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技術 ノイズフィルタ及びワイヤハーネス

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 塚本真史
出願日 2018年9月19日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-175139
公開日 2020年3月26日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-048077
状態 未査定
技術分野 絶縁導体(1) フィルタ・等化器 接触部材の形状・材質及び接続の絶縁
主要キーワード ノイズ低減素子 周壁体 押圧構造 ノイズ低減性能 連接状態 組付け動作 接続体同士 膨出形状
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

中間電線の影響を排除すること。

解決手段

接地対象物と電線WEとの間のフィルタ回路10と、フィルタ回路と電線及び接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造30と、を備え、フィルタ回路は、ノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに電線の軸線方向で接触させる電線側接点12bを有し、電線と第1素子接続体を繋ぐ第1回路接続部材12と、ノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに軸線方向で接触させるアース側接点13bを有し、接地対象物と第2素子接続体を繋ぐ第2回路接続部材13と、を備え、保持構造は、軸線方向に沿う押圧力で電線側接点とアース側接点の内の少なくとも一方をノイズ低減素子に押し付けて、軸線方向での電線側接点とアース側接点とによるノイズ低減素子の挟持状態を保持して、電線側接点と第1素子接続体との間及びアース側接点と第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持すること。

概要

背景

従来、電線に乗った電気的なノイズを低減させるべく、そのノイズ低減対象電線にノイズフィルタ介装させる、という技術が知られている。そのノイズフィルタは、コンデンサ等のノイズ低減素子が設けられたフィルタ回路を備えており、そのフィルタ回路をノイズ低減対象電線とアース端子との間に介在させている。この種のノイズフィルタについては、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。

概要

中間電線の影響を排除すること。接地対象物と電線WEとの間のフィルタ回路10と、フィルタ回路と電線及び接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造30と、を備え、フィルタ回路は、ノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに電線の軸線方向で接触させる電線側接点12bを有し、電線と第1素子接続体を繋ぐ第1回路接続部材12と、ノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに軸線方向で接触させるアース側接点13bを有し、接地対象物と第2素子接続体を繋ぐ第2回路接続部材13と、を備え、保持構造は、軸線方向に沿う押圧力で電線側接点とアース側接点の内の少なくとも一方をノイズ低減素子に押し付けて、軸線方向での電線側接点とアース側接点とによるノイズ低減素子の挟持状態を保持して、電線側接点と第1素子接続体との間及びアース側接点と第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持すること。

目的

本発明は、中間電線の影響を受けることのないノイズフィルタ及びワイヤハーネスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

接地させる際の接続相手となる接地対象物電線芯線中間接続部との間に介装させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路及び前記中間接続部を収容する筐体と、前記フィルタ回路と前記電線との間の電気接続状態及び前記フィルタ回路と前記接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造と、を備え、前記フィルタ回路は、前記電線の軸線方向にて一端に第1素子接続体が位置し且つ他端に第2素子接続体が位置するよう配置したノイズ低減素子と、前記中間接続部及び前記第1素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第1回路接続部材と、前記接地対象物及び前記第2素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1回路接続部材は、前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部と、前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させる電線側接点と、を有し、前記第2回路接続部材は、前記接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部と、前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させるアース側接点と、を有し、前記保持構造は、前記軸線方向に沿う押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の少なくとも一方を前記ノイズ低減素子に押し付けて、前記軸線方向での前記電線側接点と前記アース側接点とによる前記ノイズ低減素子の挟持状態を保持して、前記電線側接点と前記第1素子接続体との間及び前記アース側接点と前記第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持する押圧構造であることを特徴としたノイズフィルタ

請求項2

前記保持構造を前記筐体に設け、前記保持構造は、前記電線側接点と前記アース側接点の内の一方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記一方を前記ノイズ低減素子に押し付ける押圧体と、前記ノイズ低減素子を介して前記押圧体の前記押圧力が作用している前記電線側接点と前記アース側接点の内の他方を前記軸線方向で係止して前記押圧力を受ける係止体と、を備えることを特徴とした請求項1に記載のノイズフィルタ。

請求項3

前記保持構造を前記筐体に設け、前記保持構造は、前記電線側接点と前記アース側接点の内の一方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記一方を前記ノイズ低減素子に押し付ける第1押圧体と、前記電線側接点と前記アース側接点の内の他方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記他方を前記ノイズ低減素子に押し付ける第2押圧体と、を備えることを特徴とした請求項1に記載のノイズフィルタ。

請求項4

前記フィルタ回路は、前記第2素子接続体同士を前記軸線方向で間隔を空けて対向配置させた2つの前記ノイズ低減素子を備え、前記第1回路接続部材は、前記電線側接点として、一方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第1電線側接点と、他方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第2電線側接点と、を有し、前記アース側接点は、2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第2素子接続体の間に配置し、それぞれの前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させ、前記保持構造は、互いに逆向きの前記軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成した前記第1電線側接点と前記第2電線側接点とで構成し、第1電線側接点と前記第2電線側接点と前記アース側接点は、前記第1電線側接点と前記第2電線側接点とが弾性変形に伴う前記軸線方向の挟持力を2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第1素子接続体に作用させているときに、一方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体を前記アース側接点に押し付けると共に、他方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体を前記アース側接点に押し付けるものとして形成することを特徴とした請求項1に記載のノイズフィルタ。

請求項5

前記フィルタ回路は、前記第1素子接続体同士を前記軸線方向で間隔を空けて対向配置させた2つの前記ノイズ低減素子を備え、前記電線側接点は、2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第1素子接続体の間に配置し、それぞれの前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させ、前記第2回路接続部材は、前記アース側接点として、一方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第1アース側接点と、他方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第2アース側接点と、を有し、前記保持構造は、互いに逆向きの前記軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成した前記第1アース側接点と前記第2アース側接点とで構成し、前記電線側接点と前記第1アース側接点と前記第2アース側接点は、前記第1アース側接点と前記第2アース側接点とが弾性変形に伴う前記軸線方向の挟持力を2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第2素子接続体に作用させているときに、一方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体を前記電線側接点に押し付けると共に、他方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体を前記電線側接点に押し付けるものとして形成することを特徴とした請求項1に記載のノイズフィルタ。

請求項6

電線と、ノイズ成分を低減させるノイズフィルタと、を備え、前記ノイズフィルタは、接地させる際の接続相手となる接地対象物と前記電線の芯線の中間接続部との間に介装させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路及び前記中間接続部を収容する筐体と、前記フィルタ回路と前記電線との間の電気接続状態及び前記フィルタ回路と前記接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造と、を備え、前記フィルタ回路は、前記電線の軸線方向にて一端に第1素子接続体を有し且つ他端に第2素子接続体を有するノイズ低減素子と、前記中間接続部及び前記第1素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第1回路接続部材と、前記接地対象物及び前記第2素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1回路接続部材は、前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部と、前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させる電線側接点と、を有し、前記第2回路接続部材は、前記接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部と、前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させるアース側接点と、を有し、前記保持構造は、前記軸線方向に沿う押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の少なくとも一方を前記ノイズ低減素子に押し付けて、前記軸線方向での前記電線側接点と前記アース側接点とによる前記ノイズ低減素子の挟持状態を保持して、前記電線側接点と前記第1素子接続体との間及び前記アース側接点と前記第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持する押圧構造であることを特徴としたワイヤハーネス

