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技術 マスク

出願人 楊戈
発明者 楊戈
出願日 2018年9月27日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2018-182339
公開日 2020年4月2日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-050996
状態 未査定
技術分野 呼吸装置;防護 職業用、工業用またはスポーツ用保護衣
主要キーワード 静電加工 形状保持部材 花粉症対策 マスク装着 立体空間 装着状況 立体成形 断面略三角形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

長時間の装着でも呼気により眼鏡曇るのを適切に防止することができるマスクを提供する。

解決手段

矩形状のマスク本体11とマスク本体11の上部にマスク本体11の幅方向に沿って設けられたクッション部材12と、クッション部材12と略平行かつクッション部よりも下方に設けられたシート状の上部シート部材13と、を備え、クッション部材12内には、力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材12bが、マスク本体11の幅方向に沿って設けられており、上部シート部材13は、上端部および両端部がマスク本体11に固定され下端が自由端となるように形成されており、上部シート部材13は、上部シート部材13の上端部とクッション部材12の下端部との間にマスク本体11の幅方向に沿って隙間10hが形成されるように設けられている。このため、呼気によって生じる眼鏡の曇りを適切に防止することができる。

概要

背景

一般的に風邪の予防や花粉症対策等に装着されるマスクは、装着した際にマスクとの両側のとの間に隙間が形成されやすい。このようなマスクを眼鏡をかける人が装着すると、上記隙間から漏れ呼気によって眼鏡が曇るといった問題が生じている。このため、眼鏡をかける人用のマスクとして、変形可能かつ形状を保持することができるいわゆるノーズフィッターをマスク本体の上部に設けられたものが市販されている。装着時にマスク本体の上部を自分の鼻の形等の顔面形状に合わせれば上記隙間をある程度塞ぐことが可能であるが、ノーズフィッターだけでは上記隙間を塞ぐには不十分である。

そこで、マスクを装着しても眼鏡が曇るのを防止するための様々なマスクが提案されている(例えば、特許文献1〜7)。

特許文献1には、マスク本体の上部にマスクの幅方向に沿って断面略三角形スポンジ状の緩衝材が設けられたマスクが開示されており、この緩衝材の略中央部には、装着時に鼻を収容するための凹部が形成されている。このため、特許文献1のマスクを装着すれば、緩衝材の内面顔面密着させることができるので、呼気によって眼鏡が曇るのを防止することができる旨が記載されている。
また、特許文献2〜7には、マスク本体の上部にシート部材を設けたマスクが開示されており、このシート部材は下端が自由端となっている。このため、これら文献には、マスク装着時に人が発する呼気をこのシート部材とマスク本体との間に誘導させることによって、マスクの上部と顔面との間に形成される隙間から呼気が漏れ出すのを防止する旨が記載されている。

概要

長時間の装着でも呼気により眼鏡が曇るのを適切に防止することができるマスクを提供する。矩形状のマスク本体11とマスク本体11の上部にマスク本体11の幅方向に沿って設けられたクッション部材12と、クッション部材12と略平行かつクッション部よりも下方に設けられたシート状の上部シート部材13と、を備え、クッション部材12内には、力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材12bが、マスク本体11の幅方向に沿って設けられており、上部シート部材13は、上端部および両端部がマスク本体11に固定され下端が自由端となるように形成されており、上部シート部材13は、上部シート部材13の上端部とクッション部材12の下端部との間にマスク本体11の幅方向に沿って隙間10hが形成されるように設けられている。このため、呼気によって生じる眼鏡の曇りを適切に防止することができる。

目的

本発明は上記事情に鑑み、長時間を装着しても眼鏡が曇るのを適切に防止することができるマスクを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

