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図面 (12)

課題

用紙を給紙、搬送することなく、ヒーターでの除湿が必要か否かを正確に判断し、重送詰まりの発生を防ぐ。

解決手段

給紙装置のヒーターは、用紙カセットにセットされた用紙束を温めて除湿を行う。第1端子部は、用紙束の用紙のうち、最上位用紙と接する。第2端子部は、用紙束の用紙のうち、最下位の用紙と接する。除湿の必要性を判定する場合、第1端子部に印加された検知用電圧によって用紙束に流れる電流の大きさに基づき、制御部は、判定用抵抗値を定める。制御部は、判定用抵抗値が閾値以下のときヒーターを動作させ、判定用抵抗値が閾値を超えているときヒーターを動作させない。

概要

背景

複合機プリンターのような画像形成装置がある。画像形成装置は、用紙を収容し、印刷のときに用紙を送り出す。収容する用紙が水分を吸収し、用紙に含まれる水分が多くなることがある。用紙が多くの水分を吸収している場合、用紙搬送トラブルが生じやすくなることがある。そこで、画像形成装置には、用紙乾燥用ヒーターを搭載するものがある。用紙乾燥用のヒーターを搭載する給紙装置の一例が特許文献1に記載されている。

具体的に、用紙を積層収容し、積層された用紙を加熱し、搬送部材で用紙を繰り出し、搬送部材を駆動し、搬送部材を駆動するのに要する負荷計測し、計測値が第1の所定値よりも大きいとき、積層用紙をする給紙装置を含む。用紙の吸湿度が高い場合にだけ、用紙を加熱して除湿しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0007]等参照)。
特開2010−105775号公報

概要

用紙を給紙、搬送することなく、ヒーターでの除湿が必要か否かを正確に判断し、重送詰まりの発生を防ぐ。給紙装置のヒーターは、用紙カセットにセットされた用紙束を温めて除湿を行う。第1端子部は、用紙束の用紙のうち、最上位用紙と接する。第2端子部は、用紙束の用紙のうち、最下位の用紙と接する。除湿の必要性を判定する場合、第1端子部に印加された検知用電圧によって用紙束に流れる電流の大きさに基づき、制御部は、判定用抵抗値を定める。制御部は、判定用抵抗値が閾値以下のときヒーターを動作させ、判定用抵抗値が閾値を超えているときヒーターを動作させない。

目的

重送、詰まりが減るので、エラー解消作業に要する手間、時間が少ない給紙装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

用紙がセットされる用紙カセットと、前記用紙カセットにセットされた用紙束を温めて除湿を行うヒーターと、前記用紙束の用紙のうち、最上位用紙と接する第1端子部と、前記用紙束の用紙のうち、最下位の用紙と接する第2端子部と、除湿の必要性を判定する場合、前記第1端子部に印加された検知用電圧によって前記用紙カセット内の用紙束に流れる電流の大きさに基づき、判定用抵抗値を定め、求めた前記判定用抵抗値が予め定められた閾値以下のとき前記ヒーターを動作させ、求めた前記判定用抵抗値が前記予め定められた閾値を超えているとき、前記ヒーターを動作させない制御部と、を含むことを特徴とする給紙装置

請求項2

前記第1端子部は複数設けられ、前記判定用抵抗値を求めるとき、前記制御部は、前記検知用電圧を印加する前記第1端子部を順番切り替え、前記第1端子部ごとに、前記用紙束の抵抗値を求め、複数回求めた前記用紙束の前記抵抗値の平均値を前記判定用抵抗値と定めることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。

請求項3

前記第1端子部は、前記最上位用紙と接して用紙を送り出す給紙ローラーと、前記最上位用紙と接し、用紙を押さえ金属爪の何れか一方、又は、両方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。

請求項4

前記第2端子部は、前記用紙束が置かれ前記最上位用紙と前記給紙ローラーを接触させる昇降板であり、前記昇降板は、金属製の板であることを特徴とする請求項3に記載の給紙装置。

請求項5

前記用紙残量センサーを含み、前記制御部は、前記用紙残量センサーの出力値に基づき、前記用紙カセットにセットされた用紙の残量を認識し、前記残量が多いほど、前記閾値を大きくし、前記残量が少ないほど、前記閾値を小さくすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の給紙装置。

請求項6

前記制御部は、予め定められた計測周期で除湿の必要性を判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の給紙装置。

技術分野

0001

本発明は、用紙を収容し、印刷のときに用紙を送り出す給紙装置に関する。

背景技術

0002

複合機プリンターのような画像形成装置がある。画像形成装置は、用紙を収容し、印刷のときに用紙を送り出す。収容する用紙が水分を吸収し、用紙に含まれる水分が多くなることがある。用紙が多くの水分を吸収している場合、用紙搬送トラブルが生じやすくなることがある。そこで、画像形成装置には、用紙乾燥用ヒーターを搭載するものがある。用紙乾燥用のヒーターを搭載する給紙装置の一例が特許文献1に記載されている。

0003

具体的に、用紙を積層収容し、積層された用紙を加熱し、搬送部材で用紙を繰り出し、搬送部材を駆動し、搬送部材を駆動するのに要する負荷計測し、計測値が第1の所定値よりも大きいとき、積層用紙をする給紙装置を含む。用紙の吸湿度が高い場合にだけ、用紙を加熱して除湿しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0007]等参照)。
特開2010−105775号公報

