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図面 (12)

課題

生存の増加を示す胎盤幹細胞、そのような胎盤幹細胞を含む組成物、並びにそのような胎盤幹細胞及び組成物を使用する方法の提供。

解決手段

細胞死を引き起こす1以上の条件下で培養されたとき、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて生存の増加を示す、単離された胎盤幹細胞であって、例えば、調節性RNA分子を少なくとも1つの生存関連遺伝子と接触させ、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現する、単離された胎盤幹細胞。

概要

背景

(2.背景)
哺乳動物胎盤ボリュームがあり、通常は医療廃棄物として廃棄されるので、それら
は、医学的に有用な細胞、例えば、胎盤幹細胞独特供給源となる。特定の環境、例え
ば、インビボで培養され/そこに存在する場合、細胞は、細胞に対して傷害として作用す
環境因子の存在が原因で生存の低下を示すことがある。そのような傷害に対して抵抗性
であり、したがって、通常であれば細胞生存を減少させる環境でより長い期間生存する、
胎盤幹細胞の集団の必要性が存在する。

概要

生存の増加を示す胎盤幹細胞、そのような胎盤幹細胞を含む組成物、並びにそのような胎盤幹細胞及び組成物を使用する方法の提供。細胞死を引き起こす1以上の条件下で培養されたとき、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて生存の増加を示す、単離された胎盤幹細胞であって、例えば、調節性RNA分子を少なくとも1つの生存関連遺伝子と接触させ、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現する、単離された胎盤幹細胞。

目的

哺乳動物細胞で使用される場合、発現ベクター制御機能は、ウイルスの調節エレメン
トによって提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

細胞死を引き起こす1以上の条件下で培養されたとき、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて生存の増加を示す、単離された胎盤幹細胞。

請求項2

少なくとも1つの生存関連遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現する、単離された胎盤幹細胞。

請求項3

前記生存関連遺伝子が、ADAMTS9、ABCF2、DNAJB4、MYB、RTN4、ANLN、BACE1、ABHD10、EGFR、NAA15、SEC24AMAP2K1、BCL2、ACTR1A、EIF4E、NAA25、SHOC2、CCNF、CAV2、ACVR2A、EPT1、NAPG、SLC12A2、CDC14A、CD276、ADSS、FGF2、NOB1、SLC16A3、CDC25A、CDC42、ALG3、FNDC3B、NOTCH2、SLC25A22、CHEK1、CDK6、ARHGDIA、GALNT7、SLC38A5、CUL2、COL3A1、ARL2、GPAM、PDCD4、SLC7A1、FGFR1、COL4A1、ATG9A、HACE1、PDCD6IP、SNX15、ITPR1、COL4A2、PLAG1、HARS、PHKB、SPTLC1、KIF23、CPEB3、C9ORF167/TOR4A、HARS2、PISD、SQSTM1、TRIM63、CXXC6/TET1、C9ORF89、HERC6、PLK1、SRPR、CSHL1、DIABLO、CACNA2D1、HMGA1、PNN、SRPRB、WEE1、DNMT3A、CAPRIN1、HSDL2、PNPLA6、TMEM43、MLLT1、DNMT3B、CCDC109A/MCU、IGF2R、PPIF、TNFSF9、MMS19、FGA、CCND1、IPO4、SIAH1、TOMM34、RECKIMPDH1、CCND3、ITGA2、PPP2R5C、TPM3、RNASEL、INSIG1、CCNE1、KCNN4、PSAT1、TPPP3、WT1、KREMEN2、CCNT2、KPNA3、PTCD3、UBE2V1、YIF1B、LPL、CDC14B、LAMC1、PTGS2、UBE4A、ZNF622、MCL1、CDK5RAP1、LAMTOR3、PURA、UGDH、PIK3R1、CENPJ、LUZP1、RAB9B、UTP15、PPM1D、CHORDC1、LYPLA2、RAD51C、VEGFA、SPARC、CREBL2、PIAS1、RARS、又はWNT3Aである、請求項2記載の単離された胎盤幹細胞。

請求項4

前記生存関連遺伝子が、CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2である、請求項3記載の単離された胎盤幹細胞。

請求項5

細胞死を引き起こす1以上の条件下で培養されたとき、同じ条件下で培養された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、(i)カスパーゼ3/7の発現の減少、(ii)ミトコンドリア膜電位の増加、及び/又は(iii)代謝活性の増加を示す、請求項1〜4のいずれか一項記載の単離された胎盤幹細胞。

請求項6

前記集団内の細胞の少なくとも50%が、請求項1〜5のいずれか一項記載の細胞である、単離された細胞集団

請求項7

前記細胞集団内の細胞の少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも99%が増強胎盤幹細胞である、請求項6記載の単離された細胞集団。

請求項8

細胞死を引き起こす1以上の条件下で培養されたとき、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて生存の増加を示す胎盤幹細胞を産生する方法であって、該胎盤幹細胞を、調節性RNA分子と接触させた後、少なくとも1つの生存関連遺伝子を、該調節性RNA分子と接触させていない同等量の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現するように、胎盤幹細胞の集団を有効量の調節性RNA分子と接触させることを含む、前記方法。

請求項9

前記調節性RNA分子が、マイクロRNA(miRNA)、マイクロRNA模倣物(miRNA模倣物)、低分子干渉RNA(siRNA)、アンチセンスRNA短鎖ヘアピンRNA(shRNA)、又はこれらの任意の組合せを含む、請求項8記載の方法。

請求項10

前記調節性RNA分子が、前記胎盤幹細胞の少なくとも1つの生存関連遺伝子を標的にする、請求項8又は9記載の方法。

請求項11

前記生存関連遺伝子が、ADAMTS9、ABCF2、DNAJB4、MYB、RTN4、ANLN、BACE1、ABHD10、EGFR、NAA15、SEC24AMAP2K1、BCL2、ACTR1A、EIF4E、NAA25、SHOC2、CCNF、CAV2、ACVR2A、EPT1、NAPG、SLC12A2、CDC14A、CD276、ADSS、FGF2、NOB1、SLC16A3、CDC25A、CDC42、ALG3、FNDC3B、NOTCH2、SLC25A22、CHEK1、CDK6、ARHGDIA、GALNT7、SLC38A5、CUL2、COL3A1、ARL2、GPAM、PDCD4、SLC7A1、FGFR1、COL4A1、ATG9A、HACE1、PDCD6IP、SNX15、ITPR1、COL4A2、PLAG1、HARS、PHKB、SPTLC1、KIF23、CPEB3、C9ORF167/TOR4A、HARS2、PISD、SQSTM1、TRIM63、CXXC6/TET1、C9ORF89、HERC6、PLK1、SRPR、CSHL1、DIABLO、CACNA2D1、HMGA1、PNN、SRPRB、WEE1、DNMT3A、CAPRIN1、HSDL2、PNPLA6、TMEM43、MLLT1、DNMT3B、CCDC109A/MCU、IGF2R、PPIF、TNFSF9、MMS19、FGA、CCND1、IPO4、SIAH1、TOMM34、RECK、IMPDH1、CCND3、ITGA2、PPP2R5C、TPM3、RNASEL、INSIG1、CCNE1、KCNN4、PSAT1、TPPP3、WT1、KREMEN2、CCNT2、KPNA3、PTCD3、UBE2V1、YIF1B、LPL、CDC14B、LAMC1、PTGS2、UBE4A、ZNF622、MCL1、CDK5RAP1、LAMTOR3、PURA、UGDH、PIK3R1、CENPJ、LUZP1、RAB9B、UTP15、PPM1D、CHORDC1、LYPLA2、RAD51C、VEGFA、SPARC、CREBL2、PIAS1、RARS、又はWNT3Aである、請求項10記載の方法。

請求項12

前記生存関連遺伝子が、CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2である、請求項11記載の方法。

請求項13

請求項8〜12のいずれか一項記載の方法によって産生される単離された増強胎盤幹細胞又はその集団。

請求項14

請求項1〜5のいずれか一項記載の単離された増強胎盤幹細胞を含む組成物

請求項15

請求項8〜12のいずれか一項記載の方法によって産生される単離された増強胎盤幹細胞を含む組成物。

請求項16

CD10+、CD34-、CD105+、CD200+胎盤幹細胞である、請求項1〜5又は13のいずれか一項記載の胎盤幹細胞。

請求項17

前記集団内の前記増強胎盤幹細胞が、CD10+、CD34-、CD105+、CD200+胎盤幹細胞である、請求項6又は7記載の細胞集団。

請求項18

前記増強胎盤幹細胞が、CD10+、CD34-、CD105+、CD200+胎盤幹細胞である、請求項8〜12のいずれか一項記載の方法。

請求項19

前記増強胎盤幹細胞が、CD10+、CD34-、CD105+、CD200+胎盤幹細胞である、請求項14又は15記載の組成物。

技術分野

0001

本出願は、その開示が引用により完全に本明細書中に組み込まれる、2013年3月14日に
出願された米国仮特許出願第61/785,222号に対する優先権を主張する。

0002

(1.分野)
本明細書に提供されるのは、生存の増加を示す胎盤幹細胞(「増強胎盤幹細胞」)、その
ような胎盤幹細胞を含む組成物、並びにそのような胎盤幹細胞及び組成物を使用する方法
である。

背景技術

0003

(2.背景)
哺乳動物胎盤ボリュームがあり、通常は医療廃棄物として廃棄されるので、それら
は、医学的に有用な細胞、例えば、胎盤幹細胞の独特供給源となる。特定の環境、例え
ば、インビボで培養され/そこに存在する場合、細胞は、細胞に対して傷害として作用す
環境因子の存在が原因で生存の低下を示すことがある。そのような傷害に対して抵抗性
であり、したがって、通常であれば細胞生存を減少させる環境でより長い期間生存する、
胎盤幹細胞の集団の必要性が存在する。

0004

(3.概要)
一態様において、本明細書に提供されるのは、胎盤幹細胞が、対応する未修飾の胎盤
細胞と比較して、特定の条件下でより長い期間生存するように、胎盤幹細胞を修飾する方
法、例えば、細胞死をもたらす条件に対して該細胞を抵抗性にするように該細胞を修飾す
る方法である。そのような修飾された胎盤幹細胞は、本明細書において、「増強胎盤幹細
胞」と呼ばれる。本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、生存の増加を示し、したがっ
て、治療、特に、胎盤幹細胞が、細胞死をもたらし得る条件に暴露される、例えば、宿主
細胞、血液、及び血液成分(例えば、血清、抗体、補体)、並びに細胞死の原因又は一因と
なる他の条件に暴露される治療で有利に使用されることができる。別の態様において、本
明細書に提示されるのは、増強胎盤幹細胞及び増強胎盤幹細胞を含む医薬組成物である。

0005

ある実施態様において、本明細書に記載の方法に従って修飾される胎盤幹細胞は、それ
らが、所与の条件に暴露されたとき、同じ条件に暴露された対応する未修飾の胎盤幹細胞
よりも長い期間生存することができる場合、増強胎盤幹細胞とみなされる。例えば、一実
施態様において、増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較したとき、血清
(例えば、ヒトもしくはラット血清)、補体、抗体、他の細胞(例えば、免疫系の細胞)、又
アノイキス(例えば、低接着状態)をもたらし得る条件の存在下で、生存の増加を示す。
対応する未修飾の胎盤幹細胞は、本明細書で使用される場合、対応する未修飾の胎盤幹細
胞が比較される増強胎盤幹細胞を作製するために使用される胎盤幹細胞又はその集団の同
じ特徴を有する、任意の胎盤幹細胞又はその集団を含むことができる。例えば、対応する
未修飾の胎盤幹細胞は、下の第5.3.1節に記載の胎盤幹細胞の物理的及び/もしくは形態的
特性のいずれかを保有することができ、並びに/又は下の第5.3.2節に記載の胎盤幹細胞の
細胞表面マーカー分子マーカー、及び/もしくは遺伝子マーカーのいずれかを保有する
ことができる。ある実施態様において、対応する未修飾の胎盤幹細胞は、増強胎盤幹細胞
(すなわち、本明細書に記載の方法に従って修飾される胎盤幹細胞)と比較したとき、対応
する未修飾の胎盤幹細胞が本明細書に記載の方法に従って修飾されていないという事実を
除けば、物理的構造、形態的構造、及び/又は遺伝子構造に関して、増強胎盤幹細胞と同
じである。

0006

ある実施態様において、本明細書に記載の方法に従って修飾される胎盤幹細胞は、それ
らが、所与の条件に暴露されたとき、同じ条件に暴露された対応する未修飾の胎盤幹細胞
と比較して、(i)カスパーゼ3/7活性の減少、(ii)ミトコンドリア膜電位の増加、及び/又
は(iii)代謝活性の増加のうちの1つ又は複数を示す場合、増強胎盤幹細胞とみなされる。
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞は、所与の条件に暴露されたとき、同じ条件
に暴露された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、カスパーゼ3/7活性の減少、ミト
コンドリア膜電位の増加、及び代謝活性の増加を示す。カスパーゼ3/7活性をアッセイ
るための方法及びキットは、当技術分野で公知であり、例えば、Caspase-Glo(登録商標)
3/7アッセイシステム(Promega)がある。また当技術分野で公知であるのは、細胞代謝活性
を測定するためのアッセイ及びキット(例えば、Cell Titer Gloキット(Promega)、ATP
定キット(Life Technologies)、及びAmplex(登録商標) Redグルタミン酸/グルタミン酸オ
シダーゼアッセイキット(Life Technologies))並びにミトコンドリア膜電位を測定する
ためのアッセイ及びキット(例えば、TMRE-ミトコンドリア膜電位アッセイキット(Abcam))
である。そのような方法及びキットも本明細書に記載されている(下記の第6.1.1.1.3節及
び第6.1.1.2節を参照されたい)。

0007

ある実施態様において、本明細書に記載の方法に従って修飾される胎盤幹細胞は、それ
らが、胎盤幹細胞の細胞死を引き起こすことが知られている条件、例えば、血清(例えば
、ラット血清)中での胎盤幹細胞の培養に暴露されたときに休止状態に入る場合、増強胎
幹細胞とみなされる。

0008

一実施態様において、本明細書に提供されるのは、増強胎盤幹細胞を作製する方法であ
って、胎盤幹細胞の生存と関連する1以上の遺伝子が阻害される(例えば、修飾されていな
い、例えば、オリゴマー又はポリマー分子と接触させられていない胎盤幹細胞と比較して
下方調節される)ように、胎盤幹細胞の集団を有効量の該分子と接触させることを含む
、方法である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、増強胎盤幹細胞を作
製する方法であって、胎盤幹細胞の生存と関連する1以上の遺伝子が上方調節される(例え
ば、修飾されていない、例えば、オリゴマー又はポリマー分子と接触させられていない胎
盤幹細胞と比較して、上方調節される)ように、胎盤幹細胞の集団を有効量の該分子と接
触させることを含む、方法である。ある実施態様において、該オリゴマー又はポリマー分
子は、調節性RNA分子などの核酸分子である。具体的な実施態様において、該調節性RNA分
子は、マイクロRNA、マイクロRNA模倣物、低分子干渉RNA(siRNA)、アンチセンスRNA、ア
ンチセンスDNA、短鎖ヘアピンRNA(shRNA)、マイクロRNA適合shRNA(shRNAmir)、又はこれ
らの任意の組合せである。

0009

ある実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるオリゴマー又はポリマー分子、例えば、調節性RNA分子は、準最適条件下での胎盤
幹細胞生存の強化と関連することが本明細書で特定された1以上の胎盤幹細胞遺伝子(本明
細書において「生存関連遺伝子」と呼ばれる)を標的にする。例えば、該オリゴマー又は
ポリマー分子、例えば、調節性RNA分子は、該1以上の胎盤幹細胞遺伝子の核酸又はアミノ
酸配列に相補的であるRNA又はDNA配列を有する結果として、該1以上の胎盤幹細胞遺伝子
を標的にする。ある実施態様において、胎盤幹細胞におけるそのような生存関連遺伝子の
阻害又は上方調節は、胎盤幹細胞が、それがなければ胎盤幹細胞の死を引き起こす1以上
の条件の存在下で生存する能力の増大をもたらす。ある実施態様において、胎盤幹細胞に
おけるそのような生存関連遺伝子の阻害又は上方調節は、胎盤幹細胞が、それがなければ
胎盤幹細胞の死を引き起こす1以上の条件の存在下で、同じ条件の存在下の対応する未修
飾の胎盤幹細胞よりも長い期間生存する能力をもたらす。ある実施態様において、胎盤幹
細胞におけるそのような生存関連遺伝子の阻害又は上方調節は、所与の条件に暴露された
とき、同じ条件に暴露された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、胎盤幹細胞の(i)
カスパーゼ3/7活性の減少、(ii)ミトコンドリア膜電位の増加、及び/又は(iii)代謝活性
の増加をもたらす。ある実施態様において、胎盤幹細胞におけるそのような生存関連遺伝
子の阻害又は上方調節は、胎盤幹細胞の細胞死を引き起こすことが知られている1つ又は
複数の条件に暴露されたとき、胎盤幹細胞の休止状態への進入をもたらす。具体的な実施
態様において、増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で標的にされる該
1以上の生存関連遺伝子は、下記の表1に記載の遺伝子のうちの1つ又は複数を含む:

