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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 谷口正義岡村鉉
出願日 2020年2月4日 (1年7ヶ月経過) 出願番号 2020-016692
公開日 2020年5月14日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2020-073031
状態 未査定
技術分野 弾玉遊技機の表示装置 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 形状態様 設定位置関係 演算用情報 最終タイミング 調整態様 背骨部分 背面用 追加画像データ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年5月14日)のものです。
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図面 (20)

課題

表示制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供すること。

解決手段

フレーム領域82a,82bにおいてキャラクタ静止画像データが設定された各エリアエフェクト用画像データを加算することにより、エフェクト演出用キャラクタに対してエフェクト画像が付加された状態の画像が表示される。この場合、エフェクト用画像データの加算処理が実行される前に、エフェクト用画像データの各色情報反転させた値を色情報最大値除算した結果の値をキャラクタ用静止画像データが設定された各エリアの色情報に積算する。これにより、キャラクタ用静止画像データが設定された各エリアの色情報を、エフェクト用画像データに対応した割合で事前に減算することが可能となる。

概要

背景

遊技機一種として、パチンコ遊技機スロットマシン等が知られている。これらの遊技機としては、例えば液晶表示装置といった表示装置を備えたものが知られている。当該遊技機では、画像用のデータが予め記憶されたメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像用のデータを用いて表示装置の表示部にて所定の画像が表示されることとなる(例えば特許文献1参照)。

概要

表示制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供すること。フレーム領域82a,82bにおいてキャラクタ静止画像データが設定された各エリアエフェクト用画像データを加算することにより、エフェクト演出用キャラクタに対してエフェクト画像が付加された状態の画像が表示される。この場合、エフェクト用画像データの加算処理が実行される前に、エフェクト用画像データの各色情報反転させた値を色情報最大値除算した結果の値をキャラクタ用静止画像データが設定された各エリアの色情報に積算する。これにより、キャラクタ用静止画像データが設定された各エリアの色情報を、エフェクト用画像データに対応した割合で事前に減算することが可能となる。

目的

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、表示制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

表示部を有する表示手段と、画像データを予め記憶した表示用記憶手段と、複数の単位設定領域を有する設定用記憶手段に前記画像データを設定することで当該設定用記憶手段に描画データを作成し、当該描画データに応じた画像信号を前記表示手段に出力することに基づき前記表示部に画像を表示させる表示制御手段と、を備え、前記単位設定領域は、限界数値までの範囲内において数値情報を設定可能な構成であり、前記画像データは、前記限界数値までの範囲内において色情報を規定する数値情報が対応付けられた単位画像データを複数有しており、前記表示制御手段は、複数の個別画像を前記表示部の奥行き方向に重なるように表示する場合において、それら複数の個別画像が前記表示部の奥行き方向に重なることとなる前記単位設定領域のデータについて、奥側個別画像の重なり箇所の画像データである奥側画像データ手前側個別画像の重なり箇所の画像データである手前側画像データに対して反映された状態となるようにする重複反映手段と、当該重複反映手段により前記手前側画像データに対して前記奥側画像データが反映される場合に、前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち一方の低減対象画像データ反映割合を前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち一方の低減量参照画像データの内容に応じた低減量で低減させる反映低減手段と、を備え、当該反映低減手段は、前記低減量参照画像データに含まれる前記単位画像データの色情報を前記限界数値から引き算した結果の値を当該限界数値で除算した結果の値を、その単位画像データが設定される前記単位設定領域に対応する前記低減対象画像データの単位画像データに積算することにより、当該低減対象画像データの反映割合を低減させるものであり、前記低減対象画像データは、前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち前記低減量参照画像データとは異なる側の画像データであることを特徴とする遊技機

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものである。

背景技術

0002

遊技機の一種として、パチンコ遊技機スロットマシン等が知られている。これらの遊技機としては、例えば液晶表示装置といった表示装置を備えたものが知られている。当該遊技機では、画像用のデータが予め記憶されたメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像用のデータを用いて表示装置の表示部にて所定の画像が表示されることとなる(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2009−261415号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ここで、上記例示等のような遊技機においては、表示制御を好適に行うことが可能な構成が求められており、この点について未だ改良の余地がある。

0005

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、表示制御を好適に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、表示部を有する表示手段と、
画像データを予め記憶した表示用記憶手段と、
複数の単位設定領域を有する設定用記憶手段に前記画像データを設定することで当該設定用記憶手段に描画データを作成し、当該描画データに応じた画像信号を前記表示手段に出力することに基づき前記表示部に画像を表示させる表示制御手段と、
を備え、
前記単位設定領域は、限界数値までの範囲内において数値情報を設定可能な構成であり、
前記画像データは、前記限界数値までの範囲内において色情報を規定する数値情報が対応付けられた単位画像データを複数有しており、
前記表示制御手段は、
複数の個別画像を前記表示部の奥行き方向に重なるように表示する場合において、それら複数の個別画像が前記表示部の奥行き方向に重なることとなる前記単位設定領域のデータについて、奥側個別画像の重なり箇所の画像データである奥側画像データ手前側個別画像の重なり箇所の画像データである手前側画像データに対して反映された状態となるようにする重複反映手段と、
当該重複反映手段により前記手前側画像データに対して前記奥側画像データが反映される場合に、前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち一方の低減対象画像データ反映割合を前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち一方の低減量参照画像データの内容に応じた低減量で低減させる反映低減手段と、
を備え、
当該反映低減手段は、前記低減量参照画像データに含まれる前記単位画像データの色情報を前記限界数値から引き算した結果の値を当該限界数値で除算した結果の値を、その単位画像データが設定される前記単位設定領域に対応する前記低減対象画像データの単位画像データに積算することにより、当該低減対象画像データの反映割合を低減させるものであり、
前記低減対象画像データは、前記手前側画像データ及び前記奥側画像データのうち前記低減量参照画像データとは異なる側の画像データであることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明によれば、表示制御を好適に行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0008

第1の実施形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
(a)〜(j)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
(a),(b)図柄表示装置の表示面における表示内容を説明するための説明図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
主制御装置のMPUにて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにて実行される主側コマンド対応処理を示すフローチャートである。
制御パターンテーブルを説明するための説明図である。
(a)〜(c)音光側MPUから表示CPU72に送信されるコマンドの内容を説明するための説明図である。
各コマンドデータにより指示される内容を説明するための説明図である。
音光側MPUにて実行されるコマンド選択処理を示すフローチャートである。
表示CPUにて実行されるV割込み処理を示すフローチャートである。
(a)表示CPUにて実行されるコマンド解析処理を示すフローチャートであり、(b)コマンド格納バッファを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行されるコマンド対応処理を示すフローチャートである。
参照テーブルを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行されるタスク処理を示すフローチャートである。
音光側MPUにて実行される表示側コマンド対応処理を示すフローチャートである。
タスク処理との関係で実行対象テーブルのポインタ情報の調整が行われる様子を示すタイムチャートである。
(a)〜(c)描画リストの内容を説明するための説明図である。
DPにて実行される描画処理を示すフローチャートである。
(a)〜(c)色替え演出の内容を説明するための説明図である。
(a)色替え演出を実行するためのメモリモジュールデータ構成を説明するための説明図であり、(b)カラーパレットを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される色替え演出用演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される色替え演出用の設定処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される色替え演出用の書き込み処理を示すフローチャートである。
(a)〜(e)エフェクト演出を説明するための説明図である。
表示CPUにて実行されるエフェクト演出用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行されるエフェクト演出用の設定処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行されるエフェクト演出用の書き込み処理を示すフローチャートである。
(a)〜(e)発展演出を説明するための説明図である。
エフェクト用画像データを利用して発展演出が実行される様子を示すタイムチャートである。
表示CPUにて実行される発展演出用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される発展演出用の設定処理を示すフローチャートである。
(a)同時表示演出を説明するための説明図であり、(b)同時表示演出を実行するためのデータ構成を説明するための説明図であり、(c)増加時用エフェクト画像を表示するための画像データを説明するための説明図である。
増加時用エフェクト画像を表示するための画像データとして、通常エフェクト用画像データ及び簡易エフェクト用画像データが使い分けられる様子を示すタイムチャートである。
表示CPUにて実行される同時表示演出用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される同時表示演出用の設定処理を示すフローチャートである。
第2の実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
表示CPUにて実行されるタスク処理を示すフローチャートである。
(a)〜(c)描画リストの内容を説明するための説明図である。
VDPにて実行される描画処理を示すフローチャートである。
描画処理の実行に伴い描画データが作成される様子を説明するための説明図である。
(a),(b)ループ演出を説明するための説明図である。
(a)ループ演出を実行するためのデータ構成を説明するための説明図であり、(b)配合テーブルを説明するための説明図である。
ループ演出が実行される様子を示すタイムチャートである。
表示CPUにて実行されるループ演出用の演算処理を示すフローチャートである。
表示CPUにて実行される補間表示期間用処理を示すフローチャートである。
ループ演出用Aキャラクタ及びループ演出用Bキャラクタについて配合による座標データの導出が開始されるタイミングを示すタイムチャートである。
VDPにて実行されるループ演出用の設定処理を示すフローチャートである。
先開始対象決定用テーブルを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される補間表示期間用処理を示すフローチャートである。
(a),(b)ボーンモデル表示の内容を説明するための説明図である。
ボーンモデル表示を行うためのデータ構成を説明するための説明図である。
(a)骨格データを説明するための説明図であり、(b)座標演算用エリアを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行されるボーンモデル表示演出用の演算処理を示すフローチャートである。
表示CPUにて実行される座標演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行されるボーンモデル表示演出用の設定処理を示すフローチャートである。
(a),(b)集合キャラクタ群を説明するための説明図である。
集合単位キャラクタの骨格データを説明するための説明図である。
(a)〜(c)ボーン表示用キャラクタと集合単位キャラクタとの各データ量を比較するための説明図である。
集合用ボーンアニメーションデータを説明するための説明図である。
(a),(b)各集合単位キャラクタの動作内容を説明するための説明図である。
(a),(b)平面影表示の内容を説明するための説明図である。
平面影表示を行うために必要なデータ構成を説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される平面影表示用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される平面影表示用の設定処理を示すフローチャートである。
(a),(b)平面影表示の別形態の内容を説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される平面影表示用の演算処理を示すフローチャートである。
(a)段差影表示の内容を説明するための説明図であり、(b)段差影表示を行うために必要なデータ構成を説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される段差影表示用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される段差影表示用の設定処理を示すフローチャートである。
(a)変動表示演出の内容を説明するための説明図であり、(b)VRAM展開用バッファにおいて変動表示演出の実行に際して利用されるエリアの構成を説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される変動表示演出用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される変動表示演出用の設定処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される変動表示演出用の描画データ作成処理を示すフローチャートである。
(a)〜(c)各保存用バッファに保存された図柄表示部の描画データを説明するための説明図である。
(a)〜(e)各保存用バッファに保存された描画データを利用して変動表示演出用画像の描画データが作成される様子を説明するための説明図である。
(a),(b)歪み背景表示の内容を説明するための説明図である。
(a)〜(c)歪み背景表示を行うための画像データを説明するための説明図である。
表示CPUにて実行される歪み背景表示用の演算処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される歪み背景表示用の設定処理を示すフローチャートである。
VDPにて実行される屈折適用処理を示すフローチャートである。

