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技術 防水栓の整列装置および防水栓付き電線の製造装置

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 加藤早苗藁科伸哉
出願日 2019年1月30日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2019-014580
公開日 2020年8月13日 (6ヶ月経過) 公開番号 2020-121847
状態 未査定
技術分野 電気接続器の製造又は接続方法(1) 端末部処理 物品のコンベヤ等への供給
主要キーワード 開閉ブロック スライド刃 単品部品 小径溝 ガイド駆動機構 円筒ケーシング テーパ溝 カッタ駆動機構
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

小型化が可能で、被覆電線の挿入を行うための手段を容易にコンパクトに組み合わせることのできる防水栓整列装置を提供する。

解決手段

整列装置10は、円筒ケーシング11の内部で回転する整列盤14の防水栓収容溝15に防水栓100を1個ずつ収容することで防水栓100を放射状に配列し、防水栓100の1つを円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めする。作業口11cには、防水栓100の電線挿通孔103に対し被覆電線Wを挿入する際に挿入を案内する開閉式の電線挿入ガイド20が設けられ、防水栓100の前方には、被覆電線Wの被覆に対し皮剥きのための切り込みを入れるカッタ30が設けられている。

概要

背景

例えば、防水コネクタを組み立てる場合、電線端末部の外周にゴム製の防水栓を装着し、その電線の端末部に端子金具を接続する。次いで、その端子金具をコネクタハウジング端子収容室に挿入すると同時に電線の端末部に装着した防水栓を端子収容室に押し込んで、端子収容室の内壁面に防水栓を密着させる。そして、防水栓により、コネクタハウジングの内壁面と電線の隙間を塞いで、防水性能を確保するようにしている。このように電線の端末部に防水栓を取り付ける場合、主に単品成形した小さな防水栓を被覆電線の端末の被覆の外周に装着している。

特許文献1には、このような防水栓を搬送する装置の例が記載されている。
この特許文献1に記載の搬送装置は、防水栓が落下しない搬送溝を形成するように平行に設けられた螺旋状の一対の螺旋棒部材の各々を同一方向に回動させ、直線状の搬送溝に沿って防水栓を移動させるものである。

概要

小型化が可能で、被覆電線の挿入を行うための手段を容易にコンパクトに組み合わせることのできる防水栓の整列装置を提供する。整列装置10は、円筒ケーシング11の内部で回転する整列盤14の防水栓収容溝15に防水栓100を1個ずつ収容することで防水栓100を放射状に配列し、防水栓100の1つを円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めする。作業口11cには、防水栓100の電線挿通孔103に対し被覆電線Wを挿入する際に挿入を案内する開閉式の電線挿入ガイド20が設けられ、防水栓100の前方には、被覆電線Wの被覆に対し皮剥きのための切り込みを入れるカッタ30が設けられている。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化が可能で、被覆電線の挿入を行うための手段を容易にコンパクトに組み合わせることのできる防水栓の整列装置、および、その整列装置を主体とする防水栓付き電線製造装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

鉛直方向に立設され、上部に防水栓投入口が設けられると共に、周壁作業口が設けられた円筒ケーシングと、前記円筒ケーシングの内部に鉛直軸を中心に回転可能に配置され、上面外周部に、放射状に配列され前記防水栓をその電線挿通孔が放射方向を向くようにそれぞれ1個ずつ収容する多数の防水栓収容溝が形成された整列盤と、前記整列盤を回転駆動および回転停止することで、前記防水栓収容溝に収容した防水栓の1つを前記作業口に位置決めする整列盤駆動機構と、を備える、ことを特徴とする防水栓の整列装置

請求項2

前記防水栓収容溝の上方に位置し、前記上面外周部に落下した防水栓を前記整列盤の回転時に前記防水栓収容溝に入るように誘導する整列補助部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防水栓の整列装置。

請求項3

前記円筒ケーシングの内部に配置され、前記投入口から投入された防水栓を前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込む誘導部材をさらに備え、前記誘導部材は、前記整列盤とは別体の非回転部材として設けられており、該誘導部材の上部に、前記投入口から投入された防水栓を傾斜に従って前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込むテーパ面が設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の防水栓の整列装置。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1項に記載の整列装置と、前記円筒ケーシングの作業口に配置され、前記作業口に位置決めされた防水栓の電線挿通孔に対する被覆電線の挿入を案内するガイド孔を備えると共に挿入作業後に前記防水栓ごと被覆電線を引き抜き可能に前記ガイド孔が開放される開閉式の電線挿入ガイドと、を備える、ことを特徴とする防水栓付き電線製造装置

