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図面 (9)

課題

蓄電モジュールの変形を抑制できる蓄電装置を提供することを目的とする。

解決手段

複数の蓄電モジュール4を有し、蓄電モジュール4と蓄電モジュール4の間に導電板5を配置して蓄電モジュール4を接続した蓄電装置1において、蓄電モジュール4は、複数の電極を積層した電極積層体11を有し、電極積層体11の側面に封止体12を設けて構成され、導電板5は、電極に当接して設けられ蓄電モジュール4と蓄電モジュール4の間を電気的に接続しており、蓄電モジュール4における電極以外の部材に当接して蓄電モジュール4の変形を抑制する変形抑制部51を有する。

概要

背景

従来、蓄電装置として、例えば、特開2005−5163号公報に記載されるように、バイポーラ電極を複数積層させて積層体を形成し、その積層体の側部を樹脂封止して蓄電モジュールを形成し、このような蓄電モジュールを複数用いた蓄電装置が知られている。この蓄電装置は、導電板を介して複数の蓄電モジュールを接続して構成される。

概要

蓄電モジュールの変形を抑制できる蓄電装置を提供することを目的とする。複数の蓄電モジュール4を有し、蓄電モジュール4と蓄電モジュール4の間に導電板5を配置して蓄電モジュール4を接続した蓄電装置1において、蓄電モジュール4は、複数の電極を積層した電極積層体11を有し、電極積層体11の側面に封止体12を設けて構成され、導電板5は、電極に当接して設けられ蓄電モジュール4と蓄電モジュール4の間を電気的に接続しており、蓄電モジュール4における電極以外の部材に当接して蓄電モジュール4の変形を抑制する変形抑制部51を有する。

目的

本発明は、蓄電モジュールの変形を的確に抑制できる蓄電装置を提供する

効果

実績

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請求項1

複数の蓄電モジュールを有し、前記蓄電モジュールと前記蓄電モジュールの間に導電板を配置して前記蓄電モジュールを接続した蓄電装置において、前記蓄電モジュールは、複数の電極を積層した積層体を有し、前記積層体の側面に封止体を設けて構成され、前記導電板は、前記電極に当接して設けられ前記蓄電モジュールと前記蓄電モジュールの間を電気的に接続しており、前記蓄電モジュールにおける前記電極以外の部材に当接して前記蓄電モジュールの変形を抑制する変形抑制部を有する、蓄電装置。

請求項2

前記変形抑制部は、前記蓄電モジュールにおける前記電極以外の部材に当接して前記電極以外の部材の変形を抑制する、請求項1に記載の蓄電装置。

請求項3

前記変形抑制部は、前記導電板の側部を外側へ延出して形成され、前記電極以外の部材と当接する当接面を有する、請求項1又は2に記載の蓄電装置。

請求項4

前記変形抑制部は、前記導電板の側部の周囲の全周に亘って形成されている、請求項3に記載の蓄電装置。

請求項5

前記電極以外の部材は、前記封止体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置。

技術分野

0001

本発明は、蓄電装置に関する。

背景技術

0002

従来、蓄電装置として、例えば、特開2005−5163号公報に記載されるように、バイポーラ電極を複数積層させて積層体を形成し、その積層体の側部を樹脂封止して蓄電モジュールを形成し、このような蓄電モジュールを複数用いた蓄電装置が知られている。この蓄電装置は、導電板を介して複数の蓄電モジュールを接続して構成される。

先行技術

0003

特開2005−5163号公報

発明が解決しようとする課題

0004

このような蓄電装置にあっては、図7に示すように、蓄電モジュールにおいて、バイポーラ電極101を積層した積層体102の側部を封止体103により封止し、封止体103の端部を内側に屈曲させてオーバーハング部103aを形成することが考えられる。オーバーハング部103aは、積層体102の内側に延びることにより、積層体102の端部の広がりを抑えることができる。ところが、蓄電装置の使用時などにおいて、蓄電モジュールの内部圧力が上昇する場合がある。この場合、図8に示すように、封止体103のオーバーハング部103aに内圧が加わり、蓄電モジュールの一部である封止体103が変形するおそれがある。

0005

そこで、本発明は、蓄電モジュールの変形を的確に抑制できる蓄電装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

