図面 (/)

技術 光学系

出願人 キヤノン株式会社
発明者 加納寛人
出願日 2019年2月8日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2019-021194
公開日 2020年8月27日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-129047
状態 未査定
技術分野 FAXの走査装置 レンズ系
主要キーワード 拡大面 縮小面 基準形状 軸外像高 トリプレット構成 子線形状 縮小側 補正性能
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

色収差を十分に低減することができる光学系を提供する。

解決手段

複数のレンズを有する光学系17であって、光学系17の焦点距離をf、複数のレンズのそれぞれを拡大側から数えたときの順番をi、光軸を含む断面における第iレンズLiの拡大側及び縮小側のレンズ面の曲率半径を各々Ri1及びRi2、第iレンズの屈折率及びアッベ数を各々Ni及びνi、φi1=(Ni−1)/Ri1、φi2=(1−Ni)/Ri2とするとき、なる条件式を満たす。

概要

背景

従来、画像読取装置において被写体の画像情報精細に読み取るために、光学系の高精度化が求められている。
特許文献1は、光軸に対して回転非対称な非球面を有し、材料が互いに異なる二つの光学素子を用いて、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減することができる光学系を開示している。

概要

色収差を十分に低減することができる光学系を提供する。複数のレンズを有する光学系17であって、光学系17の焦点距離をf、複数のレンズのそれぞれを拡大側から数えたときの順番をi、光軸を含む断面における第iレンズLiの拡大側及び縮小側のレンズ面の曲率半径を各々Ri1及びRi2、第iレンズの屈折率及びアッベ数を各々Ni及びνi、φi1=(Ni−1)/Ri1、φi2=(1−Ni)/Ri2とするとき、なる条件式を満たす。

目的

本発明は、色収差を十分に低減することができる光学系を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

複数のレンズを有する光学系であって、該光学系の焦点距離をf、前記複数のレンズのそれぞれを拡大側から数えたときの順番をi、光軸を含む断面における第iレンズの拡大側及び縮小側のレンズ面の曲率半径を各々Ri1及びRi2、前記第iレンズの屈折率及びアッベ数を各々Ni及びνi、φi1=(Ni−1)/Ri1、φi2=(1−Ni)/Ri2とするとき、なる条件式を満たすことを特徴とする光学系。

請求項2

前記光学系の拡大側焦点から縮小面までの前記光軸上における距離をLとするとき、8.3≦L/f≦12.5なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学系。

請求項3

前記複数のレンズは1枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを含み、該1枚以上の負レンズのうちアッベ数が最も小さい負レンズのアッベ数をνn、該1枚以上の正レンズのうちアッベ数が最も大きい正レンズのアッベ数をνpとするとき、35≦νn25≦νp−νnなる条件式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。

請求項4

前記複数のレンズの少なくとも一つは、前記光軸に対して回転非対称な非球面を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学系。

請求項5

前記非球面を含むレンズは、樹脂で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の光学系。

請求項6

前記複数のレンズのうち最も縮小側に配置されたレンズは、前記非球面を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の光学系。

請求項7

前記複数のレンズは、拡大側から順に配置された、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学系。

請求項8

前記複数のレンズは、拡大側から順に配置された、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学系。

請求項9

前記複数のレンズは、拡大側から順に配置された、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズ、正レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学系。

請求項10

前記複数のレンズのうち最も拡大側に配置された正レンズと該正レンズの縮小側に隣接して配置された負レンズとの間には、開口絞りが配置されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学系。

請求項11

前記複数のレンズのうち最も拡大側に配置されたレンズの拡大側のレンズ面は、拡大側に凸形状であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学系。

請求項12

前記複数のレンズのうち最も縮小側に配置されたレンズの縮小側のレンズ面は、縮小側に凸形状であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の光学系。

