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図面 (15)

課題

記録紙に色が付されている場合であっても、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できる画像形成装置を提供する。

解決手段

画像形成装置1の制御部10は、第1の色情報を取得する指示を受け付ける毎に、画像読取部11に対し、記録紙を読み取らせることで生成される第1の画像データから取得される色情報を、色名と対応付けて、第1の色情報としてHDD19に記憶させる。制御部はまた、選択可能な記録紙の色を示す情報を表示する指示を受け付けた場合に、表示部16に対し、第1の色情報に基づいて、少なくとも1つの記録紙の色を示す情報を表示させる。制御部はさらに、少なくとも1つの記録紙の色のうちのいずれかを選択する指示、及び、複写処理を実行する指示を受け付けた場合に、選択されている記録紙の色に対応する第1の色情報、及び第2の画像データから取得される第2の色情報に応じて、第2の画像データの色補正を行なう。

概要

背景

インクジェット方式画像形成装置によって画像を記録紙に印刷する場合、通常は、記録紙の色として白色が想定されているため、色が付されている記録紙を使用する場合には、記録紙の色に応じた色補正を行なう必要がある。例えば、ユーザーが、色相又は彩度等を手動で調整する場合には、印刷画像の色をユーザーが想定している色に近づけるために印刷を繰り返す必要が生じる場合がある。この結果、ユーザーの手間がかかるとともに、紙及びインク等の資源が無駄になるおそれがある。

このため、ユーザーによる手動の調整によらずに色補正を行なう技術が知られている。例えば、特許文献1には、記録紙の色をセンサーによって検出し、センサーから出力される色情報に基づいて、RGBによって示される画像データの色調から、記録紙の色分のRGB成分を削減することで、画像データの色調を補正する技術が開示されている。

特許文献2には、印刷本紙紙色を示す測色値を用いて、印刷本紙と校正紙との紙色の差を補正する技術が開示されている。特許文献2にはまた、カラーパッチに示される色のうちからユーザーによって選択された色に対応する値、又は、測色計によって測定された値を測色値とする技術が開示されている。

特許文献3には、カラーパレットによって示される色見本のうちからユーザーによって指定された色を印刷装置に装着されている記録紙の色とし、当該記録紙の色とカラー画像データとにおける3原色の各色の色差に基づいて、カラー画像データの色調を補正する技術が開示されている。

概要

記録紙に色が付されている場合であっても、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できる画像形成装置を提供する。画像形成装置1の制御部10は、第1の色情報を取得する指示を受け付ける毎に、画像読取部11に対し、記録紙を読み取らせることで生成される第1の画像データから取得される色情報を、色名と対応付けて、第1の色情報としてHDD19に記憶させる。制御部はまた、選択可能な記録紙の色を示す情報を表示する指示を受け付けた場合に、表示部16に対し、第1の色情報に基づいて、少なくとも1つの記録紙の色を示す情報を表示させる。制御部はさらに、少なくとも1つの記録紙の色のうちのいずれかを選択する指示、及び、複写処理を実行する指示を受け付けた場合に、選択されている記録紙の色に対応する第1の色情報、及び第2の画像データから取得される第2の色情報に応じて、第2の画像データの色補正を行なう。

目的

本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、記録紙に色が付されている場合であっても、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、染料を含むインクによって画像を記録媒体に形成する画像形成部と、ユーザーによる指示が入力される入力部と、記憶部と、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記入力部を介して、前記記録媒体の色を示す第1の色情報を取得する指示を受け付ける毎に、前記画像読取部に対し、第1の画像を読み取らせて第1の画像データを生成させ、生成された前記第1の画像データから前記第1の画像の色を示す色情報を取得し、取得された前記色情報を、前記記録媒体の色を特定するための特定情報対応付けて、前記第1の色情報として前記記憶部に記憶させ、前記制御部は、前記入力部を介して、選択可能な前記記録媒体の色を示す情報を表示する指示を受け付けた場合に、前記表示部に対し、前記記憶部に記憶されている前記第1の色情報に基づいて、少なくとも1つの前記記録媒体の色を示す情報を表示させ、前記制御部は、前記入力部を介して、少なくとも1つの前記記録媒体の色のうちのいずれかを選択する指示を受け付けた場合であって、前記画像形成部による画像形成を実行する指示を受け付けた場合に、選択されている前記記録媒体の色に対応する前記第1の色情報、及び画像形成対象の第2の画像データによって示される第2の画像の色を示す第2の色情報に応じて、前記第2の画像データの色補正を行ない、前記画像形成部に対し、色補正後の前記第2の画像データに基づく画像を、前記記録媒体に形成させる、画像形成装置

請求項2

前記第1の色情報は、前記第1の画像の色を指定する第1のRGB値を含み、前記第2の色情報は、前記第2の画像の色を指定する第2のRGB値を含み、前記制御部は、前記第1のRGB値及び前記第2のRGB値に応じて、前記色補正後の前記第2の画像データに基づく画像の色を指定する第3のRGB値を算出し、前記第2のRGB値を前記第3のRGB値に置き換えることによって前記色補正を行なう、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記制御部は、前記第1のRGB値と前記第2のRGB値とに基づいて、前記第1の画像の色が、前記第2の画像の色に近い予め定められた色ではないと判定した場合であって、前記第1の画像の色と、前記第2の画像の色とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色が、前記第2の画像の色よりも暗い色であると判定した場合に、前記第1のRGB値におけるRGB成分の割合に応じて、前記第3のRGB値におけるRGB成分のうちのいずれかの成分の割合が、前記第2のRGB値における対応する成分の割合よりも予め定められた第1の値分大きくなるように、前記第3のRGB値を算出する、請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記制御部は、前記第1のRGB値と前記第2のRGB値とに基づいて、前記第1の画像の色が、前記第2の画像の色に近い予め定められた色であると判定した場合に、第3のRGB値における全ての値が、前記第2のRGB値における対応する値よりも予め定められた第2の値分大きくなるように、前記第3のRGB値を算出する、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。