請求項5

前記作業口に位置決めされた前記防水栓の電線挿通方向の前方に配置され、当該防水栓から突き出した被覆電線の先端近傍被覆皮剥きのための切り込みを入れるカッタを備える、ことを特徴とする請求項4に記載の防水栓付き電線の製造装置。

請求項6

前記カッタより電線挿通方向の前方に、前記防水栓の電線挿通孔に挿通された被覆電線の先端が突き当てられ、前記防水栓からの前記被覆電線の出寸法が定められる突き当てストッパが設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の防水栓付き電線の製造装置。

技術分野

0001

本発明は、防水コネクタに組み込まれる防水栓整列装置、および、防水栓付き電線製造装置に関する。

背景技術

0002

例えば、防水コネクタを組み立てる場合、電線端末部の外周にゴム製の防水栓を装着し、その電線の端末部に端子金具を接続する。次いで、その端子金具をコネクタハウジング端子収容室に挿入すると同時に電線の端末部に装着した防水栓を端子収容室に押し込んで、端子収容室の内壁面に防水栓を密着させる。そして、防水栓により、コネクタハウジングの内壁面と電線の隙間を塞いで、防水性能を確保するようにしている。このように電線の端末部に防水栓を取り付ける場合、主に単品成形した小さな防水栓を被覆電線の端末の被覆の外周に装着している。

0003

特許文献1には、このような防水栓を搬送する装置の例が記載されている。
この特許文献1に記載の搬送装置は、防水栓が落下しない搬送溝を形成するように平行に設けられた螺旋状の一対の螺旋棒部材の各々を同一方向に回動させ、直線状の搬送溝に沿って防水栓を移動させるものである。

先行技術

0004

特開2008−137736号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載の装置は、外観検査装置に適用される搬送装置であり、直線的に防水栓を移動させるものであるため、装置が大型化し、防水栓に対して被覆電線の挿入を行うための手段をコンパクトに組み合わせるには適当でなかった。

0006

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化が可能で、被覆電線の挿入を行うための手段を容易にコンパクトに組み合わせることのできる防水栓の整列装置、および、その整列装置を主体とする防水栓付き電線の製造装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

前述した目的を達成するために、本発明に係る防水栓の整列装置および防水栓付き電線の製造装置は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 鉛直方向に立設され、上部に防水栓の投入口が設けられると共に、周壁作業口が設けられた円筒ケーシングと、
前記円筒ケーシングの内部に鉛直軸を中心に回転可能に配置され、上面外周部に、放射状に配列され前記防水栓をその電線挿通孔が放射方向を向くようにそれぞれ1個ずつ収容する多数の防水栓収容溝が形成された整列盤と、
前記整列盤を回転駆動および回転停止することで、前記防水栓収容溝に収容した防水栓の1つを前記作業口に位置決めする整列盤駆動機構と、を備える、
ことを特徴とする防水栓の整列装置。

0008

(2) 前記防水栓収容溝の上方に位置し、前記上面外周部に落下した防水栓を前記整列盤の回転時に前記防水栓収容溝に入るように誘導する整列補助部材が設けられている、
ことを特徴とする上記(1)に記載の防水栓の整列装置。

0009

(3) 前記円筒ケーシングの内部に配置され、前記投入口から投入された防水栓を前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込む誘導部材をさらに備え、
前記誘導部材は、前記整列盤とは別体の非回転部材として設けられており、該誘導部材の上部に、前記投入口から投入された防水栓を傾斜に従って前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込むテーパ面が設けられている、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の防水栓の整列装置。

0010

(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載の整列装置と、
前記円筒ケーシングの作業口に配置され、前記作業口に位置決めされた防水栓の電線挿通孔に対する被覆電線の挿入を案内するガイド孔を備えると共に挿入作業後に前記防水栓ごと被覆電線を引き抜き可能に前記ガイド孔が開放される開閉式の電線挿入ガイドと、を備える、
ことを特徴とする防水栓付き電線の製造装置。

0011

(5) 前記作業口に位置決めされた前記防水栓の電線挿通方向の前方に配置され、当該防水栓から突き出した被覆電線の先端近傍の被覆に皮剥きのための切り込みを入れるカッタを備える、
ことを特徴とする上記(4)に記載の防水栓付き電線の製造装置。

