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技術 電子機器システム及びシステム起動方法

出願人 富士電機株式会社
発明者 玉田竜一中村善宏
出願日 2018年9月18日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-173378
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-046802
状態 未査定
技術分野 ストアードプログラム
主要キーワード 本判定処理 組込機器 優先プログラム 起動期間 プログラムヘッダ 時間管理テーブル 電子機器毎 信頼できるソフトウェア
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (16)

課題

複数の電子機器上位機器に接続された電子機器システムにおけるシステム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法を提供することを提供すること。

解決手段

各電子機器1は、システム起動開始時に、上位機器2との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、上位機器2からの接続要求待ち受け、上位機器2からの接続要求を受けた場合、接続要求の応答時に優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を上位機器2に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、上位機器2は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器1の優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行う。

概要

背景

近年のIoT(Internet of Things)化により組込機器ネットワークに接続されるようになり、クラッカーと呼ばれる悪意をもった者による破壊行為や、ウィルス侵入等による組込機器に影響を及ぼす攻撃が増加している。このような攻撃に対抗する方策として、動作するソフトウェア信頼できるソフトウェアか否かを検証し、信頼できるソフトウェアだけを起動することが考えられている。

しかし、ソフトウェア(プログラム)の信頼性を検証すると、検証する時間分機器の起動時間が延びてしまうという課題が生じる。そこで、特許文献1では、検証するプログラムに優先順位をつけて、起動処理を短縮することを提案している。

また、特許文献2には、検証するプログラムを固定せず、検証するプログラムを確率によって決定し、起動処理時間を短縮するものが提案されている。

概要

複数の電子機器上位機器に接続された電子機器システムにおけるシステム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法を提供することを提供すること。各電子機器1は、システム起動開始時に、上位機器2との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、上位機器2からの接続要求待ち受け、上位機器2からの接続要求を受けた場合、接続要求の応答時に優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を上位機器2に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、上位機器2は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器1の優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行う。

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の電子機器が上位機器に接続され、各電子機器が上位機器からの接続要求に対して制限時間内に応答するため、各電子機器が、上位機器からの接続要求に応答できるようにするための優先プログラムのみの起動を行って上位機器からの接続要求を待ち受けるシステムであっても、システム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

上位機器に複数の電子機器が接続され、前記上位機器及び複数の前記電子機器のプログラムは暗号化されており、システム起動時に、前記上位機器及び複数の前記電子機器は、暗号化された各プログラムを検証して起動し、少なくとも前記上位機器はシステム起動時に各電子機器との接続確認を制限時間内に行う電子機器システムであって、各電子機器は、システム起動開始時に、前記上位機器との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、前記上位機器からの接続要求待ち受け、前記上位機器からの接続要求を受けた場合、前記接続要求の応答時に前記優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を前記上位機器に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、前記上位機器は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器の前記優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とする電子機器システム。

請求項2

各電子機器は、前記上位機器からの接続要求に対する応答後、通信状態を処理中モードに遷移し、残りのプログラムのプログラム検証と起動とを行い、全てのプログラムの起動完了後、前記上位機器に対して起動完了を通知するとともに、各プログラムの起動時間を各プログラムの優先度とともに前記上位機器に通知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。

請求項3

前記上位機器は、各電子機器との接続確認時に、自機器の優先プログラム起動時間である上位機器優先プログラム起動時間を各電子機器に通知し、各電子機器は、前記上位機器優先プログラム起動時間より自機器の前記優先プログラム起動時間が短い場合、前記上位機器優先プログラム起動時間内で起動できる、優先プログラム以外の他の優先度の高いプログラムを前記優先プログラム群に含ませることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器システム。