実施例

0009

<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の斜視図である。

0010

パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。

0011

なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。

0012

内枠13には遊技盤24が搭載されている。図2は遊技盤24の正面図である。

0013

遊技盤24には、遊技領域PAの外縁の一部を区画するようにして内レール部25と外レール部26とが取り付けられており、これら内レール部25と外レール部26とにより誘導手段としての誘導レールが構成されている。内枠13において遊技盤24の下方に取り付けられた遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球は誘導レールにより遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構は、前扉枠14に設けられた発射操作装置28が手動操作されることにより遊技球の発射動作を行う。

0014

遊技盤24には、前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34、スルーゲート35、可変表示ユニット36、特図ユニット37及び普図ユニット38等がそれぞれ設けられている。

0015

スルーゲート35への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33及び第2作動口34への入球が発生すると、所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、第1作動口33への入球が発生した場合又は第2作動口34への入球が発生した場合には、3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口31への入球が発生した場合には、10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置32への入球が発生した場合には、15個の賞球の払い出しが実行される。

0016

なお、上記賞球個数は任意であり、例えば、第2作動口34の方が第1作動口33よりも賞球個数が少ない構成としてもよく、第2作動口34の方が第1作動口33よりも賞球個数が多い構成としてもよい。

0017

その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口24aが設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口24aを通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の24bが植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。

0018

ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出されることなく遊技領域PAの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口24aへの遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。

0019

第1作動口33及び第2作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。第1作動口33及び第2作動口34は共に上向きに開放されている。また、第1作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は鉛直方向に並んでいる。第2作動口34には、左右一対可動片よりなるガイド片としての普電役物34aが設けられている。普電役物34aの閉鎖状態では遊技球が第2作動口34に入賞できず、普電役物34aが開放状態となることで第2作動口34への入賞が可能となる。

0020

第2作動口34よりも遊技球の流下方向の上流側に、スルーゲート35が設けられている。スルーゲート35は縦方向に貫通した図示しない貫通孔を有しており、スルーゲート35に入賞した遊技球は入賞後に遊技領域PAを流下する。これにより、スルーゲート35に入賞した遊技球が第2作動口34へ入賞することが可能となっている。

0021

スルーゲート35への入賞に基づき第2作動口34の普電役物34aが閉鎖状態から開放状態に切り換えられる。具体的には、スルーゲート35への入賞をトリガとして内部抽選が行われるとともに、遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられた普図ユニット38の普図表示部38aにて絵柄変動表示が行われる。そして、内部抽選の結果が電役開放当選であり当該結果に対応した停止結果が表示されて普図表示部38aの変動表示が終了された場合に普電開放状態へ移行する。普電開放状態では、普電役物34aが所定の態様で開放状態となる。

0022

なお、普図表示部38aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部38aにて変動表示される絵柄としては、複数種文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。

0023

普図ユニット38において、普図表示部38aに隣接した位置には、普図保留表示部38bが設けられている。遊技球がスルーゲート35に入賞した個数は最大4個まで保留され、普図保留表示部38bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。

0024

第1作動口33又は第2作動口34への入賞をトリガとして当たり抽選が行われる。そして、当該抽選結果は特図ユニット37及び可変表示ユニット36の図柄表示装置41における表示演出を通じて明示される。

0025

特図ユニット37について詳細には、特図ユニット37には特図表示部37aが設けられている。特図表示部37aの表示領域は図柄表示装置41の表示面Pよりも狭い。特図表示部37aでは、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞をトリガとして当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。なお、特図表示部37aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、特図表示部37aにて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。

0026

特図ユニット37において、特図表示部37aに隣接した位置には、特図保留表示部37bが設けられている。遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、特図保留表示部37bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。

0027

図柄表示装置41について詳細には、図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。

0028

図柄表示装置41では、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞に基づき特図表示部37aにて絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われる。すなわち、特図表示部37aにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置41において変動表示が行われる。そして、例えば、遊技結果が大当たり結果となる遊技回では、図柄表示装置41では予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示される。

0029

図柄表示装置41の表示内容について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は図柄表示装置41にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図4は図柄表示装置41の表示面Pを示す図である。

0030

図3(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。

0031

図4(a)に示すように、図柄表示装置41の表示面Pには、複数の表示領域として、上段中段下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。

0032

つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示面Pでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。

0033

図4(b)に示すように、表示面Pは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示面Pには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組合せが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。

0034

本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当するとともに、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当する。15R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組合せ又は同一の非特定図柄の組合せが停止表示される。また、通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組合せが停止表示される。また、後述する明示2R確変大当たり結果となる場合には、同一の図柄の組合せとは異なる所定の図柄の組合せが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了し、その後に、明示用動画が表示されるようになっている。

0035

なお、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置41にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。

0036

また、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、特図表示部37a及び図柄表示装置41にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。

0037

図2の説明に戻り、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり当選となった場合には、特電入賞装置32への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。特電入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉扉32aを備えている。開閉扉32aは、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉32aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。また、開閉実行モードにおいては、当該開閉実行モードに対応した表示演出が図柄表示装置41にて実行される。

0038

図1に示すように、上記構成の遊技盤24を有する内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域PAのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部42が形成されている。窓部42は、略楕円形状をなし、窓パネル43が嵌め込まれている。窓パネル43は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネル43を通じて遊技領域PAを視認可能であれば有色透明に形成されていてもよい。

0039

窓部42の上方には表示発光部44が設けられている。また、遊技状態に応じた効果音などが出力される左右一対のスピーカ部45が設けられている。また、窓部42の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部46と下側膨出部47とが上下に並設されている。上側膨出部46内側には上方に開口した上皿46aが設けられており、下側膨出部47内側には同じく上方に開口した下皿47aが設けられている。上皿46aは、裏パックユニット15に設けられた払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿47aは、上皿46a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。

0040

内枠13の背面側には、主制御装置と、音声発光制御装置と、表示制御装置とが搭載されている。また、裏パックユニット15には、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。

0041

<パチンコ機10の電気的構成>
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。

0042

<主制御装置50>
主制御装置50は、遊技の主たる制御を司る主制御基板51を具備している。なお、主制御装置50において主制御基板51などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けておくようにしてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしにして粘着層接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。

0043

主制御基板51には、MPU52が搭載されている。MPU52には、当該MPU52により実行される各種の制御プログラム固定値データを記憶したROM53と、そのROM53内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM54と、割込回路タイマ回路データ入出力回路乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。

0044

なお、ROM53として、制御プログラムや固定値データの読み出しに際してランダムアクセスが可能であって、記憶保持に外部からの電力供給が不要な記憶手段(すなわち、不揮発性記憶手段)が用いられている。具体的には、NORキャッシュメモリが用いられている。但し、これに限定されることはなく、ランダムアクセスが可能であれば、ROM53として用いるメモリの種類は任意である。また、制御及び演算部分と、ROM53と、RAM54とが1チップ化されている構成は必須ではなく、各機能がそれぞれ別チップとして搭載されている構成としてもよく、一部の機能が別チップとして搭載されている構成としてもよい。

0045

MPU52には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU52の入力側には、電源・発射制御装置57が接続されている。電源・発射制御装置57は、例えば、遊技場等における商用電源外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板51に動作電力を供給する。ちなみに、当該動作電力は主制御基板51だけでなく、払出制御装置55や後述する表示制御装置70といった他の機器にも供給される。

0046

なお、MPU52と電源・発射制御装置57との電力経路上に停電監視基板を設けてもよい。この場合、当該停電監視基板により停電の発生が監視され、停電の発生が確認された場合にはMPU52に対して停電信号が送信されるようにすることで、MPU52において停電時用の処理を実行することが可能となる。

0047

また、MPU52の入力側には、図示しない各種センサが接続されている。当該各種センサの一部として、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU52において各入球部への入賞判定入球判定)が行われる。また、MPU52では第1作動口33及び第2作動口34への入賞に基づいて大当たり発生抽選及び大当たり結果種別抽選を実行するとともに、各遊技回のリーチ発生抽選や表示継続期間の決定抽選を実行する。

0048

ここで、MPU52にて各種抽選を行うための構成について説明する。

0049

MPU52は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、特図表示部37aの表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、普図表示部38aの表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図6に示すように、大当たり発生抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、特図表示部37a及び図柄表示装置41における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、第2作動口34の普電役物34aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する普電役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、これら各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、抽選カウンタバッファ54aに設けられている。

0050

各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後「0」に戻るループカウンタとなっている。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、第1作動口33又は第2作動口34への入賞が発生した場合に、取得情報記憶手段としての保留格納エリア54bに格納される。

0051

保留格納エリア54bは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、第1作動口33又は第2作動口34への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。

0052

第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、第1作動口33又は第2作動口34への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、第1作動口33又は第2作動口34への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。実行エリアAEは、特図表示部37aの変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各値を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。

0053

各カウンタについて詳しくは、当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞したタイミングで保留格納エリア54bに格納される。

0054

大当たり当選となる乱数の値は、ROM53に当否テーブルとして記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブルと、高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モードと高確率モードとが設定されている。

0055

上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は20個である。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数は任意である。

0056

大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞したタイミングで保留格納エリア54bに格納される。

0057

本パチンコ機10では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける特電入賞装置32の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の第2作動口34の普電役物34aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。

0058

開閉実行モードにおける特電入賞装置32の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モード低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口の開閉が15回行われるとともに、1回の開放は30secが経過するまで又は大入賞口への入賞個数が10個となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口の開閉が2回行われるとともに、1回の開放は0.2secが経過するまで又は大入賞口への入賞個数が6個となるまで継続される。

0059

本パチンコ機10では、発射操作装置28が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構58が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口の開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口の開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは実質的に遊技球の入賞が発生しない。

0060

なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口の開閉回数、1回の開放に対する開放制限時間及び1回の開放に対する開放制限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放制限時間が長い又は1回の開放に対する開放制限個数が多く設定されていればよい。

0061

但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に特電入賞装置32への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口の開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に特電入賞装置32への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。

0062

第2作動口34の普電役物34aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、第2作動口34の普電役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード高頻度サポートモードとが設定されている。

0063

具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、普電役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に普電役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり普電役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間として短い時間が選択されるように設定されている。

0064

上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも第2作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、第2作動口34よりも第1作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、第1作動口33よりも第2作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、第2作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。

0065

なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート35への入賞に基づき普図表示部38aにて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする(すなわち、普図表示部38aにおける1回の変動表示時間を短くする)、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。

0066

大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM53に振分テーブルとして記憶されている。そして、かかる振分先として、通常大当たり結果と、明示2R確変大当たり結果と、15R確変大当たり結果とが設定されている。

0067

通常大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。換言すれば、通常大当たり結果は、通常大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。

0068

明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、明示2R確変大当たり結果は、明示2R確変大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。

0069

15R確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、15R確変大当たり結果は、15R確変大当たり状態へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。

0070

なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。

0071

振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が通常大当たり結果に対応しており、「10〜14」が明示2R確変大当たり結果に対応しており、「15〜29」が15R確変大当たり結果に対応している。

0072

上記のように、確変大当たり結果として、明示2R確変大当たり結果が設定されていることにより、確変大当たり結果の態様が多様化する。すなわち、2種類の確変大当たり結果を比較した場合、遊技者にとっての有利度合いは、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなり且つサポートモードでは高頻度サポートモードとなる15R確変大当たり結果が最も高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるもののサポートモードでは高頻度サポートモードとなる明示2R確変大当たり結果が最も低くなる。これにより、遊技の単調化が抑えられ、遊技への注目度を高めることが可能となる。

0073

なお、確変大当たり結果の一種として、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードがそれまでのモードに維持されることとなる非明示2R確変大当たり結果が含まれていてもよい。この場合、確変大当たり結果のさらなる多様化が図られる。

