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技術 可搬型冷蔵庫

出願人 新明工業株式会社
発明者 加納正雄角田一文
出願日 2018年9月18日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-173229
公開日 2020年3月26日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-046095
状態 未査定
技術分野 冷蔵庫の冷気循環及び細部構成 冷蔵庫の冷凍ユニット 冷凍機械と関連した装置
主要キーワード 空気循環機構 通気口内 蓋止め 野ざらし 減圧割合 リヤカー 保冷対象物 配管流路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (8)

課題

自動二輪車自転車リヤカーを含む軽車両に安定して搭載することができると共に大容量かつ高効率の冷却を行なうことができる可搬型冷蔵庫を提供する。

解決手段

少なくとも直流電源17からの給電によって動作可能な電源装置5と、この電源装置からの給電によって回転駆動するモータ6と、このモータの回転力によって冷媒圧縮する圧縮ポンプ7と、圧縮された冷媒を冷却する凝縮器8と、膨張させた冷媒によって熱を吸収する気化器9とを備えるヒートポンプシステム15を有し、前記気化器は冷蔵収容室に熱的に結合した位置に配置させてあり、この気化器以外の重量のあるヒートポンプシステム15の部材を冷蔵収容室より下方の前記外装4内に配置させ、車両の進行方向前方Fおよび後方Rの外装に通気口20、21、23、24、25を開設し、両通気口20、21、23の間に形成された外気挿通流路16中に前記凝縮器を配置した可搬型冷蔵庫。

概要

背景

従来よりヒートポンプを利用した吸収式冷蔵庫が用いられており、実用化に至っている。また、特許文献1に示すように、車両に搭載して飲み物などを冷却するポータブル冷蔵庫も発明され、実用化されている。

前記ポータブル冷蔵庫は、被冷蔵物を収容する断熱性を有する冷蔵庫ケースに、冷媒圧縮循環させる小型スクロール圧縮機を組み込んである冷却サイクルステムを一体的に設けたものであり、冷却サイクルシステムとして、圧縮機、凝縮器拡張弁、エバポレータ気化器)を備え、また、圧縮機に給電するための電源装置を備えるものである。

上記構成のポータブル冷蔵庫は自動車座席足元などの安定した面に載置されるものであるから、重量のある冷却サイクルシステムを備えるものであっても安定して載置可能である。また、自動車の座席や足元はほぼ平面であるから,ポータブル冷蔵庫の底面も当然ながら平面に形成されて設置時の安定性を向上し、放熱を行なう為の凝縮器などは外気に触れやすい側面や天面に形成されることが多かった。また、放熱効率を向上させるために凝縮器は外部に露出させていた。

概要

自動二輪車自転車リヤカーを含む軽車両に安定して搭載することができると共に大容量かつ高効率の冷却を行なうことができる可搬型冷蔵庫を提供する。少なくとも直流電源17からの給電によって動作可能な電源装置5と、この電源装置からの給電によって回転駆動するモータ6と、このモータの回転力によって冷媒を圧縮する圧縮ポンプ7と、圧縮された冷媒を冷却する凝縮器8と、膨張させた冷媒によって熱を吸収する気化器9とを備えるヒートポンプシステム15を有し、前記気化器は冷蔵収容室に熱的に結合した位置に配置させてあり、この気化器以外の重量のあるヒートポンプシステム15の部材を冷蔵収容室より下方の前記外装4内に配置させ、車両の進行方向前方Fおよび後方Rの外装に通気口20、21、23、24、25を開設し、両通気口20、21、23の間に形成された外気挿通流路16中に前記凝縮器を配置した可搬型冷蔵庫。

目的

本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、自動二輪車、自転車、リヤカーを含む軽車両に安定して搭載することができると共に大容量かつ高効率の冷却を行なうことができる可搬型冷蔵庫を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

