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技術 車両用ルーフ装置

出願人 株式会社豊田自動織機
発明者 水谷勇一石原直樹
出願日 2018年10月23日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2018-198821
公開日 2020年4月30日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-066284
状態 未査定
技術分野 車両用シール装置 車両用車体構造 車両の非固定式屋根・保護カバー
主要キーワード 横プレート ルーフウインドウ 横パネル プレート体 ディフレクタ 略ロ字状 リヤウインドウ サンルーフパネル
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

樹脂製ルーフパネル剛性を高め、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を抑制することが可能な車両用ルーフ装置を提供する。

解決手段

車両のボデー11に固定され、略方形の開口部17を有する樹脂製ルーフパネル16と、開口部17を閉塞可能なルーフウインドウ18と、を備え、樹脂製ルーフパネル16は、開口部17を形成する内周縁26と、内周縁26に沿うように樹脂製ルーフパネル16の表面に設けられ、ルーフウインドウ18と密接可能な第2ウエザーストリップ43と、を有する車両用ルーフ装置において、ボデー11に接続されるとともに樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持するフレーム部材60が設けられ、フレーム部材60は、第2ウエザーストリップ43の下方に位置した。

概要

背景

例えば、特許文献1には、ルーフパネル開口周縁部にアッパメンバを介してサンルーフパネルを配置し、サンルーフパネルとアッパメンバとの間をウエザーストリップシールする自動車サンルーフシール構造が開示されている。近年、車両の軽量化や製造の容易化等の観点から、樹脂製ルーフパネルを備えた車両用ルーフパネル装置が提案されている。例えば、図7に示す従来の車両用ルーフ装置は、ボデー100に接続された樹脂製ルーフパネル101と、樹脂製ルーフパネル101に支持され、開閉可能なガラス製のルーフウインドウ102と、を備えている。樹脂製ルーフパネル101は、ルーフウインドウ102と樹脂製ルーフパネル101の間からの水・音の進入を防止するウエザーストリップ103、104を備えている。

概要

樹脂製ルーフパネルの剛性を高め、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を抑制することが可能な車両用ルーフ装置を提供する。車両のボデー11に固定され、略方形の開口部17を有する樹脂製ルーフパネル16と、開口部17を閉塞可能なルーフウインドウ18と、を備え、樹脂製ルーフパネル16は、開口部17を形成する内周縁26と、内周縁26に沿うように樹脂製ルーフパネル16の表面に設けられ、ルーフウインドウ18と密接可能な第2ウエザーストリップ43と、を有する車両用ルーフ装置において、ボデー11に接続されるとともに樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持するフレーム部材60が設けられ、フレーム部材60は、第2ウエザーストリップ43の下方に位置した。

目的

本発明によれば、樹脂製ルーフパネルの剛性を高め、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を抑制することが可能な車両用ルーフ装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

車両のボデーに固定され、略方形の開口部を有する樹脂製ルーフパネルと、前記開口部を閉塞可能なルーフウインドウと、を備え、前記樹脂製ルーフパネルは、前記開口部を形成する内周縁と、前記内周縁に沿うように前記樹脂製ルーフパネルの表面に設けられ、前記ルーフウインドウと密接可能なウエザーストリップと、を有する車両用ルーフ装置において、前記ボデーに接続されるとともに前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持するフレーム部材が設けられ、前記フレーム部材は、前記ウエザーストリップの下方に位置することを特徴とする車両用ルーフ装置。

請求項2

前記樹脂製ルーフパネルは、前記樹脂製ルーフパネルの裏面に形成されるリブを有することを特徴とする請求項1記載の車両用ルーフ装置。

請求項3

前記フレーム部材は、前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持する断面矩形角パイプ体を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ルーフ装置。

請求項4

前記フレーム部材は、前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持する金属プレート体を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ルーフ装置。