0010

一実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れる調節性RNA分子は、マイクロRNA(miRNA)である。具体的な実施態様において、該miRNA
は、上の表1に記載の遺伝子のうちの1つ又は複数(例えば、組合せ)を標的にする。別の具
体的な実施態様において、該miRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少なくとも2つ、
少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体的な実施態
様において、該miRNAは二本鎖であり、ここで、該miRNAの一方の鎖は、上の表1で特定さ
れる遺伝子(表中に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)のうちの
1つの配列と少なくとも約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有す
る。

0011

別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製
するために使用されるマイクロRNAには、下の表2に記載のマイクロRNAが含まれる。別の
具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するた
めに、下の表2に記載のマイクロRNAの組合せ(2つ以上)が使用される。別の具体的な実施
態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するために使用され
るマイクロRNAは、miR-16、miR-29a、miR-424、miR-4305、miR-3142、又はmiR-613である
。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製
するために使用されるマイクロRNAは、miR-16、miR-29a、miR-424、miR-4305、miR-3142
、及び/又はmiR-613のうちの2つ以上の組合せである。別の具体的な実施態様において、
本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するために使用されるマイクロRNA
は、miR-16である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強
胎盤幹細胞を作製するために使用されるマイクロRNAは、miR-29aである。別の具体的な実
施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するために使用さ
れるマイクロRNAは、miR-424である。

0012

別の実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
される調節性RNA分子は、マイクロRNA模倣物(miRNA模倣物)である。具体的な実施態様に
おいて、該miRNA模倣物は、上の表1に記載の遺伝子のうちの1つ又複数(例えば、組合せ)
を標的にする。別の具体的な実施態様において、該miRNA模倣物は、上の表2に記載のマイ
クロRNAのうちの1つ又は複数に基づく。

0013

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0014

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND
3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AK
T3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合
せ)を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本
明細書に記載の方法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、以下の胎盤幹細胞生存関連遺
伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、CDC25A、WEE1、CHEK1、及び/又はMYBのうちの2
つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるmiRNA又はm
iRNA模倣物は、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、及
び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。

0015

別の実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
される調節性RNA分子は、低分子干渉RNA(siRNA)である。具体的な実施態様において、該s
iRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にする。別の具体的な実施態
様において、該siRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ
、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体的な実施態様において、該
siRNAは二本鎖であり、ここで、該siRNAの一方の鎖は、上の表1で特定される遺伝子(表中
に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)のうちの1つの配列と少な
くとも約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0016

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の具体的な実
施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsi
RNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝
子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための
本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の
方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様にお
いて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製する
ための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標
的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に
記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、
胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎
盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存
関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0017

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるsiRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB
、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるsiRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、CDC25A、WEE1、CHEK1、及び/又はMYBのうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すな
わち、組合せ)を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:
MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多
く(すなわち、組合せ)を標的にする。

0018

別の実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
される調節性RNA分子は、短鎖ヘアピンRNA(shRNA)である。具体的な実施態様において、
該shRNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にする。別の具
体的な実施態様において、該shRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少なくとも2つ、
少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体的な実施態
様において、該shRNAは、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つの配列(表中に提供され
ている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少なくとも約70%、80%、90%、9
5%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0019

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の具体的な実
施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsh
RNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝
子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための
本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の
方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様にお
いて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製する
ための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標
的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に
記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、
胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎
盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存
関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0020

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるshRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB
、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるshRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、CDC25A、WEE1、CHEK1、及び/又はMYBのうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すな
わち、組合せ)を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:
MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多
く(すなわち、組合せ)を標的にする。

0021

別の実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
される調節性RNA分子は、アンチセンスRNAである。具体的な実施態様において、該アンチ
センスRNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にする。別の
具体的な実施態様において、該アンチセンスRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少な
くとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体
的な実施態様において、該アンチセンスRNAは、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つ
の配列(表中に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少なくとも
約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0022

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施
態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアン
チセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセン
スRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別の具体的な実施態様において
、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA
は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは
、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強
胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生
存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製
するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子BCL2を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するた
めの本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子P
PMIDを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本
明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的に
する。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載
の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0023

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CC
NE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、V
EGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1
、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、CDC25A、WEE1、CHEK1、及び/又はMYBのうちの2つ、3つ、
又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。別の具体的な実施態様において、増
強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、
以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、及び/又はITGA2の
うちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。

0024

別の実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるオリゴマー又ポリマー分子は、アンチセンスDNAである。具体的な実施態様におい
て、該アンチセンスDNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的
にする。別の具体的な実施態様において、該アンチセンスDNAは、上の表1に記載の遺伝子
のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にす
る。別の具体的な実施態様において、該アンチセンスDNAは、上の表1で特定される遺伝子
のうちの1つの配列(表中に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)
と少なくとも約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0025

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施
態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアン
チセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセン
スDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別の具体的な実施態様において
、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNA
は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは
、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強
胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生
存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製
するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子BCL2を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するた
めの本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子P
PMIDを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本
明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的に
する。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載
の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0026

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスDNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CC
NE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、V
EGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1
、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、CDC25A、WEE1、CHEK1、及び/又はMYBのうちの2つ、3つ、
又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。別の具体的な実施態様において、増
強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、
以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、及び/又はITGA2の
うちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする。

0027

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載の方法に従って産生さ
れる単離された増強胎盤幹細胞及びその組成物、例えば、胎盤幹細胞が、対応する未修飾
の胎盤幹細胞と比較して、特定の条件下でより長い時間生存するように、該胎盤幹細胞を
有効量の1以上のオリゴマー又はポリマー分子(例えば、調節性RNA分子)と接触させること
により修飾されている胎盤幹細胞である。そのような増強胎盤幹細胞は、例えば、対応す
る未修飾の胎盤幹細胞(例えば、有効量のオリゴマー又はポリマー分子(例えば、調節性RN
A分子)と接触させられていない対応する胎盤幹細胞)と比較して、細胞死をもたらす条件
下で(例えば、その中の成分が該細胞に害を与え得る環境、例えば、インビボで)生存の増
加を示す。ある実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、対応する未
修飾の胎盤幹細胞と比較して、血清(例えば、ヒトもしくはラット血清)、補体、抗体、他
の細胞(例えば、免疫系の細胞)、又はアノイキス(例えば、低接着状態)をもたらし得る条
件の存在下で、生存の増加を示す。

0028

ある実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、所与の条件に暴露さ
れたとき、同じ条件に暴露された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、(i)カスパー
ゼ3/7活性の減少、(ii)ミトコンドリア膜電位の増加、及び/又は(iii)代謝活性の増加の
うちの1つ又は複数を示す。具体的な実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤
幹細胞は、所与の条件に暴露されたとき、同じ条件に暴露された対応する未修飾の胎盤幹
細胞と比較して、カスパーゼ3/7活性の減少及びミトコンドリア膜電位の増加及び代謝活
性の増加を示す。

0029

ある実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、胎盤幹細胞の細胞死
を引き起こすことが知られている条件、例えば、血清(例えば、ラット血清)中での胎盤幹
細胞の培養に暴露したとき、休止状態に入る。

0030

一実施態様において、本明細書に提供される単離された増強胎盤幹細胞は、少なくとも
1つの生存関連遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発
現と比較して減少したレベル発現する。具体的な実施態様において、本明細書に提供さ
れるのは、単離された増強胎盤幹細胞又はその集団であり、ここで、該単離された増強胎
盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子からの少なくとも1つの生存関連遺伝子を、対応する未修
飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現する
。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞又はその集団であり、ここで、該単離された増強胎盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子か
らの複数の生存関連遺伝子(例えば、組合せ)を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同
じ生存関連遺伝子の発現と比較して減少したレベルで発現し、例えば、該単離された増強
胎盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子からの2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10
、又はそれより多くの遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝
子の発現と比較して減少したレベルで発現する。

0031

別の実施態様において、本明細書に提供される単離された増強胎盤幹細胞は、少なくと
も1つの生存関連遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の
発現と比較して増加したレベルで発現する。具体的な実施態様において、本明細書に提供
されるのは、単離された増強胎盤幹細胞又はその集団であり、ここで、該単離された増強
胎盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子からの少なくとも1つの生存関連遺伝子を、対応する未
修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して増加したレベルで発現す
る。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹
細胞又はその集団であり、ここで、該単離された増強胎盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子
からの複数の生存関連遺伝子(例えば、組合せ)を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における
同じ生存関連遺伝子の発現と比較して増加したレベルで発現し、例えば、該単離された増
強胎盤幹細胞は、表1に記載の遺伝子からの2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、1
0、又はそれより多くの遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺
伝子の発現と比較して増加したレベルで発現する。

0032

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CCND1を、対応する未修飾の胎
盤幹細胞における生存関連遺伝子CCND1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別
の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞で
あり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CCND3を、対応する未修飾の胎盤幹
細胞における生存関連遺伝子CCND3の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具
体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり
、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CCNE1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞
における生存関連遺伝子CCNE1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的
な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、こ
こで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CCNFを、対応する未修飾の胎盤幹細胞におけ
る生存関連遺伝子CCNFの発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態
様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該
増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CDK6を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関
連遺伝子CDK6の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤
幹細胞は、生存関連遺伝子PPP2R5Cを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺
伝子PPP2R5Cの発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤
幹細胞は、生存関連遺伝子CDC25Aを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝
子CDC25Aの発現と比較して減少したレベルで発現する。

0033

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子WEE1を、対応する未修飾の胎盤
幹細胞における生存関連遺伝子WEE1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具
体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり
、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子CHEK1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞
における生存関連遺伝子CHEK1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的
な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、こ
こで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子MCL1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞におけ
る生存関連遺伝子MCL1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態
様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該
増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子BCL2を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関
連遺伝子BCL2の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤
幹細胞は、生存関連遺伝子PPMIDを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝
子PPMIDの発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、
本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細
胞は、生存関連遺伝子HMGA1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子HMG
A1の発現と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細
書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、
生存関連遺伝子AKT3を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子AKT3の発現
と比較して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供
されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連
遺伝子VEGFAを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子VEGFAの発現と比較
して減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供される
のは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子
MYBを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子MYBの発現と比較して減少し
たレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離
された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子ITGA2を、
対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子ITGA2の発現と比較して減少したレ
ベルで発現する。

0034

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子PPP2R5Cを、対応する未修飾の
胎盤幹細胞における生存関連遺伝子PPP2R5Cの発現と比較して増加したレベルで発現する
。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子MCL1を、対応する未修飾の胎盤
幹細胞における生存関連遺伝子MCL1の発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具
体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり
、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子PPMIDを、対応する未修飾の胎盤幹細胞
における生存関連遺伝子PPMIDの発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的
な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、こ
こで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子HMGA1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞にお
ける生存関連遺伝子HMGA1の発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実
施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで
、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子AKT3を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生
存関連遺伝子AKT3の発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様に
おいて、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強
胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子VEGFAを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連
遺伝子VEGFAの発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤
幹細胞は、生存関連遺伝子ITGA2を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝
子ITGA2の発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、
本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細
胞は、生存関連遺伝子CCND1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子CCN
D1の発現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細
書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、
生存関連遺伝子CCND3を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子CCND3の発
現と比較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提
供されるのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関
連遺伝子CCNE1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子CCNE1の発現と比
較して増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供され
るのは、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝
子CDC25Aを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子CDC25Aの発現と比較し
て増加したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるの
は、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、生存関連遺伝子WE
E1を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における生存関連遺伝子WEE1の発現と比較して増加し
たレベルで発現する。

0035

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND
3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AK
T3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、
組合せ)を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して
減少したレベルで発現する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは
、単離された増強胎盤幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、(i)以下の胎盤幹細
胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、
MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの1つ、2つ、3つ
、又はそれより多くを、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現
と比較して減少したレベルで発現し;並びに(ii)表1に列挙したの少なくとも1つのさらな
る生存関連遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と
比較して増加又は減少したレベルで発現する。さらに本明細書に提供されるのは、そのよ
うな増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団及びそのような増強胎盤幹細胞を含む組成物である

0036

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤幹細
胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同じ生存
関連遺伝子の発現と比較して増加したレベルで、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1
、CCND3、CCNE1、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、PPP2R5C
、及び/又はITGA2のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を発現
する。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、単離された増強胎盤
幹細胞であり、ここで、該増強胎盤幹細胞は、(i)以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND
1、CCND3、CCNE1、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、MCL1、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、PPP2R5C
、及び/又はITGA2のうちの1つ、2つ、3つ、又はそれより多くを、対応する未修飾の胎盤
幹細胞における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して増加したレベルで発現し;かつ(ii)
表1に列挙した少なくとも1つのさらなる生存関連遺伝子を、対応する未修飾の胎盤幹細胞
における同じ生存関連遺伝子の発現と比較して増加又は減少したレベルで発現する。さら
に本明細書に提供されるのは、そのような増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団及びそのよう
な増強胎盤幹細胞を含む組成物である。

0037

具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD34-、CD10
5+、及びCD200+である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細
胞は、CD200を発現し、かつHLA-Gを発現しないか;又はCD73、CD105、及びCD200を発現す
るか;又はCD200及びOCT-4を発現するか;又はCD73及びCD105を発現し、かつHLA-Gを発現し
ないか;又はCD73及びCD105を発現し、かつ該幹細胞を含む胎盤細胞の集団を胚様体様体
形成を可能にする条件下で培養したとき、該集団における1以上の胚様体様体の形成を促
進するか;又はOCT-4を発現し、かつ該幹細胞を含む胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を
可能にする条件下で培養したとき、該集団における1以上の胚様体様体の形成を促進する
。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞はさらに、CD90+及
びCD45-である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞はさ
らに、CD80-及びCD86-である。また他の実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹
細胞は、CD44、CD90、HLA-A、HLA-B、HLA-C、もしくはABC-pのうちの1つもしくは複数を
発現し、及び/又はCD45、CD117、CD133、KDR、CD80、CD86、HLA-DR、SSEA3、SSEA4、もし
くはCD38のうちの1つもしくは複数を発現しない。ある実施態様において、本明細書に記
載の増強胎盤幹細胞は、例えば、混合白血球反応アッセイ、退縮アッセイ、又はビーズT
細胞アッセイによって決定可能な、対応する未修飾の胎盤幹細胞(例えば、有効量のオリ
ゴマー又はポリマー分子(例えば、調節性RNA分子)と接触させられていない胎盤細胞)より
も検出可能な程度に大きい程度まで、免疫細胞の活性を抑制し、例えば、T細胞の増殖を
抑制する。

0038

別の態様において、本明細書に提供されるのは、免疫応答を調節する、例えば、対象、
例えば、ヒト対象の免疫応答を調節するか、又は免疫応答をインビトロで調節する方法で
あって、免疫細胞を、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞又はその組成物と接触させること
を含む、方法である。具体的な実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞
は、同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞と同じ程度まで、免疫応答を調節することがで
きる。別の具体的な実施態様において、免疫応答を調節する方法で使用される増強胎盤幹
細胞は、該胎盤幹細胞を、本明細書に記載の有効量の1以上のオリゴマー又はポリマー分
子(例えば、調節性RNA分子)と接触させることにより修飾されたものである。細胞(例えば
、増強胎盤幹細胞を含む、胎盤幹細胞)が免疫応答を調節する能力を測定するためのアッ
セイは、当技術分野で公知であり(例えば、その開示が引用により完全に本明細書中に組
み込まれる米国特許第7,682,803号を参照のこと)、かつ本明細書に記載されており、例え
ば、混合リンパ球反応、退縮アッセイなどがある。

0039

別の態様において、本明細書に提供されるのは、血管新生を促進する、例えば、対象、
例えば、ヒト対象における血管新生を促進する方法であって、該対象に、本明細書に記載
の増強胎盤幹細胞又はその組成物を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様
において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、同等量の対応する未修飾の胎盤幹細
胞と同じ程度まで、血管新生を促進することができる。別の具体的な実施態様において、
血管新生を促進する方法で使用される増強胎盤幹細胞は、該胎盤幹細胞を、本明細書に記
載の有効量の1以上のオリゴマー又はポリマー分子(例えば、調節性RNA分子)と接触させる
ことにより修飾されたものである。細胞(例えば、増強胎盤幹細胞を含む、胎盤幹細胞)が
血管新生を促進する能力を測定するためのアッセイは、当技術分野で公知であり(例えば
、その開示が引用により完全に本明細書中に組み込まれる米国特許出願公開第2011/02501
82号参照)、例えば、細胞が内皮細胞による管形成を促進する能力のアッセイ、細胞が内
皮細胞遊走及び/又は増殖を促進する能力のアッセイ、並びに細胞が血管新生を促進す
因子分泌する能力のアッセイがある。

0040

(3.1 定義)
本明細書で使用されるように、胎盤幹細胞、例えば、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞
に言及する場合の「量」という用語は、胎盤幹細胞(例えば、増強胎盤幹細胞)の特定の数
を意味する。