保冷対象物を収容可能である断熱構造冷蔵収容室、この冷蔵収容室を開閉可能とする断熱構造の扉、および外部からの衝撃に耐えうる外装とを備え、車両に搭載可能な可搬型冷蔵庫であって、少なくとも直流電源からの給電によって動作可能な電源装置と、この電源装置からの給電によって回転駆動するモータと、このモータの回転力によって冷媒圧縮する圧縮ポンプと、圧縮された冷媒を冷却する凝縮器と、膨張させた冷媒によって熱を吸収する気化器とを備えるヒートポンプシステムを有し、前記気化器は冷蔵収容室に熱的に結合した位置に配置させてあり、この気化器以外の重量のあるヒートポンプシステムの部材を冷蔵収容室より下方の前記外装内に配置させてあり、車両の進行方向前方および後方の外装に通気口を開設してあると共に、両通気口の間に形成された外気挿通流路中に前記凝縮器を配置させてあることを特徴とする可搬型冷蔵庫。

請求項2

前記外装は自動二輪車または自転車荷台を左右に跨ぐように下方に突出させることにより、その間に凹部を形成する左右の脚部を備え、前記ヒートポンプシステムを構成する各部材が重量バランスを保つように配分された状態で左右の脚部に挿入させてある請求項1に記載の可搬型冷蔵庫。

請求項3

前記外装内に挿入可能または外装に係合可能であると共に前記電源装置に給電可能な補助二次電池を備える請求項1または請求項2に記載の可搬型冷蔵庫。

請求項4

前記脚部の間の凹部に嵌入可能であると共に前記電源装置に給電可能な補助二次電池を備える請求項2に記載の可搬型冷蔵庫。

請求項5

前記電源装置は商用電源からの給電によって動作可能であると共に、商用電源からの給電状態において前記補助二次電池を充電可能である請求項3または請求項4に記載の可搬型冷蔵庫。

技術分野

0001

本発明は、車両に安定して搭載可能であると共に熱効率の良い可搬型冷蔵庫に関する。

背景技術

0002

従来よりヒートポンプを利用した吸収式冷蔵庫が用いられており、実用化に至っている。また、特許文献1に示すように、車両に搭載して飲み物などを冷却するポータブル冷蔵庫も発明され、実用化されている。

0003

前記ポータブル冷蔵庫は、被冷蔵物を収容する断熱性を有する冷蔵庫ケースに、冷媒圧縮循環させる小型スクロール圧縮機を組み込んである冷却サイクルステムを一体的に設けたものであり、冷却サイクルシステムとして、圧縮機、凝縮器拡張弁、エバポレータ気化器)を備え、また、圧縮機に給電するための電源装置を備えるものである。

0004

上記構成のポータブル冷蔵庫は自動車座席足元などの安定した面に載置されるものであるから、重量のある冷却サイクルシステムを備えるものであっても安定して載置可能である。また、自動車の座席や足元はほぼ平面であるから,ポータブル冷蔵庫の底面も当然ながら平面に形成されて設置時の安定性を向上し、放熱を行なう為の凝縮器などは外気に触れやすい側面や天面に形成されることが多かった。また、放熱効率を向上させるために凝縮器は外部に露出させていた。

先行技術

0005

特開2003−279218号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、比較的重量のある冷却サイクルシステムを有するポータブル冷蔵庫は自動車の車内のように、屋根と載置する平面がある空間には設置しやすいものの、自動二輪車自転車などの軽量でかつ不安定な車両に搭載すると重量バランスを失いやすく、運転時に注意が必要であった。とりわけ冷蔵庫の容量が大きくなればなるほど収容する生鮮品などの保冷対象物荷重が加わるため、重量バランスを保つことはより重要であった。

0007

また、凝縮器の配置も自動車の車内であれば、外気に触れやすい側面や天面に形成することが望ましいが、自動二輪車や自転車など、屋外設置が基本となる荷台に搭載する場合には、冷媒の通り道となるデリケートな構造のパイプを外部からの衝突による破損から保護するために、外部からの物理的な衝突に耐えることができる程度の剛性を備える外装ケース)内に収容する必要があるが、この外装が冷却効率の低下を招くことは避けられなかった。

0008

さらに、自動二輪車、自転車、リヤカーなどの車両に搭載されるなど、屋外に配置された冷蔵庫は、直射日光が当たることにより表面温度が上がるため、凝縮器の温度を引き上げるものとなり、冷却効率の低下を招くことがあった。とりわけ、冷蔵庫の天面部に冷却サイクルシステムを備える構造にする場合には、冷却効率が著しく低下することは避けられなかった。