技術分野

0001

本発明は、ノイズフィルタ及びワイヤハーネスに関する。

背景技術

0002

従来、電線に乗った電気的なノイズを低減させるべく、そのノイズ低減対象電線にノイズフィルタを介装させる、という技術が知られている。そのノイズフィルタは、コンデンサ等のノイズ低減素子が設けられたフィルタ回路を備えており、そのフィルタ回路をノイズ低減対象電線とアース端子との間に介在させている。この種のノイズフィルタについては、例えば、下記の特許文献1及び2に開示されている。

先行技術

0003

特開2006−100061号公報
特開2012−039201号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、従来のノイズフィルタは、ノイズ低減対象電線とフィルタ回路との間を別の中間電線で繋いでいる。例えば、上記特許文献1のノイズフィルタは、幹線のノイズ低減対象電線から分岐させた2本の分岐電線に対してフィルタ回路を電気的に接続して、そのノイズ低減対象電線に乗っているノイズ成分を低減させている。このため、従来のノイズフィルタは、その分岐電線などのような中間電線に乗ってしまうノイズ成分をも考慮に入れて、フィルタ回路特性(共振点ノイズ低減性能等)の調整を行う必要がある。

0005

そこで、本発明は、中間電線の影響を受けることのないノイズフィルタ及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成する為、本発明に係るノイズフィルタは、接地させる際の接続相手となる接地対象物と電線の芯線中間接続部との間に介装させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路及び前記中間接続部を収容する筐体と、前記フィルタ回路と前記電線との間の電気接続状態及び前記フィルタ回路と前記接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造と、を備え、前記フィルタ回路は、前記電線の軸線方向にて一端に第1素子接続体が位置し且つ他端に第2素子接続体が位置するよう配置したノイズ低減素子と、前記中間接続部及び前記第1素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第1回路接続部材と、前記接地対象物及び前記第2素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1回路接続部材は、前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部と、前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させる電線側接点と、を有し、前記第2回路接続部材は、前記接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部と、前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させるアース側接点と、を有し、前記保持構造は、前記軸線方向に沿う押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の少なくとも一方を前記ノイズ低減素子に押し付けて、前記軸線方向での前記電線側接点と前記アース側接点とによる前記ノイズ低減素子の挟持状態を保持して、前記電線側接点と前記第1素子接続体との間及び前記アース側接点と前記第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持する押圧構造であることを特徴としている。

0007

ここで、前記保持構造を前記筐体に設け、前記保持構造は、前記電線側接点と前記アース側接点の内の一方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記一方を前記ノイズ低減素子に押し付ける押圧体と、前記ノイズ低減素子を介して前記押圧体の前記押圧力が作用している前記電線側接点と前記アース側接点の内の他方を前記軸線方向で係止して前記押圧力を受ける係止体と、を備えることが望ましい。

0008

また、前記保持構造を前記筐体に設け、前記保持構造は、前記電線側接点と前記アース側接点の内の一方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記一方を前記ノイズ低減素子に押し付ける第1押圧体と、前記電線側接点と前記アース側接点の内の他方に作用させた前記軸線方向の押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の前記他方を前記ノイズ低減素子に押し付ける第2押圧体と、を備えることが望ましい。

0009

また、前記フィルタ回路は、前記第2素子接続体同士を前記軸線方向で間隔を空けて対向配置させた2つの前記ノイズ低減素子を備え、前記第1回路接続部材は、前記電線側接点として、一方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第1電線側接点と、他方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第2電線側接点と、を有し、前記アース側接点は、2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第2素子接続体の間に配置し、それぞれの前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させ、前記保持構造は、互いに逆向きの前記軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成した前記第1電線側接点と前記第2電線側接点とで構成し、第1電線側接点と前記第2電線側接点と前記アース側接点は、前記第1電線側接点と前記第2電線側接点とが弾性変形に伴う前記軸線方向の挟持力を2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第1素子接続体に作用させているときに、一方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体を前記アース側接点に押し付けると共に、他方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体を前記アース側接点に押し付けるものとして形成することが望ましい。

0010

また、前記フィルタ回路は、前記第1素子接続体同士を前記軸線方向で間隔を空けて対向配置させた2つの前記ノイズ低減素子を備え、前記電線側接点は、2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第1素子接続体の間に配置し、それぞれの前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させ、前記第2回路接続部材は、前記アース側接点として、一方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第1アース側接点と、他方の前記ノイズ低減素子の前記第2素子接続体に前記軸線方向で対向配置させる第2アース側接点と、を有し、前記保持構造は、互いに逆向きの前記軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成した前記第1アース側接点と前記第2アース側接点とで構成し、前記電線側接点と前記第1アース側接点と前記第2アース側接点は、前記第1アース側接点と前記第2アース側接点とが弾性変形に伴う前記軸線方向の挟持力を2つの前記ノイズ低減素子のそれぞれの前記第2素子接続体に作用させているときに、一方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体を前記電線側接点に押し付けると共に、他方の前記ノイズ低減素子の前記第1素子接続体を前記電線側接点に押し付けるものとして形成することが望ましい。

0011

また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、ノイズ成分を低減させるノイズフィルタと、を備え、前記ノイズフィルタは、接地させる際の接続相手となる接地対象物と前記電線の芯線の中間接続部との間に介装させるフィルタ回路と、前記フィルタ回路及び前記中間接続部を収容する筐体と、前記フィルタ回路と前記電線との間の電気接続状態及び前記フィルタ回路と前記接地対象物との間の電気接続状態を保持する保持構造と、を備え、前記フィルタ回路は、前記電線の軸線方向にて一端に第1素子接続体を有し且つ他端に第2素子接続体を有するノイズ低減素子と、前記中間接続部及び前記第1素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第1回路接続部材と、前記接地対象物及び前記第2素子接続体に対して電気的に接続させる導電性の第2回路接続部材と、を備え、前記第1回路接続部材は、前記中間接続部に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部と、前記第1素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させる電線側接点と、を有し、前記第2回路接続部材は、前記接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部と、前記第2素子接続体に対して前記軸線方向で接触させて電気接続させるアース側接点と、を有し、前記保持構造は、前記軸線方向に沿う押圧力で前記電線側接点と前記アース側接点の内の少なくとも一方を前記ノイズ低減素子に押し付けて、前記軸線方向での前記電線側接点と前記アース側接点とによる前記ノイズ低減素子の挟持状態を保持して、前記電線側接点と前記第1素子接続体との間及び前記アース側接点と前記第2素子接続体との間のそれぞれの電気接続状態を保持する押圧構造であることを特徴としている。