矩形状のマスク本体と、該マスク本体の上部に該マスク本体の幅方向に沿って設けられたクッション部材と、該クッション部材と略平行かつ該クッション部よりも下方に設けられたシート状の上部シート部材と、を備え、前記クッション部材内には、力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材が、前記マスク本体の幅方向に沿って設けられており、前記上部シート部材は、上端部および両端部が前記マスク本体に固定され、下端が自由端となるように形成されており、該上部シート部材は、該上部シート部材の上端部と前記クッション部材の下端部との間に前記マスク本体の幅方向に沿って隙間が形成されるように設けられていることを特徴とするマスク。

請求項2

前記上部シート部材は、素材ウレタン樹脂で形成されており、厚みが5mm以内となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のマスク。

請求項3

前記上部シート部材は、該上部シート部材の上端部と前記クッション部材の下端部との間に形成される前記隙間が2mm以上となるように設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のマスク。

請求項4

前記マスク本体の下部には、該マスク本体の幅方向に沿って設けられたシート状の下部シート部材が設けられており、該下部シート部材は、下端部および両端部が前記マスク本体に固定され、上端部が自由端となるように形成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のマスク。

請求項5

前記下部シート部材が、不織布であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のマスク。

技術分野

0001

本発明は、マスクに関する。さらに詳しくは、眼鏡をかける際に装着されるマスクに関する。

背景技術

0002

一般的に風邪の予防や花粉症対策等に装着されるマスクは、装着した際にマスクとの両側のとの間に隙間が形成されやすい。このようなマスクを眼鏡をかける人が装着すると、上記隙間から漏れ呼気によって眼鏡が曇るといった問題が生じている。このため、眼鏡をかける人用のマスクとして、変形可能かつ形状を保持することができるいわゆるノーズフィッターをマスク本体の上部に設けられたものが市販されている。装着時にマスク本体の上部を自分の鼻の形等の顔面形状に合わせれば上記隙間をある程度塞ぐことが可能であるが、ノーズフィッターだけでは上記隙間を塞ぐには不十分である。

0003

そこで、マスクを装着しても眼鏡が曇るのを防止するための様々なマスクが提案されている(例えば、特許文献1〜7)。

0004

特許文献1には、マスク本体の上部にマスクの幅方向に沿って断面略三角形スポンジ状の緩衝材が設けられたマスクが開示されており、この緩衝材の略中央部には、装着時に鼻を収容するための凹部が形成されている。このため、特許文献1のマスクを装着すれば、緩衝材の内面顔面密着させることができるので、呼気によって眼鏡が曇るのを防止することができる旨が記載されている。
また、特許文献2〜7には、マスク本体の上部にシート部材を設けたマスクが開示されており、このシート部材は下端が自由端となっている。このため、これら文献には、マスク装着時に人が発する呼気をこのシート部材とマスク本体との間に誘導させることによって、マスクの上部と顔面との間に形成される隙間から呼気が漏れ出すのを防止する旨が記載されている。

先行技術

0005

特開2008−148984号公報
特公昭57−39777号公報
特開昭50−78181号公報
特許第5463481号公報
特開2009−66382号公報
特開2013−75130号公報
特開2007−61585号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかるに、特許文献1のマスクでは、人の鼻の高さなど顔面形状には個人差があるので、特許文献1のマスクの緩衝材に適合しない形状の人が装着すれば、緩衝材と顔面との密着性が低下してマスク本体と顔面との隙間が形成されてしまい、かかる隙間から呼気が漏れだして眼鏡の曇りを適切に防止することができないといった問題が生じている。
また、特許文献2〜7のマスクでは、シート部材とマスク本体との間に誘導された呼気によってマスク上部の内圧が高くなり、装着後に呼気が徐々に外部へ漏れ出して眼鏡が曇るという問題が生じている。

0007

本発明は上記事情に鑑み、長時間を装着しても眼鏡が曇るのを適切に防止することができるマスクを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

