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技術 不整地走行車両

出願人 ヤンマー株式会社
発明者 青木英明
出願日 2018年10月11日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2018-192359
公開日 2020年4月16日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-059416
状態 未査定
技術分野 自動車の製造ライン・無限軌道車両・トレーラ
主要キーワード ピボット旋回 操縦ユニット 連動連結機構 ポスト部材 ブレーキレバ 左右中間位置 左右一端 角度調節機構
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月16日)のものです。
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図面 (14)

課題

立ち乗りが可能で山林地などの不整地での走行に適した不整地走行車両を提供する。

解決手段

不整地走行車両は、車体フレーム1と、車体フレーム1に連結された左右のクローラ2と、立ち乗り可能な搭乗部3と、車体フレーム1から上方に延びるハンドル4とを備え、車体フレーム1は、車体の左右方向に延びる第1支軸5を介してクローラ2を上下揺動可能に支持するクローラ支持部15と、左右のクローラ2を上下方向に背反揺動可能に連動連結する連動連結機構16とを有し、左右のクローラ2は、それらのトラックフレーム20の後部側に備えられた第1連結部20Aが第1支軸5を介して車体フレーム1に連結され、かつ、トラックフレーム20の前部側に備えられた第2連結部が連動連結機構16を介して車体フレーム1に連結されている。

概要

背景

立ち乗りが可能な走行車両としては、車体の前部に載置された荷台と、荷台の後方に取り付けられた操向ハンドルと、操向ハンドルにて操舵される左右の前輪と、前輪とともに車体を支持する左右の後輪と、車体の後部に立ち乗り可能に形成されたステップとを備えた運搬車(例えば特許文献1参照)、又は、走行部であるクローラと、運搬物収容部と、角度調整手段を備えたハンドルと、昇降手段を備えたステップと、ハンドルを所定の角度で立てたときにステップを立ち乗り位置に下降させる連動手段とを有した自走運搬車(例えば特許文献2参照)などがある。

概要

立ち乗りが可能で山林地などの不整地での走行に適した不整地走行車両を提供する。不整地走行車両は、車体フレーム1と、車体フレーム1に連結された左右のクローラ2と、立ち乗り可能な搭乗部3と、車体フレーム1から上方に延びるハンドル4とを備え、車体フレーム1は、車体の左右方向に延びる第1支軸5を介してクローラ2を上下揺動可能に支持するクローラ支持部15と、左右のクローラ2を上下方向に背反揺動可能に連動連結する連動連結機構16とを有し、左右のクローラ2は、それらのトラックフレーム20の後部側に備えられた第1連結部20Aが第1支軸5を介して車体フレーム1に連結され、かつ、トラックフレーム20の前部側に備えられた第2連結部が連動連結機構16を介して車体フレーム1に連結されている。

目的

本発明の主たる課題は、立ち乗りが可能で山林地などの不整地での走行に適した不整地走行車両を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車体フレームと、前記車体フレームに連結された左右のクローラと、立ち乗り可能な搭乗部と、前記車体フレームから上方に延びるハンドルとを備え、前記車体フレームは、車体の左右方向に延びる第1支軸を介して前記クローラを上下揺動可能に支持するクローラ支持部と、左右の前記クローラを上下方向に背反揺動可能に連動連結する連動連結機構とを有し、左右の前記クローラは、それらのトラックフレームの後部側に備えられた第1連結部が前記第1支軸を介して前記車体フレームに連結され、かつ、前記トラックフレームの前部側に備えられた第2連結部が前記連動連結機構を介して前記車体フレームに連結されている不整地走行車両

請求項2

前記連動連結機構は、車体の前後方向に延びる第2支軸と、前記車体フレームに前記第2支軸を介して上下方向に天秤揺動可能に支持された天秤アームと、前記天秤アームにおける左右の遊端部から前記トラックフレームの前記第2連結部にわたる左右のダンパとを有している請求項1に記載の不整地走行車両。

請求項3

前記ハンドルが前記車体フレームの前部に備えられ、前記搭乗部が前記車体フレームにおける前記ハンドルよりも後側の位置に備えられている請求項1又は2に記載の不整地走行車両。

請求項4

前記車体フレームの後部に牽引可能に連結される台車を備え、前記ハンドルが前記車体フレームの後部に備えられ、前記搭乗部が前記台車に備えられている請求項1又は2に記載の不整地走行車両。

