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技術 旋削工具

出願人 ダイアメタル アクチェンゲゼルシャフト
発明者 マンスールアクバリアンソニーパガノポウロス
出願日 2020年1月17日 (1年1ヶ月経過) 出願番号 2020-006277
公開日 2020年8月20日 (6ヶ月経過) 公開番号 2020-124798
状態 未査定
技術分野 バイト、中ぐり工具、ホルダ及びタレット
主要キーワード 傾きの中心 各輪郭形状 クランプ接続 ジャーナル状 コーナ角 コーナ領域 アーチ形部分 凹状切欠
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年8月20日)のものです。
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図面 (15)

課題

解決手段

本発明は、材料加工機械のための旋削工具用割り出し可能インサート(1)に関し、第1対称軸(A)と、第1対称軸(A)に対して平行又は同軸に割り出し可能インサート(1)を貫通する少なくとも1つの固定用孔(16)とを有し、2つのグループ主切れ刃(13.1〜13.4)と副切れ刃(14.1、14.2、14.4)とコーナ切れ刃(5)が、第2対称軸(B)を中心にして回転対照に配置されている。少なくとも主切れ刃(13.1、13.2、13.4)は、第1対称軸(A)に対して直角に向けられた平面に対して鋭角切れ刃角を成す。本発明はさらに割り出し可能インサート(1)を受容して保持するインサートホルダに関する。

概要

背景

このような切削装置は、既にさまざまな形状及び構成のものが知られて流通している。例えば、特許文献1には、楔形成形された互いに向かって摺動可能な2つのホルダ部分によって保持され調節される切削工具が開示されている。

例えば、特許文献2から両面割り出し可能インサートも知られている。この割り出し可能インサートは特に切屑を効果的に除去するように設計されており、とりわけ必要であれば複数の部分切れ刃から構成された主切れ刃を有し、この主切れ刃はインサートの中心面に対して平行に延びるノーズコーナ切れ刃から3〜10゜の傾斜角下降しており、さらに主切れ刃は部分的に凹状の複数の部分切れ刃から構成されている。

概要

旋削工具用割り出し可能インサート、インサートホルダ及び切削装置を提供する。本発明は、材料加工機械のための旋削工具用割り出し可能インサート(1)に関し、第1対称軸(A)と、第1対称軸(A)に対して平行又は同軸に割り出し可能インサート(1)を貫通する少なくとも1つの固定用孔(16)とを有し、2つのグループの主切れ刃(13.1〜13.4)と副切れ刃(14.1、14.2、14.4)とコーナ切れ刃(5)が、第2対称軸(B)を中心にして回転対照に配置されている。少なくとも主切れ刃(13.1、13.2、13.4)は、第1対称軸(A)に対して直角に向けられた平面に対して鋭角切れ刃角を成す。本発明はさらに割り出し可能インサート(1)を受容して保持するインサートホルダに関する。

目的

本発明の課題は、先行技術の欠点を克服して、できるだけ多用途に長く使うことができる割り出し可能インサート、及びこの割り出し可能インサートと併せて、できるだけ長い使用期間にわたり所望する任意の切れ刃ジオメトリを達成できるインサートホルダを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

材料加工機械、特に金属加工機械のための旋削工具割り出し可能インサート(1)であって、前記割り出し可能インサート(1)は第1対称軸(A)を有し、少なくとも第1グループ主切れ刃(13.1〜13.3)は第1対称軸(A)周りにn回対称に配置され、ここで、nは好ましくは2以上であり、主切れ刃(13.1〜13.3)は、それぞれ隣接する第1副切れ刃(14.1〜14.3)と、第1グループのコーナ切れ刃(2、5、7)のそれぞれ1つのコーナ切れ刃において最大90°のコーナ角(ε)で交わり、さらに割り出し可能インサート(1)を第1対称軸(A)に対して平行又は同軸に貫通する少なくとも1つの固定用孔(16)を有しており、割り出し可能インサート(1)はその中心面内にあって第1対称軸(A)と直交する第2対称軸(B)を中心に180°回転対称に形成されていて、第2グループの主切れ刃(13.4〜13.6)と副切れ刃(14.4〜14.6)とコーナ切れ刃(3、4、8)を有し、これらは、第1グループの主切れ刃(13.1〜13.3)、副切れ刃(14.1〜14.3)及びコーナ切れ刃(2、5、7)と第2対称軸(B)を中心に回転対称で反対側に配置されている割り出し可能インサート(1)において、少なくとも主切れ刃(13.1〜13.6)は、第1対称軸(A)に対して直角に向けられた、関連付けされたコーナ切れ刃を包含する平面(E)を有すると共に、鋭角切れ刃角(γ)、好ましくは0.1〜70°の角度(γ)を有することを特徴とする割り出し可能インサート。

請求項2

互いに回転対称で反対側にあるコーナ切れ刃(2と3、4と5、又は7と8)は、それぞれ1つの対称に延びる前境界部(21、28又は31、32、33)によって、第1対称軸(A)に対して0〜30°の前境界部角(δ)で接続され、好ましくは直線前境界部により0°で接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の割り出し可能インサート。

請求項3

主切れ刃(13.1〜13.6)はそれぞれ1つの接続する横切れ刃(6)に移行し、該横切れ刃(6)は平面(E)に対して平行に延び、鈍角コーナ又はアーチ形の接続部を介して接続する副切れ刃(14.1〜14.6)に移行することを特徴とする、請求項1又は2に記載の割り出し可能インサート。

請求項4

少なくとも主切れ刃(13.1〜13.6)は、それぞれ逃げ面(15.1〜15.6)によって鏡面対称に対向する副切れ刃(14.1〜14.6)に接続され、逃げ面(15.1〜15.6)は少なくとも主切れ刃に続く縁部領域において、特定のコーナ切れ刃(2〜5、7及び8)に続く主切れ刃(13.4〜13.6)と副切れ刃(14.1〜14.6)によって画定される平面(H)に対して、60°〜90゜、好ましくは正確に90°の内角(δ)を有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の割り出し可能インサート。

請求項5

第2対称軸(B)を中心に互いに回転対称で反対側にある主切れ刃(13.1〜13.6)、副切れ刃(14.1〜14.6)、コーナ切れ刃(2〜5、7、8)、角部及びアーチ形部分のグループは、第1対称軸(A)に対して平行に向けられている縁部(29、30)若しくは面(15.1〜15.6)によって互いに接続されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の割り出し可能インサート。

