図面 (/)

技術 印刷物検査装置及び印刷物検査方法

出願人 グローリー株式会社
発明者 柳内孝洋藤原一雄
出願日 2018年9月14日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-172308
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-046712
状態 未査定
技術分野 紙幣・有価証券の検査 光学的手段による材料の調査の特殊な応用
主要キーワード 強度基準値 総合判定結果 検査窓 評価項目毎 基準スペクトル 対象波長 確認窓 セキュリティスレッド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行う。

解決手段

光源部が、印刷物に含まれる検査対象に光を照射して、測定部が検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、測定した特徴量に基づいて印刷物を検査する印刷物検査装置を、特徴量を測定するための設定情報及び特徴量を評価するための基準情報が検査対象の種類別に保存された記憶部と、検査対象の種類を選択して、選択した種類に対応する設定情報に基づいて光源部及び測定部を制御すると共に、選択した種類に対応する基準情報に基づいて、測定部が測定した特徴量を評価する制御部とによって構成する。

概要

背景

従来、印刷物検査には印刷物検査装置が利用されている。印刷物検査装置は、インクによって文字模様印刷した印刷物を作成する際に、印刷が正しく行われたか否かを検査するために利用される。また、印刷物検査装置は、印刷物が市場で利用される際に、印刷物の真偽を検査するために利用される。例えば、印刷物のインクから所定の光学的特徴が検出されたか否かによって印刷状態や真偽を検査することができる。

特許文献1には、印刷物の真偽を検査する装置が開示されている。小切手商品券のように有価媒体として使用される印刷物の中には、偽造を防止するため、所定の励起光照射すると発光するインクを用いて印刷されたものがある。光源から励起光を照射して、分光器によって発光特性を調べることによって、印刷に用いられたインクの真偽、すなわち印刷物の真偽を判定することができる。

概要

印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行う。光源部が、印刷物に含まれる検査対象に光を照射して、測定部が検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、測定した特徴量に基づいて印刷物を検査する印刷物検査装置を、特徴量を測定するための設定情報及び特徴量を評価するための基準情報が検査対象の種類別に保存された記憶部と、検査対象の種類を選択して、選択した種類に対応する設定情報に基づいて光源部及び測定部を制御すると共に、選択した種類に対応する基準情報に基づいて、測定部が測定した特徴量を評価する制御部とによって構成する。

目的

本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたものであって、印刷物を検査する際に、印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行うことができる印刷物検査装置及び印刷物検査方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

印刷物に含まれる検査対象光源部が光を照射して測定部が前記検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、前記特徴量に基づいて前記印刷物を検査する印刷物検査装置であって、前記特徴量を測定するための設定情報及び前記特徴量を評価するための基準情報が前記検査対象の種類別に保存された記憶部と、検査対象の種類を選択して、選択した種類に対応する設定情報に基づいて前記光源部及び前記測定部を制御すると共に、前記測定部が測定した特徴量を、選択した種類に対応する基準情報に基づいて評価する制御部とを備えることを特徴とする印刷物検査装置。

請求項2

検査対象の種類を選択するための操作部をさらに備え、前記制御部は、前記操作部で行われた操作に基づいて検査対象の種類を選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷物検査装置。

請求項3

前記制御部は、前記操作部で行われた所定操作を受けて、前記記憶部に保存されている複数の設定情報を順に選択して検査対象の特徴量を測定し、得られた特徴量と前記基準情報に含まれる基準値との比較結果に基づいて前記検査対象の種類毎に特徴量を評価することを特徴とする請求項2に記載の印刷物検査装置。

請求項4

前記制御部は、前記記憶部に保存されている全ての設定情報を順に選択して前記特徴量を測定することを特徴とする請求項3に記載の印刷物検査装置。

請求項5

前記設定情報は、印刷物の種類別かつ前記印刷物に含まれる検査対象の種類別に分類されており、前記制御部は、前記操作部で印刷物の種類を選択する操作を受け付けて、選択された印刷物に含まれる複数種類の検査対象それぞれの設定情報を順に選択して前記特徴量を測定することを特徴とする請求項3に記載の印刷物検査装置。

請求項6

前記設定情報は、前記光源部が照射する光の種類、強度、照射時間の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷物検査装置。

請求項7

前記光源部から照射する光の種類には可視光紫外光赤外光の少なくともいずれか1つが含まれることを特徴とする請求項6に記載の印刷物検査装置。

請求項8

前記設定情報は、前記測定部が測定を開始するまでの遅延時間、測定時間、測定回数の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷物検査装置。

請求項9

検査結果を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷物検査装置。

請求項10

前記特徴量は、前記光源部から検査対象に光を照射して得られる反射光透過光蛍光発光燐光発光の少なくともいずれか1つの光を対象として、前記測定部により前記光の波長と強度の少なくともいずれか1つを測定して得られた値であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷物検査装置。

請求項11

前記特徴量は、前記光源部から検査対象に光を照射して得られる反射光、透過光、蛍光発光、燐光発光の少なくともいずれか1つの光を対象として、前記測定部が測定したスペクトルであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷物検査装置。

