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技術 タイヤ加硫装置および方法

出願人 横浜ゴム株式会社
発明者 高橋幸久
出願日 2019年2月25日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-031748
公開日 2020年8月31日 (2ヶ月経過) 公開番号 2020-131661
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の成形用の型 プラスチック等の加熱、冷却、硬化一般
主要キーワード 空気吸引機 上下移動板 空気注入機 環状中心 割りタイプ 外周傾斜面 排出具 視中心
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月31日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

簡便な構成で、加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、タイヤ部位によるばらつきを抑制して効率的に除去できるタイヤ加硫装置および方法を提供する。

解決手段

モールド7を閉型した際に、コンテナリング14の外周側に配置された隔壁15、16によりコンテナ10との間に空間Sを形成して、コンテナ10の内部と外部とを気密に遮断し、中心機構3を上下に連通する中心通気路3hと、モールド7に平面視で周方向に間隔をあけて形成された複数本のモールド内通気路8hと、コンテナ部品11、12、13に形成された対向面10aから空間Sの間で連通するコンテナ内通気路10hと、空間Sとを連通させて、これらモールド内通気路8hおよびコンテナ内通気路10hを通じて、モールド7の内側に存在している不要な空気aを、中心通気路3hの下端部に接続されてコンテナ10の外部にある空気吸引機18により吸引する。

概要

背景

タイヤ加硫工程では、閉型した加硫用モールドの中で加硫用ブラダ膨張させた状態にして、グリーンタイヤ所定温度で加熱するとともに所定圧力押圧する。これにより、グリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが加硫用モールドのタイヤ成形面型付けされる。閉型した加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に不要な空気が残留していると、未加硫ゴムを十分に加圧および加熱できずに加硫故障の原因になることがある。

そこで、閉型した加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を除去するために、加硫コンテナを構成する上部プレート、下部プレートおよびセグメントに対して、加硫用コンテナの内側と外側とを連通する排気路を形成することが提案されている(特許文献1参照)。上述した不要な空気は、それぞれの排気路を通じて加硫用コンテナの外側に排出させることができる。しかしながら、タイヤ成型面での排気路の開口位置(タイヤ部位)によって空気の排出具合に差異が生じる。それ故、この空気の排出具合のばらつきを抑制して効率的に空気を除去するには改善の余地がある。

概要

簡便な構成で、加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、タイヤ部位によるばらつきを抑制して効率的に除去できるタイヤ加硫装置および方法を提供する。モールド7を閉型した際に、コンテナリング14の外周側に配置された隔壁15、16によりコンテナ10との間に空間Sを形成して、コンテナ10の内部と外部とを気密に遮断し、中心機構3を上下に連通する中心通気路3hと、モールド7に平面視で周方向に間隔をあけて形成された複数本のモールド内通気路8hと、コンテナ部品11、12、13に形成された対向面10aから空間Sの間で連通するコンテナ内通気路10hと、空間Sとを連通させて、これらモールド内通気路8hおよびコンテナ内通気路10hを通じて、モールド7の内側に存在している不要な空気aを、中心通気路3hの下端部に接続されてコンテナ10の外部にある空気吸引機18により吸引する。

目的

本発明の目的は、簡便な構成でありながら、タイヤ加硫工程において加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、タイヤ部位によるばらつきを抑制して効率的に除去することができるタイヤ加硫装置および方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

筒状の加硫用ブラダを上下に挿通する中心機構と、この中心機構を囲むように設置される加硫用モールドと、この加硫用モールドが取り付けられる加硫コンテナとを有するタイヤ加硫装置において、前記加硫用モールドの閉型状態で前記加硫用コンテナを構成するコンテナリングの外周側に配置されて前記加硫用コンテナとの間に空間を形成して前記加硫用コンテナの内部と外部とを気密に遮断する隔壁と、前記中心機構を上下に連通する中心通気路と、前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続される空気吸引機と、前記加硫用モールドに延在していてタイヤ成形面と前記加硫用コンテナを構成するコンテナ部品に対する取付け面との間で連通するモールド内通気路と、前記コンテナ部品に延在していて前記取付け面に対向する対向面から前記空間の間で連通するコンテナ内通気路とを有し、前記モールド内通気路は平面視で周方向に間隔をあけて複数本形成されていて、前記加硫用モールドが閉型されると、前記中心通気路とそれぞれの前記モールド内通気路と前記コンテナ内通気路と前記空間とが連通することを特徴とするタイヤ加硫装置。