0009

加えて、冷蔵庫の収容庫の容量が大きくなればなるほど、これを冷却する冷却サイクルシステムも大型化を避けることができないため、それだけ冷却サイクルシステムも重量物となり、これら重量物の配置による左右バランスの悪化が問題となり、冷却効率の向上を図ることがさらに難しくなるという課題が発生する。

0010

本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、自動二輪車、自転車、リヤカーを含む軽車両に安定して搭載することができると共に大容量かつ高効率の冷却を行なうことができる可搬型冷蔵庫を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記問題点を解決するために、第1発明は、保冷対象物を収容可能である断熱構造冷蔵収容室、この冷蔵収容室を開閉可能とする断熱構造の扉、および外部からの衝撃に耐えうる外装とを備え、車両に搭載可能な可搬型冷蔵庫であって、少なくとも直流電源からの給電によって動作可能な電源装置と、この電源装置からの給電によって回転駆動するモータと、このモータの回転力によって冷媒を圧縮する圧縮ポンプと、圧縮された冷媒を冷却する凝縮器と、膨張させた冷媒によって熱を吸収する気化器とを備えるヒートポンプシステムを有し、前記気化器は冷蔵収容室に熱的に結合した位置に配置させてあり、この気化器以外の重量のあるヒートポンプシステムの部材を冷蔵収容室より下方の前記外装内に配置させてあり、車両の進行方向前方および後方の外装に通気口を開設してあると共に、両通気口の間に形成された外気挿通流路中に前記凝縮器を配置させてあることを特徴とする可搬型冷蔵庫を提供する。(請求項1)

0012

冷蔵収容室はその扉を開けることにより保冷対象物の出し入れを行なうことができ、冷蔵収容室および扉は何れも断熱構造であるから、扉を閉じている状態では、冷蔵収容室内を外部から熱的に遮断することにより保冷状態を保つことができる。なお、断熱構造とは冷蔵収容室の内側と外装との間に介在させた断熱材および/または熱伝達を阻止するために形成された空気層真空層であることが考えられる。

0013

電源装置は直流電源から供給される電力を受けて、モータなどに適正な電力供給を行なうものである。直流電源は車両に搭載された既存のバッテリなどの二次電池であることが考えられるが、車両の走行関与しない別の二次電池を直流電源として用いてもよい。あるいは、太陽電池一次電池など直流電源を用いてもよい。加えて、電源装置は直流電源のみならず、可搬型冷蔵庫を設置する場所によっては商用電源などの交流電源からの給電を可能とするものであってもよい。

0014

前記モータを用いて回転駆動される圧縮ポンプは冷媒を圧縮して凝縮器に供給する。凝縮器は圧縮されることによって温度上昇した冷媒を外気挿通流路中を流れる気流によって冷却し凝縮させることができる。冷却された冷媒は気化器を流れるときに減圧によって膨張し、気化器に熱的に結合した冷蔵収容室内の熱を吸収して、再び圧縮ポンプに送り込まれる。気化器と冷蔵収容室の熱的な結合は熱伝導性アルミニウムなどの金属によって冷蔵収容室の内壁と気化器の配管を連結することが考えられるが、他にも気化器と冷蔵収容室の間を連通する空気流路に冷却収容室内の空気を循環させる空気循環機構を設けるものであってもよい。

0015

上記構成のヒートポンプシステムは、冷蔵収容室内の温度を外気に比較して、冷媒の圧力を変化させたときの蒸発温度凝縮温度の温度差だけ低温に冷却することができる。前記圧縮ポンプ、凝縮器、気化器は冷媒を漏らすことなく流通させる配管流路を構成するものであるから極めてデリケートな構造物であるが、本発明のヒートポンプシステムは外装内に形成されるものであるから、自動二輪車、自転車、リアカーなどの屋外設置が基本となる車両において、可搬型冷蔵庫の外部からの物品の衝突によってデリケートなヒートポンプシステムに損傷が生じることを防止する。また、特に凝縮器を外装内に配置させることにより、凝縮器に直射日光が当たることがなく、それだけ冷却効率を引き上げることができる。

0016

ヒートポンプシステムを構成する重量物は冷蔵収容室より下方の外装内に配置させてあるので、可搬型冷蔵庫の重心を低くすることができ、それだけ安定感を向上させることができる。また、冷蔵収容室は外装内の上部空間を最大限に用いて形成可能であり、容易に大容量化を図ることができる。

