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図面 (10)

課題

メラニン細胞におけるメラニン色素の合成を低減する、美白剤として有用な新規ペプチドの提供。

解決手段

3つ、4つ又は5つの連続するアミノ酸配列からなるペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩の美白化粧剤としての使用。

概要

背景

色素沈着は、特に皮膚、髪及び虹彩色素性上皮におけるメラニン色素の合成及び分布によって生じる。そして、皮膚、髪及び目の色は、主に存在する色素の型及びその濃度に依存する。

メラニンは、チロシン(ユーメラニン)から形成されるモノマー、又はチロシン及びシステインフェオメラニン)の付加又は凝縮によって、メラニン細胞に含まれる特定の細胞オルガネラであるメラノソームにおいて生成される高分子である。メラニンが合成される又はメラニン形成されるメカニズムは、特に複雑であり、主にチロシナーゼ等の種々の酵素、及びチロシン関連タンパク質チロシナーゼ関連タンパク質1又はTyrp−1)が関連する。

メラノソームの成熟は、形態学的基準に基づき4つの段階に分類され得る。段階Iは、可変量の腔内膜を有する膜により区切られた区画が該当する。段階IIは、特徴的なタンパク質様線条を有する楕円体構造である。メラニンは線条に沿った光電子密度沈着物によって段階IIIから検出される。段階IVは、内部線条がもはや見えない高電子密度構造であり、成熟メラノソームがケラチノサイト移送される準備がなされる(Van Den Bossche et al., 2006, Traffic, 7, 769-778; Raposo and Marks,Nat Rev Mol Cell Biol. Oct 2007; 8(10): 786-797)。

生物発生のプロセスの間、段階III及びIVのメラノソームは、プレメラノソームにおいてメラニンを合成するのにキーとなる酵素の移送により得られる(Raposo et al., 2001, J. Cell Biol. 152, 809-824)。この型の移送は、3つのアダプタータンパク質AP)、すなわちAP−1からAP−3の複合体の関与を特に必要とし、それらは、輸送小胞において酵素を漸加する役割を有するヘテロ四量体である。

皮膚に存在するメラニンは、紫外線照射に対する適切な保護を示すが、色素沈着過剰(例えば黒皮症又は肝斑)、そばかす雀卵斑)、しみ(黒子)、日焼けによるしみ若しくは脂漏性角化症等のより黒い又は過剰に色素沈着した皮膚は、重大な審美的問題を生じ得る。これらの色素斑は、メラニン細胞の機能不全により誘導され、又は光増感若しくは傷害後の瘢痕化等による事故で引き起こされ得る。日光は度々重要な役割を果たし、特に高い日焼け止め指数を有する日焼け止めによって保護を達成できる。

魅力の無い色素斑を除去するために、レーザ皮膚剥離又は他の電気外科的方法、及び脱色素又は美白物質を含む漂白クリーム等の種々の可能性を利用できる。後者の手段は、患者にとって、より安価で且つ快適であるといった利点がある。

美白分子は、皮膚のメラニン細胞に作用し、メラニン形成の1つ以上の段階を妨げる。周知の脱色素物質は、特にヒドロキノン及びその誘導体アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤エキスコウジ酸ナイアシンアミドビタミンCルシノールアルブチンクワ若しくはユカン等の植物の抽出物イミノフェノール(WO 99/22707)、カルニチンキノンとの組合せ(DE 19806947)、アミノフェノールアミド誘導体(FR 2772607)、又はベンゾチアゾール誘導体(WO 99/24035)である。しかしながら、これらの物質は、有効性が低い、製剤としての安定性が低い、半減期が短い、作用が非特異的である、又は毒性、刺激性若しくはアレルギー性がある等の種々の欠点を有する。

近年では、美白のための新規アプローチとして、アンチセンスオリゴヌクレオチド又はペプチド阻害剤を用いることが公表されている。例えば、チロシナーゼの発現を制御するアンチセンスオリゴヌクレオチド(FR 2804960)、AP−2若しくはAP−3複合体とチロシナーゼとの間の相互作用阻害するペプチド(WO 2009/010356)、又はチロシナーゼを直接に阻害するペプチド(WO2009/003034)を用いて色素沈着過剰を治療することが考えられていた。

KIF13Aと呼ばれるキネシンは、AP−1のサブユニットと相互作用できることは周知であり(Nakagawaet al., Cell, 2000, vol. 103, 569-581)、本発明者らは以前に、キネシンKIF13Aと相互作用するAP−1アタプター複合体のサブユニットの発現を阻害する核酸を用いてメラニン色素の合成を有効に低減できることを示した(WO 2009/141541)。この核酸は、エンドソームのメラニン形成酵素のプレメラノソームへの移送を妨げて、これらのオルガネラの成熟を妨げることができただけでなく、メラニン形成酵素の発生を低減できた。従って、これは有効な脱色素剤を構成する。しかしながら、皮膚科学的又は美容的製剤として核酸を用いる場合、安定性、製剤化及び投与経路の点で扱いにくい。

従って、プレメラノソームにおけるメラニン形成酵素の移送を妨げることができ、高い有効性を有し、良好な製剤特性を有する新規の美白剤の必要性が未だにある。

概要

メラニン細胞におけるメラニン色素の合成を低減する、美白剤として有用な新規のペプチドの提供。3つ、4つ又は5つの連続するアミノ酸配列からなるペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩の美白化粧剤としての使用。なし

目的

本発明は、メラニン細胞におけるメラニン色素の合成を低減し、美白剤として有用な新規のペプチドを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

列番号1のアミノ酸配列における3つ、4つ又は5つの連続するアミノ酸配列からなるペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩の美白化粧剤としての使用。

請求項2

前記ペプチドは、AVK、EPL、PLN、LNN、QVA、VAV、LQVA(配列番号7)、QVAV(配列番号8)、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項3

前記ペプチドは、AVK、QVA、VAV、LQVA(配列番号7)、QVAV(配列番号8)、VAVK(配列番号9)又はQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項4

前記ペプチドは、AVK、QVA、VAVK(配列番号9)又はQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項5

前記ペプチドは、AVK、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項6

前記ペプチドは、QVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項7

前記ペプチドは、EPL、PLN又はLNNのアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項8

前記ペプチドは、EPL又はLNNのアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の使用。

請求項9

色素沈着過剰の予防又は治療に用いるための、請求項1〜8のいずれか1項に記載のペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩。

請求項10

前記色素沈着過剰は、肝斑老人性黒子にきび後遺症色素変化、光増感による色素沈着、磨耗、火傷、傷、皮膚疾患及び/若しくは接触アレルギーによる炎症後の色素沈着、イチゴツナギ皮膚炎ツタウルシによる色素沈着、そばかす、並びに先天性巨大母斑ベッカー母斑若しくはスピッツ母斑等の母斑からなる群から選択される、請求項9に記載のペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩。

請求項11

請求項1〜8のいずれか1項に記載のペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩と、生理学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤とを含む化粧品又は医薬組成物

請求項12

局所投与用である請求項11に記載の組成物

請求項13

前記ペプチドはリポソームに含まれる、請求項11又は12に記載の組成物。

請求項14

水中油型乳剤油中水型乳剤又はシリコン中水型乳剤の形態である、請求項11又は12に記載の組成物。

請求項15

1つ以上の追加の有効成分をさらに含む、請求項11〜14のいずれか1項に記載の組成物。

請求項16

請求項17

請求項11〜16のいずれか1項に記載の化粧品組成物をヒトの皮膚に局所的に適用することを含む、ヒトの皮膚を美白するための美容方法

請求項18

医薬としての請求項1〜8のいずれか1項に記載されたペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩。

請求項19

化粧剤としての請求項1〜8のいずれか1項に記載されたペプチド、又はレトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプチド模倣薬及びメチル化アミド結合を有するペプチドからなる群から選択される上記ペプチドの機能性誘導体、又は前記ペプチドの生理学的に許容可能な塩。

技術分野

0001

本発明は、化粧品及び医学の分野に関し、特に皮膚科学に関する。本発明は、メラニン細胞におけるメラニン色素の合成を低減し、美白剤として有用な新規ペプチドを提供する。

背景技術

0002

色素沈着は、特に皮膚、髪及び虹彩色素性上皮におけるメラニン色素の合成及び分布によって生じる。そして、皮膚、髪及び目の色は、主に存在する色素の型及びその濃度に依存する。

0003

メラニンは、チロシン(ユーメラニン)から形成されるモノマー、又はチロシン及びシステインフェオメラニン)の付加又は凝縮によって、メラニン細胞に含まれる特定の細胞オルガネラであるメラノソームにおいて生成される高分子である。メラニンが合成される又はメラニン形成されるメカニズムは、特に複雑であり、主にチロシナーゼ等の種々の酵素、及びチロシン関連タンパク質チロシナーゼ関連タンパク質1又はTyrp−1)が関連する。

