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技術 病変した組織から老化細胞を除去することにより眼の疾患、肺の疾患またはアテローム性動脈硬化を処置するための医薬

出願人 バックインスティテュートフォーリサーチオンエイジングユニティバイオテクノロジーインコーポレイテッドメイヨー・ファウンデーション・フォー・メディカル・エジュケーション・アンド・リサーチザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティー
発明者 ラバージ,レミ-マーティンカンピシ,ジュディスダバロス,アルバートデマリア,マルコデビッド,ナサニエルバセロット,アラン,フィリペベイカー,ダレン,ジェイ.チャイルズ,ベネット,ジー.カークランド,ジェイムス,エル.ツェコニア,タマルヴァンデュールセン,ジャン,エム.エー.チュー,イーエリセーエフ,ジェニファーキム,チェグジェオン,オッキ
出願日 2020年3月6日 (11ヶ月経過) 出願番号 2020-038529
公開日 2020年7月9日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-105213
状態 未査定
技術分野 医薬品製剤 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 化合物または医薬の治療活性 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 突然変異または遺伝子工学 酵素、微生物を含む測定、試験
主要キーワード 力学システム 調節幅 単一タイプ 反応元素 時間的インターバル 金属デバイス 最大日数 金属製スクリーン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

老化に関連する疾患または障害処置するための方法の提供。

解決手段

老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を、必要としている被験体投与する工程を含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではなく、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、ただし、老化細胞破壊薬剤がMDM阻害剤である場合、MDM2阻害剤は単独療法として投与され、各処置コースは少なくとも5日であり、その間、MDM2阻害剤は少なくとも5日間投与される、方法。

概要

背景

(関連技術の詳細)
老化細胞は年を重ねるにつれ個人組織器官蓄積し、加齢性の病状の諸部位で見られる。老化細胞は、機能障害性細胞または損傷を受けた細胞の増殖の阻害、とりわけ、悪性腫瘍の進行の抑制に重要であると信じられている(例えば、Campisi, Curr. Opin. Genet. Dev. 21:107−12 (2011)(非特許文献1); Campisi, TrendsCell Biol. 11:S27−31 (2001)(非特許文献2); Prieur et al., Curr. Opin. Cell Biol. 20:150−55 (2008)(非特許文献3)を参照);それにもかかわらず、個体中の老化細胞の存在は、老化と老化に関連する機能不全の一因であることもある(例えば、Campisi, Cell 120:513−22 (2005)(非特許文献4)を参照)。老化細胞が加齢性の健康の悪化のある態様で因果関係にあり、特定の疾患の一因となることもあり、そして、必要な生命維持のための化学療法薬放射線処理の結果として引き起こされるということを考慮すると、老化細胞の存在は世界中の何百万もの患者に対して有害な作用を有し得る。しかしながら、老化細胞の選択的な除去によるこうした疾患や疾病処置を区別して発達させることは、非常に困難な仕事であった。本開示はこうしたニーズ対処し、関連する利点を与えるものである。

概要

老化に関連する疾患または障害を処置するための方法の提供。非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を、必要としている被験体投与する工程を含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではなく、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、ただし、老化細胞破壊薬剤がMDM阻害剤である場合、MDM2阻害剤は単独療法として投与され、各処置コースは少なくとも5日であり、その間、MDM2阻害剤は少なくとも5日間投与される、方法。

目的

別の実施形態では、老化細胞破壊薬剤を識別する方法が提供され、該方法は、(a)確立された老化細胞を提供する

効果

実績

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請求項1

老化に関連する疾患または障害処置するための方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を、必要としている被験体投与する工程を含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではなく、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、ただし、老化細胞破壊薬剤がMDM阻害剤である場合、MDM2阻害剤は単独療法として投与され、各処置コースは少なくとも5日であり、その間、MDM2阻害剤は少なくとも5日間投与される、方法。

請求項2

老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤;少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される、請求項1に記載の方法。

請求項3

老化細胞破壊薬剤は1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、阻害剤は少なくともBcl−xLを阻害し、ABT−263、ABT−737、WEHI−539、およびA−1155463から選択される、請求項2に記載の方法。

請求項4

老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であり、ヌトリン−3a、またはRG−1172である、請求項2に記載の方法。

請求項5

癌でない老化に関連する疾患または障害を処置するための方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺すとともに癌細胞に対して細胞毒性を有する治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を必要としている被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は少なくとも1つの処置サイクル内で単独療法として投与され、処置サイクルは処置コースとその後の非処置インターバルを含み、処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌の治療に効果的な量未満の量であり、老化細胞破壊薬剤は(a)少なくともBcl−xLを阻害するBcl−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;(b)MDM2阻害剤;または、(c)Akt特異的阻害剤である、方法。

請求項6

老化細胞破壊薬剤は、2つ以上の処置サイクル中に投与され、2つ以上の処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は癌治療に効果的な量未満の量である、請求項5に記載の方法。

請求項7

各処置コースは(a)1か月を超えず、または(b)2か月を超えず、または(c)3カ月を超えない、請求項1または5に記載の方法。

請求項8

各処置コースは、(a)5日、(b)7日、(c)10日、(d)14日、または(e)21日を超えない、請求項1または5に記載の方法。

請求項9

老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される、請求項1または5に記載の方法。

請求項10

処置コースは1日、2日、3日、または4日である、請求項5に記載の方法。

請求項11

老化細胞破壊薬剤は、各処置コース中に毎日投与される、請求項1または5に記載の方法。

請求項12

非処置インターバルは、少なくとも2週間、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも3か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である、請求項1または5に記載の方法。

請求項13

処置コースは1日であり、非処置インターバルは0.5−12か月の間である、請求項3または5に記載の方法。

請求項14

老化に関連する疾患または障害は、アテローム性動脈硬化狭心症不整脈心筋症うっ血性心不全冠動脈疾患頚動脈疾患、心内膜炎冠状動脈血栓症心筋梗塞高血圧大動脈瘤心臓拡張機能障害高コレステロール血症高脂血症僧帽弁逸脱症、末梢血管疾患、心臓のストレス耐性、心繊維症脳動脈瘤、および脳卒中から選択される心疾患である、請求項1または5に記載の方法。

請求項15

老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症骨粗鬆症口腔粘膜炎炎症性腸感染、脊柱後弯、および椎間板ヘルニアから選択される炎症性または自己免疫性の疾患または障害である、請求項1または5に記載の方法。

請求項16

老化に関連する疾患または障害は、アルツハイマー病パーキンソン病ハンチントン病痴呆軽度認知障害、および運動ニューロン機能不全から選択された神経変性疾患である、請求項1または5に記載の方法。

請求項17

老化に関連する疾患または障害は、糖尿病、糖尿病潰瘍メタボリック症候群、および肥満から選択された代謝疾患である、請求項1または5に記載の方法。

請求項18

老化に関連する疾患または障害は、肺線維症慢性閉塞性肺疾患喘息嚢胞性線維症気腫気管支拡張症、および肺機能加齢性の喪失から選択された肺疾患である、請求項1または5に記載の方法。

請求項19

老化に関連する疾患または障害は、黄斑変性緑内障白内障老視、および視力喪失から選択された眼の疾患または障害である、請求項1または5に記載の方法。

請求項20

老化に関連する疾患または障害は、腎疾患腎不全虚弱聴力損失筋疲労皮膚疾患皮膚創傷治癒肝臓繊維症膵線維症口腔粘膜組織繊維症、および筋肉減少症から選択された加齢性の障害である、請求項1または5に記載の方法。

請求項21

老化に関連する疾患または障害は、湿疹乾癬色素沈着過度母斑発疹アトピー性皮膚炎蕁麻疹光過敏症または光老化に関連する疾患および障害、しわそう痒症異常感覚;湿疹性の皮疹エオシン好性皮膚症反応性好中球性皮膚症;天疱瘡類天疱瘡;免疫水泡性皮膚症;皮膚の線維組織球増殖;皮膚リンパ腫;および、皮膚の狼瘡から選択される、皮膚科学的疾患または障害である、請求項1または5に記載の方法。

請求項22

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化;変形性関節症;肺線維症;高血圧、または慢性閉塞性肺疾患である、請求項1または5に記載の方法。

請求項23

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊細胞を含む器官または組織に直接投与される、請求項1または5に記載の方法。

請求項24

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出を行うべく、薬学的に許容可能な組成物を処方するために少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わされる、請求項1または5に記載の方法。

請求項25

老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される、請求項1または5に記載の方法。

請求項26

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節へ直接投与される、請求項22に記載の方法。

請求項27

老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に関節内投与される、請求項26に記載の方法。

請求項28

老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される、請求項26に記載の方法。

請求項29

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でII型コラーゲンの産生を引き起こす、請求項22に記載の方法。

請求項30

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でプロテオグリカン層の侵食を阻害する、請求項22に記載の方法。

請求項31

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節の骨の侵食を阻害する、請求項22に記載の方法。

請求項32

肺線維症は特発性肺線維症である、請求項22に記載の方法。

請求項33

老化細胞破壊薬剤は、における繊維性肺組織の量を減らす、請求項32に記載の方法。

請求項34

老化細胞破壊薬剤は鼻腔内で、吸入により、気管内で、または挿管により投与される、請求項33に記載の方法。

請求項35

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はアテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる、請求項22に記載の方法。

請求項36

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する、請求項22に記載の方法。

請求項37

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす、請求項22に記載の方法。

請求項38

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、プラーク線維被膜の厚さを増加させる、請求項22に記載の方法。

請求項39

老化細胞は、老化した前脂肪細胞、老化した内皮細胞、老化した繊維芽細胞、老化したニューロン、老化した上皮細胞、老化した間葉細胞、老化した平滑筋細胞、老化したマクロファージ、または老化した軟骨細胞である、請求項1または5に記載の方法。

請求項40

老化細胞破壊薬剤は、老化に関連した疾患または障害に関連する老化細胞を含む器官または組織において、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない、請求項1または5に記載の方法。

請求項41

老化細胞破壊薬剤は、老化に関連した疾患または障害に関連する老化細胞を含む器官または組織において、老化細胞の少なくとも25%を殺す、請求項1または5に記載の方法。

請求項42

被験体の変形性関節症を処置する方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、(a)老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含むか、あるいは、(b)老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される、方法。

請求項43

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のII型コラーゲンの産生を引き起こす、請求項42に記載の方法。

請求項44

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のプロテオグリカン層の侵食を阻害する、請求項42に記載の方法。

請求項45

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節の骨の侵食を阻害する、請求項42に記載の方法。

請求項46

非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の老化細胞破壊薬剤を、それを必要としている被験体に投与する工程を含む、II型コラーゲンの産生を誘発する方法であって、(a)老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含むか、あるいは、(b)老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される、方法。

請求項47

老化細胞破壊薬剤は関節内投与される、請求項42または46に記載の方法。

請求項48

老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される、請求項47に記載の方法。

請求項49

老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される、請求項47に記載の方法。

請求項50

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる、請求項42または46に記載の方法。

請求項51

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のプロテオグリカン層の侵食を阻害する、請求項42または46に記載の方法。

請求項52

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節の骨の侵食を阻害する、請求項42または46に記載の方法。

請求項53

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中で老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない、請求項42または46に記載の方法。

請求項54

老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中で老化細胞の少なくとも25%を殺す、請求項42または46に記載の方法。

請求項55

被験体の老化に関連する肺の疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで単独療法として投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含む、方法。

請求項56

老化に関連する肺の疾患または障害は肺線維症である、請求項55に記載の方法。

請求項57

肺線維症は特発性肺線維症である、請求項56に記載の方法。

請求項58

老化に関連する肺の疾患または障害は慢性閉塞性肺疾患(COPD)である、請求項55に記載の方法。

請求項59

老化に関連する肺の疾患または障害は肺機能の加齢性の喪失、嚢胞性線維症、気管支拡張症、気腫、および喘息から選択される、請求項55に記載の方法。

請求項60

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を含む冒された肺組織に直接投与される、請求項55に記載の方法。

請求項61

老化細胞破壊薬剤は、吸入によって、鼻腔内で、気管内に、または挿管によって、投与される、請求項55に記載の方法。

請求項62

老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される、請求項55に記載の方法。

請求項63

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる、請求項55に記載の方法。

請求項64

老化細胞破壊薬剤は、被験体の肺において老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない、請求項55に記載の方法。

請求項65

老化細胞破壊薬剤は、被験体の肺において老化細胞の少なくとも25%を殺す、請求項55に記載の方法。

請求項66

被験体の動脈硬化症によって引き起こされるまたは関連する心臓の疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して1日から3か月までの処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含む、方法。

請求項67

被験体はアテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患を抱えている、請求項66に記載の方法。

請求項68

心臓の疾患または障害はアテローム性動脈硬化である、請求項66に記載の方法。

請求項69

老化細胞破壊薬剤は、アテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる、請求項66に記載の方法。

請求項70

老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす、請求項66に記載の方法。

請求項71

老化細胞破壊薬剤は、プラークの線維被膜の厚さを増加させる、請求項66に記載の方法。

請求項72

老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する、請求項66に記載の方法。

請求項73

心筋梗塞、狭心症、脳卒中、頚動脈血栓症、または冠状動脈血栓症の発生の可能性が減少する、請求項66に記載の方法。

請求項74

被験体の血管中にあるアテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して1日から3か月までの処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含む、方法。

請求項75

被験体は、アテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患から選択される心疾患を抱えている、請求項74に記載の方法。

請求項76

心臓の疾患または障害はアテローム性動脈硬化である、請求項74に記載の方法。

請求項77

老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす、請求項74に記載の方法。

請求項78

老化細胞破壊薬剤は、プラークの線維被膜の厚さを増加させる、請求項74に記載の方法。

請求項79

老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する、請求項74に記載の方法。

請求項80

老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの量を減らす、請求項74に記載の方法。

請求項81

老化細胞破壊薬剤は非経口でまたは経口で投与される、請求項66または74に記載の方法。

請求項82

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を含む動脈へ直接投与される、請求項66または74に記載の方法。

請求項83

老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される、請求項66または74に記載の方法。

請求項84

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる、請求項66または74に記載の方法。

請求項85

老化細胞破壊薬剤は、被験体の動脈硬化した動脈において、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない、請求項66または74に記載の方法。

請求項86

老化細胞破壊薬剤は、被験体の動脈硬化した動脈において、老化細胞の少なくとも25%を殺す、請求項66または74に記載の方法。

請求項87

処置コースは1か月を超えず、あるいは、2か月を超えない、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項88

処置コースは、(a)5日を超えず、(b)7日を超えず、(c)10日を超えず、(d)14日を超えず、または(e)21日を超えない、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項89

老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項90

処置コースは1日、2日、3日、または4日である、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項91

老化細胞破壊薬剤は、処置コースのあいだ毎日投与される、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項92

非処置インターバルは、(a)少なくとも1か月、(b)少なくとも2か月、(c)少なくとも3か月、(d)少なくとも6か月、(e)少なくとも9か月、または(f)少なくとも1年である、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項93

処置コースは1日であり、非処置インターバルは0.5−12か月の間である、請求項42、46、55、66、および74に記載の方法。

請求項94

老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される、請求項42、46、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項95

老化細胞破壊薬剤は3つ以上の処置サイクルで投与される、請求項42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項96

老化細胞破壊薬剤は、MDM2阻害剤;少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される、請求項1、42、46、55、66、および74のいずれか1つに記載の方法。

請求項97

MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物スピロオキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である、請求項96に記載の方法。

請求項98

シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である、請求項97に記載の方法。

請求項99

ヌトリン化合物はヌトリン−3aである、請求項98に記載の方法。

請求項100

シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、RO5503781であるか、あるいはジヒドロイミダゾチアゾール化合物である、請求項97に記載の方法。

請求項101

ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである、請求項100に記載の方法。

請求項102

MDM2阻害剤は、MI−63、MI−126、MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチルシクロプロピルメトキシ)−2−(4−ニトロベンジルイソインドリン−1−オンから選択されたスピロ−オキシンドール化合物である、請求項97に記載の方法。

請求項103

MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン化合物CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である、請求項96に記載の方法。

請求項104

ピペリジノン化合物はAM−8553である、請求項103に記載の方法。

請求項105

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である、請求項96に記載の方法。

請求項106

BCL−xL選択的阻害剤は、ベンゾチアゾールヒドラゾン化合物アミノピリジン化合物ベンズイミダゾール化合物テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である、請求項105に記載の方法。

請求項107

ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である、請求項106に記載の方法。

請求項108

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である、請求項105に記載の方法。

請求項109

Akt阻害剤はMK−2206である、請求項96に記載の方法。

請求項110

老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であるか、あるいは少なくともBCL−xLを阻害するとともに癌細胞に対して細胞毒性を有する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であるとき、各処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌を処置するのには効果がない量である、請求項1に記載の方法。

請求項111

老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であるか、あるいは少なくともBCL−xLを阻害するとともに癌細胞に対して細胞毒性を有する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、老化細胞破壊薬剤が2回以上の処置サイクル中で投与されるとき、2回以上の処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌を処置するのには有効な量未満の量である、請求項1に記載の方法。

請求項112

MDM2阻害剤はヌトリン−3a;RG−7112;RG7388;RO5503781;DS−3032b;MI−63;MI−126;MI−122;MI−142;MI−147;MI−18;MI−219;MI−220;MI−221;MI−773;および、3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オン;Serdemetan;AM−8553;CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である、請求項110または111に記載の方法。

請求項113

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ABT−263、ABT−737、A−1155463、またはWEHI−539である、請求項110または111に記載の方法。

請求項114

被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す小分子のMDM2阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクル中に投与され、各処置サイクルは独立して、処置コースとその後の非処置インターバルを含み、処置コースは長さが少なくとも5日であり、3か月を超えず、処置コースの間、MDM2阻害剤は、少なくとも5日間投与され、老化に関連する疾患または障害は癌ではない、方法。

請求項115

処置コースは長さが少なくとも9日である、請求項114に記載の方法。

請求項116

処置コースは1か月を超えず、または2か月を超えない、請求項114に記載の方法。

請求項117

処置コースは10、14、または21日を超えない、請求項114に記載の方法。

請求項118

MDM2阻害剤は毎日投与される、請求項114に記載の方法。

請求項119

MDM2阻害剤は処置コースの1日おきまたは2日おきに投与される、請求項114に記載の方法。

請求項120

非処置インターバルは、少なくとも2週間、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である、請求項114に記載の方法。

請求項121

被験体へのMDM2阻害剤の投与は3つ以上の処置サイクルを含む、請求項114に記載の方法。

請求項122

MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である、請求項114に記載の方法。

請求項123

シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である、請求項122に記載の方法。

請求項124

ヌトリン化合物はヌトリン−3aである、請求項123に記載の方法。

請求項125

シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、またはRO5503781、あるいは、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物である、請求項122に記載の方法。

請求項126

ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである、請求項125に記載の方法。

請求項127

MDM2阻害剤はMI−63、MI−126;MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンから選択されるスピロ−オキシンドール化合物である、請求項122に記載の方法。

請求項128

MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン化合物;さらにMDMXを阻害し、RO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤;または、CGM097である、請求項114に記載の方法。

請求項129

ピペリジノン化合物はAM−8553である、請求項128に記載の方法。

請求項130

被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの小分子阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、阻害剤は少なくともBCL−XLを阻害し、老化細胞破壊薬剤は非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺し、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクル中に投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではない、方法。

請求項131

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である、請求項130に記載の方法。

請求項132

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である、請求項131に記載の方法。

請求項133

ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である、請求項132に記載の方法。

請求項134

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である、請求項131に記載の方法。

請求項135

mTOR、NFκB、PI3k、およびAKTの経路の1つ以上の小分子阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む、請求項130に記載の方法。

請求項136

Akt特異的阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む、請求項135に記載の方法。

請求項137

AKT阻害剤はMK−2206である、請求項136に記載の方法。

請求項138

被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法であって、該方法は、AKTの小分子特異的阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺し、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルの単独療法として投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではない、方法。

請求項139

各処置コースは1か月を超えず、または2か月を超えない、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項140

各処置コースは(a)5日を超えず、(b)7日を超えず、(c)10日を超えず、(d)14日を超えず、または(e)21日を超えない、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項141

老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項142

各処置コースは1日、2日、3日、または4日である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項143

老化細胞破壊薬剤は、処置コースのあいだ毎日投与される、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項144