0017

車両の進行方向前方および後方の外装に設けられた通気口は、それぞれ外気の吸入口および排気口となり、冷却ファンのようなものを用いる必要なく車両の走行に伴って外装内部の通気口内に外気を引き込んで、外気挿通流路を挿通させることができる。しかしながら、車両の進行方向前方または後方の通気口に別途吸気ファンおよび/または排気ファンを設けて、外気挿通流路内に強制的に外気を挿通させてもよい。

0018

凝縮器は熱伝導に優れたアルミニウムなどの金属からなる冷却フィンを外気挿通流路に沿って備えることにより、冷却効率を更に向上させるものであってもよい。また、本発明の可搬型冷蔵庫はヒートポンプシステムの稼働率を変更することにより、可搬型冷凍庫とするものも含む。さらには、冷蔵収容室と冷凍収容室を仕切って形成して冷凍冷蔵庫としてもよいことはいうまでもない。

0019

なお、前記電源装置は二次電池からの給電のみならず、商用電源からの給電を可能とするものであることが好ましい。すなわち、可搬型冷蔵庫を車両から降ろして拠点に載置している状態においては、商用電源を用いて冷蔵収容室内を保冷可能とすることが好ましい。

0020

前記外装は自動二輪車または自転車の荷台を左右に跨ぐように下方に突出させることにより、その間に凹部を形成する左右の脚部を備え、前記ヒートポンプシステムを構成する各部材が重量バランスを保つように配分された状態で左右の脚部に挿入させてある場合(請求項2)には、自動二輪車または自転車の荷台を跨ぐように下方に突出して形成された左右の脚部に重量物が集中することにより、車両の荷台に搭載した状態の可搬型冷蔵庫の安定性が向上し、その重心を可能な限り下方に形成することができる。

0021

つまり、自動二輪車や自転車のような比較的軽い車両に搭載した状態においても全体の重量バランスに与える影響を最小限に抑えることができ、走行時の安定性の向上に貢献できる。また、冷蔵収容室に保冷対象物を収容した状態においてもより重い部材が下方に配置されているので、全体の重心が高くなることを極力抑えることにより、重量バランスを失って可搬型冷蔵庫が荷台から落下しにくくなる。

0022

前記外装内に挿入可能または外装に係合可能であると共に前記電源装置に給電可能な補助二次電池を備える場合(請求項3)には、他の二次電池からの給電に頼ることなく補助二次電池からの給電によって冷蔵収容室の保冷を行なうことができる。すなわち、自動二輪車の場合は車両の始動時などに用いられる二次電池が既に搭載されているが、この車両用の二次電池からの給電を行なうことなく、補助二次電池からの給電を優先的に用いることにより、車両の走行に関わる部分に負荷掛けることがない。

0023

このように補助二次電池を優先的に用いることにより、車両に搭載された二次電池を保護することができるが、補助二次電池からの電力供給だけで冷蔵収容部内の保温が困難な場合には、車両に搭載された二次電池からも給電して、より強力な冷却を可能としてもよい。

0024

外装内に補助二次電池を挿入可能とすることにより、可搬型冷蔵庫を自転車やリヤカーなどの、通常は二次電池を備えることがない車両に搭載するときに、別途の二次電池を用意することなく、補助二次電池だけを可搬型冷蔵庫の電源として用いることができる。補助二次電池を挿入または嵌合する位置は可搬型冷蔵庫の下部であることにより、重心をより低い位置にでき、それだけ安定性が向上する。

0025

前記脚部の間の凹部に嵌入可能であると共に前記電源装置に給電可能な補助二次電池を備える場合(請求項4)には、可搬型冷蔵庫をリヤカーのような平面に配置する場合に脚部のみならず、凹部に嵌入させた補助二次電池のような重量物によっても安定的に載置することができる。

0026

前記電源装置は商用電源からの給電によって動作可能であると共に、商用電源からの給電状態において前記補助二次電池を充電可能である場合(請求項5)には、可搬型冷蔵庫を車両から降ろして拠点に載置している状態において電源装置を商用電源に接続した状態では、商用電源からの給電によって冷蔵収容室内の保冷を行なうと共に補助二次電池を充電して次の移動に備えることができる。

