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技術 屋根の谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法

出願人 日鉄日新製鋼株式会社
発明者 吉田秀紀長津朋幸太田祐吾
出願日 2018年10月3日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2018-188689
公開日 2020年4月9日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-056258
状態 未査定
技術分野 屋根ふき・それに関連する装置または器具
主要キーワード 緊結部材 裏基材 コロニアル 谷折線 表基材 突出壁 切断片 同時並行
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月9日)のものです。
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図面 (16)

課題

より確実に長期間にわたって谷役物屋根材に固定できる屋根谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法を提供する。

解決手段

本発明による屋根の谷部構造は、谷部に配設された谷樋3と、第1屋根面に配設された複数の第1屋根材40,41と、第2屋根面に配設された複数の第2屋根材50,51と、谷樋3を覆うように第1及び第2屋根材40,41,50,51の間に配設された複数の谷役物6とを備えている。谷役物6は、第1板部601と第1舌片611との間に第1屋根材41の谷側端を挟み込むとともに、第1舌片611に打ち込まれた緊結部材により第1屋根材41に緊結され、第2板部602と第2舌片613との間に第2屋根材51の谷側端を挟み込むとともに、第2舌片613に打ち込まれた緊結部材により第2屋根材51に緊結される。

概要

背景

一般に、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部には谷樋と呼ばれる板が配設される。谷樋は、第1屋根面に配設された第1屋根材と第2屋根面に配設された第2屋根材との間の隙間から露出される。第1及び第2屋根材間の隙間を画定する第1及び第2屋根材の谷側端は、第1及び第2屋根材を切断して形成される。この谷側端を谷樋に沿って直線状に揃えるのには高い技術が必要となる。谷側端が直線状に揃わないと屋根外観が悪くなる。第1及び第2屋根材間の隙間から谷樋が露出することと、第1及び第2屋根材の谷側端が直線状に揃わないこととによる屋根の外観の悪化を防ぐために、下記の特許文献1では屋根の谷部構造に谷役物を使用することを提案している。

特許文献1に記載された谷役物は、対角線方向を谷芯とした金属板製の方形状の谷納め本体と、谷納め本体の両側辺縁を複数回折り込むことにより谷納め本体の両側辺縁に形成されたクリップ部とを有している。この谷役物は、谷納め本体により谷樋を覆うように配設されるとともに、クリップ部に第1及び第2屋根材の谷側端を挿入することで第1及び第2屋根材に固定される。

概要

より確実に長期間にわたって谷役物を屋根材に固定できる屋根の谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法を提供する。本発明による屋根の谷部構造は、谷部に配設された谷樋3と、第1屋根面に配設された複数の第1屋根材40,41と、第2屋根面に配設された複数の第2屋根材50,51と、谷樋3を覆うように第1及び第2屋根材40,41,50,51の間に配設された複数の谷役物6とを備えている。谷役物6は、第1板部601と第1舌片611との間に第1屋根材41の谷側端を挟み込むとともに、第1舌片611に打ち込まれた緊結部材により第1屋根材41に緊結され、第2板部602と第2舌片613との間に第2屋根材51の谷側端を挟み込むとともに、第2舌片613に打ち込まれた緊結部材により第2屋根材51に緊結される。

目的

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より確実に長期間にわたって谷役物を屋根材に固定できる屋根の谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部における屋根谷部構造であって、前記谷部に配設された谷樋と、前記第1屋根面に配設された複数の第1屋根材と、前記第2屋根面に配設された複数の第2屋根材と、前記谷樋を覆うように前記第1及び第2屋根材の間に配設された複数の谷役物とを備え、前記谷役物は、折線を介して一体に設けられた第1及び第2板部と、前記第1板部から突出された第1突出壁と、前記第1突出壁の先端部から前記第1板部の延在方向に延出された第1舌片と、前記第2板部から突出された第2突出壁と、前記第2突出壁の先端部から前記第2板部の延在方向に延出された第2舌片とを有し、前記第1板部と前記第1舌片との間に前記第1屋根材の谷側端を挟み込むとともに、前記第1舌片に打ち込まれた緊結部材により前記第1屋根材に緊結され、前記第2板部と前記第2舌片との間に前記第2屋根材の谷側端を挟み込むとともに、前記第2舌片に打ち込まれた緊結部材により前記第2屋根材に緊結されている、屋根の谷部構造。

