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技術 無線中継装置

出願人 東芝デベロップメントエンジニアリング株式会社
発明者 橋本勝菱刈英雄金井田新二
出願日 2018年9月19日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-174707
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-048063
状態 未査定
技術分野 無線中継システム 通信制御
主要キーワード 有線通信機器 無線コマンド ボタン識別情報 設定上限 有線通信インターフェース 汎用回路 共通要素 規格データ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現する。

解決手段

本発明の一態様によれば、無線中継装置は、有線通信I/Fと、第1、第2の抽出部と、無線部と、設定部とを含む。第1の抽出部は、外部の有線通信機器使用可能な第1の規格群および有線通信I/Fが使用可能な第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する。無線部は、第3の規格群を示す第1の無線信号を他の無線中継装置へ送信し、他の無線中継装置から第4の規格群を示す第2の無線信号を受信する。設定部は、第3、第4の規格群の共通要素のうち最高伝送速度を示す規格を有線通信I/Fに設定する。第2の抽出部は、第2、第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する。有線通信I/Fは、第5の規格群を示す第3の信号を有線通信機器へ送信する。

概要

背景

従来、例えばイーサネット登録商標)などのネットワークシステムにおいて、ノード間で通信規格自動調整するオートネゴシエーション技術が知られている。ここで、通信規格とは、10Base−T、100Base−TX、1000Base−Tなどの純粋な通信規格に限らず、それぞれの通信規格における全二重半二重などの通信モードを含み得る。例えば、特許文献1には、オートネゴシエーションとは、相手側の機器FLP(Fast Link Pulse)というパルス交換することで通信モードを決定する、という技術であることが記載されている。

オートネゴシエーションでは、通信規格は伝送速度の降順優先順位割り当てられる。ノードは、上記FLP信号を介して、使用可能な通信規格を自らの接続相手となるノードと互いに通知し合う。ノードは、自らの使用可能な通信規格と接続相手の使用可能な通信規格とを突き合わせ、共通要素のうちで最高の伝送速度を示す通信規格を使用する。これにより、ネットワーク内の全ノードが使用可能な通信規格のうち最高の伝送速度を示すものを自動的に設定することが可能となる。

概要

部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現する。本発明の一態様によれば、無線中継装置は、有線通信I/Fと、第1、第2の抽出部と、無線部と、設定部とを含む。第1の抽出部は、外部の有線通信機器が使用可能な第1の規格群および有線通信I/Fが使用可能な第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する。無線部は、第3の規格群を示す第1の無線信号を他の無線中継装置へ送信し、他の無線中継装置から第4の規格群を示す第2の無線信号を受信する。設定部は、第3、第4の規格群の共通要素のうち最高の伝送速度を示す規格を有線通信I/Fに設定する。第2の抽出部は、第2、第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する。有線通信I/Fは、第5の規格群を示す第3の信号を有線通信機器へ送信する。

目的

本発明は、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

他の無線中継装置無線接続可能な無線中継装置であって、外部の有線通信機器から前記有線通信機器が使用可能な1つ以上の有線通信規格である第1の規格群を示す第1の信号を受信する有線通信インターフェースと、前記有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する規格データ記憶部と、前記第1の信号に応じて、前記第1の規格群および前記第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する第1の抽出部と、前記第3の規格群を示す第1の無線信号を生成する第1の生成部と、前記第1の無線信号を前記他の無線中継装置へ送信し、前記他の無線中継装置から1つ以上の有線通信規格を含む第4の規格群を示す第2の無線信号を受信する無線部と、前記第2の無線信号を第2の信号へと変換する変換部と、前記第2の信号に応じて、前記第3の規格群および前記第4の規格群の共通要素のうち最高伝送速度を示す有線通信規格を前記有線通信インターフェースに設定する設定部と、前記第2の信号に応じて、前記第2の規格群および前記第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する第2の抽出部と、前記第5の規格群を示す第3の信号を生成する第2の生成部と、を具備し、前記有線通信インターフェースは、前記第3の信号を前記有線通信機器へ送信する、無線中継装置。

請求項2

他の無線中継装置と無線接続可能な無線中継装置であって、前記他の無線中継装置から1つ以上の有線通信規格を含む第1の規格群を示す第1の無線信号を受信する無線部と、前記第1の無線信号を第1の信号へと変換する変換部と、外部の有線通信機器と接続可能な有線通信インターフェースと、前記有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する規格データ記憶部と、前記第1の信号に応じて、前記第1の規格群および前記第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する第1の抽出部と、前記第3の規格群を示す第2の信号を生成する第1の生成部とを具備し、前記有線通信インターフェースは、前記有線通信機器へ前記第2の信号を送信し、前記第2の信号の送信後に前記有線通信機器から1以上の有線通信規格を含む第4の規格群を示す第3の信号を受信し、前記無線中継装置は、前記第3の規格群および前記第4の規格群の共通要素のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を前記有線通信インターフェースに設定する設定部と、前記第2の信号に応じて、前記第2の規格群および前記第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する第2の抽出部と、前記第5の規格群を示す第2の無線信号を生成する第2の生成部とをさらに具備し、前記無線部は、前記第2の無線信号を前記他の無線中継装置へ送信する、無線中継装置。

請求項3

他の無線中継装置と無線接続可能な無線中継装置であって、外部の有線通信機器から前記有線通信機器が使用可能な1つ以上の有線通信規格である第1の規格群を示す第1の信号を受信する有線通信インターフェースと、前記有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する規格データ記憶部と、前記第1の信号に応じて、前記第1の規格群および前記第2の規格群の共通要素である第3の規格群を抽出する抽出部と、前記第3の規格群のうち最高の伝送速度を示す第1の有線通信規格を前記有線通信インターフェースに設定する設定部と、前記第2の規格群を示す第2の信号を生成する第1の生成部とを具備し、前記有線通信インターフェースは、前記第2の信号を前記有線通信機器へ送信し、前記無線中継装置は、前記第1の有線通信規格の伝送速度を示す第3の信号を生成する第2の生成部と、前記第3の信号を変換して第1の無線信号を生成する変換部と、前記第1の無線信号を前記他の無線中継装置へ送信し、第2の有線通信規格の伝送速度を示す第4の信号を含む第2の無線信号を前記他の無線中継装置から受信する無線部と、前記第1の有線通信規格の伝送速度を前記第2の有線通信規格の伝送速度と比較する比較部と、前記第1の有線通信規格の伝送速度が前記第2の有線通信規格の伝送速度よりも速い場合に、前記有線通信インターフェースと前記有線通信機器との有線リンクを切断するリンク制御部とをさらに具備し、前記設定部は、前記第1の有線通信規格の伝送速度が前記第2の有線通信規格の伝送速度よりも速い場合に、前記第3の規格群において前記第2の有線通信規格の伝送速度以下である有線通信規格のうち最高の伝送速度を示す第3の有線通信規格を前記有線通信インターフェースに設定する、無線中継装置。

請求項4

前記第1の生成部は、前記第1の有線通信規格の伝送速度が前記第2の有線通信規格の伝送速度よりも速い場合に、前記第2の規格群のうち前記第2の有線通信規格の伝送速度以下の要素である第4の規格群を示す第5の信号を生成し、前記有線通信インターフェースは、前記第5の信号を前記有線通信機器へ送信する、請求項3に記載の無線中継装置。

