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技術 建具及び建具用のコントロールユニット

出願人 株式会社LIXIL
発明者 三橋隆史
出願日 2018年9月28日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-184880
公開日 2020年4月9日 (3ヶ月経過) 公開番号 2020-056151
状態 未査定
技術分野 錠;そのための付属具
主要キーワード 片面開口 上下対象 モード選択装置 センター軸 オートロック機構 読込み装置 非係止状態 外開き式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月9日)のものです。
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図面 (20)

課題

ハンドルの位置の制約がなくノイズレスデザインの実現が容易であり、戸体を開くための操作数が少なく、操作の容易性も確保される建具及び建具用のコントロールユニットを提供する。

解決手段

戸体3が閉じた状態において戸体3をロックするロック機構部6、7と、戸体をラッチするラッチ機構部8を備える。ロック機構部6、7とラッチ機構部8に操作装置を備える。操作装置は手動式操作装置100と電動式操作装置102とを含む。ラッチ機構部8は、戸体3のロックが解除され、かつラッチされた状態において、戸体を開けようとする人の力を受けてラッチボルト30が受け部材31cを押した際に、受け部材31cが変位してラッチボルト30の保持が解除される。電動式操作装置102は、施解錠と、ラッチ及びラッチ解除を行なう。

概要

背景

従来の建具として、特許文献1に記載のように、錠からなるロック機構部と、ラッチ機構部とを備え、戸体ラッチを収容するラッチ錠ケースと、そのラッチ錠ケースに取付けハンドルを有するドアがある。このドアにおいては、ハンドルが操作されることによって、ラッチ機構部の係止解除される。しかしこの特許文献1に記載のドアでは、操作のためのハンドルとラッチボルトとが連動してラッチが解除される構成であるため、ハンドルとラッチ錠ケースを近くに配置しなければならないというレイアウト上の制約が生じていた。

そこで特許文献2に記載のドアでは、ハンドルとは別にラッチ解除のため操作レバーを設けた。この特許文献2に記載のドアが施錠状態から開かれる際には、ロック機構部のロック解錠された後、ラッチ解除のため操作レバーが操作されてラッチが解除され、ドアが開くことができる状態になる。これによりラッチ機構部とドアのハンドルは近くに配置しなくてはならないという制約が生じず、デザインの自由度が向上した。

概要

ハンドルの位置の制約がなくノイズレスデザインの実現が容易であり、戸体を開くための操作数が少なく、操作の容易性も確保される建具及び建具用のコントロールユニットを提供する。戸体3が閉じた状態において戸体3をロックするロック機構部6、7と、戸体をラッチするラッチ機構部8を備える。ロック機構部6、7とラッチ機構部8に操作装置を備える。操作装置は手動式操作装置100と電動式操作装置102とを含む。ラッチ機構部8は、戸体3のロックが解除され、かつラッチされた状態において、戸体を開けようとする人の力を受けてラッチボルト30が受け部材31cを押した際に、受け部材31cが変位してラッチボルト30の保持が解除される。電動式操作装置102は、施解錠と、ラッチ及びラッチ解除を行なう。

目的

本発明は、上記問題点に鑑み、ハンドルの位置の制約がなくノイズレスデザインの実現が容易であり、戸体を開くための操作数が少なく、操作の容易性も確保される建具及び建具用のコントロールユニットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

建物の開口部に設けられる枠体と、前記枠体に対して開閉可能に取り付けられる戸体と、を備える建具であって、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有し、前記戸体が閉じた状態において戸体をロックするロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有し、前記戸体が閉じた状態で戸体をラッチするラッチ機構部と、入力装置と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを前記デッドストライク及び前記ラッチストライクに挿入及び離脱させるための電動モータと、前記入力装置からの信号を受付け、前記電動モータを制御するためのコントロールユニットと、を有する電動式操作装置とを備え、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有し、前記入力装置から解錠のための信号を前記コントロールユニットが受信した場合、前記コントロールユニットは、前記電動モータを駆動して、前記デッドボルトを前記デッドストライクから離脱させる解錠と、前記ラッチボルトを前記ラッチストライクから離脱させるラッチ解除をする制御を行なう、建具。

請求項2

建物の開口部に設けられる枠体と、前記枠体に対して開閉可能に取り付けられる戸体と、を備える建具であって、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有し、前記戸体が閉じた状態において戸体をロックするロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有し、前記戸体が閉じた状態で戸体をラッチするラッチ機構部と、前記ロック機構部の前記デッドボルトと前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトとを、伝達機構を介して操作するための共通の操作装置と、を備え、前記操作装置は、手動式操作装置と、電動式操作装置とを含み、前記電動式操作装置は、入力装置と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを前記デッドストライク及び前記ラッチストライクに挿入及び離脱させるための電動モータと、入力装置からの信号を受付け、前記電動モータを制御するためのコントロールユニットを有し、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用の受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有し、前記操作装置は、前記ロック機構部及び前記ラッチ機構部が操作されるための位置として、第1の操作位置、第2の操作位置及び第3の操作位置を有し、前記第1の操作位置は、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに係止状態となる位置であり、前記第2の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置であり、前記第3の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに非係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置であり、前記電動式操作装置は、前記入力装置からの解錠のための信号を受信すると、前記電動モータを駆動して、前記第3の操作位置に前記ラッチ機構部及び前記ロック機構部を操作するコントロールユニットを有する、建具。

請求項3

前記ロック機構部の前記デッドストライクと、前記ラッチ機構部の前記ラッチストライクとが前記戸体の戸先側に設けられ、前記ロック機構部の前記デッドボルトを収容するためのデッド錠ケースと、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトを収容するラッチ錠ケースと、前記ロック機構部の前記デッドボルトと前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトとを操作するための操作装置とが、前記枠体の縦枠に設けられる、請求項1又は2に記載の建具。

請求項4

前記建具は、前記枠体に固定されたを更に備え、前記ロック機構部の前記デッドストライクと、前記ラッチ機構部の前記ラッチストライクとが前記戸体の戸先側に設けられ、前記ロック機構部の前記デッドボルトを収容するためのデッド錠ケースと、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトを収容するラッチ錠ケースと、前記ロック機構部の前記デッドボルトと前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトとを操作するための操作装置とが、前記袖に設けられる、請求項1又は2に記載の建具。

請求項5

前記電動式操作装置は、さらにオートロック機構を備えると共に、前記オートロック機構がオートロック機能を発揮するか否かを選択するモード選択装置を備える、請求項1から4までのいずれかに記載の建具。

請求項6

デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有するロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有するラッチ機構部と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを移動させるための電動モータと、を備え、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用の受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有する建具用のコントロールユニットであって、戸体が施錠されている状態の場合、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱して解錠され、かつ、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクから離脱してラッチ解除されるように前記電動モータを駆動する制御が行なわれる、建具用のコントロールユニット。

請求項7

デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有するロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有するラッチ機構部と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを移動させるための電動モータと、を備え、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有する建具用のコントロールユニットであって、前記電動モータの動作モードとして、前記ラッチボルトを前記電動モータによって前記ラッチストライクに突没させるラッチ電動モードと、前記ラッチボルトを前記電動モータによって前記ラッチストライクに突没させないラッチ非電動モードとを備えると共に、建具に設けられる前記ラッチ電動モードと前記ラッチ非電動モードの設定変更可能なラッチ動作モード選択スイッチと接続され、前記ラッチ動作モード選択スイッチが前記ラッチ電動モードに設定されている場合、戸体が閉じた状態において、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記電動モータに駆動電流送り、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱する解錠と、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクから離脱するラッチ解除との制御が行なわれ、前記ラッチ動作モード選択スイッチが前記ラッチ非電動モードに設定されている場合、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記電動モータに駆動電流を送り、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱する解錠と、前記ラッチボルトは前記ラッチストライクから離脱しない非解除との制御が行なわれる、建具用のコントロールユニット。

請求項8

前記建具に設けられる開閉状態を検知する開閉センサと接続され、前記ラッチ機構部によるラッチが解除された状態において、前記開閉センサが戸体が開かれたことを検知した場合は、前記ラッチボルトが前記ラッチストライクと係止可能な位置へ復帰する制御が行なわれる、請求項6又は請求項7に記載の建具用のコントロールユニット。

請求項9

前記建具に設けられる開閉状態を検知する開閉センサと接続され、前記戸体が閉じたことを前記開閉センサが検知した場合に、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに挿入されてオートロックする制御が行なわれる、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の建具用のコントロールユニット。

請求項10

戸体が閉じた時の動作モードとして、オートロックを行うオートロックモードと、オートロックを行わない非オートロックモードとを備えると共に、前記建具に設けられ、前記オートロックモードと非オートロックモードのいずれかを選択可能なオートロック選択スイッチと接続され、前記オートロック選択スイッチが前記オートロックモードに設定されている場合は、前記開閉センサが戸体の閉じ動作を検知した際に、前記デッドボルトが前記デッドストライクに挿入されてオートロックされる制御が行なわれ、前記オートロック選択スイッチが前記非オートロックモードに設定されている場合は、前記開閉センサが戸体の閉じ動作を検知した際に、オートロックは行なわれない制御が行なわれる、請求項6から9までのいずれか1項に記載の建具用のコントロールユニット。

技術分野

0001

本発明は、建物の開口部に設置されるドア等の建具に係わり、特に戸体枠体に固定するロック機構部およびラッチ機構部を有する建具及び建具用のコントロールユニットに関する。