0074

さらにまた、当否抽選における外れ結果の一種として、低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行するとともに、その終了後において当否抽選モード及びサポートモードの移行が発生しない特別外れ結果が含まれていてもよい。上記のような非明示2R確変大当たり結果と当該特別外れ結果との両方が設定されている構成においては、開閉実行モードが低頻度入賞モードに移行すること、及びサポートモードがそれまでのモードに維持されることで共通しているのに対して、当否抽選モードの移行態様が異なっていることにより、例えば通常遊技状態において非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果の一方が発生した場合に、それが実際にいずれの結果に対応しているのかを遊技者に予測させることが可能となる。

0075

リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞したタイミングで保留格納エリア54bに格納される。

0076

ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置41における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、特電入賞装置32の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。

0077

期待演出には、上記リーチ表示と、当該リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や特別表示結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。

0078

リーチ表示には、図柄表示装置41の表示面Pに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組合せが成立する可能性があるリーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画像において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示面Pの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。

0079

図柄の変動表示に係るリーチ表示について具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置41の表示面P内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組合せが成立する可能性のあるリーチ図柄の組合せを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。

0080

図4の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。

0081

予告表示には、図柄表示装置41の表示面Pにおいて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画像をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。

0082

リーチ表示は、開閉実行モードに移行する遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、開閉実行モードに移行しない遊技回では、ROM53のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して、所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置50において行うのではなく、音声発光制御装置60において行われる。

0083

変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、特図表示部37aにおける変動表示時間と、図柄表示装置41における図柄の変動表示時間とをMPU52において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述するタイマ割込み処理が1回実行される毎に1回更新され、後述するメイン処理の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、特図表示部37aにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。なお、変動表示時間の決定に際しては、ROM53の変動表示時間テーブル記憶エリアに予め記憶されている変動表示時間テーブルが参照される。

0084

普電役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後「0」に戻る構成となっている。普電役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングで電役保留エリア54cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された普電役物開放カウンタC4の値によって普電役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。

0085

MPU52の出力側には、払出制御装置55が接続されているとともに、電源・発射制御装置57が接続されている。払出制御装置55には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが送信される。払出制御装置55は、主制御装置50から受信した賞球コマンドに基づいて、払出装置56により賞球や貸し球払出制御を行う。電源・発射制御装置57には、発射操作装置28が操作されていることに基づいて発射許可コマンドが送信される。電源・発射制御装置57は、主制御装置50から受信した発射許可コマンドに基づいて、遊技球発射機構58を駆動させ遊技球を遊技領域に向けて発射させる。

0086

また、MPU52の出力側には、特図表示部37a及び普図表示部38aが接続されており、これら特図表示部37a及び普図表示部38aの表示制御がMPU52により直接行われる。つまり、各遊技回に際しては、MPU52において特図表示部37aの表示制御が実行される。また、普電役物34aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU52において普図表示部38aの表示制御が実行される。

0087

MPU52の出力側には、特電入賞装置32の開閉扉を開閉動作させる特電入賞駆動部、及び第2作動口34の普電役物34aを開閉動作させる普電役物駆動部が接続されている。つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口が開閉されるように、MPU52において特電入賞駆動部の駆動制御が実行される。また、普電役物34aの開放状態当選となった場合には、普電役物34aが開閉されるように、MPU52において普電役物駆動部の駆動制御が実行される。また、MPU52の出力側には、音声発光制御装置60が接続されており、当該音声発光制御装置60に対して演出用の各種コマンドを送信する。

0088

ここで、MPU52にて実行される処理について説明する。かかるMPU52の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。

0089

図7はメイン処理を示すフローチャートである。ステップS101では、電源投入ウェイト処理を実行する。当該電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてからウェイト用の所定時間(具体的には1sec)が経過するまで次の処理に進行することなく待機する。かかる電源投入ウェイト処理の実行期間において図柄表示装置41の動作開始及び初期設定が完了することとなる。続くステップS102ではRAM54のアクセス許可するとともに、ステップS103にてMPU52の内部機能レジスタの設定を行う。

0090

その後、ステップS104では、電源・発射制御装置57に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し、続くステップS105では、RAM54の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。また、ステップS106ではチェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し、続くステップS107ではそのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する。

0091

本パチンコ機10では、例えば遊技ホール営業開始時など、電源投入時にRAMデータ初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、RAM54をクリアする。その後、ステップS109に進む。

0092

一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といったRAM54の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置60に送信する。

0093

その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、MPU52はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが、1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余時間が生じることとなる。この残余時間は各タイマ割込み処理の処理完了時間に応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。

0094

残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、RAM54の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。

0095

次に、図8のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。タイマ割込み処理は定期的(例えば4msec周期)に実行される。まずステップS201にて停電情報記憶処理を実行する。停電情報記憶処理では、停電監視基板から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。

0096

続くステップS202では抽選用乱数更新処理を実行する。抽選用乱数更新処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。

0097

続くステップS205では、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する。当該不正検知処理では、複数種類の事象の発生を監視し、所定の事象が発生していることを確認することで、RAM54に設けられた遊技停止フラグに「1」をセットする。

0098

続くステップS206では、上記遊技停止用フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定する。ステップS206にて否定判定をした場合に、ステップS207以降の処理を実行する。

0099

ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部に行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置32を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電入賞駆動部への駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第2作動口34の普電役物34aを開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には普電役物駆動部への駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。

0100

続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。

0101

続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35への入賞の有無を特定する処理を実行する。

0102

続くステップS210では、RAM54に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。

0103

続くステップS211では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置28への発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。

0104

続くステップS212では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサの断線確認や、遊技機本体12や前扉枠14の開放確認を行う。

0105

続くステップS213では、遊技回の実行制御及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理では、保留格納エリア54bに記憶されている保留情報の数が上限数未満である状況で第1作動口33又は第2作動口34への入賞が発生した場合に、その時点における当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留情報として、保留格納エリア54bに時系列的に格納していく処理を実行する。また、特図特電制御処理では、遊技回中及び開閉実行モード中ではなく且つ保留情報が記憶されていることを条件に、その保留情報が大当たり当選に対応しているか否かを判定する当否判定処理、及び大当たり当選に対応している場合にはその保留情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを判定する振分判定処理を実行する。また、特図特電制御処理では、当否判定処理及び振分判定処理だけでなく、その保留情報が大当たり当選に対応していない場合には、その保留情報がリーチ発生に対応しているか否かを判定するリーチ判定処理を実行するとともに、その時点における変動種別カウンタCSの数値情報を利用して遊技回の継続時間を選択する処理を実行する。この場合、大当たり当選の有無、大当たり種別及びリーチ発生の有無に対応した変動表示時間テーブルをROM53から読み出し、その読み出した変動表示時間テーブルと、そのタイミングにおける変動種別カウンタCSの数値情報とから今回の遊技回の継続時間を決定する。そして、その決定した遊技回の継続時間の情報を含む変動用コマンドと、遊技結果の情報を含む種別コマンドとを、音声発光制御装置60に送信するとともに、特図表示部37aにおける絵柄の変動表示を開始させる。これにより、1遊技回が開始された状態となり、特図表示部37a及び図柄表示装置41にて遊技回用の演出が開始される。

0106

また、特図特電制御処理では、1遊技回の実行中にはその遊技回の終了タイミングであるか否かを判定し、終了タイミングである場合には遊技結果に対応した表示を行った状態で、その遊技回を終了させる処理を実行する。この場合、遊技回を終了させるべきことを示す最終停止コマンドを音声発光制御装置60に送信する。また、特図特電制御処理では、遊技回の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果である場合には、当該開閉実行モードを開始させるための処理を実行する。この開始に際しては、開閉実行モードが開始されることを示すオープニングコマンドを音声発光制御装置60に送信する。また、特図特電制御処理では、各ラウンド遊技を開始させるための処理及び各ラウンド遊技を終了させるための処理を実行する。これら各処理に際して、ラウンド遊技が開始されることを示す開放コマンドを音声発光制御装置60に送信するとともに、ラウンド遊技が終了されることを示す閉鎖コマンドを音声発光制御装置60に送信する。また、特図特電制御処理では、開閉実行モードを終了させる場合にそのことを示すエンディングコマンドを音声発光制御装置60に送信するとともに、開閉実行モード後の当否抽選モードやサポートモードを設定するための処理を実行する。

0107

タイマ割込み処理においてステップS213の特図特電制御処理を実行した後は、ステップS214にて普図普電制御処理を実行する。普図普電制御処理では、スルーゲート35への入賞が発生している場合に普図側の保留情報を取得するための処理を実行するとともに、普図側の保留情報が記憶されている場合にその保留情報について開放判定を行い、さらにその開放判定を契機として普図用の演出を行うための処理を実行する。また、開放判定の結果に基づいて、第2作動口34の普電役物34aを開閉させる処理を実行する。

0108

続くステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部37aに係る保留情報の増減個数を特図保留表示部37bに反映させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部38aに係る保留情報の増減個数を普図保留表示部38bに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部37aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部38aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。

0109

続くステップS216では、払出制御装置55から受信したコマンド及び信号の内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS217では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。続くステップS218では、今回のタイマ割込み処理にて実行された各種処理の処理結果に応じた外部信号の出力の開始及び終了を制御するための外部情報設定処理を実行する。その後、本タイマ割込み処理を終了する。

0110

<音声発光制御装置60>
次に、音声発光制御装置60について説明する。

0111

音声発光制御装置60は、図5に示すように、MPU62が搭載された音声発光制御基板61を具備している。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。

0112

なお、ROM63として、制御プログラムや固定値データの読み出しに際してランダムアクセスが可能であって、記憶保持に外部からの電力供給が不要な記憶手段(すなわち、不揮発性記憶手段)が用いられている。具体的には、NOR型キャッシュメモリが用いられている。但し、これに限定されることはなく、ランダムアクセスが可能であれば、ROM63として用いるメモリの種類は任意である。また、制御及び演算部分と、ROM63と、RAM64とが1チップ化されている構成は必須ではなく、各機能がそれぞれ別チップとして搭載されている構成としてもよく、一部の機能が別チップとして搭載されている構成としてもよい。

0113

MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には主制御装置50が接続されているとともに、MPU62の出力側には表示発光部44及びスピーカ部45が接続されている。また、MPU62の入力側及び出力側の両方に対して、表示制御装置70の後述する表示CPU72が接続されている。つまり、MPU62は表示CPU72と双方向通信可能となるように接続されており、これらMPU62と表示CPU72との間でコマンドが双方向通信でやり取りされる。なお、当該双方向通信はシリアル通信で行われるが、これに限定されることはなくパラレル通信で行われる構成としてもよい。

0114

MPU62では、主制御装置50から送信された変動用コマンドを受信することで、遊技回用の演出を開始させる必要があることを認識し、遊技回用演出開始処理を実行する。また、主制御装置50から送信された終了コマンドを受信することで、遊技回用の演出を終了させる必要があることを認識し、遊技回用演出終了処理を実行する。また、主制御装置50から送信された大当たり演出用の各種コマンドを受信することで、大当たり演出を開始させる必要があること又は進行させる必要があることを認識し、大当たり演出用処理を実行する。

0115

なお、MPU62において主制御装置50からコマンドを受信するとは、主制御装置50からコマンドを直接受信する構成に限定されることはなく、中継基板中継されたコマンドを受信する構成も含まれる。