発明の効果

0012

本発明に係るノイズフィルタにおいては、電線の中間接続部と接地対象物との間にフィルタ回路を電気的に介在させることで、そのフィルタ回路を電線の中間接続部と接地対象物とに対して電気的に接続している。例えば、その電線は、ワイヤハーネスの幹線に束ねられている。よって、このノイズフィルタは、従来のような幹線からの分岐電線(中間電線)の影響を考慮に入れたフィルタ回路特性の調整が不要になる。つまり、本発明に係るノイズフィルタは、中間電線の影響を受けることのないものとなっている。更に、本発明に係るノイズフィルタにおいては、電線の軸線方向にてノイズ低減素子を第1回路接続部材の電線側接点と第2回路接続部材のアース側接点とで挟み込むことによって、その軸線方向で電線側接点とノイズ低減素子の第1素子接続体との間を電気接続させ且つアース側接点とノイズ低減素子の第2素子接続体との間を電気接続させる。従って、このノイズフィルタは、そのノイズ低減素子と電線側接点とアース側接点とを電線の中間接続部に対して軸線方向に対する直交方向に配列することによって、その配列方向と軸線方向とに対する直交方向の体格の小型化を図ることができる。また、本発明に係るワイヤハーネスは、そのようなノイズフィルタを具備するものであり、このノイズフィルタが得られる効果を奏することができる。

図面の簡単な説明

0013

図1は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す斜視図である。
図2は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す平面図である。
図3は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図4は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを別角度から見た分解斜視図である。
図5は、実施形態の第1回路接続部材について説明する斜視図である。
図6は、実施形態の第2回路接続部材について説明する斜視図である。
図7は、図2のX−X線断面図である。
図8は、実施形態のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図9は、実施形態の第2筐体部材を示す斜視図である。
図10は、変形例のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す斜視図である。
図11は、変形例のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す平面図である。
図12は、変形例のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図13は、変形例のノイズフィルタ及びワイヤハーネスを別角度から見た分解斜視図である。
図14は、図11のY−Y線断面図である。
図15は、変形例の第1回路接続部材について説明する斜視図である。
図16は、変形例の第2回路接続部材について説明する斜視図である。
図17は、変形例の第2回路接続部材を別角度から見た斜視図である。

実施例

0014

以下に、本発明に係るノイズフィルタ及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。

0015

[実施形態]
本発明に係るノイズフィルタ及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図9に基づいて説明する。

0016

図1から図4の符号1は、本実施形態のノイズフィルタを示す。このノイズフィルタ1は、接地させる際の接続相手となる接地対象物(図示略)と1本の電線WEの中間部分との間に介装させるフィルタ回路10を備えるノイズ低減装置である。

0017

接地対象物とは、例えば、車両における車体の導電性の構成部材等のことを指している。一方、電線WEは、例えば、車両のワイヤハーネスWHの幹線WTが備える複数本の電線の内の1本である。よって、ノイズフィルタ1は、この電線WEに接続することによって、ワイヤハーネスWHの構成要素の1つとなる。例えば、この電線WEは、電源線として利用される場合、一方の端部が電源(例えば、車両の二次電池)に対して電気的に接続され、他方の端部が負荷(例えば、デフォッガハイマウントストップランプ等)に対して電気的に接続されている。この電線WEは、導電性の芯線WEaと、この芯線WEaの外周面を覆う絶縁性被覆WEbと、を備える。

0018

このノイズフィルタ1は、接地対象物と電線WEの中間部分に位置している芯線WEaの一部分とに電気接続させたフィルタ回路10によって、その電線WEに乗った電気的なノイズ成分を低減させる。以下においては、その電線WEの中間部分に位置している芯線WEaの一部分を「中間接続部WEa1」と称する。また、以下においては、その電線WEの芯線WEaの中間接続部WEa1のことを「電線WEの中間接続部WEa1」と簡略化する。

0019

更に、このノイズフィルタ1は、そのフィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とを収容する筐体20を備えている(図1から図4)。その筐体20においては、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とが内方収容室20a(図1)に収容され、その電線WEの両端側が収容室20aの外に引き出される。ここでは、収容室20aの外に引き出されている電線WEの一方の端部が電源に対して電気的に接続され、収容室20aの外に引き出されている電線WEの他方の端部が負荷に対して電気的に接続されている。収容室20aの中では、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とが、電線WEの軸線方向に対する直交方向に並べて配置される。

0020

以下において単に「軸線方向」と記した場合、それは、電線WEの軸線方向のことを示している。また、以下において単に「配列方向」と記した場合、それは、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1の配列方向のことを示している。

0021

フィルタ回路10は、ノイズ成分を低減させる少なくとも1つのノイズ低減素子11を備える(図1から図4)。そのノイズ低減素子11は、導電性の第1接続部(以下、「第1素子接続体」という。)11aと、導電性の第2接続部(以下、「第2素子接続体」という。)11bと、を外方に露出させた状態で備えている(図3及び図4)。このノイズ低減素子11においては、或る一方向での一端と他端に第1素子接続体11aと第2素子接続体11bとを1つずつ配置しており、その第1素子接続体11aと第2素子接続体11bとの間に主体である素子部分を介在させている。このノイズ低減素子11は、筐体20に収容されているときに、収容室20aの中の電線WEの軸線方向にて、一端に第1素子接続体11aが位置し且つ他端に第2素子接続体11bが位置するよう配置する。

0022

この例示のノイズ低減素子11は、略方体状に形成されており、対向配置状態の2つの外壁面の内の一方が第1素子接続体11aの外壁面となり、その内の他方が第2素子接続体11bの外壁面となる。また、この例示のフィルタ回路10は、そのノイズ低減素子11を2つ備えている。それぞれのノイズ低減素子11は、筐体20に収容されているときに、各々の第1素子接続体11aを配列方向に並べて配置させ、かつ、各々の第2素子接続体11bを配列方向に並べて配置させるべく、互いを配列方向に並べて配置する。

0023

また、この例示のノイズ低減素子11は、例えば、第1素子接続体11aと第2素子接続体11bの対向配置方向を幅方向とし、その対向配置方向に対する或る1つの直交方向を奥行方向とし、その幅方向と奥行方向とに対する直交方向を厚さ方向とするものであり、その3方向の内、厚さ方向が最も薄くなっている。例えば、ノイズフィルタ1は、奥行方向を配列方向に向けて収容室20aに2つのノイズ低減素子11を収容することで、その配列方向と軸線方向とに対する直交方向の体格の小型化を図ることができる。また、ノイズフィルタ1は、奥行方向の長さが電線径と大差ない場合、厚さ方向を配列方向に向けて収容室20aに2つのノイズ低減素子11を収容することで、配列方向の体格の小型化を図ることができ、更に、その配列方向と軸線方向とに対する直交方向の体格についても小型化を図ることができる。ここでは、この後者の如く2つのノイズ低減素子11を収容している(図1から図4)。

0024

このノイズ低減素子11は、ノイズフィルタ1の回路構成でノイズの低減を図り得るものであれば、如何様なものを用いてもよい。例えば、ノイズ低減素子11としては、コンデンサやコイル等が考えられる。このフィルタ回路10では、ノイズ低減素子11として2つのコンデンサを備えており、この2つのコンデンサでノイズの低減を図ることができるように構成する(図1から図4)。このノイズ低減素子11としてのコンデンサは、第1素子接続体11aとしての第1外部電極と、第2素子接続体11bとしての第2外部電極と、を備える。

