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技術 ホームステップ装置

出願人 日本信号株式会社
発明者 小森美樹
出願日 2018年10月25日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2018-200814
公開日 2020年4月30日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-066349
状態 未査定
技術分野 高架鉄道・ロープ鉄道
主要キーワード 水平調整ネジ 後方板 張出方向 ナット孔 張出状態 レール台 収容方向 可動ステップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置すること。

解決手段

ガイドレール62及びレール台63には、ネジ71をじ込み可能なネジ穴641と、ネジ72を捻じ込み可能なネジ穴642とが設けられている。また、ガイドレール62には、ネジ71の頭部を格納可能な穴部651と、ネジ72の頭部を格納可能な穴部652とが設けられている。ホームステップ装置10においては、鉛直調整ネジ70がネジ穴64から鉛直下方に突き出た長さによりガイドレール62の水平方向の傾きを調整可能となっている。ホームステップ装置10は、ガイドレール62に対し、水平方向から見たときにガイドレール61と平行になるように調整する平行調整と固定が可能となっている。また、鉛直調整ネジ70は、いずれも、鉛直上方からネジ穴64に捻じ込み可能である。

概要

背景

ホームと車両の隙間への落下を防ぐ技術として、特許文献1には、ガイドレールに沿って進退自在に移動する支持板可動ステップを設けた可動ステップ装置が開示されている。

概要

2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置すること。ガイドレール62及びレール台63には、ネジ71をじ込み可能なネジ穴641と、ネジ72を捻じ込み可能なネジ穴642とが設けられている。また、ガイドレール62には、ネジ71の頭部を格納可能な穴部651と、ネジ72の頭部を格納可能な穴部652とが設けられている。ホームステップ装置10においては、鉛直調整ネジ70がネジ穴64から鉛直下方に突き出た長さによりガイドレール62の水平方向の傾きを調整可能となっている。ホームステップ装置10は、ガイドレール62に対し、水平方向から見たときにガイドレール61と平行になるように調整する平行調整と固定が可能となっている。また、鉛直調整ネジ70は、いずれも、鉛直上方からネジ穴64に捻じ込み可能である。

目的

本発明は、上記の背景に鑑み、2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置することを目的とする

効果

実績

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請求項1

テップ誘導する2以上のレールのうち少なくとも1つのレールに対し、水平方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能なホームステップ装置。

請求項2

前記少なくとも1つのレールに対し、鉛直方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能な請求項1に記載のホームステップ装置。

請求項3

前記少なくとも1つのレール又は当該レールと一体の部材にネジを差し込み可能な差込孔が設けられ、当該差込孔の鉛直下方に当該ネジをじ込み可能なネジ穴が設けられており、当該差込孔に差し込まれて当該ネジ穴に捻じ込まれたネジによって鉛直方向から見たときの前記平行調整と固定が可能な請求項2に記載のホームステップ装置。

請求項4

前記少なくとも1つのレール又は当該レールと一体の部材の前記レールの延伸方向に離れた2以上の箇所にはネジを捻じ込み可能なネジ穴が設けられており、当該ネジが当該ネジ穴から鉛直下方に突き出た長さにより水平方向から見たときの前記平行調整が可能な請求項1から3のいずれか1項に記載のホームステップ装置。

請求項5

前記2以上の箇所のネジ穴には前記ネジが鉛直上方から捻じ込み可能である請求項4に記載のホームステップ装置。

技術分野

0001

本発明は、ホームと車両の隙間への落下を防ぐ技術に関する。

背景技術

0002

ホームと車両の隙間への落下を防ぐ技術として、特許文献1には、ガイドレールに沿って進退自在に移動する支持板可動ステップを設けた可動ステップ装置が開示されている。

先行技術

0003

特開2016−2951号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ホームステップ装置においては、特許文献1の技術のように2以上のレールでステップ誘導する。それらのレールが水平方向に見て互いに平行になっていなければ、ステップを移動させたときに一部がレールから離れてしまい、がたつきの原因になる。
本発明は、上記の背景に鑑み、2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上述した課題を解決するために、本発明は、ステップを誘導する2以上のレールのうち少なくとも1つのレールに対し、水平方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能なホームステップ装置を第1の態様として提供する。