0012

(6) 前記カッタより電線挿通方向の前方に、前記防水栓の電線挿通孔に挿通された被覆電線の先端が突き当てられ、前記防水栓からの前記被覆電線の出寸法が定められる突き当てストッパが設けられている、
ことを特徴とする上記(5)に記載の防水栓付き電線の製造装置。

0013

上記(1)の構成の防水栓の整列装置によれば、防水栓を円筒ケーシングの投入口から投入することにより、整列盤の回転によって、防水栓を一定の姿勢で放射状に整列させることができる。すなわち、各防水栓を1個ずつ整列盤の防水栓収容溝に収容することで、防水栓をその電線挿通孔を放射方向に向けた姿勢で円周方向に沿って整列させることができる。また、整列盤の回転駆動および回転停止により、防水栓収容溝に収容した防水栓の1つを円筒ケーシングの作業口に位置決めすることができる。したがって、作業口に位置決めした防水栓に対して、被覆電線の挿通作業を行うことができる。
この整列装置は、整列盤の回転によって防水栓を放射状に整列させるので、小型化が可能であり、被覆電線の挿入を行うための手段と容易にコンパクトに組み合わせることができる。また、少なくとも防水栓収容溝を備える整列盤を交換することで、低コストで、多数の品番の防水栓の整列に利用することができる。

0014

上記(2)の構成の防水栓の整列装置によれば、テーパやブラシ等の整列補助部材の働きにより、整列盤上で防水栓が重なっているような場合でも、確実に早く防水栓を1個ずつ防水栓収容溝に収容することができる。

0015

上記(3)の構成の防水栓の整列装置によれば、誘導部材のテーパ面に沿って防水栓を分散させながら整列盤の上面外周部に落とし込むことができ、確実に早く防水栓を1個ずつ防水栓収容溝に収容することができる。

0016

上記(4)の構成の防水栓付き電線の製造装置によれば、防水栓の整列と、防水栓に対する被覆電線の挿入とを、コンパクトな同一装置内での1回の作業で容易に行うことができる。また、作業後は、開閉式の電線挿入ガイドのガイド孔を開くことで、防水栓の付いた状態の電線を無理なく容易に引き抜くことができる。

0017

上記(5)の構成の防水栓付き電線の製造装置によれば、防水栓の整列と、防水栓に対する被覆電線の挿入と、皮剥きのための被覆への切り込みとを、コンパクトな同一装置内での1回の作業で容易に行うことができる。また、作業後は、開閉式の電線挿入ガイドのガイド孔を開くことで、防水栓の付いた状態の電線を無理なく容易に引き抜くことができる。

0018

上記(6)の構成の防水栓付き電線の製造装置によれば、防水栓からの被覆電線の出寸法を規定通りに容易に確保することができる。したがって、防水栓に挿通させた電線の先端を突き当てストッパに突き当てるだけで、電線の先端から所定長の位置に防水栓を簡単にかつ確実に装着することができる。

発明の効果

0019

本発明によれば、整列盤の回転によって防水栓を円周方向に沿って放射状に整列させるので、小型化が可能であり、被覆電線の挿入を行うための手段を容易にコンパクトに組み合わせることができる。

0020

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図面の簡単な説明

0021

図1は、本発明の実施形態の防水栓付き電線の製造装置の概略構成を示す斜視図である。
図2は、同製造装置における電線挿入ガイドの原理構成を示す斜視図である。
図3は、同製造装置において、防水栓に被覆電線の先端を挿入する前の状態を示す側断面図である。
図4は、同製造装置において、防水栓に被覆電線の先端を挿入しカッタで電線の被覆に切り込みを入れている状態を示す側断面図である。
図5は、同製造装置において、作業後に電線を引き抜くと同時に切り込み箇所より先端側の被覆を剥ぎ取った状態を示す側断面図である。
図6は、同製造装置において、作業後に電線を引き抜くと同時に切り込み箇所より先端側の被覆を残した状態を示す側断面図である。

実施例

0022

本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態の防水栓付き電線の製造装置の概略構成を示す斜視図である。

