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技術 肌状態の鑑別法

出願人 ポーラ化成工業株式会社
発明者 錦織秀佐々祥子竹内啓貴
出願日 2018年9月14日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-172460
公開日 2020年3月26日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-046200
状態 未査定
技術分野 生物学的材料の調査,分析 診断用測定記録装置
主要キーワード 評価材料 内部構造情報 アサヒテクノ 測定標準 フリーソフト 老化度 測定対象者 画像補正用
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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課題

簡便かつ高精度に肌状態推定することができる、肌状態の鑑別法を提供することを目的とする。

解決手段

血中マイオカイン濃度を指標として肌状態を推定することにより、肌状態を鑑別する。鑑別される肌状態は、好ましくはシワ色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力から選択される一種又は二種以上である。

概要

背景

素肌を美しく保ったり化粧を施したりするために、スキンケアメークアップの方法を検討したり、化粧品を選択したりするに際して、肌の表面や内部の状態、例えば肌のハリ・弾力、色、角層の状態、老化度キメシワ毛穴色素沈着等を的確に把握することは重要である。
これまでに、皮膚から得たレプリカ画像や皮膚の拡大写真評価材料として、これらに画像処理を施して得た情報を利用して、シワやキメを鑑別する技術が開示されている(特許文献1、2)。
また、皮膚を直接的に計測して、その内部構造情報を得て、肌の状態の鑑別に供する方法も開発されている。例えば、厚みのある生体試料非侵襲的に観察することを可能とした共焦点レーザー顕微鏡により得た画像等に基づいて、肌の状態を鑑別する方法が注目されている(特許文献3〜6)。

概要

簡便かつ高精度に肌状態推定することができる、肌状態の鑑別法を提供することを目的とする。血中マイオカイン濃度を指標として肌状態を推定することにより、肌状態を鑑別する。鑑別される肌状態は、好ましくはシワ、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力から選択される一種又は二種以上である。なし

目的

本発明は、より簡便かつ高精度に、肌状態を推定することができる、肌状態の鑑別法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

血中マイオカイン濃度を指標として肌状態推定することを特徴とする、肌状態の鑑別法

請求項2

血中マイオカイン濃度が高い場合に肌状態が良いと推定する、請求項1に記載の鑑別法。

請求項3

前記マイオカインが、カテプシンBIL−4、IL−6、IL−8、IL−10、IL−15、LIF、CX3CL1、GMCSF、TNF−α、アディポネクチンINF−γ、及びBDNFから選択される、請求項2に記載の鑑別法。

請求項4

推定される肌状態が、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力から選択される、請求項3に記載の鑑別法。

請求項5

血中マイオカイン濃度が低い場合に肌状態が良いと推定する、請求項1に記載の鑑別法。

請求項6

前記マイオカインが、イリシン、IL−7、IL−1β、MCP1、CXCL1、及びSPARCから選択される、請求項5に記載の鑑別法。

請求項7

推定される肌状態が、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力から選択される、請求項6に記載の鑑別法。

請求項8

前記マイオカインが、MIF、CXCL5、及びCXCL6から選択される、請求項1に記載の鑑別法。

請求項9

血中マイオカイン濃度が高い場合に肌荒れの肌状態が良いと推定する、請求項8に記載の鑑別法。

請求項10

血中マイオカイン濃度が低い場合に、シワ及び色素沈着から選択される肌状態が良いと推定する、請求項8に記載の鑑別法。

請求項11

前記マイオカインが、BAIBAである、請求項1に記載の鑑別法。

請求項12

血中マイオカイン濃度が高い場合に色素沈着の肌状態が良いと推定する、請求項11に記載の鑑別法。

請求項13

血中マイオカイン濃度が低い場合に、肌荒れの肌状態が良いと推定する、請求項11に記載の鑑別法。

請求項14

前記肌状態の推定が、多変量解析によって得られた推定式を用いて行われる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の鑑別法。