請求項5

左右の前記クローラは、それらの前記トラックフレームに支持された左右の電動モータにて独立駆動され、前記車体フレームは、前記電動モータに電力を供給するバッテリが搭載されるバッテリ搭載部を有し、前記バッテリ搭載部は、前記車体フレームにおける左右の前記クローラの中間位置に備えられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の不整地走行車両。

技術分野

0001

本発明は、立ち乗りが可能で山林地などの不整地での走行に適した不整地走行車両に関する。

背景技術

0002

立ち乗りが可能な走行車両としては、車体の前部に載置された荷台と、荷台の後方に取り付けられた操向ハンドルと、操向ハンドルにて操舵される左右の前輪と、前輪とともに車体を支持する左右の後輪と、車体の後部に立ち乗り可能に形成されたステップとを備えた運搬車(例えば特許文献1参照)、又は、走行部であるクローラと、運搬物収容部と、角度調整手段を備えたハンドルと、昇降手段を備えたステップと、ハンドルを所定の角度で立てたときにステップを立ち乗り位置に下降させる連動手段とを有した自走運搬車(例えば特許文献2参照)などがある。

先行技術

0003

実開平2−76595号公報
特開平10−45047号公報

発明が解決しようとする課題

0004

前述した特許文献1に記載の運搬車及び特許文献2に記載の自走運搬車は、急峻で起伏が多い山林地などの不整地で使用するための手段が講じられていないことから、それらを山林地などの不整地での移動手段として使用した場合には、例えば、左右いずれか一方の車輪又はクローラが不整地の隆起部などに乗り上げるときに、その乗り上げに応じて車体が左右方向に大きく傾斜することで、立ち乗りする搭乗者に不安感を与えることになる。つまり、特許文献1に記載の運搬車及び特許文献2に記載の自走運搬車は、それらを山林地などの不整地での移動手段として使用する上において改善の余地がある。

0005

この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、立ち乗りが可能で山林地などの不整地での走行に適した不整地走行車両を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1特徴構成は、不整地走行車両において、
車体フレームと、前記車体フレームに連結された左右のクローラと、立ち乗り可能な搭乗部と、前記車体フレームから上方に延びるハンドルとを備え、
前記車体フレームは、車体の左右方向に延びる第1支軸を介して前記クローラを上下揺動可能に支持するクローラ支持部と、左右の前記クローラを上下方向に背反揺動可能に連動連結する連動連結機構とを有し、
左右の前記クローラは、それらのトラックフレームの後部側に備えられた第1連結部が前記第1支軸を介して前記車体フレームに連結され、かつ、前記トラックフレームの前部側に備えられた第2連結部が前記連動連結機構を介して前記車体フレームに連結されている点にある。

0007

本構成によれば、例えば、左右いずれか一方のクローラが不整地の隆起部などに乗り上げるときは、そのときの乗り上げに応じて、その一方のクローラが車体フレームに対して第1支軸を支点にして上昇揺動するとともに、反対側の他方のクローラが車体フレームに対して第1支軸を支点にして下降揺動する。又、左右いずれか一方のクローラが不整地の沈降部などに入り込むときは、そのときの入り込みに応じて、一方のクローラが車体フレームに対して第1支軸を支点にして下降揺動するとともに、反対側の他方のクローラが車体フレームに対して第1支軸を支点にして上昇揺動する。

0008

このように、左右いずれか一方のクローラが隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに入り込むときには、左右のクローラが車体フレームに対して背反的に上下揺動することから、各クローラの車体フレームに対する上下揺動を抑制しながら、一方のクローラが隆起部などに乗り上げることや沈降部などに入り込むことに起因した車体の左右傾斜を抑制することができる。その結果、立ち乗りする搭乗者に不安感を与え難くすることができる。

0009

そして、一方のクローラが隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに入り込むときは、そのクローラが、隆起部や沈降部の傾斜に倣って上下揺動することから、一方のクローラが隆起部に乗り上げるときや沈降部に落ち込むときの接地面積の低下を抑制することができる。その結果、起伏が多い山林地などの不整地での走破性を高めることができる。

0010

本発明の第2特徴構成は、
前記連動連結機構は、車体の前後方向に延びる第2支軸と、前記車体フレームに前記第2支軸を介して上下方向に天秤揺動可能に支持された天秤アームと、前記天秤アームにおける左右の遊端部から前記トラックフレームの前記第2連結部にわたる左右のダンパとを有している点にある。