請求項5

前記制御部は、前記第1のRGB値と前記第2のRGB値とが同じ値である場合に、前記第3のRGB値として、前記画像形成部による画像形成を実行しないように予め設定されている値を算出する、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置に関し、特に、記録紙の色に応じた色補正を行なう技術に関する。

背景技術

0002

インクジェット方式の画像形成装置によって画像を記録紙に印刷する場合、通常は、記録紙の色として白色が想定されているため、色が付されている記録紙を使用する場合には、記録紙の色に応じた色補正を行なう必要がある。例えば、ユーザーが、色相又は彩度等を手動で調整する場合には、印刷画像の色をユーザーが想定している色に近づけるために印刷を繰り返す必要が生じる場合がある。この結果、ユーザーの手間がかかるとともに、紙及びインク等の資源が無駄になるおそれがある。

0003

このため、ユーザーによる手動の調整によらずに色補正を行なう技術が知られている。例えば、特許文献1には、記録紙の色をセンサーによって検出し、センサーから出力される色情報に基づいて、RGBによって示される画像データの色調から、記録紙の色分のRGB成分を削減することで、画像データの色調を補正する技術が開示されている。

0004

特許文献2には、印刷本紙紙色を示す測色値を用いて、印刷本紙と校正紙との紙色の差を補正する技術が開示されている。特許文献2にはまた、カラーパッチに示される色のうちからユーザーによって選択された色に対応する値、又は、測色計によって測定された値を測色値とする技術が開示されている。

0005

特許文献3には、カラーパレットによって示される色見本のうちからユーザーによって指定された色を印刷装置に装着されている記録紙の色とし、当該記録紙の色とカラー画像データとにおける3原色の各色の色差に基づいて、カラー画像データの色調を補正する技術が開示されている。

先行技術

0006

特開平10−272806号公報
特開平11−177834号公報
特開平10−44510号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1及び特許文献2に開示される技術では、記録紙の色を示す色情報を取得するためにセンサー又は測色計等を使用するため、センサー又は測色計に不具合が生じると、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できなくなるおそれがある。

0008

特許文献2に開示される技術では、印刷本紙の紙色は、ユーザーによる目視によって、標準的な紙色の測色値から形成されているカラーパッチに示される色から選択される。特許文献3に開示される技術では、記録紙の色は、ユーザーによる目視によって、標準的な色を示す色見本から選択される。したがって、選択された色と、実際に使用する記録紙の色とが完全に一致しない場合には、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できないおそれがある。

0009

本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、記録紙に色が付されている場合であっても、ユーザーが想定している画像の色を正確に再現できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の一局面に係る画像形成装置は、画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、染料を含むインクによって画像を記録媒体に形成する画像形成部と、ユーザーによる指示が入力される入力部と、記憶部と、表示部と、制御部と、を備える。制御部は、入力部を介して、記録媒体の色を示す第1の色情報を取得する指示を受け付ける毎に、画像読取部に対し、第1の画像を読み取らせて第1の画像データを生成させ、生成された第1の画像データから第1の画像の色を示す色情報を取得し、取得された色情報を、記録媒体の色を特定するための特定情報対応付けて、第1の色情報として記憶部に記憶させ、
制御部は、入力部を介して、選択可能な記録媒体の色を示す情報を表示する指示を受け付けた場合に、表示部に対し、記憶部に記憶されている第1の色情報に基づいて、少なくとも1つの記録媒体の色を示す情報を表示させる。

0011

制御部は、入力部を介して、少なくとも1つの記録媒体の色のうちのいずれかを選択する指示を受け付けた場合であって、画像形成部による画像形成を実行する指示を受け付けた場合に、選択されている記録媒体の色に対応する第1の色情報、及び画像形成対象の第2の画像データによって示される第2の画像の色を示す第2の色情報に応じて、第2の画像データの色補正を行ない、画像形成部に対し、色補正後の第2の画像データに基づく画像を、記録媒体に形成させる。

発明の効果

0012

本発明によれば、記録媒体の色を示す第1の色情報は、画像読取部によって生成される第1の画像データから取得されるので、制御部は、実際に使用する記録媒体の色に応じた色補正を行なうことが可能になる。したがって、標準的な記録媒体の色に応じた色補正を行なう場合と比較して、ユーザーが想定している第2の画像の色を正確に再現することができる。

0013

また、色補正に用いるための記録媒体の色が、予め記憶されている第1の色情報に基づいて表示される少なくとも1つの記録媒体の色から選択されるので、画像読取部に不具合が生じている場合であっても、ユーザーが想定している第2の画像の色を正確に再現することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
複写処理を示すフローチャートである。
複写処理を示すフローチャートである。
ホーム画面の一例を示す図である。
複写画面の一例を示す図である。
設定画面の一例を示す図である。
選択画面の一例を示す図である。
入力画面の一例を示す図である。
表示されるソフトキーが変更されたときの選択画面の一例を示す図である。
第2の画像の一例を示す図である。
色補正処理の詳細を説明するための図である。
印刷された画像の一例を示す図である。
印刷された画像の他の一例を示す図である。

実施例

0015

以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。図1を参照して、画像形成装置1は、ファクシミリ機能複写機能プリンター機能、及びスキャナー機能等の複数の機能を兼ね備えるインクジェット方式の複合機である。画像形成装置1はまた、複写処理を実行する際に、印刷対象の記録紙の色に応じた色補正処理を実行する色補正機能を備える。

0016

図1を参照して、画像形成装置1の筐体7には、画像形成装置1の様々な機能を実現するための複数の機器が収容されている。例えば、筐体7には、画像読取部11、画像形成部12(図1には図示しない。)、及び給紙部14等が収容されている。

0017

画像読取部11は、原稿を搬送する原稿搬送部6と、原稿搬送部6によって搬送される原稿又は不図示のコンタクトガラスに載置される原稿を光学的に読み取るスキャナーと、を含むADF(Auto Document Feeder)である。画像読取部11は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCD(Charge-Coupled Device)センサーで受光することによって原稿の画像を読み取って、予め設定されている読取解像度に応じた画素数の画像データを生成する。画像読取部11によって生成される画像データは、RGB値によって構成されている。

