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技術 フランジ付き紙容器

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 富岡辰弥
出願日 2018年9月27日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2018-182984
公開日 2020年4月2日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-050409
状態 未査定
技術分野 紙器
主要キーワード 底面板側 集合点 上方開口縁 十二角形 構成板 外縁付近 平板状態 容器サイズ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年4月2日)のものです。
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図面 (15)

課題

一枚のブランクから上面開口とした多角形状のフランジ付き紙容器において、この紙容器フランジの上面に蓋材ヒートシールして密封する用途では、フランジの角部に構造上の欠陥である透孔が生じて、内容物の漏れが発生するが、本願発明はこの透孔を塞ぎ、密封性を向上させる。

解決手段

紙容器を組み立てる際に、フランジの角部に生じる透孔が、フランジの下面からブランクの一部からなる封鎖部が接合されて、塞がれるので、紙容器の密封性が向上する。

概要

背景

従来から、特許文献に開示されているような形状をした一枚のブランクから上面開口とした矩形フランジ付き紙容器があり、この紙容器フランジの上面に蓋材を被せてその蓋材周辺とフランジとをヒートシールすることで、各種食品包装用として使用されている。
さらに、前記矩形のフランジ付き紙容器のフランジを形成するにあたり、矩形の角部に位置するフランジに構造上の欠陥である透孔が生じるが、この透孔を塞ぐための発明が提示されている。なお、透孔はブランクの上面から下面まで貫通しており、内容物が前記透孔を通って滲出する虞れがある。

上記の従来の発明を図1から図2を用いて、説明する。なお、図面は左右対称のため、符号が右半分にのみ記載している。
まず、フランジ付き紙容器を得るブランクについて説明する。図1は前記フランジ付き紙容器のブランク10を示していて、図2は図1のブランク10のコーナー部の拡大図である。矩形状の底面板11の相対向する二つの底面板第1側辺31にそれぞれ山折り線を介して第1側面板12が連設され、前記第1側面板12の前記底面板11とは反対側である第1側面板外辺32に、谷折り線を介してフランジの構成部材である第1縁片13が連設されている。前記第1縁片13の左右端(第1縁片13の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第1縁片13長手方向)に延出する第1半島状片131が設けられている。

上記第1側面板12の左右の第1側面板側辺33(容器形態での第1側面板12幅方向に対向する辺)にはそれぞれ山折り線を介して逆三角形状の第1折り込み接合板121が連設され、前記第1折り込み接合板121の底面板11とは反対側となる第1折り込み接合板外辺35には谷折り線を介して接合縁片122が連設されている。

接合縁片122は切り込みを介した状態で前記第1半島状片131と同一平面を形成している。そして、前記第1半島状片131を、前記接合縁片122と前記第1折り込み接合板121とから分ける切り込みの切り込み端が、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線と前記第1側面板12の第1側面板外辺32の谷折り線と前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35の谷折り線との集合点Aまで達している。この切り込みによって、前記第1半島状片131が製函時に前記接合縁片122と前記第1折り込み接合板121とから分離する。

また、上記底面板11の他の相対向する二つの底面板第2側辺41にはそれぞれ山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の底面板11とは反対側である第2側面板外辺42には谷折り線を介してフランジの構成部材である第2縁片15が連設されている。前記第2縁片15の左右端(第2縁片15の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第2縁片15の長手方向)に延出する第2半島状片151が設けられている。

そして製函時に、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部と前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Aに集合点Bが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片13の第1半島状片131の上面に、前記第2縁片15の第2半島状片151を重ねてヒートシールを行なえば、前記第1半島状片131の切り込み端が及んでいる集合点Aで微細な透孔が生じていたとしても、この部分が、第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部である集合点Bの部分で覆われる形となる。

さらに前記第2半島状片151の各々の第2側面板14側の端部に突起片16が一体に設けられている。そして、前記突起片16は、製函後では前記第1半島状片131が連続している前記第1縁片13の上面の上の領域のみに位置するように設けられており、前記第1側面板12と前記第1縁片13との間の谷折り線の折れ曲がり部分にかかることがないように設けられている。

ブランク10を構成する包装材料はその両面がヒートシール性を備える熱可塑性樹脂層であるため、前記第1縁片13の上面と前記と突起片16の下面が対面した状態でヒートシールを行なえば、前記第1縁片13のヒートシール領域内で前記突起片16がヒートシールされることとなる。そして、この場合、前記突起片16は前記第1側面板12と前記第1縁片13との間の谷折り線の部分を跨ぐことがないため、前記突起片16は折り曲がることなく平板状態のままで前記第1縁片13に接着される。

ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組立ては次のようにして行う。すなわち、前記第1側面板12、第2側面板14を折り曲げトレー状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141の内面同士を接着させる。次に、接着させた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を第2側面板14側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片13、第2縁片15、接合縁片122をそれぞれ谷折りして、接着された前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を、前記第2側面板14へ重ね合わせることにより、前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている前記第2縁片15の下面とが相対し、この相対する前記接合縁片122と第2縁片15とをヒートシールするとともに、前記第1側面板12と第2側面板14との折り曲げにより前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面とが相対していて、前記第1半島状片131と第2半島状片151とをヒートシールして、前記第1縁片13と第2縁片15とが連続してなるフランジが形成されて、フランジ付き紙容器50が組み上がる(図3)。

フランジ付き紙容器50のフランジ52における各コーナーでは、前記第1半島状片131の上に、第2半島状片151が重ね合わされてヒートシールにて接着されており、上述したように前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部である集合点Aに、前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部である集合点Bが密に重なる状態となった紙容器が得られているものである。また、前記突起片16はこのフランジ付き紙容器50でのフランジ52を形成するヒートシール時に、前記第1縁片13の上面にヒートシールにて熱溶着されて、上述したように前記第1側面板12側にかかることなく前記第1縁片13のヒートシール面の領域内のみに位置して、このフランジ付き紙容器50が組み上げられている。

概要

一枚のブランクから上面開口とした多角形状のフランジ付き紙容器において、この紙容器のフランジの上面に蓋材をヒートシールして密封する用途では、フランジの角部に構造上の欠陥である透孔が生じて、内容物の漏れが発生するが、本願発明はこの透孔を塞ぎ、密封性を向上させる。紙容器を組み立てる際に、フランジの角部に生じる透孔が、フランジの下面からブランクの一部からなる封鎖部が接合されて、塞がれるので、紙容器の密封性が向上する。

目的

本願発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、従来のフランジ付き紙容器におけるフランジの集合点A及び集合点Bに生じる透孔を確実に塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点Aおよび集合点Bに生じる透孔から漏れることがないフランジ付き紙容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

フランジ付き紙容器において、前記フランジ付き紙容器は、矩形状の底面板の四辺に対応する四つの底面板側辺を介して連設される四枚の側面板のうち、一方の相対向する二つの底面板第1側辺のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板が連設され、前記第1側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第1側面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1折り込み接合板外辺には、谷折り線を介して接合縁片が連設され、前記第1側面板のそれぞれの前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1側面板外辺には、谷折り線を介して第1縁片が連設され、前記第1縁片の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片が、前記接合縁片と切り込みを介して連設され、前記底面板の他方の相対向する二つの底面板第2側辺のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板が連設され、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第2側面板外辺には、谷折り線を介して第2縁片が連設され、前記第2縁片の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片が設けられ、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第2側面板側辺に、谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板のそれぞれを折り曲げ中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板と第2折り込み接合板とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板の第1折り込み接合板外辺付近と、前記第2折り込み接合板の第2折り込み接合板外縁付近を、前記第1側面板側辺から第2側面板側辺に渡り接合して、この重ね合わせた二枚の接合板、をさらに前記第2側面板の外面側に折り曲げて重ね合わせ、前記第1縁片と第2縁片と接合縁片とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板の前記第2側面板への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片の上面と前記第2半島状片の下面とが接合されることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器であって、前記切り込みの一部は前記第1折り込み接合板外辺に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込みの一部と前記第1折り込み接合板外辺の間に封鎖部を備えたことを特徴とするフランジ付き紙容器。

