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技術 車両用心電検出装置

出願人 株式会社東海理化電機製作所
発明者 古池竜也
出願日 2018年11月6日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-209012
公開日 2020年5月21日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-074846
状態 未査定
技術分野 車両用座席
主要キーワード 最小ピーク値 右電極 双極誘導 一定係数 判定機 出力ピーク 最大ピーク値 電極用端子
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

心臓の傾きを考慮してR波を検出可能な車両用心電検出装置を提供することを目的とする。

解決手段

車両用心電検出装置10は、車両用シートシートバックに設けられた一対のシートバック電極16A、16Bと、シートクッションに設けられたシートクッション電極18Bと、2つの入力の差動電圧を検出する差動増幅器22と、シートバック電極16A、16B、シートクッション電極18B、並びに、シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18Bから生成可能な仮想電極のうち2つの電極を差動増幅器22の入力として選択的に切り替えて接続する切替部14と、を含む。

概要

背景

ステアリングホイール車両用シート電極を設けて、乗員の心電波形を検出する技術が知られている。

例えば、特許文献1には、車両用シートに着座する着座者心電信号計測し、計測される心電信号からR波として抽出された出力ピークの間隔であるRRIを算出し、心電信号において連続するRRIの差の絶対値を算出し、対象区間において連続するRRIの差の絶対値の平均値を、対象区間におけるRRIの平均値で除した第1評価値を算出し、第1評価値と第1閾値との比較結果に基づいて、対象区間に計測された心電信号の信頼性を判定する乗員状態判定機器が提案されている。

概要

心臓の傾きを考慮してR波を検出可能な車両用心電検出装置を提供することを目的とする。車両用心電検出装置10は、車両用シートのシートバックに設けられた一対のシートバック電極16A、16Bと、シートクッションに設けられたシートクッション電極18Bと、2つの入力の差動電圧を検出する差動増幅器22と、シートバック電極16A、16B、シートクッション電極18B、並びに、シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18Bから生成可能な仮想電極のうち2つの電極を差動増幅器22の入力として選択的に切り替えて接続する切替部14と、を含む。

目的

本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、心臓の傾きを考慮してR波を検出可能な車両用心電検出装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

乗員に接触する部位に設けられた接触電極と、前記接触電極及び乗員の心臓の位置より車両下方側の車両用シートに設けられたシート電極と、2つの入力の差動電圧を検出する検出部と、前記接触電極、前記シート電極、並びに、前記接触電極及び前記シート電極から生成可能な仮想電極のうち2つの電極を前記検出部の入力として選択的に切り替えて接続する切替部と、を含む車両用心電検出装置

請求項2

前記接触電極、前記シート電極、及び前記仮想電極のうち、心電波形の第2誘導波形を生成可能な予め定めた2つの電極の組み合わせを順次切り替えて、前記検出部によって検出された前記差動電圧の強度が最大となる電極の組み合わせを選択するように、前記切替部を制御する制御部を更に含む請求項1に記載の車両用心電検出装置。

請求項3

前記接触電極は、乗員の左右それぞれに対応する位置に設けられた一対の左右電極を有し、前記予め定めた2つの電極の組み合わせは、一方の前記左右電極と前記シート電極の組み合わせ、前記一対の左右電極から生成した第1仮想電極と他方の前記左右電極及び前記シート電極から生成した第2仮想電極の組み合わせ、一方の前記左右電極と一方の左右電極及び前記シート電極から生成した第3仮想電極の組み合わせ、前記第3仮想電極と一方の前記左右電極の組み合わせ、並びに、前記第1仮想電極と前記シート電極の組み合わせの5通りの組み合わせである請求項2に記載の車両用心電検出装置。

請求項4

乗員を識別する識別部を更に含み、前記制御部が、前記差動電圧の強度が前記最大となる電極の組み合わせを乗員毎に予め登録し、前記識別部によって識別された乗員に対応する電極の組み合わせに切り替えるように前記切替部を制御する請求項2又は請求項3に記載の車両用心電検出装置。