0018

画像形成部12は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のそれぞれに対応する図略の4つの記録ヘッドを備える。画像形成部12は、画像読取部11によって生成される画像データ、ネットワークを介して接続されるPC(Personal Computer)等の情報処理装置22から送信される画像データ、又は他のファクシミリ装置から送信される画像データ等に基づいて、給紙部14から供給される記録紙に、上記4つの記録ヘッドがそれぞれ備える図略のノズルによって、対応する色の染料を含む水性のインクをそれぞれ吐出することで、各色の画像を形成する。画像が形成された記録紙は排紙トレイ8に排出される。

0019

給紙部14は、給紙カセットに収容される記録紙、又は手差しトレイに載置される記録紙を図示しないピックアップローラーによって1枚ずつ引出して画像形成部12へと送り出す。

0020

画像形成装置1は、操作部15を備える。ユーザーは、操作部15を介して、画像形成装置1によって実行可能な各種機能についての指示等を入力する。ユーザーは、操作部15を介して、画像読取部11による読取解像度を設定できる。操作部15は、ハードキーとして、各種機能の実行の開始を指示するための図略のスタートキーを含む。操作部15は、表示部16を含む。表示部16は、液晶ディスプレイを含む表示装置である。表示部16は、画像形成装置1によって実行可能な各種機能に関する各種の画面を表示する。操作部15は、表示部16に重ねて配置されるタッチパネル15Aを含む。操作部15は、特許請求の範囲における入力部の一例である。

0021

図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して、画像形成装置1は、制御ユニット100を含む。制御ユニット100は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を含む。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はASIC(Application Specific IntegratedCircuit)等である。制御ユニット100は、内蔵するROM又はHDD(Hard Disk Drive)19に記憶されている制御プログラムが上記のプロセッサーによって実行されることにより、制御部10として機能する。

0022

制御ユニット100は、原稿搬送部6、画像読取部11、画像形成部12、給紙部14、操作部15、画像処理部17、画像メモリー18、HDD19、ファクシミリ通信部20、及び通信部21等と電気的に接続される。

0023

制御部10は、画像形成装置1の全体制御を司る。より詳細には、制御部10は、画像形成装置1の各部の動作、及び、ネットワークを介して接続されるPC又はサーバー等の情報処理装置22との通信等を制御する。

0024

画像処理部17は、画像読取部11によって生成される画像データに対して、必要に応じて画像処理を実行する。画像処理部17はまた、RGB値によって構成される印刷対象の画像データを、CMYK値によって構成される印刷用データに変換する。上記のRGB値からCMYK値への変換方法としては、一般的に使用される方法であれば特に限定されないが、例えば、RGB値とCMYK値との対応関係を示すルックアップテーブルを用いる方法、又は、予め定められる変換式を用いる方法等がある。

0025

画像メモリー18は、画像読取部11によって生成される印刷対象の画像データを一時的に記憶する領域を含む。

0026

HDD19は、画像読取部11によって生成される画像データ等を含む各種データを記憶する大容量の記憶装置である。HDD19は、画像形成装置1の一般的な動作を実現するための各種制御プログラムを記憶する。HDD19は、特許請求の範囲における記憶部の一例である。

0027

HDD19は、本実施の形態に係る複写処理を実行するための複写制御プログラムを記憶する。上記のプロセッサーは、複写制御プログラムに従って動作することにより、制御部10として、複写処理を実行する。複写制御プログラムは、上記制御プログラムの1つであるものとする。

0028

なお、制御部10は、制御プログラムに基づく動作によらず、ハード回路により動作可能に構成されてもよいし、2つ以上の制御ユニットによって実現される構成であってもよい。

0029

HDD19は、記録紙の色を特定するための特定情報としての色名と、記録紙の色を指定する第1のRGB値と、をそれぞれ対応付けて、記録紙の色を示す第1の色情報として記憶する。色名は、ユーザーによって、操作部15を介して入力される。第1のRGB値は、操作部15を介して入力されるユーザーの指示に応じて、制御部10が、画像読取部11に対して、記録紙の画像を読み取らせることによって生成される第1の画像データから取得される。上記した記録紙の画像は、特許請求の範囲における第1の画像に対応する。以下、例えば、R値が「149」であり、G値が「179」であり、B値が「215」であるRGB値を記す場合、単に(149,179,215)のように記す。

0030

本実施の形態において、HDD19は、互いに色の異なる複数の記録紙のそれぞれに対応する第1の色情報を記憶している。例えば、HDD19は、薄色の記録紙に対応する第1の色情報として、「薄桃」という色名と、(242,220,219)という第1のRGB値とをそれぞれ対応付けて記憶している。HDD19はまた、例えば、薄緑色の記録紙に対応する第1の色情報として、「薄緑」という色名と、(235,241,222)という第1のRGB値とをそれぞれ対応付けて記憶している。HDD19はさらに、例えば、薄黄色の記録紙に対応する第1の色情報として、「薄黄」という色名と、(251,248,189)という第1のRGB値と、をそれぞれ対応付けて記憶している。上記各RGB値は単なる一例である。

0031

HDD19は、色補正機能に関する設定内容を示す設定情報を記憶する。設定情報は、操作部15を介して入力されるユーザーの指示に応じて記憶される。設定情報は、色補正機能が有効又は無効に設定されていることを示す情報を含む。制御部10は、複写処理を実行する際に、色補正機能が有効に設定されている場合には、色補正処理を実行する。制御部10は、複写処理を実行する際に、色補正機能が無効に設定されている場合には、色補正処理を実行しない。

0032

設定情報はまた、印刷対象の記録紙の色を指定する第1のRGB値を含む。設定情報として記憶される第1のRGB値は、ユーザーによって操作部15を介して入力される、印刷対象の記録紙の色を指定する指示に応じて、制御部10が、第1の色情報から取得する。

0033

ファクシミリ通信部20は、公衆回線への接続を行ない、公衆回線を介して画像データの送受信を行なう。

0034

通信部21は、LANボード等の通信モジュールを含む。画像形成装置1は、通信部21を介して、ネットワーク上のPC又はサーバー等の情報処理装置22とデータ通信を行なう。