発明が解決しようとする課題

0004

水分を多く含む用紙を給紙する場合、重送が生じやすい傾向がある。重送とは、複数枚の用紙が重なって給紙、搬送されることである。水分子同士の密着吸着)の影響を受けるためである。また、水分を多く含む用紙は詰まりジャム)が生じやすい傾向もある。水分の吸収量が多い用紙については、乾燥することが好ましい。

0005

一方、用紙の水分が少ないときに用紙乾燥用のヒーターを動作させても、エネルギーの無駄である。用紙の水分量が多いときのみヒーターを動作させるべきである。しかし、水分が多いか否かを確認ために用紙の給紙、搬送を行うと、水分が多い用紙の重送、詰まりが生ずる。この場合、エラーを解消するための作業を行わなくてはならない。そのため、給紙することなく用紙の水分量が多いか否かを判断すべきという問題がある。

0006

特許文献1記載の給紙装置では、用紙を給紙しなければ、搬送部材の駆動に要する負荷を計測することができない。計測のために給紙した用紙で重送又は詰まりのエラーが発生するおそれがある。つまり、給紙することなく用紙の水分量が多いか否かを判断できない。特許文献1記載の技術では、上記の問題を解決することはできない。

0007

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、用紙を給紙、搬送することなく、ヒーターでの除湿が必要か否かを正確に判断し、必要なときのみヒーターを動作し、重送、詰まりの発生を防ぐ。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る給紙装置は、用紙カセット、ヒーター、第1端子部、第2端子部、制御部を含む。前記用紙カセットは、用紙がセットされる。前記ヒーターは、前記用紙カセットにセットされた用紙束を温めて除湿を行う。前記第1端子部は、前記用紙束の用紙のうち、最上位用紙と接する。前記第2端子部は、前記用紙束の用紙のうち、最下位の用紙と接する。除湿の必要性を判定する場合、前記第1端子部に印加された検知用電圧によって前記用紙カセット内の用紙束に流れる電流の大きさに基づき、前記制御部は、判定用抵抗値を定める。求めた前記判定用抵抗値が予め定められた閾値以下のとき、前記制御部は、前記ヒーターを動作させる。求めた前記判定用抵抗値が前記予め定められた閾値を超えているとき、前記制御部は、前記ヒーターを動作させない。

発明の効果

0009

本発明によれば、給紙、搬送することなく、ヒーターでの除湿が必要か否か(用紙の水分量が多いか否か)を正確に判断することができる。必要なときのみヒーターを動作させることができる。重送、詰まりの発生を防ぐことができる。

図面の簡単な説明

0010

実施形態に係るプリンターの一例を示す図である。
実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。
実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。
実施形態に係る給紙部の一例を示す図である。
実施形態に係る用紙残量センサーの一例を示す図である。
実施形態に係る用紙残量センサーの一例を示す図である。
実施形態に係るプリンターでの電力供給の一例を示す図である。
実施形態に係るプリンターでの用紙束の抵抗値の測定の一例を示す図である。
実施形態に係るプリンターでの用紙束の抵抗値の測定の一例を示す図である。
実施形態に係るプリンターでの除湿の必要性の判定の一例を示す図である。
実施形態に係る閾値定義データの一例を示す図である。

実施例

0011

以下、図1図11を用い、本発明を説明する。以下では、給紙装置(画像形成装置)として、印刷を行うプリンター100を例に挙げ説明する。給紙装置はプリンター100に限られない。給紙装置は複合機のような他種の画像形成装置でもよい。なお、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。

0012

(プリンター100)
図1を用いて実施形態に係るプリンター100の一例を説明する。図1は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。

0013

プリンター100は制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部4、通信部5を含む。

0014

制御部1はプリンター100の動作を制御する。制御部1は、制御回路11、画像処理回路12を含む。制御回路11は、例えば、CPUである。画像処理回路12は、画像処理用集積回路である(例えば、ASIC)。制御回路11は、記憶部2に記憶されたプログラム、データに基づき各部(操作パネル3、印刷部4、通信部5)を制御する。画像処理回路12は各種画像処理を行う。

0015

記憶部2は、ROM、ストレージ、RAMを含む。ROMは、例えば、フラッシュROMである。ストレージは、HDDSSDのような大容量の不揮発性記憶装置である。記憶部2は、各種データ、制御用プログラムを記憶する。例えば、記憶部2は制御用データ、設定データ、画像データを記憶する。

0016

操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。表示パネル31は、画面、画像を表示する。制御部1(制御回路11)は表示パネル31の表示を制御する。制御部1は、ジョブの設定に用いる操作画像を表示パネル31に表示させる。操作画像は、例えば、ボタンキータブである。タッチパネル32は、使用者の操作を受け付ける。タッチパネル32は、表示パネル31の上面に設けられる。タッチパネル32はタッチ位置を認識する。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作画像を認識する。操作された操作画像に基づき、制御部1は、使用者の操作内容を認識する。ハードキー33も使用者の操作を受け付ける。例えば、操作パネル3は、印刷ジョブでの印刷解像度の設定を受け付ける。