0011

本構成によれば、連動連結機構を、第2支軸と天秤アームと左右のダンパとから簡単に構成することができる。そして、連動連結機構が左右のダンパを有することで、一方のクローラが隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに落ち込むときに生じるショックを軽減することができる。その結果、立ち乗りする搭乗者の乗り心地を向上させることができ、搭乗者に不安感をより確実に与え難くすることができる。

0012

本発明の第3特徴構成は、
前記ハンドルが前記車体フレームの前部に備えられ、前記搭乗部が前記車体フレームにおける前記ハンドルよりも後側の位置に備えられている点にある。

0013

本構成によれば、搭乗者は、車体フレームの前部に備えられたハンドルを掴んだ状態で、車体フレームの後側に備えられた搭乗部に搭乗することになる。これにより、搭乗者の体重が左右のクローラの接地圧に寄与することになり、左右のクローラの接地圧を大きくすることができる。その結果、舗装路に比較して軟弱な不整地での走破性を高めることができる。

0014

本発明の第4特徴構成は、
前記車体フレームの後部に牽引可能に連結される台車を備え、
前記ハンドルが前記車体フレームの後部に備えられ、前記搭乗部が前記台車に備えられている点にある。

0015

本構成によれば、台車を不整地走行車両の搭乗部として備えることから、不整地走行車両としての全長(前後長さ)が長くなる。そして、搭乗者の体重が、台車に備えられた車輪にかかることから、搭乗者が搭乗する走行時には、搭乗者の体重を含む走行時の車体重量が、車体前側の左右のクローラと車体後側の車輪とに適度に分配された安定性の良い状態を得ることができる。その結果、走行時の車体の安定性を向上させることができる。

0016

本発明の第5特徴構成は、
左右の前記クローラは、それらの前記トラックフレームに支持された左右の電動モータにて独立駆動され、
前記車体フレームは、前記電動モータに電力を供給するバッテリが搭載されるバッテリ搭載部を有し、
前記バッテリ搭載部は、前記車体フレームにおける左右の前記クローラの中間位置に備えられている点にある。

0017

本構成によれば、重量の大きいバッテリが、車体フレームにおける左右のクローラの中間位置、つまり、不整地走行車両の左右中央に搭載されることから、不整地走行車両の左右バランスを良好にすることができ、車体の安定性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0018

不整地走行車両の第1仕様を示す斜視図
不整地走行車両の第1仕様を示す側面図
不整地走行車両の第1仕様を示す正面図
車体フレームに対するクローラの連結構造などを示す要部の一部縦断側面図
クローラ支持部や連動連結機構などの構成を示す要部の斜視図
クローラ支持部や連動連結機構などの構成を示す要部の拡大斜視図
クローラ支持部などの構成を示す要部の縦断背面図
連動連結機構などの構成を示す要部の正面図
車体左側のクローラが不整地の隆起部などに乗り上げるときの連動連結機構の作動による左右のクローラの背反揺動状態を示す要部の正面図
車体左側のクローラが不整地の沈降部などに入り込むときの連動連結機構の作動による左右のクローラの背反揺動状態を示す要部の正面図
第1仕様の不整地走行車両を運搬車として使用する形態を示す一部縦断側面図
不整地走行車両の第3仕様を示す側面図
不整地走行車両の第3仕様を示す斜視図

実施例

0019

以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、本発明に係る不整地走行車両は、その骨組みを形成する車体フレーム1と、車体フレーム1に連結された左右のクローラ2と、立ち乗り可能な搭乗部3と、車体フレーム1から上方に延びるハンドル4とを備えている。

0020

図1〜7に示すように、車体フレーム1は、車体の前後方向に延びる左右のサイドメンバ10に、左右のサイドメンバ10の前部側にわたる第1クロスメンバ11と、左右のサイドメンバ10の後端部にわたる第2クロスメンバ12とが溶接されることで、平面視で略矩形状に形成されている。車体フレーム1の後部側には、左右のサイドメンバ10の後部側を連結する第3クロスメンバ13が備えられている。第1クロスメンバ11には、その左右中央から上方に延びる第1ブラケット14が連結されている。

0021

図1〜13に示すように、車体フレーム1は、車体の左右方向に延びる第1支軸5を介して各クローラ2を上下揺動可能に支持するクローラ支持部15と、各クローラ2を上下方向に背反揺動可能に連動連結する連動連結機構16とを有している。クローラ支持部15は、左右のサイドメンバ10の後部側から左右の横外方に張り出す左右の第2ブラケット17と、各第2ブラケット17から垂下する左右の第1軸支部材18と、第3クロスメンバ13の左右中央から垂下する第2軸支部材19とを有している。