第1発明のマスクは、矩形状のマスク本体と、該マスク本体の上部に該マスク本体の幅方向に沿って設けられたクッション部材と、該クッション部材と略平行かつ該クッション部よりも下方に設けられたシート状の上部シート部材と、を備え、前記クッション部材内には、力を加えれば変形可能かつ変形した状態を保持することができる形状保持部材が、前記マスク本体の幅方向に沿って設けられており、前記上部シート部材は、上端部および両端部が前記マスク本体に固定され、下端が自由端となるように形成されており、該上部シート部材は、該上部シート部材の上端部と前記クッション部材の下端部との間に前記マスク本体の幅方向に沿って隙間が形成されるように設けられていることを特徴とする。
第2発明のマスクは、第1発明において、前記上部シート部材は、素材ウレタン樹脂で形成されており、厚みが3mm以内となるように形成されていることを特徴とする。
第3発明のマスクは、第1発明または第2発明において、前記上部シート部材は、該上部シート部材の上端部と前記クッション部材の下端部との間に形成される前記隙間が2mm以上となるように設けられていることを特徴とする。
第4発明のマスクは、第1発明、第2発明または第3発明において、前記マスク本体の下部には、該マスク本体の幅方向に沿って設けられたシート状の下部シート部材が設けられており、該下部シート部材は、下端部および両端部が前記マスク本体に固定され、上端部が自由端となるように形成されていることを特徴とする。
第5発明のマスクは、第1発明、第2発明、第3発明または第4発明において、前記下部シート部材が、不織布であることを特徴とする。

発明の効果

0009

第1発明によれば、上部シート部材とクッション部材との間に隙間が形成されているので、マスクを装着した状態において、呼気によってマスク内と外部とに生じる気圧差を抑制することができる。このため、マスクを装着した状態において、マスクのクッション部材と装着者の顔面との間の密着性を維持することができるので、マスク上部から漏れる呼気によって生じる眼鏡の曇りを適切に防止することができる。
第2発明によれば、上部シート部材が呼気を通しやすいように形成されているので、マスクの装着時におけるマスク内と外部との間に生じる気圧差をより適切に抑制することができるようになる。しかも、上部シート部材がウレタン樹脂製であり、所定の厚みを有するので、呼気中に含まれる水分を適切に除去することができるから、たとえ呼気がマスク上部から上方に漏れたとしても眼鏡の曇るのを適切に防止することができる。
第3発明によれば、マスクの装着時におけるマスクのクッション部材と装着者の顔面との間の密着性をより適切に維持することができる。
第4発明によれば、下部シート部材の上端部が自由端となっているので、マスクの下部と装着者の顔面下部との間に形成される隙間を適切に塞ぐことができる。このため、マスクの下部から呼気が外部へ漏れ出すのを防止することができるから、かかる呼気に起因する眼鏡の曇りも防止することができる。
第5発明によれば、マスクの下部と装着者の顔面下部との間に形成される隙間をより適切に塞ぐことができる。

図面の簡単な説明

0010

本実施形態のマスク10の概略説明図であり、(A)は表面から見た平面図の概略説明図であり、(B)裏面から見た平面図の概略説明図である。
図1(A)のII−II矢視概略断面図であり、拡大X図および拡大Y図は本実施形態のマスク10を装着した状態における要部拡大説明図である。
本実施形態のマスク10の装着状態の概略説明図であり、(A)は装着状況をマスク10の表面から見た状況の概略説明図であり、(B)は本実施形態のマスク10の一例を示したものであり、その装着時における状況を裏面から見た際の概略説明図である。
図3(B)の本実施形態のマスク10の一例の要部概略説明図であり、(A)はマスク10の上部の概略説明図であり、(B)はマスク10の下部の概略説明図である。