請求項5

前記第2の生成部は、前記第3の有線通信規格の設定後に、前記第3の有線通信規格の伝送速度を示す第6の信号を生成し、前記変換部は、前記第6の信号を変換して第3の無線信号を生成し、前記無線部は、前記第3の無線信号を前記他の無線中継装置へ送信する、請求項3または請求項4に記載の無線中継装置。

請求項6

前記第1の無線信号は、前記第3の信号をヘッダ部に含む、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の無線中継装置。

技術分野

0001

本発明は、無線中継装置に関する。

背景技術

0002

従来、例えばイーサネット登録商標)などのネットワークシステムにおいて、ノード間で通信規格自動調整するオートネゴシエーション技術が知られている。ここで、通信規格とは、10Base−T、100Base−TX、1000Base−Tなどの純粋な通信規格に限らず、それぞれの通信規格における全二重半二重などの通信モードを含み得る。例えば、特許文献1には、オートネゴシエーションとは、相手側の機器FLP(Fast Link Pulse)というパルス交換することで通信モードを決定する、という技術であることが記載されている。

0003

オートネゴシエーションでは、通信規格は伝送速度の降順優先順位割り当てられる。ノードは、上記FLP信号を介して、使用可能な通信規格を自らの接続相手となるノードと互いに通知し合う。ノードは、自らの使用可能な通信規格と接続相手の使用可能な通信規格とを突き合わせ、共通要素のうちで最高の伝送速度を示す通信規格を使用する。これにより、ネットワーク内の全ノードが使用可能な通信規格のうち最高の伝送速度を示すものを自動的に設定することが可能となる。

先行技術

0004

特開2013−157717号公報
特開2012−34401号公報

発明が解決しようとする課題

0005

イーサネットなどの有線通信ネットワークにおける一部のノード間のデータ通信無線により実現することが想定される。このネットワークでは、該当する2ノードにそれぞれ有線通信インターフェース(I/F)を備えた無線中継装置が接続されることになる。これにより、ケーブルの設置が難しい場所を適宜無線化してネットワークを広域に構築することが可能となる。すなわち、このネットワークは、純粋な有線通信ネットワークに比べて配置に関する制約が小さいなどの利点が見込まれる。

0006

反面、かかる部分的に無線化された有線通信ネットワークでは、ノード間の有線接続が無線中継装置によって分断されているため、従来のオートネゴシエーションが機能しないという問題がある。故に、このネットワークを構築するには、手動による通信規格の設定が必要とされる。

0007

特許文献2には、遠隔制御装置コンフィギュレーションデータを送信し、遠隔制御装置からコマンドを受信する無線インターフェースが記載されている。ここで、コンフィギュレーションデータは、対象装置の性能、コマンドグループ(例えば、ボタン識別情報無線コマンド情報、シンボルアイコンユーザ命令、及び/又は、その他の情報を含む)、対象装置で利用可能なメモリ、対象装置のオーディオ及び/又はビデオ性能、及び/又は、対象装置のその他の属性及び/又は性能を含むことも記載されている。

0008

しかしながら、特許文献2の記載を鑑みても、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいて、無線中継装置間でいかなるコンフィギュレーションデータやコマンドをやり取りすれば、オートネゴシエーションを実現できるのか明らかではない。

0009

本発明は、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の第1の態様によれば、無線中継装置は、他の無線中継装置と無線接続可能である。無線中継装置は、有線通信インターフェースと、規格データ記憶部と、第1の抽出部と、第1の生成部と、無線部と、変換部と、設定部と、第2の抽出部と、第2の生成部とを含む。有線通信インターフェースは、外部の有線通信機器から有線通信機器が使用可能な1つ以上の有線通信規格である第1の規格群を示す第1の信号を受信する。規格データ記憶部は、有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する。第1の抽出部は、第1の信号に応じて、第1の規格群および第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する。第1の生成部は、第3の規格群を示す第1の無線信号を生成する。無線部は、第1の無線信号を他の無線中継装置へ送信し、他の無線中継装置から1つ以上の有線通信規格を含む第4の規格群を示す第2の無線信号を受信する。変換部は、第2の無線信号を第2の信号へと変換する。設定部は、第2の信号に応じて、第3の規格群および第4の規格群の共通要素のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を有線通信インターフェースに設定する。第2の抽出部は、第2の信号に応じて、第2の規格群および第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する。第2の生成部は、第5の規格群を示す第3の信号を生成する。有線通信インターフェースは、第3の信号を有線通信機器へ送信する。

0011

本発明の第2の態様によれば、無線中継装置は、他の無線中継装置と無線接続可能である。無線中継装置は、無線部と、変換部と、有線通信インターフェースと、規格データ記憶部と、第1の抽出部と、第1の生成部と、設定部と、第2の抽出部と、第2の生成部とを含む。無線部は、他の無線中継装置から1つ以上の有線通信規格を含む第1の規格群を示す第1の無線信号を受信する。変換部は、第1の無線信号を第1の信号へと変換する。有線通信インターフェースは、外部の有線通信機器と接続可能である。規格データ記憶部は、有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する。第1の抽出部は、第1の信号に応じて、第1の規格群および第2の規格群の間の共通要素である第3の規格群を抽出する。第1の生成部は、第3の規格群を示す第2の信号を生成する。有線通信インターフェースは、有線通信機器へ第2の信号を送信し、第2の信号の送信後に有線通信機器から1以上の有線通信規格を含む第4の規格群を示す第3の信号を受信する。設定部は、第3の規格群および第4の規格群の共通要素のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を有線通信インターフェースに設定する。第2の抽出部は、第2の信号に応じて、第2の規格群および第4の規格群の間の共通要素である第5の規格群を抽出する。第2の生成部は、第5の規格群を示す第2の無線信号を生成する。無線部は、第2の無線信号を他の無線中継装置へ送信する。

0012

無線中継装置は、他の無線中継装置と無線接続可能である。無線中継装置は、有線通信インターフェースと、規格データ記憶部と、抽出部と、設定部と、第1の生成部と、第2の生成部と、変換部と、無線部と、比較部と、リンク制御部とを含む。有線通信インターフェースは、外部の有線通信機器から有線通信機器が使用可能な1つ以上の有線通信規格である第1の規格群を示す第1の信号を受信する。規格データ記憶部は、有線通信インターフェースが使用可能な1つ以上の有線通信規格である第2の規格群を示すデータを保存する。抽出部は、第1の信号に応じて、第1の規格群および第2の規格群の共通要素である第3の規格群を抽出する。設定部は、第3の規格群のうち最高の伝送速度を示す第1の有線通信規格を有線通信インターフェースに設定する。第1の生成部は、第2の規格群を示す第2の信号を生成する。有線通信インターフェースは、第2の信号を有線通信機器へ送信する。第2の生成部は、第1の有線通信規格の伝送速度を示す第3の信号を生成する。変換部は、第3の信号を変換して第1の無線信号を生成する。無線部は、第1の無線信号を他の無線中継装置へ送信し、第2の有線通信規格の伝送速度を示す第4の信号を含む第2の無線信号を他の無線中継装置から受信する。比較部は、第1の有線通信規格の伝送速度を第2の有線通信規格の伝送速度と比較する。リンク制御部は、第1の有線通信規格の伝送速度が第2の有線通信規格の伝送速度よりも速い場合に、有線通信インターフェースと有線通信機器との有線リンクを切断する。設定部は、第1の有線通信規格の伝送速度が第2の有線通信規格の伝送速度よりも速い場合に、第3の規格群において第2の有線通信規格の伝送速度以下である有線通信規格のうち最高の伝送速度を示す第3の有線通信規格を有線通信インターフェースに設定する。