0006

第1の態様のホームステップ装置によれば、2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置することができる。

0007

上記の第1の態様のホームステップ装置において、前記少なくとも1つのレールに対し、鉛直方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能、という構成が第2の態様として採用されてもよい。

0008

第2の態様のホームステップ装置によれば、2以上のレールを鉛直方向に見て互いに平行になるように設置することができる。

0009

上記の第2の態様のホームステップ装置において、前記少なくとも1つのレール又は当該レールと一体の部材にネジを差し込み可能な差込孔が設けられ、当該差込孔の鉛直下方に当該ネジをじ込み可能なネジ穴が設けられており、当該差込孔に差し込まれて当該ネジ穴に捻じ込まれたネジによって鉛直方向から見たときの前記平行調整と固定が可能な、という構成が第3の態様として採用されてもよい。

0010

第3の態様のホームステップ装置によれば、ネジを捻じ込む作業だけでレールを水平方向に見ての平行調整を行うことができる。

0011

上記の第1から第3のいずれか1の態様のホームステップ装置において、前記少なくとも1つのレール又は当該レールと一体の部材の前記レールの延伸方向に離れた2以上の箇所にはネジを捻じ込み可能なネジ穴が設けられており、当該ネジが当該ネジ穴から鉛直下方に突き出た長さにより水平方向から見たときの前記平行調整が可能な、という構成が第4の態様として採用されてもよい。

0012

第4の態様のホームステップ装置によれば、レールを水平方向に見ての平行調整の作業とレールを鉛直方向に見ての平行調整の作業を分けて行うことができる。

0013

上記の第4の態様のホームステップ装置において、前記2以上の箇所のネジ穴には前記ネジが鉛直上方から捻じ込み可能である、という構成が第5の態様として採用されてもよい。

0014

第5の態様のホームステップ装置によれば、水平方向に見たときの平行調整を容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0015

実施例に係るホームステップ装置の外観を表す図
ホームステップ装置の外観を表す図
ホームステップ装置の外観を表す図
天板部を外したホームステップ装置の外観を表す図
天板部を外したホームステップ装置の平面図を表す図
ステップを表す図
本体部を表す図
ガイドレールの周辺を拡大して表す図
水平調整ネジの周辺を拡大して表す図
変形例の水平調整ネジの周辺を拡大して表す図

実施例

0016

[1]実施例
図1は実施例に係るホーム設備1の外観を表す。ホーム設備1は、鉄道のホーム7(プラットホーム)の線路側に設置され、ホーム7からの乗客転落を防ぎつつ、鉄道の車両がホーム7に到着したときには乗降を可能にすると共に乗降時の転落を防ぐ役割を果たす設備である。図1(a)では、線路側から見たホーム設備1が表され、図1(b)では、鉛直上方から見たホーム設備1が表されている。

0017

ホーム設備1は、少なくとも1つのホームドア3と、少なくとも1つのホームステップ装置10とを備えており、本実施例では、複数のホームドア3と、複数のホームステップ装置10とを備えている。各ホームドア3は、いずれもドア4と、格納部5とを備える。ドア4は、本実施例では、停車した車両のドアに対向する位置に配置されている。格納部5は、水平方向の一方の端から開放位置にあるドア4を格納する(いわゆる戸袋としての役割を果たす)。

0018

また、格納部5は、反対側の端が閉鎖位置にあるドア4と接触してホーム7にいる乗客を線路側に通さないようにしている。開放位置とは最も開いた状態のドア4の位置であり、閉鎖位置とは完全に閉じた状態のドア4の位置である。複数のホームドア3がホーム7の延伸方向A3(線路の延伸方向でもある)の全体に渡って並べて設置されることで、ホーム7の線路側及び内側を隔てるようにしている。ここでいう内側とは、ホーム7の線路側を外側とした場合の外側から離れた部分を意味する。線路側及び内側は、ホーム7のうちの線路に近い方(線路側)及び遠い方(内側)と言い換えてもよい。

0019

ホームステップ装置10は、筐体20と、ステップ30とを備え、筐体20に収容されたステップ30を出し入れする装置である。筐体20は、板状且つ中空の形をしており、線路側に開口部21を有している。ステップ30は、筐体20の内部に収容され、後述する駆動手段によって駆動されて筐体20の開口部21を通って出し入れされる。ステップ30は、ホーム7と停車した車両との隙間に張り出して、乗降する乗客の足場となる。