請求項2

前記第1及び第2板部は、前記折線の一端側に設けられた上端部と、前記上端部から前記折線に直交する方向に離れた位置に設けられた側端部と、前記上端部と前記側端部とを接続する上縁部とを有しており、前記上縁部は、前記上端部から前記折線に直交する方向に離れるにつれて前記折線の他端に近づくように前記折線に直交する方向に対して傾斜して延在されている、請求項1記載の屋根の谷部構造。

請求項3

第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部で使用される谷役物であって、折線を介して一体に設けられた第1及び第2板部と、前記第1板部から突出された第1突出壁と、前記第1突出壁の先端部から前記第1板部の延在方向に延出された第1舌片と、前記第2板部から突出された第2突出壁と、前記第2突出壁の先端部から前記第2板部の延在方向に延出された第2舌片とを備えている、谷役物。

請求項4

前記第1及び第2板部は、前記折線の一端側に設けられた上端部と、前記上端部から前記折線に直交する方向に離れた位置に設けられた側端部と、前記上端部と前記側端部とを接続する上縁部とを有しており、前記上縁部は、前記上端部から前記折線に直交する方向に離れるにつれて前記折線の他端に近づくように前記折線に直交する方向に対して傾斜して延在されている、請求項3記載の谷役物。

請求項5

請求項3又は請求項4に記載の谷役物を使用する屋根の谷部構造の製造方法であって、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部に谷樋を配設する工程と、前記第1屋根面に第1屋根材を配設する工程と、前記第2屋根面に第2屋根材を配設する工程と、前記谷樋を覆うように前記第1及び第2屋根材の間に前記谷役物を配設する工程とを含み、前記谷役物を配設する工程は、前記第1板部と前記第1舌片との間に前記第1屋根材の谷側端を挟み込むとともに、前記第1舌片に緊結部材を打ち込むことにより、前記谷役物を前記第1屋根材に緊結する工程と、前記第2板部と前記第2舌片との間に前記第2屋根材の谷側端を挟み込むとともに、前記第2舌片に打ち込まれた緊結部材により、前記谷役物を前記第2屋根材に緊結する工程とを含む、屋根の谷部構造の製造方法。

請求項6

前記第1屋根面に第1屋根材を配設する工程は、第1軒側屋根材の上に第1棟側屋根材の一部を重ねて配設するとともに前記第1棟側屋根材に緊結部材を打ち込んで前記第1棟側屋根材を前記第1屋根面に緊結する工程を含み、前記第2屋根面に第2屋根材を配設する工程は、第2軒側屋根材の上に第2棟側屋根材の一部を重ねて配設するとともに前記第2棟側屋根材に緊結部材を打ち込んで前記第2棟側屋根材を前記第2屋根面に緊結する工程を含み、前記谷役物を配設する工程は、前記第1及び第2棟側屋根材を前記第1及び第2屋根面に緊結した後に行われる、請求項4を引用する請求項5記載の屋根の谷部構造の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部における屋根谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法に関する。

背景技術

0002

一般に、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部には谷樋と呼ばれる板が配設される。谷樋は、第1屋根面に配設された第1屋根材と第2屋根面に配設された第2屋根材との間の隙間から露出される。第1及び第2屋根材間の隙間を画定する第1及び第2屋根材の谷側端は、第1及び第2屋根材を切断して形成される。この谷側端を谷樋に沿って直線状に揃えるのには高い技術が必要となる。谷側端が直線状に揃わないと屋根の外観が悪くなる。第1及び第2屋根材間の隙間から谷樋が露出することと、第1及び第2屋根材の谷側端が直線状に揃わないこととによる屋根の外観の悪化を防ぐために、下記の特許文献1では屋根の谷部構造に谷役物を使用することを提案している。