0022

図1〜13に示すように、左右の各クローラ2は、車体の前後方向に延びるトラックフレーム20、トラックフレーム20の後端部に電動モータ21を介して支持された駆動スプロケット22、トラックフレーム20の前端部にテンション機構(図示せず)を介して支持されたテンション式の遊輪23、トラックフレーム20の前後中間部にイコライザアーム24を介して支持された前後の転輪25,26、駆動スプロケット22と遊輪23と前後の転輪25,26とに掛け渡されたクローラベルト27、及び、遊輪23と一体回転するディスク28を制動するディスクブレーキ29、などを有している。各電動モータ21は、駆動スプロケット22に取り付けられたインホイールモータであり、それらの内部にはインバータ(図示せず)や減速機構(図示せず)などが備えられている。

0023

つまり、左右のクローラ2は、左右の電動モータ21にて独立駆動される電動式に構成されている。これにより、不整地走行車両は、左右のクローラ2が正回転方向等速駆動されることで前進方向に直進し、左右のクローラ2が逆回転方向に等速駆動されることで後進方向に直進する。不整地走行車両は、左右のクローラ2が正回転方向に不等速駆動されることで前進方向に緩旋回し、左右のクローラ2が逆回転方向に不等速駆動されることで後進方向に緩旋回する。不整地走行車両は、左右いずれか一方のクローラ2が駆動停止された状態で他方のクローラ2が駆動されることでピボット旋回し、左右のクローラ2が正回転方向と逆回転方向とに等速駆動されることでスピン旋回する。

0024

又、不整地走行車両は、左右のクローラ2を左右のディスクブレーキ29にて制動停止させることができ、これにより、急峻な山林地などの不整地で使用した場合においても確実に制動停止状態に維持することができる。

0025

図1〜4、図7〜11に示すように、搭乗部3は、車体フレーム1に支持されたフロアパネル30により形成されている。フロアパネル30は、その左右両端側にステップ部30Aを有し、かつ、その左右中央側台座部30Bを有するように屈曲形成されている。台座部30Bの後部側には、緩衝部材として機能する複数のスプリング7を介して座席8が着脱可能に取り付けられている。フロアパネル30には、その左右両端部からクローラ2の上方に向けて延出する左右のフェンダ31が取り付けられている。

0026

図1〜6、図11〜13に示すように、ハンドル4は、車体フレーム1の前部側と後部側とに付け替え可能な逆U字状基台40、基台40の左右中央に連結された第3ブラケット41、第3ブラケット41に連結軸42を介して前後揺動可能に連結されたハンドルポスト43、及び、ハンドルポスト43の上端部に連結されたハンドルバー44、などを有している。

0027

ハンドルポスト43は、第3ブラケット41に連結された筒状の第1ポスト部材45、第1ポスト部材45にスリーブ46を介して出退摺動可能に嵌合された軸状の第2ポスト部材47、及び、ハンドルポスト43の長さ調節を可能にする長さ調節機構48、などを有している。

0028

長さ調節機構48は、第2ポスト部材47の前縁部に上下方向に一定ピッチで形成された複数の凹部(図示せず)、複数の凹部に択一的に係合する係合部(図示せず)が上部に形成された操作部材49、及び、操作部材49の係合部を第2ポスト部材47の前縁部に向けて付勢する第1バネ(図示せず)、などを有している。操作部材49は、第1ポスト部材45に連結ピン(図示せず)を介して前後揺動可能に連結されている。操作部材49は、その下部側の操作部が第1ポスト部材45の第1開口部から前方に突き出しており、この操作部が第1ポスト部材45に向けて操作されることにより、係合部が第1バネの作用に抗して凹部から離脱するようになっている。

0029

上記の構成により、長さ調節機構48は、操作部材49の操作部が第1ポスト部材45に向けて操作されると、操作部材49の係合部が第2ポスト部材47の凹部から離脱して、第1ポスト部材45に対する第2ポスト部材47の出退摺動を許容する。これにより、ハンドルポスト43の長さ調節が可能になる。そして、ハンドルポスト43の長さ調節後に操作部の操作が解除されると、操作部材49の係合部が、第1バネの作用により、そのときのハンドルポスト43の長さに応じた第2ポスト部材47の凹部に係合する。これにより、ハンドルポスト43の長さを調節後の長さに固定することができる。