実施例

0011

本実施形態のマスクは、長時間の装着でも呼気によって眼鏡が曇るのを防止することができるようにしたものである。

0012

(本実施形態のマスク10)
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のマスク10は、マスク本体11と、このマスク本体11の上部に設けられたクッション部材12と、このクッション部材12の下方に両者間に隙間が形成されるように設けられた上部シート部材13とを備えており、マスク本体11の両端部に接合されたかけELによって装着者の顔面に装着できるようになっている(図3(A)参照)。
とくに、本実施形態のマスク10は、上部シート部材13と、この上部シート部材13をクッション部材12と間に後述する凹む部10hを形成していることに特徴を有している。以下、本実施形態のマスク10の各構成について具体的に説明する。なお、本実施形態のマスク10は、以下単にマスク10という。

0013

(マスク本体11について)
まず、マスク本体11について説明する。
マスク本体11は、通気性を有する不織布やガーゼなどの織物編物など形成されていれば、その形状や大きさ等はとくに限定されない。例えば、マスク本体11の形状としては、プリーツを有する矩形状のものやドーム状などの立体成形されたものなど様々な形状のものを採用することができる。

0014

また、マスク本体11は、不織布等で形成された複数のシートを積層した構造とすれば、花粉や埃等の除去効率を向上させることができるので好ましい。例えば、図2に示すように、マスク本体11は、表裏層11a、11cとその中間層11bからなる3層構造となるように形成することができる。各層を構成する素材も、とくに限定されず、公知の不織布等を作用することができる。
例えば、マスク本体11の表層11aおよび裏層11cとしては低密度の不織布(例えば、見かけ密度が18g〜30g/m2程度の比較的低い不織布からなるシート)を採用し、中間層11bとしては高密度の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブローブ不織布など、表層11aおよび裏層11cの不織布からなるシートよりも見かけ密度が高い不織布)からなるシートを採用することができる。なお、この中間層11bのシートは、例えば、静電加工されており、花粉、ウイルス飛沫等を吸着する機能を有するものを採用するのがより好ましい。

0015

なお、マスク本体11を上記のごとく積層構造とする場合、各層に用いられるシートは、周縁機械的に接合して形成することができる。接合方法としてはとくに限定されず、例えば、超音波溶着図1ミシン目状の部分が相当する)、熱溶着接着剤による接着、縫製等を挙げることができるが、これらに限定されない。

0016

以下では、マスク本体11の形状が、プリーツを有する長方形状とした場合を代表として説明する。

0017

図1および図2に示すように、マスク本体11は、平面視長方形状であり、マスク本体11の縦方向における略中央部で上方に向かって形成されたプリーツと、下方に向かって形成されたプリーツを有している。このため、着用時には、マスク本体11を上下方向に引っ張ればマスク本体11の面積を広げることができるので、着用者の鼻からにかけて覆うようにして装着することができる(図3(A)参照)。

0018

なお、マスク本体11の大きさは、とくに限定されず、対象者に応じて適宜調整すればよい。例えば、大人男性用であれば、プリーツを開く前の状態におけるマスク本体11の幅方向(図1では紙面右方向)の長さが16cm〜17cm程度、上下方向(図1では紙面上下方向)の長さが7cm〜11cm程度となるように形成することができ、大人の女性用であれば、プリーツを開く前の状態におけるマスク本体11の幅方向(図1では紙面左右方向)の長さが14cm〜15cm程度、上下方向(図1では紙面上下方向)の長さが7cm〜11cm程度となるように形成することができ、子供用であれば、プリーツを開く前の状態におけるマスク本体11の幅方向の長さが12cm〜13cm程度、上下方向の長さが7cm〜11cm程度となるように形成することができる。

0019

(クッション部材12について)
図1および図2に示すように、マスク本体11の上部裏面(図1では図(B)がマスク本体11の裏面を示す)には、クッション部材12が設けられている。このクッション部材12は、マスク10を顔面に装着した際にマスク本体11上部と顔面との間に形成される隙間を塞ぐ部材である。つまり、クッション部材12は、マスク本体11の裏面から外方(つまり顔面側)に向かって突出するように形成されている。