技術分野

0001

本発明は、車両に搭載され、乗員の心電波形を検出する車両用心電検出装置に関する。

背景技術

0002

ステアリングホイール車両用シート電極を設けて、乗員の心電波形を検出する技術が知られている。

0003

例えば、特許文献1には、車両用シートに着座する着座者心電信号計測し、計測される心電信号からR波として抽出された出力ピークの間隔であるRRIを算出し、心電信号において連続するRRIの差の絶対値を算出し、対象区間において連続するRRIの差の絶対値の平均値を、対象区間におけるRRIの平均値で除した第1評価値を算出し、第1評価値と第1閾値との比較結果に基づいて、対象区間に計測された心電信号の信頼性を判定する乗員状態判定機器が提案されている。

先行技術

0004

特開2017−205429号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、人によって心臓の傾きが異なるため、電極の配置によっては検出される心電波形のR波が小さいことがあり、R波の検知が難しい場合があった。特許文献1の技術では、個人差がある心臓の傾きを考慮していないため、R波の検知が難しい場合があり、改善の余地がある。

0006

本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、心臓の傾きを考慮してR波を検出可能な車両用心電検出装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために第1の態様は、乗員に接触する部位に設けられた接触電極と、前記接触電極及び乗員の心臓の位置より車両下方側の車両用シートに設けられたシート電極と、2つの入力の差動電圧を検出する検出部と、前記接触電極、前記シート電極、並びに、前記接触電極及び前記シート電極から生成可能な仮想電極のうち2つの電極を前記検出部の入力として選択的に切り替えて接続する切替部と、を含む。

0008

第1の態様によれば、接触電極は、乗員に接触する位置に設けられ、シート電極は、接触電極及び乗員の心臓の位置より車両下方側の車両用シートに設けられている。

0009

検出部では、2つの入力の差動電圧が検出される。そして、切替部では、接触電極、シート電極、並びに、接触電極及びシート電極から生成可能な仮想電極のうち2つの電極を検出部の入力として選択的に切り替えて接続される。これにより、検出部の信号強度がより高い組み合わせに切替部を切り替えることにより、乗員毎の心臓の傾きに応じた電極の組み合わせを選択して心電波形を生成することが可能となる。従って、心臓の傾きを考慮したR波の検出が可能となる。

0010

なお、接触電極、シート電極、及び仮想電極のうち、心電波形の第2誘導波形を生成可能な予め定めた2つの電極の組み合わせを順次切り替えて、検出部によって検出された差動電圧の強度が最大となる電極の組み合わせを選択するように、切替部を制御する制御部を更に含む形態としてもよい。

0011

また、接触電極は、乗員の左右それぞれに対応する位置に設けられた一対の左右電極を有し、予め定めた2つの電極の組み合わせは、一方の左右電極とシート電極の組み合わせ、一対の左右電極から生成した第1仮想電極と他方の左右電極及びシート電極から生成した第2仮想電極の組み合わせ、一方の左右電極と一方の左右電極及びシート電極から生成した第3仮想電極の組み合わせ、第3仮想電極と一方の左右電極の組み合わせ、並びに、第1仮想電極とシート電極の組み合わせの5通りの組み合わせを適用してもよい。

0012

また、乗員を識別する識別部を更に含み、制御部が、差動電圧の強度が前記最大となる電極の組み合わせを乗員毎に予め登録し、識別部によって識別された乗員に対応する電極の組み合わせに切り替えるように切替部を制御してもよい。

発明の効果

0013

以上説明したように本発明によれば、心臓の傾きを考慮してR波を検出可能な車両用心電検出装置を提供できる、という効果がある。

図面の簡単な説明

0014

本実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。
心電波形の一例を説明するための図である。
第2誘導測定方法の一例を説明するための図である。
一般的な心臓の傾きの場合のR波と、一般的でない心臓の傾きのR波の一例を示す図である。
仮想電極と電極の組み合わせを説明するための図である。
本実施形態に係る心電波形生成装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る車両用心電検出装置の制御部で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。

実施例

0015

以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両用心電検出装置の一例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用心電検出装置の概略構成を示す図である。

0016

本実施形態に係る車両用心電検出装置10は、心電波形生成装置12、接触電極としてのシートバック電極16A、16B、及びシート電極としてのシートクッション電極18A、18Bを備えている。