0041

本明細書で使用されるように、「由来した」という用語は、単離されているか、又は別
の形で純化されていることを意味する。例えば、胎盤由来接着細胞は、胎盤から単離され
ている。「由来した」という用語は、組織、例えば、胎盤から直接単離された細胞、及び
初代単離株から培養又は拡大された細胞から培養される細胞を包含する。

0042

本明細書で使用されるように、「免疫局在化」は、免疫タンパク質、例えば、抗体又は
その断片を、例えば、フローサイトメトリー蛍光活性細胞選別磁気細胞選別、イン
サイチュハイブリダイゼーション免疫組織化学などで用いる、化合物、例えば、細胞マ
ーカーの検出を意味する。

0043

本明細書で使用されるように、「SH2」という用語は、マーカーCD105上のエピトープ
結合する抗体を指す。したがって、SH2+と称される細胞は、CD105+である。

0044

本明細書で使用されるように、「SH3」及び「SH4」という用語は、マーカーCD73上に存
在するエピトープに結合する抗体を指す。したがって、SH3+及び/又はSH4+と称される細
胞は、CD73+である。

0045

本明細書で使用されるように、幹細胞は、該幹細胞が天然に関連している他の細胞の少
なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、又は少なくとも99%が、例えば、該幹細
胞の回収及び/又は培養時に、該幹細胞から除去される場合、「単離された」ものとなる
。「単離された」細胞の集団は、該細胞の集団が由来する組織、例えば、胎盤の他の細胞
から実質的に分離されている細胞の集団を意味する。いくつかの実施態様において、例え
ば、幹細胞の集団は、該幹細胞の集団が天然に関連している細胞の少なくとも50%、60%
、70%、80%、90%、95%、又は少なくとも99%が、例えば、該幹細胞の集団の回収及び
/又は培養時に、該幹細胞の集団から除去される場合、「単離された」ものとなる。

0046

本明細書で使用されるように、「胎盤幹細胞」という用語は、初代培養後の継代数を問
わず、組織培養基材(例えば、組織培養プラスチック又はフィブロネクチンコーティング
組織培養プレート)に接着する、哺乳動物胎盤に由来する、例えば、哺乳動物胎盤から単
離される、幹細胞又は前駆細胞を指す。しかしながら、本明細書で使用される「胎盤幹細
胞」という用語は、これらの細胞が当業者によって理解されている通り、栄養膜も、細胞
栄養芽層も、胚性生殖細胞も、胚性幹細胞も指さない。「胎盤幹細胞」及び「胎盤由来幹
細胞」という用語は、互換的に使用することができる。本明細書に別途注記しない限り、
「胎盤」という用語には、臍帯が含まれる。本明細書に開示される胎盤幹細胞は、ある実
施態様において、インビトロで多能性であるか(すなわち、該細胞は、分化条件下、イン
ビトロ分化する)、インビボで多能性であるか(すなわち、該細胞はインビボで分化する
)、又はその両方である。

0047

本明細書で使用されるように、細胞は、特定のマーカーが検出可能であるとき、そのマ
ーカーについて「陽性」である。例えば、胎盤幹細胞は、例えば、CD73について陽性であ
るが、それは、CD73が、胎盤幹細胞上において、(例えば、任意の所与のアッセイのアイ
タイプ対照又は実験上の陰性対照と比較したときに)バックグラウンドを検出可能な程
度に上回る量で検出可能であるからである。細胞はまた、あるマーカーを用いて、該細胞
を少なくとも1つの他の細胞型と区別することができるか、又は存在するかもしくは該細
胞によって発現される場合、あるマーカーを用いて、該細胞を選択もしくは単離すること
ができるとき、そのマーカーについて陽性である。

0048

本明細書で使用されるように、「幹細胞」という用語は、幹細胞の少なくとも1つの特
性、例えば、1以上のタイプの幹細胞と関連するマーカー又は遺伝子発現プロファイル;培
養下で少なくとも10〜40回複製する能力;多能性、例えば、インビトロ、インビボ、又は
その両方のいずれかで、三胚葉細胞のうちの1つ又は複数の細胞に分化する能力;成体(す
なわち、分化した)細胞の特徴の欠如などを保持する細胞を指す。

0049

本明細書で使用されるように、「免疫調節」及び「免疫調節性」は、免疫応答の検出可
能な変化を引き起こすこと又は該変化を引き起こす能力を有すること、及び免疫応答の検
出可能な変化を引き起こす能力を意味する。

0050

本明細書で使用されるように、「免疫抑制」及び「免疫抑制性」は、免疫応答の検出可
能な低下を引き起こすこと又は該低下を引き起こす能力を有すること、及び免疫応答の検
出可能な抑制を引き起こす能力を意味する。

0051

本明細書で使用されるように、「オリゴマー又はポリマー分子」という用語は、(例え
ば、対象となる遺伝子、RNA、又はタンパク質の領域に結合又はハイブリダイズすること
により)対象となる遺伝子、RNA、又はタンパク質を標的にすることができる生体分子を指
す。対象となる遺伝子、RNA、又はタンパク質は、オリゴマー又はポリマー分子が、該対
象となる遺伝子、RNA、又はタンパク質の核酸又はアミノ酸配列に相補的であるという事
実により、オリゴマー又はポリマー分子によって「標的にされる」(したがって、対象と
なる遺伝子、RNA、又はタンパク質は、オリゴマー又はポリマー分子の「標的」である)。
オリゴマー及びポリマー分子には、例えば、オリゴヌクレオチドオリゴヌクレオシド
オリゴヌクレオチド類似体、オリゴヌクレオチド模倣体オリゴペプチド又はポリペプチ
ド、及びこれらの任意の組合せ(例えば、キメラ組合せ)が含まれる。したがって、これら
の化合物は、一本鎖、二本鎖、環状、分岐状であるか、又はヘアピンを有するものである
ことができ、かつ内部又は末端バルジ又はループなどの構造エレメントを含むことがで
きる。オリゴマー又はポリマー性二本鎖分子は、二本鎖化合物を形成するようにハイブ
ダイズされる二本鎖、又はハイブリダイゼーションと完全もしくは部分二本鎖分子の形
成とを可能にするのに十分な自己相補性を有する一本鎖であることができる。

0052

本明細書で使用されるように、「調節性RNA分子」という用語は、選択可能な標的(複数
可)(例えば、標的遺伝子、RNA、又はタンパク質)の発現又は活性を直接的又は間接的に調
節する(例えば、上方調節又は下方調節する)RNA分子を指す。ある実施態様において、「
調節性RNA分子」は、宿主細胞における選択可能な標的の発現を調節する、siRNA、マイク
ロRNA(miRNA)、マイクロRNA模倣物(miRNA模倣物)、アンチセンスRNA、shRNA、shRNAmir、
又はこれらのハイブリッドもしくは組合せである。ある実施態様において、本明細書に提
供される調節性RNA分子は、約1〜約100、約8〜約80、10〜50、13〜80、13〜50、13〜30、
13〜24、18〜22、18〜24、19〜23、20〜80、20〜50、20〜30、又は20〜24個のヌクレオ
基(すなわち、約1〜約100個の連結したヌクレオシド)を含む。

0053

本明細書で使用されるように、「生存の増加」という語句は、対応する未修飾の胎盤幹
細胞と比較した増強胎盤幹細胞の生存を説明する場合、(例えば、アポトーシスによる)未
修飾の胎盤幹細胞の死を引き起こす条件下で、増強胎盤幹細胞が生存し続ける能力を指す
。ある実施態様において、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べた、本明細書に記載の増強
胎盤幹細胞の生存の増加は、該増強胎盤幹細胞が、所与の条件下で培養されたとき、同じ
条件下で培養された同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて、少なくとも1.5倍、2
倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、又は10倍の生存時間
増加を示す能力を指す。ある実施態様において、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べた、
本明細書に記載の増強胎盤幹細胞の生存の増加は、該増強胎盤幹細胞が、所与の条件下で
培養されたとき、同じ条件下で培養された同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べて
、少なくとも1.5倍〜2.5倍、2倍〜3倍、2.5倍〜3.5倍、3倍〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5
倍、5倍〜6倍、6倍〜7倍、7倍〜8倍、8倍〜9倍、又は9倍〜10倍の生存時間の増加を示す
能力を指す。増強胎盤幹細胞及び未修飾の胎盤幹細胞の生存は、当技術分野で公知の方法
、例えば、トリパンブルー排出アッセイ、二酢酸フルオレセイン取込みアッセイ、ヨウ化
プロピジウム取込みアッセイ;チミジン取込みアッセイ、及びMTT(3-(4,5-ジメチルチアゾ
ール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド)アッセイを用いて評価することが
できる。ある実施態様において、対応する未修飾の胎盤幹細胞と比べた、本明細書に記載
の増強胎盤幹細胞の生存の増加は、所与の条件(例えば、細胞死を引き起こす条件)下で培
養されたとき、同じ条件下で培養された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、該胎盤
幹細胞における(i)カスパーゼ3/7活性の減少、(ii)ミトコンドリア膜電位の増加、及び/
又は(iii)代謝活性の増加のうちの1つ又複数を指す。ある実施態様において、増強胎盤幹
細胞は、所与の条件(例えば、細胞死を引き起こす条件)下で培養されたとき、同じ条件下
で培養された対応する未修飾の胎盤幹細胞と比較して、(i)少なくとも1.5倍、2倍、2.5倍
、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、もしくは10倍のカスパーゼ3/7活
性の減少;(ii)少なくとも1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍
、8倍、9倍、もしくは10倍のミトコンドリア膜電位の増加;及び/又は(iii)少なくとも1.5
倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、もしくは10倍の
代謝活性の増加を示す。ある実施態様において、増強胎盤幹細胞は、所与の条件(例えば
、細胞死を引き起こす条件)下で培養されたとき、同じ条件下で培養された対応する未修
飾の胎盤幹細胞と比較して、(i)少なくとも1.5倍〜2.5倍、2倍〜3倍、2.5倍〜3.5倍、3倍
〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5倍、5倍〜6倍、6倍〜7倍、7倍〜8倍、8倍〜9倍、もしくは9
倍〜10倍のカスパーゼ3/7活性の減少;(ii)少なくとも1.5倍〜2.5倍、2倍〜3倍、2.5倍〜3
.5倍、3倍〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5倍、5倍〜6倍、6倍〜7倍、7倍〜8倍、8倍〜9倍、
もしくは9倍〜10倍のミトコンドリア膜電位の増加;及び/又は(iii)少なくとも1.5倍〜2.5
倍、2倍〜3倍、2.5倍〜3.5倍、3倍〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5倍、5倍〜6倍、6倍〜7倍
、7倍〜8倍、8倍〜9倍、もしくは9倍〜10倍の代謝活性の増加を示す。カスパーゼ3/7活性
、ミトコンドリア膜電位、及び代謝活性は、例えば、下の第6.1.1.1.3節及び第6.1.1.2節
に記載されているような、当技術分野で公知の方法を用いて評価することができる。

0054

本明細書で使用されるように、「減少したレベル」という語句は、対応する未修飾の胎
盤幹細胞における同じの遺伝子の発現と比較した増強胎盤幹細胞における所与の遺伝子の
発現のレベルに言及する場合、増強胎盤幹細胞における遺伝子の発現が下方調節又は阻害
され、その結果、例えば、該遺伝子によって産生されるmRNA転写物及び/又は該遺伝子の
発現によって生じるタンパク質の減少がもたらされることを意味する。本明細書で使用さ
れるように、「増加したレベル」という語句は、対応する未修飾の胎盤幹細胞における同
じの遺伝子の発現と比較した増強胎盤幹細胞における所与の遺伝子の発現のレベルに言及
する場合、増強胎盤幹細胞における遺伝子の発現が上方調節され、その結果、例えば、該
遺伝子によって産生されるmRNA転写物の量の増加及び/又は該遺伝子の発現によって生じ
るタンパク質の量の増加がもたらされることを意味する。所与の遺伝子が減少したレベル
又は増加したレベルで発現されているかどうかの決定は、細胞によるタンパク質産生又は
核酸産生の検出のための当技術分野で認められている任意の方法、例えば、核酸に基づく
方法、例えば、ノーザンブロット解析逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)、リア
タイムPCR、定量的PCRなどによって達成することができる。タンパク質の発現は、対象
となるタンパク質に結合する抗体を用いて、例えば、ELISAウェスタンブロットサン
ドイッチアッセイなどで評価することができる。ある実施態様において、増強胎盤幹細胞
における遺伝子(例えば、生存関連遺伝子)は、その発現が、対応する未修飾の胎盤幹細胞
における遺伝子の発現と比較して、少なくとも1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.
5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、又は10倍減少している場合、減少したレベルで発現され
る。ある実施態様において、増強胎盤幹細胞における遺伝子(例えば、生存関連遺伝子)は
、その発現が、対応する未修飾の胎盤幹細胞における遺伝子の発現と比較して、少なくと
も1.5倍〜2.5倍、2倍〜3倍、2.5倍〜3.5倍、3倍〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5倍、5倍〜6
倍、6倍〜7倍、7倍〜8倍、8倍〜9倍、又は9倍〜10倍減少している場合、減少したレベル
で発現される。ある実施態様において、増強胎盤幹細胞における遺伝子(例えば、生存関
連遺伝子)は、その発現が、対応する未修飾の胎盤幹細胞における遺伝子の発現と比較し
て、少なくとも1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、3.5倍、4倍、4.5倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍
、又は10倍増加している場合、増加したレベルで発現される。ある実施態様において、増
強胎盤幹細胞における遺伝子(例えば、生存関連遺伝子)は、その発現が、対応する未修飾
の胎盤幹細胞における遺伝子の発現と比較して、少なくとも1.5倍〜2.5倍、2倍〜3倍、2.
5倍〜3.5倍、3倍〜4倍、3.5倍〜4.5倍、4倍〜5倍、5倍〜6倍、6倍〜7倍、7倍〜8倍、8倍
〜9倍、又は9倍〜10倍増加している場合、増加したレベルで発現される。

0055

本明細書で使用されるように、胎盤幹細胞をオリゴマー又はポリマー分子と接触させる
文脈での「有効量」という用語は、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞を産生するのに十分
なオリゴマー又はポリマー分子の量を指す。

図面の簡単な説明

0056

(4.図面の簡単な説明)
陰性対照をトランスフェクトした又はカスパーゼ阻害剤の存在下で培養した胎盤幹細胞のカスパーゼ3/7活性と比較したときの、様々なマイクロRNAをトランスフェクトした胎盤幹細胞のカスパーゼ3/7活性を示す。

0057

陰性対照をトランスフェクトした胎盤幹細胞の代謝活性と比較したときの、様々なマイクロRNAをトランスフェクトした胎盤幹細胞の代謝活性を示す。

0058

陰性対照をトランスフェクトした胎盤幹細胞のミトコンドリア膜電位と比較したときの、様々なマイクロRNAをトランスフェクトした胎盤幹細胞のミトコンドリア膜電位を示す。

0059

胎盤幹細胞に陰性対照をトランスフェクトしたときに観察されたレベルと比較したときの、様々なmiRをトランスフェクトした胎盤幹細胞におけるmiR-29A(図4A)、miR-16(図4B)、及びmiR-424(図4C)の発現レベルを示す。

0060

胎盤幹細胞の細胞周期分布に対するmiR-29A、miR-16、及びmiR-424トランスフェクションの効果を示す。(図5A)G0/G1期の変化;(図5B)S期の変化;(図5C)G2/M期の変化。

0061

サイクリンD3(図6A)及びサイクリンE(図6B)の胎盤幹細胞の発現に対するmiR-29A、miR-16、及びmiR-424の効果を示す。

0062

(5.詳細な説明)
(5.1 増強胎盤幹細胞の産生)
一態様において、本明細書に提供されるのは、胎盤幹細胞が、対応する未修飾の胎盤幹
細胞と比較して、特定の条件下でより長い期間生存するように、例えば、胎盤幹細胞を、
細胞死をもたらす条件に対して抵抗性にするように(すなわち、増強胎盤幹細胞を作製す
るように)胎盤幹細胞を修飾する方法である。そのような方法は、胎盤幹細胞における生
存と関連することが本明細書で特定された1以上の遺伝子(「生存関連遺伝子」)が阻害さ
れるように、すなわち、有効量の1以上のオリゴマー又はポリマー分子と接触させた胎盤
幹細胞における該遺伝子の発現が、対応する未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の発現
と比較して減少するように、該胎盤幹細胞を該オリゴマー又はポリマー分子と接触させる
ことを含む。ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又は
ポリマー分子は、ヌクレオチド(例えば、DNA又はRNA分子)、ヌクレオシド、ヌクレオチド
類似体ヌクレオチド模倣体ポリペプチドヌクレオチド類似体、ヌクレオチド模倣体
、及びこれらの任意の組合せ(例えば、キメラ組合せ)を含む。具体的な実施態様において
、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法は、該胎盤幹細胞を、2以上の
ヌクレオチド(例えば、DNAもしくはRNA分子)、ヌクレオシド、ヌクレオチド類似体、ヌク
レオチド模倣体、ポリペプチド、ヌクレオチド類似体、及び/又はヌクレオチド模倣体の
組合せと接触させることを含む。