0004

メラノソームの成熟は、形態学的基準に基づき4つの段階に分類され得る。段階Iは、可変量の腔内膜を有する膜により区切られた区画が該当する。段階IIは、特徴的なタンパク質様線条を有する楕円体構造である。メラニンは線条に沿った光電子密度沈着物によって段階IIIから検出される。段階IVは、内部線条がもはや見えない高電子密度構造であり、成熟メラノソームがケラチノサイト移送される準備がなされる(Van Den Bossche et al., 2006, Traffic, 7, 769-778; Raposo and Marks,Nat Rev Mol Cell Biol. Oct 2007; 8(10): 786-797)。

0005

生物発生のプロセスの間、段階III及びIVのメラノソームは、プレメラノソームにおいてメラニンを合成するのにキーとなる酵素の移送により得られる(Raposo et al., 2001, J. Cell Biol. 152, 809-824)。この型の移送は、3つのアダプタータンパク質AP)、すなわちAP−1からAP−3の複合体の関与を特に必要とし、それらは、輸送小胞において酵素を漸加する役割を有するヘテロ四量体である。

0006

皮膚に存在するメラニンは、紫外線照射に対する適切な保護を示すが、色素沈着過剰(例えば黒皮症又は肝斑)、そばかす雀卵斑)、しみ(黒子)、日焼けによるしみ若しくは脂漏性角化症等のより黒い又は過剰に色素沈着した皮膚は、重大な審美的問題を生じ得る。これらの色素斑は、メラニン細胞の機能不全により誘導され、又は光増感若しくは傷害後の瘢痕化等による事故で引き起こされ得る。日光は度々重要な役割を果たし、特に高い日焼け止め指数を有する日焼け止めによって保護を達成できる。

0007

魅力の無い色素斑を除去するために、レーザ皮膚剥離又は他の電気外科的方法、及び脱色素又は美白物質を含む漂白クリーム等の種々の可能性を利用できる。後者の手段は、患者にとって、より安価で且つ快適であるといった利点がある。

0008

美白分子は、皮膚のメラニン細胞に作用し、メラニン形成の1つ以上の段階を妨げる。周知の脱色素物質は、特にヒドロキノン及びその誘導体アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤エキスコウジ酸ナイアシンアミドビタミンCルシノールアルブチンクワ若しくはユカン等の植物の抽出物イミノフェノール(WO 99/22707)、カルニチンキノンとの組合せ(DE 19806947)、アミノフェノールアミド誘導体(FR 2772607)、又はベンゾチアゾール誘導体(WO 99/24035)である。しかしながら、これらの物質は、有効性が低い、製剤としての安定性が低い、半減期が短い、作用が非特異的である、又は毒性、刺激性若しくはアレルギー性がある等の種々の欠点を有する。

0009

近年では、美白のための新規のアプローチとして、アンチセンスオリゴヌクレオチド又はペプチド阻害剤を用いることが公表されている。例えば、チロシナーゼの発現を制御するアンチセンスオリゴヌクレオチド(FR 2804960)、AP−2若しくはAP−3複合体とチロシナーゼとの間の相互作用阻害するペプチド(WO 2009/010356)、又はチロシナーゼを直接に阻害するペプチド(WO2009/003034)を用いて色素沈着過剰を治療することが考えられていた。

0010

KIF13Aと呼ばれるキネシンは、AP−1のサブユニットと相互作用できることは周知であり(Nakagawaet al., Cell, 2000, vol. 103, 569-581)、本発明者らは以前に、キネシンKIF13Aと相互作用するAP−1アタプター複合体のサブユニットの発現を阻害する核酸を用いてメラニン色素の合成を有効に低減できることを示した(WO 2009/141541)。この核酸は、エンドソームのメラニン形成酵素のプレメラノソームへの移送を妨げて、これらのオルガネラの成熟を妨げることができただけでなく、メラニン形成酵素の発生を低減できた。従って、これは有効な脱色素剤を構成する。しかしながら、皮膚科学的又は美容的製剤として核酸を用いる場合、安定性、製剤化及び投与経路の点で扱いにくい。

0011

従って、プレメラノソームにおけるメラニン形成酵素の移送を妨げることができ、高い有効性を有し、良好な製剤特性を有する新規の美白剤の必要性が未だにある。

発明が解決しようとする課題

0012

本発明の目的は、非毒性であり、AP−1アダプター複合体のサブユニットとキネシンKIF13Aとの相互作用を阻害することによってメラニン形成に特異的に作用する新規の美白ペプチド剤を得ることにある。

課題を解決するための手段

0013

第1の態様において、本発明は、3〜15のアミノ酸長を有し、配列番号1のアミノ酸配列の少なくとも3つの連続するアミノ酸の配列を含む美白ペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩に関する。

0014

そのペプチドは、EPL、PLN、LNN、NNL、NLQLQV、QVA、VAV及びAVKのアミノ酸配列、並びに配列番号1〜16のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでもよい。

0015

好ましくは、そのペプチドは3〜11のアミノ酸長を有し、より好ましくは3〜7のアミノ酸長を有する。

0016

そのペプチドは、(i)EPL、PLN、LNN、NNL、NLQ、LQV、QVA、VAV及びAVKのアミノ酸配列、並びに配列番号1〜16のアミノ酸配列、並びに(ii)配列番号1のアミノ酸配列の連続する6つ、7つ、8つ、9つ又は10個のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列からなり得る。

0017

特に、そのペプチドは、AVK、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含み得る又は該アミノ酸配列からなり得る。好ましくは、そのペプチドはQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列を含む又は該アミノ酸配列からなる。

0018

他の態様において、本発明は、本発明に係るペプチドをコードする核酸、該核酸を含む発現カセット、該核酸又は該発現カセットを含む発現ベクター、及び該核酸、発現カセット又は発現ベクターを含む宿主細胞に関する。

0019

他の態様において、本発明は、本発明に係るペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩と、生理学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤とを含む化粧品又は医薬組成物に関する。

0020

組成物において、該ペプチドは、リポソームに含まれていてもよい。その組成物は、1つ以上の他の有効成分をさらに含んでいてもよい。好ましくは、該組成物は、局所投与に適する。

0021

更なる態様において、本発明は、医薬としての本発明に係るペプチドに関する。

0022

また、本発明は、色素沈着過剰の予防又は治療に用いるための本発明に係るペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩に関する。さらに、それは、治療を必要とする対象に治療的有効量の本発明に係るペプチドを投与することを含む色素沈着過剰を治療するための方法に関する。また、本発明は、色素沈着過剰の治療又は予防のための医薬の製造のための本発明のペプチドの使用に関する。

0023

特に、色素沈着過剰は、特発性肝斑(すなわち、妊娠経口避妊薬の摂取に関連しない肝斑)若しくは黒皮症(妊娠黒皮症とも呼ばれる)等の肝斑、老人性黒子にきび後遺症の色素変化、光増感による色素沈着、磨耗、火傷、傷、皮膚疾患及び/若しくは接触アレルギーによる炎症後の色素沈着、イチゴツナギ皮膚炎ツタウルシによる色素沈着、そばかす、並びに先天性巨大母斑ベッカー母斑若しくはスピッツ母斑等の母斑からなる群から選択され得る。

0024

他の態様において、本発明は、化粧剤、特に美白、脱色素又は色を薄くする化粧剤としての、本発明に係るペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩の使用に関する。