請求項2

前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続される空気注入機を有する請求項1に記載のタイヤ加硫装置。

請求項3

前記加硫用モールドが閉型されると、前記モールド内通気路および前記コンテナ内通気路が平面視で前記中心通気路を中心として放射状に延在して連通する請求項1または2に記載のタイヤ加硫装置。

請求項4

前記取付け面で周方向に延在して前記取付け面に開口する複数本の前記モールド内通気路を連通させる環状の周溝、または、前記対向面で周方向に延在して前記対向面に開口する複数本の前記コンテナ内通気路を連通させる環状の周溝が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ加硫装置。

請求項5

加硫用コンテナに加硫用モールドを取り付けて、前記加硫用モールドを開型した状態で前記加硫用モールドの中にグリーンタイヤ横置き状態で配置し、筒状の加硫用ブラダを上下に挿通する中心機構を囲むように設置した前記加硫用モールドを閉型して前記クリーンイヤを加硫するタイヤ加硫方法において、前記加硫用モールドの閉型状態で前記加硫用コンテナを構成するコンテナリングの外周側に配置されて前記加硫用コンテナとの間に空間を形成して前記加硫用コンテナの内部と外部とを気密に遮断する隔壁を設け、前記中心機構では、上下に連通する中心通気路を設けておき、前記加硫用モールドでは、タイヤ成形面と前記加硫用コンテナを構成するコンテナ部品に対する取付け面との間で連通するモールド内通気路を、平面視で周方向に間隔をあけて複数本延在させ、前記コンテナ部品では、前記取付け面に対向する対向面と前記空間との間で連通するコンテナ内通気路を延在させ、前記加硫用モールドを閉型した際には、前記中心通気路とそれぞれの前記モールド内通気路と前記コンテナ内通気路と前記空間とを連通させて、連通している前記モールド内通気路および前記コンテナ内通気路を通じて、前記加硫用モールドの内側に存在している空気を、前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続されている空気吸引機により吸引することを特徴とするタイヤ加硫方法。

請求項6

前記グリーンタイヤを加硫した後、前記加硫用モールドを閉型した状態で、連通している前記モールド内通気路および前記コンテナ内通気路を通じて、前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続されている空気注入機により、前記加硫用モールドの内側に空気を注入する請求項5に記載のタイヤ加硫方法。

技術分野

0001

本発明は、タイヤ加硫装置および方法に関し、さらに詳しくは、簡便な構成でありながら、タイヤ加硫工程において加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、タイヤ部位によるばらつきを抑制して効率的に除去することができるタイヤ加硫装置および方法に関するものである。

背景技術

0002

タイヤ加硫工程では、閉型した加硫用モールドの中で加硫用ブラダ膨張させた状態にして、グリーンタイヤ所定温度で加熱するとともに所定圧力押圧する。これにより、グリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが加硫用モールドのタイヤ成形面型付けされる。閉型した加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に不要な空気が残留していると、未加硫ゴムを十分に加圧および加熱できずに加硫故障の原因になることがある。

0003

そこで、閉型した加硫用モールドとグリーンタイヤとの間に存在する不要な空気を除去するために、加硫コンテナを構成する上部プレート、下部プレートおよびセグメントに対して、加硫用コンテナの内側と外側とを連通する排気路を形成することが提案されている(特許文献1参照)。上述した不要な空気は、それぞれの排気路を通じて加硫用コンテナの外側に排出させることができる。しかしながら、タイヤ成型面での排気路の開口位置(タイヤ部位)によって空気の排出具合に差異が生じる。それ故、この空気の排出具合のばらつきを抑制して効率的に空気を除去するには改善の余地がある。

先行技術

0004

特開2018−75728号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の目的は、簡便な構成でありながら、タイヤ加硫工程において加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、タイヤ部位によるばらつきを抑制して効率的に除去することができるタイヤ加硫装置および方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため本発明のタイヤ加硫装置は、筒状の加硫用ブラダを上下に挿通する中心機構と、この中心機構を囲むように設置される加硫用モールドと、この加硫用モールドが取り付けられる加硫用コンテナとを有するタイヤ加硫装置において、前記加硫用モールドの閉型状態で前記加硫用コンテナを構成するコンテナリングの外周側に配置されて前記加硫用コンテナとの間に空間を形成して前記加硫用コンテナの内部と外部とを気密に遮断する隔壁と、前記中心機構を上下に連通する中心通気路と、前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続される空気吸引機と、前記加硫用モールドに延在していてタイヤ成形面と前記加硫用コンテナを構成するコンテナ部品に対する取付け面との間で連通するモールド内通気路と、前記コンテナ部品に延在していて前記取付け面に対向する対向面から前記空間の間で連通するコンテナ内通気路とを有し、前記モールド内通気路は平面視で周方向に間隔をあけて複数本形成されていて、前記加硫用モールドが閉型されると、前記中心通気路とそれぞれの前記モールド内通気路と前記コンテナ内通気路と前記空間とが連通することを特徴とする。