発明の効果

0013

本発明によれば、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現することができる。

図面の簡単な説明

0014

第1の実施形態に係る無線中継装置を例示するブロック図。
図1の無線中継装置を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムを例示するブロック図。
図2のシステムの動作を例示するシーケンス図。
図2のシステムの動作を例示するシーケンス図。
図2のシステムの動作を例示するシーケンス図。
図2の有線通信機器200−1,200−2が使用可能な有線通信規格を例示する図。
図2の無線中継装置100−1,100−2に含まれる有線通信I/Fが使用可能な有線通信規格を例示する図。
図2の無線中継装置100−1,100−2に含まれる有線通信I/Fに設定される有線通信規格の決定法の説明図。
第2の実施形態に係る無線中継装置を例示するブロック図。
図9の無線中継装置を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムの動作を例示するシーケンス図。
図9の無線中継装置を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムの動作を例示するシーケンス図。
図9の無線中継装置を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムの動作を例示するシーケンス図。
図9の無線中継装置を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムの動作を例示するシーケンス図。

実施例

0015

以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、共通説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。

0016

(第1の実施形態)
図2に、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムが例示される。このシステムは、有線通信機器200−1および有線通信機器200−2と、これらの間のデータ伝送を無線により実現する無線中継装置100−1および無線中継装置100−2とを含む。無線中継装置100−1は有線通信機器200−1に有線接続されており、無線中継装置100−2は有線通信機器200−2に有線接続されている。無線中継装置100−1および無線中継装置100−2は、互いに無線接続が可能である。

0017

無線中継装置100−1および無線中継装置100−2は、後述されるように有線通信機器200−1または有線通信機器200−2から送信されたオートネゴシエーション用の信号をトリガとして種々の処理を行い、無線中継装置100−1および無線中継装置100−2(に含まれる有線通信I/F)、ならびに有線通信機器200−1および有線通信機器200−2に共通の有線通信規格を設定することができる。そして、無線中継装置100−1および無線中継装置100−2が有線通信I/Fを介して受信した信号を無線信号として伝送することにより、有線通信機器200−1および有線通信機器200−2は、通常の有線接続がなされた場合と同様に信号を送受信することが可能となる。

0018

図1に、第1の実施形態に係る無線中継装置100が例示される。無線中継装置100は、有線通信I/F 101と、第1の抽出部102と、規格データ記憶部103と、第1の信号生成部104と、無線部105と、アンテナ106と、規格設定部107と、第1の信号変換部108と、第2の抽出部109と、第2の信号生成部110と、第2の信号変換部111とを含む。

0019

無線中継装置100は、ハードウェア要素として、例えば、プロセッサ、メモリ、補助記憶装置、通信I/F、などの一部または全部を含み得る。また、各ハードウェア要素は、例えばバス経由で互いに接続され得る。

0020

プロセッサは、プログラムを実行することで後述される種々の処理を実現する。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコンFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはDSP(Digital Signal Processor)、などであってもよい。

0021

メモリは、プロセッサによって実行されるプログラムおよびプロセッサによって使用されるデータを一時的に格納し得る。メモリは、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)を含み得る。補助記憶装置は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどであり得る。

0022

通信I/Fは、外部装置、例えば他の無線中継装置100、有線通信機器200、などと通信をするためのモジュールであって、送受信のための信号処理回路、アンテナ、LAN(Local Area Network)端子などを含み得る。通信I/Fは、例えばイーサネット用のモジュール、無線LAN用のモジュール、などであり得る。

0023

有線通信I/F 101は、前述の通信I/Fにより実現され得る。有線通信I/F 101は、有線通信機器200に有線接続される。有線通信I/F 101の使用する有線通信規格は、規格設定部107によって設定される。有線通信I/F 101は、例えばイーサネットケーブルなどのケーブルを介して、有線通信機器200との間で種々の信号をやり取りする。

0024

例えば、有線通信I/F 101は、有線通信機器200が使用可能な1以上の有線通信規格を示すオートネゴシエーション用の信号を有線通信機器200から受信し、この信号を第1の抽出部102へ送る。なお、以降の説明では、オートネゴシエーション用の信号は、FLP信号であるとするが、これに限定されない。また、有線通信I/F 101は、有線通信機器200から信号(例えば、オートネゴシエーション後にやり取りされるデータ信号)を受信し、これを第2の信号変換部111へ送る。

0025

他方、有線通信I/F 101は、第2の信号生成部110からFLP信号を受け取り、これを有線通信機器200へ送信する。また、有線通信I/F 101は、第1の信号変換部108から信号(例えば、オートネゴシエーション後にやり取りされるデータ信号)を受け取り、これを有線通信機器200へ送信する。

0026

第1の抽出部102は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。第1の抽出部102は、有線通信I/F 101からFLP信号を受け取ると、規格データ記憶部103から有線通信I/F 101が使用可能な1以上の有線通信規格を示す規格データを読み出す。そして、第1の抽出部102は、有線通信機器200が使用可能な1以上の有線通信規格と、有線通信I/F 101が使用可能な1以上の有線通信規格との共通要素を抽出する。第1の抽出部102は、抽出した有線通信規格を示すデータを第1の信号生成部104および規格設定部107へ送る。

0027

規格データ記憶部103は、前述のメモリおよび/または補助記憶装置により実現され得る。規格データ記憶部103は、有線通信I/F 101が使用可能な1以上の有線通信規格を示す規格データを保存する。規格データは、第1の抽出部102および第2の抽出部109によって必要に応じて読み出される。

0028

第1の信号生成部104は、前述の通信I/Fにより実現され得る。第1の信号生成部104は、第1の抽出部102からデータを受け取り、このデータを搬送するための無線信号を生成する。第1の信号生成部104は、生成した無線信号を無線部105へ送る。

0029

無線部105は、前述の通信I/Fにより実現され得る。無線部105は、アンテナ106を介して、他の無線中継装置100との間で種々の無線信号をやり取りする。例えば、無線部105は、アンテナ106を介して、他の無線中継装置100との無線リンク確立するための無線信号(無線IDを含む)をやり取りする。

0030

また、無線部105は、第1の信号生成部104および第2の信号変換部111から無線信号を受け取り、これらをアンテナ106へ送る。他方、無線部105は、アンテナ106から無線信号を受け取り、これを第1の信号変換部108へ送る。具体的には、無線部105は、アンテナ106から、他の無線中継装置100に含まれる第1の抽出部102によって抽出された規格群を示す無線信号、データを搬送する無線信号、などを受け取り得る。