0023

図1に示すように、この防水栓付き電線の製造装置1は、防水栓100を整列させる整列装置10と、防水栓100の電線挿通孔103に対して被覆電線Wの先端を挿入する際に被覆電線Wの挿入を案内する開閉式の電線挿入ガイド20と、防水栓100から突き出した被覆電線Wの先端近傍の被覆に対し皮剥きのための切り込みを入れるカッタ30と、を具備している。

0024

防水栓100は、防水コネクタを組み立てる場合に、被覆電線の端末部の外周に装着されるゴム製の単品部品である。防水栓100は、電線の先端より所定長だけ手前の位置に装着される。防水栓から突き出した電線の先端は皮剥きされて、その芯線露出部に端子金具が接続される。そして、その端子金具をコネクタハウジングの端子収容室に挿入すると同時に防水栓を端子収容室に押し込んで、端子収容室の内壁面に防水栓を密着させる。これにより、コネクタハウジングの内壁面と電線の隙間が防水栓で塞がれ、防水性能が確保されるようになっている。

0025

防水栓100は、円柱状の部品であり、軸中心後端面から前端面まで貫通する電線挿通孔103を有している。外形的には、電線挿入方向の後端側に大径部101が配置され、その前端側に小径部102が配置されている。

0026

整列装置10は、この小さな部品である防水栓100を所定の姿勢で整列させるもので、円筒ケーシング11と、整列盤14と、誘導部材12と、整列盤駆動機構19と、を有している。

0027

円筒ケーシング11は、鉛直方向に立設され、上部に整列対象物である防水栓100の投入口11aを有すると共に、周壁11bの一箇所に作業口11cを有している。作業口11cは、周壁11bの上端から下方に延びる矩形状の溝として形成されている。

0028

整列盤14は、円筒ケーシング11の内部に鉛直軸回りに回転可能に配されている。整列盤14の上面外周部には、放射状に配列された多数の防水栓収容溝15が設けられている。整列盤14は、投入口11aから投入された防水栓100を受けて、防水栓100をその電線挿通孔103を放射方向に向けた一定の姿勢でそれぞれ1個ずつ防水栓収容溝15に収容する。

0029

防水栓収容溝15は、半径方向外側に防水栓100の大径部101の嵌まる大径溝部15aを有し、半径方向内側に防水栓100の小径部102の嵌まる小径溝部15bを有している。したがって、防水栓100は、大径部101側の後端面を半径方向外方に向けた姿勢で防水栓収容溝15に収容される。

0030

誘導部材12は、円筒ケーシング11の内部に配されており、投入口11aから投入された防水栓100を整列盤14の上面外周部に向けて落とし込む役目を果たす。誘導部材12は、整列盤14とは別体の非回転部材として設けられており、誘導部材12の上部に、投入口11aから投入された防水栓100を傾斜に従って整列盤14の上面外周部に向けて落とし込むテーパ面12aが設けられている。

0031

誘導部材12の外周と円筒ケーシング11の内周との間に環状の落とし込み空間17が設けられており、落とし込み空間17の下部に整列盤14の防水栓収容溝15が位置している。したがって、防水栓100は、テーパ面12aに沿って整列盤14の防水栓収容溝15の上に落ちるようになっている。

0032

整列盤14は、整列盤駆動機構19によって回転駆動されるようになっている。整列盤駆動機構19が整列盤14を回転駆動することで、整列盤14の防水栓収容溝15に防水栓100が収容され、防水栓100が円周方向に整列される。また、整列盤駆動機構19が整列盤14を回転停止することで、防水栓収容溝15に収容した防水栓100の1つを円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めする。整列盤駆動機構19の具体的構成については言及しないが、モータを主体にした公知の駆動機構として構成されている。

0033

電線挿入ガイド20は、整列装置10の円筒ケーシング11の作業口11cに配置されている。
図2は、電線挿入ガイド20の原理構成を示す斜視図である。
図2に示すように、電線挿入ガイド20は、ピン22により円筒ケーシング11に上下方向回動可能に支持された上下一対開閉ブロック21を有している。上下の開閉ブロック21は、外向き(矢印A方向)に回動したときに合わせ面21aを開き、内向き(矢印B方向)に回動したときに合わせ面21aを閉じる。

0034

各合わせ面21aには、合わせ面21aを閉じたときに電線を案内するガイド孔24を形成するガイド溝23がそれぞれ設けられている。各ガイド溝23の入口側には、合わせ面21aを閉じたときにガイド孔24に連続するテーパ孔部24aを形成するテーパ溝部23aがそれぞれ設けられている。