0017

シートバック電極16A、16Bは、乗員に接触する車両用シート20のシートバック20Aに設けられており、着座した乗員の左右に対応して一対設けられている。すなわち、一方のシートバック電極16Aは、乗員の左に対応する領域に設けられ、他方のシートバック電極16Bは、乗員の右に対応する領域に設けられている。

0018

乗員が車両用シート20に着座すると、乗員の背中がシートバック電極16A、16Bに近接され、乗員の背中とシートバック電極16A、16Bとの間に容量結合が生じてコンデンサを形成する。また、シートバック電極16A、16Bは、心電波形生成装置12に電気的に接続されており、心電波形生成装置12は、シートバック電極16A、16Bから、心臓の心拍における電気活動に伴うイオン電流変化(交流電流)を電流信号として検出する。

0019

シートクッション電極18A、18Bは、シートバック電極16A、16B及び乗員の心臓の位置より車両下方側のシートクッション20Bに一対設けられており、シートカバー(図示省略)に被覆されている。シートクッション電極18A、18Bは、乗員が車両用シート20に着座することで、乗員の着衣及びシートカバーを介して、乗員の臀部と近接する。一方のシートクッション電極18Bは、心電波形生成装置12に接続され、他方のシートクッション電極18Aは接地されている。なお、図1では、車両の幅方向(乗員の左右)にシートクッション電極18A、18Bを配列した例を示すが、配列はこれに限るものではない。例えば、車両前後方向(乗員の前後)にシートクッション電極18A、18Bを配列してもよい。或いは、他の方向にシートクッション電極18A、18Bを配列してもよい。また、シートクッション電極18A、18Bは車両用シート20のシートクッション20B以外の位置に設けてよい。例えば、車両用シート20のシートバック20Aのシートバック電極16A、16Bよりも車両下方に設けてもよい。

0020

心電波形生成装置12は、シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18Bから入力される電流信号に基づいて、乗員の心電波形を生成する。

0021

ところで、心電波形は、一般的に、図2に示すように、第1誘導波形、第2誘導波形、第3誘導波形、aVR誘導波形、aVL誘導波形、及びaVF誘導波形などが知られている。第1誘導波形は、心臓の左室側壁を見る誘導波形であり、第2誘導波形は、心臓を心尖部から見る誘導波形であり、第3誘導波形は、右室側面と左室下壁を見る誘導波形である。また、aVR誘導波形は、右肩から心臓を見る誘導波形であり、aVL誘導波形は、左肩から心臓を見る誘導波形であり、aVF誘導波形は、心臓を、ほぼ真下から見る誘導波形である。

0022

心電波形は、心臓内の電気の流れを記録したものであり、例えば、心臓を挟んで電極を2つ取りつけると心電波形が1つ得られる。心臓は胸部の中央やや左側に位置し、心臓の心尖部を下にして横に傾いた状態で存在する。心臓内の電気は、上部右心房に位置する洞結節からほぼ中央に存在する房室結節を介して心室の下部心尖部方向に向かって流れるため、電気軸としては左斜め下方向となる。この向きと同じ方向にマイナス電極プラス電極を順に取りつけると、心電波形は上向きとなり、マイナス電極とプラス電極を逆にすると、心電波形は下向きとなる。

0023

また、医療心電図の四肢双極誘導では、両足両手それぞれに電極を接続し、各電極間電位差をモニタする。左手右手の間は、第1誘導と呼ばれ、右手と左足の間は第2誘導と呼ばれ、右足と左手の間は第3誘導と呼ばれる。

0024

また、心電波形には、P波Q波、R波、S波、及びT波があり、誘導毎に心電波形のPQRST波の各々の見やすさ(大きさ等)が異なる。心拍数の算出によく用いられ、個人差はあるがR波は第2誘導が最も見易いとされ、R波を生じる心室筋細胞脱分極による活動電位は、心臓の傾き方向(第2誘導)での電位差測定が最も適切とされている。

0025

本実施形態において、第2誘導を測定する場合は、例えば、図3に示すように、シートバック電極16Aを差動増幅器22の−端子に接続し、シートクッション電極18Bを差動増幅器22の+端子に接続することにより、測定可能となる。

