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技術 キャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法

出願人 パナソニックIPマネジメント株式会社
発明者 小林広紀河口悟史河野一男
出願日 2018年9月20日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-175514
公開日 2020年3月26日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-047802
状態 未査定
技術分野
  • -
主要キーワード 圧縮バネ部材 テープガイド溝 嵌入空間 挟着部材 抜き差し動作 先鋭形 剥離刃 先端処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (10)

課題

キャリアテープの先端部の第1番目部品ポケット内に存在する部品簡易な作業で効率よく除去することができるキャリアテープの先端処理治具およびキャリアテープのセット方法を提供することを目的とする。

解決手段

キャリアテープ9の先端部分に対して、最先端の部品Pを除去する処理を行うために用いらるキャリアテープの先端処理用治具40を、キャリアテープ9の先端部分を挿入する挿入部43と、複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去するカッタ47と、挿入部43に挿入されたキャリアテープ9の先端部分をカッタ47に対して所定位置位置決めする位置決め部としての位置決め凸部41gと、カッタ47をキャリアテープ9の方向へ付勢する付勢部としてのU字板バネ部材51を有する構成とする。

概要

背景

部品実装装置における部品供給装置として、新たに補給されるキャリアテープを既装着のキャリアテープとつなぎ合わせるスプライシングを行うことなく供給する、いわゆるオートロード方式のテープフィーダが用いられるようになっている。このオートロード方式では、キャリアテープにおいてベーステープに形成されて部品収納する部品ポケットを覆うカバーテープを、人手による操作を要することなく自動的に剥離することにより、部品吸着位置において部品を露呈させる。

このカバーテープの剥離は、部品吸着位置の上流側に配置された剥離刃刃先をベーステープとカバーテープとの界面に進入させてカバーテープを捲りあげることによって行われる。このような処理を不具合なく実行するためには、補給されるキャリアテープの先端部が剥離刃の刃先を正しく進入させるのに適した状態で切り揃えられていることが求められる。このため、従来よりキャリアテープの先端部を剥離刃による剥離に適した状態にする先端処理を行うための先端処理用治具が提案されている(例えば特許文献1参照)。

この特許文献例に示す先行技術例では、キャリアテープの先端部を切断するテープ切断治具において、キャリアテープの断面をカバーテープ側に凸の曲面形状に成形する曲面部を設けている。これにより、キャリアテープの先端部を挟んで切断する際に、テープ端面近傍を曲面にする成形処理を同時に行うことができる。

概要

キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内に存在する部品を簡易な作業で効率よく除去することができるキャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法を提供することを目的とする。キャリアテープ9の先端部分に対して、最先端の部品Pを除去する処理を行うために用いらるキャリアテープの先端処理用治具40を、キャリアテープ9の先端部分を挿入する挿入部43と、複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去するカッタ47と、挿入部43に挿入されたキャリアテープ9の先端部分をカッタ47に対して所定位置位置決めする位置決め部としての位置決め凸部41gと、カッタ47をキャリアテープ9の方向へ付勢する付勢部としてのU字板バネ部材51を有する構成とする。

目的

本発明は、キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内に存在する部品を簡易な作業で効率よく除去することができるキャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法を提供する

効果

実績

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牽制数
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請求項1

部品収納する複数の部品ポケットが設けられたベーステープと、前記ベーステープの上下両面にそれぞれ前記部品ポケットを覆って貼着されたカバーテープおよびボトムテープと、を有するキャリアテープの先端部分に対して所定の処理を行うために用いられるキャリアテープの先端処理治具であって、前記キャリアテープの先端部分を挿入する挿入部と、前記複数の部品ポケットのうち、少なくとも前記キャリアテープの最先端にある前記部品ポケットを覆う前記ボトムテープを前記ベーステープから除去するカッタと、前記挿入部に挿入された前記キャリアテープの先端部分を前記カッタに対して所定位置位置決めする位置決め部と、前記カッタを前記キャリアテープの方向へ付勢する付勢部と、を有する、キャリアテープの先端処理用治具。

