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技術 手指衛生ガイドラインの順守を奨励するために改善された審美性及び皮膚コンディショニングを有する手指消毒剤

出願人 ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド
発明者 コープランドアマンダジェーティトゥルジェシカレイサウドアベル
出願日 2020年1月27日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2020-010669
公開日 2020年6月25日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-097594
状態 未査定
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード 乾湿計 測定用コンデンサ 閉鎖チャンバー コントロール製品 目標表面 誘電体媒質 患者周囲 医療従事者用
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (2)

課題

改善された審美性及び皮膚コンディショニング効果を有し、これにより、高頻度手指衛生が要求される医療従事者又は他の対象者が、前記要求を順守することを促進できる手指消毒剤の提供。

解決手段

組成物の総質量基準で、少なくとも1のC1〜6アルコール10−98質量%、抗炎症特性を有する少なくとも1の植物化学物質角質層の形成に役立つ少なくとも1の酵素又は補酵素、及びポリオールプレポリマー−2、ポリオールプレポリマー−14、及びポリオールプレポリマー−15からなる群から選ばれる少なくとも1の沈着エンハンサーを含んでなる医療従事者用ハンドウォッシュ組成物

概要

背景

手指の衛生は、感染症を低減するための第1の手段である。多くの病院及び医療施設は、手指消毒剤及びハンドウォッシュの頻繁な使用を要求する手指衛生ガイドライン確立している。医療提供者の中における順守欠如が、全世界的な課題である。

推奨された手指衛生手順の医療従事者の順守は変動的であると報告されている。病院において実施された観察研究によれば、医療従事者は、平均で、シフト当たり5−42回もの回数、及び時間当たり1.7−15.2回手指を消毒している。加えて、手指の消毒の時間は、平均で、短くて6.6秒−30秒の間である。手指の衛生の乏しい順守について共通する自己報告された要因は、手指消毒剤が刺激作用及び乾燥の原因となることである。実際、いくつかの研究では、非順守の第1の理由は、製品及び手順に繰り返しさらされることによる皮膚に対する刺激作用及び悪影響にあると結論付けられている。

皮膚の水及び代表的な洗剤への曝露は、角質層(SC)の構造及び機能に対する強い影響を有する。影響としては、バリヤーにおける欠陥又は穴を生ずる脂質二重層構造の崩壊が含まれる。結果として、バリヤーがより透過性となり、刺激物及び微生物が皮膚の最上層浸透及び侵入することを可能にする。過酷な手指の刺激の場合、ひび割れ出血を伴う又は伴わない)が生じ、真皮への損傷となる。これらの損傷効果に対する皮膚の応答即時的であるが、バリヤーを修復する及び新たな角質層を再生するための緊急の試みは、正常な角質層交換過程において形成される角質層と比べて、不完全な構造とつながる。急速に生成されたSCは、水結合特性に乏しく、不十分な皮膚水分及び不適切な落につながる。

正常な条件下では、個人単位として、皮膚の表面からのSC細胞の一定損失があり、新規細胞が、一般的には約14日間で、SCの底部から表面に移動する。皮膚水分が少なすぎる場合には、ドライスケールとして観察して、SC細胞が、細胞塊として、皮膚表面から脱落する。

いくつかの研究では、看護師の85%以下が、皮膚の問題の履歴を記載し、1/4が皮膚炎の症状を報告している。入院病棟の看護師の半分以上及び集中治療ユニットの65%が、観察可能な手指の皮膚炎を有していた。

頻繁に手指の消毒が行われる条件下における皮膚に対する各種のアルコールの影響について研究が行われている。代表的な製品の使用によって、医療施設よりも強い影響を受ける環境はほとんどない。高い手指衛生のコンプライアンス(HHC)及び擦式アルコール製剤(ABHR)は、医療戦術において、共に、院内感染の発生を低減する役割を果たしているため、医療従事者(HCW)は、ABHRの使用が有意に増大している。時間当たり20回未満(コンプライアンス58%として反映)〜時間当たり60回以上(コンプライアンス37%として反映)の範囲の手指洗浄の機会は、推奨されるガイドラインへの適合不十分として申し立てられているため、HHC 100%を達成するためには、1日当たり100回にせまる手指衛生の実行(HHE)が必要であろう。

HCWへの適用について、毎日標準的及び高いHHCで適用して、3種類の異なるアルコール系が有する皮膚に対する影響を2週間にわたって比較する研究を行った。2週間の前腕制御塗布テストFCAT)のために、典型的な医療従事者層を表す女性パネリスト25人を採用した。市販の温和泡状洗剤を使用して、1週間の前腕の洗浄により研究を開始した。スケール(「過酷な発赤」:スケール0「発赤なし」〜スケール6「極度の発赤」)に基づき可視発赤を採点した。各種の治療サイトにおいて、ベースラインで3.0より大の可視発赤又は乾燥度スコアを示したパネリストを参加者から除外した。参加者について処置計画を実施し、2週間の評価にわたり、一定間隔で皮膚のアセスメントを行った。アルコール(それぞれ、エタノールイソプロパノール、及びn−プロパノール)70%、水、及び少量の保湿剤グリセリン0.2%)を含有する3種類のABHR系を使用した。パネリストの前腕部を、ランダム化した塗布計画に供した:1日当たり20回、3種類のアルコール系を塗布する(標準頻度SF);1日当たり100回、3種類のアルコール系を塗布する(高頻度;HF);及び未処理の皮膚コントロール。テスト塗布計画に加えて、パネリストの前腕部を、最少のHCWの日常業務の計画的な間隔で、1日当たり6回洗浄した。皮膚の発赤及び乾燥(目視格付け)、皮膚水和度(Corneometer CM825)、及び皮膚バリヤー又は経表皮水分量(TEWL/Biox AquaFluxAF200)を測定した。200(SF)、及び1000(HF)の個々のアルコール系の塗布、及び対応する皮膚測定に続いて、データを表とし及び解析した。アルコールの種類及び塗布率の個々の及び相互作用の効果を評価するため、及び未処置の皮膚コントロールと比較するために、分散分析ANOVA)を使用した。所定の閾値に適合する皮膚条件によるレジメン減少を評価するために、カイ二乗分析も使用した。研究により、HHCのより高いレベルは、既に挑戦されたHCWの皮膚条件をさらに譲歩できることが確認された。

概要

改善された審美性及び皮膚コンディショニング効果を有し、これにより、高頻度で手指衛生が要求される医療従事者又は他の対象者が、前記要求を順守することを促進できる手指消毒剤の提供。組成物の総質量基準で、少なくとも1のC1〜6アルコール10−98質量%、抗炎症特性を有する少なくとも1の植物化学物質、角質層の形成に役立つ少なくとも1の酵素又は補酵素、及びポリオールプレポリマー−2、ポリオールプレポリマー−14、及びポリオールプレポリマー−15からなる群から選ばれる少なくとも1の沈着エンハンサーを含んでなる医療従事者用ハンドウォッシュ組成物

目的

本発明の1以上の具体例は、改善された審美性及び皮膚コンディショニング効果を有し、これにより、高頻度で手指の衛生が要求される医療従事者又は他の対象者が、かかる要求を順守することを促進できる手指消毒剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

皮膚水和度を維持又は改善する効果的な医療従事者用ハンドウォッシュ組成物であって、該組成物は、組成物の総質量基準で、少なくとも1のC1-6アルコール10−98質量%、抗炎症特性を有する少なくとも1の植物化学物質角質層の形成に役立つ少なくとも1の酵素又は補酵素、及びポリオールプレポリマー-2、ポリオールプレポリマー-14、及びポリオールプレポリマー-15からなる群から選ばれる少なくとも1の沈着エンハンサーを含んでなる、組成物。

請求項2

組成物の総質量基準で、少なくとも1のC1-6アルコール50−98質量%を含んでなる、請求項1記載の組成物。

請求項3

少なくとも1の植物化学物質が、アベナンスラミドトレハロースボスウェル酸ペンタ及びテトラサイクリントリテルペン酸の混合物)、ロイコトリエンコルヒチン、バーベナ、樹皮エキスアロエ種、アルニカモノタナのエキス、ヒレハリソウ、キンセンカ、アメリカマンサク、ボクソウ、カプサイシンピーマン(Capsicum annuum L.))、サリシンセレンカモミールエキス甘草エキス高山帯地衣類ルイボスエキス、小麦タンパク加水分解物ベントナイト、シー・メイウィード(イヌカミツレエキス)、トリカプリルカプリン酸グリセリルテンサイエキス)、ブチレングリコールウラギクエキス)、エリンギウムマリチムムカルス培養液、藻類エキス及びヨモギオウシュウヨモギエキス)、加水分解アルギン、オプンチアフィクスインジカ(ナポルサボテン果実エキスグリチルリチン酸カリウム甘草の根から抽出したもの)、グリチルリチン酸ステアリル(甘草の根から抽出したもの)、テリハボク種子油、及びゴシュユ果実エキス及びブチルグリコール及びブチル化ヒドロキシトルエン、及びその組合せからなる群から選ばれるものである、請求項1記載の組成物。

請求項4

少なくとも1の植物化学物質が、組成物の総質量基準で0.001 ppm−10質量%の量で存在する、請求項1記載の組成物。

請求項5

請求項6

少なくとも1の酵素又は補酵素が、組成物の総質量基準で0.001−10質量%の量で存在する、請求項1項記載の組成物。

請求項7

少なくとも1の沈着エンハンサーが、ジメチルスルホキシドDMSO)、DMADMF、1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン(アゾン)、ピロリドン(例えば、2−ピロリドン(2P)及びN−メチル−2−ピロリドン(NMP))、長鎖脂肪酸(例えば、オレイン酸及び約C10−C12の飽和アルキル鎖長を有する脂肪酸)、精油テルペンテルペノイドオキサゾリジノン(例えば、4−デシルオキサゾリジン−2−オン)、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリン酸ナトリウムポリソルベートグリコール酸ナトリウムデオキシコール酸ナトリウムカプリル酸EDTA、リン脂質、C12-15アルキル安息香酸エステルペンチレングリコールエトキシジグリコール、ポリソルベート−ポリエチレンソルビタン−モノラウレート、レシチン、及びその組み合わせからなる群から選ばれるものである、請求項1記載の組成物。

請求項8

少なくとも1の沈着エンハンサーが、ポリオールプレポリマー-2、ポリオールプレポリマー-14、及びポリオールプレポリマー-15からなる群から選ばれるものである、請求項1記載の組成物。

請求項9

少なくとも1の沈着エンハンサーが、組成物の総質量基準で0.005−10質量%の量で存在する、請求項1記載の組成物。

請求項10

組成物の総質量基準で2質量%未満のグリセリンを含んでなる、請求項1記載の組成物。

請求項11

固形分含量6%未満によって特徴づけられる、請求項1記載の組成物。

請求項12

アルコール系の皮膚消毒組成物審美性及び皮膚水和効力を改善する方法であって、該方法は、組成物の総質量基準で、C1-6アルコール50−98質量%、抗炎症特性を有する植物化学物質0.001−8質量%、角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素0.001−8質量%、及び界面活性剤胆汁塩、脂肪酸、キレート剤、及びスルホキシドからなる群から選ばれる沈着エンハンサー0.005−10質量%を合わせて、アルコール系皮膚消毒組成物を形成し、ただし、抗炎症特性を有する植物化学物質及び角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素の合計量は、組成物の総質量基準で、10質量%未満である工程を含んでなり、ここで、組成物は、前記抗炎症特性を有する植物化学物質、前記角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素及び前記沈着エンハンサー以外の各種の皮膚コンディショニング剤を、組成物の総質量基準で、計0−2質量%のみ含むものであり、ここで、組成物は、同じ組成ではあるが、抗炎症特性を有する前記植物化学物質、角質層の形成に役立つ前記酵素又は補酵素、及び前記沈着エンハンサー以外の各種の皮膚コンディショニング剤を、組成物の総質量基準で、2質量%より大を含有するものよりも低い粘着性を発揮するものであり、及びここで、組成物は、複数回の使用により、改善された皮膚水和効力を発揮するものである、方法。

請求項13

植物化学物質が、アベナンスラミド、トレハロース、ボスウェル酸(ペンタ及びテトラサイクリントリテルペン酸の混合物)、ロイコトリエン、コルヒチン、バーベナ、柳の樹皮のエキス、アロエ種、アルニカ・モノタナのエキス、ヒレハリソウ、キンセンカ、アメリカマンサク、ボクソウ、カプサイシン(ピーマン(Capsicum annuum L.))、サリシン、セレン、カモミールエキス、甘草エキス、高山帯の地衣類、ルイボスエキス、小麦タンパク加水分解物、ベントナイト、シー・メイウィード(イヌカミツレエキス)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(テンサイエキス)、ブチレングリコール(ウラギクエキス)、エリンギウムマリチムムカルス培養液、藻類エキス及びヨモギ(オウシュウヨモギエキス)、加水分解アルギン、オプンチアフィクスインジカ(ナポルサボテン)果実エキス、グリチルリチン酸ニカリウム(甘草の根から抽出したもの)、グリチルリチン酸ステアリル(甘草の根から抽出したもの)、テリハボク種子油、及びゴシュユ果実エキス及びブチルグリコール及びブチル化ヒドロキシトルエン、及びその組合せからなる群から選ばれるものである、請求項12項記載の方法。