0003

特許文献1に記載された谷役物は、対角線方向を谷芯とした金属板製の方形状の谷納め本体と、谷納め本体の両側辺縁を複数回折り込むことにより谷納め本体の両側辺縁に形成されたクリップ部とを有している。この谷役物は、谷納め本体により谷樋を覆うように配設されるとともに、クリップ部に第1及び第2屋根材の谷側端を挿入することで第1及び第2屋根材に固定される。

先行技術

0004

実開昭62−21231号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記のような従来の谷役物を用いた屋根の谷部構造では、谷納め本体の両側辺縁に形成されたクリップ部に第1及び第2屋根材の谷側端を挿入することで谷役物を第1及び第2屋根材に固定しているので、防水性が要求される谷樋の幅内に谷納め本体が位置することになる。このため、従来構造では、例えば又はビス等の緊結部材により谷納め本体を第1及び第2屋根材に緊結することが難しく、長期間にわたって谷役物を屋根材に固定できない虞がある。

0006

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、より確実に長期間にわたって谷役物を屋根材に固定できる屋根の谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る屋根の谷部構造は、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部における屋根の谷部構造であって、谷部に配設された谷樋と、第1屋根面に配設された複数の第1屋根材と、第2屋根面に配設された複数の第2屋根材と、谷樋を覆うように第1及び第2屋根材の間に配設された複数の谷役物とを備え、谷役物は、折線を介して一体に設けられた第1及び第2板部と、第1板部から突出された第1突出壁と、第1突出壁の先端部から第1板部の延在方向に延出された第1舌片と、第2板部から突出された第2突出壁と、第2突出壁の先端部から第2板部の延在方向に延出された第2舌片とを有し、第1板部と第1舌片との間に第1屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第1舌片に打ち込まれた緊結部材により第1屋根材に緊結され、第2板部と第2舌片との間に第2屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第2舌片に打ち込まれた緊結部材により第2屋根材に緊結されている。

0008

本発明に係る谷役物は、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部で使用される谷役物であって、折線を介して一体に設けられた第1及び第2板部と、第1板部から突出された第1突出壁と、第1突出壁の先端部から第1板部の延在方向に延出された第1舌片と、第2板部から突出された第2突出壁と、第2突出壁の先端部から第2板部の延在方向に延出された第2舌片とを備える。

0009

本発明に係る屋根の谷部構造の製造方法は、上記の谷役物を使用する屋根の谷部構造の製造方法であって、第1屋根面と第2屋根面とが入り合う谷部に谷樋を配設する工程と、第1屋根面に第1屋根材を配設する工程と、第2屋根面に第2屋根材を配設する工程と、谷樋を覆うように第1及び第2屋根材の間に谷役物を配設する工程とを含み、谷役物を配設する工程は、第1板部と第1舌片との間に第1屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第1舌片に緊結部材を打ち込むことにより、谷役物を第1屋根材に緊結する工程と、第2板部と第2舌片との間に第2屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第2舌片に打ち込まれた緊結部材により、谷役物を第2屋根材に緊結する工程とを含む。

発明の効果

0010

本発明の屋根の谷部構造並びに谷役物及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法によれば、第1板部と第1舌片との間に第1屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第1舌片に打ち込まれた緊結部材により谷役物が第1屋根材に緊結され、第2板部と第2舌片との間に第2屋根材の谷側端を挟み込むとともに、第2舌片に打ち込まれた緊結部材により谷役物が第2屋根材に緊結されるので、より確実に長期間にわたって谷役物を屋根材に固定できる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の実施の形態1による屋根の谷部構造を示す斜視図である。
図1の谷役物を示す正面図である。
図2の谷役物を示す背面図である。
図2の谷役物を示す底面図である。
図2の線A−Aに沿う谷役物の断面図である。
図2図5の谷役物を使用する屋根の谷部構造の製造方法を示すフローチャートである。
図6の谷樋配設工程を示す説明図である。
図6の第1屋根材配設工程を示す説明図である。
図6の第2屋根材配設工程を示す説明図である。
図6の谷役物配設工程を示す説明図である。
図10の谷役物の配設についてより詳しく示す説明図である。
本発明の実施の形態2による谷役物を示す正面図である。
図12の谷役物を示す背面図である。
図12の谷役物を示す底面図である。
図12の線B−Bに沿う谷役物の断面図である。