請求項4

前記上位機器に接続され、前記上位機器及び各電子機器のプログラムを管理する管理サーバを備え、前記管理サーバは、前記上位機器及び各電子機器のプログラム更新時に接続する電子機器内のプログラム構成を前記上位機器に通知するとともに、前記電子機器を構成する各プログラムの起動時間を推定し、推定した各プログラムの起動時間を前記上位機器及び前記電子機器に通知し、前記上位機器は、前記管理サーバから各電子機器のプログラムの起動時間が通知された場合、システム起動時に、前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電子機器システム。

請求項5

上位機器に複数の電子機器が接続され、前記上位機器及び複数の前記電子機器のプログラムは暗号化されており、システム起動時に、前記上位機器及び複数の前記電子機器は、暗号化された各プログラムを検証して起動し、少なくとも前記上位機器はシステム起動時に各電子機器との接続確認を制限時間内に行う電子機器システムのシステム起動方法であって、各電子機器は、システム起動開始時に、前記上位機器との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、前記上位機器からの接続要求を待ち受け、前記上位機器からの接続要求を受けた場合、前記接続要求の応答時に前記優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を前記上位機器に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、前記上位機器は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器の前記優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とするシステム起動方法。

技術分野

0001

本発明は、複数の電子機器上位機器に接続され、各電子機器が上位機器からの接続要求に対して制限時間内に応答するため、各電子機器が、上位機器からの接続要求に応答できるようにするための優先プログラムのみの起動を行って上位機器からの接続要求を待ち受けるシステムであっても、システム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法に関する。

背景技術

0002

近年のIoT(Internet of Things)化により組込機器ネットワークに接続されるようになり、クラッカーと呼ばれる悪意をもった者による破壊行為や、ウィルス侵入等による組込機器に影響を及ぼす攻撃が増加している。このような攻撃に対抗する方策として、動作するソフトウェア信頼できるソフトウェアか否かを検証し、信頼できるソフトウェアだけを起動することが考えられている。

0003

しかし、ソフトウェア(プログラム)の信頼性を検証すると、検証する時間分機器の起動時間が延びてしまうという課題が生じる。そこで、特許文献1では、検証するプログラムに優先順位をつけて、起動処理を短縮することを提案している。

0004

また、特許文献2には、検証するプログラムを固定せず、検証するプログラムを確率によって決定し、起動処理時間を短縮するものが提案されている。

先行技術

0005

特開2006−39888号公報
特開2009−9372号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、上位機器からの接続要求に対して上位機器に接続された機器が制限時間内に応答するため、上位機器に接続された機器は、起動後に機器の生存確認をしなければならないプログラムを優先的に検証及び起動することで、上位機器からの接続要求への応答を可能にし、その後、通信状態を機器接続中とし、機器本来のサービスのプログラムを検証して起動するシステムがある。

0007

しかしながら、上位機器に複数の電子機器が接続される場合、電子機器毎の起動時間にはバラツキが生じる。特に、電子機器毎に暗号化の強度が異なることから、電子機器毎の検証時間も異なる。また、各電子機器は、上位機器からの接続要求に応答するための優先的なプログラムの起動が完了した後は上位機器からの接続要求待ちとなり、接続確認が終わるまで残りのプログラムの起動処理を行うことができない。したがって、上位機器に複数の電子機器が接続されたシステムにおいては、例えば、上位機器が各電子機器に対する接続確認を自由(ランダム)に行うと、早い時期に、優先的なプログラムの起動時間が長い電子機器に対して接続要求を送信する場合があり、この場合、他の電子機器は優先的なプログラムの起動が完了しているのに、上位機器の接続要求に対する待ち時間が長くなり、残りのプログラムの起動が行えない待機状態となることから、システム全体の起動時間が長くなってしまうという問題がある。