技術分野

0001

本発明は、血中マイオカイン濃度を指標として肌状態鑑別する方法に関する。

背景技術

0002

素肌を美しく保ったり化粧を施したりするために、スキンケアメークアップの方法を検討したり、化粧品を選択したりするに際して、肌の表面や内部の状態、例えば肌のハリ・弾力、色、角層の状態、老化度キメシワ毛穴色素沈着等を的確に把握することは重要である。
これまでに、皮膚から得たレプリカ画像や皮膚の拡大写真評価材料として、これらに画像処理を施して得た情報を利用して、シワやキメを鑑別する技術が開示されている(特許文献1、2)。
また、皮膚を直接的に計測して、その内部構造情報を得て、肌の状態の鑑別に供する方法も開発されている。例えば、厚みのある生体試料非侵襲的に観察することを可能とした共焦点レーザー顕微鏡により得た画像等に基づいて、肌の状態を鑑別する方法が注目されている(特許文献3〜6)。

先行技術

0003

特開2004−230117号公報
特開2008−61892号公報
特開2004−337317号公報
特開2004−97436号公報
国際公開2013/153959号
特開2014−064896号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、より簡便かつ高精度に、肌状態を推定することができる、肌状態の鑑別法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明者等は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、筋肉から分泌されるサイトカインであるマイオカイン(Myokine)に着目し、血液中のマイオカイン濃度が、種々の肌状態の良し悪しと相関することを見出した。そして、血中マイオカイン濃度を指標として肌状態を推定し、その推定結果に基づいて肌の状態の良し悪しを鑑別することができることに想到し、本発明を完成するに至った。

0006

すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]血中マイオカイン濃度を指標として肌状態を推定することを特徴とする、肌状態の鑑別法。
[2]血中マイオカイン濃度が高い場合に肌状態が良いと推定する、[1]に記載の鑑別法。[3]前記マイオカインが、カテプシンBIL−4、IL−6、IL−8、IL−10、IL−15、LIF、CX3CL1、GMCSF、TNF−α、アディポネクチンINF−γ、及びBDNFから選択される、[2]に記載の鑑別法。
[4]推定される肌状態が、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力から選択される、[3]に記載の鑑別法。
[5]血中マイオカイン濃度が低い場合に肌状態が良いと推定する、[1]に記載の鑑別法。
[6]前記マイオカインが、イリシン、IL−7、IL−1β、MCP1、CXCL1、及びSPARCから選択される、[5]に記載の鑑別法。
[7]推定される肌状態が、色素沈着、肌色、肌荒れ、ハリ・弾力から選択される、[6]に記載の鑑別法。
[8]前記マイオカインが、MIF、CXCL5、及びCXCL6から選択される、[1]に記載の鑑別法。
[9]血中マイオカイン濃度が高い場合に肌荒れの肌状態が良いと推定する、[8]に記載の鑑別法。
[10]血中マイオカイン濃度が低い場合に、シワ及び色素沈着から選択される肌状態が良いと推定する、[8]に記載の鑑別法。
[11]前記マイオカインが、BAIBAである、[1]に記載の鑑別法。
[12]血中マイオカイン濃度が高い場合に色素沈着の肌状態が良いと推定する、[11]に記載の鑑別法。
[13]血中マイオカイン濃度が低い場合に、肌荒れの肌状態が良いと推定する、[11]に記載の鑑別法。
[14]前記肌状態の推定が、多変量解析によって得られた推定式を用いて行われる、[1]〜[13]のいずれかに記載の鑑別法。

発明の効果

0007

本発明により、簡便かつ高精度に、シワ、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力等の肌状態を鑑別する方法が提供される。これにより、個人に合わせた肌の手入れ化粧方法を検討・選択・決定する際に有用な情報を得ることができ、該情報を肌の手入れや化粧方法に関するカウンセリングにも利用できる。

0008

本発明の肌状態の鑑別法は、血中マイオカイン濃度を指標として肌状態を推定することを特徴とする。
マイオカインは筋肉から分泌されるサイトカインの総称であり、多種見出されている。本発明の鑑別法には、特に限定されないが、カテプシンB、IL−4、IL−6、IL−7、IL−8、IL−10、IL−15、LIF、CX3CL1、GM−CSF、TNF−α、アディポネクチン、INF−γ、BDNF、SPARC、イリシン、IL−1β、MCP1、CXCL1、MIF、CXCL5、CXCL6、BAIBA等を指標として好ましく用いることができる。

