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技術 車両の電源幹線配索構造

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 伊藤二郎川上広紀大下慎史
出願日 2018年11月19日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-216431
公開日 2020年6月4日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-082851
状態 未査定
技術分野 車両用電気・流体回路
主要キーワード 平板帯状 車体空間 上位電源 保護器 低圧バッテリー 配索材 冗長電源 配線コスト
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

電源幹線を含むワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させた車両の電源幹線配索構造を提供する。

解決手段

本実施形態の車両の電源幹線配索構造100は、車両幅方向の右側部に沿って車両前後方向に延設される第1の電源幹線22R及び23Rと、車両幅方向の左側部に沿って車両前後方向に延設される第2の電源幹線22L及び23Lと、所定の電源機器に接続されており、第1の電源幹線22R及び23Rと第2の電源幹線22L及び23Lとを車両前方で接続する第3の電源幹線21R及び21Lとを備えている。

概要

背景

車両においては、オルタネーター発電機)やバッテリーなどの電源部から数多くの車載機器に対して電源を適切に供給する必要がある。一般的には、膨大な数の電線集合体であるワイヤハーネス(W/H)を用いて、電源部と各車載機器とを接続して電源の供給を行っている。しかし近年、車載機器の数が増加する傾向にあり、車両における電源線通信線配索構造の複雑化が問題となってきている。

そこで、車両における電源線や通信線の配索構造を簡素化するための幹線構造及び分岐構造が、特許文献1に提案されている。この特許文献1では、車両の中央部分に1本の電源幹線を通して、この電源幹線から複数の支線分岐することで、電子制御装置(ECU)やアクチュエーター(ACT)などの車載機器に電源を供給する配索構造を採用している。

概要

電源幹線を含むワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させた車両の電源幹線配索構造を提供する。本実施形態の車両の電源幹線配索構造100は、車両幅方向の右側部に沿って車両前後方向に延設される第1の電源幹線22R及び23Rと、車両幅方向の左側部に沿って車両前後方向に延設される第2の電源幹線22L及び23Lと、所定の電源機器に接続されており、第1の電源幹線22R及び23Rと第2の電源幹線22L及び23Lとを車両前方で接続する第3の電源幹線21R及び21Lとを備えている。

目的

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電源幹線を含むワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させた車両の電源幹線配索構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

車両幅方向の右側部に沿って車両前後方向に延設される第1の電源幹線と、車両幅方向の左側部に沿って車両前後方向に延設される第2の電源幹線と、所定の電源機器に接続されており、前記第1の電源幹線と前記第2の電源幹線とを車両前方で接続する第3の電源幹線とを備える、車両の電源幹線配索構造

請求項2

前記第1の電源幹線は、車両右前方に配置された第1の電源分岐部と車両右後方に配置された第2の電源分岐部とを接続し、前記第2の電源幹線は、車両左前方に配置された第3の電源分岐部と車両左後方に配置された第4の電源分岐部とを接続する、請求項1に記載の車両の電源幹線配索構造。

請求項3

前記第2の電源分岐部と前記第4の電源分岐部とが、第4の電源幹線で接続される、請求項2に記載の車両の電源幹線配索構造。

請求項4

各前記電源幹線は、少なくとも一部が導電性を有する剛材を用いた直線状に延びる平板帯状平型配索材を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両の電源幹線配索構造。

請求項5

各前記電源幹線は、さらに可撓性を有する電線を含み、前記電線が車体の形状に沿って曲げられることによって、車体に取り付け可能である、請求項4に記載の車両の電源幹線配索構造。

技術分野

0001

本発明は、車両に設けられる電源幹線配索構造に関する。

背景技術

0002

車両においては、オルタネーター発電機)やバッテリーなどの電源部から数多くの車載機器に対して電源を適切に供給する必要がある。一般的には、膨大な数の電線集合体であるワイヤハーネス(W/H)を用いて、電源部と各車載機器とを接続して電源の供給を行っている。しかし近年、車載機器の数が増加する傾向にあり、車両における電源線通信線の配索構造の複雑化が問題となってきている。

0003

そこで、車両における電源線や通信線の配索構造を簡素化するための幹線構造及び分岐構造が、特許文献1に提案されている。この特許文献1では、車両の中央部分に1本の電源幹線を通して、この電源幹線から複数の支線分岐することで、電子制御装置(ECU)やアクチュエーター(ACT)などの車載機器に電源を供給する配索構造を採用している。