請求項13

請求項1乃至12の何れか一項に記載の光学系と、該光学系により集光された物体からの光束を受光する受光部とを有することを特徴とする画像読取装置。

技術分野

0001

本発明は、光学系に関し、特に画像読取装置に好適に用いられるものである。

背景技術

0002

従来、画像読取装置において被写体の画像情報精細に読み取るために、光学系の高精度化が求められている。
特許文献1は、光軸に対して回転非対称な非球面を有し、材料が互いに異なる二つの光学素子を用いて、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減することができる光学系を開示している。

先行技術

0003

特開2017−187663号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に開示されている光学系では、画像読取装置において近年求められている色収差の更なる補正性能を実現するためには十分ではない。
そこで本発明は、色収差を十分に低減することができる光学系を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の光学系は、複数のレンズを有する光学系であって、光学系の焦点距離をf、複数のレンズのそれぞれを拡大側から数えたときの順番をi、光軸を含む断面における第iレンズの拡大側及び縮小側のレンズ面の曲率半径を各々Ri1及びRi2、第iレンズの屈折率及びアッベ数を各々Ni及びνi、φi1=(Ni−1)/Ri1、φi2=(1−Ni)/Ri2とするとき、



なる条件式を満たすことを特徴とする。

発明の効果

0006

本発明によれば、色収差を十分に低減することができる光学系を提供することができる。

図面の簡単な説明

0007

本実施形態に係る光学系を搭載した画像読取装置の模式的断面図。
例示的な曲率半径を有する屈折面及び空気中に置かれた単レンズの模式的断面図。
従来の光学系及び本実施形態に係る光学系の焦点深度を模式的に示した図。
本実施形態の数値実施例1に係る光学系の断面図。
本実施形態の数値実施例2に係る光学系の断面図。
本実施形態の数値実施例3に係る光学系の断面図。
本実施形態の数値実施例1に係る光学系の収差図。
本実施形態の数値実施例2に係る光学系の収差図。
本実施形態の数値実施例3に係る光学系の収差図。
本実施形態に係る光学系に含まれる一部の非球面の形状を模式的に示した図。

実施例

0008

以下、本実施形態に係る光学系について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる尺度で描かれている場合がある。

0009

本実施形態に係る光学系は、特に、イメージスキャナー複写機またはファクシミリ等の画像読取装置に搭載される、原稿からの画像情報を含んだ反射光撮像素子受光面上に集光する読取レンズユニット、すなわち読取光学系として好適に用いることができる。

0010

図1は、本実施形態に係る光学系17を搭載した画像読取装置1の模式的断面図を示している。

0011

画像読取装置1は、原稿台ガラス12、キャリッジ14、照明部15、第1、第2、第3、第4の反射ミラー16a、16b、16c、16d、光学系17、撮像素子18(受光部)及びモータ19を備えている。
なお、照明部15は、LED、蛍光灯ハロゲンランプ等の光源導光体及び反射笠等によって構成される。
また、撮像素子18には、一次元方向に延在するCCD(Charge Coupled Device)センサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等が用いられる。そして、撮像素子18は、原稿台ガラス12に平行な第1の断面内における延在方向(第1の方向)に沿って配置される。
また、照明部15、第1、第2、第3、第4の反射ミラー16a、16b、16c、16d、光学系17、撮像素子18は、キャリッジ14内に配置され、キャリッジ14と一体で移動可能である。

0012

図1に示されているように、画像読取装置1では、照明部15によって原稿台ガラス12上に載置された原稿13(被写体、物体)が照明される。
そして、照明された原稿13からの反射光束(画像情報)は、第1、第2、第3及び第4の反射ミラー16a、16b、16c及び16dによって光路を折り曲げるように反射され、光学系17によって撮像素子18の受光面上に導光(集光)される。
そして、キャリッジ14が、第1の断面内において撮像素子18の延在方向に垂直な移動方向(第2の方向)にモータ19によって移動することで、原稿13の画像情報を二次元的に取得することができる。

