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技術 遊技機

出願人 株式会社ユニバーサルエンターテインメント
発明者 秋谷朋典
出願日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 出願番号 2020-055632
公開日 2020年7月30日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-114432
状態 未査定
技術分野 スロットマシン、カードゲーム、盤上ゲーム
主要キーワード 立体側面 斜向状 熱変形歪 取付棚 略三角錐形状 ボードスピーカ 変形レンズ アクリル樹脂性
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年7月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

遊技機正規遊技媒体が用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を高精度に検知するための画像データを適正に処理することが可能な遊技機を提供する。

解決手段

メダルセレクタ201は、メダルが通過する通路を形成するメダルレール210、通路を通過するメダルを撮像するCMOSイメージセンサと、撮像したメダルの画像データに基づいてメダルが正規のメダルか否かを検知する制御LSIを備えている。外側面が略L字形に形成された第1の導光体及び外側面が略直線形に形成された第2の導光体により前記撮像領域囲うように光を照射する。

概要

背景

従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、各リールに対応して設けられたステッピングモータと、制御部とを備えた、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。スタートスイッチは、メダルなどの遊技媒体が遊技機に投入された後、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(以下、「開始操作」ともいう)を検出し、全てのリールの回転の開始を要求する信号を出力する。ストップスイッチは、各リールに対応して設けられたストップタンが遊技者により押されたこと(以下、「停止操作」ともいう)を検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力する。ステッピングモータは、その駆動力を対応するリールに伝達する。また、制御部は、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転動作及び停止動作を行う。

このような遊技機では、開始操作が検出されると、プログラム上で乱数を用いた抽籤処理(以下、「内部抽籤処理」という)が行われ、その抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)と停止操作のタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う。そして、全てのリールの回転が停止され、入賞成立に係る図柄の組合せが表示されると、その図柄の組合せに対応する特典が遊技者に付与される。

また、このような遊技機には、メダル投入口の先に投入されたメダルを検知するためのメダルセレクタが設けられている。また、このメダルセレクタに対しては、メダル投入口に適正なメダル(正規メダル)でないメダル(不正メダル)を投入したり、器具をメダル投入口に挿入したりして、遊技機に正規メダルが投入されたと誤認させて遊技が行われる不正行為に対する対策がとられている。

例えば、特許文献1には、メダル通路に2個のメダル検知用の近接センサを設け、各近接センサの出力に基づいてメダル通路を遊技用のメダルが通過したかどうかを判断することで、板状体のような器具が用いられた不正行為を検知するスロットマシンが記載されている。

概要

遊技機に正規の遊技媒体が用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を高精度に検知するための画像データを適正に処理することが可能な遊技機を提供する。メダルセレクタ201は、メダルが通過する通路を形成するメダルレール210、通路を通過するメダルを撮像するCMOSイメージセンサと、撮像したメダルの画像データに基づいてメダルが正規のメダルか否かを検知する制御LSIを備えている。外側面が略L字形に形成された第1の導光体及び外側面が略直線形に形成された第2の導光体により前記撮像領域囲うように光を照射する。

目的

本発明の目的は、遊技機に正規の遊技媒体が用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を高精度に検知するための画像データを適正に処理することが可能な遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

遊技媒体投入する投入口と、前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、を備え、前記遊技媒体検出手段は、前記遊技媒体が通過する通路を形成する通路形成部と、前記通路を通過する物体である通過物体撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した前記通過物体の画像データに基づいて前記遊技媒体を判定する媒体判定手段と、導入光を面状に照射可能な複数の導光体と、前記導入光のための複数の光源と、撮像タイミングに応じて前記光源を駆動制御する駆動制御手段と、を有し、前記複数の導光体の第1の導光体は、前記複数の光源の内の第1の光源が配置された第1の開放端部と、前記撮像手段による撮像領域を照射する第1の照射面と、を有し、前記複数の導光体の第2の導光体は、前記複数の光源の内の第2の光源が配置された第2の開放端部と、前記撮像手段による前記撮像領域を照射する第2の照射面と、を有し、前記第1の照射面は、略L字形に形成され、前記第2の照射面は、略直線形に形成され、前記第1の導光体及び前記第2の導光体により前記撮像領域を囲うように光を照射することを特徴とする遊技機

請求項2

前記複数の導光体の第3の導光体は、前記複数の光源の内の第3の光源が配置された第3の開放端部と、前記撮像手段による前記撮像領域を照射する第3の照射面と、を有し、前記第3の導光体は、略三角形に形成され、前記第1の導光体、前記第2の導光体、及び、前記第3の導光体により、前記撮像領域を囲うように光を照射することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関する。

背景技術

0002

従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、スタートスイッチと、ストップスイッチと、各リールに対応して設けられたステッピングモータと、制御部とを備えた、パチスロと呼ばれる遊技機が知られている。スタートスイッチは、メダルなどの遊技媒体が遊技機に投入された後、スタートレバーが遊技者により操作されたこと(以下、「開始操作」ともいう)を検出し、全てのリールの回転の開始を要求する信号を出力する。ストップスイッチは、各リールに対応して設けられたストップタンが遊技者により押されたこと(以下、「停止操作」ともいう)を検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力する。ステッピングモータは、その駆動力を対応するリールに伝達する。また、制御部は、スタートスイッチ及びストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転動作及び停止動作を行う。

0003

このような遊技機では、開始操作が検出されると、プログラム上で乱数を用いた抽籤処理(以下、「内部抽籤処理」という)が行われ、その抽籤の結果(以下、「内部当籤役」という)と停止操作のタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う。そして、全てのリールの回転が停止され、入賞成立に係る図柄の組合せが表示されると、その図柄の組合せに対応する特典が遊技者に付与される。

0004

また、このような遊技機には、メダル投入口の先に投入されたメダルを検知するためのメダルセレクタが設けられている。また、このメダルセレクタに対しては、メダル投入口に適正なメダル(正規メダル)でないメダル(不正メダル)を投入したり、器具をメダル投入口に挿入したりして、遊技機に正規メダルが投入されたと誤認させて遊技が行われる不正行為に対する対策がとられている。

0005

例えば、特許文献1には、メダル通路に2個のメダル検知用の近接センサを設け、各近接センサの出力に基づいてメダル通路を遊技用のメダルが通過したかどうかを判断することで、板状体のような器具が用いられた不正行為を検知するスロットマシンが記載されている。

先行技術

0006

特開2002−342814号公報
特開2006−271462号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、板状体のような器具を用いず、不正メダルを用いて行われる不正行為を検知することができない。例えば、このスロットマシンが設置されるホールで貸し出される貸出単価が1枚20円のメダルと1枚5円のメダルとが同径で色や刻印模様)のみ異なる場合、このスロットマシンでは、これらを判別することができない。このため、貸出単価が1枚20円のメダルを正規メダルとして扱う遊技機で、貸出単価が1枚5円のメダル(不正メダル)を用いて遊技を行う不正行為を検知することができなかった。

0008

また、特許文献1に記載されたスロットマシンでは、遊技機が設置されているホールで貸し出されたメダルと、別のホールで貸し出されたメダルや中古機販売店購入した遊技機に附属しているメダル、又は、偽造メダル(メダルに見せかけた器具を含む)等とが同径で色や刻印(模様)のみ異なる場合、これらを判別することができない。このため、正規メダル以外のメダル(不正メダル)を用いて遊技を行う不正行為を検知(検出)することが困難だった。
また、特許文献2に記載されたスロットマシンでは、遊技を制御する主制御部で、CCDカメラにより撮像されたメダルの撮影画像から不正メダルか否かを判定する。しかしながら、遊技機の主制御部は、処理能力が制限されている。一方、撮影画像から不正メダルか否かを判定する処理は、画像処理であり、制御部に多大な負荷が生ずる。このため、処理能力が制限されている主制御部で、撮影画像から不正メダルか否かを判定する処理を行った場合、主制御部の処理能力を超えてしまい、不正メダルか否かを適正に判定できなくなるだけでなく、遊技の制御に支障をきたす虞もある。

0009

本発明の目的は、遊技機に正規の遊技媒体が用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を高精度に検知するための画像データを適正に処理することが可能な遊技機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するために、本発明は、以下のような構成の遊技機を提供する。各構成要素が実施形態と対応する要素を括弧内に記載するが、本発明の構成はこれに限定されるものではない。

0011

本発明に係る第1形態は、
遊技媒体を投入する投入口(例えば、メダル投入口21)と、
前記投入口から投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段(例えば、メダルセレクタ201)と、を備え、
前記遊技媒体検出手段は、
前記遊技媒体が通過する通路を形成する通路形成部(例えば、メダルレール210)と、
前記通路を通過する物体である通過物体を撮像する撮像手段(例えば、CMOSイメージセンサ232)と、
前記撮像手段が撮像した前記通過物体の画像データに基づいて前記遊技媒体を判定する媒体判定手段(例えば、制御LSI234)と、
導入光を面状に照射可能な複数の導光体(例えば、導光体261〜263)と、
前記導入光のための複数の光源(例えば、LED233La,233Lb,233Lc)と、
撮像タイミングに応じて前記光源を駆動制御する駆動制御手段(例えば、LED駆動部252)と、を有し、
前記複数の導光体の第1の導光体(例えば、第1の導光体261)は、前記複数の光源の内の第1の光源が配置された第1の開放端部(例えば、端部265a)と、前記撮像手段による撮像領域を照射する第1の照射面(例えば、外側面261a)と、を有し、
前記複数の導光体の第2の導光体(例えば、第2の導光体262)は、前記複数の光源の内の第2の光源が配置された第2の開放端部(例えば、端部268)と、前記撮像手段による前記撮像領域を照射する第2の照射面(例えば、外側面262a)と、を有し、
前記第1の照射面は、略L字形に形成され、
前記第2の照射面は、略直線形に形成され、
前記第1の導光体及び前記第2の導光体により前記撮像領域を囲うように光を照射する
ことを特徴とする遊技機である。

0012

本発明に係る第2形態は、
前記複数の導光体の第3の導光体(例えば、第3の導光体263)は、前記複数の光源の内の第3の光源が配置された第3の開放端部(例えば、導光部263b)と、前記撮像手段による前記撮像領域を照射する第3の照射面(例えば、三角側面263c)と、を有し、
前記第3の導光体は、略三角形に形成され、
前記第1の導光体、前記第2の導光体、及び、前記第3の導光体により、前記撮像領域を囲うように光を照射する
ことを特徴とする遊技機である。

発明の効果

0013

本発明によれば、遊技機に正規の遊技媒体が用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を高精度に検知するための画像データを適正に処理することが可能な遊技機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施形態の遊技機における機能フローを説明する説明図である。
本発明の一実施形態の遊技機における外観構成例を示す斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを閉じた状態の斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機における内部構造を示すものであり、ミドルドアを開けた状態の斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるキャビネットの内部を示す説明図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるフロントドアの裏面側を示す説明図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタを組み立てた状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタの分解斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタを遊技機の斜め前方から見た斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタのセレクトプレートの斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタがメダルをホッパー装置へ案内する場合のメダルの経路を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタがメダルをメダルシュートに案内する場合のメダルの経路を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタに取り付けられるカメラユニットの分解図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタのカメラユニットの断面構造及びユニットに用いるレンズホルダの断面を示す図である。
図14で示したレンズホルダの素材における配合比ガラスフィラーを混合し成形した環境試験結果を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタで用いるレンズを介して得られた樽型歪みを表す画像データ領域を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタのレンズホルダを基板上に組み立てる組立手順を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタで用いる第1の導光体及び第2の導光体の外観斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタで用いる第3の導光体263の外観斜視図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタの第1〜第3の各導光体に用いる取付部材を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタの第1〜第3の各導光体の配置関係を示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタで使用されるLEDの発光波長特性グラフである。
本発明の一実施形態の遊技機における制御系を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の遊技機における主制御回路の構成例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の遊技機における副制御回路の構成例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタの回路構成例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の遊技機における制御LSIの回路構成例を示すブロック図である。
本発明の一実施形態の遊技機に用いられる正規メダルの一例を示す図であり、Aは正規メダルの一方の面を示し、Bは正規メダルの画像データを示し、Cは正規メダルの勾配平均画像データを示す図である。
本発明の一実施形態の遊技機における制御LSIの正規メダル判別処理を説明するための図である。
不正メダルの一例を示す図であり、Aはこの不正メダルの一方の面を示し、Bはこの不正メダルの画像データを示す図である。
不正メダルの他の例を示す図であり、Aはこの不正メダルの一方の面を示し、Bはこの不正メダルの画像データを示し、Cはこの不正メダルの勾配平均画像データを示す図である。
本発明の一実施形態のメダルセレクタにより実行される画像データのオフセット補正を行うオフセット補正処理を示すフローチャートである。
図32で示したオフセット補正処理で行われるオフセット値と温度の関係を示すグラフである。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタで用いるLED駆動部の構成例を示すブロック図である。
図34で示したLED駆動部の具体的な回路構成図である。
本発明の一実施形態の遊技機におけるメダルセレクタのLEDの駆動における動作電圧及び電流の変化を示すタイミングチャートである。