0009

マイオカイン濃度を測定する血液試料としては、全血血清血漿等を用いることができ、特に限定されない。
血液中のマイオカイン濃度の測定法は、常法により行うことができる。

0010

後述の実施例に示される通り、特定のマイオカインの血中濃度が高い人では肌状態が良好であり、特定のマイオカインの血中濃度が低い人では肌状態が不良であるという有意な傾向が認められる。さらに、特定のマイオカインの血中濃度の高低と、特定の肌状態の良不良との間にも有意な相関関係が認められる。
本発明の鑑別方法は、これらの相関関係に基づいて、マイオカインの種類によりその血中濃度が高い又は低いかによって、肌状態が良い又は不良であると推定するものであり、かかる推定は例えば予め用意した基準に当てはめて行うことができる。

0011

具体的には、カテプシンB、IL−4、IL−6、IL−8、IL−10、IL−15、LIF、CX3CL1、GM−CSF、TNF−α、アディポネクチン、INF−γ、及びBDNFから選択されるマイオカインを指標として、その血中濃度が高い場合は、肌状態が良いと推定される。
一方、イリシン、IL−7、IL−1β、MCP1、CXCL1、及びSPARCから選択されるマイオカインを指標として、その血中濃度が低い場合は、肌状態が良いと推定される。
また、MIF、CXCL5、及びCXCL6から選択されるマイオカインを指標とするときは、その血中濃度が高い場合は肌状態のうち後述の肌荒れが良好であると推定され、その血中濃度が低い場合は後述の肌状態のうちシワ及び/又は色素沈着が良好であると推定される。
また、BAIBAを指標とするときは、その血中濃度が高い場合は肌状態のうち後述の色素沈着が良好であると推定され、その血中濃度が低い場合は後述の肌状態のうち肌荒れが良好であると推定される。
本発明において、マイオカインは一種又は二種以上のマイオカインを指標とすることができる。

0012

本発明の鑑別法により推定される肌状態は、好ましくは、シワ、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力であり、通常には、上記肌状態の一種または二種以上である。なお、ここでいう肌の部位は顔面四肢頸部胴部等特に限定されないが、通常は顔面の肌状態について鑑別を行う。以下に種々の肌状態と、それらを表すパラメータについて説明する。

0013

本明細書において「シワ」は、加齢シワや表情シワ等の皮溝の目立ちを示す概念であり、通常はシワの個数や任意の基準でスコア化した値で表される。
シワが少なかったり目立たないことは、肌表面均一性が高く、なめらかで若々しい好ましい状態を示す。一方、シワが多かったり目立つことは、肌表面が不均一で、なめらかでなく、老いた印象を与え、良好とは認識されない状態を示す。なお、「シワ」とは、目視による認識の他、後述の解析プログラムにより認識されるものをいう。
シワの個数やスコアは、一般に、直接被験者測定部位を観察してカウントする他、皮膚計測機器を用いて測定される。かかる皮膚計測機器としては例えば、VISIA−Evolution(Canfield Scientific Inc.)が例示でき、一定条件で撮影した写真に基づき、解析プログラムによりシワとして認識される数を計測したり、それに基づきスコア化する。
例えば、シワに係る肌状態が良好であるというのは、片方の範囲(30cm2)のシワ個数が前記計測機器で測定したときに91個未満であることをいう、等と当てはめることができる。あるいは、シワに係る肌状態が良好であるというのは、測定対象者のシワ個数又はシワスコアは、40〜50代女性100名以上の標準パネラーにおいて取得したシワ個数の少ない方又はシワスコアの低い方からの順位付けに照らし合わせたときに、上位25%以上、より好ましくは20%以上に相当する等と当てはめることができる。
なお、測定部位は特に限定されないが、頬が好ましい。