請求項12

印刷物に含まれる検査対象に光源部が光を照射して測定部が前記検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、前記特徴量に基づいて前記印刷物を検査する印刷物検査方法であって、検査対象の種類を選択する工程と、前記特徴量を測定するための設定情報及び前記特徴量を評価するための基準情報が前記検査対象の種類別に保存された記憶部から、選択された種類に対応する設定情報及び基準情報を読み出す工程と、前記記憶部から読み出した設定情報に基づいて前記光源部及び前記測定部を制御して、検査対象の特徴量を測定する工程と、前記記憶部から読み出した基準情報に基づいて、前記測定部が測定した特徴量を評価する工程とを含むことを特徴とする印刷物検査方法。

技術分野

0001

この発明は、印刷物検査するための印刷物検査装置及び印刷物検査方法に関する。

背景技術

0002

従来、印刷物の検査には印刷物検査装置が利用されている。印刷物検査装置は、インクによって文字模様印刷した印刷物を作成する際に、印刷が正しく行われたか否かを検査するために利用される。また、印刷物検査装置は、印刷物が市場で利用される際に、印刷物の真偽を検査するために利用される。例えば、印刷物のインクから所定の光学的特徴が検出されたか否かによって印刷状態や真偽を検査することができる。

0003

特許文献1には、印刷物の真偽を検査する装置が開示されている。小切手商品券のように有価媒体として使用される印刷物の中には、偽造を防止するため、所定の励起光照射すると発光するインクを用いて印刷されたものがある。光源から励起光を照射して、分光器によって発光特性を調べることによって、印刷に用いられたインクの真偽、すなわち印刷物の真偽を判定することができる。

先行技術

0004

特開2002−48719号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、近年、様々な光学的特徴を有するインクが印刷に用いられるようになり、従来の印刷物検査装置では正確な検査を行えない場合があった。例えば、インクの発光強度が高く、センサ飽和してしまうと、発光を正しく測定できず正しい検査結果を得ることができない。また、例えば、インクの発光強度が低く、測定値ノイズに埋もれてしまうと、正しい検査結果を得ることができない。

0006

本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたものであって、印刷物を検査する際に、印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行うことができる印刷物検査装置及び印刷物検査方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、印刷物に含まれる検査対象に光源部が光を照射して測定部が前記検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、前記特徴量に基づいて前記印刷物を検査する印刷物検査装置であって、前記特徴量を測定するための設定情報及び前記特徴量を評価するための基準情報が前記検査対象の種類別に保存された記憶部と、検査対象の種類を選択して、選択した種類に対応する設定情報に基づいて前記光源部及び前記測定部を制御すると共に、前記測定部が測定した特徴量を、選択した種類に対応する基準情報に基づいて評価する制御部とを備えることを特徴とする。

0008

また、本発明は、上記発明において、検査対象の種類を選択するための操作部をさらに備え、前記制御部は、前記操作部で行われた操作に基づいて検査対象の種類を選択することを特徴とする。

0009

また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記操作部で行われた所定操作を受けて、前記記憶部に保存されている複数の設定情報を順に選択して検査対象の特徴量を測定し、得られた特徴量と前記基準情報に含まれる基準値との比較結果に基づいて前記検査対象の種類毎に特徴量を評価することを特徴とする。

0010

また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記記憶部に保存されている全ての設定情報を順に選択して前記特徴量を測定することを特徴とする。

0011

また、本発明は、上記発明において、前記設定情報は、印刷物の種類別かつ前記印刷物に含まれる検査対象の種類別に分類されており、前記制御部は、前記操作部で印刷物の種類を選択する操作を受け付けて、選択された印刷物に含まれる複数種類の検査対象それぞれの設定情報を順に選択して前記特徴量を測定することを特徴とする。

0012

また、本発明は、上記発明において、前記設定情報は、前記光源部が照射する光の種類、強度、照射時間の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。

0013

また、本発明は、上記発明において、前記光源部から照射する光の種類には可視光紫外光赤外光の少なくともいずれか1つが含まれることを特徴とする。

0014

また、本発明は、上記発明において、前記設定情報は、前記測定部が測定を開始するまでの遅延時間、測定時間、測定回数の少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。

0015

また、本発明は、上記発明において、検査結果を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする。

0016

また、本発明は、上記発明において、前記特徴量は、前記光源部から検査対象に光を照射して得られる反射光透過光蛍光発光燐光発光の少なくともいずれか1つの光を対象として、前記測定部により前記光の波長と強度の少なくともいずれか1つを測定して得られた値であることを特徴とする。

0017

また、本発明は、上記発明において、前記特徴量は、前記光源部から検査対象に光を照射して得られる反射光、透過光、蛍光発光、燐光発光の少なくともいずれか1つの光を対象として、前記測定部が測定したスペクトルであることを特徴とする。

0018

また、本発明は、印刷物に含まれる検査対象に光源部が光を照射して測定部が前記検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定し、前記特徴量に基づいて前記印刷物を検査する印刷物検査方法であって、検査対象の種類を選択する工程と、前記特徴量を測定するための設定情報及び前記特徴量を評価するための基準情報が前記検査対象の種類別に保存された記憶部から、選択された種類に対応する設定情報及び基準情報を読み出す工程と、前記記憶部から読み出した設定情報に基づいて前記光源部及び前記測定部を制御して、検査対象の特徴量を測定する工程と、前記記憶部から読み出した基準情報に基づいて、前記測定部が測定した特徴量を評価する工程とを含むことを特徴とする。