0035

画像形成装置1の各部には図示しない電源が接続され、この電源から電力が供給されることによって、画像形成装置1の各部が動作する。

0036

[動作]
図3A及び図3Bは、複写処理を示すフローチャートである。以下、複写処理を実行するために、画像形成装置1で実行される複写制御プログラムの制御構造について、画像形成装置1の動作と併せて説明する。複写制御プログラムは、ユーザーによって操作部15に備えられる図略のスタートキーが押下されることで、複写処理を実行する指示が入力されることによって実行される。
(1)色補正処理が実行される場合
画像形成装置1の電源が投入されると、制御部10は、表示部16に、画像形成装置1によって実行可能な複数の機能のうちのいずれかを選択するためのホーム画面を表示させる。図4は、ホーム画面の一例を示す図である。図4を参照して、ホーム画面40は、ソフトキーとして、複写機能を選択するためのキー42、スキャナー機能を選択するためのキー44、及びファクシミリ機能を選択するためのキー46等を含む。

0037

ユーザーは、複写機能の利用を所望して、給紙部14の給紙カセットに、印刷対象の薄青色の記録紙を収容して、キー42を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー42の押下が検知されると、制御部10は、表示部16に、複写機能の各種設定を行なうための複写画面を表示させる。

0038

図5は、複写画面50の一例を示す図である。図5を参照して、複写画面50は、ソフトキーとして、給紙カセットを選択するためのキー51、印刷画像の倍率を設定するためのキー52、印刷濃度を設定するためのキー53、及び、色補正機能を有効又は無効に設定するための設定画面を表示する指示を入力するためのキー54等を含む。ユーザーが、これらのソフトキーのうちのいずれかを押下すると、制御部10は、押下されたキーに対応する設定を行なうための画面を、表示部16に表示させる。

0039

ユーザーは、複写画面50を確認して、操作部15を介して、薄青色の記録紙が収容されている給紙カセットを選択する指示を入力するとともに、画像読取部11による読取解像度を、「200×200dpi」に設定する指示を入力したものとする。ユーザーはまた、キー54を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー54の押下が検知されると、制御部10は、設定画面を表示する指示を受け付けたと判定し、表示部16に、設定画面を表示させる。

0040

図6は、設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、設定画面60は、ソフトキーとして、色補正機能を有効に設定することを選択するためのキー62と、色補正機能を無効に設定することを選択するためのキー64と、有効又は無効の選択を確定するためのキー66と、設定画面60の表示を中止するためのキー68と、を含む。

0041

ユーザーは、色補正機能を有効に設定するために、キー62を押下し、さらにキー66を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー62及びキー66の押下が検知されると、制御部10は、色補正機能を有効に設定して、設定内容を設定情報としてHDD19に記憶させる。制御部10はまた、キー62及びキー66の押下の検知に応じて、選択可能な記録紙の色を示す情報を表示する選択画面を表示する指示を受け付けたと判定し、表示部16に、選択画面を表示させる。

0042

図7は、選択画面の一例を示す図である。図7を参照して、選択画面70は、印刷対象の記録紙の色を選択するためのソフトキーとして、「薄桃」を選択するためのキー71と、「薄緑」を選択するためのキー72と、「薄黄」を選択するためのキー73と、を含む。これらのソフトキーは、HDD19に記憶されている第1の色情報に基づいて、複数の記録紙の色のそれぞれを示す態様で、制御部10が、領域74に表示する。

0043

具体的には、キー71は、「薄桃」という色名が表示される領域71Aと、「薄桃」という色名に対応する第1のRGB値によって指定される色が表示される領域71Bと、を含む。キー72は、「薄緑」という色名が表示される領域72Aと、「薄緑」という色名に対応する第1のRGB値によって指定される色が表示される領域72Bと、を含む。キー73は、「薄黄」という色名が表示される領域73Aと、「薄黄」という色名に対応する第1のRGB値によって指定される色が表示される領域73Bと、を含む。

0044

選択画面70はまた、第1の色情報によって示される記録紙の色の全てに対応するソフトキーを領域74に表示できない場合に、ユーザーによる操作にしたがって、領域74に表示されるソフトキーを変更するための矢印キー75,76を含む。選択画面70はさらに、ソフトキーとして、第1の色情報を取得する指示を入力するためのキー77と、印刷対象の記録紙の色の選択を確定するためのキー78と、を含む。

0045

ユーザーは、薄青色の記録紙に対応する第1の色情報を取得するために、キー77を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー77の押下が検知されると、制御部10は、第1の色情報を取得する指示を受け付けたと判定し、表示部16に、例えば、「記録紙をスキャンして下さい。」等の図略のメッセージを表示させる。ユーザーは、メッセージを確認して、画像読取部11の図略のコンタクトガラスに、印刷対象の薄青色の記録紙を載置して、操作部15に備えられる図略のスタートキーを押下したものとする。

0046

スタートキーの押下が検知されると、制御部10は、画像読取部11に対し、図略のコンタクトガラスに載置されている記録紙の画像を、第1の画像として読み取らせて、予め設定されている読取解像度に応じた画素数の第1の画像データを生成させる。制御部10は、生成された第1の画像データから、第1の画像の色、すなわち、記録紙の薄青色を指定する第1のRGB値を取得する。この場合、制御部10は、(149,179,215)という第1のRGB値を取得する。

0047

第1のRGB値の取得方法としては、一般的に使用される方法であれば特に限定されないが、例えば、第1の画像データを構成する画素のうちから任意に選択される1つの画素のRGB値を、第1のRGB値として取得してもよいし、第1の画像データを構成する全ての画素におけるRGB値の平均値を、第1のRGB値として取得してもよい。

0048

第1のRGB値の取得後、制御部10は、表示部16に、色名を入力するための入力画面を表示させる。図8は、入力画面の一例を示す図である。図8を参照して、入力画面80は、文字又は数字等の入力を行なうための複数のソフトキーを含むソフトウェアキーボード82と、入力されている色名を表示するための領域84と、を含む。入力画面80は、ソフトキーとして、色名の入力を確定するためのキー86を含む。