0014

本明細書において「色素沈着」は、メラニン色素が皮膚に沈着することにより生じるシミや肌の色ムラ等の状態を示す概念であり、通常はシミの個数や任意の基準でスコア化した値で表される。シミについては、メラニンシミと紫外線シミとを区別して表してもよい。
メラニンが目立たず、シミが少なかったり色ムラが小さいことは、美しく、若々しく、又は健康的で好ましい状態を示す。一方、メラニンが多いためにシミが多かったり色ムラが大きいことは、老いた印象を与えたり、良好とは認識されない状態を示す。なお、「色ムラ」とは、肌表面の色みの均一の程度をいう。
シミや色ムラ等の色素沈着パラメータは、一般に、直接被験者の測定部位を観察して評価する他、皮膚計測機器を用いて測定される。かかる皮膚計測機器としては例えば、VISIA−Evolution(Canfield Scientific Inc.)が例示でき、一定条件で撮影した写真に基づき、解析プログラムにより、メラニンシミ個数、
メラニンシミスコア、シミ個数、シミスコア、紫外線シミ個数、紫外線シミスコア、色ムラ指数、色ムラスコア等を測定し算出する。
また、分光測色計CM−2600d(コニカミノルオプティクス)等の測色器を用いて、顔面とそれ以外の部位の肌色を測定しその差を算出して、色素沈着パラメータとしてもよい。例えば、顔面頬部上腕内側との、RGB、マンセル明度色相彩度)、L*a*b*、XYZ、L*C*h、ハンターLab等の表色系で表示される測色値の差やメラニンインデックスMI)の差をパラメータとすることができ、特に上腕内側と顔面頬部のMI差、又は上腕内側と顔面頬部のL*差を好ましく用いることができる。
また、メラニンチェッカーポーラ化成工業株式会社)を用いて、角層メラニン量、角層メラニン均一性、及び角層メラニン面積等を測定し、その測定値やスコア化したものを色素沈着パラメータとしてもよい。
例えば、色素沈着に係る肌状態が良好であるというのは、片方の頬(30cm2)の範囲のシミ個数が前記計測機器で測定したときに60個未満であることをいう、色ムラスコアが841未満であることをいう、あるいは上腕内側と顔面頬部のMI差が0.24未満であることをいう、等と当てはめることができる。あるいは、色素沈着に係る肌状態が良好であるというのは、測定対象者のシミや色ムラに係るパラメータは、40〜50代女性100名以上の標準パネラーにおいて取得したパラメータの良い方からの順位付けに照らし合わせたときに、上位25%以上、より好ましくは20%以上に相当する等と当てはめることができる。
なお、測定部位は特に限定されないが、頬が好ましい。

0015

「肌色」は、肌の色味や明るさによって、若々しさや健康的な印象を左右する肌の状態の要素である。一般には、分光測色計や色彩色差計などで測定され、かかる測定機器としては、例えば分光測色計CM−2600d(コニカミノルタオプティクス)等が好ましく挙げられる。肌色は、例えばRGB、マンセル(明度、色相、彩度)、L*a*b*、XYZ、L*C*h、ハンターLab等の表色系で表示でき、これらのうち特にマンセルバリュー(明度)、マンセルクロマ(彩度)、b*、又はL*の測定値で表すことが好ましい。また、肌の色味には毛細血管の構造や分布が大きく影響するため、肌表面から観察されるヘモグロビンに係る指数や任意の基準でスコア化した値で表示することもできる。
肌色が明るい又は白側に近い色味であったりヘモグロビンが適度に少ないことは、美しく、若々しく、又は健康的で好ましい状態を示す。一方、肌色の明るさが乏しく赤みが強かったり、ヘモグロビンが過度に多いことは、老いた印象を与えたり、良好とは認識されない状態を示す。
例えば、肌色が良好であるというのは、頬のマンセルバリュー値が5.9以上であることをいう、マンセルクロマ値が3.8以上であることをいう、あるいはヘモグロビンスコアが32未満であることをいう、等と当てはめることができる。あるいは、肌色が良好であるというのは、測定対象者の肌色やヘモグロビンに係るパラメータは、40〜50代女性100名以上の標準パネラーにおいて取得したパラメータの良い方からの順位付けに照らし合わせたときに、上位25%以上、より好ましくは20%以上に相当する等と当てはめることができる。
なお、測定部位は特に限定されないが、頬が好ましい。