請求項5

前記樹脂製ルーフパネルは、前記開口部の前方の前パネル体と、前記前パネル体の左右両端から後方へ向けて延在し、前記開口部の左右に位置する左右一対横パネル体と、を有し、前記フレーム部材は、前記前パネル体を裏面から支持する断面矩形の角パイプ体と、前記横パネル体を裏面から支持する金属プレート体と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ルーフ装置。

技術分野

0001

この発明は、樹脂製ルーフパネルを備えた車両用ルーフ装置に関する。

背景技術

0002

例えば、特許文献1には、ルーフパネル開口周縁部にアッパメンバを介してサンルーフパネルを配置し、サンルーフパネルとアッパメンバとの間をウエザーストリップシールする自動車サンルーフシール構造が開示されている。近年、車両の軽量化や製造の容易化等の観点から、樹脂製ルーフパネルを備えた車両用ルーフパネル装置が提案されている。例えば、図7に示す従来の車両用ルーフ装置は、ボデー100に接続された樹脂製ルーフパネル101と、樹脂製ルーフパネル101に支持され、開閉可能なガラス製のルーフウインドウ102と、を備えている。樹脂製ルーフパネル101は、ルーフウインドウ102と樹脂製ルーフパネル101の間からの水・音の進入を防止するウエザーストリップ103、104を備えている。

先行技術

0003

実開昭58−129220号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、図7に示す従来の車両ルーフパネル装置は、樹脂製ルーフパネル101が熱収縮によって変形するという問題がある。樹脂製ルーフパネル101が変形すると、樹脂製ルーフパネル101とウエザーストリップ103との間に隙間が生じて、水や異音が車室内入り込むおそれがある。

0005

本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、樹脂製ルーフパネルの剛性を高め、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を抑制することが可能な車両用ルーフ装置の提供にある。

課題を解決するための手段

0006

上記の課題を解決するために、本発明は、車両のボデーに固定され、略方形の開口部を有する樹脂製ルーフパネルと、前記開口部を閉塞可能なルーフウインドウと、を備え、前記樹脂製ルーフパネルは、前記開口部を形成する内周縁と、前記内周縁に沿うように前記樹脂製ルーフパネルの表面に設けられ、前記ルーフウインドウと密接可能なウエザーストリップと、を有する車両用ルーフ装置において、前記ボデーに接続されるとともに前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持するフレーム部材が設けられ、前記フレーム部材は、前記ウエザーストリップの下方に位置することを特徴とする。

0007

本発明では、フレーム部材が、樹脂製ルーフパネルのウエザーストリップの下方に位置して樹脂製ルーフパネルを裏面から支持する。ウエザーストリップがルーフウインドウと密接することから、樹脂製ルーフパネルにおいてウエザーストリップが設けられた部位はルーフウインドウからの荷重を受ける。フレーム部材は、荷重を受けるウエザーストリップの下方から樹脂製ルーフパネルを支持するので、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を効果的に抑制することができる。

0008

また、上記の車両用ルーフ装置において、前記樹脂製ルーフパネルは、前記樹脂製ルーフパネルの裏面に形成されるリブを有する構成としてもよい。
この場合、フレーム部材に加えて樹脂製ルーフパネルの裏面に形成されたリブにより樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形をさらに効果的に抑制することができる。

0009

また、上記の車両用ルーフ装置において、前記フレーム部材は、前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持する断面矩形角パイプ体を有する構成としてもよい。
この場合、フレーム部材が角パイプ体を有することにより、フレーム部材の軽量化を図ることができる。また、角パイプ体が汎用品であれば製作コストを抑制することができる。

0010

また、上記の車両用ルーフ装置において、前記フレーム部材は、前記樹脂製ルーフパネルを裏面から支持する金属プレート体を有する構成としてもよい。
この場合、フレーム部材を設置するスペース制約を受ける条件であっても、フレーム部材が金属プレート体を有することにより、金属プレート体によって樹脂製ルーフパネルを支持することができる。