請求項14

抗炎症特性を有する植物化学物質が、組成物の総質量基準で0.002 ppm−5質量%の量で存在する、請求項12記載の方法。

請求項15

角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素が、ビタミンB、ビタミンB複合体、レチノール、レチンアルデヒド、レチノイン酸、没食子酸エピガロカテキン、エイコサペンタエン酸、ヘキサミジン、ナイアシンアミド、レシチン、リノレン酸、リノレン酸、リポ酸、リシン、リン脂質、カルニチン、カルノシン、アデノシン三リン酸、アデノシン環状リン酸、パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルトリペプチド−3、及びリンゴエキスからなる群から選ばれるものである、請求項12記載の方法。

請求項16

角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素が、組成物の総質量基準で0.005−5質量%の量で存在する、請求項12項記載の方法。

請求項17

沈着エンハンサーが、ポリオールプレポリマー-2、ポリオールプレポリマー-14、及びポリオールプレポリマー-15からなる群から選ばれるものである、請求項12記載の方法。

請求項18

沈着エンハンサーが、組成物の総質量基準で0.01−5質量%の量で存在する、請求項12記載の方法。

請求項19

組成物が、組成物の総質量基準で2質量%未満のグリセリンを含んでなるものである、請求項12記載の方法。

請求項20

組成物が、固形分含量6%未満によって特徴づけられるものである、請求項12記載の方法。

技術分野

0001

この出願は、2014年3月14日出願の米国特許仮出願第61/953,034号の優先権を主張するものであり、参照して、ここに組み込む。

0002

本発明の1以上の具体例は、改善された審美性及び皮膚コンディショニング効果を有し、これにより、高頻度手指の衛生が要求される医療従事者又は他の対象者が、かかる要求を順守することを促進できる手指消毒剤を提供する。本発明の1以上の具体例は、使用頻度の増大に応じて実際に増大する優秀抗菌効力及び皮膚コンディショニング効果を提供する。

背景技術

0003

手指の衛生は、感染症を低減するための第1の手段である。多くの病院及び医療施設は、手指消毒剤及びハンドウォッシュの頻繁な使用を要求する手指衛生ガイドライン確立している。医療提供者の中における順守の欠如が、全世界的な課題である。

0004

推奨された手指衛生手順の医療従事者の順守は変動的であると報告されている。病院において実施された観察研究によれば、医療従事者は、平均で、シフト当たり5−42回もの回数、及び時間当たり1.7−15.2回手指を消毒している。加えて、手指の消毒の時間は、平均で、短くて6.6秒−30秒の間である。手指の衛生の乏しい順守について共通する自己報告された要因は、手指消毒剤が刺激作用及び乾燥の原因となることである。実際、いくつかの研究では、非順守の第1の理由は、製品及び手順に繰り返しさらされることによる皮膚に対する刺激作用及び悪影響にあると結論付けられている。

0005

皮膚の水及び代表的な洗剤への曝露は、角質層(SC)の構造及び機能に対する強い影響を有する。影響としては、バリヤーにおける欠陥又は穴を生ずる脂質二重層構造の崩壊が含まれる。結果として、バリヤーがより透過性となり、刺激物及び微生物が皮膚の最上層浸透及び侵入することを可能にする。過酷な手指の刺激の場合、ひび割れ出血を伴う又は伴わない)が生じ、真皮への損傷となる。これらの損傷効果に対する皮膚の応答即時的であるが、バリヤーを修復する及び新たな角質層を再生するための緊急の試みは、正常な角質層交換過程において形成される角質層と比べて、不完全な構造とつながる。急速に生成されたSCは、水結合特性に乏しく、不十分な皮膚水分及び不適切な落につながる。

0006

正常な条件下では、個人単位として、皮膚の表面からのSC細胞の一定損失があり、新規細胞が、一般的には約14日間で、SCの底部から表面に移動する。皮膚水分が少なすぎる場合には、ドライスケールとして観察して、SC細胞が、細胞塊として、皮膚表面から脱落する。

0007

いくつかの研究では、看護師の85%以下が、皮膚の問題の履歴を記載し、1/4が皮膚炎の症状を報告している。入院病棟の看護師の半分以上及び集中治療ユニットの65%が、観察可能な手指の皮膚炎を有していた。

0008

頻繁に手指の消毒が行われる条件下における皮膚に対する各種のアルコールの影響について研究が行われている。代表的な製品の使用によって、医療施設よりも強い影響を受ける環境はほとんどない。高い手指衛生のコンプライアンス(HHC)及び擦式アルコール製剤(ABHR)は、医療戦術において、共に、院内感染の発生を低減する役割を果たしているため、医療従事者(HCW)は、ABHRの使用が有意に増大している。時間当たり20回未満(コンプライアンス58%として反映)〜時間当たり60回以上(コンプライアンス37%として反映)の範囲の手指洗浄の機会は、推奨されるガイドラインへの適合不十分として申し立てられているため、HHC 100%を達成するためには、1日当たり100回にせまる手指衛生の実行(HHE)が必要であろう。

0009

HCWへの適用について、毎日標準的及び高いHHCで適用して、3種類の異なるアルコール系が有する皮膚に対する影響を2週間にわたって比較する研究を行った。2週間の前腕制御塗布テストFCAT)のために、典型的な医療従事者層を表す女性パネリスト25人を採用した。市販の温和泡状洗剤を使用して、1週間の前腕の洗浄により研究を開始した。スケール(「過酷な発赤」:スケール0「発赤なし」〜スケール6「極度の発赤」)に基づき可視発赤を採点した。各種の治療サイトにおいて、ベースラインで3.0より大の可視発赤又は乾燥度スコアを示したパネリストを参加者から除外した。参加者について処置計画を実施し、2週間の評価にわたり、一定間隔で皮膚のアセスメントを行った。アルコール(それぞれ、エタノールイソプロパノール、及びn−プロパノール)70%、水、及び少量の保湿剤グリセリン0.2%)を含有する3種類のABHR系を使用した。パネリストの前腕部を、ランダム化した塗布計画に供した:1日当たり20回、3種類のアルコール系を塗布する(標準頻度SF);1日当たり100回、3種類のアルコール系を塗布する(高頻度;HF);及び未処理の皮膚コントロール。テスト塗布計画に加えて、パネリストの前腕部を、最少のHCWの日常業務の計画的な間隔で、1日当たり6回洗浄した。皮膚の発赤及び乾燥(目視格付け)、皮膚水和度(Corneometer CM825)、及び皮膚バリヤー又は経表皮水分量(TEWL/Biox AquaFluxAF200)を測定した。200(SF)、及び1000(HF)の個々のアルコール系の塗布、及び対応する皮膚測定に続いて、データを表とし及び解析した。アルコールの種類及び塗布率の個々の及び相互作用の効果を評価するため、及び未処置の皮膚コントロールと比較するために、分散分析ANOVA)を使用した。所定の閾値に適合する皮膚条件によるレジメン減少を評価するために、カイ二乗分析も使用した。研究により、HHCのより高いレベルは、既に挑戦されたHCWの皮膚条件をさらに譲歩できることが確認された。

発明が解決しようとする課題

0010

皮膚バリヤーの一体性を損なうことなく皮膚表面を消毒する方法及び製品についての実質的な要求がある。1日に多数回ABHRを使用する医療従事者の皮膚状態を改善又は少なくとも維持する製品及び方法が必要とされている。

課題を解決するための手段

0011

本発明の具体例は、少なくとも1のC1-6アルコール及び少なくとも1の第1の皮膚コンディショニング剤を含んでなる組成物を提供する。

0012

本発明の具体例は、少なくとも1のC1-6アルコール、少なくとも1の第1の皮膚コンディショニング剤、及び沈着エンハンサー(deposition enhancer)を含んでなる組成物を提供する。

0013

本発明の具体例は、少なくとも1のC1-6アルコール、抗炎症特性を有する少なくとも1の植物化学物質、角質層の形成に役立つ少なくとも1の酵素又は補酵素、及び沈着エンハンサーを含んでなる組成物を提供する。

0014

本発明の具体例は、皮膚水和度を維持又は改善する効果的な医療従事者用ハンドウォッシュ組成物を提供するものであり、該組成物は、組成物の総質量基準で、少なくとも1のC1-6アルコール約10−約98質量%、抗炎症特性を有する少なくとも1の植物化学物質、角質層の形成に役立つ少なくとも1の酵素又は補酵素、及びポリオールプレポリマー-2、ポリオールプレポリマー-14、及びポリオールプレポリマー-15からなる群から選ばれる少なくとも1の沈着エンハンサーを含んでなる。

0015

本発明の具体例は、さらに、医療従事者の皮膚状態を3日以内に改善する方法を提供するものであり、該方法は、上記のいずれかの組成物を準備し、ワークシフトの間に少なくとも50回手指を消毒する必要がある医療従事者を準備し、前記組成物を、ワークシフトの間に少なくとも50回手指を消毒する必要がある医療従事者に塗布することを含んでなり、前記医療従事者が、連続する3日間に、少なくとも3シフトで従事するものであることを特徴とする。

0016

本発明の具体例は、アルコール系の皮膚消毒組成物の審美性及び皮膚水和効力を改善する方法を含み、該方法は、組成物の総質量基準で、C1-6アルコール約50−約98質量%、抗炎症特性を有する植物化学物質約0.001−約8質量%、角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素約0.001−約8質量%、及び界面活性剤胆汁塩、脂肪酸キレート剤、及びスルホキシドからなる群から選ばれる沈着エンハンサー約0.005−約10質量%を合わせて、アルコール系皮膚消毒組成物を形成する工程(ただし、抗炎症特性を有する植物化学物質及び角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素の合計量は、組成物の総質量基準で、10質量%未満であり、ただし、組成物は、前記抗炎症特性を有する植物化学物質、前記角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素以外の各種の皮膚コンディショニング剤を、組成物の総質量基準で、計0−約2質量%のみ含む)を含んでなり、前記組成物は、同じ組成ではあるが、抗炎症特性を有する前記植物化学物質、角質層の形成に役立つ前記酵素又は補酵素、及び前記沈着エンハンサー以外の各種の皮膚コンディショニング剤を、組成物の総質量基準で、約2質量%より大で含有するものよりも低い粘着性を発揮するものであり、及び該組成物は、多様な用途とともに、改善された皮膚水和度を発揮するものであることを特徴とする。

0017

本発明の具体例は、さらに、医療従事者の皮膚状態を3日以内に改善する方法を提供するものであり、該方法は、ここに記載の組成物を準備し、前記組成物を、1日24時間の間に、医療従事者の手に少なくとも50回塗布し、及び1日24時間で少なくともさらに2日間、計連続3日間以内で、前記医療従事者の手に前記組成物を繰り返し塗布することを含んでなる。

図面の簡単な説明

0018

題名「医療における手指衛生に関するWHOガイドライン:要約」の世界保健機関刊行物(p. 27 (2009))による医療における手指衛生のための5つのタイミングの概略描写である。

0019

I.概要
本発明の組成物の形状は特に限定されない。1以上の具体例では、本発明の組成物は、発泡性組成物濃厚化ゲル組成物噴霧可能な液体リンスとして処方され、又は布巾に塗布される。

0020

一般に、本発明の具体例は、皮膚コンディショニング剤の相乗的組合せを含む抗菌性含水アルコール性組成物である。「相乗的」とは、ここに記載の第1の皮膚コンディショニング剤を含まない抗菌性含水アルコール性組成物と比較して、本発明の組成物の繰り返しの使用によってみられる、例えば、皮膚の水和度における相乗的改善及び皮膚バリヤー機能における改善をいう。

0021

II.アルコール
1以上の具体例では、アルコールは、C1-6アルコール、すなわち、炭素原子1−6個を含有するアルコールである。このようなアルコールは低級アルカノールと称されこともある。代表的には、これらのアルコールは抗菌特性を有する。低級アルカノールの例としては、メタノール、エタノール、プロパノールブタノールペンタノールヘキサノール、及びその異性体及び混合物が含まれるが、これらに限定されない。1以上の具体例では、アルコールは、エタノール、プロパノール、又はブタノール、又はその異性体又は混合物を含んでなる。1以上の具体例では、アルコールはイソプロパノールを含んでなる。他の具体例では、アルコールはエタノールを含んでなる。1以上の具体例では、組成物は、アルコールの混合物を含んでなる。1以上の具体例では、組成物は、エタノール及びイソプロパノールの混合物を含んでなる。1以上の具体例では、組成物は、イソプロパノール及びn−ブタノールの混合物を含んでなる。