0025

更に、このフィルタ回路10は、電線WEの中間接続部WEa1及びノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対して電気的に接続させる導電性の第1接続部材(以下、「第1回路接続部材」という。)12と、接地対象物及びノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対して電気的に接続させる導電性の第2接続部材(以下、「第2回路接続部材」という。)13と、を備える(図1から図4)。

0026

第1回路接続部材12と第2回路接続部材13は、ノイズ低減素子11を介して互いを電気的に接続させる導電部材であり、2つのノイズ低減素子11を軸線方向で挟持するものとして金属等の導電性材料成形されている。この例示の第1回路接続部材12と第2回路接続部材13は、各々、金属板母材とするプレス成形品である。

0027

第1回路接続部材12は、電線WEの中間接続部WEa1に予め組み付けられ、この電線WEの中間接続部WEa1と共に筐体20の収容室20aに収容される。この第1回路接続部材12は、電線WEの中間接続部WEa1に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部12aと、ノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対して軸線方向で接触させて電気接続させる電線側接点12bと、を有する(図1から図4)。

0028

この例示の電線接続部12aは、間隔を空けて対向配置された2つの矩形の片部を電線WEの中間接続部WEa1に巻き付け加締圧着させたものである(図5)。この電線接続部12aは、このように電線WEの中間接続部WEa1に組み付けることによって、その中間接続部WEa1に対して直接的に電気接続させる。

0029

電線側接点12bは、筐体20に収容されているときに、軸線方向でノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対向配置させ、かつ、その第1素子接続体11aに軸線方向で接触させる。そこで、この電線側接点12bは、電線WEの中間接続部WEa1に組み付けた電線接続部12aから軸線方向に対する直交方向に突出させるように形成する。

0030

この電線側接点12bは、矩形の平板状の基部12b1と、ノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに電気接続させる接点部12b2と、を有する(図5)。基部12b1は、軸線方向に対する直交平面を有するものであり、筐体20に収容されているときに、一方の直交平面を軸線方向でノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに間隔を空けて対向配置させる。接点部12b2は、その第1素子接続体11aとの間での安定した接触荷重を得るべく、基部12b1の一方の直交平面から膨出させた膨出形状のものとして形成する。この接点部12b2は、ノイズ低減素子11毎に設け、筐体20に収容されているときに、軸線方向でノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対向配置させ、かつ、その第1素子接続体11aに軸線方向で接触させる。

0031

第2回路接続部材13は、接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部13aと、ノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対して軸線方向で接触させて電気接続させるアース側接点13bと、を有する(図1から図4)。この例示の第2回路接続部材13においては、アース接続部13aを筐体20の収容室20aの外に突出させ、アース側接点13bを筐体20の収容室20aに収容させる。

0032

この例示のアース接続部13aは、平板状の片部として形成され、かつ、貫通孔13a1が設けられている(図1から図4及び図6)。このアース接続部13aは、接地対象物に載せ置き、貫通孔13a1に挿通させた雄螺子部(図示略)に雌螺子部(図示略)を螺合させることによって、その接地対象物に固定する。

0033

アース側接点13bは、筐体20に収容されているときに、軸線方向でノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対向配置させ、かつ、その第2素子接続体11bに軸線方向で接触させる。

0034

このアース側接点13bは、矩形の平板状の基部13b1と、ノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに電気接続させる接点部13b2と、を有する(図6)。基部13b1は、軸線方向に対する直交平面を有するものであり、筐体20に収容されているときに、一方の直交平面を軸線方向でノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに間隔を空けて対向配置させる。接点部13b2は、その第2素子接続体11bとの間での安定した接触荷重を得るべく、基部13b1の一方の直交平面から膨出させた膨出形状のものとして形成する。この接点部13b2は、ノイズ低減素子11毎に設け、筐体20に収容されているときに、軸線方向でノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対向配置させ、かつ、その第2素子接続体11bに軸線方向で接触させる。

0035

このフィルタ回路10においては、軸線方向にて電線側接点12bとアース側接点13bとでノイズ低減素子11を挟み込み、電線側接点12bの接点部12b2とノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとを軸線方向で接触させ、かつ、アース側接点13bの接点部13b2とノイズ低減素子11の第2素子接続体11bとを軸線方向で接触させる。これにより、このフィルタ回路10は、第1回路接続部材12を介してノイズ低減素子11の第1素子接続体11aを電線WEの中間接続部WEa1に電気接続させ、かつ、第2回路接続部材13を介してノイズ低減素子11の第2素子接続体11bを接地対象物に電気接続させる。

0036

筐体20は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体20は、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とを収容する収容室20aを内方に有する(図1)。この筐体20は、第1筐体部材21と第2筐体部材22とを互いに嵌め合わせることによって、収容室20aを形成する(図1から図4及び図7)。

0037

この筐体20においては、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とを第1筐体部材21に設置し、その第1筐体部材21に対して第2筐体部材22を嵌合させる。第1筐体部材21と第2筐体部材22は、軸線方向と配列方向とに対する直交方向に沿って嵌合させる。以下においては、その直交方向のことを「嵌合方向」と称する。

0038

第1筐体部材21は、矩形の平板状の主壁体21aと、この主壁体21aの3つの辺部から各々同じ向きに立設させた矩形の平板状の第1から第3の周壁体21b−21dと、を有する(図3及び図4)。この第1筐体部材21においては、主壁体21aと第1から第3の周壁体21b−21dとで囲まれた空間が収容室20aとなる。この第1筐体部材21は、主壁体21aと第1周壁体21bと第2周壁体21cにおける連接状態の3つの縁部で矩形に形成され、かつ、第3周壁体21dに間隔を空けて対向配置された第1開口21eと、第1から第3の周壁体21b−21dにおける連接状態の3つの縁部で矩形に形成された第2開口21fと、を有する(図3及び図4)。第1開口21eは、アース側接点13bが収容された第2回路接続部材13のアース接続部13aを収容室20aの外に配置させるための開口である。一方、第2開口21fは、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とを収容室20aに収容するための開口である。

0039

この第1筐体部材21では、第1周壁体21bと第2周壁体21cとが間隔を空けて対向配置され、その対向配置方向を軸線方向にして電線WEの中間接続部WEa1が収容される(図2及び図7)。また、この第1筐体部材21では、第1回路接続部材12の電線側接点12bを収容室20aの中で第1周壁体21bに軸線方向で対向配置させ、その電線側接点12bをノイズ低減素子11の第1素子接続体11aと第1周壁体21bとの間に介在させる(図2及び図7)。また、この第1筐体部材21では、第2回路接続部材13のアース側接点13bを収容室20aの中で第2周壁体21cに軸線方向で対向配置させ、そのアース側接点13bをノイズ低減素子11の第2素子接続体11bと第2周壁体21cとの間に介在させる(図2及び図7)。

0040

第2筐体部材22は、その収容室20aの第2開口21fを塞ぐべく用意されている。この第2筐体部材22は、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1とが収容されている第1筐体部材21に対して組み付ける(図8)。この第2筐体部材22は、第1筐体部材21との組付けが完了している状態で第2開口21fを塞ぐ矩形の平板状の閉塞壁体22aを有する(図3及び図4)。また、この第2筐体部材22は、その閉塞壁体22aの4つの辺部から各々同じ向きに立設させた矩形の平板状の第1から第4の周壁体22b−22eを有する(図4)。この第2筐体部材22では、第1周壁体22bと第2周壁体22cとが間隔を空けて対向配置され、第3周壁体22dと第4周壁体22eとが間隔を空けて対向配置されている。

