図面 (/)
課題
解決手段
害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することでループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引っ張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成した害獣捕獲具に用いるループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造。
概要
背景
概要
ループ状の捕獲ワイヤの縮径作動を可及的に迅速化して獲物を捕獲しやすい縮径作動パイプ構造を提供する。害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することでループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引っ張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成した害獣捕獲具に用いるループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造。
目的
本発明ではループ状の捕獲ワイヤを両端から引張ってループ部の縮径作動を可及的に迅速化して上記欠陥を解消することができる捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造を提供する
効果
実績
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請求項1
害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することによりループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成した害獣捕獲具に用いるループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造。
技術分野
背景技術
0002
従来、害獣の捕獲具は、踏板と、ループ状捕獲ワイヤと、捕獲ワイヤを隠した踏板の作動を捕獲ワイヤに連動させるための連動技術とよりなる。
従って、ループ状の捕獲ワイヤは害獣が踏板を踏むと踏板の降下作動に連動し、この連動機構を介してループ状の捕獲ワイヤが縮径して害獣の脚部を捕獲する(例えば、特許文献1)。
先行技術
0003
特開2017−169554号公報
発明が解決しようとする課題
0004
従来、かかるループ状の捕獲ワイヤは一端を装置に固定し、他端を引張って縮径するように構成している。そのため、捕獲ワイヤのループ部を縮径するためには一定時間ワイヤを引張ってループ部を縮径しなければならず、捕獲するためのループ径に縮径する時間も長くなり捕獲効率や捕獲確率が低下し、害獣の取り逃がしを招くことが多かった。
0005
そこで、本発明ではループ状の捕獲ワイヤを両端から引張ってループ部の縮径作動を可及的に迅速化して上記欠陥を解消することができる捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造を提供する。
課題を解決するための手段
0006
この発明は、害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することによりループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成した害獣捕獲具に用いるループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造を提供せんとするものである。
発明の効果
0007
この発明によれば、害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することによりループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成したことにより、捕獲ワイヤのループ部を縮径させるために、ループ部の左右両自由端ワイヤを引っ張るが、この際に、巻きバネの圧縮から解放作動の復元応力を利用して捕獲ワイヤを引張りループ部を縮径して害獣の脚体にループ部を巻きつけて捕縛する。
0008
特に本発明によれば、ループ部の左右両自由端を巻きバネにより同時に引張ってループ部を縮径させることになるため、捕獲ワイヤの引張り量は片方のループ自由端を固定した構造と比較して、その半分の引張り量と引張り応力でループ部の縮径作動が可能となり、その分ループ部の縮径時間を短縮して瞬時にループ部を縮径して害獣の脚体捕縛を可能とすることができる効果がある。
図面の簡単な説明
0009
本発明の実施形態を示す縮径作動パイプ構造を有する害獣の捕獲装置の全体を示す斜視図である。
本発明の実施形態を示すループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造における断面図である。
本発明の実施形態を示す縮径作動パイプ構造を有する害獣の捕獲装置の作動を示す図である。
実施例
0010
この発明の要旨は害獣の脚部を捕獲するために先方にループ部を形成した捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを挿貫した二本のワイヤ挿通パイプと、該パイプの先端に設けたワイヤガイド体と、該パイプの後端に設け捕獲ワイヤを弛緩方向にのみ通過可能でワイヤの引っぱり緊張方向では止着固定すべく構成したワイヤストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中において、ワイヤガイド体とワイヤストッパー機能体との間に圧縮介在した巻きバネとより構成し、しかも巻きバネの巻き中空部に捕獲ワイヤを挿通することによりループ状の捕獲ワイヤの左右自由端ワイヤを圧縮した巻きバネのひっぱり付勢によりワイヤストッパー機能体を介して、引張り止着し、ループ部の縮径作動を可及的迅速に行うように構成した害獣捕獲具に用いるループ状捕獲ワイヤの縮径作動パイプ構造としたことにある。