背景技術

0002

従来の建具として、特許文献1に記載のように、錠からなるロック機構部と、ラッチ機構部とを備え、戸体にラッチを収容するラッチ錠ケースと、そのラッチ錠ケースに取付けハンドルを有するドアがある。このドアにおいては、ハンドルが操作されることによって、ラッチ機構部の係止解除される。しかしこの特許文献1に記載のドアでは、操作のためのハンドルとラッチボルトとが連動してラッチが解除される構成であるため、ハンドルとラッチ錠ケースを近くに配置しなければならないというレイアウト上の制約が生じていた。

0003

そこで特許文献2に記載のドアでは、ハンドルとは別にラッチ解除のため操作レバーを設けた。この特許文献2に記載のドアが施錠状態から開かれる際には、ロック機構部のロック解錠された後、ラッチ解除のため操作レバーが操作されてラッチが解除され、ドアが開くことができる状態になる。これによりラッチ機構部とドアのハンドルは近くに配置しなくてはならないという制約が生じず、デザインの自由度が向上した。

先行技術

0004

特開2003−328619号公報
特開2017−180027号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、上述の特許文献2に記載のドアは、操作レバーがデザイン上のノイズとなることを防止して、ノイズレスデザインとするために、外部から見えないようにするカバーを設けなくてはならなかった。また、ドア(戸体)を施錠状態から開ける場合には、ロック(施錠解除操作と、操作レバーによるラッチ解除操作と、ドアを押す又は引く操作という3段階の操作が必要であり、施錠状態からドアを開くまでの操作回数が多かった。

0006

本発明は、上記問題点に鑑み、ハンドルの位置の制約がなくノイズレスデザインの実現が容易であり、戸体を開くための操作数が少なく、操作の容易性も確保される建具及び建具用のコントロールユニットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

(1)本発明の建具は、建物の開口部に設けられる枠体と、前記枠体に対して開閉可能に取り付けられる戸体と、を備える建具であって、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有し、前記戸体が閉じた状態において戸体をロックするロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有し、前記戸体が閉じた状態で戸体をラッチするラッチ機構部と、入力装置と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを前記デッドストライク及び前記ラッチストライクに挿入及び離脱させるための電動モータと、前記入力装置からの信号を受付け、前記電動モータを制御するためのコントロールユニットと、を有する電動式操作装置とを備え、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有し、前記入力装置から解錠のための信号を前記コントロールユニットが受信した場合、前記コントロールユニットは、前記電動モータを駆動して、前記デッドボルトを前記デッドストライクから離脱させる解錠と、前記ラッチボルトを前記ラッチストライクから離脱させるラッチ解除をする制御を行なう。

0008

本発明において、戸体をラッチするとは、ラッチ機構部において、ラッチボルトがラッチストライクに係止されることを意味する。戸体をロックするとは、ロック機構部において、デッドボルトがデッドストライクに係止されることによって建具が施錠されることを意味する。なお、建具においては、枠体に固定されたを設けてもよい。

0009

本発明において、入力装置は外部からの操作又は情報を取込むための装置であって、例えば建具に設けられ、人からの操作を受け付けるための施錠又は解錠のためのスイッチが含まれる。建具がリモコンにより操作される場合には、建具のリモコンからの信号を受付ける入力部が入力装置に含まれる。生体認証において、カメラなど外部の情報を読取る読取装置がある場合にはその読取装置も含まれる。指紋認証であれば、指紋読込むための読込み装置が、ICカードID認証する場合には、読取装置としてのICカードを読込むICカードリーダが入力装置に含まれる。

0010

このように、本発明の建具は、ラッチストライクは、ラッチボルト保持用の受け部材を有し、受け部材は、ラッチボルトから受ける力によって変位可能にラッチストライクに取り付けられる。また、ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部によりラッチされた状態において、手動操作により戸体を開けようとする人の力がラッチボルトを介して受け部材を作用した際に、受け部材が変位してラッチボルトの保持が解除されるものである。このため、戸体のロック状態から戸体を開く際には、ロック解除を行なう操作と、戸体を押す又は引く操作という2段階操作で済み、ラッチ解除のためのハンドル及び操作レバー等が不要となるので、戸体のデザインの自由度が上がり、ノイズレスデザインの実現が容易となる。また、人が手によって持つハンドル等の部品又は部分を戸体に設ける場合であっても、ラッチ錠ケース位置によって制約されずに配置できるため、様々な位置に様々な材質、サイズ及び形状のハンドル等の部品または部分を設けることが可能となり、戸体のデザインの自由度を向上させることができる。

0011

一方、電動式操作装置により操作する際には、戸体の開き操作のための解錠操作において、前記ラッチ機構部及び前記ロック機構部を同時に解除するため、ラッチストライクの受け部材を戸体を開くための位置に変位させるための人力が不要となり、操作性が向上する。また、受け部材が回動しないため戸体開閉に伴う騒音を低減できる。

0012

(2)また、本発明の建具は、建物の開口部に設けられる枠体と、前記枠体に対して開閉可能に取り付けられる戸体と、を備える建具であって、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有し、前記戸体が閉じた状態において戸体をロックするロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有し、前記戸体が閉じた状態で戸体をラッチするラッチ機構部と、前記ロック機構部の前記デッドボルトと前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトとを、伝達機構を介して操作するための共通の操作装置と、を備え、前記操作装置は、手動式操作装置と、電動式操作装置とを含み、前記電動式操作装置は、入力装置と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを前記デッドストライク及び前記ラッチストライクに挿入及び離脱させるための電動モータと、入力装置からの信号を受付け、前記電動モータを制御するためのコントロールユニットを有し、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用の受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有し、前記操作装置は、前記ロック機構部及び前記ラッチ機構部が操作されるための位置として、第1の操作位置、第2の操作位置及び第3の操作位置を有し、前記第1の操作位置は、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに係止状態となる位置であり、前記第2の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置であり、前記第3の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに非係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置であり、前記電動式操作装置は、前記入力装置からの解錠のための信号を受信すると、前記電動モータを駆動して、前記第3の操作位置に前記ラッチ機構部及び前記ロック機構部を操作するコントロールユニットを有するものとしてもよい。

0013

このように、電動式操作装置により操作する際には、戸体の開き操作において、前記第3の操作位置に前記ラッチ機構部及び前記ロック機構部を操作するため、ラッチストライクの受け部材を戸体を開くための位置に変位させるための人力が不要となり、操作性が向上する。また、戸体を人力により開く場合のラッチストライクの受け部材の動作に伴う音が低減される。

0014

また、前記ロック機構部の前記デッドボルトと前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトを動かす力を伝達させるための共通の伝達機構と共通の操作装置を備える。このため、1つの操作力でデッドボルト及びラッチボルトを操作することができ、操作が容易となる。

0015

また、本発明において、前記操作装置は、その操作位置として、第1の操作位置、第2の操作位置及び第3の操作位置を有し、前記第1の操作位置は、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに係止状態となる位置であり、前記第2の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置であり、前記第3の操作位置は前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクに非係止状態で、かつ前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに非係止状態となる位置である。このため、ロック機構部及びラッチ機構部の操作位置として、第3の操作位置を設けたことによって、手動操作において前記受け部材が不具合によって変位しなくなった場合であっても、ラッチボルトがラッチストライクに非係止となることができるため、係止を解除することができ、建具が開けられる状態にすることができる。

0016

(3)上述した本発明の建具において、前記ロック機構部の前記デッドストライクと、前記ラッチ機構部の前記ラッチストライクとが前記戸体の戸先側に設けられ、前記ロック機構部の前記デッドボルトを収容するためのデッド錠ケースと、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトを収容するラッチ錠ケースとが前記枠体の縦枠に設けられることが好ましい。この態様によれば、係止及び非係止状態を切り替える動作のために電動モータを使用する場合に、戸体に電気配線が不要となるため、部品点数が抑えられ、製造コストを抑えることができる。また、電動モータを使用する場合であっても、戸体には電動モータを設けないため、電動モータを備える建具と電動モータを備えない建具との間で、戸体のパーツ共用が可能となり、製造コストを抑えることが可能になる。

0017

(4)上述した本発明の建具において、前記建具は、前記枠体に固定された袖を更に備え、前記ロック機構部の前記デッドストライクと、前記ラッチ機構部の前記ラッチストライクとが前記戸体の戸先側に設けられ、前記ロック機構部の前記デッドボルトを収容するためのデッド錠ケースと、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトを収容するラッチ錠ケースとが前記袖に設けられることが好ましい。この態様によれば、ロック状態と非ロック状態を切り替える動作のために電動モータを使用する場合に、戸体に電気配線を設けることが不要となるため、部品点数が抑えられ、製造コストを抑えることができる。また、電動モータを使用する場合であっても、戸体には電動モータを設けないため、電動モータを備える建具と電動モータを備えない建具の間で戸体のパーツの共用が可能となり、製造コストを抑えることが可能になる。更に建具をバージョンアップグレードアップする場合に、枠を交換せずに、袖及び戸体だけを交換することが可能になるため、それらの導入コストを抑えることが可能になる。

0018

(5)上述した本発明の建具において、前記電動式操作装置は、さらにオートロック機構を備えると共に、オートロック機能を発揮するか否かを選択するモード選択装置を備えることが好ましい。このようにオートロック機構とモード選択装置を備えることにより、使用者の好みや生活習慣等に適した戸体の開閉動作態様を選ぶことができる。

0019

(6)本発明の建具用のコントロールユニットは、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有するロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有するラッチ機構部と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを移動させるための電動モータと、を備え、前記ラッチストライクは、前記ラッチボルト保持用の受け部材を有し、前記受け部材は、前記ラッチボルトから受ける力によって変位可能に前記ラッチストライクに取り付けられ、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有する建具用のコントロールユニットであって、戸体が施錠されている状態の場合、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱して解錠され、かつ、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクから離脱してラッチ解除されるように前記電動モータを駆動する制御が行なわれるものである。