請求項2

請求項1に記載のキャリアテープの先端処理用治具であって、前記位置決め部は、前記キャリアテープの最先端にある前記部品ポケットが前記カッタによる前記ボトムテープの除去可能範囲内に位置するように前記キャリアテープの先端部分を位置決めする、キャリアテープの先端処理用治具。

請求項3

請求項1または2のいずれかに記載のキャリアテープの先端処理用治具であって、前記付勢部は弾性体である、キャリアテープの先端処理用治具。

請求項4

請求項1から3のいずれかに記載のキャリアテープの先端処理用治具であって、さらに、前記カッタによって除去された前記ボトムテープおよび前記部品ポケットに収納されていた部品を収容する収容部を備えた、キャリアテープの先端処理用治具。

請求項5

請求項1から4のいずれかに記載のキャリアテープの先端処理用治具であって、さらに、前記キャリアテープを挿入する方向を表示する表示部を備える、キャリアテープの先端処理用治具。

請求項6

部品を収納する複数の部品ポケットが設けられたベーステープと、前記ベーステープの上下両面にそれぞれ前記部品ポケットを覆って貼着されたカバーテープおよびボトムテープと、を有するキャリアテープを部品供給装置へセットする、キャリアテープのセット方法であって、前記複数の部品ポケットのうち、少なくとも前記キャリアテープの最先端にある前記部品ポケットを覆うボトムテープを前記ベーステープから除去して当該部品ポケットに収納されていた前記部品を取り除き、前記部品が取り除かれた前記キャリアテープを前記部品供給装置へセットする、キャリアテープのセット方法。

技術分野

0001

本発明はオートロード方式のテープフィーダに用いられるキャリアテープ先端処理を行うキャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法に関する。

背景技術

0002

部品実装装置における部品供給装置として、新たに補給されるキャリアテープを既装着のキャリアテープとつなぎ合わせるスプライシングを行うことなく供給する、いわゆるオートロード方式のテープフィーダが用いられるようになっている。このオートロード方式では、キャリアテープにおいてベーステープに形成されて部品収納する部品ポケットを覆うカバーテープを、人手による操作を要することなく自動的に剥離することにより、部品吸着位置において部品を露呈させる。

0003

このカバーテープの剥離は、部品吸着位置の上流側に配置された剥離刃刃先をベーステープとカバーテープとの界面に進入させてカバーテープを捲りあげることによって行われる。このような処理を不具合なく実行するためには、補給されるキャリアテープの先端部が剥離刃の刃先を正しく進入させるのに適した状態で切り揃えられていることが求められる。このため、従来よりキャリアテープの先端部を剥離刃による剥離に適した状態にする先端処理を行うための先端処理用治具が提案されている(例えば特許文献1参照)。

0004

この特許文献例に示す先行技術例では、キャリアテープの先端部を切断するテープ切断治具において、キャリアテープの断面をカバーテープ側に凸の曲面形状に成形する曲面部を設けている。これにより、キャリアテープの先端部を挟んで切断する際に、テープ端面近傍を曲面にする成形処理を同時に行うことができる。

先行技術

0005

特開2016−36003号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで補給されるキャリアテープの態様は種々であり、必ずしも部品サプライヤから供給されたままの新品部品であるとは限らず、途中まで使用されて一旦取り外された後に再度使用される中途使用部品を用いる場合がある。この場合には、キャリアテープは部品が取り出されて空になった部品ポケットの上流側の直近位置で切断された状態となっている。そして残部品が収納された中途使用テープでは、キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケットから部品が収納された状態にある。

0007

このような状態の中途使用テープを前述のオートロード方式のテープフィーダにそのまま供給すると、以下に述べるような不具合を生じる、すなわちカバーテープの剥離刃は、ベーステープからカバーテープを剥離し始める際に先端部がベーステープの第1番目の部品ポケットに入り込みやすい。このため、第1番目の部品ポケットに収納されている最初の部品と剥離刃が接触する事態が発生して剥離刃の損耗高頻度で生じる。この結果通常使用状態を想定した部品寿命よりも短時間で剥離刃の損耗が進み、テープフィーダの効率的な運用を妨げる結果となる。