請求項2

フランジ付き紙容器において、前記フランジ付き紙容器は、八つの等角を備えた八角形状の底面板の八つの辺に対応する八つの底面板側辺は、底面板第1側辺と底面板第2側辺が交互に存在し、八つの前記底面板側辺を介して連設される八枚の側面板のうち、相対向する一対の底面板第1側辺のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板が連設され、前記第1側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第1側面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1折り込み接合板外辺には、谷折り線を介して接合縁片が連設され、前記第1側面板のそれぞれの前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1側面板外辺には、谷折り線を介して第1縁片が連設され、前記第1縁片の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片が、前記接合縁片と切り込みを介して連設され、前記底面板の底面板第1側辺に隣接する残りの相対向する一対の底面板第2側辺のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板が連設され、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第2側面板外辺には、谷折り線を介して第2縁片が連設され、前記第2縁片の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片が設けられ、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第2側面板側辺に、谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板と第2折り込み接合板とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板の第1折り込み接合板外辺付近と、前記第2折り込み接合板の第2折り込み接合板外縁付近を、前記第1側面板側辺から第2側面板側辺に渡り接合して、この重ね合わせた二枚の接合板をさらに前記第2側面板の外面側に折り曲げて重ね合わされ、前記第1縁片と第2縁片と接合縁片とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板の前記第2側面板への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片の上面と前記第2半島状片の下面とがされることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器であって、前記切れ込みの一部は前記第1折り込み接合板外辺に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込みの一部と前記第1折り込み接合板外辺の間に封鎖部を備えたことを特徴とするフランジ付き紙容器。

請求項3

フランジ付き紙容器において、前記フランジ付き紙容器は、4の自然数倍の角を備え、すべての角が等角である多角形状(4n角形状、nは自然数)の底面板の4n本の辺に対応する4n本の底面板側辺は、底面板第1側辺と底面板第2側辺が交互に存在し、4n本の前記底面板側辺を介して連設される4n枚の側面板のうち、相対向する一対の底面板第1側辺のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板が連設され、前記第1側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第1側面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1折り込み接合板外辺には、谷折り線を介して接合縁片が連設され、前記第1側面板のそれぞれの前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第1側面板外辺には、谷折り線を介して第1縁片が連設され、前記第1縁片13の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片が、前記接合縁片と切り込みを介して連設され、前記底面板の底面板第1側辺に隣接する残りの相対向する一対の底面板第2側辺のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板が連設され、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の縁部側となる第2側面板外辺には、谷折り線を介して第2縁片が連設され、前記第2縁片の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片が設けられ、前記第2側面板の前記フランジ付き紙容器の周方向の両側の第2側面板側辺に、谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板の前記フランジ付き紙容器の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板と第2折り込み接合板とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板の第1折り込み接合板外辺付近と、前記第2折り込み接合板の第2折り込み接合板外縁付近を、前記第1側面板側辺から第2側面板側辺に渡り接合して、この重ね合わせた二枚の接合板をさらに前記第2側面板の外面側に折り曲げて重ね合わせ、前記第1縁片と第2縁片と接合縁片とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板の前記第2側面板への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片の上面と前記第2半島状片の下面とが接合されることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器であって、前記切り込みの一部は前記第1折り込み接合板外辺に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込みの一部と前記第1折り込み接合板外辺の間に封鎖部を備えたことを特徴とするフランジ付き紙容器。

請求項4

前記切り込みと前記折り込み接合板外辺の間の封鎖部の幅が、0.5〜3mmであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器。

請求項5

前記切り込みの前記第1側面板に近い方の終端部は、前記第1側面板側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線と交差する位置、もしくは交差しない近傍であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器。

請求項6

前記切り込みの前記第1側面板に近い方の終端部は、前記フランジ付き紙容器の外方に向けて曲がっていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器。

請求項7

前記切り込みの前記第1側面板に近い方の終端部は、前記第1側面板側辺又は前記第1側面板側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線より前記接合縁片の方向で離れた屈曲点で前記フランジ付き紙容器の内側方向に曲がり、前記第1折り込み接合板外辺と交差する位置、もしくは交差しない近傍であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器。

請求項8

前記切り込みの前記第1側面板に近い方の終端部と、前記第1側面板側辺又は前記第1側面板側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線との距離が、0.5〜5mmであることを特徴とする請求項7のフランジ付き紙容器。

請求項9

前記切り込みの前記第1側面板に近い方の終端部の位置より、前記切り込みに沿って反対側に戻った分岐点から前記第1折り込み接合板方向に分岐した切り込みを備え、前記分岐した切り込みの終端部は前記第1折り込み接合板外辺と交差する位置、もしくは交差しない近傍であることを特徴とする請求項1から5でのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器。

請求項10

前記分岐した切り込みの分岐点の位置と、前記第1側面板側辺又は前記第1側面板側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線との距離が、1〜5mmであることを特徴とする請求項9のフランジ付き紙容器。

技術分野

0001

本願発明は、即席麺、うどん、パスタグラタン、各種丼、チルド食品冷凍食品冷菓菓子等の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器に関するものである。

背景技術

0002

従来から、特許文献に開示されているような形状をした一枚のブランクから上面開口とした矩形のフランジ付き紙容器があり、この紙容器のフランジの上面に蓋材を被せてその蓋材周辺とフランジとをヒートシールすることで、各種食品包装用として使用されている。
さらに、前記矩形のフランジ付き紙容器のフランジを形成するにあたり、矩形の角部に位置するフランジに構造上の欠陥である透孔が生じるが、この透孔を塞ぐための発明が提示されている。なお、透孔はブランクの上面から下面まで貫通しており、内容物が前記透孔を通って滲出する虞れがある。

0003

上記の従来の発明を図1から図2を用いて、説明する。なお、図面は左右対称のため、符号が右半分にのみ記載している。
まず、フランジ付き紙容器を得るブランクについて説明する。図1は前記フランジ付き紙容器のブランク10を示していて、図2図1のブランク10のコーナー部の拡大図である。矩形状の底面板11の相対向する二つの底面板第1側辺31にそれぞれ山折り線を介して第1側面板12が連設され、前記第1側面板12の前記底面板11とは反対側である第1側面板外辺32に、谷折り線を介してフランジの構成部材である第1縁片13が連設されている。前記第1縁片13の左右端(第1縁片13の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第1縁片13長手方向)に延出する第1半島状片131が設けられている。

0004

上記第1側面板12の左右の第1側面板側辺33(容器形態での第1側面板12幅方向に対向する辺)にはそれぞれ山折り線を介して逆三角形状の第1折り込み接合板121が連設され、前記第1折り込み接合板121の底面板11とは反対側となる第1折り込み接合板外辺35には谷折り線を介して接合縁片122が連設されている。

0005

接合縁片122は切り込みを介した状態で前記第1半島状片131と同一平面を形成している。そして、前記第1半島状片131を、前記接合縁片122と前記第1折り込み接合板121とから分ける切り込みの切り込み端が、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線と前記第1側面板12の第1側面板外辺32の谷折り線と前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35の谷折り線との集合点Aまで達している。この切り込みによって、前記第1半島状片131が製函時に前記接合縁片122と前記第1折り込み接合板121とから分離する。