発明の効果

0027

上述したように、本発明によれば、屋根のない車両に搭載した状態において、直射日光に曝された状態で配置されるものであっても保冷対象物を効率よく冷却でき、野ざらし状態で高速移動する場合に外部からの衝突物に対しても十分に対応できる強度を備えるだけでなく、移動時に生じる気流を有効に利用して大容量の冷蔵収容室内に収容した保冷対象物を効率良く冷却できると共に、自動二輪車、自転車、リヤカーを含む軽車両に搭載した状態で転倒や車両からの落下を起こしにくい重量バランスの良い可搬型冷蔵庫を提供することができる。

図面の簡単な説明

0028

本発明の実施形態に係る可搬型冷蔵庫の全体構成を示す斜視図である。
前記実施形態の可搬型冷蔵庫を一部透過して示す正面図である。
前記実施形態の可搬型冷蔵庫を一部透過して示す側面図である。
前記実施形態の可搬型冷蔵庫を一部透過して示す平面図である。
前記実施形態の可搬型冷蔵庫の各部の接続状態を示すブロック図である。
前記可搬型冷蔵庫を自動二輪車の荷台に搭載した状態を示す図である。
前記可搬型冷蔵庫の変形例を示す図である。

実施例

0029

以下、本発明の第1実施形態の可搬型冷蔵庫1の構成を図1図5に従って説明する。図1に示すように、本発明の可搬型冷蔵庫1は、保冷対象物を収容可能である断熱構造の冷蔵収容室2、この冷蔵収容室2を開閉可能とする断熱構造の扉3、および外部からの衝撃に十分に耐えうる外装4とを備え、車両に搭載可能に構成されている。なお、以下の本実施形態に示す具体的な構成は本発明の特徴を説明するために示す単なる一例に過ぎず、本発明は実施形態に示す構成要素およびその配置に限定されるものでないことはいうまでもない。

0030

図2図5に示すように、可搬型冷蔵庫1は、少なくとも直流電源からの給電によって動作可能な電源装置5と、この電源装置5からの給電によって回転駆動するモータ6と、このモータ6の回転力によって冷媒を圧縮する圧縮ポンプ7と、圧縮された冷媒を冷却する凝縮器8と、膨張させた冷媒によって熱を吸収する気化器9と、凝縮器8と気化器9の間に介在して冷媒の減圧を行なう減圧弁10と、冷蔵収容部2内の温度を測定する庫内温度センサ11と、凝縮器8の温度を測定する凝縮温度センサ12と、凝縮器8の冷却ファン13と、庫内温度センサ11および凝縮温度センサ12による測定値を用いてモータ6、冷却ファン13に供給する電力を調節すると共に減圧弁10の開閉操作を行なう制御部14とを備えるヒートポンプシステム15を有する。

0031

また、前記気化器9は冷蔵収容室2に熱的に結合した位置に配置させてあり、この気化器9以外の重量のあるヒートポンプシステム15の部材5〜7,8,10〜14を冷蔵収容室2より下方の前記外装4内に配置させてあり、車両の進行方向前方Fおよび後方Rの外装に通気口13,14を開設してあると共に、両通気口13,14の間に形成された外気挿通流路16中に前記凝縮器9と前記冷却ファン13とを配置させてある。

0032

前記外装4は自動二輪車または自転車の荷台を左右に跨ぐように下方に突出させることにより、その間に凹部を形成する左右の脚部4A,4Bと、この脚部4A,4Bの上部に設けた本体部4Cとを備え、前記ヒートポンプシステム15を構成する各部材が重量バランスを保つように配分された状態で左右の脚部に挿入させてある。なお、17は車両に搭載されて可搬型冷蔵庫1に直流電力を供給するように車両の電気系統用の二次電池とは別に設けた補助二次電池である。

0033

前記冷蔵収容室2は上部に開放された開口部2Aを有する冷蔵庫の本体を構成するものであり、冷蔵庫内を構成するアルミニウムからなる庫内壁2Bの外側壁面螺旋状または略U字状に屈曲させた状態で沿わせて、熱的に結合させるように取り付けた熱伝導性の管からなる前記気化器9を配置させ、その外側を断熱材2Cで覆い、さらにその外側に空気層2Dを形成するように外カバー2E内に配置した状態で固定させることにより、外カバー2Eの外側とは熱的に遮断されており、かつ、気化器9と熱的に接続されるように構成されている。