0030

第3ブラケット41とハンドルポスト43との間には、第3ブラケット41に対するハンドルポスト43の前後方向での角度調節を可能にする角度調節機構50が備えられている。角度調節機構50は、湾曲部に複数の凹部51Aが形成された扇形被係合部材51、複数の凹部51Aに択一的に係合する係合爪(図示せず)、係合爪を被係合部材51に向けて付勢する圧縮バネ(図示せず)、及び、圧縮バネに抗して係合爪を凹部51Aから離脱させる操作レバー52、などを有している。被係合部材51は、第3ブラケット41に固定されている。係合爪と圧縮バネは、第1ポスト部材45の下部側に内蔵されている。操作レバー52は、その下部側が第1ポスト部材45の内部において係合爪に連係され、かつ、その上部側の操作部が、第1ポスト部材45の第2開口部から前上方に向けて延出している。

0031

上記の構成により、角度調節機構50は、操作レバー52が操作されると、係合爪が被係合部材51の凹部51Aから離脱して、第3ブラケット41に対するハンドルポスト43の前後方向での角度調節を許容する。そして、その角度調節後に操作レバー52の操作が解除されると、係合爪が、圧縮バネの作用により、そのときのハンドルポスト43の角度に応じた被係合部材51の凹部51Aに係合する。これにより、ハンドルポスト43の前後方向での角度を調節後の角度にて固定することができる。

0032

そして、不整地走行車両は、長さ調節機構48と角度調節機構50とを有することにより、ハンドル4の長さと前後方向での角度とを、図1〜2、図11に示すように、搭乗者が立ち乗りするのに適した長い長さと前後方向への倒伏角度が小さい角度に調節することができ、又、図2図11に示すように、搭乗者が座席6に座って搭乗するのに適した短い長さと後方への倒伏角度が大きい角度に調節することができる。

0033

図2〜13に示すように、車体フレーム1は、各電動モータ21に電力を供給するバッテリ9が搭載されるバッテリ搭載部60を有している。バッテリ搭載部60は、車体フレーム1の第1クロスメンバ11と第3クロスメンバ13とに架設された左右の支持部材61、及び、左右の支持部材61に支持されたバッテリトレイ62、などを有して、車体フレーム1における左右のクローラ2の中間位置に備えられている。

0034

これにより、比較的重量の大きいバッテリ9を、車体フレーム1における左右のクローラ2の中間位置、つまり、不整地走行車両の左右中央に搭載することができる。その結果、不整地走行車両の左右バランスを良好にすることができ、車体の安定性を向上させることができる。

0035

バッテリトレイ62は、バッテリ9が搭載される中央部が、左右の支持部材61に支持される周縁部よりも車体の下側に位置する凹み形状に形成されている。そして、その中央部の凹み深さが、中央部に搭載されたバッテリ9の上端の高さ位置が、左右のクローラ2の上端の高さ位置と略一致する深さに設定されている。

0036

これにより、比較的重量の大きいバッテリ9を、左右のクローラ2の上端から上方への張り出しが抑制された低い位置に搭載することができ、車体の重心位置を低くすることができる。その結果、この不整地走行車両が急峻な山林地などの不整地において等高線走行するときの車体の安定性を向上させることができる。

0037

バッテリ9には、バッテリ搭載部60に対する着脱をワンタッチで行える小型で比較的軽量なポータブルタイプが採用されており、これにより、バッテリ9の高さを低く抑えて車体の更なる低重心化を図れるようにしている。

0038

図2図4図7図11に示すように、バッテリ搭載部60の後端部には、各電動モータ21の作動を制御するモータ制御部63が連接されている。モータ制御部63は、マイクロコントローラなどが集積された電子制御ユニットや各種の制御プログラムなどによって構築されている。モータ制御部63は、バッテリ搭載部60やバッテリ9とともに、車体フレーム1の左右中間位置に備えられている。バッテリ9及びモータ制御部63は、それらの上方に位置するフロアパネル30の台座部30Bによって覆われている。

0039

図1〜3、図5図11〜13に示すように、ハンドルバー44には、バッテリ9の残量などを表示する表示ユニット65、ジョイスティック66などを有する操縦ユニット67、及び、左右のディスクブレーキ29にコントロールケーブル68を介して連係された左右のブレーキレバー69、などが備えられている。操縦ユニット67は、通信ケーブル(図示せず)を介してモータ制御部63に接続されている。モータ制御部63は、ジョイスティック66などの操作に基づく操縦ユニット67からの操作指令に応じて各電動モータ21の回転方向と回転速度とを制御することで、不整地走行車両の車速制御、前後進切り替え制御、及び、ステアリング制御、などを行う。