0026

しかしながら、人によって心臓の傾きが異なるため、第2誘導で確認できるR波が小さいことがある。例えば、図4に示すように、一般的な心臓の傾き(50°)の場合に検出されるR波よりも、一般的でない心臓の傾きの場合に検出されるR波が小さいことがある。R波が小さい場合には、医療用の心電図よりもノイズが多くなる車載条件では、R波の検知が困難となる。

0027

そこで、本実施形態では、シートバック電極16A、16B、シートクッション電極18B、及び2つ以上の電極から生成可能な仮想電極を用いて双極誘導を実現することで、人それぞれの心臓の傾きに応じた電極の組み合わせを選択して心電波形を生成する。

0028

ここで、仮想電極とは、2つ以上の電極の電位の合成は、その電極間中点位置の電位と等しくなるので、中点位置を仮想電極という。例えば、本実施形態では、図5に示すように、シートバック電極16Aを電極A、シートバック電極16Bを電極B、シートクッション電極18Bを電極Cとすると、以下の3つの仮想電極が生成可能である。3つの仮想電極は、電極Aと電極Bの間の中点位置の仮想電極(A+B)、電極Aと電極Cの間の中点位置を仮想電極(A+C)、及び電極Bと電極Cの間の中点位置の仮想電極(B+C)がある。

0029

そして、本実施形態では、これらの電極を組み合わせて差動増幅器22に入力することで、心臓の傾きに合わせた心電波形を生成することが可能となる。電極の組み合わせとしては、第2誘導波形を生成可能な組み合わせを選択して差動増幅器22に入力する。具体的には、図5に示すように、(A+B,B+C)、(A,A+C)、(A,C)、(A+C,C)、(A+B,C)の5通りのベクトル(電極の組み合わせ)の中からR波を検出し易い電極の組み合わせを選択する。なお、シートバック電極16A、16B同士の(A、B)の組み合わせは第1誘導波形の方に近いため、本実施形態では電極の組み合わせから除外したが、上記に(A,B)の組み合わせを含めて6通りとしてもよい。

0030

次に、心電波形生成装置12の具体的な構成例について説明する。図6は、本実施形態に係る心電波形生成装置12の構成を示すブロック図である。

0031

心電波形生成装置12は、切替部14、検出部としての差動増幅器22、ADC(Analog to Digital Converter)28及び制御部30を備えている。

0032

切替部14には、シートバック電極16A、シートバック電極16B、シートクッション電極18B、及び上述の3つの仮想電極が入力側に接続され、出力側には差動増幅器22が接続されている。

0033

具体的には、切替部14は、A電極用端子、A+B電極用端子、B電極用端子、B+C電極用端子、C電極用端子、及びA+C電極用端子を入力端子として備え、出力端子は、差動増幅器22の+端子及び−端子のそれぞれに接続されている。

0034

A電極用端子は、シートバック電極16Aに接続されており、切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22にシートバック電極(電極A)16Aが接続可能とされている。

0035

A+B電極用端子は、シートバック電極16A及びシートバック電極16Bのそれぞれに抵抗を介して接続されることにより生成される仮想電極(A+B)に接続されている。抵抗は、実際の電極(シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18B)の静電容量と仮想電極(A+B)の静電容量の差を相殺す抵抗値とされている。切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22に仮想電極(A+B)が接続可能とされている。

0036

B電極用端子は、シートバック電極16Bに接続されており、切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22にシートバック電極(電極B)16Bが接続可能とされている。

0037

B+C電極用端子は、シートバック電極16B及びシートクッション電極18Bのそれぞれに抵抗を介して接続されることにより生成される仮想電極(B+C)に接続されている。抵抗は、実際の電極(シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18B)の静電容量と仮想電極(A+C)の静電容量の差を相殺する抵抗値とされている。切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22に仮想電極(B+C)が接続可能とされている。

0038

C電極用端子は、シートクッション電極18Bに接続されており、切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22にシートクッション電極(電極C)18Bが接続可能とされている。

0039

A+C電極用端子は、シートバック電極16A及びシートクッション電極18Bのそれぞれに抵抗を介して接続されることにより生成される仮想電極(A+C)に接続されている。抵抗は、実際の電極(シートバック電極16A、16B及びシートクッション電極18B)の静電容量と仮想電極(A+C)の静電容量の差を相殺する抵抗値とされている。切替部14の接続を切り替えることにより、差動増幅器22に仮想電極(A+C)が接続可能とされている。