実施例

0012

以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。

0013

実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による屋根の谷部構造を示す斜視図である。図1に示す屋根の谷部構造は、例えば家屋等の屋根において第1屋根面1と第2屋根面2とが入り合う谷部における屋根の構造である。図1に示すように、屋根の谷部構造には、谷樋3、複数の第1屋根材4及び複数の第2屋根材5及び複数の谷役物6が含まれている。

0014

谷樋3は、谷部に配設されたである。後述のように谷樋3は、例えば釘又はビス等の緊結部材によって第1及び第2屋根面1,2に緊結されている。

0015

第1屋根材4は第1屋根面1に配設された部材であり、第2屋根材5は第2屋根面2に配設された部材である。第1及び第2屋根材4,5としては、例えば金属屋根材及び窯業系屋根材等が使用され得る。金属屋根材は、金属製の表基材と、表基材の裏側に配置された裏基材と、これら表基材及び裏基材の間に設けられた芯材とを有する平板状の屋根材である。窯業系屋根材は、例えばコロニアル等と呼ばれる平板状のスレート瓦である。

0016

第1屋根材4は、第1屋根面1の軒方向1aに関して互いの側端を突き合せるように第1屋根面1に配設されている。また、第1屋根材4は、第1屋根面1の軒棟方向1bに関して軒側の屋根材の上に棟側の屋根材の一部を重ねるように第1屋根面1に配設されている。第1屋根面1の軒棟方向1bに関する2つの第1屋根材4のうち、軒側の第1屋根材4を第1軒側屋根材40と呼び、棟側の第1屋根材4を第1棟側屋根材41と呼ぶことがある。第1棟側屋根材41は、第1屋根面1の軒方向1aに関して第1屋根材4の幅の半分だけ第1軒側屋根材40とずらして配設されている。

0017

同様に、第2屋根材5は、第2屋根面2の軒方向2aに関して互いの側端を突き合せるように第2屋根面2に配設されている。また、第2屋根材5は、第2屋根面2の軒棟方向2bに関して軒側の屋根材の上に棟側の屋根材の一部を重ねるように第2屋根面2に配設されている。第2屋根面2の軒棟方向2bに関する2つの第2屋根材5のうち、軒側の第2屋根材5を第2軒側屋根材50と呼び、棟側の第2屋根材5を第2棟側屋根材51と呼ぶことがある。第2棟側屋根材51は、第2屋根面2の軒方向2aに関して第2屋根材5の幅の半分だけ第2軒側屋根材50とずらして配設されている。

0018

第1及び第2屋根材4,5は、第1及び第2屋根材4,5に緊結部材が打ち込まれることにより第1及び第2屋根面1,2に緊結されている。緊結部材は、第1及び第2屋根面1,2の幅方向に互いに離間する複数の位置で第1及び第2屋根面1,2に打ち込まれる。第1及び第2屋根材4,5が上述の金属屋根材である場合、第1及び第2棟側屋根材41,51に打ち込まれる緊結部材は、第1及び第2軒側屋根材40,50を貫通していてもよい。

0019

第1及び第2屋根材4,5は、谷側端4a,5aを有している。谷側端4a,5aは、谷樋3の上方に隙間を形成するように設けられている。谷側端4a,5aは、谷部に配置される第1及び第2屋根材4,5が屋根の勾配及び幅に応じて切断されることで形成され得る。谷側端4a,5aの間の距離は、谷樋3の幅よりも短く設定される。換言すると、谷樋3の側辺部が第1及び第2屋根材4、5の下に隠れるように構成されている。