すなわち、本発明に係る蓄電装置は、複数の蓄電モジュールを有し、蓄電モジュールと蓄電モジュールの間に導電板を配置して蓄電モジュールを接続した蓄電装置において、蓄電モジュールは、複数の電極を積層した積層体を有し、積層体の側面に封止体を設けて構成され、導電板は、電極に当接して設けられ蓄電モジュールと蓄電モジュールの間を電気的に接続しており、蓄電モジュールにおける電極以外の部材に当接して蓄電モジュールの変形を抑制する変形抑制部を有して構成されている。この蓄電装置によれば、導電板が蓄電モジュールにおける電極以外の部材に当接して蓄電モジュールの変形を抑制する変形抑制部を有している。このため、蓄電モジュールの内圧が上昇した場合でも導電板の変形抑制部によって蓄電モジュールの変形を抑制することができる。

0007

また、本発明に係る蓄電装置において、変形抑制部は、蓄電モジュールにおける電極以外の部材に当接して電極以外の部材の変形を抑制してもよい。この場合、電極以外の部材に当接面を当接させて、電極以外の部材の変形を確実に抑制することができる。

0008

また、本発明に係る蓄電装置において、変形抑制部は、導電板の側部を外側へ延出して形成され、電極以外の部材と当接する当接面を有していてもよい。この場合、電極以外の部材に当接面を当接させて、蓄電モジュールの変形を確実に抑制することができる。

0009

また、本発明に係る蓄電装置において、変形抑制部は、導電板の側部の周囲の全周に亘って形成されていてもよい。この場合、蓄電モジュールの各箇所で生じ得る変形を確実に抑制することができる。

0010

また、本発明に係る蓄電装置において、電極以外の部材は封止体であってもよい。この場合、導電板が封止体に当接する変形抑制部を有している。このため、蓄電モジュールの内圧が上昇した場合でも導電板の変形抑制部によって封止体の変形が抑制され、蓄電モジュールの変形が抑制される。

発明の効果

0011

本発明によれば、蓄電モジュールの変形を的確に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0012

本発明の実施形態に係る蓄電装置の概略断面図である。
図1の蓄電装置における蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。
図2の蓄電モジュールの平面図である。
図1の蓄電装置における変形抑制部の説明図である。
図1の蓄電装置における変形抑制部の説明図である。
図1の蓄電装置における変形抑制部の変形例である。
背景技術の説明図である。
背景技術の説明図である。

実施例

0013

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。

0014

図1は、本実施形態に係る蓄電装置1の概略断面図である。蓄電装置1は、複数の蓄電モジュール4を有する装置であり、例えば、フォークリフトハイブリッド自動車電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。この蓄電装置1は、蓄電モジュール4の間に導電板5を配置して蓄電モジュール4を複数接続して構成されている。すなわち、蓄電装置1は、蓄電モジュール4と蓄電モジュール4と間に導電板5を配置し、導電板5を介して複数の蓄電モジュール4を電気的に接続して構成されている。例えば、蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してその積層方向(ここでは、後述する電極積層体11における電極の積層方向D)に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。

0015

モジュール積層体2は、複数の蓄電モジュール4と、複数の導電板5と、を含む。図1では、三つの蓄電モジュール4と四つの導電板5を備えるモジュール積層体2を示しているが、蓄電モジュール4は三つ以外の数であってもよいし、導電板5は四つ以外の数であってもよい。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向Dから見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。

0016

積層方向Dに互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向Dに互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側と、にそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向Dに交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。

0017

導電板5の内部には、例えば、空気等の冷媒流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば、積層方向Dと、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1の例では、積層方向Dから見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さいが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくてもよい。

0018

拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向Dに挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10と、によって構成されている。エンドプレート8は、積層方向Dから見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8の積層方向Dの内側面(モジュール積層体2側に向いた面)には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。

0019

エンドプレート8には、モジュール積層体2と積層方向Dに重なる部位よりも外周側の縁部に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向Dに拘束荷重が付加される。

0020

次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。

0021

図2は、図1に示された蓄電モジュール4の内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール4は、複数のバイポーラ電極14を積層した電極積層体(積層体)11を有し、この電極積層体11の側面に封止体12を設けて構成されている。電極積層体11は、セパレータ13、セパレータ13を介して、積層方向Dに沿って積層された複数の電極(複数のバイポーラ電極14、単一の負極終端電極18及び単一の正極終端電極19)を含む。ここでは、電極積層体11の積層方向Dはモジュール積層体2の積層方向と一致している。電極積層体11は、積層方向Dに延びる側面11bを有している。