0031

なお、無線中継装置100同士で行われる無線通信は、有線通信I/F 101に設定され得るいずれの有線通信規格に対しても同等以上の伝送速度を有することとする。例えば有線通信I/F 101に設定され得る最高の伝送速度を示す有線通信規格が1000Base−T(1Gbps)、全二重モードである場合には、無線部105は、例えば伝送速度1Gbps、全二重モードを使用可能であることとする。

0032

アンテナ106は、前述の通信I/Fにより実現され得る。アンテナ106は、無線部105に接続される。アンテナ106は、他の無線中継装置100によって送信された無線信号を受信して無線部105へ送ったり、逆に無線部105から供給された無線信号を他の無線中継装置100へ送信したりする。

0033

規格設定部107は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。規格設定部107は、第1の抽出部102から抽出結果となる規格群を示すデータを受け取り、第1の信号変換部108から他の無線中継装置100に含まれる第1の抽出部102によって抽出された規格群を示す信号を受け取る。規格設定部107は、これらの規格群の共通要素のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を探索し、探索した規格を有線通信I/F 101に設定する。

0034

第1の信号変換部108は、前述の通信I/Fにより実現され得る。第1の信号変換部108は、無線部105から無線信号を受け取り、これを変換して他の無線中継装置100に含まれる第1の抽出部102によって抽出された規格群を示す信号(これは、FLP信号の形式であってもよい)またはデータ信号などの信号(イーサネット信号)を生成する。第1の信号変換部108は、前者の信号を規格設定部107および第2の抽出部109へ送り得る。また、第1の信号変換部108は、データ信号を有線通信I/F 101へ送り得る。

0035

第2の抽出部109は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。第2の抽出部109は、第1の信号変換部108から、他の無線中継装置100に含まれる第1の抽出部102によって抽出された規格群を示す信号を受け取ると、規格データ記憶部103から有線通信I/F 101が使用可能な1以上の有線通信規格を示す規格データを読み出す。そして、第2の抽出部109は、この信号の示す1以上の有線通信規格と、有線通信I/F 101が使用可能な1以上の有線通信規格との共通要素を抽出する。第2の抽出部109は、抽出した有線通信規格を示すデータを第2の信号生成部110へ送る。

0036

第2の信号生成部110は、前述の通信I/Fにより実現され得る。第2の信号生成部110は、第2の抽出部109からデータを受け取り、このデータを搬送するためのFLP信号を生成する。第2の信号生成部110は、生成したFLP信号を有線通信I/F 101へ送る。

0037

第2の信号変換部111は、前述の通信I/Fにより実現され得る。第2の信号変換部111は、有線通信I/F 101からデータ信号などの信号(イーサネット信号)を受け取り、これを変換して無線信号を生成する。第2の信号変換部111は、生成した無線信号を無線部105へ送り得る。

0038

以下、図3乃至図5に亘るシーケンスを用いて、図2のシステムの動作を説明する。この例では、無線中継装置100−1、無線中継装置100−2、有線通信機器200−1、および有線通信機器200−2のいずれもオートネゴシエーションが有効に設定されていることとする。無線中継装置100および有線通信機器200がケーブル接続された状態で電源投入されるか、電源投入された状態でケーブル接続されることにより、図3乃至図5のシーケンスは開始する。

0039

なお、図3乃至図5のシーケンスの開始時点では、無線中継装置100−1および無線中継装置100−2の間の無線リンクは確立されていないこととする。仮に、この無線リンクが確立されていた場合には、後述するステップS421、ステップS422、ステップS441、ステップS423およびステップS442は実行されない。

0040

まず、有線通信機器200−1は、有線通信機器200−1が使用可能な規格群を示すFLP信号11を生成し、無線中継装置100−1へ送信する(ステップS401)。このFLP信号11は、本例では図6の規格群を示す。なお、有線通信機器200−2も有線通信機器200−1と同様に動作し得るが、説明の簡単化のため有線通信機器200−2の動作についての説明は省略する。

0041

無線中継装置100−1の有線通信I/F 101−1はFLP信号11を受信するが、未だ無線中継装置100−2との無線リンクが確立されていないので、無線中継装置100−1は、FLP信号11を無視する(ステップS421)。他方、無線中継装置100−1の無線部105−1は、無線中継装置100−2との無線リンクを確立するために、無線中継装置100−1のアンテナ106−1を介して、自らの無線IDを含む無線信号を無線中継装置100−2へ送信する(ステップS422)。

0042

無線中継装置100−2の無線部105−2もまた、無線中継装置100−1との無線リンクを確立するために、無線中継装置100−2のアンテナ106−2を介して、自らの無線IDを含む無線信号を無線中継装置100−1へ送信する(ステップS441)。

0043

無線部105−1および無線部105−2は、それぞれ無線リンクの確立を検出する(ステップS423およびステップS442)。無線中継装置100−2との無線リンクが確立されたので、無線中継装置100−1は、FLP信号11の処理を開始する。

0044

まず、無線中継装置100−1の抽出部102−1は、FLP信号11の示す規格群と、無線中継装置100−1の規格データ記憶部103−1に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS424)。ここで、本例における規格データの示す規格群を図7に示す。図7の規格群は図6の規格群を完全に包含しているので、両者の共通要素は図6の規格群に一致する。無線中継装置100−1の第1の信号生成部104−1は、抽出された規格群を示す無線信号21を生成する(ステップS425)。無線部105−1は、アンテナ106−1を介して、無線信号21を無線中継装置100−2へ送信する(ステップS426)。

0045

このように、FLP信号11をそのまま無線信号へ変換せずに、FLP信号11の示す規格群と規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出して無線信号21を生成することで、有線通信I/F 101−1の使用不可能な規格がオートネゴシエーションにより決定されることを防止できる。

0046

無線部105−2は、アンテナ106−2を介して、無線信号21を無線中継装置100−1から受信する。無線中継装置100−2の第1の信号変換部108−2は、無線信号21を変換し、抽出部102−1によって抽出された規格群を示す信号を生成する。そして、無線中継装置100−2の第2の抽出部109−2は、この無線信号21に基づく信号の示す規格群と、無線中継装置100−2の規格データ記憶部103−2に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS443)。ここで、本例における規格データの示す規格群を図7に示す。図7の規格群は図6の規格群を完全に包含しているので、両者の共通要素は図6の規格群に一致する。無線中継装置100−2の第2の信号生成部110−2は、抽出された規格群を示すFLP信号12を生成する(ステップS444)。無線中継装置100−2の有線通信I/F 101−2は、FLP信号12を有線通信機器200−2へ送信する(ステップS445)。

0047

このように、無線信号21に基づく信号ではなく、FLP信号12を有線通信機器200−2へ送信することで、有線通信I/F 101−2の使用不可能な規格がオートネゴシエーションにより決定されることを防止できる。

0048

有線通信機器200−2は、FLP信号12を受信すると、FLP信号12の示す規格群と、有線通信機器200−2が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS461)。ここで、本例において有線通信機器200−2が使用可能な規格群を図6に示す。すなわち、FLP信号12の示す規格群は、有線通信機器200−2が使用可能な規格群と一致する。有線通信機器200−2は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である100Base−TX、全二重モードを自らに設定する(ステップS462)。有線通信機器200−2は、有線通信機器200−2が使用可能な規格群を示すFLP信号13を生成し、無線中継装置100−2へ送信する(ステップS463)。