0020

このように、解錠要求信号により解錠のみならずラッチ解除を行なうことにより、前述した可動の受け部材を有する場合は、ラッチ解除のための人力が不要となり、操作性が向上する。また、戸体開閉によってラッチストライクが動く際の音の発生を低減できる。

0021

(7)また、本発明の建具用のコントロールユニットは、デッドボルト及び前記デッドボルトを挿入するデッドストライクを有するロック機構部と、ラッチボルト及び前記ラッチボルトを挿入するラッチストライクを有するラッチ機構部と、前記デッドボルト及び前記ラッチボルトを移動させるための電動モータと、を備え、前記ラッチ機構部は、前記ロック機構部によるロックが解除され、かつ前記ラッチ機構部により戸体をラッチした状態において、戸体を開けようとする人の力を受けて前記ラッチボルトが前記受け部材を押した際に、前記受け部材が変位して前記ラッチボルトの保持が解除される構成を有する建具用のコントロールユニットであって、前記電動モータの動作モードとして、前記ラッチボルトを前記電動モータによって前記ラッチストライクに突没させるラッチ電動モードと、前記ラッチボルトを前記電動モータによって前記ラッチストライクに突没させないラッチ非電動モードとを備えると共に、建具に設けられる前記ラッチ電動モードと前記ラッチ非電動モードの設定変更可能なラッチ動作モード選択スイッチと接続され、前記ラッチ動作モード選択スイッチが前記ラッチ電動モードに設定されている場合、戸体が閉じた状態において、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記電動モータに駆動電流送り、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱する解錠と、前記ラッチ機構部の前記ラッチボルトが前記ラッチストライクから離脱するラッチ解除との制御が行なわれ、前記ラッチ動作モード選択スイッチが前記ラッチ非電動モードに設定されている場合、戸体を解錠するための信号を受取ると、前記電動モータに駆動電流を送り、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクから離脱する解錠と、前記ラッチボルトは前記ラッチストライクから離脱しない非解除との制御が行なわれるものとしてもよい。

0022

このように、ラッチ電動モードでは、戸体を解錠するための信号を受取ると、解錠とラッチ解除が同時に行われる。このため、前述した可動の受け部材を有する場合は、戸体を開ける際にラッチストライクの受け部材を戸体を開くための位置に変位させるための人力が不要となり、スムーズに戸体を開けることができる。また、ラッチ非電動モードでは、戸体を開く際にラッチストライクの受け部材を変位させラッチを解除する必要があるが、解錠時にラッチにより固定されているほうが好ましいというユーザーもいる点で利点がある。これら二つのモード設定を選ぶことができるようにしたため、ユーザーの好みやニーズに合わせて建具を動作させることができる。

0023

(8)本発明の建具用のコントロールユニットは、前記建具に設けられる開閉状態を検知する開閉センサと接続され、前記ラッチ機構部によるラッチが解除された状態において、前記開閉センサが戸体が開かれたことを検知した場合は、前記ラッチボルトが前記ラッチストライクと係止可能な位置へ復帰する制御が行なわれるものとしてもよい。

0024

このように、戸体が開かれた際にラッチボルトを復帰させるよう電動モータを動作させるため、一端ラッチ機構の前記ラッチボルトをラッチストライクから離脱させれている状態から、次に戸体が閉じたときに、ラッチボルトがラッチストライクと係止して風などでユーザーの意思に反して開かないようにすることが可能になる。

0025

(9)本発明の建具用のコントロールユニットは前記建具に設けられる開閉状態を検知する開閉センサと接続され、前記戸体が閉じたことを前記開閉センサが検知した場合に、前記ロック機構部の前記デッドボルトが前記デッドストライクに挿入されてオートロックする制御が行なわれるものとしてもよい。

0026

このように、オートロックさせる制御を行えば、外出時に施錠をし忘れることを防止するこができる。

0027

(10)本発明の建具用のコントロールユニットは戸体が閉じた時の動作モードとして、オートロックを行うオートロックモードと、オートロックを行わない非オートロックモードとを備えると共に、前記建具に設けられる前記オートロックモードと非オートロックモードのいずれかを選択可能なオートロック選択スイッチと接続され、前記オートロック選択スイッチが前記オートロックモードに設定されている場合は、開閉センサが戸体の閉じ動作を検知した際に、前記デッドボルトが前記デッドストライクに挿入されてオートロックされる制御が行なわれ、前記オートロック選択スイッチが前記非オートロックモードに設定されている場合は、前記開閉センサが戸体の閉じ動作を検知した際に、オートロックは行なわれない制御が行なわれるものとすることが好ましい。

0028

このように、オートロックモードによりオートロックがされるよう制御すれば、外出時に施錠をし忘れることがない。しかしオートロックは引越し作業など何度も建具を通過してドアを開け閉めする際にいちいち解錠しなければならないので、不便と感じられる場合もある。また、室内側に開錠のための鍵やリモコンを置き忘れて外へでてしまわないように注意が必要であり、非オートロックのほうが好まれることも多い。したがって、オートロックモードと非オートロックモードを選択できるようにすることによって、ユーザーの好みやニーズに合わせて選択できる。

図面の簡単な説明

0029

本発明の第1の実施形態の建具を室外側から見た正面図である。
本実施形態のロック機構部及びラッチ機構部を示す正面図である。
(A)は本実施形態のデッドボルト及びラッチボルトの取り付け構造を示す正面図、(B)は(A)の左側面図である。
(A)は本実施形態のデッドストライク及びラッチストライクの取り付け構造を示す正面図、(B)は(A)の右側面図である。
本実施形態のラッチ機構部および手動式操作装置を示す正面図である。
本実施形態における上下のロック機構部及びラッチ機構部の伝達機構を示す図である。
(A)は本実施形態の上ロック機構部を示す正面図、(B)は(A)の左側面図である。
本実施形態の上ロック機構部を拡大して示す側面図である。
(A)は本実施形態の上ロック機構部のロッド錠ケースを示す正面図、(B)は上ロック機構部のデッドボルトを示す正面図、(C)は上ロック機構部のデッドボルトに接続される第2の伝達部材の上部を示す正面図、(D)は上ロック機構部のデッドボルトと第2の伝達部材とを接続するピンを示す正面図、(E)はそのピンの側面図である。
(A)は本実施形態の下ロック機構部を示す正面図、(B)は(A)の左側面図である。
本実施形態のラッチストライクをラッチボルト係止状態で示す横断面図である。
(A)は本実施形態のラッチストライクとラッチボルトとの係止構造を示す横断面図、(B)はこの係止構造において、戸体を閉じる際におけるラッチストライクとラッチボルトとの動きを示す横断面図、(C)及び(D)はこの係止構造において、戸体を開く際におけるラッチストライクとラッチボルトとの動きを示す横断面図である。
本実施形態のシリンダユニットセンター軸操作用鍵孔の操作位置を示す図である。
本実施形態において、デッドボルトとラッチボルトの係止状態を示すもので、(A)はラッチ機構部のラッチボルトが係止状態でありかつロック機構部が係止状態となる第1の操作位置であり、(B)はラッチ機構部のラッチボルトが係止状態であり、かつロック機構部のデッドボルトが非係止状態となる第2の位置であり、(C)はラッチ機構部のラッチボルト及びロック機構部のデッドボルトが共に非係止状態となる第3の位置である。
(A)は本実施形態における電動式操作装置の概略構成を、手動式操作装置と共に、室外側から見て示す正面図、(B)は電動式操作装置に含まれる駆動ユニットの構成を示す図である。
本実施形態における電動式操作装置を構成するコントロールユニットとその付属部品との概略構成を、室外側から見て示す正面図である。
本実施形態における電動式操作装置を構成するコントロールユニットその付属部品との概略構成を、室内側から見て示す正面図である。
本実施形態の装置構成を示すブロック図である。
本実施形態において、手動式操作装置を用いて戸体を開閉する際の動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオンとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、帰宅時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオンとした場合に、電動式操作装置を用いて、帰宅時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、生体認証を行なう場合の装置構成を示すブロック図である。
本実施形態において、生体認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、生体認証を行ない、かつオートロック機能をオンとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、生体認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、帰宅時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、生体認証を行ない、かつオートロック機能をオンとした場合に、電動式操作装置を用いて、帰宅時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオフとし、かつラッチ非電動モードである場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオンとし、かつラッチ非電動モードである場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、リモコンに解錠のためのスイッチ及び施錠のためのスイッを設けた装置構成を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態の建具を室外側から見た正面図である。
ID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開く際の各要素の一連の動作とやりとりを時系列で示した図である。

実施例

0030

<建具及び手動式操作装置>
図1は本発明の建具の第1の実施形態を示す。本実施形態の建具1は、一般住宅ビル等の建物の開口部に設置されるドアについて示す。すなわち、枠体2にドア本体である戸体3が開閉可能に取り付けられる。枠体2は、吊元側縦枠2aと戸先側縦枠2bと、これらの縦枠2a、2bの間に不図示のねじ等により固定して設けられた上枠2cと下枠2dとからなる。枠体2の戸先側縦枠2b側には、縦枠2b、上枠2c及び下枠2dに固定して袖4が、不図示のねじ等により固定して設けられる。

0031

戸体3は、吊元側縦枠2a側に蝶番5あるいは枢着軸を中心として回動可能に、すなわち枠体2と袖4とで囲まれた領域を開閉するように開閉可能に取付けられる。本実施形態においては、戸体3は、室外側に開放される外開き式のものについて説明するが、本発明は室内側に開く内開き式のものにも適用可能なものである。

