041

評価画像データ生成部154は、試験体情報における試験体面粗さパラメータとして打継部面粗さパラメータを位置づけた評価画像を表示するための評価画像データを生成する。

0042

評価画像データ出力部155は、評価画像データを出力する。

0043

上述した各部を含む本実施形態の評価装置1により、評価者は、コンクリート打継部の評価を、コンクリート打継作業を行う現場においてコンクリート打継部の3次元形状を3次元スキャナで取得することにより、簡易に行うことができる。

0044

図3は、評価処理のフローチャートである。

0045

まず、評価装置1の試験体情報取得部151は、打継対象のコンクリート2と同一組成で打設された試験体20の表面の面粗さを示す試験体面粗さパラメータと、表面に新たなコンクリート21が打設された試験体20の特性を示す試験体特性パラメータと、の相関関係を示す試験体情報を取得する(ステップS1)。

0046

試験体面粗さパラメータは、3次元スキャナ3により取得する試験体20の表面の3次元形状を示す3次元情報に基づいて算出することができる。試験体面粗さパラメータは、接触式表面粗さ計などの他の測定機器による測定値に基づいて算出されてもよい。

0047

面粗さパラメータは、表面粗さの評価方法を定めた国際規格であるISO 25178で定められている。面粗さパラメータの詳細については後述する。

0048

3次元情報とは、3次元形状を表現するデータであり、例えばWavefront OBJ、PLY、STLなどのファイル形式で保存される。

0049

試験体特性パラメータは、表面にコンクリートが打設された試験体の曲げ強度を示す曲げ強度パラメータである。

0050

曲げ強度パラメータは、試験体20の表面に新たなコンクリート21を打設したものに対して曲げ試験を行うことにより測定される。曲げ試験は、新たなコンクリート21を打設された試験体20の表面と略平行な方向から荷重を加え、新たなコンクリート21が打設された試験体20が破壊されずに耐えられる荷重を測定することにより行われる。

0051

試験体特性パラメータは、表面にコンクリートが打設された試験体の他の物理特性を示すパラメータであってもよい。

0052

試験体情報は、複数の試験体に対応する複数の試験体面粗さパラメータおよび試験体特性パラメータであってもよい。また、複数の試験体には、それぞれ異なる表面処理が行われてよい。

0053

異なる表面処理とは、打設後完全に硬化していない試験体20の表面にコンクリートの硬化を遅延させる遅延剤を塗布し、所定の養生時間の経過後に表面を高圧水により洗浄する処理において、養生時間を異ならせることであってよい。

0054

例えば、遅延剤として日本ジツコウ株式会社製「ディスパライト」(登録商標)を塗布してコンクリートの硬化を遅延させると、養生時間により硬化状態を変更することができる。養生時間が短い(例えば12時間)場合、コンクリートの硬化が進まず、洗浄により骨材まで露出する。一方、養生時間が長い(例えば72時間)場合、コンクリートの硬化が進み、洗浄後も比較的平坦表面形状を維持する。

0055

また、異なる表面処理として、ハンマーによるチッピングおよびワイヤブラシによるブラッシングを行ってもよい。

0056

次に、評価装置1の3次元情報取得部152は、3次元スキャナ3によりコンクリート打継部2aの3次元形状を示す3次元情報を取得する(ステップS2)。

0057

次に、評価装置1の面粗さパラメータ算出部153は、3次元情報に基づいて、コンクリート打継部2aの面粗さを示す打継部面粗さパラメータを算出する(ステップS3)。

0058

次に、評価装置1の評価画像データ生成部154は、試験体情報における試験体面粗さパラメータとして打継部面粗さパラメータを位置づけた評価画像を表示するための評価画像データを生成する(ステップS4)。

0059

そして、評価装置1の評価画像データ出力部155は、評価画像データを出力する(ステップS5)。

0060

図4は、評価画像の例を示す図である。

0061

図4に示す評価画像40は、試験体情報と打継部面粗さパラメータとの関係を示している。具体的には、評価画像40では、横軸を試験体面粗さパラメータの値とし、縦軸を特性パラメータである曲げ強度パラメータの値として、試験体情報対応点41a〜41gが表示されている。例えば、試験体情報対応点41aは、面粗さパラメータがxaかつ曲げ強度パラメータがyaの試験体情報に対応している。

0062

評価画像40には、打継部面粗さパラメータ対応点42が、試験体情報の試験体面粗さパラメータとして位置づけられている。評価者は、試験体情報対応点41a〜41gと打継部面粗さパラメータ対応点42とを参照することにより、打継部面粗さパラメータが適切な曲げ強度に対応しているか否かを評価することができる。

0063

評価画像40には、打継部面粗さパラメータ対応点42を通り縦軸と平行な、打継部面粗さパラメータ補助線43がさらに表示されている。打継部面粗さパラメータ補助線43により、評価者は、打継部面粗さパラメータと試験体情報対応点41a〜41gとを容易に対比させることができる。

0064

評価画像40には、試験体情報対応点41a〜41gの近似曲線44がさらに表示されている。近似曲線44により、評価者は、打継部面粗さパラメータと試験体情報対応点41a〜41gとを容易に対比させることができる。

0065

続いて、コンクリート打継部2aの評価に適した面粗さパラメータについて説明する。発明者らは、コンクリート打継部2aの評価に適した面粗さパラメータを特定するため、パラメータと曲げ強度との関係を求める試験を行った。