実施例

0015

以下、本発明の一実施形態を示す遊技機であるパチスロについて、図1図36を参照しながら説明する。

0016

<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。

0017

遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。

0018

内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が担う。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。

0019

また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が担う。

0020

パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は75msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼ぶ。規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、滑り駒数の最大数を図柄1個分に定める。

0021

リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4コマ分)の規定時間内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、例えば、第2種特別役物であるチャレンジボーナス(CB)及びCBを連続して作動させるミドルボーナス(MB)の動作時には、1つ以上のリールに対して、規定時間75msec(図柄1コマ分)内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。さらに、リール停止制御手段は、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。

0022

こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段は、後述する主制御回路が担う。入賞判定手段により入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技として行われる。

0023

また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置等の表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、あるいはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。

0024

スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が担う。

0025

演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。

0026

<パチスロの構造>
次に、図2図6を参照して、一実施形態に係るパチスロ1の構造について説明する。

0027

外観構造
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。

0028

図2に示すように、パチスロ1は、外装体2を備えている。外装体2は、後述するホッパー装置51やメダル補助収納庫52等(図5参照)を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有している。
キャビネット2aの両側面には、把手7が設けられている(図2では一側面の把手7のみを示す)。この把手7は、パチスロ1を運搬するときに手をかける凹部である。

0029

外装体2の内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。以下、各リール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rという。各リール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性シート材を有している。シート材の表面には、複数(例えば20個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。

0030

フロントドア2bは、ドア本体9と、フロントパネル10と、表示装置の一具体例を示す液晶表示装置11とを備えている。

0031

ドア本体9は、ヒンジ(不図示)を用いてキャビネット2aに取り付けられており、キャビネット2aの開口部を開閉する。ヒンジは、パチスロ1の前方からドア本体9を見た場合に、ドア本体9における左側の端部に設けられている。液晶表示装置11は、ドア本体9の上部に取り付けられている。この液晶表示装置11は、表示部(表示画面)11aを備えており、液晶表示装置11を用いて映像の表示による演出が実行される。

0032

フロントパネル10は、液晶表示装置11の表示部11a側に重畳して配置され、液晶表示装置11の表示部11aを露出させるパネル開口10aを有する枠状に形成されている。フロントパネル10には、ランプ群18が設けられている。ランプ群18は、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点灯及び消灯する。

0033

フロントドア2bの中央には、台座部12が形成されている。この台座部12には、図柄表示領域4と、遊技者による操作の対象となる各種装置が設けられている。

0034

図柄表示領域4は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側に配置されており、3つのリール3L,3C,3Rに対応して設けられている。この図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられた各リール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成になっている。以下、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。

0035

リール表示窓4は、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各リール3L,3C,3Rの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。本実施の形態では、リール表示窓4の上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められたいずれかを組合せて構成される擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。

0036

リール表示窓4は、台座部12に設けられた枠部材13により形成されている。この枠部材13は、リール表示窓4と、情報表示窓14と、ストップボタン取付部15を有している。

0037

情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられており、上方に向かって開口している。すなわち、リール表示窓4と情報表示窓14は、連続する1つの開口部として形成されている。この情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。

0038

窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能になっている。また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の開口に対向するシート載置部17を有している。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材情報シート)が配置されている。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われている。

0039

情報シートの取付部を構成する窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、凹凸や隙間の無い滑らかな表面であるため、情報シートの取付部を利用して、パチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。

0040

ストップボタン取付部15は、情報表示窓14の下方に設けられており、正面を向いた平面に形成されている。このストップボタン取付部15には、ストップボタン19L,19C,19Rが貫通する貫通孔が設けられている。ストップボタン19L,19C,19Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン19L,19C,19Rを、それぞれ左ストップボタン19L、中ストップボタン19C、右ストップボタン19Rという。

0041

ストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者による操作の対象となる各種装置の一例を示す。また、台座部12には、遊技者による操作の対象となる各種装置として、メダル投入口21、BETボタン22、スタートレバー23が設けられている。

0042

メダル投入口21は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられている。メダル投入口21に受け入れられたメダルは、1回の遊技につき予め定められた規定数(例えば、3枚)を上限として投入可能であり、パチスロ1は、該規定数を超えた分はパチスロ1の内部に預けることが可能となる、いわゆるクレジット機能を有している。

0043

BETボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。スタートレバー23は、全てのリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。

0044

また、フロントドア2bを正面から見てリール表示窓4の左側方には、7セグメントLEDからなる7セグ表示器24が設けられている。この7セグ表示器24は、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数)、パチスロ内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数)等の情報をデジタル表示する。

0045

フロントドア2bを正面から見て台座部12の左側には、精算ボタン27が設けられている。この精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられている外部に引き出す(排出する)ために設けられる。台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられている。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を出射する光源を有している。

0046

腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34が設けられている。メダル払出口32は、後述のメダルセレクタ201から排出されるメダルや後述のホッパー装置51の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル払出口32から排出されたメダルは、メダルトレイユニット34に貯められる。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に応じた効果音楽曲等の音を出力するために設けられている。

0047

[内部構造]
図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す斜視図である。図3では、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じた状態を示している。また、図4では、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開いた状態を示している。図5は、キャビネット2aの内部を示す説明図である。図6は、フロントドア2bの裏面側を示す説明図である。

0048

キャビネット2aは、上面板20aと、底面板20bと、左右の側面板20c,20dと、背面板20eを有している(図5参照)。キャビネット2a内部の上側には、キャビネット側スピーカ42が配設されている。このキャビネット側スピーカ42は、取付ブラケット43L,43Rを介してキャビネット2aの背面板20eに取り付けられている。キャビネット側スピーカ42は、例えば、効果音を出力するためのスピーカである。

0049

キャビネット2a内部を正面から見て、キャビネット側スピーカ42の左側方には、キャビネット側中継基板44が配設されている。このキャビネット側中継基板44は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述する主制御基板71(図23参照)と、ホッパー装置51、メダル補助収納庫スイッチ(不図示)、メダル払出カウントスイッチ(不図示)とを接続する配線中継を行う。

0050

キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設されている。このアンプ基板45は、左右の側面板20c,20dに固定された取付棚46に取り付けられている。

0051

また、キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の右側には、外部集中端子板47が配設されている(図5参照)。この外部集中端子板47は、キャビネット2aの右側面板20dに取り付けられている。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号等の信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられている。

0052

キャビネット2a内部を正面から見て、アンプ基板45の左側には、サブ電源装置48が配設されている。サブ電源装置48は、キャビネット2aの左側面板20cに取り付けられている。サブ電源装置48は、交流電圧100Vの電力を後述する電源装置53に供給し、また、交流電圧100Vの電力を直流電圧の電力に変換して、アンプ基板45に供給する。

0053

キャビネット2aの内部の下側には、メダル払出装置(以下、ホッパー装置という。)51と、メダル補助収納庫52と、電源装置53が配設されている。

0054

ホッパー装置51は、キャビネット2aにおける底面板20bの中央部に取り付けられている。ホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能であり、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、例えば、精算ボタン27(図2参照)が押圧されてパチスロ内部に預けられているメダルの精算を行うときに、収容したメダルをクレジット枚数分排出する。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。

0055

メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。このメダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置されている。メダル補助収納庫52は、キャビネット2aの底面板20bに係合されており、底面板20bに対して着脱可能に構成されている。

0056

電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置されており、左側面板20cに取り付けられている。この電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bを有している(図23参照)。電源装置53は、サブ電源装置48から供給された交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を各部へ供給する。

0057

図3図4及び図6に示すように、ミドルドア41は、フロントドア2bの裏面における中央部に配置され、リール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア41の上部と下部には、ドアストッパ41a,41b,41cが設けられている。このドアストッパ41a,41b,41cは、リール表示窓4を裏側から閉じた状態のミドルドア41の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア41を開くには、ドアストッパ41a,41b,41cを回転させてミドルドア41の固定を解除する必要がある。ミドルドア41には、主制御基板71(図23参照)を収納した主制御基板ケース55と、3つのリール3L,3C,3Rが取り付けられている。3つのリール3L,3C,3Rには、所定の減速比をもったギアを介してステッピングモータが接続されている。

0058

図6に示すように、主制御基板ケース55には、設定用鍵型スイッチ56が設けられている。この設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用する。本実施の形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71(図23参照)により、主制御基板ユニットが構成されている。

0059

主制御基板ケース55に収納された主制御基板71(図23参照)は、後述する主制御回路91(図24参照)を構成する。主制御回路91は、内部当籤役の決定、リール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成は後述する。

0060

ミドルドア41の上方には、副制御基板72(図23参照)を収容する副制御基板ケース57が配設されており、副制御基板ケース57の上方には、センタースピーカ58が配設されている。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(図25参照)を構成する。この副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成は後述する。

0061

フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側方には、副中継基板61が配設されている。副中継基板61は、副制御基板72(図23参照)と主制御基板71(図23参照)とを接続する配線を中継し、また、副制御基板72と副制御基板72の周辺に配設された基板とを接続する配線を中継する基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述するLED基板62A,62B,62C(図23参照)が挙げられる。

0062

LED基板62A,62B,62C(図23参照)は、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の両側に配設されている。これらLED基板62A,62B,62Cは、副制御回路101(図25参照)の制御により実行される演出に応じて、光源の一具体例を示す複数のLED85(図23参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施の形態のパチスロ1には、LED基板62A,62B,62C以外に複数の演出用LED基板を備えている。

0063

副中継基板61の下方には、24hドア開閉監視ユニット63が配設されている。この24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴を保存する。また、ミドルドア41を開放したときに、液晶表示装置11にエラー表示を行うための信号を副制御基板72(図23参照)(副制御回路101(図25参照))に出力する。

0064

ミドルドア41の下方には、ボードスピーカ64と、下部スピーカ65L,65Rが配設されている。ボードスピーカ64は、腰部パネルユニット31(図2参照)に対向しており、下部スピーカ65L,65Rは、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)に対向している。

0065

下部スピーカ65Lの上方には、メダルセレクタ201と、メダルシュート202と、ドア開閉監視スイッチ67と、が配設されている。メダルセレクタ201は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを判別する装置であり、メダル投入口21に投入されたメダルを、スロープ203を介してホッパー装置51(図5参照)へ案内し、又はメダルシュート202へ案内する。メダルセレクタ201の具体的な構成については後述する。メダルシュート202は、略Y字状の筒状の部材であり、メダルセレクタ201によって案内されたメダルやホッパー装置51から排出されたメダルをメダル払出口32(図2参照)に案内する。

0066

ドア開閉監視スイッチ67は、フロントドア2bを裏面側から見て、メダルセレクタ201の左側方に配置されている。このドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。

0067

また、リール表示窓4の下方であってミドルドア41により開閉される領域には、ドア中継端子板68が配設されている(図4参照)。このドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71(図23参照)と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72(図23参照)、メダルセレクタ201及び遊技動作表示基板81(図23参照)との配線を中継する基板である。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、BETボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述するBETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。

0068

<メダルセレクタの構成>
次に、メダルセレクタ201の具体的な構成について説明する。

0069

図7は、メダルセレクタ201を組み立てた状態を示す斜視図である。
図7に示すように、メダルセレクタ201は、ベース板部204と、サブプレート205と、キャンセルシュータ206と、セレクトプレート207と、メダルソレノイド208(図9参照)、カメラユニット209と、を備えている。また、各プレートカバー部材の素材には、ABS樹脂PC樹脂を使用することができる。

0070

図8は、メダルセレクタ201の分解斜視図である。
図8に示すように、ベース板部204は、メダルセレクタ201の外枠筐体を構成する略板状の部材であり、パチスロ1の左右方向の両端部がパチスロ1の後方折曲するように成型されている。ベース板部204は、パチスロ1の前後方向に直交する一方の平面である後面204bと他方の平面である前面204a(図9参照)を有している。後面204bには、メダルレール210が、パチスロ1の前方へ凹むように、且つ、上方から下方に向かって延び、略L字状に形成されている。メダルレール210の表面には、メダルレール210が延びる方向に沿って、複数の突条部が形成されている。これにより、メダルレール210を通過するメダルとの摩擦が軽減され、メダルがメダルレール210に詰まることが防止可能となる。

0071

ベース板部204の上端部には、メダルレール210の上端に連なり、メダル投入口21(図2参照)から投入されるメダルを受け入れるメダル入口部211が設けられている。メダル入口部211からメダルセレクタ201内に投入されたメダルは、メダルレール210に沿って上方から下方へ移動する。ベース板部204の下部には、メダルレール210の下端に連なるメダル出口部204cが設けられている。メダルセレクタ201内を移動したメダルは、メダル出口部204cから排出され、スロープ203(図6参照)を介してホッパー装置51に収容される。