0013

本実施形態に係る光学系17は、光学系17の焦点距離をf、光学系17を構成している複数のレンズのそれぞれを拡大側から数えたときの順番をiとしたとき、第iレンズLi(i=1、2、・・・、k)のd線における入射面(拡大側のレンズ面)のパワー出射面(縮小側のレンズ面)のパワー、屈折率及びアッベ数をそれぞれφi1、φi2、Ni、νiとしたとき、以下の条件式(1)を満たしている。

0014

なお、条件式(1)は、e線においても満たされていることが好ましい。

0015

次に、本実施形態に係る光学系17において、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減するための条件式の導出について説明する。

0016

図2(a)は、例示的な曲率半径Rを有する屈折面Tを示している。
ここで、光線紙面左側から屈折面Tに入射した後、紙面右側に出射するとする。このとき、光線が入射する側の媒体Aの屈折率をN、出射する側の媒体Bの屈折率をN′としたとき、屈折面Tのパワーφは、以下の式(2)のように表される。

0017

このとき、屈折面Tのペッツバール曲率Pは、式(2)を用いて以下の式(3)のように表される。

0018

次に、媒体Bの屈折率N′を変化させた際におけるペッツバール曲率Pの変化δPは、式(2)及び(3)から以下の式(4)のように表される。

0019

ここで、νはアッベ数であり、以下の式(5)のように定義される。

0020

次に、図2(b)に示されるような空気中に置かれた単レンズOを考える。
ここで、光線が紙面左側から単レンズOの入射面に入射した後、単レンズOの出射面から紙面右側に出射するとする。このとき、単レンズOの屈折率をN′、空気の屈折率をN(=1.0)、単レンズOの入射面及び出射面の曲率半径をそれぞれR1及びR2としたとき、この単レンズOにおけるペッツバール曲率Pの変化δPは、式(4)から以下の式(6)のように求められる。

0021

ここで、入射面及び出射面のパワーφ1及びφ2はそれぞれ以下の式(7)及び(8)で定義され、アッベ数νは以下の式(9)のように表される。

0022

0023

以上から、k枚のレンズから構成される光学系におけるペッツバール曲率Pの変化δPは、以下の式(10)のように表される。

0024

ここで、Ni、νi、φi1、φi2はそれぞれ、第iレンズの屈折率、アッベ数、入射面のパワー及び出射面のパワーである。また、光軸を含む断面における第iレンズの入射面及び出射面の曲率半径を各々Ri1及びRi2としたとき、第iレンズの入射面のパワーφi1及び出射面のパワーφi2はそれぞれ、φi1=(Ni−1)/Ri1、φi2=(1−Ni)/Ri2から求められる。

0025

このとき、式(10)で表される値を小さくすることによって、色毎のペッツバール和の間の差を小さくすることができ、すなわち各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減することが可能となる。
そこで本願発明者は、上記の条件式(1)を満たすことによって、良好な光学系を得ることができることを見出した。
条件式(1)の上限値を上回ると、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を十分に低減することが難しくなる。

0026

また、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(1a)を満たすことが好ましい。



このとき、条件式(1)の下限値を上回ることによって、倍率色収差についても良好に補正することができる。

0027

さらに、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(1b)を満たすことがより好ましい。

0028

なお、本実施形態に係る光学系17を撮像装置や画像読取装置に適用した場合には、拡大面及び縮小面がそれぞれ物体面及び像面(撮像面)となり、拡大側及び縮小側がそれぞれ物体側及び像側となる。
また、本実施形態に係る光学系17が非球面レンズを含んでいる場合には、その非球面レンズについては近軸の曲率半径またはそれに相当する(近似された)曲率半径を用いればよい。
また、本実施形態に係る光学系17がパワーを有する反射面を含んでいる場合には、そのパワーを有する反射面におけるペッツバール曲率Pの変化δPを0とすればよい。
また、本実施形態に係る光学系17が2枚以上のレンズを貼り合わせて構成された貼り合せレンズを含んでいる場合には、その貼り合せレンズについては単レンズごとに分割してペッツバール曲率Pの変化δPを求めればよい。