0063

一実施態様において、ヌクレオチド類似体は、RNA類似体、例えば、基、例えば、-O-CH
3、-O-CH2-CH2-O-CH3、-O-CH2-CH2-CH2-NH2、-O-CH2-CH2-CH2-OH、又は-Fとの置換によっ
て、例えば、2'-OH基で修飾されているRNA類似体である。

0064

ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又はポリマー分
子は、糖、塩基、又はヌクレオシド間連結中に1以上の修飾(例えば、化学的修飾)を含む
。本明細書で使用されるように、「ヌクレオシド間連結基」という用語は、例えば、RNA
ユニット間の、2つのヌクレオチドを共有結合的に共役させることができる基を指す。例
としては、リン酸エステルホスホジエステル基、及びホスホロチオエート基が挙げられ
る。一実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又はポリマー分
子は、少なくとも1つのリン酸エステルヌクレオシド間連結基を含む。一実施態様におい
て、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又はポリマー分子は、少なくとも1つ
ホスホジエステルヌクレオシド間連結基を含む。

0065

ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又はポリマー分
子は、一本鎖オリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドである。ある実施態様において、
本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー又はポリマー分子は、二本鎖オリゴクレ
オチド又はポリヌクレオチドである。ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使
用されるオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドは、糖、塩基、又はヌクレオシド間連
結中に1以上の修飾(例えば、化学的修飾)を含む。

0066

具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー分子は、調
節性RNA分子である。ある実施態様において、該調節性RNA分子は、マイクロRNA、低分子
干渉RNA(siRNA)、アンチセンスRNA、miR模倣物、短鎖ヘアピンRNA(shRNA)、マイクロRNA
適合shRNA(shRNAmir)、又はこれらの任意の組合せである。

0067

別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるオリゴマー分子は
、アンチセンスDNA分子である。

0068

別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法は、胎盤幹細胞を、マイクロRN
A、低分子干渉RNA(siRNA)、アンチセンスRNA、アンチセンスDNA、miR模倣物、短鎖ヘア
ンRNA(shRNA)、及び/又はマイクロRNA適合shRNA(shRNAmir)の組合せと接触させることを
含む。

0069

(5.1.1マイクロRNA)
ある実施態様において、増強胎盤幹細胞の産生のための本明細書に提供される方法は、
例えば、修飾されていない、例えば、有効量のマイクロRNA又はマイクロRNA模倣物と接触
させられていない胎盤幹細胞と比較して、胎盤幹細胞で通常細胞死を引き起こす条件で生
存の増加を示す能力が付与されるように、該胎盤幹細胞を該マイクロRNA又はマイクロRNA
模倣物と接触させることを含む。本明細書で使用されるように、「マイクロRNA」、「miR
NA」、又は「miR」という用語は、限定されないが、成熟一本鎖miRNA、前駆体miRNA(プレ
-miR)、及びこれらの変異体を含む、短鎖リボ核酸(RNA)分子を指す。いくつかの実施態様
において、miR阻害剤は、1以上の内在性miRの阻害によって、標的遺伝子を下方調節する(
例えば、阻害する)。一実施態様において、マイクロRNAは、天然に存在するものである。
ある実施態様において、マイクロRNAは、標的メッセンジャーRNA転写物(mRNA)上の相補的
配列に結合して、翻訳抑制及び遺伝子サイレンシングをもたらす転写後調節因子である。
ある実施態様において、単一の前駆体miRNAは、複数の成熟miRNA配列を含む。他の実施態
様において、多数の前駆体miRNAは、同じ成熟配列を含む。通常、前駆体miRNAは、ヘアピ
ループ構造として存在し、各々のヘアピンには、効率的なプロセッシングに必要な配列
が隣接している。したがって、該前駆体は、miRNAの発現をもたらす一方の鎖(「アーム
)と反対の鎖(「アーム」)とを保有する。いくつかの実施態様において、相対存在量によ
って、主に発現されるmiRNAがどちらであるかが明確に示される場合、「マイクロRNA」、
「miRNA」、又は「miR」という用語は、主要な生成物を指し、「マイクロRNA*」、「miRN
A*」、又は「miR*」という用語は、前駆体の反対のアームを指す。一実施態様において、
miRNAは、RNA誘導性サイレンシング複合体(RISC)に最終的に入る「ガイド」鎖であり、mi
RNA*は、もう一方の「パッセンジャー」鎖である。別の実施態様において、対応するmiRN
Aと比べてより低いレベル(例えば、≦15%)で細胞内に存在するmiRNA*のレベル。より高
い割合のパッセンジャー鎖が細胞内に存在するいくつかの実施態様において、miRNA-3p(
すなわち、前駆体miRNAの3'アームに由来するmiRNA)及びmiRNA-5p(すなわち、miRNA-5pは
、前駆体miRNAの5'アームに由来するmiRNAである)という用語体系が、miRNA/miRNA*の代
わりに使用される。

0070

本明細書で使用されるように、「マイクロRNA模倣物」又は「miR模倣物」という用語は
、1以上のmiRNAの遺伝子サイレンシング能力を模倣する(imitate)又は模倣する(mimic)た
めに使用することができる分子を指す。一実施態様において、miR模倣物は、1以上の内在
性miRを模倣することにより、標的遺伝子を下方調節する(例えば、阻害する)。ある実施
態様において、miRNA模倣物は、合成非コードRNAである(すなわち、miRNAは、内在性miRN
Aの源からの精製によっては得られない)。ある実施態様において、miRNA模倣物は、RNAi
経路に進入し、遺伝子発現を調節することができる。ある実施態様において、miRNA模倣
物は、成熟分子(例えば、一本鎖)又は模倣物前駆体(例えば、プリ-miRNAもしくはプレ-mi
RNA)として設計することができる。

0071

いくつかの実施態様において、本明細書に提供されるマイクロRNA又はmiRNA模倣物は、
核酸(修飾又は修飾核酸)を含み、これには、例えば、RNA、DNA、修飾RNA、修飾DNA、ロッ
クト核酸、もしくは2'-O,4'-C-エチレン架橋核酸(ENA)、又はこれらの任意の組合せを含
むオリゴヌクレオチドが含まれる。

0072

マイクロRNA又はmiR模倣物は、一本鎖又は二本鎖であることができ、修飾されたもの又
は未修飾のものであることができる。ある実施態様において、マイクロRNA又はmiR模倣物
は、約2〜約30ヌクレオ塩基の長さを有する。ある実施態様において、マイクロRNA又はmi
R模倣物は一本鎖であり、かつ約15〜約30ヌクレオ塩基の長さを有する。いくつかの実施
態様において、マイクロRNAは一本鎖であり、かつ約15、16、17、18、19、20、21、22、2
3、24、25、26、27、28、29、又は30ヌクレオ塩基の長さである。

0073

具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製する
ために使用することができるマイクロRNAは、上の表2に記載のマイクロRNA(又はそのマイ
クロRNA模倣物)である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って
増強胎盤幹細胞を作製するために、2以上の上の表2に記載のマイクロRNAを使用すること
ができる。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細
胞を作製するために使用されるマイクロRNAは、miR-16、miR-29a、miR-424、miR-4305、m
iR-3142、及び/又はmiR-613である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の
方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するために使用されるマイクロRNAは、miR-16である
。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製
するために使用されるマイクロRNAは、miR-29aである。別の具体的な実施態様において、
本明細書に記載の方法に従って増強胎盤幹細胞を作製するために使用されるマイクロRNA
は、miR-424である。

0074

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、増強胎盤幹細胞を産生する方
法であって、胎盤幹細胞又はその集団を、胎盤幹細胞における生存と関連することが本明
細書で特定された1以上の遺伝子(例えば、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つ又複数
)を標的にする1以上のマイクロRNA又はmiR模倣物と接触させることを含む、方法である。

0075

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする
。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別
の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で
使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るmiRNA又はmiRNA模倣物は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0076

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND
3、CCNE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AK
T3、VEGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合
せ)を標的にする。

0077

別の具体的な実施態様において、胎盤幹細胞の生存関連遺伝子(例えば、上の表1に記載
の遺伝子)とmiRNA又はmiRNA模倣物との接触は、該胎盤幹細胞における該遺伝子のmRNAレ
ベルの減少をもたらし、例えば、得られた増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝子のmRNA
レベルは、未修飾の胎盤幹細胞(すなわち、miRNA又はmiRNA模倣物と接触させられていな
い胎盤幹細胞)における同じ遺伝子のmRNAレベルと比べて減少している。ある実施態様に
おいて、本明細書に記載の方法に従って産生された増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝
子のmRNAレベルは、例えば、未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の発現(mRNAレベル)と
比較して、約、最大、又は多くとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、4
5%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%
減少している。

0078

別の具体的な実施態様において、胎盤幹細胞の生存関連遺伝子(例えば、上の表1に記載
の遺伝子)とmiRNA又はmiRNA模倣物との接触は、該胎盤幹細胞における該遺伝子のmRNAレ
ベルの増加をもたらし、例えば、得られた増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝子のmRNA
レベルは、未修飾の胎盤幹細胞(すなわち、miRNA又はmiRNA模倣物と接触させられていな
い胎盤幹細胞)における同じ遺伝子のmRNAレベルと比べて増加している。ある実施態様に
おいて、本明細書に記載の方法に従って産生された増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝
子のmRNAレベルは、例えば、未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の発現(mRNAレベル)と
比較して、約、最大、又は多くとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、4
5%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%
増加している。

0079

本明細書に記載の方法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、商業的販売会社(例えば
、Ambion; Dharmafect)よって供給されることができるか、又は例えば、固相合成によっ
て、もしくは例えば、オリゴヌクレオチド及び類似体のプロトコル(Protocols for Oligo
nucleotides and Analogs)、Agrawal編(1993)、Humana Press; Scaringe, Methods(2001)
, 23, 206-217. Gaitらの文献、RNA:タンパク質相互作用への化学合成RNAの適用(Applica
tions of Chemically synthesized RNA in RNA: Protein Interactions)、Smith編(1998)
, 1-36. Galloらの文献、Tetrahedron(2001), 57, 5707-5713に記載されている手順に従
って合成されることができる。

0080

本明細書に記載の方法で使用されるmiRNA又はmiRNA模倣物は、当技術分野で公知の種々
の方法によって同定することができる。ある実施態様において、そのようなmiRNA又はmiR
NA模倣物は、1以上のmiRNA又はmiRNA模倣物ライブラリー、例えば、市販のライブラリー(
例えば、Ambion、抗miR miRNA前駆体ライブラリーヒトV13)から、任意に、スクリーニン
グ方法、例えば、ミディアム又はハイスループットスクリーニングによって同定され、取
得される。一実施態様において、そのようなライブラリーは、広範な標的遺伝子又は遺伝
ファミリーを包含することができる。スクリーニング方法は、例えば、自動ロボット
学、液体処理装置データ処理ソフトウェア、及び/又は高感度検出器、例えば、Precisi
on XS自動ピペッターステム、EL406液体処理システム、又は相乗作用プレートリーダー
を用いて実施することができる。

0081

(5.1.2 siRNA)
ある実施態様において、増強胎盤幹細胞の産生のための本明細書に提供される方法は、
例えば、修飾されていない、例えば、siRNAと接触させられていない胎盤幹細胞と比較し
て、胎盤幹細胞で通常細胞死を引き起こす条件で生存の増加を示す能力が付与されるよう
に、該胎盤幹細胞を有効量の低分子干渉RNA(siRNA)と接触させることを含む。本明細書で
使用されるように、「低分子干渉RNA」又は「siRNA」という用語は当技術分野で周知であ
り、特定の遺伝子の発現に干渉するRNA分子を指す。

0082

本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、一本鎖又は二本鎖であることができ、修
飾されたもの又は未修飾のものであることができる。一実施態様において、本明細書に記
載の方法で使用されるsiRNAは、1以上の2'-デオキシ又は2'-O-修飾塩基を有する。いくつ
かの実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、1以上の塩基置換
反転(例えば、3〜4ヌクレオ塩基反転)を有する。

0083

いくつかの実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、二本鎖で
ある。一実施態様において、該siRNAの一方の鎖は、標的核酸に対してアンチセンスであ
るが、もう一方の鎖は、第一の鎖に相補的である。ある実施態様において、該siRNAは、
第一の鎖と第二の鎖との間の中央相補領域、及び該第一の鎖と第二の鎖との間で又は標的
RNAと任意に相補的である末端領域を含む。

0084

ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、約2〜約50ヌクレ
オ塩基の長さを有する。いくつかの実施態様において、本明細書に記載の方法で使用され
るsiRNAは二本鎖であり、かつ約5〜45、約7〜40、又は約10〜約35ヌクレオ塩基の長さを
有する。いくつかの実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは二本
鎖であり、かつ約10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、
26、27、28、29、30、31、32、33、34、又は35ヌクレオ塩基の長さである。

0085

ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAの第一の鎖及び/又は
第二の鎖の一方又は両方の末端は、1以上の天然又は修飾ヌクレオ塩基を付加して、突出
を形成させることにより修飾される。ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使
用されるsiRNAの第一の鎖及び/又は第二の鎖の一方又は両方の末端は平滑である。本明細
書に記載の方法で使用されるsiRNAの第一の鎖及び/又は第二の鎖の一方の末端が平滑であ
り、もう一方が突出ヌクレオ塩基を有することが可能である。一実施態様において、該突
出は、約1〜約10、約2〜約8、約3〜約7、約4〜約6ヌクレオ塩基の長さである。別の実施
態様において、該突出は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10ヌクレオ塩基の長さで
ある。具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは二本鎖で
あり、かつ約21ヌクレオ塩基の長さを有する。別の具体的な実施態様において、該siRNA
は二本鎖であり、センス鎖アンチセンス鎖との間に19ntの相補領域が存在するように、
ジヌクレオチド3'突出(例えば、ジヌクレオチド3'DNA突出、例えば、UU又はTT 3'-突出)
を含む約21ヌクレオ塩基の長さを有する。

0086

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、増強胎盤幹細胞を産生する方
法であって、胎盤幹細胞又はその集団を、胎盤幹細胞における生存と関連することが本明
細書で特定された1以上の遺伝子(例えば、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つ又複数
)を標的にする1以上のsiRNAと接触させることを含む、方法である。一実施態様において
、該siRNAは、二本鎖である。具体的な実施態様において、該二本鎖siRNAの一方の鎖(例
えば、センス鎖)は、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つの配列(表中に提供されてい
る遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少なくとも約70%、80%、90%、95%
、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0087

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の具体的な実
施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsi
RNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝
子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための
本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の
方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様にお
いて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製する
ための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標
的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に
記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、
胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎
盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存
関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるsiRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0088

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるsiRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB
、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする

0089

別の具体的な実施態様において、胎盤幹細胞の生存関連遺伝子とsiRNAとの接触は、該
胎盤幹細胞における該遺伝子のmRNAレベルの減少をもたらし、例えば、得られる増強胎盤
幹細胞における生存関連遺伝子のmRNAレベルは、未修飾の胎盤幹細胞(すなわち、siRNAと
接触させられていない胎盤幹細胞)における同じ遺伝子のmRNAレベルと比べて減少してい
る。ある実施態様において、本明細書に記載の方法に従って産生された増強胎盤幹細胞に
おける生存関連遺伝子のmRNAレベルは、例えば、未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の
発現(mRNAレベル)と比較して、約、最大、又は多くとも5%、10%、15%、20%、25%、3
0%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95
%、98%、又は99%減少している。

0090

本明細書に記載の方法で使用されるsiRNAは、商業的販売会社(例えば、Ambion; Dharma
con)よって供給されることができるか、又は例えば、固相合成によって、もしくは例えば
、オリゴヌクレオチド及び類似体のプロトコル(Protocols for Oligonucleotides and An
alogs)、Agrawal編(1993)、Humana Press; Scaringe, Methods(2001), 23, 206-217. Gai
tらの文献、RNA:タンパク質相互作用への化学合成RNAの適用(Applications of Chemicall
y synthesized RNA in RNA: Protein Interactions)、Smith編(1998), 1-36. Galloらの
文献、Tetrahedron(2001), 57, 5707-5713に記載されている手順に従って合成されること
ができる。

0091

増強胎盤幹細胞の産生に有用なsiRNAは、当技術分野で公知の種々の方法によって同定
することができる。ある実施態様において、そのようなsiRNAは、1以上のsiRNAライブラ
リー、例えば、市販のライブラリー(例えば、Ambion, Silencer(登録商標) Select ヒト
核ホルモン受容体(HNR) siRNAライブラリーV4; Dharmacon, siRNAライブラリーヒトON-TA
RGETplus siRNA核受容体サブライブラリー)から、任意に、スクリーニング方法、例えば
、ミディアム又はハイスループットスクリーニングによって同定され、取得される。一実
施態様において、そのようなライブラリーは、広範な遺伝子を包含することができるか(
例えば、ヒトゲノムワイドsiRNAライブラリー)、又は特定の標的遺伝子もしくは遺伝子フ
ァミリーを包含するように予め規定することができる(例えば、ヒト核受容体siRNAライブ
ラリーホスファターゼsiRNAライブラリーなど)。スクリーニング方法は、例えば、自動
ロボット工学、液体処理装置、データ処理ソフトウェア、及び/又は高感度検出器、例え
ば、Precision XS自動ピペッターシステム、EL406液体処理システム、又は相乗作用プレ
トリーダーを用いて実施することができる。