請求項6

数nは2又は3に等しく、したがってそれぞれ4つ又は6つの主切れ刃(13.1〜13.6)、副切れ刃(14.1〜14.6)及びコーナ切れ刃(2〜5、7、8)が存在しており、割り出し可能インサート(1)は好ましくは平面図で第1対称軸(A)に対して平行に菱形輪郭又は3芒星として存在する輪郭を示すことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の割り出し可能インサート。

請求項7

すくい面(25、26又は40〜41)の主切れ刃(13.1〜13.6)に続く縁部領域が、90°未満の内側角(入)を生成して凹状切欠き部を形成し、好ましくはこの凹状切欠き部に続いて少なくとも1つのチップブレーカ(18)が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の割り出し可能インサート。

請求項8

特定の主切れ刃と切れ刃の対(例:13.1と14.1)に関連付けされた各すくい面(25、26又は40〜41)は、別のすくい面の他のすべてのマーキングとは異なるマーキング(11、12又は34〜36)を有することを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の割り出し可能インサート。

請求項9

請求項1〜8の何れか一項に記載の割り出し可能インサートを受容して固定するための、材料加工機械、特に金属加工機械のための旋削工具用インサートホルダ(17)であって、多角形断面、好ましくは長方形断面の縦長の本体(37)と、割り出し可能インサート(1)を受容するための切欠き部(9)と、割り出し可能インサート(1)の固定手段(19)と、取外し可能に接続するための構造とを有しており、切欠き部(9)は割り出し可能インサート(1)を本体(37)の長手方向軸(L)に対して半径方向に支持するための少なくとも1つの座面(38)と、好ましくは割り出し可能インサート(1)を本体(37)の長手方向軸(L)に対して平行に及び/又は周方向に支持するための側壁とを有するインサートホルダ(17)において、前記座面(38)は、本体(37)の長手方向軸(L)を中心に回転し、且つ、この回動した座面(38)と本体(37)の長手方向軸(L)に垂直な平面との交線である第2軸線を中心に傾いており、本体(37)の最も外側の端部における座面(38)の下方で本体(37)の厚さは最小であることを特徴とするインサートホルダ(17)。

請求項10

前記座面(28)は、本体(37)の長手方向軸(L)に直角な平面において、工具の作用面に垂直な平面に対し、所望の逃げ角に対応する鋭角を有することを特徴とする、請求項9に記載のインサートホルダ(17)。

請求項11

前記座面(38)は、工具の作用面に対して平行な各平面において、本体(37)の長手方向軸(L)に平行で、且つ工具の作用面に対して横断方向の平面と共に、使用する割り出し可能インサート(1)の長手方向中心面に対して平行に延びる平面(E)とその主切れ刃(13.1〜13.6)との間の切れ刃角(γ)に対応する鋭角を有することを特徴とする、請求項9又は10に記載のインサートホルダ(17)。

請求項12

前記座面(38)は、本体(37)の長手方向軸(L)及び工具の作用面に対して平行な平面内にあり、本体(37)の長手方向軸(L)に対して平行で、且つ工具の作用面を横断する平面を有すると共に、使用する割り出し可能インサート(1)の長手方向中心面と、主切れ刃(13.1〜13.6)との間の角度にした角度に対応する鋭角を有し、所望の工具設定角をプラス又はマイナスすることを特徴とする、請求項10又は11に記載のインサートホルダ。

請求項13

材料加工機械、金属加工機械のための、特に旋削工具である切削装置であって、割り出し可能インサート(1)と、一方の端部に割り出し可能インサート(1)を受容するための切欠き部(9)を備えた棒状インサートホルダ(17)と、インサートホルダ(17)の受容部(9)に割り出し可能インサート(1)を取外し可能に固定するための固定手段(19)とを有する切削装置において、請求項1〜8の何れか一項に記載の割り出し可能インサート(1)と、請求項9〜12の何れか一項に記載のインサートホルダ(17)と、を備えることを特徴とする切削装置。

請求項14

工具ホルダの本体(37)に受容するための割り出し可能インサート(1)を有する切削装置であって、第1前境界部(21)と第2前境界部(28)を備え、第1前境界部(21)は終端側で第1コーナ切れ刃(2)と第2コーナ切れ刃(3)をそれぞれ形成し、第2前境界部(28)は終端側で第3コーナ切れ刃(4)と第4コーナ切れ刃(5)をそれぞれ形成し、第1コーナ切れ刃(2)と第4コーナ切れ刃(5)との間には第1表面を有し、1つの固定用貫通孔(16)が第1表面と第2表面に形成されている切削装置において、前記第1表面と前記第2表面とが互いに平行に形成され、各切れ刃(2、3、4、5)からそれぞれ2つの主切れ刃(13)が、それぞれ部分移行部まで延びて横切れ刃(6)に移行し、該横切れ刃(6)は第1差し込み境界部(29)又は第2差し込み境界部(30)まで延び、主切れ刃(13)からそれぞれ両前境界部(21、28)に対して第1の角度を成し、前記本体(37)は割り出し可能インサートのための座面(38)を備えた受容部を有し、前記座面(38)は基部に対して斜めに配置され、前記第1の角度は主切れ刃(13)が基部に対して水平又は平行に配置可能であるように規定されていることを特徴とする切削装置。

請求項15

第1前境界部(21)は第1コーナ切れ刃(2)から第2コーナ切れ刃(3)まで第2の角度で斜めに配置されていること、及び/又は第2前境界部(28)は第4コーナ切れ刃(5)から第3コーナ切れ刃(3)まで別の角度で斜めに配置されていることを特徴とする、請求項14に記載の切削装置。

請求項16

第1表面又は第2表面の固定用貫通孔(16)に割り出し可能インサート(1)を本体(37)に固持するための固定手段(19)を挿入できることを特徴とする、請求項14又は15に記載の切削装置。

請求項17

一方では第1コーナ切れ刃(2)と固定用貫通孔(16)との間に第1機能面が形成され、他方では第4コーナ切れ刃(5)と固定用貫通孔(16)との間に第2機能面が形成されていること、及び/又は一方では第2コーナ切れ刃(3)と固定用貫通孔(16)との間に第4機能面が形成され、他方では第3コーナ切れ刃(4)と固定用貫通孔(16)との間に第3機能面が形成されていることを特徴とする、請求項13〜16の何れか一項に記載の切削装置。

