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技術 測定装置、画像形成装置及び画像形成システム

出願人 キヤノン株式会社
発明者 能島浩史
出願日 2018年9月18日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-174271
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-046517
状態 未査定
技術分野 カラー電子写真 付属装置、全体制御 電子写真における制御・管理・保安 各種分光測定と色の測定 光学的手段による測長装置
主要キーワード 反射項 摩耗片 上行部 シート属性 サイド位置 下行部 オーバーライン 風路入口
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (20)

課題

紙粉等の異物測定結果に影響を及ぼす可能性を低減する。

解決手段

測定装置(400)は、画像形成装置から排出されたシートを、測定装置に接続されるシート処理装置に向けて搬送する第1搬送パス(430)と、第1搬送パスから分岐した第2搬送パス(431)とを備える。第2搬送パスには、画像形成装置から排出されたシートの画像パターンを測定する測定手段(700)が配置される。送風手段(801)は、第2搬送パスが第1搬送パスに連通する連通部(P2)と測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置(P1)との間において第2搬送パスに送風する。

概要

背景

従来、シートに形成された画像パターンを測定するセンサ画像形成装置又は画像形成システムに搭載され、センサの測定結果に基づいて画像形成条件を変更する技術が知られている。特許文献1には、シート上のパッチ画像分光反射率を測定するセンサが画像形成装置の内部に設けられ、センサの測定結果に基づいて電子写真ユニットプロセス条件(例えば、階調補正テーブルや各種バイアス電圧の値)を変更する技術が記載されている。また、特許文献2には、縦横基準線からなるチャート画像プリントされた用紙の画像をセンサによって読み取り画像形成部が形成する画像の位置や形状を補正する技術が記載されている。

概要

紙粉等の異物が測定結果に影響を及ぼす可能性を低減する。測定装置(400)は、画像形成装置から排出されたシートを、測定装置に接続されるシート処理装置に向けて搬送する第1搬送パス(430)と、第1搬送パスから分岐した第2搬送パス(431)とを備える。第2搬送パスには、画像形成装置から排出されたシートの画像パターンを測定する測定手段(700)が配置される。送風手段(801)は、第2搬送パスが第1搬送パスに連通する連通部(P2)と測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置(P1)との間において第2搬送パスに送風する。

目的

本発明は、紙粉等の異物が測定結果に影響を及ぼす可能性を低減可能な測定装置、画像形成装置及び画像形成システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートに画像を形成する画像形成装置に接続される測定装置であって、前記画像形成装置から排出されたシートを、前記測定装置に接続されるシート処理装置に向けて搬送する第1搬送パスと、前記第1搬送パスから分岐した第2搬送パスと、前記第2搬送パスに配置され、前記画像形成装置から排出されたシートの画像パターンを測定する測定手段と、前記第2搬送パスが前記第1搬送パスに連通する連通部と、前記測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置との間において、前記第2搬送パスに送風する送風手段と、を備える、ことを特徴とする測定装置。

請求項2

前記測定手段は、前記第1搬送パスの下方に設けられ、前記送風手段は、前記第2搬送パスの内、鉛直方向において前記測定位置より上方で、かつ、前記連通部より下方の部分へ向けて送風する、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。

請求項3

前記第2搬送パスは、前記第1搬送パスから分岐して下方に延びる下行部と、前記第2搬送パスにおけるシート搬送方向において前記下行部の下流で上方に延び、前記連通部において前記第1搬送パスに合流する上行部とを有し、前記測定手段は、前記上行部に配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載の測定装置。

請求項4

前記第2搬送パスは、第1ガイドと、前記第2搬送パスを通過するシートを挟んで対向する第2ガイドとを有し、前記送風手段によって生じた気流が前記第1ガイド及び前記第2ガイドに設けられた開口部を介して前記第2搬送パスを横断するように構成される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項5

前記送風手段が発生した気流を、前記第2搬送パスにおけるシート搬送方向に直交する幅方向に分散させて前記第2搬送パスに導く気流ガイドをさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項6

前記送風手段の動作を制御する制御部であって、前記画像形成装置から排出されたシートを前記第2搬送パスを経由せずに前記シート処理装置に搬送する場合、前記送風手段に送風動作を行わせ、前記画像形成装置から排出されたシートを前記第2搬送パスに搬送して前記測定手段による測定を行う場合、前記送風手段の送風動作を停止させる制御部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項7

前記測定手段は、前記測定位置を通過するシートに光を照射する光源と、前記第2搬送パスにおけるシート搬送方向に直交する幅方向に並んだ複数の撮像素子と、前記幅方向に並んで配置され、シートからの反射光を前記複数の撮像素子に導く複数のレンズと、を有するコンタクトイメージセンサである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の測定装置。

請求項8

画像形成条件に従ってシートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の測定装置と、前記測定装置に接続されるシート処理装置と、を有し、前記測定装置の測定結果に従って前記画像形成装置の画像形成条件が変更される画像形成システム

請求項9

シートに画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置であって、前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを、前記画像形成装置からシートを排出する排出部に向けて搬送する第1搬送パスと、前記第1搬送パスから分岐した第2搬送パスと、前記第2搬送パスに配置され、前記画像形成手段によってシートに形成された画像パターンを測定する測定手段と、前記第2搬送パスが前記第1搬送パスに連通する連通部と、前記測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置との間において、前記第2搬送パスに送風する送風手段と、を備える、ことを特徴とする画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、シート上の画像パターンを測定する測定装置、シートに画像を形成する画像形成装置、並びに測定装置及び画像形成装置を備えた画像形成システムに関する。

背景技術

0002

従来、シートに形成された画像パターンを測定するセンサが画像形成装置又は画像形成システムに搭載され、センサの測定結果に基づいて画像形成条件を変更する技術が知られている。特許文献1には、シート上のパッチ画像分光反射率を測定するセンサが画像形成装置の内部に設けられ、センサの測定結果に基づいて電子写真ユニットプロセス条件(例えば、階調補正テーブルや各種バイアス電圧の値)を変更する技術が記載されている。また、特許文献2には、縦横基準線からなるチャート画像プリントされた用紙の画像をセンサによって読み取り画像形成部が形成する画像の位置や形状を補正する技術が記載されている。

先行技術

0003

特開2004−86013号公報
特開2017−228165号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1又は2の構成では、成果物となるシートの搬送経路上にセンサが配置されており、シートから発生する紙粉等の異物によって測定不良や測定精度の低下が生じる懸念があった。例えば、特許文献2の構成において読取画像に異物が映り込んで線状の画像不良(スジ画像)が発生すると、用紙形状が誤って認識され、画像の位置や形状が適切に補正されない可能性があった。

0005

そこで、本発明は、紙粉等の異物が測定結果に影響を及ぼす可能性を低減可能な測定装置、画像形成装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様は、シートに画像を形成する画像形成装置に接続される測定装置であって、前記画像形成装置から排出されたシートを、前記測定装置に接続されるシート処理装置に向けて搬送する第1搬送パスと、前記第1搬送パスから分岐した第2搬送パスと、前記第2搬送パスに配置され、前記画像形成装置から排出されたシートの画像パターンを測定する測定手段と、前記第2搬送パスが前記第1搬送パスに連通する連通部と、前記測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置との間において、前記第2搬送パスに送風する送風手段と、を備える、ことを特徴とする測定装置である。

0007

本発明の他の一態様は、シートに画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置であって、前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを、前記画像形成装置からシートを排出する排出部に向けて搬送する第1搬送パスと、前記第1搬送パスから分岐した第2搬送パスと、前記第2搬送パスに配置され、前記画像形成手段によってシートに形成された画像パターンを測定する測定手段と、前記第2搬送パスが前記第1搬送パスに連通する連通部と、前記測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置との間において、前記第2搬送パスに送風する送風手段と、を備える、ことを特徴とする画像形成装置である。