0072

メダルレール210の略中間位置には、前後方向に貫通する中央孔212が形成されており、この中央孔212からメダルレール210内にメダルプレッシャ213の端部が露出している。

0073

図9は、メダルセレクタ201をパチスロ1の斜め前方から見た斜視図である。なお、図9から図12に示す矢印Xはパチスロ1の左右方向を示し、矢印Yはパチスロ1の前後方向を示し、矢印Zは上下方向を示す。
図9に示すように、メダルプレッシャ213は、ベース板部204の前面204aに設けられた軸部214に回動可能に支持されている。この軸部214には、コイルばね215が取り付けられており、メダルプレッシャ213は、その端部が、コイルばね215により、メダルプレッシャ213が中央孔212からメダルレール210内(後面204b側)に突出するように付勢されている。

0074

ベース板部204の前面204aには、メダルレール210上を移動するメダルのうち、適正な材質でない不正メダルを吸着着磁)するための磁石(不図示)が設けられている。

0075

図8に示すように、メダルレール210の下流領域の略中央部には、前後方向に貫通し、後述するアフタメダルプレッシャ218の後端部が露出する上露出孔219が形成されている。また、メダルレール210の下流領域の下部には、前後方向に貫通し、セレクトプレート207の後述するメダルストッパ部227(図10参照)の突出部227aがメダルレール210内(後面204b側)に露出する下露出孔220が形成されている。

0076

図9に示すように、アフタメダルプレッシャ218は、ベース板部204の前面204aに設けられた軸部218aに、その前端部が回動可能に支持されている。アフタメダルプレッシャ218は、この軸部218aに設けられたコイルばねにより、後端部が上露出孔219(図8参照)からメダルレール210内(後面204b側)に突出しないように付勢されている。そして、アフタメダルプレッシャ218は、前端部がメダルソレノイド208によってパチスロ1の後方(後面204b側)へ押圧されると、軸部218aを中心に回動し、後端部が上露出孔219からメダルレール210内(後面204b側)に露出する。

0077

図8に示すように、サブプレート205は、メダルレール210と重なる位置に設けられている板状の部材である。サブプレート205は、平板状の本体部221と、この本体部221の上部に設けた軸部222と、後述する第1の導光体261を取り付けるための取付部材272と、を有している。本体部221の略中央部には、メダルレール210の中央孔212、上露出孔219及び下露出孔220を含む位置の後方に配置され、前後方向に貫通する貫通孔221aが設けられており、貫通孔221aからはメダルレール210の略中央部から下流領域が露出して、後述するカメラユニット209の撮影可能最大領域を形成している。

0078

軸部222は、ベース板部204に支持されており、サブプレート205は、軸部222を中心に回動可能にベース板部204に取り付けられている。軸部222には、コイルばね223が取り付けられている。通常時、サブプレート205は、コイルばね223の付勢力により、ベース板部204側に押し付けられている。このとき、サブプレート205と、サブプレート205に覆われたメダルレール210の上部との間には、メダルが通過可能な空間が形成されている。すなわち、サブプレート205は、メダルを通過させるガイド板として機能する。

0079

キャンセルシュータ206は、サブプレート205の後方に配置されており、カメラユニット209や配線基板288等を保持する板状の中間部材293及び中間部材293を覆うカバー部材294と、を有する。キャンセルシュータ206は、中間部材293に形成されたビス取付け部206aに回転自在にビス206bが配置されている。
図7に示すように、キャンセルシュータ206は、ビス206bが、ベース板部204のビス受け部204dの螺合部に螺合することで、ベース板部204に固定されている。すなわち、キャンセルシュータ206は、ビス止めにより、ベース板部204に着脱可能に固定され、ベース板部204の下部を、サブプレート205(図8参照)を挟んで、後方から覆っている。なお、ビス206bは止め輪が嵌めこまれて、ビス受け部204dからビス206b外しても、ビス206bがビス取付け部206aから脱落することがない。

0080

ここで、例えば、メダルセレクタ201内にメダル詰まりが生じた場合、ビス受け部204dからビス206b外して、ベース板部204からキャンセルシュータ206を取り外し、サブプレート205(図8参照)を露出させる。そして、サブプレート205をコイルばね223の付勢力に抗して軸部222(図8参照)を中心に回動させて、メダルレール210を露出させて、詰まったメダルを除去することで、メダル詰まりを解消することができる。

0081

図8に戻って、カバー部材294は、中間部材293の後方に配置されており、中間部材293に配置されたカメラユニット209や配線基板288を覆った状態で、ビス294aにより脱着可能に、中間部材293に固定されている。

0082

セレクトプレート207は、ベース板部204に取り付けられており、サブプレート205の貫通孔221aと重なる位置において、メダルレール210を移動するメダルをガイドする部材である。

0083

図10は、メダルセレクタ201のセレクトプレート207の斜視図である。
図10に示すように、セレクトプレート207は、ベース板部204の後面204b(図8参照)側に配置され、略台形板状に形成されているプレート本体224と、プレート本体224からパチスロ1の前方側(ベース板部204の前面204a(図9参照)側)へ延び、後述する軸部228(図9参照)が貫通する軸受孔225aが形成されている一対の軸受部225と、を有している。また、プレート本体224の上部には、パチスロ1の前方側(ベース板部204の前面204a側)へ延び、端部が上方へ折曲することで形成されているフランジ部226が形成されている。また、一方の軸受部225には、軸受孔225aを挟んでプレート本体224とは異なる方向において、ベース板部204の前面204a側において下方へ延び、端部に突出部227aが形成されているメダルストッパ部227が形成されている。突出部227aは、メダルレール210の下露出孔220(図8参照)から、ベース板部204の後面204b側に突出可能である。

0084

図8に示すように、プレート本体224は、サブプレート205の貫通孔221aが配置された部分におけるメダルレール210に沿って延びている。

0085

図9に示すように、セレクトプレート207は、一対の軸受部225の軸受孔225aに、ベース板部204の前面204aに設けられた軸部228が挿通することで、ベース板部204に回動可能に支持されている。セレクトプレート207は、軸部228に設けられたコイルばね229により、軸受孔225aを中心として、フランジ部226がパチスロ1の前方側へ回動する方向であり、突出部227a(図8参照)がメダルレール210の下露出孔220(図8参照)から、ベース板部204の後面204b側に突出する方向に付勢されている。フランジ部226は、メダルソレノイド208の一端部と接触している。フランジ部226は、メダルソレノイド208がON状態にあるとき、メダルソレノイド208の一端部に押圧され、コイルばね229の付勢力に抗してパチスロ1の後方へ移動する。このときの、セレクトプレート207の回動位置を「ガイド位置」と称する。また、メダルソレノイド208がOFF状態にあるとき、フランジ部226はメダルソレノイド208の押圧から解放され、コイルばね229の付勢力によってパチスロ1の前方へ移動する。このときの、セレクトプレート207の回動位置を「排出位置」と称する。

0086

図11は、メダルセレクタ201がメダルをホッパー装置へ案内する場合のメダルの経路を示す図である。
図11に示す状態において、セレクトプレート207は、ガイド位置に配置されており、プレート本体224の下辺224aからメダルレール210の下辺210aまでの最短距離が最小寸法となっている。この最小寸法は、メダルの規格寸法許容最小直径より僅かに小さい寸法である。このため、メダルレール210とプレート本体224との間を通過するメダルが規格寸法とおりであれば、当該メダルの端部がプレート本体224に引っ掛かり、プレート本体224にガイドされ、ホッパー装置51(図4参照)に至るメダル出口部204cから排出される。また、このときメダルストッパ部227の突出部227a(図8参照)は、下露出孔220から突出しない。

0087

一方、メダルレール210とプレート本体224との間を通過するメダルが規格寸法より小さい場合には、当該メダルの端部がプレート本体224に引っ掛からないので、メダルプレッシャ213(図8参照)に押圧され、メダルレール210から離れる方向(図11中Y方向)に倒れ、メダル出口部204cに至る前に下方に落下し、メダルシュート202(図4参照)を介してメダル払出口32(図2参照)から排出される。
本実施形態において、セレクトプレート207は、通常、ガイド位置に位置付けされているが、所定の条件下(例えば、メダルがクレジット可能な最大(50)枚数の時、エラー発生時、遊技開始時等)では、排出位置に位置付け可能になっている。

0088

図12は、メダルセレクタ201がメダルをメダルシュートに案内する場合のメダルの経路を示す図である。
図12に示す状態において、セレクトプレート207は、排出位置に配置されており、メダルストッパ部227の突出部227aが下露出孔220から突出し、プレート本体224の下辺224aからメダルレール210の下辺210aまでの最短距離が、図11に示す最小寸法より大きい寸法となっている。排出位置におけるこの寸法は、メダルの規格寸法の許容最大直径より大きい寸法である。このため、メダルレール210とプレート本体224との間を通過するメダルは、端部がプレート本体224に引っ掛からないので、メダルプレッシャ213に押圧され、又は、下露出孔220から突出するメダルストッパ部227の突出部227aに押し出され、メダルレール210から離れる方向(図12中Y方向)に倒れ、メダル出口部204cに至る前に下方に落下し、メダルシュート202(図4参照)を介してメダル払出口32(図2参照)から排出される。

0089

<カメラユニットの要部構造>
図13は、メダルセレクタ201に取り付けられるカメラユニット209の分解図である。なお、図13では、理解を容易にするため、キャンセルシュータ206(図8参照)と後述する配線基板288(図14参照)の記載を省略している。
カメラユニット209は、メダルレール210上を移動する物体が正規メダルか否かを判別するユニットである。
カメラユニット209は、サブプレート205の貫通孔221aが配置された部分におけるメダルレール210に対向する位置に配置され、キャンセルシュータ206にビス止めされることで固定され、アクリル樹脂取付ユニット296と、レンズユニット287と、レンズ保護カバー295と、レンズホルダ275と、アクリル樹脂製保護カバーシート297と、配線基板288(図14参照)と、を備える。

0090

アクリル樹脂取付ユニット296は、アクリル樹脂製板を挟み込んで固定した状態で、キャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)に固定されている。レンズユニット287は、光軸がメダルレール210に向かうように配置されている後述するレンズ283〜285(図14参照)が装着されている。レンズ保護カバー295は、アクリル樹脂取付ユニット296に固定され、レンズユニット287を囲う形状に形成されている。レンズホルダ275は、レンズ保護カバー295に固定され、レンズユニット287を支持する。アクリル樹脂製保護カバーシート297は、レンズホルダ275のレンズユニット287を支持する方向と反対方向に配置されている。

0091

また、カメラユニット209の配線基板288(図14参照)には、後述するCMOSイメージセンサ232(図26参照)と、CMOSイメージセンサ232と通信可能、及び、制御可能に接続されている制御LSI234(図26参照)が設けられている。CMOSイメージセンサ232(図26参照)は、メダルレール210上を移動するメダルを撮像し、撮像したメダルの画像データを制御LSI234に出力する。なお、カメラユニット209の回路の具体的な構成については後述する。

0092

本実施形態では、CMOSイメージセンサ232及び制御LSI234を設けた一つの基板で、カメラユニットを構成しているが、CMOSイメージセンサ232及び制御LSI234を個別の基板でカメラユニット209を構成するようにしてもよい。また、イメージセンサ固体撮像素子として、CMOSイメージセンサ232に代えてCCDを使用することができる。

0093

カメラユニット209について、詳細に説明する。
図14は、カメラユニット209要部の断面構造(14A)と、ユニット要部に用いるレンズホルダ275(14B)を示す。図14用いた以下の説明において、上がメダルレール210(図8参照)が配置されている方向である。
カメラユニット209の配線基板288上には、後述する図26に示す、CMOSイメージセンサ232、制御LSI234、LED駆動部252等の電子部品と、カバーガラス289と、が実装されている。配線基板288の上側には、レンズホルダ275が冠着されている。配線基板288は、ガラスエポキシ基板セラミック基板等で構成され、配線基板288の表面には配線パターン(不図示)が形成されている。

0094

レンズホルダ275は、(14B)に示すように、下向きに開口した矩形状の開口部279を有した下部277と、下部277よりも幅狭の上部276とを有する。上部276には、(14A)に示すレンズユニット287が装着される円柱状の貫通孔278が穿設されている。貫通孔278の内側面には、雌ねじ部281が形成されている。貫通孔278は、雌ねじ部281の上端縁280より上方で外側に向けてテーパ部(傾斜部)282が形成されている。レンズホルダ275は、(14A)に示すように、カバーガラス289を覆うように配線基板288上に接着剤291により固着されている。レンズホルダ275は、図13に示すように、アクリル樹脂取付ユニット296上に支持され、アクリル樹脂製保護カバーシート297及びレンズ保護カバー295を介してキャンセルシュータ206(図8参照)に固定されている。レンズホルダ275は、(14A)に示すように、CMOSイメージセンサ232(図26参照)の前方において複数個集光レンズ(レンズ283〜285)を多層状に保持するレンズ保持構造を有するレンズ保持手段を構成している。レンズ保持手段としては、レンズホルダ275による場合に限定されず、例えば、スペーサを介してレンズを多層状に配置して保持する構造のもの等を使用することができる。集光レンズには、凸型レンズに限らず、断面蒲鉾型の変形レンズ等を使用することができる。