0016

「肌荒れ」は、角層バリア機能が低下して、肌の水分量と皮脂量バランス崩れたり、ニキビなどの炎症が生じたりして、滑らかさやキメが損なわれた程度を表す、肌の状態の要素である。肌荒れの程度が小さいことは、美しく、若々しく、又は健康的で好ましい状態を示す。一方、肌荒れの程度が大きいことは、老いた印象を与えたり、良好とは認識されない状態を示す。肌荒れは、通常は、角層水分量経皮水分蒸散量(TEWL)、角層規則性、皮脂量、ポルフィリン個数等を定法にて測定した値やそれを任意の基準でスコア化した値を表される。なお、ポルフィリンはニキビの原因となるアクネ菌代謝物であり、該菌の存在を示す。
例えば、肌荒れが良好であるというのは、頬の角層水分量が163以上であることをいう、TEWLが9.3未満であることをいう、あるいは皮脂量が9未満であることをいう、等と当てはめることができる。あるいは、肌荒れが良好であるというのは、測定対象者の角層規則性のスコア等の肌荒れに係るパラメータは、40〜50代女性100名以上の標準パネラーにおいて取得したパラメータの良い方からの順位付けに照らし合わせたときに、上位25%以上、より好ましくは20%以上に相当する等と当てはめることができる。
なお、測定部位は特に限定されないが、頬が好ましい。

0017

「ハリ・弾力」は、肌が水平方向または垂直方向に加えられた力に対して押し返す性質、あるいは変形するがその力が除かれれば元に戻ろうとする(復元する)性質である。例えば、皮膚の粘弾物性で表される。例えば、Cutometer MPA580(Courage + Khazaka Electronic GmbH)等の測定機器を用いて、粘弾性や純弾性等を測定した値やそれを任意の基準でスコア化した値をハリ・弾力のパラメータとすることができる。
ハリ・弾力が大きいと、真皮クッションとしての機能が高く、弾力性伸縮性富むため、その肌は若々しく、又は健康的で好ましい状態を示す。一方、ハリ・弾力が小さいと、真皮の弾力性が乏しいため、その肌は応力に対して復元できず、老いた印象を与えたり、良好とは認識されない状態を示す。
例えば、ハリ・弾力が良好であるというのは、頬の純弾性が0.34以上であることをいう等と当てはめることができる。あるいは、ハリ・弾力が良好であるというのは、測定対象者の粘弾性値やスコア等のハリ・弾力パラメータは、40〜50代女性100名以上の標準パネラーにおいて取得したパラメータの良い方からの順位付けに照らし合わせたときに、上位25%以上、より好ましくは20%以上に相当する等と当てはめることができる。
なお、測定部位は特に限定されないが、頬が好ましい。

0018

本発明の鑑別法では、測定により得た血中マイオカイン濃度を多変量解析によって得られた推定式に当てはめることにより、肌状態を表すパラメータを導くことによって解析を行うことが好ましい。前記推定式は、多変量解析のソフトウェアを利用して、実測した血中マイオカイン濃度と肌状態パラメータとの相関分析及び回帰分析を行って作成できる。そのようなソフトウェアとして、装置に付属したソフトウェア、SPSS社やSAS社等の市販されているソフトウェアあるいはフリーソフトなどを用いることができ、特に制限されない。
また、推定式を作成するに際して測定標準となるパネラーは、特に限定されないが、好ましくは30名以上、より好ましくは50名以上、さらに好ましくは100名以上であることが、解析の正確性を確保するため好ましい。また、年齢は20〜60代というように広範囲偏りなく分布させることが好ましく、必要によっては年齢の要素を加味した推定式を作成してもよい。また、性別もそろえることが好ましい。