0008

このような不都合は、中途使用部品においてキャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内の部品をあらかじめ除去しておくことによって回避することができる。しかしながら、前述の特許文献例を含め従来技術では、このような状態で存在する部品ポケット内の部品を、簡易な作業で効率よく且つ剥離刃によるカバーテープの剥離を阻害しないような形態で取り出す技術は開示されていなかった。

0009

そこで本発明は、キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内に存在する部品を簡易な作業で効率よく除去することができるキャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明のキャリアテープの先端処理用治具は、部品を収納する複数の部品ポケットが設けられたベーステープと、前記ベーステープの上下両面にそれぞれ前記部品ポケットを覆って貼着されたカバーテープおよびボトムテープと、を有するキャリアテープの先端部分に対して所定の処理を行うために用いられるキャリアテープの先端処理用治具であって、前記キャリアテープの先端部分を挿入する挿入部と、前記複数の部品ポケットのうち、少なくとも前記キャリアテープの最先端にある前記部品ポケットを覆う前記ボトムテープを前記ベーステープから除去するカッタと、前記挿入部に挿入された前記キャリアテープの先端部分を前記カッタに対して所定位置位置決めする位置決め部と、前記カッタを前記キャリアテープの方向へ付勢する付勢部と、を有する。

0011

本発明のキャリアテープのセット方法は、部品を収納する複数の部品ポケットが設けられたベーステープと、前記ベーステープの上下両面にそれぞれ前記部品ポケットを覆って貼着されたカバーテープおよびボトムテープと、を有するキャリアテープを部品供給装置へセットする、キャリアテープのセット方法であって、前記複数の部品ポケットのうち、少なくとも前記キャリアテープの最先端にある前記部品ポケットを覆うボトムテープを前記ベーステープから除去して当該部品ポケットに収納されていた前記部品を取り除き、前記部品が取り除かれた前記キャリアテープを前記部品供給装置へセットする。

発明の効果

0012

本発明によれば、キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内に存在する部品を簡易な作業で効率よく除去することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施の形態における部品実装装置の構成説明図
本発明の一実施の形態における部品供給装置の構成説明図
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具の処理対象となるキャリアテープの構成説明図
本発明の一実施の形態における部品供給装置によるテープ剥離の説明図
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具の斜視図
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具の内部構造を示す断面図
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具の機能説明
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具による部品除去の工程説明図
本発明の一実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具による部品除去の工程説明図

実施例

0014

次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。先ず図1を参照して、本実施の形態のキャリアテープの先端処理用治具が使用される部品実装装置1の構成について説明する。部品実装装置1は基板に部品を実装した実装基板を製造する機能を有している。図1において基台1aの上面には基板搬送機構2が配置されており、基板搬送機構2は作業対象の基板3を基板搬送方向であるX方向に搬送して実装作業位置に位置決めする。基台1aの上方には、実装ヘッド5がヘッド移動機構(図示省略)によって水平移動自在に配置されている。基板搬送機構2および実装ヘッド5の動作は、制御部10によって制御される。

0015

基台1aの外側には部品供給部4が配置されており、部品供給部4には複数の部品供給装置であるテープフィーダ7が装着された台車6がセットされている。テープフィーダ7は、供給リール8に巻回収納されたキャリアテープ9を引き出してテープ送りすることにより、実装ヘッド5による部品取り出し位置に部品を供給する。実装ヘッド5によって取り出された部品は、基板搬送機構2の実装作業位置に位置決めされた基板3に実装される。部品が取り出された後のキャリアテープ9は排出シュート11によって下方に導かれ、裁断部11aによって裁断された後に回収箱12に収納される。

0016

次に図2を参照して、テープフィーダ7の構成および機能を説明する。テープフィーダ7は、以下の要素が設けられた本体部7aの下面に、台車6のフィーダベースに装着するための装着部7bを設けた構成となっている。本体部7aの内部には、供給リール8から引き出されてテープフィーダ7に取り込まれたキャリアテープ9を案内するテープ走行路20が設けられている。