0049

有線通信I/F 101−2は、有線通信機器200−2からFLP信号13を受信する。無線中継装置100−2の抽出部102−2は、FLP信号13の示す規格群と、規格データ記憶部103−2に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS446)。前述のように両者の共通要素は図6の規格群に一致する。無線中継装置100−2の第1の信号生成部104−2は、抽出された規格群を示す無線信号22を生成する(ステップS447)。無線部105−2は、アンテナ106−2を介して、無線信号22を無線中継装置100−1へ送信する(ステップS448)。

0050

このように、FLP信号13をそのまま無線信号へ変換せずに、FLP信号13の示す規格群と規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出して無線信号22を生成することで、有線通信I/F 101−2の使用不可能な規格がオートネゴシエーションにより決定されることを防止できる。

0051

無線中継装置100−2の規格設定部107−2は、無線信号21に基づく信号の示す規格群と、ステップS443において抽出した規格群(すなわち、FLP信号13の示す規格群および規格データの示す規格群の共通要素である規格群)との共通要素を抽出し(ステップS449)、最高の伝送速度を示す規格を有線通信I/F 101−2に設定する(ステップS450)。ここで、無線信号21に基づく信号の示す規格群およびFLP信号13の示す規格群は図6に示す通りであり、規格データの示す規格群は図7に示す通りである。故に、規格設定部107−2は、図8に示されるように、100Base−TX、全二重モードを有線通信I/F 101−2に設定する。

0052

無線部105−1は、アンテナ106−1を介して、無線信号22を無線中継装置100−2から受信する。無線中継装置100−1の第1の信号変換部108−1は、無線信号22を変換し、抽出部102−2によって抽出された規格群を示す信号を生成する。そして、無線中継装置100−1の第2の抽出部109−1は、この無線信号22に基づく信号の示す規格群と、規格データ記憶部103−1に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS427)。前述のように、両者の共通要素は図6の規格群に一致する。無線中継装置100−1の第2の信号生成部110−1は、抽出された規格群を示すFLP信号14を生成する(ステップS428)。無線中継装置100−1の有線通信I/F 101−1は、FLP信号14を有線通信機器200−1へ送信する(ステップS429)。

0053

このように、無線信号22に基づく信号ではなく、FLP信号14を有線通信機器200−1へ送信することで、有線通信I/F 101−1の使用不可能な規格がオートネゴシエーションにより決定されることを防止できる。

0054

無線中継装置100−1の規格設定部107−1は、無線信号22に基づく信号の示す規格群と、ステップS424において抽出した規格群(すなわち、FLP信号11の示す規格群および規格データの示す規格群の共通要素である規格群)との共通要素を抽出し(ステップS430)、最高の伝送速度を示す規格を有線通信I/F 101−1に設定する(ステップS431)。ここで、無線信号22に基づく信号の示す規格群およびFLP信号11の示す規格群は図6に示す通りであり、規格データの示す規格群は図7に示す通りである。故に、規格設定部107−1は、図8に示されるように、100Base−TX、全二重モードを有線通信I/F 101−1に設定する。

0055

有線通信機器200−1は、FLP信号14を受信すると、FLP信号14の示す規格群と、有線通信機器200−1が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS402)。前述のように、FLP信号14の示す規格群、および有線通信機器200−1が使用可能な規格群は、いずれも図6に示す通りである。有線通信機器200−1は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である100Base−TX、全二重モードを自らに設定する(ステップS403)。

0056

以上説明したように、第1の実施形態に係る無線中継装置は、自らが接続する有線通信機器からオートネゴシエーション用の信号を受信した場合に、この信号の示す規格群と自らの有線通信I/Fが使用可能な規格群との共通要素である規格群を示す無線信号を生成し、他の無線中継装置へ送信する。他方、この無線中継装置は、他の無線中継装置からオートネゴシエーション用の信号に基づく無線信号を受信した場合に、この信号の示す規格群と自らの有線通信I/Fが使用可能な規格群との共通要素である規格群を示すオートネゴシエーション用の信号を生成し、これを自らが接続する有線通信機器へ送信する。さらに、この無線中継装置は、自らが接続する有線通信機器から受信したオートネゴシエーション用の信号の示す規格群と、他の無線中継装置から受信した無線信号の示す規格群と、自らの有線通信I/Fが使用可能な規格群との共通要素のうち最高の伝送速度を示す規格をこの有線通信I/Fに設定する。他方、これらの無線中継装置に接続する有線通信機器は、通常の有線接続がなされた場合と同様にオートネゴシエーション用の信号を送受信できる。故に、この無線中継装置によれば、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現することができる。

0057

(第2の実施形態)
図9に、第2の実施形態に係る無線中継装置300が例示される。無線中継装置300は、有線通信I/F 301と、抽出部302と、規格データ記憶部303と、規格設定部304と、FLP信号生成部305と、無線部306と、アンテナ307と、速度比較部308と、リンク制御部309と、第1の信号変換部310と、第2の信号変換部311と、速度通信号生成部312とを含む。無線中継装置300は、無線中継装置100と同一または類似のハードウェア要素を含み得る。

0058

有線通信I/F 301は、前述の通信I/Fにより実現され得る。有線通信I/F 301は、有線通信機器200に有線接続される。有線通信I/F 301の使用する有線通信規格は、規格設定部304によって設定される。有線通信I/F 301は、例えばイーサネットケーブルなどのケーブルを介して、有線通信機器200との間で種々の信号をやり取りする。ただし、有線通信I/F 301は、リンク制御部309からの指示に従って有線通信機器200との有線リンクを切断することがある。

0059

例えば、有線通信I/F 301は、有線通信機器200が使用可能な1以上の有線通信規格を示すFLP信号を有線通信機器200から受信し、この信号を抽出部302へ送る。また、有線通信I/F 301は、有線通信機器200から信号(例えば、オートネゴシエーション、ならびに無線中継装置300および他の無線中継装置300の無線接続の確立後にやり取りされるデータ信号)を受信し、これを第2の信号変換部311へ送る。

0060

他方、有線通信I/F 301は、FLP信号生成部305からFLP信号を受け取り、これを有線通信機器200へ送信する。また、有線通信I/F 301は、第1の信号変換部310から信号(例えば、オートネゴシエーション、ならびに無線中継装置300および他の無線中継装置300の無線接続の確立後にやり取りされるデータ信号)を受け取り、これを有線通信機器200へ送信する。

0061

抽出部302は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。抽出部302は、有線通信I/F 301からFLP信号を受け取ると、規格データ記憶部303から有線通信I/F 301が使用可能な1以上の有線通信規格を示す規格データを読み出す。そして、抽出部302は、有線通信機器200が使用可能な1以上の有線通信規格と、有線通信I/F 301が使用可能な1以上の有線通信規格との共通要素を抽出する。抽出部302は、抽出した有線通信規格を示すデータを規格設定部304へ送る。