非処置インターバルは、少なくとも2週、1か月、少なくとも2か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項145

被験体への老化細胞破壊薬剤の投与は3つ以上の処置サイクルを含む、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項146

老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項147

老化に関連する疾患または障害は、アテローム性動脈硬化、狭心症、不整脈、心筋症、うっ血性心不全、冠動脈疾患、頚動脈疾患、心内膜炎、冠状動脈血栓症、心筋梗塞、高血圧、大動脈瘤、心臓の拡張機能障害、高コレステロール血症、高脂血症、僧帽弁逸脱症、末梢血管疾患、心臓のストレス耐性、心繊維症、脳動脈瘤、および脳卒中から選択される心疾患である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項148

被験体は、アテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患から選択される心疾患を抱えている、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項149

老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症、骨粗鬆症、口腔粘膜炎、炎症性腸感染、脊柱後弯、および椎間板ヘルニアから選択される炎症性または自己免疫性の疾患または障害である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項150

老化に関連する疾患または障害は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、痴呆、軽度認知障害、および運動ニューロン機能不全から選択された神経変性疾患である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項151

老化に関連する疾患または障害は、糖尿病、糖尿病潰瘍、メタボリック症候群、および肥満から選択された代謝疾患である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項152

老化に関連する疾患または障害は、特発性肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、喘息、嚢胞性線維症、気腫、気管支拡張症、および肺機能の加齢性の喪失から選択される肺疾患である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項153

老化に関連する疾患または障害は、黄斑変性、緑内障、白内障、および視力喪失から選択される眼の疾患または障害である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項154

老化に関連する疾患または障害は、腎疾患、腎不全、虚弱、聴力損失、筋疲労、皮膚疾患、皮膚創傷治癒、肝臓繊維症、膵線維症、口腔粘膜下組織繊維症、および筋肉減少症から選択された加齢性の障害である、請求項114、129、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項155

老化に関連する疾患または障害は、湿疹、乾癬、色素沈着過度、母斑、発疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、光過敏症または光老化に関連する疾患および障害、しわ;そう痒症;異常感覚;湿疹性の皮疹;エオシン好性の皮膚症;反応性の好中球性皮膚症;天疱瘡;類天疱瘡;免疫水泡性皮膚症;皮膚の線維組織球増殖;皮膚リンパ腫;および、皮膚の狼瘡から選択される、皮膚科学的疾患または障害である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項156

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化;変形性関節症;特発性肺線維症;または、慢性閉塞性肺疾患である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項157

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される、請求項156に記載の方法。

請求項158

老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に関節内投与される、請求項157に記載の方法。

請求項159

老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される、請求項157に記載の方法。

請求項160

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でII型コラーゲンの産生を引き起こす、請求項156に記載の方法。

請求項161

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でプロテオグリカン層の侵食を阻害する、請求項156に記載の方法。

請求項162

老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節の骨の侵食を阻害する、請求項156に記載の方法。

請求項163

老化に関連する疾患または障害は特発性肺線維症であり、老化細胞破壊薬剤は、肺の中の繊維性の肺組織の量を減らす、請求項156に記載の方法。

請求項164

老化細胞破壊薬剤は鼻腔内で、吸入により、気管内で、または挿管により投与される、請求項156に記載の方法。

請求項165

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出を行うべく、薬学的に許容可能な組成物を処方するために少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わされる、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項166

老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項167

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はアテローム性動脈硬化プラークの安定度を増加させる、請求項156に記載の方法。

請求項168

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する、請求項156に記載の方法。

請求項169

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす、請求項156に記載の方法。

請求項170

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はプラークの線維被膜の厚さを増加させる、請求項156に記載の方法。

請求項171

老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、頚動脈血栓症、または冠状動脈血栓症の発生の可能性が減少する、請求項156に記載の方法。

請求項172

老化細胞は、老化した前脂肪細胞、老化した内皮細胞、老化した繊維芽細胞、老化したニューロン、老化した上皮細胞、老化した間葉細胞、老化した平滑筋細胞、老化したマクロファージ、または老化した軟骨細胞である、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項173

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項174

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の少なくとも25%を殺す、請求項114、130、および138のいずれか1つに記載の方法。

請求項175

被験体は癌を抱え、老化に関連する疾患または障害は化学療法副作用または放射線療法の副作用であり、老化細胞破壊薬剤は化学療法または放射線療法の投与サイクル後の少なくとも6日目に始まって1日以上に被験体に投与され、化学療法または放射線療法と同時ではなく、および、老化細胞破壊薬剤は、癌を処置するための化学療法剤ではなく、老化細胞破壊薬剤は小分子であり、MDM2阻害剤;BCL−2/BCL−xL阻害剤;;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;および、BCL−xL選択的阻害剤から選択された、BCL−xLを少なくとも阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される、請求項1に記載の方法。

請求項176

化学療法の副作用は、胃腸毒性末梢性ニューロパシー、疲労、倦怠感身体活動の低さ、血液毒性肝毒性脱毛疼痛粘膜炎体液貯留、および皮膚毒性から選択される、請求項175に記載の方法。

請求項177

化学療法の副作用は疲労である、請求項175に記載の方法。

請求項178

化学療法の副作用は心毒性を含む、請求項175に記載の方法。

請求項179

癌を抱える被験体の転移を阻害するための方法であって、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す単一の小分子老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は化学療法の投与サイクル後の少なくとも6日目に始まる1日以上にわたって被験体に投与され、化学療法と同時ではなく、老化細胞破壊薬剤は、癌を処置するための化学療法剤ではなく、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤と;BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;および、BCL−xL選択的阻害剤から選択された、BCL−xLを少なくとも阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤と、および、Akt特異的阻害剤とから選択される、方法。

請求項180

転移は、メラノーマ細胞前立腺癌細胞精巣癌細胞、乳癌細胞脳癌細胞膵癌細胞結腸癌細胞甲状腺癌細胞胃癌細胞肺癌細胞卵巣癌細胞カポジ肉腫細胞皮膚癌細胞腎癌細胞、頭部または頚部癌の細胞、咽喉癌細胞、扁平上皮癌細胞、膀胱癌細胞骨肉腫細胞、子宮頚部癌細胞、子宮内膜癌細胞、食道癌細胞肝臓癌細胞、または腎癌細胞の転移である、請求項179に記載の方法。

請求項181

MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である、請求項175または179に記載の方法。

請求項182

シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である、請求項181に記載の方法。

請求項183

ヌトリン化合物はヌトリン−3aである、請求項182に記載の方法。

請求項184

シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、またはRO5503781、あるいは、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物である、請求項175または179に記載の方法。

請求項185

ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである、請求項184に記載の方法。

請求項186

MDM2阻害剤はMI−63、MI−126;MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンから選択されるスピロ−オキシンドール化合物である、請求項181に記載の方法。

請求項187

MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン化合物;さらにMDMXを阻害し、RO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤;および、CGM097である、請求項175または179に記載の方法。

請求項188

ピペリジノン化合物はAM−8553である、請求項187に記載の方法。

請求項189

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である、請求項175または179に記載の方法。

請求項190

ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である、請求項189に記載の方法。

請求項191

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である、請求項175または179に記載の方法。

請求項192

老化細胞破壊薬剤を識別する方法であって、該方法は、(a)確立された老化細胞を提供するために細胞を老化するように誘発する工程;(b)老化細胞のサンプルを候補薬剤に接触させ、対照の非老化細胞のサンプルを候補薬剤に接触させる工程;(c)老化細胞の生存のレベルと非老化細胞の生存のレベルを決定する工程であって、老化細胞の生存のレベルが非老化細胞の生存のレベル未満である場合、候補薬剤は老化細胞破壊薬剤である工程、を含む、方法。

請求項193

工程(c)で識別される老化細胞破壊薬剤とコラーゲンを生成することができる細胞とを接触させる工程;および、細胞によって生成されるコラーゲンのレベルを決定する工程であって、それによって変形性関節症を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する、工程をさらに含む、請求項192に記載の方法。

請求項194

コラーゲンを生成することができる細胞は軟骨細胞である、請求項192に記載の方法。

請求項195

生成されるコラーゲンは2型コラーゲンである、請求項193に記載の方法。

請求項196

関節の骨関節炎の病変を抱えるヒト以外の動物へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程、および、(a)関節中の老化細胞のレベル、(b)動物の肉体的な機能;(c)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;(d)関節の組織学的検査;および、(e)生成される2型コラーゲンのレベル、の1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の治療の有効性を決定する、工程をさらに含み、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、(i)処置された動物の関節中の老化細胞のレベルの低下;(ii)処置された動物の肉体的な機能の改善;(iii)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;(iv)処置された動物の関節中の組織学的正常の増加;および、(v)処置された動物中で生成された2型コラーゲンのレベルの増大、の1つ以上が該薬剤で処置された動物において観察される、請求項192に記載の方法。

請求項197

アテローム性動脈硬化プラークを抱えているアテローム性動脈硬化動物モデルのヒト以外の動物へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程と、(a)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;および、(b)アテローム性動脈硬化プラークのレベルの1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の治療の有効性を決定する、工程をさらに含み、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、(i)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;および、(ii)処置された動物のアテローム性動脈硬化プラークのレベルの低下の1つ以上が処置された動物で観察され、それによって、アテローム性動脈硬化を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する、請求項192に記載の方法。

請求項198

肺繊維症組織を抱えている肺疾患動物モデルのヒト以外の動物へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程と、(a)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;および、(b)肺繊維症組織のレベルの1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の処置の有効性を決定する、工程をさらに含み、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、(i)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;および、(ii)処置された動物の肺繊維症組織のレベルの低下の1つ以上が処置された動物で観察され、それによって、老化に関連する肺疾患を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する、請求項192に記載の方法。

請求項199

被験体における老化に関連する疾患または障害を処置するための方法であって、該方法は、(a)被験体の老化細胞のレベルを検知する工程と、(b)老化細胞を選択的に殺す老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は小分子から選択され、MDM2阻害剤、Akt特異的阻害剤、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤から選択される、方法。

請求項200

1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、Bcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、Bcl−2/Bcl−xL阻害剤、Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、またはBcl−xL選択的阻害剤である、請求項199に記載の方法。

請求項201

老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症、アテローム性動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患、または特発性肺線維症である、請求項1に記載の方法。

請求項202

老化細胞破壊薬剤の投与は3つ以上の処置サイクルを含む、請求項1に記載の方法。

請求項203

老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤がMDM2阻害剤ではないという条件で、1日、2日、3日、または4日間投与される、請求項1に記載の方法。

請求項204

老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される、請求項1に記載の方法。

技術分野

0001

特許に係る政府権利記述
本発明は、国立衛生研究所によって与えられた認可番号AG009909、AG017242、AG41122、およびAG046061の下での政府の支援を受けて作られた。政府は本発明において一定の権利を有している。

0002

配列表に関する記述
本出願に関連する配列表は、紙コピーの代わりのテキスト形式で与えられ、参照により本明細書に組み込まれる。配列表を含むテキストファイル名前は200201_419WO_SEQUENCE_LISTING.txtである。テキストファイルは5.2KBであり、2015年1月27日に作成され、EFS−Webによって電子的に提出されている。

0003

本明細書における開示は一般に、老化細胞に関連する疾患と障害処置と予防のための方法に関する。

背景技術

0004

(関連技術の詳細)
老化細胞は年を重ねるにつれ個人組織器官蓄積し、加齢性の病状の諸部位で見られる。老化細胞は、機能障害性細胞または損傷を受けた細胞の増殖の阻害、とりわけ、悪性腫瘍の進行の抑制に重要であると信じられている(例えば、Campisi, Curr. Opin. Genet. Dev. 21:107−12 (2011)(非特許文献1); Campisi, TrendsCell Biol. 11:S27−31 (2001)(非特許文献2); Prieur et al., Curr. Opin. Cell Biol. 20:150−55 (2008)(非特許文献3)を参照);それにもかかわらず、個体中の老化細胞の存在は、老化と老化に関連する機能不全の一因であることもある(例えば、Campisi, Cell 120:513−22 (2005)(非特許文献4)を参照)。老化細胞が加齢性の健康の悪化のある態様で因果関係にあり、特定の疾患の一因となることもあり、そして、必要な生命維持のための化学療法薬放射線処理の結果として引き起こされるということを考慮すると、老化細胞の存在は世界中の何百万もの患者に対して有害な作用を有し得る。しかしながら、老化細胞の選択的な除去によるこうした疾患や疾病の処置を区別して発達させることは、非常に困難な仕事であった。本開示はこうしたニーズ対処し、関連する利点を与えるものである。

先行技術

0005

Campisi, Curr. Opin. Genet. Dev. 21:107−12 (2011)
Campisi, TrendsCell Biol. 11:S27−31 (2001)
Prieur et al., Curr. Opin. Cell Biol. 20:150−55 (2008)
Campisi, Cell 120:513−22 (2005)

0006

本明細書では、老化細胞破壊(senolytic)薬剤投与により老化関連疾患を処置する方法が提供される。以下は本明細書で非常に詳細に記載されたある実施形態である。本明細書で記載されるように、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を選択的に殺す十分な時間と十分な量で投与される。同様に、本明細書では、さらに提供された、老化に関連する疾患または障害を抱える被験体において老化細胞を選択的に殺す方法が提供され、特定の実施形態において該疾患または障害は癌ではなく、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤は、本明細書に記載の投与方法に従って必要としている被験体に投与される。

0007

1つの実施形態では、老化に関連する疾患または障害を処置するための方法が提供され、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を、必要としている被験体に投与する工程を含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではなく、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、ただし、老化細胞破壊薬剤がMDM阻害剤である場合、MDM2阻害剤は単独療法として投与され、各処置コースは少なくとも5日であり、その間、MDM2阻害剤は少なくとも5日間投与される。ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤;少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される。特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物スピロオキシンドール化合物。またはベンゾジアゼピン化合物である。特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はヌトリン(ヌトリン)化合物である。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であり、ヌトリン−3a、またはRG−1172である。特定の実施形態では、ヌトリン化合物はヌトリン−3aである。特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、RO5503781であるか、あるいはジヒドロイミダゾチアゾール化合物である。特定の実施形態では、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである。特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、MI−63、MI−126、MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチルシクロプロピルメトキシ)−2−(4−ニトロベンジルイソインドリン−1−オンから選択されたスピロ−オキシンドール化合物である。特定の実施形態では、MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン(piperidinone)化合物;CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である。特定の実施形態では、ピペリジノン化合物はAM−8553である。特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、該阻害剤は少なくともBcl−xLを阻害し、ABT−263、ABT−737、WEHI−539、およびA−1155463から選択される。特定の実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、ベンゾチアゾールヒドラゾン化合物アミノピリジン化合物ベンズイミダゾール化合物テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である。特定の実施形態では、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である。特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である。特定の実施形態では、Akt阻害剤はMK−2206である。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であるか、あるいは1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、該阻害剤は少なくともBCL−xLを阻害し、癌細胞に対して細胞毒性を有し、各処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌を処置するのには効果がない量である。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であるか、あるいは1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、該阻害剤は少なくともBCL−xLを阻害し、癌細胞に対して細胞毒性を有し、老化細胞破壊薬剤は2つ以上の処置サイクルで投与され、2つ以上の処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌治療に効果的な量未満の量である。特定の実施形態では、MDM2阻害剤はヌトリン−3a;RG−7112;RG7388;RO5503781;DS−3032b;MI−63;MI−126;MI−122;MI−142;MI−147;MI−18;MI−219;MI−220;MI−221;MI−773;および、3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オン;Serdemetan;AM−8553;CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である。特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ABT−263、ABT−737、A−1155463、またはWEHI−539である。別の実施形態では、被験体は癌を抱え、老化に関連する疾患または障害は化学療法副作用または放射線療法の副作用であり、老化細胞破壊薬剤は化学療法または放射線療法の投与サイクル後の少なくとも6日目に始まって1日以上に被験体に投与され、化学療法または放射線療法と同時ではなく、および、老化細胞破壊薬剤は、癌を処置するための化学療法剤ではなく、老化細胞破壊薬剤は小分子であり、MDM2阻害剤;BCL−2/BCL−xL阻害剤、BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤、および、BCL−xL選択的阻害剤から選択された、BCL−xLを少なくとも阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される。別の特定の実施形態では、化学療法の副作用は、胃腸毒性末梢性ニューロパシー、疲労、倦怠感身体活動の低さ、血液毒性肝毒性脱毛疼痛粘膜炎体液貯留、および皮膚毒性から選択される。別の特定の実施形態では、化学療法の副作用は疲労である。別の特定の実施形態では、化学療法の副作用は心毒性を含む。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症アテローム性動脈硬化慢性閉塞性肺疾患、または特発性肺線維症である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤の投与は3つ以上の処置サイクルを含む。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤がMDM2阻害剤ではないという条件で、1日、2日、3日、または4日間投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される。

0008

別の実施形態において、癌でない老化に関連する疾患または障害を処置するための方法が提供され、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺すとともに癌細胞に対して細胞毒性を有する治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を必要としている被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は少なくとも1つの処置サイクル内で単独療法として投与され、処置サイクルは処置コースとその後の非処置インターバルを含み、処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌の治療に効果的な量未満の量であり、老化細胞破壊薬剤は(a)少なくともBcl−xLを阻害するBcl−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;(b)MDM2阻害剤;あるいは、(c)Akt特異的阻害剤である。ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、2つ以上の処置サイクル中に投与され、2つ以上の処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は癌治療に効果的な量未満の量である。

0009

上記または本明細書に記載される方法の他の特定の実施形態において、各処置コースは(a)1か月を超えず、または(b)2か月を超えず、または(c)3カ月を超えない。特定の実施形態では、各処置コースは、(a)5日、(b)7日、(c)10日、(d)14日、または(e)21日を超えない。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される。特定の実施形態では、処置コースは1日、2日、3日、または4日である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、各処置コース中に毎日投与される。別の特定の実施形態では、非処置インターバルは、少なくとも2週間、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも3か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である。別の特定の実施形態では、処置コースは1日である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、アテローム性動脈硬化、狭心症不整脈心筋症うっ血性心不全冠動脈疾患頚動脈疾患、心内膜炎冠状動脈血栓症心筋梗塞高血圧大動脈瘤心臓拡張機能障害高コレステロール血症高脂血症僧帽弁逸脱症、末梢血管疾患、心臓のストレス耐性、心繊維症脳動脈瘤、および脳卒中から選択される心疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症、骨粗鬆症口腔粘膜炎炎症性腸感染、脊柱後弯、および椎間板ヘルニアから選択される炎症性または自己免疫性の疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、アルツハイマー病パーキンソン病ハンチントン病痴呆軽度認知障害、および運動ニューロン機能不全から選択された神経変性疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、糖尿病、糖尿病潰瘍メタボリック症候群、および肥満から選択された代謝疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、喘息嚢胞性線維症気腫気管支拡張症、および肺機能の加齢性の喪失から選択された肺疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、黄斑変性緑内障白内障老視、および視力喪失から選択された眼の疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、腎疾患腎不全虚弱聴力損失筋疲労皮膚疾患皮膚創傷治癒肝臓繊維症膵線維症口腔粘膜下組織繊維症、および筋肉減少症から選択された加齢性の障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、湿疹乾癬色素沈着過度母斑発疹アトピー性皮膚炎蕁麻疹光過敏症または光老化に関連する疾患および障害、しわ(rhytides);そう痒症異常感覚;湿疹性の皮疹エオシン好性皮膚症反応性好中球性皮膚症;天疱瘡類天疱瘡;免疫水泡性(immunobullous)皮膚症;皮膚の線維組織球増殖;皮膚リンパ腫;および、皮膚の狼瘡から選択される、皮膚科学的疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化;変形性関節症;肺線維症;高血圧、または慢性閉塞性肺疾患である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊細胞を含む器官または組織に直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出を行うべく、薬学的に許容可能な組成物を処方するために少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節へ直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に関節内投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でII型コラーゲンの産生を引き起こす。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でプロテオグリカン層の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節の骨の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、肺線維症は特発性肺線維症である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、における繊維性肺組織の量を減らす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は鼻腔内で、吸入により、気管内で、または挿管により投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はアテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は、プラーク線維被膜の厚さを増加させる。別の特定の実施形態では、老化細胞は、老化した前脂肪細胞、老化した内皮細胞、老化した繊維芽細胞、老化したニューロン、老化した上皮細胞、老化した間葉細胞、老化した平滑筋細胞、老化したマクロファージ、または老化した軟骨細胞である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化に関連した疾患または障害に関連する老化細胞を含む器官または組織において、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化に関連した疾患または障害に関連する老化細胞を含む器官または組織において、老化細胞の少なくとも25%を殺す。