0017

プリンター100は印刷部4を含む。印刷部4は、給紙部6、用紙搬送部41、画像形成部42、定着部43を含む。給紙部6の詳細は後述する。用紙搬送部41は、例えば、モーター搬送ローラー対を含む。制御部1は、給紙部6から送り出された用紙を用紙搬送部41に搬送させる。画像形成部42は、例えば、感光体ドラム帯電装置露光装置現像装置転写ローラーを含む。制御部1は、感光体ドラムを帯電させ、画像データに基づき感光体ドラムを露光させる。また、制御部1は、感光体ドラムの静電潜像トナー原稿させる。また、制御部1は、トナー像を用紙に転写させる。定着部43は、例えば、定着ヒーター8、定着用ローラーを含む。制御部1は、トナー像が転写された用紙を定着部43に加熱・加圧させる。制御部1は、トナー像の定着を定着部43に行わせる。

0018

制御部1は通信部5を含む。例えば、通信部5は、通信用回路通信用メモリーを含む。通信用メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。ネットワークを介し、通信部5(通信用回路)は、コンピューター200と通信できる。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。通信部5は、コンピューター200から印刷用データを受信する。

0019

印刷用データは、例えば、ページ記述言語記述されたデータを含む。制御部1(画像処理回路12)は、ページ記述言語で記述されたデータを解析し、画像データを生成する(ラスタライズ処理)。そして、制御部1(画像処理回路12)は、生成した画像データに更なる画像処理を行い、出力用画像データを生成する。制御部1は、出力用画像データに基づき、印刷部4に印刷させる。

0020

(給紙部6)
次に図2図6を用いて、実施形態に係る給紙部6を説明する。図2図4は、実施形態に係る給紙部6の一例を示す図である。図5図6は、実施形態に係る用紙残量センサー65の一例を示す図である。

0021

給紙部6は、用紙を収容し、一枚ずつ送り出す部分である。なお、給紙部6を複数積み重ねることができる。給紙部6は、用紙カセット7を含む。用紙カセット7は用紙を収容する。用紙カセット7はプリンター100から取り外すことができる。用紙カセット7を引き出して、用紙を補給することができる。また、用紙カセット7を引き出してセットする用紙を変えることができる。引き出した用紙カセット7を戻すとき、使用者は、用紙カセット7を押し込む。

0022

用紙カセット7は、昇降板71、2つの幅規制カーソル72、後端規制カーソル73を含む。昇降板71上に用紙(用紙束)がセットされる。昇降板71の上流側端部(図2での左側端部)は、支持部74により回動可能に支持される。

0023

昇降板71は、下流側端部(図2の右側端部)が自由端である。昇降板71は上下方向に回動可能である。昇降機構75は昇降板71を昇降させる。昇降機構75は昇降板71の下方に設けられる。昇降機構75は、リフトモーター76、駆動シャフト77、押し上げ板78を含む。

0024

リフトモーター76は、用紙カセット7の外側(本体側)に設けられる。駆動シャフト77の長手方向は用紙搬送方向と垂直な方向である。駆動シャフト77は、継手部79を介して、リフトモーター76と連結される(図5参照)。押し上げ板78は、駆動シャフト77に取り付けられる。駆動シャフト77は、リフトモーター76の駆動を受け回転する。制御部1は、リフトモーター76を動作させて駆動シャフト77を回転させる。これにより、押し上げ板78が回動する。押し上げ板78の回動により、昇降板71(下流側端部)が上昇する(持ち上げられる)。印刷時、制御部1は、用紙が給紙ローラー61に接するまで、昇降板71を上昇させる。

0025

用紙カセット7を引き出したとき、継手部79と駆動シャフト77の連結が外れる。用紙カセット7の取り外し(連結解除)により、昇降板71は重力の作用(自重)により自動的に下降する。昇降機構75は、重力を利用して昇降板71を下降させる。最終的に、昇降板71と押し上げ板78は、下限位置まで下降する。昇降板71及び押し上げ板78は倒れ伏す。なお、継手部79と駆動シャフト77が連結している状態では、自重で昇降板71が下がらないようになっている。

0026

用紙カセット7を取り付けたとき、継手部79に駆動シャフト77が差し込まれる。言い換えると、継手部79と駆動シャフト77が連結する。開閉センサー(詳細は後述)の出力に基づき、制御部1は用紙カセット7が装着されたことを認識する。給紙を開始するまでに、制御部1は、リフトモーター76を駆動させる。制御部1は、昇降板71(給紙ローラー61)を上限まで上昇させる。また、制御部1は、1又は複数枚、給紙を行うごとに一時的にリフトモーター76を回転させる。制御部1は、用紙の消費により少し降下した給紙ローラー61が再び上限位置に持ち上げる。

0027

給紙部6は給紙機構を含む。給紙機構は、給紙ローラー61と捌きローラー対62(フィードローラーリタードローラー)、給紙モーター60を含む。給紙ローラー61は、昇降板71の下流側端部の上方に設けられる。捌きローラー対62は、給紙ローラー61よりも搬送方向下流側に設けられる。捌きローラー対62は、用紙の重送を防ぐ。捌きローラー対62のうち、上側のフィードローラーは、用紙搬送部41(搬送路)に用紙を送る方向(順方向)に回転する。下側のリタードローラーは、用紙カセット7に用紙を送る方向(逆方向)に回転する。なお、リタードローラーは一定の力が加わらないと順方向に回転しないように構成されている。例えば、トルクリミッターが用いられる。用紙の重送が生じているとき、リタードローラーは、下側の用紙を逆方向に送る。用紙の重送が生じていないとき、リタードローラーは、順方向に回転する。