0020

ホームステップ装置10は、前述したホーム7の内側から線路側に向かう方向(張出方向A1)にステップ30を移動させて筐体20から張り出した張出状態にし、張り出した状態のステップ30を線路側からホーム7の内側に向かう方向(収容方向A2)に移動させて筐体20に収容された収容状態にする。ホームステップ装置10は、ホーム7の延伸方向A3の寸法が張出方向A1の寸法よりも長い形をしている。なお、ホーム7の延伸方向A3は、張出方向A1及び収容方向A2に直交する方向であるものとする。

0021

ホーム7には、ホームステップ装置10を設置するための切り欠き8が設けられている。切り欠き8には、収容部材6が設置されている。収容部材6は、ホームステップ装置10を収容するためにホーム7の切り欠き8に設置される部材である。収容部材6は、中空の直方体の6面のうち上面及び線路側の側面を除く4面を有する形をしており、内側にホームステップ装置10を収容可能な大きさで形成された箱状の部材である。収容部材6は、自部材と切り欠き8との間にモルタル等の充填材注入されることで切り欠き8に固定されている。

0022

ホームステップ装置10は、切り欠き8に固定された収容部材6の内側に設置されている。この状態で、ホームステップ装置10は、自装置の上面11がホーム7の上面と概ね同一の平面を成し、自装置の線路側の側面12(ステップ30が収容された状態における側面)がホーム7の側面と概ね同一の平面を成すように設置される。ホーム7に設置されたホームステップ装置10の延伸方向A3の両端の上方には、ホームドア3の格納部5が設置されている。

0023

ステップ30は、本実施例では、延伸方向A3の寸法が、隣り合う格納部5同士の距離(ドア4が開いたときの乗降経路の幅)と概ね同じになっている。ホームドア3及びホームステップ装置10は、図示せぬ制御装置電気的に接続されており、ドア4の開閉とステップ30の出し入れが連動するようになっている。具体的には、例えば、車両が停止すると、まずステップ30が張り出し、次にドア4が開く。そして、出発時間になると、まずドア4が閉じてからステップ30が収容され、車両が出発する。なお、乗客の安全が確保されるのであれば、これとは異なるタイミングで開閉及び出し入れが行われてもよい。

0024

図2及び図3はホームステップ装置10の外観を表す。図2では、ステップ30が筐体20に収容された状態のホームステップ装置10が表されており、図3では、ステップ30が張出方向A1に移動して筐体20から張り出した状態のホームステップ装置10が表されている。筐体20は、本体部40と、天板部50とを備える。本体部40は、中空の直方体のうち鉛直上方及び線路側の面を除いた4面を有する箱状の部材である。

0025

天板部50は、本体部40の鉛直上方を覆う板状の部分である。天板部50は、金属等で形成され、乗客に踏まれても容易には変形しない強度を有する。天板部50には、滑り止めの突起が上面に形成されている。この滑り止めの突起は、ステップ30の上面にも形成されている。天板部50は、本体部40内の後述する天板支持部材リベットで固定されている。ホーム7に一度設置すると、天板を外す機会は少ないが、修理等で必要な場合は、リベットを取り外すことで天板を外すことができる。

0026

図4は天板部50を外したホームステップ装置10の外観を表し、図5はその平面図を表す。なお、図5以降では、図を見やすくするため、滑り止めの突起は図示を省略している。ホームステップ装置10は、本体部40と、天板支持部材41−1及び4つの41−2(それぞれを区別しない場合は「天板支持部材41」という)と、モータ駆動部43と、電磁ブレーキ部44と、ガイドレール61及び62(それぞれを区別しない場合は「ガイドレール60」という)とを備える。

0027

本体部40は、側板401、402と、後方板403と、底板404とを有し、上述した4面を有する形状をしている。天板支持部材41は、各天板の端部に対応する位置に設けられ、各天板を支持する。天板支持部材41−1は、本体部40の側板401、402及び後方板403の鉛直上方の端に取り付けられている。天板支持部材41−2は、底板404のうち隣接する天板同士が接する位置に取り付けられている。各天板支持部材41には、前述したリベットを取り付ける孔が設けられており、各天板が固定される。