0022

バイポーラ電極14は、電極板15、正極16及び負極17を含んでいる。正極16は、電極板15の第1面15aに設けられている。負極17は、電極板15の第1面15aに対して反対側の第2面15bに設けられている。電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15は、積層方向Dから見て矩形状の外縁15dを含んでいる。

0023

正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。正極16は、積層方向Dから見て矩形状の外縁16dを含んでいる。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。負極17は、積層方向Dから見て矩形状の外縁17dを含んでいる。

0024

本実施形態では、例えば、電極板15の第2面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の第1面15aにおける正極16の形成領域に対して大きくなっている。つまり、負極17の外縁17dは、正極16の外縁16dよりも一回り大きい。電極板15の周縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。つまり、電極板15の周縁部15cは、積層方向Dから見て、電極板15における正極16及び負極17が形成された領域以外の部分であって、正極16及び負極17を包囲する部分である。なお、バイポーラ電極14、負極終端電極18、及び正極終端電極19の表面は、それぞれ電極板15の周縁部15cにおける第1面15a及び第2面15bを含んでいる。

0025

電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合うさらに別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。

0026

負極終端電極18は、電極板15、及び電極板15の第2面15bに設けられた負極17を含んでいる。負極終端電極18は、正極16を含んでいない。すなわち、負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、活物質層が設けられていない(すなわち、負極終端電極18の第1面15aの全体が露出している)。負極終端電極18は、第2面15bが電極積層体11の積層方向Dの内側(積層方向Dについての中心側)に向くように、積層方向Dの一端に配置されている。負極終端電極18の負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。

0027

正極終端電極19は、電極板15、及び電極板15の第1面15aに設けられた正極16を含んでいる。正極終端電極19は、負極17を含んでいない。すなわち、正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、活物質層が設けられていない(すなわち、正極終端電極19の第2面15bの全体が露出している)。正極終端電極19は、第1面15aが電極積層体11の積層方向Dの内側に向くように、積層方向Dの他端に配置されている。正極終端電極19の正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。

0028

負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、導電板5が接触している。また、正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、隣接する蓄電モジュール4の導電板5が接触している。拘束部材3からの拘束荷重は、導電板5を介して負極終端電極18及び正極終端電極19から電極積層体11に付加される。すなわち、導電板5は、積層方向Dに沿って電極積層体11に拘束荷重を付加する拘束部材でもある。

0029

セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物補強されたものであってもよい。なお、セパレータ13は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。

0030

バイポーラ電極14には、中間樹脂部23が設けられている。中間樹脂部23は、バイポーラ電極14、14の間を封止する一次シールとして機能する。中間樹脂部23は、バイポーラ電極14の外縁に沿って設けられ、バイポーラ電極14の全周に亘って設けられている。中間樹脂部23は、電極板15の外縁に接合して設けられている。この中間樹脂部23の端部は、封止体12に接合されている。つまり、バイポーラ電極14は、中間樹脂部23を介して封止体12に接合され、封止体12に支持されている。中間樹脂部23は、例えば第1中間樹脂部231と第2中間樹脂部232を含んで構成される。なお、中間樹脂部23は、単一の部材により構成される場合もある。

0031

バイポーラ電極14には、負極終端樹脂部24が設けられている。負極終端樹脂部24は、電極積層体11の積層方向Dの端部に設けられる部材であり、電極積層体11の端部を封止する一次シールとして機能する。負極終端樹脂部24は、例えば矩形枠状に形成され、負極終端電極18の表面に溶着されている。負極終端電極18は、電極積層体11の端部に配置される電極であり、電極板15と負極17により構成されている。

0032

バイポーラ電極14には、正極終端樹脂部26が設けられている。正極終端樹脂部26は、電極積層体11の積層方向Dの端部に設けられる部材であり、電極積層体11の端部を封止する一次シールとして機能する。正極終端樹脂部26は、例えば矩形枠状に形成され、正極終端電極19の表面に溶着されている。正極終端電極19は、電極積層体11の端部に配置される電極であり、電極板15と正極16により構成されている。

0033

封止体12は、電極積層体11の側面11bの外縁に沿って設けられている。この封止体12は、矩形枠状に形成されており、電極積層体11の側面11bを封止する二次シールとして機能する。封止体12は、本体部12a及びオーバーハング部12bを含み、例えば絶縁性の樹脂によって形成されている。本体部12aは、電極積層体11の側面11bを覆うように形成されている。例えば、本体部12aは、電極積層体11の全周に亘ってその側面11bを覆っている。オーバーハング部12bは、本体部12aの端部において電極積層体11の内側へ屈曲して延びている。オーバーハング部12bは、本体部12aの両端にそれぞれ形成されており、電極積層体11の積層方向Dへの拡がりを抑制している。