0007

本発明のタイヤ加硫方法は、加硫用コンテナに加硫用モールドを取り付けて、前記加硫用モールドを開型した状態で前記加硫用モールドの中にグリーンタイヤを横置き状態で配置し、筒状の加硫用ブラダを上下に挿通する中心機構を囲むように設置した前記加硫用モールドを閉型して前記クリーンイヤを加硫するタイヤ加硫方法において、前記加硫用モールドの閉型状態で前記加硫用コンテナを構成するコンテナリングの外周側に配置されて前記加硫用コンテナとの間に空間を形成して前記加硫用コンテナの内部と外部とを気密に遮断する隔壁を設け、前記中心機構では、上下に連通する中心通気路を設けておき、前記加硫用モールドでは、タイヤ成形面と前記加硫用コンテナを構成するコンテナ部品に対する取付け面との間で連通するモールド内通気路を、平面視で周方向に間隔をあけて複数本延在させ、前記コンテナ部品では、前記取付け面に対向する対向面と前記空間との間で連通するコンテナ内通気路を延在させ、前記加硫用モールドを閉型した際には、前記中心通気路とそれぞれの前記モールド内通気路と前記コンテナ内通気路と前記空間とを連通させて、連通している前記モールド内通気路および前記コンテナ内通気路を通じて、前記加硫用モールドの内側に存在している空気を、前記加硫用コンテナの外部に配置されて前記中心通気路の下端部に接続されている空気吸引機により吸引する。

発明の効果

0008

本発明によれば、加硫用モールドを閉型することで、前記中心通気路とそれぞれの前記モールド内通気路と前記コンテナ内通気路と前記空間とを連通させることができる。そして、前記中心通気路の下端部に接続されている前記加硫用コンテナの外部に配置された空気吸引機をこの状態で稼働させることで、連通している前記モールド内通気路および前記コンテナ内通気路を通じて、前記加硫用モールドの内側に存在している空気を、前記コンテナの外側に排出させることができる。即ち、複雑な機構を用いることなく、簡便な構成でありながら、平面視で周方向に間隔をあけて前記加硫用モールドに形成されている複数本のモールド内通気路を用いて、加硫用モールドの内側に存在する不要な空気を、加硫用モールドの平面視中心部に向かって積極的に吸引できる。それ故、この空気をタイヤ部位に起因するばらつきを抑制して効率的に除去することが可能になる。

図面の簡単な説明

0009

加硫用モールドが閉型状態になっている本発明のタイヤ加硫装置の左半分を縦断面視で例示する説明図である。
図1のコンテナリング、上部プレートおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。
図1の加硫用モールドが開型状態になっているタイヤ加硫装置を例示する説明図である。
図3のコンテナリング、上部プレートおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。
図1の加硫用モールドの内側の空気を吸引して加硫用コンテナの外側に排出している状態を例示する説明図である。
図1のグリーンタイヤの加硫後に、加硫用コンテナの外側から加硫用モールドの内側に空気を注入している状態を例示する説明図である。

実施例

0010

以下、本発明のタイヤ加硫装置および方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。

0011

図1図2に例示する本発明のタイヤ加硫装置1(以下、加硫装置1という)は、中心機構3と、中心機構3の上方で上下移動する上下移動板部2と、加硫用モールド7(以下、モールド7という)と、加硫用コンテナ10(以下、コンテナ10という)とを備えている。さらに、この加硫装置1は、コンテナ10の内部と外部とを気密に遮断する隔壁15、16と、コンテナ10の外部に配置された空気吸引機18とを備えている。空気吸引機18としては真空ポンプ等が用いられる。

