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技術 ガイド部材、及びそれを備えるガイド付き超音波診断装置

出願人 ニプロ株式会社
発明者 衣川雄規
出願日 2018年9月24日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-178189
公開日 2020年4月2日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-048620
状態 未査定
技術分野 超音波診断装置
主要キーワード 所定方向一方 半割れ状 大略三角形状 垂下部分 係止解除機構 幅方向両側部分 液状ゲル 断面映像
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

ガイド孔部に穿刺針を挿入する際に穿刺針の針先が傷むことを抑制することができるガイド部材を提供する。

解決手段

ガイド部材は、超音波診断装置に取り付けられるものであって、超音波診断装置に取り付けられる本体部分と、本体部分に形成されるガイド部分とを備え、ガイド部分は、外針内針を挿入して構成されている穿刺針の先端側部分を被検部位へと案内すべく穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、ガイド部分の外周面において所定方向一方側の端部から他方に向かって形成されている開口溝とを有し、開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部と、幅広部より所定方向他方側に位置し且つ前記幅広部の幅より狭い幅を有する幅狭部とを有し、幅広部は、穿刺針の外針から突き出ている内針の突出量より長く所定方向に延在している。

概要

背景

患者に針等を穿刺する穿刺作業を行う際、体内における穿刺状態(針の位置、方向、及び深さ等)を確認しながら穿刺作業を行うことが好ましく、その場合に用いられる装置として例えば特許文献1の超音波撮像装置が知られている。特許文献1の超音波撮像装置は、超音波を主照射方向に向かって発振し、その主照射方向に位置する部位の断面を撮像することができる。また、超音波撮像装置は、穿刺針挿通可能な穿刺ガイドアタッチメントを備えており、穿刺ガイドアタッチメントは、挿通された穿刺針を超音波の主照射方向にガイドする。これにより、穿刺針が撮像範囲内に案内されるので、施術者は、穿刺状態を確認しながら穿刺作業を行うことができる。

概要

ガイド孔部に穿刺針を挿入する際に穿刺針の針先が傷むことを抑制することができるガイド部材を提供する。 ガイド部材は、超音波診断装置に取り付けられるものであって、超音波診断装置に取り付けられる本体部分と、本体部分に形成されるガイド部分とを備え、ガイド部分は、外針内針を挿入して構成されている穿刺針の先端側部分を被検部位へと案内すべく穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、ガイド部分の外周面において所定方向一方側の端部から他方に向かって形成されている開口溝とを有し、開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部と、幅広部より所定方向他方側に位置し且つ前記幅広部の幅より狭い幅を有する幅狭部とを有し、幅広部は、穿刺針の外針から突き出ている内針の突出量より長く所定方向に延在している。

目的

本発明は、ガイド孔部に穿刺針を挿通させる際に穿刺針の針先が傷むことを抑制することができるガイド部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、外針内針を挿入して構成されている穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面に形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部を有し、前記幅広部は、前記穿刺針の前記外針から突き出ている前記内針の突出量より長く所定方向に延在している、ガイド部材。

請求項2

被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面において所定方向一方側の端部から他方に向かって形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部と、前記幅広部より所定方向他方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径より小さい幅狭部とを有し、前記幅広部は、前記幅狭部に向かうにつれて幅が狭くなっている、ガイド部材。

請求項3

被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、所定方向に延びる軸線に沿って貫通させるように形成され且つ穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面に形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部を有し、前記ガイド孔部の内周面は、少なくとも前記幅広部に対向する部分において前記穿刺針との摺接部分を有し、前記摺接部分は、前記軸線に沿って延在し、前記穿刺針を所定方向に案内する、ガイド部材。

請求項4

前記幅広部及び前記ガイド部の内周面の少なくとも一方は、前記幅広部から前記ガイド孔部に挿入される前記穿刺針を前記摺接部分に当たる所定位置へと案内するように形成されている、請求項3に記載のガイド部材。

請求項5

前記摺接部分は、前記ガイド孔部の内周面において前記幅広部に対向する部分より所定方向他方側に位置する前記幅広部に対向しない部分まで延在している、請求項3又は4に記載のガイド部材。

請求項6

請求項1乃至5の何れか1つに記載の前記ガイド部材と、前記ガイド部材が取り付けられている前記超音波診断装置とを備える、ガイド付き超音波診断装置。

技術分野

0001

本発明は、穿刺針被検部位へと案内すべく超音波診断装置に取り付けられるガイド部材に関する。

背景技術

0002

患者に針等を穿刺する穿刺作業を行う際、体内における穿刺状態(針の位置、方向、及び深さ等)を確認しながら穿刺作業を行うことが好ましく、その場合に用いられる装置として例えば特許文献1の超音波撮像装置が知られている。特許文献1の超音波撮像装置は、超音波を主照射方向に向かって発振し、その主照射方向に位置する部位の断面を撮像することができる。また、超音波撮像装置は、穿刺針を挿通可能な穿刺ガイドアタッチメントを備えており、穿刺ガイドアタッチメントは、挿通された穿刺針を超音波の主照射方向にガイドする。これにより、穿刺針が撮像範囲内に案内されるので、施術者は、穿刺状態を確認しながら穿刺作業を行うことができる。

先行技術

0003

特開2008−237787号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の超音波撮像装置では、穿刺ガイドアタッチメントがニードルガイドを有しており、ニードルガイドには穿刺穴が形成されている。穿刺穴は、穿刺針を挿通させて所定の穿刺方向に向かわせる、即ち主照射方向に案内するためのガイド孔である。穿刺穴は、その穴径が大きすぎると穿刺針の針先の向きがぶれ、穿刺針を所望の方向へと案内することができない。それ故、穿刺穴の穴径は、穿刺時において穿刺針の外径と略同じに形成されていることが好ましい。他方、穿刺穴の穴径と穿刺針の外径とを略同一にすることによって、穿刺針の針先を穿刺穴の開口に挿入する際に針先が開口に上手く入らず、針先がニードルガイドの端面に突き刺さって傷むことがある。

0005

そこで本発明は、ガイド孔部に穿刺針を挿通させる際に穿刺針の針先が傷むことを抑制することができるガイド部材を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

第1の発明のガイド部材は、被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、外針内針を挿入して構成されている穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面に形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部を有し、前記幅広部は、前記穿刺針の前記外針から突き出ている前記内針の突出量より長く所定方向に延在しているものである。