0116

遊技回用演出開始処理では、変動用コマンド及び種別コマンドの両コマンドに基づいて、該当遊技回の変動表示時間を把握する変動表示時間の把握処理と、リーチ表示の有無を把握するリーチ表示把握処理と、大当たり結果の有無を把握する大当たり結果発生の把握処理と、大当たり結果が発生する場合における大当たり種別を把握する大当たり種別の把握処理と、を実行する。また、リーチ表示把握処理、大当たり結果発生の把握処理及び大当たり種別の把握処理における把握結果に基づいて、本遊技回において図柄表示装置41の表示面Pに最終停止表示させる図柄の種類を決定する図柄種別把握処理を実行する。そして、上記各把握処理の結果に基づいて、変動表示時間の情報及び表示演出の種類の情報を含む変動パターンコマンドと、最終停止表示させる図柄の種類の情報を含む図柄指定コマンドを、表示制御装置70に送信する。

0117

また、遊技回用演出開始処理では、上記各把握処理の他に、予告表示を行うか否かの予告表示抽選処理を実行する。この場合、当該抽選処理では、予告表示の種別抽選についても実行される。そして、予告表示の発生当選である場合には、予告表示の種別の情報を含む予告コマンドを、表示制御装置70に送信する。

0118

また、遊技回用演出開始処理では、上記各処理の処理結果に基づいて、遊技回用の表示発光テーブルと遊技回用の音声テーブルとをROM63から読み出す。遊技回用の表示発光テーブルにより、該当する遊技回の進行過程における表示発光部44の発光態様が規定される。また、遊技回用の音声テーブルにより、該当する遊技回の進行過程におけるスピーカ部45からの出力態様が規定される。

0119

遊技回用演出終了処理では、現状の遊技回における表示発光部44の発光制御及びスピーカ部45の音声出力制御を終了する。また、当該遊技回用演出終了処理では、遊技回用演出を終了させるべき情報を含む終了コマンドを、表示制御装置70に送信する。

0120

大当たり演出用処理では、受信している大当たり演出用の各種コマンドに基づいて、オープニング時、各ラウンド時、各ラウンド間及びエンディング時などの演出態様を把握し、その把握結果に対応した大当たり演出用のコマンドを表示制御装置70に送信する。また、当該把握結果に基づいて、大当たり演出用の表示発光テーブルと大当たり演出用の音声テーブルとをROM63から読み出し、大当たり演出中における表示発光部44の発光態様やスピーカ部45からの音声の出力態様を規定する。

0121

<表示制御装置70>
次に、表示制御装置70について説明する。

0122

表示制御装置70は、図5に示すように、表示CPU72と、ワークRAM73と、メモリモジュール74と、VRAM75と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)76と、が搭載された表示制御基板71を備えている。

0123

表示CPU72は、表示制御装置70においてメイン制御部としての機能を有しており、制御プログラム等の読み出し、解釈及び実行を行う。詳細には、表示CPU72は表示制御基板71に搭載された入力ポート77に対してバスを介して接続されており、音声発光制御装置60から送信された各種コマンドは入力ポート77を通じて表示CPU72に入力される。なお、表示CPU72において音声発光制御装置60からコマンドを受信するとは、音声発光制御装置60からコマンドを直接受信する構成に限定されることはなく、中継基板に中継されたコマンドを受信する構成も含まれる。

0124

表示CPU72は、バスを介してワークRAM73、メモリモジュール74及びVRAM75と接続されており、音声発光制御装置60から受信したコマンドに基づいて、メモリモジュール74に記憶された各種データをワークRAM73に転送させる転送指示を行う。また、表示CPU72は、バスを介してVDP76と接続されており、音声発光制御装置60から受信したコマンドに基づいて、図柄表示装置41に画像信号を出力させる描画指示を行う。以下、メモリモジュール74、ワークRAM73、VRAM75及びVDP76について説明する。

0125

メモリモジュール74は、制御プログラム及び固定値データを含む制御用データを予め記憶しているとともに、図柄表示装置41に表示される図柄やキャラクタなどのスプライトデータ背景データ、及び動画像データなどを含む各種画像データを予め記憶している記憶手段である。当該メモリモジュール74は、記憶保持に外部からの電力供給が不要な不揮発性半導体メモリを有してなる。ちなみに、記憶容量は4Gビットであるが、かかる記憶容量は表示制御装置70における制御が良好に実行されるのであれば任意である。また、当該メモリモジュール74は、パチンコ機10の使用に際して、非書き込み用であって読み出し専用のメモリ(ROM)として用いられる。

0126

ここで、各スプライトデータは、キャラクタの外形模様を規定するビットマップ形式データと、ビットマップ画像の各ピクセルでの表示色を決定する際に参照されるカラーパレットテーブルとの組合せを少なくとも含んでいる。また、背景データは、静止画像データが圧縮された状態のJPEG形式データとして記憶保持されている。動画像データについては、後に詳細に説明する。

0127

ワークRAM73は、メモリモジュール74から読み出されて転送された制御用データを一時的に記憶しておくとともに、フラグ等を一時的に記憶しておくための記憶手段である。ワークRAM73は、記憶保持に外部からの電力供給が必要な揮発性の半導体メモリを有してなり、詳細には当該半導体メモリとしてDRAMが用いられている。但し、DRAMに限定されることはなくSRAMといった他のRAMを用いてもよい。なお、記憶容量は1Gビットであるが、かかる記憶容量は表示制御装置70における制御が良好に実行されるのであれば任意である。また、ワークRAM73は、パチンコ機10の使用に際して、読み書き両用として用いられる。

0128

ワークRAM73には、表示CPU72からメモリモジュール74へのデータ転送指示に基づき、当該メモリモジュール74から制御用データが転送される。そして、表示CPU72は、ワークRAM73に転送された制御用データを必要に応じて内部のメモリ領域(レジスタ群)に読み込み、各種処理を実行する。

0129

VRAM75は、図柄表示装置41に対して画像出力を行うために必要な各種データを一時的に記憶しておくための記憶手段である。当該VRAM75は、記憶保持に外部からの電力供給が必要な揮発性の半導体メモリを有してなり、詳細には当該半導体メモリとしてSDRAMが用いられている。但し、SDRAMに限定されることはなく、DRAM、SRAM又はデュアルポートRAMといった他のRAMを用いてもよい。なお、記憶容量は2Gビットであるが、かかる記憶容量は表示制御装置70における制御が良好に実行されるのであれば任意である。また、当該VRAM75は、パチンコ機10の使用に際して、読み書き両用として用いられる。

0130

VRAM75は展開用バッファ81を備えており、展開用バッファ81には、VDP76からメモリモジュール74へのデータ転送指示に基づき、当該メモリモジュール74から画像データが転送される。また、VRAM75には、VDP76により描画データが作成されるフレームバッファ82が設けられている。なお、VRAM75がVDP76に内蔵されていてもよい。

0131

VDP76は、表示CPU72からの描画指示に基づき、展開用バッファ81に記憶保持されているデータを用いて、具体的には加工することにより、図柄表示装置41に対して描画を行う画像生成デバイスであり、図柄表示装置41において液晶表示部41aを駆動制御するように組み込まれた画像処理デバイス41bを操作する一種の描画回路である。VDP76はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。

0132

詳細には、VDP76は、制御部91と、レジスタ92と、動画デコーダ93と、表示回路94と、を備えている。また、これら各回路はバスを介して相互に接続されているとともに、表示CPU72用のI/F95及びVRAM75用のI/F96と接続されている。

0133

VDP76では、表示CPU72から送信された描画指示情報としての描画リストをレジスタ92に記憶させる。レジスタ92に描画リストが記憶されることにより、制御部91では描画リストに従ったプログラムが起動されて予め定められた処理が実行される。なお、制御部91が動作するための制御プログラムの全てが描画リストにより提供される構成としてもよく、制御プログラムを予め記憶したメモリを制御部91に内蔵させ、当該制御プログラムと描画リストの内容とによって制御部91が所定の処理を実行する構成としてもよい。また、メモリモジュール74から制御プログラムを事前に読み出す構成としてもよい。

0134

上記処理として、制御部91は、メモリモジュール74に記憶されている画像データをVRAM75の展開用バッファ81に読み出す。また、制御部91は、展開用バッファ81に読み出された画像データを用いて(又は加工することにより)、フレームバッファ82に1フレーム分の描画データを作成する。1フレーム分の描画データとは、予め定められた更新タイミングで図柄表示装置41の表示面Pにおける画像が更新される構成において、一の更新タイミングにおける画像を表示させるために必要なデータのことをいう。

0135

ここで、フレームバッファ82には、複数のフレーム領域82a,82bが設けられている。具体的には、第1フレーム領域82aと、第2フレーム領域82bとが設けられている。これら各フレーム領域82a,82bは、それぞれ1フレーム分の描画データを記憶可能な容量に設定されている。具体的には、各フレーム領域82a,82bにはそれぞれ、液晶表示部41a(すなわち表示面P)のドット画素)に所定の倍率で対応させた多数の単位エリアが含まれている。各単位エリアは、いずれの色を表示するかを特定するためのデータを格納可能な記憶容量を有している。より詳細には、フルカラー方式が採用されており、各ドットにおいてR(赤),G(緑),B(青)のそれぞれに256色の設定が可能となっている。これに対応させて、各単位エリアにおいては、RGB各色に1バイト(8ビット)が割り当てられている。つまり、各単位エリアは、少なくとも3バイトの記憶容量を有している。

0136

なお、フルカラー方式に限定されることはなく、例えば各ドットにおいて256色のみ表示可能な構成においては、各単位エリアにおいて色情報を格納するために必要な記憶容量は1バイトでよい。

0137

フレームバッファ82に第1フレーム領域82a及び第2フレーム領域82bが設けられていることにより、一方のフレーム領域に作成された描画データを用いて図柄表示装置41への描画が実行されている状況において、他のフレーム領域に対して今後用いられる描画データの作成が実行される。つまり、フレームバッファ82として、ダブルバッファ方式が採用されている。

0138

表示回路94では、第1フレーム領域82a又は第2フレーム領域82bに作成された描画データに基づいて液晶表示部41aの各ドットに対応した画像信号が生成され、その画像信号が、表示回路94に接続された出力ポート78を介して図柄表示装置41に出力される。詳細には、出力対象のフレーム領域82a,82bから表示回路94へ描画データが転送される。その転送された描画データは図柄表示装置41の解像度に対応したものとなるように、図示しないスケーラにより解像度調整が行われて階調データに変換される。そして、当該階調データに基づいて図柄表示装置41の各ドットに対応した画像信号が生成されて出力される。なお、表示回路94からは水平同期信号又は垂直同期信号などの同期信号も出力される。また、動画デコーダ93では、VRAM75の展開用バッファ81に転送された動画像データのデコードを実行する。

0139

<音声発光制御装置60のMPU62の処理構成
次に、音声発光制御装置60のMPU62(以下、音光側MPU62という)にて実行される処理について説明する。図9は音光側MPU62にて比較的短い周期(例えば4msec)で繰り返し実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。

0140

まずステップS301にて、主制御装置50のMPU52(以下、主側MPU52という)から受信したコマンドに対応した処理を行うための主側コマンド対応処理を実行する。続くステップS302では、図柄表示装置41の表示制御の内容を表示CPU72に指示するためのコマンド選択処理を実行する。

0141

その後、ステップS303にて、表示発光部44の発光制御を行うための発光制御処理を実行する。当該発光制御処理では、上記ステップS301の主側コマンド対応処理にて読み出された制御パターンテーブルに従って表示発光部44の発光制御を行う。また、ステップS304では、スピーカ部45の音出力制御を行うための音出力制御処理を実行する。当該音出力制御処理では、上記ステップS301の主側コマンド対応処理にて読み出された制御パターンテーブルに従ってスピーカ部45の音出力制御を行う。その後、ステップS305にてポインタ更新処理を実行する。ポインタ更新処理では、現状の制御パターンテーブルのポインタ情報を次のポインタ情報に更新する。また、ステップS306では、表示CPU72から受信したコマンドに対応した処理を行うための表示側コマンド対応処理を実行する。