0062

規格データ記憶部303は、前述のメモリおよび/または補助記憶装置により実現され得る。規格データ記憶部303は、有線通信I/F 301が使用可能な1以上の有線通信規格を示す規格データを保存する。規格データは、抽出部302およびFLP信号生成部305によって必要に応じて読み出される。

0063

規格設定部304は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。規格設定部304は、抽出部302から抽出結果となる規格群を示すデータを受け取る。規格設定部304は、基本的には、抽出部302からのデータの示す規格群のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を探索し、探索した規格を有線通信I/F 301に設定するとともに、この規格の伝送速度を示すデータを速度比較部308および速度通知信号生成部312へ送る。

0064

また、規格設定部304は、無線部306が他の無線中継装置300から無線信号を受信し始めた後に、後述される速度比較部308から設定上限となる有線通信規格を通知されることもある。この場合に、規格設定部304は、抽出部302からのデータの示す規格群において、伝送速度がこの設定上限以下である有線通信規格のうち最高の伝送速度を示す有線通信規格を探索し、探索した規格を有線通信I/F 301に設定するとともに、この規格を無線部306および速度比較部308に通知する。

0065

FLP信号生成部305は、前述のプロセッサ、メモリ、および通信I/Fにより実現され得る。FLP信号生成部305は、基本的には、規格データ記憶部303から規格データを読み出し、規格データに基づいてFLP信号を生成する。FLP信号生成部305は、生成したFLP信号を有線通信I/F 301へ送る。

0066

また、FLP信号生成部305は、無線部306が他の無線中継装置300から無線信号を受信し始めた後に、後述される速度比較部308から設定上限となる有線通信規格を通知されることもある。この場合に、FLP信号生成部305は、規格データの示す規格群から、伝送速度がこの設定上限を超える有線通信規格を除外した規格群を示すFLP信号を生成する。FLP信号生成部305は、生成したFLP信号を有線通信I/F 301へ送る。

0067

無線部306は、前述の通信I/Fにより実現され得る。無線部306は、アンテナ307を介して、他の無線中継装置300との間で種々の無線信号をやり取りする。例えば、無線部306は、アンテナ307を介して、他の無線中継装置300との無線リンクを確立するための無線信号(無線IDを含む)をやり取りする。

0068

無線部306は、第2の信号変換部311から無線信号を受け取り、これをアンテナ307へ送る。なお、この無線信号には、後述される速度通知信号生成部312によって生成された、有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格の伝送速度を示す信号(速度通知信号)が埋め込まれていることもある。他方、無線部306は、アンテナ307から無線信号を受け取り、これを第1の信号変換部310へ送る。この無線信号には、他の無線中継装置300における速度通知信号生成部312によって生成された、他の無線中継装置300の有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格の伝送速度を示す信号(速度通知信号)が埋め込まれていることもある。

0069

なお、無線中継装置300同士で行われる無線通信は、有線通信I/F 301に設定され得るいずれの有線通信規格に対しても同等以上の伝送速度を有することとする。例えば有線通信I/F 301に設定され得る最高の伝送速度を示す有線通信規格が1000Base−T(1Gbps)、全二重モードである場合には、無線部306は、例えば伝送速度1Gbps、全二重モードで無線通信を行うこととする。

0070

アンテナ307は、前述の通信I/Fにより実現され得る。アンテナ307は、無線部306に接続される。アンテナ307は、他の無線中継装置300によって送信された無線信号を受信して無線部306へ送ったり、逆に無線部306から供給された無線信号を他の無線中継装置300へ送信したりする。

0071

速度比較部308は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。速度比較部308は、有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格を規格設定部304から通知される。また、速度比較部308は、第1の信号変換部310から他の無線中継装置300の有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格の伝送速度を示す速度通知信号を受け取る。速度比較部308は、これらの有線通信規格の伝送速度を比較し、有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格の伝送速度が他の無線中継装置300の有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格に比べて速い場合には、後者の有線通信規格を設定上限として規格設定部304、FLP信号生成部305およびリンク制御部309に通知する。

0072

リンク制御部309は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。リンク制御部309は、速度比較部308から設定上限が通知されると、有線通信I/F 301と有線通信機器200とのオートネゴシエーションをやり直すために、両者の間の有線リンクの切断を有線通信I/F 301に指示する。

0073

第1の信号変換部310は、前述のプロセッサ、メモリ、および通信I/Fにより実現され得る。第1の信号変換部310は、無線部306から無線信号を受け取り、これを変換してデータ信号などの信号(イーサネット信号)を生成する。第1の信号変換部310は、生成したデータ信号を有線通信I/F 301へ送り得る。また、第1の信号変換部310は、生成したデータ信号が、他の無線中継装置300におけるに速度通知信号生成部312によって生成された速度通知信号を含む場合には、これを速度比較部308へ送る。

0074

第2の信号変換部311は、前述のプロセッサ、メモリ、および通信I/Fにより実現され得る。第2の信号変換部311は、有線通信I/F 301からデータ信号などの信号(イーサネット信号)、および/または速度通知信号生成部312からの速度通知信号を受け取り、これを変換して無線信号を生成する。第2の信号変換部311は、生成した無線信号を無線部306へ送り得る。例えば、第2の信号変換部311は、速度通知信号を一部または全部の無線信号に埋め込むようにしてもよい。具体的には、第2の信号変換部311は、速度通知信号を無線信号のヘッダ部およびペイロード部のうち、ヘッダ部の空き領域に含めてもよい。これにより、有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格を他の無線中継装置300に伝達することができる。かかるデータを無線信号に繰り返し埋め込むことで、有線通信I/F 301に設定される有線通信規格が変更されたことを他の無線中継装置300に伝達できる。

0075

速度通知信号生成部312は、前述のプロセッサおよびメモリにより実現され得る。速度通知信号生成部312は、規格設定部304から、有線通信I/F 301に設定されている有線通信規格の伝送速度を示すデータを受け取り、このデータを搬送する速度通知信号を生成する。速度通知信号生成部312、生成した速度通知信号を第2の信号変換部311へ送る。

0076

以下、図10および図11に亘るシーケンスと、図12および図13に亘るシーケンスとを用いて、図9の無線中継装置300を含む、部分的に無線化された有線通信ネットワークシステムの動作を説明する。これらの例では、有線通信機器200−1、有線通信機器200−2、無線中継装置300−1、および無線中継装置300−2のいずれもオートネゴシエーションが有効に設定されていることとする。

0077

まず、図10および図11のシーケンスを説明する。有線通信機器200および無線中継装置300がケーブル接続された状態で電源投入されるか、電源投入された状態でケーブル接続されることにより、図10および図11のシーケンスは開始する。

0078

まず、有線通信機器200−1は、有線通信機器200−1が使用可能な規格群を示すFLP信号31を生成し、無線中継装置300−1へ送信する(ステップS501)。ここで、このFLP信号31の示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T(1Gbps)、全二重モードである。