0034

前記蓋3は前記冷却収容室2の上部に形成された開口部2Aを開閉自在とするように、一つの辺に設けた1対のヒンジ3Aと、このヒンジ3Aを設けた辺に対面する辺の中心部に設けた蓋止めフック3Bと、この蓋止めフック3Bに対応する外装4に取付けられて蓋止めフック3Bに係合することにより開口部2Aを閉じる蓋止めファスナ3Cとを備え、図示は省略するが、蓋3は断熱構造により冷蔵収容室2内を外部から熱的に遮断するものである。

0035

前記外装4は、十分な剛性を備えるステンレス鋼などの金属からなり、車両の走行に伴って十分に生じ得る外部からの衝撃からヒートポンプシステム15を保護し得る強度を備える程度のものである。また、外装4は少なくとも車両の進行方向前方Fと後方Rにそれぞれ通気口20〜25を形成することにより、車両の走行に伴って生じる気流を利用して通気口20,21,24を介して外部から空気を取り入れられるように構成し、これらを吸気口20,21,24として機能させることができる。同様に、通気口23,25を介して空気を排出できるように構成し、これらを排気口23,25として機能させることができる。

0036

すなわち、前記吸気口20,21から排気口23の間の空間は、車両の走行に伴って生じる気流を利用した空気の流動が生じる、外気挿通流路16となるので、この外気挿通流路16中に配置される凝縮器8は外気によって十分に冷やすことができる。加えて、凝縮器8は基本的に外装4内でかつ比較的日光の当たりにくい下側の脚部4Bの内部に配置されているので、直射日光が当たることによる温度上昇を避けて冷却効率を上げることができるように構成している。

0037

前記電源装置5は自動二輪車のヘルメット収容部に収容された補助二次電池17から供給される直流電力を受けて、前記制御部14におよびモータ6などに適正な電力供給を行なうものである。直流電源は車両に搭載された既存のバッテリなどの二次電池であってもよいが、本実施形態では車両の走行に関与しない別の補助二次電池17を直流電源として用いる例を示している。あるいは、太陽電池や一次電池などの直流電源を用いてもよい。

0038

特に図5に示すように、本実施形態の電源装置5は直流電源のみならず、可搬型冷蔵庫1を設置する場所によっては商用電源18などの交流電源からの給電を可能とするAC/DCコンバータ5Aを備える。また、直流電源から三相交流を生成するインバータ5Bを備える。すなわち、補助二次電池17からの給電のみにより冷蔵収容室2内の保冷を保つことができると共に、商用電源18に接続可能な環境においてはAC/DCコンバータ5Aによって直流変換された電力を補助二次電池17に回すことにより、補助二次電池17の充電を行なえるようにすることが好ましい。

0039

前記モータ6は三相交流電源によって所定の方向に回転するものであり、このモータ6によって得られる回転力が圧縮ポンプ7に供給されることにより、冷媒を圧縮した状態で凝縮器8に送り出すことができるように構成している。インバータ5Bはモータ6を任意の回転速度、任意の回転トルクで回転させることが可能であるから、エネルギー消費をできるだけ抑えて保冷対象物の効率的な冷却を行なうことができる。

0040

前記圧縮ポンプ7、凝縮器8、気化器9および減圧弁10は何れも冷媒を漏らすことなく流通可能とする閉ざされた管路を形成するものであり、凝縮器8は高圧に圧縮された冷媒を流通させる高圧配管8A(図4参照)とこの高圧配管8Aに熱的に接続されると共に前記外気挿通流路16内の空気の流れを邪魔しないように水平方向に平らな平面状に形成された多数の金属板からなる放熱フィン(例えばアルミフィン)8Bを備える。すなわち、高圧に圧縮されることにより温度が上がり気化した冷媒は凝縮器8内で凝縮して液化する。前記温度センサ12はこの凝縮器8の温度を検出する。

0041

前記減圧弁10は制御部14からの信号によって凝縮器8から送り込まれる冷媒の圧力を任意に減圧させて低圧配管送り込むことにより気化器9内で冷媒の減圧に伴う気化が始まり、周囲から気化熱を吸収することにより冷蔵収容室2内の温度を引き下げることができる。温度センサ11は冷蔵収容室2内の温度を検出する。