0032

枠体2を構成する縦枠2a、縦枠2b、上枠2c及び下枠2dには、例えば金属合金製の押出形材鋼板折曲げ成形材等を用いることができる。また、戸体3には、左右の縦芯材3a及び3bと上下の横芯材3c及び3dとを備え、これらの芯材3a〜3dの室内側、室外側に表面材3eを固定し、芯材3a〜3d及び室内側、室外側表面材3eに囲まれた領域内に断熱材3fを設けたものを用いることができる。また、戸体3を構成する芯材3a〜3dには、金属製あるいは樹脂製の押出形材や折曲げ成形材等を用いることができる。袖4にも戸体3と同様の材料でなる縦芯材4a及び4bと横芯材4c及び4dで組み、表裏面に表面材4eを設けた領域内に、断熱材4fを組み込んだものなどで構成することができる。しかしながら、本発明においては、枠体2、戸体3及び袖4は上述の材料、構造のものに限定されない。

0033

図1に示すように、戸体3の戸先側を袖4、すなわち枠体2側に固定するため、上下に間隔を有して2箇所にロック機構部6及び7を設けている。また、上下のロック機構部6と7の間に、ラッチ機構部8を設けている。袖4には、ロック機構部6及び7とラッチ機構部8の電動式操作装置を構成する駆動ユニット82、及び駆動ユニット82の動作制御を行なうコントロールユニット83が取り付けられている。

0034

図2に示すように、上側のロック機構部6は、袖4に取り付けたデッドボルト10と、戸体3側に取り付けたデッドストライク11とを備える。デッドストライク11は開口部11a(図4(A)参照)を有する箱状をなし、デッドボルト10が開口部11aに挿入、離脱されることにより、ロック(施錠)とロック解除(解錠)がなされるものである。

0035

下側のロック機構部7も同様に、袖4に取り付けたデッドボルト20と、戸体3側に取り付けたデッドストライク21とを備える。デッドストライク21は片面に開口部21a(図4(A)参照)を有する箱状をなし、デッドボルト20が開口部21aに挿入、離脱されることにより、ロック(施錠)とロック解除(解錠)がなされるものである。

0036

ラッチ機構部8は、袖4に取り付けたラッチボルト30と、戸体3側に取り付けたラッチストライク31とを備える。このラッチストライク31の構造については、図12を参照して後述する。

0037

図3(A)及び(B)に示すように、デッドボルト10及び20はそれぞれデッド錠ケース12及び22に収容される。また、ラッチボルト30は、ラッチ錠ケース32に収容される。デッド錠ケース12及び22は、デッド錠ケース12及び22並びにラッチ錠ケース32に共通の取付板40に、ねじ等の固定具41により固定される。共通の取付板40は、袖4を構成する芯材4aに、ねじ等の固定具42により固定される。

0038

図4(A)及び(B)に示すように、デッドストライク11及び21並びにラッチストライク31は、これらに共通の取付板44と共に、ねじ等の固定具45により、戸体3の袖4側芯材3bに固定される。

0039

図5に示すように、ラッチ錠ケース32には、シリンダユニット50のシリンダ本体51が不図示のねじ等により固定される。シリンダ本体51の中心部には、鍵53(図3(B)参照)を挿入可能な鍵孔51aを有し、鍵53により回転可能なセンター軸54が収容されている。センター軸54には、デッドボルト10及び20を同時に駆動するためのピニオン55が、センター軸54と同心に取り付けられている。図3(B)に示すように、シリンダユニット50の室内側に、センター軸54を回動させて施錠、解錠するためのサムターン57が取り付けられる。

0040

図5に示すように、ラッチ錠ケース32には、ラッチボルト30が、ラッチ錠ケース32から戸体3側に向けて突没可能に収容される。ラッチ錠ケース32に設けたスプリング受け36とラッチボルト30との間に、ラッチボルト30を押し出す方向の力を加える押圧スプリング37が設けられる。

0041

図5に示すように、センター軸54には、ラッチボルト30を操作するためのレバー58が取り付けられている。このレバー58は、その先端部がラッチボルト30に設けた凹部30a内に位置し、鍵53(図3参照)やサムターン57によりセンター軸54を図5時計回り方向に回すことにより、ラッチボルト30を袖4内に没入させることができる。すなわち、鍵53やサムターン57の操作により、レバー58がラッチボルト30の凹部30aの図5における右側端部に当接してラッチボルト30が押され、ラッチボルト30が押圧スプリング37のばね力に抗して袖4内に没入するように構成されている。ラッチ機構部8の鍵孔51aを有するシリンダ本体51と、センター軸54と、鍵53と、サムターン57はロック機構部6及び7とラッチ機構部8に対して共通の手動式操作装置100を構成する。

0042

図6に示すように、ピニオン55には、第1の伝達部材14及び24の各歯列14a及び24aがピニオン55の外周の歯列と噛み合うように組み合わされる。第1の伝達部材14及び24には、それぞれ連結ピン15及び25により、第2の伝達部材16及び26が連結される。これらの第1の伝達部材14及び24、並びに第2の伝達部材16及び26は、ピニオン55及び歯列14a、24aと共に、センター軸54を回動させる力をデッドボルト10及び20へ伝達する伝達部材であり、これらの部材により、ロック機構部6及び7とラッチ機構部8との共通の伝達機構101を構成する。第2の伝達部材16の上端部と第2の伝達部材26の下端部には、第2の伝達部材16及び26の力をそれぞれデッドボルト10及び20に力を伝達するピン60及び61(図7(A)及び図10(A)参照)を挿入する長孔16a及び26aが設けられている。

0043

図7(A)及び図7(B)並びに図8に示すように、デッド錠ケース12は、片面が開口された矩形の箱状をなすケース本体12aと、そのケース本体12aの開口面にねじ12bにより固定される蓋板12cを備える。デッドボルト10を回動可能に支持する軸17が、デッド錠ケース12の底板12dと蓋板12cとに両端を固定して取り付けられる。デッドボルト10はデッド錠ケース12および取付板40に設けた開口部62を通して突没可能である。

0044

図9(B)に示すように、デッドボルト10は第2の伝達部材16の力をピン60を介して受けるための溝10aを有している。図9(D)及び(E)に示すように、ピン60は、その両端部60aの外径が中央側の部分60bの外径より小さく形成されている。ピン60の中央側の部分60bの外径は第2の伝達部材16の長孔16aの幅や、デッドボルト10の溝10aの幅よりやや小さく形成されている。また、図8及び図9(A)に示すように、デッド錠ケース12の底板12dと蓋板12cには、ピン60を移動可能に案内するためのガイド溝12eが設けられている。これらのガイド溝12eの幅はピン60の両端部60aの外径よりやや大きく、ピン60の中央側の部分60bより狭く形成されている。

0045

このため、ピン60は、その中央側の部分60bがデッドボルト10の溝10aや第2の伝達部材16の長孔16aに移動可能に嵌め込まれる。また、ピン60の両端部60aは、デッド錠ケース12の底板12d及び蓋板12cのガイド溝12eに移動可能に嵌め込まれてピン60が取り付けられる。

0046

図7(A)に示すように、デッド錠ケース12のケース本体12a内に設けたスプリング受け12fと、デッドボルト10に設けたスプリング受け10bとの間に、スプリング12gが取り付けられている。このスプリング12gは、デッドボルト10が袖4から突出したロック位置と、デッドボルトが袖4内に没入したロック解除位置とにおいて、デッドボルト10をそれぞれ安定して保持するものである。

0047

図10(A)及び(B)に示すように、下側のロック機構部7は、上側のロック機構部6と上下対象形に構成される。すなわち、デッドボルト20を収容するデッド錠ケース22は、底板22dを有する片面開口のケース本体22aと、ケース本体22aの開口面を塞ぐように、ねじ等の固定具22bにより取り付けられた蓋板22cとからなる。デッドボルト20は、デッドボルト10と上下逆向きにして、ケース本体22aに設けた軸27を中心として、回動可能に取り付けられる。

0048

第2の伝達部材26とデッドボルト20とは、第2の伝達部材26の下端部の長孔26aと、デッドボルト20の溝20aに挿入されたピン61により連結される。ピン61の両端の小径部は、ケース本体22aの底板22dおよび蓋板22cに設けられたガイド溝22eに移動可能に嵌めこまれる。デッドボルト20は、ケース本体22aおよび取付板40に設けた開口部63を通してケース本体22aに対して突没可能に取り付けられる。ケース本体22a内に設けたスプリング受け22fと、デッドボルト20に設けたスプリング受け20bとの間に、スプリング22gが取り付けられる。このスプリング22gは、デッドボルト20が、袖4から突出したロック位置と、袖4内に没入したロック解除位置とにおいて、デッドボルト20をそれぞれ安定して保持するものである。

0049

本実施形態の戸体3の操作及び動作を説明する。戸体3が閉じ、かつ施錠状態にある場合、図3(A)、図5及び図6に示すように、第2の伝達部材16は最下位置、第2の伝達部材26は最上位置にある。この時、ロック機構部6及び7のデッドボルト10及び20が袖4から突出し、戸体3のデッドストライク11及び21内の納まった施錠状態にある。また、ラッチボルト30がストライク31における受け部材としてのストライク本体31cに係止されたラッチ状態にある。

0050

図3(A)、図5及び図6の状態から、鍵53またはサムターン57を矢印75方向、すなわち時計方向に回わすと、ピニオン55と第1の伝達部材14及び24の各歯列14a及び24aとの噛合により、第2の伝達部材16は矢印76に示すように上昇し、第2の伝達部材26は矢印77に示すように下降する。第2の伝達部材16はピン60によりデッドボルト10と接続しているので、第2の伝達部材16の上昇により、デッドボルト10は矢印78に示すように回動し、デッドストライク11から離脱する。同時に、第2の伝達部材26の下降により、デッドボルト20は矢印79に示すように回動し、デッドストライク21から離脱する。このため、デッドボルト10及び20によるロックが解かれ、解錠される。また、センター軸54の回動によりレバー58も矢印75の方向に回動し、ラッチボルト30を矢印80に示す方向に移動させる。これによりラッチボルト30による施錠も解かれて解錠される。