0049

ユーザーは、ソフトウェアキーボード82を介して、「薄青」という色名を入力したものとする。タッチパネル15Aによってソフトウェアキーボード82に対する入力が検知されると、制御部10は、入力されている内容に応じた「薄青」という色名を領域84に表示させる。ユーザーは、領域84に表示されている色名を確認して、キー86を押下したものとする。

0050

タッチパネル15Aによってキー86の押下が検知されると、制御部10は、取得されている第1のRGB値を、入力されている色名に対応付けて、第1の色情報としてHDD19に記憶させる。これによって、「薄青」という色名と、(149,179,215)という第1のRGB値とがそれぞれ対応付けられて、第1の色情報としてHDD19に追加して記憶される。

0051

薄青色の記録紙に対応する第1の色情報の取得後、ユーザーは、選択画面70の矢印キー75を押下したものとする。図9は、表示されるソフトキーが変更されたときの選択画面の一例を示す図である。図9を参照して、タッチパネル15Aによって矢印キー75の押下が検知されると、制御部10は、印刷対象の記録紙の色を選択するためのソフトキーとして、キー71及びキー72とともに、「薄青」を選択するためのキー91が表示されるように、領域74に表示されるソフトキーを変更する。キー91は、「薄青」という色名が表示される領域91Aと、「薄青」という色名に対応する(149,179,215)という第1のRGB値によって指定される色が表示される領域91Bと、を含む。

0052

ユーザーは、記録紙の色を選択するためにキー91を押下し、さらにキー78を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー91及びキー78の押下が検知されると、制御部10は、複数の記録紙の色のうちのいずれかを選択する指示を受け付けたと判定し、選択されているキー91に対応する第1のRGB値を、設定情報としてHDD19に記憶させる。

0053

設定情報としての第1のRGB値の記憶後、制御部10は、表示部16に、複写画面50を再度表示させる。ユーザーは、画像読取部11の図略のコンタクトガラスに、印刷を所望する画像(以下、「第2の画像」と記す。)を含む原稿を載置して、操作部15に備えられる図略のスタートキーを押下したものとする。

0054

図10は、第2の画像の一例を示す図である。図10を参照して、第2の画像100は、オブジェクト画像102と、オブジェクト画像102以外の部分である背景画像104と、を含む。オブジェクト画像102は、黄色で示されている。背景画像104は白色で示されている。

0055

図3Aを参照して、図略のスタートキーの押下を検知することで、複写処理を実行する指示を受け付けると、制御部10は、画像読取部11に対し、図略のコンタクトガラスに載置されている原稿の第2の画像100を読み取らせて、予め設定されている読取解像度に応じた画素数の第2の画像データを生成させる(ステップS11)。

0056

第2の画像データの生成後、制御部10は、HDD19に記憶されている設定情報に基づいて、色補正機能が有効に設定されているか否かを判定する(ステップS12)。この場合、制御部10は、色補正機能が有効に設定されていると判定し(ステップS12にてYES)、一般的に使用されるオブジェクト認識技術を用いて、第2の画像データにおけるオブジェクト画像102に対応する部分を認識する(ステップS13)。オブジェクト画像102の認識後、制御部10は、オブジェクト画像102を構成する画素のそれぞれについて、以下のステップS14乃至ステップS21に示す色補正処理を実行する。
(1−1)記録紙の色が、オブジェクト画像の色に近い色ではない場合
以下、記録紙の色が、オブジェクト画像102の色に近い色ではない場合の色補正処理について説明する。図11は、色補正処理の詳細を説明するための図である。色補正処理において、制御部10はまず、第2の画像データから、オブジェクト画像102を構成する画素のうちのいずれかの画素(以下、「第1画素」と記す。)について、第2のRGB値を取得する(ステップS14)。図11(A)を参照して、この場合、制御部10は、第1画素の第2のRGB値として、黄色112を指定する(245,237,81)を取得する。

0057

第2のRGB値の取得後、制御部10は、取得された第2のRGB値から、HDD19に設定情報として記憶されている第1のRGB値を差し引くことによって、第2のRGB値と第1のRGB値との差分を算出する(ステップS15)。差分の算出後、制御部10は、算出された差分に基づいて、記録紙の色が、第1画素の色と同じ色であるか否かを判定する(ステップS16)。

0058

この場合、第2のRGB値から第1のRGB値を差し引いた値は、(+96,+58,−134)であるので、制御部10は、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「0」ではない、すなわち、記録紙の色が第1画素の色と同じ色ではないと判定する(ステップS16にてNO)。

0059

制御部10は、記録紙の色が第1画素の色に近い予め定められた色であるか否かを判定する(ステップS17)。この場合、制御部10は、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「±40」以内ではない、すなわち、記録紙の色が第1画素の色に近い予め定められた色ではないと判定する(ステップS17にてNO)。ここで、予め定められた色とは、上記差分がRGB成分の全てにおいて「±40」以内に入る場合の色を示す。

0060

制御部10は、記録紙の色と、第1画素の色とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色を指定するRGB値を算出する(ステップS18)。この場合、制御部10は、第1のRGB値である(149,179,215)によって指定される薄青色111と、第1画素の第2のRGB値である(245,237,81)によって指定される黄色112とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色である黄緑色113を指定するRGB値として、(193,208,153)を算出する。

0061

図3Bを参照して、制御部10は、算出された混色のRGB値に基づいて、混色の色が第1画素の色よりも暗いか否かを判定する(ステップS19)。具体的には、制御部10は、混色のRGB値のうちの少なくとも2つの値が、第2のRGB値における対応する値よりも小さい値である場合には、混色の色が第1画素の色よりも暗い色であると判定する。

0062

この場合、混色のR値「193」及びG値「208」は、第2のRGB値のR値「245」及びG値「237」よりも小さい値であるので、制御部10は、混色の黄緑色113が、第1画素の黄色112よりも暗い色であると判定する(ステップS19にてYES)。

0063

制御部10は、第1のRGB値におけるRGB成分の割合に応じて、第3のRGB値におけるRGB成分のうちのいずれかの成分の割合が、第1画素の第2のRGB値における対応する成分の割合よりも予め定められた第1の値分大きくなるように、第3のRGB値を算出する(ステップS20)。ここで、第3のRGB値とは、色補正後の第2の画像データに基づく画像の色を指定するRGB値のことを示す。