0095

レンズホルダ275の主要素材としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、あるいはPC樹脂等の熱可塑性樹脂等の各種樹脂を使用することができる。本実施形態の場合、レンズホルダ275に液晶ポリマー複合体(LiquidCrystalPolymerComposite:LCPC)を使用している。LCPCは液晶性質を示す、熱可塑性樹脂に属する合成樹脂液晶ポリマー材)のひとつである。LCPCは、液晶ポリマー材以外の樹脂材と比べると、発塵が少なく、耐熱性剛性等に優れた特性を備えている。レンズユニット287もレンズホルダ275と同様の素材で成形されている。

0096

集光レンズ(レンズ283〜285)やレンズホルダ275は温度変化により微妙に歪変形すると、該歪変形により撮像画像ピントフォーカス)ずれが生じて、刻印判定や色判定の精度に影響を及ぼしてしまう。本実施形態においては、レンズホルダ275及びレンズユニット287を主要材料のLCPCにより作製することによって、レンズの厚さ、曲率屈折率、あるいはレンズホルダ275の高さ寸法、レンズ間をスペーサを介して積層する場合のスペーサの厚さ等が熱変形しようとしても、これらの変形を相殺するように、LCPCの特性により原型が維持されるため、安定した撮像動作に適したレンズホルダ275を実現することができる。

0097

<レンズホルダ及びレンズユニットの組成構造
レンズホルダ275及びレンズユニット287の構成素材は、LCPCと、LCPCに対して30%(重量比)で配合したガラスフィラー(Glass Filler:GF)とを配合した組成構造を有する。GFの配合比は、30%に限定されず10〜40%のいずれかでもよい。LCPC及びGF以外の組成材料として、遮光性を高めるためのカーボンブラック酸化防止剤熱安定剤紫外線吸収剤帯電防止剤難燃剤等がレンズホルダ275及びレンズユニット287に僅かに混合されている。

0098

図15は、種々のGF配合比(0〜50の6段階)で成形したレンズホルダ275に対し、常温よりも高い温度(50℃、60℃、70℃)下の環境試験を行った試験結果を示す。環境試験結果は、温度上昇に伴って生ずるレンズの厚み、曲率及び屈折率の変化の度合いを○(変化小)、△(撮像動作に影響はしないもの「○」よりも変化は顕著にある)、×(撮像動作に影響する変化を生ずる)で評価したものである。

0099

図15の環境試験結果からわかるように、GFをLCPCに対し10〜40%(重量比)配合するのが好ましい。温度上昇により複合レンズの各レンズには歪みを生ずるが、レンズ歪み以外の構造歪み(例えば、レンズがレンズホルダ275及びレンズユニット287と干渉した場合の圧力作用による歪み)も生ずる。上記10〜40%の配合比による組成構造の場合には、該構造歪みをホルダ素材側で打ち消すように変形して、相殺して抑止ないし抑制することができるので、構造歪みによるピントずれを起こすことなく高画質の撮像を行うことができる。殊に、温度上昇によるレンズ歪みが多少生ずるが、該構造歪みを解消しているので、予め分析可能なレンズ歪みに撮像処理上の対策を講じるだけで済み、構造歪み対策用パーツを追加しなくてよく、無駄なコストアップを招来せずにレンズ保持機構(カメラユニット209及びレンズユニット287)の製造コストの低減を図れ、遊技機のコストダウンに寄与する。

0100

レンズユニット287は、(14A)に示すように、全体として大径部と小径部の2段構造筒形状を有し、筒内部に3個の集光レンズ(レンズ283〜285)が装着、収容された複合レンズ系ユニットのレンズ収容部である。大径のレンズ283は、大径部に反射防止用絞り部品283aを介して中間のレンズ284上に装着されている。レンズ283の上側周辺は、ストッパー部材283bにより押圧固定されている。レンズ283の上側にはカバーシート283cが装着されている。レンズユニット287の小径筒部には、レンズ284及びレンズ285が内装されている。レンズ284及びレンズ285は、スペーサ284aを介して積層されている。レンズ285は、反射防止用絞り部品285cを介して2つのレンズ285aと285bに分離されている。反射防止用絞り部品283a、285cは、レンズのF値(レンズの明るさを示す指標)を決めるための絞り部品である。レンズユニット287の小径部の外周には、雌ねじ部281と螺着可能な雄ねじ部286が形成されている。レンズホルダ275を配線基板288上に固着した状態において、貫通孔278は、カバーガラス289に対向している。

0101

レンズ283〜285の集光レンズには、樽型歪みが発生するレンズが使用されている。集光レンズによる結像には、一般に樽型糸巻型に歪む歪曲収差を伴う。糸巻型レンズを使用したとき糸巻型の歪曲収差が生じるため、歪のない中心領域が小さくなり広範囲高画質画像の取得が難しい。本実施形態においては、樽型歪みが発生するレンズを使用することにより、広範囲の画像取得を可能にしているとともに、樽型歪みが発生するレンズの歪曲収差を考慮した画像データの歪み補正処理を行っている。画像データの歪み補正処理は、後述する刻印判定処理及び色判定処理において実行される前に実行される。

0102

図16は、樽型歪みが発生するレンズを介して得られた画像データ領域を示す。
画像データ領域は全体として歪みを含んだ樽型の全体領域16aを示し、中心領域16bは歪みのない領域になっている。後述する画像認識DSP回路242(図27参照)による刻印判定処理手段(第1判定手段))、及び、カラー認識回路247(図27参照)による色判定処理手段(第2判定手段)は、歪みのない中心領域16bを除く全体領域16aの歪んだ領域を歪み補正処理により歪みのない画像データに補正した補正画像データに基づいて実行可能になっている。
後述するカラー認識回路247(図27参照)による色判定処理手段(第2判定手段)は、刻印判定処理よりも精度を必要としないので、全体領域16aの画像データから中心領域16bの撮像データを除いた画像データに基づいて実行可能になっている。

0103

上記の画像データの歪み補正処理により、メダルの刻印判定処理及び色判定処理を歪みのない補正画像データに基づいて高精度に実行することができる。しかも、樽型歪みが発生するレンズにより広角域で撮像した歪みを含んだ領域の画像データを補正して実行することができるので、複数の判定処理によって多機能化して、全体としてメダル判定精度の向上を図ることができる。

0104

レンズユニット287は、(14A)に示すように、最上段のレンズ283がレンズホルダ275の上端と略面一になる位置に、雄ねじ部286を雌ねじ部281に螺着させて、レンズホルダ275に固着されている。レンズユニット287は、レンズ位置の調整を行った後にレンズホルダ275に固着される。この固着は、位置決めしたレンズユニット287の小径部外周と、レンズホルダ275のテーパ部282との間にできる隙間に接着剤292を注入固化することによって行われる。

0105

<カメラユニットの組立方法
図17は、レンズホルダ275を基板上に組み立てる組立手順を示す。
この組立方法は遊技機の製造方法の一部として実行される。まず、3個のレンズ283〜285を筒内部に装着した固着前のレンズ体を組み付け、そのレンズ体をレンズホルダ275の貫通孔278に螺着した状態で、レンズユニット287の位置調整が行われる(ステップS1)。

0106

次に、レンズユニット287の小径部外周と、レンズホルダ275のテーパ部282との間にできる隙間に接着剤292を塗布、注入して該レンズ体の仮止め(仮接着)が行われる(ステップS2)。

0107

接着剤292には、熱硬化型樹脂接着剤紫外線(UV)硬化性樹脂接着剤を使用することができる。好ましくは、例えば、紫外線硬化型エポキシ樹脂接着剤等の紫外線硬化性樹脂接着剤を使用するのが好ましい。紫外線硬化性樹脂接着剤は、硬化速度が速く、比較的短い作業時間で済み、またUV照射しないと硬化しないため塗布工程の制約が少なくて済み、さらに低温硬化が可能といった利点を有する。

0108

本実施形態では、レンズユニット287の位置調整をした状態で、紫外線硬化型エポキシ樹脂接着剤を使用して仮接着される(ステップS2)。その後、280〜450nmの紫外線を数分間、照射することにより、接着剤の焼成が行われる(ステップS3)。なお、焼成時の雰囲気温度は、レンズホルダ275及びレンズユニット287が変形しない、80〜100℃が好ましく、UV照射時間はレンズホルダ275及びレンズユニット287の素材が劣化しない、20〜40秒が好ましい。

0109

本実施形態によれば、雌ねじ部281の上端縁280より上方で外側に向けてテーパ部282が形成されているので、レンズユニット287の小径部外周と、レンズホルダ275のテーパ部282との間にできる隙間に接着剤を十分に浸透させて、隙間の下方まで十分に充填、塗布が可能になり、UV照射により強固な固着を簡易作業工程により組立製造コストの低減を図ることができる。

0110

レンズホルダ275にレンズユニット287を固着した後、レンズホルダ275を配線基板288上に載置し、接着剤291によりレンズホルダ275と配線基板288とを接着する(ステップS4)。その後、その他の部品が取り付けられ、カメラユニット209が完成する。

0111

レンズユニット287のレンズ系を組み立てる際に、レンズホルダ275のホルダ部と、レンズユニット287のレンズ収容部とを単に接着するだけでは、組立時の位置ずれ、あるいは接着剤のレンズへのはみだし等が生じるおそれがある。係る位置ずれ等は、撮像画像のばらつき要因になるが、本実施形態では、貫通孔278に装着されたレンズ収容部であるレンズユニット287と、外周部に外向きに開いた傾斜部であるテーパ部282と、により形成される領域の間に、接着手段である接着剤292を注入することで、レンズユニット287とレンズホルダ275とを接着する。これにより、カメラユニット209のレンズ取着構造を強固にしているので、CMOSイメージセンサ232(図26参照)と集光レンズの組立時の位置ずれ、あるいは接着剤のレンズへのはみだし等が生じず、高画質の撮像画像をもとに高精度の刻印や色の判定処理を行うことができる。

0112

しかも、接着剤に用いた紫外線硬化型樹脂接着剤は、熱硬化型樹脂接着剤等の接着剤と比較して硬化速度が速く、紫外線照射により短時間に重合硬化し、接着工程上、制御しやすい特性を有するので、ホルダ部とレンズ収容部とを固着する前の製造段階で、位置合わせした後に塗布により即座に仮接着でき、紫外線照射により速やかに固化させることができ、レンズ取着構造の組立作業時間を短縮化でき、また組立工程の簡素化も実現でき、製造コストの低価格化に寄与することができる。

0113

上記の組立てに係るカメラユニット209は、複合レンズ系の最上部のレンズ283をメダルレール210の通路に対向して装着されている(図13等参照)。カメラユニット209は、LED光を光源にして撮像を行うCMOSイメージセンサ232(図26参照)と、CMOSイメージセンサ232の前方に設けた複合レンズ(レンズ283〜285の集光レンズ)とを有する。図14の(14A)に示したように、カメラユニット209においては、レンズ283〜285の集光レンズにより、後述する光照射機構によるLED光を直接的にCMOSイメージセンサ232に導くことが可能な、つまり集光レンズとイメージセンサの間に介在物のない空間を設けたLED光誘引機構を有している。

0114

携帯電話機デジタルカメラ等に搭載されているイメージセンサにおける固体撮像素子は、その受光部において近赤外線感度を有するシリコンフォトダイオードが使用されている。このため、室内照明光や自然光を光源とする場合、視感度補正を行う必要があり、集光レンズ(複合レンズの最下層のレンズ)とイメージセンサの間に約1mm厚さ程度のガラスIRカットフィルタ介装されている。しかし、IRカットフィルタを使用すると、最下層のレンズ285の下端面からイメージセンサ表面までの距離(光学長)が長くなり、IRカットフィルタやIRカットフィルタの取り付けに余分な取り付けパーツの取り付けコストを要する問題を生ずる。特に、IRカットフィルタの接着部分で熱変形歪が発生して界面でのノイズ成分を生じるため、それを除去する必要があり、この作業も製造コストのコストアップの要因のひとつになっている。

0115

本実施形態においては、光源としてIR成分を含まないLED光(図20参照)を使用する点に着目し、カメラユニット209は、集光レンズとイメージセンサの間に介在物のない空間を設けたLED光誘引機構を具備させて集光レンズをイメージセンサに結像可能に保持するので、通路内で発生したLED光を直接的にイメージセンサに誘引可能になり、該結像に必要な光学長を少なくともIRカットフィルタの厚み分、最短距離に短縮することができる。本実施形態の場合、カバーシート283cから配線基板288の表面までの高さHは、約11〜12mmに微小高さになっている、係る短縮によって、ユニット構造を小型化、コンパクト化でき、IRフィルタ部品点数を削減でき、その取付コストも不要になって大幅な低コスト化を実現でき、さらにIRフィルタを使用した場合の界面でノイズ成分も生じず、可視光領域の撮像データの有効活用が可能になり、メダルの色彩及び刻印判定の精度を向上させることができる。