0051

室外側から施錠する際には、戸体3が解錠された状態から、上述と逆の操作及び動作がなされることにより、施錠がなされる。また、室内側からロック機構部6及び7の施錠及び解錠は、サムターン57を回すことによって行なうことができる。

0052

図11に示すように、ラッチストライク31は、ラッチボルト30側に開口部31fを設けたストライクケース31aを有する。ストライクケース31a内に、縦軸31bを中心に、ストライク本体31cが水平回動可能に取り付けられる。このストライク本体31cは、ラッチボルト30を係止状態において保持する受け部材としての役目を果たすものである。このストライク本体31cは水平断面形状状をなしており、ストライク本体31cはストライクケース31aの開口部31fから突没可能である。ストライク本体31cは、ラッチボルト30を係止する縦の平面からなる係止面31gと、係止面31gの反対側に形成された弧状面31hとを有する。ストライク本体31cは、縦軸31bに巻かれたスプリング31dにより、ストライク本体31cがラッチボルト30を係止可能な位置に回動する力を受ける。ストライク本体31cの係止側への回動範囲は、ストライクケース31aに設けたストッパ31eにより制限される。スプリング31dは、ラッチボルト30が戸体3側に突出したラッチ位置にあるときに、ストライク本体31cでラッチボルト30を係止する位置に付勢してラッチ状態を保持する付勢手段を構成する。

0053

図12(A)に示すように、戸体3が閉じた状態においては、ラッチボルト30はストライク本体31cの係止面31gにラッチボルト30が当接して、ラッチボルト30が係止された状態、すなわち戸体3の開きを阻む状態にある。

0054

図12(B)に示すように、戸体3が開いた状態から、矢印70に示すように閉じる方向に回動する際には、ストライク本体31cがストライクケース31a内に設けられたストッパ31eに当接した状態である。そしてストライク本体31cの弧状面31hがラッチボルト30の傾斜面30bに当接し、さらに戸体3が閉じると、ラッチボルト30はスプリング37の力に抗して矢印71に示すように袖4内に没入する。その後、ストライク本体31cがラッチボルト30を超えると、図12(A)に示すように、スプリング31dの力により、ストライク本体31cが開口部31fから突出する方向に復帰し、ストライク本体31cがラッチボルト30を係止する状態となる。

0055

デッドボルト10及び20がそれぞれデッドストライク11及び21から離脱した解錠状態にあって、図12(A)に示すように、ラッチボルト30がラッチ状態にあるときに、戸体3を開く際の動作は次の通りである。図12(A)に示すように、ストライク本体31cがラッチボルト30を係止した状態から、図12(C)に矢印72で示すように、戸体3にこれを開く方向の力を加えると、ストライク本体31cは矢印73で示すように回動する。すなわち、ストライク本体31cは、ラッチボルト30から受ける反力により、スプリング31dの力に抗して矢印73で示すように回動する。これにより、図12(D)に示すように、ストライク本体31cはラッチボルト30から外れ、戸体3を開くことができる。ストライク本体31cは、ラッチボルト30から外れた後、スプリング31dの力により、矢印74に示すように回動してストッパ31eに当接する原位置に復帰する。

0056

このように、本実施形態におけるドアは、デッドボルト10及びデッドボルト20を連動する伝達機構と、ストライク本体31cが変位してラッチを解除して戸体3を開くことができる構成としたため、戸体3のロック状態から戸体3を開く際には、サムターン57によるロック解除を行なう操作と、戸体を押す(又は引く)操作という2段階操作ですみ、開き操作が簡単となる。また、ロック機構部6及び7によるロックを解除する操作以外に、ラッチ解除のための操作が不要となり、ラッチ解除専用のハンドルや操作レバーが不要となるため、デザインの自由度が上がり、ドアのノイズレスデザインの実現が容易となる。また、人が手によって持つハンドル等の部品又は部分を戸体に設ける場合であっても、ラッチ錠ケース位置によって制約されずに配置できるため、様々な位置及び形状の部品又は部分を設けることが可能となり、戸体のデザインの自由度を向上させることができる。

0057

また、本実施形態においては、ロック機構部6及び7の各デッドボルト10及び20とラッチ機構部8を動かす力を伝達させるための伝達機構、すなわち第2の伝達部材16及び26、並びにピニオン55と第1の伝達部材14及び24を備えている。さらにロック機構部6及び7の施錠及び解錠とラッチ機構部8とを連動させる伝達機構、すなわちセンター軸54とラッチボルト30とを連動させるレバー58を含む伝達機構を備えている。このため、複数のデッドボルト10及び20、並びにラッチボルト30を操作するための共通の操作部を備えることとなる。このため、1つの操作力でデッドボルト10及び20並びにラッチボルト30を操作することができ、操作が容易となる。

0058

図14はデッドボルト10及び20とラッチボルト30による係止状態の各段階における位置関係を示す図である。図14(A)はラッチ機構部8のラッチボルト30がラッチストライク31によって係止された状態であり、かつロック機構部6及び7のデッドボルト10及び20がそれぞれデッドストライク11及び21に係止された状態となる第1の操作位置である。この第1の操作位置は、図13にS1で示すように、鍵孔51aの位置が反時計回り方向に最大限に回されることにより、センター軸54が反時計回りに最大限に回された時の各機構部6、7及び8の構成部材の位置である。

0059

図13は本実施形態のシリンダユニットのセンター軸操作用の鍵孔51aの操作位置を示す図である。この図13に示すとおり、鍵孔の操作位置として第1の操作位置S1、第2の操作位置S2及び第3の操作位置S3が設定されている。

0060

図14(B)はラッチ機構部8のラッチボルト30がラッチストライク31により係止された状態であり、かつロック機構部6及び7のデッドボルト10及び20がそれぞれデッドストライク11及び21に非係止状態となる第2の位置である。これは図13にS2で示すように、鍵孔51aが第1の操作位置S1に示すように、第1の操作位置から時計回りに操作され、センター軸54が時計回りに操作された位置である。

0061

図14(C)はラッチ機構部8のラッチボルト30がラッチストライク31による係止が解かれた状態であり、かつロック機構部6及び7のデッドボルト10及び20がそれぞれデッドストライク11及び21に非係止状態となる第3の位置である。これは図13にS3で示すように、鍵孔51aの位置が時計回りに最大限に操作され、これによりセンター軸54が時計回りに最大限の操作された位置である。このような第1ないし第3の位置の変更は、鍵53又はサムターン57の操作により行なわれる。

0062

このように、本実施形態においては、ラッチストライク31のストライク本体31cを可動とし、ラッチ解除のための操作をしなくてもラッチ解除が可能としながらも、サムターン57の操作位置として、図14(C)に示すように、第3の位置、すなわちストライク本体31cの位置に係わらず、ラッチ解除が可能な位置を設けている。このため、後述の電動式操作装置を使用せずに手動で動かしたい場合において、スプリング31dの不具合等によってストライク本体31cが変位しなくなった場合であっても、ラッチを解除することができる。すなわち、ストライク本体31cがラッチボルト30に係止する位置で動かない状態になったとしても、ラッチボルト30をストライク本体31cと係合しない位置に退避させることができる。

0063

なお、鍵孔51aの操作位置S1,S2及びS3については、操作位置S1及び操作位置S2の間に、更に第4の操作位置を設けて、その第4の操作位置でなければ、鍵が抜けない構造としてもよい。

0064

<電動式操作装置>
次に電動式操作装置について説明する。図18に示すように、電動式操作装置102は、駆動ユニット82とコントロールユニット83とを備える。図15(A)に示すように、駆動ユニット82とコントロールユニット83は、袖4内に設けられる。リモコン110は電動式操作装置102のコントロールユニット83に信号を送信する機器であり、スイッチ111と、ID出力部112と、送信部113とを有する。

0065

駆動ユニット82及びコントロールユニット83は、図16及び図17にコントロールユニット83について代表して示すように、袖4の戸体3側に設けられる取付板40に、ねじ41等により固定して取り付けられ、第2の伝達部材26に設けた歯列26bと噛合する。電動モータ86から第2の伝達部材26への力の伝達手段としては、例えば、電動モータ86の側に減速装置を有し、減速装置の出力軸にピニオン87を取り付けたものを用いることができる。さらに、電動モータ86の減速装置の出力軸に設けた不図示のピニオンを図示のピニオン87に噛合させたもの等を用いてもよい。

0066

図15(A)に示すように、コントロールユニット83は躯体側に設けられた不図示の電源ケーブル84により接続される。電動モータ86は、コントロールユニット83とケーブル85を介して接続される。

0067

この構成により、コントロールユニット83に加えられる施錠のための信号又は解錠のための信号によって電動モータ86を正逆に回転させることにより、第2の伝達部材26を上下動させ、施錠と解錠、並びにラッチ復帰とラッチ解除を行なうことができる。すなわち、第2の伝達部材26の上下動は、図5に示した第1の伝達部材24の歯列24aとピニオン55との噛合と、ピニオン55と第1の伝達部材14の歯列14aとの噛合とを介して第2の伝達部材16に伝達され、ロック機構部6、7における施錠及び解錠を行なうことができる。