0064

この場合、第1のRGB値によって指定される薄青色111は青みの強い色であり、第1のRGB値におけるRG成分の割合が小さい。したがって、制御部10は、第3のRGB値におけるRG成分の割合が、第1画素の第2のRGB値におけるRG成分の割合よりも予め定められた第1の値分大きくなるように、(255,255,0)という第3のRGB値を算出する。これによって、第3のRGB値によって指定される黄色114は、オブジェクト画像102を構成する第1画素の黄色112よりも、赤み及び緑みが強まった色となる。なお、予め定められた第1の値は、ユーザー等によって任意に設定される値である。本実施の形態では、予め定められた第1の値として、10以上20以下の範囲に入る値が設定されている。

0065

第3のRGB値の算出後、制御部10は、第1画素の第2のRGB値を、算出された第3のRGB値に置き換えることによって、第2の画像データにおける第1画素に対応する部分の色補正を行なう(ステップS21)。色補正の実行後、制御部10は、オブジェクト画像102を構成する全ての画素について、上記した色補正処理が実行されたか否かを判定する(ステップS22)。

0066

この場合、制御部10は、オブジェクト画像102を構成する全ての画素について色補正処理が実行されていないと判定し(ステップS22にてNO)、オブジェクト画像102を構成する全ての画素について色補正処理が実行されたと判定されるまで、オブジェクト画像102を構成する画素のうち第1の画素とは異なる他の画素について、上記した色補正処理を繰り返す。

0067

制御部10は、オブジェクト画像102を構成する全ての画素について色補正処理が実行されたと判定すると(ステップS22にてYES)、第2の画像データにおける背景画像104に対応する部分を認識して(ステップS23)、第2の画像データにおける、背景画像104を構成する全ての画素についての第2のRGB値を、白色を指定する(255,255,255)に置き換える(ステップS24)。この場合、制御部10は、背景画像104を構成する画素の第2のRGB値である、白色を指定する(253,254,255)を、(255,255,255)に変換する。

0068

第2のRGB値の置き換え後、制御部10は、画像形成部12等に対し、色補正後の第2の画像データに基づく画像を記録紙に印刷させる(ステップS25)。なお、白色を指定するRGB値に対応する画素については、画像形成部12による印刷は実行されない。印刷後、制御部10は、表示部16に、ホーム画面40を再度表示させる。

0069

図12は、印刷された画像の一例を示す図である。図12を参照して、印刷された画像200は、オブジェクト画像202と、オブジェクト画像202以外の部分である背景画像204と、を含む。

0070

オブジェクト画像202は、黄色114に対応するインクを用いて印刷されている。オブジェクト画像202が印刷されている記録紙の色は薄青色111であるため、ユーザーによって視認されるオブジェクト画像202の色は、薄青色111と黄色114とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色となる。この混色の色は、混色113よりも明るく、オブジェクト画像102の黄色112により近い色である。また、背景画像204は、画像形成部11による印刷が実行されていない部分であるため、記録紙の薄青色111がそのままユーザーによって視認される。

0071

なお、制御部10によって、混色の色が、第1画素の黄色112よりも暗い色ではないと判定された場合(ステップS19にてNO)、ステップ20及びステップS21の処理は実行されることなく、ステップS22乃至ステップS25の処理が実行される。
(1−2)記録紙の色が、オブジェクト画像の色に近い色である場合
ここで、記録紙の色が、オブジェクト画像の色に近い色である場合の色補正処理について説明する。図11(B)を参照して、例えば、記録紙の色が薄緑色115であり、オブジェクト画像の色が薄緑色116であるものとする。

0072

色補正処理において、制御部10はまず、第2の画像データから、オブジェクト画像を構成する画素のうちのいずれかの画素(以下、「第2画素」と記す。)について、第2のRGB値を取得する(ステップS14)。この場合、制御部10は、第2画素の第2のRGB値として、薄緑色116を指定する(216,228,188)を取得する。

0073

第2のRGB値の取得後、制御部10は、取得された第2のRGB値から、HDD19に設定情報として記憶されている第1のRGB値を差し引くことによって、第2のRGB値と第1のRGB値との差分を算出し(ステップS15)、算出された差分に基づいて、記録紙の色が、第2画素の色と同じ色であるか否かを判定する(ステップS16)。

0074

この場合、第2画素の第2のRGB値から、薄緑色115を指定する(235,241,222)という第1のRGB値を差し引いた値は、(−19,−13,−34)であるので、制御部10は、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「0」ではない、すなわち、記録紙の色が、第2画素の色と同じ色ではないと判定する(ステップS16にてNO)。

0075

制御部10は、記録紙の色が第2画素の色に近い予め定められた色であるか否かを判定する(ステップS17)。この場合、制御部10は、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「±40」以内である、すなわち、記録紙の色が第2画素の色に近い予め定められた色であると判定する(ステップS17にてYES)。

0076

制御部10は、第2画素について、第3のRGB値における全ての値が、第2のRGB値における対応する値よりも予め定められた第2の値分大きくなるように、第3のRGB値を算出する(ステップS20)。この場合、制御部10は、第2画素について、(235,241,222)という第3のRGB値を算出する。これによって、第3のRGB値によって指定される薄緑色117は、第2のRGBによって指定される薄緑色116よりも、全体の色みが弱まった色となる。なお、予め定められた第2の値は、ユーザー等によって任意に設定される値である。本実施の形態では、予め定められた第2の値として、10以上40以下の範囲に入る値が設定されている。

0077

第3のRGB値の算出後、制御部10は、第2画素の第2のRGB値を、算出された第3のRGB値に置き換えることによって、第2の画像データにおける第2画素に対応する部分の色補正を行なう(ステップS21)。
(1−3)記録紙の色が、オブジェクト画像の色と同じ色である場合
以下、記録紙の色が、オブジェクト画像の色と同じ色である場合の色補正処理について説明する。図11(C)を参照して、例えば、記録紙の色が薄緑色119であり、オブジェクト画像の色が、薄緑色119と同じ色である薄緑色120であるものとする。薄緑色119を指定する第1のRGB値と、薄緑色120を指定する第2のRGB値とは同じ値である。