0028

給紙モーター60は、給紙ローラー61と捌きローラー対62を回転させる。印刷ジョブのとき、制御部1は、給紙モーター60を回転させ、給紙部6に用紙を供給させる。給紙部6から供給された用紙は、用紙搬送部41に送り込まれる。制御部1は、給紙部6から供給された用紙を用紙搬送部41に搬送させる。

0029

給紙ローラー61の回転軸支軸部材63に支持される。支軸部材63は捌きローラー対62(フィードローラー)の回転軸に架けられる。支軸部材63は上下方向で揺動する。支軸部材63により、給紙ローラー61は上下方向で揺動できる。

0030

リフトモーター76を回転させ、昇降板71を上昇させると、やがて、給紙ローラー61と最上位用紙が接する。最上位用紙は昇降板71上の用紙のうち最も上の用紙である。さらに昇降板71を上昇させると、給紙ローラー61も持ち上げられる。つまり、昇降板71は用紙束と給紙ローラー61を持ち上げる。

0031

そして、給紙部6は上限センサー64を含む。上限センサー64は給紙ローラー61の上限到達を検知する。給紙ローラー61の上限は、昇降板71の上限でもある。なお、上限時の給紙ローラー61の位置(高さ)は、変わらない。一方、上限時の昇降板71の位置(高さ)は、セットされている用紙束の厚みで変わる。制御部1は、給紙ローラー61と用紙が接するように、用紙残量に応じて昇降板71を上昇させる。上限センサー64が給紙ローラー61(昇降板71)の上限到達を検知したとき、制御部1はリフトモーター76を停止させる。

0032

ここで、図4に示すように、給紙部6は用紙残量センサー65を含む。用紙残量センサー65は、用紙カセット7(昇降板71)にセットされた用紙の残量レベル(用紙束の厚さのレベル)を検知する。用紙残量センサー65は、上限到達時の昇降板71の上昇の程度に応じて、出力レベルを変える。

0033

具体的に、図5に示すように、扇型の板(残量検知板66)が継手部79又は駆動シャフト77に取り付けられる。残量検知板66の回転角度は、継手部79(駆動シャフト77)の回転角度にあわせて変化する。残量検知板66の円弧部分の移動経路上に、第1センサー6aと第2センサー6bが設けられる。第1センサー6aと第2センサー6bは透過型光センサーである。残量検知板66(円弧部分、端の部分)は、第1センサー6aと第2センサー6bの発光部と受光部の間を通過する。第1センサー6aと第2センサー6bは、透過状態遮光状態で異なるレベルを出力する。第1センサー6aと第2センサー6bの出力は、制御部1に入力される。入力された出力値の組み合わせに基づき、制御部1は、用紙の残量レベルを認識する。

0034

駆動シャフト77の回転量により、残量検知板66が遮光するセンサーの数が変わる。図6は、残量100%時の状態の一例を示す。給紙ローラー61と用紙を接触させるとき、制御部1は駆動シャフト77を回転させる。載置板53にセットされた用紙束が薄いほど(残量が少ないほど)、給紙ローラー61の上限到達までの残量検知板66(駆動シャフト77)の回転量が多くなる。

0035

セットされた用紙束の厚さと満杯時の用紙束の厚さの比率Xが75%<X≦100%のとき、残量検知板66で遮光されない位置に、第1センサー6aと第2センサー6bは設けられる。セットされた用紙束の厚さと満杯時の用紙束の厚さの比率Xが50%<X≦75%のときに残量検知板66で遮光される位置に、第1センサー6aが設けられる。残量検知板66により遮光されない位置に第2センサー6bは設けられる。セットされた用紙束の厚さと満杯時の用紙束の厚さの比率Xが25%<X≦50%のときに残量検知板66により遮光される位置に第1センサー6aと第2センサー6bは設けられる。セットされた用紙束の厚さと満杯時の用紙束の厚さの比率Xが0%≦X≦25%のとき、残量検知板66により遮光されない位置に第1センサー6aが設けられる。残量検知板66により遮光される位置に第2センサー6bは設けられる(図6参照)。

0036

第1センサー6aと第2センサー6bの出力レベルに基づき、制御部1は、用紙の残量レベル(残量の範囲)を認識する。第1センサー6aと第2センサー6bの出力レベル=透過時のとき、制御部1は残量レベル4と認識する(残量75%<X≦100%)。第1センサー6aの出力レベル=遮光時、第2センサー6bの出力レベル=透過時のとき、制御部1は、残量レベル3と認識する(残量50%<X≦75%)。第1センサー6aと第2センサー6bの出力レベル=遮光時のとき、制御部1は、残量レベル2と認識する(残量25%<X≦50%)。第1センサー6aの出力レベル=透過時、第2センサー6bの出力レベル=遮光時のとき、制御部1は、残量レベル1と認識する(残量0%≦X≦25%)。このように、制御部1は、用紙残量センサー65の出力に基づき、用紙カセット7の用紙の残量レベルを認識する。