0116

<パチスロが備えるメダルレールの光照射機構の構成>
次に、メダルレール210の光照射機構の構成について説明する。
光照射機構は、メダルレール210に光を照射する機構であり、図13に示すように、サブプレート205に取付部材272を介して取り付けられている第1の導光体261と、カメラユニット209の周囲に配置されており、キャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)に、取付部材273を介して取り付けられている第2の導光体262及び取付部材274を介して取り付けられている第3の導光体263と、第1の導光体261の近傍に設けられたLED233Laと、第2の導光体262の近傍に設けられたLED233Lbと、第3の導光体263の近傍に設けられたLED233Lcと、を備える。LED233La、233Lb、233Lcは、それぞれ、第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263にLED光を供給する。

0117

図11において、一点鎖線は、カメラユニット209のレンズユニット287の位置を示し、二点鎖線は、第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263と、LED233La、LED233Lb及びLED233Lcの位置を示している。
図11に示すように、第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263は、カメラユニット209の撮像可能範囲を囲うように配置されている。

0118

図18の(18A)は第1の導光体261の外観形状を示し、(18B)は第2の導光体262の外観形状を示している。図18において、反射溝267、270の形成箇所の中心を破線で示している。図19は、第3の導光体263の外観形状を示す。

0119

(18A)に示すように、第1の導光体261は、直線部264と湾曲部265からなり、全体として略L字形状をなし、断面矩形状を有する。第1の導光体261の底面には、全長にわたり均一に面発光するように、湾曲部265側の端部265aからのLED233La(図11参照)の導入光を直線部264側の端部266に効率的に伝搬させるための反射溝267が複数箇所にて導光体長手方向に対し横断状に刻設されている。反射溝267の形成間隔は端部266に向けて漸次短くなっている。第1の導光体261をメダルセレクタ201(図13参照)に取り付けた際には、第1の導光体261の内側の側面である略L字形の外側面261aがメダルレール210に向けて照射する面発光用光源に供される。

0120

(18B)に示すように、第2の導光体262は、断面矩形の直線形状を有する。第2の導光体262の底面には、全長にわたり均一に面発光するように、一方の端部268からのLED233Lb(図11参照)の導入光を他方の端部269に効率的に伝搬させるための反射溝270が複数箇所にて導光体長手方向に対し横断状に刻設されている。反射溝270の形成間隔は端部269に向けて漸次短くなっている。第2の導光体262をキャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)に取り付けた際には、第2の導光体262の斜め下方に向けられた内側の側面である長方形の外側面262aがメダルレール210に向けて照射する面発光用光源に供される。

0121

図19に示すように、第3の導光体263は、略直角三角形状を有する平坦部263aと、略三角錐形状を有する導光部263bにより構成されている。斜線で示す導光部263bの端面263hは不等辺三角形状を有する。導光部263bの立体側面は、端面263hの不等辺三角形の長辺側の三角側面263cと、短辺側の三角側面263dと、先端部を斜めに切欠いた先端三角面263eと、平坦部263aのエッジ263iに沿って、三角側面263cと先端三角面263eの間に形成された裾側面263fと、平坦部263aのエッジ263jに沿って、三角側面263dと先端三角面263eの間に形成された裾側面263gにより構成されている。第3の導光体263をキャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)に取り付けた際には、第3の導光体263の三角側面263cが、第1の導光面としてメダルレール210に向けて照射する面発光用光源に供される。三角側面263dは、第2の導光面として三角側面263cと逆方向側に面発光を照射するハレーション用光源に供される。

0122

平坦部263aの底面には、導光部263bの全側面にわたり均一に面発光するように、端面263hからの導入光を導光部263b内で効率的に伝搬させるための反射溝271が複数箇所にて該底面に平行に刻設されている。各反射溝270は略等間隔で形成されている。
第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263は、導入光を側面より射出可能なアクリル樹脂で造形されている。この造形素材には、アクリル樹脂の他に、側面光射出可能な光透過性素材、例えば、テフロン登録商標)、光ファイバー材を使用することができる。

0123

図20の(20B)、(20A)、(20C)は、それぞれ、第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263をメダルセレクタ201に取着するための取付部材272、273、274を説明する図である。
(20B)に示すように、第1の導光体261は、外側面261aが露出するように、取付部材272に設けた略L字形の内装溝内に内装されている。取付部材272をサブプレート205(図13参照)にビス止めにより固着することにより、第1の導光体261は、図11の2点鎖線で示すように、取付部材272から露出した外側面261aをメダルレール210方向に向けて配設され、外側面261aからの面発光の射出光がメダルレール210を通過するメダルに斜めと上側より照射可能になっている。

0124

(20A)に示すように、第2の導光体262は、外側面262aが正面向きに露出するように取付部材273に挿着、保持されている。図13に示すように、取付部材273をキャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)の内側にアクリル樹脂性取付板298を介してビス止めで固着することにより、第2の導光体262は、図11の2点鎖線で示すように、取付部材273から露出した外側面262aをメダル通過方向に沿って湾曲部265側に下がった斜向状に配設されており、外側面262aからの面発光の射出光がメダルレール210を通過するメダルに下方より照射可能になっている。

0125

図19に示す第3の導光体263の平坦部263aの裏側の段差部を、(20C)に示す取付部材274の長手方向に係合させて、導光部263bが露出するように平坦部263aの裏面を取付部材274に当接させて、取付部材274をキャンセルシュータ206の中間部材293(図8参照)の内側にビス止めにより固着することにより、図11の2点鎖線で示すように、第3の導光体263の導光部263bからの射出光がメダルレール210を通過するメダルの前方に照射可能になっている。

0126

メダルレール210は、図11に示すように、メダル入口部211から鉛直方向に延びた上流領域と、上流領域の終端から緩やかにメダル出口部204cに向けて傾斜した下流領域により構成されている。該下流領域の傾斜通路には、カメラユニット209による撮像領域RLa(図21参照)が設けられている。上記構成の3つの第1〜第3の導光体は、撮像領域RLaを略楕円形リング様で囲むように配設されている。

0127

図21は、第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263の配置関係を示す。
第1の導光体261は、メダルレール210の傾斜通路の前方側(メダル進入側)と、通路上端縁より上方側に配置されている。第1の導光体261の湾曲部265近傍から直線部264の下方に至り、通路下端縁より上側にカメラユニット209(図13参照)において受光が可能な撮像領域RLaが設けられている。第2の導光体262は、メダルレール210の通路下端縁より下方から傾斜通路に照射可能な位置に配置されている。第3の導光体263は、メダルレール210の通路終端側において、第1の導光体261の端部266より奥側でエッジ263iが通路の横断方向に沿うように配置されている。

0128

第1の導光体261、第2の導光体262及び第3の導光体263は、メダルレール210の傾斜通路を略長円状に囲むように配置されているので、第1の導光体261の外側面261a、第2の導光体262の外側面262a及び第3の導光体263の三角側面263cからの面発光によって、少なくとも撮像領域RLaの中央領域RLbは照度が均一な領域になっている。撮像領域RLaの終端から通路終端近くにメダルの刻印判定部RLcが設けられている。第3の導光体263は、キャンセルシュータ206より奥側に配設されており、撮像領域でのハレーション用の光照射を行うことができる。すなわち、刻印判定部RLcを略中心に撮像領域RLaの終端から通路終端までの領域は、第3の導光体263の三角側面263dからの面発光を受光可能なハレーション領域RLdになっている。刻印判定部RLcに通過メダルが到達したタイミングで画像データに基づく刻印判定が行われる。ハレーション領域RLdにおいては通路面照射された光によるハレーションを利用してメダル通過の判定処理を高精度に行うことできる。

0129

上記導光体のLED光照射機構において、撮像領域を略楕円形等のリング様に囲むようにLED光を均一照射することができるので、遊技媒体のエッジや輪郭、刻印等の模様、色彩等を確実に撮像でき、正確な撮像データに基づいた高精度の判定処理を行える遊技機を実現することができる。リング様に均一なLED光が照射可能になるので、通過遊技媒体の反射による光源の映り込み、つまり一次反射のハレーションを発生させず、被写体(通過遊技媒体)から正確な撮像データを得ることができ、高精度の判定処理、殊に、遊技媒体の刻印や輪郭の判定処理を行うことができる。

0130

第2の導光面(三角側面263d)からのLED光を撮像領域以外の通路面に照射してハレーションを起こさせるので、該照射位置での反射の濃淡が鮮明になり、遊技媒体の通過判定に供することができる。つまり、ホッパー側への排出通路面にハレーションが発生するので、メダル通過があるときとないときの反射光量の差異が明確になるので、ホッパーにメダルが正常に回収されたか否かを反射の濃淡で高精度に判断することができる。また、メダル払出時やメダル投入不可時にも、ハレーションが発生しないので、該発生がないことを確認することによって、下皿へのメダル返却有無を判断することができる。

0131

第2の導光体の三角錐の二側面(三角側面263c及び263d)から、撮像領域向けのLED光と、撮像領域以外の通路面向けのLED光とを射出できるので、単一の導光体により該2種のLED光照射機構をコンパクトかつ安価に構成することができる。略長方形等のリング様にLED光を均一に照射し得る照射機構を、第1〜第3の導光体261〜263により3分割して構成することができるので、各導光体を通路周辺の狭い空間に分散配置してコンパクトかつ安価に構成することができる。なお、本実施の形態では、第1〜第3の導光体261〜263にそれぞれLED233La〜233Lcを配置した構成を説明したが、これに限らず、メダルレール210の輝度不足や、照射する光が均一にならない場合には、第1〜第3の導光体261〜263のそれぞれに複数(例えば、2個)のLEDを配置してもよい。

0132

図22は、本実施形態に使用されるLED233La〜233Lcの発光波長特性グラフを示す。同図の縦軸相対発光強度を示し、横軸波長を示す。このグラフからわかるように、LED233La〜233Lcは、波長450nm付近で急峻な発光強度ピークとする青色を基調とした波長440nm〜460nmの領域の光を発光することで、赤外放射であるIR(Infrared Radiation)領域の発光成分(IR成分)及び、紫外放射であるUR(Ultraviolet Radiation)領域の発光成分(UR成分)を含まない発光波長特性を有している。

0133

<パチスロが備える回路の構成>
次に、パチスロ1が備える回路の構成について、図23図27を参照して説明する。
まず、図23を参照してパチスロ1が備える回路全体概要について説明する。図23は、パチスロ1が備える回路全体のブロック構成図である。

0134

パチスロ1は、ミドルドア41に配設された主制御基板71と、フロントドア2bに配設された副制御基板72を有している。主制御基板71には、リール中継端子板74と、設定用鍵型スイッチ56と、外部集中端子板47と、ホッパー装置51と、メダル補助収納庫スイッチ75と、電源装置53の電源基板53bが接続されている。設定用鍵型スイッチ56、外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続されている。外部集中端子板47及びホッパー装置51については、上述したため、説明を省略する。

0135

リール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。このリール中継端子板74は、各リール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。

0136

メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52のスイッチ貫通孔(非表示)を貫通している。このメダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。

0137

電源装置53の電源基板53bには、電源スイッチ53aが接続されている。この電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときにONにする。

0138

また、主制御基板71には、ドア中継端子板68を介して、メダルセレクタ201、ドア開閉監視スイッチ67、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板80、遊技動作表示基板81及び副中継基板61が接続されている。ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したため、説明を省略する。メダルセレクタ201の回路構成については後述する。

0139

BETスイッチ77は、BETボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。

0140

ストップスイッチ基板80は、回転しているリールを停止させるための回路と、停止可能なリールをLED等により表示するための回路を構成する基板である。このストップスイッチ基板80には、ストップスイッチが設けられている。ストップスイッチは、各ストップボタン19L,19C,19Rが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。

0141

遊技動作表示基板81は、メダルの投入を受け付けるとき、3つのリール3L,3C,3Rが回動可能なとき及び再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器24に表示させるための基板である。この遊技動作表示基板81には、7セグ表示器24とLED82が接続されている。LED82は、例えば、遊技の開始を表示するマークや再遊技を行うマーク等を点灯させる。

0142

副制御基板72は、ドア中継端子板68と副中継基板61を介して主制御基板71に接続されている。この副制御基板72には、副中継基板61を介して、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B,62C、24hドア開閉監視ユニット63が接続されている。これらLED基板62A,62B,62C及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したため、説明を省略する。