0008

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の電子機器が上位機器に接続され、各電子機器が上位機器からの接続要求に対して制限時間内に応答するため、各電子機器が、上位機器からの接続要求に応答できるようにするための優先プログラムのみの起動を行って上位機器からの接続要求を待ち受けるシステムであっても、システム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電子機器システムは、上位機器に複数の電子機器が接続され、前記上位機器及び複数の前記電子機器のプログラムは暗号化されており、システム起動時に、前記上位機器及び複数の前記電子機器は、暗号化された各プログラムを検証して起動し、少なくとも前記上位機器はシステム起動時に各電子機器との接続確認を制限時間内に行う電子機器システムであって、各電子機器は、システム起動開始時に、前記上位機器との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、前記上位機器からの接続要求を待ち受け、前記上位機器からの接続要求を受けた場合、前記接続要求の応答時に前記優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を前記上位機器に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、前記上位機器は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器の前記優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とする。

0010

また、本発明にかかる電子機器システムは、上記の発明において、各電子機器は、前記上位機器からの接続要求に対する応答後、通信状態を処理中モードに遷移し、残りのプログラムのプログラム検証と起動とを行い、全てのプログラムの起動完了後、前記上位機器に対して起動完了を通知するとともに、各プログラムの起動時間を各プログラムの優先度とともに前記上位機器に通知することを特徴とする。

0011

また、本発明にかかる電子機器システムは、上記の発明において、前記上位機器は、各電子機器との接続確認時に、自機器の優先プログラム起動時間である上位機器優先プログラム起動時間を各電子機器に通知し、各電子機器は、前記上位機器優先プログラム起動時間より自機器の前記優先プログラム起動時間が短い場合、前記上位機器優先プログラム起動時間内で起動できる、優先プログラム以外の他の優先度の高いプログラムを前記優先プログラム群に含ませることを特徴とする。

0012

また、本発明にかかる電子機器システムは、上記の発明において、前記上位機器に接続され、前記上位機器及び各電子機器のプログラムを管理する管理サーバを備え、前記管理サーバは、前記上位機器及び各電子機器のプログラム更新時に接続する電子機器内のプログラム構成を前記上位機器に通知するとともに、前記電子機器を構成する各プログラムの起動時間を推定し、推定した各プログラムの起動時間を前記上位機器及び前記電子機器に通知し、前記上位機器は、前記管理サーバから各電子機器のプログラムの起動時間が通知された場合、システム起動時に、前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とする。

0013

また、本発明にかかるシステム起動方法は、上位機器に複数の電子機器が接続され、前記上位機器及び複数の前記電子機器のプログラムは暗号化されており、システム起動時に、前記上位機器及び複数の前記電子機器は、暗号化された各プログラムを検証して起動し、少なくとも前記上位機器はシステム起動時に各電子機器との接続確認を制限時間内に行う電子機器システムのシステム起動方法であって、各電子機器は、システム起動開始時に、前記上位機器との接続確認に必要な優先プログラム群を優先してプログラム検証を行って起動した後、前記上位機器からの接続要求を待ち受け、前記上位機器からの接続要求を受けた場合、前記接続要求の応答時に前記優先プログラム群の起動時間である優先プログラム起動時間を前記上位機器に通知し、その後、残りのプログラムのプログラム検証及び起動を行い、前記上位機器は、システム起動時毎に少なくとも各電子機器の前記優先プログラム起動時間を取得し、2回目以降のシステム起動時に、前回取得した前記優先プログラム起動時間の短い電子機器から順次、接続確認のための接続要求を行うことを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、複数の電子機器が上位機器に接続され、各電子機器が上位機器からの接続要求に対して制限時間内に応答するため、各電子機器が、上位機器からの接続要求に応答できるようにするための優先プログラムのみの起動を行って上位機器からの接続要求を待ち受けるシステムであっても、システム全体の起動時間を高速に行うことができる電子機器システム及びシステム起動方法。