0037

図3に示すように、各給紙部6は、開閉検知センサー67を含む。開閉検知センサー67は用紙カセット7の出し入れを検知するセンサーである。開閉検知センサー67の出力に基づき、制御部1は、用紙カセット7が引き出されているか、閉じられているかを認識する。

0038

また、給紙部6はエンプティセンサー68を含む。エンプティセンサー68は用紙カセット7にセットされた用紙があるか否かを検知するセンサーである。エンプティセンサー68の出力に基づき、制御部1は用紙カセット7の用紙の有無と用紙切れを認識する。

0039

さらに、給紙部6は、ヒーター8を含む。ヒーター8は、用紙の除湿、感想を行うためのものである。ヒーター8は、エンプティセンサー68内の用紙上面(昇降板71の上方)に設けられる。尚、ヒーター8は用紙の下側に設けられてもよい。ヒーター8は電熱線を含む面状(板状、シート状)の発熱体である。ヒーター8は、通電により発熱する。用紙を除湿するとき、制御部1は、ヒーター8を通電し(電力を供給し)、動作させる。

0040

アクティブモード省電力モード
次に、図7を用いて、実施形態に係るプリンター100のモードの一例を説明する。図7は、実施形態に係るプリンター100での電力供給の一例を示す図である。

0041

プリンター100は電源部9を含む。電源部9は、商用電源300(コンセント)から電力の供給を受ける。例えば、電源コードにより、配電用のコンセントと電源部9が接続される。電源部9は、電源コントローラー90、電力変換回路91、選択回路92を含む。電源コントローラー90は、電力変換回路91、選択回路92の動作を制御する。電力変換回路91は、整流降圧等を行う。電力変換回路91は、プリンター100の動作に必要な電圧を生成する。

0042

そして、プリンター100は、アクティブモードと省電力モードを有する。アクティブモードは、電源部9がプリンター100の全ての部分に電力を供給するモードである。アクティブモードは、プリンター100を印刷できる状態で保つモードである。主電源スイッチによりプリンター100の主電源投入されたとき、制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部4、通信部5への電力供給が開始される。各部が起動し、プリンター100は、アクティブモードで起動する。

0043

省電力モードは、プリンター100のうち、予め定められた部分(供給停止部分93)への電力供給を電源部9が停止するモードである。供給停止部分93は、例えば、制御部1、記憶部2、表示パネル31、印刷部4である。省電力モードの実現のため、電源部9は、供給停止部分93への電力供給と停止を切り替えるための選択回路92を含む。電源コントローラー90は選択回路92を制御する。電源コントローラー90は、例えば、マイコンである。

0044

アクティブモードから省電力モードへの移行条件は予め定められる。例えば、主電源の投入によって起動してから、又は、印刷ジョブが完了してから、予め定められた移行時間が経過したとき、制御部1は、供給停止部分93への電力供給の停止(省電力モードへの移行)を電源部9に行わせる。電源部9(電源コントローラー90)は、供給停止部分93への電力供給を選択回路92に停止させる。

0045

省電力モードからアクティブモードへの復帰条件も予め定められる。省電力モードでも電力を供給する部分から割込信号を電源部9が受信したとき、電源部9は、供給停止部分93への電力供給を再開する。例えば、操作パネル3(タッチパネル32)がタッチを検知したとき、操作パネル3は割込信号を電源部9に入力する。また、通信部5が印刷用データを受信したとき、通信部5は、割込信号を通信部5に入力する。電源部9(電源コントローラー90)は、供給停止部分93への電力供給の再開を選択回路92に行わせる。供給停止部分93での再起動が行われる。全ての供給停止部分93の再起動の完了に伴い、アクティブモードが開始させる。

0046

(抵抗値の測定)
次に、図8図9を用いて、実施形態に係るプリンター100での用紙束の抵抗値の測定の一例を説明する。図8図9は、実施形態に係るプリンター100での用紙束の抵抗値の測定の一例を示す図である。図8は用紙カセット7の内部を水平方向から見た図である。図9は、用紙カセット7の一部を上方向から見た図である。

0047

用紙束の電気的抵抗値を求めるため、給紙部6は第1端子部、第2端子部を含む。第1端子部に印加した検知用電圧Eによって用紙カセット7にセットされた用紙束に電流Iが流れる。電流Iの大きさに基づき、制御部1は用紙束の抵抗値を認識する。

0048

第1端子部は、用紙カセット7にセットされた用紙のうち、最上位用紙と接する。第2端子部は、用紙カセット7にセットされた用紙のうち、最下位用紙と接する。最下位用紙とは、用紙束の最も下に位置する用紙である。

0049

図8に示すように、給紙ローラー61を第1端子部として用いることができる。給紙ローラー61を第1端子部として用いる場合、給紙ローラー61の周面(最上位用紙と接する部分)は、例えば、導電性ゴムで形成される。

0050

また、第1端子部として金属爪を給紙部6(用紙カセット7)に設けてもよい。金属爪は、最上位用紙を押さえる機能も有する。金属爪は上下方向で移動可能である。例えば、上下方向での金属爪の移動をガイドするガイド溝8cが壁面に設けられる。金属爪は、用紙カセット7の壁面(ガイド溝8c)から突出する。金属爪は、用紙搬送方向と垂直な方向に突出する。金属爪は下向きに付勢されている。例えば、金属爪はバネのような弾性体で付勢される。これにより、用紙の残量によらずに金属爪と最上位用紙と接触させることができる。図9に示すように、本実施形態の給紙部6は2本の金属爪を含んでもよい。用紙搬送方向と垂直な方向のうち、一方側の金属爪が第1金属爪8aである。他方側が第2金属爪8bである。