0143

サウンドI/O基板84は、センタースピーカ58、ボードスピーカ64、下部スピーカ65L,65R及びフロントドア2bに設けられた不図示のスピーカへの音声の出力を行う。

0144

また、副制御基板72には、ロムカートリッジ基板86と、液晶中継基板87が接続されている。これらロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、LED基板62A,62B及びその他のLED基板(不図示)、通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72と液晶表示装置11とを接続する配線を中継する基板である。

0145

<主制御回路>
次に、主制御基板71により構成される主制御回路91について、図24を参照して説明する。
図24は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。

0146

主制御回路91は、主制御基板71上に設置されたマイクロコンピュータ92を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ92は、メインCPU93、メインROM94及びメインRAM95により構成される。メインCPU93と前述のホッパー装置51は、本発明の遊技媒体払出装置を構成している。

0147

メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム(例えば、上述した内部抽籤処理の実行のためのプログラム)、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。

0148

メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続されている。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。

0149

メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リール3L,3C,3Rのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。
なお、リールインデックスとは、リールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各リール3L,3C,3Rの所定の位置に設けられ、各リール3L,3C,3Rの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。

0150

ここで、各リール3L,3C,3Rの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1つ分の回転に必要な所定回数(例えば16回)のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各リール3L,3C,3Rに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。

0151

つまり、本実施の形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理するようになっている。したがって、各リール3L,3C,3Rの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。

0152

上述したように、滑り駒数の最大数を図柄4個分に定めた場合は、左ストップボタン19Lが押されたときにリール表示窓4の中段にある左リール3Lの図柄と、その4個先の図柄までの範囲内にある各図柄が、リール表示窓4の中段に停止可能な図柄となる。

0153

<副制御回路>
次に、副制御基板72により構成される副制御回路101について、図25を参照して説明する。
図25は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。

0154

副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成されている。

0155

サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域データ記憶領域によって構成される。

0156

プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクが含まれる。また、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、スピーカ58,64,65L,65R等のスピーカによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。

0157

データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれている。また、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等が含まれている。

0158

サブRAM103は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。

0159

サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。

0160

また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ58,64,65L,65R等のスピーカにより出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED85等の光源の点灯及び消灯を制御する。

0161

<メダルセレクタの回路構成>
次に、メダルセレクタ201の回路構成について、図26を参照して説明する。
図26は、メダルセレクタ201の回路構成例を示すブロック図である。メダルセレクタ201は、カメラユニット209とメダルソレノイド208を備えている。また、メダルセレクタ201は、ドア中継端子板68を介して、主制御基板71に接続されている。すなわちメダルセレクタ201は、主制御回路91と電気的に相互通信可能に接続されている。したがって、主制御回路91は、メダルセレクタ201のメダルソレノイド208をON状態又はOFF状態に設定することができる。

0162

カメラユニット209は、制御LSI234、CMOSイメージセンサ232及びLED駆動部252で構成されている。カメラユニット209の制御LSI234は、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)で構成され、CMOSイメージセンサ232及びLED群233と電気的に接続されている。LED群233は、3個のLED233La〜233Lc(図13参照)により構成されている。制御LSI234は、LED駆動部252を介してLED群233の発光を制御する。また、制御LSI234は、CMOSイメージセンサ232から出力された画像データに基づいて、投入が正規メダルか否かを判別し、判別結果を、ドア中継端子板68を介して主制御基板71に出力する。なお、本実施形態において、採用されているCMOSイメージセンサ232は、解像度が648×488ピクセルであり、フレームレートが240fps(Frames PerSecond)のCMOSイメージセンサである。

0163

<制御LSIの回路構成>
次に、制御LSI234の回路構成について、図27及び図28を参照して説明する。
図27は、制御LSI234の回路構成例を示すブロック図である。図28は、正規メダルを説明するための図であり、Aは正規メダルの一面を示し、Bは正規メダルの画像データを示す、Cは正規メダルに係る後述する勾配平均画像データを示す図である。

0164

制御LSI234は、CPUを内蔵したホストコントローラ241、画像認識DSP(digitalsignalprocessor)回路242、SRAM(StaticRandomAccessMemory)243、フラッシュメモリ244、ISP(ImageSignalProcessing)回路245及びメダルカウント回路246を備えている。また、制御LSI234は、カラー認識回路247、魚眼補正スケーラ回路248、画像認識アクセラレータ回路249及びGPIO(GeneralPurposeInput/Output)250を備えている。これら制御LSI234を構成するデバイスは、バスを介して相互に接続されており、本実施形態の制御LSI234では、バスのプロトコルとしてAXI(AdvancedeXtensibleInterface)が採用されている。

0165

また、制御LSI234は、ISI(ImageSensorInterface)回路251を備えている。ISI回路251は、CMOSイメージセンサ232とISP回路に電気的に接続されている。ISI回路251は、CMOSイメージセンサ232からLVDS(Lowvoltagedifferentialsignaling)方式で出力された画像データをRGBベイヤ画像に変換して、ISP回路245に出力する。

0166

ISP回路245は、ISI回路251からRGBベイヤ画像を受信すると、VSYNC(VerticalSynchronization)割込信号を、ホストコントローラ241に出力する。
また、ISP回路245は、ISI回路251から出力されたRGBベイヤ画像を各種フォーマットに変換する変換処理を行う。変換処理において、ISP回路245は、RGBベイヤ画像をY(各ピクセルの輝度)に変換し、変換した画像データをSRAM243に記憶させる。また、ISP回路245は、RGBベイヤ画像を、YUV色空間に対応する画像データ(YUV画像データ)に変換し、このYUV画像データにおける輝度(Y)に係るデータをメダルカウント回路246に出力する。また、ISP回路245は、RGBベイヤ画像を、HSV色空間に対応する画像データ(HSV画像データ)に変換し、このHSV画像データにおける色相(H)と彩度(S)に係るデータをカラー認識回路247に出力する。

0167

メダルカウント回路246は、ISP回路245から出力された輝度に係るデータに基づいてカウント処理を行う。カウント処理において、メダルカウント回路246は、画像における所定の領域であるカウント領域の輝度に係るデータと、カウント閾値とを比較し、背景差分法によってメダルが通過したか否かを判定する。カウント閾値とは、正規メダルの画像におけるカウント領域の輝度に係るデータに基づいて予め定められている閾値である。メダルカウント回路246は、差分が小さければメダルが通過したと判定し、差分が大きければメダルが通過していない(メダル以外のものが通過した)と判定する。そして、メダルカウント回路246は、判定結果をSRAM243に記憶させる。

0168

なお、カウント領域は、パチスロ1が正規メダルとして用いるメダルに応じて任意に設定可能であるが、メダルの回転角度が輝度の差分に大きな影響を与えない領域に設定するのが好ましい。例えば、図28Aに示す両面に同じ刻印(模様)が施されている正規メダルを用いる場合、この正規メダルの画像データ(図28B参照)では、領域内における正規メダルの一方の面に施された刻印(模様)がメダルの回転角度によって変化しない、すなわち、メダルの回転角度が輝度の差分に大きな影響を与えないに場所(図28Bにおいて点線で囲まれている領域)をカウント領域として設定するのが好ましい。また、カウント領域の範囲が狭いほど、カウント処理が高速化する。

0169

カラー認識回路247は、ISP回路245から出力された色相と彩度に係るデータに基づいて色判定処理を行う。色判定処理において、カラー認識回路247は、まず、画像データの中心付近の色相と彩度に係るデータの積算値ベクトル表現し(ベクトル変換し)、3次元空間上でベクトルの角度を計算する。次に、カラー認識回路247は、計算したベクトルの角度と、所定の色閾値とを比較して、正規メダルの色と一致するか否かを判定する。所定の閾値は、正規メダルに係る画像データについて上述した処理と同様の方法で計算したベクトルの角度に基づいて予め定められている閾値(例えば、比較対象となる正規メダルに係る3次元空間上のベクトルの個々の座標(XYZ)上の角度の±10度以内)である。そして、カラー認識回路247は、判定結果をSRAM243に記憶させる。

0170

魚眼補正スケーラ回路248は、SRAM243からRGBベイヤ画像をY(各ピクセルの輝度)変換した画像データを取得し、魚眼補正処理を行う。魚眼補正処理において、魚眼補正スケーラ回路248は、取得した画像データを魚眼補正し、1/2,1/4,1/8に縮小した縮小画像データを作成する。そして、魚眼補正スケーラ回路248は、作成した縮小画像データをSRAM243に記憶させる。

0171

画像認識DSP回路242は、SRAM243から縮小画像データ(本実施形態では、1/4に縮小した縮小画像データ)を取得し、前処理を行う。前処理において、画像認識DSP回路242は、取得した縮小画像データを、非線形拡散フィルタを通してエッジ画像データに変換し、エッジ画像データをSRAM243に記憶させる。

0172

画像認識アクセラレータ回路249は、勾配平均画像データを作成する回転積算処理を行う。回転積算処理において、画像認識アクセラレータ回路249は、SRAM243からエッジ画像データを取得し、取得したエッジ画像データを1度単位で回転させて作成した360度分の画像データを積算させて(重ね合わせて)勾配平均画像データを作成する。勾配平均画像データの例として、図28Aに示す正規メダルの勾配平均画像データを図28Cに示す。

0173

また、画像認識DSP回路242は、メダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致するか否かを判定する刻印判定処理を行う。刻印判定処理において、画像認識DSP回路242は、画像認識アクセラレータ回路249が回転積算処理で作成した勾配平均画像データをSRAM243から取得する。次に、画像認識DSP回路242は、取得した勾配平均画像データと、刻印判定処理用テンプレートデータ(予め用意した正規メダルの勾配平均画像データ)との差分を算出する。そして、画像認識DSP回路242は、算出した差分値と刻印判定用の閾値とに基づいてメダルの刻印が正規メダルの刻印と一致するか否かを判定し、判定結果をSRAM243に記憶させる。例えば、画像認識DSP回路242は、取得した勾配平均画像データとテンプレートデータとの各画素における輝度を比較し、一致するか否か(多諧調の場合は差分が所定の範囲以内か)を判定し、一致する(差分が所定範囲内)画素が一定数以上ある場合は、メダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致すると判定し、一致する画素が一定数に満たない場合はメダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致しないと判定する。

0174

ホストコントローラ241は、各デバイスすなわちメダルカウント回路246、カラー認識回路247、魚眼補正スケーラ回路248、画像認識DSP回路242、画像認識アクセラレータ回路249、GPIO250の制御を行う。
また、ホストコントローラ241は、GPIO250を介して、LED群233へ点灯指示消灯指示に係る信号を出力する。また、ホストコントローラ241は、GPIO250を介して、SRAM243に記憶されているカウント処理に係る判定結果、色判定処理に係る判定結果、刻印判定処理に係る判定結果を出力する。

0175

フラッシュメモリ244には、ホストコントローラ241、画像認識DSP回路242、魚眼補正スケーラ回路248、画像認識アクセラレータ回路249が各種処理に用いるパラメータやデータ(上述のテンプレートデータを含む)が記憶されている。

0176

次に、図29を参照して、制御LSI234が行う、メダルレール210(図11参照)上を移動する物体が正規メダルか否かを判別するための処理(以下、「正規メダル判別処理」と称する場合がある)について説明する。

0177

図29は、制御LSI234の正規メダル判別処理を説明するための図である。図29は、制御LSI234を構成する各デバイスにおける処理の関係を時系列的に示しており、各デバイス名の下方に延在する線における比較的太線の部分は、そのデバイスが上述した各種処理を行っている状態であることを示している。また、各デバイスに対応する線からホストコントローラにおける「IN」の下方に延在する線に向かって延びる破線矢印は、各デバイスからホストコントローラ241へ出力される割込信号を示している。また、ホストコントローラにおける「OUT」の下方に延在する線から各デバイスに対応する線に向かって延びる破線矢印は、ホストコントローラ241から各デバイスに出力される信号を示している。また、ホストコントローラにおける「IN」の下方に延在する線と「OUT」の下方に延在する線との間の実線矢印は、ホストコントローラ241が検知した割込信号とホストコントローラ241から出力される信号との対応関係を示している。なお、図29は、メダル投入口21に6枚のメダルが連続して投入された場合の正規メダル判別処理を示している。また、何枚目のメダルに係る信号なのかが明確になるように、各信号に付した符号の先頭には、メダルの枚数を表す数字を付している。例えば、1枚目のメダルに係る後述するISP回路245からホストコントローラ241に出力されるVSYNC割込信号には、「1IH」という符号を付し、2枚目のメダルに係る同様のVSYNC割込信号には、「2IH」という符号を付した。

0178

まず、CMOSイメージセンサ232がメダルレール210(図11参照)上を移動する物体(本例では1枚目のメダル)を撮像し、画像データを制御LSI234に出力すると、ISP回路245は、ISI回路251を介して画像データを取得(受信)し、VSYNC(Vertical Synchronization)割込信号を、ホストコントローラ241に出力する(1IH)。また、ISP回路245は、RGBベイヤ画像を各種フォーマットに変換する変換処理を行う。そして、変換後の画像データ及び画像データに係る色相及び彩度や輝度のデータをSRAM243、メダルカウント回路246、カラー認識回路247に出力する。なお、変換処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0179