0007

第1の発明に従えば、開口溝からガイド孔部に穿刺針の先端側部分を入れることができる、即ちガイド孔部が延在する方向と略直交する方向である前側から穿刺針の先端側部分を入れることができる。それ故、ガイド孔部に入れる際に穿刺針の鋭利な先端、即ち針先がガイド部分に突き刺さって傷むことを抑制することができる。

0008

また、第1の発明では、穿刺針を幅広部からガイド孔部に入れると、外針がガイド部の内周面に当接するので、内針の針先を内周面から離すことができる。これにより、ガイド孔部において穿刺針を所定方向他方側に移動させる際、内針、即ち穿刺針の鋭利な針先がガイド部の内周面に当たらないので、針先がガイド部の内周面に当たって傷むことを抑制することができる。

0009

第2の発明のガイド部材は、被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面において所定方向一方側の端部から他方に向かって形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、所定方向一方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部と、前記幅広部より所定方向他方側に位置し且つ前記穿刺針の先端側部分の外径寸法より小さい幅狭部とを有し、前記幅広部は、前記幅狭部に向かうにつれて幅が狭くなっているものである。

0010

第2の発明に従えば、幅広部の比較的幅が広い部分から穿刺針の先端側部分を入れることで、穿刺針の先端、即ち針先が幅広部に当たることを抑制することができる。また、幅広部が幅狭部に向かうにつれて幅が狭くなっているので、幅広部からガイド孔部に穿刺針の先端側部分を入れる際、穿刺針が所定方向一方及び他方に振れて針先が幅広部に当たっても針先を幅広部に沿っていなすことができる。これにより、穿刺針の針先が幅広部に突き刺さって針先が傷むことを抑制することができる。また、幅広部によっていなされた先に幅狭部があるので、穿刺針を所定方向他方側に移動させる際にいなされた針先を幅狭部に入れ込むことができ、穿刺針の針先が傷むことを抑制することができる。なお、第2の発明では、必ずしも内針が外針から突出している必要はない。

0011

第3の発明のガイド部材は、被検部位の断面を超音波を用いて撮像する超音波診断装置に取り付けられるガイド部材であって、前記超音波診断装置に取り付けられる本体部と、前記本体部に形成されるガイド部とを備え、前記ガイド部は、所定方向に延びる軸線に沿って貫通させるように形成され且つ穿刺針の先端側部分を前記被検部位へと案内すべく前記穿刺針を所定方向一方側から他方側へと挿通可能なガイド孔部と、前記ガイド部の外周面に形成されている開口溝とを有し、前記開口溝は、前記穿刺針の先端側部分の外径より広い幅を有する幅広部を有し、前記ガイド部の内周面は、少なくとも前記幅広部に対向する部分において前記穿刺針との摺接部分を有し、前記摺接部分は、前記軸線に沿って延在し、前記穿刺針を所定方向に案内するものである。

0012

第3の発明に従えば、穿刺針を幅広部からガイド孔部に入れて摺接部分に当てた後に所定方向他方側に移動させる際に鋭利な針先がガイド部の内周面に突き刺さり、痛んでしまうといった事態を抑制することができる。なお、第3の発明では、必ずしも内針が外針から突出している必要はない。

0013

このように第1乃至第3発明によれば、穿刺針を所定方向他方側に向かって移動させる、即ち挿通させる際の課題を夫々解決することができる。なお、第1乃至3の発明の各々は、独立して上記課題を夫々解決することができる。

発明の効果

0014

第1乃至第3の発明によれば、ガイド孔部に穿刺針を挿通させる際に穿刺針の針先が傷むことを抑制することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の第1実施形態に係るガイド付き超音波診断装置を示す正面図である。
図1のガイド付き超音波診断装置に関して、超音波診断装置に穿刺ガイドを取り付ける前の状態を示す正面図である。
図2の穿刺ガイドの一部分を拡大して示す正面図である。
図1のガイド付き超音波診断装置の穿刺ガイド部分を拡大して見た拡大右側面図である。
図3の穿刺ガイドを下方から見た底面図である。
図5の穿刺ガイドを切断線VI−VIで切断してみた断面図である。
図3のガイド部材をガイド孔部の軸線に沿って傾斜方向上方から見た図である。
第2実施形態に係るガイド付き超音波診断装置に備わる穿刺ガイドを示す斜視図である。
第2実施形態に係る穿刺ガイドを幅方向中央に位置する切断面で切断して見た側方断面図である。
図9の穿刺ガイドを切断線X−Xにて切断して見た底面断面図である。

実施例

0016

以下、本発明に係る第1及び第2実施形態のガイド付き超音波診断装置1,1Aについて、前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するガイド付き超音波診断装置1,1Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下に示す実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。

0017

[第1実施形態]
<ガイド付き超音波診断装置>
図1に示す第1実施形態のガイド付き超音波診断装置1は、皮下にある血管等を可視化しながら針等を穿刺する際に用いられるものであり、例えばPICC(末梢挿入中心静脈カテーテル)、動脈カテーテル手術、及び透析治療においてカテーテルを血管に留置する際に用いられる。なお、穿刺される部位は、必ずしも血管に限定されず、人体の他の部位でもよい。このような機能を有するガイド付き超音波診断装置1は、超音波診断装置2と、穿刺ガイド3を備えており、超音波診断装置2に穿刺ガイド3を取り付けて使用される。以下では、超音波診断装置2、及び穿刺ガイド3の構成の一例について説明する。

0018

<超音波診断装置>
超音波診断装置2は、体表に当てられた状態で被検部位(即ち、皮下組織)に超音波を発振すると共に被検部位にて反射された超音波(即ち、反射波)を受信する。また、超音波診断装置2は、受信した反射波に基づいて画像処理を行い、被検部位の断面を映し出す。このような機能を有する超音波診断装置2は、図2にも示すようにモニター一体型の超音波診断装置である。更に詳細に説明すると、超音波診断装置2は、ケーシング11と、プローブ12と、モニター13とを有しており、ケーシング11にプローブ12とモニター13とが一体的に構成されている。なお、超音波診断装置2は、必ずしもモニター一体型である必要はなく、モニター13とプローブ12とが別体で構成されていてもよい。以下では、超音波診断装置2の各構成について詳しく説明する。