0022

一般に、組成物は、該組成物の総質量基準で少なくとも約30質量%のアルコールを含んでなる。1の具体例では、組成物は、該組成物の総質量基準で、少なくとも約35質量%、他の具体例では、組成物は、少なくとも約40質量%のアルコール、他の具体例では、組成物は、少なくとも約50質量%を含んでなり、他の具体例では、組成物は、少なくとも約60質量%のアルコールを含んでなり、他の具体例では、組成物は、少なくとも約65質量%のアルコールを含んでなり、さらに他の具体例では、組成物は、少なくとも約70質量%のアルコールを含んでなり、さらに他の具体例では、組成物は、少なくとも約78質量%のアルコールを含んでなる。特に、組成物において使用される他の成分及び/又はその量に応じて、より多い又はより少ないアルコールが要求される。特定の具体例では、組成物は、該組成物の総質量基準で、約10−約98質量%のアルコール、他の具体例では、組成物は、約15−約95質量%のアルコールを含んでなり、他の具体例では、組成物は、約20−約90質量%のアルコールを含んでなり、さらに他の具体例では、組成物は、約30−約85質量%のアルコールを含んでなる。特定の具体例では、組成物は、組成物の総質量基準で、約50−約98質量%のアルコールを含んでなり、他の具体例では、組成物は、約60−約95質量%のアルコールを含んでなり、他の具体例では、組成物は、約65−約90質量%のアルコールを含んでなり、さらに他の具体例では、消毒組成物は、約70−約85質量%のアルコールを含んでなる。

0023

III.第1の皮膚コンディショニング剤
本発明の具体例は、1以上の第1の皮膚コンディショニング剤を含む。第1の皮膚コンディショニング剤としては、抗炎症特性を有する植物化学物質及び角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素が含まれる。

0024

1以上の具体例では、本発明の組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質を含む。1以上の具体例では、本発明の組成物は、皮膚の角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を含む。有利には、抗炎症特性を有する植物化学物質と、角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素との組合せが、消毒組成物の皮膚コンディショニング効力における驚くべき増進を提供するが、抗菌効力に悪影響を及ぼさず、良好な審美性を提供することが認められた。このように、1以上の具体例では、本発明の組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質及び少なくとも1の皮膚の角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を含む。

0025

a.抗炎症特性を有する植物化学物質
1以上の具体例では、第1の皮膚コンディショニング剤の少なくとも1は、抗炎症特性を有する植物化学物質を含む。有利には、1以上の具体例では、植物化学物質は、抗酸化特性も有する。

0026

抗炎症特性を有する植物化学物質の例としては、アベナンスラミドトレハロースボスウェル酸ペンタ及びテトラサイクリントリテルペン酸の混合物)、ロイコトリエンコルヒチン、バーベナ(Verbene oddivinalis)、樹皮エキスアロエ(Aloe)種、アルニカモノタナ(Arnica montana)のエキス、ヒレハリソウ(Symphytume ollicianele)、キンセンカ(Calendula officinalis)、アメリカマンサク(Hamamelis virginiana)、ボクソウ、カプサイシンピーマン(Capsicum annuum L.))、サリシンセレンカモミールエキス甘草エキス高山帯地衣類ルイボスエキス、小麦タンパク加水分解物ベントナイト、シー・メイウィード(Sea Mayweed;イヌカミツレ(Tripleurospermum martimum)エキス)、トリカプリルカプリン酸グリセリルテンサイ(Beta vulgaris)エキス)、ブチレングリコールウラギク(Aster maritime/Tripolium)エキス)、エリンギウムマリチムムカルス培養液、藻類エキス及びヨモギオウシュウヨモギ(Artemisia vulgaris)エキス、加水分解アルギン、オプンチアフィクスインジカ(ナポルサボテン(Napol Cactus))果実エキスグリチルリチン酸カリウム甘草の根から抽出したもの)、グリチルリチン酸ステアリル(甘草の根から抽出したもの)、テリハボク種子油、及びゴシュユ果実エキス及びブチルグリコール及びブチル化ヒドロキシトルエン、及びその組合せが含まれる。1以上の具体例では、少なくとも1の植物化学物質はアベナンスラミドを含む。1以上の具体例では、少なくとも1の植物化学物質はトレハロースを含む。

0027

アベナンスラミドは、主に脱皮カラスムギ中に存在するカラスムギフィトアレキシン一種である。一般に、アベナンスラミドは、疑似ペプチド結合にてヒドロキシ桂皮酸誘導体に結合したアントラニル酸誘導体を含む。アベナンスラミドは、時には、ヒドロキシシンナモイルアルカロイドと称される。アベナンスラミドの例としては、Sc(アベナンスラミドCとも呼ばれる)、Bf(アベナンスラミドBとも呼ばれる)及びBp(アベナンスラミドAとも呼ばれる)が含まれる。

0028

アベナンスラミドは、カラスムギの核心抽出物中に見られる。カラスムギの核心エキスは、時には、カラスムギ穀粒エキスと称される。市販製品としては、化粧品原料国際命名法(INCI)によってカラスムギエキスと命名されたもの、例えば、商品名CP Oat AvenanthramidesとしてCeapro Inc.から市販の製品(保存料ソルビン酸カリウム0.2質量%とともに、グリセリン中に、アベナンスラミドAF-1、AF-2、及びAF-6 100−120 ppmを含有するといわれている)がある。

0029

1以上の具体例では、アベナンスラミドは、下記の化学構造によって表される:

0030

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質を、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.002 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.005 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.01 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.02 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.05 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.1ppmの量で含む。

0031

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質を、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下の量で含む。

0032

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質を、組成物の総質量基準で、約0.001 ppm−約10質量%、他の具体例では、約0.005 ppm−約8質量、他の具体例では、約0.01−約5質量%の量で含む。

0033

有利には、第1の皮膚コンディショニング剤の組合せの驚くべき相乗効果の結果として、比較的少量の第1の皮膚コンディショニング剤を含有する組成物により、有益な皮膚コンディショニング効果が達成される。1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有する植物化学物質を、組成物の総質量基準で、約10ppm以下、他の具体例では、約8ppm以下、他の具体例では、約5ppm以下、他の具体例では、約3ppm以下、他の具体例では、約1ppm以下、他の具体例では、約0.5ppm以下、他の具体例では、約0.3ppm以下、他の具体例では、約0.1ppm以下の量で含む。

0034

1以上の具体例では、組成物は、トレハロースを、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.002 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.005 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.01 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.02 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.05 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.1ppmの量で含む。

0035

1以上の具体例では、組成物は、トレハロースを、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下の量で含む。

0036

1以上の具体例では、組成物は、トレハロースを、組成物の総質量基準で、約0.001 ppm−約10質量%、他の具体例では、約0.005 ppm−約8質量、他の具体例では、約0.01−約5質量%の量で含む。

0037

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有するアベナンスラミドを、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.002 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.005 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.01 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.02 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.05 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.1ppmの量で含む。

0038

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有するアベナンスラミドを、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下の量で含む。

0039

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の抗炎症特性を有するアベナンスラミドを、組成物の総質量基準で、約0.001 ppm−約10質量%、他の具体例では、約0.005 ppm−約8質量、他の具体例では、約0.01 ppm−約5質量%の量で含む。

0040

アベナンスラミドと、他の皮膚コンディショニング剤(例えば、ナイアシンアミド)との組合せの驚くべき相乗効果の結果として、比較的少量のアベナンスラミドを含有する組成物により、有益な皮膚コンディショニング効果が達成される。1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1のアベナンスラミドを、組成物の総質量基準で、約10ppm以下、他の具体例では、約8ppm以下、他の具体例では、約5ppm以下、他の具体例では、約3ppm以下、他の具体例では、約1ppm以下、他の具体例では、約0.5ppm以下、他の具体例では、約0.3ppm以下、他の具体例では、約0.1ppm以下の量で含む。

0041

1以上の具体例では、アベナンスラミドの量は、組成物の総質量基準で、約0.001−約0.5ppm、他の具体例では、約0.002−約0.3ppm、他の具体例では、約0.003−約0.1ppmである。

0042

1以上の具体例では、植物化学物質は、溶液又はエマルジョンとして、組成物に添加される。換言すれば、植物化学物質をキャリヤー(ただし、キャリヤーは、組成物の抗菌性又はコンディショニング特性に悪影響を及ぼしてはならない)とプレ混合して、植物化学物質の溶液又はエマルジョンを形成することができる。キャリヤーの例としては、水、アルコール、グリコール(例えば、プロピレングリコール又はエチレングリコール)、ケトン、直鎖状及び/又は環状炭化水素トリグリセリドカーボネートシリコーンアルケンエステル(例えば、酢酸エステル安息香酸エステル脂肪酸エステルグリセリルエステル)、エーテルアミドポリエチレングリコール及びPEG/PPG共重合体無機塩溶液(塩水)、及びその混合物が含まれる。植物化学物質をプレ混合して植物化学物質溶液又はエマルジョンを形成する場合、組成物に添加される溶液又はエマルジョンの量は、植物化学物質の量が上記の設定範囲内に入るように選択されることが理解されるであろう。

0043

b.角質層形成エンハンサー
1以上の具体例では、第1の皮膚コンディショニング剤の少なくとも1は、角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を含む。有利には、角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素は、バリヤーの修復を増強する。1以上の具体例では、角質層形成エンハンサーは、脂質の調整にも役立つ。

0044

1以上の具体例では、組成物は、ビタミンB(例えば、ビタミンB3又はビタミンB複合体)、レチノール、レチンアルデヒドレチノイン酸没食子酸エピガロカテキンエイコサペンタエン酸ヘキサミジン、ナイアシンアミド、レシチンリノレン酸、リノレン酸、リポ酸リシンリン脂質カルニチンカルノシンアデノシン三リン酸アデノシン環状リン酸パルミトイルオリゴペプチドパルミトイルトリペプチド−3(及び多くの他のペプチド)、及びリンゴエキスから選ばれる少なくとも1の角質層形成エンハンサーを含む。

0045

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.0005 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.001 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.002 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.005 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.01 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.02 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.05 ppm、他の具体例では、少なくとも約0.1ppmの量で含む。

0046

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下、他の具体例では、約0.3質量%以下、他の具体例では、約0.1質量%以下、他の具体例では、約0.05質量%以下の量で含む。

0047

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素を、組成物の総質量基準で、約0.001 ppm−約10質量%、他の具体例では、約0.005−約8質量、他の具体例では、約0.01−約5質量%の量で含む。

0048

1以上の具体例では、組成物は、ナイアシンアミドを、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001質量%、他の具体例では、少なくとも約0.002質量%、他の具体例では、少なくとも約0.005質量%、他の具体例では、少なくとも約0.01質量%、他の具体例では、少なくとも約0.02質量%、他の具体例では、少なくとも約0.05質量%の量で含む。

0049

1以上の具体例では、組成物は、ナイアシンアミドを、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下、他の具体例では、約0.3質量%以下、他の具体例では、約0.1質量%以下、他の具体例では、約0.05質量%以下の量で含む。

0050

1以上の具体例では、組成物は、ナイアシンアミドを、組成物の総質量基準で、約0.001−約10質量%、他の具体例では、約0.005−約8質量、他の具体例では、約0.01−約5質量%の量で含む。

0051

1以上の具体例では、ナイアシンアミドの量は、組成物の総質量基準で、約0.01−約10質量%、他の具体例では、約0.05−約5質量%、他の具体例では、約0.1−約1質量%である。

0052

有利には、第1の皮膚コンディショニング剤の組合せの驚くべき相乗効果の結果として、比較的少量の角質層形成エンハンサーを含有する組成物により、有益な皮膚コンディショニング効果が達成される。例えば、1以上の具体例では、組成物は、ナイアシンアミドを、組成物の総質量基準で、約0.5質量%以下、他の具体例では、約0.3質量%以下、他の具体例では、約0.1質量%以下、他の具体例では、約0.05質量%以下の量で含む。

0053

1以上の具体例では、組成物中に存在する第1の皮膚コンディショニング剤の総量は、組成物の総質量基準で、約1質量%未満、他の具体例では、約0.8質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満、他の具体例では、約0.4質量%未満、他の具体例では、約0.3質量%未満である。