0078

色補正処理において、制御部10はまず、第2の画像データから、オブジェクト画像を構成する画素のうちのいずれかの画素(以下、「第3画素」と記す。)について、第2のRGB値を取得する(ステップS14)。この場合、制御部10は、第3画素の第2のRGB値として、薄緑色120を指定する(235,241,222)を取得する。

0079

第2のRGB値の取得後、制御部10は、取得された第2のRGB値から、HDD19に設定情報として記憶されている第1のRGB値を差し引くことによって、第2のRGB値と第1のRGB値との差分を算出し(ステップS15)、算出された差分に基づいて、記録紙の色が、第3画素の色と同じ色であるか否かを判定する(ステップS16)。

0080

この場合、第2画素の第2のRGB値から、薄緑色119を指定する(235,241,222)という第1のRGB値を差し引いた値は、(0,0,0)であるので、制御部10は、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「0」である、すなわち、記録紙の色が、第3画素の色と同じ色であると判定する(ステップS16にてYES)。

0081

制御部10は、第3画素について、第3のRGB値として、白色121を指定する(255,255,255)を算出する(ステップS20)。白色を指定するRGB値は、画像形成部12による画像形成を実行しないように予め設定されている値である。

0082

第3のRGB値の算出後、制御部10は、第3画素の第2のRGB値を、算出された第3のRGB値に置き換えることによって、第2の画像データにおける第3画素に対応する部分の色補正を行なう(ステップS21)。
(2)色補正処理が実行されない場合
画像形成装置1の電源が投入されると、制御部10は、表示部16に、ホーム画面40を表示させる。ユーザーは、複写機能の利用を所望して、給紙部14の給紙カセットに、印刷対象の薄青色の記録紙を収容して、キー42を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー42の押下が検知されると、制御部10は、表示部16に、複写画面50を表示させる。

0083

ユーザーは、複写画面50を確認して、操作部15を介して、薄青色の記録紙が収容されている給紙カセットを選択する指示を入力するとともに、画像読取部11による読取解像度を、「200×200dpi」に設定する指示を入力したものとする。ユーザーはまた、キー54を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー54の押下が検知されると、制御部10は、設定画面を表示する指示を受け付けたと判定し、表示部16に、設定画面60を表示させる。

0084

ユーザーは、色補正機能を無効に設定するために、キー64を押下し、さらにキー66を押下したものとする。タッチパネル15Aによってキー64及びキー66の押下が検知されると、制御部10は、色補正機能を無効に設定して、設定内容を設定情報としてHDD19に記憶させる。制御部10はまた、キー64及びキー66の押下の検知に応じて、選択画面を表示する指示を受け付けていないと判定し、表示部16に、複写画面50を再度表示させる。

0085

ユーザーは、複写画面50を確認して、画像読取部11の図略のコンタクトガラスに、印刷を所望する第2の画像100を含む原稿を載置して、操作部15に備えられる図略のスタートキーを押下したものとする。図3Aを参照して、図略のスタートキーの押下を検知することで、複写処理を実行する指示を受け付けると、制御部10は、画像読取部11に対し、図略のコンタクトガラスに載置されている原稿の第2の画像100を読み取らせて、予め設定されている読取解像度に応じた画素数の第2の画像データを生成させる(ステップS11)。

0086

第2の画像データの生成後、制御部10は、HDD19に記憶されている設定情報に基づいて、色補正機能が有効に設定されているか否かを判定する(ステップS12)。この場合、制御部10は、色補正機能が無効に設定されていると判定し(ステップS12にてNO)、画像形成部12に対し、第2の画像データに基づく画像を記録紙に印刷させる(ステップS25)。この場合、色補正処理は行なわれていないので、制御部10は、第2のRGB値を用いて印刷を実行する。なお、白色を指定するRGB値に対応する画素については、画像形成部12による印刷は実行されない。

0087

図13は、印刷された画像の他の一例を示す図である。図13を参照して、印刷された画像300は、オブジェクト画像302と、オブジェクト画像302以外の部分である背景画像304と、を含む。

0088

オブジェクト画像302は、オブジェクト画像102の黄色112に対応する色のインクによって印刷されている。オブジェクト画像302が印刷されている記録紙の色は薄青色111であるため、ユーザーによって視認されるオブジェクト画像302の色は、薄青色111と黄色112とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色である。この混色の色は、黄色112よりも暗い黄緑色113である。また、背景画像304は、画像形成部11による印刷が実行されていない部分であるため、記録紙の薄青色111がそのままユーザーによって視認される。

0089

上記実施の形態によれば、制御部10は、操作部15を介して、記録紙の色を示す第1の色情報を取得する指示を受け付ける毎に、画像読取部11に対し、第1の画像を読み取らせて第1の画像データを生成させ、生成された第1の画像データから第1の画像の色を示す色情報を取得し、取得された色情報を、記録紙の色を特定するための色名と対応付けて、第1の色情報としてHDD19に記憶させる。

0090

制御部10はまた、操作部15を介して、選択可能な記録紙の色を示す情報を表示する指示を受け付けた場合に、表示部16に対し、HDD19に記憶されている第1の色情報に基づいて、少なくとも1つの記録紙の色を示す情報を表示させる。

0091

制御部10はさらに、操作部15を介して、少なくとも1つの記録紙の色のうちのいずれかを選択する指示を受け付けた場合であって、複写処理を実行する指示を受け付けた場合に、選択されている記録紙の色に対応する第1の色情報、及び印刷対象の第2の画像データによって示される第2の画像の色を示す第2の色情報に応じて、第2の画像データの色補正を行ない、画像形成部12に対し、色補正後の第2の画像データに基づく画像を、記録紙に形成させる。

0092

このように、記録紙の色を示す第1の色情報は、画像読取部11によって生成される第1の画像データから取得されるので、制御部10は、実際に使用する記録紙の色に応じた色補正を行なうことが可能になる。したがって、標準的な記録紙の色に応じた色補正を行なう場合と比較して、ユーザーが想定している第2の画像の色を正確に再現することができる。