0017

テープ走行路20は、テープフィーダ7におけるテープ送り方向の上流側(図2において左側)に開口した挿入口20aから、テープ送り方向の下流側(図2において右側)に開口した排出口20bまで連通して設けられている。テープ走行路20において排出口20bの上流側の手前には、実装ヘッド5によって部品が取り出される部品取り出し位置20cが設定されている。

0018

部品実装作業を継続して実行する過程では、1つの供給リール8の収納分を単位ロットとする複数のキャリアテープ9が、挿入口20aから順次挿入されてテープフィーダ7に供給される。本実施の形態では、このようにして挿入口20aから挿入されてテープフィーダ7に供給される複数のキャリアテープ9のうち、相前後して送られる2つのキャリアテープ9、すなわち先行テープおよび後続テープを相互に接続するスプライシングを実行することなく、それぞれ単独で順次挿入口20aから挿入してテープフィーダ7に供給する、いわゆるオートローディング方式を採用している。この方式では、挿入口20aにすでに挿入された先行テープに重ねて後続テープが挿入され、先行テープによる部品供給が完了すると後続テープによる部品供給が自動的に開始されるようになっている。

0019

図2において、テープ走行路20における下流側および上流側には、それぞれ第1のテープ送り機構21、第2のテープ送り機構23が設けられている。第2のテープ送り機構23は、挿入口20aから挿入されたキャリアテープ9を下流側にテープ送りして、第1のテープ送り機構21に送る。第1のテープ送り機構21は、送られたキャリアテープ9を実装ヘッド5による取り出しのために部品取り出し位置20cにピッチ送りする。第1のテープ送り機構21の上面には、部品取り出し位置20cに対応してテープカバー22(図4参照)が設けられている。

0020

第2のテープ送り機構23の下面側に位置するテープ走行路20には、テープ押さえ機構24、テープストッパ機構25が配置されている。挿入口20aより挿入された後続テープは、テープ押さえ機構24によって押しつけられて第2のテープ送り機構23と係合し、第2のテープ送り機構23によるテープ送りが可能な状態となる。テープストッパ機構25は、先行テープの下流側への移動を許容し、後続テープの下流側への移動をストッパによって一時的に停止させる。

0021

さらに、テープ走行路20には下流側から、テープ走行路20におけるテープフィーダ7の有無を検知する第1のセンサS1、第2のセンサS2、第3のセンサS3が配置されている。また本体部7aにはフィーダ制御部26が設けられている。第1のセンサS1は第1のテープ送り機構21の上流側に位置しており、第2のセンサS2は第2のテープ送り機構23の下流側であって第1のセンサS1よりも上流側に位置している。第3のセンサS3は、テープストッパ機構25における後続テープの停止を検知可能な位置にある。

0022

第1のセンサS1、第2のセンサS2、第3のセンサS3による検出結果は、フィーダ制御部26に送られる。これらの検出結果に基づいて、フィーダ制御部26が第1のテープ送り機構21、第2のテープ送り機構23、テープ押さえ機構24およびテープストッパ機構25を制御することにより、テープフィーダ7における先行テープと後続テープのテープ送り動作を所定の制御パターンで制御する。これにより、前述のオートローディング方式によるテープ送りが実行される。

0023

ここで図3を参照して、テープフィーダ7による部品供給の対象となるキャリアテープ9の構成を説明する。図3(a)に示すように、キャリアテープ9の本体を構成するベーステープ9aには部品Pを収納する複数の部品ポケット9eおよびキャリアテープ9の搬送時にスプロケットピン契合する送り孔9dが、所定ピッチで設けられている。図3(b)に記載された図3(a)におけるA−A断面に示すように、ベーステープ9aの上下両面には、それぞれ部品ポケット9eを覆ってカバーテープ9cおよびボトムテープ9bが貼着されている。これにより、供給対象の部品Pは部品ポケット9e内に封止状態収納保持される。