0025

さらに、本発明は、本発明の化粧品組成物をヒトに局所的に適用することを含む、ヒトの皮膚を美白、脱色素又は色素を薄くするための美容方法に関する。

図面の簡単な説明

0026

ヒトAP−1複合体のγ−アダプチンサブユニットを、回転させながら4℃で2時間、1μgの示された11アミノ酸ペプチド(ペプチドAI、QT、GN、EK、EL、WQ、NY、QF、LM、FF、LK及びRI:それぞれ配列番号17、28、20、1、25、27、22、21、24、23、19及び26)の存在下又は非存在下でHeLa細胞溶解物から免疫沈降した。免疫沈降物を特異的抗ヒトKIF13Aを用いて、そのパートナーを検出するウエスタンブロット分析のためのゲルに載せた。分子量はkDaである。
ヒトAP−1複合体のγ−アダプチンサブユニットを、回転させながら4℃で2時間、1μgの示されたペプチド(ペプチドSS−5、EK−11及びQK−5:それぞれ配列番号28、1及び16)の存在下又は非存在下でメラニン細胞(MNT1)溶解物から免疫沈降した。免疫沈降物を特異的抗ヒトKIF13Aを用いて、そのパートナーを検出するウエスタンブロット分析のためにゲルに載せた。分子量はkDaである。
図2に示された免疫沈降されたKIF13A及びAP−1のバンドの強度をImageJを用いて定量した。KIF13Aの強度をAP−1の強度で割って、参照(溶解物にペプチドを加えずにインキュベートしたもの、第1レーン)で正規化した。
MNT1メラニン細胞を、10μMのQK−5ペプチド(配列番号16)又は参照としての水(H2O)の存在下で3日間培養した。メラニンの評価を過去の論文(Delevoye et al., J Cell Biol. 2009 Oct 19;187(2):247-64)に記載されている通りに行い、参照で正規化した。QK−5ペプチドのインキュベーションは、細胞内メラニン量を約40±0.02%低減した。データは、平均値±標準偏差で示されており、*はp値(両側)<0.05を示す。
MNT1メラニン細胞を、カバーガラス上に播種し、10μMのQK−5ペプチド(配列番号16)又は参照としての水(H2O)の存在下で3日間培養した。細胞を冷メタノールで固定し、一次抗体としてのウサギ抗ヒトKIF13A及びマウス抗ヒトγ−アダプチンと、Alexa−488又は546に結合されたヤギ抗ウサギ又はマウス(Molecular Probes)とを用いて共染色した。カバーガラスをDabco(Invitrogen)培地内に置き、Eclipse 80i Upright Microscope (Nikon)で画像を得て解析した。画像は、ImageJソフトウェアを用いて得られた最大15個の3D画像スタック最大強度方向投影である。解析を重なっているKIF13A及びAP−1画素の強度を定量化し、参照でそれらを正規化することにより行った。メラニン細胞におけるQK−5ペプチドインキュベーションは、KIF13AとAP−1との共局在を約84±7%低減した。データは、平均値±標準偏差で示されており、***はp値(両側)<0.001を示す。
MNT1メラニン細胞をカバーガラス上に播種し、10μMのQK−5ペプチド(配列番号16、下側の写真)又は参照としての水(H2O)(上側の写真)の存在下で3日間培養した。その後、細胞を室温においてDMEMで素早く洗浄し、2.5Mグルタルアルデヒドを含む0.1Mカコジル酸緩衝液で4℃、90分間固定し、固定後、1%OsO4を含む1.5%フェロシアン化カリウムで4℃、45分間処理し、エタノール脱水し、EPON樹脂包埋した。超極薄(60〜70nm)切片を、KeenViewカメラ(Soft Imaging System; SIS,Germany)を備えたCM120電子顕微鏡(FEIcompany, Eindoven)で観察した。QK−5ペプチド(下側の写真)の存在下でインキュベートされたメラニン細胞は、参照(上側の写真)と比較して、黒い色素の顆粒(メラノソーム)は少なくなっている。スケールバーは2μmである。
メラノソームの段階を、図6のように処理されたMNT1メラニン細胞における形態に基づいて定量した。段階I及びIIは、初期の色が着いていないメラノソームであり、メラニン色素が見られるのは段階IIIで始まり、段階IVは十分に成熟し、色素を有するメラノソームとなる。各段階をカウントし、総数の割合でプロットした。QK−5ペプチドと共にインキュベートされたメラニン細胞は、対照と比較して、段階IVのメラノソームの数が低減し、これに伴い、成熟していない数及び段階IIIの数が増加した。
MNT1メラニン細胞を、10μMのEL−3若しくはLN−3のいずれか、又は参照としての水(H2O)と共に3日間培養した。メラニンの評価は、過去の論文(Delevoye et al., J Cell Biol. 2009 Oct 19;187(2):247-64)に記載されているように実施し、参照で正規化した。EL−3又はLN−3ペプチドのインキュベーションは、参照と比較して、細胞内メラニン量を約12%低減した。
MNT1メラニン細胞を、10μMのQA−3ペプチド若しくはAK−3ペプチド、又は参照としての水(H2O)と共に3日間培養した。メラニンの評価は、過去の論文(Delevoye et al., J Cell Biol. 2009 Oct 19;187(2):247-64)に記載されているように実施し、参照で正規化した。QA−3及びAK−3ペプチドのインキュベーションは、それぞれ細胞内メラニン量を約22.8±7%及び約21.3±8%低減した。データは平均値±標準偏差で示され、*はp値(両側)<0.05を示す。
メラニンの定量化のために、3Dヒト再構築色素性上皮を30μMのQA−3ペプチド又はAK−3ペプチドと共に10日間インキュベートした。人工上皮をインサートから外し、400μLのSolvable (Perkin Elmer)を用いて100℃で1時間溶解した。メラニンの定量化を、200μLのサンプルで492nmにおける光学密度の測定により行った。メラニン定量を参照で正規化した。QA−3及びAK−3の両方のペプチドは、人工上皮によるメラニン生成をそれぞれ約22.5±13%又は約21±10%低減した。データは平均値±標準偏差で示され、*はp値(両側)<0.1を示す。

0027

本発明者らは、以前に、AP−1アダプター複合体及びキネシンKIF13Aが皮膚のメラニン細胞におけるメラニン色素の合成に必須であることを示した(WO 2009/141541)。それら両方のタンパク質は相互作用し、この相互作用は色素の表現型の維持に重要である。

0028

実施例において詳説するように、発明者らは、AP−1/KIF13Aの相互作用を妨げる能力について検討するために、AP−1複合体のβ1−アダプチンサブユニットの低分子ペプチド(3〜11アミノ酸)を設計し試験した。発明者らは、細胞溶解物をペプチドと共にインキュベートする生化学試験を開発した。AP−1を細胞溶解物から免疫沈降し、免疫沈降物を、そのパートナーであるKIF13Aを明らかにするウエスタンブロット解析のためにゲルに載せた。この試験を用いて、本発明者らは、11アミノ酸のEKペプチド(配列番号1)及びその断片、特に5アミノ酸のQVAVK(配列番号16)ペプチドが、皮膚のメラニン細胞におけるAP−1/KIF13Aの相互作用を有効に低減することを観察した。

0029

これらの結果は、(i)皮膚の生メラニン細胞におけるこれらのペプチドのインキュベーション、及びインキュベーションの3日後の色素生成の測定、(ii)AP−1とKIF13Aとの共局在がその細胞におけるペプチドのインキュベーション後に低減することを示す免疫染色、(iii)十分に成熟した色素性メラノソームの数の顕著な減少を示す電子顕微鏡観察、並びに(iv)超微細ベルで観察されたメラニン量の顕著な低減及びペプチドに細胞毒性効果が無いことを示す人工の3Dヒト再構築色素性上皮におけるこれらのペプチドのインキュベーションにより確認された。

0030

本発明者らは、ここで、同定されたペプチドがAP−1アダプター複合体とKIF13Aとの間の相互作用を妨げて、メラニン細胞におけるメラニン生成を低減し、上皮メラニン細胞において十分に成熟した色素性メラノソームの生成を遅延できることを証明した。驚くべきことに、3アミノ酸といった小さいペプチドが人工ヒト上皮における細胞内メラニン量を約20%低減した。

0031

そのような低分子ペプチドの主要な利点の1つは、それらが細胞膜を自由に通過して拡散され、従って、皮膚科学的及び/又は美容学的目的のための美白剤として容易に用いられ得る。

0032

(定義)
本明細書で用いられる「ペプチド」、「オリゴペプチド」及び「ポリペプチド」の用語は互換的に用いられ、鎖を形成するアミノ酸の数にかかわらず、ペプチド結合により結合されたアミノ酸の鎖を意味する。ペプチドは、自然に発生するアミノ酸及び/又は人工的に発生するアミノ酸のいずれかに由来する残基を含みうる。本明細書に記載されたペプチド配列において、アミノ酸は、以下の表記法に従った1文字コードにより示される、C:システイン、D:アスパラギン酸、E:グルタミン酸、F:フェニルアラニン、G:グリシン、H:ヒスチジン、I:イソロイシン、K:リジン、L:ロイシン、M:メチオニン、N:アスパラギン、P:プロリン、Q:グルタミン、R:アルギニン、S:セリン、T:トレオニン、V:バリン、W:トリプトファン及びY:チロシン。本発明のペプチドを構成するアミノ酸はL又はD構造であってもよく、好ましくはL構造である。本発明に係るペプチドは、生の、合成された、又はアセチル化アミノ酸(例えばN−アセチル−L−アラニン)、アミド化アミノ酸(例えばL−アラニンアミド)、ホルミル化アミノ酸(例えばN−ホルミル−L−メチオニン)、ヒドロキシル化アミノ酸(例えばヒドロキシプロリンヒドロキシリジンアロヒドロキシリジン)、脂質コンジュゲートアミノ酸(例えばN6−ミリストイル−L−リジン)、エチル化若しくはメチル化アミノ酸(例えばN−メチル−L−アラニン、6−N−メチルリジン、N−エチルグリシン、N−メチルグリシン、N−エチルアスパラギン、アロ−イソロイシン、N−メチルイソロイシン、N−メチルバリン)、リン酸化アミノ酸(例えばN6−ホスホ−L−リジン)等の化学的に修飾された1つ以上のアミノ酸、又は例えばオルニチンノルロイシンノルバリンβ−アラニンフェニルグリシンホモアルギニン及びシクロヘキシル−アラニン等の当業者に周知の他の生の、合成された、又は化学的に修飾された1つ以上のアミノ酸を含み得る。