0035

電線挿入ガイド20は、ガイド駆動機構29によって開閉駆動される。ガイド駆動機構29は、モータやソレノイド等を主体にした公知の駆動機構により構成されている。

0036

電線挿入ガイド20は、閉じ位置に固定された際に形成されるガイド孔24に被覆電線Wの先端を挿入することによって、円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めされた防水栓100の電線挿通孔103に対する被覆電線Wの先端の挿入を案内する。また、電線挿入ガイド20は、開き位置に保持されることによってガイド孔24を開放し、その状態で、作業後の防水栓100付き被覆電線Wの引き抜きが行えるようになっている。

0037

図3は、防水栓100に被覆電線Wの先端を挿入する前の状態を示す側断面図、図4は、防水栓100に被覆電線Wの先端を挿入しカッタ30で電線の被覆Wbに切り込みWeを入れている状態を示す側断面図である。

0038

図1図3および図4に示すように、カッタ30は、円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めされる防水栓100の電線挿通方向の前方に配置されている。カッタ30は、防水栓100の電線挿通孔103に挿通された上で防水栓100から突き出した被覆電線Wの先端近傍の被覆Wbに対し、皮剥きのための切り込みWeを入れる上下一対のスライド刃31を有している。上下のスライド刃31は、図3に示す開き位置から図4に示す閉じ位置にスライドされることで、各刃先31aを電線の被覆Wbに食い込ませる。その状態で、被覆電線Wを回転させることで、被覆Wbの全周に切り込みWeを形成することができる。

0039

カッタ30の上下のスライド刃31は、カッタ駆動機構39によって開き位置と閉じ位置とにスライドされる。カッタ駆動機構39は、モータやソレノイド等を主体にした公知の駆動機構により構成されている。

0040

カッタ30より電線挿通方向の前方には、防水栓100の電線挿通孔103に挿通された被覆電線Wの先端を突き当てることで、防水栓100からの被覆電線Wの出寸法を定める突き当てストッパ13が設けられている。突き当てストッパ13は、誘導部材12の一部の壁として設けられている。

0041

上述した整列盤駆動機構19、ガイド駆動機構29、カッタ駆動機構39は、制御装置50によって駆動制御される。制御装置50には、作動のタイミングを決めるための図示しないセンサ等の信号が必要に応じて入力されている。

0042

次に、防水栓付き電線を製造する場合の作用について説明する。
まず、電線挿入前に、整列装置10の整列盤14を回転させながら、投入口11aから多数(防水栓収容溝15の数と同数または少ない個数が望ましい)の防水栓100を投入する。投入された防水栓100は、誘導部材12のテーパ面12aに沿って落とし込み空間17に落ち、回転する整列盤14の上に載る。整列盤14の回転に伴い、落ちて来た防水栓100は1個ずつ防水栓収容溝15に嵌まって行く。この時点で防水栓収容溝15に嵌まらなかった防水栓100も、整列盤14が回転を続けることによって、いずれかの防水栓収容溝15に嵌まって行く。

0043

この際、整列盤14の防水栓収容溝15の上方に位置させて、回転する整列盤14の上面外周部に落下した防水栓を1個ずつ防水栓収容溝15に入るように誘導するテーパやブラシ等の整列補助部材27を設けておくこともできる。これにより、整列盤14上で防水栓100が重なっているような場合であっても、整列補助部材27の働きにより確実に早く防水栓100を1個ずつ防水栓収容溝15に収容することができる。

0044

防水栓100が1個ずつ防水栓収容溝15に嵌まって行くことにより、防水栓100が、それぞれの電線挿通孔103を放射方向に向けた一定の姿勢で円周方向に配列されることになる。

0045

次に、整列盤14の回転を停止して、円筒ケーシング11の作業口11cに1つの防水栓100を位置決めする。また、図3に示すように、電線挿入ガイド20の開閉ブロック21を閉じ位置に固定し、ガイド孔24を形成する。この状態で、作業口11cに位置決めされた防水栓100の電線挿通孔103と電線挿入ガイド20のガイド孔24が相互に位置決めされる。

0046

次に作業者は、図3中の矢印Cで示すように、電線挿入ガイド20のガイド孔24に1本の被覆電線Wの先端を挿入する。作業者が、さらに被覆電線Wを押し込むと、電線挿入ガイド20のガイド孔24の案内作用により、電線Wの先端が防水栓100の電線挿通孔103にスムーズに挿入されて行く。そして、図4に示すように、防水栓100から突き出た電線Wの先端を突き当てストッパ13に突き当てることで、電線Wの所定位置に防水栓100を装着することができる。