0020

谷役物6は、谷樋3を覆うように第1及び第2屋根材4,5の間に配設された部材である。また、谷役物6は、第1及び第2屋根材4,5の谷側端4a,5aを覆い隠している。このような谷役物6が設けられることで、第1及び第2屋根材4,5間の隙間から谷樋3が露出することと、第1及び第2屋根材4,5の谷側端4a,5aが直線状に揃わないこととによる屋根の外観の悪化が防止されている。

0021

次に、図2図1の谷役物6を示す正面図であり、図3図2の谷役物6を示す背面図であり、図4図2の谷役物6を示す底面図であり、図5図2の線A−Aに沿う谷役物6の断面図である。本実施の形態の谷役物6は、図2に示す正面が屋根の外方(空)に向かうように適合されている。

0022

谷役物6には、役物本体60、緊結部61及び固定部材62が設けられている。

0023

本実施の形態の役物本体60は、1枚の金属板により構成されている。役物本体60には、第1板部601、第2板部602、折線603、第1折返片604及び第2折返片605が設けられている。

0024

第1板部601及び第2板部602は、折線603を介して一体に設けられている。折線603は、図2のように谷役物6を正面から見た時に谷折線又は谷芯(谷役物6の窪みの最も深い部分)を構成している。第1板部601及び第2板部602は、谷役物6の正面側で互いに向かい合うように互いに傾斜して延在されている。谷役物6の正面側における第1及び第2板部601,602の間の角度は、谷役物6が使用される第1屋根面1と第2屋根面2との間の角度に応じて変更することができる。第1及び第2板部601,602の間の角度は、第1屋根面1と第2屋根面2との間の角度の±10度以内の範囲内であることが好ましい。

0025

図2のように谷役物6を正面から見た時の第1板部601及び第2板部602の全体としての外形矩形正方形又は正方形に近い四角形)とされており、折線603は第1板部601及び第2板部602の外形における対角線を構成している。

0026

第1及び第2板部601,602には、上端部601a,602a、側端部601b,602b、上縁部601c,602c、下端部601d,602d、下縁部601e,602e及び入隅縁部601f,602fが設けられている。

0027

上端部601a,602aは、折線603の一端側に位置する第1及び第2板部601,602の端部である。本実施の形態の谷役物6は、上端部601a,602aが屋根の棟側に位置するように適合されている。

0028

側端部601b,602bは、上端部601a,602aから折線603に直交する方向603aに離れた位置に設けられた第1及び第2板部601,602の端部である。

0029

上縁部601c,602cは、上述の上端部601a,602aと側端部601b,602bとを接続する第1及び第2板部601,602の縁部である。本実施の形態の谷役物6では、上縁部601c,602cは、上端部601a,602aから折線603に直交する方向603aに離れるにつれて折線603の他端に近づくように折線603に直交する方向603aに対して傾斜して延在されている。

0030

上述のように本実施の形態の屋根の谷部構造では、第1及び第2軒側屋根材40,50の上に第1及び第2棟側屋根材41,51の一部が重ねて配置されるとともに、第1及び第2棟側屋根材41,51に緊結部材が打ち込まれて第1及び第2棟側屋根材41,51が第1及び第2屋根面1,2に緊結される。折線603に直交する方向603aに対する上縁部601c,602cの傾斜角度θは、第1及び第2棟側屋根材41,51に打ち込まれる緊結部材と谷役物6との干渉を避けるように設定される。傾斜角度θが大きいほど緊結部材と谷役物6との干渉をより確実に避けることができる。一方で、傾斜角度θが大きすぎると、折線603の延在方向に谷役物6が大きくなる虞が生じる。傾斜角度は、25°以上かつ45°以下とすることが好ましく、40°以上かつ45°以下とすることがさらに好ましい。

0031

下端部601d,602dは、折線603の他端側に位置する第1及び第2板部601,602の端部である。本実施の形態の谷役物6は、下端部601d,602dが屋根の軒側に位置するように適合されている。