0019

ケーシング11は、例えばポリカーボネート、ABSアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂SASシリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成り、正面視で大略矩形状且つ断面扁平状の箱体である。また、ケーシング11の上下方向一端部である先端側部分11aは、先端に向かって先細り台形状に形成され、ケーシング11の先端部11bにはプローブ12が配置されている。即ち、超音波診断装置2は、その先端部2aにプローブ12を有している。また、ケーシング11の中間部分には、その前面11cにモニター13が配置され、モニター13は、画像を映し出すことができる。以下では、プローブ12とモニター13について更に詳細に説明する。

0020

プローブ12は、センサ12aを有しており、センサ12aによって超音波を送受信可能に構成されている。センサ12aは、例えば圧電素子等の振動子及び音響レンズによって構成されており、センサ12aは、ケーシング11の先端部11bに埋め込むように取り付けられている。また、センサ12aは、ケーシング11内に収容される制御装置(図示せず)に接続され、制御装置からの指令に応じて超音波を発振する。また、センサ12aは、被検部位で反射される反射波を受信し、受信する超音波に応じた信号を制御装置に出力する。制御装置は、画像処理機能を有しており、その信号に基づいて画像処理を行って画像データをモニター13に出力する。モニター13は、例えば液晶型モニター及び有機L型モニターであり、画像データに応じた画像を表示する。即ち、モニター13は、センサ12aで受信した反射波に基づいて作成される画像、例えば被検部位の断面を映し出す。

0021

このように構成されている超音波診断装置2では、プローブ12を被検部位の体表20(図4参照)に当てた状態にてセンサ12aから超音波を発振させることによって、被検部位の断面をモニター13に映し出させることができる。超音波診断装置2ではプローブ12の位置とモニター13の位置とが近いので、使用者はプローブ12の位置と断面映像の両方を見ながら超音波診断装置2を走査させることができる。また、超音波診断装置2には、モニター13にて穿刺するのに好ましい部位を見つけた際に、撮像される部位の範囲内に穿刺針41の針先41aを案内すべく穿刺ガイド3が備わっている。

0022

<穿刺ガイド>
穿刺ガイド3は、図2に示すようにブラケット本体21とガイド部材22とを有している。ブラケット本体21は、硬質の材料、例えばポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、SAS(シリコン・アクリロニトリル・スチレン)、及びポリプロピレン等の合成樹脂から成る。また、ブラケット本体21は、正面視で大略板状であって、平面視においてに左右横長偏平状且つ環状に形成されている。即ち、ブラケット本体21は、図示しない内孔を有しており、内孔は、超音波診断装置2の先端部2aの外形形状より若干大きく形成されている。それ故、内孔には、超音波診断装置2の先端部2aを上方から入れ、下方から突き出させることができる(図1参照)。このように構成されているブラケット本体21には、先端部2aを突き出させた状態で超音波診断装置2に取り付けるべく一対の係止片21a,21aが一体的に形成されている。

0023

一対の係止片21a,21aは、板状の部材であり、その主面を互いに対向させるように左右に離して配置されている。また、一対の係止片21a,21aは、左右方向、即ち幅方向外側に拡がるように斜め上方に延在しており、それらの主面の間にケーシング11の先端側部分11aが入れられるようになっている。また、一対の係止片21a,21aの各々の主面には係止孔21b,21b(後述する図4参照)が形成されており、ケーシング11の側面には各係止孔21bに対応させて一対の嵌合凸部11d,11dが形成されている。それ故、超音波診断装置2をブラケット本体21に対して装着位置まで挿入すると、一対の嵌合凸部11d,11dの各々が対応する係止孔21bに嵌合し、嵌合することでブラケット本体21が超音波診断装置2に係止されて取り付けられる(図1参照)。このように取り付けられるブラケット本体21には、図2に示すようにガイド部材22が取り付けられている。

0024

ガイド部材22は、図1に示すように留置針等の針装置の穿刺針41を穿刺する際に穿刺針41を案内して穿刺方向を決定づけるためのものである。このような機能を有するガイド部材22は、図3に示すように正面視矩形状の大略ブロックであり、また図4に示すように側方から見ると台形状に形成されている。このような形状を有するガイド部材22は、本体部分31と、ガイド部分32とを有している。

0025

本体部分31は、図3に示すように正面視矩形状の大略ブロックであり、また図4に示すように側方から見ると台形状に形成されている。更に詳細に説明すると、本体部分31は、後面31a、上面31b、及び前面31cの3つ面を有している。後面31aは、ブラケット本体21の前面21cに合わせて略平坦に形成されており、上面31bは、後面31aに対して略直交し且つ略平坦に形成されている。他方、本体部分31の前面31cは、後面31aに対して前方に所定の角度α(角度αは穿刺針41がセンサ12aの下方に位置できて且つゲル状シートを穿刺しない角度であり、例えば、20°≦α≦70°)傾けて形成されている。このように形成されている本体部分31では、図4乃至図6に示すように後面31aの下端と前面31cの下端とが互いに前後方向に離れており、それらの間に凹部31dが形成されている。凹部31dには、取付孔31eと一対の可撓片31f,31fとが形成されている。

0026

取付孔31eは、図6に示すように上下方向に直交する断面が矩形状で且つ幅方向に横長に形成され、上面31bに向かって延在している。また、ブラケット本体21の前面21cには、この取付孔31eに対応させて被取付部23が一体的に形成されている。被取付部23は、ブラケット本体21の前面21cの幅方向中央部分に配置されており、前面21cから前方へと突き出ている。被取付部23は、側面視で大略L字状に形成されており、前方に突き出た後、上方に延在している。この上方に延在する嵌合部分23aは、取付孔31eに挿入して嵌合可能に形成されている。それ故、本体部分31は、取付孔31eに嵌合部分23aを入れて本体部分31を上方から降ろすことによってブラケット本体21に取り付けることができる。また、凹部31dには、一対の可撓片31f,31fが形成されている。

0027

一対の可撓片31f,31fは、下方に延在する板状の部分であり、その主面を互いに対向させて取付孔31eの左右両側に互いに離して凹部31d内に配置されている。一対の可撓片31f,31fは、それらの間に嵌合部分23aを通せるようになっており、各主面に突起部31g,31gが形成されている。また嵌合部分23aの各側面には、突起部31g,31gに対応する位置に係合突起23b,23bが形成されており、係合突起23b,23bは、嵌合部分23aを取付孔31eに嵌合させた際に突起部31g,31gと係合する。即ち、本体部分31は、互いに対応する突起部31g,31gと係合突起23b,23bとが係合することによってブラケット本体21から外れないようになっている。