0079

無線中継装置300−1の有線通信I/F 301−1はFLP信号31を受信する。無線中継装置300−1の抽出部302−1は、FLP信号31の示す規格群と、無線中継装置300−1の規格データ記憶部303−1に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS521)。ここで、この規格データの示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T、全二重モードである。無線中継装置300−1の規格設定部304−1は、抽出された規格群において最高の伝送速度を示す規格である、1000Base−T、全二重モードを有線通信I/F 301−1に設定する(ステップS522)。無線中継装置300−1のFLP信号生成部305−1は、規格データ記憶部303−1から規格データを読み出し、規格データに基づいてFLP信号33を生成する(ステップS523)。有線通信I/F 301−1は、FLP信号33を有線通信機器200−1へ送信する(ステップS524)。

0080

有線通信機器200−1は、FLP信号33を受信すると、FLP信号33の示す規格群と、有線通信機器200−1が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS502)。有線通信機器200−1は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である1000Base−T、全二重モードを自らに設定する(ステップS503)。

0081

以上により、有線通信機器200−1および無線中継装置300−1(有線通信I/F 301−1)の間のローカルなオートネゴシエーションは一旦完了する。他方、有線通信機器200−2および無線中継装置300−2(有線通信I/F 301−2)の間のローカルなオートネゴシエーションも並列的に行われ得る。

0082

有線通信機器200−2は、有線通信機器200−2が使用可能な規格群を示すFLP信号32を生成し、無線中継装置300−2へ送信する(ステップS561)。ここで、このFLP信号32の示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、100Base−TX(100Mbps)、全二重モードである。

0083

無線中継装置300−2の有線通信I/F 301−2はFLP信号32を受信する。無線中継装置300−2の抽出部302−2は、FLP信号32の示す規格群と、無線中継装置300−2の規格データ記憶部303−2に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS541)。ここで、この規格データの示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T、全二重モードである。無線中継装置300−2の規格設定部304−2は、抽出された規格群において最高の伝送速度を示す規格である、100Base−TX、全二重モードを有線通信I/F 301−2に設定する(ステップS542)。無線中継装置300−2のFLP信号生成部305−2は、規格データ記憶部303−2から規格データを読み出し、規格データに基づいてFLP信号34を生成する(ステップS543)。有線通信I/F 301−2は、FLP信号34を有線通信機器200−2へ送信する(ステップS544)。

0084

有線通信機器200−2は、FLP信号34を受信すると、FLP信号34の示す規格群と、有線通信機器200−2が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS562)。有線通信機器200−2は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である100Base−TX、全二重モードを自らに設定する(ステップS563)。

0085

以上により、有線通信機器200−1および無線中継装置300−1(有線通信I/F 301−1)の間のローカルなオートネゴシエーションも一旦完了する。無線中継装置300−1および無線中継装置300−2は、それぞれ、ローカルなオートネゴシエーションの完了後に、グローバルなオートネゴシエーションを開始するために、有線通信I/F 301−1および有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度を示す速度通知信号を埋め込んだ無線信号を送信し始める。

0086

具体的には、無線中継装置300−1の無線部306−1は、無線中継装置300−1のアンテナ307−1を介して、速度通知信号を埋め込んだ無線信号41を無線中継装置300−2へ送信する(ステップS525)。他方、無線中継装置300−2の無線部306−2もまた、無線中継装置300−2のアンテナ307−2を介して、速度通知信号を埋め込んだ無線信号42を無線中継装置300−1へ送信する(ステップS545)。

0087

無線部306−1は、アンテナ307−1を介して無線信号42を無線中継装置300−2から受信し、無線中継装置300−1の第1の信号変換部310−1はこの無線信号42を変換して速度通知信号を得る。無線中継装置300−1の速度比較部308−1は、無線信号42に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の)伝送速度を、無線信号41に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の)伝送速度と比較する(ステップS526)。図10の例では、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の伝送速度は、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度に比べて速い。故に、速度比較部308−1は、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度に対応する100Base−TX、全二重モードを、有線通信I/F 301−1の使用可能な規格の上限として設定する(ステップS527)。そして、無線中継装置300−1のリンク制御部309−1は、有線通信I/F 301−1と有線通信機器200−1との間の有線リンクを切断する(ステップS528)。これにより、有線通信機器200−1と無線中継装置300−1との間でなされたローカルなオートネゴシエーションはリセットされることになる。

0088

他方、無線部306−2は、アンテナ307−2を介して無線信号41を無線中継装置300−1から受信し、無線中継装置300−2の第1の信号変換部310−2はこの無線信号41を変換して速度通知信号を得る。無線中継装置300−2の速度比較部308−2は、無線信号41に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の)伝送速度を、無線信号42に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の)伝送速度と比較する(ステップS546)。図10の例では、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度は、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の伝送速度に比べて速くない。故に、無線中継装置300−2は、有線通信I/F 301−2に設定した規格を維持する(ステップS547)。

0089

有線通信機器200−1は、有線リンクの切断を検知すると(ステップS504)、再び有線通信機器200−1が使用可能な規格群を示すFLP信号35を生成し、無線中継装置300−1へ送信する(ステップS505)。ここで、このFLP信号35の示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T(1Gbps)、全二重モードである。

0090

有線通信I/F 301−1はFLP信号35を受信する。抽出部302−1は、FLP信号35の示す規格群と、規格データ記憶部303−1に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS529)。ここで、この規格データの示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T、全二重モードである。規格設定部304−1は、抽出された規格群において設定された上限の規格の伝送速度以下である有線通信規格のうち、最高の伝送速度を示す規格である、100Base−TX、全二重モードを有線通信I/F 301−1に設定する(ステップS530)。FLP信号生成部305−1は、規格データ記憶部303−1から規格データを読み出し、設定された上限を超える伝送速度を示す規格を規格データの示す規格群から除外して、FLP信号36を生成する(ステップS531)。有線通信I/F 301−1は、FLP信号36を有線通信機器200−1へ送信する(ステップS532)。

0091

有線通信機器200−1は、FLP信号36を受信すると、FLP信号36の示す規格群と、有線通信機器200−1が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS506)。有線通信機器200−1は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である100Base−TX、全二重モードを自らに設定する(ステップS507)。

0092

図10および図11のシーケンスによれば、無線中継装置300は、まずは自らに接続する有線通信機器200との間でローカルなオートネゴシエーションを行い、それから他の無線中継装置300と交換する無線信号に基づいて、必要に応じて使用可能な規格を制限したうえでローカルなオートネゴシエーションをリセットすることにより、次いでグローバルなオートネゴシエーションをリセットすることができる。

0093

そして、無線中継装置300は、図12および図13のシーケンスを用いて説明するように、途中で使用する規格が変更された場合にも同様に、必要に応じて使用可能な規格を制限したうえでローカルなオートネゴシエーションをリセットし、次いでグローバルなオートネゴシエーションをリセットすることができる。

0094

まず、図12および図13のシーケンスは、有線通信機器200−1、有線通信機器200−2、無線中継装置300−1、および無線中継装置300−2のいずれにも、100Base−TX、全二重モードが設定された状態で開始する。

0095

まず、何らかの理由で、有線通信機器200−1および無線中継装置300−1の間の有線リンクが切断されたとする(ステップS601)。この場合に、有線通信機器200−1および無線中継装置300−1は再度ローカルなオートネゴシエーションを行うが、図12の例では、有線通信機器200−1は、これまでの規格とは異なる規格、10Base−T、全二重モードを最上位とする規格群を示すFLP信号51を生成し、無線中継装置300−1へ送信する(ステップS602)。

