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技術 缶詰パンの製造方法

出願人 株式会社ボローニャFC本社
発明者 松尾豊
出願日 2019年2月22日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2019-030814
公開日 2020年8月31日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-130095
状態 未査定
技術分野 ベイカリー製品及びその製造方法
主要キーワード 円周内側 平らの 内部突起 所定分量 オーブンヒーター プルトップ缶 焼成窯 内容部
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月31日)のものです。
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図面 (14)

課題

缶詰パンから取り出す際にも容易に取り出しを可能とし、柔らかなパン形崩れの生じない缶詰パンとするための缶詰パンの製造方法。

解決手段

少なくとも、所定の分量のパン生地紙カップ投入する工程、プルトップ蓋側が閉塞され、底蓋側が上方に開口するプルトップ缶に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入する工程、内部に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入された底蓋側が開口するプルトップ缶をオーブン焼成窯)でパン焼成する工程、前記底蓋側が開口してパン焼成の完了後、所定の徐冷の後、前記底蓋側の開口を底蓋で閉塞する巻締工程、プルトップ蓋側を上にして缶側への所定のラベル貼付工程、からなり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部が露出することを特徴とする。

概要

背景

常食用などとしてパンを所定のに詰めた缶詰パンが知られている。例えば、本願出願人関係会社による実用新案登録第3142777号公報には、考案名称多層構造缶詰パン」に係り、「従来、複数のパン生地からなる多層構造のパンないし菓子パンを一挙に、また、一体に焼成することはできなかった等に鑑み、・・・従来できなかった多層構造の缶詰パンを一挙に焼き上げ、一体として完成させる」との考案が解決しようとする課題において(同公報明細書段落番号0004参照)、「発酵条件の異なる二種類以上のパン生地からなる多層構造缶詰パンであって、焼成用缶形状に適合した形状を有し、異なる発酵状態発酵を行うパン生地発酵容器で発酵させた二種以上の発酵パン生地を前記焼成用缶内に配置・焼成」の構成とすることにより(同公報実用新案登録請求の範囲請求項1の記載等参照)、「簡単に多層構造の缶詰パンを作ることができ・・また、できあがりが一体の缶詰パンとして得ることができ、このため、長期間の保存が可能であり、しかも、複数のパン生地からなる多層構造のパンであるので、これまでのパンないしは菓子パンでは得られない風味の缶詰パンを得ることができる。」等の効果を奏するものである(同公報明細書段落番号0006参照)。

図12は、実用新案登録第3142777号公報に図10として添付される二種類以上のパン生地の多層構造缶詰パンが密閉された招待(「状態」の誤記)の概略を示す図であり、図12において、105aは、パン生地(A)、105bは、パン生地(B)、107は、缶(4号規格缶)、113は、缶フタである(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
しかしながら、缶詰パン一般がそうであるように、実用新案登録第3142777号公報に開示の多層構造缶詰パンも缶を開けて、缶からパンを取り出す際には、缶の開口淵が缶の内側に突出しているため、この突出部がパンの取り出しを邪魔し、パンの取り出しを難しくするという問題があった。

図13は、この種の缶として使用される、いわゆるプルトップ缶の開口淵部の概略を示す図であり、図13において、符号100は、プルトップ缶開口淵部、101は、缶蓋、103は、缶内突起、104は、内容物、107は、前記缶(プルトップ缶)である。図13に示すように、前記プルトップ缶107においても、缶の開口淵100には、所定の缶内突起103があり、やわらかい内容物104たるパンを缶107から取り出す際には、この突起103が邪魔をして取り出し自体が難しく、やわらかいパンの側面を削り取ったり、形崩れが起こるなどの問題があった。

概要

缶詰パンを缶から取り出す際にも容易に取り出しを可能とし、柔らかなパンの形崩れの生じない缶詰パンとするための缶詰パンの製造方法。 少なくとも、所定の分量のパン生地を紙カップ投入する工程、プルトップ蓋側が閉塞され、底蓋側が上方に開口するプルトップ缶に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入する工程、内部に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入された底蓋側が開口するプルトップ缶をオーブン焼成窯)でパン焼成する工程、前記底蓋側が開口してパン焼成の完了後、所定の徐冷の後、前記底蓋側の開口を底蓋で閉塞する巻締工程、プルトップ蓋側を上にして缶側への所定のラベル貼付工程、からなり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部が露出することを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