0034

封止体12は、積層方向Dに沿って互いに隣接するバイポーラ電極14の間、積層方向Dに沿って互いに隣接する負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び、積層方向Dに沿って互いに隣接する正極終端電極19とバイポーラ電極14との間をそれぞれ封止している。これにより、バイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び、正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ気密(液密)に仕切られた内部空間Vが形成されている。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。すなわち、第1樹脂部21は、積層方向Dに沿って隣接する電極の間に電解液が収容される内部空間Vを形成すると共に、内部空間Vを封止するためのものである。電解液は、セパレータ13、正極16及び負極17内に含浸されている。

0035

封止体12は、例えば、絶縁性の樹脂であって、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル変性PPE)等から構成され得る。

0036

図3は、積層方向Dから見た場合における蓄電モジュール4の平面図である。図3に示すように、蓄電モジュール4は、矩形状の電極積層体11の外縁に封止体12を設けて構成されている。電極積層体11は、複数のバイポーラ電極14を積層して設けられており、バイポーラ電極14の積層方向と直交する方向の断面が矩形となっている。封止体12は、電極積層体11の外縁に全周に亘って連続して設けられている。つまり、封止体12は、電極積層体11を積層方向から見た場合の電極積層体11の外縁に全周に亘って連続して設けられ、矩形枠状を呈している。

0037

図4に導電板5の断面図を示す。図4は、電極積層体11の積層方向Dにおける導電板5の断面を示している。導電板5は、電極積層体11の負極終端電極18又は正極終端電極19に当接して設けられている。これにより、導電板5は、蓄電モジュール4と蓄電モジュール4の間を電気的に接続している。

0038

導電板5には、変形抑制部51が形成されている。変形抑制部51は、蓄電モジュール4の変形を抑制する部位であり、蓄電モジュール4の電極以外の部材に当接して蓄電モジュール4の変形を抑制する。例えば、変形抑制部51は、導電板5の側部を外側に延出して設けられ、当接面51aが形成されている。当接面51aは、電極以外の部材と当接する面であり、電極と当接する面と平行に形成されている。具体的には、変形抑制部51は封止体12と当接するように設けられ、当接面51aはオーバーハング部12bの表面に当接している。変形抑制部51は、電極と当接する面から積層方向Dへ所定の距離の位置から外側へ延出して設けられ、当接面51aが封止体12のオーバーハング部12bに当接する位置まで延びている。つまり、変形抑制部51は、導電板5を外側へ延ばし、導電板5の角部に段差を設けることにより形成されている。ここで、外側とは、積層方向Dから見て、蓄電モジュール4の中心から遠ざかる側を意味する。なお、内側とは、積層方向Dから見て、蓄電モジュール4の中心の側を意味する。

0039

変形抑制部51は、導電板5の周囲の全周に亘って形成されていてもよいし、導電板5の周囲の一部のみに形成されていてもよい。変形抑制部51を導電板5の周囲の全周に亘って形成する場合、蓄電モジュール4の変形を確実に抑制することができる。また、変形抑制部51を導電板5の周囲の一部にのみ形成する場合、変形抑制部51の形成による重量増加を低減させることができる。なお、変形抑制部51を形成することにより、導電板5と封止体12は機械的に接合されるが、封止体12を絶縁性の樹脂により形成することにより、導電板5と封止体12は電気的には接続されていない。

0040

次に、本実施形態に係る蓄電装置1の変形抑制機能について説明する。

0041

図2において、蓄電装置1がバッテリとして使用される場合、蓄電モジュール4の内圧が上昇する場合がある。すなわち、電極積層体11の内圧が上昇し、封止体12に荷重が加わる場合がある。この場合、封止体12のオーバーハング部12bなどでは、電極積層体11側から積層方向Dの荷重が加わることとなる。

0042

その際、封止体12において、できるだけ変形せずに荷重を受け止めることが要求される。そこで、本実施形態に係る蓄電装置1は、導電板5に変形抑制部51を設け、変形抑制部51を封止体12に当接させている。すなわち、図4に示すように、導電板5の変形抑制部51が封止体12のオーバーハング部12bに当接しており、変形抑制部51が封止体12のオーバーハング部12bを積層方向Dに押圧している。