0028

ガイドレール60は、天板部50を含む筐体20内に設けられ、自レールの長手方向にステップ30を誘導する。ガイドレール60は本発明の「レール」の一例である。ガイドレール60は、長手方向が張出方向A1に沿うように設けられているため、張出方向A1及び収容方向A2にステップ30を誘導する。ガイドレール61は、ホームステップ装置10を張出方向A1から見たときの中央よりも右側に配置され、ガイドレール62は、ホームステップ装置10を張出方向A1から見たときの中央よりも左側に配置されている。

0029

モータ駆動部43は、モータ431及びボールねじ432を有し、モータ431の回転力をボールねじ432が張出方向A1に沿った方向の力に変換してステップ30に伝達し、ステップ30を駆動する。このように、モータ駆動部43は、電力で動作し、筐体20に収容されたステップ30を出し入れする手段である。モータ駆動部43は、ホームステップ装置10を張出方向A1から見たときの延伸方向A3における中央に配置されている。ここで、ステップ30について図6を参照して説明する。

0030

図6はステップ30を表す。図6(a)では鉛直上方から見たステップ30を表し、図6(b)では収容方向A2から見たステップ30を表している。ステップ30は、ステップ部31と、支持部32と、伝達部33とを有する。ステップ部31は、筐体20から張り出して乗客に踏みつけられる板状の部分である。支持部32は、レール部32−1及び32−2と、板部32−3とを有する。

0031

レール部32−1及び32−2は、ガイドレール60の鉛直上方に配置され、ガイドレール60によって支持される。レール部32−1は、レール上を移動可能な形をしたキャスタ部35−1を鉛直下方に有し、キャスタ部35−1は、ガイドレール61上を移動する。レール部32−2は、同じくキャスタ部35−2を鉛直下方に有し、キャスタ部35−2は、ガイドレール62上を移動する。

0032

板部32−3は、ステップ部31よりも厚手で且つステップ部31をわずかに小さくした形をした板状の部材であり、ステップ部31のほぼ全体を鉛直下方から支持する。板部32−3は、レール部32−1及び32−2は板部32−3に溶接されており、ステップ部31に加わる乗客の荷重をレール部32−1及び32−2も一体になって支えている。伝達部33は、モータ駆動部43のボールねじ432が挿入されるナット孔34を有する。

0033

ナット孔34に挿入されたボールねじ432が回転すると、ボールねじ432の回転力が直線移動駆動力として伝達される。上記のとおり、ステップ30は、乗客が直接踏みつけるステップ部31と、ステップ部31を支持し且つガイドレール60による誘導もされる支持部32とを一体にした一体型のステップである。

0034

また、ホームステップ装置10は、伝達部33に伝達される駆動力により、ガイドレール60の長手方向に誘導されるこの一体型のステップ30を筐体20から出し入れする。電磁ブレーキ部44は、張り出した状態になったステップ30が張出方向A1及び収容方向A2のいずれに動いても危険なので、動かないようにブレーキをかける部分である。電磁ブレーキ部44は、レール部32−2に接触してブレーキをかけるように設置されている。

0035

図5では、ガイドレール61及び62が本体部40に取り付けられている。ガイドレール61及び62は、ステップ30を張出方向A1及び収容方向A2に誘導する部材であるため、互いに平行になっていなければ、ステップ30の円滑な移動が妨げられる。ホームステップ装置10は、ガイドレール61及び62を平行になるように調整する調整とその調整を行った後の状態で固定する作業を作業者が行うための構成を備えている。その平行調整作業及び固定作業のための構成について図7以降を参照して説明する。

0036

図7は本体部40を表す。図7では、図を見やすくするため、ガイドレール60に関する部分以外の図示を省略している。本体部40には、張出方向A1(収容方向A2)に細長い板状の土台部45が固定されており、土台部45には、ガイドレール61が固定されている。これらの固定は、例えばネジで行われているが、その他の方法(接着剤等)で行われていてもよい。