0006

また、上記底面板11の他の相対向する二つの底面板第2側辺41にはそれぞれ山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の底面板11とは反対側である第2側面板外辺42には谷折り線を介してフランジの構成部材である第2縁片15が連設されている。前記第2縁片15の左右端(第2縁片15の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第2縁片15の長手方向)に延出する第2半島状片151が設けられている。

0007

そして製函時に、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部と前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Aに集合点Bが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片13の第1半島状片131の上面に、前記第2縁片15の第2半島状片151を重ねてヒートシールを行なえば、前記第1半島状片131の切り込み端が及んでいる集合点Aで微細な透孔が生じていたとしても、この部分が、第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部である集合点Bの部分で覆われる形となる。

0008

さらに前記第2半島状片151の各々の第2側面板14側の端部に突起片16が一体に設けられている。そして、前記突起片16は、製函後では前記第1半島状片131が連続している前記第1縁片13の上面の上の領域のみに位置するように設けられており、前記第1側面板12と前記第1縁片13との間の谷折り線の折れ曲がり部分にかかることがないように設けられている。

0009

ブランク10を構成する包装材料はその両面がヒートシール性を備える熱可塑性樹脂層であるため、前記第1縁片13の上面と前記と突起片16の下面が対面した状態でヒートシールを行なえば、前記第1縁片13のヒートシール領域内で前記突起片16がヒートシールされることとなる。そして、この場合、前記突起片16は前記第1側面板12と前記第1縁片13との間の谷折り線の部分を跨ぐことがないため、前記突起片16は折り曲がることなく平板状態のままで前記第1縁片13に接着される。

0010

ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組立ては次のようにして行う。すなわち、前記第1側面板12、第2側面板14を折り曲げトレー状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141の内面同士を接着させる。次に、接着させた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を第2側面板14側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片13、第2縁片15、接合縁片122をそれぞれ谷折りして、接着された前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を、前記第2側面板14へ重ね合わせることにより、前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている前記第2縁片15の下面とが相対し、この相対する前記接合縁片122と第2縁片15とをヒートシールするとともに、前記第1側面板12と第2側面板14との折り曲げにより前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面とが相対していて、前記第1半島状片131と第2半島状片151とをヒートシールして、前記第1縁片13と第2縁片15とが連続してなるフランジが形成されて、フランジ付き紙容器50が組み上がる(図3)。

0011

フランジ付き紙容器50のフランジ52における各コーナーでは、前記第1半島状片131の上に、第2半島状片151が重ね合わされてヒートシールにて接着されており、上述したように前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部である集合点Aに、前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部である集合点Bが密に重なる状態となった紙容器が得られているものである。また、前記突起片16はこのフランジ付き紙容器50でのフランジ52を形成するヒートシール時に、前記第1縁片13の上面にヒートシールにて熱溶着されて、上述したように前記第1側面板12側にかかることなく前記第1縁片13のヒートシール面の領域内のみに位置して、このフランジ付き紙容器50が組み上げられている。

先行技術

0012

特許第5743618号公報

発明が解決しようとする課題

0013

しかしながら、特許文献の発明では、下記に記述する場合には、容器の内容物が粉体物粘性物など流動しにくい物であれば漏れないが、液体物の場合は漏れる可能性がある。
紙容器組み立て装置でフランジ付き紙容器50が組み立てられる際、前記底面板11に連設される第1側面板12と第2側面板14とが山折り線の位置から折り起こされる過程で、容器の組み立て精度やブランクの品質バラツキなどの要因により、前記第1側面板12の第1側面板側辺33での山折り線上部と、前記第2側面板14の第2側面板側辺43での谷折り線上部とが所定の位置で重なり合わずに、若干離れた状態で紙容器の組み立てが進むことがある。そして上記の状態でブランク10のヒートシールが行なわれてしまう。その結果、前記第2半島状片151に位置する前記突起片16が、前記集合点Aから離れて浮いた状態となることがある。

0014

また、突起片16の大きさや形状が規定されていないことから、蓋材と突起片16との間に隙間が生じるのを防止できるという効果が確実ではなく、フランジ52の集合点Aでの微細な透孔からの内容物の漏れ出しの問題が解決できない。
さらに、フランジ付き紙容器50を上部から俯瞰した際に、前記突起片16にて前記フランジ52の集合点Aの透孔が塞がれていても、その塞ぐ面積が充分な大きさではない場合や、または浸透力ある内容物の場合は、前記突起片16のブランク10の端面を通じて、内容物が滲出することがある。

0015

本願発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、従来のフランジ付き紙容器におけるフランジの集合点A及び集合点Bに生じる透孔を確実に塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点Aおよび集合点Bに生じる透孔から漏れることがないフランジ付き紙容器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

本願発明は、以下の各態様によって、上記の課題を解決した。
(第1の態様)
本願発明にかかる第1の態様は、フランジ付き紙容器50において、
前記フランジ付き紙容器50は、矩形状の底面板11の四辺に対応する四つの底面板側辺(31、41、31、41)を介して連設される四枚の側面板(12、14、12、14)のうち、一方の相対向する二つの底面板第1側辺31のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板12が連設され、前記第1側面板12の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第1側面板側辺33のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板121の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1折り込み接合板外辺35には、谷折り線を介して接合縁片122が連設され、
前記第1側面板12のそれぞれの前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1側面板外辺32には、谷折り線を介して第1縁片13が連設され、前記第1縁片13の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片131が、前記接合縁片122と切り込み132を介して連設され、
前記底面板11の他方の相対向する二つの底面板第2側辺41のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第2側面板外辺42には、谷折り線を介して第2縁片15が連設され、前記第2縁片15の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片151が設けられ、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第2側面板側辺43に、谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板141の一方の辺を備え、
前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板141の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板(12、14、12、14)のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡り接合して、
この重ね合わせた二枚の接合板121、141をさらに前記第2側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせ、
前記第1縁片13と第2縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板121、141の前記第2側面板14への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片131の上面と前記第2半島状片151の下面とが接着されることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器50であって、
前記切り込み132の一部は前記第1折り込み接合板外辺35に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込み132の一部と前記第1折り込み接合板外辺35の間に封鎖部123を備えたことを特徴としている。

0017

(第2の態様)
本願発明にかかる第2の態様は、フランジ付き紙容器50において、
前記フランジ付き紙容器50は、八つの等角を備えた八角形状の底面板11の八つの辺に対応する八つの底面板側辺(31、41、31、41、31、41、31、41)は、底面板第1側辺31と底面板第2側辺41が交互に存在し、八つの前記底面板側辺(31、41、31、41、31、41、31、41)を介して連設される八枚の側面板(12、14、12、14、12、14、12、14)のうち、相対向する一対の底面板第1側辺31のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板12が連設され、前記第1側面板12の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第1側面板側辺33のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板121の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1折り込み接合板外辺35には、谷折り線を介して接合縁片122が連設され、
前記第1側面板12のそれぞれの前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1側面板外辺32には、谷折り線を介して第1縁片13が連設され、前記第1縁片13の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片131が、前記接合縁片122と切り込み132を介して連設され、
前記底面板11の底面板第1側辺31に隣接する残りの相対向する一対の底面板第2側辺41のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第2側面板外辺42には、谷折り線を介して第2縁片15が連設され、前記第2縁片15の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片151が設けられ、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第2側面板側辺43に、谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板141の一方の辺を備え、
前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板141の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板(12、14、12、14、12、14、12、14)のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡り接合して、
この重ね合わせた二枚の接合板121、141をさらに前記第2側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わされ、
前記第1縁片13と第2縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板121、141の前記第2側面板14への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片131の上面と前記第2半島状片151の下面とが接着されることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器50であって、
前記切り込み132の一部は前記第1折り込み接合板外辺35に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込み132の一部と前記第1折り込み接合板外辺35の間に封鎖部123を備えたことを特徴としている。