0033

本発明に係るペプチド分子は、細胞内への該分子の透過を促進する要素をさらに含み得る。特に、この要素は、該分子の細胞への透過を促進するペプチド(CPP膜透過性ペプチド要素)である。これらのペプチドは、当業者に周知である(例えば、Vives et al., Biochimic & Biophysica Acta, 2008, 1786, 126-138)。例えば、限定はしないが、膜透過性ペプチドは、Tatペプチド、アンテナペディア若しくはペネトラチンペプチド、並びにアルギニン及び/又はリジン、特にポリアルギニンリッチのペプチドから選択され得る。

0034

本明細書で用いられている「AP−1」の用語は、トランスゴルジ及び細胞内ネットワークで作用するAP−1アダプター複合体を意味する。jun及びfosファミリーメンバーである遺伝子によりコードされたタンパク質からなる同一の名称転写因子混同されるべきではない。AP−1アダプター複合体は、γ、β1、σ1及びμ1の4つのサブユニットで構成されている。AP−1のγ、β1、σ1及びμ1の4つのサブユニットのGeneID受入番号は、それぞれGeneID164、GeneID162、GeneID1174及びGeneID8907である。

0035

「KIF13A」、「キネシン様タンパク質KIF13A」又は「キネシンKIF13A」は、細胞内移送に関連し、細胞膜へのマンノース−6−リン酸受容体(M6PR)の移送、メラノソームの生物発生の際のエンドソーム選別、エンドソームの生物発生の再生利用、及び細胞質分裂等の種々のプロセスを制御するプラス方向微小管依存性モータータンパク質を意味する。ヒトのキネシンKif13AのGeneID受入番号は、GeneID63971である。Uniprot受入番号はQ9H1H9である。

0036

「メラニン」、「複数のメラニン」、「メラニン色素」及び「色素」の用語は、本明細書において互換的に用いられる。それらは、ユーメラニン又はフェオメラニンを含むメラノソームで合成され得る種々の色素を含む。

0037

本明細書で用いられる「約」の用語は、規定値の±10%の範囲を意味する。例えば、「約20」は、20の±10%、又は18〜22を含む。好ましくは、「約」の用語は規定値の±5%の値の範囲を意味する。

0038

第1の態様において、本発明は、3〜15アミノ酸長を有し、EPLNNLQVAVK(配列番号1)ペプチドの少なくとも3つの連続するアミノ酸の配列を含む美白ペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩の単離に関する。

0039

実施例の項において、本発明者らは、皮膚のメラニン細胞及び人工上皮の色素沈着を有効に低減できるEPLNNLQVAVK配列に跨る複数の3アミノ酸ペプチドを示した。

0040

一実施形態において、そのペプチドは、
‐EPLNNLQVAVK配列のうちの3つの連続するアミノ酸の配列、すなわちEPL、PLN、LNN、NNL、NLQ、LQV、QVA、VAV及びAVKのアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列;
‐EPLNNLQVAVK配列のうちの4つの連続するアミノ酸の配列、すなわちEPLN(配列番号2)、PLNN(配列番号3)、LNNL(配列番号4)、NNLQ(配列番号5)、NLQV(配列番号6)、LQVA(配列番号7)、QVAV(配列番号8)及びVAVK(配列番号9)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列;又は、
‐EPLNNLQVAVK配列のうちの5つの連続するアミノ酸の配列、すなわちEPLNN(配列番号10)、PLNNL(配列番号11)、LNNLQ(配列番号12)、NNLQV(配列番号13)、NLQVA(配列番号14)、LQVAV(配列番号15)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列、を含む、該アミノ酸配列からなる、又は実質的に該アミノ酸配列からなる。

0041

他の実施形態において、そのペプチドは、配列番号1のアミノ酸配列のうちの6、7、8、9又は10の連続するアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。更なる実施形態において、そのペプチドは、配列番号1のアミノ酸を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。

0042

特定の実施形態において、そのペプチドは、EPL、PLN、LNN、QVA、VAV、AVK、LQVA(配列番号7)、QVAV(配列番号8)、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列の群から選択されるアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。好ましくは、そのペプチドは、EPL、LNN、QVA、AVK、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。

0043

好ましい実施形態において、そのペプチドは、AVK、VAVK(配列番号9)及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。好ましくは、そのペプチドは、AVK及びQVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。より好ましくは、そのペプチドは、QVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列を含む、該アミノ酸配列からなる又は実質的に該アミノ酸配列からなる。

0044

本明細書で用いられる「実質的に・・・からなる」の用語は、多くとも2つの置換又は1つの欠失若しくは付加は許容される、すなわちペプチドのアミノ酸配列が特定された配列と比較して1つ又は2つのアミノ酸が異なり得ることを意味する。好ましくは、この用語は、ペプチドが特定された配列に対して少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有することを意味する。好ましい実施形態において、この用語は、ペプチドのアミノ酸配列が特定された配列に対して1つのアミノ酸が異なる(置換、欠失又は挿入)ことを意味する。

0045

好ましい実施形態において、上記本発明のペプチドは、美白活性を示す、及び/又はAP−1とKIF13Aとの相互作用を妨げる若しくは阻害する。

0046

本発明のペプチドは、追加のアミノ酸残基をさらに含む場合、これらの残基はC末端及び/又はN末端に付加され得る。

0047

本発明のペプチドは、3〜15アミノ酸長を有する。従って、本ペプチドは3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15アミノ酸長を有してもよい。好ましくは、ペプチドは3〜11アミノ酸長、より好ましくは3〜7アミノ酸長を有する。

0048

特定の実施形態において、ペプチドは、3〜5アミノ酸長、好ましくは5アミノ酸長を有する。

0049

ペプチダーゼに対する耐性を改善することによりペプチドの安定性を増強するために、ペプチドの活性を変更することなく、保護基がC末端及び/又はN末端に付加されてもよい。例えば、N末端における保護基はアシル化又はアセチル化されてもよく、C末端における保護基はアミド化又はエステル化されてもよい。また、プロテアーゼの作用は、D構造のアミノ酸の使用、ジスルフィド結合ラクタム環若しくはC末端とN末端との結合の形成によるペプチドの環化により妨げることができる。本発明のペプチドは、「古典的な」CONHペプチド結合を置換し、CHOH−CH2、NHCO、CH2−O、CH2CH2、CO−CH2、N−N、CH=CH、CH2NH及びCH2−S等のペプチダーゼに対する増強された耐性を与えるペプチド結合を含み得る。

0050

本発明は、上記のような本発明に係るペプチドの機能性誘導体も含む。本明細書で用いられる「機能性誘導体」の用語は、本発明のペプチドの化学的構造に類似し、該ペプチドの機能的特性を維持する分子を意味する。例えば、該機能性誘導体は、レトロペプチド、レトロインベルソペプチド、ペプトイド若しくはβ‐ペプチド等のペプチド模倣薬、又はメチル化アミド結合を有するペプチドであってもよい。ペプチドアナログを設計するアプローチは周知である。

0051

本発明は、本発明に係るペプチドの生理学的に許容可能な塩をも含む。生理学的に許容可能な塩は、製薬的技術で一般に用いられる、例えば塩酸臭化水素酸硫酸及びリン酸等の生理学的に許容可能な無機酸塩酢酸クエン酸マレイン酸リンゴ酸コハク酸、アスコルビン酸及び酒石酸等の生理学的に許容可能な有機酸塩ナトリウム塩カリウム塩カルシウム塩マグネシウム塩若しくはアンモニウム塩等の生理学的に許容可能な無機塩基の塩、又は塩形成性窒素を含む有機塩基の塩であってもよい。該塩を調製する方法は、当業者に周知である。

0052

本発明に係るペプチドは、(固相又は均質な液相における)古典的な化学合成等の周知の方法、又は酵素的合成(Kullmann W, 1987, Enzymatic peptide synthesis,CRCPress, Florida)により得られうる。また、それは、該ペプチドをコードする導入遺伝子を含み、該ペプチドを発現するような宿主細胞を培養し、該宿主細胞又は該ペプチドが分泌された培養培地から該ペプチドを抽出することからなる方法により得られうる。本発明のペプチドは、天然のタンパク質から得られうる。すなわち、動物、植物又は微生物のタンパク質の制御された加水分解により得られうる。加水分解は、粗抽出物、又は単離若しくは精製されたタンパク質で行われ得る。従って、本発明のペプチドは、天然由来又は合成由来であってもよい。好ましくは、該ペプチドは化学合成により得られる。

0053

本明細書で用いられる「美白」、「色素を薄くする」、「脱色素」又は「漂白」剤は、有効成分を意味し、すなわち本発明のペプチドは、メラニン細胞のメラニンの合成を阻害又は低減でき、皮膚を白くできる。この活性は、好ましくは、AP−1とKIF13Aとの相互作用を妨げる又は阻害することに起因することが好ましい。