0028

このように構成されている本体部分31は、取り付けられた状態でその後面31aがブラケット本体21の前面21cと略平行な状態で対向しており、また上面31bが前面21cに対して直交している。他方で、本体部分31の前面31cは、ブラケット本体21の前面21cに対して前方に所定の角度α(例えば、20°≦α≦70°)傾いている。このように傾いている本体部分31の前面31cには、ガイド部分32が一体的に形成されている。

0029

ガイド部分32は、穿刺針41を挿通可能であって、挿通される穿刺針41を案内して穿刺方向を決定付ける。更に詳細に説明すると、ガイド部分32は、図4及び図5に示すよう本体部分31の前面31cから前斜め下方、即ち、前面31cに直交する方向に突出しており、大略線条に形成されている。また、ガイド部分32は、前面31cに直交する仮想平面で切断して見た断面において先端部が大略半円状に形成されており、ガイド部分32の先端部の中心を結んだ線、即ち中心軸線L1が前面31cに沿って真っすぐ延びている。つまり、中心軸線L1は、前面31cと同じく所定方向、即ち正面視で上下方向であって側面視で後面31a(即ち、ブラケット本体21の前面21c)に対して所定の角度α傾いた傾斜方向に延びており、ガイド部分32は、前面31cにおいて傾斜方向に延在している。このように形成されているガイド部分32には、穿刺針41を挿入するためのガイド孔部33が形成されている。

0030

ガイド孔部33は、ガイド部分32の中心軸線L1に沿ってガイド部分32の上端から下端まで全長にわたって形成されており(図5及び図6参照)、ガイド部分32を傾斜方向に貫通している(図7参照)。即ち、ガイド孔部33は、中心軸線L1を軸線L1とし、その軸線L1に沿って延在する孔部である。また、ガイド孔部33の断面(より詳細には、前面21cに直交する仮想平面にて切断した断面)は、大略円形状に形成されており、ガイド孔部33の孔径は、穿刺針41の外径と略同一になるように形成されている。即ち、ガイド孔部33は、そこに傾斜方向上方側(即ち、所定方向一方側)から下方側(即ち、所定方向他方側)へと穿刺針41を挿通することができ、挿通された穿刺針41を傾斜方向に沿って案内することができる。これにより、穿刺針41は、それをガイド孔部33に挿通させることによって、その穿刺方向が傾斜方向に決定づけられる。また、ガイド部分32の外周面には、ガイド孔部33に挿通された穿刺針41をそこから抜くための開口溝34が形成されている。

0031

開口溝34は、正面視でガイド部分32の幅方向中央部分、即ち前面31cに直交する仮想平面で切断して見た断面において最も突き出た部分に形成され、ガイド部分32の上端から下方に向かうように軸線L1に沿って(即ち、傾斜方向に)形成されている。なお、本実施形態では、開口溝34は、ガイド部分32においてその上端から下端の全長にわたって且つ軸線L1に沿って(即ち、傾斜方向に)形成されている。即ち、開口溝34は、ガイド部分32の稜線に沿って形成されている。このように形成される開口溝34は、ガイド部分32の径方向(より詳しくは、前面31cに直交する方向)に延在しており、ガイド孔部33に繋がっている。このようにしてガイド孔部33は、開口溝34を介して外方と繋がっており、穿刺針41は、開口溝34を介してガイド孔部33から抜くことができる。また、開口溝34上方は、ガイド孔部33に対して穿刺針41の先端側部分41bを前側から入れるためにも用いられる。以下では、このような機能を有する開口溝34について更に詳細に説明する。

0032

開口溝34は、その上端側部分が残余の部分より幅広に形成されており、その幅広な部分が幅広部34aを形成し、また残余の部分が幅広部34aより狭い幅を有する幅狭部34bを形成している。幅狭部34bの幅は、穿刺針41の外径、即ちガイド孔部33の孔径より小さく形成されており、ガイド孔部33に挿入された穿刺針41が容易に抜けないようになっている。他方、ガイド部分32では、ガイド孔部33を形成することによって幅狭部34bの左右両側に位置する弾性部分34c,34cが図5及び図7に示すように薄肉に形成されている。それ故、挿入されている穿刺針41を幅狭部34b側に倒すことによって、弾性部分34c,34cを弾性変形させる(即ち、柔軟に変形させる)ことができる。これにより、幅狭部34bの幅を広げることができ、広がった幅狭部34bから穿刺針41を抜くことができる。このように形成される幅狭部34bは、開口溝34においてその上端から傾斜方向に距離Lの位置から下端まで延在しており、開口溝34の上端から傾斜方向に距離Lの位置までには、幅広部34aが延在している。

0033

幅広部34aは、前述の通り幅狭部34bより幅広に形成され、ガイド孔部33は、幅広部34aを介して穿刺針41の針先41aを前側から受け入れることができるようになっている。このような機能を有する幅広部34aは、ガイド部分32の上端側部分32aに形成されており、上端側部分32aは、以下のように形成されている。即ち、上端側部分32aでは、前面31cに直交する仮想平面で切断して見た断面において半円形状に形成されている先端部の外径が傾斜方向上方に向かうにつれて大径になっており、上端側部分32aは正面視でテーパー状に形成されている。なお、ガイド部分32では、上端側部分32aを除いた残余の部分である下端側部分32bに幅狭部34bが形成されており、下端側部分32bの先端部の外径は、傾斜方向において略同一となっており、正面視で真っすぐに延在している。

0034

このように形成される上端側部分32aには、前述の通り幅広部34aが形成されており、この幅広部34aを介して、穿刺針41、より詳細には穿刺針41の先端側部分41bをガイド孔部33に入れることができる。また、挿入される穿刺針41は、例えば以下のような構成のものが想定されている。但し、穿刺針41の構成は以下のものに限定されず、ガイド孔部33に挿入できるものであればよい。即ち、穿刺針41は、可撓性を有する合成樹脂から成る外針42と、金属から成る内針43とを有している。外針42は、大略円筒状に形成されており、その外径が全長にわたって略同一径となっている。内針43もまた、大略円筒状に形成されており、その先端が先鋭状に形成されている。このような形状を有する内針43は、外針42に挿通され、その先端を外針42から突き出させて穿刺針41の針先41aを構成している。なお、内針43の突出量p(図6参照)や穿刺針41の先端側部分41bの外径(本実施形態では外針42の外径)は用いられる針の用途によって長さや大きさが異なるが、例えば、上肢静脈アクセス用の針(22G)であれば、内針43の突出量pは1.5〜3.5mmが一般的であり、穿刺針41の先端側部分41bの外径は0.4〜0.7mmが一般的である。また、例えば、透析用の針(16G)であれば、内針43の突出量pは3.0〜6.0mmが一般的であり、穿刺針41の先端側部分41bの外径は1.0〜1.5mmが一般的である。このように構成されている穿刺針41をガイド孔部33に挿入すべく、幅広部34aは以下のように形成されている。