0142

<主側コマンド対応処理>
図10は、タイマ割込み処理(図9)のステップS301にて実行される主側コマンド対応処理を示すフローチャートである。

0143

主側MPU52から変動用コマンド及び種別コマンドを受信している場合(ステップS401:YES)、遊技結果の記憶処理を実行する(ステップS402)。具体的には、種別コマンドに含まれている情報から、今回の遊技回の開始に際して主側MPU52にて決定された当否抽選及び振分抽選の結果がいずれであるかの情報を特定し、その特定した情報をRAM64に書き込む。

0144

続くステップS403では、予告抽選処理を実行する。予告抽選処理では、今回の遊技回において図柄表示装置41にて予告表示を行わせるか否かを抽選により決定する。かかる予告表示としては、既に説明したとおり、図柄表示装置41にて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様とするものや、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。当該予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示が行われる場合の方がリーチ表示が行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。また、予告抽選処理では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易く、さらに出現率の低い予告表示が発生し易くなるように予告抽選を行う。

0145

続くステップS404では、停止図柄決定処理を実行する。停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が通常大当たり結果及び15R確変大当たり結果のいずれかであれば、一の有効ラインL1〜L5上に同一の図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、同一の奇数図柄の組合せは15R確変大当たり結果の場合に選択される一方、同一の偶数図柄の組合せは通常大当たり結果及び15R確変大当たり結果のいずれにおいても選択され得る。なお、同一の図柄の組合せが停止表示される有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、通常大当たり結果であっても同一の奇数図柄の組合せが選択され得る構成としてもよい。

0146

停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が明示2R確変大当たり結果であれば、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立しない停止結果であって、一の有効ラインL1〜L5上に特定の図柄の組合せ(「3・4・1」)が成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。

0147

停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が外れ結果であれば、変動用コマンドの内容からリーチ表示の有無を特定する。そして、リーチ表示が発生する場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せ及び上記特定の図柄の組合せが成立しない停止結果であって、一又は二の有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。一方、リーチ表示が発生しない場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せ及び上記特定の図柄の組合せが成立しない停止結果であって、全ての有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立しない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。

0148

続くステップS405では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。当該処理では、今回受信している変動用コマンドの内容から遊技回の継続時間の情報を特定するとともに、当該継続時間の情報、上記ステップS402にて特定した遊技結果の情報、上記ステップS403における予告抽選処理の抽選結果の情報、及び上記ステップS404にて決定した停止結果の情報の組合せに対応した演出パターンを選択する。この演出パターンの選択に際しては、ROM63に設けられたパターン決定用テーブルを参照し、今回の上記継続時間の情報、上記遊技結果の情報、上記予告抽選処理の抽選結果の情報、及び上記停止結果の情報に対応した制御パターンテーブルのROM63におけるアドレスを特定し、そのアドレスの特定結果に基づいて当該制御パターンテーブルをROM63から読み出してRAM64に書き込む。

0149

図11を参照しながら制御パターンテーブルについて、より具体的に説明する。なお、図11は15R確変大当たり結果となる場合に選択され得る制御パターンテーブルの一例である。

0150

図11に示すように制御パターンテーブルには、対象となる遊技回の継続時間に対応したフレーム数分のポインタ情報が設定されており、各ポインタ情報に対応させて、タスクの内容の情報と、コマンド出力の有無の情報と、追加データの情報とが設定されている。

0151

タスクの内容の情報は今回の遊技回に対応した発光制御及び音出力制御を行うために設定されている情報であり、当該タスクの内容の情報を一切反映させないような情報が追加データとして設定されない限り、各フレームにおいてタスクの内容の情報に応じた態様で表示発光部44の発光制御が行われるとともにスピーカ部45の音出力制御が行われる。

0152

図11に示す制御パターンテーブルについて具体的には、「0」のポインタ情報に変動開始時のデータが設定されており、「200」のポインタ情報に予告演出開始時のデータが設定されており、「300」のポインタ情報に予告演出終了時のデータが設定されており、「400」のポインタ情報にノーマルリーチ開始時のデータが設定されており、「700」のポインタ情報に、スーパーリーチ開始時のデータが設定されており、「1000」のポインタ情報に、確定演出開始時のデータが設定されており、「1400」のポインタ情報に、変動終了時のデータが設定されている。これら各ポインタ情報は、演出の開始、演出の切り換わり、及び演出の終了といった区切りタイミングに対応している。また、これら以外のポインタ情報には、区切りタイミング間の発光制御及び音出力制御を可能とするためのデータが設定されている。

0153

コマンド出力の有無の情報は、音光側MPU62から表示CPU72へのコマンドの出力の有無、及びそのコマンドの種類を示す情報である。制御パターンテーブルに従って表示CPU72へのコマンド出力が行われることで、図柄表示装置41における画像の内容と、表示発光部44における発光内容と、スピーカ部45における音出力内容とを関連付けることが可能となる。つまり、図柄表示装置41における動画の内容に応じて、表示発光部44にて光の演出が実行されるとともに、スピーカ部45にて音出力の演出が実行される。

0154

図11に示す制御パターンテーブルについて具体的には、タスクの内容において変動開始時のデータが設定されている「0」のポインタ情報に対して、コマンドデータが設定されている。したがって、遊技回の変動開始時には、音光側MPU62から表示CPU72へのコマンド送信に基づき、表示CPU72において表示制御が開始される。また、タスクの内容において、予告演出開始時のデータ、ノーマルリーチ開始時のデータ、スーパーリーチ開始時のデータ、確定演出開始時のデータ及び変動終了時のデータのそれぞれが設定されている各ポインタ情報、具体的には、「200」、「400」、「700」、「1000」、「1400」の各ポインタ情報に対して、コマンドデータが設定されている。したがって、主側MPU52から変動用コマンド及び種別コマンドが送信されるという所定の開始契機が発生したことにより開始される遊技回用の演出の範囲内において、遊技回用の演出に含まれる演出区分の種類が変化する場合には、音光側MPU62から表示CPU72へのコマンド送信に基づき、表示CPU72において新たな演出区分に対応する表示制御が開始される。

0155

追加データの情報は、制御パターンテーブルの初期設定としてはブランクとして設定されており、報知実行指示があった場合などに追加データへの書き込み処理が実行される。追加データへの書き込みが行われた場合には、当該追加データに書き込まれている情報がタスクの内容に元々設定されていた情報よりも優先される。例えば、報知として所定の文字を画像として表示することに対応した追加データが設定されている場合には、当該文字画像が、タスクの内容に対応した画像上に追加されるように画像表示がなされる。

0156

なお、制御パターンテーブルは遊技回用の演出以外にも、開閉実行モード用の演出や、遊技回用の演出及び開閉実行モード用の演出のいずれも実行されていない状況における演出に対応させて設けられている。このように様々な状況に対応させて制御パターンテーブルが設定されていることにより、音光側MPU62に動作電力が供給されている状況では何らかの制御パターンテーブルがRAM64に読み出された状態となっている。

0157

主側コマンド対応処理(図10)の説明に戻り、ステップS406では主側MPU52から報知実行コマンドを受信しているか否かを判定する。報知実行コマンドは、主側MPU52のタイマ割込み処理(図8)におけるステップS205の不正検知処理にて、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生していることが特定された場合に出力されるとともに、ステップS212の入力状態監視処理にて、遊技機本体12又は前扉枠14が開放状態であることが特定された場合にも出力される。報知実行コマンドには報知対象の内容に対応したデータが含まれるため、音光側MPU62は受信した報知実行コマンドから報知対象の内容を特定することが可能である。

0158

報知実行コマンドを受信している場合(ステップS406:YES)、報知開始用の設定処理を実行する(ステップS407)。報知開始用の設定処理では、現状設定されている制御パターンテーブルにおける現状のポインタ情報以降の追加データに、今回の報知実行コマンドに対応した報知を実行するためのデータを設定する。例えば、不正を検知したことに対応した報知実行コマンドを受信している場合には、不正報知を表示発光部44及びスピーカ部45にて行うためのデータを追加データとして設定する。また、遊技機本体12の開放といったパチンコ機10の状態変化に対応した報知実行コマンドを受信している場合には、状態報知を表示発光部44及びスピーカ部45にて行うためのデータを追加データとして設定する。これにより、表示発光部44及びスピーカ部45にて不正報知又は状態報知が実行される。なお、報知実行コマンドを受信した後であって報知解除コマンドを受信する前に、実行対象とする制御パターンテーブルが変更された場合にはその新たに変更された制御パターンテーブルの追加データに対して、直前の制御パターンテーブルの追加データに設定されていた内容と同様の内容の報知用データが設定される。これにより、報知の実行を継続することが可能となる。

0159

その後、ステップS408にて、今回受信した報知実行コマンドの内容に対応した報知実行コマンドを表示CPU72に送信する。これにより、報知実行コマンドに対応した報知画像が図柄表示装置41にて表示されるように、表示CPU72にて表示制御が実行される。

0160

ステップS409では、主側MPU52から報知解除コマンドを受信しているか否かを判定する。報知解除コマンドは、主側MPU52のタイマ割込み処理(図8)におけるステップS205の不正検知処理にて、所定の事象が発生している状態が解除されたことが特定された場合に出力されるとともに、ステップS212の入力状態監視処理にて、遊技機本体12又は前扉枠14が開放されている状態から閉鎖されたことが特定された場合にも出力される。

0161

報知解除コマンドを受信している場合(ステップS409:YES)、報知解除用の設定処理を実行する(ステップS410)。報知解除用の設定処理では、現状設定されている制御パターンテーブルにおける現状のポインタ情報以降の追加データを「0」クリアする。これにより、表示発光部44及びスピーカ部45にて実行されている不正報知又は状態報知が解除される。その後、ステップS411にて、報知解除コマンドを表示CPU72に送信する。これにより、図柄表示装置41における報知画像の表示が終了される。

0162

主側コマンド対応処理では、上記各処理以外にも、ステップS412にてその他の対応処理を実行する。その他の対応処理では、例えば、主側MPU52から最終停止コマンドを受信している場合には遊技回用の演出を終了させるための処理を実行する。また、主側MPU52からオープニングコマンドを受信している場合に開閉実行モード用の演出を実行するための制御パターンテーブルを読み出し、主側MPU52からエンディングコマンドを受信している場合には開閉実行モード用の演出を終了させるための処理を実行する。また、遊技回用の演出及び開閉実行モード用の演出のいずれもが実行されていない状況においては、待機中演出を実行するための制御パターンテーブルを読み出す。

0163

<コマンド選択処理>
次に、タイマ割込み処理(図9)のステップS302にて実行されるコマンド選択処理について説明する。コマンド選択処理の説明に先立ち、音光側MPU62から表示CPU72に送信されるコマンドの内容について説明する。図12は当該コマンドの内容を説明するための説明図である。

0164

音光側MPU62から表示CPU72に送信されるコマンドは、複数バイトのデータ構成となっている。具体的には、図12(a)〜図12(c)に示すように、第1コマンドデータCD1と、第2コマンドデータCD2と、第3コマンドデータCD3とを有している。第1コマンドデータCD1、第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3は同一のバイト数となっており、具体的にはそれぞれ1バイトとなっている。但し、これに限定されることはなく各コマンドデータCD1〜CD3のそれぞれが複数バイトである構成としてもよい。