0054

本発明のペプチドの美白活性は、AP−1アダプター複合体とKIF13Aとの相互作用における該ペプチドの効果を評価することにより容易に決定され得る。特に、当業者は、実施例の項に開示されるような生化学的試験、すなわち、本発明のペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩と細胞溶解物をインキュベートすること、該細胞溶解物からAP−1を免疫沈降すること、及びそのパートナーであるKIF13Aをこの免疫沈降物のウエスタンブロット解析で検出することを含む生化学的試験を行うことができる。AP−1、特にγ−アダプチンサブユニット及びKIF13Aを標的とするモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体は、商業的に入手可能である(抗γ−アダプチンマウスモノクローナル抗体(Sigma Aldrich)、抗KIF13Aウサギポリクローナル抗体(BethylLaboratories,Inc.)。本発明のペプチドは、AP−1アダプター複合体とKIF13Aとの相互作用を妨げることができるとき、すなわち、細胞溶解物をペプチドと共にインキュベートしない場合と比較してAP−1及びKIF13Aの共免疫沈降が顕著に低減するときに美白活性を示す。

0055

代替的に、ペプチドの美白活性は、本発明のペプチドの存在下又は非存在下でインキュベートされた細胞におけるAP−1及びKIF13Aの細胞局在を観察するための免疫蛍光法により決定され得る。この試験において、ペプチドは、該ペプチドと共にインキュベートされた細胞におけるAP−1及びKIF13Aの細胞内共局在が、該ペプチドの非存在下でインキュベートされた細胞と比較して顕著に低減されている場合に美白活性を示す。

0056

ペプチドの美白活性は、本発明のペプチドの存在下又は非存在下でインキュベートされた細胞における成熟した色素性メラノソームの数を観察するための電子顕微鏡法により決定され得る。この試験において、ペプチドは、該ペプチドと共にインキュベートされた細胞における成熟した色素性メラノソームの数が該ペプチドの非存在下でインキュベートされた細胞と比較して顕著に低減されている場合に美白活性を示す。

0057

さらに、ペプチドの美白活性は、該ペプチドと共にインキュベートされたMNT−1細胞等のメラニン細胞のメラニン量を測定することにより決定され得る。例えば、その試験は、以下の通りに行われ得る。まず、1日目に105個のMNT−1細胞を6ウェルプレートに播種し、2〜4日目に細胞を10μMのペプチドを含む培地で増殖させ、5日目に細胞を50mMTris−HCl(pH7.4)、2mMEDTA、150mM NaCl、1mMジチオトレイオール及びプロテアーゼ阻害剤を含む溶液内で超音波処理して破壊する。色素を20000g、4℃で15分間遠心処理してペレット状にし、エタノール/エーテル(1:1)で1度洗浄し、60℃の2MNaCl/20%ジメチルスルホキシドに溶解する。メラニン量は、492nmでの光学密度で測定される。この試験において、本発明のペプチドは、該ペプチドと共にインキュベートされた細胞におけるメラニン量が該ペプチドの非存在下でインキュベートされた細胞におけるメラニン量と比較して顕著に低減されている場合に美白活性を示す。

0058

本明細書で用いられる「顕著に低減」の用語は、本発明のペプチドの非存在下でインキュベートされた細胞で得られた値、すなわち本発明のペプチドを水等の希釈剤のみに置換された場合の参照サンプルで得られた値の少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、35%又は40%の低減を意味する。

0059

好ましい実施形態において、本発明のペプチドは、該ペプチドと共にインキュベートされたMNT−1細胞等のメラニン細胞のメラニン量の少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%の低減を誘導する。

0060

また、本発明は、本発明に係るペプチドをコードする核酸に関する。本発明において、「核酸」はDNA又はRNAに基づく分子を意味すると理解される。これらは、合成若しくは半合成であるか、ベクター内で増幅若しくはクローン化可能な組換え分子であるか、化学的修飾されるか、非天然塩基若しくは修飾型結合、修飾型プリン若しくはピリミジン塩基を含む修飾型ヌクレオチドを備えるか、又は修飾型糖を備えていても構わない。本発明に係る核酸は、1本鎖若しくは2本鎖のDNA及び/又はRNAの形態であってもよい。好ましい実施形態において、核酸は当業者に周知の組換え技術により合成された単離型DNA分子である。本発明に係る核酸は、本発明に係るペプチドの配列から推定され、コドン使用頻度は、核酸を転写する宿主細胞に従って適合され得る。これらのステップは、当業者に周知の方法、及びSambrook等の参考マニュアル(Sambrook J, Russell D(2001)Molecular cloning: a laboratory manual, Third Edition Cold Spring Harbor)に記載された方法に従って行われ得る。

0061

さらに、本発明は、発現に必要な配列が作動可能に結合された本発明に係る核酸を含む発現カセットに関する。特に、核酸は宿主細胞において発現可能にするプロモーターの制御下にあってもよい。一般に、発現カセットは、転写の開始を可能にするプロモーター、本発明に係る核酸、及び転写ターミネーターで構成される、又はそれらを含む。「発現カセット」の用語は、作動可能に結合されたコード領域及び制御領域を含む核酸コンストラクトを意味する。「作動可能に結合」の表現は、コード配列(所望の遺伝子)を発現する及び/又はコードされたペプチドを標的にすることが転写プロモーター及び/又はシグナルペプチドの制御下にあるように、各要素が結合されていることを意味する。

0062

また、本発明は、本発明に係る核酸又は発現カセットを含む発現ベクターに関する。該発現ベクターは、宿主細胞を形質転換するのに用いられ、該細胞において本発明の核酸の発現を可能にする。そのベクターは、DNA又はRNAであってもよく、環状又は非環状であってもよく、1本鎖又は2本鎖であってもよい。それは、プラスミドファージファージミドウイルスコスミド及び人工染色体から選択されることが有利である。発現ベクターは、本発明に係る核酸の発現を可能にする制御要素を含むことが有利である。これらの要素は、例えば転写プロモーター、転写アクチベーターターミネーター配列、並びに開始及び終止コドンを含み得る。発現することを所望される宿主細胞に従った該要素の選択方法は、当業者に周知である。ベクターは、例えば宿主細胞のゲノムから欠失されたそれぞれの遺伝子を補完する抗生物質耐性遺伝子又は選択遺伝子等の、該宿主細胞でその選択を可能にする要素を含み得る。そのような要素は、当業者に周知であり、広く文献に記載されている。

0063

本発明は、細胞を形質転換する又は細胞にトランスフェクトするための、本発明に係る核酸、発現カセット又は発現ベクターの使用に関する。宿主細胞は、一時的又は安定的な形態で形質転換/トランスフェクトされ、核酸、カセット又はベクターは、エピソームの形態で含まれる又は染色体内に含まれる。

0064

本発明は、本発明に係る核酸、カセット又は発現ベクターを含む宿主細胞に関する。一実施形態において、宿主細胞は、微生物、好ましくは細菌又は酵母である。他の実施形態において、宿主細胞は、動物細胞であり、例えばCOS又はCHO細胞等の哺乳動物細胞である。特定の実施形態において、その細胞は、非ヒト及び非胚性細胞である。

0065

また、本発明は、本発明に係る核酸、発現カセット又は発現ベクターを用いて細胞を形質転換する又は細胞にトランスフェクションすること、トランスフェクション又は形質転換された該細胞を培養すること、及び該細胞により生成されたペプチドを回収することを含む本発明に係る美白ペプチドの生成方法に関する。組換えペプチドを生成する方法は、当業者に周知である。

0066

また、本発明は、無細胞系とも呼ばれるインビトロ発現システムにおいて本発明に係る核酸、カセット又は発現ベクターを導入すること、及び該システムにより生成されたペプチドを回収することを含む本発明に係るペプチドの生成方法に関する。多くのインビトロ又は無細胞系発現システムは、商業的に入手可能であり、該システムの使用は当業者に周知である。

0067

他の態様において、本発明は、本発明の美白ペプチド、その機能性誘導体若しくは生理学的に許容可能な塩、生理学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤を含む化粧品又は医薬組成物に関する。

0068

好ましくは、組成物の剤形は局所投与に適合され、すなわち組成物は局所組成物である。

0069

本明細書で用いられる「生理学的に許容可能なキャリア及び/又は賦形剤」の用語は、皮膚上への局所的適用に好適に適合され、組成物に含まれる本発明のペプチド及び他の活性成分に適合し、安全性の低下や毒性の懸念を引き起こさないキャリア又は賦形剤を意味する。キャリア又は賦形剤は、所望の特性プロファイルに依存して化粧品において又は医薬において許容可能であり得る。本発明の組成物は、キャリア及び/又は賦形剤を約50%〜99.99%、好ましくは80%〜99.9%、より好ましくは90%〜95%含み得る。