0037

また、本体部40には、張出方向A1に細長い板状の土台部46が固定されている。土台部46は、張出方向A1に細長い穴部47を有する。穴部47には、ガイドレール62及びレール台63が配置されている。レール台63は、張出方向A1に細長い板状の部材であり、鉛直上方にガイドレール62が固定されている。ガイドレール62は、本発明の「レール」の一例であり、そのガイドレール62と一体となったレール台63は、本発明の「レールと一体の部材」の一例である。

0038

図8はガイドレール62の周辺を拡大して表す。図8(a)では、鉛直上方から見たガイドレール62等が表されており、図8(b)では、水平方向に見たガイドレール62等が表されている。図に示すとおり、レール台63は、穴部47よりも小さな寸法で形成されているため、穴部47の中において水平方向及び鉛直方向の位置、向き及び傾きを変えることができるようになっている。

0039

ガイドレール62及びレール台63には、ネジ71を捻じ込み可能なネジ穴641と、ネジ72を捻じ込み可能なネジ穴642とが設けられている。また、ガイドレール62には、ネジ71の頭部を格納可能な穴部651と、ネジ72の頭部を格納可能な穴部652とが設けられている。ネジ71及びネジ72は、後述するようにガイドレール62を水平方向に見たときのガイドレール62の鉛直方向A5の傾きを調整するためのネジであり、以下では特に区別しない場合は鉛直調整ネジ70と言う。

0040

ここでいう鉛直方向A5の傾きとは、ガイドレールの長手方向が水平方向に沿った状態(鉛直方向A5の傾きが0の状態)からガイドレールの一部が鉛直方向A5に移動することにより生じる水平方向に対する傾きのことである。また、ネジ穴641及びネジ穴642のことをネジ穴64と言い、穴部651及び穴部652のことを穴部65と言う。ネジ穴64は、ガイドレール62及びレール台63を貫通している。

0041

鉛直調整ネジ70は、軸(棒状の部分)の全体に渡ってネジ山が切られたいわゆる全ネジであり、首下(頭部を除いた部分)の全体がネジ穴64に捻じ込めるようになっている。鉛直調整ネジ70は、頭部の全体が穴部65に入り込むまでネジ穴64に捻じ込まれている。これにより、ガイドレール62のレール面に鉛直調整ネジ70が突き出ないため、ステップ30のキャスタ部35−2を傷つけないようになっている。

0042

鉛直調整ネジ70は、首下の長さがネジ穴64よりも長く、軸の先端がネジ穴64から穴部47に突き出ている。図8(c)に表すように、ネジ71は先端が長さL1だけネジ穴641から突き出しており、ネジ72は先端が長さL2だけネジ穴642から突き出している。鉛直調整ネジ70を回転させることで、先端が突き出した長さL1及びL2が変化する。

0043

ネジ穴641及びネジ穴642は、ガイドレール62の延伸方向A4に離れた箇所に設けられている。そのため、長さL1及びL2が変化すると、ガイドレール62の水平方向に対する傾きが変化する。このように、ホームステップ装置10においては、鉛直調整ネジ70がネジ穴64から鉛直下方に突き出た長さによりガイドレール62の水平方向に対する傾きを調整可能となっている。

0044

ガイドレール62を本体部40に取り付ける作業者は、既に固定されているガイドレール61と見比べながら、鉛直方向A5の傾きがガイドレール61と一致するように鉛直調整ネジ70の捻じ込み具合、すなわち上述した長さL1及びL2を調整する。ガイドレール61及び62の鉛直方向A5の傾きが一致した状態になったときに鉛直調整ネジ70の捻じ込みを終了することで、その状態でガイドレール62の鉛直方向A5の傾きが固定される。

0045

このように、ホームステップ装置10は、ガイドレール62に対し、水平方向から見たときに他のレール(ガイドレール61)と平行になるように調整する平行調整と固定が可能となっている。また、鉛直調整ネジ70は、図8に表すように、いずれも、鉛直上方からネジ穴64に捻じ込み可能である。これにより、例えば鉛直調整ネジ70を鉛直下方からネジ穴64に捻じ込む場合に比べて、ガイドレールを水平方向から見たときの平行調整を容易に行うことができる。