0018

(第3の態様)
本願発明にかかる第3の態様は、フランジ付き紙容器50において、
前記フランジ付き紙容器50は、4の自然数倍の角を備え、すべての角が等角である多角形状(4n角形状、nは自然数)の底面板11の4n本の辺に対応する4n本の底面板側辺は、底面板第1側辺31と底面板第2側辺41が交互に存在し、4n本の前記底面板側辺を介して連設される4n枚の側面板のうち、相対向する一対の底面板第1側辺31のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板12が連設され、前記第1側面板12の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第1側面板側辺33のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板121の一方の辺を備え、前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1折り込み接合板外辺35には、谷折り線を介して接合縁片122が連設され、
前記第1側面板12のそれぞれの前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第1側面板外辺32には、谷折り線を介して第1縁片13が連設され、前記第1縁片13の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片131が、前記接合縁片122と切り込み132を介して連設され、
前記底面板11の底面板第1側辺31に隣接する残りの相対向する一対の底面板第2側辺41のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部側となる第2側面板外辺42には、谷折り線を介して第2縁片15が連設され、前記第2縁片15の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片151が設けられ、前記第2側面板14の前記フランジ付き紙容器50の周方向の両側の第2側面板側辺43に、谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板141の一方の辺を備え、
前記第1折り込み接合板121の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板141の前記フランジ付き紙容器50の周方向の他方の辺とは共通の側辺をなし、前記側辺が山折りされているブランクから前記側面板のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを重ね合わせ、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡り接合して、
この重ね合わせた二枚の接合板121、141をさらに前記第2側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせ、
前記第1縁片13と第2縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記接合板121、141の前記第2側面板14への重ね合わせにより相対する前記第1半島状片131の上面と前記第2半島状片151の下面とが接着されることによりフランジをなした前記フランジ付き紙容器50であって、
前記切り込み132の一部は前記第1折り込み接合板外辺35に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込み132の一部と前記第1折り込み接合板外辺35の間に封鎖部123を備えたことを特徴としている。

発明の効果

0019

本願発明によれば、従来の紙容器のフランジのコーナー部の集合点に生じる透孔を確実に塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物が前記フランジのコーナー部の集合点から漏れることがない。

図面の簡単な説明

0020

従来技術によるフランジ付き紙容器のブランクの図である。
図1のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。
従来技術によるフランジ付き紙容器の斜視図である。
本実施形態の第1の切り込み形態を備えた矩形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。
図4の矩形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。
本実施形態の第2の切り込み形態を備えたフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。
本実施形態の第3の切り込み形態を備えたフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。
本実施形態の第4の切り込み形態を備えたフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。
本実施形態の矩形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。
図9の矩形状のフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。
本実施形態の八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。
図11の八角形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。
本実施形態の八角形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。
図13の八角形状のフランジ付き紙容器のコーナー部を下側から見た拡大図である。

実施例

0021

以下、本願発明にかかる実施形態について、図面を用いて更に詳しく説明する。但し、本願発明はこれら具体的に例示された形態や、各種の具体的に記載された構成に限定されるものではない。
なお、各図面においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。

0022

図4は本実施形態にかかる第1の態様の矩形状のフランジ付き紙容器50のブランク図である。底面板11は矩形状であるので、組み上がった前記フランジ付き紙容器50を開口面の上から観察すると、矩形状の容器が観察される。

0023

図4は、フランジ付き紙容器50を組み立てる前のブランク10を示す図面である。図4は左右対称であるので、符号は右半分にのみ記載している。なお、図4に示した第1半島状片131の切り込み132の1つの形態(第1の切り込み形態)であり、本実施形態では前記切り込み132は第1の切り込み形態の他、第2の切り込み形態、第3の切り込み形態、第4の切り込み形態がある。
また、図5図4のコーナー部の拡大図である。図4の四つのコーナー部は同一形状であり、図5はそのうち1つのコーナー部を拡大している。

0024

矩形状の前記フランジ付き紙容器50は、矩形状の底面板11の四辺に対応する四つの底面板側辺(31、41、31、41)を介して連設される四枚の側面板(12、14、12、14)のうち、一方の相対向する二つの底面板第1側辺31のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板12が連設されている。

0025

そして、前記第1側面板12の紙容器周方向の両側の第1側面板側辺33のそれぞれに、山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板121の一方の辺を備えており、前記第1折り込み接合板121の紙容器縁部側となる第1折り込み接合板外辺35には、谷折り線を介して接合縁片122が連設されている。
前記第1側面板12のそれぞれの紙容器縁部側となる第1側面板外辺32には、谷折り線を介して第1縁片13が連設され、また前記第1縁片13の紙容器縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片131が、切り込み132を介して前記接合縁片122と連設されている。

0026

切り込み132を介した状態で前記接合縁片122は、前記第1半島状片131と同一平面を形成している。そして、前記第1半島状片131を、前記接合縁片122から分ける切り込み132は、接合縁片122の外縁124から容器内方に向き、さらにその先で前記第1縁片13方向に曲がる。前記切り込み132は、前記第1折り込み接合板外辺35と間隔を開けており、前記第1折り込み接合板外辺35とは接触はしない。前記切り込み132は、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線と、前記第1側面板12の第1側面板外辺32の谷折り線と、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35の谷折り線との集合点Aの近傍まで到達するが、前記集合点Aとは接触はしない。

0027

前記切り込み132と前記第1折り込み接合板外辺35と間隙には、封鎖部123がある。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、前記集合点Bに透孔を生じさせない作用がある。詳細については、後述する。
また、前記切り込み132の終端部Cは、前記第1側面板側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線と交差する位置、もしくは交差しない近傍である。このようにすることにより、集合点A近傍に充分な面積の封鎖部123が得られ、前記透孔を塞ぐ効果が得られる。
この切り込み132によって、前記第1半島状片131が、フランジ付き紙容器50組み立て時に前記接合縁片122から分離する。

0028

前記底面板11の他方の相対向する二つの底面板第2側辺41のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の紙容器縁部側となる第2側面板外辺42には、谷折り線を介して第2縁片15が連設されている。
前記第2縁片15の紙容器縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片151が設けられ、また前記第2側面板14の紙容器周方向の両側の第2側面板側辺43に、谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板141の一方の辺を備えている。
前記第1折り込み接合板121の紙容器周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板141の紙容器周方向の他方の辺とは共通の折り込み接合板側辺34、44をなしている。

0029

前記折り込み接合板側辺34、44が山折りされているブランクのそれぞれの前記側面板(12、14、12、14)を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを重ね合わせる。そして、この重ね合わせた二枚の折り込み接合板121、141をさらに前記第2側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。
前記第1縁片13と第2縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記折り込み接合板121、141を前記第2側面板14へ重ね合わせる。その手段により相対することになる前記第1半島状片131の上面と、前記第2半島状片151の下面とが接合されることにより、全周に渡るフランジが形成されて、本実施形態の矩形状のフランジ付き紙容器50が組み立てられる。

0030

前記フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部と前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Aに集合点Bが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片13から延出した第1半島状片131の上面に、前記第2縁片15から延出した第2半島状片151を重ねてヒートシールを行なえば、前記第2半島状片151の外縁152と、前記第2折り込み接合板141の外縁142との交点である集合点Bで微細な透孔が生じたとしても、この透孔の部分が前記封鎖部123で覆われる形となる。
なお、前記集合点Bは、第2半島状片151の外縁152と第2折り込み接合板141の外縁142との交点であることから、フランジ52において透孔が生じやすい箇所である。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔をフランジ52の下面側から塞ぐ作用がある。