請求項18

各コーナ切れ刃(2、3、4、5)のそれぞれ2つの切れ刃の間にそれぞれ1つのチップブレーカ(18)が配置されていることを特徴とする、請求項14〜17の何れか一項に記載の切削装置。

請求項19

両前境界部(21、28)と両差し込み境界部(29、30)の間にはそれぞれ1つの平滑な逃げ面(15)が設けられていることを特徴とする、請求項14〜18の何れか一項に記載の切削装置。

技術分野

0001

本発明は、請求項1の前提部による、材料加工機械、特に金属加工機械のための旋削工具割り出し可能インサートに関する。また、本発明は、請求項9の前提部による、割り出し可能インサートを受容し固定するための旋削工具用インサートホルダに関する。また、本発明は、材料加工機械、特に金属加工機械のための旋削工具に関する。

背景技術

0002

このような切削装置は、既にさまざまな形状及び構成のものが知られて流通している。例えば、特許文献1には、楔形成形された互いに向かって摺動可能な2つのホルダ部分によって保持され調節される切削工具が開示されている。

0003

例えば、特許文献2から両面割り出し可能インサートも知られている。この割り出し可能インサートは特に切屑を効果的に除去するように設計されており、とりわけ必要であれば複数の部分切れ刃から構成された主切れ刃を有し、この主切れ刃はインサートの中心面に対して平行に延びるノーズコーナ切れ刃から3〜10゜の傾斜角下降しており、さらに主切れ刃は部分的に凹状の複数の部分切れ刃から構成されている。

先行技術

0004

独国実用新案第202010009471(U1)号明細書
欧州特許出願公開第2422905(A2)号明細書

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の課題は、先行技術の欠点を克服して、できるだけ多用途に長く使うことができる割り出し可能インサート、及びこの割り出し可能インサートと併せて、できるだけ長い使用期間にわたり所望する任意の切れ刃ジオメトリを達成できるインサートホルダを提供することである。

課題を解決するための手段

0006

上記の課題は特許請求の範囲に記載された装置によって解決される。

0007

ここで出発点をなすのは第1対称軸を有する割り出し可能インサートであり、少なくとも第1グループの複数の主切れ刃は第1対称軸周りにn回(回転)対称に配置されており、ここでnは好ましくは2以上であり、これらの複数の主切れ刃は、それぞれ隣接する第1副切れ刃に対して、第1グループの複数のコーナ切れ刃のそれぞれ1つのコーナ切れ刃において最大90°のコーナ角(ε)で交わる。さらに割り出し可能インサートを第1対称軸に対して平行又は同軸に貫通する少なくとも1つの締結孔が設けられている。割り出し可能インサートは、さらにその中心面内にあって第1対称軸と直交する第2対称軸を中心に180゜回転対称に形成されていて、第2グループの主切れ刃と副切れ刃とコーナ切れ刃を有し、これらは第1グループの主切れ刃、副切れ刃及びコーナ切れ刃と第2対称軸を中心に回転対称に反対側に配置されている。

0008

そのような割り出し可能インサートは本発明により、少なくとも複数の主切れ刃は、関連付けされた複数のコーナ切れ刃を有して第1対称軸に対して直角に向けられた平面と共に鋭角を有する。これによりそれぞれ1つの主切れ刃はそれらの全長にわたり所望の切れ刃ジオメトリを実現でき、割り出し可能インサートの各輪郭形状に対して最大可能な数の主切れ刃によって、所望する切れ刃ジオメトリを備えた割り出し可能インサートの長い耐用年数が得られる。

0009

好ましくは、上記の角度は0.5〜30゜であり、それにより割り出し可能インサートは適切なインサートホルダと一緒慣用的材料加工械機で使用できる。

0010

本発明の有利な実施形態によれば、互いに回転対称に対向するコーナ切れ刃は対称に延びる前境界部によって接続されている。それにより適当なインサートホルダによって、複数の主切れ刃と関連付けされた複数のコーナ切れ刃上で任意の切れ刃ジオメトリを実現でき、これらのジオメトリはやはり最大可能な数の主切れ刃によって可能な限り長く保持される。

0011

特に経済的に製造可能で機械的に安定した変化例は、好ましくは第1対称軸と共に0゜の角度を有する直線前境界部によってコーナ切れ刃の接続用に提供する。

0012

複数の主切れ刃は、それぞれ隣接する1つの横切れ刃に接続し、これらの横切れ刃は平面に対して平行に延び、鈍角のコーナ又はアーチ形の接続部を介して接続する副切れ刃に移行することが好ましい。

0013

本発明による割り出し可能インサートの別の実施形態によれば、少なくとも複数の主切れ刃は鏡面対称に対向する副切れ刃と逃げ面によって接続されており、この逃げ面は、少なくとも複数の主切れ刃に続く切れ刃領域において、関連付けされた複数の主切れ刃を包含して第1対称軸に対して直角に向けられた平面と共に90〜60゜の角度を有し、この角度は好適な変化例では90゜である。

0014

本発明による割り出し可能インサートはさらに有利には、第2対称軸を中心に互いに回転対称に対向する主切れ刃、副切れ刃、コーナ切れ刃のグループは、第1対称軸に対して平行に向けられている縁部若しくは面によって互いに接続されていることを特徴とする。

0015

本発明により、回転対称の次数nは2又は3に等しく、したがってそれぞれ4つ又は6つの主切れ刃、副切れ刃、及びコーナ切れ刃を有する対称形の割り出し可能インサートの幾何学的設計好都合である。これにより好ましくは平面図で第1対称軸に対して平行に、割り出し可能インサートの菱形輪郭又は三芒星として存在する輪郭が生じる。その結果として個々の割り出し可能インサートの長い耐用年数のために、機械的安定性と、所望の切れ刃ジオメトリを調節するためのフレキシビリティーと、可能な限り多くの数の主切れ刃との最良の組み合わせが得られる。

0016

材料加工に関する最適な結果のために、本発明による追加的な特徴として、主切れ刃に続くすくい面の切れ刃領域が90゜未満の内側角を生成して凹状切欠き部を形成し、有利な実施形態はさらにこの凹状切欠き部に続いて少なくとも1つのチップブレーカを備えていることが好都合である。

0017

使用者が新しい主切れ刃を装着する際に簡単に見当を付けられるように、特定の主切れ刃と切れ刃の対に付属する各すくい面は、別のすくい面の他のすべてのマーキングとは異なるマーキングを付けていることが好都合である。