0066

具体的には、発明者らは、複数のコンクリート試験体を用意し、試験体の打継部に遅延剤を塗布した。そして、発明者らは、試験体ごとに異なる養生時間経過後に高圧水による洗浄を行って、異なる3次元形状を有する複数のコンクリート打継部を得た。そして、発明者らは、複数の3次元形状に対応する3次元情報を取得し、ISO 25178に定められる面粗さパラメータを算出した。そして、発明者らは、それぞれの複数のコンクリート打継部に新たなコンクリートを打設し、その曲げ強度を測定した。

0067

表1は、試験により取得された、3次元形状の面粗さパラメータごとの、養生時間に応じた曲げ強度を示している。また、面粗さパラメータごとの、近似曲線との相関係数の2乗(R2)を示している。なお、表1は、試験において曲げ強度との相関が比較的大きかった面粗さパラメータのみを示している。

0068

0069

表1に示す6つのパラメータは、二乗平均平方根傾斜(Sdq)、界面の展開面積比(Sdr)、5点谷領域深さ(S5v)、平均山領域体積(Shv)、コア部のレベル差(Sk)、突出山部高さ(Spk)である。

0070

図5は、二乗平均平方根傾斜を説明する図である。

0071

二乗平均平方根傾斜は、対象領域のすべての点における傾斜の二乗平均平方根により算出されるパラメータである。図5グラフ50は、図1における打継対象のコンクリート2のA−A方向の切断面を模式的に表したものである。

0072

まず、グラフ50に示すコンクリート打継部2aの表面上の点51a〜51cにおける傾斜をそれぞれ求める。そして、数式1に示す式により傾斜の二乗平均平方根を求めることにより、二乗平均平方根傾斜を算出することができる。

0073

0074

図6は、界面の展開面積比を説明する図である。

0075

界面の展開面積比は、対象領域を展開したときの面積の、対象領域の面積に対する比により算出されるパラメータである。図6のグラフ60は、図1における打継対象のコンクリート2のA−A方向の切断面を模式的に表したものである。

0076

長さ62は、コンクリート打継部2aの表面上の点61aと点61bとの間のコンクリート打継部2aの長さに対応している。長さ63は、コンクリート打継部2aの表面を展開したときの長さに対応している。

0077

界面の展開面積比は、A−A方向と平行な各切断面における長さ62と長さ63との比と、A−A方向と直交する方向と平行な各切断面における長さ62と長さ63との比との積に対応する。界面の展開面積比は、数式2に示す式により算出することができる。

0078

0079

図7は、5点谷領域深さを説明する図である。

0080

5点谷領域深さは、対象領域内で最深の谷底点から深い順に5つの谷領域の深さを平均することにより算出されるパラメータである。図7のグラフ70は、図1における打継対象のコンクリート2のA−A方向の切断面を模式的に表したものである。

0081

点71a〜71eは、対象領域における最深の5つの谷底点である。5点谷領域深さは、各点71a〜71eから表面の平均高さまでの深さを平均することにより算出されるパラメータである。

0082

図8は、平均山領域体積を説明する図である。

0083

平均山領域体積は、表面の平均高さよりも高い山領域の体積の平均である。図8のグラフ70は、図1における打継対象のコンクリート2のA−A方向の切断面を模式的に表したものである。

0084

グラフ80において、表面高さ81が表面の平均高さ82よりも高い領域である山領域83a〜83eが網掛けで示されている。平均山領域体積は、これらの山領域83a〜83eの体積を平均することにより算出されるパラメータである。

0085

図9は、コア部のレベル差を説明する図である。

0086

図9のグラフ90は、図1における打継対象のコンクリート2をB−B方向に平行に切断していったときの面積の推移を示している。グラフ90において、縦軸は切断する表面高さを示し、横軸は断面積の対象領域面積に対する比率負荷面積率)を示している。そして、線91は切断する表面高さと負荷面積率との対応を示し、線92は負荷面積率を近似する等価直線である。コア部は、等価直線に対応する表面高さを有する領域であり、コア部のレベル差は、コア部の最大高さから最小高さを減ずることにより算出されるパラメータである。

0087

図10は、突出山部高さを説明する図である。

0088

図10のグラフ100は、図9のグラフ90と同様に、図1における打継対象のコンクリート2をB−B方向に平行に切断していったときの面積の推移を示している。突出山部は、網掛けで示すコア部最大高さを超える高さの領域である。突出山部高さは、対象領域における最大高さからコア部の最大高さを減ずることにより算出されるパラメータである。

0089

なお、3次元形状の面粗さパラメータと曲げ強度との関係は、コンクリートの組成、周囲の環境といった条件によって変動し得る。したがって、コンクリート打継部の評価は、表1に示す6つの面粗さパラメータ以外の面粗さパラメータを用いて行われてもよい。

0090

特に、面粗さパラメータに基づいてコンクリート打継部の複数の特性パラメータを評価する場合、用いられる面粗さパラメータは、評価の対象となる特性パラメータに応じて設定されてよい。

0091

業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、種々の変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。

0092

1評価装置
151試験体情報取得部
152 3次元情報取得部
153 面粗さパラメータ算出部
154評価画像データ生成部
155 評価画像データ出力部
2 打継対象のコンクリート
2a コンクリート打継部
20 試験体
3 3次元スキャナ

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