0031

ブランク10を構成する包装材料は、その両面にヒートシール性がある熱可塑性樹脂層を備えるため、前記第2縁片15および前記第2半島状片151の下面と、前記封鎖部123の上面を重ね合わせた状態でヒートシールを行なえば、前記集合点Bに生じる透孔の周囲をシールすることができて、透孔を塞ぐことができる。

0032

ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組立て手順について説明する。なお、ブランク10の上面とは内容物に接触する側を示し、下面とはその反対側を示す。また、フランジの付き紙容器50の上面とは内容物を入れる側の面(天面)を示し、下面とはその反対側の面である。

0033

前記第1側面板12と第2側面板14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡りヒートシールさせる。

0034

次に、ヒートシールさせた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を第2側面板14側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片13、第2縁片15、接合縁片122をそれぞれ谷折りして、ヒートシールされた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141の前記第2側面板14へ重ね合わせる。これにより前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている第2縁片15の下面とが相対し、この相対する接合縁片122と第2縁片15とをヒートシールする。そして、前記第1側面板12と第2側面板14との折り曲げにより前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面とが相対していて、前記第1半島状片131と第2半島状片151とをヒートシールして、前記第1縁片13と第2縁片15とが連続してなるフランジ52が形成されて、矩形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる(図9)。

0035

図10は、図9のコーナー部の拡大図であり、フランジ付き紙容器の内面側から見ている。
フランジ付き紙容器50のフランジ52における各コーナー部においては、前記第1半島状片131の上に、第2半島状片151が重ね合わされてヒートシールにて接合されており、上述したように前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線位置での山折り部分の上部である集合点Aに、前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線位置での谷折り部分の上部である集合点Bが重なる状態となった紙容器が得られているものである。

0036

また、前記集合点Bは、前記第2半島状片151の外縁152と前記第2折り込み接合板141の外縁142の交点であることから、ブランクの端面に露出しており、透孔を生じる要因となる。しかし、前記集合点Aは、前記第1側面板12と前記第1折り込み接合板121と前記第1縁片13と前記封鎖部123の集合している箇所であり、前記ブランク10の端面は露出していない。上記のような形状が形成されるのは、前記第1半島状片切り込み132が、前記集合点Aに到達せずに、かつ前記第1折り込み接合板外辺35と間隔を設けて、前記封鎖部123を形成したことによる。

0037

なお、上記のように前記第1半島状片切り込み132と、前記第1折り込み接合板外辺35とに間隙を有することで前記封鎖部123の形状が帯状になるので、紙容器成型時に生じる応力による前記封鎖部123の損傷を少なくすることができる。
また、前記封鎖部123と前記接合縁片122は、第1半島状片切り込み132を介しており、前記封鎖部123を帯状とすることで、前記第1半島状片131の形状が不規則にならずに適切となる。そのため、前記第1半島状片131の上面と、前記第2半島状片151の下面との接触部の形状が適切になるので、接合が適切に行われて、漏れの少ないフランジ52を形成できる。

0038

このように前記集合点Bに対して前記第1側面板12側の集合点Aの近傍部分が適正に位置しており、また前記集合点Aの近傍はブランク10の端面に露出していないので、前記集合点Aの近傍部分は孔の無い平面である。前記集合点Bの下側を前記集合点Aの近傍部分のブランク10の上面で塞ぐことから、従来技術で製造したフランジ付き紙容器で生じている集合点A及び集合点Bでの透孔は生じ難くなる。したがって、内容物を充填した後に、蓋材を被せて接合した後に、前記集合点A及び集合点Bの透孔から外部への内容物の漏れ出しは生じないものとなる。

0039

接合縁片122の幅は、第2縁片15の幅より狭くすることが望ましい。これは、上面側から見て、接合縁片122が見えないようにすることで、フランジ52の第2縁片15だけを視認できて、フランジ52の端面が二重に見えないので、美観的に優れる。接合縁片122の幅は、第2縁片15の幅より0.5mmから2mm狭くすることが望ましく、0.5mmより小さいとフランジ付き紙容器の組み立て精度が劣った場合には、前記接合縁片122がはみ出してしまい、3mmより大きければ、有効な接合面積を得ることができずに、前記接合縁片122と第2縁片15の接合力が劣る。

0040

ここで、ブランク10の材質について説明する。ブランク10は紙を主体とした紙基材層の片面、若しくは両面に熱可塑性樹脂層を設けている。紙は、白ボールマニラボールカップ原紙カード紙アイボリー紙等の板紙が使用される。食品容器に用いられる紙は、再生紙を含まないものが望ましい。紙の坪量は、容器サイズや用途により適宜決定されるが、150〜400g/m2のものを使用するのが好ましい。150g/m2を下回ると容器の剛度が小さいため変形しやすくなる。また、400g/m2を超えると、ブランク10の厚みが増すため、罫線での折り曲げ時に、罫割れが発生しやすくなる。また、紙の過剰な坪量はコストアップ要因となる。

0041

また、中間層には、必要に応じて、フィルム層を設けてもよい。
フランジ付き紙容器50に水蒸気バリア性酸素バリア性を要求する場合には、ガスバリア層として、フィルム層として、アルミニウム箔アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートポリ塩化ビニリデンフィルムPVDC)、ポリビニルアルコールフィルム(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体フィルムEVOH)、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレートフィルム等のガスバリア性フィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルム等に酸化アルミニウム酸化珪素等の無機酸化物蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング水溶性樹脂無機層状化合物を含有する被膜金属アルコキシドあるいはその加水分解物イソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層を用いることができる。

0042

紙基材層の両面に備えられた熱可塑性樹脂層は、前記フランジ付き紙容器50を容器形状に保形するために必要箇所を接合することと、及び必要箇所の接合を充分に行い内容物の漏れを防止する役割を有する。本実施形態のフランジ付き紙容器50では、内容物の漏れを防止するためのフランジ付き紙容器の胴部51の接合は不要であるが、フランジ52は充分に接合して、内容物の漏れを防止しなくてはならない。前記熱可塑性樹脂層の材料としては、ポリエチレン系樹脂が好ましく、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマ樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、ポリエチレン系樹脂をアクリル酸メタクリル酸マレイン酸無水マレイン酸フマル酸イタコン酸等の不飽和カルボン酸変性した酸変性ポリオレフィン樹脂ポリ酢酸ビニル系樹脂などが例示でき、必要に応じて、適宜に添加剤を加えても良い。又はLDPE/MDPE/LDPE、LDPE/HDPE/LDPEからなる多層構成のものが使用されてもよい。

0043

また、耐熱性が求められる場合は、熱可塑性樹脂層をポリプロピレンとすることができ、ホモポリプロピレンランダムポリプロピレンブロックポリプロピレン及び上記樹脂からの2種、又は3種のブレンド樹脂を使用することができる。また、上記の単体樹脂又はブレンド樹脂に、容器の加工を容易にするために、前段落に記載のポリエチレン系樹脂をブレンドすることができる。容器の加工工程とは、例えば紙基材層に熱可塑性樹脂層をコートする工程や、容器を組み立てる工程である。
前記ポリエチレン系樹脂の添加量は、5重量%から50重量%が望ましい。5重量%未満であると加工性の向上は望めず、50重量%を超えると耐熱性の低下が見られる。

0044

ポリプロピレンよりも高い耐熱性を求められる用途、例えば、油分の多い内容物の加温や、容器のままで電子レンジ熱風式オーブンにて調理される用途に対しては、紙基材層にラミネートする表面樹脂層を、より融点の高い樹脂を用いてもよい。上記の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチルペンテン樹脂TPX)等を用いることができる。
本願発明のフランジ付き紙容器は、紙カップと違い糸尻部を有さないため、紙カップのように電子レンジ調理時に糸尻部が発熱焦げが生じることがない。このような特性を持つことから、表面樹脂層をより耐熱性のある樹脂を用いることで、より電子レンジ調理の適性がある紙容器となる。