0041

この例示の筐体20においては、第1筐体部材21と第2筐体部材22との組付けが完了しているときに、それぞれの第1周壁体21b,22b同士を対向配置させ、かつ、それぞれの第2周壁体21c,22c同士を対向配置させ、かつ、それぞれの第3周壁体21d,22d同士を対向配置させ、かつ、第1開口21eと第4周壁体22eとを対向配置させる。

0042

この筐体20においては、対向配置状態の第1周壁体21b,22bと対向配置状態の第2周壁体21c,22cから電線WEを外方に引き出させる。そこで、それぞれの第1周壁体21b,22bには、各々、電線WEの一方の端部側を外方に引き出させる第1引出口21b1,22b1が形成されている(図3及び図4)。それぞれの第1周壁体21b,22bにおいては、第1引出口21b1,22b1同士を対向配置させる。また、それぞれの第2周壁体21c,22cには、各々、電線WEの他方の端部側を外方に引き出させる第2引出口21c1,22c1が形成されている(図3及び図4)。それぞれの第2周壁体21c,22cにおいては、第2引出口21c1,22c1同士を対向配置させる。

0043

この筐体20においては、2つのノイズ低減素子11と、第1回路接続部材12が組み付けられた電線WEの中間接続部WEa1と、第2回路接続部材13のアース側接点13bと、が第1開口21fから収容室20aに収容される。その電線WEの収容に際して、第1筐体部材21においては、電線WEが第1引出口21b1と第2引出口21c1とに挿入される。筐体20においては、第2開口21fを塞ぎ、かつ、電線WEを第1引出口22b1と第2引出口22c1とに挿入させるように、第2筐体部材22を第1筐体部材21に組み付ける。例えば、このノイズフィルタ1は、電線WEと共に幹線WTに粘着テープ(図示略)等で固定して、その幹線WTに抱きかかえさせる。これにより、電線WEへのノイズフィルタ1の取り付けが完了する。そして、このノイズフィルタ1は、第2回路接続部材13のアース接続部13aを接地対象物に固定する。

0044

ここで、このノイズフィルタ1には、フィルタ回路10と電線WEとの間の電気接続状態及びフィルタ回路10と接地対象物との間の電気接続状態を保持するための保持構造30を設けている(図1から図4及び図7)。その保持構造30は、軸線方向に沿う押圧力で第1回路接続部材12の電線側接点12bと第2回路接続部材13のアース側接点13bの内の少なくとも一方をノイズ低減素子11に押し付ける押圧構造である。この保持構造30は、その押圧力による押し付けに伴い、軸線方向での電線側接点12bとアース側接点13bとによるノイズ低減素子11の挟持状態を保持し、これにより、電線側接点12bとノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間及びアース側接点13bとノイズ低減素子11の第2素子接続体11bとの間のそれぞれの電気接続状態を保持するものとして形成する。

0045

具体的に、本実施形態のノイズフィルタ1においては、保持構造30を筐体20に設ける。本実施形態の保持構造30は、電線側接点12bとアース側接点13bの内の一方に作用させた軸線方向の押圧力で電線側接点12bとアース側接点13bの内の一方をノイズ低減素子11に押し付ける押圧体31と、ノイズ低減素子11を介して押圧体31の押圧力が作用している電線側接点12bとアース側接点13bの内の他方を軸線方向で係止して押圧力を受ける係止体32と、を備える(図1図2図4及び図7)。本実施形態の保持構造30においては、押圧体31と係止体32の内の一方を第1筐体部材21に設け、その内の他方を第2筐体部材22に設ける。

0046

この例示では、押圧体31を第2筐体部材22に設け(図1図2図4図7及び図9)、係止体32を第1筐体部材21に設けている(図1から図3及び図7)。また、この例示では、電線側接点12bをノイズ低減素子11に押し付けるものとして押圧体31が設けられ、押圧体31からの押圧力が伝えられてきたアース側接点13bを係止するものとして係止体32が設けられている。

0047

この例示の押圧体31は、第2筐体部材22の閉塞壁体22aの内壁面から立設させた弾性変形不能な基部31aと、この基部31aに連接された弾性変形可能な押圧部31bと、を有する(図2図7及び図9)。

0048

この例示の基部31aは、閉塞壁体22aの内壁面側固定端とする片持ち形状の矩形の片部として形成されたものである。この基部31aは、第1筐体部材21と第2筐体部材22との組付けが完了しているときに、軸線方向で電線側接点12bの基部12b1における他方の直交平面に間隔を空けて対向配置される。ここでは、それぞれの基部12b1,31aの直交平面同士を対向配置させる。

0049

一方、この例示の押圧部31bは、第1筐体部材21と第2筐体部材22との組付けが完了しているときに、軸線方向で電線側接点12bの基部12b1における他方の直交平面に対向配置させ、その他方の直交平面に弾性変形状態で接触させる。この押圧部31bは、基部31aの自由端側を固定端とする片持ち形状の弾性片部として形成されたものであり、軸線方向でそれぞれの基部12b1,31aの間に介在させる。

0050

この例示では、第2回路接続部材13が収容室20aに収容されているときに、第1筐体部材21の第2周壁体21cが軸線方向でアース側接点13bの基部13b1に対向配置されている。そこで、この例示では、その第2周壁体21cを係止体32として利用する。ここでは、第2周壁体21cの内壁面に、アース側接点13bの基部13b1における他方の直交平面を係止させる。

0051

本実施形態の保持構造30においては、第1筐体部材21と第2筐体部材22の組付けが始まり、その組付け動作が進むと、押圧体31の押圧部31bが電線側接点12bの基部12b1における他方の直交平面に接触し、かつ、アース側接点13bの基部13b1が係止体32によって係止状態となる。この保持構造30においては、その組付け動作が更に進むことで、係止体32からの反力が押圧体31の押圧部31bに伝わり、その押圧部31bが弾性域内で撓みながら電線側接点12bの基部12b1に軸線方向の押圧力を作用させる。

0052

この保持構造30においては、第1筐体部材21と第2筐体部材22との組付けが完了しているときに、押圧体31と係止体32とが軸線方向で電線側接点12bの基部12b1とアース側接点13bの基部13b1とを挟持し、その挟持状態を保ち続けることができる。これにより、フィルタ回路10においては、電線側接点12bの接点部12b2とアース側接点13bの接点部13b2とでのノイズ低減素子11の挟持状態を保ち続けることができる。よって、このフィルタ回路10においては、電線側接点12bの接点部12b2とノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間及びアース側接点13bの接点部13b2とノイズ低減素子11の第2素子接続体11bとの間の電気的な接続状態を保ち続けることができる。そして、これに伴い、このフィルタ回路10は、ノイズ低減素子11の第1素子接続体11aと電線WEの中間接続部WEa1との間の電気接続状態を保つことができ、かつ、ノイズ低減素子11の第2素子接続体11bと接地対象物との間の電気接続状態を保つことができる。従って、本実施形態のノイズフィルタ1は、フィルタ回路10と電線WEとの間の通電品質及びフィルタ回路10と接地対象物との間の通電品質を向上させることができる。