0024

図3(c)は、前述のオートロード方式のテープ供給形態を適用するに際し、先端部分に対して所定の先端処理が行われたキャリアテープ9*を示している。ここに示す先端処理は、未使用の供給リール8から新たなキャリアテープ9を取り出すのではなく、使用中断状態から再度使用途中のキャリアテープ9を引き出してテープフィーダ7に挿入する場合に適用されるものである。

0025

すなわち、新たなキャリアテープ9の場合には、キャリアテープ9の先端部には部品Pが収納されていない空の部品ポケット9eが存在する。これに対し、使用中断状態から再使用を開始する状態のキャリアテープ9においては、キャリアテープ9の先端部9fに隣接して、部品Pを収納した部品ポケット9eが存在している。後述するように、先端部9fに隣接して部品Pが存在する場合には、図4に示す刃先部30aと部品Pが接触するおそれがある。刃先部30aと部品Pが接触すると、刃先部30aの刃が破損または変形し、その結果カバーテープ9cを正常に剥離することができない場合がある。

0026

図3(d)は、図3(c)におけるB−B断面を示している。この先端処理においては、キャリアテープ9の先端部9fに隣接する最先端の部品ポケット9e*に収納された部品Pを除去するために、図3(d)に示すように、部品ポケット9e*を覆うボトムテープ9bを剥離する。なお、ここでは最先端の部品ポケット9e*に収納された1つの部品Pのみを除去する例を示しているが、2つ以上の部品Pを除去するようにしてもよい。すなわちこの処理においては、部品Pが収納された複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去して、当該部品ポケット9e*に収納されていた部品Pを取り除くようにしている。

0027

次に図4を参照して、第1のテープ送り機構21の上面に装着されたテープカバー22(図2参照)の機能および図3にて示した先端処理の技術的意義を説明する。図4(a)、(b)に示すように、テープカバー22は矩形状の頂板部の両側端部から側板部が下方に延出した門型断面形状細長部材である。図4(a)に示すように、頂板部には部品取り出し位置20cの位置に対応して部品取り出し開口22aが形成されている。

0028

頂板部の下面側には、カバーテープ9cをベーステープ9aから捲りあげて部品Pを露出させるための剥離部材30が装着されている。剥離部材30の上流側の先端部には、先鋭形状の刃先部30aが設けられている。下流側からキャリアテープ9がテープカバー22に送り込まれると(矢印a、b参照)、キャリアテープ9の先端部が刃先部30aに到達する。

0029

図4(c)は、図3に示す先端処理が施されたキャリアテープ9*の先端部9fが刃先部30aに到達した状態を示している(矢印c)。キャリアテープ9*においては、最先端の部品ポケット9e*から予め部品Pが取り除かれている。これにより、キャリアテープ9*がさらにテープ送りされて、刃先部30aがベーステープ9aとカバーテープ9cとの界面に進入する過程において、刃先部30aが部品ポケット9e*内の部品Pに接触することがない。

0030

したがって、従来技術において使用中断状態からキャリアテープ9の再使用を開始する場合のように、先端部9fに隣接する最先端の部品ポケット9eに収納された部品Pに刃先部30aが接触して刃先部30aが損耗する不具合が発生しない。これにより、カバーテープ9cを正常に剥離することができるとともに、剥離部材30の部品損耗を抑制して部品寿命を延長することが可能となっている。

0031

以下、図3に示すキャリアテープ9の先端部分に対して所定の処理である先端処理を行うために用いられるキャリアテープの先端処理用治具40(以下、単に「先端処理用治具40」と略記する。)について説明する。まず図5は、先端処理用治具40の外観を示している。ここに示すように、先端処理用治具40は略矩形箱形状の治具本体部41を有している。

0032

治具本体部41の内部には以下に説明する各要素が収納されており、治具本体部41の側端部には側蓋部42が装着されている。側蓋部42には、キャリアテープ9の先端部分を挿入するための開口である挿入部43が設けられている。処理作業に際しては、キャリアテープ9の先端部を挿入部43に挿入して所定位置まで押し込み、次いでキャリアテープ9を引き出す抜き差し動作(矢印f)を実行する。