0020

なお、図2において、マスク本体11の裏面とは、マスク本体11の右側に位置する面をいい、使用者がマスク10を装着した際に顔面側に位置する面のことを意味する。その逆にマスク本体11の表面とは、使用者がマスク10を装着した際に外側に位置する面を意味し、図2ではマスク本体11の左側に位置する面のことをいう。

0021

クッション部材12の大きさや形状はとくに限定されない。例えば、図1(B)に示すように、棒状のクッション部材12をマスク本体11の幅方向に沿うように形成することができる。また、この棒状のクッション部材12の大きもとくに限定されない。例えば、長さがマスク本体11の幅方向の長さと略同じか若干小さくなるように形成し、その幅方向(図1では紙面上下方向の長さ)が3〜5mm程度となるように形成することができる。

0022

図1および図2に示すように、このクッション部材12は、クッション部12aと、その内部に設けられた形状保持部材12bとを備えている。

0023

クッション部材12のクッション部12aは、マスク10を装着した際に顔面との間に形成される隙間を塞ぐ部材であり、その素材としては使用感や顔面形状に追従可能なものが望ましいが、とくに限定されない。
例えば、クッション部12aの素材として、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂やウレタン樹脂などからなる発泡体成型ポリエステル綿ポリエステル不織布、ポリエチレンフィルム等を採用すれば、上記機能を発揮させやすくなる。

0024

クッション部材12の形状保持部材12bは、力を加えると変形し、力を除去するとその変形状態を保持することができる部材である。例えば、形状保持部材12bとして、塑性変形可能なアルミニウム製や鉄製などの金属製のワイヤや上記機能を有する樹脂製の部材などを採用することができるが、これらに限定されない。

0025

(上部シート部材13について)
図1および図2に示すように、このクッション部材12の下方には、マスク本体11の幅方向に沿ったシート状の上部シート部材13がクッション部材12と略平行となるように設けられている。具体的には、この上部シート部材13は、クッション部材12の下端部からマスク本体11の下方に向かって離間した位置に配設されている。より具体的には、上部シート部材13は、マスク10を装着した際に上部シート部材13の上端部がクッション部材12の下端部に接しない程度の距離を有するように、クッション部材12の下端部下方に設けられている。

0026

例えば、図2に示すように、上部シート部材13を配置した状態において、マスク本体11を裏面側から見た際、上部シート部材13とクッション部材12との間に凹み部10hが形成されるように、上部シート部材13を配設することができる。
この両者間に形成される凹み部10hは、その内面がクッション部材12の外面(図2では紙面右側に位置する面)よりも低く、かつ上部シート部材13の外面(図2では紙面右側に位置する面)よりも低い面を有するように形成されている。つまり、上部シート部材13の上端部とクッション部材12の下端部との間には、マスク本体11の幅方向に沿った溝状の凹み部10hが形成されている。

0027

なお、この凹み10h部は、その内面が、マスク本体11の裏面で形成されていてもよいし(つまりマスク本体11の裏面が視認できるように形成してもよいし)、マスク本体11の裏面が視認されないように他のシート状の部材で形成されていてもよい。例えば、後者の場合以下に示すように、上部シート部材13とクッション部材12のクッション部12aを一体化して形成する方法を採用することができる。

0028

例えば、ウレタン樹脂からなるシート状の部材を用いる。このシート部材は、幅方向の長さがマスク本体11の幅方向の長さと略同じであり、上下方向の長さがマスク本体11の上端縁から上部シート部材13を配設した際にその下端縁が位置するまでの長さと略同じ長さとなるように形成されている。
まず、形状保持部材12bをマスク本体11の幅方向に沿って、マスク本体11の裏面上部近傍に配置する(図1または図2参照)。ついで、上記シート状部材の上端縁をマスク本体11の上端縁にそろえた状態で背面がマスク本体11の裏面に接するように配置する。そして、シート状部材の上端部および両端部を上述した接合方法(例えば、超音波溶着)によってシート状部材をマスク本体11に接合する。ついで、形状保持部材12bの下端部をマスク本体11の幅方向に沿って同様に接合する。なお、この形状保持部材12bの下端部の接合部が上述した凹む部10hとなる。