0046

レール台63には、ネジ81からネジ88までの8本のネジが差し込まれている。以下では特に区別しない場合はそれら8本のネジのことを水平調整ネジ80と言う。各水平調整ネジ80は、レール台63を貫通した後、土台部46に捻じ込まれている。
図9は水平調整ネジ80の周辺を拡大して表す。図9では、ネジ83及びネジ84が拡大して表されている。図9(a)では、鉛直上方から見たネジ83及びネジ84が表され、図9(b)では、ネジ83及びネジ84が配置されている部分の断面が表されている。

0047

レール台63には、ネジ83を差し込み可能な差込孔93と、ネジ84を差し込み可能な差込孔94とが設けられている。以下では特に区別しない場合はそれらを差込孔90と言う。差込孔90は、内側にネジ山が切られておらず、水平調整ネジ80を単に差し込むだけとなっている。一方、土台部46には、差込孔93の鉛直下方にネジ83を捻じ込み可能なネジ穴103と、差込孔94の鉛直下方にネジ84を捻じ込み可能なネジ穴104とが設けられている。以下では特に区別しない場合はそれらをネジ穴100と言う。

0048

差込孔90は、ホーム7の延伸方向A3に長い長方形の形をしている。そのため、差込孔90に水平調整ネジ80を差し込んだ状態でも、ガイドレール62及びレール台63を延伸方向A3に動かすことができる。一方、差込孔90は、ガイドレール62の延伸方向A4の寸法は水平調整ネジ80の頭部の直径よりも短い。また、レール台63は、鉛直調整ネジ70(図9ではネジ71)の突き出た部分がつっかえ棒(突っ張り棒)の役割を果たし、その突き出た部分の長さに応じた距離以上は土台部46に近づかないようになっている。

0049

そのため、水平調整ネジ80をネジ穴100に捻じ込むと、水平調整ネジ80の頭部がレール台63の上面を押さえつけることになる。このとき、上記の作業者は、既に固定されているガイドレール61と見比べながら、ガイドレール61と水平方向の向きが一致するようにガイドレール62及びレール台63の延伸方向A3の位置を調整する。ガイドレール61及び62の水平方向の向きが一致した状態になったときに水平調整ネジ80を捻じ込んでレール台63を押さえつけることで、その状態でガイドレール62の水平方向の向きが固定される。

0050

このように、ホームステップ装置10は、ガイドレール62に対し、差込孔90に差し込まれてネジ穴100に捻じ込まれた水平調整ネジ80によって、鉛直方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能となっている。具体的には、図9(c)に表すように、水平調整ネジ80が差し込まれた4箇所についてレール台63の延伸方向A3の位置を調整することで、ガイドレール62の水平方向の向きをガイドレール61と一致させることが可能となっている。

0051

本実施例では、上記のとおり2つの鉛直調整ネジ70によりレールの鉛直方向の傾き(水平方向に対する傾き)を調整することで、2つのレール(ガイドレール61及び62)を水平方向に見て互いに平行になるように設置することができる。また、8つの水平調整ネジ80によりレールの水平方向の向きを調整することで、同じく2つのレールを鉛直方向に見て互いに平行になるように設置することができる。

0052

また、本実施例では、2つの鉛直調整ネジ70をネジ穴64に必要なだけ捻じ込むという簡易な作業を、ガイドレールを水平方向に見たときの平行調整の作業として行うことができる。また、本実施例では、この前段の作業(ガイドレールを水平方向に見ての作業)を行った後、ガイドレール62の水平方向の向きを合わせて8つの水平調整ネジ80を捻じ込む作業を、後段の作業(ガイドレールを鉛直方向に見たときの平行調整の作業)として行う。

0053

この後段の作業は、ガイドレールを水平方向に見たときの平行関係に影響を与えないので、後段の作業と同時に前段の作業を行う必要はない。つまり、本実施例によれば、前段の作業(ガイドレールを水平方向に見ての作業)と後段の作業(ガイドレールを鉛直方向に見ての作業)を分けて行うことができるので、それらを同時に行うよりも簡単に平行調整を行うことができる。