0042

前記制御部14は温度センサ11を用いて冷蔵収容室2内の温度を計測し、冷蔵収容室2内がその内部の収容物に合せた温度になるように,モータ6の稼働率を調節すると同時に減圧弁10による減圧割合を調節する。他方、温度センサ12を用いて凝縮器8の温度を計測するすることにより凝縮器8内で冷媒の十分な凝縮が行なわれるように,必要であれば冷却ファン13を用いて外気挿通路16中に強制的に空気の流れを作るように構成している。

0043

本実施形態のヒートポンプシステム15はその重量物を左右の脚部4A,4B内に重量バランスを考えて配置してあることにより、可搬型冷蔵庫1の重心を低く保ちながら、左右のバランスを良くすることができ、それだけ、可搬型冷蔵庫1を搭載した車両の走行におけるバランスを取りやすくなり、自動二輪車や自転車の荷台から可搬型冷蔵庫1が落下することも防止できる。

0044

図6は前記可搬型冷蔵庫1を車両の一例としての自動二輪車30に搭載した状態を示す図である。図6に示すように、自動二輪車30はそのエンジンを始動したり、走行中の電気系統に給電を行なうための二次電池31を備えているが、ヘルメットを収容するスペースに可搬型冷蔵庫1用の補助二次電池17を登載することにより、自動二輪車30の走行に必要な二次電池31に悪影響を与えることなく可搬型冷蔵庫1内の保冷対象物の温度を低温に保つことができる。

0045

自動二輪車30の荷台に搭載された可搬型冷蔵庫1は、その脚部4A,4Bが荷台に跨るように配置され、かつ、この脚部4A,4Bの部分の中に、より重いヒートポンプシステム15の大部分が左右バランスよく収容されるので、荷台に対する座りが良くなり、容易に転げ落ちることがないだけでなく、重心が低く保たれているので、自動二輪車30の全体的なバランスに悪影響を与えることなく、大容量の可搬型冷蔵庫1を搭載することができる。

0046

さらに、自動二輪車30の走行に伴ってその走行方向前方Fから後方Rに向けて発生する風は矢印32,33に示すように可搬型冷蔵庫1の外装4に形成された通気口20〜22を介して脚部4A内に形成された外気挿通流路16内を流れるように構成されており、この外気挿通流路16内に配置された凝縮器8を強力に冷却することができるので、それだけ冷却効率が向上する。

0047

なお、本発明の可搬型冷蔵庫1は車両として自動二輪車30に搭載されるのみならず、自転車やリヤカーのような車両に搭載されるものであってもよい。この場合、図示は省略するが補助二次電池17は前記脚部4A,4Bのいずれか一方、または両方に分割して挿入して、重量バランスを保つものであってもよい。

0048

図7は本発明の可搬型冷蔵庫1の変形例を示す図である。すなわち、本発明の可搬型冷蔵庫1は脚部4A,4Bの間に形成された凹部40に嵌合する補助二次電池41を着脱自在に取り付けられるように構成してあってもよい。すなわち、凹部40にはその下端部に一対のリブ42A,42Bを形成し、補助二次電池41側にはリブ42A,42Bに嵌る切り欠き部43A,43Bを形成することにより、凹部40に補助二次電池41を嵌合させた状態で抜け落ちることを防止できる。

0049

さらに、凹部40と補助二次電池41の対応する位置に補助二次電池41を電源装置5に電気的に接続するコネクタ部44,45を形成してあってもよい。

0050

このように構成することによりリヤカーのような平面を有する車両に搭載する場合には底面積を大きくすることができると共に、補助二次電池のような重量物を最下部に配置させてより安定した配置が可能となるという利点も生じる。また、可搬型冷蔵庫1とは別に補助二次電池41のみを登載するスペースを必要としないという利点も発生する。

0051

なお、上述の実施形態の説明では、現実的な構成として直流電源の一例として二次電池(バッテリ)であることを例示しているが、直流電源は一次電池であってもよいことは言うまでもない。

0052

1可搬型冷蔵庫
2冷蔵収容室
3 蓋
4外装
4A,4B 脚部
5電源装置
6モータ
7圧縮ポンプ
8凝縮器
9気化器
10減圧弁
15ヒートポンプシステム
16外気挿通路
17補助二次電池
20〜25通気口
30 車両
40 凹部
41 二次電池

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