0011

また、上記の車両用ルーフ装置において、前記樹脂製ルーフパネルは、前記開口部の前方の前パネル体と、前記前パネル体の左右両端から後方へ向けて延在し、前記開口部の左右に位置する左右一対横パネル体と、を有し、前記フレーム部材は、前記前パネル体を裏面から支持する断面矩形の角パイプ体と、前記横パネル体を裏面から支持する金属プレート体と、を有する構成としてもよい。
この場合、角パイプ体は、前パネル体におけるウエザーストリップの裏面に接着されているので、前パネル体の剛性を高めることができる。また、金属プレート体が前パネル体および横パネル体における熱収縮による変形を抑制することが可能である。

発明の効果

0012

本発明によれば、樹脂製ルーフパネルの剛性を高め、樹脂製ルーフパネルの熱収縮による変形を抑制することが可能な車両用ルーフ装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

第1の実施形態に係る車両用ルーフ装置の概要を示す斜視図である。
第1の実施形態に係る車両用ルーフ装置の平面図である。
図2におけるA−A線矢視図である。
図2におけるB−B線矢視図である。
フレーム部材の要部を示す斜視図である。
第2の実施形態に係る車両用ルーフ装置の要部を破断した側面図である。
従来の車両用ルーフ装置の要部を示す断面図である。

実施例

0014

(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る車両用ルーフ装置について図面を参照して説明する。本実施形態の車両は自動車である。方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、運転手が車両の運転席における運転シート着座して、車両の前進側を向いた状態を基準として示す。

0015

図1図2に示すように、本実施形態の車両用ルーフ装置は、車両のボデー11のルーフ側に開口されたボデー開口12を覆うように設けられている。ボデー開口12は方形であり車室と連通する。ボデー11におけるボデー開口12の前方には前ボデー部13が形成されている。ボデー11におけるボデー開口12の左右には横ボデー部14が形成され、ボデー開口12の後方には後ボデー部15が形成されている。前ボデー部13の前方にはフロントウインドウ(図示せず)が設けられ、後ボデー部15の後方にはリヤウインドウ(図示せず)が設けられている。

0016

車両用ルーフ装置は、略方形の開口部17を有する樹脂製ルーフパネル16と、開口部17を閉塞可能なルーフウインドウ18と、ルーフウインドウ18の開閉動作を行う作動機構19を備えている。樹脂製ルーフパネル16の詳細については後述する。

0017

本実施形態のルーフウインドウ18は、一定の厚さを有する無色透明無機ガラス板である。ルーフウインドウ18は、前後方向の長さが左右方向の長さに比べて短い略矩形状に形成されている。図3に示すように、ルーフウインドウ18の表面18Aは車外を臨み、ルーフウインドウ18の裏面18Bは下方の車室を臨む。

0018

図1に示すように、作動機構19は、一対のレール20および一対の摺動部材21を有している。一対のレール20は、前後方向に延在するように互いに平行に配置されており、センターリンインフォースメント(センターR/F)22により連結されている。一対の摺動部材21は、ルーフウインドウ18の裏面18Bに固定されている。作動機構19は、摺動部材21をスライドさせる駆動モータ(図示せず)を有している。したがって、駆動モータの作動により、摺動部材21がレール20に対して後方へ移動すると、開口部17を閉じた状態のルーフウインドウ18が、樹脂製ルーフパネル16の上面側にて後方へ向けてスライドし、開口部17が開放される。なお、作動機構19の構成は公知の作動機構と同様の構成である。

0019

樹脂製ルーフパネル16は、前後方向の長さが左右方向の長さに比べて長い略矩形状に形成されている。樹脂製ルーフパネル16は、2色成形によって製作されたパネルであり、パネル本体23とパネル本体23の表面に形成された表面層24を有している。パネル本体23は、黒色に着色された不透明樹脂により形成されている。樹脂製ルーフパネル16は、作動機構19よりも大きく、作動機構19を上方から覆うことが可能である。

