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技術 色選択用カラーチャート、色選択用カラーチャート生成方法、色選択用カラーチャート生成プログラム、及び、色選択用カラーチャート生成装置

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 松坂健治
出願日 2018年9月14日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-172141
公開日 2020年3月26日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-047970
状態 未査定
技術分野 タイプライター等へのデジタル出力 カラー画像通信方式 画像処理 カラー電子写真
主要キーワード 色彩色 色間隔 調整点 最終階層 繰り返し作業 カラーパッチ間 基準色彩値 重複範囲
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (15)

課題

目標色に合ったカラーパッチ探す作業を軽減させる技術を提供する。

解決手段

第一パッチ群は、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。第二パッチ群及び第三パッチ群は、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。色彩値機器独立色空間における座標値であるものとして、前記第一カラーパッチの色彩値は、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲に含まれ、前記第二カラーパッチの色彩値は、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲に含まれている。前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない。

概要

背景

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するために色選択カラーチャートが用いられている。特許文献1には、メディア上に印刷された27個のカラーパッチを有するカラーチャートが示されている。27個のカラーパッチは、基準色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチ、基準色よりもL*値を設定の色間隔分、減らした色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチ、及び、基準色よりもL*値を設定の色間隔分、増やした色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチに分けられている。ここで、L*値はCIEL*a*b*色空間における明度を意味し、a*値とb*値はCIE L*a*b*色空間における色座標を意味する。CIEは、国際照明委員会略称である。

概要

目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる技術を提供する。第一パッチ群は、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。第二パッチ群及び第三パッチ群は、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。色彩値機器独立色空間における座標値であるものとして、前記第一カラーパッチの色彩値は、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲に含まれ、前記第二カラーパッチの色彩値は、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲に含まれている。前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない。

目的

従って、本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択カラーチャートであって、前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、前記第一パッチ群は、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、前記第二パッチ群は、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、前記第三パッチ群は、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、色彩値機器独立色空間における座標値であるものとして、前記第一カラーパッチの色彩値は、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲に含まれ、前記第二カラーパッチの色彩値は、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲に含まれ、前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、色選択用カラーチャート。

請求項2

前記第一パッチ群、前記第二パッチ群、及び、前記第三パッチ群において互いに交差する第一方向及び第二方向へ複数のカラーパッチが並べられ、前記第一方向へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第一の座標成分が変化し、前記第二方向へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第二の座標成分が変化している、請求項1に記載の色選択用カラーチャート。

請求項3

前記色選択用カラーチャートは、区別された第四パッチ群、及び、区別された第五パッチ群をさらに含み、前記第四パッチ群は、前記第二の色差間隔よりも狭い第三の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、前記第五パッチ群は、前記第三の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、前記第二パッチ群は、第三カラーパッチ及び第四カラーパッチを含み、前記第三カラーパッチの色彩値は、前記第四パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲に含まれ、前記第四カラーパッチの色彩値は、前記第五パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲に含まれ、前記第三範囲の少なくとも一部は前記第四範囲と重複しておらず、前記第四範囲の少なくとも一部は前記第三範囲と重複していない、請求項1又は請求項2に記載の色選択用カラーチャート。

請求項4

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する色選択用カラーチャート生成方法であって、前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、前記色選択用カラーチャート生成方法は、基準の色彩値を取得する基準色彩値取得工程と、前記基準の色彩値に基づいて、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群を生成する第一パッチ群生成工程と、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲であって前記第一カラーパッチに対応する色彩値を含む第一範囲において、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第二パッチ群を生成する第二パッチ群生成工程と、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲であって前記第二カラーパッチに対応する色彩値を含む第二範囲において、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第三パッチ群を生成する第三パッチ群生成工程と、を含み、前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、色選択用カラーチャート生成方法。

請求項5

前記第一パッチ群、前記第二パッチ群、及び、前記第三パッチ群において互いに交差する第一方向及び第二方向へ複数のカラーパッチが並べられ、前記第一方向へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、機器独立色空間における第一の座標成分が変化し、前記第二方向へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第二の座標成分が変化している、請求項4に記載の色選択用カラーチャート生成方法。

請求項6

前記第一の色差間隔の設定を受け付け色差受付工程をさらに含む、請求項4又は請求項5に記載の色選択用カラーチャート生成方法。

請求項7

前記第一パッチ群、前記第二パッチ群、及び、前記第三パッチ群を含むパッチ群の階層数の設定を受け付ける階層数受付工程をさらに含み、前記第二パッチ群は、第三カラーパッチ及び第四カラーパッチを含み、前記階層数が3以上である場合、前記色選択用カラーチャートは、区別された第四パッチ群、及び、区別された第五パッチ群をさらに含み、前記色選択用カラーチャート生成方法は、前記階層数が3以上である場合に、前記第四パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲であって前記第三カラーパッチに対応する色彩値を含む第三範囲において、前記第二の色差間隔よりも狭い第三の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第四パッチ群を生成する第四パッチ群生成工程と、前記階層数が3以上である場合に、前記第五パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲であって前記第四カラーパッチに対応する色彩値を含む第四範囲において、前記第三の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第五パッチ群を生成する第五パッチ群生成工程と、をさらに含み、前記第三範囲の少なくとも一部は前記第四範囲と重複しておらず、前記第四範囲の少なくとも一部は前記第三範囲と重複していない、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の色選択用カラーチャート生成方法。

請求項8

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成させるための色選択用カラーチャート生成プログラムであって、前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、前記色選択用カラーチャート生成プログラムは、基準の色彩値を取得する基準色彩値取得機能と、前記基準の色彩値に基づいて、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群を生成させる第一パッチ群生成機能と、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲であって前記第一カラーパッチに対応する色彩値を含む第一範囲において、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第二パッチ群を生成させる第二パッチ群生成機能と、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲であって前記第二カラーパッチに対応する色彩値を含む第二範囲において、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第三パッチ群を生成させる第三パッチ群生成機能と、をコンピューターに実現させ、前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、色選択用カラーチャート生成プログラム。

請求項9

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成させる色選択用カラーチャート生成装置であって、前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、前記色選択用カラーチャート生成装置は、基準の色彩値を取得する基準色彩値取得部と、前記基準の色彩値に基づいて、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群を生成させる第一パッチ群生成部と、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲であって前記第一カラーパッチに対応する色彩値を含む第一範囲において、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第二パッチ群を生成させる第二パッチ群生成部と、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲であって前記第二カラーパッチに対応する色彩値を含む第二範囲において、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第三パッチ群を生成させる第三パッチ群生成部と、を含み、前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、色選択用カラーチャート生成装置。

技術分野

0001

本発明は、色選択カラーチャート、及び、色選択用カラーチャートを生成する技術に関する。

背景技術

0002

複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するために色選択用カラーチャートが用いられている。特許文献1には、メディア上に印刷された27個のカラーパッチを有するカラーチャートが示されている。27個のカラーパッチは、基準色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチ、基準色よりもL*値を設定の色間隔分、減らした色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチ、及び、基準色よりもL*値を設定の色間隔分、増やした色を中心にa*値とb*値をそれぞれ設定の色間隔で変化させた3×3個のカラーパッチに分けられている。ここで、L*値はCIEL*a*b*色空間における明度を意味し、a*値とb*値はCIE L*a*b*色空間における色座標を意味する。CIEは、国際照明委員会略称である。

先行技術

0003

特開2012−70298号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述した技術では、目標色のカラーパッチを精度良く選択するためには、ユーザーは、まず、色間隔を広くしてカラーチャートをメディア上に印刷させ、27個のカラーパッチを全て測色して目標色に近いカラーパッチを選択する必要がある。27個のカラーパッチは広い色間隔で並べられているので、選択されたカラーパッチの色が目標色に合っているとは限らない。そこで、ユーザーは、選択されたカラーパッチの色を新たな基準色として色間隔を狭くしてカラーチャートをメディア上に印刷させ、27個のカラーパッチを全て測色して目標色に近いカラーパッチを選択するという作業を繰り返す必要がある。このような繰り返し作業は、煩わしい。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、
前記第一パッチ群は、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、
前記第二パッチ群は、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、
前記第三パッチ群は、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含み、
色彩値機器独立色空間における座標値であるものとして、
前記第一カラーパッチの色彩値は、前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲に含まれ、
前記第二カラーパッチの色彩値は、前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲に含まれ、
前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、態様を有する。

0006

また、本発明は、複数のカラーパッチの中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する色選択用カラーチャート生成方法であって、
前記色選択用カラーチャートは、区別された第一パッチ群、区別された第二パッチ群、及び、区別された第三パッチ群を含み、
前記色選択用カラーチャート生成方法は、
基準の色彩値を取得する基準色彩値取得工程と、
前記基準の色彩値に基づいて、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチを含んで第一の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群を生成する第一パッチ群生成工程と、
前記第二パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲であって前記第一カラーパッチに対応する色彩値を含む第一範囲において、前記第一の色差間隔よりも狭い第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第二パッチ群を生成する第二パッチ群生成工程と、
前記第三パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲であって前記第二カラーパッチに対応する色彩値を含む第二範囲において、前記第二の色差間隔で並べられた複数のカラーパッチを含む第三パッチ群を生成する第三パッチ群生成工程と、を含み、
前記第一範囲の少なくとも一部は前記第二範囲と重複しておらず、前記第二範囲の少なくとも一部は前記第一範囲と重複していない、態様を有する。

0007

さらに、本発明は、上述した色選択用カラーチャート生成方法の各工程に対応する機能をコンピューターに実現させる色選択用カラーチャート生成プログラムの態様を有する。
さらに、本発明は、上述した色選択用カラーチャート生成方法の各工程に対応するユニット(「部」)を含む色選択用カラーチャート生成装置の態様を有する。

図面の簡単な説明

0008

色選択用カラーチャートの印刷物の例を模式的に示す図。
図2A,2Bは第一階層のカラーパッチと第二階層のパッチ群との色彩値の関係を模式的に例示する図。
色選択用カラーチャートの印刷物の例を模式的に示す図。
第二階層のカラーパッチと第三階層のパッチ群との色彩値の関係を模式的に例示する図。
色選択用カラーチャートの印刷物の別の例を模式的に示す図。
色選択用カラーチャート生成装置の構成例を模式的に示すブロック図。
プロファイル色変換テーブルの構造例を模式的に示す図。
色選択用カラーチャート印刷制御処理の例を示すフローチャート
図9A〜9Cは情報取得処理の例を示すフローチャート。
カラーパッチ探索処理の例を示すフローチャート。
第一階層の測色ガイド画面の例を模式的に示す図。
第二階層の測色ガイド画面の例を模式的に示す図。
第三階層の測色ガイド画面の例を模式的に示す図。
スポット調整の例を模式的に示す図。