0018

最初に立てた課題を解決するために、材料加工機械、特に金属加工機械用の旋削工具の一部として使用されるインサートホルダも本発明の一部である。インサートホルダは、割り出し可能インサート、特に先行の段落のいずれか1つによる割り出し可能インサートを受容して固定するために用いられ、長手方向軸を有する本体と、割り出し可能インサートを受容するための切欠き部と、割り出し可能インサートの固定手段と取外し可能に接続するための構造とを有する。縦長の本体については、長手方向軸は通常はその長手方向中心軸及び工作物への送り方向と一致する。別様に形成された本体については、本発明を説明するために工具を工作物に送る方向のみを長手方向軸として定義する。切欠き部は割り出し可能インサートを支持するための少なくとも1つの座面を有する。好ましくは座面は割り出し可能インサートを本体の長手方向軸に対して半径方向に支持するために用いられる。特に好ましくは割り出し可能インサートを本体の長手方向軸に対して平行及び/又は周方向に支持するための側壁も設けられている。

0019

対象とする課題を解決するために、そのようなインサートホルダは、座面が本体の長手方向軸を中心に回動し、且つこの回動した座面と本体の長手方向軸に垂直な平面との交線である第2軸線を中心に傾いており、本体の最も外側の端部における座面の下方で本体の厚さは最小であることを特徴とする。このインサートホルダの実施形態により、割り出し可能インサートもそれに応じて傾けて位置決めされて工作物に送られるが、これにより1つにはこの割り出し可能インサートでは本来可能ではない切れ刃ジオメトリが可能になる。先行の段落で説明した割り出し可能インサートにより、そのようなインサートホルダ・割り出し可能インサート構成によって、既存のすべての主切れ刃に対して特定の切れ刃ジオメトリが均一で正確に再現可能に作成でき、したがって1つの割り出し可能インサートのみで長い耐用年数を実現できる。

0020

特に、このインサートホルダと上記の割り出し可能インサートを組み合わせることにより、加工領域における加工プロセスに対して、DINISO1832:2012に準拠する標準工具と同じ幾何学的特徴を確保できる。例えば7°の逃げ角が与えようとすると、これは従来のインサートでは片側でしか達成できない。これに対し本発明によれば、公称逃げ角0°の割り出し可能インサートが、二つの面でインサートホルダにを組み付けられると、再び7°の逃げ角を得ることができる。しかし、割り出し可能インサートの公称逃げ角が0°であることによって、割り出し可能インサートは数回対称的に製作され、そのためある切れ刃が摩耗したらインサートを回転するか傾けるだけで、引き続き同じ幾何学的関係で使用できる。割り出し可能インサートの角度と、インサートホルダの座面を傾ける角度を同調させると、多重対称の割り出し可能インサートに対して慣用的な幾何学的関係、特に従来使用されている逃げ角が調整される。

0021

さらに本発明の有利な実施形態によれば、座面は本体の長手方向軸に直角な各平面において、工具の作用面に垂直な平面(工具の送り方向と切れ刃の方向によって画定されている)と共に、所望の逃げ角に対応する鋭角を有するようにされている。

0022

さらに、座面は、工具の作用面に対して平行な各平面において、本体の長手方向軸に平行で、且つ工具の作用面に対して横断方向の平面と共に、使用する割り出し可能インサートの長手方向中心面に対して平行に延びる平面とその主切れ刃との間の角度に対応する鋭角を有する実施形態も好都合である。

0023

別の本発明による実施形態によりインサートホルダは、座面が、本体の長手方向軸と工具の作用面に対して平行な平面にあり、本体の長手方向軸に対して平行で、且つ工具の作用面を横切る平面を有すると共に、使用する割り出し可能インサートの長手方向中心面とその主切れ刃との間の角度に対応する鋭角を有し、所望の工具設定角をプラス又はマイナスにすることを特徴とする。

0024

最初に立てた課題を解決するための切削装置は、典型的に割り出し可能インサートと、一方の端部に割り出し可能インサートを受容するための切欠き部を備えた棒状インサートホルダと、インサートホルダの受容部に割り出し可能インサートを取外し可能に固定するための固定手段とを有する。特にそのような装置は、材料加工機械、特に金属加工機械用の旋削工具として使用される。

0025

本発明の目的を達成するために、有利には上述した割り出し可能インサートと、先行の段落で説明したインサートホルダが組み合わされる。

0026

本発明による切削装置は、別の実施形態によれば何よりも工具ホルダに受容するための切削インサートからなる。工具ホルダ自体はまた加工機械の部分である。インサートはまた工具ホルダに交換可能な工具である。原則的に本発明でいう切削装置は切り屑生成装置である。切削においては、基本的に切れ刃角と逃げ角を調整しなければならない。これらの角度は一方ではインサートがインサートホルダに正確に着座することによって、並びに工具ホルダ自体の正確なジオメトリと、相応に正確に設計されたインサートのジオメトリによって保証される。この場合、角度は応用に依存した経験値を表し、第1表面と第2表面は互いに面平行に設計されている。第1表面か又は第2表面が工具ホルダ内の作動位置にあり、座面と協働してインサートを、好ましくは切削面に対して直角に固定する。工具ホルダ若しくはインサートホルダの逆さま、斜め又は水平配置に応じて、主切れ刃はインサートホルダに対して鉛直に位置する。その際に特に重要なのは、主切れ刃若しくは切れ刃角が回転する工作物の中心線の高さにあり、並びに工作物との接触点における接線に対して直角であり、したがって回転面若しくは切削面のベクトルに対して垂直に位置することである。

0027

切削インサートは、第1境界部と第2境界部を形成する。両境界部に同じパラメータを有することができるが、異なるパラメータを有してもよい。この関連でパラメータとは、例えば第1境界部が第1傾斜位置に配置できることを意味する。これに対して第2境界部は、これからずらして斜め又は水平に配置できる。第1境界部はそれぞれ終端側に第1コーナ切れ刃と第2コーナ切れ刃とを有する。両コーナ切れ刃は第1境界部の終点である。第2境界部は、それぞれ終端側で第3コーナ切れ刃と第4コーナ切れ刃を有する。ここでもそれぞれ第2境界部の終点である。

0028

第1コーナ切れ刃と第4コーナ切れ刃との間には第1表面が存在している。第1表面はインサートの平らな平面を形成している。インサートの反対側の平らな平面には第2表面がある。インサートは上から見ると全体として平行四辺形の形をしている。