先行技術

0004

特開2017−185996号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述した配索構造のように、車両の中央部分に電源幹線を通すためには、作業者車両内乗り込んで電源幹線を含むワイヤハーネスを組み付けなければならず、車両製造時におけるワイヤハーネスの組み付け性がよいとは言えない。また、車両の中央部分に通された電源幹線を点検交換するような場合も上記と同様の作業が必要となるため、サービス性もよいとは言えない。

0006

また、車両の中央部分に1本の電源幹線を通す配索構造では、この電源幹線で失陥が発生した場合、電力供給源となる電源機器から見て失陥の発生地点よりも下流の位置で電源幹線に接続されている車載機器へ電力を供給することができない。よって、電力が供給されない車載機器の機能が停止してしまうという問題がある。

0007

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電源幹線を含むワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させた車両の電源幹線配索構造を提供することを目的とする。また、本発明は、電源幹線における任意の位置で失陥が発生した場合でも、この失陥発生位置よりも下流に接続された車載機器へ継続して電力を供給することが可能な車両の電源幹線配索構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、本発明の一態様は、車両幅方向の右側部に沿って車両前後方向に延設される第1の電源幹線と、車両幅方向の左側部に沿って車両前後方向に延設される第2の電源幹線と、所定の電源機器に接続されており、第1の電源幹線と第2の電源幹線とを車両前方で接続する第3の電源幹線とを備える、車両の電源幹線配索構造である。

発明の効果

0009

上記本発明の電源幹線配索構造は、車両の右側部に第1の電源幹線を車両の左側部に第2の電源幹線をそれぞれ配設した構造である。従って、電源幹線を含むワイヤハーネスを車両の外側から簡単に着脱することができる。これにより、ワイヤハーネスの組み付けや点検、交換のために車両内に乗り込む必要もないため、ワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させることができる。また、上記本発明の電源幹線配索構造は、第1の電源幹線と第2の電源幹線とによって、電源経路物理的に冗長化させている。これにより、いずれか一方の電源幹線で失陥が発生した場合でも、失陥が発生した位置よりも下流に接続された車載機器へは残る他方の電源幹線から継続して電力を供給することが可能となる。

図面の簡単な説明

0010

本実施形態に係る電源幹線配索構造を備えた車両の平面図
本実施形態に係る電源幹線配索構造の効果を説明する図
本実施形態の変形例1に係る電源幹線配索構造を備えた車両の平面図
本実施形態の変形例1に係る電源幹線配索構造の効果を説明する図
本実施形態の変形例2に係る電源幹線配索構造を備えた車両の平面図
車両における車載機器の搭載箇所の一例を示す図

実施例

0011

<実施形態>
本発明の電源幹線配索構造は、車両幅方向の右側と左側に電源幹線をそれぞれ配設して電源経路を物理的に冗長化させている。これにより、電源幹線を含むワイヤハーネスを車両内に乗り込まずに車両の外側から簡単に着脱することができるので、ワイヤハーネスの組み付け性及び点検や交換のサービス性を向上させることができる。また、いずれか一方の電源幹線で失陥が発生した場合でも、失陥が発生した位置よりも下流に接続された車載機器へは残る他方の電源幹線から継続して電力を供給することが可能となる。

0012

以下、本発明の実施形態に係る電源幹線配索構造を備えた車両を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、矢印の「前」は車両前後方向の前側を示しており、矢印の「後」は車両前後方向の後側を示しており、矢印の「右」は車両幅方向の右側を示しており、矢印の「左」は車両幅方向の左側を示している。

0013

[構造]
図1は、本発明の一実施形態に係る電源幹線配索構造100を備えた車両を、車両上部からルーフなどの車体の一部を透過して見下ろした平面図である。図1に示す本実施形態に係る電源幹線配索構造100は、複数の電源分岐部11、12R、12L、13R、及び13Lと、複数の電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lと、を備えている。なお、図1の例では、車両に5つの電源分岐部を備えた構成を示しているが、電源分岐部の数はこれに限られない。