0029

次に、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減することによる効果について説明する。

0030

図3(a)及び(b)はそれぞれ、従来の光学系及び本実施形態に係る光学系17の焦点深度を模式的に示した図である。
ここで、実線31は基準波長(または基準色)の焦点深度を示しており、破線32は基準波長(または基準色)とは異なる所定の波長(または色)の焦点深度を示している。

0031

図3(a)に示されているように、従来の光学系では、軸上像高に比べて軸外像高において基準波長と所定の波長との間の焦点深度の端のズレが大きく発生している。
これにより、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差が発生し、軸上像高と軸外像高との間で焦点深度に差が生じ、軸上像高と軸外像高とで共通する焦点深度、すなわち共通深度が低下する。

0032

一方、図3(b)に示されているように、本実施形態に係る光学系17では、従来の光学系と比べて各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差を低減していることにより、軸上像高と軸外像高との間で生じる焦点深度の差を低減することができる。
その結果、共通深度を十分に確保することができ、それに伴い、共通深度が増えることにより調整の簡略化等が見込まれ、コストダウン等を達成することができる。

0033

また、本実施形態に係る光学系17は、光学系17の焦点距離をf、光学系17の読取面(物体面、拡大側焦点)から像面(縮小面)までの光軸上における距離をLとしたとき、以下の条件式(11)を満たすことが好ましい。

0034

条件式(11)の上限値を上回ると、光学系が配置される装置の大型化や軸上色収差の補正が難しくなる。
一方、条件式(11)の下限値を下回ると、広角化に伴って周辺における解像度の低下や像面湾曲及び各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差の低減が困難になる。

0035

また、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(11a)を満たすことが好ましい。

0036

さらに、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(11b)を満たすことがより好ましい。

0037

また、本実施形態に係る光学系17は、光学系17を構成している複数のレンズに含まれる1枚以上の負レンズのうちアッベ数が最も小さい負レンズのアッベ数をνn、光学系17を構成している複数のレンズに含まれる1枚以上の正レンズのうちアッベ数が最も大きい正レンズのアッベ数をνpとしたとき、以下の条件式(12)及び(13)を満たすことが好ましい。
35≦νn ・・・(12)
25≦νp−νn ・・・(13)

0038

式(6)に示されているように、アッベ数νが小さくなるほど、ペッツバール曲率の変化δPは大きくなる。
通常、色消しを行うために、負レンズについてはアッベ数が小さい硝材を選択するため、負レンズのペッツバール曲率の変化δPは大きくなる傾向となる。
そのため、νnが条件式(12)を満たすように設定することで、負レンズのペッツバール曲率の変化δPを低減する。
そして、νnを大きくし過ぎると、軸上色収差や倍率色収差の補正が困難になるため、νpとの差が条件式(13)を満たすようにνn及びνpを設定すればよい。

0039

また、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(12a)及び(13a)を満たすことが好ましい。
40≦νn ・・・(12a)
30≦νp−νn ・・・(13a)

0040

さらに、本実施形態に係る光学系17は、以下の条件式(12b)及び(13b)を満たすことがより好ましい。
40≦νn≦95 ・・・(12b)
30≦νp−νn≦55 ・・・(13b)
このとき、条件式(12b)及び(13b)の上限値を下回ることによって、レンズの硝材の選択肢を増やすことができる。

0041

図4図5及び図6はそれぞれ、本実施形態の数値実施例1、2及び3に係る光学系17を光路を展開して示した断面図である。
ここで41は原稿台ガラス、42はカバーガラス、43は光学系17の結像面AP開口絞りを示している。なお、カバーガラス42は光学系17には含まれない、すなわち結像には寄与しない。