0054

IV.沈着エンハンサー
1以上の具体例では、本発明の組成物は、少なくとも1の沈着エンハンサーを含む。有利には、沈着エンハンサーは、非毒性、非刺激性及び非アレルゲン性である。好適な沈着エンハンサーは、予測可能且つ再現可能な活性及び期間で迅速に作用する。好適には、沈着エンハンサーは、身体内で、顕著な薬理活性を有しておらず、皮膚から除去される際、バリヤー特性が迅速かつ十分に正常に戻る。沈着エンハンサーは、主に、一方向性に作用し、すなわち、身体からの内在性物質の損失を防止しつつ、治療薬が身体内に入ることを許容する。有利には、沈着エンハンサーは、美容的に許容される外観及び許容される皮膚感触を提供する。

0055

1以上の具体例では、沈着エンハンサーの例としては、界面活性剤、胆汁酸塩及びその誘導体、脂肪酸及びその誘導体、キレート剤、及びスルホキシドが含まれる。

0057

1以上の具体例では、沈着エンハンサーは、ポリオールプレポリマー-2、ポリオールプレポリマー-14、及びポリオールプレポリマー-15から選ばれるヒドロキシ末端ポリウレタン化合物を含んでなる。ポリオールプレポリマー-2は、時には、PPG-12/SMDIコポリマーと称される。

0058

1以上の具体例では、組成物は、沈着エンハンサーを、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下、他の具体例では、約0.5質量%以下、他の具体例では、約0.3質量%以下、他の具体例では、約0.1質量%以下、他の具体例では、約0.05質量%以下の量で含む。

0059

1以上の具体例では、組成物は、沈着エンハンサーを、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.005質量%、他の具体例では、少なくとも約0.01質量%、他の具体例では、少なくとも約0.02質量%、他の具体例では、少なくとも約0.05質量%、他の具体例では、少なくとも約0.1質量%、他の具体例では、少なくとも約0.2質量%の量で含む。

0060

1以上の具体例では、組成物は、沈着エンハンサーを、組成物の総質量基準で、約0.005−約10質量%、他の具体例では、約0.01−約5質量、他の具体例では、約0.05−約3質量%の量で含む。

0061

1以上の具体例では、組成物は、ヒドロキシ末端ポリウレタン化合物を、組成物の総質量基準で、約0.005−約5質量%、他の具体例では、約0.01−約3質量、他の具体例では、約0.05−約1質量%の量で含む。

0062

V.任意成分
本発明の組成物は、さらに、広い範囲の任意成分を含んでなることができるが、ただし、これらは、組成物の抗菌効力、組成物の審美性、又は組成物の皮膚コンディショニング特性に悪影響を及ぼさないものである。抗菌効力に関して、「悪影響」とは、確立された抗菌効力テストによるlog10減少値における減少、換言すれば、対数減少値が約0.5以上減少しないことを意味する。

0063

CTFAInternational Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, 11版, 2005及び2004 CTFA International Buyer's Guide(これらの両方を、参照して、ここに組み込む)は、本発明の組成物での使用に好適である、スキンケア工業において一般的に使用される各種の非限定的な化粧品及び医薬品成分を記載している。後者の引用文献の第537頁には、成分の機能的な種類の非限定的な例が記載されている。これらの機能的な種類の例としては、研磨剤抗アクネ剤固化防止剤酸化防止剤(例えば、グアイアズレン及びスピルリナ)、鎮痒薬結合剤生物学的添加剤増量剤、キレート剤、化学添加剤着色剤化粧品用収斂剤、化粧品用殺生物剤変性剤薬用収斂剤、乳化剤外用鎮痛剤膜形成剤香り成分、保湿剤、不透明化剤可塑剤、保存料(時には、抗菌剤と称される)、噴射剤還元剤美白剤、皮膚コンディショニング剤(皮膚軟化剤、その他(miscellaneous)、及び水分蒸発抑制剤(occlusive))、皮膚保護剤溶媒、界面活性剤、起泡力増進剤ヒドロトロープ可溶化剤懸濁剤非界面活性剤)、日焼け止め剤紫外吸収剤粘着防止剤、及び増稠剤水性及び非水性)が含まれる。ここで有用な物質の他の機能的な種類の例としては、可溶化剤、金属イオン封鎖剤角質溶解剤局所活性成分などが含まれる。

0064

a.保湿剤
特定の具体例では、組成物は、1以上の保湿剤を含んでなる。保湿剤の例としては、プロピレングリコール、へキシレングリコール、1,4−ジヒドロキシヘキサン、1,2,6−ヘキサントリオールソルビトール、ブチレングリコール、プロパンジオール(例えば、メチルプロパンジオール)、ジプロピレングリコールトリエチレングリコール、グリセリン(グリセロール)、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、ポリエチレンソルビトール、及びその組み合わせが含まれる。他の保湿剤としては、グリコール酸グリコール酸塩乳酸塩尿素ヒドロキシエチル尿素、α−ヒドロキシ酸(例えば、乳酸)、ピロリドンカルボン酸ナトリウムヒアルロン酸キチンなどが含まれる。

0065

ポリエチレングリコール保湿剤の例としては、PEG-4、PEG-、PEG-6、PEG-7、PEG-8、PEG-9、PEG-10、PEG-12、PEG-14、PEG-16、PEG-18、PEG-20、PEG-32、PEG-33、PEG-40、PEG-45、PEG-55、PEG-60、PEG-75、PEG-80、PEG-90、PEG-100、PEG-135、PEG-150、PEG-180、PEG-200、PEG-220、PEG-240、及びPEG-800が含まれる。

0066

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の保湿剤を、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001質量%、他の具体例では、少なくとも約0.002質量%、他の具体例では、少なくとも約0.005質量%、他の具体例では、少なくとも約0.01質量%、他の具体例では、少なくとも約0.02質量%、他の具体例では、少なくとも約0.05質量%、他の具体例では、少なくとも約0.1質量%、他の具体例では、少なくとも約0.2質量%、他の具体例では、少なくとも約0.5質量%、他の具体例では、少なくとも約0.7質量%、他の具体例では、少なくとも約1質量%、他の具体例では、少なくとも約1.5質量%、他の具体例では、少なくとも約2質量%の量で含む。

0067

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1の保湿剤を、組成物の総質量基準で、約20質量%以下、他の具体例では、約15質量%以下、他の具体例では、約10質量%以下、他の具体例では、約8質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約3質量%以下の量で含む。

0068

有利には、第1の皮膚コンディショニング剤の組合せの驚くべき相乗効果の結果として、比較的少量の保湿剤を含有する組成物により、有益な皮膚コンディショニング効果が達成される。1以上の具体例では、組成物における保湿剤の総量は、組成物の総質量基準で、約2質量%未満、他の具体例では、約1質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満、他の具体例では、約0.1質量%未満である。1以上の具体例では、グリセリンの量は、組成物の総質量基準で、約2質量%未満、他の具体例では、約1質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満、他の具体例では、約0.1質量%未満である。本発明の組成物が良好な審美性を有する理由の1つは、効果的な皮膚コンディショニングの利点を有する生成物を生成するために要求される原料物質の合計量が少ないことによるものであると考えられる。

0069

b.保湿性エステル
これらの又は他の具体例では、組成物は、1以上のコンディショニング性又は保湿性エステルを含有してなる。エステルの例としては、ミリスチン酸セチルセチルリストレート及び他のセチルエステル、セバシン酸ジイソプロピル、及びミリスチン酸イソプロピルが含まれる。

0070

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1のコンディショニング性又は保湿性エステルを、組成物の総質量基準で、約10質量%以下、他の具体例では、約5質量%以下、他の具体例では、約2質量%以下、他の具体例では、約1質量%以下の量で含む。

0071

1以上の具体例では、組成物は、少なくとも1のコンディショニング性又は保湿性エステルを、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.001質量%、他の具体例では、少なくとも約0.002質量%、他の具体例では、少なくとも約0.005質量%、他の具体例では、少なくとも約0.01質量%、他の具体例では、少なくとも約0.02質量%、他の具体例では、少なくとも約0.05質量%、他の具体例では、少なくとも約0.1質量%、他の具体例では、少なくとも約0.2質量%、他の具体例では、少なくとも約0.5質量%、他の具体例では、少なくとも約0.7質量%、他の具体例では、少なくとも約1質量%の量で含む。

0072

他の具体例では、含まれる各エステルは、組成物の総質量基準で、約0.5−約5質量%、他の具体例では、約1−約2質量%の量で存在する。

0073

一方、第1の皮膚コンディショニング剤の組合せの驚くべき相乗効果の結果として、保湿性エステルは要求されないか、又は比較的少量で存在できる。1以上の具体例では、組成物における保湿性エステルの総量は、組成物の総質量基準で、約1質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満、他の具体例では、約0.1質量%未満、他の具体例では、約0.05質量%未満である。

0074

c.乳化剤
1以上の具体例では、組成物は1以上の乳化剤を含むことができる。乳化剤の例としては、ステアリルアルコール、ソルビタンオレエートトリデセス−2、ポロキサマー、及びPEG/PPG-20/6ジメチコーンが含まれる。1具体例では、乳化剤は、抗菌性組成物の総質量基準で約10質量%以下の量で存在する。他の具体例では、乳化剤は、抗菌性組成物の総質量基準で、約0.1−約5質量%、他の具体例では、約0.5−約2質量%の量で存在する。

0075

d.シリコーングリコール
1以上の具体例では、組成物は、1以上のシリコーングリコールを含有する。シリコーングリコールは、一般に、ポリマー骨格中に1以上のSi-O-Si結合を含有することによって特徴付けられる。シリコーングリコールは、オルガノポリシロキサンジメチコーンコポリオールカルビノール変性シリコーンシリコーンポリエーテルアルキルメチルシロキサンアモジメチコントリシロキサンエトキシレートジメチコノール、4級化シリコーングリコール、ポリシリコーンシリコーンクロスポリマー、及びシリコーンワックスを含む。

0076

シリコーングリコールの例としては、ジメチコーンPEG-7ウンデシレネート、PEG-10ジメチコーン、PEG-8ジメチコーン、PEG-12ジメチコーン、ペルフルオロノニルエチルカルボキシデカルPEG-10、PEG-20/PPG-23ジメチコーン、PEG-11メチルエチルジメチコーン、ビス-PEG/PPG-20/20ジメチコーン、Silicone Quat、PEG-9ジメチコーン、PEG-12ジメチコーン、フルオロPEG-8ジメチコーン、PEG-23/PPG-6ジメチコーン、PEG-20/PPG-23ジメチコーン、PEG-17ジメチコーン、PEG-5/PPG-3ジメチコーン、ビスPEG-20ジメチコーン、PEG/PPG-20/15ジメチコーンコポリマー及びスルホスクシネートブレンド、PEG-8ジメチコーン/ダイマー酸ブレンド、PEG-8ジメチコーン/脂肪酸ブレンド、PEG-8ジメチコーン/冷間圧搾植物オイル/ポリクオタニウムブレンド、ランダムブロックポリマー及びその混合物が含まれる。

0077

1具体例では、シリコーングリコールは、式

R2-Si(CH3)2-[O-Si(CH3)2]a-[O-Si(CH3)R3]b-O-Si(CH3)2-R2

(ここで、R2及びR3は、独立して、メチル基又は式

-(CH2)3-O-(CH2CH2O)c-[CH2CH(CH3)O]d-(CH2CH2O)eH

で表される部分であり、ただし、R2及びR3の両方がCH3であることはなく、aは約3−約21の整数であり、bは約1−約7の整数であり、cは約0−約40の整数であり、dは約0−約40の整数であり、及びeは約0−約40の整数であり、ただし、a≧3×bであり、c+d+e≧5である)で表される化合物を含む。

0078

1以上の具体例では、組成物は、組成物の総質量基準で、シリコーングリコール少なくとも約0.002質量%を含む。他の具体例では、組成物は、組成物の総質量基準で、シリコーングリコール少なくとも約0.01質量%を含む。さらに他の具体例では、組成物は、組成物の総質量基準で、シリコーングリコール少なくとも約0.05質量%を含む。

0079

1以上の具体例では、組成物中に存在する各シリコーングリコールは、組成物の総質量基準で、約0.002−約4質量%の量で存在するが、より多い量も有用である。他の具体例では、各シリコーングリコールは、組成物の総質量基準で、約0.01−約2質量%の量で任意に存在する。リストした成分に関するこのような質量は、活性レベルに基づくものであり、従って、他の特定しない限り、市販品に含まれるキャリヤー又は副生物を含まない。

0080

1以上の具体例では、シリコーングリコールは、PEG-12ジメチコーン、PEG-10ジメチコーン、PEG-8ジメチコーン、及びその組み合わせから選ばれる。

0081

e.その他の皮膚コンディショナー
1以上の具体例では、組成物は、アロエ、ビタミンE、及びC6-10アルカンジオールから選ばれる1以上の他の皮膚コンディショナーを含む。