少なくとも、所定の分量のパン生地紙カップ投入する工程、プルトップ蓋側が閉塞され、底蓋側が上方に開口するプルトップ缶に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入する工程、内部に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入された底蓋側が開口するプルトップ缶をオーブン焼成窯)でパン焼成する工程、前記底蓋側が開口してパン焼成の完了後、所定の徐冷の後、前記底蓋側の開口を底蓋で閉塞する巻締工程、プルトップ蓋側を上にして側への所定のラベル貼付工程、からなり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部が露出することを特徴とする缶詰パンの製造方法。

請求項2

前記紙カップは、底部に一端が固着され、他端が前記プルトップ蓋側に折り込み可能な引出しタグを有する紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該タグが露出することを特徴とする請求項1に記載の缶詰パンの製造方法。

請求項3

前記紙カップは、底部円周に内側が折り込まれるヒダ付の紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該ヒダが露出することを特徴とする請求項1に記載の缶詰パンの製造方法。

請求項4

請求項1に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、当該缶詰パンは、使用する紙カップ底部がプルトップ缶内のプルトップ缶蓋近傍で、プルトップ蓋開封時に紙カップ底部が露出位置であることを特徴とする缶詰パン。

請求項5

請求項2に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、前記紙カップは、底部に一端が固着され、他端が前記プルトップ蓋側に折り込み可能な引出しタグを有する紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該タグが露出することを特徴とする缶詰パン。

請求項6

請求項3に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、前記紙カップは、底部円周に内側が折り込まれるヒダ付の紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該ヒダが露出することを特徴とする缶詰パン。

技術分野

0001

本発明は、缶詰パンの製造方法、特に、開封後に中のパンを取り出しやすい缶詰パンの製造方法に関する。

背景技術

0002

常食用などとしてパンを所定の缶に詰めた缶詰パンが知られている。例えば、本願出願人関係会社による実用新案登録第3142777号公報には、考案名称多層構造缶詰パン」に係り、「従来、複数のパン生地からなる多層構造のパンないし菓子パンを一挙に、また、一体に焼成することはできなかった等に鑑み、・・・従来できなかった多層構造の缶詰パンを一挙に焼き上げ、一体として完成させる」との考案が解決しようとする課題において(同公報明細書段落番号0004参照)、「発酵条件の異なる二種類以上のパン生地からなる多層構造缶詰パンであって、焼成用缶形状に適合した形状を有し、異なる発酵状態発酵を行うパン生地発酵容器で発酵させた二種以上の発酵パン生地を前記焼成用缶内に配置・焼成」の構成とすることにより(同公報実用新案登録請求の範囲請求項1の記載等参照)、「簡単に多層構造の缶詰パンを作ることができ・・また、できあがりが一体の缶詰パンとして得ることができ、このため、長期間の保存が可能であり、しかも、複数のパン生地からなる多層構造のパンであるので、これまでのパンないしは菓子パンでは得られない風味の缶詰パンを得ることができる。」等の効果を奏するものである(同公報明細書段落番号0006参照)。

0003

図12は、実用新案登録第3142777号公報に図10として添付される二種類以上のパン生地の多層構造缶詰パンが密閉された招待(「状態」の誤記)の概略を示す図であり、図12において、105aは、パン生地(A)、105bは、パン生地(B)、107は、缶(4号規格缶)、113は、缶フタである(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
しかしながら、缶詰パン一般がそうであるように、実用新案登録第3142777号公報に開示の多層構造缶詰パンも缶を開けて、缶からパンを取り出す際には、缶の開口淵が缶の内側に突出しているため、この突出部がパンの取り出しを邪魔し、パンの取り出しを難しくするという問題があった。

0004

図13は、この種の缶として使用される、いわゆるプルトップ缶の開口淵部の概略を示す図であり、図13において、符号100は、プルトップ缶開口淵部、101は、缶蓋、103は、缶内突起、104は、内容物、107は、前記缶(プルトップ缶)である。図13に示すように、前記プルトップ缶107においても、缶の開口淵100には、所定の缶内突起103があり、やわらかい内容物104たるパンを缶107から取り出す際には、この突起103が邪魔をして取り出し自体が難しく、やわらかいパンの側面を削り取ったり、形崩れが起こるなどの問題があった。

先行技術

0005

実用新案登録第3142777号公報

発明が解決しようとする課題

0006

そこで、上記の問題点に鑑み、本願発明は、缶詰パンを缶から取り出す際にも容易に取り出しを可能とし、柔らかなパンの形崩れの生じない缶詰パンとするための缶詰パンの製造方法を提供せんとするものである。