0035

即ち、幅広部34aは、上端側部分32aと同様に正面視でテーパー状に形成されている、即ち、傾斜方向上方が広く、幅狭部34bに向かうにつれて幅が狭くなるように形成されている。このように形成されている幅広部34aでは、その少なくとも上側部分の幅が穿刺針41(針先41aを除く)の外径より大きく形成され、また残余の部分の幅もまた、少なくとも穿刺針41の針先41aの外径より大きく形成されている。即ち、幅広部34aは、穿刺針41の先端側部分41bの外径より大きく形成され、幅広部34aを介して前側からガイド孔部33に穿刺針41の先端側部分41bを挿入させることができる。また、幅広部34aでは、傾斜方向においてテーパー状に形成されているので、比較的幅広い部分から穿刺針41を挿入することによってその針先41aが幅広部34aの内側面に当たることを抑制することができる。更に、穿刺針41の先端側部分41bを幅広部34aからガイド孔部33に入れる際に穿刺針41が上下方向に振れて針先41aが幅広部34aに当たっても、針先41aを幅広部34aに沿っていなすことができる。これにより、針先41aが幅広部34aに突き刺さって損傷することを抑制することができる。更に、幅広部34aによっていなされた先に幅狭部34bがあるので、穿刺針41を傾斜方向下方に移動させる際、即ち挿通させる際にいなされた針先41aを幅狭部34bに入れ込むことができ、挿通させた穿刺針41の針先41aが傷むことを抑制することができる。

0036

また、幅広部34aは、前面31cに直交する仮想平面で切断して見た断面において以下のように構成されている。即ち、幅広部34aは、前述する断面においてガイド孔部33に向かって先細りのテーパー状に形成されており、前側から挿入される穿刺針41をガイド孔部33に案内する。更に詳細に説明すると、幅広部34aは、前面31cに直交する仮想平面で切断して見た断面において両方の内側面の中央線L2がガイド孔部33の軸線L1を通るように形成されている。これにより、穿刺針41は、幅広部34aから挿入されることによって、穿刺針41の軸線がガイド孔部33の軸線L1に略一致するような所定位置に向かって(本実施形態では、後述する後側部分32cに)案内される。

0037

また、ガイド部分32においてガイド孔部33を規定する面、即ちガイド部分32の内周面の後側部分32c(開口溝34に対向する部分)は、その断面が全長にわたって大略半円状に形成されており、その孔径が略同一となっている。即ち、後側部分32cもまた、幅広部34aと同様に、穿刺針41の先端側部分41bを所定位置に案内するように形成されている。また、後側部分32cは、軸線L1に沿って真っすぐ(即ち、穿刺針41を挿入する方向に沿って真っすぐ)に形成されており、略面一となっている。また、後側部分32cの内径は、穿刺針41の先端側部分41bの外径と略同一となっており、穿刺針41を後側部分32cに押し当てると互いの軸線が略一致する。即ち、ガイド孔部33に挿入した穿刺針41を後側部分32cに押し当てることによって、互いの軸線が略一致する所定位置に案内することができる。

0038

このように所定位置に配置された穿刺針41の先端側部分41bは、後側部分32cに沿って摺接させることができ、摺接させることによって穿刺針41を軸線L1に沿って真っすぐ移動させる(即ち、傾斜方向に案内する)ことができる。これにより、ガイド孔部33において穿刺針41の先端側部分41bを下方に進める際に、穿刺針41の先端側部分41bが傾斜方向でない方向に進んで針先41aがガイド部分32の内周面に突き刺さって傷むことを抑制することができる。なお、本実施形態では、幅広部34aに対向する部分(即ち、摺接部分32d)を含む後側部分32c全体が軸線L1に沿って真っすぐに形成されているが、必ずしもこのように構成されている必要はない。つまり、後側部分32cにおいて少なくとも摺接部分32dが軸線L1に沿って真っすぐに形成されていれば、穿刺針41を傾斜方向下方に案内することができる。

0039

また、ガイド孔部33では、後側部分32cが開口溝34の幅広部34aに対応する部分だけでなく幅広部34aに対応しない部分、即ち幅狭部34bに対応する部分まで傾斜方向に真っすぐ延在しているので、以下のような機能を有する。即ち、穿刺針41の先端側部分41bを後側部分32cに沿わせて移動させることで、その進行方向を傾斜方向から開口溝34側へとブレさせることなく針先41aを後側部分32cの幅狭部34bに対応する部分まで案内することができる。後側部分32cの幅狭部34bに対応する部分では、幅広部34aに対応する部分に比べて開口幅が狭く穿刺針41を安定的に保持することができる。それ故、後側部分32cの幅狭部34bに対応する部分にまで穿刺針41の先端側部分41bをブレること移動させることによって、その後も針先41aがガイド部分32の内周面を摺動して傷むことを更に抑制することができる。

0040

このようにガイド部材22は、開口溝34の幅広部34aを介して前側からガイド孔部33に穿刺針41の針先41aを入れることができる。また、入れる際に幅広部34a及び後側部分32cによって穿刺針41の先端側部分41bは、所定位置に案内される。それ故、穿刺針41の先端側部分41bが所定位置以外の個所に位置する、即ち穿刺針41の先端側部分41bが傾斜方向に案内されない状態にてガイド孔部33に挿通されることを抑制することができる。即ち、ガイド部材22は、針先41aを上側からガイド孔部33に挿入する場合に比べガイド部分32に突き刺さることを抑制することができる。