実施例

0009

以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。

0010

(1)本発明に含まれる技術の概要
まず、図1〜14に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。

0011

[態様1]
図1,2A,2B等に例示するように、本技術の一態様に係る色選択用カラーチャートCH0は、複数のカラーパッチP0の中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH0であって、区別された第一パッチ群G1、区別された第二パッチ群G2、及び、区別された第三パッチ群G3を含んでいる。前記第一パッチ群G1は、第一カラーパッチP1及び第二カラーパッチP2を含んで第一の色差間隔ΔE1で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。前記第二パッチ群G2は、前記第一の色差間隔ΔE1よりも狭い第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。前記第三パッチ群G3は、前記第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。ここで、色彩値が機器独立色空間における座標値であるものとする。前記第一カラーパッチP1の色彩値は、前記第二パッチ群G2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲301に含まれている。前記第二カラーパッチP2の色彩値は、前記第三パッチ群G3に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲302に含まれている。前記第一範囲301の少なくとも一部は前記第二範囲302と重複しておらず、前記第二範囲302の少なくとも一部は前記第一範囲301と重複していない。

0012

比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第一カラーパッチP1が目標色に近いとして選択された場合、第一カラーパッチP1の色彩値を含む第一範囲301において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第二パッチ群G2から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。また、比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第二カラーパッチP2が目標色に近いとして選択された場合、第二カラーパッチP2の色彩値を含む第二範囲302において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第三パッチ群G3から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。これら第一パッチ群G1、第二パッチ群G2、及び、第三パッチ群G3が色選択用カラーチャートCH0に含まれている。ここで、区別された複数のパッチ群が階層化されているので、パッチ群の階層を辿ることにより目標色に合ったカラーパッチを探し出すまでに調べるカラーパッチの数が少なくて済む。従って、本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャートを提供することができる。

0013

ここで、色選択用カラーチャートにおいてパッチ群が区別されていることには、或るパッチ群と別のパッチ群との間にパッチ群内のカラーパッチ間の隙間よりも広い隙間があること、パッチ群が枠や閉曲線といった閉じた図形で囲まれていること、等が含まれる。
第一パッチ群は、第一カラーパッチ及び第二カラーパッチ以外のカラーパッチを含んでいてもよい。
色選択用カラーチャートは、第一パッチ群と第二パッチ群と第三パッチ群以外の区別されたパッチ群を含んでいてもよい。
機器独立色空間には、例えば、CIE(国際照明委員会)L*a*b*色空間を適用することができる。L*a*b*色空間は、CIE(国際照明委員会)により1976年に定められた座標系である。L*a*b*色空間における色彩値は、明度であるL*値、並びに、色座標であるa*値及びb*値を含む座標値である。
カラーパッチ間の色差は、同じ計算式に従って計算することにより比較される。色差の計算には、CIEDE2000色差式で表される色差ΔE00、CIE1994年色差式で表される色差ΔE*94、CIE L*a*b*色空間における座標間のユークリッド距離として定義された色差ΔE*ab、等を用いることができる。色差ΔE*abは、ΔE76と表記されることもある。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。

0014

[態様2]
図1,2A,2B等に例示するように、前記第一パッチ群G1、前記第二パッチ群G2、及び、前記第三パッチ群G3において互いに交差する第一方向D1及び第二方向D2へ複数のカラーパッチが並べられてもよい。前記第一方向D1へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第一の座標成分が変化してもよい。例えば、図1,2A,2Bでは第一の座標成分としてa*値が変化していることが示されている。また、前記第二方向D2へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第二の座標成分が変化してもよい。例えば、図1,2A,2Bでは第二の座標成分としてb*値が変化していることが示されている。本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる好適な色選択用カラーチャートを提供することができる。

0015

[態様3]
図3〜5に例示するように、前記色選択用カラーチャートCH0は、区別された第四パッチ群G4、及び、区別された第五パッチ群G5をさらに含んでいてもよい。前記第四パッチ群G4は、前記第二の色差間隔ΔE2よりも狭い第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含んでいてもよい。前記第五パッチ群G5は、前記第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含んでいてもよい。ここで、前記第二パッチ群G2は、第三カラーパッチP3及び第四カラーパッチP4を含むものとする。前記第三カラーパッチP3の色彩値は、前記第四パッチ群G4に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲303に含まれてもよい。前記第四カラーパッチP4の色彩値は、前記第五パッチ群G5に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲304に含まれてもよい。前記第三範囲303の少なくとも一部は前記第四範囲304と重複していなくてもよく、前記第四範囲304の少なくとも一部は前記第三範囲303と重複していなくてもよい。
本態様は、区別された複数のパッチ群がさらに階層化されているので、目標色に合ったカラーパッチを探す作業をさらに軽減させる色選択用カラーチャートを提供することができる。

0016

[態様4]
また、図8等に例示するように、本技術の一態様に係る色選択用カラーチャート生成方法は、複数のカラーパッチP0の中から目標色に合ったカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH0を生成する色選択用カラーチャート生成方法であって、基準色彩値取得工程ST1、第一パッチ群生成工程ST11、第二パッチ群生成工程ST12、及び、第三パッチ群生成工程ST13を含んでいる。ここで、図1,2A,2B等に例示するように、前記色選択用カラーチャートCH0は、区別された第一パッチ群G1、区別された第二パッチ群G2、及び、区別された第三パッチ群G3を含んでいる。前記基準色彩値取得工程ST1では、基準の色彩値(例えば図8に示す色彩中心値)を取得する。前記第一パッチ群生成工程ST11では、前記基準の色彩値に基づいて、第一カラーパッチP1及び第二カラーパッチP2を含んで第一の色差間隔ΔE1で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群G1を生成する。前記第二パッチ群生成工程ST12では、前記第二パッチ群G2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲301であって前記第一カラーパッチP1に対応する色彩値を含む第一範囲301において、前記第一の色差間隔ΔE1よりも狭い第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含む第二パッチ群G2を生成する。前記第三パッチ群生成工程ST13では、前記第三パッチ群G3に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲302であって前記第二カラーパッチP2に対応する色彩値を含む第二範囲302において、前記第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含む第三パッチ群G3を生成する。前記第一範囲301の少なくとも一部は前記第二範囲302と重複しておらず、前記第二範囲302の少なくとも一部は前記第一範囲301と重複していない。

0017

生成された色選択用カラーチャートCH0において、比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第一カラーパッチP1が目標色に近いとして選択された場合、第一カラーパッチP1の色彩値を含む第一範囲301において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第二パッチ群G2から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。また、比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第二カラーパッチP2が目標色に近いとして選択された場合、第二カラーパッチP2の色彩値を含む第二範囲302において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第三パッチ群G3から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。これら第一パッチ群G1、第二パッチ群G2、及び、第三パッチ群G3が色選択用カラーチャートCH0に含まれている。ここで、区別された複数のパッチ群が階層化されているので、パッチ群の階層を辿ることにより目標色に合ったカラーパッチを探し出すまでに調べるカラーパッチの数が少なくて済む。従って、本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャート生成方法を提供することができる。

0018

[態様5]
図1,2A,2B等に例示するように、生成された色選択用カラーチャートCH0に含まれる前記第一パッチ群G1、前記第二パッチ群G2、及び、前記第三パッチ群G3において互いに交差する第一方向D1及び第二方向D2へ複数のカラーパッチが並べられてもよい。前記第一方向D1へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、機器独立色空間における第一の座標成分(例えば図1,2A,2Bではa*値)が変化してもよい。前記第二方向D2へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、前記機器独立色空間における第二の座標成分(例えば図1,2A,2Bではb*値)が変化してもよい。本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる好適な色選択用カラーチャートの生成方法を提供することができる。

0019

[態様6]
図8等に例示するように、本色選択用カラーチャート生成方法は、前記第一の色差間隔ΔE1の設定を受け付ける色差受付工程ST2をさらに含んでいてもよい。この態様は、第一パッチ群G1におけるカラーパッチの第一の色差間隔ΔE1をユーザーが設定することができるので、利便性を向上させることができる。

0020

[態様7]
図8等に例示するように、本色選択用カラーチャート生成方法は、前記第一パッチ群G1、前記第二パッチ群G2、及び、前記第三パッチ群G3を含むパッチ群の階層数の設定を受け付ける階層数受付工程ST3をさらに含んでもよい。ここで、前記第二パッチ群G2は、第三カラーパッチP3及び第四カラーパッチP4を含むものとする。前記階層数が3以上である場合、図3〜5に例示するように、前記色選択用カラーチャートCH0は、区別された第四パッチ群G4、及び、区別された第五パッチ群G5をさらに含んでいてもよい。本色選択用カラーチャート生成方法は、第四パッチ群生成工程ST14、及び、第五パッチ群生成工程ST15をさらに含んでいてもよい。前記第四パッチ群生成工程ST14では、前記階層数が3以上である場合に、前記第四パッチ群G4に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲303であって前記第三カラーパッチP3に対応する色彩値を含む第三範囲303において、前記第二の色差間隔ΔE2よりも狭い第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含む第四パッチ群G4を生成してもよい。前記第五パッチ群生成工程ST15では、前記階層数が3以上である場合に、前記第五パッチ群G5に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲304であって前記第四カラーパッチP4に対応する色彩値を含む第四範囲304において、前記第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含む第五パッチ群G5を生成してもよい。前記第三範囲303の少なくとも一部は前記第四範囲304と重複していなくてもよく、前記第四範囲304の少なくとも一部は前記第三範囲303と重複していなくてもよい。
本態様は、パッチ群の階層数をユーザーが設定することができるので、利便性を向上させることができる。

0021

[態様8]
ところで、図6に例示するように、本技術の一態様に係る色選択用カラーチャート生成プログラムPR0は、基準色彩値取得工程ST1に対応する基準色彩値取得機能FU1、第一パッチ群生成工程ST11に対応する第一パッチ群生成機能FU11、第二パッチ群生成工程ST12に対応する第二パッチ群生成機能FU12、及び、第三パッチ群生成工程ST13に対応する第三パッチ群生成機能FU13をコンピューター(例えばホスト装置100)に実現させる。本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャート生成プログラムを提供することができる。本色選択用カラーチャート生成プログラムPR0は、色差受付工程ST2に対応する色差受付機能FU2、階層数受付工程ST3に対応する階層数受付機能FU3、第四パッチ群生成工程ST14に対応する第四パッチ群生成機能FU14、及び、第五パッチ群生成工程ST15に対応する第五パッチ群生成機能FU15をコンピューターに実現させてもよい。

0022

[態様9]
また、図6に例示するように、本技術の一態様に係る色選択用カラーチャート生成装置(例えばホスト装置100)は、基準色彩値取得工程ST1に対応する基準色彩値取得部U1、第一パッチ群生成工程ST11に対応する第一パッチ群生成部U11、第二パッチ群生成工程ST12に対応する第二パッチ群生成部U12、及び、第三パッチ群生成工程ST13に対応する第三パッチ群生成部U13を含む。本態様は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャート生成装置を提供することができる。本色選択用カラーチャート生成装置は、色差受付工程ST2に対応する色差受付部U2、階層数受付工程ST3に対応する階層数受付部U3、第四パッチ群生成工程ST14に対応する第四パッチ群生成部U14、及び、第五パッチ群生成工程ST15に対応する第五パッチ群生成部U15を含んでいてもよい。