0070

本発明に係る組成物は、局所的適用のために通常用いられるガレヌス製剤において生じ得る。特に、組成物は、固体半固体又は液体であってもよい。それは、例えば白若しくは着色された粉末軟膏ペースト、クリーム、流体乳液化粧水ローション血清水性若しくは油性ゲル、水性含水アルコール若しくは油性溶液水中油型若しくは油中水型若しくは多相乳液、泡、パック、水性若しくは無水スティック、又はナノスフェア及びナノカプセル等のポリマー相に油が分散された形態であってもよい。

0071

任意に、組成物は、エアロゾルの形態で皮膚に適用され得る。また、それは、パッチペンシルブラシ、及び顔又は手の黒子に局所的に適用するための塗布器として提供され得る。

0072

好ましくは、組成物は水を含む。より好ましくは、組成物は水中油型、油中水型又はシリコン中水型乳剤の形態である。

0073

本発明の組成物が乳剤である場合、組成物の総重量に対して油相の割合は5〜80重量%、好ましくは5〜50重量%の範囲にあってもよい。乳剤の形態の組成物に用いられる油、乳化剤及び共乳化剤は、関連分野で古典的に用いられるものの中から選択される。乳化剤及び共乳化剤は、組成物の総重量に対して0.3〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%の割合で組成物中に含まれる。

0074

適切な油の例として、以下に限定されないが、ワセリン又はパラフィン油等の鉱油アボカド大豆又はホホバオイル等の植物由来油ラノリン等の動物由来油、安息香酸アルキル及びポリブテンペリヒドロスクアレン等のポリ分枝炭化水素等の合成油シクロメチコンジメチコン及びフェニルジメチコン等のシリコン油、並びにペルフルオロポリエーテル等のフッ素化油を含む。用いられる脂肪分は、セタノール等の脂肪族アルコール脂肪酸、又はカルナバろう、みつろうポリエチレンろう若しくはオゾケライト等のろう類である。

0075

適切な乳化剤及び共乳化剤の例は、以下に限られないが、PEG−20等の脂肪酸及びポリエチレングリコールエステル、及びステアリン酸グリセリル等の脂肪酸及びグリセリンのエステルを含む。

0076

代替的に、本発明のペプチドは、リポソームに含まれた組成物に含まれる。本明細書で用いられる「リポソーム」は、人工的に製造され、水性コンパートメントにより互いに分離されたリン脂質層で構成された小胞を意味する。リポソームは、細胞膜の構造に極めて近い構造を有し、それらは融合することができ、その際にリポソームが含む有効成分を放出する。適切なリポソームの例は、以下に限られないが、多重膜リポソーム若しくはMLV(多重膜小胞)、小単層リポソーム若しくはSUV(小単層小胞)、大単層リポソーム若しくはLUV(大単層小胞)、又はGeusens等,2010(Advanced Functional Materials. 2010. pp. 4077-4090)に記載されるSECosomes(界面活性剤−エタノール−コレステロール−オソーム)を含む。リポソームは、壁がリン脂質で構成されておらず非イオン性脂質で構成された非イオン性リポソームであってもよい。

0077

また、組成物は、以下のものに限られないが、シリコンエラストマー、界面活性剤、増粘剤ゲル化剤湿潤剤経皮吸収促進剤着色剤保存剤光学特性調整剤、並びにEDTAの塩等のキレート剤及び/又は香料を含む他の添加剤を含み得る。そのような添加剤や他の添加剤の例は、パーソナルケア商品協議会(Personal Care Products Council)により発行されたInternational Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook, 15th Edition, 2014に挙げられている。これらの種々の添加剤の量は、関連分野において古典的に用いられる量である。それらの性質に従って、これらの添加剤は、油相、水相脂質小胞及び/又はナノ粒子に導入され得る。

0078

代替的に、本発明の組成物は、非経口投与に適合され得る、すなわち組成物は注射可能組成物であってもよい。本明細書で用いられる「注射可能組成物」は、ヒト及び/又は動物に注射するのに適する組成物を意味し、該注射は、好ましくは皮内注射又は皮下注射である。これらの組成物は、無菌であり、発熱物質が除去されており、生理学的に許容可能なpHである。適切な注射可能製剤は、安息香酸ナトリウムメチルパラベン及びプロピルパラベン等の保存剤を含んでもよく、25℃でpH6.8〜8.0であってもよい。pHは緩衝剤によって維持されることが好ましい。適切な緩衝剤は、酢酸バッファー、2−アミノ−2メチル−1−1プロパノール、グリシンバッファー、リン酸バッファー、TRISバッファー等を含む。

0079

組成物は、1つ又は複数、例えば2つ、3つ、4つ若しくは5つの本発明のペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩を含み得る。好ましい実施形態において、組成物は、QVAVK(配列番号16)のアミノ酸配列を含む又は該アミノ酸配列からなるペプチドを少なくとも含む。

0080

組成物は、有効量の本発明のペプチドを含む。本明細書で用いられる「有効量」の用語は、メラニンの合成を顕著に低減できる本発明の美白ペプチドの量である。この低減は、特に皮膚の色の視認可能な変化を起こし得る。この低減は、未処理細胞に存在するメラニンの量の例えば5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%又は40%であってもよい。例えば、有効量は、組成物の総重量に対して0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%であってもよい。

0081

本発明の組成物は、1つ又は複数の追加の活性成分をさらに含んでいてもよい。

0082

一実施形態において、本発明のペプチドは、1つ又は複数の他の美白剤と混合される。そのような美白剤の例は、以下のものに限られないが、エラグ酸(Kamide et al. Nishinihon J Dermatol. 1995;57:136-142)、アルブチン(Sugai et al. Skin Res (Hifu) 1992;34:522-529)、レゾルシノール、ルシノール(4−n−ブチルレゾルシノール)(Katagiri et al. J Cosmet Chem Jpn. 2001;35:42-49)、コウジ酸(Mishima et al. Skin Res (Hifu) 1994;36:134-150)、胎盤エキス(Itoh. Fragrance J. 1990:6, 67-71)、スイセン、クワ、ユカン、ニチニチソウマンネンタケレイシカモミール(Kawashima et al. Nishinihon J Dermatol. 1999;61:682-685)及びスペインカンゾウリコリス)エキス等を含む植物抽出物グラブリジン、アスコルビン酸及びL−アスコルビン酸−2−リン酸、L−アスコルビン酸−2−燐酸ナトリウム、L−アスコルビン酸−2−グルコシド及びL−アスコルビン酸エチルエステル等の誘導体(Maeda et al. J Jpn Cosmet Sci Soc. 2003;27:257-268; Kumano et al.J.Nutr. Sci. Vitaminol. 1998;44:345-359; Kameyama et al. J. Am. Acad.Dermatol.1996;34:29-33; Miyai et al. Nishinihon J Dermatol. 1996;58:439-443)、リノール酸(Shigeta et al. Biol. Pharm. Bull. 2004;27:591-594)、トラネキサム酸(Mafune et al. Farumashia. 2008;44:437-442)、トラネキサム酸セチルエステル塩酸塩、4−メトキシカリウムサリチレートアデノシン一リン酸ジナトリウム塩(Kawashima et al. Jpn J Clin Dermatol. 2008;62:250-257)、5,5’−ジプロピルビフェニル−2,2’−ジオール(Magnolian)(Takeda et al. Nishinihon JDermatol. 2006;68:293-298)、4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノール、システイン、4−チオレゾルシン(EP 0623341)、5−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−γ−ピリドン、ナイアシンアミド、イミノフェノール(WO 99/22707)、カルニチン及び/又はキノン(DE 19806947)、アミノ−フェノールアミド誘導体(FR 2772607)、ベンゾチアゾール誘導体(WO 99/24035)、パントテン酸グリチルリチン酸、ヒドロキノン−β−グルコシド、並びにイヌラボシン(Pigment Cell Melanoma Res. 2014 May;27(3):376-86)を含む。

0083

組成物は、例えば有機又は無機日焼け止め剤サリチル酸グリコール酸乳酸、クエン酸若しくはリンゴ酸等の角質溶解剤及び/又は剥離剤保湿剤軟化剤収斂剤防腐剤トコフェロールチオタウリンヒポタウリンアミノグアニジンチアミンピロリン酸ピリドキサミン、リジン、ヒスチジン、アルギニン、フェニルアラニン、ピリドキシンアデノシン三リン酸等の抗糖化及び/又は抗酸化剤;グリセリン、グリコールもしくはプロピレングリコール等のポリオールビタミンA、E、K等のビタミンレチノイン酸レチナールデヒドレチノールパルミチン酸プロピオン酸若しくは酢酸;ヒアルロン酸抗炎症剤無痛化剤;及び/又はデオキシリボ核酸若しくはリボ核酸等の所望の効果を増強するための追加の有効成分を含み得る。