0010

1つの実施形態では、被験体の変形性関節症を処置する方法が提供され、該方法は、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、(a)老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含むか、あるいは、(b)老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のII型コラーゲンの産生を引き起こす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のプロテオグリカン層の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節の骨の侵食を阻害する。さらに一実施形態において、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の老化細胞破壊薬剤を、それを必要としている被験体に投与する工程を含む、II型コラーゲンの産生を誘発する方法が本明細書で記載され、(a)老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含むか、あるいは、(b)老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は関節内投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中のプロテオグリカン層の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節の骨の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中で老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、骨関節炎の関節中で老化細胞の少なくとも25%を殺す。

0011

1つの実施形態において、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の老化に関連する肺の疾患または障害を処置する方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで単独療法として投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含む。別の特定の実施形態において、老化細胞を選択的に殺す小分子化合物である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の老化に関連する肺の疾患または障害を処置する方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは処置コースと非処置インターバルを含み、非処置インターバルは少なくとも2か月である。特定の実施形態では、老化に関連する肺の疾患または障害は肺線維症である。別の特定の実施形態では、肺線維症は特発性肺線維症である。別の特定の実施形態では、老化に関連する肺の疾患または障害は慢性閉塞性肺疾患(COPD)である。別の特定の実施形態では、老化に関連する肺の疾患または障害は肺機能の加齢性の喪失、嚢胞性線維症、気管支拡張症、気腫、および喘息から選択される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を含む冒された肺組織に直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、吸入によって、鼻腔内で、気管内に、または挿管によって、投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の肺において老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の肺において老化細胞の少なくとも25%を殺す。

0012

1つの実施形態において、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の動脈硬化症によって引き起こされるまたは関連する心臓の疾患または障害を処置する方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して1日から3か月までの処置コースと、その後の非処置インターバルを含み、非処置インターバルは少なくとも2週間である。特定の実施形態では、被験体はアテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患を抱えている。別の特定の実施形態では、心臓の疾患または障害はアテローム性動脈硬化である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、アテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、プラークの線維被膜の厚さを増加させる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する。別の特定の実施形態では、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、頚動脈血栓症、または冠状動脈血栓症の発生の可能性は減少する。別の実施形態では、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の血管中にあるアテローム性動脈硬化プラークの安定性を増加させる方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルで投与され、各処置サイクルは独立して1日から3か月までの処置コースと、その後の非処置インターバルを含み、非処置インターバルは少なくとも2週間である。特定の実施形態では、被験体は、アテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患から選択される心疾患を抱えている。別の特定の実施形態では、心臓の疾患または障害はアテローム性動脈硬化である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、プラークの線維被膜の厚さを増加させる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの量を減らす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は非経口でまたは経口で投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を含む動脈へ直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出をもたらす医薬組成物を処方するために、少なくとも1つの医薬品賦形剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の動脈硬化した動脈において、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、被験体の動脈硬化した動脈において、老化細胞の少なくとも25%を殺す。

0013

本明細書に記載される、および上記の方法のある実施形態において、処置コースは1か月を超えず、または、2か月を超えない。別の特定の実施形態では、処置コースは、(a)5日を超えず、(b)7日を超えず、(c)10日を超えず、(d)14日を超えず、または(e)21日を超えない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される。別の特定の実施形態では、処置コースは1日、2日、3日、または4日である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、処置コースのあいだ毎日投与される。別の特定の実施形態では、非処置インターバルは、(a)少なくとも1か月、(b)少なくとも2か月、(c)少なくとも3か月、(d)少なくとも6か月、(e)少なくとも9か月、または(f)少なくとも1年である。別の特定の実施形態では、処置コースは1日であり、非処置インターバルは0.5−12か月の間である。他の特定の実施形態では、MDM2阻害剤が投与されるとき、処置コースは少なくとも5日である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は3つ以上の処置サイクルで投与される。

0014

本明細書に記載される、および上記の方法に関連するある実施形態において、老化細胞破壊薬剤は、MDM2阻害剤;少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;および、Akt特異的阻害剤から選択される。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である。別の特定の実施形態では、ヌトリン化合物はヌトリン−3aである。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、RO5503781であるか、あるいはジヒドロイミダゾチアゾール化合物である。別の特定の実施形態では、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、MI−63、MI−126、MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンから選択されたスピロ−オキシンドール化合物である。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン(piperidinone)化合物;CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である。別の特定の実施形態では、ピペリジノン化合物はAM−8553である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である。別の特定の実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である。別の特定の実施形態では、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である。別の特定の実施形態では、Akt阻害剤はMK−2206である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であるか、あるいは1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、該阻害剤は少なくともBCL−xLを阻害し、癌細胞に対して細胞毒性を有し、各処置サイクル中に投与される老化細胞破壊薬剤の総用量は、癌を処置するのには効果がない量である。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はヌトリン−3a;RG−7112;RG7388;RO5503781;DS−3032b;MI−63;MI−126;MI−122;MI−142;MI−147;MI−18;MI−219;MI−220;MI−221;MI−773;および、3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オン;Serdemetan;AM−8553;CGM097;または、さらにMDMXを阻害するとともにRO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ABT−263、ABT−737、A−1155463、またはWEHI−539である。

0015

さらに別の実施形態において、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す小分子のMDM2阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法が本明細書で提供され、老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与され、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクル中に投与され、各処置サイクルは処置コースとその後の非処置インターバルを含み、処置コースは長さが少なくとも5日であり、3か月を超えず、処置コースの間、MDM2阻害剤は、少なくとも5日間投与され、老化に関連する疾患または障害は癌ではない。特定の実施形態では、処置コースは長さが少なくとも9日である。別の特定の実施形態では、処置コースは1か月を超えず、または2か月を超えない。別の特定の実施形態では、処置コースは10、14、または21日を超えない。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は毎日投与される。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は処置コースの1日おきまたは2日おきに投与される。別の特定の実施形態では、非処置インターバルは、少なくとも2週間、少なくとも1か月、少なくとも2か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である。別の特定の実施形態では、被験体へのMDM2阻害剤は3つ以上の処置サイクルを含む。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である。別の特定の実施形態では、ヌトリン化合物はヌトリン−3aである。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、またはRO5503781、あるいは、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物である。別の特定の実施形態では、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はMI−63、MI−126;MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンから選択されるスピロ−オキシンドール化合物である。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン(piperidinone)化合物;さらにMDMXを阻害し、RO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤;または、CGM097である。別の特定の実施形態では、ピペリジノン化合物はAM−8553である。別の特定の実施形態では、該方法は、mTOR、NFκB、PI3k、およびAKTの経路の1つ以上の小分子阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む。別の特定の実施形態では、該方法はAkt特異的阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む。別の特定の実施形態では、該方法はAKT阻害剤をさらに含み、AKT阻害剤はMK−2206である。

0016

1つの実施形態において、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの小分子阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法が提供され、阻害剤は少なくともBCL−XLを阻害し、老化細胞破壊薬剤は非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺し、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクル中に投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではない。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である。別の特定の実施形態では、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である。別の特定の実施形態では、該方法は、mTOR、NFκB、PI3k、およびAKTの経路の1つ以上の小分子阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む。別の特定の実施形態では、方法はAkt特異的阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む。別の特定の実施形態では、該方法はAKT阻害剤をさらに含み、AKT阻害剤はMK−2206である。

0017

1つの実施形態では、AKTの小分子特異的阻害剤である老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む被験体の老化に関連する疾患または障害を処置する方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺し、老化細胞破壊薬剤は少なくとも2つの処置サイクルの単独療法として投与され、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、老化に関連する疾患または障害は癌ではない。別の特定の実施形態では、AKT阻害剤はMK−2206である。別の特定の実施形態では、方法はmTOR、NFκB、およびPI3kの経路の1つ以上の小分子阻害剤を被験体に投与する工程をさらに含む。

0018

上に記載された、および本明細書に記載される方法の他の特定の実施形態において、各処置コースは1か月を超えず、または2か月を超えない。別の特定の実施形態では、各処置コースは(a)5日を超えず、(b)7日を超えず、(c)10日を超えず、(d)14日を超えず、または(e)21日を超えない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は各処置コースの1日おきに、または2日おきに投与される。別の特定の実施形態では、各処置コースは1日、2日、3日、または4日である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、処置コースのあいだ毎日投与される。別の特定の実施形態では、非処置インターバルは、少なくとも2週、1か月、少なくとも2か月、少なくとも6か月、少なくとも9か月、または少なくとも1年である。別の特定の実施形態では、被験体への老化細胞破壊薬剤は3つ以上の処置サイクルを含む。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は単独療法として投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、アテローム性動脈硬化、狭心症、不整脈、心筋症、うっ血性心不全、冠動脈疾患、頚動脈疾患、心内膜炎、冠状動脈血栓症、心筋梗塞、高血圧、大動脈瘤、心臓の拡張機能障害、高コレステロール血症、高脂血症、僧帽弁逸脱症、末梢血管疾患、心臓のストレス耐性、心繊維症、脳動脈瘤、および脳卒中から選択される心疾患である。別の特定の実施形態では、被験体は、アテローム性動脈硬化、うっ血性心不全、末梢血管疾患、高血圧、または冠動脈疾患から選択される心疾患を抱えている。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、変形性関節症、骨粗鬆症、口腔粘膜炎、炎症性腸感染、脊柱後弯、および椎間板ヘルニアから選択される炎症性または自己免疫性の疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、痴呆、軽度認知障害、および運動ニューロン機能不全から選択された神経変性疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、糖尿病、糖尿病潰瘍、メタボリック症候群、および肥満から選択された代謝疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、特発性肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、喘息、嚢胞性線維症、気腫、気管支拡張症、および肺機能の加齢性の喪失から選択される肺疾患である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、黄斑変性、緑内障、白内障、および視力喪失から選択される眼の疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、腎疾患、腎不全、虚弱、聴力損失、筋疲労、皮膚疾患、皮膚創傷治癒、肝臓繊維症、膵線維症、口腔粘膜下組織繊維症、および筋肉減少症から選択された加齢性の障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は、湿疹、乾癬、色素沈着過度、母斑、発疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、光過敏症または光老化に関連する疾患および障害、しわ(rhytides);そう痒症;異常感覚;湿疹性の皮疹;エオシン好性の皮膚症;反応性の好中球性皮膚症;天疱瘡;類天疱瘡;免疫水泡性(immunobullous)皮膚症;皮膚の線維組織球増殖;皮膚リンパ腫;および、皮膚の狼瘡から選択される、皮膚科学的疾患または障害である。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化;変形性関節症;特発性肺線維症;または、慢性閉塞性肺疾患である。別の特定の実施形態において、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に直接投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は骨関節炎の関節に関節内投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は局所的に、経皮的に、または皮内に投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でII型コラーゲンの産生を引き起こす。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節中でプロテオグリカン層の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は変形性関節症であり、老化細胞破壊薬剤は、関節の骨の侵食を阻害する。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害は特発性肺線維症であり、老化細胞破壊薬剤は、肺の中の繊維性の肺組織の量を減らす。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は鼻腔内で、吸入により、気管内で、または挿管により投与される。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞破壊薬剤の持続放出を行うべく、薬学的に許容可能な組成物を処方するために少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はボーラス注入として投与される。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はアテローム性動脈硬化プラークの安定度を増加させる。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの形成を阻害する。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤は被験体の血管中のアテローム性動脈硬化プラークの脂質含有量を減らす。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、老化細胞破壊薬剤はプラークの線維被膜の厚さを増加させる。別の特定の実施形態では、老化に関連する疾患または障害はアテローム性動脈硬化であり、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、頚動脈血栓症、または冠状動脈血栓症の発生の可能性が減少する。別の特定の実施形態では、老化細胞は、老化した前脂肪細胞、老化した内皮細胞、老化した繊維芽細胞、老化したニューロン、老化した上皮細胞、老化した間葉細胞、老化した平滑筋細胞、老化したマクロファージ、または老化した軟骨細胞である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の少なくとも20%を殺し、非老化細胞のわずか5%しか殺さない。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の少なくとも25%を殺す。

0019

1つの実施形態において、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す単一の小分子老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含む、癌を抱える被験体の転移を阻害するための方法が本明細書に記載され、老化細胞破壊薬剤は化学療法の投与サイクル後の少なくとも6日目に始まる1日以上にわたって被験体に投与され、化学療法と同時ではなく、老化細胞破壊薬剤は、癌を処置するための化学療法剤ではなく、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤と;BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;および、BCL−xL選択的阻害剤から選択された、BCL−xLを少なくとも阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤と;および、Akt特異的阻害剤とから選択される。特定の実施形態では、転移は、メラノーマ細胞前立腺癌細胞精巣癌細胞、乳癌細胞脳癌細胞膵癌細胞結腸癌細胞甲状腺癌細胞胃癌細胞肺癌細胞卵巣癌細胞カポジ肉腫細胞、皮膚癌細胞腎癌細胞、頭部または頚部癌の細胞、咽喉癌細胞、扁平上皮癌細胞、膀胱癌細胞骨肉腫細胞、子宮頚部癌細胞、子宮内膜癌細胞、食道癌細胞肝臓癌細胞、または腎癌細胞の転移である。別の特定の実施形態では、被験体へのMDM2阻害剤は3つ以上の処置サイクルを含む。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、またはベンゾジアゼピン化合物である。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はヌトリン化合物である。別の特定の実施形態では、ヌトリン化合物はヌトリン−3aである。別の特定の実施形態では、シス−イミダゾリン化合物はRG−7112、RG7388、またはRO5503781、あるいは、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物である。別の特定の実施形態では、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物はDS−3032bである。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はMI−63、MI−126;MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、MI−773、および3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンから選択されるスピロ−オキシンドール化合物である。別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はSerdemetan;ピペリジノン(piperidinone)化合物;さらにMDMXを阻害し、RO−2443とRO−5963から選択されるMDM2阻害剤;または、CGM097である。別の特定の実施形態では、ピペリジノン化合物はAM−8553である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、BCL−2/BCL−xL阻害剤;BCL−2/BCL−xL/BCL−w阻害剤;または、BCL−xL選択的阻害剤である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、またはフェノキシル化合物である。別の特定の実施形態では、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物はWEHI−539である。別の特定の実施形態では、1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、A−1155463、ABT−263、またはABT−737である。別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤はAKT阻害剤である。また別の特定の実施形態では、AKT阻害剤はMK−2206である。

0020

別の実施形態では、老化細胞破壊薬剤を識別する方法が提供され、該方法は、(a)確立された老化細胞を提供するために細胞を老化するように誘発する工程;(b)老化細胞のサンプルを候補薬剤に接触させ、対照の非老化細胞のサンプルを候補薬剤に接触させる工程;(c)老化細胞の生存のレベルと非老化細胞の生存のレベルを決定する工程であって、老化細胞の生存のレベルが非老化細胞の生存のレベル未満である場合、候補薬剤は老化細胞破壊薬剤である、工程、を含む。特定の実施形態では、方法は工程(c)で識別される老化細胞破壊薬剤とコラーゲンを生成することができる細胞とを接触させる工程;および、細胞によって生成されるコラーゲンのレベルを決定する工程であって、それによって変形性関節症を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する、工程を含む。特定の実施形態では、コラーゲンを生成することができる細胞は軟骨細胞である。特定の実施形態では、生成されるコラーゲンは2型コラーゲンである。特定の実施形態では、方法は、関節の骨関節炎の病変を抱えるヒト以外の動物へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程、および、(a)関節中の老化細胞のレベル、(b)動物の肉体的な機能;(c)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;(d)関節の組織学的検査;および、(e)生成される2型コラーゲンのレベル、の1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の治療の有効性を決定する、工程を含み、ここで、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、以下の1つ以上が該薬剤で処置された動物において観察される:(i)処置された動物の関節中の老化細胞のレベルの低下;(ii)処置された動物の肉体的な機能の改善;(iii)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;(iv)処置された動物の関節中の組織学的正常の増加;および、(v)処置された動物中で生成された2型コラーゲンのレベルの増大。特定の実施形態では、方法は、アテローム性動脈硬化動物モデルのヒト以外の動物(この動物はアテローム性動脈硬化プラークを抱えている)へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程と、(a)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;および、(b)アテローム性動脈硬化プラークのレベルの1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の治療の有効性を決定する、工程を含み、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、以下の1つ以上が処置された動物で観察される:(i)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;および、(ii)処置された動物のアテローム性動脈硬化プラークのレベルの低下;それによって、アテローム性動脈硬化を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する。特定の実施形態では、方法は肺疾患動物モデルのヒト以外の動物(この動物は肺繊維症組織を抱えている)へ老化細胞破壊薬剤を投与する工程と、(a)炎症の1つ以上のマーカーのレベル;および、(b)肺繊維症組織のレベルの1つ以上を決定する工程であって、それによって老化細胞破壊薬剤の処置の有効性を決定する、工程を含み、老化細胞破壊薬剤で処置されない動物と比較して、以下の1つ以上が処置された動物で観察される:(i)処置された動物の炎症の1つ以上のマーカーのレベルの低下;および、(ii)処置された動物の肺繊維症組織のレベルの低下;それによって、老化に関連する肺疾患を処置するための老化細胞破壊薬剤を識別する。

0021

別の実施形態では、被験体における老化に関連する疾患または障害を処置するための方法が提供され、該方法は、(a)被験体の老化細胞のレベルを検知する工程と、(b)老化細胞を選択的に殺す老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程を含み、老化細胞破壊薬剤は小分子から選択され、MDM2阻害剤、Akt特異的阻害剤、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤から選択される。特定の実施形態では、方法はさらに1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーを含み、Bcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、Bcl−2/Bcl−xL阻害剤、Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、またはBcl−xL選択的阻害剤である。

0022

他の特定の実施形態では、老化細胞に関連する疾患または障害を抱えている、あるいは老化細胞に関連する疾患または障害を進行させる少なくとも1つの素因を持っている被験体において、老化細胞に関連する疾患または障害を処置する、該疾患または障害の発生の可能性を減少させる、あるいは、該疾患または障害の発症を遅らせる方法が提供され、該方法は、老化細胞中の細胞生存シグナル伝達経路と炎症性の経路のいずれか1つまたは両方を変更する老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程であって、それによって、老化細胞の死を促す工程を含み、ただし被験体に癌を抱えている場合、老化細胞破壊薬剤は癌を治療するための一次療法ではなく、ここで、老化細胞破壊薬剤は、0.5−12か月ごとに一度投与され、老化細胞に関連する疾患または障害は、心臓の疾患または障害、炎症性疾患または障害、肺の疾患または障害、神経系の疾患または障害、化学療法の副作用、放射線療法の副作用、あるいは転移である。別の特定の実施形態では、老化細胞に関連する疾患または障害を抱えている、あるいは老化細胞に関連する疾患または障害を進行させる少なくとも1つの素因を持っている被験体において、老化細胞に関連する疾患または障害を処置する、該疾患または障害の発生の可能性を減少させる、あるいは、該疾患または障害の発症を遅らせる方法が提供され、該方法は、老化細胞中の細胞生存シグナル伝達経路と炎症性の経路のいずれか1つまたは両方を変更する老化細胞破壊薬剤を被験体に投与する工程であって、それによって老化細胞の死を促す工程を含み、老化細胞破壊薬剤は4−12か月ごとに一度投与される。

0023

さらに、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤の使用が本明細書で提供される。1つの実施形態において、老化に関連する疾患または障害を処置するための老化細胞破壊薬剤の使用が提供され、非老化細胞よりも老化細胞を選択的に殺す治療上有効な量の小分子の老化細胞破壊薬剤は、少なくとも2つの処置サイクルの投与に適しており、各処置サイクルは独立して、1日から3か月の処置コースと、その後の少なくとも2週間の非処置インターバルを含み、ただし、老化細胞破壊薬剤がMDM2阻害剤である場合、MDM2阻害剤は単独療法として投与され、各処置コースは少なくとも5日間であり、その間にMDM2阻害剤は少なくとも5日間投与され、ここで、老化に関連する疾患または障害は癌ではない。本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤は、本明細書で記載されているような老化に関連する疾患または障害を処置するための薬物の製造に使用されてもよい。