0045

前記ブランク10の素材積層方法としては、各種の接合方法が用いられるが、好適には紙を主体とした基材層の両面若しくは片面に、溶融した熱可塑性樹脂をコートする押出コート法が望ましい。紙基材層にフィルムを貼り合せる場合は、ドライラミネート法、押出コート法など加工材料に適した方法が選択される。

0046

上記の工程で熱可塑性樹脂層がコートされた前記ブランク10の原反は、抜き工程に送られて、前記ブランク10の形状に抜かれる。抜き方法は、トムソン抜き方式、ロータリーダイカット方式CADカット方式、レーザーカット方式、ドルスラー方式など公知の抜き方法で抜かれる。前記抜き方法は、生産数量生産速度、品質要求コストなどを考慮したうえで、適宜に選定される。抜かれたブランク10は、方向を揃えて積み重ねられて保管される。

0047

前記ブランク10から本実施形態のフランジ付き紙容器50を組み立てるには、前記第1側面板12と第2側面板14とを折り曲げて中空容器状とする。そして、前記第1折り込み接合板121の側辺34(第1側面板12と反対側)と、前記第2折り込み接合板141の側辺44(第2側面板14と反対側)は共通する側辺であり、前記側辺を山折り線として山折りして、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近の内面同士を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡りヒートシールさせる。

0048

次に、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141をヒートシールにより重ね合わせた状態で、前記第2折り込み接合板141が前記第2側面板14の外面に相対するようにして、前記第2側面板14側に折り曲げる。前記第1縁片13、第2縁片15、接合縁片122をそれぞれ谷折りにして、ヒートシールされた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを第2側面板14へ重ね合わせる。すると、前記接合縁片122の上面と、前記第2縁片15の下面とが相対するようになり、前記接合縁片122の上面と前記第2縁片15の下面とがヒートシールされる。また、前記第1側面板12と第2側面板14とを折り曲げて相互の側辺同士を揃えるようにすることにより、前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面が相対し、前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面とをヒートシールさせて、このようにして上面が開口部とされた前記フランジ付き紙容器50が組み立てられる。

0049

なお、上記のフランジ付き紙容器50の組み立て方法では、各箇所にの接合工程を有する。前記ブランク10の層構成として表裏面に熱可塑性樹脂層を設けている場合の接合方法としては、ヒートシールが望ましい。ヒートシールの方法としては、熱風を吹きかけた後に圧力をかける方法、高温ヒーターバーを押し当てる方法、超音波溶着法高周波溶着法、赤外線による加熱の後に加圧する方法、およびその他の方法から、適宜選択される。

0050

また、前記ブランク10は、両面に熱可塑性樹脂層を設けずに、片面に熱可塑性樹脂層を設けてもよい。前記熱可塑性樹脂層を設ける面であるが、前記フランジ付き紙容器50の内面に設けてもよいし、外面に設けてもよい。内容物の滲出防止に主眼を置くならば内面に設ければよく、外部からの滲入や容器外面の結露などを防止することが主眼であれば、外面に設ければよい。
片面に熱可塑性樹脂層を設けた場合は、接合界面が紙基材層と熱可塑性樹脂層の組み合わせになる場合があり、この場合、熱可塑性樹脂層の材質によっては、そのまま未処理で接合できる場合もあるが、そのままでは接合できない場合は、紙基材層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。また、接合界面が紙基材層同士になる箇所は、接着剤を用いて接着することができる。紙容器の密封性の要求が低く、かつ保形性の寄与も低い箇所ならば、未接合としてもよい。

0051

両面ともに熱可塑性樹脂層を用いない場合は、すべての接合界面が、熱溶着できない層の組合せになるので、各表面層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。

0052

図11は本実施形態にかかる第2の態様の八角形状のフランジ付き紙容器50のブランク図である。底面板11は八角形状であるので、組み上がった前記フランジ付き紙容器50を開口面側から観察すると、八角形状の容器が観察される。なお、本実施形態の八角形状容器は、底面板11が正八角形でなくても良いが、八つの角はすべて等角度であることが望ましい。八角形の場合の各内角は135°となる。

0053

図11は、前記八角形状のフランジ付き紙容器50を組み立てる前のブランク10の図面である。また、図12は、図11のコーナー部の拡大図である。

0054

八角形状の前記フランジ付き紙容器50は、以下の構成からなる。
八つの等角を備えた八角形状の底面板11の八つの辺に対応する八つの底面板側辺(31、41、31、41、31、41、31、41)は、底面板第1側辺31と底面板第2側辺41が交互に存在する。八つの前記底面板側辺(31、41、31、41、31、41、31、41)を介して連設される八枚の側面板(12、14、12、14、12、14、12、14)のうち、相対向する一対の底面板第1側辺31のそれぞれに、山折り線を介して第1側面板12が連設されている。

0055

そして、前記第1側面板12の紙容器周方向の両側の第1側面板側辺33のそれぞれに、山折り線を介して、底面板11の角部に対して逆三角形状の第1折り込み接合板121の一方の辺を備えており、前記第1折り込み接合板121の紙容器縁部側となる第1折り込み接合板外辺35には、谷折り線を介して接合縁片122が連設されている。
前記第1側面板12のそれぞれの紙容器縁部側となる第1側面板外辺32には、谷折り線を介して第1縁片13が連設され、前記第1縁片13の紙容器縁部に沿う方向の両端から延出される第1半島状片131が、切り込み132を介して前記接合縁片122と連設されている。

0056

切り込みを介した状態で接合縁片122は前記半島状片131と同一平面を形成している。そして、前記半島状片131を、前記接合縁片122から分ける切り込み132は、接合縁片122の外縁124から容器内方に向き、さらにその先で前記第1縁片13方向に曲がる。前記切り込み132は、前記第1折り込み接合板外辺35と間隔を開けており、前記第1折り込み接合板外辺35とは接触はしない。前記切り込み132は、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線と、前記第1側面板12の第1側面板外辺32の谷折り線と、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35の谷折り線との集合点Aの近傍まで到達するが、前記集合点Aとは接触はしない。

0057

前記切り込み132と前記第1折り込み接合板外辺35と間隙には、封鎖部123がある。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、集合点Bに透孔を生じさせない作用がある。
この切り込み132によって、前記第1半島状片131が、フランジ付き紙容器50組み立て時に前記接合縁片122から分離する。

0058

また、前記底面板11の底面板第1側辺31に隣接する残りの相対向する一対の底面板第2側辺41のそれぞれに、山折り線を介して第2側面板14が連設され、前記第2側面板14の紙容器縁部側となる第2側面板外辺42には、谷折り線を介して第2縁片15が連設されている。
前記第2縁片15の紙容器縁部に沿う方向の両端から延出する第2半島状片151が設けられ、また前記第2側面板14の紙容器周方向の両側の第2側面板側辺43に、谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の第2折り込み接合板141の一方の辺を備えている。
前記第1折り込み接合板121の紙容器周方向の他方の辺と、前記第2折り込み接合板141の紙容器周方向の他方の辺とは共通の折り込み接合板側辺34、44をなしている。

0059

前記折り込み接合板側辺34、44が山折りされているブランク10からそれぞれの前記側面板(12、14、12、14、12、14、12、14)を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141とを重ね合わせる。そして、この重ね合わせた二枚の折り込み接合板121、141をさらに前記第2側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。