発明の効果

0019

本発明によれば、印刷物検査装置によって印刷物を検査する際に、印刷物に含まれる検査対象に応じた測定条件で、該検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定することができる。これにより正確な検査を行うことができる。

図面の簡単な説明

0020

図1は、印刷物検査装置による検査方法を説明するための図である。
図2は、印刷物検査装置の位置の調整方法を説明するための図である。
図3は、印刷物検査装置の外観を示す図である。
図4は、印刷物検査装置の内部構造を説明するための模式図である。
図5は、設定データ及び基準データの例を説明するための図である。
図6は、印刷物検査装置で得られる検査結果の例を示す図である。
図7は、印刷物検査の処理の流れを示すフローチャートである。

実施例

0021

以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る印刷物検査装置及び印刷物検査方法について説明する。まず、印刷物検査装置の概要を説明する。印刷物検査装置が、印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行えるように、検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定するための測定条件(設定情報)が、印刷物の種類別かつ検査対象の種類別に予め準備されている。また、測定で得られた特徴量を評価するための評価条件(基準情報)も、印刷物の種類別かつ検査対象の種類別に予め準備されている。印刷物検査装置は、複数の測定条件の中から検査対象に対応する測定条件を選択し、該測定条件に基づいて特徴量を測定する。印刷物検査装置は、測定した特徴量を、検査対象に対応する評価条件に基づいて評価することにより、検査結果を得る。印刷物検査装置は、得られた検査結果を表示部に表示する。例えば、測定結果が、評価条件に含まれる基準値と一致した場合は表示部に「一致」と表示され、一致しなければ「不一致」と表示される。

0022

検査対象に対応する測定条件の選択は手動又は自動で行うことができる。手動選択の場合は、印刷物検査装置の利用者が検査対象を選択してから検査を開始する。この場合、印刷物検査装置は、選択された種類に対応する測定条件及び評価条件に基づいて、検査対象の特徴量を測定して評価する。自動選択の場合は、利用者は検査対象を選択せずに検査を開始する。この場合、印刷物検査装置は、複数種類の検査対象それぞれについて設定された測定条件を1つずつ順に選択し、選択した測定条件に基づいて特徴量を測定する。印刷物検査装置は、検査対象に対応する評価条件に基づいて、測定した特徴量を評価する。特徴量が基準値と一致した場合、印刷物検査装置は、「一致」の表示に加えて、印刷物の種類及び検査対象の種類を表示部に表示する。すなわち、印刷物検査装置は、複数の測定条件及び複数の評価条件を1つずつ順に選択して、検査対象の種類毎に特徴量の測定及び評価を実行することにより、印刷物の種類及び検査対象の種類を特定することができる。

0023

具体的には、例えば印刷物が紙幣であれば、金種と、セキュリティ特徴(検査対象)と、各セキュリティ特徴の特徴量を測定するための測定条件とが、関連付けられた状態で予め準備される。セキュリティ特徴には、インクによる蛍光発光や燐光発光、ホログラムセキュリティスレッドが含まれる。例えば、利用者が、ある金種の紙幣で観察される蛍光発光を検査対象として選択すると、印刷物検査装置は、選択された蛍光発光の検査に適した測定条件で蛍光発光の特徴量を測定する。例えば、印刷物検査装置は発光スペクトルを測定する。印刷物検査装置は、選択された蛍光発光の検査に適した評価条件で、測定結果を評価して検査結果を得る。測定条件には、光源から紙幣に照射する光の種類、発光強度、照射時間の少なくとも1つが含まれている。また、測定条件には、紙幣への光の照射を開始した後に発光の測定を開始するまでの遅延時間、測定時間、測定回数の少なくともいずれか1つが含まれている。発光を複数回測定する場合、例えば、測定した発光の波長や強度の平均値を算出し、算出値に基づいて評価を実行する。インクの種類毎に測定条件を変更できるので、発光強度が高い場合も測定に用いるセンサが飽和することを回避して正確な検査結果を得ることができる。また、発光強度が低い場合もノイズによる影響を抑制して正確な検査結果を得ることができる。

0024

次に、印刷物検査装置による検査方法を説明する。図1は、印刷物検査装置1による検査方法を説明するための図である。印刷物検査装置1は持ち運び可能な可搬型小型装置である。印刷物検査装置1は、単体で使用することもできるし、図1破線で示したように、操作端末100と接続して使用することもできる。

0025

図1に示すように、検査台2の上に印刷物200を置いて、印刷物200の上に印刷物検査装置1を置く。印刷物検査装置1の底面には検査窓4が設けられている(図2参照)。印刷物検査装置1は、検査窓4を介して検査対象に光を照射する。また、印刷物検査装置1は、検査対象で反射された光や検査対象で生じた発光を、検査窓4を介して測定する。印刷物検査装置1の前面には、印刷物200上の検査対象が検査窓4の窓内に入っていることを確認するための確認窓3が設けられている。確認窓3は、検査窓4の位置に対応して設けられている。検査窓4及び確認窓3には、透明な樹脂又はガラスが嵌め込まれている。