0024

以下の記載では、様々な実施形態を完全に理解するためにある特定の詳細が説明されている。しかしながら、当業者は、これらの詳細がなくとも本発明を実行し得ることができることを理解するであろう。他の例では、実施形態の記載を不必要に分かりにくくしないようにするために、周知の構造を詳細に示したり記載したりしていない。明細書とそれに続く請求項全体において、文脈上他の意味を有する場合を除き、単語「含む(comprise)」と「含む(comprises)」や「含むこと(comprising)」などのその変化形態は、開かれた包括的な意味で、すなわち、「限定されないが、・・・を含む」と解釈される。加えて、用語「含むこと」(および、「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「有している(having)」または「含んでいる(including)」などの関連する用語)は、他の特定の実施形態でそれを除外することを意図していない。例えば、本明細書に記載される任意の物質の組成物、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態は、記載された特徴「からなる」または「から本質的になる」こともある。本明細書で提供される表題は便宜的なものに過ぎず、主題の実施形態の範囲や意味を解釈するものではない。

0025

本明細書を通じて「1つの実施形態」または「ある実施形態」との言及は、実施形態に関連して記載された特別な特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の至る所で出てくる(「1つの実施形態において」)または(「ある実施形態において」)というフレーズは、必ずしもすべて同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特色、構造、または特徴は、1つ以上の実施形態における任意の適切な方法で組み合わされてもよい。

0026

同様に、本明細書および添付の請求項で用いられるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、その内容がそれ以外のものを明確に指示していない限り、複数の指示対象を含んでいる。したがって、例えば、「ヒト以外の動物」との言及は、1匹以上のヒト以外の動物または複数のそうした動物を指すことがあり、「細胞(a cell)」または「細胞(the cell)」との言及は、1個以上の細胞と、当業者に知られているその同等物(例えば複数の細胞)などへの言及を含む。方法の工程が記載されているか主張されており、そして、工程が特別の順序で生じると記載されている場合、第2の工程の「前に」生じる(または行われる)第1の工程の記載は、第2の工程が第1の工程の「後に」生じる(または、行われる)と書き直されている場合にも同じ意味を有する。数または数値域に言及するときの用語「約」は、言及される数または数値域が、実験的な可変性内の(または統計的実験誤差内の)概算であることを意味し、故に、数または数値域は、明示された数または数値域の1%と15%の間で変わり得る。例えば、「約X」の使用は、Xの値の+/−1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、および15%を包含するものとする。用語「または」は、その内容がそれ以外のものを明確に指示していない限り、「および/または」を含む意味で一般に用いられていることにも留意されたい。用語「少なくとも1つ」は、例えば、少なくとも1つの化合物または少なくとも1つの組成物と言及するとき、用語「1以上」と同じ意味と理解を有する。

図面の簡単な説明

0027

(1)照射によって老化するように誘導された細胞(Sen(IR));(2)ドキソルビシンによる処置によって老化するように誘導された細胞(Sen(Doxo));および、(3)非老化細胞(Non Sen)のヌトリン−3a(Nut)による処置のための一般的なスケジュールと手順の概略図を提供する。
A−Dは照射によって老化するように誘導された繊維芽細胞の生存に対するヌトリン−3aの効果を示す。Aは、照射された(IR)老化した包皮繊維芽細胞(Sen(IR)HCA2)に対する9日間の処置(D9)後の0、2.5、または10μMのヌトリン−3aの効果を例証する。Bは、示された濃度のヌトリン3aで処置された、照射されたBJ細胞(Sen(IR)BJ)のパーセント生存を示す。Cは、照射された肺繊維芽細胞(Sen(IR)IMR90)のパーセント生存を示し、Dは、ヌトリン−3aで処置された照射されたマウスの繊維芽細胞(MEF)のパーセント生存を示す。
A−Bは、ドキソルビシンによる処置により老化するように誘導された細胞の生存に対するヌトリン−3aの効果を示す。HCA2細胞は9日間(D9)ヌトリン−3aで処置され、大動脈の内皮細胞は11日間(D11)ヌトリン−3aで処置され、その後、パーセント生存が測定された。Aは、ドキソルビシンで処置された(Doxo)老化した包皮繊維芽細胞(HCA2)に対するヌトリン−3aの効果を示す。Bは、ドキソルビシンで処置された(Doxo)老化した大動脈の内皮細胞(Endo Aort)に対するヌトリン−3aの効果を例証する(3B)。
A−Cはヌトリン−3aで処置された非老化繊維芽細胞のパーセント成長を示す。細胞は9日間(D9)ヌトリン−3aで処置され、パーセント成長が測定された。ヌトリン−3aは、Aで示されるように非老化包皮繊維芽細胞(Non SenHCA2)に無毒であり、Bで示されるように非老化肺繊維芽細胞(Non SenIMR90)に無毒であり、Cで示されるような非老化肺マウスの胚繊維芽細胞(Non SenMEF)に無毒であった。
A−Bは、ヌトリン−3aで処置された非老化大動脈の内皮細胞と非老化前脂肪細胞のパーセント成長を示す。細胞は11日間ヌトリン−3aで処置され、パーセント成長が測定された(D11)。AとBは、ヌトリン−3aが非老化大動脈の内皮(Non SenEndo Aort)細胞と、非老化前脂肪細胞(Non SenPread)に無毒であることをそれぞれ示している。
ヌトリン−3aを用いるp16−3MRマウスの処置と撮像分析のスケジュールの概略図を示す。35日目にマウスは殺処分され、RNAのために脂肪と皮膚を集め、免疫顕微鏡検査(immunomicroscopy)のために肺を採取して瞬間冷凍した。細胞老化関連分泌現象SASP)因子(mmp3、IL−6)と老化マーカー(p21、p16、およびp53)の発現に関してRNAを分析した。冷凍した肺組織をDNA損傷マーカー(γH2AX)について分析した。
p16−3MRトランスジーン挿入の概略図を示す。3MR(三峰性(tri−modality)レポーター)は、合成のウミシイタケルシフェラーゼ(LUC)、モノマー赤色螢光タンパク質(mRFP)、および、ガンシクロビルGCV)によって殺すことを可能にする切断型単純疱疹ウイルス(HSV)−1チミジンキナーゼ(tTK)の機能的なドメインを含んでいる融合タンパク質である。3MRcDNAエキソン2のp16を有するフレームに挿入され、p16の最初の62のアミノ酸を含む融合タンパク質を形成するが、完全長野生型のp16タンパク質を含んでいない。3MRcDNAの挿入はさらにエキソン2中のp19ARFリーディングフレーム停止コドンを導入した。
マウス中のドキソルビシンによって誘導された老化の発光強度の減少を示す。雌のC57/Bl6 p16−3MRマウスをドキソルビシン(DOXO)で処置した。発光は10日後に測定され、各マウスについてベースラインとして使用された(100%の強度)。ヌトリン−3a(NUT)は、ドキソルビシン処置(N=9)後10日目から24日目にかけて腹腔内に毎日投与された。その後、発光はヌトリン−3aによる処置の7日後、14日後、21日後、28日後、35日後に測定され、最終値ベースライン値の%として計算された。対照動物(DOXO)に等量のPBS(N=3)を注入した。
A−Eは、ドキソルビシンのみで(DOXO)、またはドキソルビシンとヌトリン−3a(DOXO+NUT)で処理後の動物からの皮膚と脂肪中の内因性のmmp−3、IL−6、p21、p16、およびp53のmRNAのレベルを示す。未処置の対照動物と比較して、値は、特別のmRNAの誘導の倍加を表す。A:p21;B:p16INK4a(p16);C:p53;D:mmp−3;および、E:IL−6。データはドキソルビシンで処置したマウス(Doxo N=3)と、ドキソルビシン+ヌトリン−3aで処置したマウス(Doxo+ヌトリン N=6)とから入手した。
A−Bは、ヌトリン−3aがドキソルビシンにより誘発されたDNA損傷を有する細胞の数を減らしたことを示すデータを示している。Aは、γH2AXに対して特異的な一次ラビットポリクローナル抗体への結合とその後の二次ヤギ抗ラビット抗体によるインキュベーションによって検知され、それからDAPIにより逆染色される、ドキソルビシンで処置した動物(DOXO)(左パネル)とドキソルビシンとヌトリン−3aで処置したマウス(DOXO+ヌトリン)からの肺切片免疫蛍光顕微鏡検査法提示している。Bは、細胞の総数のパーセントとして計算され表される免疫蛍光顕微鏡検査法からのパーセント陽性細胞を示す。データはドキソルビシンにより処置されたマウス(Doxo N=3)と、ドキソルビシン+ヌトリン−3aにより処置されたマウス(Doxo−ヌトリン N=3)から入手した。
ヌトリン−3a処置が、最初にドキソルビシンで処置された動物からの脂肪生検の老化に関連する(SA)β−ガラクトシダーゼ(β−ガル(gal))強度を減少させたことを示す。雌のC57/BL6 p16−3MRマウスをドキソルビシンで処置した。ドキソルビシンで処置された動物の一部は、ドキソルビシン処置の10日目から24日目にかけてヌトリン−3a(NUT)またはPBS(DOXO)を毎日受けた。ヌトリン−3aによる処置の3週間後に、マウスを殺処分し、脂肪生検をすぐに固定し、X−ガルを含む溶液で染色した。未処置の動物を陰性対照CTRL)として用いた。
図12A−12Cは、非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された(IR)老化細胞の核中のIL−6産生の検出を示す。初代のヒト線維芽細胞(IMR90)細胞に−6日目に照射し、0日目から9日目に培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。細胞を、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間培養した(12日目と15日目)。9日目と12日目に細胞の核において抗−IL−6抗体でIL−6を検知した。9日目と12日目に細胞の核において抗−IL−6抗体でIL−6を検知した。照射されたヌトリン−3aで処置された細胞とDMSOで処置された細胞の各々におけるパーセントIL−6陽性核を図12Aで例証している。
図12A−12Cは、非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された(IR)老化細胞の核中のIL−6産生の検出を示す。初代のヒト線維芽細胞(IMR90)細胞に−6日目に照射し、0日目から9日目に培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。細胞を、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間培養した(12日目と15日目)。9日目と12日目に細胞の核において抗−IL−6抗体でIL−6を検知した。抗−IL−6抗体で検知されたIL−6を発現する細胞の免疫蛍光検査法図12Bで例証される。
図12A−12Cは、非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された(IR)老化細胞の核中のIL−6産生の検出を示す。初代のヒト線維芽細胞(IMR90)細胞に−6日目に照射し、0日目から9日目に培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。細胞を、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間培養した(12日目と15日目)。図12Cは、9日目、12日目、および15日目(それぞれD9、D12、D15)にヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3a 10μM)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞中のIL−6分泌の相対的なレベルを例証する。非老化細胞(倍数のNS、Y軸)と比較した倍の増加が示されている。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A、対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A、対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A、対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A、対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
非老化(NS)細胞と、ヌトリン−3aで処置した照射された老化細胞によって発現される老化関連タンパク質(p21、p16、およびIL−1a)とSASP因子(CXCL−1、IL−6、およびIL−8)のレベルを例証する。IMR90細胞を−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中の10μMのヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置した。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。定量PCRを実施し、p21(図13A、対数目盛上p21/アクチンY軸);p16(図13B);IL−1a(図13C);CXCL−1(図13D);IL−6(図13E);およびIL−8(図13F)発現のレベルは、9日目(d9)と12日目(d12)に非老化細胞(NS(つまり−7日目))で、およびヌトリン−3a(Sen(IR)Nut3A)またはビヒクル(Sen(IR)DMSO)で処置された老化細胞で検知された。データはアクチンの発現に対して提示される。
ヌトリン−3aで処置された老化細胞中のタンパク質の生成を検知する免疫ブロット法を提示する。IMR90細胞は−6日目に照射し、0日目から9日目まで培地中でヌトリン−3aまたはDMSO(ビヒクル対照)で処置された。12日目に培地を変えて、ヌトリン−3aまたはDMSOを含まない培地中でさらに6日間(12日目と15日目)細胞を培養した。各タンパク質のレベルを市販の抗体を使用して検知した。データは、10μMのヌトリン−3a(+)またはビヒクル(−)中で培養された9、12、および15日目(それぞれXd9、Xd12、およびXd15)の非老化細胞(NS)と老化細胞について示される。
細胞計数アッセイのために老化細胞(照射された細胞)と非老化細胞(非照射細胞)の典型的なスケジュールと処置プロトコルを描く。
非老化IMR90細胞(Non Sen IMR90)に対するABT−263(「Navi」)処置の効果を示すグラフを描く。
老化したIMR90細胞(Sen(IR)IMR90)に対するABT−263処置の効果を示すグラフを描く。
細胞生存率アッセイにおける老化細胞(照射された細胞)と非老化細胞(非照射細胞)の典型的なスケジュールと処置プロトコルを描く(CellTiterGlo(登録商標)(CTG))。
非老化および老化したIMR90細胞に対するABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化した上皮細胞におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化した包皮繊維芽細胞(HCA2)細胞におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化した肺繊維芽細胞細胞(IMR90)におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化した前脂肪細胞におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化したマウスの胚繊維(MEF)細胞におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化した平滑筋細胞(Smth Mscl)におけるABT−263処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化したIMR90細胞におけるABT−199処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化したIMR90細胞におけるABT−199処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化したIMR90細胞におけるオバトクラックス(Obatoclax)による処置の効果を示すグラフを示す。
非老化および老化したIMR90細胞において10nMのMK−2206と組み合わせたABT−263(Navi)処置の効果を示すグラフを提示する。
MK−2206にのみさらされるときの非老化IMR90細胞(IMR90 NS)と老化したIMR90細胞(IMR90Sen(IR))のパーセント生存を例証する。
老化した照射された肺繊維芽細胞(Sen(IR)IMR90)(A)のパーセント生存と照射された腎細胞(Sen(IR))(B)のパーセント生存に対するWEHI−539の効果を示す。NS=照射には晒されなかった非老化細胞。
老化した照射された肺繊維芽細胞(Sen(IR)IMR90)(A)のパーセント生存と照射された腎細胞(Sen(IR))(B)のパーセント生存に対するWEHI−539の効果を示す。NS=照射には晒されなかった非老化細胞。
カスパーゼ阻害剤パンカスパーゼ(panCaspase)阻害剤、Q−VD−OPh)のある状態で、WEHI−539の老化細胞破壊活性が阻害されることを示す。図31の左側は、老化細胞(IMR90Sen(IR))を殺すことに対するWEHI−539の効果を例証する。囲み領域内のデータ点は、非老化細胞(NS)と老化細胞(Sen(IR))がQ−VC−OPhの存在下または不在下で晒される1.67μMと5μMのWEHI−539濃度で老化細胞を殺すことを描いている。パンカスパーゼ阻害剤(図のQ−VD)の存在下または不在下での非老化細胞と老化細胞のパーセント生存は、右下の図で例証される。
老化細胞の生存に対する特定のshRNA分子の効果を示す。老化細胞と非老化IMR90細胞に」各々のBCL−2、BCL−xL、およびBCL−wコード化ポリヌクレオチドに対して特異的なshRNA分子を含むレンチウイルスベクター形質導入した。各shRNAについて非老化細胞の生存に対する老化細胞の生存の比率が示されている。それぞれの棒は三通りの平均を表す。細胞へ導入されたshRNA配列は左から右まで以下のとおりである:BCL−2:SEQID NO:1、3、3、5;BCL−XL:SEQ ID NO:7、9、11、13;BCL−w:SEQ ID NO:15、17、19、21;2つの非形質導入NT)サンプル。
非老化肺繊維芽細胞細胞(IMR90)(IMR90 NS)と老化した肺繊維芽細胞細胞(IMR90)(IMR90Sen(IR))の生存率に対するABT−737の効果を示す。
カスパーゼ阻害剤(パンカスパーゼ阻害剤、Q−VD−OPh)がある状態で、ABT−263の老化細胞破壊活性が阻害されることを示す。図34の左上側は、老化細胞(IMR90Sen(IR))を殺すことに対するABT−263の効果を例証する。非老化細胞(NS)と老化細胞(Sen(IR))は、全カスパーゼ阻害剤、Q−VC−OPhがある状態またはない状態で0.33μMと1μMの濃度でABT−263に露出された。パンカスパーゼ阻害剤(図のQ−VD)の存在下と不在下の非老化細胞と老化細胞のパーセント生存は、図34の右下に例証される。
C57BL6/Jマウスにおけるヌトリン3A処置による、または変形性関節症の兆候と進行を阻害する際の3MRマウスにおけるGCV処置による、老化細胞の除去の有効性を評価する動物研究計画を描く。群1の動物(16匹xC57BL6/Jマウス;1匹x3MRマウス)は、変形性関節症を誘発するために1本の後肢前十字靱帯(ACL)を切断する手術(ACL手術または変形性関節症手術(OA))を経験したACL対照群を表す。群1の動物は、試験動物中のGCV処置と平行して、術後2週目に5日間、ビヒクル(10μl)qdの関節内注入と、術後4週目に随意の第2の処置サイクルを受ける。群2の動物(3匹x3MRマウス)は、ACL手術と、術後2週目に5日間、GCV(2.5μg/関節)qdの関節内注入と、術後4週目に随意の第2の処置サイクルを受ける。群3の動物(12匹xC57BL6/J)は、ACL手術と、術後3週目に始まる2週間のヌトリン−3A(5.8μg/関節)qod関節内注入を受けた第2の処置群を表す。群4の動物は、GCVで処置した3MRマウスと並行して、ACLを切断しないシャム手術を受け、術後2週目に5日間ビヒクル(10μl)qdの関節内注入と、術後4週目に随意の第2の処置サイクルを受ける第2の対照群を表す。この研究設計、投薬量服薬スケジュール(例えば、日数)などは、他の老化細胞破壊薬剤に適用可能な場合もある。
図35に記載の動物研究設計用のスケジュールを描く。
変形性関節症手術(OA手術)を行ったマウスの関節、OA手術を行ってヌトリン3A処置(ヌトリン3A)を受けたマウスの関節、シャム手術を行った関節、および、なんの手術も受けていない対照マウスの関節(対照)からの細胞によって発現された老化関連タンパク質(p16)とSASP因子(IL−6とMMP13)のレベルを例証している。定量PCRを行い、p16(図37A);IL−6 (図37B);および、MMP13(図37C)の発現レベルは、OA手術を受けたマウス、OA手術とヌトリン3A処置を受けたマウス、シャム手術および対照(手術なし)の間接から抽出された細胞において検知された。データはアクチンの発現に比して提示される。データは、ヌトリン3A処置が関節から老化細胞を除去することを示す。
変形性関節症手術(OA手術)を行ったマウスの関節、OA手術を行ってヌトリン3A処置(ヌトリン3A)を受けたマウスの関節、シャム手術を行った関節、および、なんの手術も受けていない対照マウスの関節(対照)からの細胞によって発現された老化関連タンパク質(p16)とSASP因子(IL−6とMMP13)のレベルを例証している。定量PCRを行い、p16(図37A);IL−6 (図37B);および、MMP13(図37C)の発現レベルは、OA手術を受けたマウス、OA手術とヌトリン3A処置を受けたマウス、シャム手術および対照(手術なし)の間接から抽出された細胞において検知された。データはアクチンの発現に比して提示される。データは、ヌトリン3A処置が関節から老化細胞を除去することを示す。
変形性関節症手術(OA手術)を行ったマウスの関節、OA手術を行ってヌトリン3A処置(ヌトリン3A)を受けたマウスの関節、シャム手術を行った関節、および、なんの手術も受けていない対照マウスの関節(対照)からの細胞によって発現された老化関連タンパク質(p16)とSASP因子(IL−6とMMP13)のレベルを例証している。定量PCRを行い、p16(図37A);IL−6 (図37B);および、MMP13(図37C)の発現レベルは、OA手術を受けたマウス、OA手術とヌトリン3A処置を受けたマウス、シャム手術および対照(手術なし)の間接から抽出された細胞において検知された。データはアクチンの発現に比して提示される。データは、ヌトリン3A処置が関節から老化細胞を除去することを示す。
変形性関節症手術(OA手術)を受けたマウスの関節、OA手術とヌトリン3A処置(ヌトリン3A)を受けたマウスの関節、シャム手術を受けた関節、およびなんの手術も受けなかった対照マウスの関節からの細胞によって発現された2型コラーゲンのレベルを示す。定量PCRが行われ、2型コラーゲンのレベルは、OA手術を受けたマウスの関節、OA手術とヌトリン3A処置を受けたマウス、シャム手術、および対照(手術なし)から抽出された細胞において検知された。データはアクチンの発現に比して提示される。データは、ヌトリン3A処置がOA関節において最初からコラーゲン産生を駆り立てることを示す。
マウスがどの脚を好んだかを検知するための体重負荷テストによって測定されるような変形性関節症手術後4週目の無能力測定(incapacitance measurement)を示す。マウスは各スケール上において後足1本で立った状態でチャンバに置かれた。個々の後足に置かれたおもりは3秒間にわたって測定された。各時点で各動物について少なくとも3回の別々の測定が行われ、結果は手術した肢/反対側の手術していない肢の上に置かれたおもりのパーセントとして示された。
図39に示される体重負荷テストの結果を描く。変形性関節症によりマウスは手術した脚よりも手術していない脚を好む(△)。ヌトリン3Aで老化を取り除くとこの効果は取り消される(▽)。
疼痛刺激に対する感度と反応の評価を提供するためにホットプレート分析(hotplate analysis)の結果を描いている。55°Cのプラットフォーム上への留置後の疼痛閾値の到達による手術された後足(数秒で測定された)の足なめ(paw−lick)応答時間は、変形性関節症(OA)手術の4週間後に測定された。データは、未処置のOA手術マウス(■)と比較して、ヌトリン3A処置がOA手術マウス(▲)の応答時間を減少させることを示す。
手術(手術なし(C57B))によって処置されていない動物;変形性関節症手術とビヒクル(OA手術(3MR))を受けた動物;および、OA手術を行い、ヌトリン−3a(OA手術+ヌトリン−3a)で処置された動物からの組織病理学的結果を示す。矢印は関節中の無傷の、または破壊されたプロテオグリカン層を指す。
A−Bは、高脂肪食(HFD)を与えられたLDLR−/−トランスジェニックマウスにおける2つのアテローム性動脈硬化動物モデル研究の概略図を示す。Aで例証された研究は、老化細胞破壊薬剤(例えばヌトリン−3A)によるLDLR−/−マウスのプラークからの老化細胞の除去がプラーク負荷を軽減する程度を評価する。Bで例証された研究は、LDLR−/−/3MRダブルトランスジェニックマウスからの老化細胞のガンシクロビルに基づいた除去が先在するアテローム生成疾患を改善する程度を評価する。
A−Dは、ヌトリン3Aまたはビヒクルの1つの処置サイクル後にHFDを与えられたLDLR−/−マウス中の血漿脂質レベルのグラフを描く。Aは非HFDを与えられたLDLR−/−と比較して、ビヒクルまたはヌトリン3Aで処置されたLDLR−/−マウスにおける総コレステロールレベルを示す。Bは非HFDを与えられたLDLR−/−と比較して、ビヒクルまたはヌトリン3Aで処置されたLDLR−/−マウスにおけるHDLレベルを示す。Cは非HFDを与えられたLDLR−/−と比較して、ビヒクルまたはヌトリン3Aで処置されたLDLR−/−マウスにおけるトリグリセリドレベルを示す。Dは非HFDを与えられたLDLR−/−と比較して、ビヒクルまたはヌトリン3Aで処置されたLDLR−/−マウスにおけるvLDL/LDL/IDLレベルを示す。
A−Dは、ヌトリン3Aまたはビヒクルの1つの処置サイクル後にHFDを与えられたLDLR−/−マウスの大動脈弓中のSASP因子と老化マーカーのRT−PCR分析を示す。Aは大動脈弓(囲まれている)を例証する。B−Cは、GAPDHに正規化されるとともに、倍の変化対非HFDの、ビヒクルで処置された、年齢の一致したLDLR−/−マウスとして表現される、SASP因子と老化マーカーの発現レベルを示す。Dは、数値形式でB−Cからのデータを示す。
A−Cは、ヌトリン3Aまたはビヒクルの2つの処置サイクルの後にHFDを与えられたLDLR−/−マウスの大動脈弓中のSASP因子と老化マーカーのRT−PCR分析を示す。A−Bは、GAPDHに正規化された、および、倍の変化対非HFDのビヒクルで処置された年齢の一致したLDLR−/−マウスとして表現された、SASP因子と老化マーカーの発現レベルを示す。Cは、数値形式でA−Bからのデータを示す。
A−Cは、ヌトリン3Aまたはビヒクルの3つの処置サイクルの後にHFDを与えられたLDLR−/−マウス中の大動脈プラークの染色分析を示す。Aは大動脈を例証する。Bは、プラークで覆われた大動脈の%を示す。Cは、プラークを視覚化するために大動脈のズダンIV染色を示し、脂質プラークによって覆われる領域は、各サンプル中の大動脈の総表面積の割合として表された。
ヌトリン3Aまたはビヒクルの3つの処置サイクルの後にHFDを与えられたLDLR−/−マウスからの血小板(A)とリンパ球数(B)のプロットを描く。
ヌトリン3Aまたはビヒクルの3つの処置サイクルの後にHFDを与えられたLDLR−/−マウスの体重と体脂肪/除脂肪組織組成物(%)それぞれのプロットを描く。
プラークで覆われた大動脈の%によって測定されるように、HFDを与えられたLDLR−/−、LDLR−/−/3MRマウスにおけるガンシクロビルによる老化細胞の除去の効果のグラフを描く。
大動脈のプラーク横断面積によって測定されるように、HFDを与えられたLDLR−/−、LDLR−/−/3MRマウスにおけるガンシクロビルによる老化細胞の除去の効果のグラフを描く。
老化による心臓のストレスに対する耐性への老化細胞除去の効果を示す。C57BL/6純粋に遺伝的な背景のFVBx129Sv/ExC57BL/6上の生後12カ月のINK−ATTACのトランスジェニックマウスに、AP20187(それぞれ混合コホートに0.2mg/kg、C57BL/6コホートに2mg/kg)を3x/週で注入した。生後18か月で、各コホートからの雄と雌のマウスのサブセット心臓負荷試験にかけて、心停止するまでの時間を記録した。対照コホートは、ビヒクルの注入を受けた。
図52に記載の雌のINK−ATTACトランスジェニックマウスにおけるSur2a発現のRT−PCR分析を示す。
A−Cは、ガンシクロビルによる100日の処置期間の後にHFDを与えられたLDLR−/−/3MRダブルトランスジェニックマウスとLDLR−/−対照マウスにおける大動脈のプラークの染色分析を示す。A−Bは、それぞれLDLR−/−対照マウスとLDLR−/−/3MRマウスにおいてプラークを視覚化するために大動脈のズダンIV染色を表す。CはズダンIV染色の領域によって測定されるようなプラークで保護される大動脈の%を示す。
A−Dは、ガンシクロビルによる100日の治療期間の後にHFDを与えられたLDLR−/−/3MRダブルトランスジェニックマウスとLDLR−/−対照マウスにおけるプラーク形態学的分析を示す。AとCは、LDLR−/−対照マウスとLDLR−/−/3MRマウスそれぞれのプラークを視覚化するための大動脈のズダンIV染色を示す。囲まれているプラークを採取し、断面に切断し、アテローム性動脈硬化プラークの全体構造特徴づけるために染色した(BとD)。「♯」は大動脈の外部にある脂肪を示す。
SA−β−GAL結晶が、高脂肪食を与えられたマウスのアテローム性動脈硬化症動脈から脂質生成泡沫細胞へ集中することを示す。マクロファージ泡沫細胞は白い点の輪郭によって示されており、マクロファージ泡沫細胞に隣接しているのは平滑筋泡沫細胞である。マクロファージ泡沫細胞の左の囲み領域は、SA−β−GAL結晶を含むリソソームを例証するために上方の右で拡大して示されている。平滑筋泡沫細胞内の囲み領域は、図の下方の右側で拡大して示されている。
高脂肪食を与えられたマウスのアテローム性動脈硬化症の動脈からのマクロファージ泡沫細胞を提示する。SA−β−GAL結晶を含む脂質を運ぶリソソームは矢によって示される。
SA−β−GAL結晶が高脂肪食を与えられたマウスのアテローム性動脈硬化症の動脈の平滑筋泡沫細胞のリソソームに集中することを示している。図の左下部分の囲まれた領域は、左上の挿入物中で拡大されて示されている。
ブレオマイシン(bleoに晒されたマウス中の末梢毛細血管酸素飽和(SpO2)に対する老化細胞除去の効果を示す。
A−Cは、ブレオマイシンに晒されたMRマウス中の肺機能に対するガンシクロビルによる老化細胞除去の効果を例証する。Aは、ブレオマイシンに晒された3MRマウスの肺弾性に対するガンシクロビル処置の効果を示す。Bは、ブレオマイシンに晒された3MRマウスの動肺コンプライアンスに対するガンシクロビル処置の効果を示す。Cは、ブレオマイシンに晒された3MRマウスの静肺コンプライアンスに対するガンシクロビル処置の効果を示す。
2か月と4か月のたばこの煙(CS)への曝露後にマウスの末梢毛細血管の酸素飽和(SpO2)に対する老化細胞除去の効果を示す。AP=AP20187;GAN=ガンシクロビル;Navi=Navitoclax(ABT−263);および、ヌトリン=ヌトリン3A。
老化した照射された肺繊維芽細胞IMR90細胞((IMR90)Sen(IR))と、RG−7112による3日間の処置(左下)と6日間の処置(右下)の後に放射線(IMR90 NS)にさらされなかった非老化IMR90細胞のパーセント生存に対するRG−7112(図62の上方に示される構造)の効果を示す。
A−Bは、パクリタキセルがp16−3MRマウス中の老化を引き起こすことを示す。数群のマウス(n=4)は2日ごとに3回、20mg/kgのパクリタキセルまたはビヒクルで処置された。パクリタキセルで処置されたマウス中の発光のレベルがA中で示されている。皮膚中のmRNAのレベルは標的遺伝子の各々について測定され:動物中のp16、3MRトランスジーン、およびIL−6はBで示されるようにパクリタキセルで処置された。
最初にパクリタキセルで処置されたマウスに対するABT−263の効果を示す。3MRマウスで行なわれた実験の概略が図の右側で示される。マウスはパクリタキセルで最初に処置され、その後、ビヒクル、ガンシクロビル(gcv)、またはABT−263のいずれかで処置された。回転数は、パクリタキセル+ビヒクル(pacli+ビヒクル);パクリタキセル+ガンシクロビル(pacli+gcv);パクリタキセル+ABT−263(pacli+ABT−263);および、パクリタキセルを受けなかった対照動物(図64の左側のグラフを参照)で処置されたマウス(n=4)の各群について測定された。
化学療法薬で処置されたp16−3MR動物(n=4)の群に引き起こされた老化のレベルを示す:サリドマイド(100mg/kg;一日7回の注入);ロミデプシン(1mg/kg;3回の注入);ポマリドミド(5mg/kg;一日7回の注入);レナリドミド(50mg/kg;一日7回の注入);5−アザシチジン(5mg/kg;3回の注入)、および、ドキソルビシン(10mg/kg;一週間に2−4回の注入)。発光のレベルは医薬品で処置された動物で測定された。
老化および非老化のヒト腹部の皮下前脂肪細胞における様々な細胞タンパク質のレベルを示す免疫ブロット法を示す。老化は実施例28に記載されるように引き起こされた。溶解産物は老化の誘発の後に数時間の時点で調製され、溶解産物中の各タンパク質のレベルは24時間目に、および、3日、5日、8日、11日、15日、25日(D3、D5、D8、D11、D15、D20、およびD25)目に検知された。
4か月のあいだ高脂肪食(高脂肪)を与えられたp16−3MRマウス(n=6)の群が、規則的な食事固形飼料食)(n=6)を与えられたマウスと比較して、多くの老化細胞を増加させたことを示す。
ビヒクルで処置されたマウスと比較して、4か月のあいだ高脂肪食を与えられ、その後ガンシクロビルで処置されたp16−3MRマウスの脂肪組織中の老化細胞が減少したことを示す。腎周囲、精巣上体(Epi)、または皮下鼠蹊部の(Ing)脂肪組織中の老化細胞の存在は、SA−β−ガル染色によって検知された。
高脂肪食を与えられたp16−3MRマウス中の耐糖能に対するガンシクロビル処置の効果を示す。グルコースの塊をゼロ時間に与え、血糖を最大で2時間モニタリングしてグルコース廃棄の有効性を測定した(図69A)。これは曲線下面積(AUC)として定量化され、高AUCはブドウ糖不耐性示唆している。
高脂肪食を与えられたp16−3MRマウス中の耐糖能に対するガンシクロビル処置の効果を示す。ガンシクロビルで処置されたマウスの耐糖試験GTT)AUCが図69Bで示される。
高脂肪食を与えられたp16−3MRマウス中の耐糖能に対するガンシクロビル処置の効果を示す。ヘモグロビンA1cは、図69Cで示される。n=9;分散分析
ガンシクロビル投与の後に高脂肪食を与えられたp16−3MRマウスのインスリン感受性(インスリン感受性試験(ITT))を示す。血糖値は、ゼロ時間でグルコースの塊を投与した後に、0、14、30、60、および120分に測定された(図Aを参照)。ガンシクロビルが野生型のマウスに投与された際のインスリン感受性試験の変化は観察されなかった(図Bを参照)。
ガンシクロビル投与の後に高脂肪食を与えられたp16−3MRマウスのインスリン感受性(インスリン感受性試験(ITT))を示す。血糖値は、ゼロ時間でグルコースの塊を投与した後に、0、14、30、60、および120分に測定された(Aを参照)。ガンシクロビルが野生型のマウスに投与された際のインスリン感受性試験の変化は観察されなかった(Bを参照)。
老化した照射された肺繊維芽細胞(Sen(IR)IMR90)のパーセント生存と、非老化IMR90細胞(Sen(IR))のパーセント生存に対するA−1155463の効果を示す。NS=照射には晒されなかった非老化細胞