0040

図2〜4、図6〜12に示すように、左右のクローラ2は、それらのトラックフレーム20の後部側に備えられた第1連結部20Aが第1支軸5を介して車体フレーム1に連結され、かつ、トラックフレーム20の前部側に備えられた第2連結部20Bが連動連結機構16を介して車体フレーム1に連結されている。第1支軸5と各第1連結部20Aとの間には、それらの相対回転を許容するベアリングなどが備えられている。連動連結機構16は、車体の前後方向に延びる第2支軸70と、車体フレーム1の第1ブラケット14に第2支軸70を介して上下方向に天秤揺動可能に支持された天秤アーム71と、天秤アーム71における左右の遊端部からトラックフレーム20の第2連結部20Bにわたる左右のダンパ72とを有している。天秤アーム71における左右の遊端側には、車体フレーム1の左右のサイドメンバ10に受け止められることで天秤アーム71の揺動を規制する左右のストッパ73が備えられている。

0041

以上の構成により、この不整地走行車両は、その車体フレーム1に前述したクローラ支持部15と連動連結機構16とを有することから、例えば、図9に示すように、車体左側のクローラ2が不整地の隆起部などに乗り上げるときは、そのときの乗り上げに応じて、車体左側のクローラ2が車体フレーム1に対して第1支軸5を支点にして上昇揺動するとともに、車体右側のクローラ2が車体フレーム1に対して第1支軸5を支点にして下降揺動する(図4参照)。又、例えば、図10に示すように、車体左側のクローラ2が不整地の沈降部などに入り込むときは、そのときの入り込みに応じて、車体左側のクローラ2が車体フレーム1に対して第1支軸5を支点にして下降揺動するとともに、車体右側のクローラ2が車体フレーム1に対して第1支軸5を支点にして上昇揺動する(図4参照)。

0042

このように、左右いずれか一方のクローラ2が隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに入り込むときには、左右のクローラ2が車体フレーム1に対して背反的に上下揺動することから、各クローラ2の車体フレーム1に対する上下揺動を抑制しながら、一方のクローラ2が隆起部などに乗り上げることや沈降部などに入り込むことに起因した車体の左右傾斜を抑制することができる。その結果、搭乗部3の搭乗者に不安感を与え難くすることができる。

0043

そして、一方のクローラ2が隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに入り込むときは、そのクローラ2が、隆起部や沈降部の傾斜に倣って上下揺動することから、一方のクローラ2が隆起部に乗り上げるときや沈降部に落ち込むときの接地面積の低下を抑制することができる。その結果、起伏が多い山林地などの不整地での走破性を高めることができる。

0044

又、連動連結機構16を、第2支軸70と天秤アーム71と左右のダンパ72とから簡単に構成することができる。そして、連動連結機構16が左右のダンパ72を有することで、一方のクローラ2が隆起部などに乗り上げるときや沈降部などに落ち込むときに生じるショックを軽減することができる。その結果、搭乗者の乗り心地を向上させることができ、搭乗者に不安感をより確実に与え難くすることができる。

0045

更に、左右のクローラ2が、左右のストッパ73にて制限される天秤アーム71の揺動範囲を超えて大きく上下揺動するときには、左右のダンパ72が車体フレーム1に対する左右のクローラ2の上下揺動を許容することから、このときに生じる車体の左右傾斜を抑制することができ、搭乗者に不安感を与え難くすることができる。

0046

図3に示すように、座席6は、その着座面が前後方向視において上方に向けて膨らむ形状に形成されている。これにより、例えば、不整地走行車両が急峻な山林地などの不整地において等高線走行することで車体が左右方向に傾斜し、これに応じて、搭乗者が座席6に対する着座位置を高い側に変更するようにしても、搭乗者に良好な座り心地を与えることができる。

0047

図4図6に示すように、各クローラ2において、トラックフレーム20の横外側面には第3ブラケット75が連結されている。第3ブラケット75には、第3ブラケット75から車体の横外方に向けて延びる第3支軸76が連結されている。イコライザアーム24は、第3支軸76に前後揺動可能に支持された前側の第1アーム77と、後側の第2アーム78とを有している。そして、第1アーム77の遊端部に前側の転輪25が取り付けられ、第2アーム78の遊端部に後側の転輪26が取り付けられている。又、第1アーム77の遊端側と第2アーム78の遊端側とにわたって、第1アーム77と第2アーム78との挟角の調節を可能にするターンバックル79が架設されている。