課題を解決するための手段

0007

上記の課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、少なくとも、所定の分量のパン生地を紙カップ投入する工程、プルトップ蓋側が閉塞され、底蓋側が上方に開口するプルトップ缶に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入する工程、内部に前記パン生地が投入された前記紙カップの底部をプルトップ蓋に向けて投入された底蓋側が開口するプルトップ缶をオーブン焼成窯)でパン焼成する工程、前記底蓋側が開口してパン焼成の完了後、所定の徐冷の後、前記底蓋側の開口を底蓋で閉塞する巻締工程、プルトップ蓋側を上にして缶側への所定のラベル貼付工程、からなり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部が露出することを特徴とする缶詰パンの製造方法。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の缶詰パンの製造方法において、前記紙カップは、底部に一端が固着され、他端が前記プルトップ蓋側に折り込み可能な引出しタグを有する紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該タグが露出することを特徴とする。
そして、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載の缶詰パンの製造方法において、前記紙カップは、底部円周に内側が折り込まれるヒダ付の紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該ヒダが露出することを特徴とする。
さらに、本願請求項4に係る発明は、請求項1に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、当該缶詰パンは、使用する紙カップ底部がプルトップ缶内のプルトップ缶蓋近傍で、プルトップ蓋開封時に紙カップ底部が露出位置であることを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、請求項2に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、前記紙カップは、底部に一端が固着され、他端が前記プルトップ蓋側に折り込み可能な引出しタグを有する紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該タグが露出することを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る発明は、請求項3に記載の缶詰パンの製造方法によって製造される缶詰パンであって、前記紙カップは、底部円周に内側が折り込まれるヒダ付の紙カップであり、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ底部と共に当該ヒダが露出することを特徴とする。

発明の効果

0008

上記のような缶詰パンの製造方法としたので、缶詰パンの製造方法に大きな変更をすることなく、また、製造された缶詰パンは、缶を開封して中からやわらかいパンを取り出す際にも、極めて容易にパンを取り出すことができ、パン取り出しにおいて、缶開口部の内部突起等によってパンの側面が削り取られたり、形崩れの生じることのない缶詰パンとすることができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0009

図1は、本発明に係る缶詰パンの製造方法を実施する実施例1の工程の一部の概略を示す図、特に、オーブン(焼成窯)(図1では図示外)に入れるまでの概略を示す図である。
図2は、本発明に係る缶詰パンの製造方法を実施する実施例1の工程の一部の概略を示す図、特に、オーブン(焼成窯)(図2では図示外)に入れるまでの概略を示す図である。
図3は、オーブン(焼成窯)から焼きあがった缶詰パンを取り出す際の状態を示す概略図である。
図4は、焼きあがったパン9の徐冷後にその上表面に脱酸素剤を投入する概略を示す図である。
図5は、巻締機(図示外)をかけて、前記缶3の開口部を底蓋で閉止した状態をを示す図である。
図6は、巻締工程の終了後のプルトップ5のあるプルトップ蓋4を上にして示す出来上がった缶詰パンの概略を示す図である。
図7は、図6に示す製品としての缶詰パン12の部分断面図である。
図8は、製品としての缶詰パン12のプルトップ5を引いてプルトップ蓋4を開けた状態を示す図である。
図9は、紙カップ2の底部をつまんで焼きあがったパン9を取り出す状態の概略を示す図である。
図10(a)(b)は、本実施例2に係る缶詰パンの製造方法に使用する変形紙カップの概略図(図10(a))及びそれを使用して中のパンを取り出す状態を示す概略図(図10(b))である。
図11(a)(b)は、本実施例3に係る缶詰パンの製造方法に使用する底部ヒダ付カップの概略図(図11(a))及びそれを使用して中のパンを取り出す状態を示す概略図(図11(b))である。
図12は、実用新案登録第3142777号公報に図10として添付される二種類以上のパン生地の多層構造缶詰パンが密閉された招待(「状態」の誤記)の概略を示す図である。
図13は、いわゆるプルトップ缶の切り口を概略を示す図である。