0029

第1表面には固定用貫通孔が内設されており、これは第1表面全体を通ってインサート支承縁部の中央領域まで延びる。固定用貫通孔は第1表面でもほぼ中央に内設されている。これはインサートを対応するインサートホルダに固持するために固定手段を受容する通路である。固定手段は例えばネジであるが、他のタイプの固定手段、例えばクランプ接続トグル接続を設けることもできる。

0030

各コーナ切れ刃から、それぞれ2つの主切れ刃がセクション移行部まで延びるように配置されている。続いて主切れ刃は縁部に移行する。縁部はそれぞれ互いに平行に延び、実質的に第1差し込み境界部又は第2差し込み境界部に対して直角に配置されている。この場合、縁部はそれぞれ第1差し込み境界部又は第2差し込み境界部まで延びている。さらに主切れ刃は両前境界部に対して同じ角度で又は異なる角度で配置されている。

0031

インサートホルダは、インサートは部分的に張り出して挿入できる受容部を有する。この受容部はまたインサートホルダ支承部を有しており、インサートホルダ支承部は基部に対して斜めに配置されていて、第1の角度は主切れ刃が基部に対して水平又は平行に配置可能であるように規定されている。

0032

この場合、切れ刃面取り水平位置合わせ、特にインサートホルダに対する正確な角度が重要である。なぜならさもないと切削加工中若しくは加工機械で工具を使用する際に角度が合わないからである。しかしながら最大8つの主切れ刃をインサートに設ける場合、そのようなインサートを製造する際の製造技術上の諸条件に基づいて、主切れ刃を傾けなければならなかった。この傾きを補償するために、したがって加工する工作物との関係においてインサートを再び水平にするために、インサートホルダ若しくはその中に成形されるインサートの受容部も同様に傾けて設計されなければならない。

0033

この場合、インサートホルダ支承部の斜面は、主切れ刃が鉛直若しくは水平になるように意図されてもよい。これは特に加工機械の土台に対して該当する。

0034

ここで、第1前境界部は第1コーナ切れ刃から第2コーナ切れ刃まで第2の角度で斜めに配置されてよい。これに対し、第2前境界部は第4コーナ切れ刃から第3コーナ切れ刃まで別の角度で斜めに配置されてよい。さらに、一方では第1コーナ切れ刃と固定用貫通孔との間に第1機能面が形成され、他方では第4コーナ切れ刃と固定用貫通孔との間に第2機能面が形成されている。これらの機能面はそれぞれ異なる機能性に対して使用できる。同様のことは第4機能面にも該当し、これは第2コーナ切れ刃と固定用貫通孔との間に形成され、第3コーナ切れ刃と固定用貫通孔との間に第3機能面が形成されている。さらに、第1表面又はインサート支承縁部は、それぞれ第1の視覚的マーキングと第2の視覚的マーキングを付けている。これらの視覚的マーキングは、使用者がどちらの側若しくはどの主切れ刃が既に使用され、どれがまだ使用されていないか知るためのものである。

0035

さらに、使用者はインサートをインサートホルダに、第1表面か又は第2表面がインサートホルダ支承部に載るように挿入できる。このとき使用者はインサートホルダへの挿入の仕方によって、どのコーナ切れ刃がインサートホルダ支承部から出てインサートホルダから張り出すか、そしてどの主切れ刃を使用するかを決めることができる。このことはインサートを複数回利用できることにつながる。

0036

さらに、各コーナ切れ刃のそれぞれ2つの主切れ刃の間にチップブレーカが配置されている。このことは全体構造の機能性の改善に役立つ。同様のことは両前境界部と両差し込み境界部との間に形成されている平滑な逃げ面にも該当する。

0037

本発明を理解しやすくするために以下の図面に基づいて詳細に説明する。

0038

図は、それぞれ著しく簡略された模式的表現で示されている。

図面の簡単な説明

0039

図1は、2回(回転)対称性と菱形輪郭を有する本発明による割り出し可能インサートである。
図2は、図1の割り出し可能インサートを本発明によるインサートホルダに使用した旋削工具の工作物に向けられた端部の側面図である。
図3図2の旋削工具の正面図である。
図4図2の旋削工具の前端部を斜め上から見た図である。
図5は、本発明による別の実施形態による割り出し可能インサートを有する旋削工具の図4に対応する図である。
図6は、図2の旋削工具の正面図と、前部コーナ切れ刃のすぐ後ろの割り出し可能インサートの断面図である。
図7は、本発明による別の実施形態による割り出し可能インサートの半部の側面図である。
図8図5による割り出し可能インサートの側面図である。
図9は、3回(回転)対称性と星形輪郭を有する割り出し可能インサートの本発明による別の実施形態を斜め上から見た図である。
図10は、図9の割り出し可能インサートを本発明によるインサートホルダに使用した旋削工具の工作物に向けられた端部の側面図である。
図11図10の旋削工具の正面図である。
図12図2によるインサートホルダの例示的な実施形態の前端部の側面図である。
図13は、図12のインサートホルダの前端部を加工領域若しくは工作物の方向から見た図である。
図14は、図12のインサートホルダの前端部の先端から後ろの小部分の断面図である。

実施例

0040

最初に確認しておくと、記載された種々の実施形態において同じ部材には同じ参照符号若しくは同じ部材名称を付す。この場合、説明全体に含まれている開示内容は同じ参照符号若しくは同じ部材名称を有する同じ部材に準用され得る。説明において選択された位置を表す言葉、例えば上、下、横なども直接説明及び表示された図を基準としており、位置が変化した場合には新しい位置に準用されるものとする。

0041

図面には、本発明の特徴のそれ自体独自の実施形態が示されており、同一の部材には同じ参照符号若しくは部材名称が使用される。不必要な繰返しを避けるために、それぞれ先行の図における詳細な説明の参照を求めるか、これに準拠する。

0042

図1は、材料加工機械のための旋削工具用割り出し可能インサート1の本発明による第1の実施形態を示す。これは第1対称軸Aを持ち、その周りで割り出し可能インサート1は上側と下側を取り違えることなく回転させることができる。ここでは割り出し可能インサート1は、この対称軸Aの周りにn回(回転)対称に配置されている。この場合、回転対称の次数nは、好ましくは2又はそれ以上である。特にn=2又はn=3であることが好ましい。図1図8は好適な2回(回転)対称の実施形態を表し、図9図12は好適な3回(回転)対称の割り出し可能インサート1を表す。