0023

さらに、本技術は、色選択用カラーチャート生成装置の制御方法、色選択用カラーチャート生成装置を含む複合システム、複合システムの制御方法、色選択用カラーチャート生成装置の制御プログラム、複合システムの制御プログラム、色選択用カラーチャート生成プログラムや前記制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。

0024

尚、以下の明細書中において、L*a*b*色空間、並びに、L*、a*、及び、b*を表すための「*」の記載を省略する。

0025

(2)色選択用カラーチャートの具体例:
図1は、被印刷物(print substrate)ME1に形成された色選択用カラーチャートCH0の印刷物を模式的に例示している。ここで、分かり易く示すため、実際には印刷されていないが、カラーパッチを示す符号P0、第一カラーパッチを示す符号P1、第二カラーパッチを示す符号P2、第一パッチ群を示す符号G1、第二パッチ群を示す符号G2、第三パッチ群を示す符号G3、「ΔE1=3」、「ΔE2=1」、各カラーパッチのa値(カラーパッチ内の上段)、及び、各カラーパッチのb値(カラーパッチ内の下段)に示している。図1に示す第一の色差間隔ΔE1及び第二の色差間隔ΔE2は、色差ΔE*abの間隔であるものとする。各カラーパッチP0の色彩値(L,a,b)は、各カラーパッチP0を形成するための理論値であり、実際には後述する図6のプロファイル500を参照することにより得られるCMYK値に従って各カラーパッチP0が被印刷物に形成される。ここで、Cはシアンを意味し、Mはマゼンタを意味し、Yはイエローを意味し、Kはブラックを意味する。カラーチャートCH0からは、後述する図6の測色装置120を用いて各カラーパッチP0を測色することにより各カラーパッチP0の色彩値が取得される。

0026

本具体例の色選択用カラーチャートCH0は、複数のパッチ群が区別されて階層的に配置されているという特徴を有する。階層が深くなる毎に、パッチ群のカラーパッチの色差間隔が狭くなっている。

0027

例えば、色選択用カラーチャートに階層的なパッチ群が無い場合、ユーザーは、カラーチャート上にある全てのカラーパッチを測色し、全測色値目標色彩色との色差をそれぞれ算出した上で、前述の色差が最小であるカラーパッチを特定する必要がある。目標色のカラーパッチを精度良く選択するためには、色選択用カラーチャートに配置されるカラーパッチの色差間隔を狭くする必要がある。その結果、色選択用カラーチャートに含まれるカラーパッチの数が膨大となり、作業工数が多くなり、ユーザーはその煩に堪えない。

0028

また、特開2012-70298号公報に示されるようにユーザーが基準色と色間隔をその都度指定して27個のカラーパッチを有するカラーチャートを被印刷物に形成する場合、ユーザーは、まず、色間隔を広くしてカラーチャートを被印刷物上に印刷させる必要がある。目標色のカラーパッチを精度良く選択するためには、27個のカラーパッチを全て測色して目標色に近いカラーパッチを選択したうえで、選択されたカラーパッチの色を新たな基準色として色間隔を狭くしてカラーチャートを被印刷物上に印刷させる必要がある。従って、基準色と色間隔をその都度指定してカラーチャートを生成し、27個のカラーパッチを全て測色して目標色に近いカラーパッチを選択するという、作業の繰り返しが生じる。このような繰り返し作業は、煩わしい。

0029

本具体例では、区別された複数のパッチ群の階層を辿ることにより目標色に合ったカラーパッチを探し出すまでに調べるカラーパッチの数が少なくて済むので、目標色に合ったカラーパッチを探す作業が軽減される。

0030

第一パッチ群G1の例である第一階層パッチ群Aには、Lab色空間において(L,a,b)=(50,0,−30)を中心として、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第一の色差間隔ΔE1=3で並べられた3×3×3のカラーパッチが含まれている。図1には、第一階層パッチ群AのうちL=50の3×3のカラーパッチ、及び、L=50の第二階層パッチ群B1〜B9を含むカラーチャートCH1が1枚の被印刷物に形成されていることが示されている。L=50以外の第一階層パッチ群及び第二階層パッチ群を含むカラーチャートは、カラーチャートCH1の背後に隠れている。パッチ群Aよりも一段深い第二階層パッチ群には、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第一の色差間隔ΔE1よりも狭い第二の色差間隔ΔE2=1で並べられた複数のカラーパッチが含まれている。第一階層又は第二階層である複数のパッチ群は、色選択用カラーチャートCH0においてパッチ群内のカラーパッチ間の隙間よりも広い隙間CL1,CL2により区別されている。ここで、隙間CL1は階層間の隙間を示し、隙間CL2は同じ階層内の隙間を示している。

0031

カラーチャートCH1に含まれる第一階層パッチ群A及び第二階層パッチ群B1〜B9には、a値が変わる方向である第一方向D1、及び、b値が変わる方向である第二方向D2へ複数のカラーパッチが並べられている。パッチ群A,B1〜B9の全てについて、図1の横方向である第一方向D1へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、Lab色空間における第一の座標成分の例であるa値が変化している。パッチ群A,B1〜B9の全てについて、図1縦方向である第二方向D2へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、Lab色空間における第二の座標成分の例であるb値が変化している。図1において、第一方向D1と第二方向D2とは、直交している。
むろん、第一方向D1と第二方向D2に対応させる座標成分は、適宜、変更可能である。例えば、第一方向D1にb値を対応させて第二方向D2にL値を対応させてもよいし、第一方向D1にL値を対応させて第二方向D2にa値を対応させてもよい。

0032

第一階層パッチ群Aに含まれる各カラーパッチは、複数の第二階層パッチ群のいずれかに対応付けられている。図1に示すL=50のカラーチャートCH1を参照して説明すると、例えば、パッチ群Aの左上のカラーパッチは、第二階層パッチ群B1に対応付けられている。図示されていないが、第二階層パッチ群B1には、L=49の3×3のカラーパッチ、及び、L=51のカラーパッチも含まれている。パッチ群Aの左上のカラーパッチの色彩値(50,−3,−27)は、第二階層パッチ群B1に含まれる3×3×3のカラーパッチがとり得る色彩値の範囲49≦L≦51、−4≦a≦−2、及び、−28≦b≦−26に含まれている。パッチ群Aに含まれる残りのカラーパッチも、同様に、複数の第二階層パッチ群のいずれかに対応付けられている。分かり易く説明するため、第一階層パッチ群Aに図1に示す3×3のカラーパッチが含まれ、第一階層パッチ群Aの各カラーパッチに第二階層パッチ群B1〜B9が対応付けられているものとする。

0033

本技術を説明する都合上、第一階層パッチ群Aに含まれる或るカラーパッチを第一カラーパッチP1と呼び、この第一カラーパッチP1とは別のカラーパッチを第二カラーパッチP2と呼ぶことにする。すなわち、第一階層パッチ群Aは、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2を含んで第一の色差間隔ΔE1で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。図1に示す例では、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2とが互いに隣り合う位置にあり、色彩値(50,0,−30)のカラーパッチが第一カラーパッチP1であり、色彩値(50,3,−30)のカラーパッチが第二カラーパッチP2である。第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2とが互いに隣り合う場合、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2との色差は第一の色差間隔ΔE1である。尚、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の組合せは、パッチ群Aの中で任意に選択可能である。

0034

また、第二階層パッチ群B1〜B9の内、第一カラーパッチP1に対応付けられたパッチ群を第二パッチ群G2と呼び、第二カラーパッチP2に対応付けられたパッチ群を第三パッチ群G3と呼ぶことにする。すなわち、第二パッチ群G2及び第三パッチ群G3は、互いに区別され、第一の色差間隔ΔE1よりも狭い第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。図1に示す例では、第二パッチ群G2と第三パッチ群G3とが互いに隣り合う位置にあり、パッチ群B5が第二パッチ群G2であり、パッチ群B6が第三パッチ群G3である。むろん、第二パッチ群G2と第三パッチ群G3の組合せは、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の組合せに応じて第二階層パッチ群の中で任意に選択可能である。

0035

図2Aは、第一階層のカラーパッチP1,P2と第二階層のパッチ群G2,G3との色彩値の関係を模式的に例示している。ここで、横軸は第一方向D1であるa軸方向であり、縦軸は第二方向D2であるb軸方向である。第一カラーパッチP1の色彩値は、第二パッチ群G2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲301に含まれ、且つ、第三パッチ群G3に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲302に含まれていない。第二カラーパッチP2の色彩値は、第三パッチ群G3に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲302に含まれ、且つ、第二パッチ群G2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲301に含まれていない。図2Aに示す例では、パッチ群Aの中で第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2とが互いに隣り合う位置にある場合において、第一範囲301と第二範囲302とに重複部分が無いことが示されている。

0036

ただ、目標色に合ったカラーパッチを探索するため、カラーパッチP1,P2が互いに隣り合う位置にある場合には、図2Bに例示するように、第二パッチ群G2の第一範囲301と第三パッチ群G3の第二範囲302とに一部重複した重複範囲310があってもよい。図2Bは、第一範囲301と第二範囲302とに重複範囲310がある場合においてカラーパッチP1,P2とパッチ群G2,G3との色彩値の関係を模式的に例示している。図2Bにおいて、ハッチングを付した3個のカラーパッチは、第二パッチ群G2のうちa値が最も大きい3個のカラーパッチでもあり、第三パッチ群G3のうちa値が最も小さい3個のカラーパッチでもある。これら3個のカラーパッチを含む範囲が重複範囲310である。第一範囲301の一部は第二範囲302と重複しておらず、第二範囲302の一部は第一範囲301と重複していない。
むろん、重複範囲の複数のカラーパッチは、第二パッチ群ではb値が最も大きく第三パッチ群ではb値が最も小さい複数のカラーパッチでもよいし、第二パッチ群ではL値が最も大きく第三パッチ群ではL値が最も小さい複数のカラーパッチでもよい。また、第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2とが第一方向D1と第二方向D2の両方にずれた位置関係にあっても、例えば、第二パッチ群ではa値とb値の両方が最も大きく第三パッチ群ではa値とb値の両方が最も小さいカラーパッチが重複範囲にあってもよい。

0037

図2A,2Bより、第一範囲301の少なくとも一部は第二範囲302と重複していないといえ、且つ、第二範囲302の少なくとも一部は第一範囲301と重複していないといえる。

0038

図1に示すカラーチャートCH1は第一階層のパッチ群Aと第二階層のパッチ群B1〜B9を同じ被印刷物上に有しているが、色選択用カラーチャートCH0としては第二階層パッチ群よりも一段深い第三階層パッチ群を有していてもよい。図3は、第二階層パッチ群と第三階層パッチ群を有する色選択用カラーチャートCH0の印刷物を模式的に例示している。ここでも、分かり易く示すため、実際には印刷されていないが、カラーパッチを示す符号P0、第三カラーパッチを示す符号P3、第四カラーパッチを示す符号P4、第二パッチ群を示す符号G2、第四パッチ群を示す符号G4、第五パッチ群を示す符号G5、「ΔE2=1」、「ΔE3=0.33」、各カラーパッチのa値(カラーパッチ内の上段)、及び、各カラーパッチのb値(カラーパッチ内の下段)に示している。図3に示す第二の色差間隔ΔE2及び第三の色差間隔ΔE3は、色差ΔE*abの間隔であるものとする。