0032

下縁部601e,602eは、上述の下端部601d,602dと側端部601b,602bとを接続する第1及び第2板部601,602の縁部である。本実施の形態の下縁部601e,602eの長さL(図3参照)は、上述の第1及び第2軒側屋根材40,50の働き幅(軒棟方向1b,2bに関する第1及び第2軒側屋根材40,50の露出幅)よりも長く設定される。換言すると、本実施の形態の谷役物6は、側端部601b,602bが第1及び第2棟側屋根材41,51の下に隠れるように構成されている。

0033

入隅縁部601f,602fは、役物本体60の下部に窪んだ角を形成するように下端部601d,602dから折線603の他端に向けて延在する第1及び第2板部601,602の縁部である。入隅縁部601f,602fの間の角度は、適用される第1屋根面と第2屋根面との間の角度以上に設定する必要がある。この設定範囲外れた場合、下端部601d,602dが第1及び第2軒側屋根材40,50の軒側端部4b,5bに接しない納まりとなり、軒方向1a,2aの段葺ラインが谷で途切れてしまい、意匠性を損なう。また、下端部601d,602dの間の距離は、第1及び第2屋根材4,5の谷側端4a,5aの間の距離よりも長く設定される。換言すると、第1及び第2屋根材4,5の谷側端4a,5aが、第1及び第2板部601,602の下に隠れるように構成されている。

0034

第1折返片604及び第2折返片605は、図4に特に表れているように入隅縁部601f,602fから谷役物6の背面側に向けて延出された板部である。後述のように、第1折返片604及び第2折返片605は、第1及び第2軒側屋根材40,50の軒側端部4b,5bに突き当てられる(図11参照)。

0035

緊結部61は、谷役物6を第1及び第2屋根材4,5に緊結するための部分である。本実施の形態の緊結部61は、役物本体60とは別の一枚の金属板によって構成されている。緊結部61は、固定部材62によって役物本体60に固定されている。固定部材62としては、例えばリベット等を用いることができる。

0036

図5に特に表れているように、緊結部61には、第1突出壁610、第1舌片611、第2突出壁612及び第2舌片613が設けられている。

0037

第1突出壁610は、第1板部601から突出されている板部である。第1舌片611は、第1突出壁610の先端部から第1板部601の延在方向に延出された板部である。第1板部601と第1舌片611との間の離間距離611aは、これら第1板部601と第1舌片611との間に第1屋根材4の谷側端4aを挿入できるように設定される。同様に、第2突出壁612は、第2板部602から突出されている板部である。第2舌片613は、第2突出壁612の先端部から第2板部602の延在方向に延出された板部である。第2板部602と第2舌片613との間の離間距離613aは、これら第2板部602と第2舌片613との間に第2屋根材5の谷側端5aを挿入できるように設定される。第1及び第2板部601,602と第1及び第2舌片611,613との間の離間距離611a,613aは、谷側端4a,5aの厚みの0.8倍以上かつ1.4倍以下に設定することが好ましく、0.9倍以上かつ1.2倍以下に設定することが更に好ましい。また、第1突出壁610と第2突出壁612の間の距離は、第1屋根材4の谷側端4aと第2屋根材5の谷側端5aの間の距離よりも短く設定される。

0038

次に、図6図11を用いて本実施の形態1の屋根の谷部構造の製造方法について説明する。図6図2図5の谷役物6を使用する屋根の谷部構造の製造方法を示すフローチャートであり、図7図6の谷樋配設工程S1を示す説明図であり、図8図6の第1屋根材配設工程S2を示す説明図であり、図9図6の第2屋根材配設工程S3を示す説明図であり、図10図6の谷役物配設工程S4を示す説明図であり、図11図10の谷役物6の配設についてより詳しく示す説明図である。

0039

図6に示すように、本実施の形態1の屋根の谷部構造の製造方法には、谷樋配設工程S1、第1屋根材配設工程S2、第2屋根材配設工程S3及び谷役物配設工程S4が含まれている。