発明の効果

0008

本発明によれば、紙粉等の異物が測定結果に影響を及ぼす可能性を低減することができる。

図面の簡単な説明

0009

本開示の実施形態に係る画像形成システムの概略図。
調整ユニットの概略図。
画像形成システムの制御構成を示すブロック図。
カラーセンサの概略図。
ICCプロファイルデータ構造を説明するための図。
カラーマネジメントモジュール役割を説明するための概念図。
表裏見当部の概略図。
表裏見当用のパターン画像を示す模式図(a、b)。
シートライブラリの内容を示す図。
シートライブラリの表示画面(a)及びパラメータ補正方法の選択画面(b)を示す画像図。
画像形成システムの制御例を示すフローチャート
通常ジョブにおけるシート搬送動作を説明するための概略図(a、b)。
測色ジョブにおけるシート搬送動作を説明するための概略図(a、b)。
表裏見当ジョブにおけるシート搬送動作を説明するための概略図(a〜d)。
本実施形態に係る紙粉除去部の斜視図。
本実施形態に係る紙粉除去部の内部構成を示す概略図。
本実施形態に係る紙粉除去部とガイド形状との関係を示す概略図。
変形例の調整ユニットを示す概略図。
変形例の紙粉除去部とガイド形状との関係を示す概略図。

実施例

0010

以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための代表的な形態について説明する。

0011

図1は、本実施形態に係る画像形成システム100Sを示す概略図である。画像形成システム100Sは、画像形成装置100と、調整ユニット400と、フィニッシャ600とを備えている。画像形成装置100は本実施形態の画像形成装置であり、調整ユニット400は本実施形態の測定装置であり、フィニッシャ600は本実施形態のシート処理装置である。

0012

画像形成装置100の筐体101には、画像形成エンジン102と、画像形成装置100を含めて画像形成システム100Sの動作を制御する後述のプリンタコントローラ103を収容する制御ボード収納部とが搭載されている。本実施形態の画像形成エンジン102は、電子写真プロセスにより記録材に画像を形成する光学処理機構及び定着処理機構と、記録材として用いられるシート1の給送及び搬送を行う給送処理機構及び搬送処理機構とを含む。記録材としては、普通紙或いは厚紙等の紙、コート紙或いはエンボス紙等の表面処理が施された紙、プラスチックフィルム又は布等のシート材使用可能である。

0013

光学処理機構は、イエローマゼンタシアンブラックの各色のトナー像を形成するステーション120,121,122,123と、中間転写ベルト106とを備えている。各ステーション120〜123では、ドラム状の感光体である感光ドラム105の表面を一次帯電器111が帯電させる。レーザスキャナ部107は、画像データに基づいて生成されレーザスキャナ部107に送信される指令信号に基づいて感光ドラム105の露光処理を行う。レーザスキャナ部107は、不図示の半導体レーザから放射されるレーザ光オンオフに駆動するレーザドライバを有し、半導体レーザからのレーザ光を回転多面鏡により主走査方向に振り分けつつ反射ミラー109を介して感光ドラム105に導く。これにより、感光ドラム105の表面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。

0014

現像器112は、トナーを含む現像剤を内部に収容し、帯電したトナー粒子を感光ドラム105に供給する。表面電位分布に応じてトナー粒子がドラム表面に付着することにより、感光ドラム105に担持された静電潜像はトナー像として可視化される。感光ドラム105に担持されたトナー像は、トナーの正規帯電極性とは逆極性電圧印加される中間転写ベルト106に転写一次転写)される。カラー画像を形成する場合、4つのステーション120〜123によって形成されたトナー像が中間転写ベルト106の上で互いに重なるように多重転写されることで、ベルト上にフルカラーのトナー像が形成される。一方、給送処理機構は、画像形成装置100の筐体101に対して引出可能に挿入された収納庫113から転写ローラ114へ向けて1枚ずつシート1を給送する。中間転写体である中間転写ベルト106に担持されたトナー像は、転写ローラ114によってシート1に転写(二次転写)される。

0015

中間転写ベルト106の周りには、画像形成を行なう際の印字開始位置を決めるための画像形成開始位置検出センサ115、シート1の給送タイミングを図るための給送タイミングセンサ116、及び濃度センサ117が配置されている。濃度センサ117は、中間転写ベルト106に担持されたパッチ画像の濃度を測定する。プリンタコントローラは、濃度センサ117の検知結果に基づいて光学処理機構の動作条件(例えば、一次帯電器111の帯電目標電位や現像器112のバイアス電圧の設定)を調整する。

0016

本実施形態の定着処理機構は、第1定着器150及び第2定着器160によって構成されている。第1定着器150は、シート1に熱を加えるための定着ローラ151、シート1を定着ローラ151に圧接させるための加圧ベルト152、及び第1定着器150による定着処理の完了を検知する第1定着後センサ153を含む。定着ローラ151を含む各ローラ中空ローラであり、内部にそれぞれヒータを有する。第1定着器150は、回転体対である定着ローラ151及び加圧ベルト152にシート1を挟持して搬送しながら、シート上のトナー像に熱及び圧力を加える。これによりトナー粒子が溶融し、その後固着することで、シート1に画像が定着する。

0017

第2定着器160は、第1定着器150よりもシート1の搬送経路における下流側に配置されている。第2定着器160は、第1定着器150による定着処理が施された画像の光沢度を高めたり、シート1に対する画像の定着性を確保したりする機能を有する。第2定着器160は、第1定着器150同様に、シート1を搬送しながら加熱及び加圧する回転体対としての定着ローラ161及び加圧ローラ162と、第2定着器160による定着処理の完了を検知する第2定着後センサ163とを有している。

0018

なお、シート1の種類によっては第2定着器160を通す必要が無い場合がある。画像形成装置100は、このような場合に、エネルギー消費量低減の目的で第2定着器160を経由せずシート1を排出するための迂回搬送路130を有している。第1定着器150から送り出されたシート1は、第1切替フラップ131によって第2定着器160又は迂回搬送路130のいずれかに誘導される。

0019

第2定着器160又は迂回搬送路130を通過したシート1は、第2切替フラップ132によって排出搬送路139又は反転搬送路135のいずれかに誘導される。反転搬送路135に搬入されたシート1は、反転センサ137によってシート1の位置を検出され、反転部136が行うスイッチバック動作によってシート搬送方向の先端と後端とを入れ替えられる。両面印刷の場合、第1面に画像が形成されたシート1は、反転部136によって先後端を入れ替えられた状態で、再搬送路138を介して再び転写ローラ114へ向けて搬送され、第2面に画像を形成される。片面印刷の画像形成が終了したシート1又は両面印刷における第2面の画像形成が終了したシート1は、排出搬送路139に設けられた排出ローラ139a(排出部)によって画像形成装置100の外部に排出される。なお、反転搬送路135と排出搬送路139の間には、反転部136によってスイッチバックしたシート1を排出搬送路139へ向けて誘導可能な切替フラップ134が設けられ、画像形成装置から排出される際のシート1の表裏を選択可能に構成されている。なお、画像形成装置100の上部には、原稿から画像情報を読み取る画像読取装置190が設置されている。