0012

この実施形態では加硫装置1はさらに、コンテナ10の外部に配置された空気注入機19を備えている。空気注入機19としてはエアコンプレッサ等が用いられる。空気吸引機18および空気注入機19は、中心機構3を構成する中心ポスト3Aを上下に貫通する中心通気路3hの下端部に切換弁17を介して接続されている。切換弁17を操作することで、空気吸入機18と空気注入機19にいずれか一方が選択的に中心通気路3hに連通する構造になっている。コンテナ10の外部には空気吸入機18のみを配置して、空気吸入機18のみを中心通気路3hの下端部に接続した構成にすることも、コンテナ10の外部には空気注入機19のみを配置して、空気注入機19のみを中心通気路3hの下端部に接続した構成にすることもできる。

0013

上下移動板部2は油圧シリンダ等によって上下移動する。中心ポスト3Aには上下に間隔をあけて円盤状のクランプ部6が取り付けられている。それぞれのクランプ部6には、円筒状の加硫用ブラダ5の上端部、下端部が把持されている。中心機構3は加硫用ブラダ5を上下に挿通している。

0014

上側のクランプ部6と下側のクランプ部6の間の位置で、中心機構3の外周面には注入口4aおよび排出口4bが設けられている。注入口4aおよび排出口4bはそれぞれ、中心機構3を下方に延びる配管に接続されている。注入口4aからは加熱媒体加圧媒体が加硫用ブラダ5に注入される。排出口4bからは加硫用ブラダ5の内部の流体(加熱媒体および加圧媒体)が外部に排出される。

0015

グリーンタイヤTを加硫する際に、中心機構3を囲むようにコンテナ10が設置される。コンテナ10にはモールド7が取り付けられている。コンテナ10は、コンテナ部品となる上部プレート11、下部プレート12、複数のセグメント13、コンテナリング14を有している。コンテナリング14はボルト等によって上下移動板部2に取り付けられている。

0016

このコンテナ10にはセクショナルタイプのモールド7が取付けられている。このモールド7は、円環状の上側サイドモールド7Aと、円環状の下側サイドモールド7Bと、平面視で円弧状の複数のセクタモールド7Cとを有している。

0017

上部プレート11の下面10a(後述する対向面10a)には上側サイドモールド7Aの上面9a(後述する取付け面9a)が対向して取り付けられている。上部プレート11は図示されていない駆動手段によって、上下移動板部2(コンテナリング14)とは独立して上側サイドモールド7Aとともに上下移動する。下部プレート12の上面10a(後述する対向面10a)には下側サイドモールド7Bの下面9b(後述する取付け面9b)が対向して取り付けられている。下部プレート12は不動状態地盤ベースに固定されている。それぞれのセグメント13には、その内周面10a(後述する対向面10a)にセクタモールド7Cの外周面9b(後述する取付け面9b)が対向して取り付けられている。

0018

それぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は中心機構3を中心にして環状に配置されている。即ち、図2に例示するように、それぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は、平面視で円環状に配置されていて、その円環状中心が一点鎖線CLで示されている。中心機構3(中心ポスト3A)は、円環状中心CLに配置されている。この円環状中心CLは、上側サイドモールド7Aおよび下側サイドモールド7Bの円環状中心になる。図1では加硫装置1の左半分が図示されているが、右半分も左半分と実質的に同じ構造である。

0019

それぞれのセグメント13の外周面は、上方から下方に外周側に向かって傾斜している。それぞれのセグメント13には、その外周傾斜面に沿ってガイド溝が上下方向に延在している。

0020

円筒状のコンテナリング14は、中心機構3(円環状中心CL)を中心にして配置されていて、それぞれのセグメント13の外周側で上下移動する。コンテナリング14の内周面は上方から下方に外周側に向かって傾斜している。コンテナリング14のこの内周傾斜面とそれぞれのセグメント13の外周傾斜面とは互いが対向するように配置される。

0021

コンテナリング14の内周傾斜面には、複数のガイドキーが周方向に間隔をあけて配置されている。これらガイドキーは、コンテナリング14の内周傾斜面に沿って上下方向に延在している。それぞれのガイドキーは対応するセグメント13のガイド溝に係合していて、ガイドキー(コンテナリング14の内周傾斜面)とガイド溝(それぞれのセグメント13の外周傾斜面)とが摺動する構成になっている。この実施形態では、ガイド溝に係合するガイドキーによってそれぞれのセグメント13がコンテナリング14から吊り下げられる構成になっている。