0082

1以上の具体例では、組成物は、さらに、1以上のC6-10アルカンジオール、すなわち、炭素鎖長6−10を有するジオールを含んでなる。1以上の具体例では、ジオールは直鎖状ジオールを含んでなる。1以上の具体例では、ジオールは、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、又はその混合物を含む。1,2−オクタンジオールは、時には、カプリリルグリコールと称される。1以上の具体例では、ジオールは、1以上のC6-8アルカンジオール、すなわち、炭素鎖長6−8を有するジオールを含んでなる。

0083

1以上の具体例では、組成物は、組成物の総質量基準で、C6-10アルカンジオールを約0.05−約4質量%の量で含む。1具体例では、ジオールは、組成物の総質量基準で、約0.1−約1質量%の量で存在し、他の具体例では、ジオールは、約0.15−約0.7質量%の量で存在し、さらに他の具体例では、約0.2−約0.6質量%、及びさらに他の具体例では、約0.25−約0.5質量%の量で存在する。必要であれば、より多い量のジオールを使用することができ、少なくとも同様に機能することが理解されるであろう。

0084

本発明の組成物では、皮膚軟化剤、保湿剤、保湿性エステル、及び他の皮膚コンディショニング剤は必要とされず、必要であれば、例えば、改善された審美性を達成するため及び/又は抗菌効力に対する悪影響を回避するために、制限されることは理解されなければならない。すなわち、C1-6アルコール、上述の第1の皮膚コンディショニング剤、及び沈着エンハンサーを含有する本発明の組成物は、追加の皮膚コンディショニング剤を含有しないか、限られた量、すなわち、皮膚コンディショニング特性をうたう他のアルコール製品において見られるよりも有意に少ない量で追加の皮膚コンディショニング剤を含有できる。このように、この明細書の目的に関しては、用語「追加の皮膚コンディショニング剤」とは、抗炎症特性を有する植物化学物質又は角質層の形成に役立つ酵素又は補酵素ではない、各種の皮膚軟化剤、保湿剤、保湿性エステル、水分蒸発抑制剤などと定義される。

0085

1以上の具体例では、組成物における追加の皮膚コンディショニング剤の総量は、組成物の総質量基準で、約2質量%未満、他の具体例では、約1.5質量%未満、他の具体例では、約1質量%未満、他の具体例では、約0.75質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満である。他の具体例では、本発明の組成物は、追加の皮膚コンディショニング剤を含有しない。

0086

f.増粘剤
1以上の具体例では、本発明の組成物は粘稠化される。有利には、好適な安定性、許容される美容特性、好適な粘度を提供するために、上述のアルコール性組成物と適合する増粘剤が使用される。

0087

1以上の具体例では、本発明の組成物は、好適な粘度計及びスピンドルを使用して測定して、23℃において、少なくとも約100センチポイズcps)、他の具体例では、少なくとも約500 cps、他の具体例では、少なくとも約1,000 cps、他の具体例では、少なくとも約1,500 cps、他の具体例では、少なくとも約2,000 cps、他の具体例では、少なくとも約3,000 cps、他の具体例では、少なくとも約4,000 cps、他の具体例では、少なくとも約10,000 cps、他の具体例では、少なくとも約20,000 cps、他の具体例では、少なくとも約50,000 cps、他の具体例では、少なくとも約80,000 cpsの粘度を有する。例えば、1以上の具体例では、粘度は、ヘリパスアダプターとともに、非常に低いせん断性の粘度計(例えば、BrookfieldLVDV-I粘度計)及びTスピンドルを使用して測定される。

0088

1以上の具体例では、本発明の組成物は,さらに米国特許第8,062,649号(参照して、ここに組み込む)に記載されているように、非イオン系及び/又はカチオン系の界面活性剤に基づく増粘剤を使用することによって粘稠化される。

0089

1以上の具体例では、非イオン系及び/又はカチオン系の界面活性剤は、組成物の総質量基準で、約0.5−約10質量%、他の具体例では、約1−約8質量%、及び他の具体例では、約2−約6質量%の量で存在する。

0090

ここで使用するように、ポリマー性増粘剤は、非イオン系又はカチオン系であれば、増粘剤系の一部と考えられ、組成物におけるその存在の結果、組成物の粘度が増大する。これらの特性を有していない特定のポリマーも、組成剤中に存在することができるが、組成物の粘度には有意には寄与しない。本発明の目的については、これらは増粘剤の一部とはみなされない。例えば、特定の非イオン系ポリマー(例えば、低分子量ポリエチレングリコール(例えば、約20,000未満の分子量を有するもの))は、組成物の粘度を有意に増大させない。これらは、皮膚軟化剤又は保湿剤と考えられる。

0091

1以上の具体例では、ポリマー性増粘剤系は、室温において固状の少なくとも1のカチオン系又は非イオン系のポリマーを含む。カチオン系のポリマー性増粘剤の例としては、カチオン的変性されたセルロース、4級化天然アミノ官能性ポリマー、及びアクリレートアクリルアミドビニルラクタム酢酸ビニルメチルビニルエーテルスチレン、及びアクリロニトリルの群から選ばれるエチレン系不飽和モノマーに基づくポリマーが含まれる。非イオン系のポリマー性増粘剤の例としては、変性セルロース、非イオン系のエチレン系不飽和モノマーに基づく会合性ポリマー(ここで、少なくとも1のコモノマーは、少なくとも炭素原子16個を有する)、及びアクリレート、アクリルアミド、ビニルラクタム、酢酸ビニル及びその加水分解誘導体、メチルビニルエーテル、スチレン、及びアクリロニトリルの群から選ばれるエチレン系不飽和モノマーに基づくポリマーが含まれる。

0092

更なる例としては、水溶性であるカチオン変性セルロースポリマー(例えば、商標名「CELQUAT」(ニュージャージーブリッジウォーター,National Starch and Chemicals Corp.)及び「UCARE」(ニュージャージー州エジソン,American Corporation)で販売されている変性セルロース製品)が含まれる。「CELQUAT」は、ポリエトキシ化セルロース及び塩化ジメチルジアリルアンモニウムのコポリマーであり、トイレ化粧品・香料工業協会(CTFA)の名称「ポリクオタニウム-4」を有する。「CELQUAT」ポリマーの例は、CELQUAT SC-230M及びH-100である。「UCARE」は、ポリマー性ヒドロキシエチルセルロース級アンモニウム塩及び塩化トリメチルアンモニウム置換エポキシドであり、CTFAの名称「ポリクオタニウム-10」を有する。「UCARE」ポリマーの例は、UCARE JR-30Mである。

0093

ヒドロキシエチルセルロースのアルキル変性4級アンモニウム塩及び塩化トリメチルアンモニウム置換エポキシドも有用であると認められた。このポリマーは、CTFAの名称「ポリクオタニウム-24」であり、American Corp.(ニュージャージー州エジソン)からQUATRISOFT LM-200として市販されている。

0094

本発明において有用なカチオン性合成ポリマーの例としては、次のモノマー、すなわち、メタクリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウム塩アクリロイルオキシアルキルトリアルキルアンモニウム塩、及び4級化ジアルキアノアキルアクリルアミジン塩の1つからなるホモポリマートリアルキルアミノアルキルアクリレート及びメタクリレート塩、ジアルキルジアリルアンモニウム塩、アクリルアミドアルキルトリアルキル塩、メタクリルアミドアルキルトリアルキル塩、及びアルキルイミダゾリニウム塩、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、メチルビニルエーテル、アクリレート、メタクリレート、スチレン、及びアクリロニトリルの群から選ばれる少なくとも2のモノマーからなるコポリマーが含まれる。代表的には、塩のため、対イオンは、F-、Cl-、Br-、及びCH3(CH2)nSO4-(ここで、n=0−4)である。

0095

各種の4級化度の各種の4級コポリマーは、メチル、エチル又はプロピル側鎖を有するアミノアクリレートのホモポリマー又はコポリマーに基づいて合成される。これらのモノマーも、4級アクリル系ホモポリマー(例えば、塩化2‐メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム及び臭化2−メタクリロキシエチルメチルジエチルアンモニウムのホモポリマー);及び4級アクリレートモノマー水溶性モノマーとのコポリマー(例えば、Petrolite Product No. Q-0043、線状4級アクリレート及びアクリルアミドの高分子量(4−5×106MW)の有標コポリマー)を含む他の非イオン性モノマーと共重合される。

0096

カチオン性ポリマーの例としては、硫酸ジエチルで4級化され及びポリアクリロニトリルブロックに結合されたN,N−ジアルキルアミノプロピル−N−アクリルアミジンが含まれる。このブロックコポリマーは、Lipo Chemicals Inc.(ニュージャージー州パターソン)から、HYpan QT-100として入手できる。更なる例としては、Clariantから商標名「Aristoflex(登録商標)AVC」で入手できるアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマーが含まれる。

0097

好適な非イオン系ポリマーの例としては、メチルヒドロキシプロピルセルロース(Aqualon(デラウエア州ウィルミントン)から「BENECEL MP 943」として入手できる);ヒドロキシプロピルセルロース(Aqualon(デラウエア州ウィルミントン)から「KLUCEL」(LF、GF、MF、HF)として入手できる);及びScientific Polymer Products(ニューヨークオンタリオ)から入手できるヒドロキシブチルメチルセルロース(3.5%ヒドロキシブチル及び30%メトキシル)が含まれる。

0098

好適な膨潤性ポリマーの例としては、アクリルアミド及びトリアルキルアミノアルキルアクリレート及びメタクリレート塩、ジアルキルジアリルアンモニウム塩、アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム塩、メタクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム塩、及びイミダゾリニウム塩を含んでなるモノマーの群から選ばれる少なくとも1の4級モノマーの架橋ポリマーが含まれる。対イオンは、F-、Cl-、Br-、及びCH3(CH2)nSO4-(ここで、n=0−4)である。N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、メチルビニルエーテル、アクリレート、メタクリレート、スチレン等を含む他のコモノマーも付加することができる。1以上の具体例では、ポリマーは、ポリ(塩化2−メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム)からなる(CTFAの名称「ポリクオタニウム-37」に該当する)。1以上の具体例では、ポリマーは、アクリルアミド及び塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムからなる(CTFAの名称「ポリクオタニウム-32」に該当する)。これらは、Allied ColloidsInc.(バージニア州フォーク)から、「SALCARE」SC95、SC96、及びSC92として市販されている。

0099

他の膨潤性ポリマー(すなわち、わずかに架橋されたポリマー)は、架橋のために電離放射線を使用して調製される。例えば、N−ビニルラクタム(例えば、N−ビニルピロリドン)からなるポリマー「LUVIQUAT HM 552」(ビニルイミダゾリウムメソクロリド及びビニルピロリドンのコポリマー;CTFAの名称「ポリクオタニウム-16」に該当する)、及び「GAFQUAT HS-100」(ビニルピロリドン/塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムコポリマー;CTFAの名称「ポリクオタニウム-28」に該当する)。

0100

ポリ不飽和モノマー(例えば、マレイン酸ジアリル)を使用する化学架橋も有用であることが証明されている。他の好適な架橋剤は、多エチレン系不飽和化合物(ここで、エチレン系基は、ビニル基置換ビニル基、例えば、イソプロぺニル基を含む)、アリル基、及び/又はメタリル基であり、これらの基は窒素原子又は酸素原子に結合している)である。ここで使用する「ビニル基」、「アリル基」、及び「メタリル基」は、置換誘導体を含む。化合物の例としては、ジビニルジアリル、又はジメタリルエステル、エーテル、アミド、又は尿素が含まれる。具体的な例は、米国特許第5,225,473号及び同第4,931,282号に開示されている。更なる例としては、マレイン酸ジアリルとの共有結合架橋を介して又は線状PVP粉末放射線架橋によって調製される架橋ポリビニルピロリドン(PVP)物質が含まれる。

0101

関連するポリマーの例としては、エチレン系不飽和モノマー系のポリマー(少なくとも1のコモノマーが炭素原子少なくとも16個を有する)が含まれる。1例は、セチルヒドロキシエチルセルロース(Aqualonsから「NATROSOLPLUS」として入手できる)である。

0102

1以上の具体例では、本発明の組成物は、米国特許第7,803,390号に記載されているように(参照して、ここに組み込む)、乳化剤を基材とする増粘剤を使用することによって粘稠化される。

0103

増粘剤の例としては、多糖増粘剤、例えば、デンプン植物ゴムペクチン、及びグァーが含まれる。

0104

1以上の具体例では、本発明の組成物は、ポリアクリレート増粘剤によって粘稠化される。ポリアクリレート増粘剤の例としては、カーボマー、アクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー、アクリル酸/アルキル(C5−C10)アクリレートのコポリマー、アクリル酸及び無水マレイン酸のコポリマー、及びその混合物が含まれる。