0026

図2は、印刷物検査装置1の位置の調整方法を説明するための図である。図2(a)は、検査台2上の印刷物200を上方から見た図を示し、図2(b)は、確認窓3を装置前方から見た図を示している。例えば、蛍光発光するインクを用いて印刷された、印刷物200上の文字を検査対象とする場合、底面の検査窓4の位置を、この文字の位置に合わせる。このとき、装置前面の確認窓3から、底面の検査窓4の窓内を目視確認することができる。例えば、検査窓4が図2(a)に破線で示す位置にある場合、図2(b)に示すように確認窓3から、これを確認することができる。利用者は、確認窓3から装置内を覗きながら印刷物検査装置1を手で持って移動して、検査窓4から検査対象の文字が見えるように、すなわち検査対象が検査窓4の窓内に入るように、印刷物検査装置1の位置を調整する。検査窓4の窓内にある印刷物200上の部分領域が、印刷物検査装置1によって検査される検査領域になる。

0027

図1に示すように、印刷物検査装置1は、操作部10及び表示部20を有する。利用者は、表示部20に表示される情報を確認しながら操作部10を操作して、印刷物200を検査する。得られた検査結果は表示部20に表示される。

0028

図1に破線で示したように、印刷物検査装置1と操作端末100とを有線又は無線通信可能に接続して、検査を行うこともできる。操作端末100は、操作部及び表示部を有するコンピュータ装置から成る。例えば、操作表示部として機能するタッチパネル式液晶表示装置を備えるタブレット端末が、操作端末100として利用される。印刷物検査装置1と操作端末100とを接続した場合、利用者は、印刷物検査装置1の操作部10で行う操作を、操作端末100の操作表示部を利用して行うことができる。また、検査結果を、操作端末100の操作表示部に表示することができる。

0029

次に、印刷物検査装置1の構造を説明する。図3は、印刷物検査装置1の外観を示す図である。印刷物検査装置1は、前面下部に確認窓3を有する。また、前面上部に、操作部10(10a、10b)及び表示部20を有する。操作部10は、測定開始を指示するためのスタートタン10aと、検査対象の選択等を行うための複数のボタン10bとを含む。印刷物検査装置1は、例えば幅及び高さが200mm程度、奥行きが100mm程度の大きさで、容易に持ち運ぶことができる小型の装置である。

0030

図4は、印刷物検査装置1の内部構造を説明するための模式図である。印刷物検査装置1は、上述した構成の他に、安全スイッチ30、通信部40、記憶部50及び制御部60と、光学系構成部90とを有する。

0031

光学系構成部90は、検査対象に光を照射して、検査対象から受けた光を測定するための構成部である。光学系構成部90には、分光部70(測定部)、光源部80、レンズ92、光ファイバ91及び検査窓4が含まれる。光ファイバ91は、複数の光ファイバを束ねて構成されている。光ファイバ91は、光源部80から受けた光をレンズ92へと導く導光体として機能する。また、光ファイバ91は、レンズ92から受けた光を分光部70へと導く導光体として機能する。

0032

光源部80は、波長帯域の異なる複数種類の光を発する。例えば、光源部80は、波長帯が250〜400nmの紫外光と、400〜700nmの可視光と、700〜1000nmの赤外光との3種類から選択した光を発する。

0033

光源部80は、例えば、波長帯別に準備された複数種類のLEDから構成される。発光するLEDの種類を制御することにより、検査対象に照射する光の波長を変更することができる。また、LEDに流す電流値を制御することにより、検査対象に照射する光の強度を変更することができる。さらに、LEDの点灯時間を制御することにより、検査対象に照射する光の光量を変更することができる。光源部80の制御は、制御部60によって行われる。

0034

光源部80が発した光は、光ファイバ91の端部91aから入射して、レンズ92側の端部91cから出射される。端部91cから出射した光は、レンズ92によって集光され、検査窓4を経て検査対象に照射される。

0035

検査対象で反射された光や、検査対象で生じた発光は、検査窓4から印刷物検査装置1の装置内に入射する。装置内に入射した光は、レンズ92によって光ファイバ91の端部91cに集光される。端部91cから入射した光は、分光部70側の端部91bから出射される。端部91bから出射した光は、分光部70によって受光される。

0036

分光部70は、光ファイバ91の端部91bから受光した光を測定する。すなわち、分光部70は、検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定する測定部として機能する。分光部70は、例えば回折格子を利用して、検査対象で反射された光や検査対象で生じた発光の波長特性を取得する。

0037

印刷物検査装置1では、光源部80が検査対象へ光の照射を開始したタイミングに対して、分光部70が検査対象からの光を測定するタイミングを変更することができる。光源部80が光の照射を開始してから分光部70が光の測定を開始するまでの時間を遅延時間として、制御部60が遅延時間を制御する。遅延時間を制御することにより、例えば、蛍光燐光とで測定タイミングを変更することができる。また、例えば、発光の強度が十分な強度に達してから、発光の測定を開始することができる。