0033

この抜き出し動作においては、キャリアテープ9の幅方向における左右方向(矢印e)、換言すればキャリアテープ9の表裏方向を誤った状態で挿入しないように、治具本体部41の上面部41aにはキャリアテープ9の幅方向における正しい左右方向(矢印d)を視覚的に示す挿入方向指示プレート45が設けられている。すなわち挿入方向指示プレート45は、キャリアテープ9を挿入部43に挿入する方向を表示する表示部となっている。

0034

治具本体部41には、上面部41aの略半分を覆う上面蓋部44が着脱自在に設けられている。上面蓋部44は、治具本体部41の内部の点検などの保守作業のほか、先端処理においてベーステープ9aから剥離されたカバーテープ9cや最先端の部品ポケット9eから除去された部品Pなどの廃棄対象物を治具本体部41から排出するために用いられる。

0035

次に図6を参照して、先端処理用治具40の内部構造を説明する。図6(a)は、図5におけるC−C断面を示しており、図6(b)は、図6(a)におけるD−D断面をそれぞれ示している。なおここでは、作業者図5に示す抜き差し動作を行う側を後方とし、その反対側を前方と定義している。図6(a)において、上面蓋部44の下側には、前方が前端部41dによって閉止された空隙部44aが形成されている。空隙部44aは、上述の廃棄対象物を収容する機能を有しており、以下に説明するカッタ47によって除去されたボトムテープ9bおよび部品ポケット9eに収納されていた部品Pを収容する収容部として機能している(図9参照)。

0036

図6(a)、(b)において、治具本体部41の上面部41a、底面部41b、側面部41cに囲まれた空間は、カッタ47を保持するカッタ保持部46を収納するカッタ保持部収納空間41hとなっている。カッタ47は、処理対象のキャリアテープ9のベーステープ9aから部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bを剥離するために用いられる。すなわちカッタ47は、複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去する。ここではカッタ47として市販のカッタブレードを用いている。

0037

カッタ保持部46には、カッタ47が刃先47aを前方の斜め下方に向けた姿勢で装着されるカッタ装着部46aおよびカッタ装着部46aの両側に結合された保持ブラケット46bが設けられている。保持ブラケット46bは、側面部41cと側面空隙部41iを隔てて並列する。保持ブラケット46bの下端面は、底面部41bの上面との間に隙間が生じる形態で装着されている。これにより、カッタ保持部46に下向きの押圧力を作用させた状態において、必ずカッタ47が処理対象のキャリアテープ9に当接するようになっている。

0038

空隙部44aにおいて保持ブラケット46bと前端部41dとの間には、圧縮バネ部材50が装着されている。これにより、カッタ保持部46には後方の側蓋部42に対して押圧する付勢力が作用し、カッタ47の前方への移動が抑制されている(図7(b)も参照)。

0039

カッタ47をカッタ装着部46aと挟着部材48によって挟み込んだ状態で、挟着部材48をボルト49によって締結固定することにより、カッタ47はカッタ保持部46に位置固定された状態で保持される。このとき、カッタ47の刃先47aの位置が、以下に述べるボトムテープ9bの除去に適した位置となるように、カッタ47の位置が調整される。

0040

底面部41bの上面には、前後方向に凸状部41eが設けられており、さらに凸状部41eの上面には、キャリアテープ9をガイドするためのテープガイド溝部41fが形成されている。テープガイド溝部41fは、側蓋部42における挿入部43の位置に対応している。凸状部41eにおいて刃先47aよりも所定寸法だけ前方の位置には、位置決め凸部41gが設けられている。挿入部43を介して処理対象のキャリアテープ9を挿入することにより、キャリアテープ9はテープガイド溝部41fによってガイドされて、前方にスライドする。

0041

このキャリアテープ9のスライドにおいて、キャリアテープ9の先端部分が位置決め凸部41gに当接することにより、キャリアテープ9は所定位置で停止する。すなわち、位置決め凸部41gは、挿入部43に挿入されたキャリアテープ9の先端部分をカッタ47に対して所定位置に位置決めする位置決め部となっている。そしてこの位置決め部は、キャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eがカッタ47によるボトムテープ9bの除去可能範囲内に位置するように、キャリアテープ9の先端部分を位置決めするように、上述の所定位置が設定されている。