0020

樹脂製ルーフパネル16は、車室と連通可能な開口部17を備えている。開口部17は樹脂製ルーフパネル16の前部に設けられている。樹脂製ルーフパネル16は、開口部17を形成する内周縁26を有するほか、樹脂製ルーフパネル16を略矩形とする外周縁27を有する。樹脂製ルーフパネル16の前端には、ディフレクタ(図示せず)が上下に変位可能に取り付けられている。ディフレクタはルーフウインドウ18の開放時における風切音の発生を抑制するためのものである。

0021

図1図2に示すように、樹脂製ルーフパネル16は、開口部17の前方の前パネル体28と、前パネル体28の左右両端から後方へ向けて延在し、開口部17の左右に位置する左右一対の横パネル体29と、を有する。さらに、樹脂製ルーフパネル16は開口部17の後方の後パネル体30を備える。

0022

前パネル体28は、内周縁26に沿って左右方向にわたって形成されている。図3に示すように、前パネル体28は、ボデー11に固定される前パネル基部31と、前パネル基部31より開口部17へ向けて延在する前パネル延在部32と、を有する。前パネル基部31はほぼ平坦な部位であり、前パネル基部31の下方には、摺動部材21をスライドさせる作動機構19の駆動モータ(図示せず)が設けられている。前パネル基部31のボデー11側の縁部付近接着部33によってボデー11に接着されている。接着部33はウレタン樹脂系の接着剤により形成されている。

0023

図3に示すように、前パネル延在部32は、第1壁部34と、第1水平部35と、第2壁部36と、底壁部37と、第3壁部38と、第2水平部39と、第4壁部40と、内縁部41と、を有する。第1壁部34は、前パネル基部31の内側の縁部から下方へ向かうように形成されている。第1壁部34には、ルーフウインドウ18の前縁部と当接する第1ウエザーストリップ42が取り付けられている。第1ウエザーストリップ42は、前パネル基部31とルーフウインドウ18との間からの水や異音の車室への進入を防止する。

0024

第1水平部35は、第1壁部34の下端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第2壁部36は、第1水平部35の内側の縁部から下方へ向かうように形成されている。底壁部37は、第2壁部36の下端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第3壁部38は底壁部37の内側の縁部から上方へ向かうように形成されている。

0025

第2水平部39は、第3壁部38の上端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第2水平部39の上面には、ルーフウインドウ18の裏面18Bと当接する第2ウエザーストリップ43が取り付けられている。第2ウエザーストリップ43は、第2水平部39よりも後方の開口部17側への水や異物の進入を防止する。

0026

第4壁部40は、第2水平部39の内側の縁部から開口部17へ向けて延在する。内縁部41は、第4壁部40の下端部から開口部17へ向けて水平方向へ延在する。内縁部41は底壁部37より低い位置に設けられている。第2壁部36、底壁部37および第3壁部38は左右方向に延在する溝を形成する。

0027

本実施形態では、前パネル体28の裏面には、前パネル基部31と前パネル延在部32にわたって前後方向に延在するリブ44が形成されている。リブ44は前パネル体28の裏面において下方へ向けて突出している。リブ44の下端縁は、リブ44と前パネル体28の下方に位置する作動機構19と干渉しないように形成されている。リブ44は、熱収縮によって上下方向に変形しやすい前パネル体28の剛性を高め、熱収縮による上下方向の変形を抑制するために設けられている。図3では1本のリブ44のみが図示されるが、本実施形態では、前パネル体28において左右方向に複数本のリブ44が配列されている。

0028

次に、横パネル体29について説明する。横パネル体29は、内周縁26に沿って前後方向にわたって形成されている。図4に示すように、横パネル体29は、ボデー11に固定される横パネル基部45と、横パネル基部45より開口部17へ向けて延在する横パネル延在部46と、を有する。横パネル基部45はほぼ平坦な部位である。横パネル基部45のボデー11側の縁部付近は接着部47によってボデー11に接着されている。接着部47はウレタン樹脂系の接着剤により形成されている。横パネル基部45の左右方向の長さは、前パネル基部31の前後方向の長さと比較して短い。