図面の簡単な説明

0015

図1は、本発明の実施の形態である電子機器システムの全体構成を示す図である。
図2は、図1に示した電子機器の構成を示すブロック図である。
図3は、プログラムリストの一例を示す図である。
図4は、暗号化鍵テーブルの一例を示す図である。
図5は、電子機器の外部ROMに格納されるプログラムのフォーマット例を示す図である。
図6は、起動時間管理テーブルの一例を示す図である。
図7は、図1に示した上位機器の構成を示す機能ブロック図である。
図8は、優先プログラム起動時間管理テーブルの一例を示す図である。
図9は、電子機器システムの起動シーケンスを示すシーケンス図である。
図10は、上位機器の2回目以降の起動時接続要求処理を示すフローチャートである。
図11は、本変形例1による優先プログラム起動時間の送信に関するシーケンスを示す図である。
図12は、変形例1による電子機器側の起動時間管理テーブルの変更の一例を示す図である。
図13は、変形例2の電子機器システムの全体構成を示す図である。
図14は、図13に示した管理サーバの構成を示す機能ブロック図である。
図15は、管理サーバの制御部による起動時間管理処理手順を示すフローチャートである。

実施例

0016

以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。

0017

<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態である電子機器システム3の全体構成を示す図である。図1に示すように、電子機器システム3は、上位機器2に複数の電子機器1(1−1〜1−n)が通信路L1〜Lnを介して接続される。電子機器システム3は、例えば、POSレジシステムであり、上位機器2のPOSレジは、接触式決済端末非接触式決済端末、対面表示器などの複数の電子機器1を接続する。電子機器システム3は、電源投入により、システムを起動する場合、各電子機器1との接続を確認するため、各電子機器1に接続要求を送信する。

0018

<電子機器の構成>
図2は、図1に示した電子機器1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、電子機器1は、電子機器1の全体を制御するプロセッサ10、電子機器1上で動作するプログラムを記憶する外部ROM12、プログラムを動作させるために用いる外部RAM13、上位機器2と通信するための通信インターフェースである通信部11、及び、各種情報の表示及び操作を行うユーザインターフェースである表示操作部14を有し、それぞれは内部バスBに接続される。

0019

プロセッサ10は、内部ROM20、プログラムの復号改ざん検知の処理を行う暗号処理部26、プログラムの起動時間を計測する起動時間計測部27、及び、内部RAM28を有する。

0020

内部ROM20は、電子機器1で動作するプログラムをロードするローダプログラム21、プログラムの復号や改ざんを検知するために用いる暗号鍵を記憶する暗号化鍵テーブル22、ロードするプログラムのリストであるプログラムリスト23、及び、各プログラムの起動時間を優先レベルとともに管理する起動時間管理テーブル24を有する。

0021

暗号処理部26には、電子機器1で用いる暗号用演算認証用演算を行う。暗号処理部26は、例えば、SHA−1、SHA−256、HMAC−SHA1などのハッシュ関数AES、DES等の共通鍵暗号、RSA、ECCなどの公開鍵暗号などを用いた演算を行う。

0022

内部ROM20のプログラムリスト23には、図3に示すように、外部ROM12から読み出すプログラムP1〜Pnと、それぞれの優先レベルと、格納アドレスと、サイズとが含まれる。優先レベル「1」のプログラムP1〜P5は、上位機器2との接続確認に必要な優先プログラム群である。プログラムP1〜P5は、順に、ブートプログラムOSプログラム起動アプリ通信アプリ表示アプリであり、この順序で起動される。なお、優先プログラム群の設定は、電子機器1が上位機器2の接続要求に応答できる最小限のプログラム構成に設定してもよいし、上位機器2が接続要求を開始するまでの電子機器1が起動可能なプログラム構成としてもよい。

0023

内部ROM20の暗号化鍵テーブルは、図4に示すように、プログラムP1〜Pn、プログラム検証用暗号鍵、上位機種認証鍵などの対象プログラムごとに、アルゴリズム、サイズ、鍵、ハッシュ関数などが記載されている。