0068

例えば電動モータ86によりピニオン87を図6の矢印90に示す方向に回動させると、第2の伝達部材26及び第1の伝達部材24が矢印77に示すように下降し、これによりピニオン55が矢印75に示す時計回りに回動し、これに伴い第1の伝達部材14及び第2の伝達部材16が矢印76に示すように上昇する。その結果、鍵孔51aが第2の操作位置S2を経て第3の操作位置S3まで操作されると、解錠及びラッチ解除がなされる。反対に、電動モータ86の駆動により、ピニオン87が矢印90の反対方向に回動されると、施錠、ラッチ復帰の方向の動作がなされる。

0069

図18に示すように、コントロールユニット83は、制御部83Aと、モータ駆動部83Bと、認証部83Cとを備える。制御部83Aは、いずれも後述する施解錠スイッチ91及び94と、開閉センサ88からの信号と、認証部83Cからの信号により、モータ駆動部83Bに制御信号を送るものである。なお、制御部83Aは、不図示のCPU、ROM及びRAMを備え、予め記憶されたプログラムによって入力信号に応じた信号を出力することが可能である。

0070

選択スイッチユニット89に備えられた第1のモード選択スイッチ89A及び第2のモード選択スイッチは、コントロールユニット83の動作モードを切り替えるためのスイッチである。第1のモード選択スイッチ89Aは、ラッチ動作モード選択スイッチであり、第2のモード選択スイッチ89Bはオートロック選択スイッチである。電動式操作装置102には、オートロック機構として、戸体3が閉じると自動的に施錠することができる機能が備えられる。コントロールユニット83の制御部83Aには、不図示の記憶部があり、その記憶部に前記デッドボルト10及び前記ラッチボルト30をどのように移動させるかの動作モードが記憶されており、前記ラッチボルトを前記モータを回転させることによって突没させるラッチ電動モードと、前記ラッチボルトを前記モータの回転によって突没させないラッチ非電動モードがメモリーされ、これらのラッチ電動モードとラッチ非電動モードを、第1のモード選択スイッチ89Aが操作されてその信号を制御部83Aが受取ることにより、切替えることが可能である。また、制御部83Aの記憶部には、オートロックを行うオートロックモード及びオートロックを行わない非オートロックモードも記憶されている。これらオートロックモードと非オートロックモードを、第2のモード選択スイッチ89Bが操作されてその信号を制御部83Aが受取ることにより、切替えることが可能である。即ち、本実施形態において、モード選択装置は第1のモード選択スイッチ89A及び第2のモード選択スイッチ89Bであり、選択された動作モードはコントロールユニット83の制御部83Aによってロードされ実行される。

0071

ここで、第1のモード選択スイッチ89A及び第2のモード選択スイッチ89Bは、レバーでもよいし、押しボタン式でもよい。また、モード選択スイッチを一つのボタンにして「ラッチ電動モードとラッチ非電動モード」及び「オートロックモードと非オートロックモード」を組み合わせると、1)「ラッチ電動モードかつ非オートロックモード」の第1モード、2)「ラッチ電動モードかつオートロックモード」第2モード、3)「ラッチ非電動モードかつ非オートロックモード」の第3モード、4)「ラッチ非電動モードかつオートロックモード」の第4モードを制御部83Aの記憶部に記憶しておき、モード選択スイッチとしてのボタンを押すごとに「第1のモード、第2のモード、第3のモード、第4のモード、第1のモード」と順番に繰り返すようにモードを切替えるようにしてもよい。

0072

図16及び図17に示すように、各スイッチの操作部が袖4の戸体3側の面に露出するように設けられる。第1のモード選択スイッチ89A及び第2のモード選択スイッチ89Bは袖4の室内側の面に設けてもよい。

0073

モータ駆動部83Bは、制御部83Aからの制御信号により、電動モータ86を駆動する電流の方向及びオンオフを制御することにより、電動モータ86の駆動、停止及び回転方向を制御する。

0074

認証部83Cは、リモコン110からの信号を入力するための認証用入力部96と、認証用判定部98とにより構成される。本実施形態では、無線信号を用いたリモートコントロール装置を用いる。リモコン110は、コントロールユニット83へリモコン信号を送信する送信部113と、リモコン信号を送信する操作を受付けるためのリモコンスイッチ111と、ID信号を送信部113に送るID出力部112を備える。リモコンスイッチ111が操作されると、ID出力部おいて記憶又は生成されたID信号が送信部113に送信され、送信部113はID信号を含めたリモコン信号を認証用入力部96に送信する。そして、リモコン信号を認証用入力部96が受信し、リモコン信号に含まれるID信号が適合するかを認証用判定部98で判定する。なお、入力装置には、認証用入力部96と後述の施解錠スイッチ91及び94が含まれる。

0075

電動式操作装置102の動作制御を行なうため、戸体3が開いた状態にあるか否かを検出する開閉センサ88を備える。この開閉センサ88は、図16及び図17に示すように、袖4の戸体3側先端部の室外側の面に設けられる。この開閉センサ88は、袖4と戸体3と間の間隔が開くことにより、戸体3が開いたことを検知するものである。開閉センサ88は、磁石磁性体を磁気的あるいは電磁気的に検出する近接スイッチや、光学センサ、又は戸体3が閉じることにより接点が閉じるスイッチ等を用いることができる。この開閉センサ88はコントロールユニット83の制御部83Aに接続される。

0076

図16に示すように、袖4の室外側の面に、電動モータ86の駆動により施錠、または解錠するための施解錠スイッチ91が設けられる。図17に示すように、袖4の室内側の面に、電動モータ86により施錠、または解錠するための施解錠スイッチ94が設けられる。

0077

図19は本実施形態において、第2のモード選択スイッチ89Bにより非オートロック機能をオフとした非オートロックモードにあるときであって、閉扉でかつ無施錠の状態(ステップ200)において、戸体3を開閉する際の操作及び動作の流れを示すフローチャートである。この閉扉でかつ無施錠の状態は、戸体3を所定の力で仮止して閉じておくためのもので、人が力を加えればドアを開くことができるので、例えば引っ越しの際に好適に採用される使用態様である。この閉扉でかつ無施錠の状態は、図14(B)に示される通り、デッドボルト10(20)がデッドストライク11(21)から離脱し、ラッチボルト30がストライク本体31cに係止された状態である。

0078

ラッチボルト30がストライク本体31cに係止された状態から、操作者が戸体3を室外から引くか、室内から押す(ステップ201)と、図12(C)に示すように、ラッチボルト30がストライク本体31cを押し(ステップ202)、ストライク本体31cを回動させて係合を解き(ステップ203)、戸体3を開くことができる(ステップ204)。

0079

その後、図12(D)で示すように、スプリング31dの力によりストライク本体31cが回動してストライク本体31cが元の位置、すなわちストッパ31eに当接した位置に戻る(ステップ205)。操作者が室内に入るかあるいは室外に出た後、不図示のドアクローザーにより戸体3が閉じる(ステップ206)。ドアクローザーはスプリング等の力により戸体3を自動的に閉じる装置である。戸体3が閉じることにより、ストライク本体31cがラッチボルト30に係合する(ステップ207)。同時に、開閉センサ88は戸体3が閉じていることを検知し(ステップ208)、閉扉でかつ無施錠の元の状態に戻る(ステップ209)。

0080

図20は、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、戸体3を開閉する操作者が外出するに当たり、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。

0081

図20に示すように、外出に当たり、操作者がリモコン110のスイッチ111を操作することにより、送信部113からID信号を含んだリモコン信号を認証用入力部96に送る。認証用入力部96は受信したID信号からID番号を取得し(ステップ300)、認証用判定部98は、読み取られたID番号と、既得のID番号とを照合し(ステップ301)、認証(ステップ302)に成功しなかった場合は、制御部83Aはその認証結果により、モータ駆動部83Bは起動せず、電動モータ86は不動作のままとなる。

0082

認証(ステップ302)に成功した場合、室内側施解錠スイッチ94が解錠側に操作される(ステップ303)ことにより、制御部83Aは、施解錠スイッチ94の信号を解錠のための信号として受け(ステップ304)、モータ駆動部83Bを起動し、図6において、電動モータ86をピニオン87が矢印90の方向、すなわち解錠方向に回動するように駆動する。これにより、伝達機構101に含まれる第2の伝達部材26と第1の伝達部材24とが、図6の矢印77に示すように下方へ動かされ、ピニオン55が矢印76に示す方向に回動される。そして、図5に示した鍵孔51a(レバー58)の位置が、図13に示した第3の操作位置S3になるまでピニオン55が回動する。同時に、伝達機構101に含まれる第1の伝達部材14と第2の伝達部材16とが、図6の矢印76に示すように上方へ動かされる。これにより、ロック機構部6及び7における解錠と、ラッチ機構部8におけるラッチボルト30がラッチストライク31と係止しなくなる方向に移動して係止が解除されるラッチ解除がなされる(ステップ305)。

0083

このように、ロック及びラッチを解除した状態において、操作者が戸体3を押し(ステップ306)、戸体3が開くと、開閉センサ88は戸体3が開いたことを検知する(ステップ307)。制御部83Aはその検知信号を受け、モータ駆動部83Bを起動して駆動ユニット82の電動モータ86を駆動し、鍵孔51a(レバー58)の操作位置が図13の第2の操作位置S2になるまで戻す。これにより、図12(B)で示したように、ラッチボルト30はスプリング37の力によりラッチ位置、すなわちストライク本体31cを係止できる位置まで復帰する(ステップ308)。操作者が室外側に出て戸体3を閉じる方向に押すか、あるいは不図示のドアクローザーにより戸体3が閉じる(ステップ309)と、開閉センサ88は戸体3が閉じたことを検知する(ステップ310)。