0054

[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は必要に応じてそれぞれ組み合わせてもよい。

0055

[2−1]ガイドレール
ステップを誘導するガイドレールは、実施例では2本であったが、それに限らず、3本以上であってもよい。例えばガイドレールが3本である場合、1本はガイドレール61のように先に固定して、残りの2本をガイドレール62のように平行調整すればよい。なお、ガイドレールが3本である場合に、2本のガイドレールが予め平行に取り付けられているのであれば、残りの1本だけをガイドレール62のように平行調整すればよい。

0056

要するに、ホームステップ装置は、ステップを誘導する2以上のレールのうち少なくとも1つのレールに対し、水平方向及び鉛直方向から見たときに他のレールと平行になるように調整する平行調整と固定が可能となっていればよい。これにより、実施例と同様に、2以上のレールを水平方向に見て互いに平行になるように設置することができ、2以上のレールを鉛直方向に見て互いに平行になるように設置することができる。

0057

また、実施例では、ガイドレール62と一体になるレール台63が設けられていたが、レール台63が設けられていなくてもよい。その場合、例えばガイドレール自体がガイドレール62及びレール台63を合わせた形状となっていればよい。その場合、実施例ではガイドレールと一体の部材(レール台63)に設けられていたネジ穴64及び差込孔90が、ガイドレール自体に設けられることになる。

0058

[2−2]平行調整ネジ
平行調整を行うためのネジ(鉛直調整ネジ70及び水平調整ネジ80)の使い方は、実施例で述べたものに限らない。例えば鉛直調整ネジ70は、実施例では2本用いられていたが、3本以上用いられてもよい。その場合も、各鉛直調整ネジ70を捻じ込む3つのネジ穴は、少なくともそのうちの2つがガイドレール62の延伸方向A4に離れた箇所に設けられていればよい。そうすることで、ガイドレール62の水平方向に対する傾きを調整することができるからである。

0059

また、鉛直調整ネジ70を、ガイドレールの鉛直上方から捻じ込むのではなく、鉛直下方から捻じ込んでもよい。その場合、鉛直調整ネジ70の捻じ込み度合いを変更してはガイドレールを設置してみて平行を確認するというように作業の手間はかかるが、ガイドレールの鉛直上方に、図8に表す穴部65のようにネジの頭部を収める空間を設ける必要がなくなる。

0060

また、水平調整ネジ80は、実施例では8本用いられていたが、これより少なくてもよいし、これより多くてもよい。また、実施例ではガイドレール62の両側にセットで水平調整ネジ80が用いられていたが、ガイドレールを十分な強度で固定できるのであれば、片側にだけ水平調整ネジ80が用いられてもよい。水平調整ネジ80についても、ガイドレール62の延伸方向A4に離れた箇所に設けられていればよい。そうすることで、ガイドレール62の水平方向の向きを調整することができるからである。

0061

[2−3]平行調整の方法
平行調整の方法は実施例と異なっていてもよい。
図10は本変形例の水平調整ネジの周辺を拡大して表す。図10の例では、レール台に固定されていないガイドレール62aに実施例と同様に鉛直調整ネジ70が捻じ込まれ、ガイドレールを水平方向から見たときの平行調整が行われている。

0062

また、土台部46aには、水平調整ネジ80aを水平方向に捻じ込み可能なネジ穴110aがガイドレール62aの2つの側面に対向する位置に設けられている。このネジ穴110aに水平調整ネジ80aを外側から捻じ込んで、水平調整ネジ80aの先端をガイドレール62aに接触させることで、ガイドレール62aの水平方向の向きを調整することができる。

0063

また、ネジを直接的に用いないで平行調整が行われてもよい。例えばジャッキ油圧式又はネジ式等)のように高さを調整する器具を用いて平行調整が行われてもよい。また、ネジで仮の平行調整を行った後、充填材又は板材等を穴部47に詰めてガイドレールを固定してもよい。要するに、2以上のレールのうち少なくとも1つのレールに対して平行調整と固定が可能なのであれば、どのような方法が用いられてもよい。

0064

1…ホーム設備、3…ホームドア、4…ドア、5…格納部、6…収容部材、10…ホームステップ装置、20…筐体、30…ステップ、40…本体部、45…土台部、46…土台部、47…穴部、60…ガイドレール、63…レール台、64…ネジ穴、65…穴部、70…鉛直調整ネジ、80…水平調整ネジ、90…差込孔、100…ネジ穴。

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