0039

図3に示す第二階層パッチ群B5は、第一カラーパッチP1に対応付けられた第二パッチ群G2の例である。第二階層パッチ群B5には、Lab色空間において(L,a,b)=(50,0,−30)を中心として、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第二の色差間隔ΔE2=1で並べられた3×3×3のカラーパッチが含まれている。図3には、第二階層パッチ群B5のうちL=50の3×3のカラーパッチ、及び、L=50の第三階層パッチ群C1〜C9を含むカラーチャートCH2が1枚の被印刷物に形成されていることが示されている。L=50以外の第二階層パッチ群及び第三階層パッチ群を含むカラーチャートは、カラーチャートCH2の背後に隠れている。パッチ群B5よりも一段深い第三階層パッチ群には、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第二の色差間隔ΔE2よりも狭い第三の色差間隔ΔE3=0.33で並べられた複数のカラーパッチが含まれている。第二階層又は第三階層である複数のパッチ群は、色選択用カラーチャートCH0においてパッチ群内のカラーパッチ間の隙間よりも広い隙間CL1,CL2により区別されている。

0040

カラーチャートCH2に含まれる第二階層パッチ群B5及び第三階層パッチ群C1〜C9には、a値が変わる方向である第一方向D1、及び、b値が変わる方向である第二方向D2へ複数のカラーパッチが並べられている。パッチ群B5,C1〜C9の全てについて、図3の横方向である第一方向D1へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、Lab色空間における第一の座標成分の例であるa値が変化している。パッチ群B5,C1〜C9の全てについて、図3の縦方向である第二方向D2へ並べられた複数のカラーパッチの色彩値は、Lab色空間における第二の座標成分の例であるb値が変化している。図1において、第一方向D1と第二方向D2とは、直交している。むろん、第一方向D1と第二方向D2に対応させる座標成分は、適宜、変更可能である。

0041

第二階層パッチ群B5に含まれる各カラーパッチは、複数の第三階層パッチ群のいずれかに対応付けられている。分かり易く説明するため、第二階層パッチ群B5に図3に示す3×3のカラーパッチが含まれ、第二階層パッチ群B5の各カラーパッチに第三階層パッチ群C1〜C9が対応付けられているものとする。

0042

本技術を説明する都合上、第二パッチ群G2の例である第二階層パッチ群B5に含まれる或るカラーパッチを第三カラーパッチP3と呼び、この第三カラーパッチP3とは別のカラーパッチを第四カラーパッチP4と呼ぶことにする。すなわち、第二階層パッチ群B5は、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4を含んで第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。図3に示す例では、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4とが互いに隣り合う位置にあり、色彩値(50,−1,−30)のカラーパッチが第三カラーパッチP3であり、色彩値(50,0,−30)のカラーパッチが第四カラーパッチP4である。第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4とが互いに隣り合う場合、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4との色差は第二の色差間隔ΔE2である。尚、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4の組合せは、第二階層パッチ群B5の中で任意に選択可能である。

0043

また、第三階層パッチ群C1〜C9の内、第三カラーパッチP3に対応付けられたパッチ群を第四パッチ群G4と呼び、第四カラーパッチP4に対応付けられたパッチ群を第五パッチ群G5と呼ぶことにする。すなわち、第四パッチ群G4及び第五パッチ群G5は、互いに区別され、第二の色差間隔ΔE2よりも狭い第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含んでいる。図3に示す例では、第四パッチ群G4と第五パッチ群G5とが互いに隣り合う位置にあり、パッチ群C4が第四パッチ群G4であり、パッチ群C5が第五パッチ群G5である。むろん、第四パッチ群G4と第五パッチ群G5の組合せは、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4の組合せに応じて第三階層パッチ群の中で任意に選択可能である。

0044

図4は、第二階層のカラーパッチP3,P4と第三階層のパッチ群G4,G5との色彩値の関係を模式的に例示している。ここで、横軸は第一方向D1であるa軸方向であり、縦軸は第二方向D2であるb軸方向である。第三カラーパッチP3の色彩値は、第四パッチ群G4に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲303に含まれ、且つ、第五パッチ群G5に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲304に含まれていない。第四カラーパッチP4の色彩値は、第五パッチ群G5に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲304に含まれ、且つ、第四パッチ群G4に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲303に含まれていない。図4に示す例では、第二階層パッチ群B5の中で第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4とが互いに隣り合う位置にある場合において、第三範囲303と第四範囲304とに重複部分が無いことが示されている。

0045

図示していないが、カラーパッチP3,P4が互いに隣り合う位置にある場合には、第四パッチ群G4の第三範囲303と第五パッチ群G5の第四範囲304とに一部重複した重複範囲があってもよい。また、第三カラーパッチP3と第四カラーパッチP4とが第一方向D1と第二方向D2の両方にずれた位置関係にあっても、例えば、第四パッチ群ではa値とb値の両方が最も大きく第五パッチ群ではa値とb値の両方が最も小さいカラーパッチが重複範囲にあってもよい。

0046

上より、第三範囲303の少なくとも一部は第四範囲304と重複していないといえ、且つ、第四範囲304の少なくとも一部は第三範囲303と重複していないといえる。

0047

また、図示していないが、色選択用カラーチャートCH0としては第三階層パッチ群よりも一段深い第四階層パッチ群といった、さらに深い階層のパッチ群を有していてもよい。第n階層のパッチ群が色差間隔ΔEnで並べられた複数のカラーパッチを有するものとすると、第n+1階層のパッチ群に含まれる複数のカラーパッチの色差間隔ΔE(n+1)は色差間隔ΔEnよりも狭い。ここで、nは、1以上の整数である。

0048

さらに、図5に例示するように、第一階層パッチ群Aと第二階層パッチ群B1〜B4と第三階層パッチ群C1〜C16を1枚の被印刷物に形成してもよい。図5は、第一階層パッチ群と第二階層パッチ群と第三階層パッチ群を有する色選択用カラーチャートCH0の印刷物を模式的に例示している。ここでも、分かり易く示すため、実際には印刷されていないが、カラーパッチを示す符号P0、第一カラーパッチを示す符号P1、第二カラーパッチを示す符号P2、第三カラーパッチを示す符号P3、第四カラーパッチを示す符号P4、第一パッチ群を示す符号G1、第二パッチ群を示す符号G2、第三パッチ群を示す符号G3、第四パッチ群を示す符号G4、第五パッチ群を示す符号G5、「ΔE1=4」、「ΔE2=2」、「ΔE3=1」、各カラーパッチのa値(カラーパッチ内の上段)、及び、各カラーパッチのb値(カラーパッチ内の下段)に示している。図5に示す第一の色差間隔ΔE1と第二の色差間隔ΔE2と第三の色差間隔ΔE3は、色差ΔE*abの間隔であるものとする。

0049

図5において、第一パッチ群G1の例である第一階層パッチ群Aには、(L,a,b)=(50,0,−30)を中心として、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第一の色差間隔ΔE1=4で並べられた2×2×2のカラーパッチが含まれているものとする。図5には、第一階層パッチ群AのうちL=48の2×2のカラーパッチ、L=48の第二階層パッチ群B1〜B4、及び、L=48の第三階層パッチ群C1〜C16を含むカラーチャートCH3が1枚の被印刷物に形成されていることが示されている。L=48以外の第一階層パッチ群と第二階層パッチ群と第三階層パッチ群を含むカラーチャートは、カラーチャートCH3の背後に隠れている。各第二階層パッチ群B1〜B4には、第一階層パッチ群Aにおいて対応付けられたカラーパッチの色彩値を中心として、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第二の色差間隔ΔE2=2で並べられた2×2×2のカラーパッチが含まれているものとする。各第三階層パッチ群C1〜C16には、第二階層パッチ群B1〜B4において対応付けられたカラーパッチの色彩値を中心として、L軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ第三の色差間隔ΔE3=1で並べられた2×2×2のカラーパッチが含まれているものとする。

0050

ここで、第一階層パッチ群Aにおいて、第一カラーパッチP1が第二パッチ群G2の例としての第二階層パッチ群B1に対応付けられ、第二カラーパッチP2が第三パッチ群G3の例として第二階層パッチ群B2に対応付けられているものとする。第一カラーパッチP1の色彩値は第二階層パッチ群B1に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第一範囲に含まれ、第二カラーパッチP2の色彩値は第二階層パッチ群B2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第二範囲に含まれている。第一範囲と第二範囲とは、重複していない。

0051

また、第二階層パッチ群B1において、第三カラーパッチP3が第四パッチ群G4の例としての第三階層パッチ群C1に対応付けられ、第四カラーパッチP4が第五パッチ群G5の例として第三階層パッチ群C2に対応付けられているものとする。第三カラーパッチP3の色彩値は第三階層パッチ群C1に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第三範囲に含まれ、第四カラーパッチP4の色彩値は第三階層パッチ群C2に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の第四範囲に含まれている。第三範囲と第四範囲とは、重複していない。

0052

(3)色選択用カラーチャート生成装置の構成の具体例:
図6は、色選択用カラーチャート生成装置の構成例としてホスト装置100を周辺装置とともに模式的に示している。図6に示すシステムは、ホスト装置100の他、表示装置130、測色装置120、及び、インクジェットプリンター200を含んでいる。ホスト装置100は、CPU111、ROM112、RAM113、記憶装置114、入力装置115、通信I/F 118、測色装置用I/F 119、等が接続されて互いに情報を入出力可能とされている。ここで、CPUはCentral Processing Unitの略称であり、ROMはRead Only Memoryの略称であり、RAMはRandom Access Memoryの略称であり、I/Fはインターフェイスの略称である。ROM112とRAM113と記憶装置114はメモリーであり、少なくともROM112とRAM113は半導体メモリーである。表示装置130は、ホスト装置100からの表示データに基づいて該表示データに対応する画面を表示する。表示装置130には、液晶表示パネル等を用いることができる。

0053

記憶装置114は、図示しないOS、色選択用カラーチャート生成プログラムPR0、プロファイル500、等を記憶している。これらは、適宜、RAM113に読み出され、色選択用カラーチャートの生成処理に使用される。ここで、OSは、オペレーティングシステムの略称である。記憶装置114には、フラッシュメモリー等の不揮発性半導体メモリー、ハードディスク等の磁気記憶装置、等を用いることができる。