0019

本発明の鑑別法の対象は、特に限定されず、人一般とすることができる。また、対象の性別は、特に限定されないが、美容カウンセリングの需要の観点から好ましくは女性である。また、対象の年齢は、特に限定されず、例えば20〜60代とすることができる。

0020

以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。

0021

<実施例1>血中マイオカイン濃度と肌状態との相関解析
(1)血中マイオカイン濃度の測定
試験参加の同意を得た40代及び50代の日本人女性28名から、全血を採取して血清を得、各種ELISAキットおよびLC−MS(日本ウォーターズ)により前記血清中の各種マイオカイン濃度を測定した。

0022

(2)肌状態の測定
(1)と同じ被験者について、下記の手順で種々の肌状態パラメータをそれぞれ測定した。
分光測色計CM−2600d(コニカミノルタオプティクス)を用いて、測定点4か所の色を、マンセル及びL*a*b*の表色系で各3回ずつ測定し、各平均値及びメラニンインデックス(MI)を算出した。4か所の測定点は、左目から垂直方向に下ろした線と鼻尖点から水平方向に延ばした線との交点右目尻から垂直方向に下ろした線と鼻尖点から水平方向に延ばした線との交点、左目尻から垂直方向に下ろした線と左口角から水平方向に延ばした線との交点、及び右目尻から垂直方向に下ろした線と左口角から水平方向に延ばした線との交点、とした。なお、測定点が色素沈着部位である場合は、当該部位を外したすぐ右隣を測定部位とした。

0023

皮膚計測機器VISIA−Evolution(Canfield Scientific Inc.)を用いて、被験者の顔写真を撮影した。被験者はグレーケープを着用し、目を閉じた状態で、画像補正用カラーチャート(CASMATCH)と共に撮影した。撮影モードは標準光、UV、直交偏波(cross−polarization)の3種とし、各モードで正面左右1枚ずつ撮影した。得られた写真に基づいて、前記機器の解析プログラムにより被験者の両頬の、メラニン個数、毛穴個数、ヘモグロビン指数、シミ個数、色ムラ指数、紫外線シミ個数、シワ個数、ポルフィリン個数、メラニンスコア、毛穴スコア、ヘモグロビンスコア、シミスコア、色ムラスコア、紫外線シミスコア、シワスコア、及びポルフィリンスコアを算出した。

0024

SKICON−200EX(株式会社ヤヨイ)を用いて、頬の角層水分量を測定した。
APSCAN AS−VT100RS(株式会社アサヒテクノラボ)を用いて、頬の経表皮水分蒸散量(TEWL)を測定した。
Cutometer MPA580(Courage + Khazaka Electronic GmbH)を用いて、頬の純弾性、及び粘弾性を測定した。
SebumeterSM810(Courage & Khazaka Electronic GmbH)を用いて、頬の皮脂量を測定した。
角層・メラニンチェッカー(ポーラ化成工業株式会社)を用いて、頬の角層の剥がれ具合(TA)、角層の規則性、角層細胞脱核具合、角層メラニン量、角層メラニン均一性、及び角層メラニン面積を測定した。

0025

(3)解析
上記測定した血中マイオカイン濃度と種々の肌状態パラメータとを用いて、JMP ver.13.0(SAS)を使用して、相関分析及び回帰分析を行った。その結果、血中マイオカイン濃度と肌状態との間に正又は負の有意な相関関係(p<0.05)が認められた。血中濃度が低いと肌状態が良好であるマイオカインを表1に、血中濃度が高いと肌状態が良好であるマイオカインを表2にそれぞれ掲載する。これらの結果から、血中マイオカイン濃度を指標として肌のシワ、色素沈着、肌色、肌荒れ、及びハリ・弾力に関する肌状態を推定できることがわかる。

0026

実施例

0027

0028

本発明により、簡便かつ高精度に、肌状態を推定することができる。これにより、肌の手入れや化粧方法を検討・選択・決定する際に有用な情報を得ることができ、該情報を肌の手入れや化粧方法に関するカウンセリングにも利用できるため、産業上非常に有用である。

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