0024

図5は、外部ROM12に格納されるプログラムのフォーマット例を示す図である。図5に示すように、プログラムは、プログラムヘッダ領域とプログラム領域とを有し、プログラムヘッダ領域には、プログラムのハッシュ値バージョン等が格納される。プログラム領域は、プログラム用暗号鍵で暗号化されている。また、プログラムのハッシュ値は、プログラム兼用用暗号鍵で暗号化されている。なお、プログラムのハッシュ値とプログラムとは、同じ暗号鍵を用いて暗号化してもよいし、異なる暗号鍵を用いて暗号化してもよい。

0025

起動時間管理テーブル24は、電子機器1のプログラムの起動時間を管理するテーブルである。図6に示すように、起動時間管理テーブル24には、プログラムごとに、優先レベル、起動時間、優先設定が設定されている。優先レベルは、プログラム自体の固有の優先度を示しており、優先設定は、優先レベルを変更設定した優先度を示している。

0026

<上位機器の構成>
図7は、図1に示した上位機器2の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、上位機器2は、表示操作部31、通信部32、記憶部33及び制御部34を有する。

0027

表示操作部31は、例えばタッチパネルなどの入出力インターフェースであり、各種情報の入出力を行うことができる。通信部32は、各電子機器1等と通信を行うための通信インターフェースである。

0028

記憶部33は、ハードディスク装置不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、起動時間管理テーブル24、優先プログラム起動時間管理テーブル39及び暗号化鍵テーブル40を有する。起動時間管理テーブル24は、各電子機器1から通知されたものである。優先プログラム起動時間管理テーブル39は、図8に示すように、上位機器2の優先プログラム起動時間と、各電子機器の優先プログラム起動時間及び接続確認の順番とを格納している。上位機器2の優先プログラム起動時間は、上位機器2の起動時における優先プログラム起動時間であり、各電子機器1の優先プログラム起動時間は、各電子機器1から通知されたものである。暗号化鍵テーブル40は、暗号化鍵テーブル22と同様な情報であり、記憶部33に記憶されている暗号化プログラムに関する情報である。

0029

制御部34は、上位機器2の全体制御を行う制御部であり、起動制御部35、暗号処理部36、起動時間計測部37及び起動時間管理部38を有する。実際には、これらに対応するプログラムを不揮発性メモリや磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPU(Central Processing Unit)で実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。

0030

起動制御部35はブートプログラムに相当し、暗号処理部36は電子機器1の暗号処理部26に相当する。起動時間計測部37は、起動時間計測部27に相当し、上位機器2の優先プログラムの起動期間を含む各プログラムの起動時間を計測する。起動時間管理部38は、例えば、優先プログラム起動時間管理テーブル30を管理する。

0031

<電子機器システムの起動シーケンス>
次に、図9に示したシーケンス図をもとに、電子機器システム3の起動シーケンスについて説明する。まず、電子機器システム3に電源投入される(ステップS110)と、上位機器2及び各電子機器1はプログラムを起動する(ステップS120,S130)。上位機器2及び電子機器1はともに、優先プログラム群を起動する。

0032

電子機器1では、内部ROM20に格納されたローダプログラム21が、プログラムリスト23に従って、外部ROM12に格納されたプログラムを読み出す。図3に示したプログラムリスト23では、プログラムP1〜P5が優先レベル「1」に設定されているので、ローダプログラム21は、優先レベル「1」のプログラムをリスト順に読み出し、プログラムを復号して改ざん検証を行い、外部RAM13に展開して起動する。そして、起動時間計測部27は、起動したプログラムの起動時間を計測する。電子機器1は、全ての優先プログラムの起動が終了した時点で、上位機器2からの接続要求を待つ状態となる。なお、上位機器2も、電子機器1と同様なプログラム起動を行う。

0033

上位機器2の優先プログラムのプログラム起動が完了すると、上位機器2は、電子機器1に対する接続要求を行い、電子機器1は接続要求に応答する(ステップS140)。これにおり、上位機器2は電子機器1との間の接続を確認する。この応答の際、電子機器1は、計測した起動処理にかかった時間、すなわち優先プログラム起動時間を上位機器2に通知する。