0060

前記第1縁片13と第2縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされていて、二枚の前記折り込み接合板121、141を前記第2側面板14へ重ね合わせる。そのことにより相対することとなる、前記第1半島状片131の上面と前記第2半島状片151の下面とが接合されることにより、全周に渡るフランジ52が形成されて、本実施形態の八角形状のフランジ付き紙容器50が組み立てられる。

0061

前記フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記第1側面板12の第1側面板側辺33の山折り線の上部と前記第2側面板14の第2側面板側辺43の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Aに集合点Bが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片13から延出した第1半島状片131の上面に、前記第2縁片15から延出した第2半島状片151を重ねてヒートシールを行なえば、前記第2半島状片151の外縁152と、第2折り込み接合板141の外縁142の交点である集合点Bで微細な透孔が生じていたとしても、前記透孔、前記封鎖部123で覆われる形となる。なお、集合点Bは、第2半島状片151の外縁152と第2折り込み接合板外縁142の交点であることから、フランジ52において透孔が生じやすい箇所である。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、前記集合点Bに生じる透孔をフランジ52の下面側から塞ぐ作用がある。

0062

ブランク10を構成する包装材料は、その両面にヒートシール性がある熱可塑性樹脂層を備えるため、前記第2縁片15および前記第2半島状片151の下面と、前記封鎖部123の上面を重ね合わせた状態でヒートシールを行なえば、前記集合点Bに生じる透孔の周囲を接合することができて、透孔を塞ぐことができる。

0063

ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組立て手順について説明する。なお、ブランク10の上面とは内容物に接触する側を示し、下面とはその反対側を示す。また、フランジの付き紙容器50の上面とは内容物を入れる側の面(天面)を示し、下面とはその反対側の面である。

0064

前記第1側面板12と第2側面板14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡りヒートシールさせる。

0065

次に、ヒートシールさせた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141を第2側面板14側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片13、第2縁片15、接合縁片122をそれぞれ谷折りして、ヒートシールされた前記第1折り込み接合板121と第2折り込み接合板141の前記第2側面板14へ重ね合わせる。これにより前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている第2縁片15の下面とが相対し、この相対する接合縁片122と第2縁片15とをヒートシールする。そして、前記第1側面板12と第2側面板14との折り曲げにより前記第1半島状片131の上面と第2半島状片151の下面とが相対していて、前記第1半島状片131と第2半島状片151とをヒートシールして、前記第1縁片13と第2縁片15とが連続してなるフランジ52が形成されて、八角形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる(図13)。

0066

図14は、図13のフランジ付き紙容器50のコーナー部の拡大図であり、前記フランジ付き紙容器50の外面側から見ており、前記フランジ52を下側から見ていることになる。集合点B及び集合点Bの生じる透孔は、集合点A近傍の第1側面板12、第1折り込み接合板121、第1縁片13、封鎖部123に隠されており、前記フランジ付き紙容器50の下側からは視認できない。
また、集合点A付近は透孔が生じていないので、集合点Bの透孔を、フランジ52の下側から接合することで塞ぐ効果がある。

0067

八角形状のフランジ付き紙容器のフランジの形状や、紙容器の組み立て方は、以前にて説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じであるので説明は割愛する。
また、八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの材質や製造方法については、矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。
また、八角形状のフランジ付き紙容器の組み立て手順については、矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。

0068

本実施形態にかかる第3の態様である、すべての角が等角である4の自然数倍の角の多角形状(4n角形状、nは自然数)の底面板11を有するフランジ付き紙容器50において、八角形状の次に大きいのは十二角形状である。十二角形状の底面板11には12本の辺があり、底面板11の底面板第1側辺31と底面板第2側辺41が交互に存在する。前記底面板11に備えられる2種類の底面板側辺31、41を介して連設される側面板は、紙容器周方向に前記第1側面板12と第2側面板14が交互に存在する。十六角形状より角数の多い底面板11を有するフランジ付き紙容器50も同様である。

0069

すべての角が等角である4の自然数倍の角の多角形状、そのうちで十二個以上の角数を持つ多角形状のフランジ付き紙容器のフランジの形状や、フランジに生じる虞れがある透孔を封鎖部で塞ぐ機構、紙容器のブランクの材質や製造方法、紙容器の組み立て手順については、矩形状及び八角形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。

0070

前記底面板11の角数が増加するにつれて、前記第1縁片13から延出する前記第1半島状片131の延出する大きさは小さくなっていく。本実施形態では、前記第1半島状片131の延出する大きさが小さくなっても、半島状片と称することとする。前記第2縁片15から延出する前記第2半島状片151も同じく、半島状片と称することとする。

0071

フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記第1側面板側辺33は、底面板11の角と同じ角度で曲がっている。即ち矩形であれば90°であり、同じ内角の角度を持つ八角形では135°であり、同じ内角の角度を持つ十二角形では150°である。すなわち、前記底面板11が矩形状の場合は前記第1側面板側辺33を折り曲げる角度は90°であり、前記底面板11が八角形状の場合は、前記第1側面板側辺33を折り曲げる角度は45°であり、前記十二角形状の場合は、前記第1側面板側辺33を折り曲げる角度は30°となる。多角形状の角数が多くなるほど、前記第1側面板側辺33の曲がる角度は小さくなる。

0072

前記第1側面板側辺33の紙容器縁部側の終端である集合点Aの近傍に位置する封鎖部123は、前記第1側面板側辺33が折り曲げられた際に、前記第1半島状片131の終端部C付近である前記封鎖部123の紙容器縁部側の縁が、前記集合点Aを中心に曲げられるように伸ばされる。前記第1折り込み接合板外辺35と第1側面板外辺32は、前記第1側面板側辺33が折り曲げられた際には、引っ張られて伸ばされることはない。

0073

一例として、前記封鎖部123を形成する前記第1半島状片切り込み132の終端部Cと前記集合点Aの距離を「r」とし、前記第1側面板側辺33の折り曲げ角度を「θ」とすると、前記終端部C付近の封鎖部123は、180×π×r×θの長さだけ伸ばされる。この長さの伸びが過大になった場合は、ブランク10に亀裂などの損傷が生じることがある。前記の損傷が集合点A付近で発生すると、フランジ52のコーナー部の集合点Bで発生する透孔を塞ぐことができなくなる虞れがある。上記の式から分かるように、伸びの長さはr及びθに比例するので、r及びθはともに小さいほうが、前記ブランク10に損傷を生じさせずに、前記フランジ付き紙容器50を組み立てることができる。
前記距離rは小さすぎると、前記封鎖部123の充分な大きさの幅を確保できず、大きすぎると前記封鎖部123の外縁が過大に伸ばされて、前記ブランク10に損傷を与える虞れがある。前記距離rは、前記封鎖部123の幅と見なすことができ、その幅は0.5mm以上3mm以下が望ましい。

0074

また、前記第1側面板側辺33の折り曲げ角度θは小さいほうが望ましいが、容器の形状により前記角度θはほぼ決定される。
特定の角数の底面板を有するフランジ付き紙容器においては、底面板の内角が等角の場合が、前記角度θを最も小さくすることができるので、望ましい。底面板が八角形の場合は、底面板が矩形の場合よりも、前記第1側面板側辺33の折り曲げ角度θが小さいため、前記ブランク10の封鎖部123の紙容器縁部側の辺が伸ばされなくなるので、損傷のリスクが少なくなるので、望ましい。八角形状よりもさらに角の数が多い多角形状は、より前記角度θが小さくなるので、前記ブランク10の封鎖部123の紙容器縁部側の辺の損傷のリスクはさらに小さくなる。

0075

また、底面板の角数が、4の自然数倍であり、かつ内角が同一の場合は、前記フランジ付き紙容器の対向辺は平行となる。また、前記ブランク10の各構成板において、上下方向及び左右方向が対称になるので、安定した外観となる。