0047

この状態で、カッタ30を作動する。すなわち、図3に示す開き位置にある上下のスライド刃31を、図4に示す閉じ位置まで矢印Dのようにスライドさせる。そうすると、上下のスライド刃31の刃先31aが、芯線Waに影響の出ない位置まで電線の被覆Wbに食い込む。この状態で作業者は、被覆電線Wを矢印Eのように回転させる。これにより、被覆Wbの全周に切り込みWeを入れることができる。なお、カッタ30側に回転機構を設けることにより、作業者の回転操作によらず、被覆Wbの全周に切り込みWeを入れることもできる。

0048

図5は、作業後に電線Wを引き抜くと同時に切り込みWe箇所より先端側の被覆Wbを剥ぎ取った状態を示す側断面図である。
被覆Wbに切り込みWeを入れたら、その状態で、電線挿入ガイド20の開閉ブロック21を矢印Aのように開く。すると、ガイド孔24が開放し、電線挿入ガイド20から防水栓付きの電線Wを後方に引き抜くことができるようになる。そこで、カッタ30を閉じ位置に保持したまま電線Wを矢印Fのように引き抜く。これにより、カッタ30による切り込みWe位置より先端側の被覆Wcがカッタ30の前方側に残ったまま、皮剥きされて芯線Waが露出した端末部を有する電線Wが電線挿入ガイド20から引き抜かれる。これにより、電線Wへの防水栓100の装着および皮剥き作業が完了する。

0049

以上の操作を繰り返すことで、順次、防水栓付き電線を容易に効率よく製造することができる。

0050

図6は、作業後に電線Wを引き抜くと同時に切り込みWe箇所より先端側の被覆Wbを残した状態を示す側断面図である。
図5に示すように、カッタ30を閉じ位置に保持したまま電線Wを引き抜くと、電線Wの端末部の皮剥きを同時に行うことができる。しかし、図6に示すように、カッタ30を矢印Gのように開き位置にスライドさせた上で電線Wを引き抜くと、切り込みWeより先端側の被覆Wcを残したままにすることができる。これは、例えば、芯線Waの露出部に端子金具を装着する前に芯線Waがばらけるのを防止するために行う処置である。このように残した被覆Wcは、予め切り込みWeが境界部に入っているので、必要時点で手により簡単に除去して、芯線Waを露出させることができる。

0051

以上説明したように、防水栓100を整列装置10の円筒ケーシング11の投入口11aから投入することにより、整列盤14の回転によって、防水栓100を一定の姿勢で放射状に整列させることができる。すなわち、各防水栓100を1個ずつ整列盤14の防水栓収容溝15に収容することで、防水栓100をその電線挿通孔103を放射方向に向けた姿勢で整列させることができる。また、整列盤14の回転駆動および回転停止により、防水栓収容溝15に収容した防水栓100の1つを円筒ケーシング11の作業口11cに位置決めすることができる。したがって、作業口11cに位置決めした防水栓100に対して、被覆電線Wの挿通作業および被覆Wbに対する切り込みWeの加工を行うことができる。

0052

この整列装置10は、整列盤14の回転によって防水栓100を放射状に整列させるので、小型化が可能であり、被覆電線Wの挿入を行うための電線挿入ガイド20や皮剥きのためのカッタ30等と容易にコンパクトに組み合わせることができる。

0053

そして、整列装置10と電線挿入ガイド20とカッタ30とを組み合わせて構成した製造装置1を用いることにより、防水栓100の整列と、防水栓100に対する被覆電線Wの挿入と、皮剥きのための被覆Wbへの切り込みWeの加工とを、コンパクトな同一装置内での1回の作業で容易に行うことができる。また、作業後は、開閉式の電線挿入ガイド20のガイド孔24を開くことで、防水栓100の付いた状態の電線Wを無理なく容易に引き抜くことができる。

0054

また、この製造装置1によれば、誘導部材12のテーパ面12aに沿って防水栓100を分散させながら整列盤14の上面外周部に落とし込むことができるので、確実に早く防水栓100を1個ずつ防水栓収容溝15に収容することができる。