0048

上記の構成により、各クローラ2は、ターンバックル79の操作によって第1アーム77と第2アーム78との挟角が大きくなるほど、前後の転輪25,26の前後間隔が広くなるとともに、駆動スプロケット22及び遊輪23に対する前後の転輪25,26の高さ位置が高くなる。これにより、各クローラ2の接地面積が広くなり、各クローラ2の走破性を高めることができる。逆に、各クローラ2は、ターンバックル79の操作によって第1アーム77と第2アーム78との挟角が小さくなるほど、前後の転輪25,26の前後間隔が狭くなるとともに、駆動スプロケット22及び遊輪23に対する前後の転輪25,26の高さ位置が低くなる。これにより、各クローラ2の接地面積が狭くなり、各クローラ2の旋回性を高めることができる。

0049

つまり、不整地走行車両を軟弱な不整地で走行させるときには、ターンバックル79を操作して第1アーム77と第2アーム78との挟角を大きくすることにより、軟弱な不整地での各クローラ2の走破性を高めることができる。又、不整地走行車両を舗装された道路などで走行させるときには、ターンバックル79を操作して第1アーム77と第2アーム78との挟角を小さくすることにより、舗装された道路などでの各クローラ2の旋回性を高めることができる。

0050

図1〜10に示すように、各クローラベルト27は、所定数ベルト構成部品27Aが所定数の連結ピン27Bにて連結されることで、所定の周長を有する無端状に形成されている。各ベルト構成部品27Aの接地側には、滑り止め用の5つの突起部27aが形成されている。これにより、急峻な山林地や軟弱な不整地などでの各クローラ2の走破性を高めることができる。

0051

図1〜2、図4〜5、図11〜13に示すように、車体フレーム1の後端部には、台車100が牽引可能に連結されるヒッチ80が備えられている。ヒッチ80は、第2クロスメンバ12の左右中央に取り付けられたボールヒッチ81と、ボールヒッチ81に縦横に揺動自在に連結されたヒッチカプラ82とを有している。

0052

台車100は、ヒッチカプラ82に連結される台車フレーム101、台車フレーム101に左右方向に延びる第4支軸102を介して上下揺動可能に連結された左右の支持アーム103、左右の支持アーム103の遊端部に連結された左右の車輪104、台車フレーム101から左右の支持アーム103の遊端部にわたる左右のダンパ105、及び、台車フレーム101に支持されたフロアパネル106、などを有している。

0053

台車フレーム101は、車体の左右方向に延びる第1部材107と、第1部材107から車体後方に延びるU字状の第2部材108と、第1部材107の左右中央から車体前方に延びる第3部材109とを有している。そして、第3部材109がヒッチカプラ82に着脱可能に連結される連結部として機能する。

0054

台車100のフロアパネル106は、その左右両端側にステップ部106Aを有し、かつ、その左右中央側に台座部106Bを有するように屈曲形成されている。台座部106Bの後部側には座席110が着脱可能に取り付けられている。フロアパネル106には、座席110に座って搭乗する搭乗者の足が乗せられる左右の足乗せ部材111が備えられている。左右の足乗せ部材111は、フロアパネル106における左右のステップ部106A前端部から車体前方に向けて前上がり姿勢で延出している。

0055

図5〜6、図13に示すように、車体フレーム1における各サイドメンバ10の前端部と後部側には、ハンドル4の基台40が着脱可能にボルト連結される被連結部10A,10Bが備えられている。

0056

上記の構成により、この不整地走行車両は、図1〜3に示すように、ハンドル4の基台40が各サイドメンバ10における前端部の被連結部10Aに連結されることで、ハンドル4が車体フレーム1の前部に備えられ、かつ、座席8が台座部30Bの後部側に取り付けられることで、搭乗部3が車体フレーム1におけるハンドル4よりも後側の位置に備えられる。これにより、不整地走行車両の仕様を、その搭乗部3での立ち乗りと座り乗りとが可能な汎用性の高い第1仕様にすることができる。又、この第1仕様において、座席8が台座部30Bから取り外されることで、立ち乗り専用の第2仕様とすることができる。

0057

そして、不整地走行車両の第1仕様と第2仕様のいずれにおいても、搭乗者は、車体フレーム1の前部に備えられたハンドル4を掴んだ状態で、車体フレーム1の後側に備えられた搭乗部3に搭乗することになる。これにより、搭乗者の体重が左右のクローラ2の接地圧に寄与することになり、左右のクローラ2の接地圧を大きくすることができる。その結果、舗装路に比較して軟弱な不整地での走破性を高めることができる。