0042

カッタ装着部46aおよび保持ブラケット46bが一体に結合された上面には、3条の下部バネ装着溝46cが前後方向に形成されている。それぞれの下部バネ装着溝46cは前方に向かって上反りの斜面部を有しており、この斜面部の前端はカッタ保持部46の前端上縁部46dと接続している。上面部41aの下面において下部バネ装着溝46cに対向する位置には、上部バネ装着溝41kが形成されている。下部バネ装着溝46cと上部バネ装着溝41kとの間には、U字形状のU字板バネ部材51が装着されており、U字板バネ部材51の下側バネ部材51a、上側バネ部材51bは、それぞれ下部バネ装着溝46cと上部バネ装着溝41kに嵌入している。

0043

相対向する下部バネ装着溝46cと上部バネ装着溝41kとで挟まれた空間は、側蓋部42から前方に突出して設けられた押圧凸部42aがU字板バネ部材51を押圧するために嵌入する嵌入空間52(図7)を形成する。図7(a)に示すように、側蓋部42を治具本体部41に装着した状態では、まず押圧凸部42aを嵌入空間52内に嵌入させる。次いで締結ボルト53を挿通孔42bを挿通させて治具本体部41に設けられたねじ孔41mに締結する。

0044

図7(b)は、この状態における各部の力の作用状態およびカッタ47がキャリアテープ9に及ぼす押圧力を示している。すなわち、保持ブラケット46bには圧縮バネ部材50により押圧力F1が作用しており、押圧凸部42aはU字板バネ部材51を押し縮める方向の押圧力F2を作用させる。これにより、U字板バネ部材51は下側バネ部材51aによって前端上縁部46dに対して下向きの押圧力F3を作用させる。そしてこの押圧力F3がカッタ装着部46aに伝達されることにより、刃先47aはテープガイド溝部41fにあるキャリアテープ9に対して押圧力F4を作用させる。これにより、キャリアテープ9の上面にあるボトムテープ9bに刃先47aがくい込み、この状態でキャリアテープ9を引き出すことにより、ボトムテープ9bがベーステープ9aから剥離される。

0045

すなわちU字板バネ部材51は、カッタ47をキャリアテープ9の方向へ付勢する付勢部として機能している。そして本実施の形態では、この付勢部として弾性体であるU字板バネ部材51を用いるようにしている。なお、付勢部として弾性樹脂などU字板バネ部材51以外の弾性体を用いるようにしてもよく、さらには作業者が手指の力によってカッタ47をキャリアテープ9の方向へ押圧して付勢するようにしてもよい。

0046

次に、本実施の形態に示す先端処理用治具40を用いた先端処理の作業工程を、図8図9を参照して説明する。まず図8(a)に示すように、処理対象のキャリアテープ9の先端部を挿入部43に挿入し、テープガイド溝部41fに沿ってスライドさせる(矢印n)。次いで図8(b)に示すように、キャリアテープ9をさらにスライドさせ、先端部を位置決め凸部41gに当接させる。

0047

これにより、キャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eが、カッタ47によるボトムテープ9bの除去可能範囲内に位置するように、キャリアテープ9の先端部分が位置決めされる。すなわち図8(c)に示すように、最先端にある部品ポケット9eを、カッタ47の刃先47aよりも前方の位置決め凸部41gとの間に位置させる。次いでキャリアテープ9において挿入部43の外側に位置する部位を把持して引き出し、図8(d)に示すように、キャリアテープ9をカッタ47に対して後退させる(矢印o)。これにより、刃先47aより前方に位置するボトムテープ9bがベーステープ9aから掻き取られて、分離状態のボトムテープ9b*となって剥離する。これにより、最先端の部品ポケット9eのボトムテープ9bによる封止解除され、当該部品ポケット9e内の部品Pの取り出しが可能となる。