0165

第1コマンドデータCD1、第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3のそれぞれは、上位2ビットが識別用ビットとしての機能を有し、残りの6ビットがデータ用ビットとしての機能を有する。識別用ビットには自身のコマンドデータが第1コマンドデータCD1、第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3のうちいずれであるのかを示すデータが設定される。具体的には、第1コマンドデータCD1の識別用ビットには図12(a)に示すように「01」が設定されており、第2コマンドデータCD2の識別用ビットには図12(b)に示すように「10」が設定されており、第3コマンドデータCD3の識別用ビットには図12(c)に示すように「11」が設定されている。

0166

データ用ビットには、音光側MPU62から表示CPU72への指示内容に対応したデータが設定される。第1コマンドデータCD1のデータ用ビットには、指示内容のうち大枠の内容として第1種別の種類を表示CPU72に特定させるためのデータが設定される。具体的には、演出の実行を指示するコマンドであれば、遊技回用の演出、開閉実行モード用の演出及び待機中演出において実行される演出の種類のデータが設定されるとともに、報知の実行を指示するコマンドであれば、不正報知及び状態報知のうちいずれが実行対象であるかを示すデータが設定される。

0167

第2コマンドデータCD2のデータ用ビットには、第1コマンドデータCD1により指定された第1種別の種類に含まれる第2種別の種類を表示CPU72に特定させるためのデータが設定される。また、第3コマンドデータCD3のデータ用ビットには、第2コマンドデータCD2により指定された第2種別の種類に含まれる第3種別の種類を表示CPU72に特定させるためのデータが設定される。

0168

図13の説明図を参照しながら、演出の実行を指示するコマンドを例に挙げて、各コマンドデータCD1〜CD3によりどのような内容が指示されるのかについて説明する。

0169

既に説明したとおり、本パチンコ機10では、遊技回用の演出として予告表示が発生し得る。予告表示は、図柄表示装置41にて全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において行われる演出であり、リーチ表示が行われる場合の方が行われない場合よりも予告表示が発生し易く、さらに大当たり結果に対応した遊技回の方が外れ結果に対応した遊技回に比べ予告表示が発生し易い。当該予告表示は複数種類設定されており、その一部として、ステップアップ予告及び会話予告が設定されている。

0170

ステップアップ予告は段階的に実行される演出であり、実行対象となる段階数、演出の実行に際して表示される文字の表示色、及び表示対象となる予告キャラクタの種類の組合せによって、リーチ表示が行われる期待度及び大当たり結果が発生する期待度が示唆される。また、会話予告は第1予告キャラクタと第2予告キャラクタとの間で会話が行われているような表示が行われる演出であり、実行対象となる会話の内容、当該会話の文字の表示色、及び表示対象となる第1予告キャラクタ及び第2予告キャラクタの種類の組合せによって、リーチ表示が行われる期待度及び大当たり結果が発生する期待度が示唆される。

0171

第1コマンドデータCD1が16進数で表した場合において「41」である場合、ステップアップ予告に対応している。ステップアップ予告の場合、第2コマンドデータCD2によって、段階数、文字色及び予告キャラクタのいずれが指示対象であるのかが指示され、第3コマンドデータCD3によって、第2コマンドデータCD2により指示されている指示対象の具体的な内容が指示される。この場合、1種類のコマンドによって指示される内容は、ステップアップ予告に含まれる複数種類の第2種別の内容のうち1種類のみである。つまり、ステップアップ予告を実行する場合には、段階数、文字色及び予告キャラクタのそれぞれの種類を表示CPU72に指示する必要があるが、1種類のコマンドによっては1種類の第2種別の内容のみが指示される。したがって、ステップアップ予告の実行を指示する場合には、各コマンドデータCD1〜CD3を含むコマンドを、第2種別の内容の種類分、具体的には3種類送信する必要がある。音光側MPU62は、ステップアップ予告の実行を指示すべく3種類のコマンドの送信を完了した場合、1バイトの終了コマンドを表示CPU72に送信する。終了コマンドは、他のコマンドにおいて使用されないデータ構成となっている。具体的には16進数で「FF」となっている。表示CPU72は、終了コマンドを受信した場合、今回の指示対象となっているコマンド群の送信が完了したことを特定する。これにより、ステップ予告の実行を指示するために第1〜第3コマンドデータCD1〜CD3からなるコマンドが複数種類送信される構成であったとしても、それらコマンドの全ての受信が完了したことを表示CPU72において明確に把握することが可能となる。

0172

第1コマンドデータCD1が16進数で表した場合において「42」である場合、会話予告に対応している。会話予告の場合、第2コマンドデータCD2によって、会話の内容、文字色、第1予告キャラクタ及び第2予告キャラクタのいずれが指示対象であるのかが指示され、第3コマンドデータCD3によって、第2コマンドデータCD2により指示されている指示対象の具体的な内容が指示される。この場合、会話予告の場合もステップアップ予告の場合と同様に、1種類のコマンドによって指示される内容は、会話予告に含まれる複数種類の第2種別の内容のうち1種類のみである。つまり、会話予告を実行する場合には、会話の内容、文字色、第1予告キャラクタ及び第2予告キャラクタのそれぞれの種類を表示CPU72に指示する必要があるが、1種類のコマンドによっては1種類の第2種別の内容のみが指示される。したがって、会話予告の実行を指示する場合には、各コマンドデータCD1〜CD3を含むコマンドを、第2種別の内容の種類分、具体的には4種類送信する必要がある。音光側MPU62は、会話予告の実行を指示すべく4種類のコマンドの送信を完了した場合、ステップアップ予告の場合と同様に、1バイトの終了コマンドを表示CPU72に送信する。これにより、会話予告の実行を指示するために第1〜第3コマンドデータCD1〜CD3からなるコマンドが複数種類送信される構成であったとしても、それらコマンドの全ての受信が完了したことを表示CPU72において明確に把握することが可能となる。また、ステップアップ予告と会話予告とで音光側MPU62から送信されるコマンドの総数相違しているとしても各演出に対応したコマンドの全ての送信が完了した場合に終了コマンドが送信されることで、各演出に対応したコマンドの全ての受信が完了したことを表示CPU72において明確に把握することが可能となる。

0173

なお、他の演出の実行指示に際しても複数種類の第2種別の内容を指示すべく、所定の演出の実行を指示するコマンドの送信に際しては複数種類のコマンドが送信されるとともに、それらコマンドの送信が完了した場合には終了コマンドが送信される。また、第2種別の内容が1種類のみの演出も存在しているが、かかる演出の実行を指示する場合には各コマンドデータCD1〜CD3を含む1種類のコマンドを送信するとともにその送信が完了した場合に終了コマンドを送信する。また、音光側MPU62は演出の実行指示用のコマンドだけでなく報知の実行指示用のコマンドを送信する場合にも最終的に終了コマンドを送信する。これにより、表示CPU72は終了コマンドを受信したか否かで、所定の指示を行うための音光側MPU62からのコマンドの受信が完了したか否かを把握することが可能となる。

0174

所定期間において実行される予告表示の実行内容を音光側MPU62が表示CPU72に指示する場合、当該予告表示に含まれる第2段階の内容に対応させて、第1〜第3コマンドデータCD1〜CD3からなるコマンドが複数種類送信される。これにより、第2段階の種類数増減させる場合や、第2段階の内容を変更する場合であっても、対応する第2段階の単位でコマンドの変更を行えばよいため、コマンドの設定の容易化が図られる。

0175

また、このように第2種別の内容に1対1で対応させて複数種類のコマンドを送信する構成とすることにより、一のコマンドがノイズの影響などで伝送途中にデータが書き換えられたとしても、その影響を1種類の第2種別の内容に留めることが可能となる。

0176

複数のコマンドデータCD1〜CD3によって段階的に指示内容を決定付ける構成とすることで、音光側MPU62から表示CPU72に指示する内容が多様化する場合であっても、パチンコ機10の設計段階におけるコマンドの設計の容易化が図られる。

0177

また、ステップアップ予告の実行を指示するためのコマンドにおいて第2コマンドデータCD2として利用されるデータは、会話予告の実行を指示するためのコマンドにおける第2コマンドデータCD2としてそのまま利用され、同様に、ステップアップ予告の実行を指示するためのコマンドにおいて第3コマンドデータCD3として利用されるデータは、会話予告の実行を指示するためのコマンドにおける第3コマンドデータCD3としてそのまま利用される。これら各コマンドデータCD1〜CD3として利用されるデータはROM63に予め記憶されているが、上記のように第2コマンドデータCD2として利用されるデータ、及び第3コマンドデータCD3として利用されるデータが、複数種類のコマンドにおいて共通して利用される構成であることにより、ROM63においてコマンド用のデータを記憶するのに必要なデータ容量を抑えることが可能となる。

0178

以下、上記コマンドを送信するために音光側MPU62にて実行されるコマンド選択処理について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。

0179

制御パターンテーブルにおける現状のポインタ情報に対応したエリアに、表示CPU72へのコマンドの送信タイミングを示すデータが設定されている場合(ステップS501:YES)、当該制御パターンテーブルから今回の送信タイミングにおけるコマンドの種類数を読み出し、その種類数に対応する値をRAM64に設けられたコマンド種数カウンタにセットする(ステップS502)。その後、制御パターンテーブルにおける現状のポインタ情報に対応したエリアにて指示されているROM63のコマンド用エリアのアドレスデータであって、現状のコマンド種類数カウンタの値に対応したアドレスデータを特定する。そして、その特定したアドレスデータに従って、第1コマンドデータCD1、第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3をROM63から読み出し(ステップS503〜ステップS505)、それら読み出した各コマンドデータCD1〜CD3をコマンド送信対象用エリアとしてRAM64に設けられたリングバッファにセットする(ステップS506)。音光側MPU62はタイマ割込み処理(図9)とは別に定期的(例えば1msec)に起動される送信割込み処理にて、リングバッファにセットされているコマンドを順次読み出して表示CPU72に送信する。この場合、リングバッファにセットされたタイミングが早いコマンドから順に送信する。

0180

その後、コマンド種類数カウンタの値を1減算し(ステップS507)、その1減算後におけるコマンド種類数カウンタの値が「0」となっているか否かを判定する(ステップS508)。「0」となっていない場合には、更新後のコマンド種類数カウンタの値に対応したコマンドについてステップS503〜ステップS506の処理を実行する。「0」となっている場合にはステップS509にて、ROM63から終了コマンドを読み出して上記リングバッファにセットする。

0181

<表示CPU72の処理構成>
次に、表示CPU72にて実行される処理について説明する。図15は表示CPU72にて予め定められた周期、具体的には20msec周期で繰り返し起動されるV割込み処理を示すフローチャートである。

0182

なお、VDP76は図柄表示装置41に1フレーム分の画像信号を出力する場合、表示面Pの左上の隅角部分にあるドットから画像信号の出力を始めて、当該ドットを一端に含む横ライン上に並ぶドットに対して順次画像信号を出力するとともに、各横ラインに対して上から順に左から右のドットへと画像信号を出力する。そして、表示面Pの右下の隅角部分にあるドットに対して最後に画像信号を出力する。この場合に、VDP76は当該最後のドットに対して画像信号を出力したタイミングで、表示CPU72へV割込み信号を出力して1フレームの画像の更新が完了したことを表示CPU72に認識させる。このV割込み信号の出力周期は20msecとなっている。この点、V割込み処理は、V割込み信号の受信に同期して起動されると見なすこともできる。但し、V割込み信号を受信していなくても、前回のV割込み処理が起動されてから20msecが経過している場合には、新たにV割込み処理が起動される。