0020

図3に示すように、画像形成装置100は、画像形成システム100Sの動作を統括制御する制御手段としてのプリンタコントローラ103を備えている。プリンタコントローラ103は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリ304とが実装された制御ボードである。メモリ304は、一過性記憶媒体及び非一過性の記憶媒体を含み、プログラム及びデータの保管場所となると共に、プロセッサがプログラムを実行する際の作業スペースとなる。また、プリンタコントローラ103は、後述の機能を発揮するための機能部(例えば、プロファイル作成部301及びCMM(カラーマネジメントモジュール)305)を有する。これらの機能部は、ASIC等の独立したハードウェアとして個別に実装してもよく、プリンタコントローラ103の中央処理装置(CPU)が実行するプログラムの機能単位としてソフトウェア的に実装してもよい。

0021

エンジン制御部312は、プリンタコントローラ103からの指令信号に基づいて、画像形成エンジン102に上述の画像形成動作を行わせてシートに画像を形成させる。例えば、エンジン制御部312は、第1定着後センサ153、第2定着後センサ163及び反転センサ137の検知信号に基づいて、シートを搬送するローラを駆動する搬送モータ311、第1切替フラップ131及び第2切替フラップ132の動作を制御する。

0022

画像形成装置100には、画像形成システム100Sのユーザインタフェースとなる操作部180が設けられている(図1も参照)。操作部180は、ユーザに対して情報を表示する表示手段としてのディスプレイを備えている。また、操作部180は、ユーザが画像形成システム100Sに対して指令やデータを入力可能な入力手段として、例えばテンキー及び印刷実行ボタン等の物理キーやディスプレイのタッチパネル機能を備えている。操作部180の操作により、ユーザは、ある収納庫113にセットされているシートの名称坪量及び表面処理の有無等のシート属性を表す情報をプリンタコントローラ103に入力することができる。入力されたシート属性は、メモリ304に格納されているシートライブラリ900に登録される。

0023

プリンタコントローラ103は、外部インタフェース(I/F)309を介して外部の有線又は無線通信網に接続され、外部のコンピュータとの間で通信可能である。また、プリンタコントローラ103は、画像形成装置100に接続されて画像形成システム100Sを構成する装置(本実施形態では、調整ユニット400及びフィニッシャ600)の制御回路とも接続される。プリンタコントローラ103は、これらの装置と通信を行って、画像形成装置100及び各装置の動作を協調させる。なお、調整ユニット400の制御構成については後述する。

0024

(調整ユニット)
次に、本実施形態の測定装置である調整ユニット400について説明する。図1の画像形成システム100Sにおいて、調整ユニット400は、水平方向(図中左右方向)における画像形成装置100とフィニッシャ600との間に設置されている。即ち、本実施形態における調整ユニット400の上流装置は画像形成装置100であり、調整ユニット40の下流装置はフィニッシャ600である。フィニッシャ600は、シートに綴じ処理及びサドル処理等の処理を施す処理部601を有し、処理を施したシート束を(処理が必要ない場合には、上流の装置から受け取ったシートを)画像形成システム100Sの成果物として排出する。

0025

なお、調整ユニット400の上流及び下流に接続される装置は画像形成システム100Sの構成によって変化する。例えば、調整ユニット400は画像形成装置100に直接的に接続されるとは限らず、画像形成装置100と調整ユニット400との間に中間ユニットが配置され、中間ユニットから調整ユニット400がシートを受け取る構成としてもよい。中間ユニットの例としては、画像形成されたシートの画像面に透明なトナーを付着させて光沢を付与するコーティング処理を行う装置が挙げられる。また、調整ユニット400の下流側にフィニッシャ600以外のシート処理装置が連結される場合がある。このようなシート処理装置の例としては、シート束に表紙となるシートを差し込むインサーター、綴じ処理されたシート束の端部を切断して揃えるトリマー、大量の成果物を収容した状態で台車によって移動可能なスタッカーが挙げられる。

0026

図2に示すように、調整ユニット400は、いずれも測定手段の例であるカラーセンサ500及び表裏見当部700と、調整ユニット内のシート搬送路を構成するスルーパス430及び検知パス431と、紙粉除去部800と、を備えている。スルーパス430は本実施形態の第1搬送パスであり、検知パス431は本実施形態の第2搬送パスである。

0027

スルーパス430は、画像形成装置から排出されたシートを受け取ってフィニッシャへ向けて搬送する搬送パスであり、略水平方向に伸びている。スルーパス430には第1ローラ401、第2ローラ402、第3ローラ403及び第4ローラ404がシート搬送方向における上流から下流に向かってこの順に配置されている。

0028

検知パス431は、後述するカラーセンサ500及び表裏見当部700が配置されるパスであり、スルーパス430の下方を迂回するように形成されている。即ち、検知パス431は、スルーパス430から分岐して下方に延びる下行部431aと、略水平方向に延びる水平部431bと、水平部431bから上方に延びてスルーパス430に合流する上行部431cとを有する。従って、検知パス431は、第1ローラ401と第2ローラ402との間でスルーパス430から分岐する分岐部と、第3ローラ403の上流側でスルーパス430に合流する合流部との2箇所において、スルーパス430に連通している。検知パス431のスルーパス430からの分岐部には、シートの搬送経路をスルーパス430と検知パス431との間で切替可能な案内部材である切替フラップ421が配置されている。また、検知パス431には、検知パス431におけるシート搬送方向に沿って複数の位置に、シートを搬送するための搬送ローラ405a〜414が配置されている。

0029

カラーセンサ500及び表裏見当部700は、それぞれ水平部431b及び上行部431cが幅方向から見て直線状に延びている区間に配置されている。また、上行部431cは、上方へ向かうほど調整ユニット400のフィニッシャ側(図中左側)の側面から遠ざかるように傾斜して、直線区間を可能な限り長く確保している。また、紙粉除去部800は、検知パス431を横断するエアカーテンを形成することで、スルーパス430で発生した紙粉の表裏見当部700への侵入を防ぐ機能を有する。紙粉除去部800の詳細な構成については後述する。

0030

図3に示すように、調整ユニット400の動作は調整ユニット400に搭載された制御部451によって制御される。制御部451は、調整ユニット内の各搬送パスに配置された搬送パスセンサ453の検知信号に基づき、搬送ローラを駆動する搬送モータ452並びに切替フラップ421及び第2フラップ422の位置を切替えるフラップ切替モータ454の動作を制御する。また、制御部451は、通信部450を介して画像形成装置100のプリンタコントローラ103から受信した指令に基づき、紙粉除去部800のファン(紙粉除去ファン801)の動作を制御する。また、制御部451は、プリンタコントローラ103からの指令に基づいてカラーセンサ500及び表裏見当部700のイメージセンサ(701,702)に測定の実行を指示する。カラーセンサ500又はイメージセンサ(701,702)の測定結果は、必要に応じて画像処理部460が画像処理を施した上で、通信部450を介してプリンタコントローラ103に送信される。

0031

<1.カラーセンサ>
以下、調整ユニット400が備える第1の測定手段であるカラーセンサ500の構造及びカラーセンサ500を用いた色の管理について説明する。図4は本実施形態におけるカラーセンサ500を示す概略図である。カラーセンサ500は、光源である白色LED501と、光の強度を検出するラインセンサ503と、光源の光をシートに照射してシートからの反射光をラインセンサ503に導く光学系と、を備えたセンサユニットである。白色LED501は、連続スペクトルを有する光をシート1上のパッチ画像520に照射する。回折格子502は、パッチ画像520によって反射された光を波長ごとに分散させる。ラインセンサ503は、n画素撮像素子503−1,…,503−nによって構成され、回折格子502によって分解された光の波長ごとの強度を測定する。