0028

老化はほとんどの成人病、障害、および健康悪化の危険因子である。個体が年を取るにつれ、複製を停止した細胞である老化細胞は蓄積し、老化と年齢に関連する疾患の基礎となる細胞と組織の劣化に部分的なまたは主要な一因となり得る。細胞は環境的、化学的、または生物学的な損傷に対する暴露後に、あるいは疾患の結果として、老化することもある。本明細書では、加齢性の病状と疾患を含む多くの病状と疾患に関連している老化細胞の選択的な死滅のための方法と薬剤が提供される。本明細書に開示されるように、老化細胞に関連する疾患と障害は、少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤の投与によって処置されるか、または予防されることがある(つまり、発生または進行の可能性が減る)。本明細書に記載される薬剤と方法によって処置または予防される老化細胞に関連する疾患または障害は、心臓の疾患または障害、炎症性または自己免疫性の疾患または障害、肺の疾患または障害、神経系疾患または障害、皮膚科学的な疾患または障害、化学療法の副作用、放射線療法副作用、あるいは転移、あるいは代謝病を含み、これらはすべて本明細書においてより詳細に記載されている。ある特定の実施形態において、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤と方法によって処置または予防される老化細胞関連疾患または障害としては、一例として、特発性肺線維症(IPF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、変形性関節症、およびアテローム性動脈硬化のような動脈硬化症に関連した心疾患および障害が挙げられる。ある実施形態では、老化に関連する疾患または障害は癌ではない。本明細書においてより詳細に記載されているように、老化細胞破壊薬剤は例えば、MDM2阻害剤(例えばヌトリン3a、RG−7112);少なくとも抗アポトーシスタンパク質、BCL−xLの機能を阻害する、1以上のBCL−2の抗アポトーシスタンパク質ファミリーの阻害剤(例えば、ABT−263、ABT−737、WEHI−539、A−1155463);およびAkt特異的阻害剤(例えばMK−2206)を含む。

0029

本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤はかなりの数の老化細胞を殺すのに十分である。たとえ細胞が処置された被験体において老化し続けても、老化に関連する分泌の表現型(SASP)の存在によって示されたような老化の確立は、数日にわたって生じる(例えば、Laberge et al., Aging Cell 11:569−78 (2012); Coppe et al.,PLoS Biol 6: 2853−68 (2008); Coppe et al. PLoS One 5:39188 (2010); Rodier et al., Nat. Cell Biol. 11:973−979; Freund et al.,EMBO J. 30:1536−1548 (2011)を参照)。したがって、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤の使用は、こうした薬剤が、頻繁ではなく断続的に、および/または、これらの疾患と病気の治療に一般に使用される多くの治療剤よりも低い用量で投与可能であるという長所を与えるものである。本明細書に記載される方法は、頻繁ではなく断続的に、および/または、癌または他の疾患の治療に薬剤が投与される際には低用量で投与され得る老化細胞破壊薬剤などの薬剤の使用について記載している。

0030

老化細胞破壊薬剤
本明細書に記載されるような老化細胞破壊薬剤は、「選択的に」(優先的に、またはかなりの程度で)老化細胞を破壊するか、殺すか、除去するか、またはその選択的な破壊を促す薬剤である。言いかえれば、老化細胞破壊薬剤は、非老化細胞を破壊するか殺すその能力と比較して、生物学的、臨床学的、および/または、統計学的に有意な方法で老化細胞を破壊するか殺す。老化細胞破壊薬剤は、臨床学的に有意なまたは生物学的に有意な方法において、確立された老化細胞を選択的に殺すのには十分であるが、非老化細胞を殺すのには不十分である時間と量で使用される。ある実施形態において、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の死を誘発し(開始させ、刺激し、引き金を引き、活性化し、促進し)、および老化細胞の死を結果的にもたらす(つまり、引き起こす、至らしめる)方法で、少なくとも1つのシグナル伝達経路を変更する。例えば、老化細胞破壊薬剤は、例えば、老化細胞における細胞生存および/または炎症性の経路内のタンパク質をアンタゴナイズすることによって、細胞生存シグナル伝達経路(例えばAkt経路)または炎症性の経路の一方または両方を変更することがある。

0031

特定の理論によって縛束されることなく、本明細書に記載される阻害剤とアンタゴニストが老化細胞を選択的に殺すメカニズムは、結果として細胞死をもたらすアポトーシス経路の誘導(活性化、刺激、その阻害の排除)によるものである。非老化細胞は増殖細胞であるか、あるいは休止細胞であってもよい。ある例では、本明細書に記載される方法で使用されるような老化細胞破壊薬剤への非老化細胞の曝露は、非老化細胞の増殖する能力を一時的に低下させることがある;しかしながら、アポトーシス経路は誘導されず、非老化細胞は破壊されない。

0032

本明細書に記載される方法で使用され得る老化細胞破壊薬剤は癌を処置するのに有用であると記載されている;しかしながら、老化に関連する障害または疾患を処置する方法において、老化細胞破壊薬剤は、様々であると考えられ、かつ、癌の治療には効果がない可能性がある方法で投与される。本明細書に記載された老化細胞破壊薬剤で老化に関連する疾患または障害を処置するために使用される方法は、癌治療に必要な薬剤の投与量よりも、1日量を減少させること、単一の処置サイクルにわたって蓄積量を減少させること、または多数の処置サイクルからの薬剤の蓄積量を減少させること、の1つ以上を含むことがある;したがって、癌の治療のために最適化されたレジメンに従って被験体を処置することに関連した1つ以上の有害な作用(つまり副作用)が生じる可能性は減少する。対照的に、老化細胞破壊薬剤として、本明細書に記載される化合物は、当該技術分野で現在知られているよりも少ない用量で、または選択的に老化細胞を殺す方法(例えば間欠性投薬)で投与されてもよい。ある実施形態では、本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤は、有効に癌を処置する癌細胞に対して細胞毒性が十分ではない可能性のある処置コースまたは処置サイクル毎により低い蓄積量で投与されてもよい。言い換えれば、本明細書に記載される方法によって、老化細胞破壊薬剤が癌を治療するために単独で、あるいは1つ以上の追加の化学療法剤または放射線療法と一緒に投与されるかどうかにかかわらず、老化細胞破壊薬剤は、癌の治療のために当業者によって一次療法として理解されることになる方法の中では使用されない。たとえ、本明細書に記載される方法で使用されるような薬剤が、癌の一次療法として考えられるのに十分である方法で使用されていなくても、その方法と本明細書に記載される老化細胞を破壊する組み合わせは、転移を阻害するのに役立つ方法(例えば、短期間の治療コース)で使用されることがある。本明細書で使用されるような「癌のための一次療法」とは、単独で、あるいは1つ以上の薬剤と一緒に使用されることがある薬剤が医学腫瘍内科学分野の当業者によって決定されるような癌の効果的な処置であるとされているか、または知られている場合、該薬剤を用いる癌の処置のための投与プロトコルは適切な癌関連のエンドポイントを達成するために設計されてきた。さらに毒性を減らすために、老化細胞破壊薬剤は、老化細胞(腫瘍細胞ではない)の近位の、または該相貌に接する部位で投与されることがある。