0041

このように構成されているガイド部材22では、幅広部34aが前述の通り開口溝34の上端から傾斜方向に距離Lの位置まで形成されており、その傾斜方向に長さLを有している。この長さLは、内針43の先端部分が外針42から突出する長さ、即ち突出量pより大きくなっている。それ故、幅広部34aから穿刺針41の先端側部分41bを入れてガイド部分32の内周面の後側部分32cに押し当てた際、外針42を後側部分32cに当接させ、内針43の先端、即ち針先41aを後側部分32cから離す(より詳しくは、針先41aと後側部分32cとの間に隙間を空ける)ことができる。これにより、ガイド孔部33において穿刺針41を傾斜方向に下方に進めていく際、針先41aがガイド部分32の内周面を摺動することを抑制することができ、摺動して針先41aが損傷することを抑えることができる。以下では、ガイド付き超音波診断装置1を用いた穿刺作業について説明する。

0042

<穿刺作業>
ガイド付き超音波診断装置1では、超音波診断装置2が繰り返して使用されるのに対して、穿刺ガイド3は、施術毎に交換される。なお、穿刺ガイド3は、必ずしも施術毎に交換される必要はない。施術毎に交換する場合には、事前に超音波診断装置2に穿刺ガイド3を取り付けられ(図1参照)、その後、ガイド付き超音波診断装置1は、プローブ12を被検部位の体表20に向けた状態にて押し当てられる(図4参照)。これにより、被検部位の断面がモニター13に映し出される。なお、ガイド付き超音波診断装置1を押し当てる際には、体表20に液状のゲル等を塗布したり、プローブ12と体表20との間にゲル状シートを介在させたりして、プローブ12と体表20との間の音響結合を良好にすることが好ましい。

0043

また、モニター13は、撮像される範囲及び穿刺ガイド3の位置と対応させて配置されており、例えばガイド孔部33によって案内された穿刺針41の針先41aがモニター13の映像においてその幅方向中央を通るように配置されている。それ故、使用者は、モニター13に映し出される被検部位の断面を見て血管の位置を探りながらガイド付き超音波診断装置1を走査させることができる。そして、モニター13上において血管が針先41aの通り道(即ち、モニター13の幅方向中央)に位置すると、ガイド付き超音波診断装置1の走査を止める。そして、使用者は、被検部位に穿刺針41を穿刺すべくガイド孔部33に穿刺針41を挿通するが、ガイド孔部33に挿通するに際して以下のようにして挿通する。

0044

即ち、使用者は、穿刺針41を有する針装置等を持ち、図7に示すように穿刺針41の先端側部分41bを前側から開口溝34の幅広部34aに入れる。入れた後も、ガイド部分32の内周面の後側部分32cの方へと移動させることで、穿刺針41の先端側部分41bがガイド孔部33に入り、やがて先端側部分41bが後側部分32cに当たる(図7二点鎖線参照)。当たった状態から穿刺針41の先端側部分41bを更に後側部分32cへと押し込むと、先端側部分41bが後側部分32cによって所定位置へと案内される。そうすると、穿刺針41の軸線がガイド孔部33の軸線L1と略一致した状態となるので、穿刺針41(より詳しくは、外針42)を後側部分32cに摺接させながら傾斜方向下方に押し進めることによって、穿刺針41が軸線L1に沿って移動する。これにより、針先41aをガイド部分32の内周面等に当てることなく穿刺針41をガイド孔部33において押し進めることができる。その後、穿刺針41の針先41aがガイド孔部33の下端から突出し(図7の三点鎖線参照)、そのまま進めると針先41aが被検部位の体表20に穿刺される(図4の二点鎖線参照)。穿刺された後、使用者はモニター13によって針先41aの位置を確認しながら押し進め、針先41aが血管を貫通したところで穿刺針41の動きを止める。

0045

このように穿刺針41を案内するガイド部材22は、開口溝34の幅広部34aによって穿刺針41の先端側部分41bを前側からガイド孔部33に入れることができるので、針先41aが損傷することを抑制することができる。他方、開口溝34が幅狭部34bを有することによって、ガイド孔部33の幅狭部34bに対応する部分が穿刺針41を摺動可能に保持し、押し込む際の穿刺針41のぶれを抑制することができる。これにより、穿刺針41の穿刺方向を安定させることができ、モニター13上の定められた位置に穿刺針41を到達させることができる。

0046

穿刺針41は、血管を貫通した後、その後の施術のためにそこから超音波診断装置2を取り外される。即ち、ガイド付き超音波診断装置1は、穿刺針41から取り外すべく、穿刺針41に対して超音波診断装置2を離すように後側に倒される。そうすると、弾性部分34c,34cが弾性変形し、幅狭部34bの幅が広げられる。そのまま、後ろ側に倒し続けることで、やがて幅狭部34bの幅が穿刺針41の外径より大きくなり、穿刺針41が開口溝34を介してガイド孔部33から抜ける。このように抜くことによって穿刺針41だけを穿刺した状態にて留めておくことができ、穿刺針41を用いてその後の処置(例えば、透析、投液及び採血等の処置)を施すことができる。

0047

[第2実施形態]
第2実施形態のガイド付き超音波診断装置1Aは、第1実施形態のガイド付き超音波診断装置1と構成が類似している。以下では、第2実施形態のガイド付き超音波診断装置1Aの構成について、第1実施形態のガイド付き超音波診断装置1と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付して図示及び説明を省略する。

0048

第2実施形態のガイド付き超音波診断装置1Aは、超音波診断装置2と、穿刺ガイド3Aとを備えている(図9参照)。穿刺ガイド3Aは、図8に示すようにブラケット本体21とガイド部材22Aとを有しており、ブラケット本体21の下面には、その前側部分に被取付部23Aが一体的に形成されている。被取付部23Aは、ブラケット本体21の下面から下方に突出しており、前方から見ると大略U字状に形成されている。即ち、被取付部23Aは、前方から見てその中央に前後方向に貫通する挿通孔23eを有している。

0049

更に詳細に説明すると、被取付部23Aは、一対の垂下部分23c,23cと、架設部分23dと有している。一対の垂下部分23cは、ブラケット本体21の下面から下方に延在しており、互いに幅方向に間をあけて配置されている。また、一対の垂下部分23cの下端には、架設部分23dが架け渡されており、架設部分23dの幅方向両側部分は、各垂下部分23c,23cより外側に突出している。更に、架設部分23dには、その前面であって幅方向中央部分に嵌合溝23fが形成されており、嵌合溝23fは、架設部分23dの前面から後方に向かって延在し、且つ前後方向に貫通している(図9、及び10参照)。また、嵌合溝23fは、後方に向かって先細りのテーパー状に形成されており、その先端側が半円形状になっている。このように形成されている被取付部23Aには、ガイド部材22Aが取り付けられており、ガイド部材22Aは、被取付部23Aに取り付けるべく以下のように構成されている。