0051

また、図8に示すように、第2端子部として、昇降板71を用いることができる。昇降板71を第2端子部として用いるとき、導電性の金属板を昇降板71とすることができる(例えば、鉄の板)。

0052

電源部9(電力変換回路91)は、第1端子部に印加する検知用電圧Eも生成する。電源部9は、検知用電圧Eを第1端子部に印加する。一方、第2端子部は、検知用抵抗R2の一端と接続される。検知用抵抗R2の他端はグランドに接続される。検知用抵抗R2と昇降板71の間の電圧(検知用抵抗R2の端子間電圧)が抵抗値判定用電圧値V1として制御部1(制御回路11)に入力される。制御部1(制御回路11)は、A/D変換を行い、抵抗値判定用電圧値V1の大きさを認識する。

0053

第1端子部に検知用電圧Eを印加すると、用紙束に電流Iが流れる。用紙束の抵抗値が小さいほど、電流Iが大きくなり、抵抗値判定用電圧値V1が大きくなる。用紙束の抵抗値が大きいほど、電流Iが小さくなり、抵抗値判定用電圧値V1が小さくなる。抵抗値判定用電圧値V1の大きさに基づき、制御部1は、用紙束の抵抗値を認識する。

0054

例えば、電圧の分圧に基づき、制御部1は、用紙束の抵抗値を計算で求めてもよい。抵抗値判定用電圧値V1は、以下の式で表すことができる。
V1=E×R2/(R1+R2)
ここで、抵抗値判定用電圧値V1は測定により得られる。検知用電圧Eと検知用抵抗R2の抵抗値は既知の値である。上記の式をR1について解くと、R1=((R2・E)/V1)−R2となる。V1、E、R2を代入することにより、用紙束の抵抗値を求めることができる。

0055

また、記憶部2は抵抗値定義データD1を不揮発的に記憶してもよい(図1参照)。抵抗値定義データD1は、抵抗値判定用電圧値V1に対応する用紙束の抵抗値を定義したデータ(テーブル)である。制御部1は、抵抗値定義データD1を参照して、用紙束の抵抗値を認識してもよい。

0056

(除湿の必要性の判定)
次に、図10図11を用いて、実施形態に係るプリンター100での除湿の必要性の判定の一例を説明する。図10は、実施形態に係るプリンター100での除湿の必要性の判定の一例を示す図である。図11は、実施形態に係る閾値定義データD2の一例を示す図である。

0057

図10スタートは除湿の必要性(除湿の必要性)の判定を開始する時点である。なお、除湿の必要性の判定開始にあわせ、制御部1は、昇降板71を上限まで上昇させる。例えば、プリンター100の主電源が投入されたとき、制御部1は除湿の必要性を判定する。最初の判定後、制御部1は、周期的に除湿の必要性を判定してもよい。言い換えると、制御部1は、予め定められた計測周期T1ごとに、除湿の必要性の監視を行ってもよい。計測周期T1は、例えば、数分〜数時間の間の何れかの時間とできる。

0058

周期的に判定する場合、制御部1は、プリンター100のモードによらず、除湿の必要性を判定してもよい。上述のように、プリンター100は、アクティブモードと省電力モードを有する。省電力モード中に判定時点になったとき、電源部9(電源コントローラー90)は一時的に制御部1、記憶部2、印刷部4への電力供給を再開してもよい。判定終了に伴い、電源部9は、制御部1、記憶部2、印刷部4への電力供給を停止する。省電力モードを一時的に解除し、除湿の必要性を判定してもよい。

0059

まず、制御部1は、給紙ローラー61に検知用電圧Eを印加する(ステップ♯1)。給紙ローラー61への検知用電圧EのON/OFFを制御するため、第1スイッチSW1が設けられる(図8参照)。給紙ローラー61に検知用電圧Eを印加するとき、制御部1は、第1スイッチSW1をON状態とする(第2スイッチSW2、第3スイッチSW3はOFF)。その結果、電源部9(電源回路)からの検知用電圧Eが給紙ローラー61に印加される。

0060

続いて、制御部1は、給紙ローラー61への検知用電圧Eの印加時の抵抗値判定用電圧値V1の大きさを認識する(ステップ♯2)。認識した抵抗値判定用電圧値V1の大きさに基づき、制御部1は用紙束の抵抗値を求める(ステップ♯3)。そして、制御部1は、給紙ローラー61への検知用電圧Eの印加を停止する(ステップ♯4)。制御部1は、第1スイッチSW1をOFF状態とする。

0061

次に、制御部1は、第1金属爪8aに検知用電圧Eを印加する(ステップ♯5)。第1金属爪8aへの検知用電圧EのON/OFFを制御するため、第2スイッチSW2が設けられる。第1金属爪8aに検知用電圧Eを印加するとき、制御部1は、第2スイッチSW2をON状態とする(第1スイッチSW1、第3スイッチSW3はOFF)。その結果、電源部9(電源回路)からの検知用電圧Eが第1金属爪8aに印加される。