0034

その後、上位機器2は、接続する電子機器1が正規の電子機器であるか否かを確認する相互認証を行う(ステップS150)。ここで、この認証には、暗号化鍵テーブル22に設定された上位機器認証鍵とハッシュ関数とが用いられる。

0035

その後、上位機器2は、電子機器1に対してサービス開始可能か否かを確認するために、状態確認を送信する(ステップS160)。そして、この時点で電子機器1は、サービスを開始可能な状態にするために、上位機器2に、「処理中」として応答し、待機中モードから処理中モードに遷移する。そして、電子機器1は、残りのプログラムを起動する(ステップS180)。この残りのプログラムも暗号化されているので、優先プログラムと同様に復号、検証、展開を行う。なお、この場合もプログラムの起動時間は計測する。

0036

電子機器1は、全てのプログラムの起動が完了すると、上位機器2に対してサービスが可能である旨の起動完了を送信する(ステップS190)。この起動完了には、起動時間管理テーブル24の送信も含まれる。起動時間管理テーブル24の生成に際し、各起動時間は、今回のものではなく、前回の起動時間などを含めた移動平均とし、バラつき補正するようにしてもよい。

0037

一方、上位機器2は、「処理中」の応答を行った電子機器1に対しては「待機中」のモードとなる。(ステップS170)。そして、上位機器2は、電子機器1から起動完了を受信までの間、他のデバイスとの接続、その他の初期化処理を行うことが可能となる。

0038

上位機器2は、電子機器1からの起動完了があると、全ての電子機器1からの起動完了を受けて、上位機器2と各電子機器1との間のサービスを開始する(ステップS200)。なお、通知される起動時間は、前回の起動時間などを含めた移動平均とすることが好ましい。起動毎のばらつきが補正できるからである。

0039

これにより、上位機器2は、図8に示した優先プログラム起動時間管理テーブル39を生成でき、次回起動時の接続確認の順番を変更設定して、システム起動を高速に行うことができる。

0040

<上位機器の2回目以降の起動時接続要求処理>
図10は、上位機器2の2回目以降の起動時接続要求処理を示すフローチャートである。図10に示すように、上位機器2は、起動時ごとに各電子機器1から起動時間管理テーブル24を取得する(ステップS210)。その後、図8に示した、上位機器2側の優先プログラム起動時間管理テーブル39を生成しておく(ステップS210)。その後、2回目以降の起動か否かを判定する(ステップS230)。2回目以降の起動でない場合(ステップS230,No)、すなわち、現在の電子機器システム3の構成に対する初めての起動である場合には、そのまま本処理を終了する。一方、2回目以降の起動である場合(ステップS230,Yes)には、現在作成されている優先プログラム起動時間管理テーブル39の接続確認の順序で各電子機器1に対して接続要求を送信して接続確認を行い(ステップS240)、本処理を終了する。

0041

以上説明したように、本実施の形態では、上位機器2が接続する各電子機器1の接続確認を、起動後、制限時間内に行う場合であって、さらに、各プログラムの保護、改ざん検知の機能を強化した場合であっても、2回目以降の接続確認を制限時間内に行うことができ、システム全体の起動時間を高速に行うことができる。

0042

<変形例1>
図11は、本変形例1による優先プログラム起動時間の送信に関するシーケンスを示す図である。図11に示すように、本変形例1では、上位機器2が状態確認(ステップS160)を行う際、電子機器1に接続要求を送信するまでにかかる時間、具体的には、上位機器2の優先プログラム起動時間を各電子機器1に送信する(ステップS310)。

0043

そして、上位機器2の優先プログラム起動時間を受信した電子機器1は、優先プログラムの優先設定を変更する処理を行う(ステップS320)。すなわち、上位機器2の優先プログラム起動時間より自電子機器1の優先プログラム起動時間が短い場合、上位機器2の優先プログラム起動時間内で起動できる、優先プログラム以外の他の優先度の高いプログラムを優先プログラム群に含ませる。