0029

図4に示すように、横パネル延在部46は、第1壁部48と、第1水平部49と、第2壁部50と、底壁部51と、第3壁部52と、第2水平部53と、を有する。第1壁部48は、横パネル基部45の内側の縁部から下方へ向かうように形成されている。第1壁部48には、ルーフウインドウ18の側縁部と当接する第1ウエザーストリップ42が取り付けられている。第1ウエザーストリップ42は、ルーフウインドウ18と密接可能であり、横パネル基部45とルーフウインドウ18との間からの水や異物の進入を防止する。第1ウエザーストリップ42は開口部17を囲繞するように環状に形成されており、樹脂製ルーフパネル16に設けられている。本実施形態では、第2ウエザーストリップ43が主に水や異物の進入を防止し、第1ウエザーストリップ42は、水や異物の進入を防止する機能を有するが、主に風切音の発生防止および美観を保つための手段である。

0030

図4に示すように、第1水平部49は、第1壁部48の下端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第2壁部50は、第1水平部49の内側の縁部から下方へ向かうように形成されている。底壁部51は、第2壁部50の下端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第3壁部52は底壁部51の内側の縁部から上方へ向かうように形成されている。

0031

第2水平部53は、第3壁部52の上端部から開口部17へ向けて水平方向に延在する。第2水平部53の上面には、ルーフウインドウ18の裏面18Bと当接する第2ウエザーストリップ43が取り付けられている。第2ウエザーストリップ43は、ルーフウインドウ18と密接可能であり、第2水平部53よりも内側の開口部17側への水や異物の進入を防止する。第2ウエザーストリップ43は開口部17を囲繞するように環状に形成されている。

0032

第2壁部50、底壁部51および第3壁部52は前後方向に延在する溝を形成する。図4に示すように、溝内には、ディフレクタが備えるアーム部材55が設けられている。また、横パネル体29の下方には、車室側の内装パネル56が設けられている。内装パネル56はボデー11に固定されており、開口部17へ向けて張り出している。内装パネル56とルーフウインドウ18の間には、作動機構19の一部(レール20、摺動部材21等)が配設されている。第2水平部53を支持する上壁部67は、第2壁部50、底壁部51および第3壁部52により前後方向に延在して形成される溝よりも内周縁26側に位置する。

0033

本実施形態の車両用ルーフ装置は、内周縁26に沿うように樹脂製ルーフパネル16の裏面に接着されるフレーム部材60を備えている。図2に示すように、フレーム部材60は、樹脂製ルーフパネル16における前パネル延在部32および左右一対の横パネル延在部46に沿うように、平面視において略U字状に形成されている。フレーム部材60は、樹脂製ルーフパネル16の剛性を高めて、樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形を抑制するために設けられている。

0034

図5に示すように、フレーム部材60は、前パネル体28に沿う前フレーム体61と、横パネル体29に沿う横フレーム体62と、を有する。前フレーム体61および横フレーム体62は、上下一対連結板63A、63Bにより連結されている。図2に示すように、横フレーム体62の後端部は、センターR/F22にボルト締結又は溶接により連結されている。

0035

前フレーム体61は、金属製である断面矩形の角パイプ体である。本実施形態の角パイプ体は市販されている汎用品である。前フレーム体61は、断面矩形の角パイプ体であるため曲げ応力対抗し易い形状である。図3に示すように、前フレーム体61の上面は接着部64によって前パネル延在部32における第2水平部39の裏面に接着されている。接着部64はウレタン樹脂系の接着剤により形成されており、弾性変形可能である。図5では、接着部64の範囲を二点鎖線Mにて示す。第2水平部39の表面には、第2ウエザーストリップ43が取り付けられているので、前フレーム体61は第2ウエザーストリップ43の下方に位置する。前フレーム体61の長手方向は左右方向である。第2水平部39に接着される上面は、第2壁部36、底壁部37および第3壁部38により前後方向に延在して形成される溝よりも内周縁26側に位置する。