0092

(5.1.3 他の分子)
増強胎盤幹細胞の産生に有用な他のオリゴマー又はポリマー分子としては、例えば、ア
ンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRNA、及びshRNAmirが挙げられる。ある実施態様に
おいて、これらの分子は互いに任意の組合せで使用することができ、また、siRNA、miR模
倣物、及び/又はmiR阻害剤と組み合わせて用いて、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞を産
生することができる。

0093

本明細書で使用されるように、「アンチセンスRNA」という用語は、アンチセンスリボ
核酸分子のことである。限定するものではないが、単なる例として、アンチセンスRNAは
、標的核酸(例えば、遺伝子又はmRNA)にハイブリダイスし、標的核酸の発現活性、例えば
転写又は翻訳を調節する。

0094

本明細書で使用されるように、「アンチセンスDNA」という用語は、アンチセンスデオ
キシリボ核酸分子のことである。アンチセンスDNAは、逆方向に読み取られたときに遺伝
子の「センス鎖」に相補的なヌクレオチド配列を有するDNA配列を指す。限定するもので
はないが、単なる例として、アンチセンスDNAは、標的核酸(例えば、遺伝子又はmRNA)に
ハイブリダイスし、標的核酸の発現活性、例えば、転写又は翻訳を調節する。

0095

本明細書で使用されるように、「低分子ヘアピンRNA」又は「shRNA」という用語は、ス
テム-ループ構造を含むRNA分子を指し;「shRNAmir」という用語は、「マイクロRNA適合sh
RNA」を指す。ある実施態様において、該shRNAは、相補的な配列の第一の領域及び第二の
領域を含み、該領域の相補性の程度及び配向は、該領域間塩基対形成が生じる程度に十
分なものであり、該第一の領域及び第二の領域は、ループ領域によって接続されており、
該ループは、該ループ領域内のヌクレオチド(又はヌクレオチド類似体)間の塩基対形成の
欠如から生じる。shRNAヘアピン構造は、例えば、細胞機構によって切断されて、siRNAに
なることができ、その後、これは、RNA誘導性サイレンシング複合体(RISC)に結合する。
この複合体は、それに結合しているsiRNAとマッチするmRNAに結合し、それを切断する。

0096

いくつかの実施態様において、本明細書に提供されるshRNAmirは、miRNAループ及びmiR
NA隣接配列がshRNAに付加された、天然に生じる一次転写物miRNAを模倣するshRNA構築物
である。任意の理論に束縛されることを望むものではないが、shRNAmirは、まずDroshaに
よって切断されて、shRNAを生成させ、その後、Dicerによって再び切断されて、siRNAを
生成させる。その後、siRNAは、標的mRNA分解のためにRISCに取り込まれる。これにより
、shRNAmirがDroshaによって切断されることが可能になり、それにより、より大きなノッ
クダウン効率の増加が可能になる。マイクロRNAなしの従来のshRNAコンストラクトと比較
したとき、shRNAヘアピンの両側へのmiR30ループ及び125ntのmiR30隣接配列の付加は、発
現されたヘアピンのDrosha及びDicerによるプロセッシングを10倍を超えて増加させるこ
とが報告されている。

0097

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、増強胎盤幹細胞を産生する方
法であって、胎盤幹細胞又はその集団を、1以上の遺伝子生存関連遺伝子、例えば、上の
表1に記載の1以上の遺伝子を標的にする1以上のアンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shR
NA、及びshRNAmirと接触させることを含む、方法である。

0098

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用される調節性RNA分子は、短鎖ヘアピンRNA又はshRNAである。具体的な実施態様
において、該shRNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、該shRNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少なく
とも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体的
な実施態様において、該shRNAは、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つの配列(表中に
提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少なくとも約70%、80%
、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0099

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用される調節性RNA分子は、アンチセンスRNAである。具体的な実施態様において、
該アンチセンスRNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、該アンチセンスRNAは、上の表1に記載の遺伝子のう
ちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。
別の具体的な実施態様において、該アンチセンスRNAは、上の表1で特定される遺伝子のう
ちの1つの配列(表中に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少
なくとも約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0100

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用される分子は、アンチセンスDNAである。具体的な実施態様において、該アンチ
センスDNAは、上の表1に記載の生存関連遺伝子のうちの1つ又は複数を標的にする。別の
具体的な実施態様において、該アンチセンスDNAは、上の表1に記載の遺伝子のうちの少な
くとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つを標的にする。別の具体
的な実施態様において、該アンチセンスDNAは、上の表1で特定される遺伝子のうちの1つ
の配列(表中に提供されている遺伝子の遺伝子IDに基づいて特定されるもの)と少なくとも
約70%、80%、90%、95%、98%、又は100%相補的な配列を有する。

0101

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の具体的な実
施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるsh
RNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝
子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための
本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にす
る。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の
方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様にお
いて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製する
ための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MCL1を標
的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に
記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子BCL2を標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPMIDを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、
胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎
盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存
関連遺伝子AKT3を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製す
るための本明細書に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具
体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用
されるshRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0102

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるshRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CCNE1、CCNF
、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、VEGFA、MYB
、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を標的にする

0103

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施
態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアン
チセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセン
スRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別の具体的な実施態様において
、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA
は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは
、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強
胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生
存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製
するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子BCL2を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するた
めの本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子P
PMIDを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本
明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的に
する。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載
の方法で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるアンチセンスRNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0104

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスRNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CC
NE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、V
EGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を
標的にする。

0105

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND1を標的にする。別の
具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使
用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCND3を標的にする。別の具体的
な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用され
るアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNE1を標的にする。別の具体的な実施
態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアン
チセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CCNFを標的にする。別の具体的な実施態様に
おいて、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセン
スDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDK6を標的にする。別の具体的な実施態様において
、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNA
は、胎盤幹細胞生存関連遺伝子PPP2R5Cを標的にする。別の具体的な実施態様において、
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは
、胎盤幹細胞生存関連遺伝子CDC25Aを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強
胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎
盤幹細胞生存関連遺伝子WEE1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹
細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細
胞生存関連遺伝子CHEK1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞
を作製するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生
存関連遺伝子MCL1を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製
するための本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連
遺伝子BCL2を標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するた
めの本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子P
PMIDを標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本
明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子HMGA1を
標的にする。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書
に記載の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子AKT3を標的に
する。別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載
の方法で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子VEGFAを標的にする。
別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法
で使用されるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子MYBを標的にする。別の具体
的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用さ
れるアンチセンスDNAは、胎盤幹細胞生存関連遺伝子ITGA2を標的にする。

0106

別の具体的な実施態様において、増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方
法で使用されるアンチセンスDNAは、以下の胎盤幹細胞生存関連遺伝子:CCND1、CCND3、CC
NE1、CCNF、CDK6、PPP2R5C、CDC25A、WEE1、CHEK1、MCL1、BCL2、PPMID、HMGA1、AKT3、V
EGFA、MYB、及び/又はITGA2のうちの2つ、3つ、又はそれより多く(すなわち、組合せ)を
標的にする。

0107

別の具体的な実施態様において、胎盤幹細胞の生存関連遺伝子とshRNA又はアンチセン
スRNAとの接触は、該胎盤幹細胞における該遺伝子のmRNAレベルの減少をもたらし、例え
ば、得られた増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝子のmRNAレベルは、未修飾の胎盤幹細
胞(すなわち、shRNA又はアンチセンスRNAと接触させられていない胎盤幹細胞)における同
じ遺伝子のmRNAレベルと比べて減少している。ある実施態様において、本明細書に記載の
方法に従って産生された増強胎盤幹細胞における生存関連遺伝子のmRNAレベルは、例えば
、未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の発現(mRNAレベル)と比較して、約、最大、又は
多くとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、6
5%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は99%減少している。

0108

本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRNA、及びs
hRNAmirは、商業的販売会社(例えば、Ambion; Dharmafect)よって供給されることができ
るか、又は例えば、固相合成によって、もしくは例えば、オリゴヌクレオチド及び類似体
のプロトコル(Protocols for Oligonucleotides and Analogs)、Agrawal編(1993)、Human
a Press; Scaringe, Methods(2001), 23, 206-217. Gaitらの文献、RNA:タンパク質相互
作用への化学合成RNAの適用(Applications of Chemically synthesized RNA in RNA: Pro
tein Interactions)、Smith編(1998), 1-36. Galloらの文献、Tetrahedron(2001), 57, 5
707-5713に記載されている手順に従って合成されることができる。

0109

アンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRNA、shRNAmir、及び増強胎盤幹細胞の産生に
有用な他の分子は、当技術分野で公知の種々の方法によって同定することができる。ある
実施態様において、そのようなアンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRNA、shRNAmir、
及び他の調節性分子(例えば、調節性RNA分子)は、1以上のライブラリー、例えば、市販の
ライブラリー(Thermo Scientific, shRNAmirライブラリー)から、任意に、スクリーニン
グ方法、例えば、ミディアム又はハイスループットスクリーニングによって同定され、取
得される。一実施態様において、そのようなライブラリーは、広範な遺伝子を包含するこ
とができるか(例えば、ヒトゲノム標的化ライブラリー)、又は特定の標的遺伝子もしくは
遺伝子ファミリーを包含するように予め規定することができる(例えば、ヒト核受容体標
的化ライブラリー、ホスファターゼ標的化ライブラリーなど)。スクリーニング方法は、
例えば、自動ロボット工学、液体処理装置、データ処理ソフトウェア、及び/又は高感度
検出器、例えば、Precision XS自動ピペッターシステム、EL406液体処理システム、又は
相乗作用プレートリーダーを用いて実施することができる。

0110

ある実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA、アンチ
センスDNA、shRNA、及びshRNAmirは、約8〜約100、約8〜約80、10〜50、13〜80、13〜50
、13〜30、13〜24、18〜22、19〜23、20〜80、20〜50、20〜30、又は20〜24個のヌクレオ
塩基(ヌクレオ塩基(すなわち、約1〜約100個の連結ヌクレオシド))を含む。

0111

本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRNA、及びs
hRNAmirは、一本鎖又は二本鎖であることができ、修飾されたもの又は未修飾のものであ
ることができる。ある実施態様において、該アンチセンスRNA、アンチセンスDNA、miR模
倣物、shRNA、shRNAmir、及び他の調節性RNA分子は、約1〜約100、約8〜約80、10〜50、1
3〜80、13〜50、13〜30、13〜24、18〜22、19〜23、20〜80、20〜50、20〜30、又は20〜2
4個のヌクレオ塩基(すなわち、約1〜約100個の連結ヌクレオシド)を含む。ある実施態様
において、本明細書に記載の方法で使用されるアンチセンスRNA、アンチセンスDNA、shRN
A、及びshRNAmirは一本鎖であり、約12〜約35個のヌクレオ塩基(すなわち、約12〜約35個
の連結ヌクレオシド)を含む。一実施態様において、本明細書に記載の方法で使用される
アンチセンスRNA、アンチセンスDNA、miR模倣物、shRNA、及びshRNAmirは、約10、11、12
、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32
、33、34、又は35ヌクレオ塩基の長さである。

0112

本明細書に記載の方法で使用されるshRNAmirは、任意の公知の方法によって、細胞に送
達することができる。具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法で使用されるsh
RNAmirは、真核細胞発現ベクターに組み込まれる。別の具体的な実施態様において、本明
細書に記載の方法で使用されるshRNAmirは、遺伝子発現用のウイルスベクターに組み込ま
れる。そのようなウイルスベクターとしては、レトロウイルスベクター、例えば、レンチ
ウイルス及びアデノウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。具体的な実施態様
において、本明細書に記載の方法で使用されるshRNAmirは、レンチウイルスベクターに組
み込まれる。

0113

(5.1.4胎盤幹細胞への調節性分子の送達)
本明細書に記載の方法で使用される調節性オリゴマー又はポリマー分子は、トランス
クション(例えば、一過性のもしくは安定なトランスフェクション)又は当技術分野で公
知の他の手段によって、胎盤幹細胞に送達することができる。ある実施態様において、該
トランスフェクションは、例えば、脂質(例えば、リポソーム)、リン酸カルシウム、シク
デキストリンデンドリマー、もしくはポリマー(例えば、カチオン性ポリマー)を用い
て;エレクトロポレーションオプティカルトランスフェクション、遺伝子エレクトロ
ランスファー、インペイルフェクション(impalefection)、遺伝子銃、もしくはマグネト
フェクション(magnetofection)によって;ウイルス(例えば、ウイルスキャリア)によって;
又はこれらの組合せによって実施することができる。一実施態様において、該トランスフ
ェクションは、市販のトランスフェクション試薬又はキット(例えば、Ambion, siPORT(商
標)アミン, siPORT NeoFX's; Dharmafect, Dharmafect 3トランスフェクション試薬又はD
harmafect 1トランスフェクション試薬; Invitrogen, Lipofectamine RNAiMAX; Integrat
ed DNA Technologies, Transductin; Mirus BioLLC, TransIT-siQUEST, TransIT-TKO)を
用いて実施される。具体的な実施態様において、該トランスフェクションは、Dharmafect
1トランスフェクション試薬とともに、Dharmacon ON-TARGET plusSMARTpool(登録商標)
siRNA試薬を用いて実施することができる。いくつかの実施態様において、該トランスフ
ェクションは、限定されないが、マイクロタイタープレート(例えば、96ウェルプレート)
及びマイクロプレートリーダー(例えば、相乗作用プレートリーダー)、又は自動化システ
ム、例えば、Precision XS自動ピペッターシステム、EL406液体処理システムの使用を含
む、ミディアム又はハイスループット様式で構成することができる。他の実施態様におい
て、該トランスフェクションは、限定されないが、組織培養ディッシュ又は培養フラスコ
(例えば、T25、T75、もしくはT225フラスコ)の使用を含む、ラージスケールで構成される
。胎盤幹細胞を、組織培養容器、例えば、ディッシュ、フラスコ、マルチウェルプレート
などにプレーティングし、胎盤幹細胞が、トランスフェクションの時点で約20〜80%コン
フルエンス又は約30〜70%コンフルエンスになるまで増殖するのに十分な時間、培養する
ことができる。例えば、トランスフェクションの時点で、96ウェルプレートに、1ウェル
当たり約2000、2500、3000、3500、又は4000個の胎盤幹細胞が存在し得る。一実施態様に
おいて、胎盤幹細胞は、トランスフェクションの時点で約50%コンフルエンスである。別
の実施態様において、トランスフェクションの時点で、96ウェルプレートに、1ウェル当
たり約3000又は3500個の胎盤幹細胞が存在する。別の実施態様において、トランスフェク
ションの時点で、96ウェルプレートに、1ウェル当たり約3500個の胎盤幹細胞が存在する

0114

本明細書に記載の方法で使用される調節性オリゴマー又はポリマー分子は、例えば、一
過性の又は安定なトランスフェクションによって細胞に投与することができる。一実施態
様において、調節性オリゴマー又はポリマー分子の安定なトランスフェクションは、例え
ば、機能的な調節性オリゴマー又はポリマー分子を発現するプラスミド又は発現ベクター
の使用によって実施することができる。一実施態様において、そのようなプラスミド又は
発現ベクターは、選択可能マーカー(例えば、抗生物質選択マーカー)を含む。別の実施態
様において、そのようなプラスミド又は発現ベクターは、サイトメガロウイルス(CMV)プ
モーターRNAポリメラーゼIII(RNA pol III)プロモーター(例えば、U6もしくはH1)、
又はRNAポリメラーゼII(RNA pol II)プロモーターを含む。

0115

ある実施態様において、本明細書に記載の方法に従って使用されるプラスミド又は発現
ベクターは、市販されている(例えば、Ambion, pSilencer(商標) 4.1-CMVベクター)。哺
動物発現ベクターの他の例としては、サイトメガロウイルスプロモーターを含むpLOC(O
pen Biosystems); pCDM8(Seedの文献、Nature 329:840(1987))及びpMT2PC(Kaufmanらの文
献、EMBO J. 6:187-195(1987))が挙げられる。使用し得る他の例となる発現ベクターとし
ては、pFN10A(ACT)FLEXI(登録商標)ベクター(Promega)、pFN11A(BIND) FLEXI(登録商標)
ベクター(Promega)、pGL4.31[luc2P/GAL4UAS/Hygro](Promega)、pFC14K(HALOTAG(登録商
標) 7)MCVFLEXI(登録商標)ベクター(Promega)、pFC15A(HALOTAG(登録商標) 7) MCV FLE
XI(登録商標)ベクター(Promega)などが挙げられる。