0044

具体的には、図8に示した上位機器2の優先プログラム起動時間管理テーブル39では、上位機器2の優先プログラム起動時間が1000msであり、電子機器1−1の優先プログラム起動時間は700msであるため、電子機器1−1の優先プログラム起動時間に300msの余裕がある。このため、図12に示すように、電子機器1−1は、次に優先度が高く、起動時間も200msであるプログラムP6(決済アプリ)の優先設定を「2」から「1」に変更し、プログラムP6を優先プログラム群に加え、接続要求に応答するまでの期間に起動させるようにしている。

0045

本変形例1では、上位機器が電子機器1に接続要求を送信するまでにかかる時間(優先プログラム起動時間)を通知することによって、電子機器1側は、接続要求を受けるまでの間に、起動可能なプログラム数を増やすことができる。この結果、サービス開始までの時間をさらに短縮することができる。

0046

<変形例2>
本変形例2では、図13に示すように、上位機器2に接続され、上位機器2及び各電子機器1のプログラムを管理する管理サーバ100を備える。管理サーバ100は、上位機器2及び各電子機器1のプログラム更新時に接続する電子機器1内のプログラム構成を上位機器2に通知するとともに、電子機器1を構成する各プログラムの起動時間を推定し、推定した各プログラムの起動時間を上位機器2及び電子機器1に通知する。

0047

図14は、図13に示した管理サーバ100の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、管理サーバ100は、通信部51、記憶部52及び制御部53を有する。通信部51は、上位機器2及び各電子機器1等と通信を行うための通信インターフェースである。記憶部52は、起動時間管理テーブル24を有する。

0048

制御部53は、管理サーバ100の全体制御を行う制御部であり、電子機器構成管理部54、起動時間管理部55及び起動時間推定部56を有する。実際には、電子機器構成管理部54、起動時間管理部55及び起動時間推定部56に対応するプログラムを不揮発性メモリや磁気ディスク装置などの記憶装置に記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPU(Central Processing Unit)で実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。

0049

次に、図15に示したフローチャートを参照して、制御部53による起動時間管理処理手順について説明する。図15に示すように、制御部53は、上位機器2及び各電子機器1に対するプログラム配信によるプログラムの更新があったか否かを判定する(ステップS310)。プログラムの更新がない場合(ステップS310,No)には本判定処理を繰り返す。一方、プログラムの更新があった場合(ステップS310,Yes)には、電子機器構成管理部54が、プログラム更新時に接続した電子機器1内のプログラム構成を上位機器2に通知する(ステップS320)。

0050

その後、起動時間推定部56は、電子機器を構成する各プログラムの起動時間を推定する(ステップS330)。その後、起動時間管理部55は、起動時間推定部56が推定した各プログラムの起動時間を上位機器2及び電子機器1に通知し(ステップS340)、本処理を終了する。

0051

ここで、上位機器2は、管理サーバ100から各電子機器1のプログラムの起動時間が通知された場合、初回のシステム起動時から、優先プログラム起動時間管理テーブル39が存在するため、この優先プログラム起動時間管理テーブル39を用いて、優先プログラム起動時間の短い電子機器1から順次、接続確認のための接続要求を行い、高速のシステム起動を行うことができる。

0052

なお、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。

0053

1電子機器
2上位機器
3電子機器システム
10プロセッサ
11,32,51通信部
12 外部ROM
13 外部RAM
14,31表示操作部
20 内部ROM
21ローダプログラム
22,40暗号化鍵テーブル
23プログラムリスト
24起動時間管理テーブル
26,36暗号処理部
27,37 起動時間計測部
28 内部RAM
30,39優先プログラム起動時間管理テーブル
33,52 記憶部
34,53 制御部
35起動制御部
38,55 起動時間管理部
54 電子機器構成管理部
56 起動時間推定部
100管理サーバ
B内部バス
L1〜Ln通信路
P1〜Pn プログラム

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