0054

入力装置115には、ポインティングデバイスキーボードを含むハードキー表示パネルの表面に貼り付けられたタッチパネル、等を用いることができる。通信I/F 118は、プリンター200の通信I/F 210に接続され、プリンター200に対して印刷データ等といった情報を入出力する。測色装置用I/F 119は、測色装置120に接続され、測色装置120から測色値を含む測色データ入手する。I/F 118,119,210の規格には、USB、近距離無線通信規格、等を用いることができる。ここで、USBは、Universal Serial Busの略称である。通信I/F 118,119,210の通信は、有線でもよいし、無線でもよく、LANやインターネット等といったネットワーク通信でもよい。ここで、LANは、Local Area Networkの略称である。
測色装置120は、カラーチャートが形成される媒体の例である被印刷物ME1に形成された各カラーパッチを測色して、測色値を出力可能である。パッチは、色票とも呼ばれる。測色値は、例えば、Lab色空間における明度L及び色度座標a,bを表す値とされる。本具体例の測色装置120は、手動タイプであり、ユーザーによりセンサー部がカラーパッチに当てられると当該カラーパッチを測色して対応する測色値を含む測色データをホスト装置100へ出力する。ホスト装置100は、測色装置120から測色データを取得して各種処理を行う。

0055

図6に示す色選択用カラーチャート生成プログラムPR0は、基準色彩値取得機能FU1、色差受付機能FU2、階層数受付機能FU3、及び、カラーチャート生成機能FU10をホスト装置100に実現させる。カラーチャート生成機能FU10は、第一パッチ群生成機能FU11、第二パッチ群生成機能FU12、第三パッチ群生成機能FU13、第四パッチ群生成機能FU14、及び、第五パッチ群生成機能FU15を含んでいる。

0056

ホスト装置100のCPU111は、記憶装置114に記憶されている情報を適宜、RAM113に読み出し、読み出したプログラムを実行することにより各種処理を行う。CPU111は、RAM113に読み出された色選択用カラーチャート生成プログラムPR0を実行することにより、上述した機能FU1,FU2,FU3,FU10に対応する処理を行う。色選択用カラーチャート生成プログラムPR0は、コンピューターであるホスト装置100を、基準色彩値取得部U1、色差受付部U2、階層数受付部U3、及び、カラーチャート生成部U10として機能させる。カラーチャート生成部U10は、第一パッチ群生成部U11、第二パッチ群生成部U12、第三パッチ群生成部U13、第四パッチ群生成部U14、及び、第五パッチ群生成部U15を含んでいる。また、色選択用カラーチャート生成プログラムPR0を実行するホスト装置100、及び、プリンター200は、基準色彩値取得工程ST1、色差受付工程ST2、階層数受付工程ST3、及び、カラーチャート生成工程ST10を実施する。カラーチャート生成工程ST10は、第一パッチ群生成工程ST11、第二パッチ群生成工程ST12、第三パッチ群生成工程ST13、第四パッチ群生成工程ST14、及び、第五パッチ群生成工程ST15を含んでいる。上述した機能FU1,FU2,FU3,FU10をコンピューターに実現させる色選択用カラーチャート生成プログラムPR0を記憶したコンピューター読み取り可能な媒体は、ホスト装置の内部の記憶装置に限定されず、ホスト装置の外部の記録媒体でもよい。

0057

尚、ホスト装置100には、タブレット型端末を含むパーソナルコンピューターといったコンピューター等が含まれる。例えば、デスクトップ型パーソナルコンピューターの本体をホスト装置100に適用する場合、通常、この本体に表示装置130、測色装置120、及び、プリンター200が接続される。ノート型パーソナルコンピューターのように表示装置一体型のコンピューターをホスト装置100に適用する場合、通常、このコンピューターに測色装置120、及び、プリンター200が接続される。表示装置一体型のホスト装置でも、内部の表示装置に表示データを出力していることに変わりない。また、ホスト装置100は、一つの筐体内に全構成要素111〜119を有してもよいが、互いに通信可能に分割された複数の装置で構成されてもよい。さらに、表示装置130と測色装置120とプリンター200の少なくとも一部がホスト装置100にあっても、本技術を実施可能である。

0058

図6に示すプリンター200は、色材として、少なくとも、Cインク、Mインク、Yインク、及び、Kインクを記録ヘッド220から吐出して印刷データに対応する出力画像IM0を形成するインクジェットプリンターであるものとする。記録ヘッド220は、インクカートリッジCc,Cm,Cy,CkからそれぞれC,M,Y,Kのインクが供給され、ノズルNc,Nm,Ny,NkからそれぞれC,M,Y,Kのインク滴280を噴射する。インク滴280が被印刷物ME1に着弾すると、インクドットが被印刷物ME1に形成される。その結果、被印刷物ME1上に出力画像IM0を有する印刷物が得られる。プリンター200の色再現特性を表すプロファイルを作成する場合、各格子点の色に対応するパッチを有するカラーチャートがプリンター200により被印刷物ME1に形成されてもよい。各パッチの測色値を有する色変換テーブルは、A2Bテーブルとしてプロファイルの作成に使用される。

0059

(4)プロファイルの具体例:
図7は、プロファイル500の構造を模式的に例示している。プロファイル500には、例えば、ICCプロファイルデータフォーマットを用いることができる。ここで、ICCは、International Color Consortiumの略称である。図7に示すプロファイル500は、デバイスに依存するCMYK色空間CS1の座標値とLab色空間CS2の座標値との対応関係を表すデータであり、デバイスの出力色の特性を表す。デバイスには、オフセット印刷機グラビア印刷機フレキソ印刷機や表示装置といった入力側のデバイス、及び、インクジェットプリンター200といった出力側のデバイスが含まれる。

0060

プロファイル500は、CMYK色空間CS1の座標値をLab色空間CS2の座標値に変換する色変換テーブルであるA2Bテーブル501、及び、Lab色空間CS2の座標値をCMYK色空間CS1の座標値に変換する色変換テーブルであるB2Aテーブル502を含んでいる。

0061

A2Bテーブル501は、CMYK色空間CS1の座標値であるCMYK値(Ci,Mi,Yi,Ki)と、Lab色空間CS2の座標値であるLab値(Li,ai,bi)と、の対応関係を規定したデータである。A2Bテーブル501の格子点GD1は、通常、CMYK色空間にC軸方向、M軸方向、Y軸方向、及び、K軸方向へ略等間隔となるように並べられる。尚、ここでの変数iは、CMYK色空間CS1に設定された格子点GD1を識別する変数である。CMYK色空間CS1がプリンター200に依存する色空間である場合、CMYK値(Ci,Mi,Yi,Ki)はプリンター200の使用インク量に合わせた座標値となる。

0062

B2Aテーブル502は、Lab色空間CS2のLab値(Lj,aj,bj)と、CMYK色空間CS1のCMYK値(Cj,Mj,Yj,Kj)と、の対応関係を規定したデータである。B2Aテーブル502の格子点GD2は、通常、Lab色空間にL軸方向、a軸方向、及び、b軸方向へ略等間隔となるように並べられる。尚、ここでの変数jは、Lab色空間に設定された格子点GD2を識別する変数である。

0063

尚、プロファイル500に含まれる色変換テーブルは、単一の変換テーブルに限定されず、1次元の変換テーブルと3又は4次元の変換テーブルと1次元の変換テーブルとの組合せ等、複数の変換テーブルの組合せでもよい。従って、図7に示すA2Bテーブル501及びB2Aテーブル502は、プロファイル500に含まれる3又は4次元の変換テーブルを直接示す場合もあれば、プロファイル500に含まれる複数の変換テーブルを組み合わせた状態を示す場合もある。
また、格子点(grid point)は入力側の色空間に配置された仮想の点を意味し、入力側の色空間における格子点の位置に対応する出力側の座標値が該格子点に格納されていると想定することにしている。複数の格子点が入力側の色空間内で均等に配置されるのみならず、複数の格子点が入力側の色空間内で不均等に配置されることも、本技術に含まれる。

0064

プリンター200がCMYKの計4色のインクを使用する場合、CMYK値は、そのまま、又は、印刷用のデータに変換されてプリンター200に送信され、印刷に使用される。プリンター200が5色以上のインクを使用する場合、CMYK値が色分版テーブルにより5色以上のインク使用量を表すデータに変換されてプリンター200に送信され、印刷に使用される。5色以上のインクの色には、CMYKの他、Cよりも低濃度のLcすなわちライトシアン、Mよりも低濃度のLmすなわちライトマゼンタ、Yよりも高濃度のDyすなわちダークイエロー、Kよりも低濃度のLkすなわちライトブラック、等の一部又は全部が例示される。ホスト装置100又はプリンター200は、色分版テーブルに従ってCMYK値を濃色と淡色に分版すると、印刷物に画像を再現させることができる。例えば、プリンター200がC,M,Y,K,Lc,Lmの計6色のインクを使用する場合、CMYK色空間の座標値にC,M,Y,K,Lc,Lmそれぞれのインク使用量を表す階調値が対応付けられた色分版テーブルを使用すればよい。

0065

(5)色選択用カラーチャート印刷制御処理の具体例:
図8は、図6で示したホスト装置100で行われる色選択用カラーチャート印刷制御処理を例示している。この処理は、パッチ群を最大で第四階層まで形成することを前提としている。尚、ホスト装置100は、マルチタスクにより複数の処理を並列して実行している。ここで、ステップS105は、基準色彩値取得工程ST1、基準色彩値取得機能FU1、及び、基準色彩値取得部U1に対応している。ステップS112は、色差受付工程ST2、色差受付機能FU2、及び、色差受付部U2に対応している。ステップS118は、階層数受付工程ST3、階層数受付機能FU3、及び、階層数受付部U3に対応している。ステップS120〜S180は、カラーチャート生成工程ST10、カラーチャート生成機能FU10、及び、カラーチャート生成部U10に対応している。ステップS120は、第一パッチ群生成工程ST11、第一パッチ群生成機能FU11、及び、第一パッチ群生成部U11に対応している。ステップS130は、第二パッチ群生成工程ST12、第三パッチ群生成工程ST13、第二パッチ群生成機能FU12、第三パッチ群生成機能FU13、第二パッチ群生成部U12、及び、第三パッチ群生成部U13に対応している。ステップS150は、第四パッチ群生成工程ST14、第五パッチ群生成工程ST15、第四パッチ群生成機能FU14、第五パッチ群生成機能FU15、第四パッチ群生成部U14、及び、第五パッチ群生成部U15に対応している。
以下、「ステップ」の記載を省略する。

0066

色選択用カラーチャート印刷制御処理が開始されると、ホスト装置100は、S100において、パッチ群の色差間隔を設定するための色差式を決定する。例えば、ホスト装置100は、色差ΔE00、色差ΔE*94、及び、色差ΔE*abを含む選択欄を表示装置130に表示させ、この選択欄からいずれか一つの色差を入力装置115により受け付ける処理とすることができる。色差ΔE00が受け付けられた場合はCIEDE2000色差式の使用が決定され、色差ΔE*94が受け付けられた場合はCIE1994年色差式の使用が決定され、色差ΔE*abが受け付けられた場合はLab色空間における座標間のユークリッド距離として定義される色差式の使用が決定されることになる。