0010

本発明に係る缶詰パンの製造方法を実施するための一実施例を図面に基づき詳細に説明する。

0011

図1図2は、本発明に係る缶詰パンの製造方法を実施する実施例1の工程の一部の概略を示す図、特に、オーブン(焼成窯)(図1図2では図示外)に入れるまでの概略を示す図である。
図1図2において、符号1は、前処理で捏ね上げた所定分量のパン生地であり、2は、紙カップであり、マフィン等に使用されるものと同じであり、本実施例1においては、その寸法形状は使用する缶径にすっぽりと収まる寸法形状のものである。また、符号3は、缶、例えば、前述の4号規格缶等であり、本実施例においては、プルトップ缶を使用する。符号4は、プルトップ蓋、5は、プルトップである。

0012

本実施例1に係る缶詰パンの製造方法において使用するプルトップ缶3は、図2に示すように、プルトップ蓋4を下方にして、底蓋(図1図2では図示外)で塞がれる前の開口を上方にしたプルトップ缶3を使用する。すなわち、プルトップ缶3は、一方の蓋(プルトップ蓋又は前記底蓋のうちの一方)を塞いで、その中に内容物を充填し、その後に他方を蓋で塞ぐ巻締作業で缶製造がおこなわれるのであるが、本実施例1に係る缶詰パンの製造方法においては、前記プルトップ蓋4で一方を閉塞したまま、他方の前記底蓋側が開口する缶3について、当該開口を上にして、この開口から内容物であるパン生地1が入った紙カップ2を紙カップ2の底部が下になるように缶3内に投入する製造方法としたものである。

0013

そのうえで、前記プルトップ5があるプルトップ蓋4を下方にしたまま投入されたパン生地1について、パン焼成を行い、パン焼成後に、当該開口を前記底蓋で閉塞する巻締作業を行う工程とすることを特徴とする。
なお、図1に示すパン生地1は、本実施例1に係る缶詰パンの製造方法においては、予めパン生地捏錬機(図示外)等で所定分量の小麦粉ベーキングパウダー、水を混ぜ合わせて捏ね上げ、約60分のホイロでの一次発酵の後、約120gに分割して丸め、さらに、生地同士がくっつくのを防ぐため、軽く丸めて図1に示すパン生地1の形状とする。しかる後、図1に示すように、前記紙カップ2にパン生地1を投入し、この状態で金属探知機(図示外)にかけ、安全を確保した上で、図示外オーブン(焼成窯)で約170℃〜200℃で13分〜15分のパン焼成を行うものである。

0014

次に、本実施例1に係る缶詰パンの製造法におけるパン焼成後の工程を説明する。
図3は、オーブン(焼成窯)から焼きあがった缶詰パンを取り出す際の状態を示す概略図であり、図3において、符号6は、オーブン(焼成窯)、7a、7bは、オーブンヒーター、8は、トレイ、9、9は、焼きあがったパンである。図3に示すように、焼きあがったパン9、9は、焼き上がり時には、焼きあがったパン9、9は、前記プルトップ缶3の全長よりも若干上に膨らんでいる状態で焼きあがるが、これは、投入するパン生地1の分量にもよるが、焼き上がり時から時間が経つと焼きあがったパン9、9内部の空気の加熱膨張が止まるため、焼き上がりパン9、9の表面が冷めた状態では、若干容量が減るので、徐冷後に前記缶3の上縁近くになるように、当初投入するパン生地1の分量を調節することが望ましい。

0015

上記焼成工程が完了したら、次は、所定の脱酸素剤を投入の後、底蓋の巻締作業となるので、底蓋巻締工程を説明する。
図4は、焼きあがったパン9の徐冷後にその上表面に脱酸素剤を投入する概略を示す図であり、図4において、3は、プルトップ缶、9は、焼きあがったパン、10は、脱酸素剤である。脱酸素剤10は、密閉容器中を脱酸素状態にする薬剤であり、内容物の酸化を防ぎ、カビ害虫、油脂変質を防止するために使用するものである。

0016

次に、巻締工程を説明する。
巻締工程は、前記脱酸素剤10投入の後、その状態で上から巻締機(図示外)に掛け、底蓋で前記開口を閉止する工程である。

0017

図5は、巻締機(図示外)をかけて、前記缶3の開口部を底蓋で閉止した状態をを示す図であり、図5において、符号3は、プルトップ缶、5は、プルトップ、11は、底蓋であり、図5においては、焼きあがった内部のパンは省略して描いている。
図6は、巻締工程の終了後のプルトップ5のあるプルトップ蓋4を上にして示す出来上がった缶詰パンの概略を示す図であり、この状態で製品として出荷される。図6において、符号12は、缶詰パンである。