0043

本発明によるすべて実施形態において、少なくとも第1グループの主切れ刃13.1〜13.3は、第1対称軸Aを中心にn回(回転)対称に配置されている。これらの主切れ刃13.1〜13.3はそれぞれ隣接する副切れ刃14.1〜14.3と、それぞれ第1のグループのコーナ切れ刃のうちコーナ切れ刃2、5及び7(7は図9図11の3回(回転)対称形の場合)において、最大90°の鋭角又はコーナ角εで交わる。コーナ角εは5〜40°の範囲であることが好ましい。ここで注記すると、コーナは単一の半径でのみ設計できるだけでなく、複数の半径若しくはいわゆるバイパーインサートを用いて平面削りを行う設計もあり得る。割り出し可能インサート1を固定するために、第1対称軸Aに対して平行又は同軸に中央を貫通する固定用貫通孔16が設けられている。

0044

上で説明した回転対称性に加えて、本発明による割り出し可能インサート1はさらにその中心面上にあって第1対称軸Aと直交する第2対称軸Bの周りで180°回転対称に構成されている。このことは、例えば図1図9に見られるように、全てに該当し、第1対称軸Aの周りで回転対称である。この第2対称軸Bを中心として割り出し可能インサート1の反対側には、第2グループの主切れ刃13.4〜13.6、副切れ刃14.4及び14.6、並びにコーナ切れ刃3、4及び8(8はやはり図9図11の3回(回転)対称形の場合)が存在しており、これらは、第1グループの主切れ刃13.1〜13.3、副切れ刃14.1〜14.3及びコーナ切れ刃2、5及び7の反対側にあり、第2対称軸Bを中心に回転対称である。この回転対称性には有利には、割り出し可能インサート1のすくい面25、26でもある両上面は実質的に同様に設計されていること、即ち同じ表面構成を有しており、断面図で見ると互いに平行な面であることが含まれる。

0045

ここで言及すると、インサートホルダへの固定に関して、すべての切れ刃を同一の側に有する回転対称性のない割り出し可能インサート1も使用できよう。この種のインサートは、好適には第2対称軸Bの周りでのみ回転対称に、好ましくは2回(回転)対称に形成されている。

0046

図7に2回(回転)対称割り出し可能インサート1の例で示されているが、本発明による割り出し可能インサートのすべての実施形態に該当するように、少なくとも主切れ刃13.1〜13.6は、それぞれ関連付けされたコーナ切れ刃2、5又は7から直接出発して、これらのコーナ切れ刃を包含して第1対称軸Aに対して直角に向けられた平面Eと共に、鋭角の切れ刃角γを有する。切れ刃角γは典型的には0.1°〜70°、好ましくは1°〜30°、特に2°〜10°である。このことは、割り出し可能インサート1のすべての回転対称の実施形態における副切れ刃14.1〜14.4に該当する。

0047

好ましくは、回転対称で上下両側にあるコーナ切れ刃2と3、4と5、及び7と8は、それぞれ1つの前境界部21、28若しくは31〜33によって、第1対称軸に対して0〜30°の前境界部角δで接続されている。ここで第1コーナ切れ刃2と第4コーナ切れ刃5の間には第1表面が存在する。第1表面とは、割り出し可能インサート1の平らな面である。割り出し可能インサート1の他の平らな面に第2表面が見られる。第1表面と第2表面は互いに平行な平面に設計されていることが好ましい。この場合、第1表面か第2表面が工具ホルダの作動位置にあり、割り出し可能インサート1は工具ホルダの座面と協働して好ましくは切削面に対して直角に固定されている。工具ホルダ若しくはインサートホルダの逆さま、斜め又は水平配置に応じて、主切れ刃はインサートホルダに対して鉛直に位置する。ここで特に重要なのは、主切れ刃若しくは切れ刃角が回転する工作物の中心線の高さにあり、並びに工作物との接触点における接線に対して直角であり、したがって回転面若しくは切削面のベクトルに対して垂直に位置することである。これにより適当なインサートホルダにより主切れ刃と関連付けされた副切れ刃で任意の切れ刃ジオメトリを実現できる。図に示されている前境界部角δは、互いに対向するコーナ切れ刃2と3若しくは4と5の接続線に対してたいてい0°が選択され、前境界部21、28若しくは31〜33は直線として延びている。

0048

主切れ刃13.1〜13.6は、コーナ切れ刃2〜5、7及び8から離れた端部で、実質的に平面に対して平行に延びる横切れ刃6に移行する。これらの横切れ刃6は、2回(回転)対称割り出し可能インサート1の中央領域で鈍角のコーナを形成し、このコーナ領域の後で接続している副切れ刃へ、例えば主切れ刃13.1の場合は副切れ刃14.2へ、又は主切れ刃13.4の場合は副切れ刃14.4へ移行する(図1参照)。横切れ刃の進路で対称軸Aに関して同じ側にあるコーナは、対称的に延びる、好ましくは直線状の差し込み境界部29、30によって互いに接続されている。第1の主切れ刃13.1とその他の主切れ刃13.2〜13.6は、本発明の特定の実施形態に従いやはり横切れ刃6に対して斜めの角度で拡張するように配置されていて、差し込み境界部29、30は両前境界部21よりも長さが短い。これらの次数n=2の実施形態は、それぞれ4つの主切れ刃と、4つの副切れ刃と、4つのコーナ切れ刃を有している。それにより好ましくは平面図で第1対称軸Aに対して平行に割り出し可能インサート1の菱形輪郭若しくは平行四辺形が生じ、第1前境界部21と第2前境界部28の間にはほぼ中央に第1差し込み境界部29と第2差し込み境界部30が存在する。

0049

軸A周りの回転対称のより高い次数を有する実施形態の場合、横切れ刃は凹状に延びる。この場合、横切れ刃は丸みを付けて対称軸Aに向かって湾曲して延びるか(図9図12に示すように屈曲部のない連続したアーチの形)、又は軸Aに最も近い位置で対称軸Aに向いたコーナが形成されてもよい。例えば次数n=3でそれぞれ6つの主切れ刃、6つの副切れ刃、及び3つの前境界部によって接続されている6つのコーナ切れ刃を有する場合、割り出し可能インサート1の輪郭は、ここでも鋭角のコーナ角εに基づき3芒星の形を取る。次数nがより高ければ、割り出し可能インサート1の輪郭としてn芒星が生じる。