0036

次に、横フレーム体62について説明する。横フレーム体62は、金属プレート体である。本実施形態の金属プレート体は押出成形により得られる押出材である。図4図5に示すように、横フレーム体62は、底壁部65、内壁部66および上壁部67を有している。横フレーム体62は、前後方向に延在する。底壁部65は、接着部68によって横パネル延在部46の底壁部51の裏面に接着されている。図5では、接着部68の範囲を二点鎖線Nにて示す。接着部68はウレタン樹脂系の接着剤により形成されている。

0037

内壁部66は底壁部65と上壁部67とを接続する。横フレーム体62が横パネル延在部46に接着されている状態では、上壁部67は、横パネル延在部46の第2水平部53の裏面に当接する。因みに、上壁部67は第2水平部53の裏面に接着されていない。第2水平部53に当接する上壁部67は、第2壁部50、底壁部51および第3壁部52により前後方向に延在して形成される溝よりも内周縁26側に位置する。横フレーム体62が横パネル延在部46に接着されている状態では、底壁部65および上壁部67はほぼ水平となり、内壁部66は作動機構19と横パネル延在部46の第3壁部52との間に位置する。

0038

図5に示すように、連結板63A、63Bは、略L字状の金属板であり、前フレーム体61および横フレーム体62の間を繋ぐ部材である。連結板63Aは前フレーム体61の左端部の上面と、横フレーム体62の上壁部67の前端部とを溶接又はボルト締結を介して連結している。連結板63Bは前フレーム体61の左端部の下面と、横フレーム体62の底壁部65の前端部とを溶接又はボルト締結を介して連結している。なお、図示はされないが、前フレーム体61の右端部は、左端部と同様に連結板63A、63Bを介して右側の横フレーム体62と接続されている。

0039

本実施形態では、フレーム部材60はブラケット69を介してボデー11に固定されている。具体的には、横フレーム体62と横ボデー部14とを接続するブラケット69が備えられている。ブラケット69は、フレーム部材60およびボデー11にボルト締結により固定されている。図2では、ブラケット69を二点鎖線により示している。

0040

次に、本実施形態の車両用ルーフ装置の作用について説明する。ルーフウインドウ18が開口部17を覆っている状態のときに作動機構19を作動させると、ルーフウインドウ18は樹脂製ルーフパネル16上にて後方へスライドする。ルーフウインドウ18が樹脂製ルーフパネル16上にスライドされた状態のときに作動機構19を作動させると、ルーフウインドウ18は樹脂製ルーフパネル16上にて前方へスライドして開口部17を覆う。

0041

車両用ルーフ装置の樹脂製ルーフパネル16は、樹脂により形成されているため熱収縮により変形しやすいが、樹脂製ルーフパネル16の裏面に接着されたフレーム部材60が樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形を抑制する。フレーム部材60の横フレーム体62は、横パネル体29の横パネル延在部46に接着されるほか、ブラケット69を介してボデー11に連結されている。そして、横フレーム体62の上壁部67は、横パネル延在部46の第2ウエザーストリップ43を設けた第2水平部53の裏面に当接して横フレーム体62を支持する。このため、横フレーム体62は、横パネル体29を裏面側から支持して拘束することにより、横パネル体29の熱収縮による変形を抑制する。特に横パネル体29の熱変形による横パネル延在部46の下方への変位を効果的に抑制する。

