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課題
解決手段
概要
背景
概要
ループ状の捕獲ワイヤの縮径作動機構部上方に一定の保温空間を保持して凍結防止プレートを閉蓋するように構成して、縮径作動機構部の凍結を防止し、冬場の捕獲作動に支障のないようにした害獣の捕獲具に関する。筒状の捕獲ケースの周側壁に捕獲ワイヤ導出用の切欠部を形成し、切欠部から捕獲ケース内に捕獲ワイヤを導入して捕獲ケース内でループ部を形成すると共に、捕獲ケース上部から一定の保温空間を保持して該ケース内に踏板を架設し、踏板の外周側面と捕獲ケース内周側面との間で捕獲ワイヤのループ部を挟持すべく構成し、しかも筒状の捕獲ケースの上端開口部には、下方の踏板との間に保温空間を保持して隠ぺいプレートを閉蓋した。
目的
効果
実績
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請求項1
筒状の捕獲ケースの周側壁に捕獲ワイヤ導出用の切欠部を形成し、切欠部から捕獲ケース内に捕獲ワイヤを導入して捕獲ケース内でループ部を形成すると共に、捕獲ケース上部から一定の保温空間を保持して該ケース内に踏板を架設し、踏板の外周側面と捕獲ケース内周側面との間で捕獲ワイヤのループ部を挟持すべく構成し、しかも筒状の捕獲ケースの上端開口部には、下方の踏板との間に保温空間を保持して隠ぺいプレートを閉蓋したことを特徴とする害獣の積雪時捕獲具。
請求項2
捕獲ケースの切欠部から導出した捕獲ワイヤの両側自由端は、それぞれワイヤループ緊締機構部に連動連結すると共に、ワイヤループ緊締機構部は、2本のワイヤ挿通パイプと、ワイヤ挿通パイプの前端部に設けたワイヤガイド体と、該パイプ後端部に設け、かつループ緊締方向にのみ捕獲ワイヤを挿通可能としたストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中に収納し、ワイヤガイド体から巻きバネ体中を通りストッパー機能体を挿通して捕獲ケース中でループを形成する捕獲ワイヤとより構成したことを特徴とする請求項1に記載の害獣の積雪時捕獲具。
請求項3
請求項4
技術分野
0002
従来、害獣捕獲具は、基本的には踏板とループ形状の捕獲ワイヤと踏板の降下(落下)作動を捕獲ワイヤの縮径作動に連動させる捕獲ワイヤ連動機構とより構成されている。
害獣が踏板を踏むと踏板の降下作動に伴い捕獲ワイヤ連動機構を介してループ形状の捕獲ワイヤが縮径作動して害獣の脚部を捕獲する(例えば、特許文献1)。
先行技術
0003
特開2017-169554号公報
発明が解決しようとする課題
0005
この発明は、ループ状の捕獲ワイヤの縮径作動機構部上方に一定の保温空間を保持して凍結防止プレートを閉蓋するように構成して、縮径作動機構部の凍結を防止し、冬場の捕獲作動に支障のないようにした害獣の捕獲具に関する。
課題を解決するための手段
0006
この発明は、筒状の捕獲ケースの周側壁に捕獲ワイヤ導出用の切欠部を形成し、切欠部から捕獲ケース内に捕獲ワイヤを導入して捕獲ケース内でループ部を形成すると共に、捕獲ケース上部から一定の保温空間を保持して該ケース内に踏板を架設し、踏板の外周側面と捕獲ケース内周側面との間で捕獲ワイヤのループ部を挟持すべく構成し、しかも筒状の捕獲ケースの上端開口部には、下方の踏板との間に保温空間を保持して隠ぺいプレートを閉蓋したことを特徴とする害獣の積雪時捕獲具を提供せんとするものである。
0007
また、捕獲ケースの切欠部から導出した捕獲ワイヤの両側自由端は、それぞれワイヤループ緊締機構部に連動連結すると共に、ワイヤループ緊締機構部は、2本のワイヤ挿通パイプと、ワイヤ挿通パイプの前端部に設けたワイヤガイド体と、該パイプ後端部に設け、かつループ緊締方向にのみ捕獲ワイヤを挿通可能としたストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中に収納し、ワイヤガイド体から巻きバネ体中を通りストッパー機能体を挿通して捕獲ケース中でループを形成する捕獲ワイヤとより構成したことに特徴を有する。