0032

ラインセンサ503が検出可能な波長領域は、実質的に可視光領域の全体に亘っており、例えば380nm〜720nmの範囲に設定される。また、ラインセンサ503の撮像素子503−1,…,503−nとしては、CMOSセンサを利用することができる。なお、図示した構成例では、パッチ画像520からの反射項を回折格子502に集光するレンズ506が配置されている。

0033

ラインセンサ503の検出信号は、カラーセンサ500に搭載された演算部504によって処理され、演算結果がメモリ505に保存される。演算部504は、例えば光強度値から分光演算して、各パッチ画像520の分光反射率を算出する分光演算部を有する。

0034

カラーマネジメントシステム
カラーセンサ500の測定結果を画像形成装置100にフィードバックして色の管理を行う方法について説明する。本実施形態では、優れた色再現性を実現するプロファイルとして近年市場受け入れられているICC(International Color Consortium)プロファイルを用いるものとする。ただし、ICCプロファイルに代えて他のカラーマネジメントシステムを採用してもよい。例えば、Adobe社が提唱したPostScript(登録商標)に採用されているCRD(Color Rendering Dictionary)やAdobe Photoshop(登録商標)に搭載された色分解テーブルを用いることが可能である。また、墨版情報を維持するEFI社のColorWise(登録商標)の機能であるCMYKシミュレーションも用いることができる。

0035

図6はCMM(カラーマネジメントモジュール)による色の管理を説明するための概念図である。画像形成装置100に入力される画像データは、L*a*b*色空間における色の表現を採用しているとは限らず、RGB、CMYK、CIEXYZなど様々なデータ形式表色系)で表現され得る。また、データ形式が共通の画像データの間でも、入力デバイスの特性に応じて(例えば、モニタガンマ値色温度の設定によって)、画像形成装置100が再現すべき元画像知覚色が異なっている場合がある。

0036

そのため、CMMは入力画像データを一度デバイス非依存の色空間(本実施形態では、CIEL*a*b*色空間)で表現したL*a*b*データに変換する。そして、CMMは、L*a*b*データに対して必要な補正を施したL*’a*’b*’データから画像形成エンジンに画像形成させるための指令(CMYK信号)を生成する。このとき、入力デバイスの表色系からL*a*b*色空間への変換に用いられるのが入力ICCプロファイルである。また、L*a*b*色空間から画像形成エンジンが扱う色空間(CMYK信号がとり得る値の空間)への変換に用いられるのが出力ICCプロファイルである。なお、本実施形態ではデバイス非依存の色空間としてCIE L*a*b*を採用しているが、これに代えて他の色空間(例えば、CIE1931XYZ色空間)を採用してもよい。

0037

なお、CMYK信号とは、イエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各ステーション120〜123のレーザスキャナ部107による露光レベルを指定するものである。つまり、CMYK信号の値は、各ステーション120〜123が形成する単色画像の画素毎のトナー濃度レベルに対応する。CMYK信号は、プリンタコントローラ103からエンジン制御部312に伝送された後、ビデオ信号としてレーザスキャナ部107に入力される。

0038

(カラーセンサによる測定)
本実施形態の画像形成システム100Sはカラーセンサ500を搭載した調整ユニット400を備えているため、自らの出力ICCプロファイルを作成することが可能である。出力ICCプロファイルは、画像形成エンジン102に対するCMYK信号と、画像形成エンジン102によって実際にシート上に形成された画像の色との対応関係を表す色変換プロファイルである。

0039

画像形成装置100の出力ICCプロファイルを作成する場合、まず、画像形成装置100において、予め指定されているパターンでシートにパッチ画像が形成され、シート上に測色用の画像パターンが形成される。画像パターンが形成されたシートは調整ユニット400に送られ、カラーセンサ500において分光反射率を測定される。即ち、上述の白色LED501から放射され、画像パターン中のパッチ画像によって反射された光が回折格子502によって分散され、ラインセンサ503が波長ごとの光強度を測定する。

0040

(パッチ画像の色空間座標の特定)
次に、カラーセンサ500によって読み取られた分光反射率から、デバイス非依存の色空間(ここでは、CIEが規定しているL*a*b*色空間)において各パッチの色を表す座標を算出する方法を説明する。L*a*b*色空間の座標は、例えば、以下に示すように、ISO 13655に準拠した手続きで分光反射率から算出することが可能である。

0041

a.試料の分光反射率R(λ)を求める。(λ:380nm〜780nm)
b.等色関数x(λ),y(λ),z(λ)と標準光分光分布SD50(λ)を用意する。なお、等色関数はJIS Z8701で規定される。SD50(λ)はJIS Z8720で規定され、補助標準イルミナントD50とも呼ばれる。また、x(λ),y(λ),z(λ)は、通常、オーバーラインが付された表記が使用されるが、以下の説明では省略する。
c.分光反射率R(λ)、等色関数x(λ),y(λ),z(λ)及び標準光分光分布SD50(λ)を波長毎に乗算する。
R(λ)×SD50(λ)×x(λ)
R(λ)×SD50(λ)×y(λ)
R(λ)×SD50(λ)×z(λ)
d.(c)の積を波長領域全体に亘って積算する。
Σ{R(λ)×SD50(λ)×x(λ)}
Σ{R(λ)×SD50(λ)×y(λ)}
Σ{R(λ)×SD50(λ)×z(λ)}
e.等色関数y(λ)と標準光分光分布SD50(λ)との積の積算値を求める。
Σ{SD50(λ)×y(λ)}
f.XYZ色空間における座標を算出する。
X=100×Σ{SD50(λ)×y(λ)}/Σ{R(λ)×SD50(λ)×x(λ)}
Y=100×Σ{SD50(λ)×y(λ)}/Σ{R(λ)×SD50(λ)×y(λ)}
Z=100×Σ{SD50(λ)×y(λ)}/Σ{R(λ)×SD50(λ)×z(λ)}
g.(f)で得られたXYZ座標をL*a*b*色空間に変換する。
L*=116×(Y/Yn)^(1/3)−16
a*=500{(X/Xn)^(1/3)−(Y/Yn)^(1/3)}
b*=200{(Y/Yn)^(1/3)−(Z/Zn)^(1/3)}

0042

上記(g)において、Xn,Yn,Znは基準となる白色点の座標を表す値(標準光三刺激値)である。また、上記はY/Yn≧0.008856のときの変換式であり、Y/Yn<0.008856の領域では次のように置き換えられる。
(X/Xn)^(1/3) → 7.78(X/Xn)^(1/3)+16/116
(Y/Yn)^(1/3) → 7.78(Y/Yn)^(1/3)+16/116
(Z/Zn)^(1/3) → 7.78(Z/Zn)^(1/3)+16/116

0043

プロファイル作成処理
次に、画像形成装置100がICCプロファイルを作成するプロファイル作成処理の内容を説明する。プロファイル作成処理は、ユーザが操作部180を操作して明示的な指示を出すことにより、任意のタイミングで実行可能である。例えば、カスタマエンジニアによる部品交換が行われた場合、高度の色再現性が要求される画像形成ジョブの実行前、さらには、デザイン構想段階において最終出力物の色味が知りたい場合に、プロファイル作成処理が実行されることが考えられる。

0044

図3において、操作部180に対してICCプロファイルを作成するための操作が行われると、プロファイル作成を指示する信号がプリンタコントローラ103のプロファイル作成部301に入力される。プロファイル作成部301は、ISO 12642に規定された928パッチのテストフォーム(CMYKカラーチャート)を出力させるCMYK信号を、出力ICCプロファイルによる色変換を行わずにエンジン制御部312へと送信する。つまり、本実施形態においては、カラーマネジメントを行うための画像パターンとして、ISO 12642に規定されたテストフォームを採用している。CMYK信号の送信に並行して、プロファイル作成部301は、調整ユニット400に対してカラーセンサ500を用いた測定を行う指示を送る。