0067

使用する色差式の決定後、ホスト装置100は、S105において、基準の色彩値の例である色彩中心値(L0,a0,b0)を取得する。色彩中心値(L0,a0,b0)は、図1等で示した第一階層のパッチ群Aに含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値の中心を表す色彩値である。ホスト装置100は、例えば、図8の中に示すような色彩中心値入力欄710を表示装置130に表示させ、この色彩中心値入力欄710に対するL値、a値、及び、b値の入力を入力装置115により受け付ける処理を行えばよい。入力を受け付けた色彩値が色彩中心値(L0,a0,b0)となる。

0068

色彩中心値の取得後、ホスト装置100は、S110において、パッチ群を表すデータを生成するための各種の値を取得する。S110の情報取得処理は、第一階層パッチ群Aにおける第一の色差間隔ΔE1を取得するS112の処理、階層毎に測色数Niを取得するS114の処理、最終階層のパッチ群における色差間隔の閾値Teを取得するS116の処理、及び、パッチ群の階層数を意味する階層レベルLeを取得するS118の処理を含んでいる。ここで、測色数Niにおける変数iは、パッチ群の階層を識別する変数である。測色数Niは、色選択用カラーチャートCH0において区別されたパッチ群に含まれる軸方向のパッチ数をZiとすると、Zi3となる。測色数Niは、3×3×3=27、5×5×5=125、といった奇数の3乗が好ましいものの、2×2×2=8、4×4×4=64、といった偶数の3乗でもよい。第一階層色差間隔ΔE1、階層毎測色数Ni、最終色差閾値Te、及び、階層レベルLeは、デフォルトで決められていてもよいし、ユーザーにより指定されてもよい。

0069

第一階層色差間隔ΔE1、階層毎測色数Ni、最終色差閾値Te、及び、階層レベルLeは、密接な関係があるので、S112〜S118の処理には様々な処理順が考えられる。

0070

図9Aは、S110において、S112,S114,S116の順に処理を行ってから、第一階層色差間隔ΔE1と階層毎測色数Niと最終色差閾値Teに基づいて階層レベルLeを算出して取得するS118の処理を行う例を示している。ホスト装置100は、S112において、例えば、第一階層色差間隔ΔE1の入力欄を表示装置130に表示させ、この入力欄に対する第一階層色差間隔ΔE1の入力を入力装置115により受け付ける処理を行えばよい。これにより、第一階層色差間隔ΔE1の設定が受け付けられる。また、ホスト装置100は、S114において、例えば、階層毎測色数Niの入力欄を表示装置130に表示させ、この入力欄に対する階層毎測色数Niの入力を入力装置115により受け付ける処理を行えばよい。これにより、階層毎測色数Niの設定が受け付けられる。さらに、ホスト装置100は、S116において、例えば、最終色差閾値Teの入力欄を表示装置130に表示させ、この入力欄に対する最終色差閾値Teの入力を入力装置115により受け付ける処理を行えばよい。これにより、最終色差閾値Teの設定が受け付けられる。

0071

例えば、第一階層色差間隔ΔE1が5であり、全階層の測色数Niが125すなわちZi=5であり、最終色差閾値Teが1であるとする。この場合、ΔE1/Zi=5/5=1であるので、第二階層パッチ群における第二の色差間隔ΔE2が1となる。すなわち、第二の色差間隔ΔE2が最終色差閾値Te以下となるので、階層レベルLeは2と算出されることになる。

0072

図9Bは、S110において、S114,S116,S118の順に処理を行ってから、階層毎測色数Niと最終色差閾値Teと階層レベルLeに基づいて第一階層色差間隔ΔE1を算出して取得するS112の処理を行う例を示している。ホスト装置100は、S114,S116において、例えば、図9Aを参照して説明した処理を行えばよい。また、ホスト装置100は、S118において、例えば、階層レベルLeの入力欄を表示装置130に表示させ、この入力欄に対する階層レベルLeの入力を入力装置115により受け付ける処理を行えばよい。これにより、階層レベルLeの設定が受け付けられる。

0073

例えば、全階層の測色数Niが27すなわちZi=3であり、最終色差閾値Teが0.5であり、階層レベルLeが3であるとする。この場合、第三階層パッチ群における第三の色差間隔ΔE3がTe=0.5となり、第二階層パッチ群における第二の色差間隔ΔE2が0.5×ΔE3/Zi=1.5となる。従って、第一階層色差間隔ΔE1は、1.5×ΔE2/Zi=4.5と算出されることになる。

0074

図9Cは、S110において、S112,S114,S118の順に処理を行ってから、第一階層色差間隔ΔE1と階層毎測色数Niと階層レベルLeに基づいて最終色差閾値Teを算出して取得するS116の処理を行う例を示している。ホスト装置100は、S112,S114,S118において、例えば、図9A,9Bを参照して説明した処理を行えばよい。

0075

例えば、第一階層色差間隔ΔE1が5であり、全階層の測色数Niが125すなわちZi=5であり、階層レベルLeが3であるとする。この場合、ΔE1/Zi=5/5=1であるので、第二階層パッチ群における第二の色差間隔ΔE2が1となる。次に、ΔE2/Zi=1/5=0.2であるので、第三階層パッチ群における第三の色差間隔ΔE3が0.2となる。すなわち、最終色差閾値Teは0.2と算出されることになる。

0076

また、第一階層色差間隔ΔE1が1.5であり、第一階層の測色数N1が125すなわちZ1=5であり、第二階層の測色数N2が27すなわちZ2=3であり、階層レベルLeが2であるとする。この場合、ΔE1/Z2=1.5/3=0.5であるので、第二階層パッチ群における第二の色差間隔ΔE2が0.5となる。すなわち、最終色差閾値Teは0.5と算出されることになる。

0077

図8に戻って説明を続ける。S110の処理後、ホスト装置100は、S120において、色彩中心値(L0,a0,b0)、並びに、第一階層パッチ群における第一の色差間隔ΔE1及び測色数N1に基づいて、図1等で示したような第一階層パッチ群Aを形成するための第一階層パッチデータを生成する。第一階層パッチデータは、第一カラーパッチP1及び第二カラーパッチP2を含んで第一の色差間隔ΔE1で並べられた複数のカラーパッチを含む第一パッチ群G1を生成するための第一パッチ群データである。ホスト装置100は、例えば、色彩中心値(L0,a0,b0)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z1=(N1)1/3のカラーパッチが第一の色差間隔ΔE1で並ぶように第一パッチ群データを生成すればよい。

0078

例えば、色差の計算にΔE*abを用いる場合、第一階層パッチ群Aに含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値(L,a,b)の範囲は、以下の通りとなる。
L0−ΔE1×(Z1−1)/2≦L≦L0+ΔE1×(Z1−1)/2 …(1)
a0−ΔE1×(Z1−1)/2≦a≦a0+ΔE1×(Z1−1)/2 …(2)
b0−ΔE1×(Z1−1)/2≦b≦b0+ΔE1×(Z1−1)/2 …(3)
ここで、第一階層パッチ群Aに含まれるカラーパッチの色彩値を(L1,a1,b1)で表すことにする。

0079

第一パッチ群データの生成後、ホスト装置100は、S130において、第一階層パッチ群Aに含まれる各カラーパッチに対応付けられた第二階層パッチ群について、パッチ群Aに含まれるカラーパッチの色彩値(L1,a1,b1)、並びに、第二階層パッチ群における第二の色差間隔ΔE2及び測色数N2に基づいて、第二階層パッチデータを生成する。第二階層パッチデータは、図1,2A,2B等で示したように第三カラーパッチP3及び第四カラーパッチP4を含んで第一の色差間隔ΔE1よりも狭い第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含む第二階層パッチ群を生成するためのデータである。第二階層パッチデータには、第二パッチ群G2を生成するための第二パッチ群データ、及び、第三パッチ群G3を生成するための第三パッチ群データが含まれる。ここで、第二パッチ群G2は、第一カラーパッチP1に対応する色彩値を含む第一範囲301において第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含む。第三パッチ群G3は、第二カラーパッチP2に対応する色彩値を含む第二範囲302において第二の色差間隔ΔE2で並べられた複数のカラーパッチを含む。ホスト装置100は、例えば、パッチ群Aに含まれるカラーパッチの色彩値(L1,a1,b1)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z2=(N2)1/3のカラーパッチが第二の色差間隔ΔE2で並ぶように第二パッチ群データと第三パッチ群データを含む第二階層パッチデータを生成すればよい。

0080

例えば、色差の計算にΔE*abを用いる場合、各第二階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値(L,a,b)の範囲は、以下の通りとなる。
L1−ΔE2×(Z2−1)/2≦L≦L1+ΔE2×(Z2−1)/2 …(4)
a1−ΔE2×(Z2−1)/2≦a≦a1+ΔE2×(Z2−1)/2 …(5)
b1−ΔE2×(Z2−1)/2≦b≦b1+ΔE2×(Z2−1)/2 …(6)
ここで、第二階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値を(L2,a2,b2)で表すことにする。

0081

第二パッチ群データの生成後、ホスト装置100は、S140において、階層レベルLeが3以上であるか否かに応じて処理を分岐させる。Le<3である場合、第三階層以降のパッチ群を生成する必要が無いので、ホスト装置100は、処理をS180に進める。

0082

階層レベルLeが3以上である場合、ホスト装置100は、S150において、第二階層パッチ群に含まれる各カラーパッチに対応付けられた第三階層パッチ群について、第二階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L2,a2,b2)、並びに、第三階層パッチ群における第三の色差間隔ΔE3及び測色数N3に基づいて、第三階層パッチデータを生成する。第三階層パッチデータは、図3,4等で示したように第二の色差間隔ΔE2よりも狭い第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含む第三階層パッチ群を生成するためのデータである。第三階層パッチデータには、第四パッチ群G4を生成するための第四パッチ群データ、及び、第五パッチ群G5を生成するための第五パッチ群データが含まれる。ここで、第四パッチ群G4は、第三カラーパッチP3に対応する色彩値を含む第三範囲303において第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含む。第五パッチ群G5は、第四カラーパッチP4に対応する色彩値を含む第四範囲304において第三の色差間隔ΔE3で並べられた複数のカラーパッチを含む。ホスト装置100は、例えば、第二階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L2,a2,b2)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z3=(N3)1/3のカラーパッチが第三の色差間隔ΔE3で並ぶように第四パッチ群データと第五パッチ群データを含む第三階層パッチデータを生成すればよい。

0083

例えば、色差の計算にΔE*abを用いる場合、各第三階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値(L,a,b)の範囲は、以下の通りとなる。
L2−ΔE3×(Z3−1)/2≦L≦L2+ΔE3×(Z3−1)/2 …(7)
a2−ΔE3×(Z3−1)/2≦a≦a2+ΔE3×(Z3−1)/2 …(8)
b2−ΔE3×(Z3−1)/2≦b≦b2+ΔE3×(Z3−1)/2 …(9)
ここで、第三階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値を(L3,a3,b3)で表すことにする。

0084

第三パッチ群データの生成後、ホスト装置100は、S160において、階層レベルLeが4であるか否かに応じて処理を分岐させる。Le=4でない場合、第四階層パッチ群を生成する必要が無いので、ホスト装置100は、処理をS180に進める。