0053

以上示した本実施形態のノイズフィルタ1は、中間電線の影響を受けることのないものとなっている。つまり、従来のノイズフィルタは、前述したように、ノイズ低減対象電線とフィルタ回路との間に中間電線を介在させている。その中間電線は、ノイズフィルタへの組付け作業性や車両への配索経路等を考慮して、長さに関する許容公差が大きく取られている。このため、従来のノイズフィルタは、その長さに応じた中間電線のノイズ成分をも考慮に入れて、フィルタ回路特性(共振点やノイズ低減性能等)の調整を行う必要がある。しかしながら、本実施形態のノイズフィルタ1においては、ワイヤハーネスWHの幹線WTに束ねられている電線WEの中間接続部WEa1と接地対象物との間にフィルタ回路10を電気的に介在させることで、そのフィルタ回路10を中間接続部WEa1と接地対象物とに対して電気的に接続している。よって、このノイズフィルタ1は、従来のような幹線からの分岐電線(中間電線)の影響を考慮に入れたフィルタ回路特性の調整が不要になる。即ち、このノイズフィルタ1は、中間電線の影響を受けることのないものとなっている。

0054

更に、本実施形態のノイズフィルタ1においては、軸線方向にてノイズ低減素子11を第1回路接続部材12の電線側接点12bと第2回路接続部材13のアース側接点13bとで挟み込むことによって、その軸線方向で電線側接点12bとノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間を電気接続させ且つアース側接点13bとノイズ低減素子11の第2素子接続体11bとの間を電気接続させる。従って、このノイズフィルタ1は、そのノイズ低減素子11と電線側接点12bとアース側接点13bとを電線WEの中間接続部WEa1に対して軸線方向に対する直交方向に配列することによって、その配列方向と軸線方向とに対する直交方向の体格の小型化を図ることができる。実際、この例示のノイズフィルタ1においては、フィルタ回路10と電線WEの中間接続部WEa1を電線WEの軸線方向に対する直交方向(配列方向に)に並べて配置し、かつ、そのフィルタ回路10におけるノイズ低減素子11と第1回路接続部材12の電線側接点12bと第2回路接続部材13のアース側接点13bとを軸線方向に並べて配置している。

0055

また更に、このノイズフィルタ1は、ノイズ低減素子11を軸線方向で第1回路接続部材12の電線側接点12bと第2回路接続部材13のアース側接点13bとの間に挟持させることによって、電線側接点12bの接点部12b2とノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間及びアース側接点13bの接点部13b2とノイズ低減素子11の第2素子接続体11bとの間の電気的な接続を図っている。そして、このノイズフィルタ1は、その電気的な接続状態を保持構造30で保ち続けることができる。このため、このノイズフィルタ1の電気的な接続構造は、従来のような雌雄端子部の嵌合構造となっているものと比較して、小型化が可能になる。よって、このノイズフィルタ1は、軸線方向における体格の大型化を抑えることができる。また、そのような従来の接続構造は形状如何で原価の高騰を招く虞があるが、このノイズフィルタ1は、そのような簡便な接続構造であるが故に、原価の高騰を抑えることができる。

0056

また、本実施形態のワイヤハーネスWHは、そのようなノイズフィルタ1を具備するものであり、このノイズフィルタ1が得られる効果を奏することができる。

0057

ところで、保持構造30は、図示しないが、係止体32を押圧体31に置き換えて、2つの押圧体31で電線側接点12bの基部12b1とアース側接点13bの基部13b1とを挟持させ、その挟持状態を保持させ続けるものとして構成してもよい。つまり、保持構造30は、電線側接点12bとアース側接点13bの内の一方に作用させた軸線方向の押圧力で電線側接点12bとアース側接点13bの内の一方をノイズ低減素子11に押し付ける第1押圧体31と、電線側接点12bとアース側接点13bの内の他方に作用させた軸線方向の押圧力で電線側接点12bとアース側接点13bの内の他方をノイズ低減素子11に押し付ける第2押圧体31と、を備えるものであってもよい。本実施形態のノイズフィルタ1及びワイヤハーネスWHは、このような保持構造30を用いたとしても、先の例示と同様の効果を得ることができる。

0058

[変形例]
図10から図14の符号2は、本変形例のノイズフィルタを示す。また、その各図のWHは、本変形例のワイヤハーネスを示す。このノイズフィルタ2とワイヤハーネスWHは、前述した実施形態のノイズフィルタ1において、フィルタ回路10を下記のフィルタ回路110)に置き換え、かつ、筐体20を下記の筐体120に置き換え、保持構造30を下記の保持構造130に置き換えたものである(図10から図14)。

0059

本変形例のノイズフィルタ2においては、実施形態のノイズフィルタ1と同じように、電線WEの中間接続部WEa1と接地対象物との間にフィルタ回路110を介装させる。また、本変形例のノイズフィルタ2においては、実施形態のノイズフィルタ1と同じように、フィルタ回路110と電線WEの中間接続部WEa1とを電線WEの軸線方向に対する直交方向に並べて配置する。

0060

本変形例のフィルタ回路110は、実施形態のフィルタ回路10と同様のノイズ低減素子11を2つ備える(図10から図14)。但し、本変形例の2つのノイズ低減素子11は、筐体120に収容されているときに、第2素子接続体11b同士を軸線方向で間隔を空けて対向配置させる。この例示の2つのノイズ低減素子11は、実施形態のフィルタ回路10と同様に、最も薄くなっている厚さ方向を配列方向に向けて積層させている(図10から図13)。

0061

更に、本変形例のフィルタ回路110は、第1回路接続部材112と第2回路接続部材113とを備える(図10から図14)。その第1回路接続部材112及び第2回路接続部材113は、実施形態の第1回路接続部材12及び第2回路接続部材13と同じように、ノイズ低減素子11を介して互いを電気的に接続させる導電部材であり、金属板を母材にしてプレス成形されている。

0062

第1回路接続部材112は、第1回路接続部材12と同じように、電線WEの中間接続部WEa1に予め組み付けられ、この電線WEと共に筐体120の収容室120a(図10)に収容される。この第1回路接続部材112は、電線WEの中間接続部WEa1に対して物理的且つ電気的に接続させた電線接続部112aと、一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに軸線方向で対向配置させる第1電線側接点112bと、他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに軸線方向で対向配置させる第2電線側接点112cと、を有する(図10から図15)。

0063

この例示の電線接続部112aは、第1回路接続部材12の電線接続部12aと同様の形状のものとして形成されている。よって、この例示の第1回路接続部材112は、その電線接続部112aを電線WEの中間接続部WEa1に加締め圧着させて組み付けることによって、その中間接続部WEa1に対して直接的に電気接続させる(図15)。