0045

画像形成装置100は、エンジン制御部312に入力されたCMYK信号に基づいて画像形成動作を実行し、シートにテストフォームを形成する。テストフォームが形成されたシートは調整ユニット400に搬送され、カラーセンサ500によってテストフォームが測色される。カラーセンサ500によって測色された928パッチの各々の分光反射率データは、プリンタコントローラ103のLab演算部303に通知され、Lab演算部303によってL*a*b*色空間のデータに変換される。

0046

プロファイル作成部301は、エンジン制御部312に送信したCMYK信号と、カラーセンサ500の測色結果とを関連付けて出力ICCプロファイルを作成する。また、プロファイル作成部301は、メモリ304に格納されている現在の出力ICCプロファイルを、新たに作成した出力ICCプロファイルに置き換える。

0047

出力ICCプロファイルは、例えば図5に示すような構造になっており、ヘッダー、タグとそのデータからなる。プロファイル作成部301は、テストフォームの出力に用いたCMYK信号と測色結果から得られたL*a*b*値とに基づいて、CMYK→L*a*b*の変換表(A2Bxタグ)を作成する。また、この変換表をもとにして、L*a*b*→CMYKの逆変換表(B2Axタグ)が作成される。その他のデータを表すタグとして、白色点(wtpt)、ある色が画像形成装置100が出力するハードコピー色域の内側か外側かを記述するタグ(gamt)なども出力ICCプロファイルに記述される。

0048

なお、プロファイル作成処理の実行命令が外部I/F309を介して入力されている場合、プロファイル作成部301が作成したICCプロファイルを、実行命令を発信した外部機器に送信するようにしてもよい。この場合、ICCプロファイルに対応したアプリケーションでの色変換を、外部機器上でユーザが行うようにすることが可能である。

0049

なお、カラーマッチング精度や色の安定性についての指標としては、例えば、ISO 12647−7記載のカラーマッチング精度規格(IT8.7/4(ISO 12642:1617パッチ)[4.2.2])においてΔEが平均で4.0と規定されている。また、安定性の規格である再現性[4.2.3]では、各パッチのΔEが1.5以下であることが規定されている。上記スペック満足するためには、カラーセンサ500の検出精度はΔE1.0以下が望ましい。ただし、ΔEとは、下の式であらわされるパラメータであり、L*a*b*色空間内2点間(L1,a1,b1)(L2,a2,b2)における三次元距離を意味する。
ΔE=((L1−L2)^2+(a1−a2)^2+(b1−b2)^2)^(1/2)

0050

色変換処理
次に、画像形成装置100に対して画像形成を指令する画像形成ジョブが投入された場合に、入力画像データに対して行われる色変換処理を説明する。図3に示すブロック図において、外部I/F309を介してプリンタコントローラ103が受け取った画像データは、CMM305に入力される。通常のカラー印刷においては、画像データがRGB値やJapanColorなどの標準印刷CMYK信号値で表現されている場合が多い。この場合、CMM305の入力側色空間変換部306がメモリ304に格納された入力ICCプロファイルを参照してRGB→L*a*b*又はCMYK→L*a*b*の色変換を行うことで、入力画像データがL*a*b*データに変換される。入力ICCプロファイルは、入力信号ガンマコントロールする1次元UTルックアップテーブル)、ダイレクトマッピングといわれる多次色LUT、生成された変換データのガンマをコントロールする1次元LUTで構成される。

0051

CMM305の調整部307は、成果物の色味を調整するためにL*a*b*データに対して必要な補正を行う。補正処理の例としては、入力デバイスの色域と画像形成装置100が再現可能な色域とのミスマッチを補正するGAMUT変換が挙げられる。他の例として、入力側の光源種と画像形成装置100の成果物を観察するときの光源種とのミスマッチ(色温度設定のミスマッチとも言う)を調整する色変換が挙げられる。さらに他の例として、成果物における文字可読性を向上するために、カラー画像中の文字部分を判定して文字色に適した色に変換するための黒文字判定が挙げられる。これらの補正処理により、L*a*b*データはL*’a*’b*’データへ変換される。また、CMM305の調整部307は、外部I/F309を介して入力された入力画像データがL*a*b*色空間で表現されている場合も、必要に応じて補正処理を行ってL*’a*’b*’データに変換する。

0052

CMM305の出力側色空間変換部308は、メモリ304に格納された出力ICCプロファイルを参照してL*a*b*→CMYK色変換を行うことで、L*’a*’b*’データをCMYK信号に変換する。このとき、プロファイル作成部301による出力ICCプロファイルの更新があった場合、L*’a*’b*’データが同一であっても、更新前の状態で生成されるCMYK信号と更新後の状態で生成されるCMYK信号は異なったものとなる。即ち、本実施形態の測定装置である調整ユニット400の測定結果に応じて、画像形成装置100の画像形成条件としての出力ICCプロファイルが変更される。

0053

<2.表裏見当部>
次に、調整ユニット400が備える第2の測定手段である表裏見当部700(図2参照)の構成及び作用について説明する。表裏見当部700では、シート形状とシート上の画像パターンの形状及び位置関係を測定する。高精度な測定結果を得るためにはシート毎形状ばらつきや画像位置のバラツキを平均化する必要があるため、複数枚のシートを測定する。そのため、本実施形態では測定を行うセンサユニットとしてコンタクトイメージセンサCIS)を採用している。CISを用いることで、(センサユニットを移動させるのではなく)シートを搬送しながら測定を行なうことが可能となり、測定に要する時間を短縮できる。また、等倍光学系のイメージセンサを用いることで、縮小光学系(所謂CCD方式)に比べて装置の小型化が可能である。

0054

図7に示すように、表裏見当部700は、表面CIS701と裏面CIS702とを有している。表面CIS701はシート1の第1面1aから画像情報を読み取り、裏面CIS702はシート1の第2面1b(第1面1aとは反対の面)から画像情報を読み取る。また、表面CIS701及び裏面CIS702は可能な限り近接して(図示した構成では搬送ローラ212を挟んで隣接するように)配置され、シート1の表面1aと裏面1bに形成されたパターン画像を略同時に読み取ることが可能である。

0055

表面CIS701及び裏面CIS702の構成は共通である。即ち、CIS701,702は、光源としてのLEDアレイと、CMOS等の撮像素子からなるセンサアレイと、シート1からの反射光をセンサアレイに結像する複数のレンズ(レンズアレイ)とを備える。これらLEDアレイ、センサアレイ及びレンズアレイは、表裏見当部700におけるシート1の搬送方向に直交する幅方向においてCIS701,702が画像情報を読み取り可能な長さの全域に亘って、幅方向に配列されている。

0056

表裏見当部700に到達したシート1は、搬送ローラ211,212,213によって搬送されながら、裏面CIS702及び表面CIS701の読取位置を順に通過する。裏面CIS702の読取位置は透明ガイド704と黒色ガイド706との間の空間であり、表面CIS701の読取位置は透明ガイド703と黒色ガイド705との間の空間である。黒色ガイド705,706は、シート1を案内する搬送ガイドであると共に、CIS701,702がシート1を走査する際の背景となる部材であり、シート1とのコントラストが明確な黒色である。透明ガイド703,704は、対向する黒色ガイド705,706に対して所定の間隙を空けて対向しており、読取位置におけるシート1の焦点深度方向の位置を安定化させる。