0013
左右ワイヤ保持体3は、半円弧状に形成して、枢支部4を中心に倒状した状態では、常に左右水平にならないように枢支部4と、左右ワイヤ保持体3の基部とにわたってコイルバネ5を介設することで左右ワイヤ保持体3は、コイルバネ5により、起立状態に付勢されている。
0014
かかる左右ワイヤ保持体3を付勢に抗して倒状した略水平状態においてトラップ機能を有する捕獲ワイヤaは、そのループ部a”で左右ワイヤ保持体3の帯体の外側面に当接して、左右ワイヤ保持体3の半弧状外側面3´を囲繞する。そして、捕獲ワイヤaの両自由端、すなわち、ループ基部は、左右ワイヤ保持体3の一方の枢支部4の位置で合流して後述するワイヤ縮径付勢機構bに連結される。
0016
すなわち、踏板6は、ほぼ水平状の左右ワイヤ保持体3の内側に遊嵌して、水平に装着されており、特に踏板6の周側壁6´外周面が、半円弧状の左右ワイヤ保持体3の帯体外側面の下縁部と当接係合するように嵌着する。
0017
すなわち、図1に示すように、左右ワイヤ保持体3は、略水平状の左右開放した形態において、その内側に踏板6が嵌着されて、踏板6の周側壁6´の外側面に左右ワイヤ保持体3下縁部が当接して圧着係合状態となる。かかる踏板6によって左右ワイヤ保持体3は、コイルバネ5の付勢力に抗して筒基盤2に沿って水平開放状態を保持する。
0018
かかる踏板6と、左右ワイヤ保持体3と、左右ワイヤ保持体3外周面で当接保型したループ状の捕獲ワイヤaとの三部材によって、害獣の脚体捕獲機構が構成される。
0019
すなわち、かかる捕獲機構において、害獣の脚体が踏板6を踏むと、踏板6が降下し、左右ワイヤ保持体3との係合が外れる。その結果、捕獲ワイヤaをループ状に保持していた左右ワイヤ保持体3の水平開放形態を解消して、左右ワイヤ保持体3は、コイルバネ5の付勢により、起立作動する。左右ワイヤ保持体3の外周に巻回支持した捕獲ワイヤaのループ部a”も同時に左右ワイヤ保持体3によって持ち上げられて迅速に害獣の脚体を囲繞する。
0020
同時に、捕獲ワイヤaのループ部a”は、左右ワイヤ保持体3の規制が解除されて、後述するワイヤ縮径付勢機構bによって、捕獲ワイヤaの自由端が引張られてループ部a”が縮径して害獣の脚体を捕縛する。
0021
次に、図2を参照してループ部を形成した捕獲ワイヤaを緊張作動するためのワイヤ縮径付勢機構bについて説明する。すなわち、筒基盤2の周側壁6´において、左右ワイヤ保持体3の枢支部4の対面に切欠部を形成し、この切欠部にワイヤ縮径付勢機構bを装着する。ワイヤ縮径付勢機構bは、二本のワイヤ挿通パイプ7、7´と、該2本のパイプを一体に並存した外形ケース8と、各ワイヤ挿通パイプ7、7´中にそれぞれ遊嵌したバネ収納パイプ9と、バネ収納パイプ9の先端にそれぞれ取付けたワイヤガイド部材10と、バネ収納パイプ9中に圧縮して収納した巻きバネ11と、バネ収納パイプ9の終端において捕獲ワイヤaをワイヤのループ部a”方向へ挿通可能としながら、その反対方向へはストッパー機能を果たして捕獲ワイヤaを一体固定するストッパー機能部材12と巻きバネ11中に挿通した捕獲ワイヤaにおける自由端ワイヤa´とより構成されている。
0022
かかるワイヤ縮径付勢機構bは、次のように機能する。すなわち、害獣の脚体が踏板6を踏んだ際に、捕獲ワイヤaのループ部a”のループ規制が解除されてワイヤ縮径付勢機構bにより引張られて、ループ部a”が縮径して害獣の脚体を捕縛する。その作用を時系列に説明すると、まず、
i)踏板6が外れる、ii)左右ワイヤ保持体3がコイルバネ5の付勢により起立する、iii)捕獲ワイヤaのループ部a”が左右ワイヤ保持体3の起立姿勢への変位により左右ワイヤ保持体3から離脱してループ部a”の規制が外れる、iv)ワイヤ縮径付勢機構b中において、圧縮状でワイヤ挿通パイプ7、7´中に収納した巻きバネ11が伸長してワイヤガイド部材10をループ部a”側移動させると共に、ストッパー機能部材12を介して捕獲ワイヤaの自由端ワイヤa´をループ部a”を縮径方向に引張る、v)縮径作動するループ部a”は、跳ね上がって害獣の脚体を捕縛する。
0023
ストッパー機能部材12は内筒11−1と内周面をテーパ状とする外筒11−2とで構成している。内筒11−1の周壁にはボール挿通孔11−3を穿設しており、球形状のボール11−4が内筒11−1と外筒11−2との間でボール挿通孔11−3を介して移動し、ワイヤの一方向のみのワイヤ挿通機能を果たす。従って、捕獲ワイヤaの自由端ワイヤa´をストッパー機能部材12中からループ部方向に引張ってループ部を左右ワイヤ保持体3が起立してループ部a”をループ状態に維持する規制がなくなると、圧縮された巻きバネ11の弾性力によりワイヤガイド部材10が捕獲ワイヤaのループ部方向に移動すると共に、巻きバネ11がワイヤ挿通パイプ7、7´及びストッパー機能部材12を自由端a´側に移動させようとする付勢力が生起される。
すると、ストッパー機能部材12のボール挿通孔11−3に配設したボール11−4が外筒11−1のテーパ状内周面に当接して内筒11−2の中心方向に変位させられることで自由端ワイヤa´を押圧し、自由端ワイヤa´とストッパー機能部材12とが一体となる。
その結果、巻きバネ11の弾性力によりストッパー機能部材12は自由端ワイヤa´側に変位しようとする付勢力が生起され、ワイヤ挿通パイプ7、7´とストッパー機能部材12とが一体となって自由端ワイヤa´側に移動すると共に、自由端ワイヤa´とストッパー機能部材12とがストッパー機能部材12内に設けたボール11−4の押圧作用により一体に移動できる構成とすることで、ストッパー機能部材12の自由端ワイヤa´方向への移動に伴いループ部a”を縮径して害獣を捕獲できる。
0024
このようにして、踏板6と左右ワイヤ保持体3とループ状の捕獲ワイヤaと、ワイヤ縮径付勢機構bとにより、害獣のトラップ機能が作動する。