0183

V割込み処理では、まずステップS601にてコマンド解析処理を実行する。コマンド解析処理では、図16(a)のフローチャートに示すように、ステップS701にて、音光側MPU62から新たなコマンドを受信しているか否かを判定する。表示CPU72は音光側MPU62からストローブ信号を受信した場合、その時点で実行されている処理が何であったとしても最優先でコマンド割込み処理を起動し、入力ポート77にて受信しているコマンドを、ワークRAM73に設けられたコマンド格納バッファ101に格納する。

0184

コマンド格納バッファ101について詳細には、図16(b)に示すように、第1未処理エリア102と、第2未処理エリア103と、第3未処理エリア104とを備えている。各未処理エリア102〜104はそれぞれ、コマンド格納エリア102a〜102e,103a〜103e,104a〜104eを5個備えている。各コマンド格納エリア102a〜102e,103a〜103e,104a〜104eはそれぞれ、第1コマンドデータCD1、第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3からなる1種類のコマンドを格納することが可能となるように3バイトのデータ構成となっている。また、各未処理エリア102〜104に設けられているコマンド格納エリア102a〜102e,103a〜103e,104a〜104eの数は、音光側MPU62から演出の実行指示又は報知の実行指示が1回行われる場合に送信されるコマンドの最大種類数以上となっている。これにより、各未処理エリア102〜104のそれぞれにおいて1回の演出の実行指示に際して送信されるコマンド群及び1回の報知の実行指示に際して送信されるコマンド群を格納することが可能となる。また、未処理エリア102〜104の数は、表示CPU72にて未処理の状態で待機し得るコマンド群の最大数以上となっている。これにより、未処理のコマンド群が待機し得る構成において、コマンド群に対応した処理の実行漏れを防止することが可能となる。

0185

コマンド割込み処理では、終了コマンドを前回受信してからコマンドを新たに受信した場合、第1未処理エリア102に未処理のコマンド群が格納されていない場合には第1未処理エリア102にそのコマンドを格納し、第1未処理エリア102に未処理のコマンド群が格納されている場合には第2未処理エリア103にそのコマンドを格納し、第2未処理エリア103に未処理のコマンド群が格納されている場合には第3未処理エリア104にそのコマンドを格納する。そして、終了コマンドを受信するまではコマンドを受信する度に、格納対象とした未処理エリアのコマンド格納エリアに対するコマンド格納処理を順次実行する。終了コマンドを受信した場合には、コマンド格納対象の未処理エリアを次の順番のエリアに設定する。なお、コマンド割込み処理ではコマンドを格納する処理を実行した場合、未処理エリア102〜104においていずれのコマンド格納エリア102a〜102e,103a〜103e,104a〜104eにコマンドが格納されているのかを特定可能とするためのデータ設定を行う。

0186

コマンド解析処理(図16(a))の説明に戻り、ステップS701では未処理エリア102〜104へのコマンドの格納が新たに開始されたか否かを判定する。ステップS701にて肯定判定をした場合には、コマンド群の受信中であるか否かを表示CPU72にて特定するためにワークRAM73に設けられた受信中フラグに「1」をセットする。ステップS702の処理を実行した場合、又は受信中フラグに「1」がセットされている場合(ステップS703:YES)、ステップS704にて終了コマンドを受信したか否かを判定する。終了コマンドを受信している場合(ステップS704:YES)、ワークRAM73に設けられた未処理カウンタの値を1加算するとともに(ステップS705)、受信中フラグを「0」クリアする(ステップS706)。

0187

V割込み処理(図15)の説明に戻り、ステップS601にてコマンド解析処理を実行した後は、ワークRAM73の未処理カウンタの値が1以上であることを条件として(ステップS602:YES)、ステップS603にてコマンド対応処理を実行し、ステップS604にて未処理カウンタの値を1減算する。コマンド対応処理について図17のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。

0188

まず今回の処理対象のコマンドの読み出し処理を実行する(ステップS801)。具体的には、ワークRAM73のコマンド格納バッファ101における第1未処理エリア102に格納されているコマンドをワークRAM73の処理対象コマンド用のエリアに書き込む。なお、当該書き込みを実行した場合には、コマンド格納バッファ101において第2未処理エリア103の各データを第1未処理エリア102に上書きした後に、第3未処理エリア104の各データを第2未処理エリア103に上書きする。

0189

その後、今回の処理対象のコマンドの種類数に対応した値をワークRAM73に設けられた処理対象カウンタにセットする(ステップS802)。その後、今回の処理対象のコマンドにおける第1コマンドデータCD1に対応した参照テーブルをメモリモジュール74から読み出す(ステップS803)。参照テーブルは、第1コマンドデータCD1のデータ内容に1対1で対応させて設けられており、処理対象のコマンドに対応した画像表示を図柄表示装置41にて実行するための表示パターンテーブルを特定するためのデータが設定されている。

0190

ステップアップ予告に対応したデータが第1コマンドデータCD1に設定されている場合の参照テーブルRTについて、図18の説明図を参照しながら説明する。

0191

参照テーブルRTには、ステップアップ予告において全ての第2種別の種類について生じ得る全ての第3種別の種類の組合せに1対1で対応させて実行対象テーブルのアドレスが設定されている。例えば、第2種別の種類が「段階数」である場合における第3種別の種類が「2」であり、第2種別の種類が「文字色」である場合における第3種別の種類が「赤色」であり、第2種別の種類が「予告キャラクタ」である場合における第3種別の種類が「第24キャラクタ」である場合、参照テーブルRTにおいて第2段階赤24テーブルのアドレスが実行対象テーブルのアドレスとして設定されている。

0192

実行対象テーブルは、音光側MPU62からの1回のコマンド群の送信に対応した動画を図柄表示装置41の表示面Pに表示させる場合において、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群である。実行対象テーブルには、当該実行対象テーブルによる動画の表示期間に含まれる更新タイミングの数分のポインタ情報が設定されているとともに、各ポインタ情報のそれぞれに対応させて当該ポインタ情報に対応した更新タイミングにおける画像の表示を可能とするためのデータが設定されている。

0193

コマンド対応処理(図17)の説明に戻り、ステップS803にて参照テーブルを読み出した後は、ステップS801にてワークRAM73の処理対象コマンドのエリアに書き込んだコマンドのうち、現状の処理対象カウンタの値に対応したコマンドを読み出し、そのコマンドにおける第2コマンドデータCD2及び第3コマンドデータCD3の組合せに対応したデータを表示CPU72のレジスタに書き込む(ステップS804)。処理対象カウンタの値は、第1未処理エリア102のコマンド格納エリア102a〜102eと1対1で対応しており、ステップS804では、現状の処理対象カウンタの値に対応したコマンド格納エリアから処理対象コマンド用のエリアに書き込まれたコマンドを上記データの読み出し対象とする。

0194

ステップS804の処理を実行した後はステップS805にて処理対象カウンタの値を1減算する。そして、ステップS806にて、その1減算後の処理対象カウンタの値が「0」となっているか否かを判定する。「0」となっていない場合には、更新後の処理対象カウンタの値に対応したコマンドについてステップS804の処理を実行する。「0」となっている場合には、ステップS807にて実行対象テーブルの読み出し処理を実行する。当該読み出し処理では、ステップS804にて表示CPU72のレジスタに読み出したデータに対応した実行対象テーブルのアドレスを、ステップS803にて読み出した参照テーブルから特定し、メモリモジュール74におけるその特定したアドレスのエリアに記憶されている実行対象テーブルをワークRAM73に読み出す。これにより、処理対象のコマンドに対応した実行対象テーブルの読み出しが完了し、当該処理対象のコマンドに対応した動画を図柄表示装置41にて表示させることが可能となる。

0195

ちなみに、遊技回用の演出、開閉実行モード用の演出及び待機演出といった演出を実行するための実行対象テーブルに基づく表示制御が実行されている状況で、不正報知又は状態報知を実行するための実行対象テーブルが読み出される場合、既に読み出されている演出用の実行対象テーブルをワークRAM73に記憶保持しながら報知用の実行対象テーブルをワークRAM73に読み出す。そして、後述するタスク処理(図19)ではそれら実行対象テーブルの両方に対応した画像の表示を可能とする演算処理を実行し、後述するポインタ更新処理(ステップS607)ではそれら実行対象テーブルの各ポインタ情報の更新を行う。

0196

V割込み処理(図15)の説明に戻り、ステップS603のコマンド対応処理にて、不正報知用又は状態報知用の実行対象テーブルが新たにセットされた場合(ステップS605:YES)、又は不正報知用又は状態報知用の実行対象テーブルが新たにセットされていない場合(ステップS605:NO)であってもワークRAM73に設けられた演算完了フラグに「1」がセットされている場合(ステップS606:YES)、ステップS607にて、ポインタ更新処理を実行するとともに、演算完了フラグを「0」クリアする。ポインタ更新処理では、現状の実行対象テーブルのポインタ情報を次の更新タイミングに対応したポインタ情報に更新する。なお、コマンド対応処理(ステップS603)にて実行対象テーブルが新たにセットされた直後のステップS607では、最初の更新タイミングに対応したポインタ情報となるように当該ポインタ情報の更新処理を実行する。演算完了フラグは、一の更新タイミングに対応した画像を表示させるための各種演算処理が、V割込み処理の前回の処理実行回において完了しているか否かを表示CPU72にて特定するためのフラグである。

0197

ステップS607の処理を実行した後は、ステップS608にてタスク処理を実行する。タスク処理では、今回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるために、VDP76に描画指示を行う上で必要なパラメータの演算を行う。パラメータとして具体的には、メモリモジュール74において制御対象の画像データが記憶されているエリアのアドレス情報、VRAM75において制御対象の画像データを転送するエリアのアドレス情報、制御対象の画像データを用いて描画データを作成すべき対象のフレーム領域82a,82bの情報、作成対象のフレーム領域82a,82bにおいて制御対象の画像データを書き込む際の座標の情報、当該画像データを書き込む際のスケールの情報、及び当該画像データを書き込む際の一律α値半透明値)の情報が含まれている。

0198

その後、ステップS609にて描画リスト出力処理を実行する。描画リスト出力処理では、今回の処理回に係る更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるための描画リストを作成し、その作成した描画リストをVDP76に送信する。この場合、当該描画リストでは、直前のタスク処理にて把握された画像が描画対象となり、さらに当該タスク処理にて更新したパラメータ情報が合わせて設定される。VDP76では、この描画リストに従ってVRAM75のフレーム領域82a,82bに描画データを作成する。このVDP76における処理については後に詳細に説明する。

0199

ステップS608のタスク処理について図19のフローチャートを参照しながら説明する。まずステップS901では、ワークRAM73に設けられた遅延中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。タスク処理では、詳細は後述するように背景用演算処理、演出用演算処理及び図柄用演算処理といった各種演算処理を実行する。この場合、図柄表示装置41に表示させる個別画像の数、個別画像の種類及び個別画像の表示態様によって各種演算処理の実行に要する期間が変動する。そして、期間が変動した結果、タスク処理において全ての演算処理の実行が完了するまでに、V割込み処理の次の処理回を開始すべきタイミングとなることが起こり得る。この場合に、V割込み処理の実行を待機すると、音光側MPU62からのコマンド送信に対して表示CPU72において迅速に対処することができなくなってしまう。そこで、タスク処理の実行途中にV割込み処理の次の処理回を開始すべきタイミングとなった場合には、タスク処理をそのまま続行するのではなく、V割込み処理の新たな処理回を開始する構成となっている。但し、V割込み処理の新たな処理回を開始する場合には、その時点におけるタスク処理の演算結果を記憶保持し、その新たな処理回のV割込み処理におけるタスク処理にてその演算途中から演算処理を再開することで、一の更新タイミング分の演算処理が実行されないままとなってしまわないようにしている。これにより、例えば所定の個別画像を表示させるためのパラメータの更新が前回の更新値からの差分により制御される構成においてパラメータの更新が1回飛んでしまいその後のパラメータの更新が正確に行えなくなってしまうといった不都合の発生を抑制することが可能となる。遅延中フラグは、上記のようにタスク処理における各種演算処理の実行が一旦中断されて遅延されている状況であるか否かを表示CPU72にて特定するためのフラグである。なお、個別画像とは、背景データといった静止画像データにより規定される一の静止画像や、図柄スプライトデータといったスプライトデータにより規定される一のスプライトのことである。