0029

上記のごとき方法を採用すれば、シート状部材の上端部の接合部と形状保持部材12bの下端部の接合部で囲まれた部分によってクッション部材12を形成することができ、形状保持部材12bの下端部の接合部とシート状部材の両端部の接合部によって上部シート部材13を形成することができる。そして、クッション部材12と上部シート部材13の間に形成された凹み部10h内は上記のごときシート状部材で形成することができる。
以上のごとき方法を採用すれば、上記のごとく簡単にクッション部材12のクッション部12aと上部シート部材13および凹み部10hを形成することができるという利点が得られる。

0030

なお、クッション部12aと上部シート部材13は同じ部材を採用しているが、クッション部材12の厚さh1が、形状保持部材12bの厚さ分だけ上部シート部材13の厚さh2よりも厚くなるように形成されている。このため、同じ厚さの部材を用いても、凹み部10hを適切かつ簡単に形成することができる。
また、図2に示すように、クッション部材12の厚さh1とは、マスク本体11の裏面つまりマスク本体11の裏層11cの顔面側の面からの距離をいう。具体的には、マスク本体11の裏層11cの顔面側の面と、かかる面に対して略直交する方向におけるクッション部材12の最も離れた箇所との間の距離をいう。より具体的には、マスク本体11の表面を水平な場所に載置した状態において、クッション部材12の最も高い箇所とマスク本体11の裏面との間の距離をいう。

0031

この凹み部10hが、特許請求の範囲にいう「上部シート部材の上端部とクッション部材の下端部との間にマスク本体の幅方向に沿って」形成された「隙間」に相当する。

0032

上部シート部材13の上端部とクッション部材12の下端部との距離W(図2ではW)は、マスク10を装着した際に上述したように上部シート部材13とクッション部材12が接しないような距離であればとくに限定されない。
例えば、クッション部12aと上部シート部材13の素材がウレタン樹脂であり、クッション部材12の厚さh1が4mmであり、上部シート部材13の厚さh2が2mmの場合、凹み部10hのマスク本体11の上下方向の距離W(つまり上部シート部材13の上端部とクッション部材12の下端部との距離W)が、1mm以上であればよく、好ましくは2mm以上であり、さらに好ましくは3mm以上であればよい。
なお、取り扱性や製造上の観点では、両者間の距離Wは10mm以下が好ましく、装着性や後述する圧力差干渉領域としての観点では、5mm以下が好ましい。

0033

図1または図3に示すように、上部シート部材13は、上端部および両端部がマスク本体11に接合して固定されている一方、下端(具体的には下端縁)が自由端となるように形成されている。なお、マスク本体11への接合は上述した方法と同様の方法で接合することができる。

0034

つまり、上部シート部材13をマスク本体11の裏面に配置した状態において、上部シート部材13の内面側(図2ではマスク本体11の裏面側に位置する面)には、マスク本体11の裏面と上部シート部材13の内面との間で囲まれ、下方に向かった開口を有する空間13hを形成されている。この開口は、マスク10を顔面に装着した際、マスク本体11が湾曲すれば、マスク本体11の裏面と上部シート部材13の内面が離間して開くように形成されている(図2および図3図4参照)。言い換えれば、かかる状態において、上部シート部材13の内面側には、下方に向かって開口を有するポケット状の空間13hが形成されている。

0035

上部シート部材13の厚さh2は、ある程度の通気性を有しつつ後述するように内部空間13hに誘導した呼気が直ぐに通過しない程度となるように形成されていれば、とくに限定されない。
例えば、上部シート部材13の素材としてウレタン樹脂を採用する場合、上部シート部材13の厚さh2は、0.1mm以上となるように形成するのが好ましく、より好ましくは0.3mm以上であり、さらに好ましくは0.5mm以上である。なお、取り扱性や使用感の観点では5mm以下が好ましく、より好ましくは3mm以下である。