0014

上位電源分岐部11は、エンジンが搭載されている車両前部の車体空間であるエンジンコンパートメントエンジンルーム)内に設置された電源を分岐するためのボックスである。この上位電源分岐部11は、電源幹線21R及び電源幹線21Lに接続されており、電源幹線21R及び/又は電源幹線21Lを介してオルタネーター(発電機)や低圧バッテリーなどの電力供給が可能な電源機器(図示せず)から電力の供給を受けて、電装品などの電気負荷となる車載機器(図示せず)に電力を分岐して供給することができる。上位電源分岐部11は、低圧バッテリーや上位電源分岐部11から電力供給を受ける車載機器に近い場所に設けるのが好ましく、例えば低圧バッテリーが配置されており、かつその多くの車載機器が集中するエンジンルーム内に設置することが適している(図6を参照)。上位電源分岐部11には、電源幹線21R及び電源幹線21Lを接続するコネクタや、幹線を1つ以上の支線に分岐する分岐端子ボックスなど、が含まれている。また、上位電源分岐部11は、支線によって接続される車載機器に応じたリレーヒューズなどの保護器を含んでいてもよい。上位電源分岐部11は、電源幹線21R及び電源幹線21Rに繋がる電源幹線22Rを介して第1の電源分岐部12Rと電気的に接続されており、また電源幹線21L及び電源幹線21Lに繋がる電源幹線22Lを介して上位電源分岐部12Lと電気的に接続されている。

0015

上位電源分岐部11の下流となる第1の電源分岐部12Rは、メーター警告灯などが配置されたインストルメントパネル内に設置された電源を分岐するためのボックスである。この第1の電源分岐部12Rは、車両の中心を通って車両前後方向に延びる中心線Aよりも車両幅方向の右側部における車両の前方側車両右前方)に配置される。第1の電源分岐部12Rは、電源幹線21R及び22Rを介して上位電源分岐部11と電気的に接続されており、電源幹線21R及び22Rを介して上述した電源機器(図示せず)から供給される電力を、電装品などの電気負荷となる車載機器(図示せず)に分岐して供給することができる。第1の電源分岐部12Rは、第1の電源分岐部12Rを介して電力供給を受ける車載機器に近い場所に設けるのが好ましく、例えばその多くの車載機器が集中する車両の右カウルサイド近傍に設置されることが望ましい(図6を参照)。また、第1の電源分岐部12Rは、電源幹線23Rを介して第2の電源分岐部13Rと電気的に接続されており、上述した電源機器から受ける電力を電源幹線23Rを介して第2の電源分岐部13Rに供給する。この第1の電源分岐部12Rには、電源幹線22R及び電源幹線23Rを接続するコネクタや、幹線を1つ以上の支線に分岐する分岐端子ボックスなど、が含まれている。また、第1の電源分岐部12Rは、支線によって接続される車載機器に応じたリレーやヒューズなどの保護器を含んでいてもよい。

0016

第1の電源分岐部11の下流となる第2の電源分岐部13Rは、主に荷物を積むために車両後部に形成された空間であるラゲージルームトランクルーム)内に設置された電源を分岐するためのボックスである。この第2の電源分岐部13Rは、車両の中心を通って車両前後方向に延びる中心線Aよりも車両幅方向の右側部における車両の後方側(車両右後方)に配置される。第2の電源分岐部13Rは、電源幹線23Rを介して第1の電源分岐部12Rと電気的に接続されており、第1の電源分岐部12R及び電源幹線23Rを介して上述した電源機器(図示せず)から供給される電力を、電装品などの電気負荷となる車載機器(図示せず)に分岐して供給することができる。第2の電源分岐部13Rは、第2の電源分岐部を介して電力供給を受ける車載機器に近い場所に設けるのが好ましく、例えばその多くの車載機器が集中する車両の右リアホイールハウスの上部に設置されることが望ましい(図6を参照)。