0093

また、色補正に用いるための記録紙の色が、予め記憶されている第1の色情報に基づいて表示される少なくとも1つの記録紙の色から選択されるので、画像読取部11に不具合が生じている場合であっても、ユーザーが想定している第2の画像の色を正確に再現することができる。さらに、第1の色情報を取得するためにセンサー又は測色計等を使用する場合と比較して、部品点数を減らすことができる。

0094

また上記実施の形態によれば、第1の色情報は、第1の画像としての記録紙の色を指定する第1のRGB値を含む。第2の色情報は、第2の画像の色を指定する第2のRGB値を含む。制御部10は、第1のRGB値及び第2のRGB値に応じて、色補正後の第2の画像データに基づく画像の色を指定する第3のRGB値を算出し、第2のRGB値を第3のRGB値に置き換えることによって色補正を行なう。これによって、制御部10は、より一層円滑かつ迅速に色補正を行なうことができる。

0095

また上記実施の形態によれば、制御部10は、第1のRGB値と第2のRGB値とに基づいて、記録紙の色が、第2の画像の色に近い予め定められた色ではないと判定した場合であって、記録紙の色と、第2の画像の色とを混ぜ合わせることによって生成される混色の色が、第2の画像の色よりも暗い色であると判定した場合に、第1のRGB値におけるRGB成分の割合に応じて、第3のRGB値におけるRGB成分のうちのいずれかの成分の割合が、第2のRGB値における対応する成分の割合よりも予め定められた第1の値分大きくなるように、第3のRGB値を算出する。

0096

これによって、記録紙の色が第2の画像の色に近い色ではなく、記録紙の色と第2の画像の色との混色の色が第2の画像よりも暗い色である場合には、第3のRGB値によって指定される色は、第2のRGBによって指定される色よりも、赤み、緑み、及び黄みのうちの少なくともいずれか1つの色みが強まった色となる。したがって、ユーザーが想定している第2の画像の色をより一層正確に再現することができる。

0097

また上記実施の形態によれば、制御部10は、第1のRGB値と第2のRGB値とに基づいて、記録紙の色が、第2の画像の色に近い予め定められた色であると判定した場合に、第3のRGB値における全ての値が、第2のRGB値における対応する値よりも予め定められた第2の値分大きくなるように、第3のRGB値を算出する。

0098

これによって、記録紙の色が、第2の画像の色に近い色である場合には、第3のRGB値によって指定される色は、第2のRGB値によって指定される色よりも、全体の色みが弱まった色となる。したがって、ユーザーが想定している第2の画像の色をより一層正確に再現することができる。

0099

また上記実施の形態によれば、制御部10は、第1のRGB値と第2のRGB値とが同じ値である場合に、第3のRGB値として、画像形成部12による画像形成を実行しないように予め設定されている値を算出する。

0100

これによって、記録紙の色と第2の画像の色とが同じである場合には、画像形成部12等による印刷が実行されないので、インクが無駄に消費されることを防ぎつつ、ユーザーが想定している第2の画像の色を正確に再現することができる。
(その他の変形例)
上記実施の形態では、混色のRGB値のうちの少なくとも2つの値が、第2のRGB値における対応する値よりも小さい値である場合に、混色の色がオブジェクト画像102の色よりも暗い色であると判定されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、混色のRGB値のうちの少なくとも1つの値が、第2のRGB値における対応する値よりも予め定められる値以上小さい値である場合に、混色の色がオブジェクト画像102の色よりも暗い色であると判定されてもよい。

0101

また上記実施の形態では、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「±40」以内である場合に、記録紙の色が第1画素の色に近い予め定められた色であると判定されたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、算出された差分がRGB成分の全てにおいて「±20」又は「±30」以内である場合に、記録紙の色が第1画素の色に近い予め定められた色であると判定されてもよい。

0102

また上記実施の形態では、記録紙の色を特定するための特定情報として、色名が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、特定情報として、番号が用いられてもよい。

0103

また上記実施の形態では、色補正処理を実行するための色情報として、RGB値が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、色情報として、CMYK値が用いられてもよい。

0104

また上記実施の形態では、背景画像を構成する全ての画素の第2のRBG値が、白色を指定する(255,255,255)というRGB値に置き換えられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、背景画像を構成する画素についても、オブジェクト画像を構成する画素と同様に色補正処理が実行されてもよい。

0105

また上記実施の形態では、画像形成部12による画像形成を実行しないように予め設定されている値として、白色を指定するRGB値が用いられたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、第2のRGB値に、透過度が100%であることを示すアルファ値「0」を追加することで生成されるRGBA値を、予め設定されている値としてもよい。

0106

また上記実施の形態では、色補正機能の有効又は無効の設定、及び、印刷対象の記録紙の色の選択は、操作部15を介して行なわれたが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。例えば、ネットワークを介して接続されているPCに備えられる図略の操作部を介して、上記の設定が行なわれる構成であってもよい。この場合、PCに備えられる図略の表示部に、設定画面60及び選択画面70が表示される構成であることが好ましい。

0107

また上記実施の形態では、複写機能による印刷の実行時に色補正処理が行なわれたが、本発明はそのような実施の形態に限定されず、例えば、プリンター機能による印刷の実行時に色補正処理が行なわれてもよい。

0108

また上記実施の形態では、画像形成部12は、記録紙に画像を形成したが、本発明はそのような実施の形態に限定されない。画像形成部12は、記録紙に限らず、他の記録媒体に画像を形成してもよい。他の記録媒体としては、染料を含むインクが染み込む媒体であれば特に限定されず、例えば、木製の板状部材又は布製の生地等を例示できる。

0109

また、第3のRGB値の算出方法は、記録紙の色に応じた色補正処理において一般的に使用される方法であればよく、上記実施の形態において示されている算出方法に限定されない。

0110

なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態をインクジェット方式の複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、複写機、又はファクシミリ装置等の、インクジェット方式のカラー印刷が可能な他の電子機器であってもよい。

0111

また、図1乃至図13を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。

0112

1画像形成装置
10 制御部
11画像読取部
12画像形成部
15 操作部
16 表示部
19 HDD
100 制御ユニット

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