0062

続いて、制御部1は、第1金属爪8aへの検知用電圧Eの印加時の抵抗値判定用電圧値V1の大きさを認識する(ステップ♯6)。認識した抵抗値判定用電圧値V1の大きさに基づき、制御部1は、用紙束の抵抗値を求める(ステップ♯7)。そして、制御部1は、第1金属爪8aへの検知用電圧Eの印加を停止する(ステップ♯8)。制御部1は、第2スイッチSW2をOFF状態とする。

0063

さらに、制御部1は、第2金属爪8bに検知用電圧Eを印加する(ステップ♯9)。第2金属爪8bへの検知用電圧EのON/OFFを制御するため、第3スイッチSW3が設けられる。第2金属爪8bに検知用電圧Eを印加するとき、制御部1は、第3スイッチSW3をON状態とする(第1スイッチSW1、第2スイッチSW2はOFF)。その結果、電源部9(電源回路)からの検知用電圧Eが第2金属爪8bに印加される。

0064

続いて、制御部1は、第2金属爪8bへの検知用電圧Eの印加時の抵抗値判定用電圧値V1の大きさを認識する(ステップ♯10)。認識した抵抗値判定用電圧値V1の大きさに基づき、制御部1は、用紙束の抵抗値を求める(ステップ♯11)。そして、制御部1は、第2金属爪8bへの検知用電圧Eの印加を停止する(ステップ♯12)。制御部1は、第3スイッチSW3をOFF状態とする。

0065

求めた用紙束の抵抗値に基づき、制御部1は、判定用抵抗値を定める(ステップ♯13)。具体的に、制御部1は、給紙ローラー61に検知用電圧Eを印加したときの用紙束の抵抗値(ステップ♯3で求めた抵抗値)と、第1金属爪8aに検知用電圧Eを印加したときの用紙束の抵抗値(ステップ♯7で求めた抵抗値)と、第2金属爪8bに検知用電圧Eを印加したときの用紙束の抵抗値(ステップ♯11で求めた抵抗値)の平均値を判定用抵抗値と定める。

0066

なお、給紙ローラー61にのみ検知用電圧Eを印加するようにしてもよい。この場合、制御部1は、ステップ♯1〜ステップ♯12のうち、ステップ♯1〜4のみを実行する。そして、制御部1は、給紙ローラー61への検知用電圧Eの印加で得られた用紙束の抵抗値を判定用抵抗値とする。また、第1金属爪8aにのみ検知用電圧Eを印加するようにしてもよい。この場合、制御部1は、ステップ♯1〜ステップ♯12のうち、ステップ♯5〜8のみを実行する。そして、制御部1は、第1金属爪8aへの検知用電圧Eの印加で得られた用紙束の抵抗値を判定用抵抗値とする。また、第2金属爪8bにのみ検知用電圧Eを印加するようにしてもよい。この場合、制御部1は、ステップ♯1〜ステップ♯12のうち、ステップ♯9〜12のみを実行する。そして、制御部1は、第2金属爪8bへの検知用電圧Eの印加で得られた用紙束の抵抗値を判定用抵抗値とする。

0067

次に、制御部1は、用紙カセット7の残量レベルを認識する(ステップ♯14)。そして、制御部1は、認識した残量レベルに対応する閾値を選択する(ステップ♯15)。用紙束の抵抗値は用紙束の厚さの影響を受ける。用紙の残量レベルに応じた閾値を選択することにより、判定の正確性を高めることができる。

0068

例えば、記憶部2は、閾値定義データD2を記憶する。閾値定義データD2は、残量レベルに対応する閾値を定義したデータ(テーブル)である。図11は閾値定義データD2の一例を示す。図11に示すように、残量が多いほど(残量レベルが大きいほど)、大きい閾値が定義される。また、残量が少ないほど(残量レベルが小さいほど)、小さい閾値が定義される。

0069

各残量レベルに対応する閾値は、適宜定められる。実験を行うことにより各閾値を定めることができる。図11のデータにおいて、閾値の大きさの目安を説明する。例えば、用紙束の厚さが満杯時の75%であり、かつ、基準含水率の用紙束の抵抗値を閾値Th4とすることができる。用紙束の厚さが満杯時の50%であり、かつ、基準含水率の用紙束の抵抗値を閾値Th3とすることができる。用紙束の厚さが満杯時の25%であり、かつ、基準含水率の用紙束の抵抗値を閾値Th2とすることができる。用紙束の厚さが満杯時の5%であり、かつ、基準含水率の用紙束の抵抗値を閾値Th1とすることができる。含水率は、用紙が含む水分の割合である。乾燥している用紙の含水率は、例えば、3%程度である。基準含水率は、重送や詰まりが生じ易くなりはじめるときの用紙の含水率に基づき定めることができる。

0070

水分が多い用紙ほど抵抗値が小さくなる傾向があるため、制御部1は、判定用抵抗値が選択した閾値以下か否かを確認する(ステップ♯16)。判定用抵抗値が選択した閾値を超えているとき(ステップ♯16のNo)、制御部1は、ヒーター8の動作の必要がないと判定する(ステップ♯17)。制御部1はヒーター8を動作させない(ステップ♯18)。つまり、制御部1は、ヒーター8への通電を電源部9に行わせない。そして、制御部1は本フローチャートを終了する(エンド)。