0036

とくに、上部シート部材13は、内面側に図示していない保護フィルムを貼り合わせるのが好ましい。上部シート部材13の内面に保護フィルムを貼り合わせることによって、上部シート部材13の機能を発揮しつつ、保護フィルムを設けていない場合と比べて上部シート部材13の厚さh2を薄くすることができるという利点が得られる。この保護フィルムの素材は、とくに限定されないが、不織布を採用することができる。不織布の見かけ密度を調整すれば、後述する呼気の通気性を調整することも可能となる。

0037

以上のごとく構成であるので、眼鏡をかけた状態でマスク10を装着すれば、以下に説明するように眼鏡のレンズが呼気で曇るのを適切に防止することができる。

0038

マスク10のマスク本体11の裏面には、クッション部材12とその下方に上部シート部材13が設けられており、両者間には凹み部10hが形成されている。

0039

まず、図3および図4に示すように、使用者は、マスク10のクッション部材12を自己の鼻や鼻の両側の顔面形状に合うように変形させてマスク10を装着すれば、マスク本体11の上部つまりクッション部材12のクッション部12aが顔面に密着するようにしてマスク10を装着することができる。
図3および図4に示すように、マスク10を装着した状態において、使用者の鼻が配置される部分(図3(B)ではマスク10の上部略中央部)の両端部におけるマスク10の裏面つまりマスク本体11の顔面側に位置する裏面には、上部シート部材13の内面に下方に向かって開口した空間13hが形成される。

0040

この上部シート部材13の内面側に位置する空間13hは、使用者の呼気をこの内部に誘導し収容するための空間である。具体的には、使用者が呼吸をすれば、水分を含んだ呼気が外出されるが、この呼気のうち上方に向かって移動する呼気を上部シート部材13の空間13h内に誘導し収容することによって、上部シート部材13よりも上方に水分を含んだ呼気が移動するのを抑制するためのものである。
このため、使用者が眼鏡をかけた状態でマスク10を装着しても、呼気がマスク10の上方から漏れて眼鏡の方向に向かって上昇するのを抑制することができるので、眼鏡のレンズが呼気で曇るのを防止することができる。

0041

とくに、上部シート部材13を、通気性を有しかつ水分を除去し易い素材、例えばウレタン樹脂等で形成すれば、呼気が漏れたとしても眼鏡のレンズが呼気で曇るのを適切に防止することができる。

0042

ここで、上部シート部材13の空間13h内に誘導させた呼気によって、マスク10内の内圧が外圧よりもやや高くなる傾向にある。

0043

仮に、マスク10の凹み部10hを有さないマスクを使用した場合について説明する。
上部シート部材内に収容された呼気によってマスク内の内圧が上昇すると、マスク本体が顔面から離間する方向に向かって力が加わるため、クッション部材と顔面との間に隙間が形成されやすくなる。とくに、マスクを長時間装着する場合にはその傾向が顕著に表れる。すると、マスクのクッション部と顔面との間に形成された隙間から呼気が漏れ出して、眼鏡が存在する上方に向かって上昇しレンズに到達すれば眼鏡のレンズが曇るといった現象が発生する。この現象は、マスクを装着した時点では発生しにくいが、マスクの内圧が上昇に伴って顕著に発現する。

0044

しかしながら、マスク10では、クッション部材12と上部シート部材13との間には凹み部10hが形成されている。この凹み部10hは、クッション部材12の下端部と上部シート部材13の上端部が所定の間隔を有するように形成されている。