0076

以上は、第1半島状片131の切り込み132の一つの形態である第1の切り込み形態の場合について説明した。
これから説明する、第2の切り込み形態、第3の切り込み形態、第4の切り込み形態は、前記第1半島状片131の切り込み132の変形例である。また、図面は、矩形状のフランジ付き紙容器50のブランク10の例で説明しているが、矩形状に限らず、4の自然数倍の角の底面板11のフランジ付き紙容器50にも展開できる。

0077

図6は、第2の切り込み形態示している。第1半島状片131の切り込み132の第2形態であり、前記切り込み133の終端部Cを紙容器外縁側に曲げている。
このようにすることにより、前記切り込み133に引き裂くような力がかかった場合は、切り込み133が紙容器縁部方向に伝播するので、切り込み133が集合点Aに到達しにくい。したがって、封鎖部123の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。もし、切り込み133が集合点Aの近傍まで到達すると、前記封鎖部123の面積が小さくなり、集合点Bに生ずる可能性がある透孔を塞ぐことができなくなる。

0078

図6に示すように、集合点A近傍に、前記第1側面板12、前記第1縁片13、第1折り込み接合板121、封鎖部123が存在し、透孔が生じていない。前記集合点A近傍のブランクの部材により、集合点Bの近傍に生じる透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。

0079

図7は、第3の切り込み形態示している。第1半島状片131の切り込み132の第3形態であり、前記切り込み132の終端部Cを、前記第1側面板側辺33の紙容器縁部方向の延長線より離れた屈曲点Eで、前記第1折り込み接合板外辺35に向かって曲がっている。前記切り込み132の終端部Cは、前記第1折り込み接合板外辺35の近傍に位置するか、または前記第1折り込み接合板外辺35に接してもよいが、越すことは望ましくない。

0080

このようにすることにより、前記切り込み132に引き裂くような力がかかった場合は、その力は屈曲点E又は終端部Cにかかるようになり、損傷が生じた場合は、前記の2箇所であり、いずれも集合点Aから離れている。したがって、封鎖部123の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。もし、前記切り込み132の終端部Cが集合点Aの近傍まで到達すると、前記封鎖部123の面積が小さくなり、集合点Bに生ずる可能性がある透孔を塞ぐことができなくなる。また、前記切り込み132の終端部Cが、前記集合点Aから離れていると、前記封鎖部123から前記切り込み132で分離された分離封鎖部125に大きな負荷がかかり損傷する虞れがあり、その場合は集合点Bに生じる透孔を塞ぐことができなくなる。上記の理由により、前記切り込み132の終端部Cと、前記第1側面板側辺33又は前記第1側面板側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、0.5〜5mmであることが望ましい。

0081

図7に示すように、集合点A近傍に、前記第1側面板12、前記第1縁片13、第1折り込み接合板121、分離封鎖部125が存在し、透孔が生じていない。前記封鎖部123は、前記第1半島状片切り込み132にて分離されているため、集合点Aの近傍には存在しない。前記集合点A近傍のブランクの部材により、集合点Bの近傍に生じる透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。

0082

また、前記終端部Cに損傷が生じて、その損傷が前記第1折り込み接合板121に及んだとしても、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡りヒートシールさせていることから、内容物の漏れにつながる虞れは低い。

0083

図8は、第4の切り込み形態示している。第1半島状片131の切り込み132の第4形態であり、前記第1側面板側辺33もしくは、前記第1側面板側辺33の紙容器縁部方向の延長線より離れた分岐点Fで、前記第1折り込み接合板外辺35に向かって分岐した切り込み133があり、前記分岐した切り込み133の終端部Dは、前記第1折り込み接合板外辺35の近傍に位置するか、または前記第1折り込み接合板外辺35に接してもよい。
また、分岐していない元の切り込み132の終端部Cは、前記第1側面板側辺33の紙容器縁部方向の延長線付近であり、または前記延長線と接してもよい。

0084

このようにすることにより、2本の前記切り込み132、133に引き裂くような力がかかった場合は、その力は分岐した切り込み133の終端D又は元の切り込み132の終端部Cにかかるようになり、損傷が生じる場合は上記の2箇所であり、いずれも集合点Aから離れている。したがって、封鎖部123の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。もし、2本の切り込み132、133が集合点Aの近傍まで到達すると、前記封鎖部123の面積が小さくなり、集合点Bに生ずる可能性がある透孔を塞ぐことができなくなる。

0085

前記分岐した切り込み133の分岐点Fの位置が、前記第1側面板側辺33の紙容器縁部方向の延長線から近いと、前記分岐した切り込み133の終端部Dが前記集合点Aに近すぎるため前記集合点Bに生じる透孔を塞ぐことができなくなる。

0086

前記終端部Dに損傷が生じて、その損傷が前記第1折り込み接合板121に及んだとしても、前記第1折り込み接合板121の第1折り込み接合板外辺35付近と、前記第2折り込み接合板141の第2折り込み接合板外縁142付近を、前記第1側面板側辺33から第2側面板側辺43に渡りヒートシールさせていることから、内容物の漏れにつながる虞れは低い。

0087

前記分岐した切り込み133の分岐点Fの位置が、前記第1側面板側辺33の紙容器縁部方向の延長線から遠いと、前記封鎖部123から前記切り込み133で分離された分離封鎖部125に大きな負荷がかかり損傷する虞れがあり、その場合は前記集合点Bに生じる透孔を塞ぐことができなくなる。

0088

上記理由により、前記分岐した切り込み133の分岐点Fの位置と、前記第1側面板側辺33又は前記第1側面板側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、1〜5mmであることが望ましい。

0089

図8に示すように、集合点A近傍に、前記第1側面板12、前記第1縁片13、第1折り込み接合板121、分離封鎖部125が存在し、透孔が生じていない。前記封鎖部123は、前記分岐切り込み133にて分離されているため、集合点Aの近傍には存在しない。前記集合点A近傍のブランクの部材により、集合点Bの近傍に生じる透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。

0090

以上に説明した通り、本願発明のフランジ付き紙容器はフランジに透孔を生じさせないので、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの透孔から漏れることがなく、密封性の優れるフランジ付き紙容器を提供することをできる。

0091

本願発明のフランジ付き紙容器は、即席麺、うどん、パスタ、グラタン、各種丼、チルド食品、冷凍食品、冷菓、菓子等の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁に外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器に適用できる。

0092

10フランジ付き紙容器ブランク
11底面板
12 第1側面板
121 第1折り込み接合板
122接合縁片
123封鎖部
124 接合縁片外縁
125 分離封鎖部
13 第1縁片
131 第1半島状片
132 第1半島状片切り込み
133分岐した切り込み
14 第2側面板
141 第2折り込み接合板
142 第2折り込み接合板外縁
15 第2縁片
151 第2半島状片
152 第2半島状片外縁
16突起片
31 底面板第1側辺
32 第1側面板外辺
33 第1側面板側辺
34 第1折り込み接合板側辺(第1側面板と反対側)
35 第1折り込み接合板外辺
41 底面板第2側辺
42 第2側面板外辺
43 第2側面板側辺
44 第2折り込み接合板側辺(第2側面板と反対側)
50 フランジ付き紙容器
51 フランジ付き紙容器の胴部
52フランジ

A 第1側面板集合点
B 第2側面板集合点
C 第1半島状片切り込みの第1側面板に近い方の終端部
D 分岐した切り込みの第1側面板に近い方の終端部
E 第1半島状片切り込みの屈曲点
F 第1半島状片切り込みの分岐点

r 集合点Aからの距離
θ 第1側面板側辺の折り曲げ角度

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