0022

上下移動板部2の外周面近傍には下方に延びる筒状の上側隔壁15が取り付けられている。下部プレート12の外周面近傍には上方に延びる筒状の下側隔壁16が取付けられている。上側隔壁15の下端部と下側隔壁16の上端部とが上下にオーパーラップして、互いの間に環状のシール材16sが介在することで、コンテナ10の内部と外部とが気密に遮断される。Oリング等のシール部材16sは、下側隔壁16の内周面に固定しても、上側隔壁16の外周面に固定してもよい。コンテナリング14の外周側に配置された隔壁15、16は、モールド7の閉型状態でコンテナ10との間に空間Sを形成する。

0023

モールド7には、タイヤ成形面9aとコンテナ部品11、12、13に対する取付け面9bとの間で連通するモールド内通気路8h(以下、通気路8hという)が延在している。通気路8hは、平面視で周方向に間隔をあけて複数本形成されている。通気路8hは、加硫工程において排気が必要とされるタイヤ成形面9aに開口して形成されている。

0024

通気路8hについて詳述すると、上側サイドモールド7A、下側サイドモールド7Bにはそれぞれ、上下方向(厚み方向)に貫通する通気路8hが形成されている。それぞれのセクタモールド7Cには、平面視で半径方向(厚み方向)に貫通する通気路8hが形成されている。図面では通気路8hが大きく誇張されて記載されているが、いわゆるベントホールが通気路8hとなる。

0025

コンテナ部品11、12、13には、取付け面9bに対向する対向面10aから空間Sの間で連通するコンテナ内通気路10h(以下、通気路10hという)が延在している。通気路10hについて詳述すると、上部プレート11には、対向面10aから外周面に貫通する通気路10hが形成されている。上部プレート11の中心機構3の上方に相当する位置に形成されている通気路10hの内周面には、環状のシール材11sが固定されている。下部プレート12には、対向面10aから外周面近傍の上面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。それぞれのセグメント13には、対向面10aから外周面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。コンテナリング14には、内周面(上部プレート11の外周面と接する面)から外周面(空間Sに露出する面)に貫通する通気路10hが形成されている。

0026

モールド7が閉型されると、中心通気路3hとそれぞれの通気路8hとそれぞれの通気路10hと空間Sとが連通する。この実施形態ではモールド7が閉型されると、モールド内通気路8h、10hが平面視で中心通気路3hを中心として放射状に延在して連通する状態になる。

0027

取付け面9bには周方向に延在する環状の周溝8gが形成されている。この周溝8gは、取付け面9bに開口するそれぞれの通気路8hを連通させる。この周溝8gに代えて或いは加えて、対向面10aに周方向に延在する環状の周溝を形成して、取付け面9bに開口するそれぞれの通気路8hを連通させることもできる。

0028

次に、この加硫装置1を用いてグリーンタイヤTを加硫する手順を説明する。

0029

グリーンタイヤTを加硫する際には、モールド7が取付けられたコンテナ10を、中心機構3を囲むように設置する。そして、大きく型開したモールド7の内部にグリーンタイヤTを下側サイドモールド7Bの上に横倒し状態で配置する。

0030

次いで、図3に例示するように、上方の待機位置にある上部プレート11とともに上側サイドモールド7Aを下方移動させ、上下移動板部2とともにコンテナリング14およびそれぞれのセグメント13を下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント13を下部プレート12の上面に載置して、上部プレート11と下部プレート12の上下間にそれぞれのセグメント13を挟んだ状態にする。この状態では、図4に例示するようにそれぞれのセクタモールド7C(セグメント13)は平面視で拡径した位置に配置されている。

0031

次いで、上下移動板部2とともにコンテナリング14を、図3の状態からさらに下方移動させる。これにより、それぞれのセグメント13の外周傾斜面が、下方移動するコンテナリング14の内周傾斜面により押圧される。その結果、図1図2に例示するように、それぞれのセクタモールド7Cは円環状中心CLに対して近接移動し、これらセクタモールド7Cが円環状に組み付けられてモールド7が閉型する。

0032

モールド7を閉型すると、図1に例示するように、中心通気路3hとそれぞれの通気路8h、10hと空間Sとが自動的に連通した状態になる。中心通気路3hと通気路8hとはシール材11sによって気密に連結される。

0033

この状態で図5に例示するように、空気吸引機18を稼働させて、連通している通気路8h、10h、中心通気路3hを通じて、モールド7の内側(タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間)に存在している不要な空気aを吸引してコンテナ10の外部に排出する。尚、セグメント13とコンテナリング14との間など、部材どうしの間にすき間がある場合は、そのすき間を通じても不要な空気aは空間Sに排出されて、結果的にコンテナ10の外部に除去される。