0058

又、不整地走行車両は、その第1仕様と第2仕様のいずれにおいても、図11に示すように、座席110が取り外された台車100が車体フレーム1の後部に牽引可能に連結されることにより、後部の台車100を荷台とする運搬車として使用することができる。

0059

更に、この不整地走行車両は、図12〜13に示すように、車体フレーム1からフロアパネル30とともに座席8が取り外されることで、ハンドル4の基台40を各サイドメンバ10における後部側の被連結部10Bに連結することが可能になる。そして、ハンドル4の基台40が各サイドメンバ10における後部側の被連結部10Bに連結され、かつ、座席110が取り付けられた台車100が車体フレーム1の後部に牽引可能に連結されることにより、後部の台車100を搭乗部3とする第3仕様に仕様変更することができる。

0060

そして、この第3仕様においては、台車100を不整地走行車両の搭乗部3として備えることから、不整地走行車両としての全長(前後長さ)が長くなる。そして、搭乗者の体重が、台車100に備えられた左右の車輪104にかかることから、搭乗者が搭乗する走行時には、搭乗者の体重を含む走行時の車体重量が、車体前側の左右のクローラ2と車体後側の左右の車輪104とに適度に分配された安定性の良い状態を得ることができる。その結果、走行時の車体の安定性を向上させることができる。

0061

〔別実施形態〕
本発明の別実施形態について説明する。
なお、以下に説明する各別実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の別実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。

0062

(1)不整地走行車両は、搭乗部3に座席8を備えない立ち乗り専用に構成されていてもよい。
又、不整地走行車両は、台車100が常設された構成であってもよい。

0063

(2)左右のクローラ2の構成は種々の変更が可能である。
例えば、左右のクローラ2は、車体前側に電動モータ21が位置し、車体後側に遊輪23が位置する構成であってもよい。
例えば、左右のクローラ2は、電動モータ21と遊輪23との間に3つ以上の転輪25,26を有する構成であってもよい。
例えば、左右のクローラ2は、電動モータ21の代わりに、トラックフレーム20に支持された油圧モータにて独立駆動される構成であってもよい。
例えば、左右のクローラ2は、それらの上部側を覆うフェンダ31がトラックフレーム20に取り付けられた構成であってもよい。

0064

(3)連動連結機構16の構成は種々の変更が可能である。
例えば、連動連結機構16は、左右のダンパ72の代わりに、天秤アーム71の左右の遊端部から左右のトラックフレーム20の第2連結部20Bにわたる左右の連係ロッドを有する構成であってもよい。

0065

(4)ハンドル4の構成は種々の変更が可能である。
例えば、ハンドル4は、その基台40が車体フレーム1に着脱不能に固定される構成であってもよい。
例えば、ハンドル4は、第3ブラケット41とハンドルポスト43との間に、第3ブラケット41に対するハンドルポスト43の左右方向での角度調節を可能にする角度調節機構が備えられていてもよい。この構成では、不整地走行車両を山林地などにおいて等高線走行させるときの車体の左右傾斜に応じて、ハンドルポスト43の左右方向での角度を調節することにより、車体の左右傾斜にかかわらず、ハンドル4の姿勢を垂直にすることができる。
例えば、ハンドル4は、ハンドルポスト43の軸心を中心にしたステアリング操作が可能に構成されていてもよい。なお、この構成においては、ハンドル4の直進位置からのステアリング操作量に応じて、左右の電動モータ21の回転速度に差が生じて、左右のクローラ2が差動するように構成することが考えられる。又、ハンドルバー44の左右一端部に、左右の電動モータ21に対する変速用操作具が備えられていてもよい。
例えば、ハンドル4は、ハンドルポスト43を縦横に揺動可能に支持する自在継手と、ハンドルポスト43を任意の揺動姿勢固定保持可能なロック機構とを有する構成であってもよい。

0066

(5)台車100の構成は種々の変更が可能であり、例えば、台車100は荷台専用に構成されていてもよい。

0067

1車体フレーム
2クローラ
3搭乗部
4ハンドル
5 第1支軸
9バッテリ
15 クローラ支持部
16連動連結機構
20トラックフレーム
20A 第1連結部
20B 第2連結部
21電動モータ
60バッテリ搭載部
70 第2支軸
71天秤アーム
72ダンパ
100 台車

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