0038

印刷物検査装置1では、分光部70が検査対象から受けた光を測定する時間を変更することができる。分光部70が光の測定を開始してから終了するまでの時間を測定時間として、制御部60が測定時間を制御する。測定時間を制御することにより、例えば、測定する光の強度が高い場合には測定時間を短くして分光部70を構成するセンサの飽和を防ぐことができる。また、例えば、光の強度が低い場合には測定時間を長くして適切な強度の測定結果を得ることができる。

0039

印刷物検査装置1では、分光部70が検査対象から受けた光を測定する回数を変更することができる。分光部70が光を測定する回数を測定回数として、制御部60が測定回数を制御する。測定を複数回行う場合、制御部60は、例えば平均値を算出して評価する。例えば、測定する光の強度が低くノイズの影響を受けやすい場合に、光を複数回測定して平均値を得ることによりノイズの影響を抑制することができる。

0040

安全スイッチ30は、印刷物検査装置1の底面に設けられている。印刷物の検査は、図1に示したように、検査台2の印刷物200の上に印刷物検査装置1を置いた状態で行われる。安全スイッチ30の機能により、印刷物検査装置1の底面が検査台2又は印刷物200に接している間は、光源部80から光を照射して分光部70による測定を行うことができる。印刷物検査装置1が持ち上げられ、印刷物検査装置1の底面が検査台2又は印刷物200から離れると、光源部80が消灯するようになっている。

0041

通信部40は、外部装置との間でデータを送受信する。例えば、図1に示したように印刷物検査装置1が操作端末100と接続される場合、通信部40を介して、操作端末100との間でデータの送受信が行われる。また、記憶部50に保存されているソフトウェアプログラムやデータの追加、更新、削除は、通信部40を介して接続された外部装置を利用して行われる。

0042

記憶部50は、半導体メモリ等の不揮発性記憶装置から成る。記憶部50には、設定データ51及び基準データ52が保存される。設定データ51は、検査対象の特徴量を測定するための測定条件を含む。測定条件は、印刷物の種類及び検査対象の種類と関連付けて保存されている。基準データ52は、測定で得られた特徴量を評価するための評価条件を含む。測定条件と同様に、評価条件も、印刷物の種類及び検査対象の種類と関連付けて保存されている。記憶部50は、この他、印刷物検査装置1の動作に必要なソフトウェアプログラムやデータの保存に利用される。

0043

制御部60は、操作部10を操作して入力される情報や、通信部40から入力される情報を受け付ける。また、制御部60は、表示部20への情報の表示や、通信部40から外部装置への情報の出力を行う。制御部60は、操作部10や通信部40で受け付けた情報に基づいて、記憶部50に保存されたソフトウェアプログラムやデータを利用することにより、各部を制御する。制御部60が各部を制御することにより、本実施形態に記載する印刷物検査装置1の機能及び動作が実現されている。

0044

図5は、設定データ51及び基準データ52の例を説明するための図である。図5(a)は設定データ51を示し、図5(b)は基準データ52を示している。

0045

図5(a)に示すように、設定データ51には、検査対象の特徴量を測定するための測定条件が、検査対象の種類別に設定されている。具体的には、光源部80から光を照射するための設定と、分光部70が光を測定するための設定とが、印刷物の種類別に分類されている。さらに、印刷物が、検査対象となるインクを複数種類含んでいる場合には、設定がインクの種類別に分類されている。

0046

光源部80の設定には、波長、電流値及び照射時間が含まれる。波長は、検査対象に照射する光の波長、すなわち光の種類を示している。電流値は、光源部80が光を照射する際にLEDに流す電流値を示している。照射時間は、光源部80がLEDに電流を流して点灯する時間を示している。

0047

分光部70の設定には、遅延時間、測定時間及び測定回数が含まれる。遅延時間は、光源部80が検査対象へ光の照射を開始した時間を0(ゼロ)として、分光部70が、検査対象から受けた光の測定を何秒後に開始するかを示している。測定時間は、分光部70が光の測定を開始した時間を0(ゼロ)として、分光部70が測定を何秒間継続するかを示している。測定回数は、分光部70が測定を何回行うかを示している。

0048

制御部60は、図5(a)に示す光源部80の波長の設定に基づいて複数種類のLEDの中から点灯するLEDを選択し、電流値の設定に基づいてLEDに流す電流値を制御し、照射時間の設定に基づいてLEDの点灯時間を制御する。制御部60は、分光部70の遅延時間の設定に基づいて分光部70による測定タイミングを制御し、測定時間の設定に基づいて分光部70による測定時間を制御する。測定回数が複数回に設定されている場合、制御部60は、光源部80及び分光部70を制御して行う測定を、設定された回数分、繰り返し実行する。

0049

図5(b)に示すように、基準データ52には、分光部70が測定した特徴量を評価するための評価条件が、検査対象の種類別に設定されている。具体的には、特徴量を評価するための設定が、印刷物の種類別に分類されている。さらに、印刷物が、検査対象となるインクを複数種類含んでいる場合には、設定がインクの種類別に分類されている。