0042

フレーム部材60の前フレーム体61は、前パネル体28の前パネル延在部32の第2ウエザーストリップ43を設けた第2水平部39の裏面に接着されている。本実施形態の前パネル体28の内周縁26から外周縁27までの距離は、横パネル体29の内周縁26から外周縁27までの距離と比較して十分に大きい。このため、樹脂製ルーフパネル16における前パネル体28の熱収縮による変形は、横パネル体29と比較して大きく、特に、前パネル延在部32が上方へ大きく変位し易い。前パネル延在部32の上方への変位を防止するため、本実施形態では、前パネル延在部32の第2ウエザーストリップ43を設けた第2水平部39の裏面に接着部64を介して前フレーム体61を接着するようにしている。また、前パネル体28には、前パネル基部31と前パネル延在部32にわたって前後方向に延在するリブ44が形成されている。前フレーム体61およびリブ44は、熱収縮によって上下方向に変形しやすい前パネル体28の剛性を高め、熱収縮による上下方向の変形を抑制する。

0043

本実施形態では、前パネル体28が前フレーム体61によって第2水平部39の1箇所にて拘束され、横パネル体29は横フレーム体62によって底壁部51および第2水平部53の2箇所にて拘束されている。そして、横フレーム体62は、ブラケット69を介してボデー11に連結され、前フレーム体61は、連結板63A、63Bを介して横フレーム体62に連結されている。このため、樹脂製ルーフパネル16の全体的な剛性は高められており、樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形はフレーム部材60により規制されて抑制される。

0044

本実施形態の車両用ルーフ装置は以下の作用効果を奏する。
(1)フレーム部材60が、樹脂製ルーフパネル16の第2ウエザーストリップ43の下方に位置して樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持する。第2ウエザーストリップ43がルーフウインドウ18と密接することから、樹脂製ルーフパネル16において第2ウエザーストリップ43が設けられた部位はルーフウインドウ18からの荷重を受ける。フレーム部材60は、荷重を受ける第2ウエザーストリップ43の下方から樹脂製ルーフパネル16を支持するので、樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形を効果的に抑制することができる。その結果、樹脂製ルーフパネル16と第2ウエザーストリップ43との間に隙間が生じることはなく、水や異音が車室内に入り込むことはない。

0045

(2)樹脂製ルーフパネル16は、樹脂製ルーフパネル16の裏面に形成されるリブ44を有する。このため、フレーム部材60に加えて樹脂製ルーフパネル16の裏面に形成されたリブ44により樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形をさらに効果的に抑制することができる。

0046

(3)フレーム部材60は、樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持する断面矩形の角パイプ体を有する。フレーム部材60が角パイプ体を有することにより、フレーム部材60の軽量化を図ることができる。また、角パイプ体が汎用品であれば車両用ルーフ装置の製作コストを抑制することができる。

0047

(4)フレーム部材60は、樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持する金属プレート体である横フレーム体62を有する。フレーム部材60を設置するスペースが制約を受ける条件であっても、フレーム部材60が金属プレート体である横フレーム体62を有することにより、横フレーム体62によって樹脂製ルーフパネル16を支持することができる。

0048

(5)樹脂製ルーフパネル16は、開口部17の前方の前パネル体28と、前パネル体28の左右両端から後方へ向けて延在し、開口部17の左右に位置する左右一対の横パネル体29と、を有する。フレーム部材60は、前パネル体28を裏面から支持する断面矩形の角パイプ体である前フレーム体61と、横パネル体29を裏面から支持する金属プレート体である横フレーム体62と、を有する。このため、前フレーム体61は、前パネル体28における第2ウエザーストリップ43の裏面に接着されているので、前パネル体28の剛性を高めることができる。また、前フレーム体61が前パネル体28および横パネル体29における熱収縮による変形を抑制することが可能である。

0049

(6)接着部64、68はウレタン樹脂系の接着剤により形成されているので、接着部64、68は、弾性変形よって樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形の一部を吸収することができる。このため、フレーム部材60およびリブ44が樹脂製ルーフパネル16の特定の方向の変形を抑制する一方、接着部64、68によって樹脂製ルーフパネル16の変形を僅かに許容する方向を設定することができる。したがって、熱収縮する樹脂製ルーフパネル16は過度負荷を受けることがない。