0064

第1電線側接点112bは、筐体120に収容されているときに、軸線方向で一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対向配置させ、かつ、その第1素子接続体11aに軸線方向で接触させることによって、その第1素子接続体11aに対して物理的且つ電気的に接続させる(図14)。一方、第2電線側接点112cは、筐体120に収容されているときに、軸線方向で他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに対向配置させ、かつ、その第1素子接続体11aに軸線方向で接触させることによって、その第1素子接続体11aに対して物理的且つ電気的に接続させる(図14)。そこで、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cは、電線WEの中間接続部WEa1に組み付けた電線接続部112aから軸線方向に対する直交方向に突出させるように形成する(図15)。ここでは、軸線方向における電線接続部112aの一端から第1電線側接点112bを突出させ、かつ、軸線方向における電線接続部112aの他端から第2電線側接点112cを突出させる。更に、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cは、軸線方向で2つのノイズ低減素子11を挟持させるものとして形成する。

0065

第1電線側接点112bは、矩形の平板状の弾性変形不能な基部112b1と、軸線方向で対向配置されている一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに接触させて電気接続させる接点部112b2と、を有する(図14及び図15)。

0066

基部112b1は、軸線方向に対する直交平面を有するものであり、筐体120に収容されているときに、一方の直交平面を軸線方向で一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに間隔を空けて対向配置させる。

0067

接点部112b2は、軸線方向で対向配置されている一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間での安定した接触荷重を得るべく、基部112b1に対する軸線方向の弾性変形が可能な弾性接点部として形成する。この例示の接点部112b2は、筐体120に収容されているときに、軸線方向で基部112b1と一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間に配置する。この接点部112b2は、軸線方向で対向配置されている一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとは逆側(つまり、自らが連なる基部112b1側)に弾性変形させ、かつ、その弾性変形に伴う反力を軸線方向の押圧力として対向配置状態の一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに作用させるものとして形成及び配置する(図14)。

0068

第2電線側接点112cは、矩形の平板状の弾性変形不能な基部112c1と、軸線方向で対向配置されている他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに接触させて電気接続させる接点部112c2と、を有する(図14及び図15)。

0069

基部112c1は、軸線方向に対する直交平面を有するものであり、筐体120に収容されているときに、一方の直交平面を軸線方向で他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに間隔を空けて対向配置させる。

0070

接点部112c2は、軸線方向で対向配置されている他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間での安定した接触荷重を得るべく、基部112c1に対する軸線方向の弾性変形が可能な弾性接点部として形成する。この例示の接点部112c2は、筐体120に収容されているときに、軸線方向で基部112c1と他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間に配置する。この接点部112c2は、軸線方向で対向配置されている他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとは逆側(つまり、自らが連なる基部112c1側)に弾性変形させ、かつ、その弾性変形に伴う反力を軸線方向の押圧力として対向配置状態の他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aに作用させるものとして形成及び配置する(図14)。

0071

第2回路接続部材113は、接地対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるアース接続部113aと、2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第2素子接続体11bに対して軸線方向で各々接触させて電気接続させるアース側接点113bと、を有する(図10から図13図16及び図17)。この例示の第2回路接続部材113においては、アース接続部113aを筐体120の収容室120aの外に突出させ、アース側接点113bを筐体120の収容室120aに収容させる。

0072

この例示のアース接続部13aは、実施形態のアース接続部13aと同様のものであり、平板状の片部に貫通孔113a1が設けられている(図10から図13図16及び図17)。

0073

アース側接点113bは、筐体120に収容されているときに、2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第2素子接続体11bの間に配置し、それぞれの第2素子接続体11bに対して軸線方向で接触させて電気接続させる。

0074

このアース側接点113bは、基部113b1と、第2素子接続体11bに電気接続させる第2素子接続体11b毎の接点部113b2と、を有する(図16及び図17)。この例示の基部113b1は、2つの矩形の片部における一方の平面同士が互いに向かい合うようU字状に形成されている。この例示の基部113b1は、筐体120に収容されているときに、一方の片部における他方の平面を一方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対して軸線方向で対向配置させ、かつ、他方の片部における他方の平面を他方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに対して軸線方向で対向配置させる。接点部113b2は、基部113b1の一方の片部における他方の平面と、基部113b1の他方の片部における他方の平面と、に1つずつ設けている。この接点部113b2は、第2素子接続体11bとの間での安定した接触荷重を得るべく、その他方の平面から膨出させた膨出形状のものとして形成する。

0075

ここで、本変形例の第1回路接続部材112においては、軸線方向に並べて配置された2つのノイズ低減素子11を軸線方向で挟み込むべく、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとを軸線方向で互いに間隔を空けて配置し、かつ、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとを互いに逆向きの軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成する。そして、その第1電線側接点112bと第2電線側接点112cは、弾性変形に伴う軸線方向の挟持力を2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第1素子接続体11aに作用させるものとして形成する。アース側接点113bは、その2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第2素子接続体11bの間に配置されるので、挟持力が作用している2つのノイズ低減素子11で挟み込まれるように形成する。つまり、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとアース側接点113bは、第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとが弾性変形に伴う軸線方向の挟持力を2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第1素子接続体11aに作用させているときに、一方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bをアース側接点113bの一方の接点部113b2に押し付けると共に、他方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bをアース側接点113bの他方の接点部113b2に押し付けるものとして形成する。

0076

このように、本変形例のノイズフィルタ2においては、第1回路接続部材112の第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとで2つのノイズ低減素子11を挟み込むことによって、その2つのノイズ低減素子11で第2回路接続部材113のアース側接点113bが挟み込まれる。これに伴い、このノイズフィルタ2では、第1電線側接点112bと一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間の電気接続状態が保たれ、かつ、第2電線側接点112cと他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aとの間の電気接続状態が保たれ、かつ、アース側接点113bと2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第2素子接続体11bとの間の電気接続状態が保たれる。従って、本変形例のノイズフィルタ2においては、その第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとで、フィルタ回路110と電線WEとの間の電気接続状態及びフィルタ回路110と接地対象物との間の電気接続状態を保持するための保持構造130を構成することができる。

0077

筐体120は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この筐体120は、実施形態の筐体20と同様に、第1筐体部材121と第2筐体部材122とを互いに嵌め合わせることによって、収容室120aを形成する(図10)。この筐体120においては、フィルタ回路110と電線WEの中間接続部WEa1とを第1筐体部材121に設置し、その第1筐体部材121に対して第2筐体部材122を嵌合させる。

0078

第1筐体部材121は、実施形態の第1筐体部材21と同様に、矩形の平板状の主壁体121aと、この主壁体121aの3つの辺部から各々同じ向きに立設させた矩形の平板状の第1から第3の周壁体121b−121dと、を有する(図12及び図13)。この第1筐体部材121においては、主壁体121aと第1から第3の周壁体121b−121dとで囲まれた空間が収容室120aとなる。この第1筐体部材121は、主壁体121aと第1周壁体121bと第2周壁体121cにおける連接状態の3つの縁部で矩形に形成され、かつ、第3周壁体121dに間隔を空けて対向配置された第1開口121eと、第1から第3の周壁体121b−121dにおける連接状態の3つの縁部で矩形に形成された第2開口121fと、を有する(図12及び図13)。第1開口121eは、実施形態の第1開口21eと同様に、アース側接点113bが収容された第2回路接続部材113のアース接続部113aを収容室120aの外に配置させるための開口である。一方、第2開口121fは、実施形態の第2開口21fと同様に、フィルタ回路110と電線WEの中間接続部WEa1とを収容室120aに収容するための開口である。