0040

切替部14は、制御部30からの指示により、上述の5通りのベクトル(電極の組み合わせ)に切替可能とされている。

0041

差動増幅器22は、2つの入力端子に接続された電極の差動電圧を検出してADC28に出力する。具体的には、差動増幅器22は、2つの入力端子に接続された電極からの2つの入力信号の差分を一定係数増幅する。

0042

ADC28は、差動増幅器22から得られるアナログ電気信号デジタル信号に変換して制御部30に出力する。

0043

制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含むコンピュータで構成されている。CPUは、メモリに予め記憶されたプログラムを実行することにより、切替部14を制御して、差動増幅器22の入力端子に接続する電極を選択的に切り替える処理を行うと共に、心電波形を生成して出力する。具体的には、制御部30は、上述の5通りの電極の組み合わせに順次切り替えて、信号強度としてのS/N比が最も高い接続に切り替える制御を行う。詳細には、差動増幅器22から出力される心電波形に対応する波形は、R波(最大ピーク値)とS波(最小ピーク値)を含むので、制御部30は、S/N比としてR−S波の電位差が最大の電極の組み合わせを検索して切り替える制御を行う。

0044

続いて、上述のように構成された本実施形態に係る車両用心電検出装置10の制御部30で行われる具体的な処理について説明する。図7は、本実施形態に係る車両用心電検出装置10の制御部30で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図7の処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチオンされた場合に開始してもよいし、心電波形の検出開始を表す指示が制御部30に行われた場合に開始してもよい。

0045

テップ100では、制御部30が、切替部14の切り替えを行ってステップ102へ移行する。切替部14の切替は、上述の5通りの電極の組み合わせの中から1つの電極の組み合わせとなるように切り替える。

0046

ステップ102では、制御部30が、差動増幅器22による差動増幅結果を取得してステップ104へ移行する。

0047

ステップ104では、制御部30が、切替部14による電極の組み合わせについて、全ての切り替えが終了したか否かを判定する。該判定は、上述の5通り全ての電極の組み合わせに切り替えて差動増幅結果を取得したか否かを判定する。該判定が否定された場合には、ステップ100に戻って、上述の処理を繰り返して、切替部14の切り替えを変更して差動増幅結果を取得し、判定が肯定された場合にはステップ106へ移行する。

0048

ステップ106では、制御部30が、切替部14による接続切り替えを行って一連の処理を終了する。すなわち、制御部30が、全ての電極の組み合わせに切り替えて取得した差動増幅結果のうち、S/N比が最も大きい電極の組み合わせを特定し、当該組み合わせになるように切替部14の切り替えを制御部30が制御する。これにより、人それぞれの心臓の傾きに応じた電極の組み合わせを選択して心電波形を生成することが可能となる。

0049

ところで、上記の図7の処理では、乗員が着座する毎に、適切な電極の組み合わせを検索する必要があり、電極の組み合わせを検索する時間を要するため、心電波形を検出する時間を短縮するためには改善の余地がある。

0050

そこで、制御部30が、乗員毎に電極の組み合わせを予め登録して、乗員を識別して切替部14を制御してもよい。以下では、乗員毎に電極の組み合わせを登録する処理、及び乗員を識別して切替部14を制御する処理を図7の処理に対して追加した処理について説明する。

0051

図8は、本実施形態に係る車両用心電検出装置10の制御部30で行われる処理の流れの変形例を示すフローチャートである。なお、図8の処理は、例えば、心電波形の検出開始を表す指示、または乗員の登録を行う指示が制御部30に行われた場合に開始する。また、図7の処理と同一処理は同一符号を付して説明する。

0052

ステップ96では、制御部30が、乗員の登録であるか否かを判定する。該判定は、例えば、登録を指示する操作部等を設けて登録を指示する操作が行われたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ98へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。

0053

ステップ98では、制御部30が、乗員を識別して登録してステップ100へ移行する。例えば、複数のスイッチを設けて乗員毎にスイッチを切り替えることにより乗員を識別する方法がある。この場合には、スイッチに乗員を割り当てる指示を行う。また、カメラ撮影画像や、指紋や顔などの生体認証を行う場合には、乗員の撮影画像、生体情報を登録する。