0085

階層レベルLeが4である場合、ホスト装置100は、S170において、第三階層パッチ群に含まれる各カラーパッチに対応付けられた第四階層パッチ群について、第三階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L3,a3,b3)、並びに、第四階層パッチ群における第四の色差間隔ΔE4及び測色数N4に基づいて、第四階層パッチ群を形成するための第四階層パッチデータを生成する。第四階層パッチデータは、第三の色差間隔ΔE3よりも狭い第四の色差間隔ΔE4で並べられた複数のカラーパッチを含む第四階層パッチ群を生成するためのデータである。ホスト装置100は、例えば、第三階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L3,a3,b3)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z4=(N4)1/3のカラーパッチが第四の色差間隔ΔE4で並ぶように第四階層パッチデータを生成すればよい。

0086

例えば、色差の計算にΔE*abを用いる場合、各第四階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値(L,a,b)の範囲は、以下の通りとなる。
L3−ΔE4×(Z4−1)/2≦L≦L3+ΔE4×(Z4−1)/2 …(10)
a3−ΔE4×(Z4−1)/2≦a≦a3+ΔE4×(Z4−1)/2 …(11)
b3−ΔE4×(Z4−1)/2≦b≦b3+ΔE4×(Z4−1)/2 …(12)
その後、ホスト装置100は、処理をS180に進める。

0087

S180において、ホスト装置100は、各階層のパッチデータに基づいて、区別された各パッチ群に識別情報、例えば、図1,3に示すA,B1〜B9,C1〜C9を付加した印刷画像を表す印刷データを生成し、この印刷データをプリンター200に送信して、色選択用カラーチャート印刷制御処理を終了させる。各階層のパッチデータには、第一階層パッチデータ、第二階層パッチデータ、階層レベルLeが3以上である場合の第三階層パッチデータ、階層レベルLeが4である場合の第四階層パッチデータが含まれる。各階層のパッチデータは、Lab値で表されている。そこで、ホスト装置100は、図7で示したプロファイル500のB2Aテーブル502を参照して、各階層のパッチデータを表すLab値をCMYK値に変換し、CMYK値に基づいて各パッチ群及び識別情報が生成される印刷データを生成してプリンター200に送信すればよい。

0088

ホスト装置100からの印刷データを受信したプリンター200は、印刷データに基づいて各階層の区別されたパッチ群を識別情報とともに被印刷物ME1上に形成する。
ここで、プリンター200は、印刷データのうち第一階層パッチデータに対応するデータに基づいて、色彩中心値(L0,a0,b0)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z1=(N1)1/3のカラーパッチが第一の色差間隔ΔE1で並んだ第一階層パッチ群A(図1等参照)を生成する。
また、プリンター200は、印刷データのうち第二階層パッチデータに対応するデータに基づいて、パッチ群Aに含まれるカラーパッチの色彩値(L1,a1,b1)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z2=(N2)1/3のカラーパッチが第二の色差間隔ΔE2で並んだ各第二階層パッチ群(図1等参照)を区別して生成する。上述した不等式(4)〜(6)により、各第二階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値に範囲に重複部分は無い。

0089

階層レベルLeが3以上である場合、プリンター200は、印刷データのうち第三階層パッチデータに対応するデータに基づいて、第二階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L2,a2,b2)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z3=(N3)1/3のカラーパッチが第三の色差間隔ΔE3で並んだ各第三階層パッチ群(図3等参照)を区別して生成する。上述した不等式(7)〜(9)により、各第三階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値に範囲に重複部分は無い。
階層レベルLeが4である場合、プリンター200は、印刷データのうち第四階層パッチデータに対応するデータに基づいて、第三階層パッチ群に含まれるカラーパッチの色彩値(L3,a3,b3)を中心に、L軸方向とa軸方向とb軸方向とへ軸方向パッチ数Z4=(N4)1/3のカラーパッチが第四の色差間隔ΔE4で並んだ各第四階層パッチ群を区別して生成する。上述した不等式(10)〜(12)により、各第四階層パッチ群に含まれる複数のカラーパッチがとり得る色彩値に範囲に重複部分は無い。
以上説明したようにして、色選択用カラーチャートCH0が生成される。

0090

尚、パッチ群を第五階層以上形成する場合、ホスト装置100は、S160〜S170と同様の処理を階層数分、S170とS180との間で行えばよい。
また、パッチ群を最大で第三階層まで形成する場合、色選択用カラーチャート印刷制御処理からS160〜S170の処理を省略すればよい。
さらに、パッチ群を第二階層までにする場合、色選択用カラーチャート印刷制御処理からS140〜S170の処理を省略すればよい。

0091

得られた色選択用カラーチャートCH0からは、図6で示した測色装置120を用いて各カラーパッチP0を測色することにより各カラーパッチP0の色彩値が取得される。色差間隔ΔE1,ΔE2,ΔE3,ΔE4の計算には、ΔE00、ΔE*94、ΔE*ab、等のうちいずれか一つの色差式が用いられる。色差式としてΔE00が用いられる場合、色選択用カラーチャートCH0に含まれるパッチ群のカラーパッチの色差間隔を特定するため常にΔE00が用いられる。色差式としてΔE*94が用いられる場合、色選択用カラーチャートCH0に含まれるパッチ群のカラーパッチの色差間隔を特定するため常にΔE*94が用いられる。色差式としてΔE*abが用いられる場合、色選択用カラーチャートCH0に含まれるパッチ群のカラーパッチの色差間隔を特定するため常にΔE*abが用いられる。

0092

(6)カラーパッチ探索処理の具体例:
得られた色選択用カラーチャートCH0は、目標色に合ったカラーパッチの選択のために使用される。
図10は、図6で示したホスト装置100で行われるカラーパッチ探索処理を例示している。

0093

カラーパッチ探索処理が開始されると、ホスト装置100は、S202において、測色ガイド画面を表示装置130に表示させる。図11は、測色ガイド画面800を例示している。S202の段階では、測色ガイド画面800には、初期画面として光源選択欄811と色差式選択欄812と測色開始ボタン813が設けられているものとする。

0094

ホスト装置100は、S204において、測色光源と色差式の設定を受け付ける。光源選択欄811において、ホスト装置100は、D50光源、D65光源、F2光源、といった複数の光源から測色時に使用する光源の設定を入力装置115により受け付ける処理を行う。色差式選択欄812において、ホスト装置100は、図11においてΔE00と示されているΔE00、図11においてΔE94と示されているΔE*94、図11においてΔE76と示されているΔE*ab、といった複数の色差式から色差の計算に使用する色差式の設定を入力装置115により受け付ける処理を行う。ホスト装置100は、入力装置115による測色開始ボタン813への操作を受け付けると、処理をS206に進める。

0095

ホスト装置100は、S206において、第一階層パッチ群Aの測色指示を測色ガイド画面800において表示装置130に表示させる。例えば、ホスト装置100は、図11に示す要素821〜825を第一階層の測色ガイド画面として表示装置130に表示させる処理を行えばよい。図11に示す第一階層の測色ガイド画面には、第一階層パッチ群Aに対応する模擬パッチ群821、測色順表示欄822、ターゲット色彩値表示欄823、色差表示欄824、及び、次ボタン825が設けられている。模擬パッチ群821には、第一階層パッチ群Aに含まれる複数のカラーパッチの測色順が矢印で示されている。測色順表示欄822には、測色装置120により第一階層パッチ群Aの各カラーパッチの測色を順番に行うことを促す指示が示されている。ターゲット色彩値表示欄823には、目標の色彩値、例えば、色彩中心値(L0,a0,b0)が示されている。色差表示欄824には、第一階層パッチ群Aのカラーパッチの測色値と目標の色彩値との色差を表示するための欄である。

0096

ユーザーが測色順表示欄822の指示に従って測色装置120により第一階層パッチ群Aの各カラーパッチの測色を順番に行うと、ホスト装置100は、S208の処理を行う。ホスト装置100は、S208において、第一階層パッチ群Aの各カラーパッチの測色値を取得し、色差式選択欄812において設定された色差式に従って、各カラーパッチの測色値と基準の測色値との色差ΔEp1を算出し、色差表示欄824に表示させる。第一階層パッチ群Aの全カラーパッチの測色値が取得された後、ホスト装置100は、模擬パッチ群821の中から色差ΔEp1が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチを残りの模擬パッチから区別するように表示させる。図11では、色差ΔEp1が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチが太線で囲まれた模擬パッチとして示されている。この状態で、ホスト装置100は、入力装置115による次ボタン825への操作を受け付けると、処理をS210に進める。

0097

ホスト装置100は、S210において、区別された複数の第二階層パッチ群のうち色差ΔEp1が最小となったカラーパッチに対応付けられた第二階層パッチ群の測色指示を測色ガイド画面800において表示装置130に表示させる。例えば、ホスト装置100は、図12に示す要素831〜835を第二階層の測色ガイド画面として表示装置130に表示させる処理を行えばよい。図12は、図1で示した第一階層パッチ群Aから符号P2が付されたカラーパッチが色差ΔEp1の最小値となった場合に対応する第二階層パッチ群B6の各カラーパッチの測色を行うことを促す内容の測色ガイド画面800が示されている。図12に示す第二階層の測色ガイド画面800には、第二階層パッチ群B6に対応する模擬パッチ群831、測色順表示欄832、ターゲット色彩値表示欄833、色差表示欄834、及び、次ボタン835が設けられている。模擬パッチ群831には、第二階層パッチ群B6に含まれる複数のカラーパッチの測色順が矢印で示されている。測色順表示欄832には、測色装置120により第二階層パッチ群B6の各カラーパッチの測色を順番に行うことを促す指示が示されている。ターゲット色彩値表示欄833には、目標の色彩値が示されている。色差表示欄834には、第二階層パッチ群B6のカラーパッチの測色値と目標の色彩値との色差を表示するための欄である。

0098

ユーザーが測色順表示欄832の指示に従って測色装置120により第二階層パッチ群B6の各カラーパッチの測色を順番に行うと、ホスト装置100は、S212の処理を行う。ホスト装置100は、S212において、第二階層パッチ群B6の各カラーパッチの測色値を取得し、図11の色差式選択欄812において設定された色差式に従って、各カラーパッチの測色値と基準の測色値との色差ΔEp2を算出し、色差表示欄834に表示させる。第二階層パッチ群B6の全カラーパッチの測色値が取得された後、ホスト装置100は、模擬パッチ群831の中から色差ΔEp2が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチを残りの模擬パッチから区別するように表示させる。図12では、色差ΔEp2が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチが太線で囲まれた模擬パッチとして示されている。

0099

その後、ホスト装置100は、S214において、階層レベルLeが3以上であるか否かに応じて処理を分岐させる。Le<3である場合、第三階層以降のパッチ群が無いので、ホスト装置100は、処理をS226に進める。