0033

老化細胞破壊薬剤の局所的な送達は本明細書において詳細に記載されている。本明細書に記載された老化細胞破壊薬剤は、細胞の老化プロセスの間に活性化する1つ以上の細胞の経路を変更する(つまり、緩衝し、影響を与える)。老化細胞破壊薬剤は細胞生存シグナル伝達経路(例えばAkt経路)または炎症性の経路のいずれかを変更するか、あるいは老化細胞の細胞生存シグナル伝達経路と炎症性の経路の両方を変更することがある。老化中の特定の細胞の経路の活性化は、アポトーシスを誘導し、最終的にはアポプトーシス被る細胞の能力を低下させるか、または阻害する。理論によって束縛されることなく、老化細胞破壊薬剤が老化細胞を選択的に殺すメカニズムは、細胞死をもたらすアポトーシス経路を誘導する(活性化する、刺激する、その阻害を解除する)ことによるものである。老化細胞破壊薬剤は、1つ以上のシグナル伝達経路において1つ、2つ、またはそれ以上の標的タンパク質と相互に作用することにより老化細胞の1つ以上のシグナル伝達経路を変更することがあり、これはアポトーシス経路のような細胞死経路の抑制の解除または減少をもたらす。老化細胞中の1つ、2つ、またはそれ以上の細胞経路を変更するために老化細胞破壊薬剤に老化細胞を接触させるか晒すことによって、アポプトーシスを開始させるための細胞のメカニズムと経路を回復することがある。ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は老化細胞のシグナル伝達経路を変更する薬剤であり、これは老化細胞の生存にとって重要な1つ以上の遺伝子産物の分泌および/または発現を阻害する。老化細胞破壊薬剤は、老化細胞の生存にとって重要な遺伝子産物の生物学的活性を抑制することもある。代替的に、老化細胞中の遺伝子産物のレベルの減少または低下は、別の細胞成分の生物学的活性を変更することがあり、これは、アポトーシス経路の引き金を引くか、開始させるか、活性化するか、刺激するか、あるいは、アポトーシス経路の抑制を解除するか、減少させる。本明細書で記載されるように、老化細胞破壊薬剤は生物学的に活性な薬剤であり、細胞毒性の部分(例えば、毒素または細胞毒性ペプチドまたは細胞毒性の核酸)への結合または抱合のない状態で老化細胞を選択的に殺すことができる。老化細胞破壊薬剤はさらに、老化細胞と選択的に結合する標的部分(例えば、抗体またはその抗原結合フラグメント;細胞結合ペプチド)への結合または抱合のない状態で老化細胞を選択的に殺す際に活性である。

0034

細胞死の代替的な2つのモード、アポプトーシスと壊死は識別することができる。アポプトーシスという用語は、凝固壊死とは形態学的に異なる細胞死のモードとして現象を評するために、Kerrとその同僚たちによって最初に用いられた(Br. J. Cancer 26:239−57 (1972))。アポプトーシスは典型的には、細胞の円形化、クロマチン凝縮核濃縮)、核断片化核崩壊)、および近隣細胞の貪食(例えば、Kroemer et al., Cell Death Differ. 16:3−11 (2009))によって特徴づけられる。いくつかの分子アッセイが開発されており、当該技術分野で使用されている;しかしながら、光学顕微鏡電子顕微鏡検査によって検知される形態学的変化は、細胞死の2つの特徴的な形態を区別するための最適な技術として、当該技術分野では見られている(例えば、蒸気のKroemer et al.を参照)。カスパーゼ−に依存しないアポプトーシスのようなプログラム細胞死(PCD)、オートファジー、壊死のようなPCD、および分裂死などの代替的な細胞死の形態も同様に特徴づけられている(例えば、see, e.g., Golstein, Biochem. Sci. 32:37−43 (2007); Leist et al., Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 2:589−98 (2001)を参照)。
例えば、Caruso et al., Rare Tumors 5(2): 68−71 (2013); published online 2013 June 7.
doi: 10.3081/rt.2013.e18を参照。当該技術分野で日常的に実践される、および、本明細書に記載される技術と方法(例えばTUNEL)は、アポトーシスの細胞死が本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤との接触に起因することを示すために使用されてもよい。

0035

ある実施形態では、本明細書に記載される方法で使用されるような老化細胞破壊薬剤は、小分子化合物である。小分子であるこれらの老化細胞破壊薬剤は、本明細書において老化細胞破壊化合物とも呼ばれることがある。ある実施形態では、小分子である老化細胞破壊薬剤は、活性化されるもの、あるいは、細胞内の酵素によって活性型に変換されるプロドラッグであるものを含む。さらに特定の実施形態では、プロドラッグを活性な老化細胞破壊形態に変換する酵素は、非老化細胞中より老化細胞中で高いレベルで発現されるものである。

0036

少なくとも1つのシグナル伝達経路を変更し得る本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤は、経路内の標的タンパク質の少なくとも1つの活性を抑制する薬剤を含む。老化細胞破壊薬剤は、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの特異的阻害剤(例えば、Bcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤;選択的なBcl−xL阻害剤;Bcl−xL/Bcl−w阻害剤);Aktキナーゼ特異的阻害剤;または、MDM2阻害剤であってもよい。実施形態では、ケルセチン(および、そのアナログ)、エンザスタウリン、およびダサチニブなどの分子は除外され、本明細書に記載される方法と組成物で使用される化合物ではない。他の特定の実施形態では、方法は少なくとも2つの老化細胞破壊薬剤の使用を含み、少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤と第2の老化細胞破壊薬剤は各々異なり、老化細胞の生存シグナル伝達経路と炎症性の経路のいずれか1つまたは両方を独立して変更する。

0037

小分子
老化に関連する疾患または障害を処置または予防する方法で使用され得る老化細胞破壊薬剤は、小さな有機分子を含む。小さな有機分子(本明細書において小分子または小分子化合物とも呼ばれる)は典型的には105ダルトン未満、104ダルトン未満、または103ダルトン未満の分子量を有する。ある実施形態では、小分子老化細胞破壊薬剤は、以下の基準を二度以上破らない:(1)せいぜい5つの水素結合供与体窒素水素酸素水素結合の総数);(2)せいぜい10の水素結合受容体(すべての窒素または酸素原子);(3)500ダルトン未満の分子量;(4)5以下のオクタノール水分配係数[5]logP。

0038

MDM2阻害剤
ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤であってもよい。老化細胞を選択的に殺し、老化に関連する疾患または障害を処置または予防する(つまり、その発生または進行の可能性を減少または低下させる)方法で使用され得るMDM2(murine
double minute 2)阻害剤は、次のクラスの化合物、例えば、シス−イミダゾリン化合物、スピロ−オキシンドール化合物、ベンゾジアゼピン化合物、ピペリジノン化合物、トリプタミン化合物、および、CGM097のいずれか1つに属する小分子化合物、およびその関連するアナログであってもよい。ある実施形態では、MDM2阻害剤は、ヒトのHDMXとしても知られているMDMX(murine double minute Xに結合し、この活性を阻害することができる。MDM2のヒト同族体は当該技術分野でHDM2(human double minute2)と呼ばれる。したがって、本明細書に記載される方法によって処置された被験体はヒト被験体であり、MDM2阻害剤として本明細書に記載される化合物はさらにHDM2のそのリガンドの1つ以上への結合を阻害する。

0039

MDM2は、当該技術分野において、26Sプロテアソームによるプロテアソーム分解のためにp53などの腫瘍抑制タンパク質を標的とすることにより、腫瘍形成を促進することができるE3ユビキチンリガーゼとして記載されている(例えば、Haupt et al. Nature 387: 296−299 1997; Honda et al., FEBSLett 420: 25−27 (1997); Kubbutat et al., Nature 387: 299−303 (1997)を参照)。
MDM2はさらにp53のN末端への直接結合によりp53に影響を与え、これは、p53の転写活性化機能を阻害する(例えば、Momand et al., Cell 69: 1237−1245 (1992); Oliner et al., Nature 362: 857−860 (1993)を参照)。Mdm2は順にp53によって調節される;p53反応元素は、Mdm2遺伝子のプロモーターに位置する(例えば、Barak et al.,EMBO J 12:461−68 (1993)); Juven et al., Oncogene 8:3411−16 (1993)); Perry et al., Proc. Natl. Acad. Sci. 90:11623−27 (1993)を参照)。p53とMdm2の間のこの負のフィードバックループの存在は、単離細胞研究によって確認されている(例えば、Lahav, Exp. Med. Biol. 641:28−38 (2008)を参照)。さらにManfredi, Genes & Development 24:1580−89 (2010)も参照のこと。

0040

報告書はMDM2のいくつかの活性と生物学的機能を記載している。これらは、活性が下記を含むと報告している:それ自体、およびARRB1に向かってユビキチン・リガーゼE3として作用する;p53の核外輸送許可する;網膜芽細胞腫RB1タンパク質のプロテアソーム依存性ユビキチン非依存型の分解を促す;そのユビキチン化と分解を引き起こすことによりDAXX媒介性のアポプトーシスを阻害する;p53を安定させることに関与するTRIM28/KAP1−MDM2−p53複合体の構成要素;成長因子とDNA損傷反応経路リンクするTRIM28/KAP1−ERBB4−MDM2複合体の構成要素;核中のDYRK2のユビキチン化と後のプロテアソーム分解を媒介する;IGF1RとSNAI1をユビキチン化して、それらをプロテアソーム分解へと促す。MDM2は転写因子FOXO4のモノ−ユビキチン化を引き起こすことも報告されている(例えば、Brenkman et al.,PLOS One 3(7):e2819, doi: 10.1371/journal.pone.0002819を参照)。本明細書に記載されたMDM2阻害剤は、MDM2と前述の細胞成分の任意の1以上との間の相互作用を妨害することがある。

0041

1つの実施形態では、本明細書に記載される方法に役立つ化合物は、シス−イミダゾリンの小分子阻害剤である。シス−イミダゾリン化合物は当該技術分野でヌトリンと呼ばれるものを含んでいる。本明細書に記載された他のMDM2阻害剤に類似して、ヌトリンは、MDM2とp53の間の相互作用のシス−イミダゾリン小分子阻害剤である(Vassilev et al., Science 303 (5659): 844−48 (2004)を参照)。選択的に老化細胞を殺し、老化に関連する疾患または障害を処置または予防する(つまり、その発生または進行の可能性を低下させるか減少させる)方法で使用され得る典型的なシス−イミダゾリン化合物は、米国特許第6,734,302号;第6,617,346号;第7,705,007号、および米国特許出願公開第2005/0282803号;第2007/0129416号;第2013/0225603号に記載されている。ある実施形態では、本明細書に記載された方法は、ヌトリン−1と呼ばれるヌトリン化合物;または、ヌトリン−2と呼ばれるヌトリン化合物;または、ヌトリン 3と呼ばれるヌトリン化合物の使用を含む(CAS Registry No. 675576−98−4 and No. 548472−68−0を参照)。ヌトリン−3(4−[[4S,5R)−4,5−ビス(4−クロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−2−[4−メトキシ−2−(1−メチルエトキシフェニル]−1H−イミダゾール−1−イルカルボニル]−2−ピペラジノン)の活性なエナンチオマーは、当該技術分野でヌトリン−3aと呼ばれる。ある実施形態では、本明細書に記載された方法は、老化細胞を選択的に殺すためのヌトリン−3aの使用を含む。

0042

ヌトリン−3はp53経路の非遺伝毒性アクチベーターとして当該技術分野で記載されており、p53の活性化はmurine double minute 2(MDM2)遺伝子によって制御される。MDM2タンパク質はE3ユビキチン・リガーゼであり、ユビキチン依存型の分解によりp53半減期を制御する。ヌトリン−3aは、(例えば小児癌に関する)前臨床研究と、特定の癌(例えば網膜芽細胞腫)の処置のための臨床試験において調査されてきた。現在に至るまで、ヌトリン−3による生体外研究と前臨床研究は、化合物が化合物に晒された細胞の機能に対して可変生物学的効果を有していることを示唆している。例えば、伝えられるところによれば、ヌトリン−3は、B細胞悪性を含む血液悪性腫瘍における癌細胞のアポトーシスの程度を増加させ(例えば、Zauli et al., Clin. Cancer Res. 17:762−70 (2011; online publication on November 24, 2010、および本明細書に列挙される文献を参照)、ダサチニブなどの他の化学療法薬と組み合わせると、細胞毒性効果相乗的になるように思われる(例えば、上記のZauli
et al., を参照)。

0043

老化細胞を選択的に殺すのに役立つ別の典型的なシス−イミダゾリン小分子化合物は、RG−7112(Roche)(CAS、No.:939981−39−2;IUPAC名:((4S,5R)−2−(4−(tert−butイル)−2−エトキシフェニル)−4,5−ビス(4−クロロフェニル)−4,5−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル)(4−(3−(メチルスルホニルプロピルピペラジン−1−イル)メタノンである。米国特許7,851,626号;Tovar et al.,
Cancer Res. 72:2587−97 (2013)を参照。

0044

別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、RG7338(Roche)(IPUAC名: 4−((2R,3S,4R,5S)−3−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−シアノ−5−ネオペンチルピロリジン(neopentylpyrrolidine)−2−カルボキサミド)−3−メトキシ安息香酸) (CAS 1229705−06−9)と呼ばれるシス−イミダゾリン化合物である。Ding et al., J. Med. Chem. 56(14):5979−83. Doi: 10.1021/jm400487c. Epub 2013 Jul 16; Zhao et al., J. Med. Chem. 56(13):5553−61 (2013) doi: 10.1021/jm4005708. Epub 2013 Jun 20).さらに別の典型的なヌトリン化合物はRO5503781である。他の有力なシス−イミダゾリン小分子化合物は、Miyazakiによって記載されたジヒドロイミダゾチアゾール化合物(例えばDS−3032b;Daiichi Sankyo)(例えば、Miyazaki et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 23(3):728−32 (2013) doi: 10.1016/j.bmcl.2012.11.091. Epub 2012 Dec 1; Miyazaki et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 22(20):6338−42 (2012) doi: 10.1016/j.bmcl.2012.08.086. Epub 2012 Aug 30;国際出願公開第WO 2009/151069 (2009)を参照)。

0045

さらに別の実施形態において、本明細書に記載される方法で使用されてもよいシス−イミダゾリン化合物は、ジヒドロイミダゾチアゾール化合物である。

0046

他の実施形態では、MDM2小分子阻害剤はスピロ−オキシンドール化合物である。例えば、Ding et al., J. Am. Chem. Soc. 2005;127:10130−31; Shangary et al., Proc Natl Acad Sci USA 2008;105:3933−38; Shangary et al., Mol Cancer Ther 2008;7:1533−42; Shangary et al., Mol Cancer Ther 2008;7:1533−42; Hardcastle et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 15:1515−20 (2005); Hardcastle et al., J. Med. Chem. 49(21):6209−21 (2006); Watson et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 21(19):5916−9 (2011) doi: 10.1016/j.bmcl.2011.07.084. Epub 2011 Aug 9に記載される化合物を参照。MDM2阻害剤であるスピロ−オキシンドール化合物の他の例は、当該技術分野では、MI−63、MI−126;MI−122、MI−142、MI−147、MI−18、MI−219、MI−220、MI−221、およびMI−773と呼ばれる。別の特定のスピロ−オキシンドール化合物は、3−(4−クロロフェニル)−3−((1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)メトキシ)−2−(4−ニトロベンジル)イソインドリン−1−オンである。別の化合物はMI888(例えば、Zhao et al., J. Med. Chem. 56(13):5553−61 (2013);国際特許出願公開第WO 2012/065022を参照)。

0047

さらに別の実施形態において、本明細書に記載される方法で使用されてもよいMDM2小分子阻害剤は、ベンゾジアゼピンジオン(例えば、Grasberger et al., J Med Chem 2005;48:909−12; Parks et al., Bioorg Med Chem Lett 2005;15:765−70 ; Raboisson et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 15:1857−61 (2005); Koblish et al., Mol. Cancer Ther. 5:160−69 (2006)を参照)。本明細書に記載される方法で使用されてもよいベンゾジアゼピンジオン化合物は、1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン化合物を含んでいる。ベンゾジアゼピンジオン化合物の例としては、5−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−4−[(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−2,5−ジオキソ−7−フェニル−1,4−ジアゼピン−1−イル]吉草酸と、5−[(3S)−7−(2−ブロモフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−4−[(R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−2,5−ジオキソ−1,4−ジアゼピン−1−イル]吉草酸を含んでいる(例えば、上記のRaboisson
et al.を参照)。他のベンゾジアゼピンジオン化合物は、当該技術分野では、TDP521252(IUPAC名:5−[(3S)−3−(4−クロロフェニル)−4−[(1R)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−7−エチニル−2,5−ジオキソ−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−1−イル]ペンタン酸)、および、TDP665759(IUPAC名:(3S)−4−[(1R)−1−(2−アミノ−4−クロロフェニル)エチル]−3−(4−クロロフェニル)−7−ヨード−1−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル]−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオン)と呼ばれる(例えば、Parks et al., supra; Koblish et al.を参照)(Johnson & Johnson, New Brunswick, NJ)。

0048

また別の実施形態では、MDM2小分子阻害剤は、テルフェニルである(例えば、Yin et al., Angew Chem Int Ed Engl 2005;44:2704−707 ; Chen et al., Mol Cancer Ther 2005;4:1019−25を参照)。また別の特定の実施形態において、本明細書に記載される方法で使用されてもよいMDM2阻害剤は、キリノール(quilinol)(例えば、Lu et al., J Med Chem 2006;49:3759−62を参照)。また別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤はカルコンである(例えば、Stoll et al., Biochemistry 2001;40:336−44を参照)。また別の特定の実施形態では、MDM2阻害剤は、スルホンアミド(例えばNSC279287)である(例えば、Galatin et al., J Med Chem 2004;47:4163−65)を参照。

0049

他の実施形態では、本明細書に記載される方法で使用されてもよい化合物は、serdemetan(JNJ−26854165;化学名:N1−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−N4−(ピリジン−4−イル)ベンゼン−1,4−ジアミン;CAS No.881202−45−5)(Johnson & Johnson, New Brunswick, NJ)のようなトリプタミンである。Serdemetanは、p53を活性化し、HDM2ユビキチン・リガーゼ・アンタゴニストとして作用するトリプタミン誘導体である(例えば、Cancer Lett. 312(2):209−18 (2011) doi: 10.1016/j.canlet.2011.08.011. Epub 2011 Aug 22; Kojima et al., Mol. Cancer Ther. 9:2545−57 (2010); Yuan et al., J. Hematol. Oncol. 4:16 (2011))を参照。

0050

他の特定の実施形態において、本明細書に記載される方法で使用されてもよいMDM2小分子阻害剤は、Rew et al., J. Med. Chem. 55:4936−54 (2012); Gonzalez−Lopez de Turiso et
al., J. Med. Chem. 56:4053−70 (2013); Sun et al., J. Med. Chem. 57:1454−72 (2014); Gonzalez et al., J. Med. Chem. 2014 Mar 4 [Epub ahead of print]; Gonzalez et al., J. Med. Chem. 2014 Mar 6 [Epub ahead of print]に記載されるものを含む。

0051

さらに別の実施形態では、MDM2阻害剤はピペリジノン化合物である。有力なMDM2ピペリジノン阻害剤の一例は、AM−8553({(3R,5R,6S)−5−(3−クロロフェニル)−6−(4−クロロフェニル)−1−[(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−ペンタニル]−3−メチル−2−オキソ−3−ピペリジニル酢酸;CAS No.1352064−70−0)(Amgen, Thousand Oaks, California)である。

0052

他の特定の実施形態において、本明細書に記載される方法で使用されてもよいMDM2阻害剤は、ピペリジン(Merck, Whitehouse Station, NJ) である(例えば、国際特許出願公開第WO 2011/046771号を参照)。他の実施形態では、方法で使用されてもよいMDM2阻害剤は、イミダゾール−インドール化合物(Novartis)である(例えば、国際特許出願公開第WO 2008/119741号)である。