0116

哺乳動物細胞で使用される場合、発現ベクターの制御機能は、ウイルスの調節エレメン
トによって提供することができる。例えば、一般に使用されるプロモーターは、ポリオ
マウイルス、アデノウイルス2、サイトメガロウイルス、及びサルウイルス40に由来する
。さらなる好適な発現系は、例えば、Sambrookら編、分子クローニング:実験マニュアル(
Molecular Cloning: A Laboratory Manual)、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory, C
old Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y.(1989)の第16章及び第
17章に記載されている。

0117

組換え発現ベクターは、例えば、発現されるべき遺伝子をコードする核酸配列に作動可
能に連結され得る1以上の制御配列を含むことができる。そのような制御配列は、例えば
、Goeddelの文献、Gene Expression Technology: Methodsin Enzymology 185, Academic
Press, San Diego, Calif.(1990)に記載されている。ある実施態様において、該ベクタ
ーは、胎盤幹細胞におけるヌクレオチド配列の構成的発現を指令する制御配列を含む。あ
る他の実施態様において、該ベクターは、例えば、化学薬品、例えば、テトラサイクリン
との接触によって誘導可能である制御配列を含む。

0118

調節性オリゴマー又はポリマー分子は、当業者に公知の任意の技術によって、例えば、
直接的なトランスフェクションによって、細胞に投与することができる。例えば、該直接
的なトランスフェクションは、トランスフェクションの前に細胞を予めプレーティングし
トランスフェクション複合体への暴露の前に一定期間(例えば、24時間)、該細胞を再接
着させ、成長再開させる工程を含むことができる。調節性オリゴマー又はポリマー分子
は、リバーストランスフェクションによって、細胞に投与することもできる。例えば、該
リバーストランスフェクションは、プレーティングの前、細胞が浮遊状態にある間に、ト
ランスフェクション複合体を該細胞に添加する工程を含むことができる。

0119

様々な実施態様において、胎盤幹細胞に対する調節性オリゴマー又はポリマー分子の効
果、例えば、該胎盤幹細胞から増強胎盤幹細胞を作製するための該胎盤幹細胞における1
以上の生存関連遺伝子の下方調節は、最大、約、又は多くとも1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、もしくは23時間、又は1、2
、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、2
4、25、26、27、もしくは28日、又はそれより長い間持続することができる。ある実施態
様において、本明細書に記載の方法を用いて作製された増強胎盤幹細胞は、該増強胎盤幹
細胞が産生された時から多くとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15
、16、17、18、19、20、21、22、もしくは23時間、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、もしくは28
日以内に使用される(例えば、対象に投与される)。ある実施態様において、本明細書に記
載の方法を用いて作製された増強胎盤幹細胞は、使用前に(例えば、対象への投与の前に)
保存、例えば、凍結保存される。ある実施態様において、本明細書に記載の方法を用いて
作製された増強胎盤幹細胞は、保存、例えば、凍結保存され、その後、本明細書に提供さ
れる方法に従って、修飾され、その後、対象に投与される。ある実施態様において、増強
胎盤幹細胞に対する調節性オリゴマー又はポリマー分子の効果は、誘導可能である。ある
他の実施態様において、胎盤幹細胞が修飾されて、増強胎盤幹細胞が産生される時と増強
胎盤幹細胞が投与又は凍結保存される時の間に、細胞の拡大(増強胎盤幹細胞の培養、増
殖など)は全く又は実質的に全く行われない。

0120

本明細書に記載の方法で使用される調節性オリゴマー又はポリマー分子の機能(例えば
、生存関連遺伝子のサイレンシング)、例えば、遺伝子サイレンシングのレベル又は程度
の評価は、細胞によるタンパク質産生又は核酸産生の検出のための任意の当技術分野で認
められている方法によって達成することができる。例えば、評価は、そのような核酸配列
をトランスフェクトしていない同等の胎盤幹細胞と比較して、増強胎盤幹細胞の試料(例
えば、10×105〜10×107個の増強胎盤幹細胞、又は該増強胎盤幹細胞の1%、2%、3%、4
%、5%、6%、7%、8%、9%、もしくは10%の試料)中の対象となる遺伝子のmRNA又はタ
ンパク質レベルを決定することにより実施することができる。そのような評価は、例えば
、核酸に基づく方法、例えば、ノーザンブロット解析、、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反
応(RT-PCR)、リアルタイムPCR、定量的PCRなどを用いて実施することができる。他の実施
態様において、タンパク質の発現は、対象となるタンパク質に結合する抗体を用いて、例
えば、ELISA、サンドイッチアッセイなどで評価することができる。具体的な実施態様に
おいて、本明細書に記載の方法を用いて作製された増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾の
胎盤幹細胞(例えば、同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞)と比較して、5%、10%、15
%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%
、85%、90%、95%、又は100%少ない標的遺伝子(例えば、生存関連遺伝子)のmRNAを産
生する。具体的な実施態様において、本明細書に記載の方法を用いて作製された増強胎盤
幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞(例えば、同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞)
と比較して、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60
%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は100%少ない標的遺伝子(例えば、
生存関連遺伝子)のタンパク質を産生する。

0121

(5.2 増強胎盤幹細胞の使用)
本明細書に記載の増強胎盤幹細胞1つの利点は、それらが、未修飾の胎盤幹細胞(例えば
、その開示が引用により完全に本明細書中に組み込まれる、米国特許第7,311,904号;第7,
311,905号;第7,468,276号、及び第8,057,788号に記載されている胎盤幹細胞)の機能的特
徴を維持し、さらに、例えば、細胞死を引き起こす条件に暴露された(細胞死を引き起こ
す条件で培養された)ときに、未修飾の胎盤幹細胞と比較して、生存の増加を示すことで
ある。したがって、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、対象への胎盤幹細胞の投与を含
む方法で有利に使用することができ、ここで、該胎盤幹細胞は、対象に投与したとき、環
境的な傷害に暴露される(例えば、該胎盤幹細胞は、投与後、他の細胞、抗体、血液成分(
例えば、補体、血清)、及び他の宿主細胞成分に暴露される)。

0122

一実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、望ましくないもしくは有害
な免疫応答によって引き起こされるか、又は該免疫応答に関連する疾患、障害、又は状態
、例えば、炎症性要素を有する疾患、障害、又は状態を有し、或いは該疾患、障害、又は
状態を発症するリスクのある個体を治療する方法で使用することができる。別の実施態様
において、本明細書に提供されるのは、免疫細胞を複数の増強胎盤幹細胞(例えば、増強
胎盤幹細胞を含む組成物)と接触させることにより、免疫細胞又は複数の免疫細胞の活性
、例えば、増殖を調節する、例えば、抑制する方法である。そのような方法に従って、治
療有効量の増強胎盤幹細胞を個体に投与することができ、ここで、投与された増強胎盤幹
細胞は、例えば、同じ様式で投与された未修飾の胎盤幹細胞よりも長い期間、該個体で生
存することができる。

0123

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、免疫応答を抑制する方法であ
って、複数の免疫細胞を、複数の増強胎盤幹細胞と、該増強胎盤幹細胞が免疫応答を検出
可能な程度に抑制するのに十分な時間接触させることを含む、方法であり、ここで、該増
強胎盤幹細胞は、混合リンパ球反応(MLR)アッセイ又は退縮アッセイで、T細胞増殖を検出
可能な程度に抑制する。この方法との関連における「免疫細胞」は、免疫系の任意の細胞
、特に、T細胞及びNK(ナチュラルキラー)細胞を意味する。したがって、本方法の様々な
実施態様において、増強胎盤幹細胞は、複数の免疫細胞と接触させられ、ここで、該複数
の免疫細胞は、複数のT細胞(例えば、複数のCD3+ T細胞、CD4+ T細胞、及び/もしくはCD8
+ T細胞)、並びに/又はナチュラルキラー細胞であるか、或いはこれらの細胞を含む。本
方法との関連における「免疫応答」は、免疫細胞によって通常知覚される刺激に対する免
疫細胞による任意の応答、例えば、抗原の存在に対する応答であることができる。様々な
実施態様において、免疫応答は、外来抗原、例えば、輸血もしくは移植片に存在する抗原
、又は自己免疫疾患に見られる自己抗原に応答したT細胞(例えば、CD3+ T細胞、CD4+ T細
胞、及び/又はCD8+ T細胞)の増殖であることができる。免疫応答は、移植片に含まれるT
細胞の増殖であることもできる。免疫応答は、ナチュラルキラー(NK)細胞の任意の活性、
樹状細胞の成熟などであることもできる。免疫応答は、1以上のクラスの免疫細胞の活性
局所的、組織特異的、もしくは器官特異的、又は全身的効果であることもでき、例えば
、免疫応答は、移植片対宿主病、炎症、炎症関連瘢痕組織の形成、自己免疫疾患(例えば
関節リウマチI型糖尿病エリテマトーデスなど)、及び同様の疾患であることができ
る。

0124

そのような状況において本明細書で使用される「接触させること」は、胎盤幹細胞と免
疫細胞を一緒に、単一の容器(例えば、培養デュッシュ、フラスコ、バイアルなど)に、又
はインビボに、例えば、同じ個体(例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)に入れることを包含
する。一実施態様において、該接触させることは、免疫細胞の免疫機能の変化が検出可能
となるのに十分な時間かつ十分な数の増強胎盤幹細胞及び免疫細胞を用いて行われる。あ
る実施態様において、該接触させることは、免疫機能(例えば、抗原に応答するT細胞増殖
)を、増強胎盤幹細胞の非存在下での免疫機能と比較して、少なくとも50%、60%、70%
、80%、90%、又は95%抑制するのに十分である。インビボの状況におけるそのような抑
制は、インビトロアッセイ(下記参照)で決定することができる;すなわち、インビトロア
ッセイでの抑制の程度から、増強胎盤幹細胞の特定の数とレシピエント個体における免疫
細胞の数を基に、該個体における抑制の程度を推定することができる。

0125

増強胎盤幹細胞が免疫応答を抑制する能力は、例えば、インビトロで評価することがで
きる。ある実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾
の胎盤幹細胞と少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%
同じ程度、免疫応答を抑制する。ある実施態様において、本明細書に提供される増強胎盤
幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞と同じ程度まで、免疫応答を抑制する。例えば、
複数の増強胎盤幹細胞は、CD4+又はCD8+ T細胞と樹状細胞(DC)と増強胎盤幹細胞とを約10
:1:2の比で組み合わせることを含むMLRで試験することができ、その場合、該T細胞を、例
えば、娘細胞分配されるCFSEなどの色素で染色し、かつ該T細胞を約6日間増殖させる。
増強胎盤幹細胞の存在下での6日目のT細胞増殖が、DCの存在下かつ胎盤幹細胞の非存在下
でのT細胞増殖と比較して検出可能な程度に低下している場合、該複数の増強胎盤幹細胞
は免疫抑制性である。さらに、未修飾の胎盤幹細胞を用いる対照並行して実施して、増
強胎盤幹細胞が未修飾又は未処理の胎盤幹細胞よりも免疫抑制性であることを示すことが
できる。そのようなMLRにおいて、例えば、増強胎盤幹細胞は、解凍するか、又は培養物
から回収することができる。約20,000個の増強胎盤幹細胞を、100μlの培地(RPMI1640、
1mMHEPES緩衝液、抗生物質、及び5%プールヒト血清)に再懸濁させ、ウェルの底に2時間
接着させる。CD4+及び/又はCD8+ T細胞を、全末梢血単核細胞Miltenyi磁気ビーズから単
離する。該細胞をCFSE染色し、1ウェル当たり合計100,000個のT細胞(CD4+ T細胞のみ、CD
8+ T細胞のみ、又は同等量のCD4+ T細胞及びCD8+ T細胞)を添加する。ウェル中の容積を2
00μlとし、MLRを進行させる。退縮アッセイ又はBTRアッセイを同様の様式で使用するこ
とができる。

0126

別の態様において、本明細書に提供されるのは、血管新生を促進するための方法である
。具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象、例えば、ヒト対象にお
ける血管新生を促進するための方法であって、該対象に、本明細書に記載の増強胎盤幹細
胞又はその組成物を投与することを含む、方法である。ある実施態様において、本明細書
に提供される増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞と少なくとも50%、60%、
70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%同じ程度、血管新生を促進する。ある実
施態様において、本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、対応する未修飾の胎盤幹細胞
と同じ程度に血管新生を促進する。細胞(例えば、増強胎盤幹細胞を含む、胎盤幹細胞)が
血管新生を促進する能力を測定するためのアッセイは、当技術分野で公知であり(例えば
、その開示が引用により完全に本明細書中に組み込まれる米国特許出願公開第2011/02501
82号を参照のこと)、これには、例えば、細胞が内皮細胞による管形成を促進する能力の
アッセイ、細胞が内皮細胞の遊走及び/又は増殖を促進する能力のアッセイ、並びに細胞
が血管新生を促進する因子を分泌する能力のアッセイがある。

0127

本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、1以上の第二のタイプの幹細胞、例えば、骨髄
間葉系幹細胞とともに投与することができる。そのような第二の幹細胞は、該増強胎盤
幹細胞とともに、例えば、約1:10〜約10:1の比で、個体に投与することができる。

0128

本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、当技術分野で公知の任意の様式で、例えば、全身
的に、局所的に、静脈内に、筋肉内に、腹腔内に、眼内に、非経口的に、髄腔内に、又は
器官、例えば、膵臓に直接的に、個体に投与することができる。インビボ投与については
、増強胎盤幹細胞を、以下に記載されているような、医薬組成物として製剤化することが
できる。

0129

(5.3 増強胎盤幹細胞及び増強胎盤幹細胞集団)
本明細書に提供される増強胎盤幹細胞は、本明細書に記載の方法を用いて、胎盤幹細胞
から産生される。増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法によれば、本明
細書に記載の増強胎盤幹細胞は、1以上の生存関連遺伝子(本明細書で特定されるもの、例
えば、上の表1で特定される1以上の生存関連遺伝子)を、対応する未修飾の胎盤幹細胞に
おける同じ生存関連遺伝子の発現と比較して、減少又は増加したレベルで発現する(すな
わち、該1以上の生存関連遺伝子の発現は下方調節される)。

0130

胎盤幹細胞は、胎児起源又は母親起源のどちらかであることができる(すなわち、母親
又は胎児のどちらかの遺伝子型を有することができる)。胎盤幹細胞の集団、又は胎盤幹
細胞を含む細胞の集団は、もっぱら胎児起源もしくはもっぱら母親起源の胎盤幹細胞を含
むことができ、又は胎児起源と母親起源の両方の胎盤幹細胞の混合集団を含むことできる
。胎盤幹細胞、及び胎盤幹細胞を含む細胞の集団は、例えば、以下で論じられる形態的特
性、マーカー特性、及び培養特性によって特定し、選択することができる。

0131

(5.3.1物理的及び形態的特性)
増強胎盤幹細胞を作製するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞は、初
代培養で又は細胞培養で培養したとき、組織培養基材、例えば、組織培養容器表面(例え
ば、組織培養プラスチック)に接着する。培養下の胎盤幹細胞は、いくつかの細胞質突起
が中央の細胞体から伸びている、全般的線維芽細胞様の星状外観をしている。しかし
ながら、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞を作製するための方法で使用される胎盤幹細胞
は、線維芽細胞よりも多くの数のそのような突起を示すので、該胎盤幹細胞は、同じ条件
下で培養された線維芽細胞と形態的に区別できる。形態的に、胎盤幹細胞は、培養下で一
般により丸みを帯びた又は敷石状の形態を示す造血幹細胞とも区別できる。

0132

したがって、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、例えば、線維芽細胞及び造血幹細胞
とは異なる。さらに、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、特に、胎盤幹細胞の細胞死を
引き起こす条件に暴露され及び/又は該条件下で培養されたときに該細胞が生存する能力
に関して、増強胎盤幹細胞を作製するために使用される胎盤幹細胞(すなわち、未修飾の
胎盤幹細胞)とは異なる。

0133

(5.3.2細胞表面マーカー、分子マーカー、及び遺伝子マーカー)
未修飾の胎盤幹細胞と同様に、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、増強胎盤幹細胞、
又は増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団を同定及び/又は単離するために使用することがで
きる複数のマーカーを発現する。一般に、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞と関連する同
定マーカーは、該増強胎盤幹細胞が由来する胎盤幹細胞(すなわち、増強胎盤幹細胞を作
製するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)を同定するために使用する
ことができるものと同じである。したがって、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、細胞
表面マーカー、分子マーカー、及び遺伝子マーカーに関して、未修飾の胎盤幹細胞と同等
であり、これらの細胞間の違いは、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞が、生存関連遺伝子
のうちの少なくとも1つ(例えば、上の表1で特定される遺伝子のうちの少なくとも1つ)を
、同等量の対応する未修飾の胎盤幹細胞における該遺伝子の発現と比べてより低いレベル
で発現すること、すなわち、少なくとも1つの生存関連遺伝子が、本明細書に記載の増強
胎盤幹細胞で下方調節/阻害される(その場合、該生存関連遺伝子は、未修飾の胎盤幹細胞
では下方調節/阻害されない)ことである。

0134

本明細書に記載の増強胎盤幹細胞は、該増強胎盤幹細胞が由来する胎盤幹細胞と同様、
骨髄由来間葉系細胞でも、脂肪由来間葉系幹細胞でも、臍帯血、胎盤血、又は末梢血から
得られる間葉系細胞でもない。