0200

遅延中フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS901:NO)、制御開始用の設定処理を実行する(ステップS902)。制御開始用の設定処理では、まず現状設定されている実行対象テーブルに基づいて、今回の処理回で制御開始対象となる個別画像が存在しているか否かを判定する。存在している場合には、ワークRAM73において、個別画像の制御を行う上で各種演算を行うための空きバッファ領域検索して、制御開始対象として把握されている個別画像に1対1で対応するように空きバッファ領域を確保する。さらに、確保した全ての空きバッファ領域に対して初期化処理を実行するとともに、初期化した空きバッファ領域に対して、個別画像に応じた制御開始用のパラメータ情報を設定する。

0201

続くステップS903では、制御更新対象を把握する。この制御更新対象は、制御開始処理が完了している個別画像であって今回の処理回以降に1フレーム分の画像に含まれる可能性がある個別画像が対象となる。

0202

その後、ステップS904にてV割込み処理の新たな起動を許可し、直後のステップS905にてV割込み処理の新たな起動を禁止した後に、背景用演算処理を実行する(ステップS906)。背景用演算処理では、背景の画像を構成することとなる最背面用の静止画像や背景用スプライトのうち今回の制御更新対象を把握する。また、その把握した制御更新対象について、仮想次元平面における座標、回転角度、スケール、一律α値及びαデータ指定などといった描画リストを作成する上で必要な各種パラメータ情報を演算して導き出す。そして、その導き出した各種パラメータ情報を、ワークRAM73において各個別画像に対応させて確保されたエリアに書き込むことで制御用の情報を更新する。

0203

その後、ステップS907にてV割込み処理の新たな起動を許可し、直後のステップS908にてV割込み処理の新たな起動を禁止した後に、演出用演算処理を実行する(ステップS909)。演出用演算処理では、リーチ表示、予告表示及び大当たり演出といった各種演出において表示対象となる演出の画像を構成する演出スプライトのうち今回の制御更新対象を把握する。また、その把握した制御更新対象について、上記各種パラメータ情報を導き出す。そして、その導き出した各種パラメータ情報を、ワークRAM73において各個別画像に対応させて確保されたエリアに書き込むことで制御用の情報を更新する。

0204

その後、ステップS910にてV割込み処理の新たな起動を許可し、直後のステップS911にてV割込み処理の新たな起動を禁止した後に、図柄用演算処理を実行する(ステップS912)。図柄用演算処理では、各遊技回において変動表示の対象となる図柄のうち、今回の制御更新対象を把握する。また、その把握した制御更新対象について、上記各種パラメータ情報を導き出す。そして、その導き出した各種パラメータ情報を、ワークRAM73において各個別画像に対応させて確保されたエリアに書き込むことで制御用の情報を更新する。

0205

ちなみに、ステップS906、ステップS909及びステップS912の各演算処理では、個別画像の各種パラメータ情報を画像更新タイミングとなる度に、特定のパターンに従って変化させるように設定されたアニメーション用データが用いられる。このアニメーション用データは、個別画像の種類に応じて定められている。また、図柄用演算処理では、不正報知用又は状態報知用の実行対象テーブルがワークRAM73に読み出されている場合、当該実行対象テーブルに対応した報知画像を表示するための演算処理を実行するとともにその報知画像を表示するための報知スプライト、及び当該報知スプライトに適用する各種パラメータ情報を導出する。

0206

その後、ステップS913にて、ワークRAM73に設けられた演算完了フラグに「1」をセットする。演算完了フラグは、ステップS906の背景用演算処理、ステップS909の演出用演算処理及びステップS912の図柄用演算処理をそれぞれ1回ずつ実行したことを表示CPU72にて特定するためのフラグである。

0207

その後、ステップS914にて描画指示対象の把握処理を実行する。描画指示対象の把握処理では、上記ステップS906、ステップS909及びステップS912の各演算処理により制御更新対象となった各個別画像のうち、今回の描画データの作成指示に係る1フレーム分の画像に含まれる個別画像を把握する処理を実行する。当該把握は、各種個別画像の座標、回転角度及びスケールの情報とを参照して予め定められた演算を実行することで行われる。ここで把握された個別画像が、描画リストにおいて描画対象として設定される。このように描画リストにて指定する個別画像を、制御開始済みの全ての個別画像とするのではなく、表示対象の個別画像のみとすることで、VDP76において表示対象の個別画像を選別する必要がなく、また選別しないとしても表示対象ではない個別画像について無駄に描画処理を行う必要がなくなる。これにより、VDP76の処理負荷の低減が図られる。

0208

ここで、V割込み処理の新たな処理回が開始された場合には当該V割込み処理の新たな起動が禁止されることとなるが、ステップS906の背景用演算処理、ステップS909の演出用演算処理及びステップS912の図柄用演算処理が実行される前の各タイミングで、V割込み処理の新たな起動が許可される(ステップS904、ステップS907及びステップS910)。これにより、ステップS904、ステップS907又はステップS910が実行された時点でV割込み処理の新たな処理回の開始タイミングとなっている場合、すなわち今回のV割込み処理が開始されてから既に20msecが経過している場合には、タスク処理がその時点で中断されて、V割込み処理の新たな処理回が開始されて上述したステップS601の処理を開始する。これにより、V割込み処理の新たな処理回の開始タイミングとなっているにも関わらずV割込み処理の新たな処理回の開始が待機されている期間を短くすることが可能となる。

0209

但し、このようにV割込み処理の新たな処理回が開始される場合であっても、今回のタスク処理におけるそれまでの処理結果に対応したデータはそのまま記憶保持される。また、この場合、ワークRAM73に設けられた中断時用アドレスエリア111に、当該V割込み処理の新たな処理回が開始される直前に実行されていた処理に対応したアドレスデータが書き込まれる。中断時用アドレスエリア111に書き込まれたアドレスデータが、新たな処理回のV割込み処理におけるタスク処理の開始に際して参照されることで、前回のタスク処理において中断が発生したタイミングから処理の実行を再開することが可能となる。

0210

また、ステップS904、ステップS907及びステップS910にてV割込み処理の新たな起動を許可した場合、ステップS905、ステップS908及びステップS911にてその新たな起動を禁止した後にステップS906の背景用演算処理、ステップS909の演出用演算処理及びステップS912の図柄用演算処理を実行する。これにより、各種演算処理の実行途中でV割込み処理の新たな処理回が開始されてしまわないようにすることが可能となる。各種演算処理の実行途中でV割込み処理の新たな処理回が開始されると、記憶保持すべき演算途中のデータのデータ量が極端に多くなってしまうことが想定され、さらにV割込み処理の新たな処理回において演算途中の状態に復帰する場合におけるアドレスデータの内容も複雑なものとなってしまうおそれがある。これに対して、各種演算処理が開始される前にV割込み処理の新たな起動を禁止することで、各種演算処理の途中でV割込み処理の新たな処理回が開始されてしまわないようにすることが可能となる。

0211

タスク処理の実行途中でV割込み処理の新たな処理回が開始された場合には、ステップS913にて演算完了フラグに「1」をセットする処理を実行することなく、V割込み処理(図15)のステップS601の処理が開始されることとなる。そうすると、演算完了フラグに「1」がセットされていないとしてステップS606にて否定判定をする。この場合、ステップS610にてワークRAM73の遅延中フラグに「1」をセットする。

0212

遅延中フラグに「1」がセットされている場合、その後のタスク処理(図19)ではステップS901にて肯定判定をする。この場合、遅延中フラグを「0」クリアした後に(ステップS915)、ワークRAM73の中断時用アドレスエリア111からアドレスデータを読み出すことで、前回のタスク処理においてV割込み処理の新たな処理回が開始される直前に実行していた処理にジャンプする(ステップS916)。これにより、前回のタスク処理において中断が発生したタイミングから処理の実行を再開することが可能となる。

0213

V割込み処理(図15)においては、ステップS606にて否定判定をした場合、さらに遅延コマンドを音光側MPU62に送信する(ステップS611)。遅延コマンドには、現状の実行対象テーブルにおけるポインタ情報のデータが含まれる。音光側MPU62において遅延コマンドを受信した場合の処理は、タイマ割込み処理(図9)におけるステップS306の表示側コマンド対応処理にて実行される。

0214

具体的には、図20のフローチャートに示すように、遅延コマンドを受信した場合(ステップS1001:YES)、今回受信した遅延コマンドから実行対象テーブルのポインタ情報を読み出す(ステップS1002)。その後、音声発光制御装置60のRAM64に読み出されている制御パターンテーブルのポインタ情報と、上記遅延コマンドから読み出したポインタ情報とに基づいて、表示CPU72において更新タイミングの遅延が発生したことに対応する遅延分のポインタ範囲を算出する(ステップS1003)。

0215

制御パターンテーブルには、表示CPU72へのコマンドの出力タイミングが設定されているため、表示CPU72における現状の実行対象テーブルに対応する演出の実行指示を行ったタイミングのポインタ情報を導出することが可能である。また、音光側MPU62において制御パターンテーブルのポインタ情報が更新される周期と、表示CPU72において実行対象テーブルのポインタ情報が更新される周期とは相違しているものの、これら周期は予め定められた周期で概ね一定となる。音光側MPU62は、制御パターンテーブルの現状のポインタ情報から表示CPU72にてタスク処理の中断が発生していない場合における実行対象テーブルの本来のポインタ情報を導出することが可能である。そして、その導出したポインタ情報と、表示CPU72の遅延コマンドから把握したポインタ情報との差分から、音光側MPU62における制御の進行具合と表示CPU72における制御の進行具合とを一致させるのに必要な、制御パターンテーブルのポインタ情報の減算値を導出することが可能である。

0216

ステップS1004では、その導出した減算値を、制御パターンテーブルの現状のポインタ情報から減算することにより、当該ポインタ情報の調整処理を実行する。これにより、表示CPU72にてタスク処理の中断が発生して実行対象テーブルのポインタ情報の更新が遅延されたとしても、音光側MPU62における制御パターンテーブルのポインタ情報をその遅延が発生している実行対象テーブルのポインタ情報と対応させることが可能となる。

0217

タスク処理との関係で実行対象テーブルのポインタ情報の調整が行われる様子について図21のタイムチャートを参照しながら説明する。図21(a)はV割込み処理の起動タイミングを示し、図21(b)はタスク処理の実行期間を示し、図21(c)は実行対象テーブルのポインタ情報の更新タイミングを示し、図21(d)は遅延コマンドの送信タイミングを示し、図21(e)は表示CPU72が音光側MPU62から報知実行コマンドを受信したタイミングを示す。なお、以下の説明ではV割込み処理の処理回が新たに開始されたタイミングでポインタ情報が更新されるものとするが、実際にはV割込み処理の処理回が新たに開始されたタイミングよりも後であってタスク処理が開始される前のタイミングでポインタ情報が更新される。これは遅延コマンドの出力タイミングについても同様である。

0218

まずタスク処理の途中で中断が発生する場合であって、そのタスク処理の途中で報知実行コマンドを受信していない場合について説明する。

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