0084

その後、操作者がリモコン110のリモコンスイッチ111を操作し、ID信号を含んだリモコン信号を認証用入力部96に送り、そのID信号からID番号を認証用入力部96で取得すると(ステップ311)、認証用判定部98はそのID番号を既得のID番号と照合し(ステップ312)、認証(ステップ313)に成功しなかった場合はモータ駆動部83Bは新たな信号を送信しない。

0085

認証(ステップ313)に成功した場合、操作者が室外側施解錠スイッチ91を施錠側に操作する(ステップ314)と、施解錠スイッチ91からの信号は施錠要求信号となり(ステップ315)、制御部83Aはモータ駆動部83Bを起動し、電動モータ86を施錠方向に駆動し、図5に示した鍵孔51a(レバー58)の位置が、図13に示した第1の操作位置S1になるまで操作する。これにより、ロック機構部6及び7における施錠がなされる(ステップ316)。

0086

ここまでID番号を用いて認証を行ない、かつオートロック機能をオフとした場合に、電動式操作装置を用いて、外出時に戸体を開いてから戸体を閉じて施錠するまでのフローについて図20を用いて説明したが、この場合について図33において、施解錠スイッチ91及び94、リモコン110、コントロールユニット83、電動モータ86及び開閉センサ88の各要素のやりとりと動作を時系列で示す。

0087

この図33は、解錠の際にリモコン110のリモコンスイッチ111が操作され(ステップ1300)ID信号がコントロールユニット83に送信されるところから開始している。また、この解錠の際にコントロールユニット83においてIDによる認証が成功する(ステップ302X)とともに、施錠の際もリモコン110のリモコンスイッチ111の操作をし(ステップ1304)、認証が成功するケースについて説明している。施解錠スイッチ91及び94は、表現上一つの要素のように記載しているが、それぞれ別のスイッチであることは前述のとおりである。この図33において図20のステップに相当するステップは、アルファベットのXを付して説明を省略する。なお、図20のステップ304は、制御部83Aがモータ駆動部83Bへ送信する「解錠要求信号送信」と表現したが、図33のステップ304Xの電動モータ制御におけるコントロールユニット83と電動モータ86とのやり取りについては「電動モータ駆動電流」という語を使用している。これはステップ1302とステップ1303の電動モータ制御においても同様である。ステップ305Xについても、電動モータ86の動作であるため「第3の操作位置まで駆動」という表現を用いているが、図20におけるステップ305の解錠及びラッチ解除に相当する。(ステップ308X及び316Xも同様である。)

0088

図21は、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオンとしたオートロックモードにある場合に、操作者が外出するに当たり、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。図21において、リモコンID取得(ステップ400)から閉扉検知(ステップ410)までの操作及び動作は、図20の流れと同じである。操作者が室外に出てさらに戸体3が閉じて開閉センサ88は戸体3が閉じたことを検知(ステップ410)すると、制御部83Aは、モード選択スイッチ89Bの状態を参照する。この場合、モード選択スイッチ89Bは、オートロック機能を発揮するようなオン状態となっているので、制御部83Aは戸体3が閉じたことにより、施錠するための信号をモータ駆動部83Bに送り、モータ駆動部83Bは駆動電流を電動モータ86に流して電動モータ86を施錠方向に駆動する。これにより、鍵孔51aの位置が図13の操作位置S1となる位置まで電動モータ86が操作され、自動施錠される(ステップ411)。

0089

図22は、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、操作者が帰宅時に電動式操作装置102により戸体3を開く際の動作、操作を示す。帰宅に当たり、操作者がリモートコントロール装置の送信器を操作することにより、ID信号を認証用入力部96に送る。認証用入力部96はID番号を取得し(ステップ500)、認証用判定部98は取得しID番号と、既得のID番号とを照合し(ステップ501)、認証(ステップ502)に成功しなかった場合は、制御部83Aはその判定結果により、モータ駆動部83Bは起動せず、電動モータ86は不動作のままとなる。

0090

認証(ステップ502)に成功した場合、室外側施解錠スイッチ91が解錠側に操作される(ステップ503)ことにより、制御部83Aは施解錠スイッチ91からの解錠をするための信号を受け(ステップ504)、モータ駆動部83Bを起動し、電動モータ86を解錠方向に駆動する。これにより、図6において、ピニオン87が矢印90の方向に回動され、伝達機構101に含まれる第2の伝達部材26と第1の伝達部材24とが、図5の矢印77の方向へ動かされ、ピニオン55が矢印75の方向に回動される。そして、図5に示した鍵孔51a(レバー58)の位置が、図13に示した第3の操作位置S3になるまでピニオン55が回動する。同時に、伝達機構101に含まれる第1の伝達部材14と第2の伝達部材16とが、図5の矢印77に示す方向へ動かされる。これにより、ロック機構部6及び7における解錠と、ラッチ機構部8におけるラッチ解除がなされる(ステップ505)。

0091

このように、ロック及びラッチを解除した状態において、操作者が戸体3を引き(ステップ506)、戸体3が開くと、開閉センサ88は戸体3が開いたことを検知する(ステップ507)。制御部83Aはその検知信号を受け、モータ駆動部83Bを起動して電動モータ86を施錠方向に駆動し、鍵孔51a(レバー58)が図13の第2の操作位置S2になるまで戻す。これにより、図12(B)で示したように、ラッチボルト30はスプリング37の力によりラッチ位置、すなわちストライク本体31cを係止できる位置まで復帰する(ステップ508)。操作者が入室した後、戸体3が閉じる(ステップ509)と、開閉センサ88は戸体3が閉じたことを検知する(ステップ510)。

0092

その後、操作者がリモートコントロール装置の送信器を操作し、ID信号を認証用入力部96に送り、認証用入力部96でID番号を取得すると(ステップ511)、認証用判定部98はそのID信号を既得のID番号と照合して判定し(ステップ512)、認証(ステップ513)に成功しなかった場合はモータ駆動部83Bは起動しない。この場合はサムターン57により施錠する必要がある。

0093

認証(ステップ513)に成功した場合、操作者が室内側施解錠スイッチ94を施錠側に操作する(ステップ514)と、施解錠スイッチ94からの信号は施錠要求信号となり(ステップ515)、制御部83Aはモータ駆動部83Bを起動し、電動モータ86を施錠方向に駆動し、図5に示した鍵孔51a(レバー58)の位置が、図13に示した第1の操作位置S1になるまで操作する。これにより、ロック機構部6及び7における施錠がなされる(ステップ516)。

0094

図23は、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオンとしたオートロックモードにある場合に、操作者が帰宅した際に、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。図23において、リモコンID取得(ステップ600)から閉扉検知(ステップ610)までの動作、操作は、図22の流れと同じである。操作者が室内に入り、開閉センサ88が戸体3が閉じたことを検知した(ステップ610)後、制御部83Aは、モード選択スイッチ89Bの状態を参照する。この場合、モード選択スイッチ89Bは、オートロック機能を発揮する接続状態となっているので、制御部83Aは、モータ駆動部83Bを起動し、電動モータ86を施錠方向に駆動する。これにより、鍵孔51aの位置が図13の操作位置S1となる位置まで操作され、自動施錠される(ステップ611)。

0095

なお、図18に示す例においては、リモートコントロール装置の送信器はID信号のみを認証用入力部96に送ることとしたが、後述の図31に示す通り、解錠用スイッチ111Aおよび施錠用スイッチ111Bを設けて、これらのうちのいずれかのスイッチが操作されると、ID出力部112は、認証用のID番号のみではなく、施錠をするための信号又は解錠をするための信号を送信部113から送るようにしてもよい。

0096

また、図20及び図21で示す外出時において、ID番号の照合による認証を行なうこととしたが、この処理(図20のステップ300〜302及び311〜313と、図21のステップ400〜402)は必ずしも必要ではない。また、図22に示す帰宅時において、入室後の認証(ステップ511〜513)も必ずしも必要ではない。

0097

<生体認証を用いた電動操作装置
次に認証を生体認証により行なう場合について説明する。生体認証には顔認証、指紋認証及び声紋認証等があるがここでは顔認証に例を取って説明を行なう。図24は生体認証を行なう場合の構成を示すブロック図である。図24に示すように、生体認証を行なう場合は、室外側から入室する場合の認証のみを行なうので、認証部83Dは、袖4の室外側の面に設けられた認証用入力部96Xと、認証用判定部97Xとにより構成される。また、入力装置である読取装置として室外側を撮影するためにカメラ99が設けられ、ドアを解錠しようとする人間の顔の画像を入力し、認証用入力部96Xに送信する。

0098

図25及び図26は、図24に示したように、生体認証を行なうコントロールユニット83を用いる場合、電動式操作装置102により戸体3を開閉する際の操作及び動作を示す。図25及び図26のうち、図25は、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、操作者が外出する際の操作及び動作を示す。この場合、外出する場合の操作及び動作は、認証を行なわない点が図20の場合と異なる。すなわち図25におけるステップ700〜710に示す操作及び動作は、図20に示した場合における認証に係わる操作及び動作(図20のステップ300、301、302、311、312及び313)を省いたものとなるので、重複する説明を省略する。

0099

図26は、生体認証を行なう場合について、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、操作者が外出する際の操作及び動作を示す。この外出する場合の操作及び動作は、認証を行なわない点が図21の場合と異なる。すなわち図26におけるステップ800〜808に示す操作及び動作は、図21に示した場合における認証に係わる操作及び動作(図21のステップ400〜403)を省いたもののみとなるので、重複する説明を省略する。