0135

ある実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を
産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)は、フローサイトメトリ
ーによって検出したとき、CD34-、CD10+、及びCD105+である。具体的な実施態様において
、本明細書に記載の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤
幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)は、神経表現型
の細胞、骨表現型の細胞、及び/又は軟骨表現型の細胞に分化する潜在能力を有する。別
の具体的な実施態様において、本明細書に記載の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎
盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される
胎盤幹細胞)はさらに、CD200+である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載
の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生する
ための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、CD45-又はCD90+である
。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増
強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用さ
れる胎盤幹細胞)はさらに、フローサイトメトリーによって検出したとき、CD45-及びCD90
+である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の単離されたCD34-、CD10+、C
D105+、CD200+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記
載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、フローサイトメトリーによって検出したと
き、CD90+又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の単離され
たCD34-、CD10+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するた
めの本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、フローサイトメトリーに
よって検出したとき、CD90+及びCD45-であり、すなわち、該細胞は、CD34-、CD10+、CD45
-、CD90+、CD105+、及びCD200+である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載
の該CD34-、CD10+、CD45-、CD90+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹
細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、CD80-及
びCD86-である。

0136

ある実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を
産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)は、フローサイトメトリ
ーによって検出したとき、CD34-、CD10+、CD105+、及びCD200+、かつCD38-、CD45-、CD80
-、CD86-、CD133-、HLA-DR,DP,DQ-、SSEA3-、SSEA4-、CD29+、CD44+、CD73+、CD90+、CD1
05+、HLA-A,B,C+、PDL1+、ABC-p+、及び/又はOCT-4+のうちの1つ又は複数である。他の実
施態様において、本明細書に記載のCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強
胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)のいずれか
はさらに、CD29+、CD38-、CD44+、CD54+、SH3+、又はSH4+のうちの1つ又は複数である。
別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹
細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、CD44+で
ある。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の単離されたCD34-、CD10+、CD10
5+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使
用される胎盤幹細胞)のいずれかはさらに、CD117-、CD133-、KDR-(VEGFR2-)、HLA-A,B,C+
、HLA-DP,DQ,DR-、もしくはプログラム死-1リガンド(PDL1)+のうちの1つもしくは複数、
又はこれらの任意の組合せである。

0137

別の実施態様において、本明細書に記載のCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞(及び/
又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)は
さらに、CD13+、CD29+、CD33+、CD38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD62E-、CD62L-、CD62P-
、SH3+(CD73+)、SH4+(CD73+)、CD80-、CD86-、CD90+、SH2+(CD105+)、CD106/VCAM+、CD11
7-、CD144/VE-カドヘリンlow、CD184/CXCR4-、CD200+、CD133-、OCT-4+、SSEA3-、SSEA4-
、ABC-p+、KDR-(VEGFR2-)、HLA-A,B,C+、HLA-DP,DQ,DR-、HLA-G-、もしくはプログラム死
-1リガンド(PDL1)+のうちの1つもしくは複数、又はこれらの任意の組合せである。別の実
施態様において、本明細書に記載のCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞(及び/又は増強
胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)はさらに、C
D13+、CD29+、CD33+、CD38-、CD44+、CD45-、CD54/ICAM+、CD62E-、CD62L-、CD62P-、SH3
+(CD73+)、SH4+(CD73+)、CD80-、CD86-、CD90+、SH2+(CD105+)、CD106/VCAM+、CD117-、C
D144/VE-カドヘリンlow、CD184/CXCR4-、CD200+、CD133-、OCT-4+、SSEA3-、SSEA4-、ABC
-p+、KDR-(VEGFR2-)、HLA-A,B,C+、HLA-DP,DQ,DR-、HLA-G-、及びプログラム死-1リガ
ド(PDL1)+である。

0138

別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤
幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)のいずれかはさ
らに、フローサイトメトリーによって検出したとき、ABC-p+であるか、又は逆転写酵素ポ
メラーゼ連鎖反応(RT-PCR)によって決定したとき、OCT-4+(POU5F1+)であり、ここで、A
BC-pは、胎盤特異的ABC輸送体タンパク質(乳癌耐性タンパク質(BCRP)又はミトキサントロ
耐性タンパク質(MXR)としても知られる)であり、OCT-4は、オクタマー-4タンパク質(PO
U5F1)である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/
又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)の
いずれかはさらに、フローサイトメトリーによって決定したとき、SSEA3-又はSSEA4-であ
り、ここで、SSEA3は、ステージ特異的胎児抗原3であり、SSEA4は、ステージ特異的胎児
抗原4である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/
又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)の
いずれかはさらに、SSEA3-及びSSEA4-である。

0139

別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤
幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)のいずれかは、M
HC-I+(例えば、HLA-A,B,C+)、MHC-II-(例えば、HLA-DP,DQ,DR-)、もしくはHLA-G-のうち
の1つもしくは複数であるか、又は本明細書に記載の増強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤
幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用される胎盤幹細胞)のいずれかはさ
らに、MHC-I+(例えば、HLA-A,B,C+)、MHC-II-(例えば、HLA-DP,DQ,DR-)、もしくはHLA-G-
のうちの1つもしくは複数である。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載の増
強胎盤幹細胞(及び/又は増強胎盤幹細胞を産生するための本明細書に記載の方法で使用さ
れる胎盤幹細胞)のいずれかはさらに、MHC-I+(例えば、HLA-A,B,C+)、MHC-II-(例えば、H
LA-DP,DQ,DR-)、及びHLA-G-である。

0140

また本明細書に提供されるのは、本明細書に記載の増強胎盤幹細胞の集団である。ある
実施態様において、本明細書に記載されるのは、本明細書に記載の単離された増強胎盤幹
細胞を含む増強胎盤幹細胞の集団であり、ここで、該細胞の集団は、例えば、少なくとも
10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75
%、80%、85%、90%、95%、又は98%の単離されたCD10+、CD105+、及びCD34-増強胎盤
幹細胞を含む;すなわち、該集団内の細胞の少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、3
5%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又
は98%は、単離されたCD10+、CD105+、及びCD34-増強胎盤幹細胞である。具体的な実施態
様において、該単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、CD200+である
。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD34-、CD10+、CD105+、CD200+増強胎盤
幹細胞はさらに、フローサイトメトリーによって検出したとき、CD90+又はCD45-である。
別の具体的な実施態様において、該単離されたCD34-、CD10+、CD105+、CD200+増強胎盤幹
細胞はさらに、フローサイトメトリーによって検出したとき、CD90+及びCD45-である。別
の具体的な実施態様において、上記の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞の
いずれかはさらに、CD29+、CD38-、CD44+、CD54+、SH3+、又はSH4+のうちの1つ又は複数
である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹
細胞、又は単離されたCD34-、CD10+、CD105+、CD200+胎盤幹細胞はさらに、CD44+である
。上記の単離されたCD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団のいずれかの
具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD13+、CD29+、CD33
+、CD38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD62E-、CD62L-、CD62P-、SH3+(CD73+)、SH4+(CD73+)
、CD80-、CD86-、CD90+、SH2+(CD105+)、CD106/VCAM+、CD117-、CD144/VE-カドヘリンlow
、CD184/CXCR4-、CD200+、CD133-、OCT-4+、SSEA3-、SSEA4-、ABC-p+、KDR-(VEGFR2-)、H
LA-A,B,C+、HLA-DP,DQ,DR-、HLA-G-、もしくはプログラム死-1リガンド(PDL1)+のうちの1
つもしくは複数、又はこれらの任意の組合せである。別の具体的な実施態様において、該
CD34-、CD10+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、CD13+、CD29+、CD33+、CD38-、CD44+、C
D45-、CD54/ICAM+、CD62E-、CD62L-、CD62P-、SH3+(CD73+)、SH4+(CD73+)、CD80-、CD86-
、CD90+、SH2+(CD105+)、CD106/VCAM+、CD117-、CD144/VE-カドヘリンlow、CD184/CXCR4-
、CD200+、CD133-、OCT-4+、SSEA3-、SSEA4-、ABC-p+、KDR-(VEGFR2-)、HLA-A,B,C+、HLA
-DP,DQ,DR-、HLA-G-、及びプログラム死-1リガンド(PDL1)+である。

0141

ある実施態様において、該細胞の集団内の単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+
、CD34-、CD38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH2+、SH3+、SH4+、SSEA3-、SSEA4-、OC
T-4+、及びABC-p+のうちの1つもしく複数、又は全てであり、ここで、該単離された増強
胎盤幹細胞を作製する方法で使用される該胎盤幹細胞は、胎盤組織の物理的及び/又は酵
素的破壊によって得られた。具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は
、OCT-4+及びABC-p+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細
胞は、OCT-4+及びCD34-であり、ここで、該単離された増強胎盤幹細胞は、以下の特徴: C
D10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH3+、SH4+、SSEA3-、及びSSEA4-のうちの
少なくとも1つを有する。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞
は、OCT-4+、CD34-、CD10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH3+、SH4+、SSEA3-
、及びSSEA4-である。別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+、
CD34-、SSEA3-、及びSSEA4-である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強
胎盤幹細胞は、OCT-4+及びCD34-であり、かつSH2+又はSH3+のどちらかである。別の具体
的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+、CD34-、SH2+、及びSH3
+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+、CD3
4-、SSEA3-、及びSSEA4-であり、かつSH2+又はSH3+のどちらかである。別の具体的な実施
態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+及びCD34-であり、かつSH2+又はS
H3+のどちらかであり、かつCD10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SSEA3-、又はS
SEA4-のうちの少なくとも1つである。別の具体的な実施態様において、該単離された増強
胎盤幹細胞は、OCT-4+、CD34-、CD10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SSEA3-、
及びSSEA4-であり、かつSH2+又はSH3+のどちらかである。

0142

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、SH2+、SH3+、SH4+、及びOCT-
4+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD2
9+、CD44+、CD54+、CD90+、CD34-、CD45-、SSEA3-、又はSSEA4-である。別の実施態様に
おいて、該単離された増強胎盤幹細胞は、SH2+、SH3+、SH4+、SSEA3-、及びSSEA4-である
。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、SH2+、SH3+、SH4+、
SSEA3-、及びSSEA4-、CD10+、CD29+、CD44+、CD54+、CD90+、OCT-4+、CD34-、又はCD45-
である。

0143

別の実施態様において、本明細書に記載の単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+
、CD34-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH2+、SH3+、及びSH4+であり;ここで、該単離さ
れた増強胎盤幹細胞はさらに、OCT-4+、SSEA3-、又はSSEA4-のうちの1つ又は複数である

0144

ある実施態様において、単離された増強胎盤幹細胞は、CD200+又はHLA-G-である。具体
的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD200+及びHLA-G-である。別の
具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD73+及びCD105+で
ある。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、C
D38-、又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞
はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該増強胎
盤幹細胞は、CD34-、CD38-、CD45-、CD73+、及びCD105+である。別の具体的な実施態様に
おいて、該単離されたCD200+又はHLA-G-増強胎盤幹細胞は、胚様体様体の形成を可能にす
る条件下で、単離された胎盤幹細胞を含む胎盤細胞の集団における胚様体様体の形成を促
進する。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、該増強胎盤幹
細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該単離され
た増強胎盤幹細胞は、こうしたマーカーの組合せを示さない胎盤細胞から単離されている

0145

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
CD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞を含む、例えば、CD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞が濃縮
れている、細胞の集団である。具体的な実施態様において、該集団は、胎盤細胞の集団で
ある。様々な実施態様において、該細胞集団内の細胞の少なくとも約10%、少なくとも約
20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、又は少なくとも約60%
は、単離されたCD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞である。好ましくは、該細胞集団内の細胞
の少なくとも約70%は、単離されたCD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞である。より好ましく
は、該細胞の少なくとも約90%、95%、又は99%は、単離されたCD200+、HLA-G-増強胎盤
幹細胞である。該細胞集団の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、HLA-G-増
強胎盤幹細胞はまた、CD73+及びCD105+である。別の具体的な実施態様において、該単離
されたCD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はまた、CD34-、CD38-、又はCD45-である。別の具
体的な実施態様において、該単離されたCD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はまた、CD34-、C
D38-、CD45-、CD73+、及びCD105+である。別の実施態様において、該細胞集団は、胚様体
様体の形成を可能にする条件下で培養したとき、1以上の胚様体様体を生成させる。別の
具体的な実施態様において、該細胞集団は、増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単離さ
れている。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、HLA-G-増強胎盤幹細胞
は、これらのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0146

別の実施態様において、本明細書に記載の単離された増強胎盤幹細胞は、CD73+、CD105
+、及びCD200+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は
、HLA-G-である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD34
-、CD38-、又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹
細胞は、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離され
た増強胎盤幹細胞は、CD34-、CD38-、CD45-、及びHLA-G-である。別の具体的な実施態様
において、単離されたCD73+、CD105+、及びCD200+増強胎盤幹細胞は、該単離された増強
胎盤幹細胞を含む胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき
、該集団における1以上の胚様体様体の形成を促進する。別の具体的な実施態様において
、該単離された増強胎盤幹細胞は、該単離された増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単
離されている。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、これら
のマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0147

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
単離されたCD73+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞を含む、例えば、単離されたCD73+、CD
105+、CD200+増強胎盤幹細胞について濃縮されている、細胞の集団である。様々な実施態
様において、該細胞集団内の細胞の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約
30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、又は少なくとも約60%は、単離されたCD73
+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞である。別の実施態様において、該細胞の集団内の該
細胞の少なくとも約70%は、単離されたCD73+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞である。
別の実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約90%、95%、又は99%は、
単離されたCD73+、CD105+、CD200+増強胎盤幹細胞である。該集団の具体的な実施態様に
おいて、該単離された増強胎盤幹細胞は、HLA-G-である。別の具体的な実施態様において
、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、又はCD45-である。別の具体的
な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-
である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-
、CD38-、CD45-、及びHLA-G-である。別の具体的な実施態様において、該細胞の集団は、
胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき、1以上の胚様体様体を生成させる
。別の具体的な実施態様において、該増強胎盤幹細胞の集団は、増強胎盤幹細胞ではない
胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該増強胎盤幹細胞の集団
は、これらの特徴を示さない胎盤細胞から単離されている。

0148

ある他の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD34-、C
D38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH2+、SH3+、SH4+、SSEA3-、SSEA4-、OCT-4+、HLA-
G-、又はABC-p+のうちの1つ又は複数である。具体的な実施態様において、該単離された
増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD34-、CD38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH2+、
SH3+、SH4+、SSEA3-、SSEA4-、及びOCT-4+である。別の具体的な実施態様において、該単
離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD34-、CD38-、CD45-、CD54+、SH2+、SH3+、
及びSH4+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD10
+、CD29+、CD34-、CD38-、CD45-、CD54+、SH2+、SH3+、SH4+、及びOCT-4+である。別の具
体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD34-、CD38-
、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、HLA-G-、SH2+、SH3+、SH4+である。別の具体的な実施態
様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+及びABC-p+である。別の具体的な実
施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、SH2+、SH3+、SH4+、及びOCT-4+である
。別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+、CD34-、SSEA3-、及
びSSEA4-である。具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+、CD34-、SSEA3-、及
びSSEA4-増強胎盤幹細胞はさらに、CD10+、CD29+、CD34-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+
、SH2+、SH3+、及びSH4+である。別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は
、OCT-4+及びCD34-であり、かつSH3+又はSH4+のどちらかである。別の実施態様において
、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD34-であり、かつCD10+、CD29+、 CD44+、CD54+、CD
90+、又はOCT-4+のいずれかである。

0149

別の実施態様において、単離された増強胎盤幹細胞は、CD200+及びOCT-4+である。具体
的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD73+及びCD105+である。別の
具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、HLA-G-である。別の具体的
な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞は、CD34-、CD38-、又
はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤
幹細胞は、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離さ
れたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞は、CD34-、CD38-、CD45-、CD73+、CD105+、及びHLA-
G-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞
は、該増強胎盤幹細胞を含む胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培
養したとき、該集団による1以上の胚様体様体の生成を促進する。別の具体的な実施態様
において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞は、該増強胎盤幹細胞ではない胎
盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-
4+増強胎盤幹細胞は、これらの特徴を示さない胎盤細胞から単離されている。

0150

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
CD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞を含む、例えば、CD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞について
濃縮されている、細胞の集団である。様々な実施態様において、該細胞集団内の細胞の少
なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも
約50%、又は少なくとも約60%は、単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞である。別
の実施態様において、該細胞の少なくとも約70%は、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎
盤幹細胞である。別の実施態様において、該細胞集団内の細胞の少なくとも約80%、90%
、95%、又は99%は、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞である。該単離された
集団の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに
、CD73+及びCD105+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4
+増強胎盤幹細胞はさらに、HLA-G-である。別の具体的な実施態様において、該単離され
たCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体
的な実施態様において、該単離されたCD200+、OCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、C
D38-、CD45-、CD73+、CD105+、及びHLA-G-である。別の具体的な実施態様において、該細
胞集団は、胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき、1以上の胚様体様体を
生成させる。別の具体的な実施態様において、該細胞集団は、単離されたCD200+、OCT-4+
増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、
該細胞集団は、これらのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0151