0057

(表裏見当のフィードバック)
次に、この表裏見当部700による測定と、測定結果のフィードバックについて説明する。プリンタコントローラ103がメモリ304に保持しているシートライブラリ900(図3参照)は、画像形成装置100が記録材として使用可能なシートの一覧を、副/主走査方向長さ及び坪量等の属性情報と関連付けて保存したデータである。このシートライブラリ900に含まれる情報の内、幾何調整量901,902は、当該シートを用いて画像形成動作を実行する際に画像の位置及び形状を補正するためのパラメータである。

0058

図10(a)に示すように、シートライブラリ900の内容は操作部180にライブラリ表示画面1001を表示させることで確認可能である。また、ライブラリ表示画面1001の「印字位置調整」ボタン1002を操作すると、図10(b)に示す補正方法の選択画面1003が表示される。「手動で調整」の選択肢1004を選んだ場合、ユーザはテンキー等を用いて数値を入力することで幾何調整量901,902の値を直接指定することができる。一方、「テストページを読みこんで調整」の選択肢1005が選ばれた場合、画像形成装置100が表裏見当用のパターン画像を形成し、調整ユニット400の表裏見当部700が当該シートの測定を行うことで幾何調整量901,902が自動的に調整される。

0059

本実施形態に係る表裏見当処理では、図8(a)、(b)に示すように、シート面四隅付近正方形のパッチが配置されたテストパターン820がシート1の両面に形成される。表裏見当処理の対象として指定されたシートを収納しているシート収納庫からシート1が給送され、画像形成エンジン102によってテストパターン820が形成された後、シート1は調整ユニット400に搬送される。調整ユニット400の表裏見当部700では、シート1を搬送ローラ211,212,213によって搬送しながら、読取位置を通過するシート1からCIS701,702によってライン画像を読み取る。そして、ライン画像を副走査方向(シート1の搬送方向)につなぎ合わせることにより、シート1及びシート上のテストパターン820を含む画像データが合成される。

0060

調整ユニット400の画像処理部460(図3参照)は、合成された画像データからシート1の輪郭とテストパターン820とを検出し、シート1の角部座標及びテストパターン820の各パッチの座標を特定する。シート1の角部座標とは、X軸を主走査方向(シート1の幅方向)とし、Y軸を副走査方向としたときの、シート1の4つの角部の位置{(X01,Y01)〜(X31,Y31),(X02,Y02)〜(X32,Y32)}を表す。シート1の角部座標は、シートの長辺長さ(A)及び短辺長さ(B)及び角部の直角度等のシート形状に関する情報を含んでいる。また、テストパターン820の座標とは、角部の座標と同じ座標系における、パターン画像の特定部位の位置{(X41,Y41)〜(X71,Y71),(X42,Y42)〜(X72,Y72)}を表す。テストパターン820の座標は、シートに対する画像の位置ずれや画像の歪みに関する情報を含んでいる。

0061

画像処理部460は、さらにシート1の角部座標とテストパターン820の座標とを用いて、このシート1に対する幾何調整量を算出する。幾何調整量の内、リード位置とは、シート1に対する副走査方向の画像位置を規定するパラメータである。サイド位置とは、シート1に対する主走査方向の画像位置を規定するパラメータである。主走査倍率とは、画像データを主走査方向に拡大又は縮小する倍率を規定するパラメータである。また、副走査倍率とは、画像データを副走査方向に拡大又は縮小する倍率を規定するパラメータである。これらのパラメータは、例えば、画像形状の補正を行ったと仮定した場合に、テストパターン820からシートの端部までの距離(図8(a)、(b)のC〜J)が予め設定された値と等しくなるように決定される。

0062

なお、ここでは幾何調整量としてリード位置・サイド位置・主走査倍率・副走査倍率の4つのパラメータを挙げたが、画像処理部460が他のパラメータを算出するようにしてもよい。例えば、画像の台形補正を行うためのパラメータやシートに対する画像の回転角度を規定するパラメータが考えられる。

0063

画像処理部460で算出された幾何調整量は、通信部450を通じて画像形成装置100のプリンタコントローラ103に送られてシートライブラリ900に登録される。画像形成装置100が画像形成ジョブを実行する場合、画像形状補正部320は、シートライブラリ900を参照して記録材として指定されているシートのシート情報910,911,912,…(図9)を取得する。そして、画像形状補正部320は、取得したシート情報の幾何調整量901,902に基づいて画像データを補正する。これにより、出力画像の位置ずれ及び歪みが低減される。即ち、幾何調整量901,902は、調整ユニット400の測定結果に基づいて変更される画像形成条件の他の例である。

0064

なお、ここではユーザからの明示的な指示に基づいて表裏見当用のテストパターン820が形成される場合を説明したが、他の場合にテストパターン820が形成されるようにしてもよい。例えば、画像形成ジョブが投入された場合に、ジョブを実行する前の準備動作として、ジョブで指定されたものと同一のシートに対してテストパターン820を形成して幾何調整量を取得するようにしてもよい。また、大量の成果物を要求する画像形成ジョブの実行中に、一定枚数の成果物を出力する度にテストパターン820を形成するジョブを自動的に挿入してキャリブレーションを行うようにしてもよい。

0065

制御方法
以上のように構成された画像形成システム100Sにおいて、調整ユニット400におけるシート搬送動作及び測定動作の制御方法について、図3のブロック図を参照しつつ図11のフローチャートに沿って説明する。

0066

以下の説明において、画像形成ジョブの内、成果物の出力を要求するものであって調整ユニット400が画像パターンの測定を行う必要がないものを「通常ジョブ」とする。画像形成ジョブの内、調整ユニット400がカラーマネジメントを行うための画像パターンをカラーセンサ500によって測定するものを「測色ジョブ」とする。また、画像形成ジョブの内、調整ユニット400が表裏見当を行うための画像パターンを表裏見当部700のCIS701,702によって測定するものを「表裏見当ジョブ」とする。なお、通常ジョブは、外部I/F309を介して外部のコンピュータから入力された場合、及び操作部180を介してユーザが複写動作の開始を指令した場合等に、プリンタコントローラ103に投入される。また、測色ジョブ及び表裏見当ジョブは、上述したように、ユーザの明示的な指令によって実行される場合と、画像形成システム100Sが自発的に実行する場合とがあり得る。

0067

画像形成ジョブの開始にあたり(S1)、プリンタコントローラ103はジョブが通常ジョブ・測色ジョブ・表裏見当ジョブのいずれであるかを判別する(S2,S3)。通常ジョブの場合(S2:Y)、画像形成装置100及び調整ユニット400においてシートの搬送に関与する部材はデフォルトの位置(ホームポジション)で待機する。調整ユニット400の場合、切替フラップ421はシートをスルーパス430へ案内するための位置に位置決めされる(S4)。つまり、図12(a)に示すように、切替フラップ421は下方位置に保持される。また、通常ジョブの場合、紙粉除去ファン801(図3参照)に通電されて検知パス431への送風動作が行われる(S4)。

0068

画像形成装置100は、画像形成ジョブによって出力することを要求された画像データに従ってシートに画像を形成した後(S5)、調整ユニット400がシートを受け取る(S6)。すると、図12(a)、(b)に示すように、シート1は第1ローラ401〜第4ローラ404を順に受け渡されてスルーパス430を通過する。そして、第4ローラ404によってフィニッシャ600にシート1が排出され(S7)、フィニッシャ600のトレイに成果物として積載される。

0069

測色ジョブの場合(S3:Y)、切替フラップ421はシートを検知パス431へ案内するための位置に位置決めされる(S10)。つまり、図13(a)に示すように、切替フラップ421は上方位置に保持される。また、測色ジョブの場合、紙粉除去ファン801への通電は遮断されて検知パス431への送風は停止する(S10)。