0034

次いで、閉型したモールド7の中では、注入口4aから加熱媒体、加圧媒体を加硫用ブラダ5に注入して十分に膨張させて、グリーンタイヤTに所定の圧力を付加するとともに、所定の温度で加熱して加硫を行う。所定の加硫時間が経過するとグリーンタイヤTの加硫が完了して加硫されたタイヤTaが完成する。

0035

上述したようにこの加硫装置1によれば、複雑な機構を用いることなく簡便な構成でありながら、タイヤ成型面9aとグリーンタイヤTとの間に存在する空気aを積極的に吸引することで、不要な空気aを確実に除去できる。タイヤ成型面9aの様々な位置に通気路8hが開口していても、不要な空気aは、モールド7の平面視中心部(中心通気路3h)の1か所に向かって吸引される。そのため、タイヤ部位(タイヤ成型面9aでの通気路8hの開口位置)によるばらつきを抑制して不要な空気aを効率的に除去することができる。

0036

この実施形態のように、モールド7が閉型された状態で、通気路8h、10hが平面視で中心通気路3hを中心として放射状に延在して連通していると、タイヤ部位によるばらつきを抑制して不要な空気aを除去するには一段と有利になる。また、上述した周溝8gを設けると、周溝8gに空気aを流通させることができるので、タイヤ部位によるばらつきを抑制して不要な空気aを除去するには一段と有利になる。

0037

不要な空気aを除去することで、グリーンタイヤTをタイヤ成型面9aに十分に押圧しつつ加熱することができる。それ故、加硫したタイヤTaには加硫故障が生じ難くなり、タイヤ品質を向上させるには有利になる。

0038

また、不要な空気aを除去する目的で、加硫用ブラダ5を過度に膨張させる必要がなくなるという利点もある。さらには、加硫用ブラダ5の外面に空気抜き用の深い溝等を形成する必要がなくなるという利点もある。加硫用ブラダ5は、高温で膨張および収縮させて繰り返し使用するので、これら利点は、加硫用ブラダ5の損傷を抑えるには非常に有利なる。

0039

グリーンタイヤTの加硫後には、モールド7を開型してタイヤTaを加硫装置1から取り出す。加硫完了の直後は、タイヤ成型面9aには加硫したタイヤTが密着している。そこで、この実施形態では、切換弁17を操作して空気注入機19を中心通気路3hに連通させる。そして、図6に例示するように空気注入機19を稼働させて、モールド7を閉型した状態で、連通している通気路8h、10hを通じてモールド7の内側(タイヤ成型面9aとタイヤTaとの間)に空気aを注入する。これにより、タイヤTaをタイヤ成型面9aから剥がし易くなる。

0040

この時、加硫用ブラダ5を収縮させて、タイヤTaのビード部の近傍で加硫用ブラダ5の外面とタイヤTaの内面との間に若干のすき間を形成できれば、注入した空気aが加硫用ブラダ5の外面とタイヤTaの内面との間に進入してタイヤTaから加硫用ブラダ5を剥がし易くなる。加硫用ブラダ5をタイヤTaから剥がして収縮させた後は、タイヤTaを加硫用ブラダ5から抜き出して加硫装置1から取り出す。

0041

本発明は、セクショナルタイプのモールド7に限定されず、互いに上下対向して配置される上側モールドと下側モールドとで構成される2つ割りタイプに適用することもできる。

0042

1加硫装置
2上下移動板部
3中心機構
3A中心ポスト
3h 中心通気路
4a注入口
4b 排出口
5加硫用ブラダ
6クランプ部
7加硫用モールド
7A 上側サイドモールド
7B 下側サイドモールド
7Cセクタモールド
8g周溝
8hモールド内通気路
9aタイヤ成型面
9b取付け面
10加硫用コンテナ
10a 対向面
10h コンテナ内通気路
11 上部プレート(コンテナ部品)
11sシール材
12 下部プレート(コンテナ部品)
13セグメント(コンテナ部品)
14コンテナリング(コンテナ部品)
15 上側隔壁
16 下側隔壁
16s シール材
17切換弁
18空気吸引機
19空気注入機
Tグリーンタイヤ
Ta 加硫したタイヤ
a エア
S 空間

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