0054

ステップ100では、制御部30が、切替部14の切り替えを行ってステップ102へ移行する。切替部14の切替は、上述の5通りの電極の組み合わせの中から1つの電極の組み合わせとなるように切り替える。

0055

ステップ102では、制御部30が、差動増幅器22による差動増幅結果を取得してステップ104へ移行する。

0056

ステップ104では、制御部30が、切替部14による電極の組み合わせについて、全ての切り替えが終了したか否かを判定する。該判定は、上述の5通り全ての電極の組み合わせに切り替えて差動増幅結果を取得したか否かを判定する。該判定が否定された場合には、ステップ100に戻って、上述の処理を繰り返して、切替部14の切り替えを変更して差動増幅結果を取得し、判定が肯定された場合にはステップ105へ移行する。

0057

ステップ105では、制御部30が、乗員に対応付けて切替部14の切替状態を登録して一連の処理を終了する。すなわち、制御部30が、全ての電極の組み合わせに切り替えて取得した差動増幅結果のうち、S/N比が最も大きい電極の組み合わせを特定し、当該組み合わせの切替状態を乗員に対応付けて記憶する。

0058

一方、ステップ108では、制御部30が、乗員を識別してステップ110へ移行する。乗員の識別は、例えば、乗員に対応する複数のスイッチ等を設けて各スイッチの操作状態から乗員を識別してもよい。或いは、乗員を撮影するカメラを車室内に設けてカメラの撮影画像から予め登録した乗員を識別してもよい。或いは、指紋や顔などの生体認証を行う生体認証部を設けて予め登録した乗員を識別してもよい。

0059

ステップ110では、制御部30が、識別した乗員に対応する切替部14の切替状態、すなわち、ステップ98〜105の処理によって予め登録された乗員毎の切替状態に切り替えて一連の処理を終了する。なお、図8では、登録された乗員が存在しない場合の処理については省略して説明したが、登録したステップ108において乗員を識別した際に登録された乗員ではない場合は、上述の図7のステップ100〜106の処理を行うようにしてもよい。

0060

このように処理を行うことにより、乗員を認識して、乗員毎の心臓の傾きに応じた電極の組み合わせを選択して心電波形を生成することが可能となる。

0061

なお、上記の実施形態では、2つのシートクッション電極18A、18Bを備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、接地されたシートクッション電極18Aは省略してもよい。接地されたシートクッション電極18Aによりノイズを抑制することが可能であるが、シートクッション電極18Aを省略しても心電波形を生成することは可能である。

0062

また、上記の実施形態では、乗員の左右それぞれに対応して設けた一対の左右電極としてシートバック電極16A、16Bを例に挙げて説明したが、左右電極はこれに限るものではない。例えば、ステアリングホイールに一対の電極を設けて左右電極としてもよい。また、シートバック電極16A、16Bの一対の電極のうち一方のシートバック電極だけを有する形態としてもよい。この場合、シートバック電極、シートクッション電極18B、及びシートバック電極とシートクッション電極18Bから生成した仮想電極のうち、2つの電極を選択的に切替部14が切り替える形態としてもよい。

0063

また、上記の実施形態では、3つの電極のうち2つの電極で仮想電極を生成する例を説明したが、これに限るものではない。例えば、3以上の電極を用いて仮想電極を生成してもよい。また、シートバック電極16A、16B、及びシートクッション電極18A、18B以外に更に電極を設けて上記実施形態で説明した以外の仮想電極を生成可能とし、かつ差動増幅器22に選択的に切り替えて入力可能としてもよい。

0064

また、上記の実施形態における制御部30で行われる処理は、ソフトウエアの処理として説明したが、これに限るものではない。例えば、ハードウエアで行う処理としてもよいし、ハードウエアとソフトウエアの双方を組み合わせた処理としてもよい。

0065

また、上記の実施形態における制御部30で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。

0066

さらに、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。

0067

10・・・車両用心電検出装置、12・・・心電波形生成装置、14・・・切替部、16A・・・シートバック電極、16B・・・シートバック電極、18B・・・シートクッション電極、20・・・車両用シート、20A・・・シートバック、20B・・・シートクッション、22・・・差動増幅器、30・・・制御部

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