0071

判定用抵抗値が選択した閾値以下のとき(ステップ♯16のYes)、制御部1は、ヒーター8の動作の必要があると判定する(ステップ♯19)、制御部1はヒーター8を動作させる(ステップ♯20)。つまり、制御部1は、ヒーター8への通電を電源部9に行わせる。そして、制御部1は本フローチャートを終了する(エンド)。

0072

ヒーター8を動作させる時間(通電時間)は、予め決まっていてもよい。この場合、電源部9(電源コントローラー90)は、予め定められた動作時間、ヒーター8への通電を続けると、ヒーター8の動作を停止する(通電をやめる)。また、電源部9(電源コントローラー90)は、次の除湿の必要性の判定を開始するまでヒーター8を動作させ続けてもよい(通電し続けてもよい)。

0073

このようにして、実施形態に係る給紙装置は、用紙カセット7、ヒーター8、第1端子部、第2端子部、制御部1を含む。用紙カセット7は、用紙がセットされる。ヒーター8は、用紙カセット7にセットされた用紙束を温めて除湿を行う。第1端子部は、用紙束の用紙のうち、最上位用紙と接する。第2端子部は、用紙束の用紙のうち、最下位の用紙と接する。除湿の必要性を判定する場合、第1端子部に印加された検知用電圧Eによって用紙カセット7内の用紙束に流れる電流Iの大きさに基づき、制御部1は、判定用抵抗値を定める。求めた判定用抵抗値が予め定められた閾値以下のとき、制御部1は、ヒーター8を動作させる。求めた判定用抵抗値が予め定められた閾値を超えているとき、制御部1は、ヒーター8を動作させない。

0074

用紙が含む水分が減るほど、用紙の電気的抵抗値が小さくなることがわかっている。そこで、この構成によれば、収容している用紙束に電圧を印加し、用紙束に流れる電流Iに基づき、判定用抵抗値を求めることができる。求めた判定用抵抗値に基づき、用紙を給紙、搬送することなく、ヒーター8による除湿の必要性を判定することができる。言い換えると、用紙を給紙、搬送することなく、用紙に含まれる水分が多いか否かを判定することができる。用紙が含む水分が多いとき(除湿の必要性があるとき)のみ、ヒーター8を通電することができる。無駄にヒーター8を動作させないので、無駄なエネルギーの消費がない。また、用紙を乾燥状態で維持できるので、重送、詰まりの発生を減らすことができる。重送、詰まりが減るので、エラー解消作業に要する手間、時間が少ない給紙装置を提供することができる。

0075

第1端子部は複数設けられる。判定用抵抗値を求めるとき、制御部1は検知用電圧Eを印加する第1端子部を順番に切り替える。制御部1は、第1端子部ごとに用紙束の抵抗値を求める。制御部1は、複数回求めた用紙束の抵抗値の平均値を判定用抵抗値と定める。複数の用紙束の抵抗値を求め、平均値を判定用抵抗値と定めることができる。平均値を採用するので、判定用抵抗値として正確な値を定めることができる。

0076

第1端子部は、最上位用紙と接して用紙を送り出す給紙ローラー61と、最上位用紙と接し、用紙を押さえる金属爪の何れか一方、又は、両方である。給紙に関する部材を第1端子部として用いることができる。最上位用紙に電圧を印加するためだけ専用部材を設けなくてすむ。第1端子部に複数の機能(作用)を持たせることができる。製造コストを抑えることができる。

0077

第2端子部は、用紙束が置かれ最上位用紙と給紙ローラー61を接触させる昇降板71である。昇降板71は、金属製の板である。用紙をセットする昇降板71を第2端子部として用いることができる。第2端子部として特別な部材を設けなくてすむ。

0078

プリンター100は、用紙残量センサー65を含む。制御部1は、用紙残量センサー65の出力値に基づき、用紙カセット7にセットされた用紙の残量を認識する。制御部1は、残量が多いほど、閾値を大きくする。制御部1は、残量が少ないほど、閾値を小さくする。用紙の残量(用紙束の厚さ)に応じて、閾値を変化させることができる。用紙残量に応じて、用紙が含む水分が多いか否か(ヒーター8で除湿すべきか否か)を正確に判定することができる。

0079

制御部1は、予め定められた計測周期T1で除湿の必要性を判定する。ヒーター8で除湿すべきか否かを定期的に判定することができる。用紙に含まれる水分が多くなりすぎる前に、ヒーター8による除湿を開始することができる。用紙カセット7にセットされた用紙束を乾燥した状態で保つことができる。

0080

上述の実施形態では、プリンター100の主電源がONのとき(投入されているとき)について説明した。プリンター100の主電源がOFFのとき、電源部9はヒーター8を常に動作させてもよい。言い換えると、プリンター100の主電源がOFFのとき、電源部9はヒーター8に常時通電してもよい。プリンター100を長時間使用しなくても、用紙がひどく湿気ることがない。

0081

以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されない。
発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。

0082

本発明は、用紙の除湿を行う給紙装置(画像形成装置)に利用可能である。

0083

100プリンター(給紙装置) 1 制御部
61給紙ローラー(第1端子部) 65用紙残量センサー
7 用紙カセット71昇降板(第2端子部)
8ヒーター8a 第1金属爪(第1端子部)
8b 第2金属爪(第1端子部) E検知用電圧
T1 計測周期

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