0050

主切れ刃13.1〜13.6は、鏡面対称に対向する副切れ刃14.1〜14.6と、それぞれ逃げ面15.1〜15.6によって接続されている。これらの逃げ面15.1〜15.6は主切れ刃に隣接し、旋削工具1、17の送り方向で工具の後側にある。互いに隣接する逃げ面は一方では前境界部21、28及び31〜33によって、また差し込み境界部29及び30によって互いに画定されている。逃げ面15.1〜15.6の間に湾曲した移行部を有する3回(回転)対称割り出し可能インサート1の場合、これらの逃げ面は湾曲面を介して互いに移行する。さらに任意選択の特徴として、逃げ面15.1〜15.6が少なくとも主切れ刃13.1〜13.6に続く縁部領域において、特定の切れ刃2〜5、7及び8に続く主切れ刃13.1〜13.6と副切れ刃14.1〜14.6によって画定される平面H(図2及び図6破線で略示されている)と共に、60°〜90゜の楔角βを有する。

0051

楔角βは正確に90°であることが好ましく、これにより第1対称軸Aに対して平行に位置する逃げ面15.1〜15.6が生じる。その結果、対称軸Aに対して平行に延びる、好ましくは直線状の前境界部と併せて、逃げ角が公称0°である割り出し可能インサートの好適な実施形態が生じる。このような割り出し可能インサート1は完全に直線状の前境界部と完全に平坦な逃げ面に基づき、特に簡単に、焼結プロセスによる手間のかかる後処理なしで製造できる。これらの割り出し可能インサート1は用意に離型でき、離型直後に既に所望の幾何学的形状で存在するため、手間のかかる後処理は必要ない。

0052

図1図8に示す2回(回転)対称構成の実施形態では、例えば割り出し可能インサート1の上側に2つの平面Hがあり、一方の平面Hはコーナ切れ刃2で主切れ刃13.1と副切れ刃14.1によって画定され、他方の平面Hはコーナ切れ刃5で主切れ刃13.2と副切れ刃14.2によって画定される。下側では同様にコーナ切れ刃3及び4で2つの平面Hが画定される。図9図12の3芒星形の割り出し可能インサート1の場合、例えば図9見える上側だけでも既に3つの平面Hが画定される。第1の上側平面Hはコーナ切れ刃2で主切れ刃13.1と副切れ刃14.1によって画定され、第2の平面Hはコーナ切れ刃5で主切れ刃13.2と副切れ刃14.2によって画定され、第3の平面Hはコーナ切れ刃7で主切れ刃13.3と副切れ刃14.3によって画定される。下側では同様にコーナ切れ刃3、4及び8で3つの平面Hが画定される。「内角」という表現は、割り出し可能インサート1の内部に向いた角であることを表すものである。

0053

逃げ面15.1〜15.6は、互いに鏡面対称に対向する切れ刃13及び14の間に延びる場合も凹状又は内方屈曲して延びることが可能であろう。しかしそれらは有利には第1対称軸に対して平行に向けられた平面である。

0054

割り出し可能インサート1のすべての実施形態において、図1図8に示す2回(回転)対称の実施形態ではそれぞれのすくい面25、26若しくは、図9図11に示す3回(回転)対称の実施形態ではすくい面40〜42の主切れ刃13.1〜13.6に続く縁部領域が、主切れ刃13.1〜13.6に90°未満の内側楔角を生成して凹状切欠き部をチップブレーカとして形成すると有利である。さらにこれらの切欠き部の領域又はすくい面の他の箇所の表面構造が、追加のチップブレーカ18(図5及び図8参照)として配置されてよい。

0055

使用者が新しい主切れ刃を設定する際に簡単に見当を付けられるように、特定の主切れ刃と切れ刃の対に付属する上側の各すくい面25、26及び40〜42と、これらに対向する図では見えない割り出し可能インサート1の下側の対応するすくい面が、別のすくい面の他のすべてのマーキングとは異なるマーキング11、12、34、35、36を付けていることが好都合である。したがって図1図8に示す4つのすくい面を有する2回(回転)対称の実施形態は、すくい面上に4種類のマーキングを設けており、図9図11に示す3回(回転)対称の変化例は、6つのすくい面を明確に表示するために6つの個別のマーキングも使用する。図1図8に示されている実施形態の場合、固定用貫通孔16と第1コーナ切れ刃との間には第1の視覚的マーキング11が存在し、固定用貫通孔16と第2コーナ切れ刃との間には第2の視覚的マーキング12が存在している。さらに各コーナ切れ刃2、3、4、5のそれぞれ2つの主切れ刃13の間にはそれぞれ1つのチップブレーカ18が配置されており、この場合チップブレーカ18は角度を付けた表面構造を表している。両前境界部21と両差し込み境界部29、30との間には、それぞれ1つの平滑な逃げ面15が存在している。

0056

説明された割り出し可能インサート1は材料加工機械で使用するために、インサートホルダ17に挿入され、これと併せて旋削工具を構成する。インサートホルダの例示的な実施形態が、図2図6にはインサート1を挿入して、図12図14にはインサート1を挿入せずに示されている。インサートホルダ17は割り出し可能インサート1を受容して固定する役割を果たし、割り出し可能インサート1は固定手段19、好ましくはネジによって取外し可能に固定できる。この場合、両部材から組み立てられる工具は、右手用左手用ニュートラル又は任意の角度で設計できる。さらに図2には、前境界部21に対する第1主切れ刃13.1の90°以下の角度を表す第1の角度が示されている。同じ角度が、主切れ刃13.2〜13.6と前境界部21、28との他の接続点にも存在する。

0057

さらに図2図6において、インサートホルダ支承部38がどのようにインサート1の第2表面を受容するかが見て取れる。さらにインサート1が本体37の詳細に説明しない受容開口部に、第1差し込み境界部29まで挿入されているのが分かる。このようにして使用者は、インサート1が工具ホルダの本体37に正確に挿入されたか簡単且つ迅速にチェックすることが可能である。本体内の詳細に説明されない受容部は、実質的に割り出し可能インサート1の半分のネガティブ形状を有する。この場合、インサートホルダベースに対して斜めに延びるインサートホルダ面が存在する。工具ホルダの本体37内に設けたインサート1用の座面38も同様にインサートホルダベースに対して斜めに配置されているので、挿入されたインサート1の下降が生じる。その際に座面38の傾斜は、それぞれ使用するために受容部から突出している第1主切れ刃13.1又は別の主切れ刃13.2〜13.6の1つが基部に対して水平になるようにされている。即ち、主切れ刃13が挿入されて本体37と固定されたとき、水準器を使用すると鉛直となり、或いはまた本体37の上に正確に垂直に載るであろう。