0084

また、本発明は、本発明に係るペプチド、その機能性誘導体又は生理学的に許容可能な塩の化粧剤、特に美白化粧剤としての使用に関する。

0085

さらに、本発明は、本発明の化粧品組成物をヒトの皮膚に局所的に適用することを含むヒトの美白のための美容方法に関する。

0086

好ましくは、本発明の化粧品組成物は、毎日、より好ましくは1日に2回適用される。

0087

また、本発明は、本発明の化粧品組成物を非経口投与することを含むヒトの皮膚の美白のための美容方法に関する。好ましくは、組成物は皮内又は皮下に投与される。

0088

他の態様において、本発明は、医薬としての本発明の美白ペプチドに関する。

0089

また、本発明は、色素沈着過剰の予防又は治療に用いるための本発明のペプチド又は組成物に関する。

0090

さらに、それは、それが必要な対象に有効量の本発明のペプチド又は組成物を投与することを含む色素沈着過剰の治療のための方法に関する。また、本発明は、色素沈着過剰の治療又は予防用の医薬の製造のための本発明のペプチド又は組成物の使用に関する。

0091

好ましくは、治療されるための対象は哺乳動物、より好ましくはヒトである。

0092

色素沈着過剰は、メラニンの蓄積により特徴付けられ、不規則な色素沈着パターンを度々生じる。特に、本発明のペプチド又は組成物は、しみの美白に用いられ、対象の色素沈着を均一にする。色素沈着過剰は、特発性肝斑(すなわち、妊娠や経口避妊薬の摂取に関連しない肝斑)若しくは黒皮症(妊娠黒皮症とも呼ばれる)等の肝斑、老人性黒子(老年性黒子、老人性しみ、日焼けによるしみ、そばかす若しくは黒子とも呼ばれる)、にきびの後遺症の色素変化、磨耗、火傷、傷による炎症後の色素沈着、光増感、皮膚疾患及び/若しくは接触アレルギーによる色素沈着、イチゴツナギ皮膚炎、ツタウルシによる色素沈着、そばかす、並びに先天性巨大母斑、ベッカー母斑若しくはスピッツ母斑等の母斑からなる群から選択され得る。

0093

更なる本発明の態様及び利点は、以下の実施例に記載され、それは説明のためのものであり、限定のためのものとみなすべきでない。

0094

<材料と方法>
(ペプチドの設計及び調製)
本発明者らは、ヒトAP−1のβ1−アダプチンサブユニットの813番目のアミノ酸から890番目のアミノ酸までの間の領域に位置する11個、5つ又は3つのアミノ酸を有するペプチドを設計した。

0095

全てのペプチドをProteogenix (Oberhausbergen, France)により合成した。凍結乾燥されたペプチドを、メーカー推奨に従って水又はジメチルスルホキシド(DMSO)/水(1/3(体積))で希釈した。以下の表1はペプチド配列を示す。

0096

0097

細胞培養
HeLa細胞を、10%FBS及び抗生物質(Invitrogen)を含むDMEMに維持した。MNT−1細胞を、10%AIM−V培地、20%FCS非必須アミノ酸ピルビン酸ナトリウム及び抗生物質(Invitrogen)を含むDMEMに維持した。

0098

(タンパク質抽出、免疫沈降及びウエスタンブロット解析)
80%コンフルエントの細胞を、冷PBSで洗浄し、上で溶解バッファー(50 mM Tris,150 mM NaCl、0.1% Triton X-100、10mMEDTA、pH 7.2及びプロテアーゼ阻害剤カクテル,Roche)を用いて溶解した。溶解物を1μgのペプチドと共に一晩中インキュベートした。溶解物を回転させながら4℃で1時間プロテインアガロースビーズを用いて第1のプレクリアを行った。上清を回収し、1μgのマウスモノクローナルIgG2b抗CD9抗体を含むプロテインGアガロースビーズと回転させながら4℃で1時間インキュベートした。プレクリアされた上清を、1μgのマウスモノクローナルIgG2b抗γ−アダプチン抗体がコーティングされたビーズと共に回転させながら4℃で2時間インキュベートした。陰性対照として、1μgのマウスモノクローナルIgG2b抗CD9抗体を溶解物の免疫沈降のために用いた。

0099

冷溶解バッファーで5度洗浄し、PBSで3度洗浄した後、ビーズに結合した免疫沈降されたタンパク質を、還元剤を含むサンプルバッファーにインキュベートし、95℃で10分間加熱し、Nupage(3−8%)Tris−酢酸ゲル(Invitrogen)を用いてSDS-PAGEにより分画した。ニトロセルロース膜(Millipore)に転写した。膜をマウスモノクローナル抗γ−アダプチン(Sigma-Aldrich)及びウサギポリクローナル抗KIF13A抗体(Bethyl Laboratory, Inc.)を用いて標識した。

0100

(免疫蛍光法)
カバーガラス上で増殖させたMNT−1細胞を、10μgのペプチドを含む培地に3日間インキュベートした。カバーガラスをPBSでリンスし、100%の冷メタノールで30秒間固定し、1mg/mlのBSAを含むPBSにインキュベートした。固定された細胞を、PBSで洗浄し、50mMグリシンを含むPBSを用いて室温で10分間クエンチし、ブロッキングバッファーに浸し、0.05%サポニン及び1mg/mlのBSA(インキュベーションバッファー、IB)を含むPBSで透過処理した。細胞を、IBで希釈したマウスモノクローナル抗γ−アダプチン(Sigma-Aldrich)及びウサギポリクローナル抗KIF13A(Bethyl Laboratory,Inc.)と共に1時間インキュベートし、IBで3回洗浄し、対応する二次抗体(Alexa Fluor,Invitrogen)と共に30分間インキュベートした。細胞を、IBで2回、ブロッキングバッファーで1回洗浄した。最後に、DABCO培地中にカバーガラスを載置し、3DNikon顕微鏡で試験した。

0101

共局在解析を、ImageJソフトウェアを用いて実施した。第1に、結合画像を共局在プラグインを用いて生成した。わずかな画素が、共局在の画素とみなされた各チャンネルの強度を超えるオーバーレイの強度であった。細胞内の同じ領域を規定し、定量分析した。

0102

(通常の電子顕微鏡法)
3日間カバーガラス上で増殖された参照及びペプチド処理されたMNT−1細胞を、2.5%グルタルアルデヒドを含むpH7.2の0.1Mカコジル酸バッファーを用いて固定し、1%のOsO4を含む1.5%フェロシアン化カリウムを用いて後固定し、エタノールを用いて脱水し、Epon樹脂に包埋した。超薄切片を、Ulltracut UCTウルトラミクロトーム(Leica)を用いて調製し、酢酸ウラニル及びクエン酸鉛を用いて対比染色した後に、CM120電子顕微鏡(FEIcompany, Eindoven)で観察した。

0103

形態及びメラニン量に基づいたメラノソームの段階I〜IVの格付けを、2人の筆者により独立して行った。下記表2は解析の基準を示す。

0104

0105

(メラニン試験)
‐MNT−1細胞
1日目に、6ウェルプレートに105個の細胞を播種した。2〜4日目に、1又は10μgのペプチドを含む培地で細胞を増殖させた。培地を毎日交換した。5日目に、50 mM Tris-HCl, pH 7.4, 2 mMEDTA, 150 mM NaCl, 1 mMジチオトレイトール及びプロテアーゼ阻害剤を含む溶液中での超音波処理により細胞を破壊した。色素を20000g、4℃で15分間の条件でペレット化し、エタノール/エーテル(1:1)で1回リンスし、60℃の2MNaCl/20%ジメチルスルホキシドに溶解した。メラニン量を492nmにおける光学密度で測定した。

0106

‐再構築上皮
スキンタイプVIの再構築されたヒト上皮(Sterlab)を、10日目に受け取り、11〜21日目に30μgのペプチドを含むメーカーの培養培地にインキュベートした。推奨されるように、培地を毎日交換した。21日目に、上皮をインサートから分離し、400μlのSolvable (Perkin Elmer)に98℃で1時間インキュベーションすることにより消化した。メラニン量を492nmにおける光学密度で測定した。

0107

<結果>
本発明者らは、AP−1複合体とキネシンKIF13Aとの相互作用を妨げるための低分子ペプチドを設計した。この相互作用は、メラノソームにメラニン形成酵素を移送するのに重要となり、ヒトの皮膚メラニン細胞の色素沈着に必要であることが示されている(Delevoye et al., J Cell Biol. 2009 Oct 19;187(2):247-64)。本発明者らは、本明細書において、5又は3アミノ酸(aa)程度のペプチドが、AP−1複合体とKIF13Aとの相互作用及びそれらの共局在を防止でき、その結果、皮膚のメラニン細胞による色素顆粒の数を低減でき、皮膚のメラニン細胞や人工ヒト色素性上皮の細胞内メラニン量を低減できることを示す。