0105

1以上の具体例では、ポリマー性増粘剤は、架橋剤約0.5−約4質量%を含む。架橋剤の例としては、ポリアルケニポリエーテルが含まれる。

0106

ポリアクリレートタイプの市販ポリマーとしては、商標名Carbopol(登録商標)、Acrysol(登録商標)ICS-1、Polygel(登録商標)、Sokalan(登録商標)、Carbopol(登録商標)1623、Carbopol(登録商標)695、Ultrez 10、及びPolygel(登録商標)DBで販売されているものが含まれる。

0107

1以上の具体例では、増粘剤の量は、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.01質量%であり、他の具体例では、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.02質量%、さらに他の具体例では、少なくとも約0.05質量%、さらに他の具体例では、少なくとも約0.1質量%である。1以上の具体例では、増粘剤は、組成物の総質量基準で、少なくとも約0.5質量%、他の具体例では、少なくとも約0.75質量%の量で存在する。1以上の具体例では、本発明の組成物は、組成物の総質量の約10質量%未満のポリマー性増粘剤を含んでなる。1以上の具体例では、増粘剤の量は、組成物の総質量基準で、約0.01−約1質量%、他の具体例では、0.02−0.4質量%、及び他の具体例では、約0.05−約0.3質量%である。1以上の具体例では、増粘剤の量は、組成物の総質量基準で、約0.1−約10質量%、他の具体例では、0.5−5質量%、及び他の具体例では、約0.75−約2質量%である。

0108

1以上の具体例では、組成物は、さらに中和剤を含むことができる。カーボマーポリマーの塩を形成するために中和剤を使用することは知られている。中和剤の例としては、アミンアルカノールアミンアルカノールアミド無機塩基アミノ酸(塩を含む)、エステル及びそのアシル誘導体が含まれる。

0109

1以上の具体例では、組成物は、粘度範囲約5,000−約80,000cps、他の具体例では、約5,000−約35,000 cps、及び他の具体例では、約10,000−約25,000 cpsによって特徴付けられる含水アルコールゲルとして処方される。1具体例では、粘度は、RV及び/又はLVスピンドルを使用するBrookfield RV粘度計を使用して22℃±3℃において測定される。含水アルコール性ゲルは、米国特許出願公開第2010/0317743号に記載されており、参照して、ここに組み込む。

0110

g.補助抗菌剤
C1-6アルコール以外の各種の抗菌活性剤は、「補助抗菌剤」と称される。1以上の具体例では、補助抗菌成分の量(保存料を含む)は、組成物の総質量基準で、約0.1質量%以下、他の具体例では、約0.05質量%以下である。他の具体例では、組成物は、補助抗菌剤を含有しない。

0111

他の具体例では、補助抗菌剤を含めることもできると考えられるが、ただし、抗菌剤は組成物の抗菌性に悪影響を及ぼしてはならない。補助抗菌剤の例としては、トリクロサン(5−クロロ−2(2,4−ジクロロフェノキシフェノールPCMX)としても知られており、Ciba-Geigy Corporationから商標名IRGASAN(登録商標)として市販されている);クロロキシレノール(4−クロロ−3,5−キシレノールとしても知られており、Nipa Laboratories Inc.から商標名NIPACIDE(登録商用)MX又はPXとして市販されている);ヘキセチジン(5−アミノ−1,3−ビス(2−エチルへキシル)−5−メチル−ヘキサヒドロピリミジンとしても知られている);クロロヘキシジングルコネート及びN,N''−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,14−テトラアザテトラデカンジイミジアミドの塩を含むクロロヘキシジン塩;2−ブロモ2−ニトロプロパン−1,3−ジオール;塩化ベンザルコニウム塩化セチルピリジニウム塩化アルキルベンジルジメチルアンモニウム;ヨウ素;フェノール、ビスフェノールジフェニルエーテルフェノール誘導体ポリビニルピロリジノン‐ヨウ素を含むポビドン−ヨウ素;パラベンジメチロール−5,5−ジメチルヒダントインDMDMヒダントイン又はグリダントとしても知られている)と共に、2,4−イミダゾリンジオン及び2,4−イミダゾリンジオンの誘導体を含むヒダントイン及びその誘導体;フェノキシエタノール;塩化1−(3−クロロアリル)−3,5,6−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンシス異性体クオタニウム-15としても知られており、Dow Chemical Companyから商標名DOWCIL 2000として市販されている);ジアゾリジニル尿素;塩化ベンゼトニウム塩化メチルベンゼトニウム;グリセリルラウレート遷移金属化合物(例えば、銀、銅、マグネシウム亜鉛化合物)、過酸化水素二酸化塩素アニリド、ビスグアニジントロポロン、及びその混合物が含まれる(これらに限定されない)。1以上の具体例では、補助抗菌剤は、組成物の総質量基準で、約0.001−2質量%の量で存在する。

0112

h.制限された成分
有利には、現在の防腐組成物にとって重要とされている特定の成分は、本発明の組成物では制限される。例えば、亜鉛化合物(例えば、亜鉛有機塩グルコン酸亜鉛ジンクピリチオン、又はZinc Omadine)は不要であり、必要であれば、組成物の総質量基準で、約0.5質量%未満、他の具体例では、約0.1質量%未満、又は他の具体例では、0.05質量%未満に制限される。他の具体例では、組成物は亜鉛の有機塩を含まない。

0113

1以上の具体例では、酸の量は制限される。より詳しくは、1以上の具体例では、有機酸の量は制限される。1以上の具体例では、次の酸:クエン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸酒石酸、及び酢酸のいずれかの量は制限される。制限される場合、酸の量は、組成物の総質量基準で、約0.125質量%未満、他の具体例では、約0.08質量%未満である。他の具体例では、組成物は、クエン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、及び酢酸を含まない。

0114

1以上の具体例では、精油の量は、組成物の総質量基準で、0.1質量%未満、他の具体例では、約0.05質量%である。他の具体例では、組成物は精油を含まない。より詳しくは、1具体例では、組成物は、0.1質量%未満、他の具体例では、約0.05質量%を含み、他の具体例では、次の精油:桂皮油バジル油ベルガモット油クラリセージ油イランイラン油ネロリ油ビャクダン油オリバナム油ジンジャー油ハッカ油ラベンダー油ジャスミン油ゼラニウムバーボンスペアミント油チョウジ油パチュリー油ローズマリー油ローズウッド油、チャノキ油バニラ油、レモングラス油セダーウッド油バルサム油、タンジェリン油ヒノキ油ヒバ油イチョウ油、ユーカリ油レモン油オレンジ油、スィートオレンジ油、及びカレンジュラ油を含まない。ここで、上記の量は、組成物の総質量基準である。

0115

1以上の具体例では、精油の特定の成分の量も制限される。より詳しくは、1具体例では、組成物は、0.1質量%未満、他の具体例では、約0.05質量%を含有し、他の具体例では、精油の次の成分:ファルネソールネロリドールビサボロール、Apritone、カマズレンサンタロール、ジンギベロール、カロトール、及びカリオフィレンクルクミン、1−シトロネロール、α−アミルシンナムアルデヒド、Lyral、ゲラニオール、ヒドロキシシトロネロール、イソオイゲノールオイゲノールカンファーユーカリプトールリナロールシタールチモールリモネン、及びメントールを含まない。ここで、上記の量は、組成物の総質量基準である。

0116

1以上の具体例では、組成物は、上記成分の1以上において、極微量で存在するもの以外の一般的な保存料を含まない。例えば、市販品のAvenanthramidesは、時には、少量の保存料(例えば、ソルビン酸ナトリウム)を含有する。一般的な保存料としては、パラベン、安息香酸、ソルビン酸カリウム、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、トロポロン、ジブロモジシアノブタン、1,2−ベンズイソチアソリン−3−オン、及びフェノキシエタノールが含まれる。1以上の具体例では、保存料の量は、組成物の総質量基準で、約1質量%未満、他の具体例では、約0.5質量%未満、さらに他の具体例では、約0.1質量%未満である。

0117

実際、アルコール、第1の皮膚コンディショニング剤、沈着エンハンサー、及び水以外の各種の成分は不要であり、任意に、約0.5質量%未満、所望であれば、約0.1質量%未満、所望であれば、約0.05質量%未満、所望であれば、約0.01質量%未満、又は所望であれば、約0.001質量%未満に制限される。

0118

i.組成物の残余
1以上の具体例では、組成物の残余は、水又は他の好適な溶媒である。

0119

VI.混合の方法
分配可能な組成物は、単に、成分を一緒に混合することによって調製される。添加の順序は特に制限されないが、有利には、各種成分の水及び/又はアルコールにおける溶解度に基づいて選定される。

0120

VII.組成物のMISC.特性
組成物が液状である1の具体例では、組成物の固形分は約6%未満、他の具体例では、約5%未満、さらに他の具体例では、約4%未満、他の具体例では、約3%未満、他の具体例では、約2%未満、さらに他の具体例では、約1%未満である。固形分は、当分野において公知の各種の方法で測定される。

0121

1以上の具体例では、組成物のpHは、約1.5−約10、他の具体例では、約1.5−約4.5、他の具体例では、約3−約4.5、他の具体例では、約4.5−約9.5、他の具体例では、約7−約8である。

0122

1以上の具体例では、組成物は、非エーロゾルの発泡性組成物として製剤される。これらの又は他の具体例では、組成物は、RV及び/又はLVスピンドルを使用するBrookfield RV粘度計を使用して22℃±3℃で測定して、約100cps未満、他の具体例では、約50cpsの粘度によって特徴づけられる。発泡性組成物は、さらに、米国特許出願公開第2007/0148101号、同第2012/0129950号、及び同第2015/0025156号に記載されており、参照して、ここに組み込む。

0123

VIII.医療における手指衛生のための5つのタイミング
医療現場における手指衛生に関する世界保健機関(WHO)ガイドラインは、医療従事者のための手指衛生に関する推奨を公式化し、図1に示すチャートを提供している。図1を参照すると、5つのタイミングは、提供される医療について手指の消毒が実施されるべきであることが推奨される時点はいずれであるかを示している。(1)患者への接触前;(2)清潔/無菌処置の実行前;(3)体液曝露の危険後;(4)患者への接触後;及び(5)患者周囲への接触後。

0124

IX.利点
a.低減された刺激性及び改善された皮膚水分
有利には、本発明の具体例は、皮膚水和度を維持又は改善する効果的な医療従事者用ハンドウォッシュ組成物を提供する。効果的な医療従事者用ハンドウォッシュ組成物とは、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA医療用消毒製剤のための暫定的最終モノグラフ(TFM)(医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA TFMテスト)(Federal Register 59 [116], Jun. 17, 1994: pp. 31402-31452)によって設定された医療従事者用ハンドウォッシュに関する基準に適合又はこれを越える組成物を意味する。本発明の組成物は、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドライン(例えば、医療現場における手指衛生に関するWHOガイドライン)に従って使用する場合、刺激性が低減されている。さらに、本発明の具体例では、代表的なハンドウォッシュと組み合わせて使用される場合、刺激性が低減される。本発明の具体例では、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドラインに従って使用する場合、皮膚の状態が維持され、乾燥したり、皮膚のバリヤー機能を損傷したりしない。本発明の具体例では、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドラインに従って使用する場合、実際、乾燥、バリヤー機能、及び他のパラメーターの点で皮膚の状態が改善される。

0125

このように、本発明は、医療従事者の皮膚の状態を維持又は改善する方法を提供する。該方法は、医療施設の適切なガイドラインに従って、又は図1に示す医療における手指衛生に関するWHOのガイドラインに従って手指を消毒するため、特定の期間、製品を使用する医療従事者に、本発明による組成物を提供することを含み、使用者の手指の皮膚状態を一定に維持するか、又は改善する。すなわち、製品の使用前に、及び再度使用期間の後に、医療従事者の皮膚の状態を測定する場合、皮膚状態は、少なくとも良好であるか、1以上の具体例では、改善されている。

0126

適切なガイドラインに従ってその手指を消毒する医療従事者は、順守従事者と称される。いくつかの医療現場では、適切なガイドラインに従って手指を消毒する医療従事者、すなわち、順守従事者は、ワークシフト(8−12時間)の間に、少なくとも約50回、いくつかの具体例では、シフト当たり少なくとも約80回、他の具体例では、シフト当たり約100回、手指を消毒するために消毒製品を使用する。1以上の具体例では、順守従事者が週当たり3−4シフト従事すると仮定すると、順守従事者の手指の皮膚状態は、少なくとも3日間、他の具体例では、少なくとも7日間、他の具体例では、少なくとも14日間にわたって維持される。これらの具体例では、手指の皮膚の乾燥及び/又はバリヤー機能は、使用後も、少なくとも使用前の皮膚の乾燥及び/又はバリヤー機能と同等である。