0050

即ち、ガイド部材22Aは、本体部分31Aとガイド部分32とを有している。本体部分31Aは、図9に示すように側面視で大略L字状に形成されている。即ち、本体部分31Aは、基本的に第1実施形態の本体部分31と同じように構成されているが、被取付部23Aに取り付けた際にブラケット本体21が当たるのを避けるべく第1実施形態の本体部分31に対してその後上側の部分を切り欠いたような形状になっている。即ち、本体部分31Aは、その後下側の部位である取付部35Aとそれを除いた残余部分36とを有し、取付部35Aが残余部分36の背面から後方に突出するように形成されている。このように形成されている本体部分31Aは、取付部35Aを被取付部23Aに取り付けることによってブラケット本体21に取り付けられる。以下では、取付部35Aの構成について更に詳しく説明する。

0051

取付部35Aは、一対の側壁部分35a,35aと底部分35bとを有し、これらの3つの部分35a,35a,35bは、本体部分31Aの残余部分36の背面から後方に向かって突出している。また、一対の側壁部分35a,35aは、互いに幅方向に間をあけて配置され、それらの下端には、底部分35bが架け渡されるように設けられている。このように形成されている取付部35Aは、後方から見て大略U字の箱状に形成されており、その中に空間35cを有している。空間35cは、その中に被取付部23Aを入れることができるように構成されており、そこに入れた被取付部23Aを嵌合させて保持すべく、取付部35Aは以下のように構成されている。

0052

即ち、取付部35Aの一対の側壁部分35a,35aの内面(即ち、互いに対応する面)は、被取付部23Aの外側面の形状に合わせて形成されている。つまり、被取付部23Aでは、架設部分23dの両端部分が一対の垂下部分23cより幅方向外側に突出しており、取付部35Aの一対の側壁部分35a,35aの内面は、この架設部分23dの両端部分に対応する部分、即ち内面の下側部分が残余部分より幅方向外側(即ち、他方の側壁部分35aから離れるよう方向)に夫々凹んでいる。このように形成することによってこの内面の下側部分に架設部分23dの両端部分が嵌るようになっている。

0053

また、一対の側壁部分35a,35aの内面には、各々の残余部分の後側、即ち上側部分の後側に突起部35dが形成されている。突起部35dは、内面から突出しており、また側壁部分35aの後端から前側に進むにつれて突出量が大きくなっている。このように形成される一対の突起部35d、35dは、被取付部23Aを押し付けて前側に進めると一対の側壁部分35a,35aを弾性変形させるようにして広がるようになっており、広げることによって一対の突起部35d,35dの間に被取付部23Aを入れることができる。

0054

このように形成されている一対の突起部35d,35dは、本体部分31Aの残余部分36の背面から所定距離、より詳しくは一対の垂下部分23c,23cの前後方向長さ(即ち、奥行き)の分だけあけて配置されており、被取付部23Aを一対の突起部35d,35dと本体部分31Aの残余部分36の背面との間に押し込むことができる。また、押し込まれると、一対の突起部35d,35dが元の位置へと戻るようになっており、戻ることによって本体部分31Aの残余部分36の背面と一対の突起部35d,35dとで被取付部23Aが保持される(即ち、装着される)。なお、一対の突起部35d,35dは、その前側部分が段部を形成しており、一対の突起部35d,35dと本体部分31Aの残余部分36の背面との間に入り込んだ被取付部23Aがそこから離脱できないようになっている。このような機能を有する取付部35Aは、更に突起片35eと、嵌合片35fとを有している。

0055

突起片35eは、本体部分31Aの残余部分36の背面に一体的に形成されており、その背面から後方に向かって突出している。また、突起片35eは、被取付部23Aの挿通孔23eに対応させるように空間35cに配置されている。このように配置されている突起片35eは、その形状が後方から見て挿通孔23eの形状と略一致するように形成されており、被取付部23Aを取付部35A内に押し入れた際にガイド部材22Aの左右方向の位置決めを行いつつ挿通孔23eに挿通することができる。

0056

嵌合片35fは、平面視で突起片35eに重なるようにその下方に位置し、底部分35bから突起片35eに架け渡すように形成されている。また、嵌合片35fは、被取付部23Aの嵌合溝23fに対応させて形成されており、後方に向かって先細り、即ち平面視で大略三角形状に形成されている。

0057

このように構成されているガイド部材22Aでは、取付部35Aの後側の開口から被取付部23Aを入れると、一対の側壁部分35a,35aの内面の下側部分に架設部分23dの両端部分が入り、また突起片35eが被取付部23Aの挿通孔23eに挿入される。この状態でガイド部材22Aをブラケット本体21に向かって押し込んでいくと、取付部35Aが架設部分23dの両端部分及び挿通孔23eによって後方に案内され、やがて一対の突起部35d,35dが一対の垂下部分23cに当たる。その状態で更に押し込むと、一対の突起部35d,35dが押し広げられる。やがて一対の突起部35d、35dの間が被取付部23Aが通過可能な状態まで広げられると、被取付部23Aを更に奥側(即ち、前側)へと押し込むことができる。即ち、取付部35Aを更に後方に押し進めることができるようになる。更に後方へ押し進めていくと、被取付部23Aが一対の突起部35d,35dより奥側に入り、本体部分31Aの残余部分36の背面に当たる。そうすることで、一対の突起部35d、35dが元の位置に戻り、一対の突起部35d、35dと残余部分36の背面とによって被取付部23Aが保持される。このようにして、被取付部23Aにガイド部材22Aが取り付けられる。

0058

このようにして取り付けられるガイド部材22Aでは、突起片35eが挿通孔23eに挿通されるので、ガイド部材22Aを幅方向において2点で支持することができる。これにより、ガイド部材22Aが幅方向にブレることを抑制することができる。更に、取付部35Aを本体部分31Aの残余部分36の背面と一対の突起部35d,35dとによって挟持することによって、前後方向にブレることも抑制されており、ガイド部材22Aは、ブラケット本体21に対して上下、左右、及び前後方向のブレが抑制された状態にて、被取付部23Aに取り付けられている。それ故、ガイド部材22Aによって案内される穿刺針41をブラケット本体21に対して所定の角度且つ所定の位置へと案内することができる。