0055

また、この製造装置1によれば、突き当てストッパ13を設けたので、防水栓100からの被覆電線Wの出寸法を規定通りに容易に確保することができる。したがって、防水栓100に挿通させた電線Wの先端を突き当てストッパに突き当てるだけで、電線Wの先端から所定長の位置に防水栓100を簡単かつ確実に装着することができる。

0056

また、この製造装置1によれば、少なくとも防水栓収容溝15を備える整列盤14を交換することで、低コストで、多数の品番の防水栓100の整列に利用することができる。
この場合、製造装置1を、共通モジュール専用モジュールに分けて、共通モジュールに、整列盤駆動機構19とガイド駆動機構29とカッタ駆動機構39を装備する。一方、専用モジュールに、防水栓100の品番や電線サイズに合わせた整列装置10、電線挿入ガイド20、カッタ30の主要部を装備する。これにより、共通モジュールは共有に使用し、専用モジュールを交換するだけで、防水栓100の品番や電線サイズの違いに対応することができる。

0057

なお、上述の説明では、被覆電線Wの挿入・引き抜きを作業者が手作業で行う場合について述べたが、ローラで被覆電線Wを送り移動して挿入・引き抜きを行うことも可能である。

0058

ここで、上述した本発明の実施形態に係る防水栓の整列装置および防水栓付き電線の製造装置の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 鉛直方向に立設され、上部に防水栓(100)の投入口(11a)が設けられると共に、周壁(11b)に作業口が設けられた円筒ケーシング(11)と、
前記円筒ケーシングの内部に鉛直軸を中心に回転可能に配置され、上面外周部に、放射状に配列され前記防水栓をその電線挿通孔(103)が放射方向を向くようにそれぞれ1個ずつ収容する多数の防水栓収容溝(15)が形成された整列盤(14)と、
前記整列盤を回転駆動および回転停止することで、前記防水栓収容溝に収容した防水栓の1つを前記作業口に位置決めする整列盤駆動機構(19)と、を備える、
ことを特徴とする防水栓の整列装置(10)。

0059

[2] 前記防水栓収容溝の上方に位置し、前記上面外周部に落下した防水栓を前記整列盤の回転時に前記防水栓収容溝に入るように誘導する整列補助部材(27)が設けられている
ことを特徴とする上記[1]に記載の防水栓の整列装置(10)。

0060

[3] 前記円筒ケーシングの内部に配置され、前記投入口から投入された防水栓を前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込む誘導部材(12)をさらに備え、
前記誘導部材は、前記整列盤とは別体の非回転部材として設けられており、該誘導部材の上部に、前記投入口から投入された防水栓を傾斜に従って前記整列盤の上面外周部に向けて落とし込むテーパ面(12a)が設けられている、
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載の防水栓の整列装置(10)。

0061

[4] 上記[1]〜[3]のいずれかに記載の整列装置と、
前記円筒ケーシングの作業口に配置され、前記作業口に位置決めされた防水栓の電線挿通孔に対する被覆電線(W)の挿入を案内するガイド孔(24)を備えると共に挿入作業後に前記防水栓ごと被覆電線を引き抜き可能に前記ガイド孔が開放される開閉式の電線挿入ガイド(20)と、を備える、
ことを特徴とする防水栓付き電線の製造装置(1)。

0062

[5] 前記作業口に位置決めされた前記防水栓の電線挿通方向の前方に配置され、当該防水栓から突き出した被覆電線の先端近傍の被覆に皮剥きのための切り込みを入れるカッタ(30)を備える、
ことを特徴とする上記[4]に記載の防水栓付き電線の製造装置(1)。

0063

[6] 前記カッタより電線挿通方向の前方に、前記防水栓の電線挿通孔に挿通された被覆電線の先端が突き当てられ、前記防水栓からの前記被覆電線の出寸法が定められる突き当てストッパ(13)が設けられている、
ことを特徴とする上記[5]に記載の防水栓付き電線の製造装置(1)。

0064

1防水栓付き電線の製造装置
10防水栓の整列装置
11円筒ケーシング
11a投入口
11b周壁
11c作業口
12誘導部材
12aテーパ面
13 突き当てストッパ
14整列盤
15 防水栓収容溝
19 整列盤駆動機構
20電線挿入ガイド
24ガイド孔
30カッタ
100 防水栓
103電線挿通孔
W被覆電線
Wb被覆
We 切り込み

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