0108

(EK−11ペプチドがKIF13AとAP−1複合体の相互作用を低減する)
Nakagawa et al., Cell, 2000, vol. 103, 569-581に記載の過去の研究に基づいて、マウスKIF13Aに対するマウスAP−1複合体のβ1−アダプチンサブユニットの結合ドメインが、783〜860番目のアミノ酸に位置する77のアミノ酸領域に対応すると予測された。本発明者らは、77アミノ酸領域(813〜890番目)に対応するヒトβ1−アダプチンサブユニットの相同性配列を同定した。この77アミノ酸ヒト配列を用いて、本発明者らは、隣接するペプチドを含む5つのアミノ酸をシェアする11アミノ酸の12ペプチドを設計した。本発明者らは、ヒトAP−1とヒトKIF13Aとの相互作用を妨げる能力について、それらの配列を試験した。これらのタンパク質は一様に発現するので、本発明者らは、HeLa細胞溶解物(非色素性細胞)と1μgの12ペプチドのそれぞれとをインキュベートすることにより、第1の相互作用スクリーニングを行った。AP−1複合体のγ−サブユニットを溶解物から免疫沈降し、免疫沈降物に対してKIF13A量の試験をした。本発明者らは、HeLa細胞溶解物とEK−11ペプチド(配列番号1)とのインキュベーションのみが、その相互作用を、参照又は他の設計ペプチドと比較して約52.6±7%の割合で顕著に低減できることを示した(図1)。さらに、本発明者らは、EK−11ペプチドが、HeLa細胞の場合と同様に、皮膚のメラニン形成細胞MNT−1細胞溶解物におけるAP−1/KIF13Aの相互作用を低減する(57.5±8%)ことも確認した(図2)。

0109

(QK−5ペプチドがKIF13AとAP−1複合体の相互作用を低減する)
工業目的で用いられ得る分子を見付けることを目的として、本発明者らは、AP−1/KIF13Aの相互作用を防止できるより短いペプチドを見付けるために、EK−11ペプチドをカバーし、包囲するペンタペプチドを設計した。本発明者らは、EK−11ペプチド(配列番号1)の最後の5アミノ酸に対応するQK−5ペプチド(配列番号16)が、メラニン形成細胞溶解物におけるAP−1とKIF13Aとの相互作用を、参照又はSS−5(配列番号28)(図2)等の他の5アミノ酸ペプチドと比較して低減した(図2)(56.1±6%、図3)。興味深いことに、EK−11ペプチドのインキュベーションにより得られた低減と同等の低減である(上記)。要するに、本発明者らは、QK−5ペプチドがメラニン細胞におけるAP−1とKIF13Aとの相互作用を防止することを示す。

0110

(QK−5ペプチドは、皮膚のメラニン細胞におけるAP−1とKIF13Aとの共局在を低減する)
本発明者らは、AP−1とKIF13Aとの相互作用の低減(図3)が皮膚のメラニン細胞におけるそれらの共局在の低減により反映されているのか否かを試験した。QK−5ペプチドを上記のように皮膚のメラニン細胞と共にインキュベートし、皮膚のMNT−1メラニン細胞におけるAP−1とKIF13Aとの共局在を定量するために、免疫蛍光試験を行った。本発明者らは、QK−5ペプチドのインキュベートが、それらのタンパク質の共局在を、参照と比較して約84.7±7%(図5;p<0.001)低減することを示し、それらの相互作用の物理的破壊(図2)がそれらの細胞内局在の空間的分離により起因することを示した。

0111

(QK−5ペプチドは、皮膚のメラニン細胞によるメラニン形成を低減する)
本発明者らは、過去に、皮膚のメラニン細胞による細胞内でのメラニン色素の生成にAP−1/KIF13Aの会合が必要であることを示した(Delevoye et al., J Cell Biol.2009 Oct 19;187(2):247-64)。従って、本発明者らは、QK−5ペプチドのインキュベーションが皮膚のMNT−1メラニン細胞の細胞内メラニン量に影響するか否かを試験した。MNT−1メラニン細胞を10μMのQK−5ペプチドを含む培地(毎日交換)で3日間培養し、細胞内メラニンを精製し、492nmにおける光学密度を検出することにより測定した。QK−5ペプチドのインキュベーションは、皮膚のMNT−1メラニン細胞における細胞内メラニン量を、参照と比較して約40%低減する(図4;p<0.05)。この結果は、QK−5ペプチドが細胞内に自由に拡散することを提示し、結果的にKIF13AとAP−1との相互作用を妨げることにより、QK−5が処理されたメラニン細胞によるメラニン生成を低減することを示す。

0112

(QK−5ペプチドは十分に成熟した色素顆粒の形成を低減する)
皮膚のメラニン細胞において、メラニン合成はメラノソームと呼ばれる膜結合型オルガネラで起こる(Raposoand Marks, Nat Rev Mol Cell Biol. Oct 2007; 8(10): 786-797)。本発明者らは、過去に、AP−1/KIF13Aの会合が、十分に色素沈着したメラノソームの形成に必要であることを示した(Delevoye et al., J Cell Biol. 2009 Oct 19;187(2):247-64)。従って、本発明者らは、AP−1とKIF13Aとの相互作用及び共局
在の破壊(図2、3及び5)が、メラノソームの成熟に影響して色素沈着を低減する(図4)か否かを試験した。QK−5ペプチドは、上記のように皮膚のメラニン細胞とインキュベートし、電子顕微鏡法のための処理をした(材料と方法の項を参照)。それらの形態に基づいて、メラノソームは4つの異なる段階で存在し、その段階は、初期の非色素性メラノソーム(段階I及びII)から、初期の成熟メラノソーム(段階III、メラニンがそれらの内腔に蓄積され始める)、さらには十分に成熟したメラノソーム(段階IV、メラニンがメラノソームの内腔全体に満たされる)まで存在する。QK−5ペプチドと共に3日間インキュベートされたMNT−1細胞(図6の下の写真)は、参照(図6の上の写真)と比較して黒い色素の顆粒がほとんど見られず、十分に色素沈着したメラノソームの成熟化がQK−5処理細胞に影響することを示した。本発明者らは、H2O又はQK−5を処理したMNT−1細胞における各段階のメラノソームの数(総数の%で示す)を定量
した。参照と比較して、QK−5処理されたメラニン細胞は、段階IIIのメラノソーム数を増加し、段階IVのメラノソーム数を低減し、初期の段階(I及びII)は影響が無かった(図7)。このデータは、十分に色素沈着した段階IVのメラノソームの成熟速度が、細胞にQK−5ペプチドを処理した際に低減することを提示し、図4に示す色素沈着の低減を説明する。

0113

(3アミノ酸のQK由来ペプチドが皮膚のメラニン細胞の色素沈着を低減する)
より小さい活性分子を見付けるために、本発明者らは、EK−11ペプチドに由来する、結果としてEN−5及びQK−5の2つのペンタペプチドに由来する複数のトリペプチド、すなわち、EL−3(EPL)、LN−3(LNN)、QA−3(QVA)及びAK−3(AVK)ペプチドを設計し、色素沈着を低減する能力を試験した。本発明者らは、EL−3又はLN−3のインキュベーションは、皮膚のメラニン細胞(≒12%)によるメラニン形成を適度に低減することを示した(図8)。さらに、本発明者らは、QK−5ペプチドに由来するトリペプチド(QA−3及びAK−3)を皮膚のMNT−1メラニン細胞と共にインキュベートした。本発明者らは、QA−3及びAK−3ペプチドの両方が、細胞内メラニン量を約20%低減した(図9;それぞれ23±7%及び22±8%、*はP<0.05)。さらに、本発明者らは、30μMのそれぞれのトリペプチドの存在下でヒトの再構築された色素性上皮を培養した。本発明者らは、PA−3及びAK−3ペプチドの両方が、対照と比較して、3Dヒト再構築色素性上皮の色素沈着を約20%低減することを示した(図10;それぞれ22.5±13%及び21±10%、*はP<0.1)。この結果は、QK−5に由来し、3アミノ酸長の小ささであるペプチドが、皮膚のメラニン細胞及び人工上皮の色素沈着を低減できることを示す。

実施例

0114

結論
本発明者らは、本明細書において、EK−11ペプチドに由来する5又は3アミノ酸(aa)の小ささのペプチドが、AP−1複合体とキネシンKIF13Aとの相互作用を妨げることができることを証明した。これらのペプチドは、これらのタンパク質の物理的会合のみならず、それらの空間的細胞内共局在にも影響する。AP−1及びKIF13Aは、メラノソームの成熟及び皮膚のメラニン細胞の色素沈着を維持するのに重要であるため、本発明者らは、そのようなペプチドが、十分に色素沈着したメラノソームの成熟速度を制御することにより皮膚のメラニン細胞の色素沈着に影響することを示した。また、本発明者らは、これらのペプチドが、皮膚のメラニン細胞、及び重要なことにはヒトの再構築色素性上皮の色素沈着を低減することを示した。要するに、本発明者らは、AP−1とKIF13Aとの相互作用を阻害する低分子ペプチドが、ヒトの皮膚の色素沈着を調整するための適切な新規のツールであり、新規の美白活性分子として用いられ得ることを示した。

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