0042

図4に示されているように、数値実施例1に係る光学系17は、正のパワーを有する第1レンズL1、負のパワーを有する第2レンズL2、正のパワーを有する第3レンズL3及び正のパワーを有する第4レンズL4を含んでいる。
また、図5に示されているように、数値実施例2に係る光学系17は、負のパワーを有する第1レンズL1、正のパワーを有する第2レンズL2、負のパワーを有する第3レンズL3、正のパワーを有する第4レンズL4及び負のパワーを有する第5レンズL5を含んでいる。
また、図6に示されているように、数値実施例3に係る光学系17は、正のパワーを有する第1レンズL1、負のパワーを有する第2レンズL2、正のパワーを有する第3レンズL3、正のパワーを有する第4レンズL4及び正のパワーを有する第5レンズL5を含んでいる。
なお、上記のレンズ構成に加えて、必要に応じて他のレンズを有していても構わない。

0043

また、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17では、最も縮小側に非球面レンズを配置している。
このように、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17では、正レンズ、負レンズ、正レンズのトリプレット構成を基本的な構成として、開口絞りAPから最も離間した、最も縮小側に非球面レンズを配置することによって、少ないレンズ枚数で像面湾曲及び歪曲を効果的に低減することができる。

0044

また、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17では、最も拡大側に配置された正レンズと該正レンズの縮小側に隣接して配置された負レンズとの間に開口絞りが配置されている。これにより、光学系の有効径に伴うサイズを低減することができる。
また、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17では、最も拡大側に配置された第1レンズの拡大側のレンズ面を拡大側に凸形状にしており、最も縮小側に配置された最終レンズの縮小側のレンズ面を縮小側に凸形状にしている。これにより、周辺光量落ちを抑制することができる。

0045

図7図8及び図9はそれぞれ、本実施形態の数値実施例1、2及び3に係る光学系17の収差図を示している。
なお、各収差図において実線はd線、2点鎖線はg線、1点鎖線はC線を示しており、非点収差図においては、実線はサジタル方向点線メリジオナル方向を示している。

0046

次に、本実施形態の数値実施例1乃至3に相当する数値データ1乃至3を表1乃至3に示す。
ここで、jは光学系17を構成するレンズの光学面の拡大側からの順番(面番号)を示しており、Rjは第j面の曲率半径、Djは第j面と第j+1面との面間隔、Ndjはd線における第j面と第j+1面の間の屈折率を示している。
また、曲率半径Rは、縮小側共役面に向かって凹の場合は正、凸の場合は負とする。面間隔Dは、縮小側共役面側へ向かう向きを正とする。
また、d線における第j面と第j+1面の間の光学部材のアッベ数νdjは、以下の式(14)によって表される。

0047

ここで、NFjはF線における第j面と第j+1面の間の屈折率、NCjはC線における第j面と第j+1面の間の屈折率である。また、Nairは空気の屈折率であり、ここではNair=1としている。

0048

なお、表1乃至表3において、拡大側に最も近い第1面及び第2面は原稿台ガラス41に対応しており、縮小側に近い最後の二面はカバーガラス42に対応している。
また、数値データ1乃至3の面番号に「*」及び「**」が付された光学面は回転非対称な特殊非球面を示しており、APと示された面は絞り面を示している。また、「E−x」は10−xを意味している。

0049

ここで、「*」が付された非球面について説明する。
図10は、本実施形態の数値実施例1及び3に係る光学系17に含まれる「*」が付された非球面の形状について模式的に示している。

0050

図10に示されているように、「*」が付された非球面では、光軸に平行な方向をx軸、読取手段を構成する撮像素子18の画素配列方向をy軸としたとき、光軸を含みx軸及びy軸に平行な第1の断面によって切り取られる線を母線とする。
なお、光軸は、光学系17に含まれる光軸に対して回転対称な光学面によって定義される。
また、光軸に平行且つ第1の断面に垂直な第2の断面によって切り取られる線を子線とする。