0100

図27は、生体認証を行ない、かつ第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、操作者が帰宅した際に、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。この場合は、カメラ99がドアの前の人を検知すると、顔画像を取得して(ステップ900)、その顔画像を認証用入力部96に送信する。認証用入力部96に入力された顔画像は認証用判定部98において、取得された顔画像が予め登録された人物の画像であるかを照合する(ステップ901)。この図27の場合と図22の場合との相違点の第1は、認証動作を、図22の場合のID番号による認証の代わりに、生体としての顔画像取得(ステップ900)し登録画像と照合する(ステップ901)点である。相違点の第2は、認証(ステップ902)に成功すると、制御部83Aはモータ駆動部83Bに自動的に解錠をするための信号(解錠要求信号)を送信し(ステップ903)、施解錠スイッチ91の操作を要しないことである。ただし施解錠スイッチ91の操作をして解錠するようにしてもよい。相違点の第3は、入室後は認証を行なわないことである。図27におけるステップ903〜912における他の操作及び動作は、図22の場合と同じである。このため、重複する説明を省略する。

0101

図28は、生体認証を行ない、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオンとしたオートロックモードにある場合に、操作者が帰宅した際に、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。この場合、図23の場合との相違点の第1は、認証動作を、図23の場合のID番号による認証の代わりに、生体としての顔画像取得(ステップ1000)し登録画像と照合する(ステップ1001)ことである。相違点の第2は、認証(ステップ1002)に成功すると、制御部83Aはモータ駆動部83Bに自動的に解錠要求信号を送信する(ステップ1003)点である。ただし施解錠スイッチ91の操作をして解錠するようにしてもよい。図28のステップ1003〜1010における他の操作及び動作は、図23の場合と同じである。このため、重複する説明を省略する。

0102

以上に説明したように、本実施形態のドアは、ラッチ状態であっても、図12(C)及び(D)で説明したように、戸体3に開く方向の力を加えることにより、戸体3を開くことができる構成を有する。これにより、前述のように、戸体3のロック状態から戸体3を開く際には、サムターン57によるロック解除を行なう操作と、戸体を押す(又は引く)操作という2段階操作ですみ、開き操作が簡単となる。また、手動で手動式操作装置100を操作する場合においてロック機構部6及び7によるロックを解除する操作以外に、ラッチ解除のための操作が不要となり、ラッチ解除専用のハンドルや操作レバーが不要となるため、デザインの自由度が上がり、ドアのノイズレスデザインの実現が容易となる。また、人が手によって持つハンドル等の部品又は部分を戸体に設ける場合であっても、ラッチ錠ケース位置によって制約されずに配置できるため、様々な位置に様々な材質、サイズ及び形状のハンドル等の部品又は部分を設けることが可能となり、戸体のデザインの自由度を向上させることができる。

0103

ロック機構部6及び7が非ロック状態であって、ラッチ機構部8がラッチされている状態でドアを開閉する場合には、例えば引っ越しの際等のように、頻繁に戸体3を開閉する必要がありながら、戸体3を風などの意図しない要因で開かないように仮止めしておく必要がある場合に、特に有用な使用態様である。しかしながら、このようなラッチボルト30がストライク本体31cに係止された状態から手の力によって戸体3を開閉する場合には、図12(C)に示したように、スプリング31d等の付勢手段に抗して戸体3を開くため、ある程度の力が必要となる。また、図12(C)の状態から(D)にストライク本体31cが復帰した際に、ストライク本体31cがストッパ31eに当接すること等により、音が発生しやすくなる。

0104

一方、本実施形態で付加した電動式操作装置102の操作によって、電動モータ86でラッチ解除を行なった状態で戸体3を開閉することが可能となるので、通常の開閉においては、電動式操作装置102を用いることにより、戸体3を開く際の労力が低減され、操作性が向上すると共に、開閉に伴う騒音も低減される。

0105

<ラッチ非電動モード>
図29は、リモコンを使用する場合であって、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ非電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオフとした非オートロックモードにある場合に、戸体3を開閉する操作者が外出するに当たり、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。

0106

この場合においては、解錠要求信号送信(ステップ1104)を制御部83Aが受けたとき、コントロールユニット83の信号でモータ86により図13の第2の操作位置S2まで第2の伝達部材16等を移動させるため、ロック機構部6及び7は解錠され、ラッチボルトは移動せずにラッチ状態を維持(非解除)する(ステップ1105)。ドアが押されると(ステップ1106)、図12(A)から(D)において説明したように、ラッチボルト30がストライク本体31cを押し、ラッチストライク本体31cが動き、ラッチが解除される。図20のステップ308のラッチの復帰はなく、ドアが閉まったら開閉センサ88により閉扉が検知される(ステップ1110)その他は図20と同様である

0107

図30は、リモコンを使用する場合であって、第1のモード選択スイッチ89Aによりラッチ非電動モードであり、第2のモード選択スイッチ89Bによりオートロック機能をオンとしたオートロックモードにある場合に、操作者が外出するに当たり、電動式操作装置102により戸体3を開く際の操作及び動作を示す。図29と同様、解錠要求信号送信(ステップ1204)を制御部83Aが受けたとき、ロック機構部6及び7は解錠され、ラッチボルト30は移動せずにラッチ状態を維持する(ステップ1205)。ドアが押されると(ステップ1206)、図12(A)から(D)において説明したように、ラッチボルト30がストライク本体31cを押し、ラッチストライク本体31cが動き、ラッチが解除される(1107)。図20のステップ308のラッチの復帰はなく、ドアが閉まったら開閉センサ88により閉扉が検知される(ステップ1110)。その他は図21と同様である。なお、図29及び図30で示したラッチ非電動モードとした場合において、帰宅する場合のフローは省略する。

0108

<リモコンに施錠及び解錠スイッチが備えられる形態>
リモコンを使用する場合の構成を示すブロックを図18に示したが、図31にように、リモコンに解錠のためのスイッチ111A及び施錠のためのスイッチ111Bを設けてもよい。このようにスイッチ111A及び111Bを設ければ室外側施解錠スイッチ91及び室内側施解錠スイッチ94の両方を設けずに、解施錠の操作をリモコン110からのみで行う構成としてもよい。また、室外側からのみリモコン110だけで施解錠を操作することとしてもよく、その場合は、図31のとおり図18における室外側施解錠スイッチ91を省略して、入力装置をリモコン110及び室内側施解錠スイッチ94のみとしてもよい。

0109

<ICカード認証形式の電動式操作装置>
上記リモコンを使用してID番号を確認する実施形態を示したが、IDの認証について、ICカード(ICチップ)を用いて、入力装置の読取装置としてICカード(ICチップ)リーダとする電動式操作装置とする形態を採用してもよい。その場合図24の認証用入力部96がICカード(ICチップ)リーダである。またこの実施形態において、フローは図21から図23のリモコンID取得(ステップ300及び311等)がICカード(ICチップ)によるID取得に置き換わったものと同じである。

0110

<縦枠にデッドボルト及びラッチボルト等が備えられている形態>
図32は本発明の別の実施形態として、戸先側縦枠2xの幅を拡大して、この戸先側縦枠2xにラッチ機構部8及び7のデッドボルト10及び20、ラッチ機構部8のラッチボルト30を設けると共に、駆動ユニット82及びコントロールユニット83も戸先側縦枠2xに設けたものである。

0111

上記各実施形態のように、各デッドボルト10及び20、並びにラッチボルト30、さらには駆動ユニット82及びコントロールユニット83を戸先側縦枠2xまたは袖4に設ければ、戸体3に電気配線を設けることが不要となる。このため、枠体2と戸体3との電気的接続を行なうための部品点数が抑えられ、製造コストを抑えることができる。

0112

即ち、戸体3は蝶番5を介して動く部材であるため、その戸体3の内部に電気配線を施そうとすると、蝶番5を通電可能な部品とするか、戸体3に非接触型充電機器を備える必要があるが、上記実施形態においては、そのような部品が不要となる。また、電動モータ86を使用する場合であっても、戸体3には電動モータを設けないため、電動モータ使用の建具と非使用の建具の間で戸体のパーツの共用が可能となり、製造コストを抑えることが可能になる。

0113

また、図1ないし図3に示したように、各デッドボルト10及び20、並びにラッチボルト30を袖4側に設けることにより、建具をバージョンアップやグレードアップする場合に、枠体2を交換せずに、袖4及び戸体3だけを交換することが可能になるため、それらの導入コストを抑えることが可能になる。

0114

また、電動モータ86を、サムターン57等の操作部に加えて備えることにより、1台の電動モータ86で複数のロック機構を動かすことができ、部品点数を省略することができる。また、複数の電動モータを用いるよりも配線を簡素化し、製造時の工数を減らすことができる。

0115

以上本発明を実施形態により説明したが、本発明を実施する場合、ロック機構部を3箇所にする等の変更を行なうことができる。また、ロック機構部6及び7並びにラッチ機構部8を駆動する構造としては、リンク式カム式等、他の動力伝達機構を用いることができる。その他、本発明の具体的実施に当たっては、上記説明に限られず、種々の変更、付加が可能である。

0116

1:建具(ドア)
2:枠体
3:戸体
4:袖
6、7:ロック機構部
8:ラッチ機構部
10、20:デッドボルト
11、21、31:ストライク
12、22:デッド錠ケース
14、24:第1の伝達部材(伝達部材)
16、26:第2の伝達部材(伝達部材)
26b:歯列
30:ラッチボルト
31c:ストライク本体(受け部材)
31d:スプリング
32:ラッチ錠ケース
50:シリンダユニット
53:鍵
54:センター軸
82:駆動ユニット
83:コントロールユニット
86:電動モータ
87:ピニオン
88:開閉センサ
89:モード選択スイッチユニット(モード選択装置)
89A:第1のモード選択スイッチ(ラッチ動作モード選択スイッチ)
89B:第2のモード選択スイッチ(オートロック選択スイッチ)
100:手動式操作装置
101:伝達機構
102:電動式操作装置

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