発明の効果
0010
請求項1の発明によれば、踏板と隠ぺいプレートとの間に保温空間を保持しているので、積雪状況で捕獲具を使用する場合に、積雪面より下方に一定の保温空間を形成し、積雪状態の冷気が捕獲具の構成機構に直接に伝播しないこととなり、踏み板を害獣が踏んだ場合、踏板降下作動をパラメータとして捕獲ワイヤのトラップ機構が作動する際に、ワイヤのループの連動縮径機構が凍結しないので、踏板降下作動から捕獲ワイヤ縮径作動までの連動を迅速に、かつ確実に行うことができる効果がある。
0011
請求項2の発明によれば、ワイヤループ緊締機構を設けて捕獲ワイヤが踏板作動を契機として縮径作動する際に、迅速にかつ円滑に連動することができ、しかもワイヤループ緊締機構は、捕獲ワイヤのループ部の左右両自由端を同時に左右端から引張る二本のワイヤ挿通パイプとそれぞれのワイヤ引張り作動を行う巻きバネ体より構成しているので、ワイヤ一端の自由端を固定する従来の捕獲具に比し、半分の時間と応力でループ部の縮径作動を行うことができ、従って害獣の捕獲作業を迅速に行うことができる効果を有する。
0012
請求項3及び4の発明によれば、踏板支持突条を筒状の捕獲ケースの内周側面に突設しているので、断面略半円形の突条の上端面に踏板を載置する作業で保温空間を容易に構成することができ、害獣の捕獲現場における捕獲具の設置が容易に行える効果がある。
図面の簡単な説明
0013
本発明の実施形態における積雪時捕獲具を示す斜視図である。
本発明の実施形態における積雪時捕獲具の内部を示す斜視図である。
本発明の実施形態における積雪時捕獲具を地面に設置した状態を示す断面図である。
本発明の実施形態における積雪時捕獲具のワイヤ緊締機構部を示す断面図である。
実施例
0014
この発明の要旨は、筒状の捕獲ケースの周側壁に捕獲ワイヤ導出用の切欠部を形成し、切欠部から捕獲ケース内に捕獲ワイヤを導入して捕獲ケース内でループ部を形成すると共に、捕獲ケース上部から一定の保温空間を保持して該ケース内に踏板を架設し、踏板の外周側面と捕獲ケース内周側面との間で捕獲ワイヤのループ部を挟持すべく構成し、しかも筒状の捕獲ケースの上端開口部には、下方の踏板との間に保温空間を保持して隠ぺいプレートを閉蓋したことを特徴とする害獣の積雪時捕獲具を提供せんとするものである。
また、捕獲ケースの切欠部から導出した捕獲ワイヤの両側自由端は、それぞれワイヤループ緊締機構部に連動連結すると共に、ワイヤループ緊締機構部は、2本のワイヤ挿通パイプと、ワイヤ挿通パイプの前端部に設けたワイヤガイド体と、該パイプ後端部に設け、かつループ緊締方向にのみ捕獲ワイヤを挿通可能としたストッパー機能体と、ワイヤ挿通パイプ中に収納し、ワイヤガイド体から巻きバネ体中を通りストッパー機能体を挿通して捕獲ケース中でループを形成する捕獲ワイヤとより構成したことに特徴を有する。
また、筒状の捕獲ケースの上部内周側面には、上端開口部から保温空間を保持する高さに複数の踏み板支持突条を突設し、該突条上端面に踏み板を架設したことに特徴を有する。
また、踏板支持突条は、横断面略半円形状としたことに特徴を有する。
0015
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。