0059

また、本実施形態の穿刺ガイド3Aでは、ガイド部材22Aを用いることなく被取付部23Aだけで穿刺針41の案内を実現することができる(図8の二点鎖線参照)。即ち、被取付部23Aだけで穿刺針41を案内するようにしてもよく、嵌合溝23fに本願発明における穿刺ガイド機構を設けてもよい。また、本実施形態の穿刺ガイド3Aでは、一対の突起部35d、35dと残余部分36の背面とによって被取付部23Aが保持されているが、その他の係止手段を採用してもよく、更に係止解除がしやすいような係止解除機構を設けてもよい。

0060

その他、第2実施形態のガイド付き超音波診断装置1Aは、第1実施形態のガイド付き超音波診断装置1と同様の作用効果を奏する。

0061

[その他の実施形態について]
本実施形態のガイド付き超音波診断装置1,1Aでは、モニター13とプローブ12とが一体型の超音波診断装置2が採用されているが、必ずしもこのような超音波診断装置2に限定されない。例えば、超音波診断装置2は、プローブ12だけを有し、モニターが別体であってもよい。また、ガイド付き超音波診断装置1,1Aでは、超音波診断装置2がモニター13を有するので、超音波診断装置2に無菌処理を施すことが難しい。それ故、無菌状態で使用する必要がある場合には超音波診断装置2を無菌処理が施された透明な筒状又は袋状のもの、例えばビニール袋等で覆ってもよい。

0062

また、ガイド付き超音波診断装置1,1Aでは、前述の通り、音響結合を良好にすべく液状ゲルに代えて又は液状ゲルと共にゲル状シートが用いられてもよい。ゲル状シートは、可撓性を有する材料から成り、例えばブラケット本体21の内孔を塞ぐようにブラケット本体21に設けられる。即ち、ブラケット本体21が上下の2つの部材に分割可能な構成とされ、ゲル状シートの外周縁が分割された2つの部材によって挟まれる。これにより、ブラケット本体21に超音波診断装置2を取り付けると、プローブ12にゲル状シートを密着させることができ、プローブ12を体表20に当てるだけで良好な音響結合を得ることができる。

0063

また、ガイド付き超音波診断装置1,1Aでは、ガイド部材22,22Aがブラケット本体21を介して超音波診断装置2に取り付けられているが、必ずしもブラケット本体21を介して取り付ける必要はない。例えば、超音波診断装置2に被取付部23,23Aが形成され、そこにガイド部材22,22Aが取り付けられてもよい。更に、ガイド部材22,22Aは、ブラケット本体21に一体的に設けられてもよい。なお、本実施形態のガイド付き超音波診断装置1,1Aのようにガイド部材22,22Aがブラケット本体21から取り外し可能な場合、以下のような利点を有する。即ち、ガイド孔部33の角度(即ち、中心軸線L1の角度α)が異なる複数種類のガイド部材22,22Aを夫々製造することによって、その使用態様に応じて所望の角度の種類のガイド部材22,22Aをブラケット本体21に取り付けることができる。同様に、ガイド孔部33の孔径が異なる複数種類のガイド部材22,22Aを夫々製造することによって、その使用する穿刺針41のゲージに応じた孔径のガイド部材22,22Aをブラケット本体21に取り付けることができる。また、ガイド部材22,22Aは、それを構成する樹脂の色を変える等して、ガイド孔部33の孔径の違い(即ち、対応ゲージの違い)を区別するようにしてもよい。また、ガイド部材22,22Aは、それを構成する樹脂の色を変える等して、穿刺角度の違いを区別するようにしてもよい。

0064

また、ガイド部材22,22Aのガイド孔部33は、必ずしも断面が円形状である必要はなく、後側部分32cが平坦に形成されていてもよい。また、幅広部34aの断面もまたテーパー状である必要はなく、湾曲していてもよく、穿刺針41の先端側部分41bを後側部分32cに案内するように形成されていればよい。また、幅広部34aの断面は、前述するようにテーパー状又は湾曲していることが好ましいが、真っすぐであってもよい。更に、幅広部34aは、傾斜方向においてもテーパー状に形成されているが、必ずしもテーパー状である必要はなく、湾曲していてもよく、幅狭部34bに向かって先細り状に形成されていればよい。

0065

更に、ガイド付き超音波診断装置1,1Aのガイド部材22,22Aでは、開口溝34がガイド部分32の上端から下端の全長にわたって形成されているが、必ずしもこのように形成されている必要はない。例えば、前述のように穿刺針41を留置する必要がない場合、開口溝34は、幅狭部34bを有さずに幅広部34aだけを有してもよい。即ち、開口溝34は、ガイド部分32の上端から下方に向かって切り欠きのように構成されてもよい。また、例えば、前述のように穿刺針41を留置する必要がある場合、ガイド孔部33を半割れ状の2つの部材で形成し、一方の部材を他方の部材から離間させることで、針抜去時のみ開口溝34がガイド部分32の上端から下端の全長にわたって形成されているようであってもよい。このような場合、半割れ状の2つの部材はヒンジで連結してあるとよい。また、幅狭部34bの幅は、必ずしも穿刺針41の外径より狭い必要はなく、穿刺針41の外径より広く形成されていてもよい。また、幅広部34aは、必ずしも下方に向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている必要もなく、幅が同一又は広くなるように形成されていてもよい。その他、開口溝34の形成位置や形状等もまた前述するものに限定されない。また、使用される穿刺針41は、必ずしも外針42と内針43とを有している必要はなく、内針43だけを有するものであってもよい。

0066

なお、ガイド部材22,22Aにおいて以下に示す3つの構成の各々は、互いに独立して穿刺針41をガイド孔部33に挿通する際に針先41aが損傷することを抑制するという作用効果を奏している。即ち、幅広部34aが開口溝34の上端から傾斜方向に距離Lの位置まで形成されている構成、幅広部34aが幅狭部34bに向かって幅が狭くなるように形成されている構成、及びガイド部分32の内周面に摺接部分32dが形成されている構成の各々が独立して上記作用効果を奏している。なお、ガイド部材22,22Aでは、これら3つの構成を備えることによって相乗効果が発揮され、個別に備える場合よりも針先41aの損傷を更に抑えることを可能にしている。

0067

1 :ガイド付き超音波診断装置
2 :超音波診断装置
22 :ガイド部材
31 :本体部分
32 :ガイド部分
33 :ガイド孔部
32d :摺接部分
34 :開口溝
34a :幅広部
34b :幅狭部
41 :穿刺針
41a :針先
41b :先端側部分
42 :外針
43 :内針

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