0040

谷樋配設工程S1は、図7に示すように、第1屋根面1と第2屋根面2とが入り合う谷部に谷樋3を配設する工程である。谷樋3には複数の吊子3aが設けられており、吊子3aに緊結部材が打ち込まれることにより、谷樋3が第1及び第2屋根面1,2に緊結される。

0041

第1屋根材配設工程S2は、図8に示すように第1屋根面1に複数の第1屋根材4を配設する工程である。第1屋根材4は、第1屋根面1の軒方向1aに関して互いの側端を突き合せるように第1屋根面1に配設される。また、第1屋根面1の軒棟方向1bに関して、第1軒側屋根材40の上に第1棟側屋根材41の一部を重ねるように第1棟側屋根材41を配設する。第1棟側屋根材41は、第1屋根面1の軒方向1aに関して第1屋根材4の幅の半分だけ第1軒側屋根材40とずらして配設される。第1屋根材4は緊結部材が打ち込まれることにより第1屋根面1に緊結される。

0042

第2屋根材配設工程S3は、図9に示すように第2屋根面2に複数の第2屋根材5を配設する工程である。第2屋根材5は、第2屋根面2の軒方向2aに関して互いの側端を突き合せるように第2屋根面2に配設される。また、第2屋根面2の軒棟方向2bに関して、第2軒側屋根材50の上に第2棟側屋根材51の一部を重ねるように第2棟側屋根材51を配設する。第2棟側屋根材51は、第2屋根面2の軒方向2aに関して第2屋根材5の幅の半分だけ第2軒側屋根材50とずらして配設される。第2屋根材5は緊結部材が打ち込まれることにより第2屋根面2に緊結される。

0043

これら第1及び第2屋根材配設工程S2,S3は、順に行われてもよいし、同時並行で行われてもよい。

0044

谷役物配設工程S4は、図10に示すように谷樋3を覆うように第1及び第2屋根材4,5の間に谷役物6を配設する工程である。図11に特に示しているように、谷役物6は、第1折返片604を第1軒側屋根材40の軒側端部4bに突き当てるとともに、第2折返片605を第2軒側屋根材50の軒側端部5bに突き当てるように配設される。また、谷役物6は、第1板部601と第1舌片611との間に第1棟側屋根材41の谷側端4aを挟み込むとともに、第2板部602と第2舌片613との間に第2棟側屋根材51の谷側端5aを挟み込むように配設される。

0045

谷役物6がこのように配設された時、第1及び第2板部601,602の側端部601b,602b及び上縁部601c,602cが第1及び第2棟側屋根材41,51の下に隠れる。これは、本実施の形態の下縁部601e,602eの長さL(図3参照)が上述の第1及び第2軒側屋根材40,50の働き幅(軒棟方向1b,2bに関する第1及び第2軒側屋根材40,50の露出幅)よりも長く設定されているためである。

0046

谷役物6が上述のように配設された後、第1舌片611に緊結部材を打ち込むことにより谷役物6を第1棟側屋根材41に緊結するとともに、第2舌片613に緊結部材を打ち込むことにより谷役物6を第2棟側屋根材51に緊結する。緊結部材の例としては、ビス、釘、リベット、ボルト接着剤等が挙げられる。緊結部材としてビス、釘、リベット又はボルト等を用いる場合、そのような緊結部材は、第1及び第2舌片611,613と第1及び第2棟側屋根材41,51とを貫通することで、谷役物6と第1及び第2棟側屋根材41,51を緊結する。このような緊結部材が谷樋3を貫通しないよう、「緊結部材の長さ」や「緊結部材を打ち込む位置」を調整することが好ましい。これは、防水性が要求される谷樋3に貫通穴を開けないようにするためである。谷役物6を第1及び第2棟側屋根材41,51に締結する際、谷樋3は第1及び第2屋根材4,5の下に隠れておりその位置が明確には判別できないため、緊結部材を谷樋3から外れた位置に打ち込むことは容易ではない。よって緊結部位の長さを谷側端4a,5aの厚みの0.5倍以上かつ2.0倍以下に設定することが好ましく、0.9倍以上かつ1.4倍以下に設定することが更に好ましい。