0070

プロファイル作成部301の指令に基づいて画像形成装置100が測色用の画像パターンをシートに画像を形成した後(S11)、調整ユニット400がシートを受け取る(S12)。最初にスルーパス430に搬入されたシート1は、切替フラップ421によって検知パス431に案内される(S13、図13(a))。シート1が検知パス431の水平部431bに到達してカラーセンサ500の読取位置を通過すると、カラーセンサ500によって測色動作が行われ、画像パターン中の各パッチ画像の分光反射率が測定される(S14、図13(b))。なお、シート上の画像パターンがカラーセンサ500の読取位置に到達する前に、調整ユニット400の制御部451は、シート1の搬送速度をカラーセンサ500の測定に適した搬送速度V1まで減速する。搬送速度V1は、シート1が検知パス431を経由せずにスルーパス430を搬送される場合の搬送速度V0(図12(a)、(b)参照)より小さい。

0071

カラーセンサ500の測色結果は、通信部450を介して画像形成装置100に送信され、Lab演算部303に通知される(S15)。Lab演算部303は、上述した方法に従って各パッチ画像の分光反射率をL*a*b*色空間の座標に変換すると共に、ΔE値の計算等が行う。プロファイル作成部301は、Lab演算部303の演算結果と画像パターンの出力に用いたCMYK信号とに基づいて出力ICCプロファイルを作成し、メモリ304に格納された出力ICCプロファイルを更新する(S16)。

0072

カラーセンサ500の読取位置を通過したシート1は、検知パス431の上行部431cを介してスルーパス430との合流部に到達し、スルーパス430に搬入される(S17)。その後、スルーパス430の第3ローラ403及び第4ローラ404を介してフィニッシャ600にシート1が受け渡される(S7)。

0073

表裏見当ジョブの場合(S3:N)、シートの搬送に関する処理は測色ジョブの場合と共通である。即ち、表裏見当ジョブを実行する場合、切替フラップ421はシートを検知パス431へ案内するための位置に位置決めされる(S20)。また、表裏見当ジョブの場合も、紙粉除去ファン801への通電は遮断されて検知パス431への送風は停止する(S20)。

0074

プロファイル作成部301の指令に基づいて画像形成装置100が表裏見当用の画像パターンをシートに画像を形成した後(S21)、調整ユニット400がシートを受け取る(S22)。最初にスルーパス430に搬入されたシート1は、切替フラップ421によって検知パス431に案内される(S23、図14(a))。シート1が検知パス431の上行部431cに到達して表裏見当部700のCIS701,702の読取位置を通過すると、CIS701,702によってシート1及びシート上のテストパターンが読み取られる(S24、図14(b)、(c))。なお、シート上の画像パターンが裏面CIS702の読取位置に到達する前に、調整ユニット400の制御部451は、シート1の搬送速度をCIS701,702の読み取りに適した搬送速度V2まで減速する。搬送速度V2は、上記搬送速度V0,V1のいずれよりも小さい。

0075

CIS701,702が読み取った画像データは画像処理部460によって処理され、幾何調整量が算出される(S25)。算出された幾何調整量は、通信部450を介して画像形成装置100に送信され、シートライブラリ900に登録される(S26)。

0076

表裏見当部700のCIS701,702の読取位置を通過したシート1は、検知パス431の上行部431cを介してスルーパス430との合流部に到達し、スルーパス430に搬入される(S27)。その後、スルーパス430の第3ローラ403及び第4ローラ404を介してフィニッシャ600にシート1が受け渡される(S7、図14(d))。

0077

以上の処理は、ジョブで指定されたシート枚数の各シートに対して繰り返し実行され、最終シートに対する処理が完了した後(S8:Y)、ジョブが終了する(S9)。なお、図11に示す制御例では同一ジョブの処理中に、シート毎にジョブの種類を判別しているが、ジョブの開始時に種類を判別し、ジョブの処理中は判別を行わずに前のシートと同じ処理を適用するようにしてもよい。

0078

(紙粉除去部)
次に、調整ユニット400の紙粉除去部800について説明する。図2に示すように、紙粉除去部800は、検知パス431がスルーパス430に連通する連通部P2と、表裏見当部700の測定位置P1との間において、検知パス431を横切るエアカーテンを発生させて測定位置P1への紙粉の侵入を低減する。ただし、本実施形態における表裏見当部700の測定位置P1とは、表面CIS701及び裏面CIS702の読取位置の内、連通部P2に近い方(つまり、本実施形態では表面CIS701の読取位置)を指す。連通部とは、2つの搬送パスにおけるシート搬送空間が接続される部分であり、分岐する分岐部(本実施形態の連通部P3)、パスが合流する合流部(連通部P2)、パスが交差する交差部を含む。また、検知パス431に入り込む可能性がある異物には、紙粉以外のもの(例えば、搬送ローラの摩耗片ゴムカス)やシートから剥落したトナー粉)があるが、以下の説明では異物を代表するものとして「紙粉」について説明する。

0079

紙粉除去部800は、鉛直方向において表裏見当部700より上方かつスルーパス430より下方に配置されている。また、本実施形態では、鉛直方向に対して傾斜している検知パス431の上行部431cによって形成されるスペースに紙粉除去部800が配置されている。即ち、上行部431cの少なくとも一部は、表裏見当部700を配置可能な直線区間の長さを確保するため、調整ユニット400の下流装置側(図2の左側)の側面400sから上方へ向かうほど離間するように、鉛直方向に対して傾斜している。そして、紙粉除去部800は、上行部431cと、側面400sと、スルーパス430とによって囲まれた空間に配置されている。

0080

図15及び図16に示すように、紙粉除去部800は紙粉除去ファン(以下、単に「ファン」とする)801及び紙粉除去ダクト(以下、単に「ダクト」とする)802によって構成される。ファン801は本実施形態の送風手段であり、ダクト802は本実施形態の気流ガイドである。

0081

ファン801は、紙粉除去部800の外部からエアーを取り込んでダクト802に向けて送風する。ファン801は2個のシロッコファンを用いており、吸気部の開口方向が上方と下方とで反対になるように配置されている。また、2個のファン801,802は、検知パス431の幅方向における中央位置に対して対称に配置されている。ダクト802は、ファン801が発生させた気流ガイド板802a(図16)によってシートの幅方向に分散させ、幅方向に延びるスリット802b(図15)から放出する。ダクト802の内部形状(例えば、ファン801からダクト802への風路入口開口面積)、ファン801の送風量及びスリット802bの開口面積等は、幅方向における検知パス431の全域に渡って6m/s以上の風速が出るように調整される。

0082

図17に示すように、紙粉除去部800の近傍において、検知パス431には上流側の搬送ガイド803a,803bと下流側の搬送ガイド804a,804bとの間に間隙805が設けられている。間隙805は、検知パス431を通過するシートに対して一方側のガイド面に設けられた第1開口部805aと、第1開口部805aに対向するように他方側のガイド面に設けられた第2開口部805bとによって規定される。言い換えると、第1開口部805aは、シートの一方の面を案内する第1ガイド(803a,804a)に形成された開口部であり、第2開口部805bは、シートを挟んで第1ガイドに対向する第2ガイド(803b,804b)に設けられた開口部である。紙粉除去部800が発生した気流は、第1開口部805aから検知パス431の内側に流れ込み、第2開口部805bから検知パス431の外側に抜ける。