0079

この第1筐体部材121では、実施形態の第1筐体部材21と同じように、第1周壁体121bと第2周壁体121cとが間隔を空けて対向配置され、その対向配置方向を軸線方向にして電線WEの中間接続部WEa1が収容される。

0080

また、この第1筐体部材121では、第2素子接続体11b同士を軸線方向で間隔を空けて対向配置させるように2つのノイズ低減素子11が収容される。その2つのノイズ低減素子11は、保持構造130(第1電線側接点112b及び第2電線側接点112c)からの挟持力を受けた際に、第1筐体部材21に対して軸線方向に相対移動させることで、アース側接点113bに挟持力を作用させることができる。そこで、第1筐体部材121には、ノイズ低減素子11を軸線方向に相対移動させる際のガイド体121gを主壁体121aの内壁面に設けている(図12)。そのガイド体121gは、ノイズ低減素子11毎に設けられており、ノイズ低減素子11を挟み込んで軸線方向に案内する2つの壁部で形成されている。このガイド体121gは、2つのノイズ低減素子11を収容室120aへと収容した際に、その2つのノイズ低減素子11の収容室120a内での位置決めを図るためのものとしても利用できる。

0081

第2筐体部材122は、実施形態の第2筐体部材22と同様のものであり、第1筐体部材121との組付けが完了している状態で第2開口121fを塞ぐ矩形の平板状の閉塞壁体122aと、その閉塞壁体122aの4つの辺部から各々同じ向きに立設させた矩形の平板状の第1から第4の周壁体122b−122eと、有する(図13)。この第2筐体部材122では、第1周壁体122bと第2周壁体122cとが間隔を空けて対向配置され、第3周壁体122dと第4周壁体122eとが間隔を空けて対向配置されている。

0082

この例示の筐体120においては、第1筐体部材121と第2筐体部材122との組付けが完了しているときに、それぞれの第1周壁体121b,122b同士を対向配置させ、かつ、それぞれの第2周壁体121c,122c同士を対向配置させ、かつ、それぞれの第3周壁体121d,122d同士を対向配置させ、かつ、第1開口121eと第4周壁体122eとを対向配置させる。

0083

この筐体120においては、対向配置状態の第1周壁体121b,122bと対向配置状態の第2周壁体121c,122cから電線WEを外方に引き出させる。そこで、それぞれの第1周壁体121b,122bには、各々、電線WEの一方の端部側を外方に引き出させる第1引出口121b1,122b1が形成されている(図12及び図13)。それぞれの第1周壁体121b,122bにおいては、第1引出口121b1,122b1同士を対向配置させる。また、それぞれの第2周壁体121c,122cには、各々、電線WEの他方の端部側を外方に引き出させる第2引出口121c1,122c1が形成されている(図12及び図13)。それぞれの第2周壁体121c,122cにおいては、第2引出口121c1,122c1同士を対向配置させる。

0084

この筐体120においては、2つのノイズ低減素子11と、第1回路接続部材112が組み付けられた電線WEの中間接続部WEa1と、第2回路接続部材113のアース側接点113bと、が第2開口121fから収容室120aに収容される。その電線WEの収容に際して、第1筐体部材121においては、電線WEが第1引出口121b1と第2引出口121c1とに挿入される。更に、その際、収容室120aでは、第1回路接続部材112の第1電線側接点112bと第2電線側接点112cとが2つのノイズ低減素子11に挟持力を作用させ、その挟持力を受けた2つのノイズ低減素子11が第2回路接続部材113のアース側接点113bに挟持力を作用させる。この筐体120においては、第2開口21fを塞ぎ、かつ、電線WEを第1引出口122b1と第2引出口122c1とに挿入させるように、第2筐体部材122を第1筐体部材121に組み付ける。例えば、このノイズフィルタ2は、電線WEと共に幹線WTに粘着テープ(図示略)等で固定して、その幹線WTに抱きかかえさせる。これにより、電線WEへのノイズフィルタ2の取り付けが完了する。そして、このノイズフィルタ2は、第2回路接続部材113のアース接続部113aを接地対象物に固定する。

0085

以上示したように、本変形例のノイズフィルタ2は、保持構造130を第1回路接続部材112に兼務させているが、実施形態のノイズフィルタ1と同様の効果を得ることができる。寧ろ、本変形例のノイズフィルタ2は、保持構造130を第1回路接続部材112に兼務させることによって、構成部品の簡素化を図ることができる。

0086

更に、本変形例のノイズフィルタ2は、2つのノイズ低減素子11を軸線方向に並べて配置しているので、実施形態のノイズフィルタ1と比較して、配列方向における体格の小型化を図ることができる。

0087

また、本変形例のワイヤハーネスWHは、そのようなノイズフィルタ2を具備するものであり、このノイズフィルタ2が得られる効果を奏することができる。

0088

ところで、このノイズフィルタ2は、図示しないが、第2回路接続部材113に保持構造130を設けたものとして構成してもよい。例えば、この場合、2つのノイズ低減素子11は、第1素子接続体11a同士を軸線方向で間隔を空けて対向配置させる。そして、第1回路接続部材112においては、その2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第1素子接続体11aの間に電線側接点を配置し、それぞれの第1素子接続体11aに対して軸線方向で電線側接点を接触させて電気接続させるべく、その電線側接点を先のアース側接点113bと同等のものとして形成する。一方、第2回路接続部材113は、アース側接点として、一方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに軸線方向で対向配置させる第1アース側接点と、他方のノイズ低減素子11の第2素子接続体11bに軸線方向で対向配置させる第2アース側接点と、を有するように形成する。この第2回路接続部材113においては、第1アース側接点を先の第1電線側接点112bと同等のものとして形成し、第2アース側接点を先の第2電線側接点112cと同等のものとして形成する。その電線側接点と第1アース側接点と第2アース側接点は、第1アース側接点と第2アース側接点とが弾性変形に伴う軸線方向の挟持力を2つのノイズ低減素子11のそれぞれの第2素子接続体11bに作用させているときに、一方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aを電線側接点に押し付けると共に、他方のノイズ低減素子11の第1素子接続体11aを電線側接点に押し付けるものとして形成する。よって、このノイズフィルタ2では、互いに逆向きの軸線方向に弾性変形し得るものとして各々形成した第1アース側接点と第2アース側接点とで保持構造130が構成される。本変形例のノイズフィルタ2及びワイヤハーネスWHは、このような保持構造130を用いたとしても、先の例示と同様の効果を得ることができる。

0089

1,2ノイズフィルタ
10,110フィルタ回路
11ノイズ低減素子
11a 第1素子接続体
11b 第2素子接続体
12 第1回路接続部材
12a電線接続部
12b電線側接点
13 第2回路接続部材
13aアース接続部
13bアース側接点
20,120筐体
20a,120a収容室
30保持構造
31押圧体
32係止体
112 第1回路接続部材
112a 電線接続部
112b 第1電線側接点
112c 第2電線側接点
113 第2回路接続部材
113a アース接続部
113b アース側接点
130 保持構造
WE 電線
WEa芯線
WEa1中間接続部
WHワイヤハーネス
WT 幹線

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