0050

分光部70は、検査対象から受けた光を測定し、該光の波長特性としてスペクトルを得る。評価条件には、得られたスペクトルを評価するための1つ以上の評価項目が含まれる。各評価項目には、それぞれを識別するための評価項目番号が付されている。例えば、図5(b)に示す印刷物AのインクXは、評価項目番号(図中「評価項目No.」)E1〜E3の3つの評価項目に基づいて評価される。各評価項目には、例えば、評価の対象となる対象波長と、該対象波長における強度基準値とが含まれる。強度基準値(以下「基準値」と記載する)は、測定結果として得られたスペクトル上の強度が、検査対象から得られるはずの強度と一致するか否かを評価するための値である。基準値には、例えば、基準となる値に加えて、該値を含む数値範囲の上限値及び下限値が含まれる。測定値が、この数値範囲内に収まれば、測定値が基準値と一致するとみなされる。

0051

図6は、印刷物検査装置1で得られる検査結果201の例を示す図である。図1に示すように、印刷物検査装置1を操作端末100と接続して使用する場合、操作端末100の画面上に、図6に示す検査結果201が表示される。画面上には測定ボタン207が表示される。検査結果201を確認した後、各種条件を変更して測定ボタン207を押すと検査を再実行できるようになっている。

0052

例えば、印刷物AのインクXを検査対象として検査を行ったものとする。検査では、印刷物AのインクXについて予め準備された設定に基づいて測定が行われる。そして、得られた測定値を、印刷物AのインクXについて予め準備された評価項目の基準値と比較する評価が行われる。測定及び評価に関する情報は、図6に示すように、検査結果201として操作端末100の画面上に表示される。

0053

検査結果201には、検査した印刷物の種類202及びインクの種類203と、検査時の測定条件204とが含まれる。測定条件204には、光源部80の制御に関する設定204aと、分光部70の制御に関する設定204bとが含まれる。

0054

検査結果201には、測定条件204に基づいて光を測定して得られたスペクトル(波長特性)205が含まれる。分光部70が検査対象から受けた光を測定した結果を、横軸を波長、縦軸を強度として表したものがスペクトル205である。

0055

検査結果201には、評価結果206が含まれる。評価結果206には、評価項目番号と、対象波長と、強度の基準値、計測値、及び判定結果(図中「判定」)と、総合判定結果(図中「総合判定」)とが含まれる。図6に示すように、評価項目毎に、対象波長における計測値が基準値と一致するか否かを評価するための判定処理が行われ、判定結果が表示される。

0056

基準値は、印刷物の種類202及びインクの種類203で示す検査対象に対応して基準データ52に予め準備されている。基準値は、計測値が検査対象の特徴量と一致するとみなされる値の範囲を示している。計測値は、測定結果として得られたスペクトル205の対象波長における強度を示している。判定結果は、計測値と基準値を比較して一致するか否かを判定した結果を示している。

0057

総合判定結果は、各評価項目の判定結果を総合判定した結果である。図6に示す例では、3つの評価項目全てにおいて、スペクトル205の特徴量が、印刷物AのインクXの特徴量と一致したため、総合判定結果も「一致」となっている。すなわち、図6は、検査対象が、種類Aの印刷物の印刷に用いられるインクXであるとの検査結果が得られたことを示している。

0058

印刷物検査装置1を単体で使用した場合、図6に示す検査結果201の一部の情報が表示部20に表示される。例えば、印刷物の種類202、インクの種類203及び総合判定結果が表示される。具体的には、例えば「FIT(TYPE:A、INK:X)」のように、総合判定結果を示す「FIT(一致)」と、印刷物の種類「A」と、インクの種類「X」とを示す情報が表示部20に表示される。

0059

次に、印刷物検査の処理について説明する。図7は、印刷物検査の処理の流れを示すフローチャートである。検査は、印刷物検査装置1を操作して行うこともできるし、印刷物検査装置1と接続された操作端末100を操作して行うこともできるが、処理の流れは同じであるため、装置単体で行う場合を例に説明する。

0060

印刷物を検査する利用者は、操作部10のボタン10bを操作して検査対象を選択した後、スタートボタン10aを押して検査対象の特徴量の測定を開始する(ステップS1)。

0061

検査対象とするインクの種類が分かる利用者は、インクの種類を選択する。例えば、印刷物作成時に印刷品質を検査する利用者は、インクの種類を選択する。インクの種類は分からないが印刷物の種類が分かる利用者は、印刷物の種類を選択する。例えば、市場で使用される印刷物の真偽を検査する利用者は、印刷物の種類を選択する。

0062

印刷物の種類又はインクの種類を手動で選択して検査を行う他、印刷物検査装置1に検査対象を自動選択させることもできる。例えばインクの種類も印刷物の種類も分からない利用者は、自動選択を選択する。