0083

第1開口部805a及び第2開口部805bは、幅方向における検知パス431の全域で気流が流れるように実質的に検知パス431の幅方向の全長に渡って形成される。例えば、上流側の搬送ガイド803a,803bと下流側の搬送ガイド804a,804bがシート搬送方向に離間した状態で配置されることで、間隙805が確保される。また、下流側の搬送ガイド804a,804bの上流部は、シート先端が引っ掛からないように、シート搬送方向の上流へ向かうほどガイド面の間隔が広がった形状を有している。

0084

図11のフローチャートで示した通り、紙粉除去部800のファン501は、通常ジョブの実行中に送風動作を行い(S4)、測色ジョブ及び表裏見当ジョブの実行中は停止する(S10,S20)ように制御される。また、本実施形態の場合、ジョブの待機中も送風動作を行うように制御される。通常ジョブの実行中及びジョブ待機中にファン501を動作させるのは、スルーパス430を通過するシートから発生した紙粉(主に通常ジョブのシート由来の紙粉)が検知パス431へと入り込むのを防ぐためである。また、測色ジョブ及び表裏見当ジョブの実行中にファン501を停止させるのは、シートによって遮られた気流が検知パス431に流れ込んでシートの姿勢を乱し、カラーセンサ500及び各CIS701,702の測定精度を低下させることを防ぐためである。

0085

このように、本実施形態では、検知パス431がスルーパス430から分岐している構成において、表裏見当部700の測定位置P1と検知パス431及びスルーパス430の連通部P2との間に向けて送風する紙粉除去部800を配置している。言い換えると、第2搬送パスが第1搬送パスに連通する連通部(P2)と、測定手段がシートの画像パターンを測定する測定位置(P1)との間において、第2搬送パスに向けて送風する送風手段を配置している。これにより、スルーパス430において発生した紙粉が検知パス431における表裏見当部700の測定位置P1まで入り込んで表裏見当部700の読取不良を発生させる可能性を低減することができる。その結果、表裏見当部700の汚れチェック清掃といったメンテナンスを行う間隔を長く設定することが可能となり、装置のダウンタイムを低減して画像形成システム100Sの稼働率向上に貢献する。

0086

なお、本実施形態の場合、検知パス431を通過するのは測定用の画像パターンが形成されたシートであり、調整ユニット400を通過するシート全体の大半を示す通常ジョブのシートはスルーパス430のみを通って下流装置に搬送される。そのため、検知パス431で発生する紙粉の量はスルーパス430で発生するものに比べて非常に少ない(例えば、10分の1未満)。従って、スルーパス430からの紙粉の侵入を防ぐ上述の位置に紙粉除去部800を配置することで、表裏見当部700への紙粉の影響を効果的に低減することが可能である。

0087

また、本実施形態では、検知パス431がスルーパス430の下方を迂回する構成において、紙粉除去部800が鉛直方向において測定位置P1と連通部P2との間の位置へ向けて送風する構成とした。表裏見当部700をスルーパス430より下方に配置することで、通常ジョブのシートが放射する熱によるCIS701,702の温度上昇を低減し、サーモクロミズム現象熱雑音による読取精度の低下を低減可能である。また、紙粉除去部800が鉛直方向において測定位置P1と連通部P2との間の位置へ向けて送風するため、スルーパス430において発生した紙粉が重力によって検知パス431に落下することを防ぐことが可能である。即ち、本実施形態の構成により、測定手段への熱の影響を低減しつつ、紙粉の侵入による測定結果への影響を最小限に抑えることが可能となる。

0088

また、本実施形態の表裏見当部700は、等倍光学系のイメージセンサ(表面CIS701及び裏面CIS702)を採用している。一般に、等倍光学系のイメージセンサは、縮小光学系のイメージセンサに比べて一般的に焦点深度が浅く、紙粉が透明ガイド703,704(図7参照)に付着した際に線状の画像不良(スジ画像)が生じ易いことが知られている。透明ガイド703,704に付着した紙粉を吹き飛ばすファンを配置することも考えられるが、静電気等によって紙粉が強く吸着していると紙粉の除去が不十分となる可能性がある。これに対し、本実施形態の紙粉除去部800は、表裏見当部700の測定位置P1への紙粉の侵入を低減するものであるため、透明ガイド703,704への紙粉の付着自体を低減可能である。つまり、紙粉除去部800を配置することにより、小型かつシートを搬送しながらの読み取りが可能というCISの利点を生かしつつ、CISの読取不良が発生する可能性を低減することが可能である。

0089

(変形例)
上記実施形態では、紙粉除去部800を検知パス431に対して下流装置側(図2の左側)に配置しているが、図18に示すように、紙粉除去部800を検知パス431の上流装置側(図中右側)に配置してもよい。この場合、気流の流れる方向が反対となるものの、図19に示すように、紙粉除去部800が発生する気流が検知パス431を横切るエアカーテンを形成するように配置することで、表裏見当部700への紙粉の侵入を低減することができる。

0090

また、本実施形態では検知パス431とスルーパス430の2箇所の連通部の内、検知パス431の出口側の連通部P2と表裏見当部700の測定位置P1との間において、紙粉除去部800がエアカーテンを形成する構成としている。しかしながら、例えば検知パス431の入り口側の連通部P3(図2参照)とカラーセンサ500の測定位置P4との間においてエアカーテンを形成する紙粉除去部を、本実施形態の紙粉除去部800に追加して、又は紙粉除去部800に代えて配置してもよい。また、例えば検知パス431が一方の端部でスルーパス430に連通し、他方の端部が行き止まりの形状(測定対象のシートがスイッチバックする構成)である場合にも、本技術は適用可能である。この場合、検知パス431とスルーパス430の連通部と、検知パス431に配置された測定手段の測定位置との間においてエアカーテンを形成するように紙粉除去部800を配置すればよい。

0091

上記のファン501は送風手段の一例であり、軸流ファンやシロッコファン以外の遠心ファンを用いてもよく、数や配置についても適宜変更可能である。また、紙粉の除去を主目的として設置される送風手段に限らず、例えば調整ユニット400の内部の冷却するための送風手段が発生する気流の一部を検知パス431に導いてエアカーテンを形成するように構成してもよい。

0092

また、本実施形態では、エアカーテンによってスルーパス430の内部空間と検知パス431における表裏見当部700の測定位置P1とを遮る構成としたが、測定位置P1への紙粉の侵入を低減可能であれば、エアカーテンを用いない構成としてもよい。例えば、紙粉除去部800が発生する気流が、測定位置P1と連通部P2との間の位置で検知パス431に流れ込み、連通部P2に向かって流れることで、紙粉をスルーパス430に押し戻すようにしてもよい。この場合、スルーパス430のいずれかの部分に開口部を設けて、紙粉除去部800によって生じた気流を逃がすようにする。

0093

(その他の実施形態)
上記実施形態では、画像形成手段として電子写真式の画像形成エンジン102を用いているが、インクジェット方式昇華プリント機構等、他の画像形成手段を採用した画像形成装置又は画像形成システムに対しても本技術は適用可能である。

0094

本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

0095

100…画像形成装置/100S…画像形成システム/102…画像形成手段(画像形成エンジン)/400…測定装置(調整ユニット)/400s…測定装置の側面(調整ユニットの側面)/430…第1搬送パス(スルーパス)/431…第2搬送パス(検知パス)/431c…上行部/500,700…測定手段(カラーセンサ、表裏見当部)/600…シート処理装置(フィニッシャ)/801…送風手段(紙粉除去ファン)/802…気流ガイド(紙粉除去ダクト)/803a,804a…第1ガイド(搬送ガイド)/803b,804b…第2ガイド(搬送ガイド)/805a,805b…開口部/P1…測定位置/P2…連通部

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