0018

なお、実際の製造工程としては、図5に示すような巻締工程を終えた後に、缶3全体に所定温度(例えば、120℃〜130℃)による加熱殺菌処理、前記缶3を外から叩いて打音による異常を検知する打缶検査、底蓋11への賞味期限印字、缶3の外側にラベル巻きの作業等を行って製品としての缶詰パン12の製造が完了する。

0019

本実施例1に係る缶詰パンの製造方法は、上記説明したとおりであるが、要するに、本実施例1に係る缶詰パンの製造方法は、少なくとも、(1)所定の分量のパン生地1を紙カップ2に投入する工程と、(2)プルトップ蓋4側がプルトップ蓋4により閉塞され、底蓋11側が上方に開口するプルトップ缶3に前記パン生地1が投入された前記紙カップ2の底部をプルトップ蓋4に向けて投入する工程と、(3)内部に前記パン生地1が投入された前記紙カップ2の底部をプルトップ蓋4に向けて投入された底蓋11側が開口するプルトップ缶をオーブン(焼成窯)6でパン焼成する工程、(4)前記底蓋11側が開口してパン焼成の完了後、所定の徐冷の後、前記底蓋11側の開口を底蓋11で閉塞する巻締工程と、(5)プルトップ蓋4側を上にして缶3の側部に所定のラベル貼付工程を経て製造されるものであり、その結果、この製造方法によって製造される缶詰パンは、プルトップ蓋開封時に前記紙カップ2の底部が露出するように製造されることを特徴とする缶詰パンの製造方法である。

0020

この開封時の状態を説明するために、図6に示した缶詰パン12の構造を図面を用いて説明する。
図7は、図6に示す製品としての缶詰パン12の部分断面図である。
図7において、符号は図1図6で説明したと同じ、2は、紙カップ、3は、プルトップ缶、4は、プルトップ蓋、5は、プルトップ、9は、焼きあがったパン、10は、脱酸素剤、11は、底蓋、12は、製品としての缶詰パンである。
図7に示すように、製品としての缶詰パン12は、前記プルトップ蓋4に前記紙カップ2の底部が接する構造となり、本実施例1に係る缶詰パンの製造方法は、このように前記プルトップ蓋4近傍に前記紙カップ2の底部が位置するように製造したものである。
このように製造されるため、以下に説明するように、製品としての缶詰パン12は、缶3の開封後に焼きあがったパン9の取り出しが極めて容易となる。

0021

図8は、製品としての缶詰パン12のプルトップ5を引いてプルトップ蓋4を開けた状態を示す図である。図8に示すように、プルトップ蓋4が開けられると、その開口部には前記紙カップ2の底が位置している。
そこで、内容部である焼きあがったパン9を缶3から取り出す際には、図9に示すように、プルトップ蓋4が取り除かれた開口を下方に向けて若干の振動ないしは振りを缶3に与えて、前記紙カップ2の底部の一部を缶3から飛び出させ、飛び出した紙カップ2の底部をつまんで焼きあがったパン9を取り出すようにする。

0022

図9は、紙カップ2の底部をつまんで焼きあがったパン9を取り出す状態の概略を示す図である。図9に示すように、本実施例1に係る缶詰パンの製造方法により、製造された缶詰パン12は、内容物であるパン9の取り出しには、柔らかなパン9をつまむのではなく、所定の固さを有する紙カップ2の底部をつまんで引き出すようにしたので、パン9の取り出し自体が容易であり、形崩れや欠落が生じたりすることがなくなる等、缶開封の際に極めて優れた効果を有することとなる。

0023

次に変形実施例として、前記紙カップ形状を工夫した実施例2に係る缶詰パンの製造方法について説明する。上述した実施例1に係る缶詰パンの製造方法においては、使用する紙カップ2は、底部が平らの通常の紙カップ2を使用したが、本実施例2に係る缶詰パンの製造方法においては、底部に引出しタグが固着された紙カップを使用するものである。

0024

図10(a)(b)は、本実施例2に係る缶詰パンの製造方法に使用する変形紙カップの概略図(図10(a))及びそれを使用して中のパンを取り出す状態を示す概略図(図10(b))である。図10(a)(b)において、符号15は、本実施例2に係る缶詰パンの製造方法に使用する変形紙カップ、16は、当該変形タグ付き紙カップ15の底部に一端が固着される引出しタグである。この変形タグ付き紙カップ15を使用する実施例2に係る缶詰パンの製造方法においては、パン生地1を投入した変形タグ付き紙カップ15を缶3に投入する際には、前記引出しタグ16を缶3の底、すなわち、プルトップ蓋4に密着させるように折り込んで投入する。その後パン焼成等は実施例1に係る缶詰パンの製造方法と同じである。