0045

このため、上部シート部材13の空間13h内に誘導させた呼気によってマスク10内の内圧が上昇しても、上記凹み部10によって外部との圧力差を軽減させることができる。つまり、クッション部材12と上部シート部材13との間に形成された凹み部10hは、マスク10内の内圧と外圧を調整するための緩衝領域として機能するのである。

0046

しかも、上部シート部材13の空間13h内に誘導させた呼気によってマスク10内の内圧が上昇してマスク本体11が顔面から離間する方向に力が加わった場合、上部シート部材13の空間13h内に誘導された呼気が上方に向かって漏れ出すことがあるが、漏れた呼気は、この凹み部10によって捕捉されて、それ以上の上方への移動が防止される。

0047

つまり、上部シート部材13を上述した凹み部10を形成するようにクッション部材12の下方に配置することによって、マスク10に対して、マスク10装着時におけるマスク10内の内圧の上昇を抑止しつつ、上方に向かって漏れ出そうとする呼気を上部シート部材13の空間13hと合わせて2重で捕捉するという機能を発揮させることができるのである。

0048

したがって、本実施形態のマスク10は、マスク本体11の背面に形成された凹み部10によって装着時における内圧の上昇した場合であっても、マスク本体11のクッション部材12が顔面に密着した状態を適切に維持させることができるので、マスク10のマスク本体11の上部から漏れる呼気によって生じる眼鏡のレンズが曇るのを適切に防止することができる。

0049

とくに、上部シート部材13がウレタン樹脂を用いて呼気を通しやすい厚みとなるように形成すれば、上部シート部材13の空間13h内に誘導した呼気から水分を除去した状態で逃がすことができるようになる。この場合、マスク10の装着時におけるマスク10内と外部との間に生じる気圧差をより適切に抑制することができるようになる。しかも、たとえ呼気がマスク上部から上方に漏れたとしても眼鏡の曇るのを適切に防止することができる。

0050

なお、図2に示すように、マスク本体11の上下方向における略中央部において、形状保持部材12bと同様の形状保持部材15をマスク本体11の幅方向に沿って設けてもよい。
この場合、図3に示すように、形状保持部材15に対して力を加えて所定の形状にすれば、マスク装着時におけるマスク10の裏面側にドーム状の立体空間を形成することができる。すると、マスク10の装着時において、口とマスク本体11の裏面との間に距離を形成することができるので、使用者に対して呼吸がし易くできるので好ましい。

0051

また、図1図4に示すように、マスク本体11の下部には、マスク本体11の幅方向に沿ってシート状の下部シート部材14を設けてもよい。

0052

この下部シート部材14は、下端部および両端部がマスク本体11に接合して固定されており、その上端部が自由端となるように形成されている。下部シート部材14の上端部が自由端となっているので、図2図3(B)および図4(B)に示すように、マスク10を装着するときに下部シート部材14の内面(図2ではマスク本体11の裏面側の面)との間に空間14hを形成することができる。

0053

このため、この空間14h内に装着者の顔面下部の一部が浸入するようにマスク10を装着すれば、マスク本体11の下部と装着者の顔面下部との間に形成される隙間を適切に塞ぐことができる。すると、マスク10のマスク本体11の下部から呼気が外部へ漏れ出すのを防止することができるから、かかる呼気に起因する眼鏡のレンズの曇りも防止することができる。

0054

このマスク本体11の下部シート部材14は、その素材はとくに限定されない。例えば、上部シート部材13と同様の素材で形成してもよいし、マスク本体11を構成する不織布等で形成してもよい。例えば、下部シート部材14を不織布で形成すれば、顔面形状に追従するようにして密着させることができるので、マスク本体11の下部と装着者の顔面下部との間に形成される隙間をより適切に塞ぐことができるようになる。

0055

本発明のマスクは、眼鏡をかける際に装着するマスクとして適している。

0056

10マスク
10hクッション部材と上部シート部材との間の隙間
11 マスク本体
12 クッション部材
13 上部シート部材
14 下部シート部材

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