図1は、本発明捕獲具Aの斜視説明図であり、図2は本発明捕獲具Aの内部を示す斜視図である。符号1は、筒状の捕獲ケースであり、その周側壁1´の一部には切欠部2を形成し、この切欠部2に後述するワイヤループ緊締機構部Bの先端部を嵌着する。ワイヤループ緊締機構部Bから導出する捕獲ワイヤCは、捕獲ケース1内において、ループ部3を形成する。ループ部3は、捕獲ケース1内において水平に配置した踏板4の外周端面4´を囲繞する。なお、踏板4の外周端面4´には、環状凹部4”を形成して、ループ部3が外周端面4´に嵌着しやすくしている。また、踏板4は、捕獲ケース1の上端開口部から一定深さの保温空間Sを保持して該ケース1内に架設されている。しかも、踏板4は材質を発泡樹脂等の折曲崩壊しやすく耐熱性を有する素材で構成されている。具体的には、筒状の捕獲ケース1の内周壁面に複数本の踏板支持突条7を縦方向に設けており、この踏板支持突条7は捕獲ケース上端から踏板支持突条7の頭部までの間に保温空間Sを保持する高さ位置に突設しており、踏板支持突条7の上端面は横断面半円形に形成して踏板4が載置しやすくしている。
0016
また、図3に示すように、捕獲ケース1の上端開口部は隠ぺいプレート8を閉蓋して地上面と略面一に設けており、寒冷地での積雪時には地上面と共に隠ぺいプレート8に積雪して害獣のトラップ機能を果たす。
0017
従って、地面に設定した捕獲ケース1において地上積雪下の隠ぺいプレート8とその下方の踏板4との間には保温空間Sが形成されることになり、トラップ機構の連動部分の凍結を防止することができ、積雪状態でも捕獲具の有効な機能を確保することができる。
0018
また、ループ部3と捕獲ワイヤCの両側自由端C´は、図1に示すように、ワイヤループ緊締機構部Bに連結されて、害獣が隠ぺいプレート8から踏板4を踏み落とすとループ部3がワイヤループ緊締機構部Bの作動により縮径して害獣の脚部を捕縛する。
0019
ワイヤループ緊締機構部Bは、先端にワイヤガイド体10を設け、該ガイド体10に二本の内側ワイヤ挿通パイプ11,11´を連結し、外側挿貫パイプ13中に挿入された該挿通パイプ11,11´中に捕獲ワイヤCの両側自由端C´を挿通し、そのまま該挿通パイプ11,11´後端に配設したストッパー機能体12中を挿通している。内側ワイヤ挿通パイプ11、11´はそれぞれ外側挿貫パイプ13に挿貫されており、二本の外側挿貫パイプ13は、一体に外形ケース14で包皮されている。
0020
内側ワイヤ挿通パイプ11、11´中には巻きバネ15がワイヤガイド体10とストッパー機能体12との間で圧縮されて収納されており、内側ワイヤ挿通パイプ11、11´中の巻きバネ15内には捕獲ワイヤCのループ基端に位置する両側自由端C´が挿貫されている。
0021
従って、内側ワイヤ挿通パイプ11、11´中の巻きバネ15内に挿通された捕獲ワイヤCの両側自由端C´は踏板4の折曲により、ループ部の縮径作動を生起し、捕獲ワイヤCの両側自由端C´は巻きバネ15の伸長復元作動により引張られ、同時にループ部の縮径による捕縛を行う。
0022
ストッパー機能体12は、捕獲ワイヤCの左右両自由端が内円筒体12−1を挿通し、内円筒体12−1は、外円筒体12−2中に収納され、外円筒体12−2はテーパー周壁としており、内側円筒体12−1、2の周壁面にはボール用孔12−4を複数個穿設している。
0023
捕獲ワイヤCの自由端がループ方向に引張られる場合は、内円筒体12−1は、外円筒体12−2の先端開口部方向に変位して、ボール用孔12−4に位置するストッパーボール16は、捕獲ワイヤCを挟持しない位置に変位する。
0024
他方、自由端がループと反対方向に引張られる場合は、内円筒体12−1は、外円筒体12−2の後端開口部方向に変位し、各ストッパーボール16は外円筒体12−2のテーパー周壁により内側に変位して、各ストッパーボール16が、捕獲ワイヤCの自由端を挟持し、これ以上後方向に移動しないようなストッパー機能を果たす。
0025
このようにワイヤループ緊締機構部Bは構成されているので、害獣の捕獲は次のように行われる。
0026
すなわち、害獣の脚体が捕獲ケース上面の隠ぺいプレート8を踏板4と共に踏むと踏板4が捕獲ケース1の内部で下方に折曲崩壊して踏板4の外周端面4´を囲繞してループを形成した捕獲ワイヤCは、ワイヤループ緊締機構部Bの作用により、捕獲ワイヤCを引張ってループ部を縮径して害獣の脚体を捕縛する。