0017

上位電源分岐部11の下流となる第3の電源分岐部12Lは、メーターや警告灯などが配置されたインストルメントパネル内に設置された電源を分岐するためのボックスである。この第3の電源分岐部12Lは、車両の中心を通って車両前後方向に延びる中心線Aよりも車両幅方向の左側部における車両の前方側(車両左前方)に配置される。第3の電源分岐部12Lは、電源幹線21L及び22Lを介して上位電源分岐部11と電気的に接続されており、電源幹線21L及び22Lを介して上述した電源機器(図示せず)から供給される電力を、電装品などの電気負荷となる車載機器(図示せず)に分岐して供給することができる。第3の電源分岐部12Lは、第3の電源分岐部12Lを介して電力供給を受ける車載機器に近い場所に設けるのが好ましく、例えばその多くの車載機器が集中する車両の左カウルサイド近傍に設置されることが望ましい(図6を参照)。また、第3の電源分岐部12Lは、電源幹線23Lを介して第4の電源分岐部13Lと電気的に接続されており、上述した電源機器から受ける電力を電源幹線23Lを介して第4の電源分岐部13Lに供給する。この第3の電源分岐部12Lには、電源幹線22L及び電源幹線23Lを接続するコネクタや、幹線を1つ以上の支線に分岐する分岐端子ボックスなど、が含まれている。また、第3の電源分岐部12Lは、支線によって接続される車載機器に応じたリレーやヒューズなどの保護器を含んでいてもよい。

0018

第3の電源分岐部11の下流となる第4の電源分岐部13Lは、主に荷物を積むために車両後部に形成された空間であるラゲージルーム(トランクルーム)内に設置された電源を分岐するためのボックスである。この第4の電源分岐部13Lは、車両の中心を通って車両前後方向に延びる中心線Aよりも車両幅方向の左側部における車両の後方側(車両左後方)に配置される。第4の電源分岐部13Lは、電源幹線23Lを介して第3の電源分岐部12Lと電気的に接続されており、第3の電源分岐部及び電源幹線23Lを介して上述した電源機器(図示せず)から供給される電力を、電装品などの電気負荷となる車載機器(図示せず)に分岐して供給することができる。第4の電源分岐部13Lは、第4の電源分岐部13Lを介して電力供給を受ける車載機器に近い場所に設けるのが好ましく、例えばその多くの車載機器が集中する車両の左リアホイールハウスの上部に設置されることが望ましい(図6を参照)。

0019

なお、第1乃至第4の電源分岐部のそれぞれのサイズや形状は、同じであっても異なっていてもよい。各電源分岐部のサイズや形状は、電源分岐部に接続されている車載機器の数や各車載機器による消費電力の和などに基づいて適宜変更することができる。

0020

電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lは、電源機器から車両に搭載された各種の車載機器(電子制御装置やアクチュエーターなど)へ電力を供給するために、各電源分岐部の間を接続する電源線である。車両の前方で幅方向に延びる電源幹線21Rと車両右側部で前後方向に延びる電源幹線22Rとは、繋がっており、上位電源分岐部11と第1の電源分岐部12Rとを接続する。車両の前方で幅方向に延びる電源幹線21Lと車両左側部で前後方向に延びる電源幹線22Lとは、繋がっており、上位電源分岐部11と第3の電源分岐部12Lとを接続する。電源幹線21Rと電源幹線21Lとは、上位電源分岐部11において接続されている。車両右側部で前後方向に延びる電源幹線23Rは、第1の電源分岐部12Rと第2の電源分岐部13Rとを接続する。車両左側部で前後方向に延びる電源幹線23Lは、第3の電源分岐部12Lと第4の電源分岐部13Lとを接続する。よって、本実施形態の電源幹線配索構造100は、電源幹線21R及び電源幹線21Lが、車両幅方向の右側部に沿って車両前後方向に延設された電源幹線22R及び23Rと、車両幅方向の左側部に沿って車両前後方向に延設された電源幹線22L及び23Lとを、車両前方で接続する構造となっている。電源幹線21R及び電源幹線21Lの一方又は両方には、電源機器が接続されている。