0063

測定開始の指示を受けた印刷物検査装置1の制御部60は、利用者が自動選択を選択したか否かを判定する(ステップS2)。自動選択が選択されていた場合(ステップS2;Yes)、制御部60は、図5(a)に示す設定データ51に予め準備されている全ての設定を1つずつ順に読み出して測定を実行する。例えば、制御部60は、印刷物AのインクXについて準備されている設定に基づいて、光源部80及び分光部70を制御して測定を実行する(ステップS3)。制御部60は、図5(b)に示す基準データ52に予め準備されている印刷物AのインクXの各評価項目を読み出して、得られた測定結果を評価する(ステップS4)。

0064

測定結果が評価項目の基準値を満たさない、すなわち検査対象が印刷物AのインクXではないとの結果が得られた場合(ステップS4;No)、制御部60は、設定データ51に準備された全ての設定で測定を実行したか否かを判定する(ステップS5)。まだ試していない設定があれば(ステップS5;No)、制御部60は、測定に係る設定を変更する(ステップS6)。具体的には、制御部60は、設定データ51から次の設定、すなわち印刷物BのインクYの設定を読み出し、該設定に基づいて光源部80及び分光部70を制御するよう設定を変更する。制御部60は、変更後の設定で、再度、測定を実行する(ステップS3)。得られた測定結果が、基準データ52から読み出した印刷物BのインクYの基準値を満たす場合(ステップS4;Yes)、制御部60は、検査対象は印刷物BのインクYであると判定する。制御部60は、検査対象から検出された光学的特徴が、印刷物BのインクYの光学的特徴と一致したことを示す情報を表示部20に表示して(ステップS7)、検査を終了する。例えば、表示部20に「FIT(TYPE:B、INK:Y)」と表示される。

0065

設定データ51に準備された全ての設定で測定を行っても、基準データ52に準備された評価項目の基準値を満たす測定結果が得られなかった場合(ステップS5;Yes)、制御部60は、判定不能であることを示す情報を表示部20に表示して(ステップS7)、検査を終了する。例えば、表示部20に「UNKNOWN」と表示される。

0066

利用者が自動選択を選択しなかった場合(ステップS2;No)、制御部60は、利用者が印刷物の種類を選択したか否かを判定する(ステップS8)。印刷物の種類が選択されていた場合(ステップS8;Yes)、制御部60は、選択された印刷物に含まれる全てのインクの設定を、設定データ51から1つずつ順に読み出して測定を実行する。

0067

例えば、利用者が印刷物Bを選択した場合、制御部60は、印刷物Bの印刷に用いられるインクYの設定を読み出し、該設定に基づいて光源部80及び分光部70を制御して測定を実行する(ステップS9)。制御部60は、基準データ52から印刷物BのインクYの評価項目を読み出して、得られた測定結果を評価する(ステップS10)。

0068

測定結果が評価項目の基準値を満たさない、すなわち検査対象が印刷物BのインクYではないとの結果が得られた場合(ステップS10;No)、制御部60は、印刷物Bについて予め準備された全ての設定で測定を実行したか否かを判定する(ステップS11)。まだ試していない設定があれば(ステップS11;No)、制御部60は、測定に係る設定を変更する(ステップS12)。具体的には、制御部60は、設定データ51から次の設定、すなわち印刷物BのインクZの設定を読み出し、該設定に基づいて光源部80及び分光部70を制御するよう設定を変更する。制御部60は、変更後の設定で、再度、測定を実行する(ステップS9)。得られた測定結果が、基準データ52から読み出した印刷物BのインクZの基準値を満たす場合(ステップS10;Yes)、制御部60は、検査対象は印刷物BのインクZであると判定する。制御部60は、検査対象から検出された光学的特徴が、印刷物BのインクZの光学的特徴と一致したことを示す情報を表示部20に表示して(ステップS7)、検査を終了する。例えば、表示部20に「FIT(TYPE:B、INK:Z)」と表示される。

0069

設定データ51に準備された印刷物Bの全ての設定で測定を行っても、基準データ52に準備された評価項目の基準値を満たす測定結果が得られなかった場合(ステップS11;Yes)、制御部60は、検査対象が印刷物Bではないことを示す情報を表示部20に表示して(ステップS7)、検査を終了する。例えば、表示部20に「UNFIT(TYPE:B)」と表示される。

0070

利用者が、印刷物の種類ではなくインクの種類を選択した場合(ステップS8;No)、制御部60は、選択されたインクについて予め準備された設定を設定データ51から読み出して測定を実行する(ステップS13)。

0071

例えば、利用者がインクZを選択した場合、制御部60は、印刷物Bの印刷に用いられるインクZの設定を設定データ51から読み出し、該設定に基づいて光源部80及び分光部70を制御する。制御部60は、基準データ52から印刷物BのインクZの評価項目を読み出して、得られた測定結果を評価する。

0072

測定結果が評価項目の基準値を満たす、すなわち検査対象がインクZであるとの結果が得られた場合、制御部60は、これを示す情報を表示部20に表示して(ステップS14)、検査を終了する。例えば、表示部20に「FIT(INK:Z)」と表示される。一方、測定結果が評価項目の基準値を満たさない、すなわち検査対象がインクZではないとの結果が得られた場合、制御部60は、これを示す情報を表示部20に表示して(ステップS14)、検査を終了する。例えば、表示部20に「UNFIT(INK:Z)」と表示される。