カラー認識回路247は、ISP回路245からデータを受信すると色判定処理を行い、判定結果をSRAM243に記憶させ、また、ホストコントローラ241に色判定割込信号を出力する(1CH)。なお、色判定処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0180

メダルカウント回路246は、ISP回路245からデータを受信するとカウント処理を行い、判定結果をSRAM243に記憶させ、また、ホストコントローラ241にメダルカウント割込信号を出力する(1MH)。なお、カウント処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0181

ホストコントローラ241は、色判定割込信号を検知すると、SRAM243から色判定処理の判定結果を取得し、GPIO250の割り付けPORTに出力する(1HG1)。すなわちホストコントローラ241は、色判定処理の判定結果を、GPIO250を介して主制御基板71(主制御回路91)に出力する。

0182

ホストコントローラ241は、カウント割込信号を検知すると、SRAM243からカウント処理の判定結果を取得し、GPIO250の割り付けPORTに出力する(1HG2)。すなわちホストコントローラ241は、カウント処理の判定結果を、GPIO250を介して主制御基板71(主制御回路91)に出力する。なお、カウント処理の判定結果が「メダルが通過した」である場合、主制御回路91は、投入されたメダルの枚数をメインCPU93が計数するために設けられたカウンタである投入枚数カウンタの値に1加算する。なお、投入枚数カウンタの値が最大値(例えば、3)の場合は、クレジットされているメダルの枚数をメインCPU93が計数するために設けられたカウンタであるクレジットカウンタの値に1加算する。クレジットカウンタが最大値(例えば、50)の場合は、主制御回路91は、メダルセレクタ201のメダルソレノイド208をOFF状態に設定する。これによって、図12に示すように、セレクトプレート207が「排出位置」に位置付けされ、クレジットカウンタが最大値となった後で投入されたメダルをメダルシュート202(図4参照)に案内してメダル払出口32(図2参照)からメダルトレイユニット34(図2参照)に排出する。本実施形態では、投入枚数カウンタの値が規定値(例えば、2又は3)のときに、スタートレバーが操作されると、メインCPU93は上述の内部抽籤処理を行う。

0183

図29に戻って、魚眼補正スケーラ回路248は、ISP回路245が変換した画像データがSRAM243に記憶されると魚眼補正処理を行い、作成した縮小画像データをSRAM243に記憶させ、また、ホストコントローラ241に縮小終了割込信号を送信する(1SH)。なお、魚眼補正処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0184

ホストコントローラ241によるカウント処理の判定結果のGPIO250への出(1HG2)と、魚眼補正スケーラ回路248による縮小終了割込信号を送信(1SH)との間には、ISP回路245による2枚目のメダルに係るVSYNC割込信号の出力(2IH)が発生している。しかし、各メダルに係る各種処理(カウント処理、色判定処理、刻印判定処理等)の判定結果等を記憶するためSRAM243の記憶領域は個別に設定されているため、データの上書き等は発生しない。

0185

ホストコントローラ241は、縮小終了信号を検知すると、SRAM243を参照し、カウント処理の判定結果が「メダルが通過した」であり、また、色判定処理の判定結果が「正規メダルの色と一致する」であることを条件に、画像認識DSP回路242に前処理画像認識DSP回路242は、ホストコントローラ241からの指示に応じて前処理を行いエッジ画像データをSRAM243に記憶させ、ホストコントローラ241に前処理終了割込信号を出力する(1DH1)。なお、前処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0186

ホストコントローラ241は、前処理完了割込信号を検知すると、画像認識アクセラレータ回路249に、回転積算処理の開始を指示する(1HA)。

0187

画像認識アクセラレータ回路249は、ホストコントローラ241の指示に応じて回転積算処理を行い、勾配平均画像データをSRAM243に記憶させ、画像認識DSP回路242に積算終了割込信号を出力する(1AD)。なお、回転積算処理の詳細な説明については上述したため省略する。

0188

画像認識DSP回路242は、積算終了割込信号を検知すると、SRAM243に記憶されている勾配平均画像データを取得し、刻印判定処理を行い、判定結果をSRAM243に記憶させる。そして、画像認識DSP回路242は、刻印判定終了割込信号をホストコントローラ241に出力する(1DH2)。

0189

ホストコントローラ241は、刻印判定終了割込信号を検知すると、SRAM243に記憶されている刻印判定処理の判定結果を取得し、GPIOの割り付けPORTに出力する(1HG3)。すなわちホストコントローラ241は、刻印判定処理の判定結果を、GPIO250を介して主制御基板71(主制御回路91)に出力する。

0190

図29に示すように、本実施形態においては、画像認識DSP回路242による前処理及び刻印判定処理並びに画像認識アクセラレータ回路249による回転積算処理は、比較的時間がかかる。このため、メダルが連続して投入された場合、ホストコントローラ241は、縮小終了信号を検知すると、画像認識DSP回路242又は画像認識アクセラレータ回路249が処理中(ビジー状態)か否かを確認し、いずれも処理中でない場合に、画像認識DSP回路242による前処理及び刻印判定処理並びに画像認識アクセラレータ回路249による回転積算処理の開始の指示を行う。したがって、本実施形態では、2枚目及び3枚目のメダルに係る縮小終了信号(2SH及び3SH)をホストコントローラ241が検知する時、画像認識DSP回路242又は画像認識アクセラレータ回路249が処理中(ビジー状態)であるため、ホストコントローラ241は、上記開始の指示を行わない。したがって、2枚目及び3枚目のメダルについては、カウント処理及び色判定処理は行われるが、刻印判定処理は、行われない。一方、4枚目のメダルに係る縮小信号(4SH)をホストコントローラ241が検知する時、画像認識DSP回路242及び画像認識アクセラレータ回路249は処理中(ビジー状態)ではない。したがって、4枚目のメダルについては、カウント処理、色判定処理及び刻印判定処理が行われる。
なお、画像認識DSP回路242による前処理及び刻印判定処理並びに画像認識アクセラレータ回路249による回転積算処理を高速化することで、投入される全てのメダルについて、カウント処理、色判定処理及び刻印判定処理が行われるようにしてもよい。

0191

図29に示す2枚目、3枚目、4枚目、5枚目及び6枚目のメダルに係る各種信号(符号の先頭が「2」,「3」,「4」,「5」,「6」の各信号)については、先頭の数字のみが異なる上述した1枚目のメダルに係る各種信号(符号の先頭が「1」)と同様のため、詳細な説明を省略する。

0192

<作用>
本実施形態のパチスロ1では、メダルセレクタ201の制御LSI234が色判定処理、カウント処理及び刻印判定処理を含む正規メダル判別処理を行う。メダルレール210上をメダルでない不正器具が移動した場合、色判定処理において「正規メダルの色と一致しない」と判定され、また、カウント処理において「メダルが通過していない」と判定される。したがって、パチスロ1に正規メダルが用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を検知することができる。

0193

図30は、不正メダルの一例を示す図であり、Aはこの不正メダルの一方の面を示し、Bはこの不正メダルの画像データを示す図である。図31は、不正メダルの他の例を示す図であり、Aはこの不正メダルの一方の面を示し、Bはこの不正メダルの画像データを示し、Cはこの不正メダルの勾配平均画像データを示す図である。
メダルレール210上を正規メダル(図28A参照)と同径及び同色で、メダルの表面に施されている刻印(模様)のみ異なる不正メダルが移動した場合、色判定処理においては、「正規メダルの色と一致する」と判定される。しかし、カウント処理においては、図30Bに示す不正メダルの画像データのカウント領域(点線で囲まれている領域)における刻印(模様)と正規メダルの画像データのカウント領域(図28Bにおいて点線で囲まれている領域)における刻印(模様)とが著しく異なることから、「メダルが通過していない」と判定される。したがって、パチスロ1に正規メダルが用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を検知することができる。

0194

また、メダルレール210上を正規メダル(図28A参照)と同径及び同色で、メダルの表面に施されている刻印(模様)のみ異なる他の不正メダルが移動した場合、色判定処理においては、「正規メダルの色と一致する」と判定される。また、カウント処理においては、図31Bに示す不正メダルの画像データのカウント領域(点線で囲まれている領域)における刻印(模様)と正規メダルの画像データのカウント領域(図28Bにおいて点線で囲まれている領域)における刻印(模様)との差分が小さいことから「メダルが通過した」と判定される。しかし、刻印判定処理において、図30Cに示すこの不正メダルの勾配平均画像データと正規メダルの勾配平均画像データ(図28C参照)とは大きく異なるので、「メダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致しない」と判定される。したがって、パチスロ1に正規メダルが用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を検知することができる。

0195

また、メダルレール210上を、正規メダル(図28A参照)と異径(正規メダルの径よりもわずかに小さく又は大きく、且つ、セレクトプレート207によって案内可能な径)及び同色のメダルが移動した場合、色判定処理においては、「正規メダルの色と一致する」と判定される。しかし、このメダルの画像データにおいて、このメダルが正規メダルの径よりもわずかに小さく、カウント領域にメダルの外縁と背景境界があるような場合はカウント処理において、「メダルが通過していない」と判定される。また、たとえカウント処理において「メダルが通過した」と判定されたとしても、このメダルと正規メダルの径の差から、このメダルの勾配平均画像データと正規メダルの勾配平均画像データ(図28C参照)とは大きく異なることになる。このため、刻印判定処理では、「メダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致しない」と判定される。したがって、パチスロ1に正規メダルが用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を検知することができる。

0196

また、メダルレール210上を、正規メダル(図28A参照)と同径であるが、異色のメダルが移動した場合、色判定処理において、「正規メダルの色と一致しない」と判定される。したがって、パチスロ1に正規メダルが用いられていると誤認させて遊技を行う不正行為を検知することができる。

0197

また、制御LSI234は、色判定処理、カウント処理及び刻印判定処理の判定結果にGPIOを介して主制御基板71からなる主制御回路91に出力する。したがって、主制御回路91に不正行為があった場合の種々の処理を行わせることができる。ここで、不正行為があった場合の種々の処理とは、例えば、主制御回路91が遊技を強制的に中断させ、副制御回路101を介して、不正行為があった旨を報知する(例えば、液晶表示装置11に不正行為が発生した旨を表示する)処理である。

0198

また、色判定処理及びカウント処理の判定結果によって不正行為を検知した場合、主制御回路91は、メダルセレクタ201のメダルソレノイド208をOFF状態に設定してもよい。これによって、セレクトプレート207が「排出位置」に位置付けされるので、この不正メダルをメダルシュート202に案内してメダル払出口32から排出することができる。なお、主制御回路91は、色判定処理及びカウント処理による不正行為の検知によってOFF状態に設定したメダルソレノイド208を、この不正行為に係る不正メダルをメダルシュート202に案内後に、ON状態に設定してもよい。

0199

また、刻印判定処理によって不正行為を検知した場合も、主制御回路91は、メダルセレクタ201のメダルソレノイド208をOFF状態に設定してもよい。本実施形態では、図29に示すように、ISP回路245から主制御回路91へ4枚目のメダルに係るVSYNC割込信号(4IH)が出力されてから5枚目のメダルに係るVSYNC割込信号(5IH)が出力されるまでの間に1枚目のメダルに係る刻印判定処理の判定結果が主制御回路へ出力される(1HG3)。したがって、不正なメダルが連続して投入される場合は、5枚目以降に投入された不正メダルをメダルシュート202に案内してメダル払出口32から排出することができる。これによって、不正行為による被害の拡大を抑えることができる。なお、刻印判定処理を高速化することで、カメラユニット209で撮像されたメダルがアフタメダルプレッシャ218又はメダルストッパ部227上を通過するまでに、刻印判定処理によって不正行為を検知可能な場合は、主制御回路91が即座にメダルソレノイド208をOFF状態に設定することで、不正行為による被害の発生を防止できる。
また、主制御回路91は、刻印判定処理による不正行為の検知によってOFF状態に設定したメダルソレノイド208を、次の刻印判定処理の判定結果が「メダルの刻印(模様)が正規メダルの刻印と一致する」である場合、ON状態に設定してもよい。これによって、不正メダルが偶然混入していたため、遊技者が不正行為を意図せずに不正メダルを投入し、メダルソレノイド208がOFF状態に設定され遊技不能になった場合、遊技者は、正規メダルを投入すれば、遊技を再開することができる。

0200

<オフセット補正処理>
CMOSイメージセンサ232内部には、温度センサ232aが設けられている。温度センサ232aは、イメージセンサのシリコン基板に形成したPN接合ダイオード)で構成されている。該PN接合は、約2mV/℃の温度係数を有し、所定の定電流が流れることにより、該PN接合の端子電圧変化が基板温度に追随して生ずる。温度センサ232aによる該端子電圧変化の検出出力からイメージセンサの温度変化を監視することができる。