0053

本明細書に記載される方法で使用されてもよいMDM2とMDMXに結合する化合物の例としては、RO−2443、およびRO−5963((Z)−2−(4−((6−クロロ−7−メチル−1H−インドール−3−イル)メチレン)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アセトアミドが挙げられる(例えば、Graves et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 109:11788−93 (2012)を参照; 例えば、前述のZhao et al., 2013, BioDiscoveryを参照)。

0054

別の特定の実施形態では、当該技術分野でCGM097と呼ばれるMDM2阻害剤は、老化細胞を選択的に殺すために、および老化に関連する疾患または障害を処置するために、本明細書に記載される方法で使用されてもよい。

0055

タンパク質のBCL−2抗アポトーシスファミリーの阻害剤
ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、BCL−2ファミリーの1つ以上のタンパク質の阻害剤であることがある。ある実施形態では、少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤は1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤から選択され、該阻害剤は少なくともBCL−xLを阻害する。タンパク質のBCL−2抗アポトーシスファミリー阻害剤は少なくとも細胞生存経路を変更する。アポプトーシス活性化は、細胞表面死受容体の活性化が引き金となって起こる外因性の経路、あるいは、発生の合図や様々な細胞内のストレスが引き金となって起きる内因性の経路を介して生じることがある。ストレス経路またはミトコンドリア経路としても知られているこの内因性の経路は、BH1−BH4ドメイン(BCL−2(つまり、BCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーのBCL−2タンパク質メンバー)、BCL−xL、BCL−w、A1、MCL−1、およびBCL−B)を有する抗アポトーシス(生存促進性)タンパク質;BH1、BH2、およびBH3ドメイン(BAX、BAK、およびBOK)を有するアポトーシス促進性のタンパク質;および、アポトーシス促進性のBH3のみのタンパク質(BIK、BAD、BID、BIM、BMF、HRK、NOXA、およびPUMA)からなるカスパーゼ活性化の重要なレギュレーターのクラスであるBCL−2ファミリーによって主として調節される(例えば、Cory et al., Nature Reviews Cancer 2:647−56 (2002); Cory et al., Cancer Cell 8:5−6 (2005); Adams et al., Oncogene 26:1324−1337 (2007)を参照)。BCL−2抗アポトーシスタンパク質は、アポトーシス促進性の多ドメインタンパク質BAXとBAKの活性化を阻む(例えば、Adams et al., Oncogene 26:1324−37 (2007)を参照)。アポプトーシス制御の正確なメカニズムが未知である一方で、細胞内のストレスシグナルによって解放されたBH3のみのタンパク質は、アポトーシスのタンパク質上でBH1−3領域によって形成されたBH3「リガンド」乃至「受容体」BH3結合溝を介して、抗アポトーシスのBCL−2様タンパク質に結合し、それによって抗アポトーシスタンパク質を中和する(例えば、Letai et al., Cancer Cell 2:183−92 (2002); 前述のAdams et al., Oncogeneを参照)。その後、BAXとBAKはミトコンドリア膜中にオリゴマーを形成することができ、膜透過化、チトクロムCの放出、カスパーゼ活性化、および最終的にはアポプトーシスをもたらす(例えば、前述のAdams et al., Oncogeneを参照)。

0056

本明細書で使用されるように、および特段明記のない限り、本明細書に記載された薬剤によって阻害されるBCL−2ファミリーメンバーは、生存促進性(抗アポトーシス)ファミリーメンバーである。本明細書に記載される方法で使用される老化細胞破壊薬剤は、BCL−2、抗アポトーシスタンパク質、BCL−xL(本明細書において、および、当該技術分野ではBcl−xL、BCL−XL、Bcl−xl、またはBcl−XLとも書かれることがある)の1つ以上の機能を阻害する。ある実施形態では、BCL−xL機能の阻害に加えて、阻害剤は、BCL−2(つまり、BCL−xL/BCL−2阻害剤)の1つ以上の機能と相互作用する、および/または該1つ以上の機能を阻害することもある。また別のある実施形態において、本明細書に記載される方法で使用される老化細胞破壊薬剤は、BCL−xLとBCLwの各々の阻害剤(つまり、BCL−xL/BCLw阻害剤)として分類される。また別の特定の実施形態では、BCL−xLを阻害する本明細書で記載される方法で使用される老化細胞破壊薬剤は、BCL−2(つまりBCL−2タンパク質)とBCL w(つまりBCL−xL/BCL−2/BCL w阻害剤)の1つ以上の機能と相互に作用し、および、該機能を阻害し、その結果、老化細胞を選択的に殺すことがある。ある実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、BCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバー(少なくともBCL−xLを含む)と、BCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーが阻害剤のない状態で結合する1つ以上のリガンドまたは受容体との間の相互作用に干渉する。他の特定の実施形態では、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤はとりわけ、BCL−xL、BCL−2、BCL wの1つ以上にのみ結合し、Mcl−1とBCL2A1などの他のBcl−2抗アポトーシスBcl−2ファミリーメンバーには結合しない。

0057

また別の実施形態では、本明細書に記載された方法で使用される老化細胞破壊薬剤は、BCL−xL選択的阻害剤であり、BCL−xLの1つ以上の機能を阻害する。BCL−xL選択的阻害剤であるこうした老化細胞破壊薬剤は、生物学的または統計学的に有意なやり方で1つ以上の他のBCL−2抗アポトーシスタンパク質の機能を阻害しない。BCL−xLは、本明細書および当該技術分野において、BCL2L1、BCL2様の1、BCLX、BCL2L、BCLxL、またはBCL−Xとも呼ばれることがある。1つの実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、BCL−xLの1つ以上の機能を変更する(例えば、減少させる、阻害する、低下させる、抑制する)が、BCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリー(例えば、BCL−2またはBCL w)中の他のタンパク質の1つ以上の機能を有意には阻害しない。ある実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、BCL−xLと、BCL−xLが該阻害剤のない状態で結合する1つ以上のリガンドまたは受容体との間の相互作用を妨げる。ある特定の実施形態では、BCL−xLの機能の1つ以上を阻害する老化細胞破壊薬剤は、ヒトBCL−xLに選択的に結合するが、BCL−2ファミリーの他のタンパク質には選択的に結合せず、これが老化細胞の選択的な死滅をもたらす。

0058

BCL−xLはBCL−2タンパク質ファミリー抗アポトーシスメンバーである。BCL−xLはオートファジーとアポプトーシとの間のクロストークで重要な役割を果たす(例えば、Zhou et al., FEBSJ. 278:403−13 (2011)を参照)。BCL−xLは、さらに有糸分裂血小板凝集、およびシナプス効率などの他のいくつかの細胞と生物のプロセスと同様に、ミトコンドリアATP産生、Ca2+流動、およびタンパク質アセチル化を含む生体エネルギー学的代謝でも役割を果たすように思われている。ある実施形態では、本明細書に記載されたBCL−xL阻害剤は、細胞のアポプトーシスを促進するために、BCL−xLと、前述のBH3のみのタンパク質の任意の1以上との間の相互作用を妨害することがある。

0059

ある実施形態では、BCL−xL阻害剤は、他の抗アポトーシスBCL2ファミリーメンバー(例えばBCL−2、MCL−1、BCL−w、BCL−b、およびBFL−1/A1)よりもBCL−xLに優先的に結合することを意味する、選択的阻害剤である。ある実施形態では、BCL−XL選択的阻害剤は、BCL−2タンパク質または核酸よりも少なくとも5倍、10倍、50倍、100倍、1000倍、10000倍、20000倍、または30000倍、BCL−XLタンパク質または核酸と選択的に結合することを示す。ある実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、MCL−1タンパク質または核酸よりも少なくとも5倍、10倍、50倍、100倍、1000倍、10000倍、20000倍、または30000倍、BCL−XLタンパク質または核酸と選択的に結合することを示す。ある実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、BCL−wタンパク質または核酸よりも少なくとも5倍、10倍、50倍、100倍、1000倍、10000倍、20000倍、または30000倍、BCL−XLタンパク質または核酸と選択的に結合することを示す。ある実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、BCL−Bタンパク質または核酸よりも少なくとも5倍、10倍、50倍、100倍、1000倍、10000倍、20000倍、または30000倍、BCL−XLタンパク質または核酸と選択的に結合することを示す。ある実施形態では、BCL−XL選択的阻害剤は、A1タンパク質または核酸よりも少なくとも5倍、10倍、50倍、100倍、1000倍、10000倍、20000倍、または30000倍、BCL−XLタンパク質または核酸と選択的に結合することを示す。本明細書に記載されたように、ある実施形態では、少なくともBCL−xLを阻害する(例えばBCL−xL選択的阻害剤)1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、MCL−1またはBCL2A1に対して検知できるほどには結合しない。

0060

BCL−2ファミリータンパク質へのBCL−xL阻害剤の結合親和性を測定する方法は、当該技術分野で知られている。一例として、BCL−xL阻害剤の結合親和性は競合蛍光偏光法分析を使用して決定されてもよく、この分析では、蛍光性のBAK BH3ドメイン・ペプチドは、先に記載されたような濃度上昇したBCL−XL阻害剤の存在下または不在下でBCL−xLタンパク質(または他のBCL−2ファミリータンパク質)で培養される(例えば、米国特許出願公開第20140005190; Park et al., Cancer Res. 73:5485−96 (2013); Wang
et al., Proc. Natl. Acad. Sci USA 97:7124−9 (2000); Zhang et al., Anal. Biochem. 307:70−5 (2002); Bruncko et al., J. Med. Chem. 50:641−62 (2007)を参照)。パーセント阻害は以下の方程式によって決定されてもよい:1−[(ウェルのmP値−負の対照)/範囲]x100%。阻害定数(Ki)の値は以下の式によって決定される:Bruncko et al., J. Med. Chem. 50:641−62 (2007) ( Wang, FEBSLett. 360:111−114 (1995)も参照)に記載されるように、Ki = [I]50/([L]50/Kd+[P]0/Kd+1)。

0061

老化細胞を選択的に殺す本明細書に記載される方法で使用される薬剤(例えば、BCL−xL選択的阻害剤、BCL−xL/BCL−2阻害剤、BCL−xL/BCL−2/BCL w阻害剤、BCL−xL/BCL w阻害剤)は、一例として、小分子を含む。

0062

特定の実施形態では、BCL−xL阻害剤は、以下の化合物:例えば、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物、アミノピリジン化合物、ベンズイミダゾール化合物、テトラヒドロキノリン化合物、および、フェノキシル化合物、ならびに関連するアナログのクラスのいずれか1つに属する小分子化合物である。

0063

1つの実施形態において、本明細書に記載される方法に役立つBCL−xL選択的阻害剤は、ベンゾチアゾール−ヒドラゾン小分子阻害剤である。ベンゾチアゾール−ヒドラゾン化合物は、WEHI−539(5−[3−[4−(アミノメチルフェノキシ]プロピル]−2−[(8E)−8−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イルヒドラジンイリデン)−6,7−ジヒドロ−5H−ナフタレン−2−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸、BCL−xLを選択的に標的とするBH3ペプチド模倣薬である(例えば、Lessene et al., Nature Chemical Biology 9:390−397 (2013)を参照)。ある実施形態では、本明細書に記載される方法は、老化細胞を選択的に殺すためにWEHI−539の使用を含む。

0064

他の実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤はアミノピリジン化合物である。選択的なBCL−xL阻害剤として使用されてもよいアミノピリジン化合物は、BXI−61(3−[(9−アミノ−7−エトキシアクリジン−3−イル)ジアゼニル]ピリジン−2,6−ジアミンである(例えば、Park et al., Cancer Res. 73:5485−96 (2013);米国特許出願公開第2009−0118135号を参照)。ある実施形態では、本明細書に記載された方法は、老化細胞を選択的に殺すためにBXI−61の使用を含む。

0065

さらに別の実施形態では、本明細書に記載された方法で使用されてもよいBCL−xL選択的阻害剤は、ベンズイミダゾール化合物である。選択的なBCL−XL阻害剤として使用されてもよいベンズイミダゾール化合物の一例は、BXI−72(2’−(4−ヒドロキシフェニル)−5−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2,5’−bi(1H−ベンゾイミダゾールトリヒドロクロリド(例えば、前述のPark et alを参照)である。ある実施形態では、本明細書に記載された方法は、老化細胞を選択的に殺すためにBXI−72の使用を含む。

0066

また別の実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤は、テトラヒドロキノリン化合物である(例えば、米国特許出願公開第2014−0005190号を参照)である。選択的なBCL−xL阻害剤として使用されてもよいテトラヒドロキノリン化合物の例は、米国特許出願公開第2014−0005190号の表1に示され、記載される。そこに記載される他の阻害剤は、BCL−xLに加えて、他のBCL−2ファミリーメンバー(例えばBCL−2)を阻害することがある。

0067

他の実施形態では、BCL−xL選択的阻害剤はフェノキシル化合物である。選択的なBCL−xL阻害剤として使用されてもよいフェノキシル化合物の一例は、2[[3−(2,3−ジクロロフェノキシプロピル]アミノ]エタノール(2,3−DCPE)である(Wu et al., Cancer Res. 64:1110−1113 (2004)を参照)。ある実施形態では、本明細書に記載された方法は、老化細胞を選択的に殺すために2,3−DCPEの使用を含む。

0068

また別の実施形態では、少なくともBCL−xLを阻害するBcl−2抗アポトーシスファミリーメンバーの阻害剤は、米国特許第8,232,273号に記載されている。特定の実施形態では、阻害剤は、A−1155463と呼ばれるBCL−xL選択的阻害剤である(例えば、Tao et al., ACS Med. Chem. Lett., 2014, 5(10): 1088−1093を参照)。

0069

他の実施形態では、所望の老化細胞破壊薬剤は、BCL−xLに加えて他のBCL−2抗アポトーシスファミリーメンバーを阻害する。例えば、本明細書に記載された方法は、BCL−xL/BCL−2阻害剤、BCL−xL/BCL−2/BCL w阻害剤、およびBCL−xL/BCL w阻害剤とそのアナログの使用を含む。ある実施形態では、阻害剤は、BCL−2とBCL−xLを阻害する化合物を含み、その阻害剤はさらにBCL−wを阻害することがある。これらの阻害剤の例としては、ABT−263(4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチルシクロヘキセン−1−イル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[4−[[(2R)−4−モルホリン−4−イル−1−フェニルスルファニルブタン−2−イル]アミノ]−3−(トリフルオロメチルスルホニル)フェニル]スルホニルベンズアミド、またはIUPAC、(R)−4−(4−((4’−クロロ−4,4−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−N−((4−((4−モルホリノ−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−N−((4−((4−モルホリノ−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)スルホニル)ベンズアミド(例えば、Park et al., 2008, J. Med. Chem. 51:6902; Tse et al., Cancer Res., 2008, 68:3421;国際特許出願公開第WO 2009/155386;米国特許第7390799, 7709467, 7906505, 8624027を参照)と、ABT−737(4−[4−[(4’−クロロ[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル]−N−[[4−[[(1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−[(フェニルチオ)メチル]プロピル]アミノ]−3−ニトロフェニル]スルホニル]ベンズアミド、ベンズアミド、4−[4−[(4’−クロロ[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル]−1−ピペラジニル]−N−[[4−[[(1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−[(フェニルチオ)メチル]プロピル]アミノ]−3−ニトロフェニル]スルホニル]−、または4−[4−[[2−(4−クロロフェニル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−N−[4−[[(2R)−4−(ジメチルアミノ)−1−フェニルスルファニルブタン−2−イル]アミノ]−3−ニトロフェニル]スルホニルベンズアミド)(例えば、Oltersdorf et al., Nature, 2005, 435:677; 米国特許第7973161;米国特許第7642260号を参照)が挙げられる。他の実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、キナゾリンスルホンアミド化合物である(例えば、Sleebs et al., 2011, J. Med. Chem. 54:1914を参照)。また別の実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、Zhou et al., J. Med. Chem., 2012, 55:4664(例えば、化合物21(R)−4−(4−クロロフェニル)−3−(3−(4−(4−(4−((4−(ジメチルアミノ)−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3−ニトロフェニルスルホンアミド)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−5−エチル−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸)と、Zhou et al., J. Med. Chem., 2012, 55:6149(例えば、化合物14(R)−5−(4−クロロフェニル)−4−(3−(4−(4−(4−((4−(ジメチルアミノ)−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3−ニトロフェニルスルホンアミド)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1−エチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸;化合物15(R)−5−(4−クロロフェニル)−4−(3−(4−(4−(4−((4−(ジメチルアミノ)−1−(フェニルチオ)ブタン−2−イル)アミノ)−3−ニトロフェニルスルホンアミド)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1−イソプロピル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸)に記載されているような小分子化合物である。他の実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、BM−1074(例えば、Aguilar et al., 2013, J. Med. Chem. 56:3048を参照);BM−957(例えば、Chen et al., 2012, J. Med. Chem. 55:8502)BM−1197 (例えば、Bai et al.,PLoS One 2014 Jun 5; 9(6):e99404. Doi: 10.1371/journal.pone. 009904を参照);米国特許出願第2014/0199234号;N−アシルスルホンアミド化合物(例えば、国際特許出願公開第WO 2002/024636号、国際特許出願公開第WO 2005/049593号、国際特許出願公開第WO 2005/049594号、米国特許第7767684号、米国特許第7906505号を参照)のようなBCL−2/BCL−xL阻害剤である。また別の実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、小分子大環状化合物である(例えば、国際特許出願公開第WO 2006/127364号、米国特許第7777076号を参照)。また別の実施形態では、BCL−2抗アポトーシスタンパク質阻害剤は、イソキサゾリジン化合物である(例えば、国際特許出願公開第WO 2008/060569号、米国特許第7851637号、米国特許第7842815号を参照)。

0070

ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、ABT−263またはABT−737などの、Bcl−2、Bcl−w、およびBcl−xLの阻害剤である化合物である。ある特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、ABT−263の構造を描いている、以下に記載されるような化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体互変異性体、またはプロドラッグである。ABT−263は当該技術分野ではNavitoclaxとしても知られている。

0071

0072

Aktキナーゼ阻害剤
ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤はAktキナーゼ阻害剤である。例えば、Aktを阻害する老化細胞破壊薬剤は小分子化合物とそのアナログであり得る。いくつかの実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、他のプロテインキナーゼに比べて、Akt1、Akt2、およびAkt3を選択的に阻害する化合物である。

0073

Akt阻害剤(Aktキナーゼ阻害剤またはAKTキナーゼ阻害剤とも呼ばれることがある)は、その作用機序に基づいた、6つの主要なクラスに分類することができる(例えば、Bhutani et al., Infectious Agents and Cancer 2013, 8:49 doi:10.1186/1750−9378−8−49を参照)。Aktは当該技術分野ではプロテインキナーゼB(PKB)とも呼ばれる。ファーストクラスは、AktのATP競合的阻害薬を含んでおり、Akt2とAkt1を阻害するCCT128930とGDC−0068のような化合物を含んでいる。このカテゴリーはさらに、GSK2110183(アフレセルチブ)、GSK690693、およびAT7867のような汎Aktキナーゼ阻害剤を含んでいる。第2のクラスは、PI3KによってPIP3の生成を阻害することにより作用する脂質ベースのAkt阻害剤を含んでいる。このメカニズムは、Calbiochem Akt阻害剤I、II、およびIIIのようなホスファチジルイノシトール・アナログ、あるいはPX−866のような他のPI3K阻害剤によって使用される。このカテゴリーはペリフォシン(KRX−0401)(Aeterna Zentaris/Keryx)のような化合物を含んでいる。第3のクラスは、偽基質阻害剤と呼ばれる化合物群を含んでいる。これらは、AKTide−2TとFOXO3hybrなどの化合物を含んでいる。第4のクラスはAKTキナーゼ・ドメインのアロステリック阻害剤からなり、MK−2206(8−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−9−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4−f][1,6]ナフチリジン−3−オン;二塩化水素化物(Merck & Co.)(例えば、米国特許第7576209号)のような化合物を含んでいる。第5のクラスは抗体からなり、GST−抗−Akt1−MTSのような分子を含んでいる。最後のクラスは、AktのPHドメインと相互に作用する化合物を含み、トリシリビン(Triciribine)とPX−316を含んでいる。AKT阻害剤として作用する当該技術分野で記載される他の化合物としては、例えば、GSK−2141795(GlaxoSmithKline)、VQD−002、ミルテホシン、AZD5363、GDC−0068、およびAPI−1が挙げられる。AKT阻害剤の活性を測定するための技術は、当業者によって慣例的に実行されている。