0096

有線通信I/F 301−1はFLP信号51を受信する。抽出部302−1は、FLP信号51の示す規格群と、規格データ記憶部303−1に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS621)。ここで、この規格データの示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、1000Base−T、全二重モードである。規格設定部304−1は、抽出された規格群において最高の伝送速度を示す規格である、10Base−T、全二重モードを有線通信I/F 301−1に設定する(ステップS622)。FLP信号生成部305−1は、規格データ記憶部303−1から規格データを読み出し、規格データに基づいてFLP信号52を生成する(ステップS623)。有線通信I/F 301−1は、FLP信号52を有線通信機器200−1へ送信する(ステップS624)。

0097

有線通信機器200−1は、FLP信号52を受信すると、FLP信号52の示す規格群と、有線通信機器200−1が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS603)。有線通信機器200−1は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である10Base−T、全二重モードを自らに設定する(ステップS604)。

0098

以上により、有線通信機器200−1および無線中継装置300−1(有線通信I/F 301−1)の間のローカルなオートネゴシエーションはリセットされる。無線中継装置300−1および無線中継装置300−2は、再びグローバルなオートネゴシエーションを開始するために、有線通信I/F 301−1および有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度を示す速度通知信号を埋め込んだ無線信号を送信し始める。

0099

具体的には、無線部306−1は、アンテナ307−1を介して、速度通知信号を埋め込んだ無線信号61を無線中継装置300−2へ送信する(ステップS625)。他方、無線部306−2もまた、アンテナ307−2を介して、速度通知信号を埋め込んだ無線信号62を無線中継装置300−1へ送信する(ステップS641)。

0100

無線部306−1は、アンテナ307−1を介して無線信号62を無線中継装置300−2から受信し、第1の信号変換部310−1はこの無線信号62を変換して速度通知信号を得る。速度比較部308−1は、無線信号62に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の)伝送速度を、無線信号61に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の)伝送速度と比較する(ステップS626)。図12の例では、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の伝送速度は、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度に比べて速くない。故に、無線中継装置300−1は、有線通信I/F 301−1に設定した規格を維持する(ステップS627)。

0101

他方、無線部306−2は、アンテナ307−2を介して無線信号61を無線中継装置300−1から受信し、第1の信号変換部310−2はこの無線信号61を変換して速度通知信号を得る。速度比較部308−2は、無線信号61に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の)伝送速度を、無線信号62に埋め込まれた速度通知信号の示す(すなわち、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の)伝送速度と比較する(ステップS642)。図12の例では、有線通信I/F 301−2に設定されている規格の伝送速度は、有線通信I/F 301−1に設定されている規格の伝送速度に比べて速い。故に、速度比較部308−2は、有線通信I/F 301−1に設定されている規格である10Base−T、全二重モードを、有線通信I/F 301−2の使用可能な規格の上限として設定する(ステップS643)。そして、リンク制御部309−2は、有線通信I/F 301−2と有線通信機器200−2との間の有線リンクを切断する(ステップS644)。これにより、有線通信機器200−2と無線中継装置300−2との間でなされたローカルなオートネゴシエーションはリセットされることになる。

0102

有線通信機器200−2は、有線リンクの切断を検知すると(ステップS661)、再び有線通信機器200−2が使用可能な規格群を示すFLP信号53を生成し、無線中継装置300−2へ送信する(ステップS662)。ここで、このFLP信号53の示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は、100Base−TX、全二重モードである。

0103

有線通信I/F 301−2はFLP信号53を受信する。抽出部302−2は、FLP信号53の示す規格群と、規格データ記憶部303−2に保存された規格データの示す規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS645)。ここで、この規格データの示す規格群において最高の伝送速度を示す規格は1000Base−T、全二重モードである。規格設定部304−2は、抽出された規格群において設定された上限の規格の伝送速度以下である有線通信規格のうち、最高の伝送速度を示す規格である10Base−T、全二重モードを有線通信I/F 301−2に設定する(ステップS646)。FLP信号生成部305−2は、規格データ記憶部303−1から規格データを読み出し、設定された上限を超える伝送速度を示す規格を規格データの示す規格群から除外して、FLP信号54を生成する(ステップS647)。有線通信I/F 301−2は、FLP信号54を有線通信機器200−2へ送信する(ステップS648)。

0104

有線通信機器200−2は、FLP信号54を受信すると、FLP信号54の示す規格群と、有線通信機器200−2が使用可能な規格群との共通要素である規格群を抽出する(ステップS663)。有線通信機器200−2は、抽出した規格群のうち最高の伝送速度を示す規格である10Base−T、全二重モードを自らに設定する(ステップS664)。

0105

以上説明したように、第2の実施形態に係る無線中継装置は、自らの接続する有線通信機器との間でローカルなオートネゴシエーションを行った後に、設定した規格の伝送速度を示す速度通知信号を埋め込んだ無線信号を他の無線中継装置とやり取りする。無線中継装置は、自らが設定した有線通信規格の伝送速度が、他の無線中継装置から受信した無線信号に埋め込まれた速度通知信号の示す伝送速度よりも速い場合には、後者の伝送速度に対応する有線通信規格を使用可能な上限規格として設定したうえで、ローカルなオートネゴシエーションをリセットする。故に、この無線中継装置によれば、部分的に無線化された有線通信ネットワークにおいてオートネゴシエーションを実現することができる。

0106

さらに、この無線中継装置は、設定した規格の伝送速度を示す速度通知信号を無線信号に継続的に埋め込む。故に、無線中継装置は、他の無線中継装置が一旦設定した有線通信規格を変更した場合であってもこれを検知し、必要に応じて使用可能な規格を制限したうえでローカルなオートネゴシエーションをリセットし、次いでグローバルなオートネゴシエーションをリセットすることができる。

0107

上述の実施形態は、本発明の概念の理解を助けるための具体例を示しているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図されていない。実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な構成要素の付加、削除または転換をすることができる。

0108

上述の実施形態では、いくつかの機能部を説明したが、これらは各機能部の実装の一例に過ぎない。例えば、1つの装置に実装されると説明された複数の機能部が複数の別々の装置に亘って実装されることもあり得るし、逆に複数の別々の装置に亘って実装されると説明された機能部が1つの装置に実装されることもあり得る。

0109

上記各実施形態において説明された種々の機能部は、回路を用いることで実現されてもよい。回路は、特定の機能を実現する専用回路であってもよいし、プロセッサのような汎用回路であってもよい。

0110

上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、例えば汎用コンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク光ディスクCD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。

0111

100,300・・・無線中継装置
101,301・・・有線通信I/F
102・・・第1の抽出部
103,303・・・規格データ記憶部
104・・・第1の信号生成部
105,306・・・無線部
106,307・・・アンテナ
107,304・・・規格設定部
108,310・・・第1の信号変換部
109・・・第2の抽出部
110・・・第2の信号生成部
111,311・・・第2の信号変換部
200・・・有線通信機器
302・・・抽出部
305・・・FLP信号生成部
308・・・速度比較部
309・・・リンク制御部
312・・・速度通知信号生成部

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