0051

ここで、本実施形態の数値実施例1及び3に係る光学系17に含まれる特殊非球面レンズが有する「*」が付された非球面では、光軸上において母線の曲率と子線の曲率とが互いに等しくなっている。
そして、「*」が付された非球面では、子線の曲率が光軸からy方向に離れるに従って、すなわち軸上像高から最軸外像高にかけて連続的に変化している。

0052

なお、ここで母線の曲率とは、母線上の任意の位置における第1の断面内での曲率である。また、子線の曲率とは、任意の母線上の位置において子線上の任意の位置における第2の断面内での曲率である。

0053

また、「*」が付された非球面において、非球面と光学系17の光軸との交点原点とし、光軸に平行な方向をx軸、第1の断面内において光軸と直交する軸をy軸、第2の断面内において光軸と直交する軸をz軸としたとき、母線形状Xは、以下の式(15)で表される。

0054

ここで、Rは近軸曲率半径、Ky、B4、B6、B8、B10は非球面係数である。

0055

また、「*」が付された非球面の子線形状S(光軸に平行なx方向における光軸上での曲率半径の基準形状に対するサグ量)は、以下の式(16)で表される。

0056

ここで、Kz、Di、Mjkは非球面係数である。また、曲率半径r´は以下の式(17)のように表される。

0057

ここで、r0は光軸上における曲率半径、E2、E4、E6、E8、E10は非球面係数である。

0058

次に、本実施形態の数値実施例2に係る光学系17に含まれる「**」が付された非球面AHは、非球面と光学系17の光軸との交点を原点とし、光軸に平行な方向をx軸、第1の断面内において光軸と直交する軸をy軸、第2の断面内において光軸と直交する軸をz軸としたとき、以下の式(18)で表される。

0059

ここで、Rは近軸曲率半径、KAH、Cijは非球面係数である。また、hは以下の式(19)のように定義される。

0060

また、数値データ1乃至3において、fは光学系17の焦点距離、Fnoは光学系17の縮小側F値、βは結像倍率、Hは物体高、Lは光学系17の全長を表している。

0061

(数値実施例1)

0062

(数値実施例2)

0063

(数値実施例3)

0064

また、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17における各条件式に対応する数値を以下の表4に示す。

0065

0066

以上のように、本実施形態の数値実施例1乃至3に係る光学系17はいずれも、各色の像面湾曲の間のズレに起因する色収差が良好に補正されており、高い結像性能を有している。

0067

また、本実施形態に係る光学系17は、光軸に対して回転非対称な非球面を有するレンズを含んでいる。これにより、少ないレンズ枚数でありながら、像面湾曲を効果的に補正することが可能となる。
また、本実施形態に係る光学系17において、光軸に対して回転非対称な非球面を有するレンズは樹脂で構成(成形)されている。これにより、回転非対称な非球面を有するレンズを容易かつ低コストに成形することが可能となる。

0068

以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

0069

17光学系
Li 第iレンズ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • セイコーエプソン株式会社の「 記録装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】原稿読み取り手段であるセンサーに接続されたフレキシブルフラットケーブルであるFFCの湾曲反転部の曲げ半径が小さいと、センサーがケーブルから反力を受けて姿勢が不安定となったり、ケーブルの寿命が短... 詳細

  • 富士ゼロックス株式会社の「 画像読取装置、及び画像形成装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】読取られる画像が形成されている媒体の、搬送時における姿勢を安定させる。【解決手段】読取部11は、媒体の第1面に形成された画像を読取る。読取部11により読取られた画像データは、制御装置に送られ、... 詳細

  • 株式会社リコーの「 ズームレンズ系、レンズ鏡筒及び撮像装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】フォーカシングを好適に行い、フォーカシングレンズ群ひいてはレンズ全系の小型化・軽量化を図り、近距離撮影における撮影倍率の低下を抑制可能なズームレンズ系、レンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。【解決... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