0073

このように、印刷物検査装置1の記憶部50には、各インクの光学的特徴を示す特徴量を測定するための測定条件が、印刷物の種類別かつインクの種類別に分類して準備されている。インクの種類を選択して検査を実行することもできるし、インクの種類を印刷物検査装置1に自動選択させて検査を実行することもできる。また、インクの種類の選択については、インクの種類を直接選択することもできるし、印刷物の種類を選択して、該印刷物に含まれる複数種類のインクの中からインクの種類を印刷物検査装置1に自動選択させることもできる。インクの種類に応じた設定が手動又は自動で選択され、選択された設定に基づいて、光源部80がインクに光を照射すると共に、分光部70がインクの光学的特徴を示す特徴量を測定する。これにより、インクの種類に応じた最適条件で測定を実行して、正確な検査結果を得ることができる。

0074

本実施形態では、検査対象としてインクを例に説明したが、検査対象がインクに限定されるものではない。例えば、光学的特徴を示すものであれば、ホログラム、セキュリティスレッド、透かし等を検査対象とすることができる。

0075

本実施形態では、分光部70が光のスペクトルを取得して所定波長の強度を評価する例を示したが、検査方法がこれに限定されるものではない。例えば、光を計測して得られたスペクトルと、予め準備した基準スペクトルとの類似度を、正規化相関を用いて評価する態様であってもよい。また、例えば、検査対象の光学的特徴を所定波長の光の強度によって評価できる場合は、該所定波長の光の強度を測定して評価する態様であってもよい。この場合、印刷物検査装置1が、分光部70に代えて、所定波長の光の強度を測定する受光部を備え、該受光部で測定した発光強度を評価する態様であってもよい。検査対象の光学的特徴を示す特徴量を測定して検査結果を得ることができれば、測定方法及び評価方法は特に限定されない。検査対象の特徴量の測定方法及び評価方法は特徴量に応じて適宜決定される。

0076

本実施形態では、持ち運び可能な印刷物検査装置1を例に説明したが、印刷物検査装置1が可搬型の小型装置に限定されるものではない。例えば、従来使用されている紙幣処理装置等、据え置き型紙葉類処理装置の内部に、上述した機能及び構成を実現して印刷物を検査する態様であってもよい。また、特徴量として測定する対象が反射光及び発光に限定されるものではなく、透過光を特徴量とする態様であってもよい。透過光の測定及び評価を行うための設定を予め準備することにより、上述したように、透過光を特徴量とする検査を行うことができる。

0077

本実施形態では、印刷物検査装置1が、図1及び図3に示したように小型の表示部20を備え、該表示部20に文字のみを表示する態様を示したが、表示部20の構成がこれに限定されるものではない。例えば、印刷物検査装置1が、文字及び図形を精細に表示できる表示部を備え、該表示部に図6に示した検査結果201を表示する態様であってもよい。

0078

本実施形態の図5には、測定及び評価に係る設定が、印刷物の種類とインクの種類の2つのカテゴリによって分類される例を示したが、設定の分類方法がこれに限定されるものではない。例えば、設定を1つのカテゴリによって分類する態様であってもよい。具体的には、インクの種類のみによって設定を分類する態様であってもよい。また、例えば、設定を3つ以上のカテゴリによって分類する態様であってもよい。具体的には、例えば印刷物が紙幣であれば、紙幣の発行国、金種、セキュリティ特徴(検査対象)の3つのカテゴリによって設定を分類する態様であってもよい。

0079

上述したように、本実施形態に係る印刷物検査装置1によれば、検査対象の種類に応じて、検査対象の光学的特徴を示す特徴量の測定方法を変更することができる。これにより、検査対象に応じた最適条件で測定を行って高精度な検査結果を得ることができる。

0080

以上のように、本発明に係る印刷物検査装置及び印刷物検査方法は、印刷物を検査する際に、印刷物に含まれる検査対象に応じた条件で検査を行い、正確な検査結果を得るために有用である。

0081

1印刷物検査装置
2検査台
3確認窓
4検査窓
10 操作部
20 表示部
30安全スイッチ
40通信部
50 記憶部
60 制御部
70分光部
80光源部
91光ファイバ
92レンズ
100 操作端末

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • レーザーテック株式会社の「 検査装置及び検査方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】画像の圧縮率を向上することができる検査装置及び検査方法を提供する。【解決手段】本発明に係る検査装置1は、照明された試料40の画像を撮像する撮像素子21と、リファレンス画像及び検査画像に分岐させ... 詳細

  • トヨタ紡織株式会社の「 検査装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】繊維含有部材を検査する際の検査精度を向上する。【解決手段】繊維含有部材である検査対象物100の一面102側に光を照射して、他面104側に透過する光の量を検知することで、検査対象物100を検査す... 詳細

  • 株式会社メタルワンの「 鉄スクラップ検品方法および鉄スクラップ検品システム」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】非鉄物質、および密閉された密閉物を含む禁忌物を、トラックの荷台に山積みされた鉄スクラップ群のなかから効率よく検出する。【解決手段】鉄スクラップヤード設備と連携させ、トラック停車位置30に停車し... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