0021

この電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lは、複数の電線を撚って束ね撚り線で形成されてもよいし、鉄や銅やアルミニウムなどの導電性を有する剛材を用いた平板帯状平型配索材で形成されてもよいし、撚り線と平型配索材とを組み合わせて形成されてもよい。撚り線で電源幹線を形成すれば、電源幹線をフレキシブル配索することができるので設計の自由度が高くなるという利点がある。平型配索材で電源幹線を形成すれば、電線を複数用いる必要がなくなり配線コストを軽減することができ、また形状を固定しやすいので車両への組み付け性がよくなるという利点がある。また、撚り線と平型配索材とを組み合わせて電源幹線を形成する場合には、各電源分岐部との接続が必要な電源幹線の両端部を撚り線で形成し、その撚り線の間を平型配索材で形成すれば、上述した双方の利点を効果的に享受することができる。より具体的には、車体の形状に沿った折りや曲げが必要な箇所、例えばカウルサイドやリアホイールハウスの近傍に電源幹線を這わせて車体に取り付ける場合には、可撓性を有する電線(撚り線)を用いることによってカウルサイドやリアホイールハウスの形状に合わせた配索が可能である。また、車体の形状に沿った折りや曲げが特に必要のない箇所、例えば直線経路配線が可能な箇所では、組み付け性がよい直線状に延びる平型配索材を用いることができる。

0022

また、電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lは、それぞれ単独で車両に配索されてもよいし、通信線などと共に車両に配索されてもよい。電源幹線22R及び23Rは、車体右側部に車両の前後方向に延設されている車体の骨格を形成する右ロッカー(図示せず)に沿って配索することができ、電源幹線22L及び23Lは、車体左側部に車両の前後方向に延設されている車体の骨格を形成する左ロッカー(図示せず)に沿って配索することができる。このように、左右のロッカーに沿って2系統の電源幹線を配索した構造とした場合、一方の電源幹線(例えば、上位電源分岐部11→電源幹線21L及び22L→第3の電源分岐部12L→電源幹線23L→第4の電源分岐部13L)をメイン電源幹線とし、他方の電源幹線(例えば、上位電源分岐部11→電源幹線21R及び22R→第1の電源分岐部12R→電源幹線23R→第2の電源分岐部13R)をサブ電源幹線とした、冗長電源構成を形成することができる。よって、車両後方に電源を冗長とすることが望ましい車載機器(自動運転システムなど)が搭載されているような場合には、この車載機器に対して、第2の電源分岐部13Lからも第4の電源分岐部13Rからも電力を供給することができる。

0023

上述の電源冗長構造によって、例えば図2に示すように、車両の側面に他車両が衝突するいわゆる側突などが原因でメイン電源幹線の電源幹線23Lに断線短絡などの異常が生じて第3の電源分岐部12Lから第4の電源分岐部13Lへの電源経路が途切れたとしても(電源失陥)、サブ電源幹線の第2の電源分岐部13Rから車載機器30に電力を供給することができる。これにより、電源幹線の異常発生によって、ラゲージルームに配置された車載機器30が停止して機能が失陥してしまう事態を回避することができる。

0024

なお、電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lは、それぞれの長さや線径断面積)などが同じであっても異なっていてもよい。各電源幹線の長さや線径(断面積)などは、電源幹線の下流に接続されている車載機器による消費電力の和などに基づいて適宜変更することができる。

0025

[作用・効果]
以上のように、本実施形態に係る電源幹線配索構造100によれば、電源幹線を車両幅方向の右側部と左側部にそれぞれ車両前後方向に配設して、車両の右側に配置された複数の電源分岐部を車両右側部に延設された電源幹線で接続し、車両の左側に配置された複数の電源分岐部を車両左側部に延設された電源幹線で接続している。この電源幹線の配索構造によって、電源幹線を含むワイヤハーネスを車両の外側から簡単に着脱することができる。これにより、ワイヤハーネスの組み付けや点検、交換のために車両内に乗り込む必要もないため、ワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させることができる。

0026

また、本実施形態に係る電源幹線配索構造100によれば、車両幅方向の右側部に延設された電源幹線と車両幅方向の左側部に延設された電源幹線とによって、電源経路を物理的に冗長化させている。これにより、ラゲージルームなどに設置された車載機器に対して冗長電源を構成することができる。従って、左右いずれか一方の電源幹線において失陥が生じて車載機器へ電力供給が停止しても、他方の電源幹線を経由して車載機器に電力を供給し続けることができるので、車載機器の機能が停止してしまうことを防止できる。

0027

また、本実施形態に係る電源幹線配索構造100によれば、各電源幹線に平型配索材を用いることで、これまで電源と車載機器とを撚り線などで個別に引き回して接続していた電源線を1つに統合することができる。これにより、ワイヤハーネス(W/H)の重量を低減させることができる。