0043

このため、図5に示すように、電極積層体11の内圧の上昇により封止体12のオーバーハング部12bに電極積層体11側から荷重Pが加わる場合であっても、変形抑制部51により荷重Pを受け止めることができる。従って、封止体12が変形することが抑制される。また、変形抑制部51がオーバーハング部12bに当接しているため、オーバーハング部12bに電極積層体11側から荷重Pが加わっても、オーバーハング部12bに内部応力が集中することが抑制される。仮に、導電板5に変形抑制部51が設けられていない場合には、図8に示すように、電極積層体側から荷重により封止体が変形するおそれがある。本実施形態に係る蓄電装置1では、このような変形を的確に抑制することが可能となる。

0044

以上のように、本実施形態に係る蓄電装置1によれば、蓄電モジュール4における電極以外の部材に当接して電極以外の部材の変形を抑制する変形抑制部51が設けられている。このため、蓄電モジュール4の内圧が上昇した場合でも変形抑制部51によって蓄電モジュール4の変形を抑制することができる。

0045

また、本実施形態に係る蓄電装置1によれば、変形抑制部51が導電板5の側部を外側へ延出して形成され、電極以外の部材と当接する当接面51aを有している。このため、電極以外の部材に当接面51aを当接させて、蓄電モジュール4の変形を確実に抑制することができる。

0046

また、本実施形態に係る蓄電装置1において、変形抑制部51が導電板5の側部の周囲の全周に亘って形成されることにより、蓄電モジュール4の各箇所で生じ得る変形を確実に抑制することができる。

0047

また、本実施形態に係る蓄電装置1によれば、変形抑制部51は、蓄電モジュール4の封止体12に当接して封止体12の変形を抑制する。すなわち、蓄電モジュール4の内圧が上昇した場合でも変形抑制部51によって封止体12の変形を抑制することができる。

0048

また、本実施形態に係る蓄電装置1によれば、変形抑制部51が導電板5に形成されている。このため、封止体12などの蓄電モジュール4の変形を抑制するために、導電板5と別個変形抑制部材を設ける必要がない。従って、部品点数を追加することなく、蓄電モジュール4の変形を抑制することができる。

0049

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。

0050

例えば、上述した実施形態では、変形抑制部51が電極以外の部材として封止体12(二次シール)に当接して設けられる場合について説明したが、変形抑制部51は、一次シールである負極終端樹脂部24や正極終端樹脂部26に当接して設けられていてもよい。

0051

具体的には、図6に示すように、変形抑制部51は、負極終端樹脂部24に当接する当接面51bを有しており、負極終端樹脂部24に当接して設けられる。このため、蓄電モジュール4の内圧が上昇して負極終端樹脂部24が電極積層体11側から荷重Pを受ける場合であっても、変形抑制部51により荷重Pを受け止めることができる。従って、負極終端樹脂部24が変形することが抑制される。また、変形抑制部51が負極終端樹脂部24に当接しているため、負極終端樹脂部24が電極積層体11側から荷重Pを受ける場合であっても、負極終端樹脂部24に内部応力が集中することが抑制される。なお、この場合、変形抑制部51は、負極終端樹脂部24にのみ当接していてもよい。つまり、変形抑制部51は、二次シール(封止体12)に当接しておらず、一次シール(負極終端樹脂部24)にのみ当接するように設けられる場合もある。

0052

また、上述した実施形態では、変形抑制部51が電極以外の部材として封止体12(二次シール)に当接して設けられる場合について説明したが、変形抑制部51は、電極に取り付けられる金属箔に当接するように設けられていてもよい。例えば、負極終端電極18の表面にニッケル箔が取り付けられている場合、このニッケル箔に変形抑制部51が当接するように設けられていてもよい。これにより、蓄電モジュール4の内圧の上昇によりニッケル箔が荷重を受けたとしても、変形抑制部51によりニッケル箔が変形することが抑制される。

0053

また、上述した実施形態では、蓄電装置1をフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いる場合について説明したが、その他の用途に用いるものであってもよい。

0054

1…蓄電装置、4…蓄電モジュール、5…導電板、11…電極積層体(積層体)、12…封止体、12a…本体部、12b…オーバーハング部、14…バイポーラ電極、15…電極板、15a…第1面、15b…第2面、16…正極、17…負極、18…負極終端電極、19…正極終端電極、23…中間樹脂部、24…負極終端樹脂部、26…正極終端樹脂部、51…変形抑制部、51a…当接面、51b…当接面、D…積層方向、P…荷重。

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