0048

図9は、このようにして封止が解除された部品Pおよびベーステープ9aから剥離されたボトムテープ9b*の回収方法について示している。まず図9(a)に示すように、図8に示す先端処理が施されたキャリアテープ9*の先頭部分を、治具本体部41内部において挿入部43に隣接した位置に設けられた部品受け部41jに位置させる。そしてこの状態で、治具本体部41を上下反転させる(矢印p)。これにより、キャリアテープ9*の先頭部分に位置してボトムテープ9bによる封止が解除する部品ポケット9eから、除去対象の部品Pが部品受け部41j内に落下する(矢印q)。これとともに、刃先47aによって掻き取られたボトムテープ9b*がカッタ47から離れて落下する(矢印r)。

0049

このようにして治具本体部41の内部で発生したボトムテープ9b*や部品Pなどの廃棄物は、カッタ保持部収納空間41h内の隙間空間、例えば保持ブラケット46bの下方の隙間空間などを介して、空隙部44a内に排出される(矢印s)。そしてこのようにして空隙部44a内に溜められたボトムテープ9b*や部品Pなどの廃棄物は、上面蓋部44を開放することにより先端処理用治具40から廃棄される。すなわち、空隙部44aは、カッタ47によって除去されたボトムテープ9b*および部品ポケット9eに収納されていた部品Pを収容する収容部として機能している。

0050

そしてこのようにして、先端処理用治具40によって先端処理がなされたキャリアテープ9*は、図1図2に示す部品供給装置であるテープフィーダ7にセットされる。すなわち本実施の形態に示す構成を有するキャリアテープ9をテープフィーダ7にセットするキャリアテープのセット方法では、まずキャリアテープ9に設けられた複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去して、当該部品ポケット9eに収納されていた部品Pを取り除く。これにより、図3(c)、(d)に示すキャリアテープ9*が準備される。

0051

次いで部品Pが取り除かれたキャリアテープ9*を、テープフィーダ7へセットする。そしてキャリアテープ9*が、テープフィーダ7において図4に示すテープカバー22に到達して、剥離部材30によってカバーテープ9cの剥離が開始される際には、キャリアテープ9*の最先端にある部品ポケット9e*には部品Pが存在しない。これにより、剥離部材30の刃先部30aがキャリアテープ9*の最先端にある部品Pに接触することによる不具合を防止することができる。

0052

上記説明したように、本実施の形態においては、部品Pを収納する複数の部品ポケット9eが設けられたベーステープ9aと、ベーステープ9aの上下両面にそれぞれ部品ポケット9eを覆って貼着されたカバーテープ9cおよびボトムテープ9bと、を有するキャリアテープ9の先端部分に対して所定の処理、すなわち最先端の部品Pを除去する処理を行うために用いらるキャリアテープの先端処理用治具40を、キャリアテープ9の先端部分を挿入する挿入部43と、複数の部品ポケット9eのうち、少なくともキャリアテープ9の最先端にある部品ポケット9eを覆うボトムテープ9bをベーステープ9aから除去するカッタ47と、挿入部43に挿入されたキャリアテープ9の先端部分をカッタ47に対して所定位置に位置決めする位置決め部としての位置決め凸部41gと、カッタ47をキャリアテープ9の方向へ付勢する付勢部としてのU字板バネ部材51を有する構成としている。これにより、キャリアテープ9の先端部の第1番目の部品ポケット9e内に存在する部品Pを簡易な作業で効率よく除去することができる。

0053

本発明のキャリアテープの先端処理用治具およびキャリアテープのセット方法は、キャリアテープの先端部の第1番目の部品ポケット内に存在する部品を簡易な作業で効率よく除去することができるという効果を有し、キャリアテープによって供給される部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。

0054

1部品実装装置
7テープフィーダ
9、9*キャリアテープ
9aベーステープ
9bボトムテープ
9cカバーテープ
9e部品ポケット
40先端処理用治具
41 治具本体部
41g位置決め凸部
43 挿入部
44a 空隙部
45 挿入方向指示プレート
47カッタ
51 U字板バネ部材
P 部品

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