0050

(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る車両用ルーフ装置について説明する。本実施形態では、フレーム部材の前フレーム体が、角パイプ体ではなく金属プレート体である点で第1の実施形態と異なる。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。

0051

図6に示すように、本実施形態では、前パネル体28の前パネル延在部32は、第4壁部40および内縁部41を備えない。したがって、内周縁26は第2水平部39に存在する。本実施形態の車両用ルーフ装置は、内周縁26に沿うように樹脂製ルーフパネル16の裏面に接着されるフレーム部材70を備えている。フレーム部材70は、樹脂製ルーフパネル16の剛性を高めて、樹脂製ルーフパネル16の熱収縮による変形を抑制するために設けられている。フレーム部材70は、前パネル体28に沿う前フレーム体71と、横パネル体29に沿う横フレーム体62と、を有する。図6には図示されないが、前フレーム体71の左右の両端には連結板63A、63Bを介して横フレーム体62が連結されている。

0052

前フレーム体71は、金属プレート体である。本実施形態の金属プレート体は押出成形により得られる押出材である。図6に示すように、前フレーム体71は、底壁部72、内壁部73および上壁部74を有している。前フレーム体71は、左右方向に延在する。上壁部74は、接着部75によって前パネル延在部32の第2水平部39の裏面に接着されている。接着部75はウレタン樹脂系の接着剤により形成されている。内壁部73は底壁部72と上壁部74とを接続する。前フレーム体71が前パネル延在部32に接着されている状態では、底壁部72および上壁部74はほぼ水平となる。

0053

本実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)、(4)、(6)と同等の作用効果を奏する。また、フレーム部材70は、樹脂製ルーフパネル16を裏面から支持する金属プレート体である前フレーム体71を有する。フレーム部材60を設置するスペースが制約を受ける条件であっても、フレーム部材60が金属プレート体である前フレーム体71を有することにより、前フレーム体71によって樹脂製ルーフパネル16を支持することができる。

0054

本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。

0055

〇 上記の実施形態では、フレーム部材の平面視形状は略U字状としたが、この限りではなく、開口部全周に沿うように略ロ字状であってもよい。また、フレーム部材は、単一部材でなく分割された複数の部材であってもよい。また、フレーム部材は、開口部の内周縁の一部のみに沿う構成としてもよい。
〇 上記の実施形態では、フレーム部材の横プレート体を金属プレート体としたが、この限りではない。横プレート体は、例えば、角パイプ体としてもよい。前プレート体および横プレート体をともに角パイプ体とすることにより、より軽量化と製作コストの低減を図ることができる。
〇 上記の実施形態では、横パネル体の第2ウエザーストリップを設けた部位の裏面に対して横フレーム体が当接するとしたがこのかぎりではない。例えば、横パネル体の第2ウエザーストリップを設けた部位の裏面に対して横フレーム体を接着剤により接着するようにしてもよい。
〇 上記の実施形態では、ルーフウインドウを無機ガラス板としたが、この限りではない。ルーフウインドウは、樹脂製のルーフウインドウでもよい。この場合、車両用ルーフ装置のより軽量化を図ることができる。

0056

11、100ボデー
16、101樹脂製ルーフパネル
17 開口部
18、102ルーフウインドウ
19作動機構
26内周縁
27外周縁
28 前パネル体
29横パネル体
31 前パネル基部
32 前パネル延在部
33、47、64、68、75接着部
42 第1ウエザーストリップ
43 第2ウエザーストリップ
44リブ
45 横パネル基部
46 横パネル延在部
60、70フレーム部材
61、71 前フレーム体
62横フレーム体
69ブラケット
75 接着部
103、104 ウエザーストリップ
M二点鎖線
N 二点鎖線

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