0074

特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、以下に記載されるような構造(本明細書と当該技術分野ではMK−2206とも呼ばれる)、8−[4−(1−アミノシクロブチル)フェニル]−9−フェニル−2H−[1,2,4]トリアゾロ[3,4f][1,6]ナフチリジン−3−オンを有する、Aktキナーゼ阻害剤である化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、立体異性体、互変異性体、またはプロドラッグである。二塩化水素化物塩が示されている。

0075

0076

ある実施形態では、少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤は、少なくとも1つの他の老化細胞破壊薬剤とともに投与されることがあり、2つ以上の老化細胞破壊薬剤は、老化細胞を選択的に殺すために付加的または相乗的に作用する。特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤を使用する方法が提供され、老化細胞破壊薬剤は、細胞生存シグナル伝達経路または炎症性の経路のいずれかを変更するか、あるいは老化細胞中の細胞生存シグナル伝達経路と炎症性の経路の両方を変更する。他の特定の実施形態では、該方法は少なくとも2つの老化細胞破壊薬剤の使用を含み、少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤と第2の老化細胞破壊薬剤は各々異なり、独立して老化細胞中の生存シグナル伝達経路と炎症性の経路のいずれか1つまたは両方を変更する。便宜上、2つ以上の老化細胞破壊薬剤が併用して使用されるものとして本明細書に記載されている場合、1つの老化細胞破壊薬剤は第1の老化細胞破壊薬剤と呼ばれ、もう1つの老化細胞破壊薬剤は第2の老化細胞破壊薬剤などと呼ばれる、他の特定の実施形態において、本明細書に記載される方法は、少なくとも3つの老化細胞破壊薬剤(第1の老化細胞破壊薬剤、第2の老化細胞破壊薬剤、および第3の老化細胞破壊薬剤)を投与する工程を含む。本文脈における第1の、第2の、第3のなどの形容詞は、まったく便宜上のためだけに使用され、特段の明記のない限り、老化細胞破壊活性または他のパラメータの順序、または投与、優先性、またはレベルを記載するものとして解釈されるものではない。特定の実施形態において、2つ以上の老化細胞破壊薬剤が本明細書に記載される方法で使用される場合、各々の老化細胞破壊薬剤は小分子である。他のある実施形態において、本明細書に記載される方法は、少なくとも3つの老化細胞破壊薬剤(第1の老化細胞破壊薬剤、第2の老化細胞破壊薬剤、および第3の老化細胞破壊薬剤)を投与する工程を含む。ある実施形態では、少なくとも2つの老化細胞破壊薬剤の使用は、各々の老化細胞破壊薬剤の単独での使用と比較して、老化細胞の死滅の有意な増加をもたらす。他の特定の実施形態では、少なくとも2つの老化細胞破壊薬剤の使用は、各々の老化細胞破壊薬剤の単独での使用と比較して、老化細胞の死滅の有意な増加をもたらし、その効果は付加的なこともあれば、相乗的なこともある。ある実施形態では、少なくとも2つの老化細胞破壊薬剤は各々異なり、(1)少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤;(例えば、Bcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、Bcl−2/Bcl−xL阻害剤、選択的なBcl−xL阻害剤、またはBcl−xL/Bcl−w阻害剤);Aktキナーゼ特異的阻害剤;MDM2阻害剤から選択される。1つの特定の実施形態において、必要としている被験体に投与された少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤が、少なくともBCL−XLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤(例えばBcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤、Bcl−2/Bcl−xL阻害剤、選択的なBcl−xL阻害剤、またはBcl−xL/Bcl−w阻害剤)である場合、第2の老化細胞破壊薬剤は投与される。他のある実施形態では、2つの老化細胞破壊薬剤の1つは、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤であり、第2の老化細胞破壊薬剤はMDM2阻害剤である。またさらなる特定の実施形態において、必要としている被験体に投与された少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤が選択的なBcl−xL阻害剤である場合、第2の老化細胞破壊薬剤が投与される。またさらなる特定の実施形態において、必要としている被験体に投与された少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤がMDM2阻害剤である場合、第2の老化細胞破壊薬剤は投与される。またさらなる特定の実施形態において、必要としている被験体に投与された少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤がAktキナーゼ阻害剤である場合、第2の老化細胞破壊薬剤は投与される。さらに特定の実施形態でも、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、単独で、あるいは、少なくともBCL−xLを阻害するか、本明細書に記載されるような異なる老化細胞破壊薬剤である1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤である他の老化細胞破壊薬剤と組み合わせて使用される。特定の実施形態では、少なくともBCL−xLを阻害する1以上のBCL−2抗アポトーシスタンパク質ファミリーメンバーの阻害剤は、Aktキナーゼの阻害剤と組み合わされる。非限定的な例として、Bcl−2/Bcl−xL/Bcl−w阻害剤ABT−263は、Aktキナーゼ阻害剤(例えばMK2206)と組み合わせて使用されてもよい。

0077

さらに別の特定の実施形態では、老化細胞破壊薬剤であるMDM2阻害剤は、老化に関連する疾患または障害を処置する方法において少なくとも1つの追加の老化細胞破壊薬剤と組み合わせて使用され;追加の老化細胞破壊薬剤(便宜上、第2の老化細胞破壊薬剤と呼ばれることもある)は、別のMDM2阻害剤であることもあれば、あるいはMDM2阻害剤ではない老化細胞破壊薬剤であることもある。1つの実施形態では、少なくともBcl−xLを阻害するBcl−2抗アポトーシスファミリーメンバー阻害剤は、AKT阻害剤と組み合わせて使用される。より具体的な実施形態では、Bcl−2抗アポトーシスファミリーメンバー阻害剤は、ABT−263、ABT−737、またはWEHI−539であり、AKT阻害剤はMK−2206である。

0078

他のある実施形態において、本明細書に記載される方法は、少なくとも3つの老化細胞破壊薬剤(第1の老化細胞破壊薬剤、第2の老化細胞破壊薬剤、および第3の老化細胞破壊薬剤)を投与する工程を含む。

0079

mTOR、NFκB、およびPI3kの経路阻害剤:選択的に老化細胞を殺し、老化に関連する疾患または障害を処置する方法で本明細書に記載される老化細胞破壊薬剤とともに使用されてもよい小分子化合物は、mTOR、NFκB、およびPI3k経路の1つ以上を阻害する小分子化合物であり得る。本明細書に記載されるように、選択的に老化細胞を殺し、老化に関連する疾患または障害を処置する方法も提供され、方法は必要としている被験体に少なくとも1つの老化細胞破壊薬剤を投与する工程を含み、方法はmTOR、NFκB、およびPI3kの経路の1つ以上の阻害剤を投与する工程をさらに含むこともある。こうした経路の阻害剤は当該技術分野では知られている。

0080

mTOR阻害剤の例としては、シロリムステムシロリムスエベロリムスリダフォロリムス、32−デオキソラパマイシンゾタロリムス、PP242、INK128、PP30、Torin1、Ku−0063794、WAY−600、WYE−687、およびWYE−354が挙げられる。NFκB経路の阻害剤としては、例えば、TPCA−1(IKK2阻害剤);BAY 11−7082(IKK1とIKK2に対する選択性が低いIKK阻害剤);および、MLN4924(NEDD活性化酵素−阻害剤(NAE));および、MG132によるNFκB活性の抑止が挙げられる。

0081

mTORまたはAKTの経路を阻害することもあるPI3−kの阻害剤の例としては、ペリフォシン(KRX−0401)、イデラリシブ、PX−866、IPI−145、BAY80−6946、BEZ235、RP6530、TGR1201、SF1126、INK1117、GDC−0941、BKM120、XL147(SAR245408)、XL765(SAR245409)、Palomid 529、GSK1059615、GSK690693、ZSTK474、PWT33597、IC87114、TG100−115、CAL263、RP6503、PI−103、GNE−477、CUDC−907、AEZS−136、BYL719、BKM120、GDC−0980、GDC−0032、およびMK2206が挙げられる。

0082

小分子化合物−塩と一般的な合成手順。老化細胞破壊薬剤として本明細書に記載される小分子化合物は、老化細胞破壊薬剤の生理学的に許容可能な塩(つまり、薬学的に許容可能な塩)、水和物、溶媒和物多形体、代謝産物、およびプロドラッグを含む。代謝についてのさらなる情報は、The Pharmacological Basis of Therapeutics, 9th Edition, McGraw−Hill (1996)」から得られる。本明細書で開示される化合物の代謝物は、宿主への化合物の投与と宿主から採取した組織サンプルの解析により、あるいは、肝細胞を用いた化合物のインビトロでのインキュベーションと得られた化合物の分析のいずれかによって、同定される。両方の方法が当該技術では周知である。

0083

本明細書に記載される化合物は、遊離酸または遊離塩基として一般に使用されてもよい。代替的に、化合物は、酸または塩基付加塩の形態で使用されてもよい。遊離塩基アミノ化合物酸付加塩は当該技術分野で周知の方法によって調製されてもよく、有機酸無機酸から形成されることがある。適切な有機酸としては、(限定されないが)マレイン酸フマル酸安息香酸アスコルビンコハク酸メタンスルホン酸、酢酸、シュウ酸プロピオン酸酒石酸サリチル酸クエン酸グルコン酸乳酸マンデル酸桂皮酸アスパラギン酸ステアリン酸パルミチン酸グリコール酸グルタミン酸マロン酸、およびベンゼンスルホン酸が挙げられる。適切な無機酸としては、(限定されないが)塩酸臭化水素酸硫酸リン酸、および硝酸が挙げられる。本明細書に記載される化合物の遊離酸化合物の塩基付加塩も当該技術分野で周知の方法によって調製されてもよく、有機酸と無機塩基から形成されることがある。付加塩は対イオンカチオンであるものを含んでいる。適切な無機塩基としては、(限定されないが)ヒドロキシド、あるいはナトリウムカリウムリチウムアンモニウムカルシウムバリウムマグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンアルミニウムなどの他の塩、および置換されたアンモニウム塩(例えばジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2−ヒドロキシメチルアンモニウム)などの有機塩基が挙げられる。さらなる塩としては、対イオンがアニオンであるもの、例えば、アジピン酸塩アルギン酸塩アスコルビン酸塩アスパラギン酸塩ベンゼンスルホン酸塩安息香酸塩重硫酸塩ホウ酸塩酪酸塩樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩(camphorsulfonate)、クエン酸塩シクロペンタンプロピオン酸塩ジグルコ酸塩(digluconate)、ドデシル硫酸塩エタンスルホン酸塩蟻酸塩フマル酸塩グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩グルコン酸塩ヘミ硫酸塩ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩ヒドロヨウ化物、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩ラウリン酸塩ラウリル硫酸塩リンゴ酸塩マレイン酸塩マロン酸塩メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩ニコチン酸塩、硝酸塩オレイン酸塩シュウ酸塩パルミチン酸塩パモ酸塩ペクチン酸塩過硫酸塩、3−プロピオン酸フェニル、リン酸塩ピクリン酸塩ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩琥珀酸塩、硫酸塩、酒石酸塩チオシアン酸塩p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、および吉草酸塩が挙げられる。したがって、本明細書に記載される化合物の「薬学的に許容可能な塩」との用語は、全ての薬学的に適切な塩形態を包含することを意図している。

0084

化合物は、アニオン種として描かれることもある。当業者は、化合物が等モルの比率のカチオンと存在することを認識する。例えば、本明細書に記載される化合物は、完全にプロトン化した形態、あるいはナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩の形態、あるいは上に記載されているような任意の無機塩基と組み合わされて存在することができる。1つを超えるアニオン種が描かれている場合、それぞれのアニオン種は独立して、プロトン化した種として、あるいは塩性の種として存在することがある。いくつかの特定の実施形態では、本明細書に記載された化合物は、ナトリウム塩として存在する。他の特定の実施形態では、本明細書に記載された化合物は、カリウム塩として存在する。

0085

さらに、本明細書に記載された任意の化合物の結晶性形態のいくつかは多形体として存在することがあり、これも本開示によって含まれており、企図されている。加えて、化合物の中には水または他の有機溶媒を含む溶媒和物を形成するものもある。しばしば、結晶化は、開示された化合物の溶媒和物をもたらす。本明細書で使用されるように、用語「溶媒和物」は溶媒の1つ以上の分子を備えた開示された化合物のいずれかの1つ以上の分子を含む凝集体を指す。溶媒は水であってもよく、その場合には、溶媒和物は水和物であってもよい。代替的に、溶媒は有機溶媒であってもよい。したがって、本開示される化合物は、対応する溶媒和形態と同様に、一水和物二水和物半水和物セスキ水和物三水和物四水和物などを含む水和物として存在することがある。化合物のある実施形態は純粋な溶媒和物であってもよく、その一方で、他の例では、化合物のいくつかの実施形態は単に外来性の水を保持することもあれば、外来性の溶媒と水の混合物であることもある。

0086

一般に、本明細書に記載される方法で使用される化合物は、市販の化学製品および/または化学の文献に記載される化合物から出発して、当業者に知られている有機合成技術によって作られもよい。特定の類似した反応物は、ほとんどの公立や大学の図書館で、および、オンラインデータベース利用可能な米国化学学会の化学情報検索サービス機関によって調製された既知の化学製品の指数によって識別されてもよい(詳細については、ワシトンDCの米国化学学会に連絡されたい)。既知ではあるがカタログで市販されていない化学物質は、慣習化学合成室(custom chemical synthesis house)によって調製され得、そこでは、標準の化学合成室(例えば、上記に記載のもの)の多くは、慣習合成サービスを提供している。本開示の医薬用の塩の調製と選択の文献は、P. H. Stahl & C. G. Wermuth ”Handbook of Pharmaceutical Salts,” Verlag Helvetica Chimica Acta, Zurich, 2002である。当業者に既知の方法は、様々な参考文献やデータベースによって識別されてもよい。適切な参考文献と論文は、本明細書に記載された化合物の調製に役立つ反応物の合成を詳述するか、あるいは調製について記載している記事への言及を提供する。老化細胞破壊薬剤を同定するための分析と技術は本明細書において詳細に記載されている。加えて、小さな化合物を老化細胞破壊薬剤であると同定および選択して、医薬品化学技術の同業者はさらに、溶解度、バイオアベイラビリティ薬物動態学リピンスキーの5の法則などの小分子の他の特性を考慮することがある。

0087

ポリペプチド、抗体、および核酸
他のある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、ポリペプチド、ペプチド、抗体、抗原結合フラグメント(つまり、少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含むペプチドとポリペプチド)、peptibody、組み換えウイルスベクター、または核酸であってもよい。ある実施形態では、老化細胞破壊薬剤は、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、shRNA、またはペプチドである。例えば、ポリペプチド、抗体、核酸などの老化細胞破壊薬剤は、例えば、MDM2阻害剤、BCL−2ファミリー阻害剤、またはAktキナーゼ阻害剤を含む。他の実施形態において、本明細書に記載される小分子老化細胞破壊薬剤のリガンドまたは標的タンパク質に特異的に結合するポリペプチド、ペプチド、抗体(その抗原結合フラグメントを含む)は、小分子老化細胞破壊薬剤の使用を特徴づけるかまたはモニタリングするための分析と方法で使用されてもよい。

0088

老化細胞であるか、疾患微環境中の細胞である細胞の標的タンパク質(例えば、Bcl−xL、Bcl−2、Bcl−w、MDM2、Akt)をコード化するmRNAの一部に特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドは、老化、生物学的に有害な(つまり、細胞に損害を与える)薬物療法、また環境上の損傷によって細胞を老化へ誘導することがある。他の実施形態では、標的タンパク質は、細胞生存経路または炎症性の経路またはアポトーシス経路の下流または上流のリガンドまたはタンパク質であってもよい。ポリヌクレオチドとオリゴヌクレオチドは、標的ポリペプチド(例えば、短干渉核酸アンチセンスポリヌクレオチドリボザイム、またはペプチド核酸)をコード化するヌクレオチド配列の少なくとも一部に相補的であってもよく、それを用いて遺伝子および/またはタンパク質の発現を変更することもある。標的ポリペプチドをコード化する核酸分子と特異的に結合するか、該核酸分子をハイブリダイズするこれらのポリヌクレオチドは、当該技術分野で利用可能なヌクレオチド配列を使用して調製されてもよい。別の実施形態では、配列特異的ではないアプタマーのような核酸分子も遺伝子および/またはタンパク質の発現を変更するために使用されてもよい。

0089

アンチセンスポリヌクレオチドはmRNAまたはDNAのような核酸に対して配列特異的なやり方で結合する。アンチセンスの薬剤として使用されるオリゴヌクレオチドとリボザイムの同定と、標的送達のために標的遺伝子をコード化するDNAの同定は、当該技術分野で周知の方法を含んでいる。例えば、こうしたオリゴヌクレオチドの所望の特性、長さ、および他の特性は周知である。アンチセンス技術を用いて、ポリメラーゼ、転写因子、または他の調節分子の結合への干渉により遺伝子発現を制御することができる。

0090

短干渉RNAは、所望の標的ポリペプチドをコード化する遺伝子の発現を調節(減少または阻害)するために使用されてもよい(例えば、本明細書に記載される実施例を参照)。短干渉RNA(siRNA)、ミクロRNA(miRNA)、および短ヘアピンRNA(shRNA)分子のような小さな核酸分子は、標的タンパク質の発現を調節するために、本明細書に記載された方法に従って使用されてもよい。siRNAポリヌクレオチドは、好ましくは二本鎖RNA(dsRNA)を含むが、一本鎖RNAを含むこともある(例えば、Martinez et al., Cell 110:563−74 (2002)を参照)。siRNAポリヌクレオチドは、本明細書で提供されるような、ならびに、当業者に知られているおよび使用されるようなヌクレオチドリボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチド、あるいはその両方の組み合わせ)の他の自然発生する、組み換え型の、または合成の一本鎖または二本鎖ポリマー、および/またはヌクレオチドアナログを含むことがある。

0091

特段の定めのない限り、用語「siRNA」は二本鎖干渉RNAを指す。典型的には、siRNAは2つのヌクレオチドを含む二本鎖核酸分子であり、各鎖は約19乃至約28のヌクレオチド(つまり、約19、20、21、22、23、24、25、26、27、または28のヌクレオチド)を有する。ある実施形態では、各鎖は19、20、21、22、または23のヌクレオチドである。他の特定の実施形態では、siRNAは2つのヌクレオチド鎖を含み、各鎖は約15、16、17、または18のヌクレオチドを含む。他のある実施形態では、二本鎖siRNAの1つの鎖は少なくとも2つのヌクレオチドの長さであり、例えば、1つの鎖は、1つの端部で、通常3’末端で2つの塩基オーバーハング(TTなど)を有することがある。

0092

短ヘアピン干渉RNA分子は、ステムループまたはヘアピン構造(例えばshRNA)中の干渉RNAのセンス鎖アンチセンス鎖の両方を含む。shRNAは、センス干渉RNAをコード化するDNAオリゴヌクレオチドが短スペーサーによって逆の相補的なアンチセンス干渉RNA鎖をコード化するDNAオリゴヌクレオチドに繋がれている、DNAベクターから発現されることもある。必要に応じて、制限部位を形成する3’末端のT’sとヌクレオチドが加えられてもよい。結果として生じるRNA転写物は、ステムループ構造を形成するためにそれ自体の上に折り畳まれる。

0093

siRNA分子に加えて、他の干渉RNAとRNA様分子はRISCと相互に作用し、短ヘアピンRNA(shRNAs)、一本鎖siRNAs、マイクロRNA(miRNAs)、およびダイサー基質27量体二本鎖などの遺伝子発現を停止させることができる。こうしたRNAのような分子は1つ以上の化学的に修飾されたヌクレオチド、1つ以上の非ヌクレオチド、1つ以上のデオキシリボヌクレオチド、および/または、1つ以上の非リン酸ジエステル結合を含むことがある。RISCと相互に作用することができ、遺伝子発現のRISC関連の変化に関与することができるRNAまたはRNAのような分子は、本明細書では「干渉RNA」または「干渉RNA分子」と呼ばれることがある。特定の例において、一本鎖干渉RNAはmRNAの発現停止をもたらすが、二本鎖RNAほど効率的ではない。

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