0025

そして、焼成等の製品化後に、中身のパンを取り出す際には、プルトップ5を引いてプルトップ蓋4を取り除き、缶3の上下を逆にするなどして、前記変形タグ付き紙カップ15の底部に折り込まれている前記引出しタグ16を引きはがし、前記引出しタグ16を引っ張って、変形タグ付き紙カップ15を引き出し、その中のパンを引き出すようにする。
本実施例2に係る缶詰パンの製造方法においては、引出しタグ16が底部に固着された変形タグ付き紙カップ15を使用したので、中身の引出しが一層容易となる。

0026

次にさらなる変形実施例として、前記紙カップ形状にさらなる工夫をした実施例3に係る缶詰パンの製造方法について説明する。本実施例3に係る缶詰パンの製造方法においては、実施例2に係る缶詰パンの製造方法と同様に前記紙カップ形状を変形したものであり、紙パックの底部円周に円周内側に折り込まれるヒダ付として、底部ヒダ付紙カップを使用するというものである。

0027

図11(a)(b)は、本実施例3に係る缶詰パンの製造方法に使用する底部ヒダ付カップの概略図(図11(a))及びそれを使用して中のパンを取り出す状態を示す概略図(図11(b))である。図11(a)(b)において、符号18は、本実施例3に係る缶詰パンの製造方法に使用する底部ヒダ付紙カップ、19は、当該底部ヒダ付紙カップ18の底部円周に固着される引出しヒダである。

0028

この底部ヒダ付紙カップ18を使用する実施例3に係る缶詰パンの製造方法においては、パン生地1が投入された底部ヒダ付紙カップ18を缶3に投入する際には、前記引出しヒダ19を缶3の底、すなわち、プルトップ蓋4に密着させるように内側に折り込んで投入する。その後のパン焼成等は、実施例1及び実施例2に係る缶詰パンの製造方法と変わらない。

実施例

0029

そして、製品化後に、中身のパンを取り出す際には、プルトップ5を引いてプルトップ蓋4を取り除き、缶3の上下を逆にするなどして、前記底部ヒダ付紙カップ18の底部に折り込まれている前記引出しヒダ19の折り込みをはがし、内部から底部ヒダ付紙カップ18を引き出し、その中のパンを引き出すようにする。
本実施例3に係る缶詰パンの製造方法においては、内側に折り込まれた引出しヒダ19のある底部ヒダ付紙カップ18を使用したので、実施例2に係る缶詰パンの製造方法同様、中身の引出しが一層容易となる等の効果を有する。

0030

本発明は、缶詰パンの製造方法、特に、缶の開封後に中のパンを取り出しやすい缶詰パンの製造方法に利用される。

0031

1パン生地
2紙カップ
3缶(プルトップ缶)
4プルトップ蓋
5 プルトップ
6オーブン(焼成窯)
7a、7bオーブンヒーター
8トレイ
9、9 焼きあがったパン
10脱酸素剤
11底蓋
12缶詰パン
15変形タグ付き紙カップ
16引出しタグ
18 底部ヒダ付紙カップ
19 引出しヒダ
100 プルトップ缶開口淵部
101缶蓋
103 缶内突起
104 内容物
105a パン生地(A)
105b パン生地(B)
107 缶(プルトップ缶)
113 缶フタ

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    【課題】香料成分の香気及び/又は香味の保留性に優れた香料組成物、例えば、加熱調理等の加熱工程後や長期保管後等においても香料成分の香気及び/又は香味の保留性に優れた香料組成物及び、それを用いた食品組成物... 詳細

  • 雪印メグミルク株式会社の「 ペプチド」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】破骨細胞による骨吸収を抑制する作用を有し、骨粗鬆症や骨折、リウマチ、関節炎などの種々の骨疾患の予防や治療に有用である骨強化用組成物、及び該組成物を含有する飲食品、飼料、医薬等の骨強化用製品を提... 詳細

  • 株式会社ADEKAの「 油脂分解物」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】異味の付与が抑えられた、好ましい風味やコク味を有する飲食品を得ることができ、且つ、ベーカリー食品に適用した場合には、歯切れの悪さを生じさせずに、適度にソフトな食感と、老化耐性を有するベーカリー... 詳細

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