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された増
強胎盤幹細胞は、CD73+、CD105+、及びHLA-G-である。別の具体的な実施態様において、
該単離されたCD73+、CD105+、及びHLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、又はC
D45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強
胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において
、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、OCT-4+である。別の具
体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに
、CD200+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-
増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、CD45-、OCT-4+、及びCD200+である。別の具体
的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞は、該増強
胎盤幹細胞を含む胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき
、該集団における胚様体様体の形成を促進する。別の具体的な実施態様において、該単離
されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞は、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増
強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該
単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞は、これらのマーカーを示さない胎盤
細胞から単離されている。

0152

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
単離されたCD73+、CD105+、及びHLA-G-増強胎盤幹細胞を含む、例えば、単離されたCD73+
、CD105+、及びHLA-G-増強胎盤幹細胞について濃縮されている、細胞の集団である。様々
な実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少
なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、又は少なくとも約60%は、単離
されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞である。別の実施態様において、該細胞の
集団内の細胞の少なくとも約70%は、単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞
である。別の実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約90%、95%、又は
99%は、単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞である。上記の集団の具体的
な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、CD3
4-、CD38-、又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD1
05+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実
施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、OCT-4+
である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤
幹細胞はさらに、CD200+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、C
D105+、HLA-G-増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、CD45-、OCT-4+、及びCD200+であ
る。別の具体的な実施態様において、該細胞集団は、CD73+、CD105+、HLA-G-増強胎盤幹
細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該細胞集団
は、これらのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0153

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD73+及びCD105+であり、該C
D73+、CD105+細胞を含む単離された胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件
下で培養したとき、該集団における1以上の胚様体様体の形成を促進する。別の具体的な
実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-
、又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎
盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、
該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、OCT-4+である。別の具体的な実施
態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、OCT-4+、CD34-、CD
38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増
強胎盤幹細胞は、該細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様に
おいて、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞は、これらの特徴を示さない胎盤細
胞から単離されている。

0154

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
CD73+、CD105+である単離された増強胎盤幹細胞を含む、例えば、CD73+、CD105+である単
離された増強胎盤幹細胞について濃縮されている、細胞の集団であり、該細胞を含む単離
された胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき、該集団に
おける1以上の胚様体様体の形成を促進する。様々な実施態様において、該細胞の集団内
の細胞の少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、
少なくとも約50%、又は少なくとも約60%は、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細
胞である。別の実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約70%は、該単離
されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞である。別の実施態様において、該細胞の集団内の
細胞の少なくとも約90%、95%、又は99%は、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細
胞である。上記の集団の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎
盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、
該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、及びCD45-である。
別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞はさらに、O
CT-4+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細
胞はさらに、CD200+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD73+、CD105
+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、CD45-、OCT-4+、及びCD200+である。別の具体
的な実施態様において、該細胞集団は、該単離されたCD73+、CD105+増強胎盤幹細胞では
ない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該細胞集団は、これ
らのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0155

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、OCT-4+であり、該増強胎盤幹
細胞を含む単離された胎盤細胞の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養した
とき、該細胞の集団における1以上の胚様体様体の形成を促進する。具体的な実施態様に
おいて、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD73+及びCD105+である。別の具
体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、
又はCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞
はさらに、CD200+である。別の具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤
幹細胞はさらに、CD73+、CD105+、CD200+、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的
な実施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞は、OCT-4+増強胎盤幹細胞では
ない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+
増強胎盤幹細胞は、これらの特徴を示さない胎盤細胞から単離されている。

0156

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
OCT-4+である単離された増強胎盤幹細胞を含む、例えば、OCT-4+である単離された増強胎
盤幹細胞について濃縮されている、細胞の集団であり、該細胞を含む単離された胎盤細胞
の集団を胚様体様体の形成を可能にする条件下で培養したとき、該集団における1以上の
胚様体様体の形成を促進する。様々な実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なく
とも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50
%、又は少なくとも約60%は、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞である。別の実施態様
において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約70%は、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹
細胞である。別の実施態様において、該細胞の集団内の細胞の少なくとも約80%、90%、
95%、又は99%は、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞である。上記の集団の具体的な実
施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD34-、CD38-、又はCD45
-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに
、CD34-、CD38-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該単離されたOCT-4
+増強胎盤幹細胞はさらに、CD73+及びCD105+である。別の具体的な実施態様において、該
単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD200+である。別の具体的な実施態様におい
て、該単離されたOCT-4+増強胎盤幹細胞はさらに、CD73+、CD105+、CD200+、CD34-、CD38
-、及びCD45-である。別の具体的な実施態様において、該細胞集団は、該増強胎盤幹細胞
ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該細胞集団は、
これらのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0157

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された胎
盤幹細胞は、単離されたHLA-A,B,C+、CD45-、CD133-、及びCD34-増強胎盤幹細胞である。
別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、単
離された増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団であり、ここで、該細胞の集団内の細胞の少な
くとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は少なくと
も約99%は、単離されたHLA-A,B,C+、CD45-、CD133-、及びCD34-増強胎盤幹細胞である。
具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単離された増強胎盤幹細胞
の集団は、HLA-A,B,C+、CD45-、CD133-、及びCD34-増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から
単離されている。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、非母
親起源である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞の集団は、
母親成分を実質的に含まず;例えば、該単離された増強胎盤幹細胞の集団内の該細胞の少
なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、90%、85%、90%、95%
、98%、又は99%は、非母親起源である。

0158

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された増
強胎盤幹細胞は、単離されたCD10+、CD13+、CD33+、CD45-、CD117-、及びCD133-増強胎盤
幹細胞である。別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な
細胞集団は、単離された増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団であり、ここで、該細胞の集団
内の細胞の少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%
、又は少なくとも約99%は、単離されたCD10+、CD13+、CD33+、CD45-、CD117-及びCD133-
増強胎盤幹細胞である。具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単
離された増強胎盤幹細胞の集団は、該単離された増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単
離されている。別の具体的な実施態様において、該単離されたCD10+、CD13+、CD33+、CD4
5-、CD117-、及びCD133-増強胎盤幹細胞は、非母親起源である、すなわち、胎児表現型を
有する。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞の集団内の該細胞
の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、90%、85%、90%、
95%、98%、又は99%は、非母親起源である。別の具体的な実施態様において、該単離さ
れた増強胎盤幹細胞又は単離された増強胎盤幹細胞の集団は、これらの特徴を示さない胎
盤細胞から単離されている。

0159

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、単離されたCD10+、CD33-、CD
44+、CD45-、及びCD117-増強胎盤幹細胞である。別の実施態様において、本明細書に記載
の方法及び組成物において有用な細胞集団は、単離された増強胎盤幹細胞を含む、例えば
、単離された増強胎盤幹細胞について濃縮された、細胞の集団であり、ここで、該細胞の
集団内の細胞の少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約
95%、又は少なくとも約99%は、単離されたCD10+、CD33-、CD44+、CD45-、及びCD117-増
強胎盤幹細胞である。具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単離
された増強胎盤幹細胞の集団は、該細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体
的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、非母親起源である。別の具体的
な実施態様において、該細胞集団内の該増強胎盤幹細胞の少なくとも約40%、45%、50%
、55%、60%、65%、70%、75%、90%、85%、90%、95%、98%、又は99%は、非母親
起源である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単離され
た増強胎盤幹細胞の集団は、これらのマーカーを示さない胎盤細胞から単離されている。

0160

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された増
強胎盤幹細胞は、単離されたCD10+、CD13-、CD33-、CD45-、及びCD117-増強胎盤幹細胞で
ある。別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団
は、単離されたCD10+、CD13-、CD33-、CD45-、及びCD117-増強胎盤幹細胞を含む、例えば
、単離されたCD10+、CD13-、CD33-、CD45-、及びCD117-増強胎盤幹細胞について濃縮され
た、細胞の集団であり、ここで、該集団内の細胞の少なくとも約70%、少なくとも約80%
、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は少なくとも約99%は、CD10+、CD13-、CD33
-、CD45-、及びCD117-増強胎盤幹細胞である。具体的な実施態様において、該単離された
増強胎盤幹細胞又は単離された増強胎盤幹細胞の集団は、該増強胎盤幹細胞ではない胎盤
細胞から単離されている。別の具体的な実施態様において、該単離された胎盤細胞は、非
母親起源である。別の具体的な実施態様において、該細胞集団内の該細胞の少なくとも約
40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、90%、85%、90%、95%、98%、又
は99%は、非母親起源である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹
細胞又は単離された増強胎盤幹細胞の集団は、これらの特徴を示さない胎盤細胞から単離
されている。

0161

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された増
強胎盤幹細胞は、HLAA,B,C+、CD45-、CD34-、及びCD133-であり、さらに、CD10+、CD13+
、CD38+、CD44+、CD90+、CD105+、CD200+、及び/もしくはHLA-G-であり、並びに/又はCD1
17について陰性である。別の実施態様において、本明細書に記載の方法において有用な細
胞集団は、単離された増強胎盤幹細胞を含む細胞の集団であり、ここで、該集団内の該細
胞の少なくとも約20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%
、75%、80%、85%、90%、95%、98%、又は約99%は、HLA A,B,C-、CD45-、CD34-、CD
133-であり、さらに、CD10、CD13、CD38、CD44、CD90、CD105、CD200について陽性であり
、並びに/又はCD117及び/もしくはHLA-Gについて陰性である、単離された増強胎盤幹細胞
である。具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単離された増強胎
盤幹細胞の集団は、該増強胎盤幹細胞ではない胎盤細胞から単離されている。別の具体的
な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、非母親起源である。別の具体的な
実施態様において、該細胞集団内の該増強胎盤幹細胞の少なくとも約40%、45%、50%、
55%、60%、65%、70%、75%、90%、85%、90%、95%、98%、又は99%は、非母親起
源である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞又は単離された
増強胎盤幹細胞の集団は、これらの特徴を示さない胎盤細胞から単離されている。

0162

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、抗体結合によって決定したと
き、CD200+及びCD10+であり、かつ抗体結合とRT-PCRの両方によって決定したとき、CD117
-である単離された増強胎盤幹細胞である。別の実施態様において、該単離された増強胎
盤幹細胞は、CD10+、CD29-、CD54+、CD200+、HLA-G-、MHCクラスI+、及びβ-2-ミクロ
ロブリン+である単離された胎盤幹細胞である。別の実施態様において、本明細書に記載
の方法及び組成物において有用な単離された増強胎盤幹細胞は、増強胎盤幹細胞であり、
ここで、少なくとも1つの細胞マーカーの発現は、同等数の間葉系幹細胞、例えば、骨髄
由来間葉系幹細胞での発現よりも少なくとも2倍高い。別の具体的な実施態様において、
該単離された増強胎盤幹細胞は、非母親起源である。別の具体的な実施態様において、該
細胞集団内の該細胞の少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、
90%、85%、90%、95%、98%、又は99%は、非母親起源である。

0163

別の実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD44+、CD45-
、CD54/ICAM+、CD62E-、CD62L-、CD62P-、CD80-、CD86-、CD103-、CD104-、CD105+、CD10
6/VCAM+、CD144/VE-カドヘリンlow、CD184/CXCR4-、β2-ミクログロブリンlow、MHC-Ilow
、MHC-II-、HLA-Glow、及び/又はPDL1lowのうちの1つ又は複数である単離された増強胎盤
幹細胞である。具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、少なくとも
CD29+及びCD54+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は
、少なくともCD44+及びCD106+である。別の具体的な実施態様において、該単離された増
強胎盤幹細胞は、少なくともCD29+である。

0164

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な細胞集団は、
単離された増強胎盤幹細胞を含み、該細胞集団内の細胞の少なくとも50%、60%、70%、
80%、90%、95%、98%、又は99%は、CD10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54/ICAM+、CD62
-E-、CD62-L-、CD62-P-、CD80-、CD86-、CD103-、CD104-、CD105+、CD106/VCAM+、CD144/
VE-カドヘリンdim、CD184/CXCR4-、β2-ミクログロブリンdim、HLA-Idim、HLA-II-、HLA-
Gdim、及び/又はPDL1dim増強胎盤幹細胞のうちの1つ又は複数である単離された増強胎盤
幹細胞である。別の具体的な実施態様において、該細胞集団内の細胞の少なくとも50%、
60%、70%、80%、90%、95%、98%、又は99%は、CD10+、CD29+、CD44+、CD45-、CD54
/ICAM+、CD62-E-、CD62-L-、CD62-P-、CD80-、CD86-、CD103-、CD104-、CD105+、CD106/V
CAM+、CD144/VE-カドヘリンdim、CD184/CXCR4-、β2-ミクログロブリンdim、MHC-Idim、M
HC-II-、HLA-Gdim、及びPDL1dim増強胎盤幹細胞である。ある実施態様において、該増強
胎盤幹細胞は、インターフェロンガンマ(IFN-γ)によって誘導されたとき、HLA-IIマーカ
ーを発現する。

0165

別の実施態様において、本明細書に記載の方法及び組成物において有用な単離された増
強胎盤幹細胞は、CD10+、CD29+、CD34-、CD38-、CD44+、CD45-、CD54+、CD90+、SH2+、SH
3+、SH4+、SSEA3-、SSEA4-、OCT-4+、及びABC-p+(ここで、ABC-pは、胎盤特異的ABC輸送
体タンパク質(乳癌耐性タンパク質(BCRP)又はミトキサントロン耐性タンパク質(MXR)とし
ても知られている)である)のうちの1つもしく複数、又は全てである、単離された増強胎
盤幹細胞であり、ここで、該単離された増強胎盤幹細胞は、臍帯血が抜かれ、かつ残留
液を取り除くように灌流された、哺乳動物、例えば、ヒトの胎盤の灌流によって得られる
胎盤幹細胞に由来する。

0166

上記の実施態様のいずれかの別の具体的な実施態様において、列挙された細胞マーカー
(複数可)(例えば、分化マーカー又は免疫原性マーカー(複数可)のクラスター)の発現は、
フローサイトメトリーによって決定される。別の具体的な実施態様において、該マーカー
(複数可)の発現は、RT-PCRによって決定される。

0167

遺伝子プロファイリングにより、単離された増強胎盤幹細胞、及び単離された増強胎盤
幹細胞の集団が、他の細胞、例えば、間葉系幹細胞、例えば、骨髄由来間葉系幹細胞と区
別可能であることが確認される。本明細書に記載の単離された増強胎盤幹細胞は、その発
現が、単離された増強胎盤幹細胞において、骨髄由来間葉系幹細胞と比較して、有意によ
り高い1以上の遺伝子の発現に基づいて、例えば、骨髄由来間葉系幹細胞と区別すること
ができる。特に、本明細書に提供される治療の方法において有用な単離された増強胎盤幹
細胞は、細胞を同等の条件下で成長させたとき、その発現が、単離された増強胎盤幹細胞
において、同等数の骨髄由来間葉系幹細胞よりも有意に高い(すなわち、少なくとも2倍高
い)1以上の遺伝子の発現に基づいて、骨髄由来間葉系幹細胞と区別することができ、ここ
で、該1以上の遺伝子は、ACTG2、ADARB1、AMIGO2、ARTS-1、B4GALT6、BCHE、C11orf9、CD
200、COL4A1、COL4A2、CPA4、DMDDSC3、DSG2、ELOVL2、F2RL1、FLJ10781、GATA6、GPR1
26、GPRC5B、ICAM1、IER3、IGFBP7、IL1A、IL6、IL18、KRT18、KRT8、LIPG、LRAP、MATN2
、MEST、NFE2L3、NUAK1、PCDH7、PDLIM3、PKP2、RTN1、SERPINB9、ST3GAL6、ST6GALNAC5
、SLC12A8、TCF21、TGFB2、VTN、ZC3H12A、又は前述のもののいずれかの組合せを含む。
例えば、その開示が引用により完全に本明細書中に組み込まれる米国特許出願公開第2007
/0275362号を参照されたい。ある具体的な実施態様において、該1以上の遺伝子の該発現
は、例えば、RT-PCR、又は例えば、U133-Aマイクロアレイ(Affymetrix)を用いるマイクロ
アレイ解析によって決定される。

0168

別の具体的な実施態様において、該単離された増強胎盤幹細胞は、DMEM-LG(例えば、Gi
bco製); 2%胎仔ウシ血清(例えば、Hyclone Labs製); 1×インスリン-トランスフェリン-
セレン(ITS); 1×リノール酸-ウシ血清アルブミン(LA-BSA); 10-9Mデキサメタゾン(例え
ば、Sigma製); 10-4Mアスコルビン酸2-リン酸(例えば、Sigma製);上皮成長因子10ng/mL(
例えば、R&D Systems製);及び血小板由来成長因子(PDGF-BB) 10ng/mL(例えば、R&D Syste
ms製)を含む培地中で、何回かの集団倍加、例えば、約3〜約35回の集団倍加の間、培養し
たとき、該1以上の遺伝子を発現する。別の具体的な実施態様において、胎盤細胞特異的
な遺伝子は、CD200である。

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