0127

1以上の具体例では、順守従事者が週当たり3−4シフト従事すると仮定すると、順守従事者の手指の皮膚状態は、少なくとも3日間で改善される。これらの具体例では、手指の皮膚状態は、使用前の手指の皮膚状態と比較して、使用後、改善されている。

0128

いくつかの具体例では、改善は7日以内で認められる。他の具体例では、改善は14日以内で認められる。

0129

同様に、本発明は、毎日の使用に基づき、連続7日以内で医療従事者の皮膚状態を改善する方法を提供する。該方法は、本発明による組成物を用意し、該組成物を、1日24時間で少なくとも50回、医療従事者の手指に塗布し、1日24時間で少なくともさらに2日、計連続7日以内で、医療従事者の手指への組成物の塗布工程を繰り返し行うことを含む。いくつかの具体例では、7日以内で改善が認められる。他の具体例では、14日以内で改善が認められる。

0130

本発明は、さらに、3日以内で医療従事者の皮膚状態を改善する方法を提供するものであり、該方法は、本発明による組成物を用意し、ワークシフトの間に少なくとも50回、手指を消毒する必要がある医療従事者を用意し、前記組成物を、ワークシフトの間に少なくとも50回、手指を消毒する必要がある医療従事者に塗布することを含んでなり、ここで、医療従事者は、連続3日間で、少なくとも3シフトで従事するものである。

0131

本発明は、さらに、連続7日以内で医療従事者の皮膚状態を改善する方法を提供するものであり、該方法は、上記組成物を用意し、該組成物を、1日24時間で少なくとも50回、医療従事者の手指に塗布し、1日24時間で少なくともさらに2日、計連続7日以内で、医療従事者の手指への組成物の塗布工程を繰り返し行うことを含む。

0132

1日当たり少なくとも10回、従来のアルコール系手指消毒剤を使用する多くのヒトが、7日以上の期間で手指の皮膚状態の悪化を経験していることが認めらえた。有利には、本発明のアルコール系手指消毒剤を、7日間、1日当たり少なくとも10回使用するヒトは、従来のアルコール系手指消毒剤を使用するヒトと比較して、同レベルの手指の皮膚状態の悪化を経験しない。1具体例では、本発明のアルコール系手指消毒剤を、7日間、1日当たり少なくとも10回使用するヒトは、手指の皮膚状態における改善を経験する。

0133

1以上の具体例では、改善された皮膚状態としては、刺激性の低減及び/又は皮膚水和度の改善が含まれる。1以上の具体例では、改善された皮膚状態は、広く、刺激性及び水分/バリヤー機能について、又はさらに詳しくは、目視格付けを介する発赤、水和、水分損失、乾燥として表現される。

0134

1以上の具体例では、皮膚状態は、時には、前腕管理塗布試験(FCAT)と称されるプロトコルを使用することによって測定される。FCATは、Ertel, Keith D.ら,「パーソナルクレンジング製品の相対的な温和性を評価するための前腕管理塗布試験」,J. Soc. Cosmet., 46, 67-76 (March/April 1995) に記載されており、参照して、ここに組み込む。リーブオンタイプの製品(例えば、擦り込み及び/又は蒸発されるが、リンスする必要はないアルコール性消毒剤)をテストするために、方法は、下記のように変更可能である。

0135

FCATは、実際に、皮膚に製品を塗布するためのプロトコルである(皮膚は、ついで、広く、刺激性及び水分/バリヤー機能(さらに詳しくは、目視格付けを介する発赤、水和、水分損失、乾燥)を含む各種のパラメーター/特性についてテストされる)。

0136

テスト部位を洗浄し、マークする。1つの部位を、未処置のままとする。1つの部位について、コントロール製品を使用する。ベースラインを確立するために、各種の製品を塗布する前に、皮膚の測定を行う。1以上の具体例では、皮膚計測機器Corneometerを使用して皮膚水和度を測定し、閉鎖チャンバー乾湿計Aqaflux(商標名)又はVapoMeter(商標名)を使用することによって、経表皮水分損失(TEWL)を測定する。

0137

用意した部位の1つにテスト製品を塗布し、所望時間の経過後、他の皮膚水和度測定を行う。製品の塗布及び水和度の測定プロセスを、必要に応じて繰り返す。必要であれば、部位をハンドウォッシュによって清浄する工程を、各種の間隔で行うことができる。より刺激性の製品は、皮膚水和度の低下を導き、刺激の少ない製品は、皮膚水和度の変化を生じない。皮膚コンディショニング製品は、皮膚水和度の増大を導く。

0138

1以上の具体例では、本発明による組成物は、増大された皮膚水和度を提供する。

0139

b.異常な落屑の低減
1以上の具体例では、改善された皮膚状態には、異状又は病的な落屑の低減が含まれる。

0140

有利には、本発明の組成物は、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドラインに従って使用する場合、異状又は病的な落屑を低減させる。本発明の具体例は、代表的なハンドウォッシュと組み合わせて使用する場合、病的な落屑を低減させる。本発明の具体例は、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドラインに従って使用する場合、実際に、病的な落屑の点で皮膚状態を改善する。

0141

1以上の具体例では、落屑(病的な落屑を含む)は、ベースラインで、2週で、及び4週で、CuDerm Corporationから入手可能な皮膚分析ディスクD-Squame(登録商標)を使用して測定され、製品を、病院及び医療施設における従事者のための手指衛生に関する現在のガイドラインに従って使用する場合に、改善が認められる。1以上の具体例では、医療従事者によって、「手指衛生の5つのタイミング」で、4週間、他の具体例では、2週間使用される場合に、及び他の具体例では、1日当たり少なくとも50回で毎日4週間、他の具体例では、2週間、及び他の具体例では、1週間使用する場合に、落屑の減少が認められた。

0142

c.審美性
有利には、本発明の組成物は、皮膚コンディショニング特性を有することをうたう他の手指消毒剤又は医療従事者用ハンドウォッシュと比べて、改善された審美性を有する。

0143

いくつかの研究では、製品に関する4つのカテゴリー官能特性官能評価受諾特性;性能(非抗菌性);及びイメージが特定されている。特性のサブ−カテゴリーは下記のものを含む。

0144

官能評価は、透明;不透明;激臭;無臭;油性感乾燥感;柔らかな触感泡立ちを含む。

0145

受諾特性は、様の外観;様の香気;様の感触;様の使用後感;様の全体感購買意欲を含む。

0146

性能(非抗菌性)は、泡立ち;手指に良好な感触を与えること;手指を刺激しないこと;
手指の状態を整えること;手指からオイルを除去すること;さっぱり感を与えることを含む。

0147

イメージは、効果的;独特な;手指にとっての良好性;グローブを壊さないこと;手指を刺激しないこと;高品質の製品を含む。

0148

1以上の具体例では、パネルテストの結果は、本発明の組成物が、皮膚コンディショニング効果をうたう他の手指消毒剤又は医療従事者用ハンドウォッシュと比較する場合、官能評価の全てにおけるより良好なスコア、より高い受諾特性、改善された性能スコア、及びより高いイメージ評価を提供することを示している。

0149

d.維持された効力
有利には、本発明の組成物は、抗菌効力を維持しつつ、皮膚コンディショニング効果を提供する。

0150

このように、本発明は、さらに、表面上で病原菌殺す又は不活性化する方法を提供するものであり、該方法は、前記表面に、ここに記載の抗菌性組成物を有効量で表面に塗布することを含んでなる。抗菌性組成物は、皮膚、多孔性表面、及び非多孔性表面を含む各種の表面又は基材上で使用される。

0151

1以上の具体例では、本発明の抗菌性組成物は、哺乳類の皮膚に局所的に塗布される。1具体例では、抗菌性組成物をヒトの皮膚上の病原菌と接触させる方法は、特定量の組成物を皮膚上に塗布し、好適な時間、組成物を皮膚と接触させておくことを含む。他の具体例では、組成物を皮膚の表面上に広げ、擦り込み、洗い流し、蒸発を介して乾燥させ、又は拭き取る。

0152

このように、本発明は皮膚の衛生法を提供するものであり、該方法は、哺乳類の皮膚を、組成物の総質量基準で少なくとも30質量%のアルコール及び効力を増強する量の少なくとも1のC6-10アルカンジオールを含んでなる抗菌性組成物の有効量と接触させることを含んでなる。1以上の具体例では、本発明は、手指の衛生法を提供する。

0153

塗布に関して、目標表面の実質的に全体と接触し、少なくとも15−30秒間湿った状態に維持するために少なくとも有効な量である限り、抗菌性組成物を各種の量で使用できる。1具体例では、有効量は、少なくとも約1.5ml、他の具体例では、少なくとも約2ml、さらに他の具体例では、少なくとも約2.5ml、さらに他の具体例では、少なくとも約3.0ml、さらに他の具体例では、少なくとも約4.5ml、及びさらに他の具体例では、少なくとも約5mlである。有利には、本発明による抗菌性組成物の有効量、すなわち、目標表面の実質的に全体と接触するために必要な最少量は、十分な効力を達成するために効果的な量でもある。他の製品では、目標表面の実質的に全体と接触するための効果的な量を使用するだけでは、十分な効力を達成できない。最少量の製品を使用しつつ、十分な効力を達成できることは有利であることが理解されるであろう。少ない量の製品を使用する場合には、製品を皮膚に擦り込み及び/又は蒸発/乾燥させるために要求される時間が低減されるためであるとともに、経済的な理由からも、これは真実である。

0154

有利には、本発明の抗菌性組成物は、医療従事者用ハンドウォッシュとして使用される。1以上の具体例では、本発明は、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストの基準に適合する抗菌性組成物を提供する。

0155

医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストでは、テスト手順は、複数の洗浄サイクルを含む。各サイクルでは、対象表面がテスト微生物で汚染されており、該表面をテスト製品で洗浄する。特定の回数の洗浄サイクル後、表面をすすぎ、テスト製品によって、いかなる対数減少が達成されたかを測定するために、すすぎ液をテストする。例えば、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA TFMテストでは、リーブオンタイプ製品(例えば、アルコール性製品)について、次のプロトコルを実施する。すなわち、テスト対象の手指をテスト微生物(例えば、霊菌(Serratia marcescens))で汚染し、テスト製品を使用して洗浄する。ついで、手指を滅菌グローブ内におき、細菌回収溶液を添加し、手指を、専門家によって、予め設定された時間マッサージして、手指から生存する細菌を回収する。1回の洗浄によって達成された対数減少を測定するために、回収溶液を平板培養する。テスト対象の手指を、再度、テスト微生物で汚染し、テスト製品を使用して洗浄する。3回目の洗浄のため、テスト対象の手指をテスト微生物で汚染し、テスト製品を使用して洗浄する。3回目の洗浄の後、再度、手指をグローブ内におき、3回目の洗浄後の対数減少を測定するために、生存する細菌を回収する。汚染及び洗浄のサイクルを繰り返し行い、7回目の洗浄後、再度、手指をグローブ内におき、7回目の洗浄後の対数減少を測定するために、生存する細菌を回収する。さらに、汚染及び洗浄のサイクルを繰り返し行い、10回目の洗浄後、再度、手指をグローブ内におき、10回目の洗浄後の対数減少を測定するために、生存する細菌を回収する。医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA TFMテストによれば、医療従事者用ハンドウォッシュ製剤は、1回の洗浄後、手指における細菌の数を対数減少値2まで減少させ、10回の洗浄後では、手指の細菌の数を対数減少値3まで減少させなければならない。医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA TFMテストは、リンスオフ及びリーブオン製品の両方に関する「洗浄」に及ぶものであり、従って、本明細書でも同様であることに注意されなければならない。

0156

多くのアルコール性製品は、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストを使用する場合、1回の洗浄後、対数減少値最小3を達成する。しかし、多くのアルコール性製品は、FDA TFMテストを使用する場合、10回目の洗浄後、対数減少値最小3を達成することができない。事実、多くのアルコール性製品は、連続する洗浄では、対数減少の低下を示す。

0157

皮膚コンディショニング特性を大げさに宣伝する多くの製品は、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストの要件を満たすために、適正な抗菌効力を提供しない。

0158

有利には、本発明の組成物は、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテスト又は同様のプロトコルに従ってテストする際、連続洗浄後も効力の低下を示さない。

0159

1以上の具体例では、本発明の組成物は、1回目の洗浄後、対数減少値2、10回目の洗浄後、対数減少値3の要件を満足又は上回る。1以上の具体例では、本発明による組成物は、1回の洗浄後、少なくとも約3、及び10回の洗浄後、少なくとも約3の対数減少値を提供する。特定の具体例では、組成物は、洗浄1後、対数減少値3及び洗浄10後、対数減少値4を達成することによって、蓄積効果を示し、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストの要件を上回る。