0100

階層レベルLeが3以上である場合、ホスト装置100は、入力装置115による次ボタン835への操作を受け付けると、処理をS216に進める。
ホスト装置100は、S216において、区別された複数の第三階層パッチ群のうち色差ΔEp2が最小となったカラーパッチに対応付けられた第三階層パッチ群の測色指示を測色ガイド画面800において表示装置130に表示させる。例えば、ホスト装置100は、図13に示す要素841〜845を第三階層の測色ガイド画面として表示装置130に表示させる処理を行えばよい。図13は、第二階層パッチ群B6から中央のカラーパッチが色差ΔEp2の最小値となった場合に対応する第三階層パッチ群C5の各カラーパッチの測色を行うことを促す内容の測色ガイド画面800が示されている。図13に示す第三階層の測色ガイド画面800には、第三階層パッチ群C5に対応する模擬パッチ群841、測色順表示欄842、ターゲット色彩値表示欄843、及び、色差表示欄844が設けられている。模擬パッチ群841には、第三階層パッチ群C5に含まれる複数のカラーパッチの測色順が矢印で示されている。測色順表示欄842には、測色装置120により第三階層パッチ群C5の各カラーパッチの測色を順番に行うことを促す指示が示されている。ターゲット色彩値表示欄843には、目標の色彩値が示されている。色差表示欄844には、第三階層パッチ群C5のカラーパッチの測色値と目標の色彩値との色差を表示するための欄である。

0101

尚、図13に示す測色ガイド画面800は、階層レベルLeが3である場合の画面であり、探索結果表示欄845を有している。階層レベルLeが4以上である場合、測色ガイド画面800には、探索結果表示欄845の代わりに次ボタンが示されることになる。

0102

ユーザーが測色順表示欄842の指示に従って測色装置120により第三階層パッチ群C5の各カラーパッチの測色を順番に行うと、ホスト装置100は、S218の処理を行う。ホスト装置100は、S218において、第三階層パッチ群C5の各カラーパッチの測色値を取得し、図11の色差式選択欄812において設定された色差式に従って、各カラーパッチの測色値と基準の測色値との色差ΔEp3を算出し、色差表示欄844に表示させる。第三階層パッチ群C5の全カラーパッチの測色値が取得された後、ホスト装置100は、模擬パッチ群841の中から色差ΔEp3が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチを残りの模擬パッチから区別するように表示させる。図13では、色差ΔEp3が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチが太線で囲まれた模擬パッチとして示されている。

0103

その後、ホスト装置100は、S220において、階層レベルLeが4であるか否かに応じて処理を分岐させる。Le=4でない場合、第四階層のパッチ群が無いので、ホスト装置100は、処理をS226に進める。

0104

階層レベルLeが4である場合、ホスト装置100は、入力装置115による次ボタンへの操作を受け付けると、処理をS222に進める。
ホスト装置100は、S222において、区別された複数の第四階層パッチ群のうち色差ΔEp3が最小となったカラーパッチに対応付けられた第四階層パッチ群の測色指示を測色ガイド画面において表示装置130に表示させる。図示していないが、図13に示す第三階層の測色ガイド画面に類似する画面を第四階層の測色ガイド画面にすることができる。

0105

ユーザーが測色順表示欄の指示に従って測色装置120により第四階層パッチ群の各カラーパッチの測色を順番に行うと、ホスト装置100は、S224の処理を行う。ホスト装置100は、S224において、第四階層パッチ群の各カラーパッチの測色値を取得し、図11の色差式選択欄812において設定された色差式に従って、各カラーパッチの測色値と基準の測色値との色差ΔEp4を算出し、色差表示欄に表示させる。第四階層パッチ群の全カラーパッチの測色値が取得された後、ホスト装置100は、模擬パッチ群の中から色差ΔEp4が最小となったカラーパッチに対応する模擬パッチを残りの模擬パッチから区別するように表示させる。

0106

その後、ホスト装置100は、S226において、基準の測色値との色差が最小となったカラーパッチのCMYK値を取得する。色選択用カラーチャートCH0を生成するため各カラーパッチのCMYK値が求められているので、ホスト装置100は、基準の測色値との色差が最小となったカラーパッチを生成するためのCMYK値を取得すればよい。ここで、階層レベルLeが2である場合には色差ΔEp2が最小となったカラーパッチのCMYK値が取得され、階層レベルLeが3である場合には色差ΔEp3が最小となったカラーパッチのCMYK値が取得され、階層レベルLeが4である場合には色差ΔEp4が最小となったカラーパッチのCMYK値が取得される。基準の測色値との色差が最小となったカラーパッチは、目標色に最も近い色のカラーパッチである。

0107

以上により、カラーパッチ探索処理が終了する。
尚、第五階層以上のパッチ群が存在する可能性がある場合、ホスト装置100は、S220〜S224と同様の処理を階層数分、S224とS226との間で行えばよい。
また、パッチ群が最大で第三階層に限定される場合、カラーパッチ探索処理からS220〜S224の処理を省略すればよい。
さらに、パッチ群が第二階層に限定される場合、カラーパッチ探索処理からS214〜S224の処理を省略すればよい。

0108

基準の測色値との色差が最小となったカラーパッチのCMYK値は、例えば、図7で示したプロファイル500のB2Aテーブル502のスポット調整に利用することができる。

0109

図14は、調整点Pのスポット調整を模式的に例示している。図14に示すスポット調整は、プロファイル500に格納されているB2Aテーブル502において調整点Pの座標値(Lp,ap,bp)に対応付けられているCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)を変更する様子を示している。調整点Pの座標値(Lp,ap,bp)は、例えば、上述した基準の色彩値である色彩中心値(L0,a0,b0)となる。ここで、基準の測色値との色差が最小となったカラーパッチのCMYK値を(Cq,Mq,Yq,Kq)とする。調整点Pの座標値(Lp,ap,bp)に対して調整前のCMYK値(Cp,Mp,Yp,Kp)の代わりにCMYK値(Cq,Mq,Yq,Kq)が対応付けられるようにB2Aテーブル502が調整されることになる。調整点Pが複数ある場合、各調整点Pについて変更後のCMYK値が対応付けられるようにB2Aテーブル502が調整される。Lab色空間において調整点Pの周囲に対応付けられるCMYK値は、スムージング処理により、例えば、調整点Pからの距離に応じた割合で変更される。調整後のB2Aテーブル502は、プロファイル500に格納される。

0110

尚、プロファイル500に格納されているA2Bテーブル501に対して、調整後のB2Aテーブル502に基づいてLab値を変更する調整を行うことが可能である。調整後のA2Bテーブル501は、プロファイル500に格納される。

0111

以上説明したように、本具体例の色選択用カラーチャートCH0は、複数のパッチ群が区別されて階層的に配置され、階層が深くなる毎にパッチ群のカラーパッチの色差間隔が狭くなっている。例えば、図1,2Aで示したカラーチャートCH1において、比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第一カラーパッチP1が目標色に近いとして選択されたとする。この場合、第一カラーパッチP1の色彩値を含む第一範囲301において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第二パッチ群G2から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。また、比較的広い第一の色差間隔ΔE1の第一パッチ群G1から第二カラーパッチP2が目標色に近いとして選択されたとする。この場合、第二カラーパッチP2の色彩値を含む第二範囲302において比較的狭い第二の色差間隔ΔE2の第三パッチ群G3から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。

0112

また、図3,4で示したカラーチャートCH2において、比較的広い第二の色差間隔ΔE2の第二パッチ群G2から第三カラーパッチP3が目標色に近いとして選択されたとする。この場合、第三カラーパッチP3の色彩値を含む第三範囲303において比較的狭い第三の色差間隔ΔE3の第四パッチ群G4から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。また、比較的広い第二の色差間隔ΔE2の第二パッチ群G2から第四カラーパッチP4が目標色に近いとして選択されたとする。この場合、第四カラーパッチP4の色彩値を含む第四範囲304において比較的狭い第三の色差間隔ΔE4の第五パッチ群G5から更に目標色に近いカラーパッチを選択することができる。

0113

以上の例のように、区別された複数のパッチ群が階層化されているので、パッチ群の階層を辿ることにより目標色に合ったカラーパッチを探し出すまでに調べるカラーパッチの数が少なくて済む。従って、本具体例は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させることができる。
また、本具体例は、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる色選択用カラーチャートの生成方法、生成プログラム、生成装置、といった技術も示している。

0114

(7)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、出力デバイスは、インクジェットプリンターに限定されず、色材としてトナーを使用するレーザープリンターといった電子写真方式のプリンター、3次元プリンター、等でもよい。
画像を形成する色材の種類は、C,M,Y,Kに限定されず、C,M,Y,Kに加えて、Lc、Lm、DY、Orすなわちオレンジ、Grすなわちグリーン、Lk、画質上用の無着色の色材、等を含んでもよい。

0115

上述した処理は、順番を入れ替えたり、一部を省略したり、別の処理を付加したりする等、適宜、変更可能である。例えば、図8の処理において、第二階層パッチデータを生成するS130の処理は、第一階層パッチデータを生成するS120の処理の前に行うことが可能である。
上述した実施形態ではホスト装置100が上述した処理を行ったが、この例に本技術は限定されない。例えば、測色装置120が上述した処理を行うことが可能である。この場合、測色装置120は、ホスト装置100に接続されている必要がなく、スタンドアロン使用可能である。

0116

上述したパッチ群同士の区別は、パッチ群内のカラーパッチ間の隙間よりも広い隙間に限定されない。例えば、正方形といった枠、角を丸くした四角形、閉曲線、といった閉じた図形でパッチ群を囲んで区別することも可能である。
また、上述した実施形態では各カラーパッチを測色装置により測色することにより目標色に最も近いカラーパッチが探索されたが、この例に本技術は限定されない。例えば、ホスト装置100は、色選択用カラーチャートCH0の各カラーパッチを目視したユーザーから目標色に合ったカラーパッチの選択を入力装置115により受け付け、選択を受け付けたカラーパッチのCMYK値を取得してもよい。

0117

(8)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、目標色に合ったカラーパッチを探す作業を軽減させる技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。

0118

100…ホスト装置、120…測色装置、130…表示装置、200…プリンター、301…第一範囲、302…第二範囲、303…第三範囲、304…第四範囲、310…重複範囲、500…プロファイル、710…色彩中心値入力欄、800…測色ガイド画面、CH0,CH1,CH2,CH3…カラーチャート、CL1,CL2…隙間、CS1…CMYK色空間、CS2…Lab色空間、D1…第一方向、D2…第二方向、G1…第一パッチ群、G2…第二パッチ群、G3…第三パッチ群、G4…第四パッチ群、G5…第五パッチ群、P0…カラーパッチ、P1…第一カラーパッチ、P2…第二カラーパッチ、P3…第三カラーパッチ、P4…第四カラーパッチ、PR0…色選択用カラーチャート生成プログラム、ST1…基準色彩値取得工程、ST2…色差受付工程、ST3…階層数受付工程、ST10…カラーチャート生成工程、ST11…第一パッチ群生成工程、ST12…第二パッチ群生成工程、ST13…第三パッチ群生成工程、ST14…第四パッチ群生成工程、ST15…第五パッチ群生成工程。

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