0201

温度センサ232aの検出出力は、制御LSI234に与えられる。制御LSI234は、温度センサ232aの検出出力に基づいてCMOSイメージセンサ232内の温度が閾値温度を超えているか否かを判断し、閾値温度を超えているときには基準黒レベルオフセット処理を実行する。
CMOSイメージセンサの暗電流は、温度上昇に伴い急激に上昇し、黒レベルが変動してしまう。基準黒レベルがずれると、色再現性の低下や画質の劣化を招く不具合が生ずる。本実施形態では、係る不具合を解消するために、以下のオフセット処理を行って、基準黒レベルを適正に保持することができる。

0202

図32は、制御LSI234により実行されるオフセット処理を示す。図33は、オフセット処理の詳細を示すオフセット値の温度変化図である。
オフセット処理は、制御LSI234の上述したホストコントローラ241により所定の割込タイミングで実行可能になっている。温度センサ232aの検出出力を受信した場合、該検出出力の温度データに基づいて閾値温度を超過しているか否かが判断される(ステップS10、S11)。閾値温度データは、制御LSI234の後述するフラッシュメモリ244に予め記憶、設定されている。閾値温度は、常温以上の温度範囲で設定可能であり、本実施形態では45℃に設定されている。

0203

温度データが閾値温度の超過を示す場合、CMOSイメージセンサ232から受信した画像データに対して基準黒レベルによるオフセット値の補正が行われる(ステップS12)。オフセット値の初期値は、イメージセンサの製造段階で測定した低温(例えば、室温25℃)での値がフラッシュメモリ244にセットされる。オフセット補正は、受信画像データのオフセット値に対して基準黒レベルに線形補間値の補正により行われる。CMOSイメージセンサ232のオフセット値は、奇数画素列33a及び偶数画素列33bのそれぞれに対し、製造段階で予め室温での値にセットされている。温度センサ232aの温度検出で閾値温度を超えた温度状況になると、予め実験により求められた温度勾配33cに基づく線形補間値のオフセット補正が行われる。本実施形態において用いた温度勾配33cの係数値は1.11である。例えば、奇数画素列33aの45℃以降の補正ライン33dからわかるように、オフセット値は45℃を超えると緩やかに上昇していく。例えば、約54℃のときには、初期値との差33eは1.55である。補正されたオフセット値は、フラッシュメモリ244において更新、記憶される。更新されたオフセット値に基づく画像データは、制御LSI234内の各種信号処理に供される。以上のように、イメージセンサを搭載した遊技機を使用することにより、稼働状況に応じて随時、上記オフセット補正処理が実行され、更新可能になっている。

0204

遊技機に撮像手段(例えば、CMOSセンサを使用したカメラ)を搭載すると、該カメラは常時、長時間にわたり高温にさらされる環境下に置かれる。また、メダル補給等の保守のときに遊技機の扉が開閉されると、カメラ周囲温度が大きく変動する事態が生ずる。一方、CMOSセンサの暗電流は温度上昇に伴って急激に上昇するため、撮像画像の基準黒レベルがずれて色再現性の低下や画質劣化の不具合を生ずる。本実施形態においては、係る不具合に鑑み、温度センサ232aによってイメージセンサの閾値温度を検出して監視し、オフセット補正手段(ステップS12)により、閾値温度を超えた場合にイメージセンサのオフセット補正を行うので、周囲温度急変したりしても基準黒レベルを適正に保持して高画質の画像データの取得が可能になり、周囲温度の変動に関係なく該判定処理を高精度に行うことができる。特に、基準黒レベルに線形補間値によってオフセット補正を行うことによって、温度変化の影響を受けることなく、常時、安定した通過物体画像データの取得が可能になるので、刻印及び色の判定処理を高精度に行うことができる。

0205

LED群233は、LED233La〜233Lc(図35参照)の3個のLEDにより構成され、CMOSイメージセンサ232の周囲で面発光し、メダルレール210上を移動するメダルに光を照射する。

0206

<LED駆動部の回路構成>
LED駆動部252の回路構成について、図34及び図35を参照して説明する。
図34は、LED駆動部252の全体構成を示すブロック図であり、図35はLED駆動部252の具体的な回路構成を示す。

0207

LED駆動部252は、過電流防止機能付LED電源部253、電源設定部ON/OFF制御部254及びLED定電流駆動回路255により構成されている。

0208

過電流防止機能付LED電源部253(以下、電源部253という。)は、電源電圧DC12Vの電源256から電流の供給が可能になっている。電源部253は、コンデンサC1、トランジスタT1、T2及びトランジスタT3を有する。トランジスタT6のベースコレクタ間はバイアス接続され、かつベースが共通接続されてカレントミラー回路が構成されている。トランジスタT3は、該カレントミラー回路の出力段側に設けられている。該カレントミラー回路は、出力段側のトランジスタT3を通じて定電流(40mA)を出力可能定電流回路を構成している。コンデンサC1の一端側は、抵抗R1を介して電源256に接続され、他端側は接地されている。コンデンサC1及び抵抗R1は、不要な高周波成分を除去するためのローパスフィルタを構成している。トランジスタT1、T2の各エミッタ側には抵抗R1、R2を介してコンデンサC1の一端側に接続されている。トランジスタT1、T2の各コレクタ側には抵抗R4、R5を介して接地されている。トランジスタT3のベースはトランジスタT1、T2のベースと共通接続されている。トランジスタT3のコレクタ側は、抵抗R5を介して接地される接地側と、LED233La〜233Lcのアノード側の電流供給系統分岐して接続されている。電源256は、図23に示した電源基板53bから供給可能になっている。電源部253は、出力段のトランジスタT3を通じて電流が出力されるとき、コンデンサC1の充電電圧とカレントミラー回路(トランジスタT1、T2)に基づいて、40mAの定電流を超えて出力電流が流れない電流制限回路を構成している。なお、コンデンサC1は、所定の定電流(例えば、180mA)が規定時間(例えば、250μs)流れることで充電される蓄電容量が設定されているため、所定の定電流が規定時間を超えて流れた場合には、カレントミラー回路(トランジスタT1、T2)により、定格電流に出力電流を低下させてトランジスタT7〜T9を保護する。

0209

電源設定部ON/OFF制御部254は、ON/OFF制御部254aと、電源設定部254bとから構成されている。ON/OFF制御部254aと電源設定部254bは、LED233La〜Lcのアノード側に設けられている。

0210

ON/OFF制御部254aは、ベースが抵抗R9を介して定電流源260と接続されたトランジスタT4と、ベースがトランジスタT4のコレクタ側と抵抗R7、R8を介して接続されたトランジスタT5とを有する。定電流源260は、CMOSイメージセンサ232からの露光タイミング(すなわち、撮像タイミングであるVSYNC割込み信号)に応じたオンオフ信号であるLED_EN258により電流の供給・停止の切換が可能な電流スイッチである。トランジスタT5のエミッタ・ベース間は抵抗R8を介して短絡接続されている。トランジスタT5のエミッタ側は、LED233La〜233Lcのアノード側に接続されている。トランジスタT5のエミッタとLED233La〜233Lcのアノードとの間には、5Vの電源257が付加されている。電源257は、図23に示した電源基板53bから供給可能になっている。

0211

電源設定部254bは、コレクタがトランジスタT5を介してLED233La〜233Lcのアノード側に接続されたトランジスタT6を有する。トランジスタT5のコレクタとトランジスタT6のコレクタは、抵抗R10とR11の並列回路を介して接続されている。該並列回路は、トランジスタT6のコレクタ側と、抵抗R12を介して接地側に分岐している。トランジスタT6のエミッタ側は、抵抗R13、R14を介して分岐して接地されている。

0212

LED定電流駆動回路255は、LED233La〜233Lcに設けたトランジスタT7〜T9を有する。トランジスタT7のコレクタはLED233Laのカソードを抵抗R18を介して接続されている。トランジスタT8のコレクタはLED233Lbのカソードを抵抗R19を介して接続されている。トランジスタT9のコレクタはLED233Lcのカソードを抵抗R20を介して接続されている。トランジスタT7〜T9の各エミッタは抵抗R18〜20を介して抵抗R13の接地ラインに接続されている。トランジスタT7〜T9のベースはトランジスタT6に共通接続され、互いに並列接続されている。トランジスタT6のベース・コレクタ間はバイアス接続されており、トランジスタT7〜T9のそれぞれとカレントミラー回路を構成している。本発明に係る熱結合259は、各カレントミラー回路におけるバイアス接続要素と、ベース共通接続要素により構成されている。LED233La〜233Lcのアノード側にはコンデンサC2を介して接地されている。コンデンサC2は、LED駆動電流の供給時(LED_EN268がオン状態)に放電(例えば、180mA)され、供給停止時(LED_EN268がオフ状態)に充電可能になっている。なお、コンデンサC2は、サージ電流を250μs以上の時間、放電できない蓄電容量のコンデンサが配置されている。したがって、LED_EN268のオン状態が、250μs以上継続しても、コンデンサC2の蓄電容量により、LED233La〜233Lcのアノード側には、所定の定電流である180mA以上の電流が流れることはない。

0213

上記構成のLED駆動部252においては以下のLEDのオンオフ動作を行うことができる。
まず、電源部253において、トランジスタT1、T2により構成されたカレントミラー回路により、40mAの定電流が発生されて、トランジスタT3を介してLED233La〜233Lcのアノード側に供給可能になっている。CMOSイメージセンサ232からの撮像タイミングに応じたLED_EN258でオン信号が入力されて定電流源260による電流の供給が発生すると、ON/OFF制御部254aの前段側に設けたトランジスタT4が導通可能になる(以下、導通可能状態を単に「オン状態」という。)。トランジスタT4のオンにより、トランジスタT5のベースに電流が流れてトランジスタT5がオン状態になる。トランジスタT5がオン状態になると、トランジスタT6のコレクタ側に電流が流れてトランジスタT6はオン状態になる。トランジスタT7〜9は、トランジスタT6に対してカレントミラー回路に接続されているので、トランジスタT6のオンにより、トランジスタT7〜9は同時にオン状態になる。トランジスタT7〜9のオンにより、各LEDには電源部253からの定電流供給経路通電可能になって、コンデンサC2に充電されたLED駆動電流の放電によりLED発光が行われる。

0214

図36は、LED駆動部252各部における各種動作の変化を示すタイミングチャートを示す。同図の横軸は時間変化であり、(36A)の縦軸は露光時間の変化を示し、(36B)〜(36E)の縦軸は電圧値の変化を示し、(36E)の縦軸は電流値の変化を示している。
図36の(36A)、(36B)は、それぞれ、CMOSイメージセンサ232の露光時間、その露光時間の撮像タイミングを示す。(36B)のパルスはオン時間(250μs)を示す。このパルスは、3.3Vの波高で、4msの(VSYNC割込み信号の)周期でCMOSイメージセンサ232から出力される。オン時間は、1m以下でよく、好ましくは80〜250μsである。

0215

(36C)は、LED駆動部の駆動電圧VDD電位を示し、(36D)及び(36E)は、それぞれ、LED駆動用トランジスタ(トランジスタT7〜T9)のコレクタ電位エミッタ電位を示す。(36F)は、LED駆動電流のパルス波形を示す。LED駆動電流は、常時点灯(通常)時の定格電流値は40mAであり、定格最大電流値は180mAである。

0216

パルスオンのときには、(36C)に示すように、LEDのDVV電位は、電源部253の電流制限回路による電圧降下36aを生じるので、電源部253による電流制限機能によりLEDに過負荷となる過剰電流供給を防止することができる。LED駆動用トランジスタのコレクタ電位は、DVV電位に対しLEDのVf電位分の差をもって電圧降下し、電圧降下36aの消失とともに、LEDとLED駆動用トランジスタのリーク電流で決まる電位に復帰する。エミッタ電位は、パルスオンの間、僅かに上昇するので、LED部品のVfの変動やばらつきがあって、接地電位GND電位)が変動しても、コレクタ電位とエミッタ電位との間の電位差に余裕を設けることにより、GND電位の変動分を吸収することができる。
本実施形態においては、撮像周期の撮像可能時間(上記オン時間:250μs)を、少なくとも1msec以下であるので、LED群233に瞬間的に電流を流し、常時点灯(通常)時の定格電流値40mAよりも高いサージ電流レベルの電流値である180mAを供給可能にしてLED群233を駆動するので、常時点灯時よりも大きい駆動電流を流すことでLEDを高輝度(LEDの輝度は電流値に概ね比例する)にすることができ、高輝度によるLED光照射によって高画質の画像データを取得可能にして、メダルに係る各種判定処理を高精度に行うことのできる遊技機を実現することができる。LEDのアノード側に設けたコンデンサC2は、LED駆動電流の供給時に充電され、供給停止で放電可能になっている。

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