0160

1以上の具体例では、本発明の組成物を利用する3回目の洗浄によって達成されるテスト微生物の対数減少は、1回目の洗浄サイクルによって達成される対数減少に少なくとも等しい。1以上の具体例では、本発明の組成物を利用する10回目の洗浄によって達成されるテスト微生物の対数減少は、1回目の洗浄サイクルによって達成される対数減少に少なくとも等しい。

0161

複数回の洗浄サイクルプロトコルを要求するテストに従って評価する際、本発明による組成物は、複数回の洗浄サイクル後でも維持又は改善さえされる対数減少を提供する。さらに、組成物は、意外なことには、蓄積活性を提供し、すなわち、組成物の効力は、複数回の使用によって増大する。

0162

本発明の実行を示すために、下記の実施例を調製し、テストした。しかし、実施例は、本発明の範囲を制限するものとして検討されてはならない。特許請求の範囲が、本発明を限定するために機能する。

0163

I.バイオマーカー試験
抗炎症性及び皮膚バリヤー効果について、サンプルをテストした。
試験方法
IL-8 ELISA

0164

インターロイキン8(IL-8)は、マクロファージによって産生されるケモカイン及び炎症性サイトカインである。IL-8は、炎症性刺激に応答して、皮膚において、ケラチノサイトから分泌される。IL-8は、自然免疫系応答の際、分泌され、免疫反応の重要なメディエーターである。過剰発現されたIL-8は、皮膚刺激のバイオマーカーである。

0165

コントロールAのために、ヒト真皮ケラチノサイトを未処置のままとした。刺激は期待されず、従って、コントロールAはベースラインを提供する。コントロールBのために、ホルボール12−ミリステート13−アセテート(PMA)を塗布することによって、ヒト真皮ケラチノサイトにおいて、IL-8を誘発する。他の全てのサンプルのために、ヒト真皮をPMA及び興味ある成分を含有する組成物にて同時処理する。IL-8の発現の減少は、前記成分の高刺激活性を反映している。

0166

試験方法を実施するため、R&D Systemsから得られたアッセイキットを使用した:Human CXCL8/IL-8 DuosetELISADevelopment Kit。

0167

次の工程を行った:1.EIA結合性96ウェルプレートを、IL-8捕捉抗体にて、室温で、一夜被覆する。2.全ての試薬標準希釈液、及びサンプルを用意する。3.被覆したプレート洗浄緩衝液350μL/ウェルにて4回洗浄し、ついで、ブロッキング溶液300μL/ウェルを加え、室温において1時間インキュベートする。4.洗浄緩衝液350μL/ウェルでの洗浄工程を繰り返す(4回)。5.各ウェルに、標準希釈液、コントロール、又はサンプル100μLを添加する。プレートシーラーにて被覆し、室温において2時間インキュベートする。6.各ウェルを吸引及び洗浄し、計4回洗浄を行うため、プロセスを3回繰り返す。7.各ウェルに、検出用IL-8 100μLを添加する。新たなシーラーにて被覆し、室温において2時間インキュベートする。8.吸引し、4回洗浄する。9.各ウェルに、Biotin-Strepavidin複合物100μLを添加し、室温において20分間インキュベートする。10.吸引し、4回洗浄する。11.各ウェルに、基質溶液100μLを添加する。光から各ウェルを確実に保護しながら、室温において20分間インキュベートする。12.各ウェルに、ストップ溶液50μLを添加する。データを収集する。比色計を使用して、30分内で、450 nmにおいて吸光度を測定した。波長補正を570nmに設定した。

0168

TNF-α
IL-8の代わりにTNF-αを使用したことを除いて、上記の方法と同様に、サンプルをテストした。

0169

MTTアッセイ
MTTアッセイは、細胞生存性細胞増殖、及び/又は細胞毒性をアッセイするための比色分析法である。酵素NAD(P)H依存性細胞オキシドレダクターゼは、限定された条件下において、存在する生存細胞の数を反映する。これらの酵素は、テトラゾリウム染料MTT(臭化3−(4,5−ジメチルチアゾル−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム)を、不溶性ホルマザン(紫色を有する)に還元できる。MTTアッセイは、潜在的な薬剤及び毒性物質の細胞毒性(生存細胞の損失)又は細胞分裂阻止活性(増殖状態から休止状態へのシフト)を測定するためにも使用される。

0170

IL-8アッセイ用の上記コントロールA及びBを、このテストにも使用した。ケラチノサイトに対するコントロールBの影響に対するテストサンプル緩和効果を測定した。さらに詳しくは、コントロールBは、細胞生存性、細胞増殖、及び/又は細胞毒性に対して負の影響を有するが、この負の影響の緩和は、MTTの減少を測定することによって決定される。

0171

次の工程を行った:上記IL-8アッセイに関するウェルから液体を除去した後、96ウェルプレートの各々に、フェノールレッドフリーのDMEM細胞培養培地)中の0.5mg/mlMTT 100μL/ウェルを添加した。37℃において1時間インキュベートした後、培養プレートのウェルから全ての液体(MTT溶液)を除去した。ついで、各ウェルに、DMSO 100μLを添加し、紫色の生成物を完全に溶解させた。プレートリーダーを使用して、波長550 nmにおいて、吸光度を測定した。

0172

細胞培養培地中で、各種の量のアベナンスラミドを用意した。アベナンスラミドは、商標名CP Oat Avenanthramidesで市販するCeapro Inc.から入手した。下記の表に示す量は、活性物質(アベナンスラミド)の量に基づくものである。結果を下記の表に示す。

0173

細胞培養培地中で、各種の量のナイアシンアミドを用意した。下記の表に示す量は、活性ナイアシンアミドの量に基づくものである。結果を下記の表に示す。

0174

皮膚バリヤー
単層ヒト真皮ケラチノサイト培養物(KGM)を使用して、インビトロモデルを利用した。2つのコントロールを試験した:培地及び炎症性サイトカインインターロイキン(IL-1b)。
皮膚バリヤー
バイオマーカー:ABCA12、インボルクリン、PPARδ
ケラチノサイトを24時間処理するために、各種の濃度の成分を使用する。
細胞を集め、処理した細胞から全RNAを調製する。
各種のバリヤー機能に関連するバイオマーカーの遺伝子発現レベルを測定するために、リアルタイムRT-PCTを使用する。
相対的ベンチマーク:3種の異なる濃度のビタミンD3(コレカルシフェロール)。

0175

結果を下記の表に示す。

0176

インボルクリンは、ヒト皮膚タンパク質成分であり、ケラチノサイトの分化についてのバイオマーカーである。タンパク質ロリクリンの結合において、インボルクリンは、皮膚角質層における角質細胞を保護する細胞表層の形成に寄与する。発現が大きければ大きいほど、皮膚のバリヤー機能は良好である。

0177

ABCA12は、ATP結合カセットトランスポーター12としても知られている。これは、ヒトにおいて、ABCA12遺伝子によってコードされるタンパク質である。ABCA12遺伝子は、いくつかのタイプの皮膚細胞において活性である。ABCA12タンパク質は、皮膚の正常な発現には必須であると認められ、身体とその周囲の環境との間でバリヤーを提供する。皮膚の最外層表皮)を構成する細胞における脂質(遊離脂肪酸)の輸送において重要な役割を果たす。一般に、発現が大きければ大きいほど、皮膚のバリヤー機能は良好である。

0178

PPARδは、NR1C2としても知られているペルオキシソーム増殖因子活性化受容体である。これは、ヒトにおいて、PPARD遺伝子によってコードされる核内受容体である。このタンパク質は、ケラチノサイトにおける分化、脂質の蓄積(セラミド)に関与することが示されている。一般に、発現が大きければ大きいほど、皮膚のバリヤー機能は良好である。

0179

II.医療従事者用ハンドウォッシュ
実施例39及び40は、特に、皮膚コンディショニング成分として、しばしば、大いに宣伝されている成分を含有する市販の手指消毒剤である。残念なことには、これらの皮膚コンディショニング製品を、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDATFMテストに従って試験したところ、合格しなかった。これに対して、本発明の組成物は、皮膚コンディショニング効果を発揮し、医療従事者用ハンドウォッシュに関するFDA TFMテストにも合格した。実施例41は、下記の成分を含有する。より詳しくは、アベナンスラミドの量は、組成物の総質量基準で、0.001−約8質量%であり、ナイアシンアミドの量は、0.001−約8質量%であり、PPG-12SMDIコポリマーの量は、0.001−約8質量%であり、他の皮膚コンディショニング剤の総量は約2質量%未満であった。

0180

III.FCAT
上述のFCAT技術に従って、刺激性について、下記のサンプルを試験した。同量のエタノール、PEG-12ジメチコーン、1,2−オクタンジオール、及び各種の量の他の成分を含有する実施例42−45の各々を下記に示す。精製水を使用して、サンプルを100%とした。

0181

コルネオメトリー(上皮(角質層)の外層の水和度を測定するために使用される技術)を使用した。皮膚は誘電体媒質であるため、水和度の変動は、容量の変化を通して見られる。皮膚の水分含量を記録するために、一定圧力を使用して、測定用コンデンサーを皮膚に対して押し付け、読みを評価した。センサーの直径が小さいため、皮膚のより小さい利用可面積において測定を行うことができる。皮膚計測機器は完全自動化装置である。読みは、例えば、化粧品又は医薬製品による治療前後の表皮水和レベルを示す。各製品の使用に続く一定時間枠内で、常に、記録を行う。水和度を午前及び午後に測定し、水和度の変化を下記に示す。

0182

装置Aquaflux(登録商標)を使用して、経表皮水分量(TEWL)を、g(水)/m2/時間を単位として測定した。午前から午後までのTEWLにおける変化を下記に示す。

0183

比較のため、商標名Ecolab Quik-Care Nourishing Foam Hand Sanitizerで販売されている市販品の皮膚コンディショニング製品を、同じ条件下で試験したところ、水和度の変化21.39及びTEWLの変化−1.99を示した。

0184

IV.審美性/粘着性
一般に、所望の接触時間後、粘着性について、次のようにしてサンプルを試験した。Chemsultants InternationalのProbe Material Analyzer PMA-1000(直径0.5cm(3/16インチ)の平らプローブチップ具備する)を使用し、力100gを、ドウェル時間5秒間、各サンプルにかけ、退縮力を測定した。多くのケースで、複数の読みを取り、平均化した。より詳細を下記に示す

0185

使用した器具は、EZ Lab Softwareを備えたProbe Material Analyzer PMA-1000である。

0186

1×適用に関する手続きは、次のとおりである:
金属製の秤量皿に製品1mlをとる。
製品を1時間空気乾燥する。
ボート型容器をPMAのスピンドルの下におき、3か所(サンプルの真ん中、外縁の2つの区域)で試験する。
正の退縮グラフとしてEZ Labにおいてデータを検討する。
各サンプルについて、「高」測定値を記録する。
各サンプルについての最高の測定値は、見られる粘着性の最高レベルを表し、これは報告した数値である。

0187

5×適用に関する手続きは、次のとおりである:
金属製の秤量皿に製品1mlをとる。
製品を1時間空気乾燥する。
工程1及び2を4回繰り返す。
秤量ボート型容器をPMAのスピンドルの下におき、3か所(サンプルの真ん中、外縁の2つの区域)で試験する。
正の退縮グラフとしてEZ Labにおいてデータを検討する。
各サンプルについて、「高」測定値を記録する。
各サンプルについての最高の測定値は、見られる粘着性の最高レベルを表し、これは報告した数値である。

0188

結果を下記に要約する。

0189

実施例46を、次のように調製したものである。

0190

実施例47は、実施例46の組成物95g及びグリセリン5gを合わせることによって調製したものである。

0191

実施例48は、次のように調製したものである。

0192

実施例49は、Steris Corporationによって名称Cal Stat(登録商標)Plus Antiseptic Handrub with Enhanced Emollientsで販売されている市販の消毒剤である。バレルによれば、該製品は、イソプロピルアルコール63%v/v、精製水、メチルプロパンジオール、フェノキシエタノール、乳酸セチル、グリセリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリクオタニウム-6、ベヘントリモニウムメトサルフェート、及びfragrascentパウダーを含有する。乳酸セチル、グリセリン、ポリクオタニウム-6、ベヘントリモニウムメトサルフェートが皮膚軟化剤/皮膚コンディショナーである。

0193

上記のように、粘着性についてサンプルを試験した。結果(単位g)を下記の表において要約した。

実施例

0194

本発明の範囲及び精神を逸脱しない各種の変形及び変更は、当業者に明らかになるであろう。本発明は、ここに示す説明のための具体例に制限されない。

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