0028

また、本実施形態に係る電源幹線配索構造100によれば、電力を供給する多くの車載機器が集中するエリアに近い場所に、各電源分岐部を配置している。これにより、各電源分岐部において電源幹線から各車載機器へ分岐する支線の長さを短くすることができるので、ワイヤハーネス(W/H)の重量を低減させることができる。

0029

<変形例1>
図3は、本発明の一実施形態の変形例1に係る電源幹線配索構造200を備えた車両を、車両上部からルーフなどの車体の一部を透過して見下ろした平面図である。図3に示す変形例1に係る電源幹線配索構造200は、図1に示した電源幹線配索構造100に、第2の電源分岐部13Rと第3の電源分岐部13Lとを接続する電源幹線24をさらに備えた構造である。

0030

電源幹線24は、電源幹線21R、21L、22R、22L、23R、及び23Lと同様に、複数の電線を撚って束ねた撚り線で形成されてもよいし、鉄や銅やアルミニウムなどの導電性を有する剛材を用いた平板帯状の平型配索材で形成されてもよし、撚り線と平型配索材とを組み合わせて形成されてもよい。また、電源幹線24は、単独で車両に配索されてもよいし、通信線などと共に車両に配索されてもよい。

0031

この変形例1による配索構造によって、例えば図4に示すように、メイン電源幹線の電源幹線23Lに断線や短絡などの異常が生じて第3の電源分岐部12Lから第4の電源分岐部13Lへの電源経路が途切れた場合でも、上位電源分岐部11→電源幹線21R及び22R→第1の電源分岐部12R→電源幹線23R→第2の電源分岐部13R→電源幹線24→第4の電源分岐部13Lの電源経路によって、第4の電源分岐部13Lに接続された車載機器に電力を供給することができる。これにより、電源幹線の異常発生によって、第4の電源分岐部13Lに接続された車載機器が停止して機能が失陥してしまう事態を回避することができる。

0032

<変形例2>
図5は、本発明の一実施形態の変形例2に係る電源幹線配索構造300を備えた車両を、車両上部からルーフなどの車体の一部を透過して見下ろした平面図である。図5に示す変形例1に係る電源幹線配索構造300は、図1に示した電源幹線配索構造100から、電源幹線23R及び第2の電源分岐部13Rを無くした構造である。

0033

この変形例2は、車両後部に配置された車載機器の数が少なかったり、その車載機器による消費電力の和が少なかったりなどの理由で、第2の電源分岐部13Rが設けられていない例である。この変形例2では、第1の電源分岐部12Rから車両後部に配置された車載機器までの物理的な電源経路が設けられていないため、車両後部に電源冗長を必要とする車載機器が配置されていない車両などに適している。もちろん、第1の電源分岐部12Rと第3の電源分岐部12Lとの間に電源冗長を必要とする車載機器が配置されていれば、この車載機器に対して冗長電源を構成することができる。

0034

このように、車両幅方向の右側部と左側部にそれぞれ車両前後方向に延びる電源幹線を配設しつつ、車両に搭載される車載機器の数や場所、消費電力などに応じて、電源幹線の配索構造を自由に設計することができる。

0035

<参考例>
上記実施形態では、車両の各所に設けられた車載機器に低電圧を供給する低圧バッテリーがエンジンコンパートメント内に搭載されていることを前提として、上位電源分岐部11をエンジンが搭載されている車両前部のエンジンコンパートメント内に設置した電源幹線配索構造を例示した。しかしながら、例えば上述の低圧バッテリーが車両後部に搭載されているような車両においては、上位電源分岐部11を車両後部に配置してもよい。この場合、車両幅方向の右側部と左側部にそれぞれ延設した電源幹線22R、23R、22L、及び23Lを車両後方で接続すればよい。また、本電源幹線配索構造は、エンジンが車両後部に搭載されている車両や、エンジンではなくモーターが搭載された車両にも適用することが可能である。

0036

なお、本発明は、電源幹線の配索構造として捉えるだけでなく、電源幹線の配索構造を搭載した車両として捉えることも可能である。

0037

本発明の電源幹線配索構造は、自動車などの車両に利用可能であり、ワイヤハーネスの組み付け性及びサービス性を向上させたい場合などに有用である。

0038

11、12R、12L、13R、13L電源分岐部
21R、21L、22R、22L、23R、23L、24電源幹線
100、200、300 電源幹線配索構造

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