0047

この谷役物配設工程S4は、第1及び第2屋根材配設工程S2,S3の途中で行ってよい。第1及び第2軒側屋根材40,50の上に第1及び第2棟側屋根材41,51を配設する前に谷役物6を第1及び第2軒側屋根材40,50の上に配設してもよい。また、第1及び第2軒側屋根材40,50の上に第1及び第2棟側屋根材41,51を配設した後に谷役物6を配設してもよい。

0048

第1及び第2棟側屋根材41,51の配設の後に谷役物6を配設する場合、第1及び第2棟側屋根材41,51に緊結部材を打ち込んで第1及び第2棟側屋根材41,51を第1及び第2屋根面1,2に緊結した後に、谷役物6を配設することができる。特に、谷役物配設工程S4は、第1及び第2屋根材配設工程S2,S3が完了した後に行ってよい。これは、本実施の形態の谷役物6において折線603に直交する方向603aに対する上縁部601c,602cの傾斜角度θが第1及び第2棟側屋根材41,51に打ち込まれる緊結部材と谷役物6との干渉を避けるように設定されているためである。また、軒側の谷役物6の緊結部61を、第1及び第2棟側屋根材41,51ではなく、棟側の谷役物6の下に隠すことができるためである。このような順で谷役物6を配設することにより、第1及び第2屋根材4,5の配設作業と谷役物6の配設作業とを切り分けて行うことができ、作業が複雑になることを回避できる。

0049

このような屋根の谷部構造並びに谷役物6及びそれを用いた屋根の谷部構造の製造方法によれば、第1板部601と第1舌片611との間に第1屋根材4の谷側端4aを挟み込むとともに、第1舌片611に打ち込まれた緊結部材により谷役物6が第1屋根材4に緊結され、第2板部602と第2舌片613との間に第2屋根材5の谷側端5aを挟み込むとともに、第2舌片613に打ち込まれた緊結部材により谷役物6が第2屋根材5に緊結されるので、より確実に長期間にわたって谷役物6を第1及び第2屋根材4,5に固定できる。

0050

また、第1及び第2板部601,602の側端部601b,602b及び上縁部601c,602cが上端部601a,602aから折線603に直交する方向603aに離れるにつれて折線603の他端に近づくように折線603に直交する方向603aに対して傾斜して延在されているので、第1及び第2棟側屋根材41,51に打ち込まれる緊結部材と谷役物6との干渉を避けるように谷役物6を構成することができ、第1及び第2棟側屋根材41,51を第1及び第2屋根面1,2に緊結した後に谷役物6を配設することができる。これにより、第1及び第2屋根材4,5の配設作業と谷役物6の配設作業とを切り分けて行うことができ、作業が複雑になることを回避できる。

0051

実施の形態2.
図12は本発明の実施の形態2による谷役物6を示す正面図であり、図13図12の谷役物6を示す背面図であり、図14図12の谷役物6を示す底面図であり、図15図12の線B−Bに沿う谷役物6の断面図である。

0052

実施の形態1では、緊結部61が役物本体60とは別の部材により構成されているように説明したが、図12図15に示すように緊結部61及び役物本体60が1枚の金属板により構成されていてもよい。本実施の形態の谷役物6では、第1及び第2板部601,602の上部が折線603に沿って切断されており、その切断片が折り曲げられることにより第1突出壁610、第1舌片611、第2突出壁612及び第2舌片613が形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。

0053

このように、緊結部61及び役物本体60が1枚の金属板により構成されていてもよい。

0054

1 第1屋根面
2 第2屋根面
3谷樋
4 第1屋根材
5 第2屋根材
4a,5a谷側端
6 谷役物
601 第1板部
602 第2板部
601a,602a上端部
601b,602b側端部
601c,602c上縁部
603折線
610 第1突出壁
611 第1舌片
612 第2突出壁
613 第2舌片

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