0058

さらに図3で追加的に、第2の角度は第1前境界部21が第1コーナ切れ刃2から第2コーナ切れ刃まで後退するように働いているのが見て取れる。この傾斜は、座面38がインサートホルダベースに対して斜めに配置されていることによって生じる。

0059

ここに例として示され説明されたインサートホルダ17は、多角形断面、好ましくは長方形断面の縦長の本体を有している。別様に成形された本体37、例えば工作機械に組み付けるための円筒ジャーナル状の部分と、インサート1を固定する実質的に任意に形成可能な前端部を有するインサートホルダも可能であり、それどころか広く使用されている。本体37は工作物に面するこの前端部に割り出し可能インサート1を受容するための切欠き部9と、割り出し可能インサート1に対する固定手段19と取外し可能に接続するための構造を有する。図2及び図3には、固定用貫通孔16内にネジの形の固定手段19が存在することも見て取れる。この固定手段はインサート1を工具ホルダの本体37に固持するために用いられ、これも同様に図2及び図3に見ることができる。切欠き部9は、刃先交換式割り出し可能インサート1を本体37の長手方向軸Lに対して半径方向に支持するための少なくとも1つの座面38を有する。固定手段19を好ましくはネジとして設計する場合、本体37はそれに応じてこのネジのための固定用貫通孔10を有する。特に好ましくは割り出し可能インサート1を本体37の長手方向軸Lに対して平行及び/又は周方向に支持するための側壁も設けられている。

0060

本発明によれば座面38は長手方向軸Lに対して平行ではなく、また旋削工具1、17の送り方向に対して垂直ではなく、図12図14から良く見て取れるように、2つの軸の周りで傾いている。一方では、座面38は本体の長手方向軸Lを中心に回転して、本体37の厚さが、それぞれアクティブな主切れ刃13.1〜13.6があるその外側で、本体37の中央領域よりも小さくなっている。座面38の傾きの中心をなす第2軸は、回転した座面38と、本体17の長手方向軸Lに対して垂直な平面、即ち図12の図示面に対して垂直で、図13及び図14の図示面に対して平行な平面との間の断面線によって画定されている。座面38に対して長手方向軸Lに沿った第2平面の位置に応じて、長手方向軸Lに対する座面38の急勾配の位置又は平坦な位置が生じる。この場合、第2軸を中心とした傾きは、本体37の最小の厚さが座面38と、本体37の最も外側の端部における本体の外側境界との間にあるように行われる。この外側境界は図14でインサート支承部の前端部の断面図の領域で特に良く見える。図3には、第1前境界部21が本体37の中心面に対して第1コーナ切れ刃2から第2コーナ切れ刃3に後退して斜めに配置されているのが見て取れる。これは第2の角度によって明らかにされている。

0061

さらに、インサート1は第1コーナ切れ刃2と固定用貫通孔16との間に第1機能面を形成し、第4コーナ切れ刃5と固定用貫通孔16との間に第2機能面を形成する。同様に第2コーナ切れ刃3と固定用貫通孔との間に第4機能面が形成され、第3コーナ切れ刃4と固定用貫通孔16との間に第3機能面が形成されている。

0062

インサートホルダ17のこの実施形態により、切欠き部9内に挿入されてその下側が座面38に支持される割り出し可能インサート1も同様に傾けて位置決めされ、この傾いた向きで工作物に送られるが、これはこのインサート1では本来可能ではない切れ刃ジオメトリによって可能にされる。上で2回(回転)対称及び3回(回転)対称の構成の例で示した割り出し可能インサート1を使用すると、このようなインサートホルダ17と割り出し可能インサート1の配置構成によって、存在するすべての主切れ刃13.1〜13.6に対して所望された所定の切れ刃ジオメトリをあらゆる回転位置で、割り出し可能インサート1の上側でも下側でも正確に再現可能な同じ方法で作成でき、それによりたいてい手間をかけて製造される個々の割り出し可能インサート1の長い耐用年数が実現される。それによって達成可能な幾何学的状況は、慣用的な配置構成によって与えられた状況と正確に等しいが、異なるのは本発明による配置構成はより多くの数の切れ刃を提供し、それらに上記のことが該当する点である。

0063

例えば規格DIN ISO1832:2012に従って7°の逃げ角を設けた場合、これはインサートの片側にのみ存在するものである。公称逃げ角が0°の本発明によるインサートだと、インサートに対する座面を傾けた適当なインサートホルダに挿入することにより、実際に7°という所望の逃げ角をすべての回転位置及び傾斜位置で達成できるので、インサートははるかに長期間使用できる。したがって機械はインサートを交換することなくはるかに長く操作でき、それにより生産性が大幅に向上する。

0064

主切れ刃13.1〜13.6が、第1対称軸Aに対して直角に向けられて関連付けされたコーナ切れ刃を包含する平面Eと共に、有するすべての具体的な切れ刃角γに対して、座面38を適当に傾けたインサートホルダ17を選択することにより、その都度アクティブな主切れ刃13.1〜13.6が旋削工具1、17の送り方向Vと共に所望の角度を有する、好ましくはこの送り方向と直交する構成を達成することができる。

0065

上記の説明において本発明はプレート状インサートの例で説明されたが、他の形状のインサートに適用することも可能であり、万一必要な適合は当業者能力の範囲内にある。

0066

1切削インサート
2、3、4、5コーナ切れ刃
6横切れ刃
7、8 コーナ切れ刃
9切欠き部
10固定用貫通孔
11、12マーキング
13主切れ刃
14副切れ刃
15逃げ面
16 固定用貫通孔
18チップブレーカ
19 固定手段
21 前境界部
25、26すくい面
28 前境界部
29、30 差し込み境界部
31、32、33 前境界部
34、35、36 マーキング
37 本体
38 座面
40、41、42 すくい面
A 第1対称軸
B 第2対称軸
E 軸Bの対称面に対して平行な平面
H 主切れ刃と隣接する副切れ刃との平面
L 本体の長手方向軸
β楔角
γ切れ刃角
δ 前境界部角
εコーナ角
λ 内側楔角

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